JP5931454B2 - 磁気共鳴イメージング装置及びSAR(SpecificAbsorptionRate)計算方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置及びSAR(SpecificAbsorptionRate)計算方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置及びSAR計算方法に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置(以下、適宜「MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置」)による撮像においては、被検体(例えば、患者)の安全を確保するために、組織1kgあたりに単位時間に吸収される電力を示すSAR(Specific Absorption Rate)が計算される。具体的には、RF(Radio Frequency)コイルに供給されるRFパルスの出力電力が取得され、この出力電力がSARの計算に用いられる。
もっとも、RFパルスの出力電力には、被検体で消費される電力のみならず、RFコイルで消費される電力も含まれるが、RFコイルで消費される電力は、被検体との相互作用(例えば、被検体の体型)によって変化するものであり、未知である。このため、安全性確保の観点からも、SARは、実際に被検体で消費される電力よりも大きいRFパルスの出力電力を用いて計算されている。しかしながら、この場合、SARは過大評価されることになるので、撮像枚数の減少など、撮像効率が低下するおそれがある。
特開平08−038447号公報
本発明が解決しようとする課題は、SARを正確に計算することができる磁気共鳴イメージング装置及びSAR計算方法を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、出力電力取得部と、電流測定部と、消費電力計算部と、SAR計算部と、撮像制御部とを備える。出力電力取得部は、RFコイルに供給されるRFパルスの出力電力を取得する。電流測定部は、RFコイルに流れる電流を測定する。消費電力計算部は、電流測定部によって測定された電流を電力に換算し、換算後の電力を出力電力取得部によって取得された出力電力から差し引くことで、RFコイルによって発生した磁場下の被検体で消費された電力を計算する。SAR計算部は、消費電力計算部によって計算された電力を用いてSARを計算する。撮像制御部は、SAR計算部による計算結果に基づいて、撮像の実行を制御する。
図1は、実施形態に係るMRI装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る送信コイルを説明するための図である。 図3は、実施形態に係る電流測定部を説明するための図である。 図4は、実施形態に係る電流測定部を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係るSAR計算方法を説明するための図である。 図7は、実施形態に係るSAR計算方法を説明するための図である。 図8は、その他の実施形態に係る電流測定部の設置位置を説明するための図である。
(実施形態)
実施形態に係るMRI装置は、RFコイルによって発生した磁場下に被検体が置かれた負荷状態において、RFコイルに流れる電流を直接測定し、測定した電流を用いて、実際に被検体で消費された電力を計算する。そして、MRI装置は、実際に被検体で消費された電力を用いてSARを計算する。この結果、安全性を確保しつつ、SARが過大評価されることなく、また、撮像効率を低下させることなく、SARを正確に計算することができる。
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置100の構成を示すブロック図である。静磁場磁石1は、中空の円筒状に形成され、内部の空間に一様な静磁場を発生する。静磁場磁石1は、例えば、永久磁石、超伝導磁石などである。傾斜磁場コイル2は、中空の円筒状に形成され、内部の空間に傾斜磁場を発生する。具体的には、傾斜磁場コイル2は、静磁場磁石1の内側に配置され、傾斜磁場電源3から傾斜磁場パルスの供給を受けて、傾斜磁場を発生する。傾斜磁場電源3は、シーケンス制御部10から送信される制御信号に従って、傾斜磁場パルスを傾斜磁場コイル2に供給する。
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備え、天板4aを、被検体Pが載置された状態で、撮像口である傾斜磁場コイル2の空洞内へ挿入する。通常、寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信コイル6は、磁場を発生する。具体的には、送信コイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7からRFパルスの供給を受けて、磁場を発生する。なお、実施形態に係る送信コイル6は、後述するように、送信コイル6に流れる電流を測定する電流測定部30を備える。送信部7は、シーケンス制御部10から送信される制御信号に従って、ラーモア周波数に対応するRFパルスを送信コイル6に供給する。
受信コイル8は、磁気共鳴信号(以下、MR(Magnetic Resonance)信号)を受信する。具体的には、受信コイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、磁場の影響によって被検体Pから放射されるMR信号を受信する。また、受信コイル8は、受信したMR信号を受信部9に出力する。
