JP5919333B2 - 税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム - Google Patents

税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5919333B2
JP5919333B2 JP2014139120A JP2014139120A JP5919333B2 JP 5919333 B2 JP5919333 B2 JP 5919333B2 JP 2014139120 A JP2014139120 A JP 2014139120A JP 2014139120 A JP2014139120 A JP 2014139120A JP 5919333 B2 JP5919333 B2 JP 5919333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
tax
journal
profit
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014139120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016018280A (ja
Inventor
博 滝澤
博 滝澤
幸子 川西
幸子 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Internet Disclosure Co Ltd
Original Assignee
Internet Disclosure Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Internet Disclosure Co Ltd filed Critical Internet Disclosure Co Ltd
Priority to JP2014139120A priority Critical patent/JP5919333B2/ja
Publication of JP2016018280A publication Critical patent/JP2016018280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5919333B2 publication Critical patent/JP5919333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラムに関する。
従来、税務処理又は会計処理に係る入力ミスを減らすための装置は、既にいくつか提案されている。例えば、特許文献1では、法人税申告書を作成する際の入力ミス若しくは入力忘れを減らすために、数値の入力を簡単化した税務会計処理装置が提案されている。
ところで、経営活動では、財政状態および経営成績を管理するために、会計期間内のすべての取引を複式簿記に即した仕訳の形で把握する。その仕訳を集積した形態のひとつに仕訳帳があるが、会計業務では、繰越残高試算表と仕訳帳から残高試算表を作成して、残高試算表によりさまざまな利益を示すことが求められている。それらの利益のうち、税引後利益は会計業務で算出した税引前利益から負担すべき法人税等を差し引くことにより算出される。また負担すべき法人税等の額は、税引前利益に税務上の加算減算項目を加味した課税所得に基づき算出される。
特開2002−279144号公報
税引後利益の算出において、税務処理と会計処理との連携が求められている。ここで、税引後利益の算出では、課税所得の算出という処理過程が介在し、法人税等の納付情報等も必要であるため、負担すべき法人税額を自動的に仕訳の形で生成するシステムは提案されていなかった。
本発明では、会計処理と税務処理をシステム的に統合し、仕訳入力を完了した時点で、特別な税務処理を行うことなく、負担すべき法人税等を自動的に仕訳の形で生成し、これら入力された仕訳と生成した仕訳とにより、税引後利益を算出可能な税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラムを提案する。
本発明の一態様の税務会計処理装置は、会計処理と税務処理を統合し、前記会計処理への仕訳入力に応じて税引後利益を算出する税務会計処理装置であって、仕訳帳データベースに格納された複数の仕訳データに基づく残高試算表データを格納した残高試算表データベースから前記残高試算表データを読み出し、該残高試算表データから複式簿記に則り税引前利益データを算出する利益取得部と、税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納した加算減算情報データベースから前記加算減算データを読み出し、該加算減算データと前記利益取得部により算出された前記税引前利益データとから課税所得データを算出する課税所得取得部と、前記課税所得データに対する税率を示す税率データを格納している税率情報データベースから前記課税所得取得部により算出された前記課税所得データに対する税率データを読み出すと共に、税額の納付データを格納した納付情報データベースから前記税額の納付データを読み出し、前記読み出した税率データ及び税額の納付データと前記課税所得取得部により算出された前記課税所得データとから、前記課税所得データに対する法人税額データと前記課税所得データに対する法人地方税額データとを含む税額データを算出する税額取得部と、前記税額取得部により算出された前記税額データから税額の仕訳データを作成し、該税額の仕訳データを前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する更新を行う更新部と、を具備し、前記利益取得部は、前記残高試算表データに加えて、前記更新部により更新された前記仕訳帳データベースに格納された前記税額の仕訳データを使用して、税引後利益データを算出する。
また、本発明の一態様の税務会計処理方法は、会計処理と税務処理を統合し、前記会計処理への仕訳入力に応じて税引後利益を算出する税務会計処理方法であって、コンピュータに、仕訳帳データベースに格納された複数の仕訳データに基づく残高試算表データを格納した残高試算表データベースから前記残高試算表データを読み出し、該残高試算表データから複式簿記に則り税引前利益データを算出させることと、前記コンピュータに、税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納した加算減算情報データベースから前記加算減算データを読み出し、該加算減算データと前記算出された前記税引前利益データとから課税所得データを算出させることと、前記コンピュータに、前記課税所得データに対する税率を示す税率データを格納している税率情報データベースから前記算出された前記課税所得データに対する税率データを読み出すと共に、税額の納付データを格納した納付情報データベースから前記税額の納付データを読み出し、前記読み出した税率データ及び税額の納付データと前記算出された前記課税所得データとから、前記課税所得データに対する法人税額データと前記課税所得データに対する法人地方税額データとを含む税額データを算出させることと、前記コンピュータに、前記算出された前記税額データから税額の仕訳データを作成し、該税額の仕訳データを前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する更新を行わせることと、前記コンピュータに、前記残高試算表データと前記更新された前記仕訳帳データベースに格納された前記税額の仕訳データとを使用して、税引後利益データを算出させることと、を行わせる。
