本発明の実施形態を、以下に図面に従って説明する。以下の図を通して、特に断らない限り、同一の符号は同一の対象を指す。本発明の実施形態は、本発明の好適な態様を説明するためのものであり、本発明の範囲をここで示すものに限定する意図はないことを理解されたい。
図1A及び図1Bは、本発明の実施態様において使用されうる電子装置の一例を示した図である。当該電子装置は例えば、コンピュータ(例えば、デスクトップ・コンピュータ、ノート・コンピュータ、一体型パソコン、又はサーバ)、又は、タブレット端末、スマートフォン若しくはゲーム機でありうるが、これらに制限されるものではない。
図1Aは、本発明の実施態様において使用されうる電子装置のうち、例えばコンピュータの一例を示した図である。
電子装置(101)は、CPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は例えば、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものである。当該CPU(102)は例えば、インテル社のCore(商標) iシリーズ、Core(商標) 2シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Xeon(登録商標)シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ若しくはCeleron(登録商標)シリーズ、AMD(Advanced Micro Devices)社のAシリーズ、Phenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(登録商標)シリーズ若しくはSempron(商標)、又は、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションのPower(商標)シリーズでありうる。
バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。また、液晶ディスプレイ(LCD)は例えば、タッチパネル・ディスプレイ又はフローティング・タッチ・ディスプレイであてもよい。ディスプレイ(106)は、電子装置(101)上で動作中のソフトウェア(例えば、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラム又は当該電子装置(101)上で動作中の任意の各種電子装置用プログラム(例えば、任意の各種コンピュータ・プログラム)が稼働することによって表示されるオブジェクトを、適当なグラフィック・インタフェースで表示するために使用されうる。また、ディスプレイ(106)は例えば、ウェブ・ブラウザ・アプリケーションの画面を出力しうる。
バス(104)には任意的に、例えばSATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばハードディスク又はソリッド・ステート・ドライブ(SSD)が接続されうる。
バス(104)には任意的に、例えばSATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブが接続されうる。
バス(104)には、周辺装置コントローラ(110)を介して、例えばキーボード・マウス・コントローラ又はUSBバスを介して、任意的に、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうる。
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、例えばWindows(登録商標)、UNIX(登録商標)、MacOS(登録商標)、及びAndroid(登録商標)、並びにJ2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラム、及びその他の任意の各種電子装置用プログラム、並びにデータが、メイン・メモリ(103)にロード可能なように記憶されうる。
ディスク(108)は、電子装置(101)内に内蔵されていてもよく、当該電子装置(101)がアクセス可能なようにケーブルを介して接続されていてもよく、又は、当該電子装置(101)がアクセス可能なように有線又は無線ネットワークを介して接続されていてもよい。
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラム、例えばオペレーティング・システム、アプリケーション又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムをディスク(108)にインストールするために使用されうる。
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、電子装置(101)を通信回線(115)に有線又は無線接続する役割を担い、電子装置(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は例えば、無線LAN接続規格に基づく無線LAN環境、IEEE802.11a/b/g/nなどのWi-Fi無線LAN環境、又は携帯電話網環境(例えば、3G又は4G環境)でありうる。
図1Bは、本発明の実施態様において使用されうる電子装置のうち、例えばタブレット端末、スマートフォン、携帯電話又はゲーム機の一例を示した図である。
図1Bに示す電子装置(121)のCPU(122)、メイン・メモリ(123)、バス(124)、ディスプレイ・コントローラ(125)、ディスプレイ(126)、SSD(128)、通信コントローラ(133)、通信インタフェース(134)及び通信回線(135)それぞれは、図1Aに示す電子装置(101)のCPU(102)、メイン・メモリ(103)、バス(104)、ディスプレイ・コントローラ(105)、ディスプレイ(106)、SSD(108)、通信コントローラ(113)、通信インタフェース(114)及び通信回線(115)に対応する。
電子装置(121)がスマートフォン、携帯電話又はタブレット端末等の場合、CPU(122)は例えば、タブレット端末、スマートフォン又は携帯電話用の各種CPU、又はアップル社(登録商標)のAシリーズでありうる。
SSD(128)ディスクには例えば、スマートフォン用OS(例えば、Android(登録商標)、Windows(登録商標)Phone若しくはWindows(登録商標)、又はiOS)、本発明の実施態様に従うアプリケーション・プログラム、及びその他のプログラム、並びにデータが、メイン・メモリ(123)にロード可能なように記憶されうる。
キーボード実現手段(130)は、アプリの一つとして、ディスプレイ(126)上にソフトウェアキーボードを表示しうる。
図2は、従来技術に従い、電子装置をアンロック(開錠)し、全ての機能を使用することを可能にするためのフルパスワード(本明細書において、本発明に従い生成される簡易パスワードと区別する為に、通常のパスワードともいう)を入力する画面例を示す。
電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又は当該アプリケーション上で利用可能なアプリケーション若しくはデータ・コンテンツ)にユーザがアクセス可能になるようにする為のパスワード入力画面(201)を画面上に表示する。パスワード入力画面(201)は例えば、数字、文字、若しくは記号、又は、それらの組み合わせからなる文字列を含みうる。電子装置は、パスワードが例えばキーボードを介して又は画面タッチを介して入力され且つ当該入力されたパスワードの認証が認証されることに応じて、上記パスワード入力画面から上記電子装置で利用可能なオブジェクトを表示する為の画面(例えば、デスクトップ画面又はスタート画面)に遷移する。ユーザは、当該遷移後の画面から任意のオブジェクトを利用可能である。
代替的には、電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又は当該アプリケーション上で利用可能なアプリケーション若しくはデータ・コンテンツ)にユーザがアクセス可能になるようにする為のパスワード入力画面(202)を表示する。パスワード入力画面(202)は例えば、数字、文字、若しくは記号、又は、それらの組み合わせからなる文字列が入力可能なウィンドウでありうる。電子装置は、パスワードが例えばキーボードを介して又は画面上に表示されたキーボードを介して入力され且つ当該入力されたパスワードの認証が認証されることに応じて、上記パスワード入力画面から上記電子装置で利用可能なオブジェクトを表示する為の画面に遷移する。ユーザは、当該遷移後の画面から任意のオブジェクトを利用可能である。
代替的には、電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又は当該アプリケーション上で利用可能なアプリケーション若しくはデータ・コンテンツ)にユーザがアクセス可能になるようにする為に、音声認識によるパスワード入力を受け付ける。電子装置は、パスワードがマイクロフォンを介して入力され且つ当該入力されたパスワードの認証が認証されることに応じて、上記電子装置で利用可能なオブジェクトを表示する為の画面に遷移する。ユーザは、ロック画面から当該遷移後の画面から任意のオブジェクトを利用可能である。
上記通常のパスワードは典型的には、当該パスワードによる認証をより強固にする為に、一般的には長い(例えば、6英数文字以上の組み合わせであるがこれに限定されない)パスワードが設定されている。
図3A〜図3E、図5A〜図5B、及び図7A〜図7Cそれぞれは、本発明の実施態様に従い、上記通常のパスワードよりも簡易なパスワード(以下、簡易パスワードともいう)を生成する実施態様を示す。
図4A〜図4B及び図6A〜図6Bそれぞれは、本発明の実施態様に従い生成された簡易パスワードを使用してログインする(アンロックする)実施態様を示す。
以下において、「電子装置」という場合には、図1Aに示す電子装置(101)又は図1Bに示す電子装置(121)を意図しうる。
本発明の実施態様において、「簡易パスワード」とは上記通常のパスワードの文字数よりも短いもの、上記通常のパスワードの文字数と同じかそれ以上であっても覚えやすいもの、又は、文字列の代わりに、特定の操作をすることを包含する。上記簡易パスワードの例を下記に示すが、当該簡易パスワードは下記例に制限されるものでない。
当該簡易パスワードは例えば、上記通常のパスワードと比べて下記の特徴を有しうる。
(1)簡易パスワードは、上記通常のパスワードよりも短いフレーズである。当該簡易パスワードは例えば、数字1文字(例えば、「1〜9」のうちの1文字)、アルファベット1文字(例えば、「A〜Z」のうちの1文字)、平仮名1文字(例えば、「あ〜ん」のうちの1文字)、平仮名1文字(例えば、「ア〜ン」のうちの1文字)、若しくは記号1文字(例えば、「.」、「+」、「−」、「/」及び「*」のうちの1文字)、又は、それらの例えば2〜5文字でありうる。
(2)簡易パスワードは、上記通常のパスワードよりも覚えやすいフレーズである。当該簡易パスワードは例えば、連続する数字2文字(例えば、「12」)、連続するアルファベット2文字(例えば、「AB」)、連続する平仮名2文字(例えば、「あい」)、連続する片仮名2文字(例えば、「アイ」)若しくは記号2文字(例えば、「+−」)又は、それらの例えば3〜5文字でありうる。
(3)簡易パスワードは、発声しやすいフレーズである。当該簡易パスワードは例えば、英文字の場合には例えば、「子音」+「母音」の発声しやすい組み合わせ、例えば「PA」又は「DA」であり、日本語文字の場合には例えば、平仮名2文字の発声しやすい組み合わせ、例えば「あか」又は「あお」でありうる。
(4)簡易パスワードは、上記通常のパスワードと同じ長さか又はそれよりも長くてもキー操作しやすいものである。当該簡易パスワードは例えば、「12345」又は「ASDFG」(例えば、キーボード上に横又は縦に連続して配置されている特定のキーである)でありうる。
(5)簡易パスワードは、上記通常のパスワードと同じ長さか又はそれよりも長くてもユーザに覚えやすいものである。当該簡易パスワードは例えば、生年月日、今日の日付、西暦、郵便番号、若しくは電話番号、又はその一部(例えば、生年月日又は今日の日付の西暦のみ、月のみ、日のみ)でありうる。
(6)簡易パスワードは、ユーザに関連付けられたものである。当該簡易パスワードは例えば、イニシャル、名、若しくは性、又はその一部でありうる。
(7)簡易パスワードは、特定の操作例えば、タッチ画面上で操作可能な簡易な動きでありうる。当該簡易パスワードは例えば、右方向への指のスライド、又は所定時間(例えば5秒)のタッチ画面での押下でありうる。
(8)簡易パスワードは、特定の操作例えば、所定のキーボードの押下である。当該簡易パスワードは例えば、ファンクション・キー(例えば、「F12」又は「Esc」キー)の押下でありうる。
(9)簡易パスワードは、特定の操作例えば、特定の音声の発声である。当該簡易パスワードは例えば、「パス」と発声することでありうる。
また、上記(1)〜(6)の場合において、文字は、半角又は全角文字でありうる。
本発明の実施態様において、「オブジェクト」とは例えば、(1)アプリケーション、(2)当該アプリケーション上で利用可能なアプリケーション若しくはデータ・コンテンツ、又は、(3)上記(2)のアプリケーション若しくはデータ・コンテンツ上でさらに利用可能なアプリケーション若しくはデータ・コンテンツでありうる。
上記(1)でいうアプリケーションとは、画面上(所謂、デスクトップ上)に直接的に表示されるものである。上記(1)でいうアプリケーションは、電子装置上から直接的に起動可能なアプリケーションである。
上記(2)でいうアプリケーション上で利用可能なアプリケーションとは、上記(1)のアプリケーション上で動作するアプリケーションである。上記(2)でいうアプリケーションは、電子装置上から直接的に起動可能なアプリケーションでなく、上記(1)のアプリケーション上で起動可能なアプリケーションである。また、上記(2)でいうアプリケーション上で利用可能なデータ・コンテンツとは、上記(1)のアプリケーション上で表示可能な又は上記(1)のアプリケーション上からアクセス可能なデータ・コンテンツである。
上記(3)でいうアプリケーション上で利用可能なアプリケーションとは、上記(2)のアプリケーション上で動作するアプリケーションである。上記(3)でいうアプリケーションは、電子装置上から直接的に起動可能なアプリケーションでなく且つ上記(1)のアプリケーション上で起動可能なアプリケーションでなく、上記(2)のアプリケーション上で起動可能なアプリケーションである。また、上記(3)でいうアプリケーション上で利用可能なデータ・コンテンツとは、上記(2)のアプリケーション上で表示可能な又は上記(2)のアプリケーション上からアクセス可能なデータ・コンテンツである。
図3A〜図3Dそれぞれは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にする簡易度設定表示を使用してパスワードの簡易度を設定する(すなわち、変更する)ことを可能にし、当該設定された簡易度に応じたパスワードが画面上に表示されるとともに、当該設定された簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上に又は当該簡易度で利用可能なオブジェクトが利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に表示する画面例を示す。
本発明の実施態様において、「簡易度設定表示」は例えば、スライダー・バー又はスクロール・バーとも呼ばれるものでありうる。当該スライダー・バー又はスクロール・バーは、簡易度を特定可能なものであれば特に限定されない。また、当該「簡易度設定表示」は例えば、(簡単)○○○○○(複雑)のように、○アイコン「○」を選択することによって、簡易度を指定可能なものであってもよい。
図3Aは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーが「簡単」から「複雑」の方向にスライドされることに応じて、当該スライドにより設定された簡易度に従う簡易パスワードを生成する態様、及び、ユーザが利用可能なオブジェクトが当該簡易度に応じて変化する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面(301)を表示しうる。
画面(301)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、及び当該設定された簡易度に応じて利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。当該設定された簡易度に応じて利用可能なオブジェクトとは、当該簡易パスワードが認証されることに応じて、当該電子装置上でユーザが利用可能になる(例えば、アクセス可能になる、表示が可能になる、又は実行が可能になる)オブジェクトである。
画面(301)は、スライダー・バーが簡易度「簡単」に近い側上にあるとする。画面(301)におけるスライダー・バーの初期位置は例えば、ユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムに従い簡易度をユーザが設定した場合の直前の簡易度でありうる。
上記電子装置は、上記スライダー・バーの位置に従う簡易度に応じて簡易パスワードを生成する。画面(301)は、当該簡易パスワードが数字1文字である「1」(半角である)であることを示す。
また、画面(301)は、上記スライダー・バーの現在位置によって設定される簡易度においてユーザが利用可能な3つのオブジェクト(311,312及び313)それぞれのオブジェクト・アイコンを示す。上記3つのオブジェクト(311,312及び313)それぞれのオブジェクト・アイコンは、画面上に直接表示されていることから、当該3つのオブジェクト(311,312及び313)それぞれは単独で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション)でありうる。
