JP5927737B1 - 圧接部付きスラットとそれを用いたブラインド - Google Patents
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Abstract
【課題】従来技術に係るブラインドのスラットは、操作棒、梯子状コード等と共に操作機能を具備するヘッドレールと一体でなければ機能せず、スラット単体で機能する構造とはなっていない点である。【解決手段】遮光のための羽根部(10)と、該羽根部の短辺両端に設けられ窓枠の対向壁に羽根部を垂直方向または水平方向に圧接保持させる圧接部(20)とで構成されたことを特徴とする圧接部付きスラット(1)を、任意の枚数だけ購入者自身が好みに応じて組み立ててブラインド(100)を構成する。【選択図】図1
Description
本願発明は、単体商品として販売される圧接部付きスラットの構造と、複数個のスラットを所定間隔で窓枠の対向壁に圧接保持させて購入者自身が好みに応じて組み立てるブラインドに関する。この圧接部とは例えば市販の突っ張り棒で構成される。
窓に設置して日照や外覗等の遮蔽調整に使用されるブラインドには、水平方向にスラットが連続垂下される横型ブラインドと垂直方向にスラットが連続垂下される縦型ブラインドがある。横型ブラインドはヘッドレールより垂直に垂下された複数の梯子状コードの働きによりスラットを水平に保持し、且つ開閉させて使用する。また、縦型ブラインドはヘッドレールより平行に連続垂下するスラットを開閉させて使用する。横型ブラインド、縦型ブラインドの双方とも、スラットと操作棒と梯子状コード(ラダーコード)そしてヘッドレールと一体となって、ブラインドとして機能する。ブラインドは窓枠の一辺に固定された接続部材(ブラケット)に接続され、窓全面を覆う状態で設置されるのが通常の設置方法である。
これ等の従来技術に係るブラインドの設置方法は、任意の箇所にドライバー等を使ってネジ留めしたブラケットにヘッドレール部を固定して設置される。ブラインドは窓開口部全面を覆う為、必要とするスラットの枚数は開口面積の増加に比例する。しかしながら一般的なブラインドを構成するスラットの枚数は製造時に予め決められており、ブラインドを設置する窓の開口面積に応じて購入者が現場でスラット枚数を調整することは一般的には困難であるし、またスラットのみを購入して自分でブラインドを組み立てるという流通形態は一般的ではない。
更にブラインドを設置する際のブラケットと接続する方法は、ブラケットを一旦設置すればメンテナンス時の脱着は容易ではあるが、ドライバー等の道具が必要で且つ設置個所は高所の場合が多いため、一般的な購入者にとってはブラインドを簡便に設置することは一般的には困難である。またスラットは窓全面を覆っているので枚数が多く、素材は薄い金属板や布製のため、洗浄等のメンテナンスが繊細で一般的な購入者自身がDIY感覚でこのメンテナンス作業を行うことは困難である。更にまたスラットは全てが同時に同一アングルに開閉操作される構造であるため、部分的な開閉操作を行い部分的に遮蔽調整することは不可能である。更に通風の目的で窓を開放すると風の影響でスラットが煽られ、近接するサッシ等との衝突音が不快であり、双方のキズの原因になる構造的な不具合を有する。
これ等既存のブラインドの問題解決策として例えば特開2014-043707或いは特開2004-225397には、ブラインド本体左右端部付近から垂直方向に設置したガイドコードに、スラットを貫通させて煽りを抑制する効果を狙ったブラインドが公開されている。また設置部下端に最下降時のみボトムレールを挟み込む部材をあらかじめ設置する事により、煽り止め効果を狙ったものがあるが、いずれもガイドコードや煽り止め部材を新たに設置する必要があるため、設置が複雑で煩わしい。また、特開2009-235670或いは特開2005-120612にはスラットの開閉範囲を部分的に設定出来るブラインドが開示されているが、その開閉範囲は限定されている為に使用者の意図する範囲のみの遮蔽や日照を調整する事は、全く開示されていない。
更に実開平6-57280には窓枠等に設置するロールカーテンが開示されている。このロールカーテンは窓枠に突っ張り棒でロールカーテンを固定するものであり、ブラインドとしても機能する構成である。しかしながらこの構成でも依然として窓開口部を購入者が意図する範囲だけを遮蔽する構造にはなっていない。また実用新案登録第3090006には着脱が容易であって支柱に取付けるルーバー建具が開示されているが、これもルーバー建具自体は一定のサイズで構成されているため、購入者が意図する範囲だけを遮蔽する構造にはなっていない。又更に特開2003-183362にも突っ張り棒に取付ける簡易取付型カーテンが開示されているが、これもカーテンサイズは予め決められており、遮蔽範囲を自在に変更設置する構成ではない。
