JP5922937B2 - 捕集装置、捕集方法及び濃度測定方法 - Google Patents

捕集装置、捕集方法及び濃度測定方法 Download PDF

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本発明は、大気中に浮遊するホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)などの被捕集物質をパッシブサンプラに捕集させる捕集装置と、この捕集装置により被捕集物質を捕集する捕集方法と、この捕集方法により捕集された被捕集物質の濃度を測定する濃度測定方法に関する。
従来から、大気中に浮遊するホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)などの被捕集物質の捕集には、大気中に曝され、自然拡散により捕集を行なうパッシブサンプラが用いられている(特許文献1)。このパッシブサンプラは、パッシブサンプラ内に設けられた吸着剤や捕集剤によって、被捕集物質濃度を捕集内面において常にゼロとし、それよりも濃度の高い捕集大気中と接する捕集外面となる導入口と一定の濃度勾配を保つことにより、物質濃度の移動拡散現象を利用して、被捕集物質を捕集するものである。
一方、パッシブサンプラの単位面積当たりの捕集率、すなわち単位捕集速度Jは、濃度勾配(C/L)及び拡散する物質の分子拡散係数D[cm/sec]により決定され、これは、いわゆるFickの拡散第1法則式(J=D×C/L)により表すことができる。ここで、Fickの拡散第1法則式において、Cは周囲の濃度[μg/ml]を表し、Lは拡散長[cm]、すなわちパッシブサンプラの導入口から捕集面までの長さを表す。また、(SR=A×D×C/L)式に示すように、単位面積当たりの捕集率J(J=D×C/L)に捕集面積Aを掛けることにより、パッシブサンプラの総捕集速度SRを求めることができる。一般にこれをサンプリングレートSRといい、パッシブサンプラのある特定の被捕集物質に対する固有捕集速度として知られている。このサンプリングレートSRは、[μg/(ppm×min)]などの次元単位で表現され、これにより、サンプリングレートSRの値と、捕集後の分析結果から得られた採取量M[μg]及び捕集時間t[min]の値とから、(C´=M/(SR×t))式に基づいて、大気中の被捕集物質の濃度C´を求めることができることが知られている。
特開2003−114176号公報
しかしながら、パッシブサンプラのサンプリングレートSRは、自然拡散により捕集を行なうものであるため、現場における風速の影響により定数値を示さず、特に微風速の場合には、サンプリングレートSRが著しく変動するという問題がある。これは、パッシブサンプラの周囲風速が小さくなることにより、拡散濃度勾配がパッシブサンプラから延伸してパッシブサンプラ外において濃度勾配を作ってしまい、拡散長Lの値が大きく変動するためであると考えられる。このような「拡散場の延伸」は、図8に示すように、風速が0.5m/sec未満、特に0.1m/sec以下の微風速において顕著となる。ここで、図8は、本発明者らがパッシブサンプラを用いて検証した結果を示す、定常環境下におけるパッシブサンプラの捕集量と風速との関係を示すグラフであり、図8における縦軸、すなわち、パッシブサンプラの捕集量は、基準を明確にするために、ポンプを用いて捕集を行なうアクティブ法によって得られた捕集量との比[%](パッシブサンプラの捕集量/アクティブ法による捕集量)によって表してある。
このような「拡散場の延伸」を防止するために、例えばパッシブサンプラの膜厚を厚くしたり、開孔径や開口率を小さくしたりして拡散長Lを大きく取ることにより、延伸を見かけ上小さくすることが考えられる。しかしながら、延伸を0にすることは原理上不可能であり、かつ実際の測定環境において風速は常に変動しており、風速変動に応じ拡散長Lも変動してしまうため、パッシブサンプラにおいて見掛け上の拡散長Lを予測し定数化とすることは不可能に近い。これにより、パッシブサンプラを用いた大気中の被捕集物質の濃度を正確に測定する場合には、測定現場に応じてサンプリングレートSRを実測にて求め、あるいは、ポンプなどを用いるアクティブ法との比較をして、予め代表値としてサンプリングレートSRを求め、これを用いるという、概括的な算定手法を用いなければならず、測定が煩雑であり、また、アクティブ法より精度の低い下位の手法であるという問題がある。
