以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメタ、マシン語等で指定される。
§1 情報処理装置
本実施形態に係る情報処理装置は、作業に関して設けられたグループに関連付けられた
、当該作業の対象となるコンテンツと当該作業に関するコミュニケーションの対象と、を特定するためのグループ情報を保持する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、グループの指定に応じて、当該指定されたグループに関連付けられたコンテンツ及びコミュニケーションの対象の表示状態を、当該グループ情報に基づいて切り替える。
ここで、コンテンツとは、情報処理装置上でユーザが入力、編集、閲覧等可能なデータである。例えば、コンテンツは、画像ファイル、文書ファイル、表計算ファイル等である。
また、コミュニケーションの対象とは、電話、電子メール、グループウェア、SNS等でコミュニケーションを取ることができる相手又はグループである。例えば、コミュニケーションの対象は、電話番号、電子メールアドレス、アカウント名、グループ名等で特定される。そのため、コミュニケーションの対象は、例えば、電子メールアドレスを含む連絡先等により、表示される。
なお、コミュニケーションの対象としてのグループとは、例えば、SNS上でユーザが所属するグループ等、コミュニケーションツールにおいて集団でコミュニケーションを取るために活用されるものである。一方、本実施形態における「作業に関して設けられたグループ」は、作業の対象となるコンテンツと当該作業に関するコミュニケーションの対象とを関連付けるために活用されるものである。そのため、コミュニケーションの対象としてのグループと本実施形態における「作業に関して設けられたグループ」とは区別されうる。
ただし、コミュニケーションの対象としてのグループと本実施形態における「作業に関して設けられたグループ」とは同じ名称が付されてもよいし、それぞれ異なる名称が付されてもよい。
以下では、コミュニケーションの対象としてのグループの一例としてSNS上でユーザが所属するグループを例に挙げる。なお、本実施形態における「作業に関して設けられたグループ」と当該SNS上でユーザが所属しているグループとを区別するため、当該SNS上でユーザが所属しているグループを「SNSグループ」とも称する。また、「作業に関して設けられたグループ」を「分類グループ」とも称する。
本実施形態に係る情報処理装置によれば、作業に関して設けられたグループに、当該作業の対象となるコンテンツと当該作業に関するコミュニケーションの対象とが関連付けられる。そして、グループの指定に応じて、当該指定されたグループに関連付けられたコンテンツとコミュニケーションの対象との表示状態が切り替えられる。
そのため、本実施形態に係る情報処理装置によれば、従来別々に切り替えていた、コンテンツの表示状態とコミュニケーション対象の表示状態とを一括で切り替えることが可能になる。そのため、本実施形態に係る情報処理装置によれば、コミュニケーションを含めた作業の切り替えの効率を改善することが可能になる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置は、コンテンツ又はコミュニケーションの対象が表示される領域に、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象が関連付けられたグループに設定された色が表示されるように、当該コンテンツ又はコミュニケーションの対象の表示を制御してもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、コンテンツ又はコミュニケーションの対象が表示される領域に、コンテンツ又はコミュニケーションの対象に関連付けられたグループ
と当該グループに対する関連付けの解除を受け付ける受付部とが表示されるように、当該コンテンツ又はコミュニケーションの対象の表示を制御してもよい。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、当該受付部に対する操作に応じて、コンテンツ又はコミュニケーションの対象の当該操作に係るグループに対する関連付けを解除してもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、コミュニケーションの対象とコンテンツのやりとりを開始する際に、当該やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一のグループに関連付けられているか否かを判定することで、当該やりとりを実行するか否かを確認してもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、当該やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一のグループに関連付けられていないと判定した場合、当該やりとりを許可するか否かの回答を受け付けて、当該やりとりを実行するか否かを確認してもよい。
本実施形態では、これらについても対応可能な情報処理装置を例示する。
<ハードウェア構成例>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成を例示する。図1に示されるように、本実施形態に係る情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)
、RAM(Random Access Memory)、及び、ROM(Read Only Memory)等を含む制御部11、制御部11で実行されるプログラム等を記憶する記憶装置12、マウス、キーボード等の入力装置13、ネットワークを介して通信をおこなうための通信インタフェース14、ディスプレイ、LED等を含む出力装置15、を備える。制御部11、記憶装置12、入力装置13、通信インタフェース14、及び、出力装置15は、電気的に接続されている。なお、図1では、通信インタフェースは「通信 I/F」と記載される。
ただし、情報処理装置1の具体的なハードウェア構成に関しては、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が可能である。例えば、制御部11は、複数のプロセッサを含んでもよい。
また、情報処理装置1として、例えば、提供されるサービス専用に設計された端末の他、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等が用いら
れてもよい。
なお、図1におけるSNSa及びSNSbは、SNSを提供する1又は複数のサーバを示す。本実施形態に係る情報処理装置1を利用するユーザは、当該SNSを提供する1又は複数のサーバ(SNSa、SNSb等)にアクセスすることで、SNS上でコミュニケーションをとることが可能になる。
<機能構成例>
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成を例示する。
