JP5922235B2 - 問題指向型の医療記録を容易にするためのシステム - Google Patents

問題指向型の医療記録を容易にするためのシステム Download PDF

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Description

ヘルスケア業界では、プロバイダー(たとえば、医師、臨床医、看護師、または他の施術者)が、患者の電子カルテで診断または問題の内容を文書化するのが通例である。プロバイダーによって入力された文書をもとに、課金の目的で、エンカウンターを、(たとえば、符号化部によって)符号化できる。このような文書の正確さは、遵守すべき手順が十分に文書化されているにもかかわらず、プロバイダー毎に(特定の組織内ですら)異なり得る。
本開示は、正確な問題指向型の医療の記録づけを行うことを容易にして、プロバイダーの挙動に影響を及ぼすために利用可能な、システム、方法、およびグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供する。
一例として、コンピューターで実行可能な命令および事業場データを格納するためのメモリーを、システムに含み得る。事業場データは、各顧客(たとえば、患者)に対して特定の事業場プロバイダーによって提供されたサービスを文書化するための情報を表す顧客データを含み得る。メモリーにアクセスし、コンピューターで実行可能な命令を実行するように、プロセッサーを構成することが可能である。これらの命令は、顧客データにおける(たとえば、問題リストにおける)プロバイダーによって文書化される問題に基づいて、1名以上のプロバイダーによって提供されたサービスに関する記述統計を計算するための、解析エンジンを含み得る。出力制御部が、記述統計の出力を作成可能である。
もうひとつの例として、文書化データにアクセスすることを含む方法を行うために、機械読み取り可能な命令を有する非一過性の媒体をプログラムすることが可能である。この文書化データは、患者に対する少なくとも1つの治療または管理に関して、ヘルスケアサービスプロバイダーによって入力される、あるいは、ヘルスケアサービスプロバイダーに代わって入力される情報を含む。プロバイダーによってあるいはプロバイダーに代わって入力される情報を含む文書化データの解析に基づいて、プロバイダーの文書化挙動についての記述統計を計算することができる。計算した記述統計の表現を提示するために、出力を生成することが可能である。
==関連出願へのクロスリファレンス==
本出願は、2011年8月16日にファイルされ、発明の名称が「SYSTEM, METHOD AND GRAPHICAL USER INTERFACE TO FACILITATE ACCURATE PROBLEM-ORIENTED MEDICAL CHARTING(正確な問題指向型医療記録を容易にするためのシステム、方法、グラフィカルユーザーインターフェース)」である米国仮特許出願第61/523,913号の優先権の利益を主張するものであり、その内容全体を本明細書に援用する。
実現可能なシステムの例を示す。 すべてのプロバイダーによる患者1人あたりの問題の平均数を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例である。 問題のアップデートを含む、すべてのプロバイダーによる患者1人あたりの問題の平均数を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択されたサービスラインにおける患者1人あたりの問題の平均数を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例である。 選択されたプロバイダーについて選択された期間にわたる問題の平均数を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択されたサービスラインについての比較統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択された期間にわたる選択された患者について作成可能な記述統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択された期間にわたる選択された患者について作成可能な記述統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択された患者についての問題リストの詳細な表示を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択された期間内にアップデートされた重篤度および問題のパーセンテージに関する記述統計の事業場レベルチャートを表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 事業場の選択されたサービスラインについて作成可能な記述統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択された期間にわたる記述統計のトレンディングを表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 選択されたサービスライン(図11から)についての記述統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 作成可能な比較統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 患者に対して作成可能な事業場レベルの記述統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 レポートをカスタマイズするのに利用可能なツールを表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 計算された統計をもとに、特定の患者の状態についてユーザーにアラートをする目的で作成可能なインタラクティブなレポートを表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 プロバイダーレベルの比較統計のスコアカードを表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 プロバイダーレベルの比較統計のスコアカードを表すグラフィカルユーザーインターフェースのもうひとつの例を示す。 特定のプロバイダーが、どれだけ頻繁に問題をアップデートするかの統計を表すグラフィカルユーザーインターフェースの一例を示す。 プロバイダーの文書化挙動および課金挙動の評価を容易にするのに利用可能なルールベースのツールの例を示す。
本開示は、システム、方法、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供するものである。本明細書に開示の手法は、文書化挙動および/または課金挙動を含むプロバイダーの挙動を評価することで、正確な問題指向型の医療の記録づけを容易に行えるようにできる。
図1は、問題指向型医療記録を容易にするために利用可能な、システム10の例を示す。システム10は、1つ以上の事業場レポジトリで収集された事業場データをもとに、事業場のワークフローおよびそのプロバイダーについて解析を提供するよう実装可能である。システム10は、顧客のためになされるサービスの従業者または従業者集団によって入力される、あるいは、こうした従業者または従業者集団のために入力される文書化を特徴付ける統計を作成するなど、たとえば事業場の従業者によって適切な文書化を推進する一助となるよう利用可能である。ヘルスケア業界での場合のように文書化が(直接的または間接的に)収入につながる事業場については、システム10は、従業者の挙動に影響を与える一助となり得る出力(たとえば、レポート、グラフ、チャートなどを含む)を生成可能であり、このような出力がなければ従業者(ら)によってなされたサービスについての文書化が不正確または不完全なせいで失われていたかもしれない、潜在的な収入の機会を、事業場が獲得できるようになる。
ヘルスケア事業所の例でいえば、システム10は、特定のプロバイダー(たとえば、医師、看護師などの施術者)が患者の治療および/または管理をいかにうまく文書化できるかを示す出力統計を生成できる。システム10は、このような出力統計を個々のプロバイダーに対して生成してもよいし、プロバイダーまたはプロバイダーのグループが各々、他の各プロバイダーと比較して自らのサービスをどのように文書化しているかを示すよう、プロバイダーのグループに対して生成してもよい。これは、当該プロバイダーに影響を与えて、患者に対して実施される治療、管理、および他のサービスを一層正確に文書化させるためのモチベーションとして利用できる。財務上の検討事項に対処するだけでなく、システム10は、評判に関する事項(たとえば、プロバイダー、サービスラインあるいは、より一般的に、全体としての事業場に関する事項など)にも対処できる。これの事項は、事業場データをもとにシステム10で実施される分析によって識別することが可能である。
