JP5917230B2 - 脱水ケーキ含水率測定装置、汚泥脱水装置及び汚泥脱水装置の運転方法 - Google Patents
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Description
この汚泥の処理、処分を効率的に行うために、例えば、ベルトプレス、遠心脱水機、スクリュープレス等、汚泥を高分子凝集剤で調質して脱水する脱水機を使用している。これらの脱水機を運転するにあたって、汚泥処理量とともに、高分子凝集剤の注入率、脱水ケーキの含水率が主要管理項目となるが、ケーキ含水率は汚泥性状の変動や高分子凝集剤の調質状態により影響を受ける。
脱水ケーキの含水率の測定は、分析(例えば、『下水試験方法上巻(1997年版)』(社団法人日本下水道協会)P292〜P298に記載の『第6節 蒸発残留物及び含水率(固形分及び水分)』等の下水試験方法による)に準じて行っており、サンプリングした試料汚泥を加熱乾燥させ、乾燥の前後の試料汚泥の重量差から求めた水分量に基づいて試料汚泥の含水率(重量パーセント)を算出している。このため、含水率の測定に一定の時間を必要とするとともに、測定値が連続値でなく離散値となるために、測定値を脱水機にフィードバックして含水率の制御を行うことは困難であった。
過去に光学式、電気伝導率式、色差計式などの含水率測定装置の開発が試みられてきたが、何れも信頼性に乏しく実用的には至らなかった。
一方、従来からの赤外線水分計等による簡易的分析試験は、比較的信頼性は高いが、1検体づつの測定であり、しかも測定時間が30分〜1時間程度を要するものでリアルタイム・連続測定からはほど遠いものであった。
特許文献1の脱水ケーキの含水率測定装置は、スクリーン外筒を備えた連続圧入式脱水機から排出される脱水ケーキの含水率を測定する含水率測定装置であって、連続圧入式脱水機における脱水ケーキ排出部のスクリーン外筒又は脱水ケーキ排出部の接続管に、先端部に対向した一対の送受信アンテナを備えたマイクロ波含水率計を備え、一対の送受信アンテナと脱水ケーキとの間に空隙が生じないように一対の送受信アンテナの対向方向を、脱水ケーキ排出部を移動する脱水ケーキの移動方向に対してほぼ直交する方向に向けるように構成されている。
また、特許文献1の脱水ケーキの含水率測定装置では、先端部に対向した一対の送受信アンテナを備えたマイクロ波含水率計が、汚泥に直接接していないと測定できないため、脱水ケーキ中のエアー溜りや異物により、測定異常値が生じる虞がある。
また、脱水ケーキは、汚泥に高分子凝集剤が添加されているので、機器類に付着しやすく、特許文献1の脱水ケーキの含水率測定装置では、送信アンテナと受信アンテナとの間に脱水ケーキが付着又は滞留して正確な測定ができなくなる。そのため、測定部の掃除が、例えば、数日に1回程度必須であり、メンテナンスに難点がある。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の脱水ケーキ含水率測定装置において、前記作用合力検出部は、前記作用棒の基部側を固着する前記ベースプレートを前記ブラケットに前記ヒンジピンを軸着するのに、前記ブラケットと前記ヒンジピンとの間に介挿されているフランジ付きブシュを備えることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の汚泥脱水装置において、前記脱水ケーキ出口部の内面で、前記作用合力検出部の両側部側に位置し、脱水処理後の前記脱水ケーキを排出方向に並行に案内する脱水ケーキ整流ガイドを設けてなることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7記載の汚泥脱水装置の運転方法において、定期的又は汚泥性状の変化が生じた際に、再度、複数の脱水ケーキの作用合力をそれぞれ前記作用合力検出部で検出し、異なる電気信号を生じさせた前記脱水ケーキ毎の含水率を定法に従って求め、各前記電気信号と各前記含水率とをプロットして、脱水ケーキの作用合力と含水率との相関を対応づける検量線を作成し直し、前記検量線の傾きから最大出力信号及び最低出力信号で表示しなければならない含水率を求め、前記最大出力信号及び最低出力信号にそれぞれ対応する前記含水率を前記制御装置に格納することを特徴とする。
