JP5927667B2 - マスク - Google Patents

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Description

この発明は、肺力式のマスクや送気マスク、電動ファン付き呼吸用保護具等として使用することのできるマスクに関する。
この種マスクであってマスク着用者の発する音声を伝達するための拡声器および伝声器いずれかの音声伝達器が取り付けられているものは、従来公知でもあり周知でもある。
例えば、実開昭58−177151号公報(特許文献1)には、拡声装置付きマスクが開示されている。マスクは半面型のものであって、マスクの幅方向中央部に拡声装置と排気弁とが取り付けられている。マスクの両側部にはフィルタが取り付けられている。
特開2003−117013号公報(特許文献2)には、伝声器付きの呼吸用保護具が開示されている。マスクは半面型のものであって、マスクの幅方向中央部には、伝声器と排気弁とが取り付けられている。マスクの両側部には、電動ファンユニットが取り付けられている。
特開2005−300890号公報(特許文献3)には、全面マスク用眼鏡に係る発明が記載され、その眼鏡の使用対象であるマスクとして全面型のマスクが例示されている。その全面型マスクは面体と隔障と伝声器とを有し、これら三者がマスクの幅方向中央部において一体的に組み立てられている。
実開昭58−177151号公報 特開2003−117013号公報 特開2005−300890号公報
マスクが半面型のものである場合、音声伝達器はマスクの幅方向中央部に取り付けられるのが一般的である。また、マスクが全面型の面体と、面体の内側に位置する隔障(ノーズカップともいわれる)とを有するものである場合にも、音声伝達器はマスクに対してその幅方向の中央部に取り付けられるのが一般的である。しかし、そのように取り付けられている音声伝達器は、指向性の強いものになりがちで、マスク着用者の発する音声はマスクの前方に向かって伝わり易いということがあっても、側方へは伝わり難いということがある。また、そうしたことによって、広い作業場でのマスク着用者の意思の伝達に支障を来すということがある。
この発明が課題とするところは、マスク着用者の発する音声が広い範囲に伝わり易くなるように改良されたマスクを提供することにある。
前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、互いに直交する上下方向と幅方向と前後方向とを有する面体を備え、前記面体の内側には隔障が形成され、吸排気可能に形成されている全面型のマスクである。
このマスクにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。すなわち、前記マスクは、拡声器と伝声器とのうちの少なくとも一方である音声伝達器を備え、前記幅方向の寸法を二等分する中心線から両側方それぞれへ偏倚した部位のうちの少なくとも一方には、前記面体の外側と前記隔障の内側とに通じる中空の伝声路が形成される。前記音声伝達器は、前記面体の斜め前方に向けて前記伝声路および前記伝声路の延長上のいずれかに取り付けられている。
この発明の実施態様の一つにおいて、前記隔障は、前記偏倚した部位のうちの少なくとも一方に前記面体の内面に向かって延びていて前記隔障の内外に通じるダクトを有し、前記面体に形成されていて前記面体の外側に通じる透孔に前記ダクトの先端部分がつながることによって前記マスクに前記伝声路が形成されている。
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記面体の前記中心線上において、前記隔障が前記面体に固定されている。
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記偏倚した部位のうちの一方では前記伝声器が前記伝声路および前記伝声路の延長上のいずれかに取り付けられ、前記偏倚した部位のうちのもう一方では前記拡声器が前記伝声路および前記伝声路の延長上のいずれかに取り付けられている。
この発明の実施態様の他の一つにおいて、前記マスクが肺力式のマスク、送気マスク、空気呼吸器、電動ファン付き呼吸用保護具のいずれかである。
この発明に係るマスクでは、両側方それぞれへ偏倚した部位のうちの少なくとも一方に形成された伝声路に音声伝達器が取り付けられている。その音声伝達器は、面体の斜め前方に向けてあるから、マスク着用者の発する音声はマスクの側方や前方へ伝わり易い。音声伝達器がマスクの両側方それぞれに形成された伝声路に取り付けられている場合には、音声がマスクの両側方や前方へ伝わり易い。