情報処理装置1は、CPUが、RAMに展開された各種プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御することで、グループ情報保持部31、表示制御部32、オブジェクト管理部33、及び、コミュニケーション確認部34を備える情報処理装置として機能する。なお、本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPUによって実現される。しかしながら、これらの機能の一部または全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、情報処理装置1の機能構成に関して、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が行われてもよい。
グループ情報保持部31は、作業に関して設けられたグループに関連付けられた、当該作業の対象となるコンテンツと当該作業に関するコミュニケーションの対象と、を特定するためのグループ情報を保持する。その一例として、本実施形態では、グループ情報保持部31は、分類グループオブジェクト21、コンテンツオブジェクト22、ピープルパネル23に含まれるピープルオブジェクト24、及び、ダッシュボードオブジェクト25を保持する。
分類グループオブジェクト21は、分類グループに関する情報を保持するためのオブジェクトである。本実施形態では、分類グループオブジェクト21は、後述する、コンテンツオブジェクト22、ピープルオブジェクト24、及び、ダッシュボードオブジェクト25を関連付ける。
また、コンテンツオブジェクト22は、作業の対象となるコンテンツに関する情報を保持するためのオブジェクトである。本実施形態では、コンテンツオブジェクト22に基づいて、コンテンツが関連付けられた分類グループ、表示状態、表示する座標、大きさ等が管理される。
また、ピープルオブジェクト24は、ユーザがコミュニケーションする相手(人)の情報を保持するためのオブジェクトである。本実施形態では、ピープルオブジェクト24に基づいて、コミュニケーションする相手の電話番号、電子メールアドレス等の情報が管理される。なお、以下、ユーザがコミュニケーションする相手(人)の情報を単に「ピープル」とも記載する。
また、ダッシュボードオブジェクト25は、SNS上のコミュニケーション内容を表示するためのダッシュボードに関する情報を保持するためのオブジェクトである。本実施形態では、ダッシュボードオブジェクト25に基づいて、SNSグループに属するユーザ間のコミュニケーション内容がダッシュボード上にタイムライン表示される。
すなわち、本実施形態では、分類グループオブジェクト21により示される情報が、本発明に係るグループ情報に相当する。また、コンテンツオブジェクト22に基づいて表示状態等が管理される対象が、本発明に係るコンテンツに相当する。更に、ピープルオブジェクト24及びダッシュボードオブジェクト25に基づいて行われるコミュニケーションの相手又はグループが、本発明に係るコミュニケーションの対象に相当する。以下、これらのオブジェクトについて、図を用いて説明する。
図3は、本実施形態に係る分類グループオブジェクト21を例示する。図3に示されるとおり、本実施形態において、分類グループオブジェクト21は、分類グループ名、分類グループ色、グループ表示状態、コンテンツオブジェクトリスト、ピープルオブジェクトリスト、ダッシュボードオブジェクトリスト、及び、SNSグループオブジェクトリストを含むオブジェクトである。
分類グループ名は、分類グループの名称である。分類グループ名は、ユーザが分類グループを識別するために利用される。
分類グループ色は、分類グループに設定された色である。設定される分類グループの数が増えるほど、コンテンツ及びコミュニケーションの対象が属する分類グループをユーザが識別することは困難になる。そこで、本実施形態に係る情報処理装置1は、コンテンツ及びコミュニケーションの対象とともに分類グループ色を表示することで、コンテンツ及びコミュニケーションの対象が属する分類グループをユーザが識別しやすいようにする。
グループ表示状態は、当該分類グループに属するコンテンツ及びコミュニケーションの対象の表示状態に関する。本実施形態では、当該グループ表示状態に基づいて、当該分類グループに属するコンテンツ、ピープル、及び、ダッシュボードの表示状態が決定される。しかしながら、表示状態は、この2つの状態に限定される訳ではない。例えば、表示状態には、透明度を利用して、3種類以上の状態が設定されてもよい。
コンテンツオブジェクトリストは、分類グループに属するコンテンツのリストである。すなわち、コンテンツオブジェクトリストは、分類グループオブジェクト21に関連付けられたコンテンツオブジェクト22を示す。
分類グループオブジェクト21に含まれるピープルオブジェクトリストは、当該分類グループオブジェクト21に基づいて特定される分類グループに属するピープルのリストである。すなわち、分類グループオブジェクト21に含まれるピープルオブジェクトリストは、当該分類グループオブジェクト21に関連付けられたピープルオブジェクト24を示す。
ダッシュボードオブジェクトリストは、分類グループに属するダッシュボードのリストである。すなわち、ダッシュボードオブジェクトリストは、分類グループオブジェクト21に関連付けられたダッシュボードオブジェクト25を示す。
分類グループオブジェクト21に含まれるSNSグループオブジェクトリストは、当該分類グループオブジェクト21に基づいて特定される分類グループに属するダッシュボードに表示されるSNSグループのリストである。すなわち、分類グループオブジェクト21に含まれるSNSグループオブジェクトリストは、ダッシュボードオブジェクトリストに含まれるダッシュボードにおいて表示されるSNSグループを示す。
図4は、本実施形態に係るコンテンツオブジェクト22を例示する。図4に示されるとおり、本実施形態において、コンテンツオブジェクト22は、コンテンツ種別、分類グループオブジェクトリスト、分類グループ色表示エリア情報、コンテンツ表示フラグ、及び、コンテンツ座標情報を含む。
コンテンツ種別は、コンテンツの種類を示す。本実施形態では、コンテンツ種別として、例えば、画像ファイル、文書ファイル、表計算ファイル等を挙げることができる。
コンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストは、当該コンテンツオブジェクト22に基づいて特定されるコンテンツが属する分類グループのリストである。すなわち、コンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストは、当該コンテンツオブジェクト22が属する分類グループオブジェクト21を示す。
コンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループ色表示エリア情報は、当該コンテンツオブジェクト22に基づいて特定されるコンテンツが属する分類グループに設定された色を表示する領域(分類グループ色表示エリア)に関する情報である。
