JP5917254B2 - かしめ特性推定装置及び端子形成方法 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、端子金具を構成するかしめ片の内部に導線を設置した状態でダイに設置し、パンチを前記ダイに接近させることで、前記かしめ片の端部であるバレルが前記導線側に曲げられることで前記かしめ片を前記導線にかしめる加工を行う前に、入力された前記ダイ、前記パンチ、前記かしめ片及び前記導線の形状に関する形状データに基づき、前記加工後のかしめ態様を表すかしめ特性を推定するかしめ特性推定装置であって、前記かしめ片は断面が一方向に開口した形状に形成され、前記パンチにおける前記ダイ側には加工穴が形成され、前記加工穴の内頂面には、前記かしめ片における前記一方向に延出する2つの前記バレルに対応する一対のパンチ湾曲面が形成され、前記パンチを前記ダイに接近させることで、前記かしめ片の前記両バレルがそれぞれ前記パンチ湾曲面に沿って前記導線側に曲げられることで前記かしめ加工が行われ、前記形状データは第1〜第8のデータからなり、前記第1のデータは、前記かしめ片の断面の外周の長さであるかしめ片外周長全体の1/2の長さであって、前記第2のデータは、前記導線の延出方向からみた加工前の導線断面積であって、前記第3のデータは、前記かしめ片の板厚であって、前記第4のデータは、前記パンチ湾曲面のパンチ曲率半径であって、前記第5のデータは、前記一対のパンチ湾曲面の各パンチ曲率半径の中心点間の距離であるパンチピッチであって、前記第6のデータは、前記ダイにおける前記かしめ片が設置されるダイ湾曲面のダイ曲率半径であって、前記第7のデータは、前記かしめ片をかしめた状態における前記ダイ湾曲面の頂点と前記パンチ湾曲面の頂点との間の距離であって、前記第8のデータは、前記かしめ片をかしめた状態における前記加工穴の側面と前記ダイの側面とがなす角度であることをその要旨としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のかしめ特性推定装置において、前記かしめ特性は、前記加工後における前記かしめ片の両バレルの前記導線側への巻き込み具合を示すバレル巻き込み率と、加工前の前記導線の断面積に対する加工後の前記導線の断面積の割合である導線圧縮率との少なくとも何れか一方であることをその要旨としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のかしめ特性推定装置において、前記かしめ特性を算出するための中間値として加工時における前記加工穴及び前記ダイ湾曲面によって閉じられた治具内周長全体の1/2の長さを算出し、前記かしめ片外周長と前記治具内周長との比が適切な前記かしめ特性を得るための適正範囲となるように前記中間値を算出することをその要旨としている。
S2=Q2−(Q3+Q4)
S3=(((Q5×2)×PI())/360)×DEGREES(RADIANS(90))
S4=SUM(S2:S3)
なお、上記式において、「PI()」は円周率であって、「DEGREES」はラジアンを角度に変換する関数であって、「RADIANS」は角度をラジアンに変換する関数である。また、セルにおいて「●」には数字が入力されている。
また、設計者は、加工前の導線4の断面積S1、パンチピッチL2、ダイ曲率半径R3、パンチ幅W1、ダイ幅W2、クリンプハイトH2、パンチ開角度α1を設定する。この時点で、かしめ片3a、パンチ11及びダイ12を図示及び試作する必要はない。
C7(パンチ幅W1)=(C4×2)+C5
C12(かしめ後下側半径R4)=C6−C10
C13(かしめ後上側半径R5)=C4−C10
C14(かしめ後幅W3)=C7−(C10×2)
G2=((C5×0.5)/C4)
G3(パンチ内周長L3)=((C4×2×PI())/360)×K2
G4(パンチ長さL4)=C9−C4−K5
G5=(C8/2)/C6
G6(ダイ内周長L6)=(((C6×2)×PI())/360)×I5
G7=(C5/2)/C4
G8(反シーム部長さL8)=C4−K7
G9=(C14/2)/C12
G10=I9×2
G11(ターミナル縦長さL10)=(G4+K5)−(K9+C10)
G12(クリアランスL11)=(SIN(RADIANS(C11)))×G4
G13(バレル出量L12)=M3−G8
I2=(90−DEGREES(ACOS(G2)))
I5=DEGREES(ASIN(G5))
I7=DEGREES(ACOS(G7))
I9(ターミナル角度α3)=DEGREES(ASIN(G9))
K2(パンチ角度α2)=I2+90
K5(ダイ深さL5)=C6−((COS(RADIANS(I5))))×C6
K7(シーム部長さL7)=C4−((SIN(RADIANS(I7))))×C4
K9(ターミナルR深さL9)=C12−((COS(RADIANS(I9))))×C12
M2(治具内周長La)=G3+G4+G6
M3(バレル長さL13)=(C2−M2)×0.9
M7(パンチ円面積S3)=C13×C13×PI()×1
M8(ダイ4角形面積S4)=(C14×G11)
M9((−)ダイ4角形面積S5)=−(C10×2)×G13×0.9
M10(ダイ欠円面積S6)=0.5×(((C6−C10)×M11)−(C14×((C6−C10)−K9)))
M11(L長さ計算L15)=((((C6−C10)×2)×PI())/360)×(I9×2)
M12(断面積合計S7)=M7+M8+M9+M10
M13(バレル巻き込み率)=((C13+G13)/(C13+G11+K9)×100)×0.9
M14(導線圧縮率)=M12/C3×100
なお、上記式において、「ASIN」はアークサイン、「ACOS」はアークコサインをそれぞれ示す。
