JP5920974B2 - 塑性加工用潤滑皮膜評価方法及び塑性加工用潤滑皮膜評価装置 - Google Patents

塑性加工用潤滑皮膜評価方法及び塑性加工用潤滑皮膜評価装置 Download PDF

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Description

この発明は、塑性加工用潤滑皮膜評価方法及び塑性加工用潤滑皮膜評価装置に係り、特に、金属の塑性加工の中でも加工度が厳しい鍛造分野にて使用される潤滑皮膜の性能を評価する塑性加工用潤滑皮膜評価方法及び塑性加工用潤滑皮膜評価装置に関する。
金型との接触面圧が非常に大きな環境下において、被加工材表面が大きな変形を強いられる冷間鍛造用の潤滑皮膜を評価するためには、特に、現実的な塑性加工表面での潤滑状態を表現でき得る鍛造用潤滑皮膜評価方法の適用が重要である。例えばリング圧縮試験では、加工後の試験片形状から加工時表面の摩擦係数履歴を見積もることができ、潤滑皮膜の基礎特性を調査する上で重宝されている。しかし、リング圧縮試験での表面積拡大比は2程度と小さく、また面圧も小さいため、現実の鍛造加工表面には遠く及ばない。そのような中、近年、より現実的な鍛造加工表面を表現しようとする評価方法が提案されるようになってきた。
そのような評価方法の一つとして、特許文献1に、スパイク試験法が開示されている。スパイク試験法は、まず、水平面に対して小さく傾斜した上方ロート部分と大きく傾斜した下方ロート部分とが、アールをつけた移行部分により接続されたロート状の内面形状を有するダイにのせられた円柱状の金属片に潤滑剤の適用下で荷重をかけてこの金属片をダイに押し込んで成形することにより、ダイ形状に従うスパイクを形成する。この後、成形された金属片を押し込み方向と逆の方向から突き出す操作を行ない、一定の押込量を達成するのに要した荷重、形成されたスパイクの高さ及び突き出しに要する荷重の値に基づいて、潤滑剤の性能を決定する。
また、別の評価方法の一つとして、特許文献2に、テーパーカップ試験法が開示されている。テーパーカップ試験法は、先端近傍が前方に絞り込まれた形状になっているパンチを押し込む上面を除く外側が拘束されていて、かつ、評価対象の塑性加工用潤滑剤で表面が被覆されている材料に対して後方押出し加工を行い、そのときの成形荷重またはストリッパ荷重を測定し、測定された成形荷重またはストリッパ荷重の大小で塑性加工用潤滑剤の潤滑性能を評価することを特徴とする。
さらに、別の評価方法の一つとして、特許文献3に、潤滑剤評価方法が開示されている。潤滑剤評価方法は、潤滑剤が外周面に被着されている柱状の金属試験片を塑性変形させることにより、潤滑剤の潤滑性能を評価する潤滑剤評価方法である。金属試験片をその両端面から一定のストロークで挟圧して金属試験片の中間部を外周側へフランジ状に突出させる塑性加工を行い、そのときの金属試験片に対する押圧荷重に基づいて潤滑剤の潤滑性能を評価することを特徴とする。
上述した評価方法での被加工材の変形は、通常、金型に沿った形で行われ、その表面に位置する潤滑皮膜は金型と被加工材間での接触圧力を受けながら摩擦される。一般に、各種評価方法では、この時の皮膜の脱落やダメージ状況とそれに伴う摩擦低減能や耐焼付能などの諸性能の差異などを評価している。
一方、鍛造部品の加工形態によっては、金型に接触せずに自由表面で変形する過程を経たうえで金型に接触した変形を迎えるものも存在する。このような加工形態のものとしては、べベルギア、インナーレース、トリポートなどの自動車駆動部に用いられる部品類が挙げられる。これらは一般に、円柱状のビレットを上下金型で挟圧することで円柱側面を自由表面として張出していく過程を経て、それぞれの最終形状を作り出すギア型などへ被加工材を充填していく閉塞鍛造が行われる。鋼材の自由表面での変形は、その表面粗さを大きく荒らすことが知らており、その表面に位置する潤滑皮膜は脱落したり皮膜構造が破壊されたりと大きなダメージを受けることが指摘されている。このような現実的な加工環境における潤滑皮膜の総合的な挙動を評価しようとする方法は従来に少なく、近年の冷間鍛造の難易度が高まるなかで急速に求められるようになっている。