コンテンツ表示フラグは、コンテンツの表示状態を示す。コンテンツ表示フラグは、当該コンテンツを表示するか否かを決定するために利用される。
コンテンツ座標情報は、コンテンツを表示する領域の座標(コンテンツ座標)、大きさ(幅、高さ)に関する情報である。コンテンツ座標情報は、当該コンテンツを表示する領
域を特定するために利用される。
図5Aは、本実施形態に係るピープルパネル23を例示する。ピープルパネル23は、ピープルを整列して表示する領域に関する。図5Aに示されるとおり、本実施形態において、ピープルパネル23は、ピープルオブジェクトリスト、及び、ピープル表示エリア情報を含む。
ピープルパネル23に含まれるピープルオブジェクトリストは、情報処理装置1において管理されるピープルのリストである。すなわち、ピープルパネル23に含まれるピープルオブジェクトリストは、グループ情報保持部31により保持されるピープルオブジェクト24を示す。
ピープル表示エリア情報は、後述するピープル表示フラグが「表示」となっているピープルオブジェクト24に基づいて特定されるピープルを表示する領域(ピープル表示エリア)に関する情報である。
図5Bは、本実施形態に係るピープルオブジェクト24を例示する。図5Bに示されるとおり、本実施形態において、ピープルオブジェクト24は、名前、分類グループオブジェクトリスト、分類グループ色表示エリア情報、ピープル表示フラグ、プロパティ情報を含む。
ピープルオブジェクト24に含まれる名前は、当該ピープルオブジェクト24に基づいて行われるコミュニケーションの相手の氏名、名称等である。
ピープルオブジェクト24に含まれる分類グループオブジェクトリストは、当該ピープルオブジェクト24に基づいて特定されるピープルが属する分類グループのリストである。すなわち、ピープルオブジェクト24に含まれる分類グループオブジェクトリストは、当該ピープルオブジェクト24が属する分類グループオブジェクト21を示す。
ピープルオブジェクト24に含まれる分類グループ色表示エリア情報は、当該ピープルオブジェクト24に基づいて特定されるピープルが属する分類グループに設定された色を表示する領域(分類グループ色表示エリア)に関する情報である。
ピープル表示フラグは、ピープルの表示状態を示す。ピープル表示フラグは、当該ピープルを表示するか否かを決定するために利用される。
プロパティ情報は、コミュニケーション相手の所属、URL(Uniform Resource Locator)、電子メールアドレス、電話番号、登録しているSNS等の情報を含む。プロパティ情報は、対象のオブジェクトに係るピープルの内容に関する。
図6Aは、本実施形態に係るダッシュボードオブジェクト25を例示する。図6Aに示されるとおり、本実施形態において、ダッシュボードオブジェクト25は、SNS識別子、分類グループオブジェクトリスト、SNSグループオブジェクトリスト、及び、タイムライン表示情報を含む。本実施形態では、コミュニケーションの対象としてのSNSグループは、当該ダッシュボードオブジェクト25を介して、分類グループに関連付けられる。
SNS識別子は、ダッシュボードと連携するSNSを識別するために用いられる。
ダッシュボードオブジェクト25に含まれる分類グループオブジェクトリストは、当該
ダッシュボードオブジェクト25に基づいて特定されるダッシュボードが属する分類グループのリストである。すなわち、ダッシュボードオブジェクト25に含まれる分類グループオブジェクトリストは、当該ダッシュボードオブジェクト25が属する分類グループオブジェクト21を示す。
SNSグループオブジェクトリストは、ダッシュボード上でコミュニケーションの内容を表示するSNSグループのリストである。なお、本実施形態では、当該SNSグループに関する情報を保持するために、後述するSNSグループオブジェクトが利用される。
タイムライン表示情報は、ダッシュボード上でコミュニケーションの内容をタイムライン表示する領域に関する情報である。なお、ダッシュボード上の当該領域には、SNSグループオブジェクトリストに含まれるSNSグループにおけるコミュニケーション内容がタイムライン表示される。
図6Bは、本実施形態に係るSNSグループオブジェクトを例示する。図6Bに示されるとおり、本実施形態において、SNSグループオブジェクトは、SNSグループ名、及び、分類グループ色表示エリア情報を含む。
SNSグループ名は、SNSグループの名称を示す。SNSグループは、例えば、SNSa、SNSb等においてユーザが所属するグループである。
SNSグループオブジェクトに含まれる分類グループ色表示エリア情報は、当該SNSグループオブジェクトに基づいて特定されるSNSグループが属する分類グループに設定された色を表示する領域(分類グループ色表示エリア)に関する情報である。
グループ情報保持部31は、これらのオブジェクトに基づいて、各種情報を保持する。ここで、グループ情報保持部31は、記憶装置12に設けられてもよいし、制御部11のRAM上に設けられてもよいし、その両方に設けられてもよい。例えば、情報処理装置1は、一時的に情報を保持する場合に、グループ情報保持部31としてRAMを利用してもよい。また、情報処理装置1は、永続的に情報を保持する場合に、グループ情報保持部31として記憶装置12を利用してもよい。
なお、本実施形態では、グループ情報保持部31により保持される情報は、オブジェクトとして表現されている。すなわち、情報処理装置1では、オブジェクトで表現される形式のデータが利用されている。しかしながら、本実施形態に係る情報処理装置1において利用可能なデータは、このようなオブジェクトで表現される形式のデータに限定される訳ではなく、例えば、テーブル形式のデータでもよい。情報処理装置1において利用されるデータの形式は、実施形態に応じて適宜選択される。
図2に戻り、表示制御部32は、各オブジェクトに含まれる情報を参照し、コンテンツ及びコミュニケーションの対象の表示を制御する。当該制御の1つとして、表示制御部32は、ユーザによるグループの指定に応じて、当該指定されたグループに関連付けられたコンテンツ及びコミュニケーションの対象の表示状態を、グループ情報保持部31が保持するグループ情報に基づいて切り替える。
なお、表示制御部32は、コンテンツ又はコミュニケーションの対象が表示される領域に、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象が関連付けられた分類グループに設定された色が表示されるように、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象の表示を制御してもよい。
オブジェクト管理部33は、各オブジェクトの状態を管理する。当該オブジェクトの状態の管理には、コンテンツ又はコミュニケーションの対象の分類グループに対する関連付けを解除することが含まれる。つまり、オブジェクト管理部33の動作には、本発明に係る関連付け解除部の動作に相当する動作が含まれる。