マスクの正面図。 右側部の一部を破断して示すマスクの斜視図。 左側部の一部を破断して示すマスクの斜視図。 マスクを後方から見たときの部分破断図。 隔障が外してある図4と同様な図。 図2の部分VIの拡大図。 図2のVII−VII線に沿う断面図。 実施態様の一例を示す図4と同様な図。 図8のIX−IX線に沿う断面図。
添付の図面を参照して、この発明に係るマスクの詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、マスク1の正面図である。マスク1は電動ファン付き呼吸用保護具の一例であって、面体10を有し、その面体10には着脱可能なろ材ユニット7がセットされている。面体10は、ポリカーボネート樹脂等の透明で硬質な合成樹脂で形成されたアイピース2と、ウレタンゴム等の柔軟弾性材料で形成されていてアイピース2の周縁部に取り付けられている接顔パッド3とを有し、アイピース2の内側には隔障4があって、その隔障4が柔軟弾性材料で形成されている。接顔パッド3には、マスク着用者(図示せず)の頭部に掛け回す締め紐6がバックル6aを介して取り付けられている。隔障4は、ノーズカップと呼ばれることもあるもので、左右一対の逆止弁4aがリング状の部材4bを介して取り付けられている。図に示された双頭矢印Aはマスク1の上下方向を示し、双頭矢印Aに直交する双頭矢印Bはマスク1の幅方向を示している。上下方向Aは、マスク1を例えば防護率試験のための人体模型に装着させたときの上下方向に一致する方向である。幅方向Bは、マスク1の着用者の左右方向でもあって、双頭矢印のうちの二重矢印は着用者にとっての右方向を示している。図中の線P−Pは、マスク1の幅方向Bの寸法を二等分して上下方向へ延びる中心線である。
図2は、ろ材ユニット7が分離した状態にあるマスク1の部分破断斜視図であって、マスク1の右側面部を示している。双頭矢印Cは、双頭矢印AとBとに直交するもので、マスク1の前後方向を示している。双頭矢印Cにおける二重矢印は、前後方向のうちの前方を意味している。面体10におけるアイピース2には、幅方向Bの中央部に吸排気ユニット20が取り付けられ、右側面部に拡声器ユニット40が着脱可能な状態で組み込まれている。拡声器ユニット40は、マスク1の着用者が発する音声を周囲の者に伝えることを容易にするためのこの発明における音声伝達器の一種であって、図ではその拡声器ユニット40が、アイピース2に対して着脱可能なカバー部材41によって覆われている。カバー部材41は、拡声器ユニット40からの音声がマスク1の外側へよく伝わるように、多数の透孔42が形成されている。
図2における吸排気ユニット20は、電動ファンとバッテリーと制御回路(いずれも図示せず)を内蔵するものであって、その電動ファンが回転することによってろ材ユニット7でろ過された空気を面体10の内側に供給することができる。かかる吸排気ユニット20は、アイピース2の幅方向Bの中央部に形成された開孔に対してアイピース2の内側から嵌合していて大部分がアイピース2の内側に位置する一方、ごく一部分がアイピース2の外側に位置している第1内側部材21と、全体がアイピース2の外側に位置していて互いに分離可能に結合している第1,第2外側部材22,23とを有する。第1内側部材21と第1外側部材22とは、上下方向Aヘスライド可能なスライド駒24を図示の如く上方へスライドさせた状態にすることにより、そのスライド駒24を介して一体になる。ちなみに、図2においてスライド駒24を下方へスライドさせると、吸排気ユニット20の右側面部において第1内側部材21と第1外側部材22とが分離する。第2外側部材23は上方部材23aと下方部材23bとに二分されていて、これら両部材23a,23bが上下方向Aにおいて分離可能に嵌合すると、第1内側部材21の周縁部分(図示せず)をアイピース2の内面に密着させ、かつ第1内側部材21が後方に向かってアイピース2の開孔から抜け出ることを防ぐことができる。吸排気ユニット20の前面部分には、多数の吸気用の透孔26と、ろ材ユニット7を着脱するためのねじ部27とが形成されている。隔障4の上部には吸気用の逆止弁4aが取り付けられている。
図3は、ろ材ユニット7が分離した状態にあるマスク1の部分破断斜視図であって、マスク1の左側面部を示している。面体10におけるアイピース2の左側面部は伝声器46fを有する伝声器ユニット46が着脱可能な状態で組み込まれていて、その伝声器ユニット46がカバー部材47によって覆われている。カバー部材47には、多数の透孔48が形成されている。伝声器46fは、当該技術分野において慣用のものであって、その一例には伝声膜(図示せず)を二枚の多孔質板49の間に介在させたものがある。吸排気ユニット20は、面体10の左側面部においても、上方へスライドさせてあるスライド駒24を介して、第1内側部材21と第1外側部材22とが一体になっている。そのスライド駒24を下方へスライドさせると、面体10の左側面部においても、第1内側部材21と第1外側部材22とが分離して第1外側部材22を面体10から外すことができる。