また、本発明の一態様の税務会計処理プログラムは、会計処理と税務処理を統合し、前記会計処理への仕訳入力に応じて税引後利益を算出する税務会計処理プログラムであって、コンピュータに、仕訳帳データベースに格納された複数の仕訳データに基づく残高試算表データを格納した残高試算表データベースから前記残高試算表データを読み出し、該残高試算表データから複式簿記に則り税引前利益データを算出させる手順と、前記コンピュータに、税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納した加算減算情報データベースから前記加算減算データを読み出し、該加算減算データと前記算出された前記税引前利益データとから課税所得データを算出させる手順と、前記コンピュータに、前記課税所得データに対する税率を示す税率データを格納している税率情報データベースから前記算出された前記課税所得データに対する税率データを読み出すと共に、税額の納付データを格納した納付情報データベースから前記税額の納付データを読み出し、前記読み出した税率データ及び税額の納付データと前記算出された前記課税所得データとから、前記課税所得データに対する法人税額データと前記課税所得データに対する法人地方税額データとを含む税額データを算出させる手順と、前記コンピュータに、前記算出された前記税額データから税額の仕訳データを作成し、該税額の仕訳データを前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する更新を行わせる手順と、前記コンピュータに、前記残高試算表データと前記更新された前記仕訳帳データベースに格納された前記税額の仕訳データとを使用して、税引後利益データを算出させる手順と、を実行させる。
本発明の一態様によれば、会計処理と税務処理とをシステム的に統合し、仕訳入力を完了した時点で、特別な税務処理を行うことなく、負担すべき法人税等を自動的に仕訳の形で生成し、これら入力された仕訳と生成した仕訳とにより、税引後利益を算出することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る税務会計処理装置の構成例を示す機能ブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る税務会計処理装置の動作例を示すフローチャートである。 図3は、仕訳入力画面の表示例を示す図である。 図4は、更新前の仕訳帳データベースの最終レコード例を示す図である。 図5は、税引前利益及び税引後利益を算出する過程を示す図である。 図6は、課税所得計算の過程を示す図である。 図7は、未払いの法人税額を算出する過程を示す図である。 図8は、未払いの法人地方税を算出する過程を示す図である。 図9は、自動生成された仕訳データのレコード例を示す図である。 図10は、法人税等負担率と法定実効税率との差異の比較に係る計算過程を示す図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る税務会計処理装置の構成例を示す機能ブロック図である。 図12は、第2実施形態に係る税務会計処理装置の動作例を示すフローチャートである。 図13は、税効果会計の計算の過程を示す図である。 図14は、法人税等負担率と法定実効税率との差異の比較に係る計算過程を示す図である。 図15は、法人税等調整額データを算出する過程を示す図である。 図16は、自動生成された税効果会計の仕訳データのレコード例を示す図である。 図17は、税引後利益を算出する過程を示す図である。 図18は、法人税等負担率と法定実効税率との差異の比較に係る計算過程を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る税務会計処理装置について図1乃至図10を使用して説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る税務会計処理装置1は、入力部10と、制御部20と、記録部30と、一時記憶部40と、表示部50と、を有する。
ここで、入力部10は、制御部20にデータを入力するための、例えばマウスなどのポインティングデバイスやキーボード等の入力装置である。制御部20は、入力部10からの入力に応じて当該税務会計処理装置1の全体を制御するための、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等のコンピュータにおけるCPU等のプロセッサである。
また、記録部30は、各種データベース(DB)を記録した例えばハードディスク等の記録媒体であり、PC等のコンピュータに内蔵されていても良いし、ネットワークを介して制御部20がデータを読み書きできるような外部記録媒体として構成しても良いし、携帯可能な記録媒体であるUSBメモリ等として構成しても良い。即ち、図1では、各種DBは、税務会計処理装置1の内部に構成されているものとしているが、装置の外部に構成されていても良い。
ここで記録部30に記録されたDBとしては、仕訳帳データベース(DB)31と、残高試算表データベース(DB)32と、加算減算情報データベース(DB)33と、納付情報データベース(DB)34と、税率情報データベース(DB)35と、プログラム記憶部36と、を有している。
仕訳帳DB31は、一定期間内の複数の仕訳データを格納するデータベースである。仕訳データは、複式簿記に基づいたデータであって、例えば、売掛金の借方科目に対して売掛金額が150万円とし、売上の貸方科目に対して売上金額が150万であるデータを有する。また、仕訳帳DB31は、入力部10によりデータが入力されたとき、若しくは、後述するようにして新しい仕訳データが作成されたときに更新される。
残高試算表DB32は、残高試算表データを格納している。残高試算表データは、前年度残高データに加えて、前記仕訳データが仕訳帳DB31から転記されているものである。
加算減算情報DB33は、税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納している。
納付情報DB34は、例えば、中間申告の際の法人税の納付情報等を示す納付データ、等を格納している。
税率情報DB35は、課税所得データに対する法人税等の税率データを格納している。
プログラム記憶部36は、制御部20に、入力部10に入力されたデータや各データベースに格納されているデータに基づいて、本実施形態に係る税務会計処理を実行させるための、本実施形態に係る税務会計処理プログラム等の各種プログラムを格納している。
一時記憶部40は、制御部20が前記税務会計処理プログラム等の実行中に各データベースから読み出したデータや算出したデータ等を一時的に記憶するための、例えばPC等のコンピュータに内蔵されたメモリである。
表示部50は、制御部20による前記税務会計処理プログラム等の実行中に制御状況、制御結果、演算結果等の各種情報を表示するための、例えばCRTや液晶ディスプレイ等の表示装置である。なお、本実施形態では、税務会計処理装置1が表示部50を有するものとしているが、それに代えて或いは更に、プリンタ等の印刷部を有するものとし、制御部20からの各種情報を印刷出力するものとしても良いことは勿論である。
制御部20は、前記税務会計処理プログラムに従って、入力反映部21、利益取得部22、課税所得取得部23、税額取得部24、更新部25、及び表示制御部26として機能する。