さらに、画面(301)は、上記スライダー・バーの現在位置によって設定される簡易度において、上記3つのオブジェクト(311,312及び313)それぞれ上で利用可能なオブジェクトそれぞれのオブジェクト・アイコンを示す。すなわち、画面(301)は、オブジェクト(311)上で利用可能なオブジェクトB及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(312)上で利用可能なオブジェクトGのオブジェクト・アイコン、及びオブジェクト(313)上で利用可能なオブジェクトJ及びKそれぞれのオブジェクト・アイコンを示す。例えば、オブジェクトB及びCそれぞれは、オブジェクト(311)で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又はデータ・コンテンツ)である。同様に、オブジェクトGは、オブジェクト(312)で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又はデータ・コンテンツ)である。同様に、オブジェクトJ及びKは、オブジェクト(313)で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又はデータ・コンテンツ)である。
ユーザが、上記スライダー・バーを簡易度「複雑」の方向にスライドさせたとする(画面(301)上の点線矢印を参照)。
画面(302)は、上記スライダー・バーがスライドされた後の画面を示す。
画面(302)は、スライダー・バーが簡易度「複雑」に近い側上にあり、当該簡易度に応じた簡易パスワードが数字の連続する3文字である「123」(半角である)であることを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前の簡易パスワード(「1」)に比べて、より長い簡易パスワード(「123」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
また、画面(302)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度においてユーザが利用可能な4つのオブジェクト(311,312,313及び314)それぞれのオブジェクト・アイコンを示す。
上記4つのオブジェクト(311,312,313及び314)中、スライド前に比べて、オブジェクト(314)が新たに画面上に表示されている。従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(314)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上にさらに表示するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度の場合に利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上から消去するようにしうる。
さらに、画面(302)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度において、上記4つのオブジェクト(311,312,313及び314)それぞれ上で利用可能なオブジェクトそれぞれのオブジェクト・アイコンを示す。すなわち、画面(302)は、オブジェクト(311)上で利用可能なオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(312)上で利用可能なオブジェクトE,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(313)上で利用可能なオブジェクトJ及びKそれぞれのオブジェクト・アイコン、及びオブジェクト(314)上で利用可能なオブジェクトMのオブジェクト・アイコンを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(311)上で利用可能なオブジェクトA(321)、オブジェクト(312)上で利用可能なオブジェクトE(322)及びF(323)、並びに、オブジェクト(314)上で利用可能なオブジェクトM(324)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクト・アイコンを当該オブジェクトが利用可能なオブジェクト・アイコン上に重畳してさらに表示している。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度に応じて利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを当該利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンが重畳して表示されていたオブジェクト・アイコン上から消去するようにしうる。
以上に示す通り、図3Aに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーのスライドによって簡易度が設定されることに応じて、当該簡易度に応じた簡易パスワードを生成し、さらに当該設定された簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを表示画面上に及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上に表示し、一方、当該設定された簡易度で利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを表示画面上から及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上から消去しうる。
図3Bは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーが「簡単」から「複雑」の方向にスライドされることに応じて、当該スライドにより設定された簡易度に従う簡易パスワードを生成する態様、及び、ユーザが利用可能なオブジェクトが当該簡易度に応じて変化し、利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを実線で表示し、一方、利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンを点線で表示する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面(303)を表示しうる。
画面(303)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、及びユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。ユーザが利用しうるオブジェクトとは、当該設定された簡易度に応じて利用可能なオブジェクト若しくは当該設定された簡易度に応じて利用可能でないオブジェクト、又はそれらの組み合わせを含む。
画面(303)は、スライダー・バーが簡易度「簡単」に近い側上にあるとする。画面(303)におけるスライダー・バーの初期位置は例えば、ユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムに従い簡易度をユーザが設定した場合の直前の簡易度でありうる。
上記電子装置は、上記スライダー・バーの位置に従う簡易度に応じて簡易パスワードを生成する。画面(303)は、当該簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの最初の1文字である「a」(半角小文字である)であることを示す。
また、画面(303)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用しうる4つのオブジェクト(331,332,333及び334)それぞれのオブジェクト・アイコンを示す。上記4つのオブジェクト(331,332,333及び334)それぞれのオブジェクト・アイコン中、実線で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクト(331,332,及び333)それぞれが現在の簡易度で利用可能であるオブジェクトであることを示す。一方、上記4つのオブジェクト(331,332,333及び334)それぞれのオブジェクト・アイコン中、点線で示されているオブジェクト・アイコン(342b,345b及び346b)は、オブジェクトが現在の簡易度で利用可能でないオブジェクトであることを示す。
さらに、画面(303)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用しうる上記4つのオブジェクト(331,332,333及び334)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。すなわち、画面(303)は、オブジェクト(331)上でユーザが利用しうるオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(332)上でユーザが利用しうるオブジェクトD,E,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(333)上でユーザが利用しうるオブジェクトH,J及びKそれぞれのオブジェクト・アイコン、並びに、オブジェクト(334)上でユーザが利用しうるオブジェクトL及びMそれぞれのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(331)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトB及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(331)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(331)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトA(341a)が現在の簡易度でオブジェクト(331)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(332)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトGが現在の簡易度でオブジェクト(332)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(332)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトD(342a),オブジェクトE(343a)及びオブジェクトF(344a)が現在の簡易度でオブジェクト(332)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(333)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトJ及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(333)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(333)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトH(345a)が現在の簡易度でオブジェクト(333)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(334)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL(346a)及びオブジェクトM(347a)が現在の簡易度でオブジェクト(334)上で利用可能でないことを示す。
ユーザが、上記スライダー・バーを簡易度「複雑」の方向にスライドさせたとする(画面(303)上の点線矢印を参照)。
画面(304)は、上記スライダー・バーがスライドされた後の画面を示す。
画面(304)は、スライダー・バーが簡易度「複雑」に近い側上にあり、当該簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する3文字である「abc」(半角小文字である)であることを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前の簡易パスワード(「a」)に比べて、より長い簡易パスワード(「abc」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
また、画面(304)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度においてユーザが利用可能な4つのオブジェクト(331,332,333及び334)それぞれの実線で示されるオブジェクト・アイコンを示す。
上記4つのオブジェクト(331,332,333及び334)中、スライド前に比べて、オブジェクト(334)のオブジェクト・アイコンが実線で示されている。従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(334)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上にさらに表示するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度の場合に利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上から消去するようにしうる。
さらに、画面(304)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用可能な上記4つのオブジェクト(331,332,333及び334)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(331)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトA(341b),B及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(331)上で利用可能であることを示す。同様に、オブジェクト(332)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトE(343b),F(344b)及びGが現在の簡易度でオブジェクト(332)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(332)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトD(342b)が現在の簡易度でオブジェクト(332)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(333)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトJ及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(333)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(333)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトH(345b)が現在の簡易度でオブジェクト(333)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(334)のオブジェクト・アイコン上において実線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトM(347b)が現在の簡易度でオブジェクト(334)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(334)のオブジェクト・アイコン上において点線で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL(346b)が現在の簡易度でオブジェクト(334)上で利用可能でないことを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(331)上で利用可能なオブジェクトA(341b)、オブジェクト(332)上で利用可能なオブジェクトE(343b)及びF(344b)、オブジェクト(333)上で利用可能なオブジェクトH(345b)、並びに、オブジェクト(334)上で利用可能なオブジェクトM(347b)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクト・アイコンを当該オブジェクトが利用可能なオブジェクト・アイコン上に重畳して実線でさらに表示している。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度に応じて利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンをオブジェクト・アイコン上に点線で表示するようにしうる。なお、実線及び点線は例示であり、上記利用可能でないオブジェクト・アイコンが上記利用可能なオブジェクトと区別出来るような表示形態であれば特にその種類を問わない。
