JP5930956B2 - カーボンナノチューブを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッド - Google Patents

カーボンナノチューブを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッド Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、概してハードディスクドライブ(HDD)に関し、特に、磁気記録ヘッドがいつHDDの磁気記録ディスクと接触したかを検出する手段に関する。
HDD技術の進歩及びそれに付随する保存情報の面密度の増加に伴い、磁気記録ディスクの記録面から磁気記録ヘッドによって読み出される磁場は、徐々に小さくなっている。その結果、浮上量(fly height)を減少させることによって、磁気記録ヘッドを磁気記録ディスクにより近づけて浮上させることが大きな関心となっている。例えば、HDDにおける磁気記録ヘッドの浮上量は、熱式浮上量調整(TFC)の使用により、2〜3ナノメートル(nm)の低さとなり得る。磁気記録ディスクに対する磁気記録ヘッドの近接により、HDDの性能及び信頼性にとって有害となり得るヘッドディスク相互作用(HDI)に関する懸念が強まった。従って、HDDの開発に従事する技術者及び科学者らは、高い面密度で保存された情報の取り出しに関して、信頼性の高いHDD環境を提供することに関心がある。
本発明の実施形態は、カーボンナノチューブ(CNT)を組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドを含む。この磁気記録ヘッドは、書き込み要素、読み出し要素、及びタッチダウン検出器を含む。書き込み要素は、データを磁気記録ディスクに書き込むように構成されている。読み出し要素は、磁気記録ディスクからデータを読み出すように構成されている。タッチダウン検出器は、熱センサ及びカーボンナノチューブ部分を含む。熱センサは、熱を電圧信号に変換するように構成されている。カーボンナノチューブ部分は、磁気記録ディスクにタッチダウンするように構成されている。カーボンナノチューブ部分はまた、熱センサに接続され、かつ、カーボンナノチューブ部分と磁気記録ディスクとの接触によって発生する熱を熱センサに伝達するように構成されている。本発明の他の実施形態は、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドを含むハードディスクドライブ(HDD)、及びHDDにおいて、磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクの記録面との接触を検出するための方法を含む。
本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本発明の実施形態を示し、その記述と共に、本発明の実施形態の説明に役立つ。
本発明の1つ又は複数の実施形態による、カーボンナノチューブ(CNT)を組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドを有するハードディスクドライブ(HDD)の、ディスクエンクロージャカバーを取り外した状態の平面図である。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDD用の磁気記録ヘッドの一例の図1の線2−2に沿った断面からの断面図である。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDD用の磁気記録ヘッドの別の例の図1の線2−2に沿った断面からの断面図である。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、磁気記録ディスクの記録面から見た場合の図2Bの磁気記録ヘッドの平面図である。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を示す、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に沿った断面からの断面図である。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を用いたタッチダウン検出順序を示す、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に沿った断面からの断面図である。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に沿った断面からの断面図であり、これは、ダウントラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅よりも小さいクロストラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の一例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に沿った断面からの断面図であり、これは、ダウントラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅とほぼ等しいクロストラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に直交する断面からの断面図であり、これは、クロストラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅よりも小さいダウントラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に直交する断面からの断面図であり、これは、クロストラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅とほぼ等しいダウントラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に沿った断面からの断面図であり、これは、カーボンナノチューブ部分の高さがオーバーコート層の高さにほぼ等しく、ダウントラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅よりも小さいクロストラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に沿った断面からの断面図であり、これは、カーボンナノチューブ部分の高さがオーバーコート層の高さにほぼ等しく、ダウントラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅とほぼ等しいクロストラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に直交する断面からの断面図であり、これは、カーボンナノチューブ部分の高さがオーバーコート層の高さにほぼ等しく、クロストラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅よりも小さいダウントラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、図1のHDDの磁気記録ヘッドの図1の線2−2に直交する断面からの断面図であり、これは、カーボンナノチューブ部分の高さがオーバーコート層の高さにほぼ等しく、クロストラック方向に沿ったカーボンナノチューブ部分の幅が熱センサの幅にほぼ等しいダウントラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造の別の例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、空気軸受面(ABS)を見下ろした場合の図1のHDDの磁気記録ヘッドの平面図であり、これは、オーバーコート層によって取り囲まれたタッチダウン検出器のカーボンナノチューブ部分の構造の一例を示す。 本発明の1つ又は複数の実施形態による、HDDにおいて、磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクの記録面との接触を検出するための方法のフローチャートである。