ここで、入力反映部21は、入力部10により入力されたデータを仕訳データとして仕訳帳DB31へ格納する。また、その仕訳データを残高試算表DB32に格納された残高試算表データに転記する。
利益取得部22は、残高試算表DB32に格納されている残高試算表データから税引前利益データを算出し、それを一時記憶部40へ記憶させる。また、後述するようにして作成された税額データに基づく税額の仕訳データを使用することで、税引後利益データを算出する機能も有する。
課税所得取得部23は、一時記憶部40から税引前利益データを読み出して、また、加算減算情報DB33から加算減算データを読み出して、それらから課税所得データを算出し、該算出した課税所得データを一時記憶部40に記憶させる。
税額取得部24は、一時記憶部40から課税所得データを読み出して、また、納付情報DB34から納付データを、税率情報DB35から税率データなどをそれぞれ読み出して、それら読み出された各データから税額データを算出し、その算出した税額データを一時記憶部40に記憶させる。
更新部25は、一時記憶部40に記憶された税額データから税額の仕訳データを作成して、仕訳帳DB31に追加格納する、あるいは、既に税額の仕分けデータが存在する場合には上書き格納することで、仕訳帳DB31を更新する。利益取得部22は、上述のように、この作成された税額の仕訳データを使用して税引後利益データを算出するようになっている。
表示制御部26は、算出された税引後利益データ等を表示部50に表示させる。
次に、本実施形態に係る税務会計処理装置1の動作例を、図2のフローチャートを参照して説明する。
プログラム記憶部36には、このフローチャートに従った各手順を制御部20に実施させるための本実施形態に係る税務会計処理プログラムが格納されている。従って、制御部20がプログラム記憶部36からこの税務会計処理プログラムを読み込んで実行することで、制御部20により、このフローチャートに従った各手順が実施される。
まず、ステップS101において、制御部20の入力反映部21は、表示制御部26を介して、図3に示すような仕訳入力画面を表示部50に、表示させる。この仕訳入力画面には、仕訳に係る項目、すなわち仕訳入力年月日、伝票ナンバー(NO)、借方CODE、借方科目、借方金額、貸方CODE、貸方科目、貸方金額、及び摘要を含む項目が表示され、項目ごとの入力欄が当該項目の下部に表示されている。
このような仕訳入力画面を表示させた後、入力反映部21は、ステップS102において、仕訳入力画面の入力欄に対する入力部10からの文字や金額の入力を受け付ける。そして、入力反映部21は、入力部10から入力がなされると、表示制御部26を介して、仕訳入力画面の項目の当該入力欄の表示をその入力に応じた表示に変更させる。また、必要に応じて、演算を行って、その演算結果を提示すべき欄に、その演算結果を表示させる。例えば、入力部10によって仕訳入力画面の借方金額の項目に対応する入力欄に対して金額が入力される操作がなされると、その入力金額を当該入力欄に表示させると共に、その金額と、借方金額の項目に対応する他の入力欄に入力済み(既表示)の金額とを合計する演算を行い、その合計された金額を借方金額の項目の最下段に設けられた合計金額欄に表示させる。
このような仕訳入力画面による仕訳入力が終了すると、例えば、入力部10により図示しない終了の操作あるいは税引後利益の表示の指示操作があると、次のステップS103に進む。
ステップS103において、制御部20の入力反映部21は、図3に示したような仕訳入力画面の各行に入力された文字や金額を示すデータを、年月日欄に入力された年月日を示すデータと共に1つの仕訳データとして、仕訳帳DB31に転記する。ここで、1つの仕訳データとは、図4に示すように、仕訳帳DB31の1つのレコードのことである。
また、ステップS104において、制御部20の入力反映部21は、更新された仕訳帳DB31の複数の仕訳データから残高試算表データを算出し、その算出した残高試算表データを残高試算表DB32に入力することで、残高試算表DB32を更新する。ここで、残高試算表データは次のようにして算出される。
その後、ステップS105において、制御部20の利益取得部22は、残高試算表DB32から残高試算表データを読み出し、一時記憶部40に一時記憶する。そして、この一時記憶した残高試算表データから複式簿記に則って税引前利益データを算出して、その算出した税引前利益データを一時記憶部40に一時記憶する。具体的には、利益取得部22は、図5の残高試算表から損益計算書部分を取り出した計算例に示すように、複数の仕訳データの内、売上高にかかわるデータをまとめて、売上高データ101を算出する。また、利益取得部22は、複数の仕訳データの内、売上原価にかかわるデータをまとめて、売上原価データ102を算出する。利益取得部22は、売上高データ101から売上原価データ102を減算して、売上総利益データ103を算出し、売上総利益データ103を一時記憶部40に一時記憶する。また、利益取得部22は、仕訳データの内、販売及び一般管理にかかわる法定福利費や水道光熱費などのデータをまとめて、販売費及び一般管理費データ104を算出する。その後、利益取得部22は、一時記憶部40から売上総利益データ103を読み出して、売上総利益データ103から販売費及び一般管理費データ104を減算することで、営業利益データ105を算出し、一時記憶部40に一時記憶する。また、利益取得部22は、仕訳データの内、営業外収益にかかわる受取利息・配当金などのデータをまとめて、営業外収益データ106を算出する。また、利益取得部22は、仕訳データの内、営業外費用にかかわる支払利息などのデータをまとめて、営業外費用データ107を算出する。その後、利益取得部22は、一時記憶部40から営業利益データ105を読み出して、営業利益データ105に対して、営業外収益データ106を加算し、さらに営業外費用データ107を減算して、経常利益データ108を算出し、経常利益データ108を一時記憶部40に一時記憶する。その後、利益取得部22は、経常利益データ108から税引前利益データ(税引前当期純利益データ)109を算出して、税引前利益データ109を一時記憶部40に一時記憶する。なお、税引前利益は、一般的に、経常利益から特別損益を加減算して算出される。本実施形態では、説明を簡易にするために特別損益は考慮されておらず、経常利益データ108の金額は税引前利益データ109の金額と同額となる。
次に、ステップS106において、制御部20の課税所得取得部23は、図6の計算例に示すように、一時記憶部40に一時記憶されているステップS105において算出された税引前利益データ109と、加算減算情報DB33から読み出した加算減算データ110である所得税の控除額データ(法人税額控除所得税額データ111)等のデータを加算減算することで算出した加算減算項目の合計データ112とから、課税所得データ113を算出する。この課税所得データ113は、法人税等の税額の算出に用いられるものであり、そのため、課税所得取得部23は、この算出した課税所得データ113を、一時記憶部40に一時記憶する。
そして、この一時記憶部40に一時記憶された課税所得データ113に基づいて、ステップS107において、制御部20の税額取得部24は、図7の法人税額の計算例に示すように、法人税額データ114を算出する。すなわち、税額取得部24は、課税所得データ113に基づく課税標準である課税所得データ115と、税率情報DB35から読み出した税額データ(課税所得に対する税率)とにより、法人税額データ114を算出し、この算出した法人税額データ114を一時記憶部40に一時記憶する。