以上に示す通り、図3Bに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーのスライドによって簡易度が設定されることに応じて、当該簡易度に応じた簡易パスワードを生成し、さらに当該設定された簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを表示画面上に及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上に実線で表示し、一方、当該設定された簡易度で利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンを表示画面上に及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上に点線で表示しうる。
図3Cは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーが「簡単」から「複雑」の方向にスライドされることに応じて、当該スライドにより設定された簡易度に従う簡易パスワードを生成する態様、及び、ユーザが利用可能なオブジェクトが当該簡易度に応じて変化し、当該ユーザが利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを当該アイコンが有する本来の色で表示し、一方、当該ユーザが利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンを当該アイコンが本来有する色でなく例えばモノクロや影付きで表示する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面(305)を表示しうる。
画面(305)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、及びユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。
画面(305)は、スライダー・バーが簡易度「簡単」に近い側上にあるとする。画面(305)におけるスライダー・バーの初期位置は例えば、ユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムに従い簡易度をユーザが設定した場合の直前の簡易度でありうる。
上記電子装置は、上記スライダー・バーの位置に従う簡易度に応じて簡易パスワードを生成する。画面(305)は、当該簡易度に応じた簡易パスワードが当該電子装置のユーザのイニシャルの一部である「e」(半角小文字である)であることを示す。
また、画面(305)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用しうる4つのオブジェクト(351,352,353及び354)それぞれのオブジェクト・アイコンを示す。上記4つのオブジェクト(351,352,353及び354)それぞれのオブジェクト・アイコン中、実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクト(351,352,及び353)が現在の簡易度で利用可能であるオブジェクトであることを示す。一方、上記4つのオブジェクト(351,352,353及び354)それぞれのオブジェクト・アイコン中、実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクト(354)が現在の簡易度で利用可能でないオブジェクトであることを示す。
さらに、画面(305)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用しうる上記4つのオブジェクト(351,352,353及び354)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。すなわち、画面(305)は、オブジェクト(351)上でユーザが利用しうるオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(352)上でユーザが利用しうるオブジェクトD,E,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(353)上でユーザが利用しうるオブジェクトH,J及びKそれぞれのオブジェクト・アイコン、並びに、オブジェクト(354)上でユーザが利用しうるオブジェクトL及びMそれぞれのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(351)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトB及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(351)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(351)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトA(361a)が現在の簡易度でオブジェクト(351)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(352)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトGが現在の簡易度でオブジェクト(352)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(352)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトD(362a),オブジェクトE(363a)及びオブジェクトF(364a)が現在の簡易度でオブジェクト(352)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(353)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトJ及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(353)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(353)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトH(365a)が現在の簡易度でオブジェクト(353)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(354)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL(366a)及びオブジェクトM(367a)が現在の簡易度でオブジェクト(354)上で利用可能でないことを示す。
上記例では、オブジェクトが利用可能でないから利用可能であることに変更されることによって、当該オブジェクトのオブジェクト・アイコンが実線(黒色、影無し)から実線(灰色、影付き)に変化する例を示した。オブジェクト・アイコンの変化は例えば、上記例の他に、オブジェクト・アイコンの色が、モノクロからカラーへ変化すること、オブジェクト・アイコンの大きさが元の大きさよりも大きくなることでありうるが、これらに制限されるものでない。
ユーザが、上記スライダー・バーを簡易度「複雑」の方向にスライドさせたとする(画面(305)上の点線矢印を参照)。
画面(306)は、上記スライダー・バーがスライドされた後の画面を示す。
画面(306)は、スライダー・バーが簡易度「複雑」に近い側上にあり、当該簡易度に応じた簡易パスワードが当該電子装置のユーザのイニシャルである「ek」(半角小文字である)であることを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前の簡易パスワード(「e」)に比べて、より長い簡易パスワード(「ek」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
また、画面(306)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度においてユーザが利用可能な4つのオブジェクト(351,352,353及び354)それぞれの実線で示されるオブジェクト・アイコンを示す。
上記4つのオブジェクト(351,352,353及び354)中、スライド前に比べて、オブジェクト(354)が実線(黒色、影無し)で示されている。従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(354)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上にさらに表示するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度の場合に利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上から消去するようにしうる。
さらに、画面(306)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用可能な上記4つのオブジェクト(351,352,353及び354)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(351)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトA(361b),B及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(351)上で利用可能であることを示す。同様に、オブジェクト(352)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトE(363b),F(364b)及びGが現在の簡易度でオブジェクト(352)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(352)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトD(362b)が現在の簡易度でオブジェクト(352)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(353)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトJ及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(353)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(353)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトH(365b)が現在の簡易度でオブジェクト(353)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(354)のオブジェクト・アイコン上において実線(黒色、影無し)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトM(367b)が現在の簡易度でオブジェクト(354)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(354)のオブジェクト・アイコン上において実線(灰色、影付き)で示されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL(366b)が現在の簡易度でオブジェクト(354)上で利用可能でないことを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(351)上で利用可能なオブジェクトA(361b)、オブジェクト(352)上で利用可能なオブジェクトE(363b)及びF(364b)、オブジェクト(353)上で利用可能なオブジェクトH(365b)、並びに、オブジェクト(354)上で利用可能なオブジェクトM(367b)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクト・アイコンを当該オブジェクトが利用可能なオブジェクト・アイコン上に重畳して実線(黒色、影無し)でさらに表示している。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度に応じて利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンをオブジェクト・アイコン上に実線(灰色、影付き)で表示するようにしうる。なお、実線(黒色、影無し)及び実線(灰色、影付き)は例示であり、上記利用可能でないオブジェクト・アイコンが上記利用可能なオブジェクトと区別出来るような表示形態であれば特にその種類を問わない。
以上に示す通り、図3Cに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーのスライドによって簡易度が設定されることに応じて、当該簡易度に応じた簡易パスワードを生成し、さらに当該設定された簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを表示画面上に及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上に実線(黒色、影無し)で表示し、一方、当該設定された簡易度で利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンを表示画面上に及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上に実線(灰色、影付き)で表示しうる。
図3Dは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーが「簡単」から「複雑」の方向にスライドされることに応じて、当該スライドにより設定された簡易度に従う簡易パスワードを生成する態様、及び、ユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスが当該簡易度に応じてオンに変化する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面(307)を表示しうる。
画面(307)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、並びにユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコン及び当該アイコンが利用可能かどうかを示すチェックボックスを示す。当該チェックボックスがオン(例えば、レ点が付く)であることは当該オブジェクトが利用可能であることを示し、一方、当該チェックボックスがオフ(例えば、レ点が外れる)であることは当該オブジェクトが利用可能でないことを示す。
画面(307)は、スライダー・バーが簡易度「簡単」に近い側上にあるとする。画面(307)におけるスライダー・バーの初期位置は例えば、ユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムに従い簡易度をユーザが設定した場合の直前の簡易度でありうる。
上記電子装置は、上記スライダー・バーの位置に従う簡易度に応じて簡易パスワードを生成する。画面(307)は、当該簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの最初の1文字である「a」(半角小文字である)であることを示す。
また、画面(307)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用しうる4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれのオブジェクト・アイコンを示す。上記4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれのオブジェクト・アイコン中、当該オブジェクト・アイコンそれぞれに関連付けられたチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクト(371,372,及び373)が現在の簡易度で利用可能であるオブジェクトであることを示す。一方、上記4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれのオブジェクト・アイコン中、当該オブジェクト・アイコンそれぞれに関連付けられたチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクト(374)が現在の簡易度で利用可能でないオブジェクトであることを示す。