また、本発明によれば、リアルタイムに連続測定が可能である。
また、本発明によれば、構造が簡単で、故障が生じにくい。
また、本発明によれば、清掃等が不要でメンテナンスフリーである。
また、本発明によれば、製造コストが安価(従来製品マイクロ波式の1/8〜1/5程度)であるため、脱水機に標準装備することが可能となった。
また、本発明によれば、作用合力検知領域に脱水ケーキ整流ガイドを設けるので、作用合力検知部に掛かる力を常にスクリュー軸方向に制限することが可能となり、測定精度を高めることができる。
図1〜図6は、本発明に係る汚泥脱水装置を縦型のスクリュープレス式脱水機1に適用した一実施形態を示す。本実施形態に係るスクリュープレス式脱水機1は、本発明に係る脱水ケーキ含水率測定装置100を備えている。
本実施形態に係るスクリュープレス式脱水機1は、縦型の円筒形状を為す外筒スクリーン3と、テーパ状の軸7の外周に螺旋状でかつ各羽根の外形が等しいスクリュー羽根9を設け、外筒スクリーン3内に軸小径部7aを下部にして回転自在に配置されるテーパ状のスクリュー5と、スクリュー5の軸小径部7a側に設けられるスラッジ供給口13と、スクリュー5の軸大径部7b側に設けられるケーキ出口15と、外筒スクリーン3の外周に設けられ、外筒スクリーン3から搾り出るろ液を受ける外筒17と、スクリュー5を回転駆動する駆動装置19と、スラッジ供給口13に連絡し、スラッジを圧送するポンプ(図示せず)とを備えている。
そして、スクリュー羽根9のピッチは、軸7と同様に、ろ室11が脱水ケーキ排出側に向かって容積を連続的に小さくするように、汚泥投入側から脱水ケーキ排出側に向かって小さくなるように設定されている。このスクリュー羽根9のピッチは、ケーキ排出口に向かうほど小さくしてある。
外筒17の上部側には、スクリュー5の軸大径部側7bの終端側を覆う筒部53が設けられている。筒部53の領域には、スクリュー5のスクリュー羽根9は存在しない。
筒部53には、例えば、略正方形状の開口53aが設けられている。開口53aには、後述する脱水ケーキ含水率測定装置100の作用合力検出部110の作用棒111をろ室11内に挿入するために使用される。また、筒部53の内面には、開口53aの両側に脱水ケーキ整流ガイド53bが設けられている。
脱水ケーキ整流ガイド53bは、後述する脱水ケーキ含水率測定装置100の作用合力検出部110の突起部102aの上下端より少し眺めに設けられている。脱水ケーキ整流ガイド53bは、は、脱水ケーキDCとスクリュー羽根9との連れ周りを防止し、脱水ケーキDCの進行方向がスクリュー軸方向に一定になるように脱水ケーキDCの流れを制御する機能を有する。
脱水ケーキ含水率測定装置100は、図1〜図6に示すように、例えば、SUS304等の金属材料から成り、筒部53の外側部に固定されるフレーム101と、フレーム101に取り付けられ、出口コーン57に向かって移動する脱水ケーキDCの排出路内に作用棒111が挿入される作用合力検出部110と、フレーム101に取り付けられ、作用合力検出部110が検出した脱水ケーキDCの作用合力を電気信号に変換するロードセル120と、ロードセル120に連絡し、ロードセル120が検出した電気信号を増幅する増幅器125と、増幅器125で増幅された電気信号を含水率に変換する制御装置130と、制御装置130に連絡し、含水率を表示する表示装置140とを備えている。