なお、表示制御部32は、コンテンツ又はコミュニケーションの対象が表示される領域に、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象に関連付けられた分類グループと当該分類グループに対する関連付けの解除を受け付ける受付部とが表示されるように、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象の表示を制御してもよい。そして、オブジェクト管理部33は、当該受付部に対する操作に応じて、当該操作に係る分類グループに対する関連付けを解除してもよい。
コミュニケーション確認部34は、コミュニケーションの対象とコンテンツのやりとりを開始する際に、当該やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一のグループに関連付けられているか否かを判定することで、当該やりとりを実行するか否かを確認する。
なお、コミュニケーション確認部34は、当該やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一の分類グループに関連付けられていないと判定した場合、当該やりとりを許可するか否かの回答を受け付けて、当該やりとりを実行するか否かを確認してもよい。
また、情報処理装置1は、各SNSのAPI(SNSaAPI、SNSbAPI)を備える。これらのAPIは、ダッシュボード上にSNSにおけるコミュニケーションの内容をタイムライン表示するために利用される。
<画面例>
図7は、本実施形態に係る出力装置15において表示される画面を例示する。表示制御部32は、各オブジェクトに含まれる情報を参照して、図7により例示される画面の表示を制御する。
領域40には、分類グループに関する情報が表示される。表示制御部32は、グループ情報保持部31が保持する分類グループオブジェクト21を参照して、領域40に表示する情報を特定する。
例えば、表示制御部32は、それぞれの分類グループオブジェクト21に基づいて特定される分類グループを領域40に表示する。図7に示される例では、領域44には、「グループA」という名称の分類グループが表示され、領域45には、「グループB」という名称の分類グループが表示されている。なお、それぞれの分類グループの名称は、それぞれの分類グループに対応する分類グループオブジェクト21に含まれる分類グループ名に基づいて特定される。
ボタン41及び43は、当該分類グループに対するユーザの操作を受け付けるためのボタンである。ボタン41は、分類グループを追加する操作を受け付けるためのボタンである。ボタン43は、設定されている分類グループの状態を編集する操作を受け付けるためのボタンである。また、領域44及び領域45は、それぞれ、対応する分類グループの表示状態を切り替えるためのボタンとしても機能する。
ユーザは、入力装置13を利用して、新たな分類グループを作成したり、既に存在する分類グループの状態を更新したりするために、これらのボタンを操作する。オブジェクト
管理部33は、これらのボタンに対する操作等に応じて、当該操作の対象となる分類グループオブジェクト21の状態を更新する。
例えば、ユーザは、入力装置13を利用して、ボタンとして機能する領域44を操作することで、グループAの表示状態を「表示」から「非表示」又は「非表示」から「表示」に切り替えることができる。この時、オブジェクト管理部33は、当該操作に応じて、グループAに対応する分類グループオブジェクト21に含まれるグループ表示状態を更新する。
なお、図7により示される例では、グループAの表示状態が「表示」に設定されており、グループBの表示状態が「非表示」に設定されている。また、グループAに設定されている色は「白」であり、グループBに設定されている色は「黒」である。図7により示される例では、領域44及び領域45は、それぞれの分類グループの表示状態が「表示」に設定されている場合に、それぞれの分類グループに設定された色になる。
領域50には、コンテンツが表示される。表示制御部32は、当該領域50に表示されるコンテンツに対応するコンテンツオブジェクト22に含まれるコンテンツ座標情報を参照して、領域50の座標及び大きさを特定する。
また、領域51には、当該コンテンツが属する分類グループに設定された色が表示される。具体的には、領域51には、当該コンテンツが属する分類グループに設定された色の矩形が列挙される。表示制御部32は、当該領域50に表示されるコンテンツに対応するコンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストを参照する。そして、表示制御部32は、参照した分類グループオブジェクトリストに含まれる分類グループオブジェクト21に含まれる分類グループ色を参照して、当該領域51に表示する矩形の色を特定する。
領域60には、コミュニケーションの対象に関する情報が表示される。本実施形態では、領域60には、ユーザの指定に応じて、ピープル又はダッシュボードの内容が表示される。表示制御部32は、ユーザの指定に応じて、ピープルオブジェクト24又はダッシュボードオブジェクト25を参照して、領域60に表示する情報を特定する。なお、図7の例では、領域60には、ダッシュボードの内容が表示されている。具体的には、領域60には、SNS上で行われているコミュニケーションの内容がタイムライン表示されている。
ボタン61は、領域60に表示する情報を切り替えるためのボタンである。ユーザは、入力装置13を利用して、ボタン61を操作することで、ピープル及びダッシュボードのうちの一方を指定することができる。表示制御部32は、当該ユーザの指定に応じて、ピープルオブジェクト24又はダッシュボードオブジェクト25を参照して、ピープル又はダッシュボードの内容を領域60に表示するように、コミュニケーションの対象の表示を制御する。
ボタン62及び63は、領域60に表示するダッシュボードの内容を選択するためのボタンである。ボタン62が選択されると、領域60には、ダッシュボードと連携するSNS上におけるSNSグループが表示される。他方、ボタン63が選択されると、領域60には、ダッシュボードと連携するSNS上で行われているコミュニケーションの内容がタイムライン表示される。なお、図7により示される例では、ボタン63が選択されている。
図8は、本実施形態に係るダッシュボードの内容(SNSグループ)の表示を例示する
。図8は、ボタン62が選択された場合において領域60に表示される情報を例示する。領域64には、個々のSNSグループに関する情報が表示される。また、領域65には、個々のSNSグループが関連付けられている分類グループに設定された色が表示される。本実施形態では、領域51と同様、領域65には、SNSグループが関連付けられている分類グループの分類グループ色の矩形が表示される。
なお、図8により示される例では、SNSグループAは、分類グループ「グループA」及び「グループB」に関連付けられている。一方、SNSグループBは、分類グループ「グループB」に関連付けられている。したがって、グループAの表示状態が「表示」、グループBの表示状態が「非表示」である場合、SNSグループAは表示されるが、SNSグループBは表示されない。