なお、この法人税額データ114の算出過程では、課税所得データ113は、そのまま使用されるのではなく、課税標準として用いられている。すなわち、未払いの法人税額の計算では、課税所得データ113の下3桁を切り捨てた値を有する課税標準である課税所得データ115が用いられる。
税額取得部24は、次に、ステップS108において、図7に示すように、未払いの法人税額データ116を、一時記憶部40に一時記憶されている法人税額データ114と、復興特別法人税額データ117と、を用いて算出する。
すなわち、税額取得部24は、図7に示すように、復興特別法人税額データ117を、一時記憶部40に一時記憶されている法人税額データ114に対して税率情報DB35から読み出した税率データで示される10%の税率を掛けて算出した値から、復興特別所得税額データを差し引く計算により算出し、その算出した復興特別法人税額データ117を一時記憶部40に一時記憶する。
そして、税額取得部24は、図7に示すように、未払いの法人税額データ116を、一時記憶部40に一時記憶されている法人税額データ114及び復興特別法人税額データ117と、加算減算情報DB33から読み出した所得税の控除額データ(法人税額控除所得税額データ111)及び中間申告における納付額データと、から算出する。税額取得部24は、こうして算出した未払いの法人税額データ116を一時記憶部40に一時記憶する。
こうして未払いの法人税額データ116を算出した後、ステップS109において、税額取得部24は、図8に示すように、未払いの法人地方税額データ118を算出する。なお、この未払いの法人地方税額データ118は、未払いの法人住民税額データ119と、未払いの法人事業税額データ120と、未払いの地方法人特別税額データ121と、を含む。この未払いの法人地方税額データ118の算出には、一時記憶部40に一時記憶されている課税標準である課税所得データ115及び課税標準である未払いの法人税額データ122と、税率情報DB35に格納されている税率データと、各税額データに対する中間申告における納付額データとが用いられている。
なお、課税標準である未払いの法人税額データ122は、一時記憶部40に一時記憶されている未払いの法人税額データ116が下3桁を切り捨てられたデータとしている。なお、図8では、これら課税標準である課税所得データ115及び課税標準である未払いの法人税額データ122は、千円単位で示されている。
税額取得部24は、この未払いの法人住民税額データ119を、図8に示すように、課税標準である未払いの法人税額データ122に基づいて算出する。すなわち、税額取得部24は、未払いの法人住民税額データ119を、課税標準である未払いの法人税額データ122に対する税率データと、利子割データ123と、均等割データ124と、中間申告における納付データと、により算出し、その算出した法人住民税額データ119を一時記憶部40に一時記憶する。
また、税額取得部24は、図8に示すように、法人事業税額データ125を算出する。すなわち、税額取得部24は、税率情報DB35から税率データを読み出して、課税標準である課税所得データ115に対して超過税率データを乗じるようにして、法人事業税額データ125を算出する。そして、この算出した法人事業税額データ125を一時記憶部40に一時記憶する。
その後、税額取得部24は、図8に示すように、一時記憶部40に一時記憶された法人事業税額データ125から納付情報DB34から読み出した中間申告における納付額データを差し引いて、未払いの法人事業税額データ120を算出する。そして、この算出した未払いの法人事業税額データ120を一時記憶部40に一時記憶する。
さらに、税額取得部24は、図8に示すように、地方法人特別税額データ126を算出する。すなわち、税額取得部24は、納付情報DB34から読み出した納付データを用いて、さらに課税標準である課税所得データ115に対して標準税率データを乗じることで、地方法人特別税額データ126を算出する。そして、この算出した地方法人特別税額データ126を一時記憶部40に一時記憶する。
その後、税額取得部24は、図8に示すように、一時記憶部40に一時記憶された地方法人特別税額データ126から、納付情報DB34から読み出した中間申告で納付した税額データを差し引いて、未払いの地方法人特別税額データ121を算出する。そして、この算出した未払いの地方法人特別税額データ121を一時記憶部40に一時記憶する。
そして、税額取得部24は、図8に示すように、一時記憶部40に一時記憶された未払いの法人住民税額データ119と、未払いの法人事業税額データ120と、未払いの地方法人特別税額データ121と、を合計することで、未払いの法人地方税額データ118を算出する。税額取得部24は、こうして算出した未払いの法人地方税額データ118を、一時記憶部40に一時記憶する。
なお、未払いの法人税額データ116と未払いの法人地方税額データ118とを、以降、まとめて未払いの税額データと総称する。
こうして一時記憶部40に一時記憶された未払いの税額データから、ステップS110において、制御部20の更新部25は、未払いの税額データが計上されている仕訳データを自動作成して、この作成した仕訳データを仕訳帳DB31に追加又は上書き格納することで、仕訳帳DB31を更新する。なお、この自動作成される未払いの税額データの仕訳データにおける日付は、図9に示すように、仕訳帳DB31に格納されている損益に影響する仕訳データの最後の日付と同日となる。例えば、図9に示すように、仕訳帳DB31に格納されている損益に影響する最後の仕訳データ127の日付が、例えば2013年12月24日であるとすると、更新部25は、この2013年12月24日を作成した未払いの税額データの仕訳データに設定する。従って、図9に示すように、仕訳帳DB31に追加又は上書き格納された仕訳データにおける未払いの税額データ128の日付は、この2013年12月24日となっている。
こうして、仕訳帳DB31が更新されたならば、ステップS111において、制御部20の利益取得部22は、図5に示すように、税引後利益データ129を算出する。すなわち、利益取得部22は、一時記憶部40に一時記憶されている残高試算表データに含まれる税引前当期純利益データである税引前利益データ109から、更新された仕訳帳DB31に追加又は上書き格納された仕訳データにおける未払いの税額データ128を差し引くことで、当期純利益データである税引後利益データ129を算出する。その後、利益取得部22は、表示制御部26により、例えば図9に示すような税引後利益算出結果を表示部50に表示させることで、税引後利益データ129をユーザに提示する。
なお、ここでは税引後利益データ129を、一時記憶部40に一時記憶されている残高試算表データの税引前利益データ109と更新された仕訳帳DB31に追加又は上書き格納された仕訳データにおける未払いの税額データ128とから算出するものとしたが、それに限らない。すなわち、上記ステップS110において、更新部25が、仕訳帳DB31の更新と共に、その更新後の仕訳帳DB31の複数の仕訳データから残高試算表データを算出し、その算出した残高試算表データを残高試算表DB32に入力することで、残高試算表DB32を更新することも行うようにすれば、利益取得部22は、残高試算表DB32からその更新された残高試算表データを用いることで、税引後利益データ129を算出することも可能である。