取付壁面102には、筒部53に設けた略正方形状の開口53a内に装着される端面が略正方形状の突起部102aが設けられている。この突起部102aには、作用合力検出部110の作用棒111を挿通するため開口102bが中央部に設けられている。また、取付壁面102の四隅には、フレーム101を筒部53にボルト105にて固定するための穴102cが設けられている。なお、筒部53と取付壁面102との間には、パッキン106が介装される。また、筒部53には、ボルト105を螺着するためのねじ穴(図示せず)がそれぞれ設けられている。
また、作用棒111は、フレーム101の開口102b内に装着されたオイルシール等のシール機構116内を挿通して取り付けられている。
六角ボルトから成る伝達子115は、作用棒111が検出する脱水ケーキDCの作用合力をロードセル120に正確に伝達するために、作用棒111が無検出時のレベルを調整するように設けられている。
ロードセル120には、図6に示すように、信号ケーブル121が取り付けられ、増幅器125に連絡している。増幅器125では、例えば、ロードセル120が検出した電気信号1.5mV/Vを電気信号DC0〜10Vに増幅する。増幅器125には、信号ケーブル126が取り付けられ、制御装置130に連絡している。制御装置130は、ロードセル120で変換され、増幅器125で増幅された電気信号を含水率の数値に変換する。制御装置130には、信号ケーブル131が取り付けられ、表示装置140に連絡している。表示装置140は、制御装置130で変換された含水率の数値を表示する。
流体中を運動する物体表面に働く流体から受ける力は、物体の運動と逆方向の成分として抵抗Dといい、物体の面に垂直な成分(圧力)と物体の面に水平な成分(摩擦応力)とに分けられる(出典:理化学辞典 第5版、2001年6月20日、株式会社岩波書店)。
例えば、移動する脱水ケーキDC中の丸棒形状の作用棒111の表面では、図7に模式的に示すような圧力と摩擦効力が分力として働いていると考えられる。図7に示す分力は、作用棒111の側面である0°と180°との点では作用棒111には摩擦応力としての分力τl(180°の点の摩擦応力は図示せず)、270°の点では作用棒111の上下面である270°と90°の点の圧力差としての分力Pl、180°〜270°間においては、180°〜270°間における圧力P2と摩擦応力の合力τ2と90°〜180°間における圧力と摩擦応力の合力(図示せず)の合力差としての分力F、270°〜0°間においては、270°〜0°間における圧力と摩擦応力の合力と90°〜180°間における圧力と摩擦応力の合力の合力差としての分力(図示せず)である。
一般に、前述の抵抗Dは、流体の密度をρ、物体と流体の相対速度をU、物体の代表的な面積(例えば、流体の進行方向へ投影した面積)をS、抵抗係数をCD(CDはレイノルズ数を含む関数)すると、D=(1/2)ρAU2SCD(数式1)が定義されることが知られている(出典:理化学辞典 集5版、2001年8月20日、株式会社岩波書店)。
数式1は、流体の含水率に影響される流体密度ρと抵抗係数CDとによって構成されているため、抵抗Dは流体の含水率に影響される。すなわち、作用棒111に作用する作用合力は脱水ケーキDCの含水率に影響されることが分かる。
なお、ここでは、作用棒111の形状が丸棒の場合を示したが、本発明の脱水ケーキ含水率測定装置は一般的な数式である数式1で示される現象を利用したものであり、作用棒111の形状によって装置の基本的な作動原理は変らないことは明らかである。
図8は、初期設定で出力信号電圧0V=含水率表示値100%、出力信号電圧10V=含水率表示値50%と設定する。