一方、図9に示すように、パッシブサンプラ302をハウジング310内に収容し、例えばファン322等の流動手段によってハウジング310内に強制的に風速を発生させることが考えられる。このような捕集装置300によれば、現場における風速の影響を排除し、安定した被捕集物質の捕集を可能とすることができると考えられる。しかしながら、このような捕集装置300においては、図8に示すグラフの結果から、ハウジング310内を流動する気体流の風速を0.5m/sec以上、特に1.0m/sec以上にしなければ安定した捕集を行うことができず、風速が0.5m/sec未満とならないように厳密な制御が必要である。また、このような風速を実現するためにファンの動作を高速化させる必要があるため、大型のバッテリーを用いる必要があり、さらに、ファンの高速回転音による騒音が発生し、測定場所の音環境を害するという問題がある。
そこで、本発明は、現場における風速の影響を排除し、安定した被捕集物質の捕集を可能とする被捕集物質の捕集装置であって、低騒音で小型化及び軽量化が可能な捕集装置並びにこれを用いる捕集方法及び濃度測定方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明者らは、例えば風速0.5m/sec未満の低風速の場合であっても安定した被捕集物質の捕集を可能とすべく、鋭意研究を重ねた結果、ハウジング内を流動する気体流を乱流状態とさせることにより例えば風速0.5m/sec未満の低風速であっても安定した被捕集物質の捕集を行うことができることを見出し、本発明を発明するに至った。すなわち、本発明に係る捕集装置は、パッシブサンプラを用いて大気中の被捕集物質を捕集する捕集装置であって、前記パッシブサンプラを収容可能な空間を有し、該空間内に大気中の空気を流入可能な流入口及び前記空間内の空気が流出可能な流出口が形成されたハウジングと、前記流入口から前記空間内に空気を流入させると共に、その空気を前記流出口に向かって流動させ、前記空間内に気体流を発生させる流動手段と、前記気体流が流動する位置に前記パッシブサンプラを保持する保持手段とを備え、前記パッシブサンプラよりも上流側に前記気体流を乱流状態とさせる乱流発生手段を更に備えることを特徴とする。
このように、本発明に係る捕集装置によれば、ハウジング内を流動する気体流を乱流状態とさせる乱流発生手段を備えていることにより、例えば風速0.5m/sec未満の低風速であっても、安定した被捕集物質の捕集を可能とすることができる。また、本発明に係る捕集装置によれば、ハウジング内を流動する気体流の風速を0.5m/sec以上とする必要がないため、大型のファンやバッテリーを用いる必要がなく、また、ファンの回転速度を抑えることができ、これにより、低騒音で小型化及び軽量化が可能な捕集装置とすることができる。本発明において、乱流状態とは、流体の局所的な速度と圧力が不規則的にランダムに変動する流れの状態をいう。
本発明に係る捕集装置において、前記ハウジングは、前記空間の少なくとも一部を規定する筒状の内面を有し、前記乱流発生手段は、前記内面と交叉する方向に貫通する流入口を含むことが好ましい。
また、本発明に係る捕集装置において、前記乱流発生手段は、前記ハウジングの空間内に設けられ、前記流入口から流入された空気の流動方向を変更可能な変更部材を備えることが好ましい。
本発明に係る捕集方法は、上記捕集装置を用いて行なう被捕集物質の捕集方法であって、前記流動手段及び前記乱流発生手段によって前記空間内に乱流状態で流動する前記気体流を発生させて、該気体流に含まれている被捕集物質をパッシブサンプラに捕集させることを特徴とする。
本発明に係る濃度測定方法は、上記捕集方法により捕集された被捕集物質の濃度を測定する方法であって、分子拡散係数(D)の値、周囲の濃度(C)の値、拡散長(L)の値、及びパッシブサンプラの捕集面積(A)の値に基づいて、(SR=A×D×C/L)式から総捕集速度(SR)を算出し、該総捕集速度(SR)の値と、パッシブサンプラにより捕集された被捕集物質の捕集量(M)の値及び捕集時間(t)の値とに基づいて、(C´=M/(SR×t))式から大気中の被捕集物質の濃度(C´)を算出することを特徴とする。