受信部9は、シーケンス制御部10から送られる制御信号に従って、受信コイル8から出力されたMR信号に基づきMR信号データを生成する。具体的には、受信部9は、受信コイル8から出力されたMR信号をデジタル変換することによってMR信号データを生成し、生成したMR信号データを、シーケンス制御部10を介して計算機システム20に送信する。なお、受信部9は、静磁場磁石1や傾斜磁場コイル2などを備える架台装置側に備えられていてもよい。
シーケンス制御部10は、傾斜磁場電源3、送信部7、及び受信部9を制御する。具体的には、シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されたパルスシーケンス実行データに基づく制御信号を、傾斜磁場電源3、送信部7、及び受信部9に送信する。例えば、シーケンス制御部10は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
計算機システム20は、インタフェース部21と、画像再構成部22と、記憶部23と、入力部24と、表示部25と、制御部26とを備える。インタフェース部21は、シーケンス制御部10に接続され、シーケンス制御部10と計算機システム20との間で送受信されるデータの入出力を制御する。画像再構成部22は、シーケンス制御部10から送信されたMR信号データから画像データを再構成し、再構成した画像データを記憶部23に格納する。
記憶部23は、画像再構成部22によって格納された画像データや、MRI装置100において用いられるその他のデータを記憶する。例えば、記憶部23は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクなどである。
入力部24は、各種指示を操作者から受け付ける。例えば、入力部24は、マウス、キーボードなどである。表示部25は、画像データなどを表示する。例えば、表示部25は、液晶ディスプレイなどである。
制御部26は、上述した各部を制御することによってMRI装置100を総括的に制御する。例えば、制御部26は、ASIC、FPGAなどの集積回路、CPU、MPUなどの電子回路である。なお、制御部26は、後述するように、SARを計算するための各部を備える。
さて、上述したように、実施形態に係るMRI装置は、RFコイルによって発生した磁場下に被検体が置かれた負荷状態において、RFコイルに流れる電流を直接測定する。具体的には、送信コイル6が、電流測定部30を備え、この電流測定部30が、送信コイル6に流れる電流を測定する。
図2は、実施形態に係る送信コイル6を説明するための図である。実施形態に係る送信コイル6は、図2に示すように、例えば、バードケージ型のRFコイルである。送信コイル6は、円筒状に形成された支持部材6aの上に、銅箔を用いてリング状に形成された2つのリング部6b、及び、2つのリング部6b間を接続するように銅箔を用いて矩形状に形成された複数のラング部6c(ラング部6cは「エレメント」とも称される)を有する。なお、リング部6b及びラング部6cには、送信コイル6を制御するための回路素子6dや回路素子6eなど(例えば、PINダイオード、キャパシタ)が適宜接続されている。
図3及び図4は、実施形態に係る電流測定部30を説明するための図である。実施形態に係る送信コイル6は、図3に示すように、例えば、ラング部6cの中間部分に挿入するように、電流測定部30を備える。図3に示すように、ラング部6cは、左右2つに分割され、両ラング部6cは、ラング部6fによって接続される。また、このラング部6fは、図3に示すように、電流測定部30のコイルを貫通するように接続される。なお、図3に示す白抜き矢印は、図4が、図3に示す白抜き矢印の方向から電流測定部30を観察したことを示すものである。
実施形態に係る電流測定部30は、例えば、図4に示すように、非磁性空芯環状体30aにソレノイド状の巻き線30bを施したロゴスキーコイルである。巻き線30bは、非磁性空芯環状体30aを一周せずに、非磁性空芯環状体30a内の空芯部分を巻き戻す。また、非磁性空芯環状体30aに施された巻き線30bの両端は、同軸ケーブル30cの芯線及びシールドにそれぞれ接続され、非磁性空芯環状体30aは、数個のバラン30dを介して積分回路30eに接続される。積分回路30eは、検出された電圧を電流に変換し、電流の値を制御部26に伝達する。このようなロゴスキーコイルの場合、電流測定部30は、非磁性空芯環状体30aの穴を貫通する電流、すなわち、送信コイル6のラング部6fを流れる電流による磁束変化を検出することで、送信コイル6に流れる電流を測定する。
なお、図3においては、図4を用いて説明した同軸ケーブル30c、バラン30d、及び積分回路30eの図示を省略した。また、電流測定部30の設置位置は上述した例に限られるものではなく、任意に変更することができるが、仮想グラウンドに設置すると、電圧が安定し、望ましいと考えられる。
次に、図5は、実施形態に係る制御部26の構成を示すブロック図である。実施形態に係る制御部26は、図5に示すように、出力電力取得部26aと、消費電力計算部26bと、SAR計算部26cと、撮像制御部26dとを備える。
出力電力取得部26aは、送信コイル6に供給されるRFパルスの出力電力を取得する。消費電力計算部26bは、出力電力取得部26aによって取得された出力電力と、電流測定部30によって測定された電流とを用いて、被検体Pで消費された電力を計算する。SAR計算部26cは、消費電力計算部26bによって計算された電力を用いてSARを計算する。撮像制御部26dは、SAR計算部26cによる計算結果に基づいて、撮像の実行を制御する。以下、各部の処理を詳細に説明する。