最初は、その電気信号のあるレベルが何%の含水率であるかは、不明であるため、電気信号と表示する含水率とを合致させるには、ある2点以上の電気信号を検出した時のそれぞれの脱水ケーキを少量サンプリングして、分析(例えば、『下水試験方法上巻(1997年版)』(社団法人日本下水道協会)P292〜P298に記載の『第6節 蒸発残留物及び含水率(固形分及び水分)』等の下水試験方法による)で実際の含水率を計量する。図8の例では、出力信号電圧7.0Vの時の分析含水率は75.0%、出力信号電圧2.0Vの時の分析含水率は85.0%である。
その検量線の傾きから、最大出力信号(本例では、10V)で表示しなければならない含水率が求められ(本例では、68%)、また、最低出力信号(本例では、0V)で表示しなければならない含水率(本例では、89%)が求められる。
この最大と最小との電気出力信号に対する表示すべき数値を制御装置130の格納部に格納する。
以後の計測で図8に示す検量線に従って、出力される電気信号に対して含水率が表示されるようになる。
定期的(1ヶ月に1回程度)もしくは、汚泥性状の変化等で測定誤差が大きくなった場合に上記の校正作業を行うことで、常に高い測定精度を維持することができる。
ここで、脱水ケーキの作用合力は脱水ケーキの粘度と相関性があり、さらに、脱水ケーキの粘度は、主に脱水ケーキに含まれる水分によって大きく影響される。このため、脱水ケーキに含まれる水分が脱水ケーキの作用合力に及ぼす影響に比べると、汚泥の組成による影響は小さくなる。
また、脱水ケーキの作用合力に大きく影響するような汚泥の組成の変化は、下水処理場での汚泥の滞留時間が数日あることから1日の中では生じない。さらに、天候の影響は、通常、雨水は直接河川に排除し、汚水のみを下水処理場で処理する分流式を行っているので無視することができる。
その結果を、図9、図10に示す。
図9、図10から明らかなように、脱水ケーキ固形物濃度(含水率の逆)と作用合力とは高い相関があることが確認された。
図11は、実測した含水率と、本実施形態によって得られた含水率とをプロットした結果を示す。
図11から明らかなように、測定精度は±1.2%に収まっている。
この結果は、高精度なマイクロ波含水率計を用いる場合の誤差±1.0%と比較しても殆ど遜色がないことを示している。
本実施形態に係るスクリュープレス式脱水機1においては、図1に示すように、スクリュー5の軸小径部7aから軸大径部7bに向かって濃縮ゾーン(水分98〜95%)、ろ過ゾーン(95〜88%)、圧搾ゾーン(88〜75%)を構成するように、ろ室11を形成している。
凝集剤を加えてフロック化した例えば2〜3mmの固形物からなる凝集汚泥を、ポンプ(図示せず)から例えば30〜50Psの圧力でスラッジ供給口13から外筒スクリーン3内に導入し、超低速回転(0.08〜1rpm)のスクリュー5により濃縮ゾーン内をスクリュー羽根9によって外筒スクリーン3との間に形成されるろ室11内で脱水させながら搬送する。
この際、脱水ケーキDCはスクリュー5の回転により出口コーン57に向かって推進するが、その進行方向はスクリュー軸方向に一定になるとは限らないが、筒部53の内面には作用棒111の両側に脱水ケーキ整流ガイド53bが設けられているので、作用棒111に掛かる力を常にスクリュー軸方向に制限することができる。
また、脱水ケーキ整流ガイド53bにより、脱水ケーキDCとスクリュー羽根9との連れ周りを防止できる。
ロードセル120は、検出した電気信号1.5mV/V以上の電気信号を、増幅器125にてDC0〜10Vに増幅し、制御装置130において、増幅器125で増幅された電気信号を含水率の数値に変換し、表示装置140に変換された含水率の数値として表示される。
従って、本実施形態によれば、リアルタイムで脱水ケーキDCの含水率を表示装置140を介してオペレータに示すことが可能となる。
また、作用合力検出部110の作用棒111は、脱水ケーキDCの進行方向に湾曲するとともに、表面が摩擦抵抗を小さくするために、例えば、磨き仕上げを施したり、硬質クロムメッキを施したりしてあるので、脱水ケーキDCや髪の毛等が付着しようとしても、脱水ケーキDCの移動によって容易に脱落して付着することがない。