さらに、画面(307)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用しうる上記4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。すなわち、画面(307)は、オブジェクト(371)上でユーザが利用しうるオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(372)上でユーザが利用しうるオブジェクトD,E,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、オブジェクト(373)上でユーザが利用しうるオブジェクトH,J及びKそれぞれのオブジェクト・アイコン、並びに、オブジェクト(374)上でユーザが利用しうるオブジェクトL及びMそれぞれのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(371)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトB及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(371)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(371)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトA(381)が現在の簡易度でオブジェクト(371)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(372)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトGが現在の簡易度でオブジェクト(372)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(372)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトD,オブジェクトE(382)及びオブジェクトF(383)が現在の簡易度でオブジェクト(372)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(373)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトJ及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(373)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(373)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトHが現在の簡易度でオブジェクト(373)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(374)のオブジェクト・アイコン上においてチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL及びオブジェクトM(384)が現在の簡易度でオブジェクト(374)上で利用可能でないことを示す。
ユーザが、上記スライダー・バーを簡易度「複雑」の方向にスライドさせたとする(画面(307)上の点線矢印を参照)。
画面(308)は、上記スライダー・バーがスライドされた後の画面を示す。
画面(308)は、スライダー・バーが簡易度「複雑」に近い側上にあり、当該簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する2文字である「ab」(半角小文字である)であることを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前の簡易パスワード(「a」)に比べて、より長い簡易パスワード(「ab」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
また、画面(308)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度においてユーザが利用可能な4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンを示す。
上記4つのオブジェクト(371,372,373及び374)中、スライド前に比べて、オブジェクト(374)に付随するチェックボックスにレ点が付されている。従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(374)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクト(374)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点を付している。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度に応じて利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスからレ点を消去するようにしうる。
さらに、画面(308)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用可能な上記4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(371)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトA(381),B及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(371)上で利用可能であることを示す。同様に、オブジェクト(372)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトE(382),F(383)及びGが現在の簡易度でオブジェクト(372)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(372)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトDが現在の簡易度でオブジェクト(372)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(373)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトJ及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(373)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(373)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトH(385)が現在の簡易度でオブジェクト(373)上で利用可能でないことを示す。同様に、オブジェクト(374)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトM(387)が現在の簡易度でオブジェクト(374)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(374)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL(386)が現在の簡易度でオブジェクト(374)上で利用可能でないことを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(371)上で利用可能なオブジェクトA(381)、オブジェクト(372)上で利用可能なオブジェクトE(383)及びF(384)、並びに、オブジェクト(374)上で利用可能なオブジェクトM(387)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点を付している。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度に応じて利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスからレ点を消去するようにしうる。
以上に示す通り、図3Dに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーのスライドによって簡易度が設定されることに応じて、当該簡易度に応じた簡易パスワードを生成し、さらに当該設定された簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスに及び/又は当該オブジェクト上で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に付随するチェックボックスにレ点を付し、一方、当該設定された簡易度で利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスから及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスからレ点を消去するようにしうる。
図3Eは、本発明の実施態様に従い、図3Dに示す画面(308)上において、パスワードの簡易度がさらに「複雑」になるようにスライダー・バーが「簡単」から「複雑」の方向にさらにスライドされることに応じて、簡易パスワードが当該簡易度に応じて変更される態様、及び、ユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスが当該簡易度に応じてオンに変化する態様を示す。
図3Eに示す画面(308)は、図3Dに示す画面(308)と同じである。以下において、画面(308)という場合には、図3Eに示す画面(308)を意味する。
ユーザが、上記スライダー・バーを簡易度「複雑」の方向にさらにスライドさせたとする(画面(308)上の点線矢印を参照)。
画面(309)は、上記スライダー・バーがスライドされた後の画面を示す。
画面(309)は、スライダー・バーが簡易度「複雑」にさらに近い側上にあり、当該簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する3文字である「abc」(半角小文字である)であることを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向にさらに移動することに応じて、スライド前の簡易パスワード(「ab」)に比べて、より長い簡易パスワード(「abc」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
また、画面(309)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度においてユーザが利用可能な4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンを示す。
さらに、画面(309)は、上記スライダー・バーによって設定される簡易度に応じてユーザが利用可能な上記4つのオブジェクト(371,372,373及び374)それぞれ上でユーザが利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンを示す。オブジェクト(371)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトA,B及びCそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(371)上で利用可能であることを示す。同様に、オブジェクト(372)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトD(391),E,F及びGが現在の簡易度でオブジェクト(372)上で利用可能であることを示す。同様に、オブジェクト(373)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンそれぞれは、オブジェクトH(392),J及びKそれぞれが現在の簡易度でオブジェクト(373)上で利用可能であることを示す。同様に、オブジェクト(374)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されているオブジェクト・アイコンは、オブジェクトMが現在の簡易度でオブジェクト(374)上で利用可能であることを示す。一方、オブジェクト(374)のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点が付されていないオブジェクト・アイコンは、オブジェクトL(393)が現在の簡易度でオブジェクト(374)上で利用可能でないことを示す。
従って、スライダー・バーにより設定された簡易度が複雑方向に移動することに応じて、スライド前に比べて、オブジェクト(372)上で利用可能なオブジェクトD(391)、及びオブジェクト(373)上で利用可能なオブジェクトH(385)が新たに利用可能になっている。すなわち、上記電子装置は、簡易度がより複雑に設定されるに従い、より多くの利用可能なオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスにレ点を付している。逆に、上記電子装置は、簡易度がより簡単に設定されるに従い、当該簡易度に応じて利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスからレ点を消去するようにしうる。
以上に示す通り、図3Eに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーによって簡易度がユーザによってさらに設定されることに応じて、当該簡易度に応じた簡易パスワードをさらに生成し、さらに当該設定された簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスに及び/又は当該オブジェクト上で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に付随するチェックボックスにレ点を付し、一方、当該設定された簡易度で利用可能でなくなるオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスから及び/又は当該表示画面上のオブジェクト・アイコン上のオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスからレ点を消去するようにしうる。
図4A及び図4Bそれぞれは、本発明の実施態様に従い生成されたパスワードを入力して、当該入力されたパスワードで利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上に又は当該簡易度で利用可能なオブジェクトが利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に表示する画面例を示す。
図4Aに示す画面(307)は、図3Dに示す画面(307)と同じである。以下において、画面(307)という場合には、図4Aに示す画面(307)を意味する。
ユーザが、スライダー・バーがデフォルトの位置にある場合の簡易度(画面(307)のスライダー・バーの位置を参照)で利用可能なオブジェクトを利用したいとする。そして、ユーザが、本発明の実施態様に従う簡易パスワードの生成処理を終了したとする。
上記電子装置は、ユーザからの簡易パスワードを入力する画面の呼び出しに応じて、簡易パスワード入力画面(401)を表示する。
ユーザは、上記電子装置に、簡易パスワード「a」(半角小文字である)を入力する。
上記電子装置は、入力された文字列「a」を受け取り、当該入力文字列と登録された簡易パスワード「a」とが一致するかを認証する。
上記電子装置は、上記入力文字列が上記登録された簡易パスワード「a」と一致することに応じて、上記簡易度に応じてユーザが利用可能なオブジェクト、すなわち、4つのアプリケーション(371,372,373及び374)それぞれのアプリケーション・アイコン、並びに、アプリケーション(371)上で利用可能なオブジェクトB及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、アプリケーション(372)上で利用可能なオブジェクトGのオブジェクト・アイコン、及び、アプリケーション(373)上で利用可能なオブジェクトJ及びKそれぞれのオブジェクト・アイコンを含む初期表示画面を構成し、当該初期表示画面を表示装置上に表示する。
画面(402)は、上記初期表示画面を示す。なお、上記簡易度に応じてユーザが利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンは、上記初期表示画面上に含まれていない。また、オブジェクト・アイコン上に付随するチェックボックスは、上記初期表示画面上に含まれていない。
図4Bに示す画面(308)は、図3Dに示す画面(307)と同じである。以下において、画面(307)という場合には、図4Aに示す画面(307)を意味する。
上記電子装置は、スライダー・バーの移動によって簡易度がユーザによって設定されることに応じて、当該簡易度に応じた簡易パスワード「13585」を生成したとする。
上記電子装置は、ユーザからの簡易パスワードを入力する画面の呼び出しに応じて、簡易パスワード入力画面(411)を表示する。
ユーザは、上記電子装置に、簡易パスワード「ab」を入力する。
上記電子装置は、入力された文字列「ab」を受け取り、当該入力文字列と登録された簡易パスワード「ab」とが一致するかを認証する。
上記電子装置は、上記入力文字列が上記登録された簡易パスワード「ab」と一致することに応じて、上記簡易度に応じてユーザが利用可能なオブジェクト、すなわち、4つのアプリケーション(371,372,373及び374)それぞれのアプリケーション・アイコン、並びに、アプリケーション(371)上で利用可能なオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、アプリケーション(372)上で利用可能なオブジェクトE,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、アプリケーション(373)上で利用可能なオブジェクトJ及びKそれぞれのオブジェクト・アイコン、及び、アプリケーション(374)上で利用可能なオブジェクトMのオブジェクト・アイコンを含む初期表示画面を構成し、当該初期表示画面を表示装置上に表示する。
画面(412)は、上記初期表示画面を示す。なお、上記簡易度に応じてユーザが利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンは、上記初期表示画面上に含まれていない。また、オブジェクト・アイコン上に付随するチェックボックスは、上記初期表示画面上に含まれていない。