また、入力部10により法人税等負担率データと法定実効税率データとの比較を行う操作がなされると、ステップS112において、制御部20の税額取得部24は、図10に示すように、調整後の法人税等負担率データ130を算出し、それと法定実効税率データ131との比較が可能なように、それらを表示制御部26により表示部50に表示させる。すなわち、調整後の法人税等負担率データ130は、調整後の法人税等データ132から税引前利益データ109を除算することで算出されるものであり、この例では40%と算出されている。法定実効税率データ131は、法人税率、法人事業税率及び法人住民税率により定まる値であって、税率情報DB35から読み出して使用され、本実施形態では38%として説明する。
ここで、調整後の法人税等データ132は、法人軽減税率の影響データ133、加算減算の影響データ134及び均等割データ124などを含む各データを法人税等データ135に対して加減算することにより算出され、その算出結果が一時記憶部40に一時記憶される。なお、法人税等データ135は、中間申告の際の納付データと期末引当データ136とを加減算することで算出される。この期末引当データ136は、未払いの税額データ128である。なお、税額取得部24は、法人税等データ135に対して税引前利益データ109を除算することで法人税等負担率データ130(46%)を得、この算出した法人税等負担率データ130を一時記憶部40に一時記憶する。その後、税額取得部24は、表示制御部26により表示部50に、例えば図10のような法人税等負担率と法定実効税率の調整用計算の結果を表示させる。
ユーザは、表示部50に表示されたこの法人税等負担率と法定実効税率の調整用計算の結果を見て、調整後の法人税等負担率データ130(40%)と法定実効税率データ131(38%)との差異を知ることができる。
なお、税額取得部24は、図10に示すように、受取利息・配当金データに対する源泉所得税額、すなわち、利息配当に関する法人税額データ(法人税額控除所得税額データ111)及び利息配当に関する地方税額データ(利子割データ123)を算出することもできる。この利息配当に関する法人税額データは、図7示したような未払いの法人税額の計算の際に、法人税額控除所得税額データ111として用いられる。また、利息配当に関する地方税額データは、図8示したような未払いの法人住民税額データ119の算出の際に利子割データ123として用いられる。
その後、入力部10による終了操作を待って、処理が終了する。勿論、法人税等負担率データと法定実効税率データとの比較表示を見たユーザが、仮の仕訳を作成して例えば今後の経営シミュレーションなどを行う場合には、上記ステップS101の動作から繰り返すことも可能である。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る税務会計処理装置1は、仕訳データを入力された残高試算表データを読み込み、さらに、税率データ、加算減算データ及び納付データを読み込んで未払いの税額データ128を算出し、この未払いの税額データ128を仕訳帳DB31に入力し、この入力により仕訳帳DB31を更新するようにしている。これにより、税務会計処理装置1は、更新された仕訳帳DB31の仕訳データに基づいて税引後利益データ129を算出可能となる。したがって、ユーザは、税務会計処理装置1へ仕訳データを入力完了した時点で、会計処理と税務処理とを別途に行わずとも、税引後利益データ129を知ることができるようになる。
また、この税務会計処理装置1は、調整後の法人税等負担率データ130と法定実効税率データ131との差異を比較するための表示を行うことができる。この表示により、ユーザは、法人税等負担率データと法定実効税率データとを容易に把握することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る税務会計処理装置について、図11乃至図18を使用して説明する。本実施形態に係る税務会計処理装置2は、税引後利益データの算出において、税効果会計を適用するようにしたものである。なお、本実施形態に係る構成及び動作の説明において、第1実施形態の構成及び動作と同一となる部分については、その説明を省略する。
本実施形態に係る税務会計処理装置2は、図11に示すように、第1実施形態に係る税務会計処理装置1の構成に加えて、さらに、記録部30が税効果会計DB37を有している。
この税効果会計DB37は、税効果会計データを格納している。税効果会計データとは、納付情報DB34に格納されている納付データ及び法人税額控除所得税額データと加算減算情報DB33に格納されている加算減算データとを、将来減算一時差異データ、将来加算一時差異データ、永久差異の影響データ及びその他のデータに区分するための税効果属性を示すデータである。
税額取得部24は、この税効果会計DB37から読み出されたこの税効果会計データを使用して、税効果仕訳データ、つまり繰延税金資産データ、繰延税金負債データ、永久差異の影響データを算出する機能を有している。
以下、第2実施形態に係る税務会計処理装置2の具体的な動作手順を、図12を使用して説明する。なお、第1実施形態と同一の動作手順、すなわちステップS101乃至ステップS106については、その説明を省略する。
前述したようにして課税所得データ113を算出したならば、次に、ステップS201において、制御部20の税額取得部24は、図13に示すように、税効果会計DB37より税効果属性を示す税効果会計データを読み出し、加算減算情報DB33から読み出した加算減算データ110を、将来減算一時差異データ、将来加算一時差異データ、永久差異の影響データ及びその他のデータに区分けする。そして、税額取得部24は、それら区分けした将来減算一時差異データ、将来加算一時差異データ、永久差異の影響データ及びその他のデータそれぞれの合計値201を算出し、それら算出した各合計値201を一時記憶部40に一時記憶する。
その後、税額取得部24は、一時記憶部40に一時記憶された将来減算一時差異データ、将来加算一時差異データ、永久差異の影響データ及びその他のデータの各合計値201に対して、税率情報DB35から読み出した法定実効税率データ131を区分ごとの各合計値201に対して乗じることにより、税効果仕訳データつまり繰延税金資産データ202、繰延税金負債データ203及び永久差異の影響データ204を算出する。そして、それら算出した繰延税金資産データ202、繰延税金負債データ203及び永久差異の影響データ204を一時記憶部40に一時記憶する。なお、繰延税金資産データ202及び繰延税金負債データ203は、流動性又は固定性にそれぞれ区分可能であるが、ここではその区分の説明を省略している。また、永久差異の影響データ204は、例えば、後述するように法人税等負担率データ137と、法定実効税率データ131との比較のために使用される。