また、システム10は、従業者または従業者のグループの異なるタイプの関連する挙動を比較して、異常を識別できる。一例として、システム10は、文書化挙動(たとえば、従業者または従業者のグループによって入力される文書に従う)と課金挙動(たとえば、そのような従業者または従業者のグループに対する課金データに従う)とを比較して、このような挙動データ間の異常を識別する出力を生成できる。たとえば、システム10は、糖尿病の診断を受けていないのに、薬物としてインスリンを処方されている患者を識別できよう。関連のあるデータを比較するための上記のタイプおよび他のタイプの分析は、システム10内にインプリメントされたツールでユーザーがプログラム可能である。
図1の例に戻ると、システム10は、プロセッサー12およびメモリー14を含む。このプロセッサー12およびメモリー14は、たとえば、サーバーなどのコンピューターまたはコンピューターのアレンジメントに実装可能である。メモリー14は、コンピューター読み取り可能な命令およびデータを格納するよう構成される非一過性の媒体として実装可能である。プロセッサー12は、たとえば本明細書に開示の機能および方法を実施するための、コンピューターで実行可能な命令を実行するために、メモリー14にアクセスできる。
図1の例では、メモリー14は、解析エンジン16を含む、コンピューターで実行可能な命令を含む。解析エンジン16は、事業場データ、および入力により選択されたパラメーターに基づいて統計を計算するようプログラム可能な、計算部18を含んでもよい。計算部18は、(たとえば、選択された事業場データを特徴付ける概要を提供するための)記述統計、(たとえば、確率論に基づくなどして、選択された事業場データから結論を得るまたは推定するための)推測統計、あるいは、アプリケーション要件に応じて変わり得る異なるタイプの統計の組み合わせを計算するようプログラム可能である。
このような計算のためのパラメーターを選択するか、そうでなければ構築するために、解析エンジン16は、パラメーター選択部20を含んでもよい。パラメーター選択部20は、ユーザー入力に応答して、出力統計を計算する際に計算部18によって使用するためのパラメーターを選択および構成するために利用可能である。よって、システム10は、解析エンジン16を含むシステム10によって実装される関連の機能および方法にユーザーがアクセスできるようにするグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)22も含んでもよい。また、GUI22は、解析エンジン16によって計算される出力統計の表現を含んでもよい。たとえば、(たとえば、1つ以上のデータソースや、抽出対象となるデータのタイプ、内容、範囲を識別するために)出力統計の表現を計算して表示するために用いられるデータソースから抽出されるデータのパラメーターを、権限のあるユーザーが定義する際に、GUI22を利用できる。
1人以上の権限のあるユーザーが、システム10にローカルで、あるいはネットワーク24を介して遠隔地から、アクセスできる。たとえば、ユーザーは、対応するユーザーインターフェース28を含むユーザー装置26を利用できる。そのユーザーが今度はユーザーインターフェース28を利用して、データ抽出プロセスに関連した適切なパラメーターを設定して計算部18を起動するためのパラメーター選択部20を含む、システム10によって提供される機能および方法にアクセスできる。たとえば、プロセッサー12は、1つ以上のデータソースにアクセスし、このデータソースからデータを読み出すためにネットワーク24に接続されたネットワークインターフェース29を利用できる。ネットワーク26は、インターネットまたは事業場のイントラネットなどのローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)を含んでもよい。ネットワーク26はさらに、物理的な通信媒体(たとえば、光ファイバーまたは導電線など)、無線媒体、または物理的な通信媒体と無線の通信媒体との組み合わせを含んでもよい。
一例では、計算部18は、事業場データから統計(たとえば、記述および/または推測)を計算するために、数学的および/または統計的な方法でプログラム可能である。計算された統計は、選択された事業場データの概要を表したり、関連のある事業場データ間の相関および比較を表したり、事業場データから引き出される影響を示すことができる。たとえば、記述統計は、事業場情報(たとえば、性能測定基準など)のカテゴリーについての単純化された概要に対応する出力を提供し、事業場内の従業者または他の識別可能な単位(たとえば、サービスライン、部門、プロバイダー、顧客など)にわたる比較を可能にすることができる。たとえば、性能測定基準は、事業場の顧客(たとえば、患者など)に対してあるいは事業場の顧客のために提供されたサービスを、従業者/プロバイダーがいかにうまく文書化するか、ということに関連してもよい。このサービスには、このような従業者/プロバイダーによって直接的または間接的に実施される(たとえば、彼/彼女の指示に基づいて他の人員によって実施される)サービスを含んでもよい。実施されるサービスに応じて費用を請求できるため、このようなサービスの文書化は、受け取ることのできる収入を生み出すのに用いられる重要な要素のひとつとなり得る。出力については、GUI22にグラフィカルに提示して、計算された統計を容易に識別できる方法で可視的に示すことができる。たとえば、特定の統計の孤立値をユーザーが容易に確認できるし、たとえば興味のある情報とリンクした対応するGUIエレメントを選択するなど、GUI22によって掘り下げていくことで、このような孤立値(たとえば、統計的な異常)に関するさらなる詳細を得ることができる。
以下の例は、医療事業所(たとえば、病院、クリニックなどの機関)の文脈で本明細書に開示されており、この場合、たとえば、プロバイダーは医師、看護師、または他のケア従事者であり、顧客は患者であり、サービスラインは、事業場内におけるプロバイダーの業務エリアまたは他の論理的なグループに、それぞれ対応する。しかしながら、背景にある特徴を、本明細書に開示のさまざまなタイプの計算をするためにデータを収集することがある他のタイプの事業場、たとえば法律事務所、製造会社、保険会社などにも、等しく適用可能であることは、理解できよう。
図1の例では、計算部18は、1つ以上のデータソースから事業場データを得られる。データソースとしては、たとえば、電子カルテ(EHR)システム30、課金システム32や、34で示す1つ以上の他のデータソースがあげられる。他のデータソース34は、患者、患者の入院、患者の健康状態、ヘルスケア施設および/またはその人員または人数についての患者の意見に関連する情報を含み得るどのようなタイプの患者データを含んでもよい。
EHRシステム30は、病院の事業場内で実現可能な1つ以上のどのようなEHRシステムを含んでもよく、よって、集合的にEHRデータ36とする。EHRデータ36は、複数の異なるカテゴリーについての情報を表すことができる。たとえば、EHRデータ36における患者データのカテゴリーは、以下のものを含んでもよい。患者の人数データ、全患者を対象とした(APR)重篤度情報、APR診断群分類(DRG)情報またはコード、問題リストコード、処方薬、臨床検査結果。
また、課金システム32は、課金データ38などの最終的な符号化データ38を含んでもよい。最終的な符号化データ38は、最終的な課金コード、最終的な手順コード、他の最終的な符号化データを含む、さまざまなカテゴリーのデータを含み得る。符号化部40は、EHRデータ36および/または他のデータ34をもとに、最終的な符号化データ(たとえば、他のデータ34として格納される)を生成できる。符号化部40は、自動の方法、手動の方法、または手動と自動の方法の組み合わせとして実現可能である。たとえば、最終的な符号化データ38は、国際疾病分類(ICD)データ(たとえば、ICD−9、ICD−10−CMまたはICD−10−PCS)、診断群分類(DRG)データ、(たとえば、Medicare DRG、Refined DRG、all patient DRG、severity DRG、all patient severity-adjusted DRG、all patient refined DRGまたはInternational-refined DRG)を含み得る。最終的な符号化データ38を導くのに利用できる他のタイプおよびカテゴリーの情報およびコーディングを、当業者であれば理解し、認識できよう。
解析エンジン16は、データソースにアクセスするために、それぞれのインターフェース(たとえば、アプリケーションプログラムインターフェース)42、44、46を利用できる。図1の例では、EHRインターフェース42は、EHRシステム30から関連のデータにアクセスするようプログラムされる。課金インターフェース44は、課金システム32から関連のデータにアクセスするためにプログラムされる。同様に、他のデータインターフェース46は、他のデータソース34にアクセスするためにプログラムされる。よって、解析エンジン16は、対応の出力統計を計算するのに必要な選択されたパラメーターに従って、選択されたデータをそれぞれのデータソースから読み出すのに、1つ以上のこのようなインターフェース42、44または46を利用できる。