図5A〜図5Dそれぞれは、本発明の実施態様に従い、利用しうるオブジェクト・アイコンを別のオブジェクト・アイコン上に移動し、当該オブジェクト・アイコンを利用可能にする為の簡易度に応じたパスワードが画面上に表示されるとともに、当該簡易度で利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上に又は当該簡易度で利用可能なオブジェクトが利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に表示する画面例を示す。
図5Aは、本発明の実施態様に従い、利用したいオブジェクト・アイコンが所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、上記電子装置が、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じたパスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばオブジェクトの移動又は選択を可能にする画面(501)を表示しうる。
画面(501)は、現在表示している簡易パスワード(「a」)(半角小文字である)で利用可能なオブジェクト(以下、上記利用可能なオブジェクトともいう)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(以下、上記利用しうるオブジェクトともいう)のオブジェクト・アイコンを示す。上記利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンとは、画面上にあるオブジェクト・アイコン、及び当該画面上にあるオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクト・アイコンを意味する。上記利用しうるオブジェクトとは、ユーザによる選択によって利用可能にすることが可能なオブジェクトである。
画面(501)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能なオブジェクトを表示している。画面(501)において、上記利用可能なオブジェクトは、オブジェクト(511)及び当該オブジェクト(511)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトB及びC、並びに、オブジェクト(512)及び当該オブジェクト(512)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトGである。
画面(501)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能でないオブジェクトを、上記利用しうるオブジェクトとして表示している。画面(501)において、上記利用しうるオブジェクトは、オブジェクト(513)、並びに、オブジェクトA、オブジェクトD,E及びF,並びに、オブジェクトH,K及びJである。オブジェクト(513)のオブジェクト・アイコンは、画面上に直接的に表示されるものである。オブジェクトA、オブジェクトD,E及びF,並びに、オブジェクトH,K及びJそれぞれのオブジェクト・アイコンは、画面上に直接的に表示される上記オブジェクトのオブジェクト・アイコン上に重畳して表示されるものである。例えば、オブジェクト(513)のオブジェクト・アイコンは、オブジェクトA、オブジェクトD,E及びF,並びに、オブジェクトH,K及びJそれぞれのオブジェクト・アイコンよりも大きく表示されるようにしうる。
上記電子装置は、上記簡易度に応じて簡易パスワードを生成する。画面(501)は、当該簡易パスワードがキーボード上の中段最左端にあるキー1個分である「a」(半角小文字である)であることを示す。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択することが可能である。例えばオブジェクトA(521)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトA(521)をオブジェクト(511)上にドラッグ・アンド・ドロップする。同様に、例えばオブジェクトE(522)又はオブジェクトF(523)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトE(522)及びオブジェクトF(523)を個別に又は同時に選択してオブジェクト(512)のオブジェクト・アイコン上にドラッグ・アンド・ドロップする。同様に、例えばオブジェクト(513)並びにオブジェクトK(525)及びオブジェクトJ(524)を利用したい場合には、ユーザは、最初にオブジェクト(513)を利用可能にするために、所定の動作(例えば、オブジェクト(513)を所定の位置に移動したり、又は、ダブルクリックしたりする)を行う。上記電子装置は、当該所定の動作により、オブジェクト(513)のオブジェクト・アイコンをオブジェクト(511)及びオブジェクト(512)それぞれのオブジェクト・アイコンと同じ大きさで表示して、当該オブジェクト(513)が利用可能なオブジェクトになったことを示す。次に、ユーザは、オブジェクトJ(524)及びオブジェクトK(525)を個別に又は同時に選択してオブジェクト(513)のオブジェクト・アイコン上にドラッグ・アンド・ドロップする。
画面(502)は、上記各オブジェクトがドラッグ・アンド・ドロップされた後の画面を示す。なお、オブジェクトD及びオブジェクトHは、ユーザに選択されていない。
画面(502)は、上記各オブジェクトがドラッグ・アンド・ドロップされた後の簡易度に応じた簡易パスワードがキーボード上の中段最左端からの連続するキー2個分である「as」(半角小文字である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
従って、利用可能なオブジェクトが増えるに従って、ドラッグ・アンド・ドロップ前の簡易パスワード(「a」)に比べて、より長い簡易パスワード(「as」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、再計算された簡易度が高くなるほど、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、再計算された簡易度が低くなるほど、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図5Aに示す態様では、上記電子装置は、ドラッグ・アンド・ドロップによってオブジェクトが所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図5Bは、本発明の実施態様に従い、利用したいオブジェクト・アイコンが選択されることによって、上記電子装置が、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じたパスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばユーザが利用しうるオブジェクトの選択を可能にするメニューが呼び出されることに応じて、例えばオブジェクトの選択を可能にする画面(503)を表示しうる。
画面(503)は、現在表示している簡易パスワード(「p」)(半角小文字である)で利用可能なオブジェクト(上記利用可能なオブジェクト)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(上記利用しうるオブジェクト)のオブジェクト・アイコンを示す。
画面(503)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能なオブジェクト(実線で示されている)を表示している。画面(503)において、上記利用可能なオブジェクトは、オブジェクト(531)及び当該オブジェクト(531)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトB及びC、オブジェクト(532)及び当該オブジェクト(532)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトG、並びに、オブジェクト(533)及び当該オブジェクト(533)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトJ及びKである。
画面(503)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能でないオブジェクトを、上記利用しうるオブジェクト(点線で示されている)として表示している。画面(503)において、上記利用しうるオブジェクトは、オブジェクト(531)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトA、オブジェクト(532)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトD,E及びF、オブジェクト(533)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトH、並びに、オブジェクト(534)及び当該オブジェクト(534)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトL及びMである。
また、画面(503)は、簡易パスワードとして、発声しやすいフレーズ「pa」の一部である「p」(半角小文字である)を示している。上記電子装置は、当該簡易パスワードを、現在利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対して計算した簡易度に対応して生成する。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択する(例えば、クリック又はダブルクリックする)ことが可能である。例えばオブジェクトA(541)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトA(521)を選択する。同様に、例えばオブジェクトE(542)及びオブジェクトF(543)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトE(542)及びオブジェクトF(543)を個別に又は同時に選択する。同様に、例えばオブジェクト(534)及びオブジェクトM(544)を利用したい場合には、ユーザは、最初にオブジェクト(534)を利用可能にするために、オブジェクト(534)を選択し、次にオブジェクトM(544)を選択する。代替的には、ユーザがオブジェクトM(544)のみを選択することによって、当該オブジェクトM(544)が利用可能になる為に必要とされるオブジェクト(534)が上記電子装置によって自動的に選択される。
画面(504)は、上記各オブジェクトが選択された後の画面を示す。なお、オブジェクトD、H及びLは、ユーザに選択されていない。
画面(504)は、上記各オブジェクトが選択された後の当該電子装置全体に対する簡易度に応じた簡易パスワードが発声しやすいフレーズである「pa」(半角小文字である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
従って、利用可能なオブジェクトが増えるに従って、オブジェクト選択前の簡易パスワード(「p」)に比べて、より長い簡易パスワード(「pa」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、再計算された簡易度が高くなるほど、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、再計算された簡易度が低くなるほど、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図5Bに示す態様では、上記電子装置は、オブジェクトが選択されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図5Cは、本発明の実施態様に従い、利用したいオブジェクト・アイコンが選択されることによって、上記電子装置が、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じたパスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばユーザが利用しうるオブジェクトの選択を可能にするメニューが呼び出されることに応じて、例えばオブジェクトの選択を可能にする画面(505)を表示しうる。
画面(505)は、現在表示している簡易パスワード(「+」)(半角である)で利用可能なオブジェクト(上記利用可能なオブジェクト)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(上記利用しうるオブジェクト)のオブジェクト・アイコンを示す。
画面(505)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能なオブジェクト(黒色実線、影無しで示されている)を表示している。画面(505)において、上記利用可能なオブジェクトは、オブジェクト(551)及び当該オブジェクト(551)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトB及びC、オブジェクト(552)及び当該オブジェクト(552)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトG、並びに、オブジェクト(553)及び当該オブジェクト(553)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトJ及びKである。
画面(505)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能でないオブジェクトを、上記利用しうるオブジェクト(灰色実線、影有りで示されている)として表示している。画面(505)において、上記利用しうるオブジェクトは、オブジェクト(551)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトA、オブジェクト(552)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトD,E及びF、オブジェクト(553)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトH、並びに、オブジェクト(554)及び当該オブジェクト(554)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトL及びMである。
また、画面(505)は、簡易パスワードとして、記号1文字である「+」(半角である)を示している。上記電子装置は、当該簡易パスワードを、現在利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対して計算した簡易度に対応して生成する。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択する(例えば、クリック又はダブルクリックする)ことが可能である。例えばオブジェクトA(561)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトA(561)を選択する。同様に、例えばオブジェクトE(562)及びオブジェクトF(563)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトE(562)及びオブジェクトF(563)を個別に又は同時に選択する。同様に、例えばオブジェクト(554)及びオブジェクトM(564)を利用したい場合には、ユーザは、最初にオブジェクト(554)を利用可能にするために、オブジェクト(554)を選択し、次にオブジェクトM(564)を選択する。代替的には、ユーザがオブジェクトM(564)のみを選択することによって、当該オブジェクトM(564)が利用可能になる為に必要とされるオブジェクト(554)が上記電子装置によって自動的に選択される。
画面(506)は、上記各オブジェクトが選択された後の画面を示す。なお、オブジェクトD、H及びLは、ユーザに選択されていない。
画面(506)は、上記各オブジェクトが選択された後の当該電子装置全体に対する簡易度に応じた簡易パスワードが記号2文字である「+-」(半角である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
従って、利用可能なオブジェクトが増えるに従って、オブジェクト選択前の簡易パスワード(「+」)に比べて、より長い簡易パスワード(「+-」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、再計算された簡易度が高くなるほど、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、再計算された簡易度が低くなるほど、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図5Cに示す態様では、上記電子装置は、オブジェクトが選択されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図5Dは、本発明の実施態様に従い、利用したいオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスがオンにされることによって、上記電子装置が、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じたパスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばユーザが利用しうるオブジェクトの選択を可能にするメニューが呼び出されることに応じて、例えばオブジェクトの選択を可能にする画面(507)を表示しうる。