また、税額取得部24は、図14に示すように、納付情報DB34より読み出した期首残高の税額データ205に法定実効税率データ131を乗じる計算により、期首残高の税額に対する繰延税金資産データ206を算出し、算出した期首残高の税額に対する繰延税金資産データ206を一時記憶部40に一時記憶する。さらに、税額取得部24は、第1実施形態のステップS107〜ステップS109のような処理を行って、未払いの法人税額データ116、未払いの法人住民税額データ119、未払いの法人事業税額データ120、及び未払いの地方法人特別税額データ121を算出し、それらを合計することで当期未払いの税額データ207を求める。そして、該当期未払いの税額データ207に法定実効税率データ131を乗じる計算により当期未払いの税額に対する繰延税金資産データ208を算出し、この算出した当期未払いの税額に対する繰延税金資産データ208を一時記憶部40に一時記憶する。その後、それら一時記憶した期首残高の税額に対する繰延税金資産データ206と、当期未払いの税金に対する繰延税金資産データ208との差を得ることで未払い事業税額データ209を求め、この算出した未払い事業税額データ209を一時記憶部40に一時記憶する。次に、税額取得部24は、図15に示すように、一時記憶した未払い事業税額データ209から繰延税金資産データ202を差し引くことで法人税等調整額データ210を算出し、この算出した法人税等調整額データ210を一時記憶部40に一時記憶する。
その後、ステップS202において、制御部20の更新部25は、一時記憶部40に一時記憶された法人税等調整額データ210を読み出して、税効果会計の仕訳データを自動作成して、この作成した繰延税金資産データ202、繰延税金負債データ203及び法人税等調整額データ210が計上されている仕訳データを仕訳帳DB31に追加又は上書き格納することで、仕訳帳DB31を更新する。なお、この自動作成される税効果会計の仕訳データにおける日付は、図16に示すように、仕訳帳DB31に格納されている損益に影響する仕訳データの最後の日付と同日となる。
こうして、仕訳帳DB31が更新されたならば、ステップS203において、制御部20の利益取得部22は、図17に示すように、税効果考慮後の税引後利益データ211を算出し、算出した税効果考慮後の税引後利益データ211を一時記憶部40に一時記憶する。その後、利益取得部22は、表示制御部26により、例えば図17に示すような税引後利益算出結果を表示部50に表示させることで、税効果考慮後の税引後利益データ211をユーザに提示する。
また、ステップS204において、制御部20の税額取得部24は、図18に示すように、調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ212を算出し、それと法定実効税率データ131との比較が可能なように、それらを表示制御部26により表示部50に表示させる。ここで、調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ212は、調整後の法人税等データ132から税引前利益データ109を除算することで算出される。また、調整後の法人税等データ132は、永久差異の影響データ204を含む各データを法人税等負担率データ137に対して加減算することにより算出される。なお、算出された調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ212及び調整後の法人税等データ132は、一時記憶部40に一時記憶される。
また、税額取得部24は、図18に示すように、期末引当データ136等から算出された法人税等データ135から法人税等調整額データ210を差し引くことで税効果を考慮した場合の法人税等税額データ213を算出し、この算出した税効果を考慮した場合の法人税等税額データ213を一時記憶部40に一時記憶する。
そして、税額取得部24は、算出された税効果を考慮した場合の法人税等税額データ213に対して、税引前利益データ109を除算する計算を行うことで、法人税等負担率データ137(35%)を算出し、算出した法人税等負担率データ137を一時記憶部40に一時記憶する。
ここで、税額取得部24は、図13に示す永久差異の影響データ204を、図18に示すように符号を変えて(マイナスを付けた永久差異の影響データ204として)用い、また、図8に示すような均等割データ124を用いて、図18に示すように調整後の法人税等データ132を算出し、算出した調整後の法人税等データ132を一時記憶部40に一時記憶する。
そして、税額取得部24は、この一時記憶した調整後の法人税等データ132から税引前利益データ109を除算する計算により、調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ212(36%)を算出し、この算出した調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ212を一時記憶部40に一時記憶する。
ユーザは、表示部50に表示されたこのような算出結果により、税効果会計を適用した場合における、調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ212(36%)と法定実効税率データ131(38%)との差異を知ることができる。
以上のように、本発明の第2実施形態に係る税務会計処理装置2は、第1実施形態で加算減算データ等に加えて、さらに税効果会計データを読み出して、繰延税金資産データ202及び繰延税金負債データ203を含む仕訳データを算出し、これら算出した仕訳データから税効果会計の仕訳データを自動作成して仕訳帳DB31に追加又は上書き格納することで、仕訳帳DB31は税効果会計制度に即した仕訳データを格納した仕訳帳DB31として更新される。したがって、ユーザは、本第2実施形態に係る税務会計処理装置2へ仕訳データを入力完了した時点で、税効果会計制度に即した税効果考慮後の税引後利益データ211を知ることができる。
また、本実施形態に係る税務会計処理装置2は、税効果会計を適用したときの法人税等負担率データと法定実効税率データとを比較可能な表示を行うことができる。この比較表示により、ユーザは、税効果会計を適用したときの法人税等負担率データと法定実効税率データとの差異を知ることができる。
なお、本発明は、法人に限らず個人に対しても適用可能であることは言うまでもない。
なお、税務会計処理プログラムとして、各種データの算出を演算式により実現する場合を例に説明したが、演算式をセルに定義した表計算シートの形式であっても構わない。
なお、本発明の各実施形態において、税引後利益等の算出のために用いた各種データの項目、データの値は一例である。また、現時点の法律等に基づいて各種データ項目を説明したが、例えば、今後、復興特別法人税が廃止されることが予定されており、そうなった際には、復興特別法人税を削除する、あるいは常にデータ値を0にする等、適宜装置又はプログラムを修正すれば良い。本発明の税務会計処理装置、税務会計処理方法、又は税務会計処理プログラムは、その時点の法律などに応じて、適宜修正可能なことは言うまでもない。