そのような要求に対して開発された潤滑皮膜の評価方法が特許文献4の鍛造用潤滑皮膜評価方法である。この方法は、円柱状ビレットの側面に施した潤滑皮膜を評価するものであり、端面拘束条件での据え込み加工に次いで、自由表面として張出した円柱側面を対象とした押出し加工によりカップ状の成型品を形成するものである。自由表面張出しにより潤滑皮膜は脱落などのダメージを受け、その後の押出し工程では、大きい表面積拡大と接触圧力とのもとに金型と被加工材との摩擦界面に介することで実用的な摩擦低減能と焼付抑制能が評価される。
上述したように特許文献4によって、鍛造加工時の自由表面張出しによる皮膜へのダメージを前歴として与えた上での実用的な潤滑皮膜評価が可能となった。自由表面張出し時におけるひずみ量が大きいほど、張出し部表面の荒れは大きくなり、その表面に位置する潤滑皮膜の脱落や構造破壊が顕著になる。円柱両端面を拘束した上で挟圧を行うと、一般に樽状の変形となり、ひずみ量は張出し径が最大となる円柱側面中央部付近が大きくなる。そのため、前歴としての皮膜へのダメージがより大きな表面での潤滑皮膜評価を考えるのであれば、樽状での張出し最大径付近の部位を対象として潤滑評価を行うのが理想である。
特許第3227721号公報 特許第3918173号公報 特開2007−51920号公報 特開2010−94731号公報
しかしながら、特許文献4の鍛造用潤滑皮膜評価方法において、潤滑評価の対象となる自由表面張出し部は、据え込み加工の次に行われる押出し加工に向かっての金型構造上の制約で樽状変形試料の端部付近に位置するため、上述した張出し最大径付近と比べると自由表面荒れの程度は小さく、潤滑皮膜へのダメージが現実的な鍛造部品との比較で不十分となることが懸念される。また、自由表面張出し量による表面荒れに伴う皮膜ダメージの程度などを変更した、より現実的な耐性評価などは困難であった。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、厳しい変形を強いられるような難易度が高い加工で潤滑皮膜が曝され得る環境を表現できる、塑性加工用潤滑皮膜評価方法及び塑性加工用潤滑皮膜評価装置を提供することを目的とする。
この発明に係る塑性加工用潤滑皮膜評価方法は、金属製の試験片について潤滑皮膜の潤滑性能を評価する塑性加工用潤滑皮膜評価方法であって、試験片を第1金型及び第2金型で挟み、第1金型及び第2金型が前記試験片を挟圧することにより、試験片を塑性変形させる据え込み加工を行い、ベアリング部が塑性変形した試験片の表面に押し付けられながら表面上を移動することにより塑性変形した試験片を変形させるしごき加工を行う
験片に、据え込み率20%以上の据え込み加工を施すことが好ましい。
この発明に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置は、金属製の試験片について潤滑皮膜の潤滑性能を評価する塑性加工用潤滑皮膜評価装置であって、ベアリング部と、ベアリング部を移動させる駆動部と、第1金型及び第2金型とを備え、試験片を第1金型及び第2金型で挟み、第1金型及び第2金型が試験片を挟圧することにより、試験片を塑性変形させる据え込み加工を行い、ベアリング部が塑性変形した試験片の表面に押し付けられながら表面上を移動することにより塑性変形した試験片を変形させるしごき加工を行う
1金型及び第2金型それぞれの試験片と接触する接触面には凹凸部が形成されていてもよい。
ベアリング部は、球面状であることが好ましく、25mmの曲率半径を有することが好ましく、ベアリング部の表面粗さがRzで1μm未満であることが好ましい。