また、システム10は、解析エンジン16によって計算される出力統計の表現を制御するようプログラムされる出力制御部48も含む。出力制御部48は、グラフィックスの見た目が特定タイプのディスプレイに合わせて設定されるような形で、ユーザーがパラメーター選択部20を介して設定したパラメーターをもとに、出力統計のグラフィック表現を自動的に作成できる。その代わりにまたはそれに加えて、ユーザーは、パラメーターを選択して、ユーザーによって定義されるタイプと形態の出力を達成するためにGUI22を利用できる。この出力は、GUI22内にインタラクティブに提供できるテキスト、グラフィックスまたはテキストとグラフィックスとの組み合わせを含むものとして提示可能である。
さらに別の例として、出力制御部48は、表現を静的にまたはアニメ化して制御してもよい。アニメ化した出力は、ある期間における特定の事業場単位(たとえば、患者、プロバイダー、サービスライン、部門など)に対する、計算される統計の変化を示すための一組のパラメーターについて提供可能である。出力制御部44は、アニメ化した出力の再生(たとえば、一時停止、巻き戻し、早送り、逆再生など)をユーザーが制御できるようにするツールを提供できる。このように、所望の統計での時間的な変化を、インタラクティブなGUI22で可視化して、1つ以上の選択された期間における統計の変化を示すことができる。アニメーションを表示する時間または患者のエンカウンターの量を、たとえばパラメーター選択部20を介して、特定のユーザーが設定可能である。
さらに別の例として、計算部18は、プロバイダーによって入力される文書および対応する課金データをもとに、比較統計を計算するようプログラムされる機会計算部を含んでもよい。機会計算部は、比較統計を計算して、文書化データと課金データとの間の異常を識別することができ、出力制御部は、対応する出力を、特定のプロバイダーに対するグラフィックおよび/またはテキスト形式の出力の形で提供できる。機会計算部はさらに、特定プロバイダーのサービスを受ける一組の患者についての経時的な統計を計算することによって、実際の課金とは異なる場合もある文書化挙動の表示を提供できる。このように、プロバイダーの文書化挙動を修正するべく、彼/彼女に注意喚起(たとえば、レポートまたは他の通知の形で)する目的で、フィードバックを作成できる。出力制御部48は、たとえば、課金データ38に説明されているように、1以上の選択されたプロバイダーの文書を実際の課金挙動と比較するレポートを生成できる。レポートの作成に加えてまたはこれに代えて、出力制御部48は、プロバイダーにメッセージ(たとえば、電子メール、テキスト、ページなど)を送信して、異常の検出をもとにEHRシステム30における患者の記録に対する可能性のあるアップデートを提案できよう。このように、プロバイダーは、たとえばメッセージ内に提供できる患者の記録とのリンクを介して、患者の記録をアップデートするか、そうでなければこの提案を確認または拒否することができる。
さらに別の例として、機会計算部は、文書化データ、課金データまたは文書化データと課金データとの組み合わせをもとに、潜在的な異常を識別するようプログラムされた代理人データまたはルールを利用するためにプログラム可能である。たとえば、代理人データは、ルックアップテーブルまたはルールエンジンを含むものとして実現可能なものなどのデータセットを含んでもよい。これは、一緒に存在すると決められた1つ以上の関連の診断または問題、薬物または検査を識別するために、施設の標準(たとえば、許容されている実務または最も良い実務)に基づいてプログラムされる。たとえば、特定の患者のエンカウンターに対する課金データ38または文書化データは、代理人データを利用して、このような異常が存在するか否かを判断し、逃した可能性のある機会を識別する出力を生成できる、機会計算部への入力であってもよい。よって、機会計算部は、(代理人データにおいて規定されるような)一緒に存在するはずだとわかっている1つ以上の記述子またはコードが欠けていることの検出に応答して、異常だと識別するようにプログラムすることが可能である。一例として、特定の薬物(たとえば、インスリンなど)を処方されたか服用しているにもかかわらず、そのような薬物が付随することが知られているような対応する診断(たとえば、糖尿病など)が存在しない患者について、機会計算部は、このような診断がないことを異常であるとして識別できよう。よって、機会計算部は、文書化または課金されていなかったかもしれない各々の異常を、課金データまたは文書化データそれぞれの対応の代理人データとの比較をもとに、問題リストコード、DRG情報などとして識別できる。この出力は、1名以上のプロバイダー各々について、逃した可能性のある機会を識別するテキスト(たとえば、コードまたは他の記述子による)および/または逃した可能性のある機会の回数の表示を含んでもよい。いくつかの例では、機会計算部は、記述統計を用いることによって、逃した機会の各々の尤度を判断することができる。これらの出力をプロバイダーごとにまとめ、本明細書に開示するようなユーザーによって規定される時間内での比較をすることが可能である。
図2から図16は、ユーザー入力に応答して、(たとえば、図1のパラメーター選択部20によって選択される)異なる構成パラメーターに対応するなど、図1のシステム10によって作成可能なGUI(たとえば、図1のGUI22に対応)の例としての実施形態を示す。図2から図16の例では、特定の固有情報またはデリケートな情報が、図のいくつかから編集により省かれている。図2から図16の例に示されたフォームおよびGUIエレメントは例示目的であり、この開示は、(たとえば、図1のシステム10によって計算されるものとして)提示されている背後の解析およびコンテンツに関連することは自明であろう。よって、図1のシステムは、問題指向型チャート作成を容易にするために、図2から図16の例に示される異なるタイプおよび形態のGUIを利用できる。
図2は、一組のプロバイダーについての患者一人あたりの問題の平均数を表すグラフィカルユーザーインターフェース50の例を示す。この平均数は、たとえば、図1の計算部18によって計算可能である。一組のプロバイダーは、たとえばすべてのプロバイダーから、または1以上の利用可能なプロバイダーの選択されたサブセット(たとえば所定のグループまたはサービスラインに対応してもよい)から選択可能である。よって、GUIは、ユーザーが選択可能な多岐にわたるデータレベルを含む。図2から図16の例では、データレベルは、たとえば事業場レベルに対応するHVI、選択された部門またはプロバイダーのグループに対応するサービスラインデータレベル、プロバイダーデータレベル(個々のプロバイダーに対応)、1人以上の患者に対するデータを提示できる患者データレベルを含むものとして表されている。また、プロバイダーは、文字によって総称的に識別されているが、他の例では、実名を使用してもよい。選択された期間は、図2での場合のように、たとえば選択された期間での選択された一組のプロバイダー各々について、患者一人あたりの問題の平均数を表すために設定可能である。一組のプロバイダーは、たとえば提示される一組のプロバイダーをスクロールすることによって、表示上で拡大または縮小可能である。また、GUI50には、追加機能をアクティブにするためのGUIエレメント(たとえば、期間を設定するためのものや、リフレッシュボタン、または「w/update(w/アップデート)」ボタン53など)も提供されてもよい。その代わりにまたはそれに加えて、本開示に基づく複数のインタラクティブな画面を用いて、データの動的な検索を可能にするための機能を実現できる。複数の色または他のグラフィックな区別を使用して、たとえば患者の平均数と対応する標準偏差など、GUI50について計算した統計的なデータを表示することが可能である。
図3は、「update」ボタン53がアクティブになっている、図2のGUI50の例を示す。「update」ボタン53がアクティブになることに応答して、図3に示されるように(あるいは自動の動的なアップデートによって)、問題リスト中の問題に対するアップデートのタイミングを表す情報も、選択されたデータレベルのすべてのプロバイダーについて含まれる。たとえば、色コードでの目盛り54を提供することによって、たとえば、1日以内、1〜2日以内または3日以上のアップデートなどを含む、問題に対する平均アップデート時間を可視的に表すことができる。目盛り54を用いると、ユーザーは、リスト化されたプロバイダー各々についての平均アップデート時間を理解できる。この追加のアップデートタイミング情報は、各プロバイダーについて(たとえば、図1の解析エンジン16によって)計算された統計を可視的に表す各々のバーに(たとえば、重ねた状態で)提示できる。