図9は、本実施形態に係るピープルの内容の表示を例示する。領域66には、氏名、電子メールアドレス、電話番号等が表示される。これらの情報は、ピープルオブジェクト24に含まれる名前及びプロパティ情報から取得される。また、領域67には、当該ピープルが関連付けられている分類グループに設定された色が表示される。本実施形態では、領域51及び領域65と同様、領域67には、ピープルが関連付けられている分類グループの分類グループ色の矩形が表示される。なお、対象のピープルが関連付けられている分類グループは、ピープルオブジェクト24に含まれる分類グループオブジェクトリストにより特定される。
なお、図7〜9に例示されるように、コンテンツ、ダッシュボード、及び、ピープルは、例えば、ウィンドウとして表示される。本実施形態では、ユーザは、入力装置13を利用して、これらのウィンドウをドラッグし、分類グループの表示されている領域にドロップすることで、これらの分類グループに対する関連付けを行うことができる。
他方、分類グループの解除のため、表示制御部32は、コンテンツ又はコミュニケーションの対象が表示される領域に、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象に関連付けられた分類グループと当該分類グループに対する関連付けの解除を受け付ける受付部とが表示されるように、当該コンテンツ又は当該コミュニケーションの対象の表示を制御してもよい。
図10は、本実施形態に係るコンテンツを分類グループから解除する際の表示を例示する。領域52には、当該領域50に表示されるコンテンツが関連付けられている分類グループの名称が表示される。当該領域52には、分類グループに対する関連付けの解除を受け付ける受付部53が表示される。
図10により示される例では、分類グループの名称として、領域52には「グループA」の文字が表示されている。この例において、ユーザが、入力装置13を利用して、受付部53を操作すると、当該コンテンツのグループAに対する関連付けが解除される。例えば、オブジェクト管理部33は、当該操作に応じて、当該コンテンツに対応するコンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストからグループAに対応する分類グループオブジェクトを削除する。このようにして、分類グループに対する関連付けの解除が行われる。
なお、コミュニケーションの対象の分類グループに対する関連付けの解除方法についても、当該コンテンツと同様に説明できる。そのため、コミュニケーションの対象の分類グループに対する関連付けの解除方法については説明を省略する。
§2 動作例
図11〜16を用いて、本実施形態に係る情報処理装置1の動作例を説明する。なお、以下で説明する動作例に係る処理手順は一例に過ぎず、各処理は、当該各処理の前に実行された処理の結果を用いる等の従属関係がない場合等、可能な限り入れ替えられてよい。また、各図では、ステップを「S」と表記する。
<分類グループの状態更新>
図11は、本実施形態に係る情報処理装置1における分類グループオブジェクトの状態更新に関する処理手順を例示する。
ステップ101では、オブジェクト管理部33により、処理対象の分類グループオブジェクトの状態が更新される。図7〜10を用いて説明したように、ユーザは、入力装置13を利用して、画面操作することで、分類グループの表示状態を切り替えたり、分類グループに対するコンテンツ、ダッシュボード(SNSグループ)、及び、ピープルの関連付けを行ったり、関連付けの解除を行ったりする。オブジェクト管理部33は、当該操作に応じて、処理対象の分類グループに対応する分類グループオブジェクト21の状態を更新する。
例えば、グループAの表示状態を「非表示」から「表示」に切り替える操作をユーザが行った場合、オブジェクト管理部33は、グループAに対応する分類グループオブジェクトに含まれるグループ表示状態の値を「非表示」から「表示」に更新する。
また、例えば、SNSグループAをグループAに関連付ける操作をユーザが行った場合、オブジェクト管理部33は、グループAに対応する分類グループオブジェクト21に含まれるSNSグループオブジェクトリストに、SNSグループAに対応するSNSグループオブジェクトを追加する。また、オブジェクト管理部33は、当該分類グループオブジェクト21に含まれるダッシュボードオブジェクトリストに、SNSグループAに係るコミュニケーションの内容を表示するダッシュボードに対応するダッシュボードオブジェクト25を追加する。
このように、オブジェクト管理部33は、ユーザの操作内容に応じて、処理対象の分類グループオブジェクト21に含まれるグループ表示状態等を更新する。これにより、処理対象の分類グループオブジェクト21の状態は、ユーザの所望する状態になる。
なお、情報処理装置1は、分類グループ名又は分類グループ色を変更する操作を受け付けてもよい。この場合、オブジェクト管理部33は、処理対象の分類グループオブジェクト21に含まれる分類グループ名又は分類グループ色の値を当該操作に応じて更新する。
次のステップ102では、オブジェクト管理部33により、ステップ101の処理対象であった分類グループオブジェクト21に属するコンテンツオブジェクト22、ピープルオブジェクト24、及び、ダッシュボードオブジェクト25に表示状態更新イベントが送信される。例えば、オブジェクト管理部33は、ステップ101の処理対象であった分類グループオブジェクト21に含まれるコンテンツオブジェクトリスト、ピープルオブジェクトリスト、及び、ダッシュボードオブジェクトリストを参照する。そして、オブジェクト管理部33は、これらのリストに含まれるコンテンツオブジェクト22、ピープルオブジェクト24、及び、ダッシュボードオブジェクト25に表示状態更新イベントを送信する。
この処理により、分類グループオブジェクトの状態更新に関する処理は完了する。なお、表示状態更新イベントを受信した各オブジェクトでは、後述する処理手順により表示状態の更新が行われる。
<分類グループの削除>
図12は、本実施形態に係る情報処理装置1における分類グループの削除に係る処理手順を例示する。分類グループの削除に係る操作をユーザが行った場合に、当該分類グループの削除に係る処理が開始する。
ステップ201では、オブジェクト管理部33により、削除対象の分類グループに属するコンテンツ、ピープル、及び、ダッシュボードが一時的に記憶される。例えば、オブジェクト管理部33は、削除対象の分類グループに対応する分類グループオブジェクト21に含まれるコンテンツオブジェクトリスト、ピープルオブジェクトリスト、及び、ダッシュボードオブジェクトリストを取得する。そして、オブジェクト管理部33は、取得した各リストを制御部11のRAMに記憶する。
ステップ202では、オブジェクト管理部33により、削除対象の分類グループに対応する分類グループオブジェクト21の状態が更新される。例えば、オブジェクト管理部33は、当該更新として、当該分類グループオブジェクト21に含まれるグループ表示状態を「非表示」に、分類グループ色の値を空に、コンテンツオブジェクトリストを空に、ピープルオブジェクトリストを空に、ダッシュボードオブジェクトリストを空に、SNSグループオブジェクトリストを空に、更新する。