すなわちどの様な引例にも「スラットを単体商品として販売し、購入者自身がDIY感覚で購入した単体商品としてのスラットでブラインドを組み立てる」という本願発明の主要な技術思想は開示されておらず、いずれの引例もスラットが既に組み立てられたブラインドまたはルーバーに関する構成を開示するに止まる。
上述のように従来技術に係るブラインドのスラット部は、スラットを単体商品とし販売し、購入者自身がDIY感覚で購入した単体商品としてのスラットでブラインドを組み立てる、という本願発明の主要な技術思想に基づくスラットではない点にある。すなわち従来のスラットは、操作棒、梯子状コード等と共に操作機能を具備するヘッドレールと一体でなければ機能せず、スラット単体で機能する構造とはなっていない点である。また既存のブラインドは、そのサイズが製造時に決まり、ブラインドの設置現場で購入者自身が窓枠のサイズに合わせて自由にサイズを設定することが出来ないという不具合を有する。また更にスラットの開閉角度は全てのスラットが一義的にしか設定できず、個々のスラットを個別に設定することが出来ないという不具合を有する。又更にブラインド全体の意匠的な印象が単純で変化に乏しく冷たい印象を受けるという欠点を有する。
本願発明は、ブラインド用の短冊形状をした単体商品としての圧接部付きスラットを開示する。このスラットの特徴は、遮光のための羽根部と、この羽根部の短辺両端に設けられ窓枠の対向壁に羽根部を垂直方向または水平方向に圧接保持させる圧接部、の2つにより構成されていることである。そしてこの圧接部は市販の伸縮可能な突っ張り棒やネジ機構等を使用し、羽根部の長辺方向に付勢された前記突っ張り棒または前記ネジ機構のネジを収納する貫通筒部が設けられている。そしてこの羽根部は貫通筒部に収納された突っ張り棒またはネジ機構の中心軸で軸回転自在となっているので、手動により回転操作を行うことでスラット開閉角度を個別自在に調整することが出来る。なお上記の羽根部の平面形状は自在であり、かつ羽根部は自在な平面意匠を付加することが出来るように構成されている。
本願発明では更に、上記単体商品としての圧接部付きスラットの購入者自身がDIY感覚で、窓枠の対向壁間の距離に合わせて任意の枚数だけ上記圧接部付きスラットを相互に離間配置し、圧接部により前記対向する側壁に圧接保持することでブラインドを好みに応じて組み立てることが可能である。なおこの場合、隣接するスラット相互は連結ピンで規則正しく離間連結してもよい。
更に又、本願発明の圧接部付きスラットを例えばハサミで容易に切断可能な素材で製造し、ブラインドの羽根部の長さが窓枠幅より長過ぎる場合には、ハサミで羽根部の一部を切り取り長さ調整できるように構成する。また逆に短か過ぎる場合は、羽根部の短辺端部の裏表からサンドイッチ状に挟持する円筒状の延長羽根部を進出後退可能にして長さを延長できるように構成する。
本願発明に係る圧接部付きスラットは、各スラット自体が独立した商品となるため、購入者は窓枠のサイズに応じて任意の間隔および範囲相当数のスラットを購入すれば良く、この購入したスラットを並列させ連続して窓枠の対向壁に圧接させて、購入者自身がブラインドを好みに応じて組み立てることが可能である。また任意の箇所もしくは範囲のスラットのみを回転操作する事で開閉角度を調整し、希望の遮蔽調整の効果も得る事が出来る。また装着方法は市販の突っ張り棒の設置方法と同様で、道具を必要とせず容易に設置する事が可能である。さらに窓枠の対向壁間に突っ張り棒を圧接させ水平方向または垂直方向の何れにも装着が可能であり、特に賃貸住宅では設置する際にネジ跡が残らず便利である。このように本願発明の圧接部付きスラットは、設置時に効率よく作業を行うことが出来る利点を有する。
更に本願発明に係るブラインドは各スラット自体が独立しており、使用者の必要とする枚数のみを購入すれば済み費用的に無駄が無い。また各スラットは脱着が容易なため、洗浄等のメンテナンスが行い易いという利点を有する。
更に又本願発明の圧接部付きスラットは、従来のブラインドのように単に垂下しているのではなく、所定の開閉角度を保持して窓枠の対向壁に圧接保持されているため、風の影響を受けたとしても煽られる事は無く、従来のブラインドのように近接建具との衝突は起こらず、従って衝突音やキズの不安は無いという利点を有する。