図4は、計算された解析をもとに出力制御部(たとえば、図1の出力制御部48)によって生成可能なもうひとつのGUI56の例をさらに示す。図4の例では、GUI56は、(たとえば、図1の解析エンジン16によって計算される)解析をもとに選択されたサービスライン(本例では、イメージングサービスライン)について患者一人あたりの問題の平均数を示す。図4に示されるように、問題の平均数と標準偏差が、選択されたサービスラインのプロバイダーごとに、目盛り58で示されるような異なる色でGUI56にグラフィカルに表される。また、GUI56は、たとえば「refresh(リフレッシュ)」ボタン、問題アップデート(「PBL update」)ボタン、「scatter chart(散布図)」ボタン、「motion chart(モーションチャート)」ボタンを含むなど、追加の機能およびツールにアクセスするためにアクティブにできる複数のGUIエレメント60を含む。これらのGUIエレメント60は各々、出力制御部および情報の提示方法を変更するためのユーザー入力に応答して(または他のモードで自動的に)アクティブになってもよい。たとえば、「PBL update」ボタンは、患者ごとに各プロバイダーについてのアップデートタイミング情報を含むようアクティブにできる。scatter chartは、散布図を表すことができ、モーションチャートボタンは、ユーザーが選択した時間内に情報のアニメ化した出力を提供するのに利用できる。よって、サービスラインを細分化することで、その特定のサービスラインにおける特定のプロバイダーに関連する詳細を、ユーザーに対して表示される出力の中に提示できる。このように、管理者が、グループ内の潜在的に働きの低いもの(たとえば、患者についての問題リストにおける問題が十分に文書化されていないことなどに対応する)を容易に識別できる。
図5は、選択された期間について、プロバイダーレベルにデータレベルを設定することなどによって、プロバイダーによる患者レベル集合画面を表すGUI62の例を示す。この例では、プロバイダーのリストから特定のプロバイダー(たとえば、Smith,K.)が選択され、選択された期間にわたるそのプロバイダーについての記述統計が計算されて(たとえば、図1の解析エンジン16によって)、GUI62によって提示される。可視化された統計は、プロバイダーが、自身の患者全員を一画面で閲覧できる患者レベルの画面での問題の平均数や、患者ごとの問題の平均数ならびに、各患者に関連する健康状態の表示を含む。たとえば、グラフの上に(たとえば、カーソルなどのポインティング要素で)とどまることで、特定の問題についてのアップデートタイミングに関する追加情報をユーザーに提示できる。また、図5のGUI62は、「refresh」ボタン、「PBL update」ボタン、「service line providers(サービスラインプロバイダー)」ボタンを含む追加のGUIエレメントも含む。これらのGUIエレメントは各々、追加情報を提示するための追加の機能にアクセスするためにアクティブにされてもよい。また、GUI62は、図1の計算部18によって計算可能な選択されたパラメーター(たとえば、プロバイダー、期間、およびプロバイダーの患者)についての記述統計65も提示できる。図5の例では、記述統計65は、平均入院日数、プロバイダーによって入力されるICD−9コード間の平均マッチアップ、重篤度指数に応じた最終的な課金コードや、最近の期間(たとえば、前週)に文書化された問題の比率を含む。
図6は、それぞれの事業場での選択されたサービスラインについて、最終的な入院日数に対する1日あたりの問題の平均数(たとえば、図1の解析エンジン16の計算部18によって計算されたもの)を表すGUI66の例を示す。図6の例では、サービスラインは、イメージングとして選択されている。本明細書に開示するように、サービスラインのみならず、他のパラメーターも、(たとえば、図1のパラメーター選択部20によって)選択できる。例示的なGUI66は、1日あたりの問題の平均数を最終的な入院日数の関数として示す散布プロットを含む。グラフから明らかなように、ユーザーが孤立値を容易に識別し、対処できる。たとえば、あるプロバイダーの入院日数が多いのに問題数が少ない場合、ユーザーは、GUI66でプロットされたデータを選択し、(たとえば、グラフ中のデータエレメントをダブルクリックするなどして)これを掘り下げ、背後にあるデータに関連する一層詳細な情報を得ることができる。また、図6のGUI66は、ボタンの形でのGUIエレメント、たとえば、リフレッシュボタン、「PBL update」ボタン、「providers(プロバイダー)」ボタン、「motion charge(モーションチャージ)」ボタンや、システムに関連する他の機能にアクセスするのに利用できる「other(その他)」ボタン、などを含んでもよい。このように、このグラフは、選択された期間における特定のサービスラインのプロバイダーについて、背景にある挙動データを可視的に示す。
図7Aおよび図7Bは、選択された入院日数(たとえば、図1の解析エンジン16によってコンピューター計算される)での特定の患者(患者X)についての統計の例示的なGUI70を示す。たとえば、図7AのGUIは、特定の患者について日ごとに文書化された多数の問題の棒グラフ72を示し、そこには、たとえば1日以内にアップデートされた、1日または2日の間にアップデートされた、あるいは、それぞれの問題のアップデートに3日以上などと示されるアップデート期間を示す色コードの凡例73によって、当該問題と関連したアップデートの日付も含む。棒グラフ74には、日ごとに問題の解決も示される。これは、解決された問題数と、このような問題が解決された時刻を可視的に表している。よって、グラフ72および74は、たとえば図1の計算部18によって計算されるなど、特定の患者を治療しているプロバイダーについて、背景にある挙動データを可視的に示す。たとえば、プロバイダーは、EHRクライアントを利用して、(問題リスト内の)問題に対して、解決済みか、そうでなければ問題をアップデートするというステータスの変更を文書化でき、計算部は、EHRデータにアクセスして、選択された期間にわたる特定の患者についてのEHRデータから記述統計を決定できる。
図7Bは、特定の患者について計算可能な出力統計のもうひとつのグラフ76を示しており、ここには、入院日数に対する問題の数がプロットされ、日ごとにプロットされた問題に関連した診断重篤度スコアが含まれている。たとえば、図7Aおよび図7BのGUIは、ユーザーが、患者ごとに詳細を掘り下げて、入院日数に対して患者特有の追加情報を参照することを可能にできる。図示のように、これは、日ごとにアップデートされる問題数、日ごとの評価および管理課金データ、日ごとの診断重篤度スコアを含み得る。よって、このグラフは、プロバイダーによる問題指向型文書化用に、背景にある挙動データを可視的に示す。
図8は、特定の患者について図1のシステムによってアクセスできる追加の詳細を表しているGUI78の例を示す。図8の例では、GUIは、特定の日についての問題リスト詳細レポートを示し、これはたとえば、図7Aおよび図7Bで図示して説明したGUI70からアクセスすることが可能である。よって、図8の例では、診断名と対応するICD−9コードによる問題の詳細なリストを提供できる。また、課金記録についての評価および管理(E&M)データも、そのようなデータが存在すれば提供できる。よって、詳細情報を精査することで、ユーザーは、背景にある証拠についての情報ならびに、他のGUIで提供される統計的な情報を計算する際に用いられるデータを確認でき、これによってプロバイダーの挙動をさらに詳細に理解することができる。
図9は、特定の事業場についてのモーションチャート82を表すGUI80の例を示す。図9の例では、モーションチャート82は、異なるサービスライン(たとえば、専門の領域など)についての平均総重篤度スコアを、平均としての選択された期間(1日あたり24時間)以内にアップデートされる問題のパーセンテージの関数としてプロットすることで作成可能である。たとえば図9の例に示されるドロップダウンメニュー84または他のGUIエレメントによって、モーションチャートに別のタイプの情報を提示するために、軸に含まれる情報を修正し、ユーザーが選択できることは、理解し、認識できよう。また、モーションチャート82は、専門ごとの色コードでの表現を含んでもよいが、他のタイプの情報を色コードで示すこともできる。
図9の例では、モーションチャートは、事業場におけるサービスラインによる統計を示す。これは、心臓胸郭手術、臨床、EP/ペースメーカー、心不全、イメージング、介入的な予防、研修医、胸郭および血管手術など、専門ごとに示される。このような専門各々のアイコンまたはグラフィックエレメントの大きさも、ユーザーが選択する基準をもとに可変であり、図9の例では、特定の日の退院患者数として示されている。さらに、モーションチャート82の一番下にあるのは、たとえばスライドの形で示される時間的なGUIエレメント86であり、これは、モーションチャート82に提示される情報に対応する選択された期間における時間(たとえば、日または時)を示す。たとえば、ユーザーは、プレイボタンを選択して、ユーザーにアニメ化した視覚表現を提供するためのモーションチャートをアクティブにしたり、チャートを一時停止したり、あるいは、そうでなければスライドエレメントを前後に移動させたりすることによって、期間を選択して関係を閲覧することができ、これによって経時的にデータがどのように変化するか理解することができる。また、ユーザーは、データに表される期間も変更できる。