ステップ203では、オブジェクト管理部33により、ステップ201で記憶した各リストに含まれるオブジェクトに表示状態更新イベントが送信される。オブジェクト管理部33は、RAMに記憶した各リストを参照し、各リストに含まれるコンテンツオブジェクト22、ピープルオブジェクト24、及び、ダッシュボードオブジェクト25に表示状態更新イベントを送信する。表示状態更新イベントを受信した各オブジェクトでは、後述する処理手順により表示状態の更新が行われる。なお、本ステップ203の処理が完了した後、オブジェクト管理部33は、RAMに記憶した各リストを削除してもよい。
ステップ204では、オブジェクト管理部33により、削除対象の分類グループに対応する分類グループオブジェクト21が廃棄される。これにより、分類グループの削除に係る処理が完了する。
<コンテンツの表示状態の更新>
図13は、本実施形態に係る情報処理装置1におけるコンテンツの表示状態の更新に関する処理手順を例示する。上述した分類グループの状態更新又は削除に係る処理では、状態更新又は削除対象の分類グループオブジェクト21に関連付けられたコンテンツオブジェクト22に表示状態イベントが送信される。当該処理は、表示状態更新イベントを受信したコンテンツオブジェクト22を対象として実行される。
ステップ301では、処理対象のコンテンツオブジェクト22において初期化が行われる。例えば、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれるコンテンツ表示フラグを「非表示」に初期化する。
ステップ302〜307の処理は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に対応するコンテンツの表示状態を決定するための処理である。これらの処理は、ステップ303の判定処理により、コンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストにおいて、分類グループオブジェクト21が取得できなくなるまで繰り返される。
ステップ302では、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストから分類グループオブジェクト21を1つ取得す
る。なお、ステップ302〜307の処理が繰り返される場合、表示制御部32は、本ステップ302において一度取得した分類グループオブジェクト21を除外して、分類グループオブジェクト21を取得する。
ステップ303では、ステップ302において表示制御部32が分類グループオブジェクト21を取得できたか否かの判定処理が実行される。表示制御部32がステップ302において分類グループオブジェクト21を取得できた場合、処理はステップ304に進む。他方、表示制御部32がステップ302において分類グループオブジェクト21を取得できなかった場合、処理はステップ308に進む。
ステップ304では、表示制御部32により、ステップ302で取得した分類グループオブジェクト21に含まれる分類グループ色が取得される。そして、処理はステップ305に進む。
ステップ305では、表示制御部32により、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループ色表示エリア情報に、ステップ304で取得した分類グループ色が追加される。上述したとおり、ステップ302〜307の処理は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループオブジェクトリストから分類グループオブジェクト21が取得できなくなるまで繰り返される。換言すると、ステップ302〜307の処理は、コンテンツの属する分類グループ全てが参照されるまで繰り返される。そのため、ステップ305の処理が繰り返されることで、対象のコンテンツの分類グループ色表示エリア情報には、対象のコンテンツの属する分類グループの分類グループ色が全て追加される。これにより、表示制御部32は、コンテンツが属する分類グループの分類グループ色の矩形を領域51に表示することが可能になる。
ステップ306では、表示制御部32は、ステップ302で取得した分類グループオブジェクト21に含まれるグループ表示状態を参照する。そして、表示制御部32は、参照したグループ表示状態が「表示」である場合、処理をステップ307に進める。他方、表示制御部32は、参照したグループ表示状態が「非表示」である場合、処理をステップ302に戻す。
ステップ307では、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれるコンテンツ表示フラグを「表示」に更新する。そして、処理はステップ302に戻る。
なお、ステップ301では、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれるコンテンツ表示フラグが「非表示」に初期化された。そのため、本ステップ307の処理により、コンテンツ表示フラグが「表示」に更新されることで、処理対象のコンテンツが表示されるようになる。つまり、処理対象のコンテンツが属する分類グループのうち、1つでも表示状態が「表示」である分類グループが存在すれば、本ステップ307の処理が行われ、当該コンテンツは表示されるようになる。
ステップ308では、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれるコンテンツ表示フラグを参照する。そして、表示制御部32は、参照したコンテンツ表示フラグが「表示」である場合、処理をステップ309に進める。他方、表示制御部32は、参照したコンテンツ表示フラグが「非表示」である場合、処理をステップ310に進める。
ステップ309では、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に対応するコンテンツを表示する。この場合、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブ
ジェクト22に含まれるコンテンツ座標情報を参照し、コンテンツを表示する領域50の座標及び大きさを特定する。また、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に含まれる分類グループ色表示エリア情報を参照し、領域51に表示する矩形の数及び色を特定する。他方、ステップ310では、表示制御部32は、処理対象のコンテンツオブジェクト22に対応するコンテンツを非表示にする。
これにより、表示状態更新イベントを受信したコンテンツオブジェクト22に係る表示状態の更新処理が終了する。本実施形態では、このようにして、対象のコンテンツの表示が制御される。
<ピープルの表示状態の更新>
図14は、本実施形態に係る情報処理装置1におけるピープルの表示状態の更新に関する処理手順を例示する。上述した分類グループの状態更新又は削除に係る処理では、状態更新又は削除対象の分類グループオブジェクト21に関連付けられたピープルオブジェクト24に表示状態イベントが送信される。当該処理は、表示状態更新イベントを受信したピープルオブジェクト24を対象として実行される。