本明細書において参照される図面は、具体的に記載されている場合を除き、原寸に比例して描かれていると理解されるものではない。
これより、本発明の代替の実施形態の詳細な言及を行う。代替の実施形態と併せて本発明の説明を行うが、本発明をこれらの実施形態に限定する意図はないことを理解されたい。反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神及び範囲内に含まれ得る代替例、変更例、及び均等例を包含するものである。
さらに、本発明の実施形態の以下の説明において、本発明の十分な理解を提供するために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、本発明の実施形態は、これらの具体的な詳細を用いずに実施することもできることを理解されたい。他の例では、本発明の実施形態を不必要に分かりにくくしないように、周知の方法、手順、及び構成要素の詳細な説明は行っていない。図面全体を通して、同様の構成要素は、同様の参照符号によって示し、必要でなければ、説明を明瞭にするために、繰り返しの記載は省略する。
カーボンナノチューブを用いたタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドの実施形態の物理的説明
ハードディスクドライブ(HDD)におけるデータ記憶容量に対する要求の高まりにより、専門用語で「浮上量」と呼ばれる、磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクの磁気記録媒体表面との間の物理的空間の減少が生じた。さらに、磁気記録ヘッドの表面及び磁気記録媒体の表面両方のナノスケールレベルに至る粗さの減少は、より信頼性の高いヘッドディスクインタフェースにもつながった。従って、磁気記録媒体表面におけるナノスケール粗さの効率的な検出は、一定のヘッド媒体空間を維持することを目的とし、読み出し/書き込み動作中に磁気記録ヘッドが損傷を受けないように保護する。
粗さを検出するための公知の方法の1つは、ヘッドスライダ内での埋め込み接触センサの使用であり、埋め込み接触センサの主要部分は、磁性薄膜から作られている。磁気記録ディスクの磁気記録媒体の表面上で浮上する間、埋め込み接触センサは、磁気記録ヘッド内の熱式浮上量調整(TFC)要素のヒータから熱を加えられることにより、磁気記録媒体の表面に向けて拡張する。ヒータに印加される一定電圧の場合、埋め込み接触センサは、磁気記録媒体の表面と接触し、一定量の熱が発生する。埋め込み接触センサと磁気記録媒体表面とのヘッドディスク相互作用(HDI)により発生するこの熱は、埋め込み接触センサの電気抵抗を変化させ、HDIの専門用語である「タッチダウン」が、埋め込み接触センサの初期抵抗値からの抵抗の変化として検出される。このような検出方法の場合、埋め込み接触センサ自体が、磁気記録媒体の表面と直接接触する。従って、この直接接触方法により、埋め込み接触センサを損傷する危険性が高くなり、結果的に、HDIの繰り返しに伴って、埋め込み接触センサの検出性能が劣化する危険性が高くなる。
従って、本発明の実施形態は、熱センサが磁気記録媒体表面と直接接触するのではなく、熱センサが磁気記録ヘッドの空気軸受面(ABS)に近い位置に配置されたカーボンナノチューブ(CNT)を用いて効果的にヘッド媒体接触を検出する方法及びタッチダウン検出器を提供する。
本明細書において図1〜図8に示し、それらの説明において記載するように、本発明の実施形態には、カーボンナノチューブ(CNT)を組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッド110aが含まれる。磁気記録ヘッド110aは、書き込み要素110a−5、読み出し要素110a−4、及びタッチダウン検出器を含む。書き込み要素110a−5は、磁気記録ディスク120にデータを書き込むように構成されている。読み出し要素110a−4は、磁気記録ディスク120からデータを読み出すように構成されている。タッチダウン検出器は、熱センサ110a−1及びカーボンナノチューブ(CNT)部分110a−2を含む。熱センサ110a−1は、熱を電圧信号に変換するように構成されている。CNT部分110a−2は、磁気記録ディスク120上にタッチダウンするように構成されている。CNT部分110a−2はまた、熱センサ110a−1に接続されており、かつ、CNT部分110a−2及び磁気記録ディスク120間の接触によって発生する熱を熱センサ110a−1に伝達するように構成されている。
本明細書において図1に示し、その説明において記載するように、本発明の実施形態には、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッド110aを含むハードディスクドライブ(HDD)101も含まれる。以下全体を通して、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッド110aに関する本発明の実施形態は、HDD101の環境にも組み込まれるものであると理解することができる。
さらに、本明細書において図9に示し、その説明において記載するように、本発明の実施形態には、HDDにおいて磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクの記録面との接触を検出する方法も含まれる。以下全体を通して、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドに関する本発明の実施形態及びCNTを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッド110aを含むHDDに関する本発明の実施形態は、HDDにおいて磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクの記録面との接触を検出する方法に関する本発明の特定の実施形態に組み込むことが可能であると理解することができる。