この発明によれば、ベアリング部が試験片の表面に押し付けられながら表面上を移動することにより試験片を変形させるしごき加工を行うので、厳しい変形を強いられるような難易度が高い加工で潤滑皮膜が曝され得る環境を表現することができる。
この発明の実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置の主要な構成を示す図である。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置の下パンチの上端面付近の拡大断面図である。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置による塑性加工用潤滑皮膜評価方法における据え込み加工の工程を説明するための図である。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置による塑性加工用潤滑皮膜評価方法の据え込み加工における試験片の側面の自由表面の荒れ状況の例を表面粗さ(Rz)の変化で例示したグラフである。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置による塑性加工用潤滑皮膜評価方法におけるしごき加工の工程を説明するための図である。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置による塑性加工用潤滑皮膜評価方法におけるしごき加工後の試験片の斜視図である。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置による塑性加工用潤滑皮膜評価方法による実施例における焼付き状態の評価基準である。 この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置による塑性加工用潤滑皮膜評価方法による実施例において摩擦せん断係数を導入するための校正線図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。尚、以下の実施の形態についての説明では、図面は適宜簡易化あるいは変形されており、各部の寸法比及び形状等については、必ずしも正確には描かれていない。
この発明の実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置の構成を図1に示す。塑性加工用潤滑皮膜評価装置10として、上部2軸以上の可動が可能なプレス機を使用する。塑性加工用潤滑皮膜評価装置10は、第1金型である円柱形状の上パンチ1と、上パンチ1の下方に位置する第2金型である円柱形状の下パンチ2とを備えている。円柱形状を有する金属製の試験片4が、上パンチ1と下パンチ2とに挟まれるように配置されている。試験片4の表面には、試験対象の潤滑皮膜が形成されている。
また、塑性加工用潤滑皮膜評価装置10は、円環状のホルダ3a内に円周方向に等間隔に設けられた3つの球形状のベアリング部3(図1には2つのみが図示されている)と、ホルダ3aを上下方向に移動させる駆動部7とを備えている。ホルダ3aは、上パンチ1をその外周方向に取り囲むように設けられており、各ベアリング部3も上パンチ1をその外周方向に取り囲むように位置している。上パンチ1及び下パンチ2の側面にはそれぞれ、上下方向に延びる溝1b及び2bが3本ずつ(図1には2本のみが図示されている)が形成されており、駆動部7によってホルダ3aが上下移動する際に、ベアリング部3が溝1b及び2bに沿って上下移動するようになっている。
ベアリング部3としては、市販のベアリング球を使用することができ、半径25mm以下の球体であることが好ましく、半径10mm以下の球体であることがより好ましい。ベアリング部3が25mmを超える半径の球体であると、後述するしごき加工における潤滑皮膜へのしごき程度が小さくなりすぎ焼付きが発生し難くなる。また、ベアリング部3の表面粗さがRzで1μm未満に調整されていることが好ましく、0.5μm未満に調整されていることがより好ましい。ベアリング部3の表面粗さがRzで1μm以上であると、加工条件が厳しすぎて潤滑皮膜間の比較ができなくなるほど酷い焼付きを生じ易くなる。