図9のGUIの右下隅において、GUI80は、縮小されたデータの全体図88を提示することが可能であり、孤立値が特定のスケールまたはズームレベルの外に示されることがあるように、メインプロットに表示されているデータが計算されたすべてのデータを含んでいるとは限らないことを示すことができる。たとえば、ユーザーは、表示されているデータの相対的なサイズとデータの量を変更すべくズームインまたはズームアウトするためにユーザーインターフェースエレメントをアクティブにできる。よって、モーションチャートは、ユーザーが、経時的に変化し得る(たとえば、図1の解析エンジン16によって)計算された分析をもとに選択されたサービスラインの背景にある挙動を可視的に理解するのを可能にする。
図10は、図9を参照して図示し、説明した例に類似のサービスラインによるモーションチャートを表すGUI90の例を示す。図10の例では、データは、棒グラフ92として表される。グラフの右上隅に94で示される各タイプのプロットに関連するユーザーインターフェースエレメントによって、ユーザー入力に応答して、モーション表現のタイプ(たとえば、散布図プロット、棒グラフまたは時間ベースの傾向プロット)を選択できる。図10の例におけるモーションチャート92に関連する他のパラメーターも、たとえば図9を参照して上記にて開示したように、ユーザーによって選択可能である。図10の棒グラフのGUI90では、たとえば図10のモーションチャートGUI用の1つ以上のサービスラインを選択する、表示パラメーターを設定するために、別のユーザーインターフェースエレメント96が提供される。各サービスラインの各棒によって表される情報は、時間的なGUIエレメント98によって反映されるような、チャートが示される選択された期間内での時点に基づいて、経時的に変化していく。よって、グラフ92の各棒は、ユーザーが選択した期間内で、時間が進むまたは戻るようアニメ化できる。
図11は、サービスラインごとのトレンディングが表される、サービスラインによるさらにもうひとつのタイプのモーションチャート102を表すGUI100の例を示す。図11の例示的なGUI100では、色コードを利用して、異なるサービスラインを区別することができる。この例では、トレンディングは、サービスラインごとに選択された期間にわたるデータの全体像を示す。図11の例は、サービスライン1つあたりの経時的な平均総重篤度スコアを示している。各サービスラインのトレンディングは、GUIで選択してもよい重篤度スコアまたは他の基準に関連したサービスラインについて(たとえば、グラフに表される出力統計の計算にどのパラメーターを利用するか選択するためのドロップダウンのユーザーインターフェースエレメントを用いて)容易に識別可能である。また、ユーザーは、モーションチャート102に提示される対応する出力の上にとどまって追加情報を提供することができる。これは、例では、週48の平均重篤度スコア2.87を示す心臓胸郭手術重篤度プロットのプロットに沿った点を示す。追加情報は、本明細書に開示されているような追加の機能を掘り下げてアクティブにすることで、得るようにしてもよい。
図12は、たとえばポインティングエレメントや他の入力装置を用いて分離すべきサービスラインを選択するというユーザー入力に応答して、図11の例の他のサービスラインから分離された、選択されたサービスラインを表すGUI104の例を示す。図12の例では、心臓胸郭手術サービスラインが他の情報から分離されているが、これは、たとえば事業場の利用可能なサービスラインの一覧(たとえば、心臓胸郭手術が選択されているグラフの右下隅にあるGUIエレメント106に対応する)から心臓胸郭手術サービスラインを選択することによって行われる。サービスラインまたは一組のサービスラインを分離したら、グラフに沿って異なる点まで掘り下げることで、一層具体的な詳細を得ることができる。
図13は、課金データおよびEHRデータをはじめとする事業場データをもとに作成可能な比較統計を表すGUI110の例を示す。図13の例でGUI110によって提示される情報は、文書化機会レポートとして参照できる。文書化機会レポートは、特定のプロバイダーまたはプロバイダーのグループについて、関連の文書化データを関連の課金データと比較する解析をもとに作成可能である。文書化機会レポートは、文書中の検出された異常(一つまたは複数)のせいで逃してしまった機会の1つ以上の事例を識別する情報を含んでもよい。(たとえば、図1の解析エンジン16によって)逃した機会が識別されると、システムは、検出された不正確な文書の潜在的なコストについて報告できる。たとえば、潜在的なコストは、管理上の目的で利用でき、プロバイダーが自らの将来の挙動を変更する一助となるし、この挙動も、経時的な定量的解析によって評価することが可能である。
図13の例では、GUI110は、EHRデータをもとにした問題リスト診断に対応するマッチのない符号化課金データに基づく符号化診断レポート112を含む。レポート112に含まれる診断は、重篤度または他の関連のパラメーターに応じてフィルタリング可能である。よって、レポート112は、(存在する場合)どのサービスが、それぞれの課金コードのもとで課金されたのに、患者の記録に診断または他のサービスについての対応の文書を含まないのか、確認するために利用できる。同様に、GUI110は、それぞれの患者のエンカウンターについての対応の課金コードとマッチしないEHRデータから問題のレポートを提供できる。このレポート112は、診断および他のタイプのサービス(たとえば、介入、検査など)のうち、既に提供されて文書化されているかもしれないが、そのようなサービスについての対応の課金コードにつながっていないものを確認するために利用できる。
また、GUI110は、特定の患者についての最終的な符号化課金データ(たとえば、図1の課金データ38から得られる)に対応する診断に関する問題リスト診断(たとえば、図1の36のEHRデータから得られる)についての比較レポート114を含んでもよい。このようなデータを比較するために計算された解析に基づいて、たとえば、図13のGUI110は、最終的な符号化課金データにおけるICD−9コードに関する情報、最終的な符号化課金とEHRデータに格納された問題リストとの間のマッチを示すICD−9コードのリスト、および、問題リストのみからICD−9コードが列挙された別のリストを提示できる。情報およびリストのタイプは、ユーザーが選択可能なものであってもよい。よって、ユーザーは、たとえば入力されたコーディングにおける潜在的な逃した機会を識別できるように、それぞれのリストを評価して、これがどこでマッチして、どこでマッチしていないかを判断できる。これは、詳細なレポートを提供することができ、それによって、ユーザーが、プロバイダー(またはプロバイダーのグループ)によって入力される問題リスト診断を、最終的な符号化データにおける対応する課金された診断との比較で自動的に閲覧し、ひいては、このような診断がどこでマッチし、どこでマッチしないかを理解することを可能にする。さらに別の例として、解析では、たとえばそれぞれのプロバイダーまたはプロバイダーのグループごとに、最終的な符号化課金データがEHRからの問題リスト診断とマッチしない回数を計算することが可能である。この計算は、特定の患者のエンカウンターについて、あるいは、あらかじめ定められた期間またはその両方で実施可能である。比較は、ユーザーによって(たとえば、手作業で)開始されてもよいし、比較は、特定のプロバイダーまたはプロバイダーのグループ(サービスラインまたは事業場全体など)についての対応する文書化機会レポートを作成する自動処理であってもよい。
図14は、作成可能なサンプルレポート120を表す例示的なGUI118を示す。たとえば、GUIからレポートボタン121をクリックすることで、たとえば専門性/サービスラインや、期間を含むユーザーが選択した基準をもとに、すべての患者について一組の問題リストデータまたは他の情報を識別できる。表内のさまざまな列をソートして、ユーザーによって選択される順序で詳細を提供することが可能である。レポート120は、選択されたレンジの患者のみならず、課金データおよびEHRデータから得られる他の定量化されたデータごとに、(たとえば、図1の解析エンジン16によって)計算することが可能な統計を含んでもよい。図14の例では、計算され、レポート120に提供される統計は、問題数、診断の総数、入院日数、1日あたりのアップデートされる問題の平均数(a%)、1日あたりのアップデートされる問題の中央値%を含んでもよい。