これより図1を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、CNTを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドを有するHDD101の平面図100が図示されている。図1に示されるように、HDD101は、ディスクエンクロージャのディスクエンクロージャカバーなしで図示されている。図1は、磁気記録ヘッド110a及びスライダ110bを含むHDD101の構成要素の配置を示す。図1に示すように、矢印90、92、及び94のトライアドを用いて、HDD101における構成要素の相対的配向を示しており、矢印92の方向は、HDD101の磁気記録ヘッド110aの長辺とほぼ平行し、矢印90の方向は、矢印92に垂直であり、磁気記録ヘッド110aの短辺とほぼ平行し、矢印94は、ディスクエンクロージャ基部105の面並びに磁気記録ディスク120の記録面の面にほぼ垂直であり、従って、矢印90及び92に対して垂直である。従って、矢印90、92、及び94のトライアドは、矢印90に対応するベクトルと矢印92に対応するベクトルとのクロス積が、矢印94の方向に平行に配向したベクトルを生成するように、矢印90、92、及び94の方向のベクトルの右手の法則によって互いに関連し合う。矢印90、92、及び94のトライアドは、磁気記録ヘッド110a及びHDD101の後述の図面に関して、図の配向を示すために後で用いる。専門用語「上部」(”top”)及び「下部」(”bottom”)は、主面が矢印94に対してほぼ法線状に配置される構成要素を意味する。専門用語「垂直」(”vertical”)は、矢印94に対してほぼ平行に位置する特徴を意味する。専門用語「横方向」(”lateral”)は、矢印90及び92のいずれか一方に対してほぼ法線状である特徴を意味する。専門用語「前面」(”front”)は、図1の磁気記録ヘッド110aの遠位端における矢印92に対してほぼ法線状の特徴を意味し、例えば、矢印92は、図1に示すように、磁気記録ヘッド110aの前面側を指している。
また、本明細書において使用されるように、磁気記録ディスク120と書き込み及び/又は読み出し関係で配置された磁気記録ヘッド110aに関しては、専門用語「クロストラック方向」は、矢印90の方向と一致し、同様に、専門用語「ダウントラック方向」は、矢印92の方向と一致する。また、以下の説明全体を通して、及び本明細書に説明する様々な図面において、例として、本発明の実施形態を、クロストラック方向及びダウントラック方向に関してそれらに限定することなく説明を行う。なぜなら、本発明の実施形態は、それらの精神及び範囲内に、磁気記録ディスク120と書き込み及び/又は読み出し関係で配置されていない磁気記録ヘッド110aの配向及び位置を包含するからである。このような場合には、矢印90、92、及び94は、磁気記録ヘッド110a自体を指すことが理解されるであろう。例えば、磁気記録ヘッドがHDD101のディスクエンクロージャの外側に配置されるような、矢印90、92、及び94に関して説明を行う本発明の実施形態もまた、本発明の実施形態の精神及び範囲に包含される。
図1をさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、HDD101は、磁気記録ヘッド110aと、磁気記録ヘッド110aに接続されたリードサスペンション110cと、スライダ110bの遠位端において磁気記録ヘッド110aが取り付けられているスライダ110bに取り付けられた負荷ビーム110dとを含む少なくとも1つのヘッドジンバルアセンブリ(HGA)110を含み、スライダ110bは、負荷ビーム110dの遠位端において、負荷ビーム110dのジンバル部分に取り付けられる。HDD101はまた、ディスクエンクロージャ基部105及びディスクエンクロージャカバー(不図示)を含むディスクエンクロージャと、スピンドル126及びディスクエンクロージャ基部105に搭載されて磁気記録ディスク120を回転させるためのスピンドル126に取り付けられた駆動モータ(不図示)上に回転可能に搭載された少なくとも1つの磁気記録ディスク120とを含む。書き込み要素110a−5(いわゆるライター)及び読み出し要素110a−4(いわゆるリーダー)を含む磁気記録ヘッド110aはそれぞれ、HDD101の磁気記録ディスク120上に保存される、専門用語で「データ」と呼ばれる書き込み及び読み出し情報用に配置される。磁気記録ディスク120又は複数の(不図示)磁気記録ディスクは、ディスククランプ122を用いてスピンドル126に取り付けることができる。ディスククランプ122は、円板を含み、円板は、複数の締結孔を含み、その中の締結孔130は一例である。複数の締結孔(その中の締結孔130は一例である)は、複数の締結具(その中の締結具132は一例である)(Torx(商標)ネジを表す六角形の「星」によって示される)に対応するように構成され、締結具がディスククランプ122を締結することにより磁気記録ディスク120がスピンドル126に接続されるように構成されている。HDD101はさらに、HGA110に取り付けられたアーム134と、キャリッジ136と、キャリッジ136に取り付けられたボイスコイル140を含むアーマチャ138を含むボイスコイルモータ(VCM)と、ボイスコイルマグネット(不図示)を含むステータ144とを含み、VCMのアーマチャ138は、キャリッジ136に取り付けられ、キャリッジ136はピボット軸受アセンブリ152を介在させてピボット軸148上に搭載されるので、VCMのアーマチャ138は、アーム134及びHGA110を移動させて磁気記録ディスク120の部分にアクセスするように構成されている。HDD101はまた、磁気記録ディスク120に近接して磁気記録ヘッド110aを浮上させるための位置からアーム134が後退している時に、HGA110の遠くの遠位端においてHGA110のタング(不図示)に係合するように構成されたHGA110用のロード/アンロードランプ190を含む。
さらに図1を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、電気信号、例えば、VCMのボイスコイル140への電流、磁気記録ヘッド110aへの書き込み信号及び磁気記録ヘッド110aからの読み出し信号、磁気記録ヘッド110aへの熱式浮上量調整(TFC)信号及び磁気記録ヘッド110aからのタッチダウン検出器信号は、可撓ケーブル156によって供給される。可撓ケーブル156と磁気記録ヘッド110aとの相互接続は、読み出し信号用の搭載プリアンプを有し得るアーム電子機器(AE)モジュール160、並びに他の読み出しチャネル及び書き込みチャネル電子構成要素によって提供することができる。可撓ケーブル156は、電気コネクタブロック164に接続され、これは、ディスクエンクロージャ基部105によって提供される電気フィードスルー(不図示)によって電気通信を提供する。ディスクエンクロージャ基部105が鋳造物であるか否かによって鋳物とも呼ばれるディスクエンクロージャ基部105は、ディスクエンクロージャカバー(不図示)と併せて、HDD101の情報ストレージ構成要素の密閉された保護用ディスクエンクロージャを提供する。