上パンチ1が固定されたプレート6には、図示しないレーザー式変位計が設置され、下パンチ2の下方には荷重測定用のロードセル5が設置されている。レーザー式変位計及びロードセル5は、図示しないコンピュータに接続されており、加工ストロークに対する加工荷重のデータを取り込めるようになっている。
図2に示されるように、下パンチ2の上端面2aには、同心円状の溝12が複数設けられている。さらに、上端面2aには、溝12を囲むようにして、上端面2aから突出した円環形状の枠部材13が設けられている。枠部材13の内径は、試験片4(図1参照)の外径とほぼ同じであり、枠部材13内に試験片4が嵌り込めるようになっている。また、図示しないが、上パンチ1の下端面1a(図1参照)にも、同様の同心円状の複数の溝及び枠部材が設けられている。ここで、溝12及び枠部材13(上パンチ1の下端面1aに設けられた溝及び枠部材も含む)は、凹凸部を構成し、下端面1a及び上端面2aはそれぞれ、試験片4と接触する接触面を構成する。
次に、この実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価装置の動作、すなわちこの発明の実施の形態に係る塑性加工用潤滑皮膜評価方法の手順について説明する。
まず、図1に示されるように、試験片4を下パンチ2の上端面2a上に配置し、上パンチ1にて挟み込むことで固定する。このとき、3個のベアリング部3が設けられたホルダ3aは、通常、上パンチ1側に配置しておく。次いで、図3に示されるように、上パンチ1及び下パンチ2にて試験片4を所定の据え込み率まで挟圧することで据え込み加工を行う。試験片4の両端面はそれぞれ、上パンチ1の下端面1a及び下パンチ2の上端面2aのそれぞれに設けられた溝12及び枠部材13(図2参照)により拘束を受けていることから、試験片4の両端面の面積の拡大は抑制され、据え込み加工後の試験片4’の形状は軸方向中腹部が円周方向に張り出した樽状の形状になる。このとき、図4に例示するように、試験片4に対する据え込み率の上昇に伴い試験片4の側面部の表面粗さは増大し、試験片4の側面部を被覆している潤滑皮膜には、縦方向の圧縮表面ひずみと、横方向の引っ張りひずみが付与されることで剥離もしくは構造破壊による皮膜の脱落が促される。据え込み工程での据え込み率は20%以上であることが好ましく、40%以上であることがより好ましい。据え込み率が20%未満であると、自由表面張り出し変形による潤滑皮膜へのダメージが小さいため、試験条件としては不十分となる。一方、据え込み率があまりにも高いと、試験片4の側面部の張出しが多くなり、密着性が維持できない潤滑皮膜の脱落など、潤滑皮膜のダメージが促される。
図5に示されるように、据え込み加工が終了したら速やかに、ホルダ3aを上パンチ1側から下パンチ2側に移動させることでしごき加工を行う。ホルダ3aが上パンチ1に沿って下方に移動する際には、ベアリング部3は、溝1bに沿って下方に移動する。ホルダ3aが試験片4’まで下降すると、試験片4’は、据え込み加工により樽状に変形しているので、各ベアリング部3が試験片4’の側面張出し部に押し付けられながら、各ベアリング部3は、側面張出し部上を下方に移動する。このとき、各ベアリング部3は、試験片4’に対してしごき加工を行い、試験片4’の側面張出し部が変形する。前述の据え込み工程での自由表面張出し変形によりダメージを受けた潤滑皮膜はしごき加工に耐えられずに加工荷重の増大と焼付きを起す。ホルダ3aは、試験片4’を完全に通り過ぎて下パンチ2の軸方向の途中まで溝2bに沿って下降して、しごき加工を終了する。