まず、設計者は、データDa〜Dd,D1〜D8、D10に関する治具(パンチ11及びダイ12)及びかしめ片3aの形状を選択する(S101)。そして、設計者は、データDa〜Dd,D1〜D8、D10を各解析シートに入力する(S102)。設計者は、これにより得られたかしめ特性を認識し、そのかしめ特性の妥当性を検討する(S103)。設計者は、かしめ特性が妥当でないと判断すると(S104でNO)、治具及びかしめ片3aの形状の見直しが必要であるとして、再び治具及びかしめ片3aの形状の選択を行う(S101)。そして、新たに選択した形状のかしめ特性の妥当性を判断する(S102〜S104)。すなわち、かしめ特性が妥当と判断されるまで、ステップS101〜S104の処理が繰り返される。
(1)実際にかしめ片3aを導線4にかしめる加工を行う前に、設計者によってパーソナルコンピュータ30にデータDa〜Dd,D1〜D8、D10が入力される。これにより、パーソナルコンピュータ30によって加工後のかしめ態様を表すかしめ特性が算出される。よって、設計者は実際に加工を行う前に、加工後のかしめ特性を認識することができる。従って、設計変更の際、より簡易に、理想的なかしめ特性を実現することができる。
・上記実施形態においては、端子金具3及び導線4は回転電機を構成するものであったが、端子金具3及び導線4はその他の機器を構成するものであってもよい。
・上記実施形態におけるデータDa〜Dd、D1〜D13の数及び種類は、かしめ特性が算出することができれば適宜変更可能である。
・上記実施形態においては、設計者は、データD2として加工前の導線4の断面積S1と、データD4としてパンチ曲率半径R2とをそれぞれ解析シートに入力していた。しかし、図5(a)の相関関係を利用して加工前の導線4の断面積S1に基づき、パンチ曲率半径R2が算出されてもよい。
Claims (6)
- 端子金具を構成するかしめ片の内部に導線を設置した状態でダイに設置し、パンチを前記ダイに接近させることで、前記かしめ片の端部であるバレルが前記導線側に曲げられることで前記かしめ片を前記導線にかしめる加工を行う前に、
入力された前記ダイ、前記パンチ、前記かしめ片及び前記導線の形状に関する形状データに基づき、前記加工後のかしめ態様を表すかしめ特性を推定するかしめ特性推定装置であって、
前記かしめ片は断面が一方向に開口した形状に形成され、
前記パンチにおける前記ダイ側には加工穴が形成され、
前記加工穴の内頂面には、前記かしめ片における前記一方向に延出する2つの前記バレルに対応する一対のパンチ湾曲面が形成され、
前記パンチを前記ダイに接近させることで、前記かしめ片の前記両バレルがそれぞれ前記パンチ湾曲面に沿って前記導線側に曲げられることで前記かしめ加工が行われ、
前記形状データは第1〜第8のデータからなり、
前記第1のデータは、前記かしめ片の断面の外周の長さであるかしめ片外周長全体の1/2の長さであって、
前記第2のデータは、前記導線の延出方向からみた加工前の導線断面積であって、
前記第3のデータは、前記かしめ片の板厚であって、
前記第4のデータは、前記パンチ湾曲面のパンチ曲率半径であって、
前記第5のデータは、前記一対のパンチ湾曲面の各パンチ曲率半径の中心点間の距離であるパンチピッチであって、
前記第6のデータは、前記ダイにおける前記かしめ片が設置されるダイ湾曲面のダイ曲率半径であって、
前記第7のデータは、前記かしめ片をかしめた状態における前記ダイ湾曲面の頂点と前記パンチ湾曲面の頂点との間の距離であって、
前記第8のデータは、前記かしめ片をかしめた状態における前記加工穴の側面と前記ダイの側面とがなす角度であることを特徴とするかしめ特性推定装置。 - 請求項1に記載のかしめ特性推定装置において、
前記第1〜第8のデータに加えて、第9及び第10のデータに基づき、前記加工後のかしめ態様を表すかしめ特性を算出し、
前記第9のデータは、前記加工穴における前記パンチの移動方向に直交する方向のパンチ幅であって、
前記第10のデータは、前記ダイにおける前記直交する方向のダイ幅であることを特徴とするかしめ特性推定装置。 - 請求項1又は2に記載のかしめ特性推定装置において、
前記かしめ特性は、前記加工後における前記かしめ片の両バレルの前記導線側への巻き込み具合を示すバレル巻き込み率と、加工前の前記導線の断面積に対する加工後の前記導線の断面積の割合である導線圧縮率との少なくとも何れか一方であることを特徴とするかしめ特性推定装置。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載のかしめ特性推定装置において、
前記加工前の導線断面積及び前記パンチ曲率半径間には相関関係があって、
前記第4のデータである前記パンチ曲率半径は、前記第2のデータである前記加工前の導線断面積に基づき特定されることを特徴とするかしめ特性推定装置。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載のかしめ特性推定装置において、
前記かしめ特性を算出するための中間値として加工時における前記加工穴及び前記ダイ湾曲面によって閉じられた治具内周長全体の1/2の長さを算出し、
前記かしめ片外周長と前記治具内周長との比が適切な前記かしめ特性を得るための適正範囲となるように前記中間値を算出することを特徴とするかしめ特性推定装置。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載のかしめ特性推定装置を通じて算出された前記かしめ特性が妥当である場合、そのかしめ特性に係る形状の前記かしめ片、前記導線、前記ダイ及び前記パンチを利用して前記加工が行われることを特徴とする端子の形成方法。
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