図1をさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、ディスクコントローラと、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含むサーボ電子機器とを含む他の電子構成要素(不図示)は、駆動モータ、VCMのボイスコイル140、及びHGA110の磁気記録ヘッド110aに電気信号を供給する。駆動モータに供給された電気信号により、駆動モータの回転が可能となり、スピンドル126にトルクが供給され、これが次にディスククランプ122によってスピンドル126に取り付けられた磁気記録ディスク120に伝達され、その結果、磁気記録ディスク120は、172の方向に回転する。回転する磁気記録ディスク120により、気流と、スライダ110bのABS110f(図2Dを参照)及び磁気記録ヘッド110aが上に乗ることにより、専門用語で「ヘッドスライダ」とも呼ばれる一体型スライダ110b/磁気記録ヘッド110aと、情報が記録される磁気記録ディスク120との接触を最小限に抑えて、磁気記録ディスク120の表面に近接してスライダ110b及び磁気記録ヘッド110aを浮上させる空気軸受として作用するエアクッションとを含む空気の流れが生じる。磁気記録ヘッド110aはまた、磁気記録ヘッド110aと磁気記録ディスク120との間の間隔、すなわち浮上量を調整するためのヒータを含み得るTFC要素を含んでいてもよい。VCMのボイスコイル140に供給された電気信号により、情報が記録されたトラック176にHGA110の磁気記録ヘッド110aがアクセスすることが可能となる。従って、VCMのアーマチャ138は、弧180に亘ってスイングし、これにより、アーム134によってアーマチャ138に取り付けられたHGA110が磁気記録ディスク120上の様々なトラックにアクセスすることが可能となる。図1に示されるように、トラック176のクロストラック方向は、矢印90の方向と一致し、トラック176のダウントラック方向は、磁気記録ヘッド110aの位置においてのみ矢印92の方向と一致する。なぜなら、トラック176に沿った周方向に磁気記録ヘッド110aから離れて進むにつれて、クロストラック方向及びダウントラック方向は、それぞれ矢印90及び92の方向から逸れるからである。
図1をさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、情報は、磁気記録ディスク120上でセクタ(例えばセクタ184)に配置された複数の(不図示)同心トラックにおいて、磁気記録ディスク120上で保存される。それに応じて、各トラックは、複数のセクタ分けされたトラック部分(例えば、セクタ分けされたトラック部分188)から成る。各セクタ分けされたトラック部分188は、記録データと、例えばABCDサーボバースト信号パターンであるサーボバースト信号パターン、トラック176を識別する情報、及びエラー修正コード情報を含むヘッダとから成る。トラック176にアクセスする際に、HGA110の磁気記録ヘッド110aの読み出し要素110a−4は、VCMのボイスコイル140に供給された電気信号を制御することによって磁気記録ヘッド110aがトラック176を追従することを可能にするサーボ電子機器に位置誤差信号(PES)を供給するサーボバースト信号パターンを読み出す。トラック176を見つけ出し、特定のセクタ分けされたトラック部分188を識別する際に、例えば、コンピュータシステムのマイクロプロセッサである外部エージェントからディスクコントローラによって受け取られた命令に応じて、磁気記録ヘッド110aは、トラック176からデータを読み出す、又はトラック176にデータを書き込む。
次に図2Aを参照し、さらに図1を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、断面図200Aには、HDD101で使用され得る一例の磁気記録ヘッド110aの図1の線2−2に沿った断面が示されている。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図2Aに示される断面図200Aの配向を示す。図2Aに示されるように、磁気記録ヘッド110aの例には、垂直磁気記録(PMR)用に構成された書き込み要素110a−5及び読み出し要素110a−4が含まれる。限定されることなく一例として、書き込み要素110a−5の例には、トレーリングエッジ書き込み極110a−51が含まれ、これは、書き込み極110a−51がヘッドスライダのトレーリングエッジに向かって対向する書き込み要素110a−5の側に配置されることからそのように呼ばれる。トレーリングエッジ書き込み極110a−51には、プローブ極として構成される極先端部分110a−51bと、極先端部分110a−51bに磁気的に接続されたヨーク部分110a−51aとが含まれる。図2Aに示すように、2つの矢印は、それぞれ、ヘッドスライダのトレーリングエッジ及びリーディングエッジ側の相対的方向を示す。書き込み要素110a−5は、極先端部分110a−51bから発生する磁束の磁束プロファイルを成形するように機能するトレーリングエッジ書き込み極シールド110a−56及び110a−57も含む。さらに、書き込み要素110a−5は、磁気記録ディスク120の軟磁性下地層(SUL)120bから戻ってくる磁束のためにバックギャップ部分110a−54と共に書き込み要素110a−5の磁気回路を閉じる戻り極110a−53を含む。書き込み要素110a−5はまた、専門用語で「データの書き込み」と呼ばれるプロセスである、起磁力(mmf)を供給することにより磁気記録ディスク120の磁気記録媒体120aの磁化状態を変える極先端部分110a−51bから発生する磁束を生成するコイル110a−52を含む。
図1及び2Aをさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、極先端部分110a−51bから発生する磁束は、磁気記録媒体120aに示される垂直の矢印によって模式的に示される複数ビットの情報を書き込む。記録データのビットの磁化方向が、矢印94で表示されたベクトルの方向に沿って、磁気記録ディスクの表面にほぼ垂直な方向にあるので、専門用語の「垂直磁気記録」又は「PMR」を用いて、情報を磁気的に記録するこの方法を言い表す。図2Aに示すように、磁気記録ディスク120は、一連のビットが磁気記録ディスク120に順次書き込まれるように、トレーリングエッジ側と表示された矢印の方向に移動する。磁気記録ヘッドは、トラックを探す際に、例えば、トラック176からデータを読み出す、又はトラック176にデータを書き込む際に、矢印90の尾部によって表されるベクトルとほぼ平行な磁気記録ディスク120の公称の半径方向の磁気記録動作を除いて、回転する磁気記録ディスク120に対して比較的定常である。磁気記録ディスク120は、SUL120b及び磁気記録媒体120aが上に形成される基板120cも含む。書き込み要素110a−5に隣接するが、ヘッドスライダのリーディングエッジに対向する書き込み要素の側に、磁気記録ヘッド110aの読み出し要素110a−4が配置される。読み出し要素110a−4は、第1のシールド110a−41及び第2のシールド110a−42、並びに、第1のシールド110a−41と第2のシールド110a−42との間に配置されるセンサ110a−43を含む。磁気記録ディスクの磁気記録媒体120aから発生するフリンジング磁束は、センサ110a−43によって感知され、センサ110a−43は、センサによって感知されたフリンジング磁束に応答して読み出し信号を生成する(専門用語で「データの読み出し」と呼ばれるプロセス)。