画面(507)は、現在表示している簡易パスワード(「A」)(半角大文字である)で利用可能なオブジェクト(上記利用可能なオブジェクト)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(上記利用しうるオブジェクト)のオブジェクト・アイコンを示す。
画面(507)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能なオブジェクトを表示している。当該利用可能なオブジェクトであることは、当該オブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスがオン(例えば、レ点が付く)であることにより示される。画面(507)において、上記利用可能なオブジェクトは、オブジェクト(571)及び当該オブジェクト(571)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトB及びC、オブジェクト(572)及び当該オブジェクト(572)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトG、並びに、オブジェクト(573)及び当該オブジェクト(573)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトJ及びKである。
画面(507)は、例えばユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、直前に設定された簡易度において利用可能でないオブジェクトを、上記利用しうるオブジェクトとして表示している。当該利用しうるオブジェクトであることは、当該オブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスがオフ(例えば、レ点が付いていない)であることにより示される。画面(507)において、上記利用しうるオブジェクトは、オブジェクト(571)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトA、オブジェクト(572)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトD,E及びF、オブジェクト(573)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトH、並びに、オブジェクト(574)及び当該オブジェクト(574)のオブジェクト・アイコン上にあるオブジェクトL及びMである。
また、画面(507)は、簡易パスワードとして、アルファベットの最初の1文字である「A」(半角大文字である)を示している。上記電子装置は、当該簡易パスワードを、現在利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対して計算した簡易度に対応して生成する。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択する(例えば、クリック又はダブルクリックする)ことが可能である。例えばオブジェクトA(571)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトA(571)を選択する。同様に、例えばオブジェクトE(582)及びオブジェクトF(583)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトE(582)及びオブジェクトF(583)を個別に又は同時に選択する。同様に、例えばオブジェクト(574)及びオブジェクトM(584)を利用したい場合には、ユーザは、最初にオブジェクト(574)を利用可能にするために、オブジェクト(574)を選択し、次にオブジェクトM(584)を選択する。代替的には、ユーザがオブジェクトM(584)のみを選択することによって、当該オブジェクトM(584)が利用可能になる為に必要とされるオブジェクト(574)が上記電子装置によって自動的に選択される。
画面(508)は、上記各オブジェクトが選択された後の画面を示す。なお、オブジェクトD、H及びLは、ユーザに選択されていない。
画面(508)は、上記各オブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスがオンにされた後の当該電子装置全体に対する簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する2文字である「AB」(半角大文字である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
従って、利用可能なオブジェクトが増えるに従って、チェックボックスがオンにされる前の簡易パスワード(「A」)に比べて、より長い簡易パスワード(「AB」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、再計算された簡易度が高くなるほど、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、再計算された簡易度が低くなるほど、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図5Dに示す態様では、上記電子装置は、チェックボックスがオンにされることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図5Eは、本発明の実施態様に従い、図5Dに示す画面(508)上において、利用したいオブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスがオンにされることによって、上記電子装置が、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じたパスワードを生成する態様を示す。
図5Eに示す画面(508)は、図5Dに示す画面(508)と同じである。以下において、画面(508)という場合には、図5Eに示す画面(508)を意味する。
ユーザは、利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択する(例えば、クリック又はダブルクリックする)ことが可能である。例えばオブジェクトD(591)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトD(591)を選択する。同様に、例えばオブジェクトH(592)を利用したい場合には、ユーザは、オブジェクトH(592)を選択する。
画面(509)は、上記各オブジェクトが選択された後の画面を示す。なお、オブジェクトLは、ユーザに選択されていない。
画面(509)は、上記各オブジェクトのオブジェクト・アイコンに付随するチェックボックスがオンにされた後の当該電子装置全体に対する簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する3文字である「ABC」(半角大文字である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
従って、利用可能なオブジェクトが増えるに従って、チェックボックスがオンにされる前の簡易パスワード(「AB」)に比べて、より長い簡易パスワード(「ABC」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、再計算された簡易度が高くなるほど、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、再計算された簡易度が低くなるほど、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図5Eに示す態様では、上記電子装置は、チェックボックスがオンにされることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図6A及び図6Bそれぞれは、本発明の実施態様に従い生成されたパスワードを入力して、当該入力されたパスワードで利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上に又は当該簡易度で利用可能なオブジェクトが利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に表示する画面例を示す。
図6Aに示す画面(502)は、図5Aに示す画面(502)と同じである。以下において、画面(502)という場合には、図6Aに示す画面(502)を意味する。
ユーザが、画面(502)において利用可能なオブジェクトを利用したいとする。そして、ユーザが、本発明の実施態様に従う簡易パスワードの生成処理を終了したとする。
上記電子装置は、ユーザからの簡易パスワードを入力する画面の呼び出しに応じて、簡易パスワード入力画面(601)を表示する。
ユーザは、上記電子装置に、簡易パスワード「as」(半角小文字である)を入力する。
上記電子装置は、入力された文字列「as」を受け取り、当該入力文字列と登録された簡易パスワード「as」とが一致するかを認証する。
上記電子装置は、上記入力文字列が上記登録された簡易パスワード「as」と一致することに応じて、上記簡易度に応じてユーザが利用可能なオブジェクト、すなわち、3つのアプリケーション(511,512,及び513)それぞれのアプリケーション・アイコン、並びに、アプリケーション(511)上で利用可能なオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、アプリケーション(512)上で利用可能なオブジェクトE,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、並びに、アプリケーション(513)上で利用可能なオブジェクトJ及びKそれぞれのオブジェクト・アイコンを含む初期表示画面を構成し、当該初期表示画面を表示装置上に表示する。
画面(602)は、上記初期表示画面を示す。なお、上記簡易度に応じてユーザが利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンは、上記初期表示画面上に含まれていない。
図6Bに示す画面(508)は、図5Dに示す画面(508)と同じである。以下において、画面(508)という場合には、図6Bに示す画面(508)を意味する。
ユーザが、画面(508)において利用可能なオブジェクトを利用したいとする。そして、ユーザが、本発明の実施態様に従う簡易パスワードの生成処理を終了したとする。
上記電子装置は、ユーザからの簡易パスワードを入力する画面の呼び出しに応じて、簡易パスワード入力画面(611)を表示する。
ユーザは、上記電子装置に、簡易パスワード「AB」(半角大文字である)を入力する。
上記電子装置は、入力された文字列「AB」を受け取り、当該入力文字列と登録された簡易パスワード「AB」とが一致するかを認証する。
上記電子装置は、上記入力文字列が上記登録された簡易パスワード「AB」と一致することに応じて、上記簡易度に応じてユーザが利用可能なオブジェクト、すなわち、4つのアプリケーション(571,572,573及び574)それぞれのアプリケーション・アイコン、並びに、アプリケーション(571)上で利用可能なオブジェクトA,B及びCそれぞれのオブジェクト・アイコン、アプリケーション(572)上で利用可能なオブジェクトE,F及びGそれぞれのオブジェクト・アイコン、アプリケーション(573)上で利用可能なオブジェクトJ及びKそれぞれのオブジェクト・アイコン、並びにアプリケーション(574)上で利用可能なオブジェクトMのオブジェクト・アイコンを含む初期表示画面を構成し、当該初期表示画面を表示装置上に表示する。
画面(612)は、上記初期表示画面を示す。なお、上記簡易度に応じてユーザが利用可能でないオブジェクトのオブジェクト・アイコンは、上記初期表示画面上に含まれていない。また、オブジェクト・アイコン上に付随するチェックボックスは、上記初期表示画面上に含まれていない。
図7A〜図7Cは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定する(すなわち、変更する)ことを可能にし、且つ、利用したいオブジェクト・アイコンが所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動されることを可能にし、上記電子装置が、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じたパスワードを生成する態様を示す。
図7Aは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定し、次に、ドラッグ・アンド・ドロップによって利用したいオブジェクトが別のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面を表示しうる。
画面(701)は、スライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定した後の画面を示す。
画面(701)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、並びに、現在表示している簡易パスワード(「1」)(半角である)で利用可能なオブジェクト(上記利用可能なオブジェクト)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(上記利用しうるオブジェクト)のオブジェクト・アイコンを示す。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択することが可能である。ユーザが、例えばオブジェクトA(721)を利用したいとする。オブジェクトA(721)は、オブジェクト(711)上で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又はデータ・コンテンツ)であるとする。ユーザは、オブジェクトA(721)をオブジェクト(711)上にドラッグ・アンド・ドロップする。
画面(702)は、上記オブジェクトA(721)がドラッグ・アンド・ドロップされた後の画面を示す。なお、オブジェクトD,E及びFは、ユーザに選択されていない。
画面(702)は、上記各オブジェクトがドラッグ・アンド・ドロップされた後の簡易度に応じた簡易パスワードが数字の連続する2文字である「12」(半角である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。また、当該再計算された簡易度に応じて、スライダー・バーを自動的に移動する。
従って、利用したいオブジェクトの選択に従って、ドラッグ・アンド・ドロップ前の簡易パスワード(「1」)に比べて、より長い簡易パスワード(「12」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、利用したいオブジェクトが追加され、当該追加されたオブジェクトに関連付けられた簡易度によっては、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、オブジェクトが利用出来ないように削除又は移動された場合には、当該削除又は移動されたオブジェクトに関連付けられた簡易度によっては、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図7Aに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーを使用してパスワードの簡易度が設定された後に、さらにドラッグ・アンド・ドロップによって利用したいオブジェクトが所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図7Bは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定し、次に、ドラッグ・アンド・ドロップによって利用したいオブジェクトが別のオブジェクトで利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面を表示しうる。
画面(703)は、スライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定した後の画面を示す。
画面(703)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、並びに、現在表示している簡易パスワード(「a」)(半角小文字である)で利用可能なオブジェクト(上記利用可能なオブジェクト)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(上記利用しうるオブジェクト)のオブジェクト・アイコンを示す。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択することが可能である。ユーザが、例えばオブジェクトa(741)を利用したいとする。オブジェクトa(741)は、オブジェクト731上で利用可能なオブジェクトC上で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又はデータ・コンテンツ)であるとする。ユーザは、オブジェクトa(741)をオブジェクトC上にドラッグ・アンド・ドロップする。
画面(704)は、上記オブジェクトa(741)がドラッグ・アンド・ドロップされた後の画面を示す。なお、オブジェクトA,D,E及びFは、ユーザに選択されていない。