本発明によれば、現場における風速の影響を排除し、安定した被捕集物質の捕集を可能とする被捕集物質の捕集装置であって、低騒音で小型化及び軽量化が可能な捕集装置並びにこれを用いる捕集方法及び濃度測定方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る捕集装置の概略構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る捕集装置をA方向から見た状態を示す側面図である。 ハウジング内を流動する気体流を乱流状態とした場合における風速量に対する捕集量の変化を示すグラフである。 ハウジング内を流動する気体流を層流状態とした場合における風速量に対する捕集量の変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る捕集装置の概略構成を示す断面図である。 図5のA−A´線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態に係る捕集装置の概略構成を示す断面図である。 パッシブサンプラの捕集量と風速との関係を示すグラフである。 気体流を層流状態で流動させる捕集装置の概略構成を示す断面図である。
次に、本発明の第1実施形態に係る捕集装置について、図面に基づいて説明する。第1実施形態に係る捕集装置1は、図1に示すように、パッシブサンプラ2を収容可能な空間12を有し、空間12内に大気中の空気を流入可能な水平流入口14a及び傾斜流入口14b並びに空間12内の空気が流出可能な流出口16が形成されたハウジング10と、水平流入口14a及び傾斜流入口14bから空間12内に空気を流入させると共に、その空気を流出口16に向かって流動させ、空間12内に気体流を発生させる流動部20と、気体流が流動する位置にパッシブサンプラ2を保持する保持部30と、パッシブサンプラ2よりも上流側において気体流を乱流状態とさせる乱流発生部(傾斜流入口)14bとを備えている。
ハウジング10は、円筒状に形成されたハウジング本体10aと、ハウジング本体10aの上流側(図1中、左側)の開口を閉塞可能な蓋部材10bとから構成されており、これらハウジング本体10a及び蓋部材10bの内面によって、パッシブサンプラ2を収容可能な空間12が規定されている。第1実施形態に係る捕集装置1において、ハウジング10は、日光などの遮光効果を持たせるために遮光性を有する構成とすることが好ましいが、これに限定されるものではない。
ハウジング本体10aは、パッシブサンプラ2を収納可能で、かつパッシブサンプラ2を収納した状態において、流動部20によって発生された気体流が測定するのに十分に安定して流動可能な径と長さを有している。ハウジング本体10aの下流側(図1中、右側)は、開放されており、これにより、空間12内の空気が流出可能な流出口16を構成している。
蓋部材10bは、ハウジング本体10aの軸に交わる面を有する円盤状に形成されており、ハウジング本体10aに対して脱着可能に構成されている。この蓋部材10bには、上流側の面(図1中、左側の面)から下流側の面(図1中、右側の面)に亘って、ハウジング本体10aの軸方向に貫通する3つの水平流入口14aと、ハウジング本体10aの軸方向と交叉する方向、すなわち、ハウジング本体10aの内面と交叉する方向に貫通する3つの傾斜流入口14bが形成されている。これら水平流入口14a及び傾斜流入口14bは、大気中の空気を空間12内に流入可能な径を有しており、流動部20の動作及び機能を阻害しないように構成されている。これら水平流入口14a及び傾斜流入口14bは、図2に示すように、蓋部材10bの中心を中心とする同一円の円周上に等間隔をおいて連なって交互に形成されている。
流動部20は、図1に示すように、ハウジング10の流出口16に設けられたファン22と、ファン22を駆動させるための電力を供給する電力源(図示せず)とを備えている。このファン22は、その駆動により、水平流入口14a及び傾斜流入口14bから空間12内に空気を流入させると共に、その空気を流出口16に向かって一定の速度で流動させ、空間12内に所定速度の気体流を発生させるように構成されている。ここで、ファン22は、風速0.5m/sec未満の気体流を発生可能なもので良く、比較的小型のものを用いることができる。また、電力源は、例えば乾電池等を用いることができ、低電力かつ小型なものを用いることができる。これらファン22及び電力源は、所定速度の気体流を発生させるように構成されていれば、細かい流速制御を持つ必要はない。
保持部30は、棒状に形成された支柱部32と、パッシブサンプラ2の端部と嵌合可能な凹部34とを備えている。この支柱部32の上流側端部(図1中、左側)は、支柱部32の中心軸がハウジング本体10aの中心軸と同軸となるように、蓋部材10bの内面の中心位置に接続されており、支柱部32の下流側端部(図1中、右側)には、下流側に開口が向くように凹部34が設けられている。この保持部30は、凹部34にパッシブサンプラ2の端部を嵌合させることにより、パッシブサンプラ2の中心軸がハウジング本体10aの中心軸と同軸となるように、パッシブサンプラ2を保持可能に構成されている。また、保持部30は、パッシブサンプラ2を保持した際に、パッシブサンプラ2がハウジング10の空間12内に収まるような長さを有している。