図15は、ユーザーが基準を選択し、このユーザーが選択した基準に応じてデータをフィルタリングしてカスタムレポートを作成できるようにするためのGUIエレメント126および128が提供されるGUI124を示す。たとえば、GUIエレメント126は、ユーザーが、検索基準を設定できるようにすることが可能である。これはたとえば、サービスライン(たとえば、イメージング)、ICDコード、期間、ユニットを定義することを含んでもよい。検索基準は、フィルターGUIエレメント128によってさらにフィルタリング可能である。フィルタリングでは、レポート用に対応のフィルターを作成するのにユーザーが選択および定義可能な、ブール論理および演算または他の式を利用できる。本明細書に開示の他のGUI(たとえば、図2から図14および図16から図19の各々に含まれるもの)に関しても、同様のフィルタリングを実現できる。
図16は、プロバイダー(またはグループ)の文書化挙動が、想定した動作パラメーター(ユーザーが定義するパラメーター(たとえば、施設で許容されている規範)であってもよい)の外にあるときに、ユーザーに警告またはアラートを提供するのに利用可能な、挙動レポート134のもうひとつの形態を表す例示的なGUI130を示す。GUI130は、レポート134を作成する際にもとになる検索基準を規定するためのGUIエレメント132を含んでもよい。レポート対象となる論点/情報の1つ以上の異なるカテゴリーに対応する、ユーザーによって規定される想定された動作パラメーターから外れる事例を計算するために、検索結果について、解析を実施可能である。これらのカテゴリーは、ユーザーの要件に応じて選択可能である、あらかじめ定められた一組のアラートカテゴリーを含んでもよい。また、ユーザーは、たとえば図15を参照して本明細書に開示するような1つ以上のフィルターを構成することで、新たなアラートカテゴリーを作成できる。続いて出力制御部は、特定のカテゴリーおよび検索パラメーター各々について計算された解析をもとに、実施された解析に基づくそれぞれのアラートカテゴリーについての情報および統計を与える、対応のレポートを作成できる。
一例として、レポート134は、ユーザーによって規定される基準にマッチする問題を識別する論点カテゴリーを含むよう作成可能である。たとえば、論点カテゴリーは、あらかじめ定められた期間(たとえば24時間を超えるなど)入院しているが、文書化された問題がないか、EHRデータに報告された問題数がユーザーによって規定される閾値未満である患者を識別できる。もうひとつの例として、カテゴリーは、あらかじめ定められた期間(たとえば、約48時間を超えるなど)内に何らアップデートまたは解決のないまま一組の問題が問題リストに残っていることを識別できる。また、GUI130は、管理者または監督者などのユーザーが、表示されたデータを掘り下げて、レポート134に提示される情報の1つ以上の選択された部分についての追加の詳細を得られるようにすることもできる。
図16の例において図示するように、ユーザーによって規定されるレポートパラメーターをもとに、異なるアラートカテゴリーを報告できる。このタイプのアラートレポートは、プロバイダーが不十分な文書を(たとえば、EHRシステムで)提供しているかもしれない状況を識別して、入院日数がプロバイダーによってアップデートされることなく問題の存在していた期間を過ぎていることで証明される、特定の治療過程を保証するために利用可能である。
患者およびプロバイダーに対してテープで記録された事業場データ(たとえば、EHRデータおよび課金データ)に基づいて、さまざまなタイプのアラート報告に、他のタイプのパラメーターを設定可能であることは、理解し、認識できよう。また、特定のプロバイダーについて1つ以上のアラート条件が決まったことに応答して、電子メール、テキスト、ページなどのメッセージ伝達技術によって、1人以上の個人にメッセージを送るよう解析エンジンをプログラム可能である。この個人は、アラートが決定された対象であるプロバイダーおよび/またはプロバイダーの監督者を含んでもよい。この技術次第で、アラートメッセージは、適切な場合に、受信者(たとえば、プロバイダー)が記録をアップデートできるようにするための関連のレポートデータおよび/またはリンクを含んでもよい。
図17は、1名以上のプロバイダーの問題指向型文書化について報告すべく作成可能な、構成可能なスコアカード142、144、146に対応するGUI142の例を示す。このようなスコアカードは、たとえば業界標準と比較したり、定義されたプロバイダーのピアグループ(たとえば、サービスラインまたは他のサブセットのプロバイダー内など)と比較した、1名以上のプロバイダーについての比較統計を提供できる。その代わりにまたはそれに加えて、比較は、(たとえば、異なる時間窓について)プロバイダー自身で比較した彼/彼女のものであってもよい。このような比較統計に使用されるパラメーターは、ユーザーによって定義されてもよいし、あらかじめ規定された一組のパラメーターからユーザーインターフェースエレメント(たとえば、ドロップダウンメニューなどであり、たとえば図1のパラメーター選択機能20によるもの)を用いて選択されてもよい。
図17の例では、3つのスコアカードレポート142、144、146が示されている。1つのレポートカード142は、日ごとにアップデートされる問題の平均数をグラフィカルに提示するための担当プロバイダーグラフに対応するグラフを含む。色目盛り143で示される、棒グラフの色コードは、文書化された問題を、それぞれのプロバイダーがいかにすみやかにアップデートしたかも示す(たとえば、1日以内、1〜2日以内など)。もうひとつのレポート144は、担当プロバイダーによるE&M課金のグラフ(担当プロバイダーグラフ142の下に位置する)を含む。レポート144は、本例では心臓胸郭手術ラインである選択されたサービスラインでの各プロバイダーの課金の総数を示す。色コードは、色目盛り145で示されるように、プロバイダーそれぞれの課金タイプの分布を示すべく各プロバイダーに対する棒グラフにも利用できる。また、GUI142は、看護師施術者(NP)サービスラインにおける各プロバイダーの課金の総数を提示する課金プロバイダーによるE&M課金グラフのグラフを含むレポート146を含んでもよい。また、レポート146では、色目盛り147で示されるように、プロバイダーそれぞれの課金タイプの分布を示すべく各プロバイダーに対する色コードを利用できる。レポート146では、たとえば、比較例における他のプロバイダーを匿名にするために、1つを除くすべてのプロバイダーの名称が、あらかじめ規定された一般的な表示(たとえば、「***」)に置き換えられる。よって、このレポートは、他のプロバイダーのアイデンティティを明らかにすることなく、比較例を提供する目的で、選択およびリスト化されたプロバイダーに送信可能である。
スコアカードGUI142のいくつかのパラメーターは、ユーザーインターフェースエレメント(たとえば、ダイアログボックス、ドロップダウンメニュー、ボタンなど)140によって設定可能である。たとえば、ユーザーインターフェースエレメント140は、スコアカード用にユーザー選択された期間の設定を可能にする。パラメーターは、担当サービスラインと課金サービスラインの両方(および/または他のライン)や、選択されたライン各々における1名以上のプロバイダーを選択するためのGUIエレメント140によって設定可能である。この例では、担当プロバイダーはすべて、担当サービスライン(心臓胸郭手術)で選択され、プロバイダーによって比較するための比較が選択されている。課金サービスラインはNPに設定されており、選択された単一のプロバイダーを、課金プロバイダーとして設定可能である。このように、比較が容易になされるような方法で、(選択された課金プロバイダー以外の)他の各課金プロバイダーの匿名性が維持される。このタイプのスコアカードは、このようなプロバイダーの、サービスラインにおける他のプロバイダーとの比較基準を提供するために、メッセージ伝達システムによって、選択されたプロバイダーまたは他の権限のある人に送信可能である。
図18は、GUIエレメント152によって選択されるように、担当サービスラインと課金サービスラインが同一(本例では「心不全」)であるようなスコアカードGUI150のもうひとつの例を示す。この例では、サービスラインの選択されたプロバイダーについて、(たとえば、図1の解析エンジン16によって)担当プロバイダー問題アップデートグラフ154が作成されるのに対し、このサービスラインの他のプロバイダーは、図17のグラフ146と同様にアスタリスクで表示される。よって、このようなレポートおよびグラフは、他のプロバイダーそれぞれのアイデンティティを明かすことなく、プロバイダーが、自分の問題指向型チャートおよび関連の課金が同じサービスラインの他の従業者と比較してどのようになっているのかわかるように、識別されたプロバイダーに(たとえば、メッセージサービスによって)送信することもできるし、印刷されたレポートとして配布することもできる。担当プロバイダーグラフ156によるE&M課金が、選択された同じプロバイダーの課金総数や他の色コードでの課金タイプ情報や、サービスライン内の他のプロバイダー(その名前をアスタリスクに置き換えて)との比較も示す。課金プロバイダーグラフ158によるE&M課金が、選択された課金プロバイダーに対する比較例を提供すべく、選択されたサービスラインにおけるプロバイダーごとの課金総数も示す。よって、スコアカード150は、プロバイダーによる正確な問題指向型文書化の改善を促すための、(たとえば、図1の出力制御部48によって)作成可能な効果的なツールを提供する。