ステップ401では、処理対象のピープルオブジェクト24において初期化が行われる。例えば、表示制御部32は、処理対象のピープルオブジェクト24に含まれるピープル表示フラグを「非表示」に初期化する。
ステップ402〜407の処理は、上記ステップ302〜307と同様に、処理対象のピープルオブジェクト24に対応するピープルの表示状態を決定するための処理である。これらの処理は、ステップ403の判定処理により、ピープルオブジェクト24に含まれる分類グループオブジェクトリストにおいて、分類グループオブジェクト21が取得できなくなるまで繰り返される。
ステップ402では、表示制御部32は、処理対象のピープルオブジェクト24に含まれる分類グループオブジェクトリストから分類グループオブジェクト21を1つ取得する。なお、ステップ402〜407の処理が繰り返される場合、表示制御部32は、本ステップ402において一度取得した分類グループオブジェクト21を除外して、分類グループオブジェクト21を取得する。
ステップ403では、ステップ402において表示制御部32が分類グループオブジェクト21を取得できたか否かの判定処理が実行される。表示制御部32がステップ402において分類グループオブジェクト21を取得できた場合、処理はステップ404に進む。他方、表示制御部32がステップ402において分類グループオブジェクト21を取得できなかった場合、処理対象のピープルオブジェクト24に係る表示状態の更新処理が終了する。
ステップ404では、表示制御部32により、ステップ402で取得した分類グループオブジェクト21に含まれる分類グループ色が取得される。そして、処理はステップ405に進む。
ステップ405では、表示制御部32により、処理対象のピープルオブジェクト24に含まれる分類グループ色表示エリア情報に、ステップ404で取得した分類グループ色が追加される。上述したステップ305と同様に、本ステップ405により、表示制御部32は、ピープルが属する分類グループの分類グループ色の矩形を領域67に表示することが可能になる。
ステップ406では、表示制御部32は、ステップ402で取得した分類グループオブジェクト21に含まれるグループ表示状態を参照する。そして、表示制御部32は、参照したグループ表示状態が「表示」である場合、処理をステップ407に進める。他方、表示制御部32は、参照したグループ表示状態が「非表示」である場合、処理をステップ402に戻す。
ステップ407では、表示制御部32は、処理対象のピープルオブジェクト24に含まれるピープル表示フラグを「表示」に更新する。そして、処理はステップ402に戻る。
なお、上述したステップ307と同様に、処理対象のピープルが属する分類グループのうち、1つでも表示状態が「表示」である分類グループが存在すれば、本ステップ407の処理が行われ、当該ピープルは表示されるようになる。
このようにして、表示状態更新イベントを受信したピープルオブジェクト24に係る表示状態の更新が行われる。なお、表示状態更新イベントを受信した全てのピープルオブジェクト24に係る表示状態の更新処理が終了した後に、ピープルパネル23の更新処理が行われる。
例えば、表示制御部32は、ピープルパネル23のピープル表示エリア情報に含まれる表示されるピープルのリストを空に初期化する。そして、表示制御部32は、ピープルパネル23に含まれるピープルオブジェクトリストを参照し、ピープル表示フラグが「表示」のピープルオブジェクト24に対応するピープルをピープル表示エリア情報に追加する。これにより、領域60には、表示状態が「表示」であるピープルが表示されるようになる。本実施形態では、このようにして、対象のピープルの表示が制御される。
<ダッシュボードの表示状態の更新>
図15は、本実施形態に係る情報処理装置1におけるダッシュボードの表示状態の更新に関する処理手順を例示する。上述した分類グループの状態更新又は削除に係る処理では、状態更新又は削除対象の分類グループオブジェクト21に関連付けられたダッシュボードオブジェクト25に表示状態イベントが送信される。当該処理は、表示状態更新イベントを受信したダッシュボードオブジェクト25を対象として実行される。
ステップ501では、処理対象のダッシュボードオブジェクト25において初期化が行われる。例えば、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードオブジェクト25のSNSグループオブジェクトリストを空にする。
また、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードオブジェクト25の分類グループオブジェクトリストを参照する。次に、表示制御部32は、参照した分類グループオブジェクトリストに含まれる分類グループオブジェクト21のSNSグループオブジェクトリストを参照する。そして、表示制御部32は、参照したSNSグループオブジェクトリストに含まれるSNSグループオブジェクトの分類グループ色表示エリア情報に含まれる分類グループ色に関する情報をリセットする。すなわち、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードに関する、全てのSNSグループオブジェクトの分類グループ色表示エリア情報をリセットする。
ステップ502〜508の処理は、上記ステップ302〜307と同様に、処理対象のダッシュボードオブジェクト25に対応するダッシュボードの表示状態を決定するための処理である。これらの処理は、ステップ502の判定処理により、ダッシュボードオブジェクト25に含まれる分類グループオブジェクトリストにおいて、分類グループオブジェクト21が取得できなくなるまで繰り返される。
ステップ502では、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードオブジェクト25に含まれる分類グループオブジェクトリストから分類グループオブジェクト21を1つ取得する。なお、ステップ502〜508の処理が繰り返される場合、表示制御部32は、本ステップ502において一度取得した分類グループオブジェクト21を除外して、分類グループオブジェクト21を取得する。
ステップ503では、ステップ502において表示制御部32が分類グループオブジェクト21を取得できたか否かの判定処理が実行される。表示制御部32がステップ502において分類グループオブジェクト21を取得できた場合、処理はステップ504に進む。他方、表示制御部32がステップ502において分類グループオブジェクト21を取得できなかった場合、処理はステップ509に進む。
ステップ504では、表示制御部32により、ステップ502で取得した分類グループオブジェクト21に含まれる分類グループ色が取得される。そして、処理はステップ505に進む。
ステップ505では、表示制御部32により、ステップ502で取得した分類グループオブジェクト21に含まれるSNSグループオブジェクトリストが取得される。そして、処理はステップ506に進む。