第1実施形態に係る捕集装置1において、傾斜流入口14bは、ハウジング本体10aの軸方向と交叉する方向に貫通しているため、該傾斜流入口14bを通過してハウジング10内に流入する空気の流れをハウジング本体10aの軸方向と異ならせることができ、これにより、ハウジング10内を流動する空気流の流れを乱し、乱流状態とすることができる。このように、第1実施形態に係る捕集装置1においては、傾斜流入口14bが乱流発生部として機能する。
次に、第1実施形態に係る捕集装置1を用いて大気中の被捕集物質を捕集する方法と、この捕集方法により捕集された被捕集物質の捕集量から大気中の被捕集物質の濃度を算出する方法ついて、説明する。第1実施形態に係る捕集装置1を用いて大気中の被捕集物質を捕集するためには、まず、蓋部材10bをハウジング本体10aから取り外した後、気密袋からパッシブサンプラ2を取り出し、パッシブサンプラ2の端部を保持部30に保持させる。次に、パッシブサンプラ2がハウジング10の空間12内に位置するように、蓋部材10bをハウジング本体10aに装着させる。その後、流動部20の図示しない操作スイッチを操作してファン22を駆動させ、空間12内に一定速度の気体流を発生させる。この際、傾斜流入口14bから流入した空気がハウジング10内を流動する気体流の流れを乱し、ハウジング10内の気体流が乱流状態となる。そして、パッシブサンプラ2の捕集面が被捕集物質を含有する気体流に曝され、移動拡散現象によりパッシブサンプラ2に被捕集物質が捕集される。所定の捕集時間経過後、ファン22の駆動を停止させると共に、蓋部材10bをハウジング本体10aから取り外し、パッシブサンプラ2を気密袋に回収する。その後、パッシブサンプラ2を測定室まで搬送すると共に、測定室において、周知の種々の方法により、パッシブサンプラ2に捕集された被捕集物質の捕集量Mを測定する。
第1実施形態に係る捕集装置1を用いて大気中の被捕集物質の濃度を算出するためには、まず、Fickの拡散第1法則式(J=D×C/L)から、使用したパッシブサンプラ2の被捕集物質に対する単位捕集速度Jを算出する。ここで、第1実施形態に係る捕集装置1は、パッシブサンプラ2が曝される気体流を強制的に一定の速度で発生させることにより、測定環境における風速の影響を排除し、拡散長L、すなわち、パッシブサンプラ2の導入口から捕集面までの長さの値を一定にすることができるため、Fickの拡散第1法則式を精度良く反映させて単位捕集速度Jを算出することができる。ここで、Fickの拡散第1法則式において、Dは被捕集物質の分子拡散係数を表し、Cは周囲の濃度を表し、C/Lは濃度勾配を意味する。
次に、Fickの拡散第1法則式(J=D×C/L)から求められた単位捕集速度Jの値と、パッシブサンプラ2の捕集面積Aの値に基づいて、(SR=A×D×C/L)式から総捕集速度、すなわちサンプリングレートSRを算出する。このサンプリングレートSRは、パッシブサンプラのある特定の被捕集物質に対する固有捕集速度である。ここで、サンプリングレートSRの次元単位は、[μg/(ppm×min)]である。
次に、(SR=A×D×C/L)式から求められたサンプリングレートSRの値と、パッシブサンプラ2により実際に捕集された被捕集物質の捕集量Mの値と、捕集時間tの値とに基づいて、(C´=M/(SR×t))式から大気中の被捕集物質の濃度C´を算出する。
このように、第1実施形態に係る大気中の被捕集物質の濃度測定方法によれば、Fickの拡散第1法則式(J=D×C/L)を精度良く反映させ、(SR=A×D×C/L)式によりほぼ全ての拡散する被捕集物質のサンプリングレートSRを理論上推測することが可能となる。また、サンプリングレートSRの推測が可能となることにより、(C´=M/(SR×t))式により大気中の被捕集物質の濃度を正確に算出することができるため、精度の高い濃度測定を可能とすることができる。