更にこの圧接部付きスラットは従来品と異なり、スラットを個別に入れ替えることにより、色、柄模様、素材、形状又はそれらを複合的に替える事が可能であり、装飾性を容易に付加することができ、購入者は好みのスラットを組み合わせてブラインドを独自デザインに作り上げることも可能となり、装飾性を向上させることが出来る利点を有する。
更に本願発明に係る圧接部付きスラットは、羽根部と圧接部に使用する突っ張り棒を分離して各々別個に販売することも可能であり、購入者は羽根部へ塗装や形状に加工を加えたり、突っ張り棒も各種の市販のものを使用して独自に組み替える等の方法で、独自デザインを有する圧接部付きスラットを作ることも可能となる。従って従来のブラインドとは異なる販売方法でスラットを独自に販売することが可能となる利点を有する。
更にこの圧接部付きスラットは、長尺に製造し必要に応じた長さ寸法にカットしたり、延長羽根部を摺動移動させて延長することも可能であり、使用者のサイズについての細かな要望に応えられる利点を有する。
図1は本願発明に係る圧接部付きスラット1を、上下方向に対向する窓枠の対向壁に圧接部20を圧接させて取付けることでブラインド100を構成した室内側から視た斜視図である。この図1では短冊形状をした圧接部付きスラット1を上下方向へ対向する窓枠の対向壁に圧接させて縦型のブラインド100となるように構成されているが、圧接部付きスラット1の圧接部20を水平方向へ対向する窓枠の対向壁に圧接させて横型ブラインドとなるように構成しても良い。また本図では4枚の圧接部付きスラット1でブラインド100が構成されているが、窓枠サイズに合わせて必要枚数だけ本願発明に係る圧接部付きスラット1を使用すればよい。このように従来のブラインドのように製造時にそのサイズが決まっている構成とは異なり、本願発明に係るブラインド100では、窓枠サイズに合わせてブラインドの購入者が任意の枚数だけ圧接部付きスラット1を窓枠の対向壁に圧接させれば済むので、デザイン的にもスッキリとした構成となり、更にデザイン的な自由度が向上する利点を有する。
また上記構成では羽根部10を直接手動で回転操作すれば、圧接部付きスラット1を個々に開閉操作することも可能となる。従って室内に入り込む外光を必要な部分だけ遮蔽することも出来る利点を有し、この点でも従来の例えばラダーコードで全てのスラットが同一開閉角度に操作される一般のブラインドとは異なる構成となる。なお本図では窓枠の対向壁が窓の室内側のみに設けられている例が図示されているが、これ以外にも窓枠のタイプによっては窓の外側まで対向壁が張り出すものがある。このようなタイプの窓枠の場合は、窓の外側にある対向壁に対しても本願発明の圧接部付きスラット1を圧接して窓の外側にブラインド100を設置することも可能である。このように上記単体商品としての圧接部付きスラット1を任意の枚数だけ相互に離間配置して、購入者自身がDIY感覚で、ブラインド100を好みに応じて組み立てることが可能である。当然ながらこの様に相互に離間配置するスラット1の枚数によって、日照や外覗等の遮蔽調整をフレクシブルに行うことが出来る利点を有する。
図2は圧接部20を例えば突っ張り棒20Aで構成した本願発明に係る圧接部付きスラット1の斜視図である。すなわち図2(a)に示すように、羽根部10の長軸方向に設けた貫通筒部11へ突っ張り棒を貫入させ、両端にゴムなどの弾性キャップ21を被嵌装着されている。この突っ張り棒は例えば市販の伸縮自在のロッドで、長さのあるパイプ体に、このパイプ体より径小で長さのあるスライド棒体をスライド自在に嵌入し、パイプ体に対してスライド棒体を一方向に回転するとスライド不能状態にロックされ、逆方向に回転するとパイプ体とスライド棒体とが伸縮可能となるスライド・ロック構造を備えた公知の突っ張り棒で構成されている。図2(b)は図2(a)のA−Aにおける断面図である。図中の突っ張り棒20Aは、羽根部10の貫通筒部11内部で軸回転自在となるように構成されているため、この圧接部付きスラット1が図1に示すように窓枠の対向壁に圧接保持された場合、各々の羽根部10は軸支回転可能となり遮光度合いを容易に手動回転調整することが可能となる。
なお羽根部10は、一般的なスラット素材のようなフィルム状の薄い素材を用いてもよい。また窓からの風により必要以上に羽根部10が貫通筒部11内部で軸回転しないように、貫通筒部11の内部に図示しない凹凸を付加し適度の回転摩擦によりスラット開閉角度を保持出来るように構成されている。この点において、所謂カフェーカーテンのようにカーテンが突っ張り棒から単に垂下する構成とは異なる。