図6及び図7は、実施形態に係るSAR計算方法を説明するための図である。図6に示すように、実施形態に係るMRI装置100は、まず、RFコイルによって発生した磁場下に被検体が置かれない『無負荷状態』において、出力電力の取得及び送信コイルの電流の測定を行う。電流を電力に換算するための換算係数を求めるためである。なお、無負荷状態とは、送信コイル6が、被検体と電気的、磁気的に結合しない状態であるといえる。
具体的には、出力電力取得部26aは、無負荷状態にて、送信コイル6に供給されるRFパルスの出力電力を取得する(S101)。例えば、出力電力取得部26aは、送信部7が備えるアンプの出力値を取得し、この出力値と、送信コイル6までのロスファクター(例えば、ケーブルロス)として見積もられる値との積を、RFパルスの出力電力であって、送信コイル6に供給される電力として定義し、取得する。
一方、電流測定部30は、無負荷状態にて、送信コイル6に流れる電流を測定する(ステップS102)。例えば、各ラング部6cに挿入された各電流測定部30は、それぞれ、送信コイル6の各ラング部6cに流れる電流を測定する。なお、ステップS101とステップS102とは、並行して行われる。
次に、消費電力計算部26bは、ステップS101において無負荷状態で取得されたRFパルスの出力電力と、ステップS102において無負荷状態で測定された電流とを用いて、電流測定部30によって測定された電流を電力に換算するための換算係数を計算する(ステップS103)。例えば、消費電力計算部26bは、以下に示す(1)式を用いて換算係数kを計算する。
Figure 0005931454
ここで、(1)式の左辺は、送信コイル6に供給される電力である。一方、(1)式の右辺は、送信コイル6の各エレメント(各ラング部6c)に流れる電流の合計である。すなわち、無負荷状態において、送信コイル6に供給される電力は、全て送信コイル6で消費されると考えられるので、(1)式が成立する。なお、送信コイル6の各エレメントのインピーダンスは、ほぼ同じであると仮定する。
消費電力計算部26bは、(1)式の左辺に、ステップS101において取得されたRFパルスの出力電力を代入し、(1)式の右辺の変数Iに、ステップS102において測定された電流を代入する。なお、変数iは、送信コイル6の各エレメント(各ラング部6c)を示す。すなわち、消費電力計算部26bは、各ラング部6cに流れる電流を加算する。消費電力計算部26bは、この(1)式を解くことで、換算係数kを計算し、計算した換算係数kを、例えば、記憶部23に格納しておく。
なお、この無負荷状態における換算係数kの計算は、例えば、MRI装置100の据付時に実施してもよく、ある一定期間毎に実施し、換算係数kを更新してもよい。
さて、被検体の撮像時、実施形態に係るMRI装置100は、本スキャンに先行して、プリスキャンを行う。送信コイル6で消費される電力は、被検体Pとの相互作用によって変化するものであるので、本スキャンを実施する前に、被検体P毎、あるいは、同じ被検体Pであっても撮像部位毎又は使用コイルの変更などで、プリスキャンを行う。具体的には、実施形態に係るMRI装置100は、図7に示すように、RFコイルによって発生した磁場下に被検体が置かれた『被検体負荷状態』において、プリスキャンを開始する(ステップS201)。
まず、出力電力取得部26aは、被検体負荷状態にて、送信コイル6に供給されるRFパルスの出力電力を取得する(ステップS202)。無負荷状態と同様、例えば、出力電力取得部26aは、送信部7が備えるアンプの出力値を取得し、この出力値と、送信コイル6までのロスファクター(例えば、ケーブルロス)として見積もられる値との積を、RFパルスの出力電力であって、送信コイル6に供給される電力として定義し、取得する。
一方、電流測定部30は、被検体負荷状態にて、送信コイル6に流れる電流を測定する(ステップS203)。無負荷状態と同様、例えば、各ラング部6cに挿入された各電流測定部30は、それぞれ、送信コイル6の各ラング部6cに流れる電流を測定する。なお、ステップS202とステップS203とは、並行して行われる。
次に、消費電力計算部26bは、ステップS202において被検体負荷状態で取得されたRFパルスの出力電力と、ステップS203において被検体負荷状態で測定された電流とを用いて、被検体Pで消費された電力を計算する(ステップS204)。例えば、消費電力計算部26bは、ステップS203において測定された電流の合計を、記憶部23に記憶されている換算係数kを用いて電力に換算し、換算後の電力を、ステップS202において取得された出力電力から差し引くことで、被検体Pで消費された電力を計算する。例えば、消費電力計算部26bは、以下に示す(2)式を解くことで、被検体Pで消費された電力を計算する。
Figure 0005931454
続いて、SAR計算部26cは、ステップS204において計算された電力を用いてSARを計算する(ステップS205)。ここで、SARは、単位重量あたり単位時間あたりの熱吸収比であり、例えば、静磁場の2乗に比例し、フリップ角の2乗に比例し、一定時間内のRFパルスの数に比例することなどが公知であり、このような公知の関係からSARを計算する数式も公知である。そこで、SAR計算部26cは、例えば、静磁場、フリップ角、RFパルスの数といった変数をパルスシーケンスから取得し、これらの値と、被検体Pで消費された電力とを公知の数式に代入することで、SARを計算する。