図4は、マスク1を斜め後方から見たときの部分破断図であって、マスク1の内側の構造が明らかになるように、接顔パッド3の一部分が切り欠かれている。また、中心線P−Pが隔障4に対してのみ示されている。その隔障4は中心線P−P上に位置している。中心線P−P上にはまた、長円形の開孔4hが形成され、隔障4は、その開孔4hにおいて、第1内側部材21に形成されている長円形の取り付け部21dに着脱可能に嵌合して固定された状態になる。隔障4の下部と第1内側部材21との間には、着用者の呼気を隔障4の内部から後記逆止弁21eに向かって排出するための通気路となる空間(図示せず)が形成されている。隔障4の下部にはまた、汗抜き用の透孔4cが形成されている。隔障4において、中心線P−Pから右側に偏倚した部位、すなわち隔障4の右側部からは、アイピース2に向かって中空の右側ダクト4dが延び、左側に偏倚した部位、すなわち隔障4の左側部からは、アイピース2に向かって中空の左側ダクト4eが延びている。これら右側ダクト4dと左側ダクト4eとは、隔障4の内側と面体10の外側とに通じていて、マスク着用者の発する音声を隔障4の内側から面体4の外側へ伝えるための伝声路9のうちの右側の伝声路9dと左側の伝声路9eとの一部分を形成している。ここで、伝声路9は、隔障4の内側と面体10の外側とに通じる中空の部位を意味している。隔障4の上部には隔障4の内側に向かって開く一対の吸気用の逆止弁4a(図2,3参照)が取り付けられている。隔障4は、着用者の顔面(図示せず)と対向するように形成されている開口の周縁部分4gが着用者の口部と鼻部との近傍にフィットすることによって、顔面との間に吸排気を効率よく反復するための小空間8を作ることができる。ただし、図では、小空間8が前後方向Cの後方に向かって、すなわち着用者の顔面(図示せず)に向かって開放状態にある。ろ材ユニット7によってろ過された空気は、後記図5に基づいて説明されるように、吸排気ユニット20を介してアイピース2と隔障4との間の広い空間2cに入り、そののち逆止弁4aを通って隔障4と顔面との間の小空間8に入り、吸気として利用される。マスク着用者の呼気は、小空間8に向かって吐き出され、隔障4の下部と第1内側部材21との間の空間を通り、逆止弁21e(図5参照)からマスク1の外へ出る。このときに、呼気は隔障4の外側である広い空間2cに広がることがない。このように機能する隔障4の存在によって、マスク着用者は、自分の呼気を吸気として吸い込むことを避けることができる。
図5は、図4と同様な図であるが、図4の隔障4を取り外すことによってマスク1の内側の構造が示されている。マスク1の内側において、第1内側部材21の上部には、上下方向Aの寸法よりも幅方向Bの寸法が大きい吸気用の第2逆止弁21bが取り付けられ、第2逆止弁21bの下方には電動ファンやバッテリー、制御回路等の収納部21cと隔障4のための取り付け部21dとが形成されている。電動ファンが回転すると、外気がろ材ユニット7を通過し、第2逆止弁21bを開いてアイピース2と隔障4との間の空間2cに進入する。第1内側部材21の下部には呼気を排出するための複数の排気孔21dが形成され、その排気孔21dの外側には排気用の逆止弁21eが開閉可能に取り付けられている。アイピース2における右側部の内面には、拡声器ユニット40をアイピース2に固定するための後記する右側の第2リング41bが見え、左側部の内面には伝声器ユニット46をアイピース2に固定するための後記する左側の第2リング41cが見えている。第2リング41bと41cとは同じもので、これら第2リング41b、41cもまた、伝声路9の一部分を形成している。
図6は、図2の部分VIの拡大図であるが、図6では、図2と異なり、拡声器ユニット40のためのカバー部材41の他に、第1外側部材22も部分的に破断されている。拡声器ユニット40からは、第1コネクタ44がマスク1の前方に向かって延びている。第1コネクタ44は、吸排気ユニット20における第2コネクタ66に対して電気的に接続され、かつ離脱可能な状態にある。第2コネクタ66は、吸排気ユニット20における収納部21c(図5参照)に内蔵の制御回路に接続されている。その制御回路におけるオン−オフスイッチを操作することによって、拡声器ユニット40を作動状態または非作動状態にすることができる。拡声器ユニット40は、マスク1が着用されているときに常にオン状態となるように制御することもできれば、着用者の呼吸動作に応じてオン状態とオフ状態とを選択するように制御することもできる。