しごき加工によって、据え込み加工後の樽状の試験片4’は、図6に示されるような試験片4”に変形される。すなわち、しごき加工後の試験片4”には、ベアリング部3の通り過ぎた部分が、ベアリング部3の半径と同じ曲率半径を有する湾曲した3つの窪み部20となっている。しごき加工によって焼付きが生じると、窪み部20の表面上に、筋状の疵が形成される。
据え込み工程としごき工程の成形荷重と、上パンチ1及び下パンチ2の稼働ストロークとはそれぞれ、ロードセル5とレーザー式変位計とを通してコンピュータ内に取り込まれており、据え込み加工時及びしごき加工時の荷重−ストローク曲線を得ることができる。また、本試験での据え込み加工は、試験片4の両端面を拘束した条件で行われることから、得られる加工荷重とストローク値とから、試験片4の塑性曲線を算出し、得られた塑性曲線を用いれば、有限要素法解析による摩擦係数などの潤滑状態による各ストローク時の加工荷重値が正確に予測できるようになるので、試験時の加工荷重カーブから潤滑皮膜の摩擦係数推移などを把握することができる。
このように、ベアリング部3が試験片4の側面に押し付けられながら側面上を移動することにより試験片4を変形させるしごき加工を行うので、厳しい変形を強いられるような難易度が高い加工で潤滑皮膜が曝され得る環境を表現することができる。
尚、この塑性加工用潤滑評価方法では、ベアリング部3による試験片4’の側面の押し込み量やしごき長さなどを任意に調整することで、試験片4’の各部位の表面積拡大状況を調整できるため、評価する潤滑皮膜により試験条件を変更できる。
この実施の形態では、しごき加工の前に据え込み加工を行い、その後、据え込み加工によって軸方向中腹部が円周方向に張り出した樽状の試験片4に対してしごき加工を行ったが、この形態に限定するものではない。予め樽状に形成した試験片の表面に試験対象の潤滑皮膜を形成し、この試験片に対してしごき加工のみを行うことにより潤滑皮膜の評価を行ってもよい。しごき加工は、表面拡大を非常に大きくできる特徴があり、一回のしごき加工のみで潤滑皮膜切れを発生させ焼付きに到らせることが可能となるので、しごき加工のみを行う形態でも評価を行うことができる。尚、この場合、しごき加工を行う試験片は樽状の形状を有することに限定するものではない。ホルダ3aが上パンチ1から試験片に移動する際にベアリング部3が試験片の上端面にひっかからない形状であればどのような形状でもよく、試験片の上端部付近がテーパ状になった形状等でもよい。
この実施の形態では、ベアリング部3は完全な球体であったが、この形態に限定するものではない。試験片4’と接触する部分が球面状になっていればよい。この場合、この球面状部分の曲率半径及び表面粗さを、上述した範囲とすればよい。また、ベアリング部3の個数は3個に限定するものではなく、1個、2個あるいは4個以上であってもよい。さらに、ベアリング部3として、例えば、市販されている円柱状のコロを使用し、このコロの側面を試験片に直交するように当てながらしごき加工を行うことも可能である。
この実施の形態では、第1金型及び第2金型として、上パンチ1及び下パンチ2をそれぞれ上下に配置しているが、この形態に限定するものではない。第1金型及び第2金型をそれぞれ水平方向に配置してもよい。また、この実施の形態では、ベアリング部3による試験片4’のしごき加工は上から下に向かって行っているが、この形態に限定するものではない。駆動部7がホルダ3aを下パンチ2から上パンチ1に向かって移動することにより、ベアリング部3による試験片4’のしごき加工を下から上に向かって行ってもよい。
この実施の形態では、凹凸部として溝12及び枠部材13の両方が、上パンチ1の下端面1a及び下パンチ2の上端面2aのそれぞれに設けられていたが、この形態に限定するものではない。溝12及び枠部材13のいずれか一方のみが設けられていてもよい。さらに、凹凸部として、同心円状の溝や円環状の突出した部材の形態に限定するものではなく、試験片4を据え込み加工する際に、試験片4の両端面が据え込み方向に対して垂直な方向に広がるのを極力抑制できるように、試験片4の両端面を拘束できる形状の凹凸部であれば、任意の形状でもよい。