以上のように構成された第1実施形態に係る捕集装置1によれば、ハウジング10内を流動する気体流の風速が0.5m/sec未満の低風速であったとしても、安定した被捕集物質の捕集を可能とすることができる。図3は、第1実施形態に係る捕集装置1を用いた場合、すなわち、ハウジング10内を流動する気体流を乱流状態とした場合における、トルエン及びエチルベンゼンの風速量に対する捕集量の変化を示すグラフである。図3から明らかであるように、第1実施形態に係る捕集装置1によれば、ハウジング10内を流動する気体流の風速が0.05〜0.4m/secの低風速において、風速に応じた捕集量があまり変わっていないこと、すなわち、被捕集物質の捕集が安定していることがわかる。一方、ハウジング10の蓋部材10bを取り外してハウジング本体10aの上流側の開口を開放させた場合、すなわち、ハウジング10内を流動する気体流を層流状態とした場合における風速量に対する捕集量の変化を示すグラフを図4に示す。図4から明らかであるように、ハウジング10内を流動する気体流を層流状態とした場合には、ハウジング10内を流動する気体流の風速が0.05〜0.4m/secの低風速では風速に応じた捕集量が著しく変動していること、すなわち、被捕集物質の捕集が安定していないことがわかる。この図4に示した測定結果は、環境試験装置内での定常環境試験の結果、すなわち、図8に示したパッシブサンプラの捕集量と風速との関係を示すグラフ(風速影響特性)の結果と整合するものであった。ここで、図3及び図4における縦軸、すなわち、強制的に風速を発生させた環境下におけるパッシブサンプラの捕集量は、基準を明確にするために、ポンプを用いて捕集を行なうアクティブ法によって得られた捕集量との比(第1実施形態の捕集方法による捕集量/アクティブ法による捕集量)によって表してある。
以上のように、第1実施形態に係る捕集装置1によれば、現場における風速の影響を排除することが可能となり、これにより、一般的に簡易法として知られているパッシブサンプリングを、ポンプを用いて捕集を行なう一般的なアクティブサンプリングに相当する精度に高めることができる。また、第1実施形態に係る捕集装置1は、現場における風速の影響を排除することが可能であるため、拡散長Lを一般的なパッシブサンプラのように意図的に長くする必要がなく、これにより、拡散長Lを極端に短くし、捕集速度を限りなく高めたパッシブサンプラを作成し、用いる事ができる。さらに、第1実施形態に係る捕集装置1によれば、ハウジング10内を流動する気体流の風速を0.5m/sec以上とする必要がないため、大型のファンやバッテリーを用いる必要がなく、また、ファンの回転速度を抑えることができ、これにより、低騒音で小型化及び軽量化が可能な捕集装置とすることができる。
また、第1実施形態に係る捕集装置1は、乾電池駆動のファン22によりハウジング10内に気体流を発生させるという簡単な構造の装置であるため、電源の確保が困難な場所においても使用することができ、また、例えば高速道路、生産工場などの被捕集物質発生源からの拡散調査など、測定箇所を多数設定する調査手法において、コストを掛けずに実施することができる。
第1実施形態に係る捕集装置1において、水平流入口14a及び傾斜流入口14bは、それぞれ3つずつ形成され、蓋部材10bの中心を中心とする同一円の円周上に等間隔をおいて連なって交互に形成されているとしたが、これに限定されず、ハウジング10内を流動する気体流を乱流状態とすることができる構成であれば良く、傾斜流入口14bが少なくとも1つ形成されていれば良い。
次に、本発明に係る捕集装置の第2実施形態に係る捕集装置100について、図5及び図6を用いて説明する。なお、第2実施形態に係る捕集装置100の構成を示す図5及び図6において、第1実施形態に係る捕集装置1と同様の符号を付した構成は、第1実施形態に係る捕集装置1の構成と同様であるため、その説明を省略する。また、第2実施形態に係る捕集装置100を用いて行う捕集方法及び濃度測定方法は、第1実施形態に係る捕集装置1を用いて行う捕集方法及び濃度測定方法と同様であるため、その説明を省略する。
第2実施形態に係る捕集装置100は、図5に示すように、内部に空間112を有するハウジング110と、空間112内に所定速度の気体流を発生させる流動部20と、気体流が流動する位置にパッシブサンプラ2を保持する保持部30と、パッシブサンプラ2よりも上流側において気体流を乱流状態とさせる乱流発生部113とを備えている。
ハウジング110は、円筒状に形成されたハウジング本体110aと、ハウジング本体110aの上流側(図5中、左側)の開口を閉塞可能な蓋部材110bとから構成されている。第2実施形態に係る捕集装置100において、ハウジング110は、第1実施形態に係る捕集装置1のハウジング10と同様に遮光性を有することが好ましい。
ハウジング本体110aは、パッシブサンプラ2を収納可能で、かつパッシブサンプラ2を収納した状態において、流動部20によって発生された気体流が測定するのに十分に安定して流動可能な径と長さを有している。ハウジング本体110aの下流側(図5中、右側)は、開放されており、これにより、空間12内の空気が流出可能な流出口16を構成している。ハウジング本体110aの上流側の端部及びその近傍111aは、ハウジング本体110aの他の部分よりも外径が小さくなるように肉薄に形成されており、後述する蓋部材110bの開口端部及びその近傍111b内に挿入可能に構成されている。