図7は、図2におけるVII−VII線に沿う断面図であるが、拡声器ユニット40は断面図ではなくて側面図で示されている。その拡声器ユニット40は大径部40aと中径部40bと小径部40cとが形成されているケーシング40dを有し、大径部40aにはスピーカ15(図2参照)が内蔵され、小径部40cにはマイクロフォンとアンプ(いずれも図示せず)とが内蔵されている。その小径部40cは、アイピース2の右側部に形成されていて面体10の内外に通じる透孔2bに挿入されている。透孔2bもまた伝声路9dの一部分を形成しており、その透孔2bでは、アイピース2の外側から挿入された第1リング41aとアイピース2の内側に位置する第2リング41bとが互いに周方向から離脱可能に嵌合している。小径部40cはその第1リング41aの内側にあって、小径部40cの外周面に形成された突出部40eが第1リング41aの透孔40fに第1リング41aの周方向から離脱可能に嵌合している。拡声器ユニット40は、小径部40cと第1リング41aとのこのような嵌合によって、伝声路9dに対して、換言するとアイピース2に対して分離可能に取り付けられている。なお、第1リング41aとアイピース2との間にはパッキング40hが介在している。また、拡声器ユニット40における小径部40cの内端部は、右側ダクト4dの先端部分ということもできる右側ダクト4dの外端部分に形成されていて隔障4の内外に通じる開口4fに挿入された状態にあり、その内端部における外周面には、右側ダクト4dの内周面が弾性的な伸縮作用によって密着している。アイピース2の外側において、拡声器ユニット40は取り外し可能なカバー部材41によって覆われている。
図7において、幅方向を示す双頭矢印Bにおける二重矢印はマスク1および着用者にとっての右方向であり、前後方向を示す双頭矢印Cにおける二重矢印はマスク1および着用者にとっての前方であるから、これらの双頭矢印との対比によって明らかなように、拡声器ユニット40は、マスク1と着用者とにとっての斜め前方を向くように面体10に取り付けられていて、マスク1の着用者の発する音声をマスク1の側方と前方とに広げることができる。ただし、この発明において、拡声器ユニット40を面体10に対して取り付ける態様は、拡声器ユニット40が面体10の斜め前方を向いていることを条件として、図示例の態様以外の態様に変更することが可能である。また、この発明において、拡声器ユニット40は、ケーシング40dとそれに内蔵されているスピーカ15やマイクロフォン等を含むものであることにおいてユニットと呼ぶことが好ましいものであるが、それを単に拡声器と呼ぶこともできる。
マスク1において、伝声器ユニット46(図3参照)には、拡声器ユニット40におけるケーシング40dとほぼ同じ形状と大きさとを有するケーシング46d(図3参照)が使用されている。ケーシング46dがケーシング40dと異なるのは、第1コネクタ44に相当する部分が形成されていないという点である。伝声器ユニット46のうちの伝声器46fは、ケーシング40dの大径部40aに相当する大径部46a(図3参照)に取り付けられている。また、左側ダクト4e(図4参照)は、図7における右側ダクト4dと同様に面体10の外側と隔障4の内側とに通じていて、マスク1の左側部における伝声路9eの一部を形成しており、その左側ダクト4eの外端部分に伝声器ユニット46が取り付けられている。伝声器ユニット46および伝声器46fもまた、この発明における音声伝達器であって、隔障4の内側において着用者がの発する音声をマスク1の側方と前方とに広げることができる。なお、図示3,4のマスク1において、伝声器46fは伝声路9eの延長上に位置しているのであるが、その伝声器46fは伝声路9eの内部に取り付けることもできる。また、伝声器ユニット46は、拡声器ユニット40と同時に使用することができる他に、電気的に作動する拡声器ユニット40が作動しないという異常な状態にあるときには単独で使用することができる。
図8は、実施態様の一例を示す図4と同様な図である。図8におけるマスク1では、隔障4の左右両側部50d、50eがアイピース2の内面に届くまでにふくらんだ状態にある。これら両側部50d、50eの内側では、右側と左側の第2リング41b、41cが使用されている。