ステップ506では、表示制御部32により、ステップ505で取得したSNSグループオブジェクトリストに含まれるSNSグループオブジェクトの分類グループ色表示エリア情報に、ステップ504で取得した分類グループ色が追加される。上述したステップ305及び405と同様に、本ステップ506により、表示制御部32は、SNSグループが属する分類グループの分類グループ色の矩形を領域65に表示することが可能になる。
ステップ507では、表示制御部32は、ステップ502で取得した分類グループオブジェクト21に含まれるグループ表示状態を参照する。そして、表示制御部32は、参照したグループ表示状態が「表示」である場合、処理をステップ508に進める。他方、表示制御部32は、参照したグループ表示状態が「非表示」である場合、処理をステップ502に戻す。
ステップ508では、表示制御部32は、ステップ505で取得したSNSグループオブジェクトリストに含まれるSNSグループオブジェクトを、処理対象のダッシュボードオブジェクト25のSNSグループオブジェクトリストに追加する。そして、処理はステップ502に戻る。
ここで、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードオブジェクト25のSNSグループオブジェクトリストに追加するSNSグループオブジェクトが既に存在する場合、当該SNSグループオブジェクトを追加しない。すなわち、表示制御部32は、重複するSNSグループオブジェクトの追加を行わない。
なお、上述したステップ307及び407と同様に、処理対象のダッシュボードが属する分類グループのうち、1つでも表示状態が「表示」である分類グループが存在すれば、本ステップ508の処理が行われ、処理対象のダッシュボードに関するSNSグループが表示されるようになる。また、処理対象のダッシュボード上に、表示状態が「表示」である分類グループに属するSNSグループにおいて行われたコミュニケーションの内容が表示されるようになる。
ステップ509では、表示制御部32により、タイムライン表示が更新される。例えば、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードオブジェクトのSNSグループオブジェクトリストを参照する。そして、表示制御部32は、参照したSNSグループオブジェクトリストに含まれるSNSグループオブジェクト、換言すると、表示状態が「表示」である分類グループに属するSNSグループ、において行われたコミュニケーションの内容を表示するように、タイムライン表示を更新する。
このとき、表示制御部32は、処理対象のダッシュボードオブジェクトのSNS識別子を参照し、当該ダッシュボードと連携するSNSを特定する。そして、表示制御部32は、当該タイムライン表示を実現するために、特定したSNSのAPIを利用する。
これにより、表示状態更新イベントを受信したダッシュボードオブジェクト25に係る表示状態の更新処理が終了する。本実施形態では、このようにして、SNSグループの表示及びタイムライン表示が制御される。
<コンテンツのやりとりの確認>
図16は、本実施形態に係る情報処理装置1におけるコンテンツのやりとりの確認に関する処理手順を例示する。例えば、ユーザが、図7で示される画面において、領域60に表示されたSNSグループ又はピープルに基づいて、作業に係るコンテンツ50をコミュニケーションの対象に送信しようとする際に、本処理は実行される。
ステップ601では、コミュニケーション確認部34は、当該やりとりの対象となっているコンテンツに対応するコンテンツオブジェクト22の分類グループオブジェクトリストを取得する。
ステップ602では、コミュニケーション確認部34は、当該コンテンツを送信しようとするコミュニケーションの対象に係る分類グループオブジェクトリストを取得する。
例えば、ユーザは、SNSグループにおけるコミュニケーションにおいてコンテンツを送信しようとしたとする。この場合、コミュニケーション確認部34は、当該コミュニケーションが行われているダッシュボードに対応するダッシュボードオブジェクト25の分類グループオブジェクトリストを取得する。
また、例えば、ユーザは、ピープルを利用してコンテンツを送信しようとしたとする。この場合、コミュニケーション確認部34は、当該利用したピープルに対応するピープルオブジェクト24の分類グループオブジェクトリストを取得する。
ステップ603では、コミュニケーション確認部34は、やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一の分類グループに関連付けられているか否かを判定する。
例えば、コミュニケーション確認部34は、ステップ601で取得した分類グループオブジェクトリストとステップ602で取得した分類グループオブジェクトリストとを照合する。当該照合により、コミュニケーション確認部34は、ステップ601で取得した分類グループオブジェクトリスト及びステップ602で取得した分類グループオブジェクトリストに、同一の分類グループオブジェクトが含まれているか否かを判定する。
それぞれのステップで取得した分類グループオブジェクトリストに同一の分類グループオブジェクトが含まれている場合、コミュニケーション確認部34は、やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一の分類グループに関連付けられていると判
定する。この場合、処理はステップ605に進む。
他方、それぞれのステップで取得した分類グループオブジェクトリストに同一の分類グループオブジェクトが含まれていない場合、コミュニケーション確認部34は、やりとりに係るコンテンツとコミュニケーションの対象とが同一の分類グループに関連付けられていないと判定する。この場合、処理はステップ604に進む。
ステップ604では、コミュニケーション確認部34により、対象のコンテンツに係るやりとりを許可するか否かの回答が受け付けられる。ユーザは、入力装置13を利用して、当該回答を行う。ユーザが当該やりとりの実行の許可を選択した場合、コミュニケーション確認部34は、処理をステップ605に進める。他方、ユーザが当該やりとりの実行の不許可を選択した場合、コミュニケーション確認部34は、処理をステップ606に進める。
ステップ605では、コミュニケーション確認部34により、対象のコンテンツに係るやりとりの許可が行われる。これにより、作業に係るコンテンツ50のコミュニケーションの対象に対する送信の実行が開始される。そして、当該コンテンツのやりとりの確認に係る処理は終了する。
ステップ606では、コミュニケーション確認部34により、対象のコンテンツに係るやりとりの拒否が行われる。これにより、作業に係るコンテンツ50のコミュニケーションの対象に対する送信の実行が中止される。そして、当該コンテンツのやりとりの確認に係る処理は終了する。
§3 補足
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。