蓋部材110bは、ハウジング本体110aと概ね同径の円筒状に形成されており、その内部がハウジング本体110aの軸に交わる面117によって区切られることにより、蓋部材110bの軸に水平な方向の断面の形状が略エ字状となるように形成されている。蓋部材110bの下流側の開口端部及びその近傍111bは、蓋部材110bの他の部分よりも内径が大きくなるように肉薄に形成されており、ハウジング本体110aの上流側の端部及びその近傍111aとインロー構造によって着脱可能に構成されている。蓋部材110bの周面には、図6に示すように、径方向の外側の面から内側の面に亘って、ハウジング本体110aの軸方向と交叉する方向、すなわち、ハウジング本体110aの内面と交叉する方向に貫通する3つの流入口114が形成されている。これら流入口114は、ハウジング本体110aの軸と直交する断面において、それぞれ、これら流入口114の各中心軸X1、X2、X3がハウジング本体110aの中心軸X4と直交しないように、周方向に位置をずらして形成されている。流入口114は、大気中の空気を空間112内に流入可能な径を有しており、流動部20の動作及び機能を阻害しないように構成されている。
保持部30は、第1実施形態に係る捕集装置1の保持部30と同様に、支柱部132と、凹部34とを備えている。支柱部132の上流側の端部及びその近傍には、乱流発生部113の後述する螺旋気流発生部115の孔に形成されたねじ115aと螺合可能なねじ切り部132aが形成されている。この支柱部132は、その上流側の端部にビス118のねじ切り部118aが螺入可能なねじが形成された凹部132bが形成されており、ビス118による締結力によって、蓋部材110bの面117に垂直に立設されている。
乱流発生部113は、蓋部材110bの周面に形成された流入口114と、ハウジング110の内部において流入口114と整合する位置に設けられ、流入口114から流入された空気の流動方向を変更可能な変更部材115とから構成されている。変更部材115は、ハウジング110の下流側に向けて先細りとなる円錐台形状に形成されており、その上面から底面に亘って支持部132のねじ切り部132aが螺合かつ貫通可能なねじ孔115aが形成されている。この変更部材115は、ねじ孔115aが支持部132のねじ切り部132aと螺合することによって支持部132の周面上に支持されており、ハウジング110の周方向に湾曲する曲面115bが流入口114と対向する位置に設けられている。このように構成された乱流発生部113によれば、流入口114から流入した空気を変更部材115の曲面115bに沿って流動させることにより、ハウジング110内に螺旋気流を発生させることができ、ハウジング110内を流動する気体流を乱流状態にさせることができる。特に、第2実施形態における乱流発生部113によれば、流入口114の中心軸X1、X2、X3がハウジング本体110aの中心軸X4と直交しないように周方向に位置をずらして形成されているため、効率良く螺旋気流を発生させることができる。
第2実施形態に係る捕集装置100において、乱流発生部113は、流入口114と、変更部材115とから構成されているとしたが、これに限定されず、蓋部材110bの周面に形成された流入口114のみからなるとしても良い。また、第2実施形態に係る捕集装置100において、流入口114は、3つ形成され、その中心軸X1、X2、X3がハウジング本体110aの中心軸X4と直交しないように周方向に位置をずらして形成されているとしたが、これに限定されず、流入口114は少なくとも1つ形成されていれば良く、また、流入口114が形成される位置も特に限定されるものではない。
次に、本発明に係る捕集装置の第3実施形態に係る捕集装置200について、図7を用いて説明する。第3実施形態に係る捕集装置200は、第1実施形態に係る捕集装置1の3つの傾斜流入口を水平流入口とする代わりに、水平流入口から流入された空気の流動方向を変更可能な板状の変更部材(乱流発生部)215を設けたものである。以下、第1実施形態に係る捕集装置1と共通する構成、すなわち、図1と図7とで同一の符号が付された構成については、その説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。また、第3実施形態に係る捕集装置200を用いて行う捕集方法及び濃度測定方法は、第1実施形態に係る捕集装置1を用いて行う捕集方法及び濃度測定方法と同様であるため、その説明を省略する。