これより図2Bを参照し、さらに図1を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、断面図200Bは、HDD101で使用され得る別の例の磁気記録ヘッド110aの図1の線2−2に沿った断面を示している。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図2Bに示される断面図200Bの配向を示す。図2Bに示されるように、磁気記録ヘッド110aの他の例には、これもPMR用に構成されているが、図2Aに示したものとは若干異なる構成を有する書き込み要素110a−5及び読み出し要素110a−4が含まれる。限定されることなく一例として、書き込み要素110a−5には、リーディングエッジ書き込み極110a−51が含まれ、これは、書き込み極110a−51がヘッドスライダのリーディングエッジに向かって対向する書き込み要素110a−5の側に配置されることからそのように呼ばれる。リーディングエッジ書き込み極110a−51には、プローブ極として構成される極先端部分110a−51bと、極先端部分110a−51bに磁気的に接続されたヨーク部分110a−51aとが含まれる。図2Aと同様に、図2Bに示すように、2つの矢印はまた、磁気記録ヘッド110aのトレーリングエッジ及びリーディングエッジ側の相対的方向をそれぞれ示す。書き込み要素110a−5は、極先端部分110a−51bから発生する磁束の磁束プロファイルを成形するように機能するトレーリングエッジ書き込み極シールド110a−56及び110a−57も含む。さらに、戻り極110a−53、バックギャップ部分110a−54、及びコイル110a−52を含む書き込み要素110a−5の他の要素は、基本的に、図2Aの説明に記載したのと同様に機能する。
図1〜2Bをさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、図2Aと同様に、磁気記録ディスク120は、SUL120b及び磁気記録媒体120aが上に形成される基板120cを含む。図2Aと同様に、書き込み要素110a−5に隣接するが、ヘッドスライダのリーディングエッジに対向する書き込み要素の側に、磁気記録ヘッド110aの読み出し要素110a−4が配置される。読み出し要素110a−4は、基本的に図2Aの説明において既に記載したのと同様に機能する、第1のシールド110a−41及び第2のシールド110a−42、並びに、第1のシールド110a−41と第2のシールド110a−42との間に配置されるセンサ110a−43を含む。
これより図2Cを参照し、さらに図1及び2Bを参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、図1のHDD101の磁気記録ディスク120の記録面から見た場合の平面図200Cは、HDD101で使用され得る図2Bの別の例の磁気記録ヘッド110aを示している。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図2Cに示される平面図200Cの配向を示す。図2Cに示されるように、センサ110a−43は、第1のシールド110a−41と第2のシールド110a−42との間に挟まれている。シールド110a−41及び110a−42は、コリメータと若干類似して、磁気記録ディスク上の他の位置から発生する外来の磁束からセンサを保護するように機能し、その結果、磁気記録ディスク120からのデータの読み出しにおいて、分解能が向上する。同様に、書き込み極110a−51の極先端部分110a−51bは、三方を書き込み極シールド110a−56及び110a−57によって取り囲まれている。同様に、書き込み極シールド110a−56及び110a−57は、磁気記録ディスク120へのデータの書き込みにおいて、分解能の向上を提供する。書き込み極110a−51の極先端部分110a−51bは台形形状を有し、これは、周りの書き込み極シールド110a−56及び110a−57と共に、磁気記録ディスク120にデータを書き込むために使用される磁場勾配を増加させるように機能し、これにより、磁気記録ディスク120にデータを書き込む際の分解能の向上も提供される。図2Cに示すように、センサ110a−43は、磁気記録ヘッド110aの書き込み極110a−51の極先端部分110a−51bの右側に僅かにオフセットしている。このオフセットにより、「トップ」ヘッド(磁気記録ディスクの上面側に配置された磁気記録ヘッドを指すために使用される専門用語)に関して、書き込み要素110a−5の書き込み極110a−51の極先端部分110a−51bによってデータの書き込みが行われている同じトラックで、読み出し要素110a−4のセンサ110a−43のより優れた位置合わせが可能となる。同様のオフセットであるが、左側へのオフセットは、磁気記録ディスクの底部側に配置された磁気記録ヘッドを指すために用いられる専門用語である「ボトム」ヘッド(不図示)に存在する。
これより図2Dを参照し、さらに図1を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、断面図200Dは、磁気記録ヘッド110aの図1の線2−2に沿った断面を示している。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図2Dに示される断面図200Dの配向を示す。図2Dに示すように、磁気記録ヘッド110aは、スライダ110bに接続され、書き込み要素110a−5、読み出し要素110a−4、及びタッチダウン検出器を含む。図1の説明において既に記載したように、書き込み要素110a−5は、磁気記録ディスク120にデータを書き込むように構成され、同様に、読み出し要素110a−4は、磁気記録ディスク120からデータを読み出すように構成されている。タッチダウン検出器は、熱センサ110a−1及びCNT部分110a−2を含む。書き込み要素110a−5、読み出し要素110a−4、及びタッチダウン検出器は、スパッタアルミナ等の非磁性充填材110a−6に封入される。熱センサ110a−1は、熱を電圧信号に変換するように構成されている。CNT部分110a−2は、磁気記録ディスク120上にタッチダウンするように構成されている。CNT部分110a−2は、熱センサ110a−1にも接続され、かつ、CNT部分110a−2と磁気記録ディスク120との接触によって発生した熱を熱センサ110a−1に伝達するように構成されている。CNT部分110a−2は、磁気記録ヘッド110aのABS110fに配置される。磁気記録ヘッド110aは、磁気記録ヘッド110aのディスク対向面上に配置されるオーバーコート層110eも含む。オーバーコート層110eのディスク対向面は、ABS110fの一部を規定する。CNT部分110a−2は、ABS110fに対して垂直方向に位置合わせされる。オーバーコート層110eは、そこを通ってCNT部分110a−2が磁気記録ディスク120の表面に向けて延長するように構成された開口部を有する。CNT部分110a−2は、磁気記録ヘッド110aのABS側に配置されたオーバーコート層110eの厚さ以上の垂直寸法を有し得る。しかしながら、図2Dに示す本発明の一実施形態では、CNT部分110a−2は、オーバーコート層110eの厚さより大きい垂直寸法を有する。