本明細書に開示のシステムおよび方法は、プロバイダーによって、あるいはプロバイダーの代わりに入力された文書および問題リストに関連する1つ以上の変数について収集されるデータを監視するための制御チャートを利用できる。図19の例は、特定のプロバイダーが、提供されるヘルスケアサービスを文書化する頻度に関連するxバーチャート162およびR−チャート164の形での統計を表すGUI160を示す。このような統計的な基準は、産業制御では比較的一般的であるが、文書化挙動および課金挙動に関する独特の情報を提供する。よって、GUIおよび対応のレポート162および164は、1名以上のヘルスケアプロバイダーについての挙動情報を提供するよう利用可能である。この情報はたとえば、このようなプロバイダー各々の文書化挙動および対応の課金挙動を含み得る。
図19の特定の例では、GUI160は、文書化されている問題を特定のプロバイダーがアップデートする頻度に関連する日平均および日範囲の(平均パーセンテージでの)グラフィック表現を提供する。1名以上のプロバイダーについて、他の文書化関連基準に同様のチャートを作成可能である。また、GUI160は、(ユーザー入力に応答して)それぞれのグラフに表されているデータのタイプの範囲を選択するための期間ユーザーインターフェースエレメントを含んでもよい。
図20は、事業場(たとえば、ヘルスケアまたは他のサービス指向の事業場)における1名以上のプロバイダーの文書化挙動および課金挙動の評価を容易にするのに利用可能なルールベースのツール200の例を示す。ツール200は、ルールエンジン202を含む。ルールエンジン202は、文書化挙動および/または課金挙動を評価するのに有用なパラメーター204を評価して識別するためのルール(たとえば、式)を作成し、コンフィギュレーションする目的でプログラム可能である。ルールエンジンは、たとえば、図1の解析エンジン16の一部として実現されてもよいし、そうでなければ、本明細書に開示のさまざまな計算を計算するために解析エンジン16によって利用されてもよい。たとえば、選択されたルールを、パラメーター204としてメモリーに格納可能である。このパラメーターは、(たとえば、図1のパラメーターセレクター20によって)選択し、(たとえば、図1の計算部18によって)本明細書に開示の対応する出力の作成に利用可能である。
ルールエンジン202は、ルールエンジンによる実行用にパラメーターセレクター210によって選択可能なルールを規定するルールデータ206を含む。ツール200は、ルールデータ206によって規定されるルールに対応する式を規定するのに使用可能なユーザーインターフェース212を含み得る。たとえば、ユーザーインターフェース212は、ルールエンジン202によって、本明細書に開示するような関連の文書化および課金データ214に適用可能な患者データのタイプ、プロバイダーデータ、サービスラインデータ、このようなデータのサンプリング方法(たとえば、期間、グループまたはサービスライン、閾値など)などの式を規定する複数のフィールドを含んでもよい。式は、単一の式を含んでもよいし、あるいは、これには複数の式を含み得る。複数の式は、入れ子になった式であってもよい。各式は、ユーザーインターフェース212によって規定される基準に従って個々に構成可能である。それぞれの式とそれぞれのルールは、選択されたルールパラメーターに従って文書化および課金データ214に基づく出力を計算するために、ブール論理や、変数と式とを組み合わせる他の数学的および論理的な手段を利用可能である。
文書化および課金データ214は、EHRデータ216または他のデータ218を含んでもよい。このようなデータは、リアルタイムデータであってもよいし、その複製コピーであってもよい。後者の場合、たとえば、(EHRシステムの過剰な負荷を防ぐためなどで)解析用のEHRシステムの外に保管されてもよい。他のデータ218は、プロバイダー、課金(たとえば、最終的な符号化課金データ)、患者ケアまたはそれに由来するデータ(たとえば、ヘルスケアダッシュボードシステムによるなど)に関する格納された情報を含んでもよい。よって、ルールエンジン202は、本明細書に開示するような1名以上のプロバイダーによって作成される文書化および課金データ214を評価するために、ユーザーによって規定されるルールを、多岐にわたる異なるタイプのデータに適用可能である。このようなルールエンジン202は、たとえば、関連の文書化および課金データの関係を探って理解する上でユーザーに大きな融通を持たせるものである。そこから発展する探索と理解を利用して、本明細書に開示のシステムおよび方法によって用いることが可能なパラメーター(たとえば、ルール)を規定することができる(たとえば、図1から図19)。
このような探査の一部として、システム200は、ユーザーが規定する制約に従ったデータ214についての、ルールエンジンによる計算を表す対応の出力222を作成するための出力生成部220を含み得る。出力222は、ユーザーに情報を提示するGUIを含み得る。出力のタイプは、本明細書に開示したもののタイプ(たとえば、図1から図19を参照のこと)そのものであってもよいし、類似の種類であってもよい。出力222は、ユーザーインターフェース212のコンテキスト内で作成可能であり、1つ以上の制約を変更するユーザー入力に応答して動的に(たとえば、リアルタイムまたはほぼリアルタイムで)アップデートできる。結果として、ユーザーは、データをどのようにして選択し、ソートし、比較し、あるいはルールエンジン202によって実施される計算に使用するかを制御する制約を規定する際に、大きな柔軟性を持つことになる。出力およびそれによって提供される情報を用いたユーザーの経験をもとに、選択されたルールおよびこのようなルールに関連する制約を、ユーザー入力に対する応答時などに、パラメーター204として格納可能である。ひいては、パラメーター204は、本明細書に記載の教示内容に基づいて、プロバイダーの関連の挙動を含む、ユーザーが構成可能なツールおよび文書化および/または課金に関連する比較統計を提供するためのワークフローで利用できる。
当業者であれば自明であるように、本発明の一部を、方法、データ処理システムまたはコンピュータープログラム製品として実施してもよい。したがって、本発明のこのような一部は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態あるいは、ソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施形態の形態をとってもよい。さらに、本発明の一部が、媒体にコンピューター読み取り可能なプログラムコードを有する、コンピューター使用可能な記憶媒体上のコンピュータープログラム製品であってもよい。好適なコンピューター読み取り可能な媒体であれば、どのようなものを利用してもよく、一例として、静的記憶装置および動的記憶装置、ハードディスク、光学記憶装置および磁気記憶装置があげられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書では、方法、システムおよびコンピュータープログラム製品のフローチャート図を参照して、本発明の特定の実施形態について説明してきた。図示のブロックならびに、図示のブロックの組み合わせを、コンピューターで実行可能な命令によって実装してもよいことは、理解できよう。これらのコンピューターで実行可能な命令を、汎用コンピューター、専用コンピューターあるいは、マシンを製造するための他のプログラム可能なデータ処理装置(または装置と回路の組み合わせ)の1つまたは2つ以上のプロセッサーに対して、プロセッサーによって実行する命令が1つまたは複数のブロックに示される機能を実装するように供給してもよい。
これらのコンピューターで実行可能な命令は、コンピューターまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を、コンピューター読み取り可能なメモリーに格納された命令が、フローチャートのブロックに示される機能を実装する命令を含む製品につながるように、特定の方法で機能させることのできるコンピューター読み取り可能なメモリーに格納されてもよい。また、コンピュータープログラムの命令を、コンピューターまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードして、このコンピューターまたは他のプログラム可能な装置に一連の動作ステップを実施させ、コンピューターまたは他のプログラム可能な装置上で実行する命令によって、フローチャートの1つまたは複数のブロックに示される機能を実装するためのステップが得られるように、コンピューターで実装されるプロセスを生成してもてもよい。