第3実施形態に係る捕集装置200は、図7に示すように、内部に空間12を有するハウジング210と、空間12内に所定速度の気体流を発生させる流動部20と、気体流が流動する位置にパッシブサンプラ2を保持する保持部30と、パッシブサンプラ2よりも上流側において気体流を乱流状態とさせる乱流発生部215とを備えている。
ハウジング210は、円筒状に形成されたハウジング本体10aと、ハウジング本体10aの上流側(図7中、左側)の開口を閉塞可能な蓋部材210bとから構成されている。蓋部材210bは、ハウジング本体10aの軸に交わる面を有する円盤状に形成されており、ハウジング本体10aに対して脱着可能に構成されている。この蓋部材210bには、上流側の面(図7中、左側の面)から下流側の面(図7中、右側の面)に亘って、ハウジング本体10aの軸方向に貫通する水平流入口214が形成されている。この水平流入口214は、大気中の空気を空間12内に流入可能な径を有する多孔状、すなわち蓋部材210bの中心を中心とする同一円の円周上に等間隔をおいて連なって形成された複数のオリフィスから構成されている(図2参照)。
乱流発生部215は、板状に形成された複数の妨害板から構成されており、その一面が水平流入口214と対向するように、ハウジング本体10aの内面に垂直に立設されている。このような乱流発生部215によれば、水平流入口214から流入した空気の流れを乱し、ハウジング110内を流動する気体流を乱流状態にさせることができる。
第3実施形態に係る捕集装置200において、乱流発生部215は、複数の板状の変更部材から構成されるとしたが、これに限定されず、ハウジングの流入口から流入された空気の流動方向を変更可能なもの、すなわち、流入口から流入した空気の流れを乱して気体流を乱流状態とすることができるものであればいかなるものであっても良く、例えば、空気の流れを阻害可能な程度に目の粗い濾紙、不織布及び金属網等、種々の構成を採用することができる。また、第3実施形態に係る捕集装置200において、流入口は、複数の水平流入口からなるとしたが、これに限定されず、大気中の空気をハウジング210内に流入可能な構成であればいかなる構成であっても良く、例えば、1つの水平流入口又は1つ若しくは複数の傾斜流入口からなるとしても良いし、1以上の水平流入口及び1以上の傾斜流入口からなるとしても良い。
本発明に係る捕集装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の改変を行なうことができる。例えば、第1乃至第3実施形態に係る捕集装置の説明において、パッシブサンプラ2は、チューブ型のパッシブサンプラを用いて説明したが、これに限定されず、種々のパッシブサンプラを用いることができ、また、第1乃至第3実施形態に係る捕集装置1、100、200は、使用するパッシブサンプラの種類及び形状に応じて種々の改変を行なうことができる。
また、第1乃至第3実施形態に係る捕集装置1、100、200において、ハウジングは、円筒状のハウジング本体と、蓋部材とから構成されるとしたが、これに限定されず、内部に空間を有し、該空間内に大気中の空気を流入可能な流入口及び空間内の空気が流出可能な流出口が形成されたものであれば、いかなる構成及び形状を有していても良い。
さらに、第1乃至第3実施形態に係る捕集装置1、100、200において、流動部20は、ファン22と、電力源とから構成されるとしたが、これに限定されず、ハウジングの流入口から空間内に空気を流入させると共に、その空気を流出口に向かって一定の速度で流動させ、空間内に所定速度の気体流を発生させるものであれば、いかなる構成及び形状を有していても良い。
1 捕集装置、10 ハウジング、12 空間、14a 水平流入口、14b 傾斜流入口(乱流発生部)、16 流出部、20 流動部、30 保持部

Claims (8)

  1. パッシブサンプラを用いて大気中の被捕集物質を捕集する捕集装置であって、
    前記パッシブサンプラを収容可能な空間を有し、該空間内に大気中の空気を流入可能な流入口及び前記空間内の空気が流出可能な流出口が形成されたハウジングと、
    前記流入口から前記空間内に空気を流入させると共に、その空気を前記流出口に向かって流動させ、前記空間内に気体流を発生させる流動手段と、
    前記気体流が流動する位置に前記パッシブサンプラを保持する保持手段と
    前記パッシブサンプラよりも上流側において前記気体流を乱流状態とさせる乱流発生手段
    を備え、
    前記ハウジングは、前記空間の少なくとも一部を規定する筒状の内面を有するハウジング本体と、該ハウジング本体の上流側の開口を閉塞可能な蓋部材とを備え、