以下の実施例によって、この発明をさらに詳細に説明する。実施例では、材質がSWRM10K、引張り強さが491N/mmであり、外径13.95mmφ、高さ32.0mmの円柱形状の金属片を使用した。この金属片の表面には、以下の潤滑皮膜1〜6をそれぞれの方法にて形成し、本実施例での試験片とした。
上記金属片に対して、以下の各処理工程にて皮膜形成を行った。なお、潤滑皮膜1は古くから鍛造分野で用いられてきた化成型潤滑皮膜で皮膜性能のバランスは取れているが、皮膜カスによる欠肉などの形状不良の発生が指摘されることがある。また、皮膜処理工程が複雑で産業廃棄物の発生を伴うため、環境保全面でも問題視されている。これに対して、潤滑皮膜2〜6は、簡便な皮膜処理が可能で無公害型な一工程型潤滑皮膜である。潤滑皮膜2は一般的な鍛造分野では広く実機鍛造での加工実績があるが、閉塞鍛造ギアなどの鍛造部品では焼付きや加工疵の発生が起こり易く通常は用いられない。これに対して潤滑皮膜3〜6は、表面積拡大が大きい高難易度の鍛造向けに設計された二硫化モリブデン含有の潤滑皮膜剤によるものであるが、据え込み率が高く自由表面での張出し変形量が大きなギアの閉塞鍛造分野においては、潤滑皮膜3〜5に使用した一工程型潤滑剤IIで疵などの発生が見られる。一方、潤滑皮膜6に使用の一工程潤滑剤IIIは、このような分野での実機鍛造において量産レベルで問題ない。
<潤滑皮膜1の形成>
(1)脱脂:市販の脱脂剤(ファインクリーナー4360,日本パーカライジング(株))濃度20g/L、温度60℃、浸漬10分
(2)水洗:水道水、室温、浸漬30秒
(3)化成処理:市販のリン酸亜鉛化成処理剤(パルボンド181X,日本パーカライジング(株))濃度90g/L,温度80℃、浸漬10分
※目標付着質量=5g/m
(4)水洗:水道水、室温、浸漬30秒
(5)石けん処理:市販の反応石けん潤滑剤(パルーブ235,日本パーカライジング(株))濃度70g/L、80℃、浸漬3分
※付着質量=5g/m
(6)乾燥:80℃、3分
<潤滑皮膜2の形成>
(1)脱脂:市販の脱脂剤(ファインクリーナー4360,日本パーカライジング(株))濃度20g/L、温度60℃、浸漬10分
(2)水洗:水道水、60℃、浸漬30秒
(3)皮膜処理:試作した一工程型潤滑剤I、90℃、浸漬10秒
※皮膜組成=ホウ酸ナトリウム(50%)、ポリエチレンワックス(50%)
※付着質量=10g/m
(4)乾燥:80℃、3分
<潤滑皮膜3の形成>
(1)脱脂:市販の脱脂剤(ファインクリーナー4360,日本パーカライジング(株))濃度20g/L、温度60℃、浸漬10分
(2)水洗:水道水、60℃、浸漬30秒
(3)皮膜処理:試作した一工程型潤滑剤II、90℃、浸漬10秒
※皮膜組成=ホウ酸ナトリウム(20%)、二硫化モリブデン(40%)、ポリエチレンワックス(40%)
※付着質量=10g/m
(4)乾燥:80℃、3分
<潤滑皮膜4の形成>
(1)脱脂:市販の脱脂剤(ファインクリーナー4360,日本パーカライジング(株))濃度20g/L、温度60℃、浸漬10分
(2)水洗:水道水、60℃、浸漬30秒
(3)皮膜処理:試作した一工程型潤滑剤II、90℃、浸漬10秒
※皮膜組成=ホウ酸ナトリウム(20%)、二硫化モリブデン(40%)、ポリエチレンワックス(40%)
※付着質量=5g/m
(4)乾燥:80℃、3分
<潤滑皮膜5の形成>
(1)脱脂:市販の脱脂剤(ファインクリーナー4360,日本パーカライジング(株))濃度20g/L、温度90℃、浸漬10分
(2)水洗:水道水、60℃、浸漬30秒
(3)皮膜処理:試作した一工程型潤滑剤II、60℃、浸漬10秒
※皮膜組成=ホウ酸ナトリウム(20%)、二硫化モリブデン(40%)、ポリエチレンワックス(40%)
※付着質量=2g/m