そして、撮像制御部26dは、SAR計算部26cによる計算結果に基づいて、撮像の実行を制御する。例えば、撮像制御部26dは、SAR計算部26cによる計算の結果、SARがその許容値を超えない場合には、本スキャンを実施すると判定し(ステップS206,Yes)、本スキャンを実施する(ステップS207)。一方、SARがその許容値を超える場合には、撮像制御部26dは、本スキャンを実施しないと判定し(ステップS206,No)、例えば、パルスシーケンスのパラメータ値を、SARが許容値を超えないように調整し(ステップS208)、その後、本スキャンを実施する(ステップS207)。
また、本スキャンの実施後、MRI装置100は、被検体Pが変更されるか、あるいは、撮像部位が変更されるかを判定し(ステップS209)、被検体Pあるいは撮像部位が変更される場合には(ステップS209,Yes)、ステップS201においてプリスキャンを開始する処理に戻り、ステップS202〜S208の処理を繰り返す。一方、変更されない場合には(ステップS209,No)、MRI装置100は、そのまま処理を終了する。
上述したように、実施形態によれば、実際に被検体で消費される電力を求めてSARを計算するので、安全性を確保しつつ、SARが過大評価されることなく、また、撮像効率を低下させることなく、SARを正確に計算することができる。例えば、撮像枚数を増やすこともできる。
なお、上述した実施形態においては、RFコイルが、送信コイル及び受信コイルによって備えられる例を説明したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、RFコイルは、送受信兼用の送受信コイルであってもよい。この場合、消費電力計算部26bは、パルスシーケンスなどから予め判明しているRFパルスの送信タイミング及びMR信号の受信タイミングを用いて、送信タイミングにて測定された電流の値のみ、被検体Pで消費された電力の計算((2)式)に用いるように制御すればよい。
また、図8は、その他の実施形態に係る電流測定部の設置位置を説明するための図である。上述した実施形態においては、RFコイルがバードケージ型であることを想定したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、RFコイルは、アレイ型でもよい。この場合、電流測定部30は、例えば、図8に示すような位置に設置されてもよい。この位置は、仮想グラウンドに設置すると、電圧が安定し、望ましいためであるが、実施形態はこれに限られるものではなく、任意に変更することができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の磁気共鳴イメージング装置及びSAR計算方法によれば、SARを正確に計算することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 MRI装置
26 制御部
26a 出力電力取得部
26b 消費電力計算部
26c SAR計算部
26d 撮像制御部
30 電流測定部

Claims (4)

  1. RF(Radio Frequency)コイルに供給されるRFパルスの出力電力を取得する出力電力取得部と、
    前記RFコイルに流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部によって測定された電流を電力に換算し、換算後の電力を前記出力電力取得部によって取得された出力電力から差し引くことで、前記RFコイルによって発生した磁場下の被検体で消費された電力を計算する消費電力計算部と、
    前記消費電力計算部によって計算された電力を用いてSAR(Specific Absorption Rate)を計算するSAR計算部と、
    前記SAR計算部による計算結果に基づいて、撮像の実行を制御する撮像制御部と
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記出力電力取得部は、前記RFコイルによって発生した磁場下に被検体が置かれた被検体負荷状態に加え、無負荷状態においても、前記RFパルスの出力電力を取得し、
    前記電流測定部は、前記被検体負荷状態に加え、無負荷状態においても、前記RFコイルに流れる電流を測定し、
    前記消費電力計算部は、前記出力電力取得部によって無負荷状態で取得されたRFパルスの出力電力と、前記電流測定部によって無負荷状態で測定された前記RFコイルに流れる電流とを用いて、前記電流測定部によって測定された電流を電力に換算するための換算係数を計算し、前記換算係数を用いて、前記電流測定部によって被検体負荷状態で測定された電流を電力に換算することを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記出力電力取得部による出力電力の取得、前記電流測定部による電流の測定、前記消費電力計算部による電力の計算、及び、前記SAR計算部によるSARの計算は、本撮像に先行する事前撮像において実行されるものであって、
    前記撮像制御部は、前記SAR計算部によるSARの計算結果に基づいて、本撮像の実行を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. コンピュータで実行されるSAR計算方法であって、
    RFコイルにて測定された電流を電力に換算し、換算後の電力を前記RFコイルに供給されるRFパルスの出力電力から差し引くことで、前記RFコイルによって発生した磁場下の被検体で消費された電力を計算する消費電力計算工程と、
    前記消費電力計算工程によって計算された電力を用いて、SARを計算するSAR計算工程と
    を含んだことを特徴とするSAR計算方法。
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