図1及び2Dをさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、熱センサ110a−1は、ABS110fが配置される磁気記録ヘッド110aの面とは反対側の磁気記録ヘッド110aの面に配置される。CNT部分110a−2は、少なくとも1つのCNTを含み得る。CNT部分110a−2は、単一壁(SW)CNTでもよく、このSWCNTは、そのチューブ軸が磁気記録ヘッド110aのABS110fにほぼ垂直に配向される。本発明の代替の実施形態においては、CNT部分110a−2は、複数のSWCNTが束で配置され、それらのチューブ軸が互いにほぼ平行かつ磁気記録ヘッド110aのABS110fに垂直に配向されるように複数のSWCNTを含んでもよい。複数のSWCNTの束は、ABS110fにおいて、約10平方ナノメートル(nm)を下回る総面積の範囲を定め得る。
図1及び2Dをさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、タッチダウン検出器は、チューブの軸に沿って非常に高い熱伝導性、すなわち、3,500ワット/メートル/ケルビン(W/m/K)を有し、SWCNTの軸に対して垂直にごく僅かな熱伝導性を有するSWCNTの固有かつ優れた熱特性を利用する。熱センサ110a−1は、ABS110fから離れた位置に配置され、CNT部分110a−2は、熱センサ110a−1とABS110fとの間に配置される。ABS110fに配置されたCNT部分110a−2の一部は、カーボンオーバーコート層110eによって取り囲まれている。CNT部分110a−2は、熱センサ110a−1上に堆積され、ABS110fに対向する熱センサ110a−1の表面上に垂直に位置合わせされる。CNT部分110a−2は、磁気記録ディスク120の磁気記録媒体120aの表面において、粗さ120dの検出に用いられる。タッチダウン検出のために、CNT部分110a−2は、磁気記録媒体120aの表面に向けて下げられ、CNT部分110a−2が粗さ120dと接触すると、粗さ120dの位置において、HDIにより一定量の熱が発生するが、これは、CNT部分110a−2と粗さ120dとの衝突によって生じ得る。CNT部分110a−2を通して伝達されるこの熱は、熱センサ110a−1の温度を上昇させる。その結果生じる熱センサ110a−1の温度変化は、次に説明する電圧変化の形で検出される。
図1及び2Dをさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、熱センサ110a−1は、サーモカップルを含み得る。サーモカップルは、CNT部分110a−2から熱センサ110a−1へと伝達された熱に応答して電圧を生成するのに十分敏感なバイメタル構造を含む。本発明の代替の実施形態においては、熱センサ110a−1は、レジスタを含み得る。レジスタは、CNT部分110a−2から熱センサ110a−1へと伝達された熱に応答してレジスタの抵抗を変化させるのに十分敏感な抵抗温度係数を有する抵抗材料の単一層を含む。
これより図3を参照し、かつ図1及び2Dをさらに参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、図1の線2−2に沿った断面からの断面図300は、HDD101の磁気記録ヘッド110aを示している。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図3に示される断面図300の配向を示す。図3は、タッチダウン検出器の動作原理を示し、少なくとも1つのCNTを組み込んだタッチダウン検出器を用いたタッチダウン検出の順序を示している。基本原理は、ABS110fに向けて熱センサ110a−1を拡張することによって、CNT部分110a−2を磁気記録媒体120aの表面に近づけることである。磁気記録ヘッド110aのTFC要素(不図示)におけるヒータは、一般的に、読み出しセンサ及びライターの浮上量を制御するために用いられる。数ミリワット(mW)の範囲の電力供給により、このヒータによって生成される熱は、ABS110fに向けて熱センサ110a−1を拡張するために使用される。初期状態では、図3の上部において、「ヒータ電力=0mW」と表示して示されるように、ヒータに電力は供給されない。図3の中央において、「ヒータ電力>0mW」と表示されて示されるように、ヒータ電力の増加に伴い、熱センサ110a−1は、ABS110fに向けて拡張し、熱センサ110a−1に取り付けられたCNT部分110a−2は、粗さ120dに近づく。図3の下部において、「ヒータ電力>>0mW」と表示されて示されるように、ヒータ電力のさらなる増加に伴い、熱センサ110a−1は、ABS110fに向けてさらに拡張し、これにより、CNT部分110a−2と粗さ120dとの距離がより小さくなる。ある一定の値のヒータ電力の場合は、図3の下部に示すように、CNT部分110a−2は、粗さ120dと接触する。HDIにより、接触期間中に一定量の熱が発生する結果となる。CNT部分110a−2及び粗さ120d間で粗さ120dの位置においてHDIによって発生した熱は、直ちにCNT部分110a−2を通って流れ、熱センサ110a−1へと伝達され、熱センサ110a−1の位置において温度が上昇する結果となる。本発明の一実施形態によれば、熱センサ110a−1は、上記のような温度変化に敏感な電気抵抗を持つ材料から作ることができる。CNT部分110a−2を通して伝達された熱による熱センサ110a−1における局所的な温度上昇は、熱センサ110a−1の電気抵抗を変化させる。熱センサ110a−1におけるこの抵抗変化は、電圧変化へと変換することができ、その結果、タッチダウン検出信号が生成される。タッチダウン検出信号を生成するタッチダウン検出器は、次に記載するような様々な構造を有することができる。
これより図4A及び4Bを参照すると、図1の線2−2に沿った断面からの断面図400A及び400Bは、HDD101の磁気記録ヘッド110aのタッチダウン検出器に関する本発明の2つの代替の実施形態用に示されている。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図4A及び4Bにそれぞれ示される断面図400A及び400Bの配向を示す。図4A及び4Bは、矢印90によって示されるダウントラック方向から見た場合の磁気記録ヘッド110aを示す。図4Aに示すように、矢印92によって示されるダウントラック方向に沿ったCNT部分110a−2の幅は、熱センサ110a−1の幅よりも小さい。本発明のある代替の実施形態においては、図4Bに示すように、矢印92によって示されるダウントラック方向に沿ったCNT部分110a−2の幅は、熱センサ110a−1の幅とほぼ等しい。