(4)乾燥:80℃、3分
<潤滑皮膜6の形成>
(1)脱脂:市販の脱脂剤(ファインクリーナー4360,日本パーカライジング(株))濃度20g/L、温度60℃、浸漬10分
(2)水洗:水道水、60℃、浸漬30秒
(3)皮膜処理:試作した一工程型潤滑剤III、60℃、浸漬10秒
※皮膜組成=水溶性樹脂(40%)、二硫化モリブデン(50%)、ポリエチレンワックス(10%)
※付着質量=5g/m
(4)乾燥:80℃、3分
この発明の実施の形態に係る、図1に示された塑性加工用潤滑皮膜評価装置10において、上パンチ1及び下パンチ2の先端部の外径を22.00mmφ、円柱状の試験片4を受け入れる枠部材13の内径は14.00mmφとした。ベアリング部3としては市販の10mmφベアリング球(素材:SUJ−2)3個とし、これを上パンチ1に対する円周方向に120°毎に保持するための金型ホルダを設置した。上パンチ1及び下パンチ2の溝1b及び2bはそれぞれ、曲率半径5.5mm、最大深さ2.7mmであり、溝1b及び2bの最深部とベアリング部3とのクリアランスは0.5mmとした。据え込み加工時及びしごき加工時それぞれの加工荷重を計測するためのロードセル5は、下パンチ2の下方に設置した。以上の条件により、潤滑皮膜1〜6の潤滑性評価を行った。
<据え込み加工>
前記潤滑皮膜1〜6を施した試験片4を上パンチ1及び下パンチ2間に設置し、次いで、加工ストローク14.5mmまでの上パンチ1及び下パンチ2による挟圧を加工速度10mm/secで行うことで端面拘束状態での据え込み加工(据え込み率45%)を実施した。このときの試験片4の形状は、側面部が自由表面に張り出した樽状の形状となる。自由表面に張り出した試験片4’の側面部の潤滑皮膜1〜6のダメージの程度を、試験片4’の側面部の目視外観にて評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
○:加工前後で潤滑皮膜の外観の変化が少ない
△:潤滑皮膜の表面の粉化による皮膜脱落が見られる
×:潤滑皮膜の表面の全面が顕著に粉化し多くの皮膜脱落が見られる
なお、据え込み加工で得られた応力−ひずみ曲線(塑性曲線)は以下の式で近似し、この式をしごき加工工程の成形荷重から摩擦せん断係数を導出するための有限要素解析に使用した。
σ=600(ε+0.315)0.2
σ:真応力
ε:真ひずみ
<しごき加工>
据え込み加工に次いで、自由表面に張り出した試験片4’の側面部に対するベアリング部3によるしごき加工を行った。このときの加工速度(ベアリング部3が下降する速度)は10mm/secで、上パンチ1の下端面1aから下方に向かっての加工ストロークは20mmとした。なお、ベアリング部3によるしごき加工を行う際には、上パンチ1及び下パンチ2の挟圧を除荷することにより、しごき加工時の加工荷重がより正確に得られる。ここでは、上パンチ1の加工ストロークを0.5mm上方に戻すことでロードセル5上での荷重を除荷した。
上記しごき加工を行った潤滑皮膜1〜6の試験片4”におけるしごき加工部の焼付き状態を、図7に示される焼付き程度の評価基準に従い目視評価した。焼付きが生じると試験片4”のしごき加工部に筋状の疵が確認され、疵の発生量により潤滑皮膜の焼付き抑制能が評価できる。図7の評価基準では、疵がほとんど見られない「S」の場合に特に優れた焼付き抑制能と評価でき、評価が「A」→「B」→「C」と疵の発生量が多くなるにしたがって焼付き抑制能が劣るものと評価できる。
また、しごき加工時の最大加工荷重から図8に示される摩擦せん断係数校正線図を用いてしごき加工時の潤滑皮膜1〜6の摩擦せん断係数を導出した。
潤滑皮膜1〜6のそれぞれについて、据え込み加工時の潤滑皮膜のダメージの程度と、しごき加工時の焼付き状態の評価結果及び摩擦せん断係数とを表1に示す。
Figure 0005920974