また羽根部10の短辺幅は通常のブラインドに使用されるスラットでは25mm〜50mm程度であるが、本願の圧接部付きスラット1では貫通筒部11が筒状であるため、特に横型ブラインドの場合にも従来のブラインドと比較して湾曲し難いので、200mm以上の幅広の羽根部10とすることも可能であり、その幅広の羽根部10に種々の意匠を付加し易い点も利点となる。なお図中では貫通筒部11は羽根部10の短辺中央に設けられているが、デザイン的には短辺の左右どちらかに偏らせてもよい。
図3には他の実施例に係る圧接部付きスラット1が図示されている。すなわち図2の実施例とは異なり短辺の両端部のみに短かめの貫通筒部11を設け、その内部に突っ張り棒20Aを設けている。この構成では羽根部10全体に剛性を持たせるため、フィルム状の薄い素材ではなく比較的厚手の素材で構成する必要がある。
更に上記図2および図3の構成では羽根部10の貫通筒部11内に突っ張り棒20Aを回転自在に貫入させた構成が開示されているが、本願に係る圧接部付きスラット1はこの構成に限らず図4に示すように、ネジ軸22とネジ受け23から成る単純なネジ機構20Bを介してネジを進出後退可能に構成し、これにより両端の弾性キャップ21を進出させ窓枠の対向壁に圧接させる圧接部20を構成してもよい。この構成では、羽根部10を回転させるときは、一旦ネジ軸22に対してネジ受け23を手動で緩めて羽根部10を所定角度だけ回転させた後、再びネジ受け23を回転させて弾性キャップ21を対向する窓枠側壁に圧接させる。なおこの場合、ネジ受け23の径を大きくしておき手動回転が容易となるように構成するのがよい。
図5は圧接部20の更に他の実施例の正面図である。ここでは圧接部20を、羽根部10の軸心方向に対して外側に独立して設けた外付け構造20Cで構成した実施例が開示されている。この外付け構造20Cでは、圧接子収納体24に収納されている圧接子25がバネ体26により羽根部10方向に付勢されている。つまりバネ体26により、圧接子25は羽根部10の端面と圧接し、同時に弾性キャップ21は窓枠の対向壁へ圧接保持される。この場合、圧接子25は圧接子収納体24の中で回転自在であるため圧接保持されている羽根部10は、手動操作により軸支回転可能であり、開閉角度は自在に設定可能である。
上述以外に種々の圧接部20の構成が考えられるが、本願発明で述べる圧接部20とは、一端で弾性キャップ21を窓枠の対向壁に圧接させ、他端で羽根部10と圧接しつつ、羽根部10の開閉角度を自在に手動設定できる全ての従来技術に係る構成を含むものであり、上述の構成に限定する趣旨ではない。
図6は本願発明に係る圧接部付きスラット1の羽根部10が正面を向いたときの正面図であり、図7は羽根部10を回転させた時の正面図である。これ等の回転操作は個々のスラット1を手動で回転させ任意の開閉角度に羽根部10を回転操作できるように構成されている。なお図6に示すように、羽根部10を所定の位置に保持するために突っ張り棒の下部に係止用突起27を設けてもよい。
図8は本願発明に係る圧接部付きスラット1の他の形状を有した羽根部10を示す正面図である。すなわち羽根部10は個々の圧接部付きスラット1毎に異なる形状で構成してもよい。また図9に示すように個々の羽根部10毎に任意の意匠を付加してもよい。
上述のように本願発明のブラインド100は、窓枠の幅に応じて必要な間隔で、必要な個数だけの圧接部付きスラット1により構成する利点を有する。この際、仮に圧接部付きスラット1を等間隔に設置する場合は、図10(a)に示すように羽根部10と弾性キャップ21の間に連結ピン30で相互に連結するように構成してもよい。この連結ピン30は、図10(b)に示すように両端がリング状をした針金等で構成してもよい。この連結ピンの場合は、圧接部(突っ張り棒等)20から弾性キャップ21を一旦取外し、連結ピン30を装着した後に再び弾性キャップ21を装着し、窓枠の対向壁に弾性キャップ21を回転圧接保持させてブラインド100を購入者自身が好みに応じて組み立てることになる。また連結ピン30の別の形状としては、(c)に示すようにリングの一部が欠損した形状としてもよい。この場合は弾性キャップ21を取外さず、突っ張り棒等の横から嵌め込むようにして近接する圧接部付きスラット1を連結してもよい。