以上説明してきたものは、例である。もちろん、構成要素または方法論の考えられるすべての組み合わせを説明するのは不可能であるが、多くの他の組み合わせおよび入れ替えが可能であることは、当業者であれば認識するであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲を含めて本出願の範囲に入るこのような変更、修正および改変をすべて包含することを意図している。本明細書で使用する場合、「含む」という表現は、含むがこれに限定されるものではないことを意味し、「含んでいる」という表現は、含んでいるがこれに限定されるものではないことを意味する。「基づく」という表現は、少なくとも部分的に基づくことを意味する。また、開示内容または特許請求の範囲で「不定冠詞a」、「不定冠詞an」、「第1の」または「もうひとつの」要素あるいはこれと同等のものが用いられる場合、これは、このような要素が1つまたは2つ以上含まれると解釈されるべきであり、このような要素が2つまたはそれ以上であることを求めるものでもなければ、排除するものでもない。

Claims (16)

  1. コンピューターで実行可能な命令と、1以上のプロバイダーによって顧客ごとに提供されたサービスに基づいて文書化された個別の問題にそれぞれ対応する複数のデータエレメントによって表される顧客データを含む事業場データと、を格納するためのメモリーと、
    前記メモリーにアクセスし、前記コンピューターで実行可能な命令を実行するよう構成されたプロセッサーと、を含むシステムであって、
    前記プロセッサーは、
    ある期間中に1以上のプロバイダーによって文書化された複数の個別の問題に対応する、ある数のデータエレメントにアクセスするための少なくとも一つのインターフェイスと、
    アクセスされた前記データエレメントの数に基づいて、前記期間中に1以上のプロバイダーによって文書化された、個別の問題の数を計算し、
    前記期間中に前記1以上のプロバイダーの文書化挙動を客観的に評価する記述統計を、前記個別の問題の数に基づいて計算する
    ための解析エンジンと、
    前記記述統計の出力を生成するための出力制御部と、を含む、システム。
  2. 前記事業場は医療事業所であり、
    各プロバイダーはヘルスケアプロバイダーであり、各顧客は患者であり、
    前記顧客データは、特定のヘルスケアプロバイダーによって入力される、あるいは、特定のプロバイダーに代わって入力される患者データを含み、
    前記患者データは、電子カルテ(EHR)システムに格納され、
    前記記述統計はさらに、前記医療事業所において少なくとも一つのヘルスケアプロバイダーに対する患者についての問題の数を示す統計を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記コンピューターで実行可能な命令は、前記記述統計を計算するために前記解析エンジンによって利用されるパラメーターを選択するようプログラムされる、パラメーター選択部をさらに含む、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記パラメーター選択部は、ユーザー入力に応答してデータレベルを選択するようプログラムされ、ここで、前記データレベルは、前記医療事業所、サービスライン、プロバイダー、および患者を含む群から選択されるか、または、
    前記パラメーター選択部は、前記記述統計を計算するために前記解析エンジンによって前記事業場データに適用される少なくとも1つのルールを選択するようプログラムされる、
    請求項3に記載のシステム。
  5. 前記患者データは、前記EHRシステムに格納された問題リストデータを含み、
    前記問題リストデータは、前記特定のプロバイダーによる前記患者の治療または管理のうちの少なくとも1つを記載する、請求項2〜4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記事業場データは、前記特定のプロバイダーによってあるいは前記特定のプロバイダーに代わって入力される前記顧客データに基づいて導かれるデータであって、患者のエンカウンターに関連する最終的な符号化文書を表す解釈されたデータをさらに含む、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記解析エンジンは、前記問題リストデータを含む選択された一組の前記患者データと、前記解釈されたデータとの間の比較統計を計算するようプログラムされる計算部をさらに含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記計算部は、前記一組の患者データと前記解釈されたデータとの間で計算される前記比較統計に基づいて、少なくとも1つの特定のプロバイダーの文書化挙動および課金挙動のうちの少なくとも1つにおける異常を識別するようプログラムされる、請求項7に記載のシステム。
  9. 各患者について前記解釈されたデータは、あらかじめ規定された一組の予想コードを用いて前記プロバイダーによって入力される、前記患者データから導かれる最終的な患者符号化データを含み、
    前記あらかじめ規定された一組の予想コードは、国際疾病分類(ICD)コード、診断群分類(DRG)コード、問題リストコードのうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記出力制御部は、前記記述統計の経時変化を動的に可視化するために、前記記述統計のアニメ化されたグラフィック表現を提供するようプログラムされる、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 前記出力制御部は、少なくとも2名のプロバイダーの文書化挙動または課金挙動のうちの少なくとも1つについての比較統計を示すスコアカード出力表現を提供するようプログラムされる、請求項1から9のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記解析エンジンは、文書化挙動に対応する前記事業場データと、前記プロバイダーのうちの選択された1名以上についての課金挙動に対応する別の一組の前記事業場データとの比較に基づいて、前記記述統計を計算するようプログラムされる、請求項1〜11のいずれか1項に記載のシステム。
  13. 前記解析エンジンは、ユーザーが規定するカテゴリーについて、逃した文書化の機会を計算するようプログラムされる計算部を含み、
    前記逃した文書化の機会は、前記文書化挙動と対応する前記事業場データと、前記課金挙動と対応する前記事業場データとの比較をもとに検出される、請求項12に記載のシステム。
  14. コンピューターで実行可能な命令と、特定の事業場プロバイダーによって顧客ごとに提供されたサービスを文書化するための情報を表す顧客データを含む事業場データと、を格納するためのメモリーと、
    前記メモリーにアクセスし、前記コンピューターで実行可能な命令を実行するよう構成されたプロセッサーと、を含むシステムであって、
    前記プロセッサーは、
    前記顧客データ中のプロバイダーによって文書化された顧客の問題に基づいて、1名以上のプロバイダーによって提供された前記サービスに関する記述統計を計算するための解析エンジンと、
    前記記述統計の出力を生成するための出力制御部と、を含み、
    前記出力制御部は、少なくとも2名のプロバイダーの文書化挙動または課金挙動のうちの少なくとも1つについての比較統計を示すスコアカード出力表現を提供するようプログラムされる、システム。
  15. コンピューターで実行可能な命令と、特定の事業場プロバイダーによって顧客ごとに提供されたサービスを文書化するための情報を表す顧客データを含む事業場データと、を格納するためのメモリーと、
    前記メモリーにアクセスし、前記コンピューターで実行可能な命令を実行するよう構成されたプロセッサーと、を含むシステムであって、
    前記プロセッサーは、
    前記顧客データ中のプロバイダーによって文書化された顧客の問題に基づいて、1名以上のプロバイダーによって提供された前記サービスに関する記述統計を計算するための解析エンジンと、
    前記記述統計の出力を生成するための出力制御部と、を含み、
    前記解析エンジンは、文書化挙動に対応する前記事業場データと、前記プロバイダーのうちの選択された1名以上についての課金挙動に対応する別の一組の前記事業場データとの比較に基づいて、前記記述統計を計算するようプログラムされる、システム。
  16. 前記解析エンジンは、ユーザーが規定するカテゴリーについて、逃した文書化の機会を計算するようプログラムされる計算部を含み、
    前記逃した文書化の機会は、前記文書化挙動と対応する前記事業場データと、前記課金挙動と対応する前記事業場データとの比較をもとに検出される、請求項15に記載のシステム。
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