表1の結果から、潤滑皮膜1〜6の潤滑特性が詳細に表現される。なお、量産鍛造時に焼付きが発生すると量産ラインを停止して金型の修正を行う必要があり、生産性が極端に低下するので好ましくない。加工時の皮膜脱落量が多いと、量産鍛造時に皮膜カスが金型内に堆積し易く欠肉や形状不良の原因になるため、好ましくない。量産鍛造時の摩擦せん断係数が高いと、荷重が高まり金型への負担が大きくなり金型寿命が低下するため、好ましくない。
潤滑皮膜1は、焼付き抑制能が非常に高いが、据え込み加工での皮膜脱落が激しく、しごき加工時の摩擦せん断係数も比較的高い。潤滑皮膜2は、しごき加工時の摩擦せん断係数が特に低いが、据え込み加工時の皮膜脱落が見られ、焼付きが発生し易い。潤滑皮膜3の焼付き抑制能は、比較的良好であるが、皮膜脱落がみられ、摩擦せん断係数も高めである。潤滑皮膜4および5では、潤滑皮膜3の皮膜脱落を抑制するために皮膜の付着質量を低減した。皮膜の付着質量の低減により皮膜脱落は良化するが、摩擦せん断係数は高めのままであり、焼付き抑制能は悪化した。一方、潤滑皮膜6では、皮膜の脱落が見られず、焼付き抑制能および摩擦せん断係数も良好であった。
以上の実施例から分かるように、本潤滑評価方法は、高難易度の閉塞鍛造における潤滑皮膜の挙動を明確に表現できるものである。これにより、使用条件に適した潤滑皮膜の選定や開発が容易になる他、予め本評価方法で性能確認することにより実機鍛造での金型破損などのリスクを回避できるなど、工業的な貢献度は大きい。実際に、本潤滑評価方法によって実機で評価を行ったところ、良好な評価結果を得ることができた。
以上、本発明を詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様でも実施することができる。
1 上パンチ(第1金型)、1a (上パンチの)下端面(接触面)、2 下パンチ(第2金型)、2a (下パンチの)上端面(接触面)、3 ベアリング部、4 試験片、4” (評価した)試験片、7 駆動部、12 溝(凹凸部)、13 枠部材(凹凸部)。

Claims (7)

  1. 金属製の試験片について潤滑皮膜の潤滑性能を評価する塑性加工用潤滑皮膜評価方法であって、
    前記試験片を第1金型及び第2金型で挟み、該第1金型及び該第2金型が前記試験片を挟圧することにより、該試験片を塑性変形させる据え込み加工を行い、
    ベアリング部が塑性変形した試験片の表面に押し付けられながら該表面上を移動することにより前記塑性変形した試験片を変形させるしごき加工を行う塑性加工用潤滑皮膜評価方法。
  2. 前記試験片に、据え込み率20%以上の据え込み加工を施す、請求項に記載の塑性加工用潤滑皮膜評価方法。
  3. 金属製の試験片について潤滑皮膜の潤滑性能を評価する塑性加工用潤滑皮膜評価装置であって、
    ベアリング部と、
    該ベアリング部を移動させる駆動部と
    第1金型及び第2金型と
    を備え、
    前記試験片を前記第1金型及び前記第2金型で挟み、該第1金型及び該第2金型が前記試験片を挟圧することにより、該試験片を塑性変形させる据え込み加工を行い、
    前記ベアリング部が塑性変形した試験片の表面に押し付けられながら該表面上を移動することにより前記塑性変形した試験片を変形させるしごき加工を行う塑性加工用潤滑皮膜評価装置。
  4. 前記試験片と接触する前記第1金型及び前記第2金型それぞれの接触面には、凹凸部が形成されている、請求項に記載の塑性加工用潤滑皮膜評価装置。
  5. 前記ベアリング部は球面状である、請求項3または4に記載の塑性加工用潤滑皮膜評価装置。
  6. 前記ベアリング部は、25mmの曲率半径を有する球面状である、請求項に記載の塑性加工用潤滑皮膜評価装置。
  7. 前記ベアリング部の表面粗さがRzで1μm未満である、請求項のいずれか一項に記載の塑性加工用潤滑皮膜評価装置。
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