本願発明の圧接部付きスラット1は、例えばハサミで容易に切断可能な素材で製造することができる。このような素材を使用すると、仮に本願発明に係るブラインド100の羽根部10の長さが窓枠幅より長過ぎる場合には、ハサミで羽根部10を切り取ることで購入者自身が羽根部10の長さを簡便に調整することが可能である。また逆に短か過ぎる場合は 図11に示すように圧接部付きスラット1の長軸方向の長さを延長するために、摺動可能な延長羽根部12を羽根部10に付加することが出来る。すなわち延長羽根部12は羽根部10の端部の裏表から挟持する円筒状かつサンドイッチ形状とし、貫通筒部11の長軸方向に進出後退可能に構成されている。延長羽根部12は後退時には羽根部10の端部に完全に重なり合う状態で羽根部10に保持され、進出時は羽根部10で保持されながら手動で延長分だけ矢印方向に摺動移動させる。延長羽根部12には羽根部10とは異なり貫通筒部11は無く単なる円筒状かつサンドイッチ形状をしているため、羽根部10を覆った状態で長軸方向に摺動可能になっている。従って本願発明に係る圧接部付きスラット1は、窓枠の対向壁間の幅に応じて突っ張り棒20Aを進出させる際には、羽根部10端部から延長羽根部12を必要長だけ摺動移動させることで長さ調整を容易に行うことが可能である。このため複数枚の圧接部付きスラット1を所定間隔で配置するブラインド100では、例えば図1に示す縦型ブラインドの場合は、横幅を圧接部付きスラット1の枚数で、また縦幅を延長羽根部12で、各々調整出来るために窓枠のサイズにフレクシブルに適応することが可能となる。この点において工場出荷時にサイズが決められている従来のブラインドとは現場適応性が格段に向上する利点を有する。
上述のように本願発明の圧接部付きスラット1を必要数だけ購入し、その後、購入者は自分の窓枠サイズに合わせたブラインド100を購入者自身が好みに応じて組み立てることが可能となり、幅広い市場性を有する。
1 圧接部付きスラット
10 羽根部
11 貫通筒部
20 圧接部
100 ブラインド
10 羽根部
11 貫通筒部
20 圧接部
100 ブラインド
Claims (6)
- ブラインドを構成するための短冊形状をしたスラットであって、遮光のための羽根部(10)と、該羽根部の短辺両端に設けられ、窓枠の対向壁に該羽根部(10)を垂直方向または水平方向に圧接保持させる圧接部(20)とで構成され、該スラットは窓枠の対向壁間の幅に合わせて、任意の枚数だけ個々に独立した状態で、かつ個々に任意の距離で離間配置し、窓枠の対向壁に圧接保持させて使用するように構成されたことを特徴とする圧接部付きスラット(1)。
- 前記圧接部(20)はスライド・ロック構造を有し伸縮可能な突っ張り棒(20A)、ネジ機構(20B)または外付け機構(20C)で構成され、前記羽根部(10)は長辺方向に軸回転自在とし、手動により前記羽根部(10)を回転操作を行うことでスラット開閉角度を自在に調整することが出来るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の圧接部付きスラット(1)。
- 前記羽根部(10)の平面形状は自在であり、かつ羽根部(10)は自在な平面意匠を付加できるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の圧接部付きスラット(1)。
- 請求項1記載の圧接部付きスラット(1)を窓枠の対向壁間の幅に合わせて、任意の枚数だけ個々に独立した状態で、かつ個々に任意の距離で離間配置し、前記圧接部(20)により対向壁に圧接部付きスラット(1)を圧接保持することで構成されたことを特徴とするブラインド(100)。
- 前記任意の枚数の圧接部付きスラット(1)は、隣接するスラット相互を連結ピン(30)により離間連結することにより一定距離を保って連結できるように構成されたことを特徴とする請求項4記載のブラインド(100)。
- 前記羽根部(10)は容易に切断可能な素材で長尺に製造され、設置する窓枠の対向壁の距離に応じた寸法に切断することで短縮可能であり、更にまた羽根部(10)の短辺端部の裏表からサンドイッチ状に挟持する円筒状の延長羽根部(12)を具備し、該延長羽根部(12)は羽根部(10)の長辺方向に進出後退可能に構成され、前記窓枠の対向壁間の距離に合わせて前記羽根部(10)の長辺方向の長さを延長可能にするように構成されたことを特徴とする請求項4記載のブラインド(100)。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015175410A JP5927737B1 (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 圧接部付きスラットとそれを用いたブラインド |
EP16844348.9A EP3315711A4 (en) | 2015-09-07 | 2016-09-06 | Slat with pressure contact portion and blinds using same |
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