1,2…税務会計処理装置、 10…入力部、 20…制御部、 21…入力反映部、 22…利益取得部、 23…課税所得取得部、 24…税額取得部、 25…更新部、 26…表示制御部、 30…記録部、 31…仕訳帳DB、 32…残高試算表DB、 33…加算減算情報DB、 34…納付情報DB、 35…税率情報DB、 36…プログラム記憶部、 37…税効果会計DB、 40…一時記憶部、 50…表示部、 101…売上高データ、 102…売上原価データ、 103…売上総利益データ、 104…販売費及び一般管理費データ、 105…営業利益データ、 106…営業外収益データ、 107…営業外費用データ、 108…経常利益データ、 109…税引前利益データ、 110…加算減算データ、 111…法人税額控除所得税額データ、 112…加算減算項目の合計データ、 113…課税所得データ、 114…法人税額データ、 115…課税標準である課税所得データ、 116…未払いの法人税額データ、 117…復興特別法人税額データ、 118…未払いの法人地方税額データ、 119…未払いの法人住民税額データ、 120…未払いの法人事業税額データ、 121…未払いの法人地方特別税額データ、 122…課税標準である未払いの法人税額データ、 123…利子割データ(利息配当に関する地方税額データ)、 124…均等割データ、 125…法人事業税額データ(中間申告未考慮)、 126…地方法人特別税額データ(中間申告未考慮)、 127…損益に影響する最後の仕訳データ、 128…未払いの税額データ、 129…税引後利益データ、 130…調整後の法人税等負担率データ、 131…法定実効税率データ、 132…調整後の法人税等データ、 133…法人軽減税率の影響データ、 134…加算減算の影響データ、 135…法人税等データ、 136…期末引当データ、 137…法人税等負担率データ、 201…合計値、 202…繰延税金資産データ、 203…繰延税金負債データ、 204…永久差異の影響データ、 205…期首残高の税額データ、 206…期首残高の税額に対する繰延税金資産データ、 207…当期未払いの税額データ、 208…当期未払いの税額に対する繰延税金資産データ、 209…未払い事業税データ、 210…法人税等調整額データ、 211…算出した税効果考慮後の税引後利益データ、 212…調整後の税効果を考慮した場合の法人税等負担率データ、 213…税効果を考慮した場合の法人税等税額データ。

Claims (5)

  1. 会計処理と税務処理を統合し、前記会計処理への仕訳入力に応じて税引後利益を算出する税務会計処理装置であって、
    仕訳帳データベースに格納された複数の仕訳データに基づく残高試算表データを格納した残高試算表データベースから前記残高試算表データを読み出し、該残高試算表データから複式簿記に則り税引前利益データを算出する利益取得部と、
    税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納した加算減算情報データベースから前記加算減算データを読み出し、該加算減算データと前記利益取得部により算出された前記税引前利益データとから課税所得データを算出する課税所得取得部と、
    前記課税所得データに対する税率を示す税率データを格納している税率情報データベースから前記課税所得取得部により算出された前記課税所得データに対する税率データを読み出すと共に、税額の納付データを格納した納付情報データベースから前記税額の納付データを読み出し、前記読み出した税率データ及び税額の納付データと前記課税所得取得部により算出された前記課税所得データとから、前記課税所得データに対する法人税額データと前記課税所得データに対する法人地方税額データとを含む税額データを算出する税額取得部と、
    前記税額取得部により算出された前記税額データから税額の仕訳データを作成し、該税額の仕訳データを前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する更新を行う更新部と、
    を具備し、
    前記利益取得部は、前記残高試算表データに加えて、前記更新部により更新された前記仕訳帳データベースに格納された前記税額の仕訳データを使用して、税引後利益データを算出する税務会計処理装置。
  2. 前記税額取得部は、前記納付情報データベースから中間納付した税額データを読み出し、この読み出した前記中間納付した税額データを算出した前記税額データから差し引くことで中間納付を考慮した税額データを算出し、
    前記更新部は、前記税額取得部により算出した前記中間納付を考慮した税額データから前記税額の仕訳データを作成する請求項1に記載の税務会計処理装置。
  3. 前記税額取得部は、前記納付データ及び前記加算減算データを、将来減算一時差異データ、将来加算一時差異データ及び永久差異の影響データを含むデータに区分するための情報である税効果会計データを格納した税効果会計データベースから前記税効果会計データを読み出し、該読み出した税効果会計データにより前記納付データ及び前記加算減算データを将来減算一時差異データ、将来加算一時差異データ及び永久差異の影響データに区分して、前記算出した前記税額データと前記区分した前記将来減算一時差異データとから繰延税金資産データを算出すると共に、前記算出した前記税額データと前記区分した将来加算一時差異データとから繰延税金負債データを算出し、
    前記更新部は、前記税額取得部により算出された前記繰延税金資産データと前記繰延税金負債データとから税効果会計の仕訳データを作成し、該作成した税効果会計の仕訳データを前記税額の仕訳データとして前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する請求項1に記載の税務会計処理装置。
  4. 会計処理と税務処理を統合し、前記会計処理への仕訳入力に応じて税引後利益を算出する税務会計処理方法であって、
    コンピュータに、仕訳帳データベースに格納された複数の仕訳データに基づく残高試算表データを格納した残高試算表データベースから前記残高試算表データを読み出し、該残高試算表データから複式簿記に則り税引前利益データを算出させることと、
    前記コンピュータに、税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納した加算減算情報データベースから前記加算減算データを読み出し、該加算減算データと前記算出された前記税引前利益データとから課税所得データを算出させることと、
    前記コンピュータに、前記課税所得データに対する税率を示す税率データを格納している税率情報データベースから前記算出された前記課税所得データに対する税率データを読み出すと共に、税額の納付データを格納した納付情報データベースから前記税額の納付データを読み出し、前記読み出した税率データ及び税額の納付データと前記算出された前記課税所得データとから、前記課税所得データに対する法人税額データと前記課税所得データに対する法人地方税額データとを含む税額データを算出させることと、
    前記コンピュータに、前記算出された前記税額データから税額の仕訳データを作成し、該税額の仕訳データを前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する更新を行わせることと、
    前記コンピュータに、前記残高試算表データと前記更新された前記仕訳帳データベースに格納された前記税額の仕訳データとを使用して、税引後利益データを算出させることと、を行わせる税務会計処理方法。
  5. 会計処理と税務処理を統合し、前記会計処理への仕訳入力に応じて税引後利益を算出する税務会計処理プログラムであって、
    コンピュータに、仕訳帳データベースに格納された複数の仕訳データに基づく残高試算表データを格納した残高試算表データベースから前記残高試算表データを読み出し、該残高試算表データから複式簿記に則り税引前利益データを算出させる手順と、
    前記コンピュータに、税務上のルールに基づいて会計上の利益に対して加算するか又は減算するかを決定するための情報である加算減算データを格納した加算減算情報データベースから前記加算減算データを読み出し、該加算減算データと前記算出された前記税引前利益データとから課税所得データを算出させる手順と、