これより図5A及び5Bを参照すると、図1の線2−2に直交する断面からの断面図500A及び500Bは、HDD101の磁気記録ヘッド110aのタッチダウン検出器に関する本発明の2つの代替の実施形態用に示されている。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図5A及び5Bにそれぞれ示される断面図500A及び500Bの配向を示す。図5A及び5Bは、矢印92によって示されるダウントラック方向から見た場合のタッチダウン検出器の構造を示す。図5Aに示すように、矢印90によって示されるクロストラック方向に沿ったCNT部分110a−2の長さは、熱センサ110a−1の長さよりも短い。本発明のある代替の実施形態においては、図5Bに示すように、矢印90によって示されるクロストラック方向に沿ったCNT部分110a−2の長さは、熱センサ110a−1の長さとほぼ等しい。図4A及び4Bに示すダウントラック方向に沿った各々の配置は、図5A及び5Bに示すダウントラック方向に沿った配置の一方又は他方と組み合わせることができる。一方、矢印94で示される磁気記録媒体120aの表面に垂直な方向である垂直線に沿ったCNT部分110a−2の高さは、次に記載するように、オーバーコート層110eの厚さの高さとほぼ等しくなり得る。
これより図6A及び6Bを参照すると、図1の線2−2に沿った断面からの断面図600A及び600Bは、HDD101の磁気記録ヘッド110aのタッチダウン検出器に関する本発明の2つの代替の実施形態用に示されている。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図6A及び6Bにそれぞれ示される断面図600A及び600Bの配向を示す。図6A及び6Bは、矢印90によって示されるダウントラック方向から見た場合の本発明の2つの実施形態を示す。図6A及び6Bに示す両方の配置に関して、CNT部分110a−2の高さは、垂直方向に沿った熱センサ110a−1の高さよりも低い。矢印92によって示されるダウントラック方向に沿ったCNT部分110a−2の幅は、図6Aに示すように、熱センサ110a−1の幅よりも小さくてもよいし、図6Bに示すように、熱センサ110a−1の幅とほぼ等しくてもよい。
これより図7A及び7Bを参照すると、図1の線2−2に直交する断面からの断面図700A及び700Bは、HDD101の磁気記録ヘッド110aのタッチダウン検出器に関する本発明の2つの代替の実施形態用に示されている。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図7A及び7Bにそれぞれ示される断面図700A及び700Bの配向を示す。図7A及び7Bは、矢印92によって示されるダウントラック方向から見た場合のCNT部分110a−2及び熱センサ110a−1の2つの配置を示す。図7Aに示すように、矢印90によって示されるクロストラック方向に沿ったCNT部分110a−2の長さは、熱センサ110a−1の長さよりも短くてもよいし、あるいは、図7Bに示すように、熱センサ110a−1の長さと同様でもよい。図6A及び6Bに示すダウントラック方向に沿った各々の配置は、図7A及び7Bに示すダウントラック方向に沿った配置の一方又は他方と組み合わせることができる。
これより図8を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、平面図800には、ABS110fを見下ろした場合の、HDD101の磁気記録ヘッド110aが示されている。矢印90、92、及び94のトライアドは、図1に示される平面図100に対する図8に示される平面図800の配向を示す。図8は、オーバーコート層110eによって取り囲まれたタッチダウン検出器のCNT部分110a−2の構造の一例を示す。
本発明の実施形態によれば、上記のような熱センサ110a−1は、その局所温度の小さな変化に対して大きな電圧変化を生み出すように構成されている。つまり、熱センサ110a−1は、磁気記録媒体120aの表面上の粗さ120dの位置においてCNT部分110a−2及び粗さ120d間のHDIによって発生した少量の熱に応答するために低熱容量を有する。熱センサ110a−1の製造に、Pt、Al、Ir、Ni、及びNiFeから成る群から選択された材料を含む薄膜を用いることができる。熱センサ110a−1は、スパッタリング又は電着を用いて堆積することができる。CNT部分110a−2は、化学蒸着(CVD)又はその他の適切なプロセスによって金属熱センサ110a−1上に堆積することができる。CVD法では、CNT部分110a−2の堆積前に、CNT成長のためのシード層として機能する金属触媒層を熱センサ110a−1上に堆積することができる。触媒は、Ni、Co、及びMoから成る材料の群から選択されてもよい。
さらに、本発明の実施形態によれば、オーバーコート層110eの開口部は、まず、磁気記録ヘッド110aのディスク対向面おいて、熱センサ110a−1上にCNT部分110a−2を堆積し、次に、CNT部分110a−2の上にオーバーコート層110eを堆積し、その後、CNT部分110a−2上の余分なオーバーコート層材料をスパッタエッチングにより取り除くことによって形成することができる。本発明の代替の実施形態においては、オーバーコート層110eの開口部は、まず、磁気記録ヘッド110aのディスク対向面上にオーバーコート層110eを堆積し、次に、熱センサ110a−1の位置において、オーバーコート層110eに開口部を開けるために、オーバーコート層110eをイオンミリングし、その後、開口部の場所にCNT部分110a−2を堆積することによって形成することができる。
これより図9を参照し、さらに図3を参照すると、本発明の1つ又は複数の実施形態により、フローチャート900には、HDDにおいて、磁気記録ヘッドと磁気記録ディスクの記録面との接触を検出するための方法が示されている。この方法は、以下の動作を含む。910において、磁気記録ヘッドのTFC要素に電力が供給される。920において、タッチダウン検出器のCNT部分が、磁気記録ディスクの記録面に向けて延長される。930において、CNT部分が磁気記録ディスクの記録面と接触するまで、磁気記録ヘッドのTFC要素に供給される電力が増加する。940において、CNT部分と磁気記録ディスクの記録面との接触により熱が発生する。950において、熱の一部がCNT部分の本体に沿って、CNT部分に接続された熱センサに伝達される。960において、CNT部分によって熱センサに伝達された熱に応答して、磁気記録ディスクの記録面との接触を示す電気信号が熱センサによって生成される。
本発明の具体的な実施形態の上記記載は、例示及び説明目的で提示したものである。これらは、網羅的なもの、あるいは、開示された正確な形に本発明を限定するものではなく、上記の教示に鑑みて、多数の修正及び変更が可能である。本明細書に記載の実施形態は、本発明の原理及びその実用化を最も上手く説明するために選択及び記載されたものであり、これによって、他の当業者が、本発明及び意図された特定の使用に適した様々な修正点を有する様々な実施形態を最も良く利用することができる。本発明の範囲は、本明細書に添付された請求項及びそれらの均等物によって規定されるものとする。
110a 磁気記録ヘッド
110a−5 書き込み要素
110a−4 読み出し要素
120 磁気記録ディスク
110a−1 熱センサ
110a−2 CNT部分
110f ABS
110e オーバーコート層
101 HDD
105 ディスクエンクロージャ基部
126 スピンドル

Claims (22)

  1. カーボンナノチューブを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドであって、
    データを磁気記録ディスクに書き込むように構成された書き込み要素と、