図9は、図8のIX−IX線に沿う断面を示している。その断面の位置は、図7の断面の位置と同じである。隔障4の右側部50dには、図7の開口4fに代わる透孔51が形成されている。アイピース2と右側部50dとは、それぞれに形成された透孔2bと透孔51との周縁部分どうしが重なり合うことによって、透孔2bと透孔51とが伝声路9のうちの右側の伝声路9dを形成している。拡声器ユニット40には、図7のそれと同じものが使用されている。また、拡声器ユニット40と第1リング41aとは、図7の場合と同様に嵌合している。ただし、第1リング41aの内端部における外周面52には、螺条(図示せず)が形成されていて、図7の第2リング41bに代わるナット53がその第1リング41aに螺合している。拡声器ユニット40は、このようにして形成される伝声路9dに嵌合するような態様で面体10に取り付けられていて、拡声器ユニット40の大径部40aに収納されているスピーカ15が面体10の右斜め前方に向けられている。そのスピーカ15は、伝声路9dの延長上に位置している。なお、図8のマスク1では、図3における伝声器ユニット46と同じものが図9における態様と実質的に同じ態様で面体10に対して取り付けられている。
図8,9に例示のマスク1は、それを図3に例示の構造を有するマスク1と比べると、隔障4の容積、すなわちマスク1を着用したときに隔障4と顔面とで形成する小空間8(図3参照)の容積が大きくなる傾向にある。しかし、小空間8の容積が大きくなるほどマスク1の着用者の呼気は広く拡散し、その結果として、着用者は呼気を吸気として吸い込む可能性が高くなる。それゆえ、隔障4にはダクト4d、4eによって伝声路9d、9eを形成し、小空間8の容積を極力小さくする図3の態様のマスク1は、この発明を実施するうえにおいて特に好ましいものの一例ということができる。
この発明は、図示例の態様以外の態様で実施することも可能である.例えば、伝声器ユニット46に代えて二器目の拡声器ユニットを図示例の拡声器ユニット40とともに使用することができる。すなわち、右側ダクト4dと左側ダクト4eとのそれぞれに拡声器ユニット40が使用されている態様のマスク1でこの発明を実施することが可能である。また、右側ダクト4dと左側ダクト4eとのそれぞれに伝声器ユニット46が使用されている態様のマスク1でこの発明を実施することも可能である。さらにはまた、伝声器ユニット46を使用せずに、右側ダクト4dおよび/または左側ダクト4eの外端部分に伝声器46fだけが使用されている態様のマスク1でこの発明を実施することも可能である。
図示例のマスク1は、電動ファンを内蔵する吸排気ユニット20が取り付けられている、いわゆる電動ファン付きの呼吸用保護具であるが、この発明は、その他の形式のマスク、例えば肺力式の防じんマスクや防毒マスク、送気マスク、空気呼吸器等における全面型であって隔障を有するマスクで実施することができる。
また、拡声器ユニット40や吸排気ユニット20に内蔵された電動ファン等の電源には、吸排気ユニット20に収納されているバッテリーを使用すること以外に、携帯用のバッテリー等適宜の電源を使用することができる。
1 マスク
2 アイピース
2b 透孔
4 隔障
4d ダクト
4e ダクト
9,9d,9e 伝声路
10 面体
40 音声伝達器、拡声器(拡声器ユニット)
46 音声伝達器(伝声器ユニット)
46f 音声伝達器、伝声器
P−P 中心線

Claims (5)

  1. 互いに直交する上下方向と幅方向と前後方向とを有する面体を備え、前記面体の内側には隔障が形成され、吸排気可能に形成されている全面型のマスクであって、
    前記マスクは、拡声器と伝声器とのうちの少なくとも一方である音声伝達器を備え、前記幅方向の寸法を二等分する中心線から両側方それぞれへ偏倚した部位に、前記面体の外側と前記隔障の内側とに通じる中空の伝声路が形成され、
    前記音声伝達器が前記面体の斜め前方に向けて前記伝声路および前記伝声路の延長上のいずれかに取り付けられていることを特徴とする前記マスク。
  2. 前記隔障は、前記偏倚した部位に前記面体の内面に向かって延びていて前記隔障の内外に通じるダクトを有し、前記面体に形成されていて前記面体の外側に通じる透孔に前記ダクトの先端部分がつながることによって前記マスクに前記伝声路が形成されている請求項1記載のマスク。
  3. 前記面体の前記中心線上において、前記隔障が前記面体に固定されている請求項1または2記載のマスク。
  4. 前記偏倚した部位のうちの一方では前記伝声器が前記伝声路および前記伝声路の延長上のいずれかに取り付けられ、前記偏倚した部位のうちのもう一方では前記拡声器が前記伝声路および前記伝声路の延長上のいずれかに取り付けられている請求項1−3のいずれかに記載のマスク。
  5. 前記マスクが肺力式のマスク、送気マスク、空気呼吸器、電動ファン付き呼吸用保護具のいずれかである請求項1−のいずれかに記載のマスク。
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