    前記コンピュータに、前記課税所得データに対する税率を示す税率データを格納している税率情報データベースから前記算出された前記課税所得データに対する税率データを読み出すと共に、税額の納付データを格納した納付情報データベースから前記税額の納付データを読み出し、前記読み出した税率データ及び税額の納付データと前記算出された前記課税所得データとから、前記課税所得データに対する法人税額データと前記課税所得データに対する法人地方税額データとを含む税額データを算出させる手順と、
    前記コンピュータに、前記算出された前記税額データから税額の仕訳データを作成し、該税額の仕訳データを前記仕訳帳データベースに追加又は上書き格納する更新を行わせる手順と、
    前記コンピュータに、前記残高試算表データと前記更新された前記仕訳帳データベースに格納された前記税額の仕訳データとを使用して、税引後利益データを算出させる手順と、
    を実行させるための税務会計処理プログラム。
JP2014139120A 2014-07-04 2014-07-04 税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム Active JP5919333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014139120A JP5919333B2 (ja) 2014-07-04 2014-07-04 税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014139120A JP5919333B2 (ja) 2014-07-04 2014-07-04 税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016018280A JP2016018280A (ja) 2016-02-01
JP5919333B2 true JP5919333B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=55233489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014139120A Active JP5919333B2 (ja) 2014-07-04 2014-07-04 税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5919333B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7126071B2 (ja) * 2020-11-13 2022-08-26 勇 山下 税額算出プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002279145A (ja) * 2001-03-22 2002-09-27 Nippon Digital Kenkyusho:Kk 税務会計処理装置及び税効果会計処理プログラム
US7627504B2 (en) * 2002-10-31 2009-12-01 Thomson Reuters (Tax and Accounting) Services, Inc. Information processing system for determining tax information
JP2007087341A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Tkc Corp 税効果会計装置、税効果会計方法および税効果会計プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016018280A (ja) 2016-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7912771B2 (en) Financial planning document and process therefor
Craig et al. Fiscal Transparency, Tax Expenditures, and Budget Processes: An International Perspective
JP2006500692A (ja) 公開情報動的財務分析の方法および装置
US8229822B2 (en) Computer-implemented method for financial analysis
JP2014093041A (ja) 遺産管理プログラムおよび遺産管理システム
JP5592683B2 (ja) 生活設計支援プログラム
JP2021121919A (ja) 決算処理支援システム、決算処理支援方法、及び決算処理支援プログラム
JP5919333B2 (ja) 税務会計処理装置、税務会計処理方法及び税務会計処理プログラム
JP6425783B1 (ja) 仕訳データを用いた借入金の残高及び金利の算出装置、算出プログラム及び算出方法
Proctor Building financial models with Microsoft Excel: A guide for business professionals
Day Mastering financial modelling
JP2004334294A (ja) プランニングシステム
JP3499823B2 (ja) 会計処理システム及び方法並びに会計処理プログラムを記録した記録媒体
JP6377229B1 (ja) 給与計算作業動線管理システム
Ullah et al. Government Accounting in Pakistan: transition from a Legacy system to the New Accounting Model
Carlberg Business Analysis: Microsoft Excel 2010
JP2005018812A (ja) 個人ライフプランに基づく最適保険の自動設計装置
JP2019067412A (ja) 借入金情報算出装置、借入金情報算出プログラム及び借入金情報の算出方法
Oluwa Hands-On Financial Modeling with Microsoft Excel 2019: Build practical models for forecasting, valuation, trading, and growth analysis using Excel 2019
US20170337489A1 (en) Method and system for facilitating a simulation of a business
US20240005406A1 (en) Computer-implemented method for evaluating an investment
JP2024068999A (ja) 資金繰り表作成のためのプログラム
US20140358618A1 (en) Method and System for Addition of New Fiscal Year Through Single Click
JP2002215851A (ja) 退職給付債務計算の処理内容設定及び計算方法
Free et al. General Engineering Economics

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5919333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250