    前記流入口は、前記ハウジング本体の前記内面と交叉する方向に貫通するよう前記蓋部材に形成された少なくとも1つの傾斜流入口を有し、
    前記乱流発生手段は、前記傾斜流入口を含む
    ことを特徴とする捕集装置。
  2. パッシブサンプラを用いて大気中の被捕集物質を捕集する捕集装置であって、
    前記パッシブサンプラを収容可能な空間を有し、該空間内に大気中の空気を流入可能な流入口及び前記空間内の空気が流出可能な流出口が形成されたハウジングと、
    前記流入口から前記空間内に空気を流入させると共に、その空気を前記流出口に向かって流動させ、前記空間内に気体流を発生させる流動手段と、
    前記気体流が流動する位置に前記パッシブサンプラを保持する保持手段と、
    前記パッシブサンプラよりも上流側において前記気体流を乱流状態とさせる乱流発生手段と
    を備え、
    前記ハウジングは、前記空間の少なくとも一部を規定する筒状の内面を有するハウジング本体と、該ハウジング本体の上流側の開口を閉塞可能な蓋部材とを備え、
    前記流入口は、前記ハウジング本体の前記内面と交叉する方向に貫通するよう前記ハウジングの周面に形成された少なくとも1つの流入口を有し、
    前記乱流発生手段は、前記ハウジングの周面に形成された前記流入口を含む
    ことを特徴とする捕集装置。
  3. 前記ハウジングの周面に形成された前記流入口は、複数形成されており、
    前記複数の流入口は、前記ハウジング本体の軸と直交する断面において、各流入口の中心軸が前記ハウジング本体の中心軸と直交しないよう、周方向に位置をずらして形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の捕集装置。
  4. 前記乱流発生手段は、前記ハウジングの内部における前記ハウジングの周面に形成された前記流入口と整合する位置に設けられ、該流入口から流入された空気の流動方向を変更可能な変更部材を更に備え、
    前記変更部材は、前記ハウジングの下流側に向けて先細りとなり、かつ、周方向に湾曲する曲面を有している
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の捕集装置。
  5. パッシブサンプラを用いて大気中の被捕集物質を捕集する捕集装置であって、
    前記パッシブサンプラを収容可能な空間を有し、該空間内に大気中の空気を流入可能な流入口及び前記空間内の空気が流出可能な流出口が形成されたハウジングと、
    前記流入口から前記空間内に空気を流入させると共に、その空気を前記流出口に向かって流動させ、前記空間内に気体流を発生させる流動手段と、
    前記気体流が流動する位置に前記パッシブサンプラを保持する保持手段と、
    前記パッシブサンプラよりも上流側において前記気体流を乱流状態とさせる乱流発生手段と
    を備え、
    前記ハウジングは、前記空間の少なくとも一部を規定する筒状の内面を有するハウジング本体と、該ハウジング本体の上流側の開口を閉塞可能な蓋部材とを備え、
    前記流入口は、前記蓋部材に形成されており、
    前記乱流発生手段は、前記ハウジングの前記空間内に設けられ、前記流入口から流入された空気の流動方向を変更可能な変更部材を備える
    ことを特徴とする捕集装置。
  6. 前記変更部材は、前記流入口と対向するよう前記ハウジングの前記空間内に設けられた妨害板である
    ことを特徴とする請求項5に記載の捕集装置。
  7. 請求項1乃至いずれか1項に記載の捕集装置を用いて行なう大気中の被捕集物質の捕集方法であって、
    前記流動手段及び前記乱流発生手段によって前記空間内に乱流状態で流動する前記気体流を発生させて、該気体流に含まれている被捕集物質をパッシブサンプラに捕集させる
    ことを特徴とする捕集方法。
  8. 請求項に記載の捕集方法により捕集された被捕集物質の濃度を測定する方法であって、
    分子拡散係数(D)の値、周囲の濃度(C)の値、拡散長(L)の値、及びパッシブサンプラの捕集面積(A)の値に基づいて、(SR=A×D×C/L)式から総捕集速度(SR)を算出し、
    該総捕集速度(SR)の値と、パッシブサンプラにより捕集された被捕集物質の捕集量(M)の値及び捕集時間(t)の値とに基づいて、(C´=M/(SR×t))式から大気中の被捕集物質の濃度(C´)を算出することを特徴とする濃度測定方法。
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