画面(704)は、オブジェクトa(741)がオブジェクトC上で利用可能であるために、オブジェクトCのオブジェクト・アイコン上にオブジェクトa(741)のオブジェクト・アイコンを表示する。
また、画面(704)は、上記各オブジェクトがドラッグ・アンド・ドロップされた後の簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する2文字である「ab」(半角小文字である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。また、当該再計算された簡易度に応じて、スライダー・バーを自動的に移動する。
従って、利用したいオブジェクトの選択に従って、ドラッグ・アンド・ドロップ前の簡易パスワード(「a」)に比べて、より長い簡易パスワード(「ab」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、利用したいオブジェクトが追加され、当該追加されたオブジェクトに関連付けられた簡易度によっては、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、オブジェクトが利用出来ないように削除又は移動された場合には、当該削除又は移動されたオブジェクトに関連付けられた簡易度によっては、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図7Bに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーを使用してパスワードの簡易度が設定された後に、さらにドラッグ・アンド・ドロップによって利用したいオブジェクトが所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図7Cは、本発明の実施態様に従い、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定し、次に、ドラッグ・アンド・ドロップによって利用したいオブジェクトが別のオブジェクトで利用可能なオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する態様を示す。
ユーザが上記通常のパスワードを上記電子装置に入力し、そして当該電子装置が入力された当該通常のパスワードを認証したとする。当該電子装置は、当該認証が成功した場合において、例えばパスワードの簡易度を設定するメニューが呼び出されることに応じて、パスワードの簡易度を設定することを可能にする画面を表示しうる。
画面(705)は、スライダー・バーを使用してパスワードの簡易度を設定した後の画面を示す。
画面(705)は、パスワードの簡易度を設定することを可能にするスライダー・バー、当該スライダー・バーの移動により設定された簡易度に応じて生成される簡易パスワード、並びに、現在表示している簡易パスワード(「a」)(半角小文字である)で利用可能なオブジェクト(上記利用可能なオブジェクト)のオブジェクト・アイコン、及び、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクト(上記利用しうるオブジェクト)のオブジェクト・アイコンを示す。
ユーザは、上記利用しうるオブジェクトの中から、利用したいオブジェクトを例えばポインティング・デバイス又はタッチ操作により選択することが可能である。ユーザが、例えばオブジェクトa(761)を利用したいとする。オブジェクトa(761)は、オブジェクト751上で利用可能なオブジェクトC上で利用可能なオブジェクト(例えば、アプリケーション又はデータ・コンテンツ)であるとする。ユーザは、オブジェクトa(761)をオブジェクトC上にドラッグ・アンド・ドロップする。
画面(706)は、上記オブジェクトa(761)がドラッグ・アンド・ドロップされた後の画面を示す。なお、オブジェクトA,D,E及びFは、ユーザに選択されていない。
なお、オブジェクトa(741)はオブジェクトC上で利用可能となっているが、画面(706)では、オブジェクトa(741)のオブジェクト・アイコンは、表示されていない。しかしながら、ユーザは、オブジェクトCのオブジェクト・アイコンを、例えばクリック又はダブルクリックすることに応じて、上記電子装置は、オブジェクトCのオブジェクト・アイコンを拡大表示し、当該拡大表示されたオブジェクト・アイコン上にオブジェクトa(741)のアイコンを表示しうる。
画面(707)は、オブジェクトCのオブジェクト・アイコンを拡大表示した画面を示す。オブジェクトCのオブジェクト・アイコン上にオブジェクトa(741)及びオブジェクトcそれぞれのオブジェクト・アイコンが表示されている。従って、ユーザは、オブジェクトa(741)及びオブジェクトcそれぞれは、オブジェクトC上で利用可能であることがわかる。
また、画面(706)は、上記各オブジェクトがドラッグ・アンド・ドロップされた後の簡易度に応じた簡易パスワードがアルファベットの連続する2文字である「ab」(半角小文字である)であることを示す。上記電子装置は、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。また、当該再計算された簡易度に応じて、スライダー・バーを自動的に移動する。
従って、利用したいオブジェクトの選択に従って、ドラッグ・アンド・ドロップ前の簡易パスワード(「a」)に比べて、より長い簡易パスワード(「ab」)(但し、上記通常のパスワードよりも簡易である)が生成されている。すなわち、上記電子装置は、利用したいオブジェクトが追加され、当該追加されたオブジェクトに関連付けられた簡易度によっては、より長い簡易パスワードを生成するようにしうる。逆に、上記電子装置は、オブジェクトが利用出来ないように削除又は移動された場合には、当該削除又は移動されたオブジェクトに関連付けられた簡易度によっては、より短い簡易パスワードを生成するようにしうる。
以上に示す通り、図7Cに示す態様では、上記電子装置は、スライダー・バーを使用してパスワードの簡易度が設定された後に、さらにドラッグ・アンド・ドロップによって利用したいオブジェクトが所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算し、当該再計算された簡易度に応じた簡易パスワードを生成する。
図8は、本発明の実施態様において使用されうる、パスワードの簡易度とセキュリティ・レベルとの関係、並びに、パスワードの簡易度又はセキュリティ・レベルとアクセス・グループとの関係を示す模式図である。
パスワードの簡易度(Password Simplicity,PS)は、スライダー・バーの「簡単」(Simple)から「複雑」(Complex)に対応する。パスワードの簡易度は例えば0〜9(整数)の9段階に設定され、パスワードが複雑になるほど高い数値に設定されうる。パスワードの簡易度は例えば、Simple(0)〜Complex(9)で表されうる。なお、パスワードの簡易度は例えば、上記9段階に限定されず、例えば、2又は3段階などのより纏まった段階であってもよい。
セキュリティ・レベル(SL)は、オブジェクトそれぞれについて設定されるものである。セキュリティ・レベルは例えば、上記パスワードの簡易度に対応するようにしうる。セキュリティ・レベルが上記パスワードの簡易度に対応する場合(すなわち、SL=PSの場合)には、オブジェクトそれぞれのセキュリティ・レベルは例えば、Low(0)〜High(9)で表されうる。
オブジェクトのセキュリティ・レベルは例えば、下記の通りに設定されうる。
(1)オブジェクトがアプリケーションである場合
・ブラウザ・アプリ(例えば、SL=0);・電話アプリ(例えば、SL=1);・ワード・プロセッサ・アプリ(例えば、SL=1)
(2)オブジェクトがデータ・コンテンツである場合
・ブラウザ履歴(例えば、URL、又は閲覧回数を含む)(例えば、SL=1);・クッキー(例えば、SL=2);・電話履歴(例えば、名前、電話番号、通話日付、通話時間、又は通話回数を含む)(例えば、SL=2)
・電話帳(例えば、名前、電話番号、住所、又は郵便番号を含む)(例えば、SL=5);・新規文書(例えば、SL=1);・会社文書(例えば、SL=6);・機密文書(例えば、SL=9)
セキュリティ・レベルが上記パスワードの簡易度に対応する場合には、セキュリティ・レベルとパスワードとは例えば下記に示すようにマッピングされうる: SL=0の場合に、パスワード=「1」; SL=1の場合に、パスワード=「A」; SL=2の場合に、パスワード=「12」; SL=3の場合に、パスワード=「AB」; SL=4の場合に、パスワード=「123」; SL=5の場合に、パスワード=「ABC」; SL=6の場合に、パスワード=「CAT」; ・・・。なお、上記例に示した通り、パスワードとして、簡易度が複雑になるにつれて、パスワードの文字長が長くなるのではなく、文字数が同じであるが、例えば、数字、アルファベット、又は平仮名の間で文字種が変わるようにしてもよい。
また、各オブジェクトは、あるアクセス・グループに関連付けることができる。アクセス・グループとは、あるセキュリティ・レベルで利用可能なオブジェクトを示すものである。また、アクセス・グループは、電子装置全体に対する簡易度が計算された場合に、当該計算された簡易度に対して利用可能なオブジェクトを決定するために使用されうる。
アクセス・グループは例えば、下記の通りでありうる。
(1)アクセス・グループ1(SL=0〜0.5)
ブラウザ・アプリ(SL=0)
(2)アクセス・グループ2(SL=0.5〜2未満)
ブラウザ・アプリ(SL=0)+ブラウザ履歴(SL=1) 従って、SL=0+1=1
電話アプリ(SL=1)
(3)アクセス・グループ3(SL=2〜3未満)
ワード・プロセッサ・アプリ(SL=1)+新規文書(SL=1) 従って、SL=1+1=2
ブラウザ・アプリ(SL=0)+クッキー(SL=2) 従って、SL=0+2=2
(4)アクセス・グループ4(SL=MAX(2,3)=3)
電話アプリ(SL=1)+電話履歴(SL=2) 従って、SL=1+2=3
(5)アクセス・グループ5(SL=4〜6未満)
(6)アクセス・グループ6(SL=6〜8未満)
(7)アクセス・グループ7(SL=9以上)
など。
図9Aは、本発明の実施態様に従い生成されたパスワードを生成する処理の為のフローチャートの例を示す。
ステップ901において、上記電子装置は、簡易パスワードを生成する処理を開始する。
ステップ902において、上記電子装置は、当該電子装置のロックを解除するためのフルパスワードが入力されるのを待つ。上記電子装置は、フルパスワードが入力されることに応じて、処理をステップ903に進める。
ステップ903において、上記電子装置は、ステップ902で入力された文字列が、登録されているフルパスワードと一致するかを認証する。上記電子装置は、入力された文字列が登録されているフルパスワードと一致することに応じて、処理をステップ904に進める。
ステップ904において、上記電子装置は、以前に設定した簡易パスワードがあるかを判断する。上記電子装置は、以前に設定した簡易パスワードがあることに応じて、簡易パスワードの破棄ルール(931)を参照する。上記電子装置は、以前に設定した簡易パスワードが簡易パスワードの破棄ルール(931)に従い破棄する必要がある場合には、当該以前に設定した簡易パスワードを破棄する。一方、上記電子装置は、以前に設定した簡易パスワードが簡易パスワードの破棄ルール(931)に従い破棄する必要がない場合には、当該以前に設定した簡易パスワードが使用可能であることを表示するようにしてもよい。
簡易パスワードの破棄ルール(931)は例えば、以下の通りである。(1)フルパスワードが入力された場合に、以前に設定した簡易パスワードを破棄する。(2)簡易パスワードが所定回数使用された場合に、以前に設定した簡易パスワードを破棄する。
ステップ905において、上記電子装置は、簡易パスワードを設定する画面を構成する。簡易パスワードを設定する画面は、例えば、スライダー・バーを用いてパスワードの簡易度を設定することを可能にする画面(例えば、図3A〜図3Eに示す画面を参照)、利用したいオブジェクト・アイコンを所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動したり若しくは選択したりすることを可能にする画面(例えば、図5A〜図5Eに示す画面)、又は、それら画面の組み合わせからなる画面(図7A〜図7Cに示す画面を参照)でありうる。
上記電子装置は、スライダー・バーを用いてパスワードの簡易度を設定することを可能にする画面を表示する場合には、初期設定の簡易度を用いて、当該初期設定の簡易度に対応する位置にスライダー・バーを表示しうる。初期設定の簡易度は例えば、ユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムに従い簡易度をユーザが設定した場合の直前の簡易度でありうる。また、上記電子装置は、上記初期設定の簡易度に基づいて、当該初期設定の簡易度で利用可能なオブジェクトを、当該初期設定の簡易度に対応するアクセス・グループから選択しうる。そして、上記電子装置は、当該選択されたオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上又は当該画面上に表示されたオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に重畳して表示しうる。さらに、上記電子装置は、任意的に、上記初期設定の簡易度で利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクトを、上記初期設定の簡易度で利用可能なオブジェクトと異なる態様で表示しうる。
上記電子装置は、利用したいオブジェクト・アイコンを所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動したり若しくは選択したりすることを可能にする画面を表示する場合には、初期設定の簡易度に基づいて、当該初期設定の簡易度で利用可能なオブジェクトを、当該初期設定の簡易度に対応するアクセス・グループから選択しうる。初期設定の簡易度は例えば、ユーザ又は本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムによって予め設定されたデフォルトの簡易度、又は、本発明の実施態様に従う電子装置用プログラムに従い簡易度をユーザが設定した場合の直前の簡易度でありうる。そして、上記電子装置は、当該選択されたオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上又は当該画面上に表示されたオブジェクトのオブジェクト・アイコン上に重畳して表示しうる。さらに、上記電子装置は、任意的に、上記初期設定の簡易度で利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクトを、上記初期設定の簡易度で利用可能なオブジェクトと異なる態様で表示しうる。
上記電子装置は、スライダー・バーを用いてパスワードの簡易度を設定すること並びに利用したいオブジェクト・アイコンを所定の位置又は別のオブジェクト・アイコン上に移動したり若しくは選択したりすることを可能にする画面を表示する場合には、上記した個々の画面表示を組み合わせうる。
ステップ906において、上記電子装置は、スライダー・バーに移動による簡易度が変更されることの検出、又は、オブジェクトの選択又は移動されることの検出を待つ。上記電子装置は、スライダー・バーに移動により簡易度が変更されたことを検出したことに応じて、処理をステップ907に進める。また、上記電子装置は、オブジェクトの選択又は移動の検出をしたことに応じて、処理をステップ909に進める。
ステップ907において、上記電子装置は、スライダー・バーがユーザによってスライドされることに応じて、スライダー・バーの現在位置を検出する。そして、上記電子装置は、スライダー・バーの当該現在位置に関連付けられた簡易度を、例えば、簡易度とセキュリティ・レベルとのマッピング(932、図8を参照)を参照して、簡易度を取得する。
ステップ908において、上記電子装置は、上記ステップ907で取得した簡易度に合うように、オブジェクトを画面上に表示し、又は、オブジェクトを利用可能なオブジェクト上に重畳して表示する。
ステップ909において、上記電子装置は、オブジェクトがユーザによって選択又は移動されたことを検出する。当該オブジェクトは例えば、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクトでありうる。
ステップ910において、上記電子装置は、上記ステップ909で選択又は移動されたオブジェクトを当該オブジェクトの移動先である画面上に表示し、又は、ステップ909で選択又は移動されたオブジェクトを当該オブジェクトの移動先であるオブジェクト上に重畳して表示する。
ステップ911において、上記電子装置は、上記ステップ907〜908を経由しての処理の場合には、例えば、利用しうる簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンの更新をして、表示画面を再構成しうる。また、上記電子装置は、スライダー・バーを簡易度が設定可能なように再表示しうる(912)。
また、ステップ911において、上記電子装置は、上記ステップ909〜910を経由しての処理の場合には、例えば、利用しうる簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクトのオブジェクト・アイコンの更新をして、表示画面を再構成しうる。
ステップ913において、上記電子装置は、当該電子装置全体で利用可能なオブジェクト(オブジェクト上で利用可能なオブジェクトも含む)から、アクセス・グループを生成する。