    前記磁気記録ディスクからデータを読み出すように構成された読み出し要素と、
    前記磁気記録ヘッドのディスク対向面上に配置されたオーバーコート層と、
    タッチダウン検出器であって、
    熱を電圧信号に変換するように構成された熱センサと、
    前記磁気記録ディスクにタッチダウンするように構成されたカーボンナノチューブ部分であって、前記熱センサに接続され、かつ、前記カーボンナノチューブ部分と前記磁気記録ディスクとの接触によって発生する熱を前記熱センサに伝達するように構成されたカーボンナノチューブ部分と、を含むタッチダウン検出器と、
    を含み、
    前記オーバーコート層のディスク対向面は、空気軸受面の一部を規定し、前記オーバーコート層は、そこを通って前記カーボンナノチューブ部分が磁気記録ディスクの表面に向かって延長するように構成された開口部を含む磁気記録ヘッド。
  2. 前記カーボンナノチューブ部分は、前記磁気記録ヘッドの空気軸受面に配置される、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  3. 前記熱センサは、前記空気軸受面が配置される前記磁気記録ヘッドの面とは反対側の前記磁気記録ヘッドの面に配置される、請求項2に記載の磁気記録ヘッド。
  4. 前記カーボンナノチューブ部分は、少なくとも1つのカーボンナノチューブを含み、前記カーボンナノチューブは、約1ナノメートル(nm)より小さい直径を有する、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  5. 前記カーボンナノチューブ部分は、単一壁カーボンナノチューブを含み、前記単一壁カーボンナノチューブは、そのチューブ軸が前記磁気記録ヘッドの空気軸受面に対してほぼ垂直に配向している、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  6. 前記カーボンナノチューブ部分は、複数の単一壁カーボンナノチューブを含み、前記複数の単一壁カーボンナノチューブは、束で配置され、それらのチューブ軸が互いにほぼ平行かつ前記磁気記録ヘッドの空気軸受面に対して垂直に配向される、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  7. 前記複数の単一壁カーボンナノチューブの前記束は、前記空気軸受面において、約10平方ナノメートル(nm2)を下回る総面積の範囲を定める、請求項6に記載の磁気記録ヘッド。
  8. 前記カーボンナノチューブ部分は、空気軸受面に対して垂直方向に沿って位置合わせされる、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  9. 前記熱センサは、サーモカップルを含む、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  10. 前記サーモカップルは、バイメタル構造を含み、前記バイメタル構造は、前記カーボンナノチューブ部分から前記熱センサに伝達された熱に応答して電圧を生成するのに十分敏感である、請求項に記載の磁気記録ヘッド。
  11. 前記熱センサは、レジスタを含む、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  12. 前記レジスタは、抵抗材料の単一層を含み、前記抵抗材料は、前記カーボンナノチューブ部分から前記熱センサへと伝達された熱に応答して前記レジスタの抵抗を変化させるのに十分敏感な抵抗温度係数を有する、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  13. 前記カーボンナノチューブ部分は、前記磁気記録ヘッドの空気軸受面側に配置されたオーバーコート層以上の垂直寸法を有する、請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  14. カーボンナノチューブを組み込んだタッチダウン検出器を備えた磁気記録ヘッドを有するハードディスクドライブであって、
    ディスクエンクロージャと、
    前記ディスクエンクロージャのディスクエンクロージャ基部に搭載されたスピンドルモータと、
    前記スピンドルモータに接続されたスピンドルと、
    前記スピンドル上に回転可能に搭載された少なくとも1つの磁気記録ディスクと、
    少なくとも1つの磁気記録ヘッドであって、
    データを磁気記録ディスクに書き込むように構成された書き込み要素と、
    前記磁気記録ディスクからデータを読み出すように構成された読み出し要素と、
    タッチダウン検出器であって、
    熱を電圧信号に変換するように構成された熱センサと、
    前記磁気記録ディスクにタッチダウンするように構成されたカーボンナノチューブ部分であって、前記熱センサに接続され、かつ、前記カーボンナノチューブ部分と前記磁気記録ディスクとの接触によって発生する熱を前記熱センサに伝達するように構成されたカーボンナノチューブ部分と、
    を含むタッチダウン検出器と、
    を含む少なくとも1つの磁気記録ヘッドと、
    を含み、
    前記カーボンナノチューブ部分は、前記磁気記録ヘッドの空気軸受面側に配置されたオーバーコート層以上の垂直寸法を有する、ハードディスクドライブ。
  15. 前記カーボンナノチューブ部分は、前記磁気記録ヘッドの空気軸受面に配置される、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  16. 前記熱センサは、前記空気軸受面が配置される前記磁気記録ヘッドの面とは反対側の前記磁気記録ヘッドの面に配置される、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  17. 前記カーボンナノチューブ部分は、少なくとも1つのカーボンナノチューブを含む、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  18. 前記カーボンナノチューブ部分は、空気軸受面に対して垂直方向に沿って位置合わせされる、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  19. 前記熱センサは、サーモカップルを含む、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  20. 前記サーモカップルは、バイメタル構造を含み、前記バイメタル構造は、前記カーボンナノチューブ部分から前記熱センサに伝達された熱に応答して電圧を生成するのに十分敏感である、請求項19に記載のハードディスクドライブ。
  21. 前記熱センサは、レジスタを含む、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  22. 前記レジスタは、抵抗材料の単一層を含み、前記抵抗材料は、前記カーボンナノチューブ部分から前記熱センサへと伝達された熱に応答して前記レジスタの抵抗を変化させるのに十分敏感な抵抗温度係数を有する、請求項2に記載のハードディスクドライブ。
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