ステップ914において、上記電子装置は、ステップ912で生成されたアクセス・グループから、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算する。上記電子装置は、当該簡易度の再計算において、オブジェクトそれぞれの簡易度とアクセス・グループとのマッピング(932)とを用いて、上記簡易度を再計算しうる。
ステップ915において、上記電子装置は、上記ステップ914で再計算した簡易度に従う簡易パスワードを生成する。代替的には、上記電子装置は、上記ステップ907で取得した簡易度に従う簡易パスワードを生成しうる。また、代替的には、上記電子装置は、上記ステップ909で選択又は移動されたオブジェクトを含む当該電子装置全体で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度から当該電子装置全体に対する簡易度を算出し、当該算出された簡易度に従う簡易パスワードを生成しうる。上記電子装置は、当該簡易パスワードの生成において、簡易パスワードの生成ルール(933)を用いて、上記簡易パスワードを生成しうる。簡易パスワードの生成ルール(933)は例えば、リニアな値で簡易度(いわば、脆弱度)を指定することである。
また、上記電子装置は、上記簡易パスワードの生成時に以下に示す簡易パスワードの制御ルールを当該簡易パスワードに設定可能である。
(1)破棄ルール:
1)権限の高いレベルで電子装置のアンロックが行われることに応じて、当該簡易パスワードを自動的に破棄する設定をすることができる。
2)当該簡易パスワードの使用可能回数(すなわち、アンロックするための使用回数)を設定することができる。但し、アンロックしたパスワードに設定されたアンロック回数よりも少ない値を設定する。パスワードがフルパスワードと簡易パスワードの2種類しかない場合には、当該アンロックしたパスワードとは、当該フルパスワードのことを指す。また、アクセス・グループの異なる複数の簡易パスワードがある場合には、当該アンロックしたパスワードとは、当該フルパスワード又はアンロックした簡易パスワードである。
(2)誤入力回数ルール:・アンロックの為の文字列の入力回数(すなわち、ロックアウトの閾値である)を設定することができる。
(3)有効期間ルール:アンロックしたパスワードに設定されたロックアウト期間よりも短く設定することができる。
(4)生成する簡易パスワード数:セキュリティ・レベルの違う簡易パスワードを複数生成するように設定することができる。
ステップ916において、上記電子装置は、ステップ915で生成した簡易パスワードを提示する。当該簡易パスワードの提示は例えば、画面上への簡易パスワードの表示、音声による簡易パスワードの発声、メール送信による通知、又は、画像若しくは動画による提供により行われうる。
ステップ917において、上記電子装置は、上記簡易度がユーザに承認されること(例えば、簡易パスワードの承認ボタンが押されること)に応じて、処理をステップ918に進める。一方、上記電子装置は、上記簡易度がユーザに承認されないこと(例えば、スライダー・バーが再びスライドされること、又は、オブジェクトがさらに選択し若しくは移動されること)に応じて、処理をステップ906に戻す。
ステップ918において、上記電子装置は、ステップ915で生成された簡易パスワードを、簡易パスワードを格納するデータベースに格納する(934)。また、ステップ918において、任意的に、上記電子装置は、ステップ915で生成された簡易パスワードとステップ913で生成されたアクセス・グループとを関連付け、当該当該関連付けを簡易パスワードとアクセス・グループとの関連付けを保存するデータベース(934)に格納しうる。
ステップ919において、上記電子装置は、簡易パスワードを生成する上記処理を終了する。
図9Bは、本発明の実施態様に従い生成されたパスワードでログインする処理の為のフローチャートの例を示す。
ステップ921において、上記電子装置は、当該電子装置に簡易パスワードでログインする処理を開始する。
ステップ922において、上記電子装置は、上記簡易パスワードが入力されるのを待つ。上記電子装置は、上記簡易パスワードが入力されることに応じて、処理をステップ923に進める。
ステップ923において、上記電子装置は、ステップ922で入力された文字列が、簡易パスワードを格納するデータベース(934)に登録されている簡易パスワードと一致するかを認証する。上記電子装置は、入力された文字列が上記データベース(934)に登録されている簡易パスワードと一致することに応じて、処理をステップ924に進める。
ステップ924において、上記電子装置は、上記認証された簡易パスワードに対応する簡易度に基づいて、アクセス・グループを抽出する。そして、上記電子装置は、当該抽出したアクセス・グループに属するオブジェクトが他のオブジェクト上で利用可能である場合には、当該オブジェクトのオブジェクト・アイコンについて重畳されたオブジェクト・アイコンを生成する。
ステップ925において、上記電子装置は、当該抽出したアクセス・グループに属するオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上に表示し、又は、当該抽出したアクセス・グループに属するオブジェクトのオブジェクト・アイコンを当該画面上にあるオブジェクト・アイコン上に重畳して表示する。そして、上記電子装置は、ユーザが利用可能なオブジェクト・アイコンだけの初期表示画面を構成する。
ステップ926において、上記電子装置は、当該電子装置に簡易パスワードでログインする処理を終了する。
図10Aは、図1A又は図1Bに従うハードウェア構成を好ましくは備えており、本発明の実施態様に従いパスワードを生成する電子装置の機能ブロック図の一例を示した図である。
電子装置(1001)は、パスワード認証手段(1011)、簡易パスワード破棄手段(1012)、簡易パスワード設定画面構成手段(1013)、オブジェクト表示手段(1014)、簡易度設定手段(1015)、オブジェクト移動検出手段(1016)、簡易度変更検出手段(1017)、アクセス・グループ生成手段(1018)、簡易度算出手段(1019)、簡易パスワード生成手段(1020)、及び簡易パスワード提示手段(1021)を備えている。
パスワード認証手段(1011)は、電子装置のロックを解除するためのフルパスワードが入力されるのを待つ。そして、パスワード認証手段(1011)は、フルパスワードが入力されることに応じて、入力された文字列が、登録されているフルパスワードと一致するかを認証する。
簡易パスワード破棄手段(1012)は、以前に設定した簡易パスワードがあることに応じて、以前に設定した簡易パスワードが簡易パスワードの破棄ルール(931)に従い破棄する必要がある場合には、当該以前に設定した簡易パスワードを破棄する。
簡易パスワード設定画面構成手段(1013)は、簡易パスワードを設定する画面(例えば、図3A〜図3Eそれぞれに示す画面、図5A〜図5Eそれぞれに示す画面、及び図7A〜図7Cそれぞれに示す画面を参照)を構成する。
オブジェクト表示手段(1014)は、オブジェクトを表示装置(106,126)の画面上に表示する。当該オブジェクトは、第1のオブジェクト、当該第1のオブジェクト上で利用可能な第2のオブジェクト、又はそれらの組み合わせを含む。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、第1のオブジェクトの第1のオブジェクト・アイコン上に、当該第1のオブジェクト上で利用可能な少なくとも1つの第2のオブジェクトの第2のオブジェクト・アイコンを重畳して表示する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記重畳した第2のオブジェクト・アイコン上に、当該重畳した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを示す表示を重畳して表示する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記重畳した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを区別できるように当該重畳した第2のオブジェクト・アイコンを変更して表示する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記パスワードの簡易度を変更可能な簡易度設定表示(例えば、スライディング・バー)を表示する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記簡易度設定表示により特定された簡易度に応じて、上記重畳した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを示す上記表示、若しくは上記第1のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを示す表示を動的に変更する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記重畳した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを区別できるように当該重畳した第2のオブジェクト・アイコン、若しくは上記第1のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを区別できるように当該第1のオブジェクト・アイコンを動的に変更する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、簡易度設定手段(1015)によって変更された簡易度に応じて、上記重畳した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを示す上記表示、若しくは上記第1のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを示す表示を動的に変更する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、簡易度設定手段(1015)によって変更された簡易度に応じて、上記重畳した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを区別できるように当該重畳した第2のオブジェクト・アイコン、若しくは上記第1のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを区別できるように当該第1のオブジェクト・アイコンを動的に変更する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記第2のオブジェクト・アイコンが上記第1のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、上記移動した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能かを示す上記表示を利用可能であることを示す表示に変更する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、上記第2のオブジェクト・アイコンが上記第1のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、上記移動した第2のオブジェクトが上記簡易度に応じて利用可能であることを示すように当該移動した第2のオブジェクト・アイコンを動的に変更する。
また、オブジェクト表示手段(1014)は、第2のオブジェクト・アイコンが拡大表示されることに応じて、当該拡大表示された第2のオブジェクト・アイコン上に、当該第2のオブジェクト上で利用可能な少なくとも1つの第3のオブジェクトの第3のオブジェクト・アイコンを重畳して表示する。
簡易度設定手段(1015)は、ユーザがパスワードの簡易度を設定すること(すなわち、変更すること)を可能にする。
オブジェクト移動検出手段(1016)は、現在表示している簡易パスワードで利用可能でないが簡易度が変更されることで利用しうるオブジェクトがユーザによって選択又は移動されたことに応じて、当該電子装置で利用可能なオブジェクトそれぞれに関連付けられた簡易度に基づいて、当該電子装置全体に対する簡易度を再計算する。
簡易度変更検出手段(1017)は、スライダー・バーがユーザによってスライドされることに応じて、スライダー・バーの現在位置を検出し、変更後の簡易度を算出する。また、簡易度変更検出手段(1017)は、スライダー・バーがユーザによってさらにスライドされることに応じて、スライダー・バーの現在位置を検出し、変更後の簡易度を算出する。
また、簡易度変更検出手段(1017)は、簡易パスワードの簡易度が変更されたことを検出する。
アクセス・グループ生成手段(1018)は、当該電子装置全体で利用可能なオブジェクト(オブジェクト上で利用可能なオブジェクトも含む)から、アクセス・グループを生成する。
簡易度算出手段(1019)は、上記第2のオブジェクト・アイコンが上記第1のオブジェクト・アイコン上に移動されることに応じて、当該移動された第2のオブジェクトが利用可能になるように、簡易度を計算する。
また、簡易度算出手段(1019)は、移動した第2のオブジェクトに関連付けられたセキュリティ・レベルが、設定された簡易度に関連付けられたセキュリティ・レベルを満たすように、簡易度を計算する。
また、簡易度算出手段(1019)は、設定された簡易度で利用不可能な第2又は第1のオブジェクトのオブジェクト・アイコンがユーザによって選択されることに応じて、選択された又は変更された第2又は第1のオブジェクトが利用可能になるように、簡易度を計算する。
また、簡易度算出手段(1019)は、設定された簡易度で利用不可能な第2又は第1のオブジェクトのオブジェクト・アイコン上の簡易度に応じて利用可能かを示す表示が利用可能であるように変更されることに応じて、選択された又は変更された第2又は第1のオブジェクトが利用可能になるように、簡易度を計算する。
また、簡易度算出手段(1019)は、選択された又は変更された第2又は第1のオブジェクトに関連付けられたセキュリティ・レベル若しくはその組み合わせに基づき計算されるセキュリティ・レベルが、設定された簡易度に関連付けられたセキュリティ・レベルを満たすように、簡易度を計算する。
簡易パスワード生成手段(1020)は、簡易度設定手段(1015)により設定された簡易度又は簡易度算出手段(1019)により生成された簡易度に従うパスワードを生成する。
また、簡易パスワード生成手段(1020)は、複数の簡易パスワードを生成する。複数の簡易パスワードそれぞれは、第1の環境で当該簡易パスワードが有効な第1の簡易パスワード、第2の環境で当該簡易パスワードが有効な第2の簡易パスワード、及び第nの環境で当該簡易パスワードが有効な第nの環境(nは、正の整数)でありうる。
簡易パスワード提示手段(1021)は、簡易パスワード生成手段(1020)により生成された簡易パスワードをユーザに提示する。
パスワード認証手段(1011)は、図9Aに記載のステップ902及び903を実行しうる。簡易パスワード破棄手段(1012)は、図9Aに記載のステップ904を実行しうる。簡易パスワード設定画面構成手段(1013)は、図9Aに記載のステップ905を実行しうる。簡易度変更検出手段(1017)は、図9Aに記載のステップ906及び907を実行しうる。オブジェクト移動検出手段(1016)は、図9Aに記載のステップ906及び909を実行しうる。オブジェクト表示手段(1014)は、図9Aに記載のステップ908、910及び911、並びにステップ912を実行しうる。アクセス・グループ生成手段(1018)は、図9Aに記載のステップ913を実行しうる。簡易度算出手段(1019)は、図9Aに記載のステップ914を実行しうる。簡易パスワード生成手段(1020)は、図9Aに記載のステップ915を実行しうる。簡易パスワード提示手段(1021)は、図9Aに記載のステップ916を実行しうる。
図10Bは、図1A又は図1Bに従うハードウェア構成を好ましくは備えており、本発明の実施態様に従い生成されたパスワードを入力して、当該入力されたパスワードで利用可能なオブジェクトを表示装置上に表示し且つ利用可能にする電子装置の機能ブロック図の一例を示した図である。
電子装置(1002)は、図10Aに示す電子装置(1001)と同じでありうる。
電子装置(1002)は、簡易パスワード認証手段(1031)、オブジェクト・アイコン生成手段(1032)、及び初期表示画面構成手段(1034)を備えている。
簡易パスワード認証手段(1031)は、電子装置のロックを解除するための簡易パスワードが入力されるのを待つ。そして、簡易パスワード認証手段(1031)は、簡易パスワードが入力されることに応じて、簡易パスワードを格納するデータベース(934)を参照し、入力された文字列が、簡易パスワードを格納するデータベース(934)に登録されている簡易パスワードと一致するかを認証する。
オブジェクト・アイコン生成手段(1032)は、上記認証された簡易パスワードに対応する簡易度に基づいて、アクセス・グループを抽出する。そして、上記電子装置は、当該抽出したアクセス・グループに属するオブジェクトが他のオブジェクト上で利用可能である場合には、当該オブジェクトのオブジェクト・アイコンについて重畳されたオブジェクト・アイコンを生成する。
初期表示画面構成手段(1034)は、当該抽出したアクセス・グループに属するオブジェクトのオブジェクト・アイコンを画面上に表示し、又は、当該抽出したアクセス・グループに属するオブジェクトのオブジェクト・アイコンを当該画面上にあるオブジェクト・アイコン上に重畳して表示する。
また、初期表示画面構成手段(1034)は、ユーザが利用可能なオブジェクト・アイコンだけの初期表示画面を構成する。
簡易パスワード認証手段(1031)は、図9Bに記載のステップ922及び923を実行しうる。オブジェクト・アイコン生成手段(1032)は、図9Bに記載のステップ924を実行しうる。初期表示画面構成手段(1034)は、図9Bに記載のステップ925を実行しうる。