そのため、殆ど清掃が不要であるから、メンテナンスの必要がない。
また、本実施形態では、作用合力検知領域に脱水ケーキ整流ガイド53bを設けるので、作用合力検知部110の作用棒111に掛かる力を常にスクリュー軸方向に制限することが可能となり、測定精度を高めることができる。
また、上記実施形態では、ロードセル120として、圧縮型ロードセルを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、引張圧縮両用型ロードセル、ビーム形ロードセル、トルク変換器、動ひずみ測定器を用いても良い。
なお、ビーム形ロードセル、トルク変換器、動ひずみ測定器を用いる場合には、ビーム形ロードセル、トルク変換器、動ひずみ測定器が作用棒111からの作用合力を検知するための伝達機構を変更する必要がある。
図13、図14に示す横型スクリュープレス脱水機1Aでは、上記実施形態における筒部53に相当する筒部53Aに脱水ケーキ含水率測定装置100を同様に装着すれば良い。
筒部53Aには、上記実施形態と同様に、作用合力検知領域に脱水ケーキ整流ガイド53bが設けられている。
横型スクリュープレス脱水機1Aは、例えば、モータ80によってスクリュー軸81を回転し、原液をスクリュー軸81内に導入し、スクリュー軸81に設けた穴82から外筒スクリュー83との間に押し出し、ろ液をろ液受トラフ84から外部に流出させ、脱水ケーキをプレッサー85を介して排出するように構成されている。
回転加圧脱水機lBは、例えば、駆動装置により駆動力が与えられる回転軸90と、回転軸90の周りに固定される内輪スペーサ91と、内輪スペーサ91の外側に配置される外輪スペーサ92と、ドーナツ状のフィルタエレメントで構成され、一端部が内輪スペーサ91に固定され、他端部が外輪スペーサ92に接するように配置される2枚のスクリーン93と、ほぼ水平に、かつ、回転軸90の軸方向と直交する方向に保持される隔壁板94と、隔壁板94の外側端部と外輪スペーサ92の基端部との間に形成される原液入口95と、隔壁板94の外側端部と外輪スペーサ92の終端部との間に形成されるケーキ出口53Bと、内輪スペーサ91、隔壁板94及び外輪スペーサ92間に形成される濾過室96と、濾過室96内での加圧脱水処理時に濾液が外部に漏れないように回転加圧脱水機1Bを水密状態に覆うカバー97とを備える。
ここで、2枚のスクリーン93は多数の小孔を有している。そのため、原液が濾過室96内を脱水ケーキ出口53Bに向かって向へ順次進行していくに従って、原液中の水分は2枚のスクリーン93の小孔を抜けて、濾液室96へ次第に排出されていき、さらに装置下部にある濾液出口から回転加圧脱水機外へ排出される。
このようにして、機内への導入時は液体の状態であった原液は、濾過室96を通過するまでの間に半固形状となり、最終的には、脱水ケーキとなって、脱水ケーキ出口53Bから機外へと排出される。
1A 横型スクリュープレス脱水機
1B 回転加圧脱水機
100 脱水ケーキ含水率測定装置
3 外筒スクリーン
5 スクリュー
9 スクリュー羽根
15、53B ケーキ出口
53、53A 筒部
53a、102b 開口
53b 脱水ケーキ整流ガイド
57 出口コーン
100 脱水ケーキ含水率測定装置
101 フレーム
102 取付壁面
102a 突起部
103、112 ベースプレート
104 ブラケット
110 作用合力検出部
111 作用棒
114 ヒンジピン
115 伝達子
117 フランジ付きブシュ
120 ロードセル
125 増幅器
130 制御装置
140 表示装置
Claims (8)
- 汚泥脱水装置の脱水ケーキ排出部の外側部に固定されるフレームと、
前記フレームに取り付けられ、前記脱水ケーキ出口部に向かって移動する脱水ケーキの排出路内に挿入される作用合力検出部と、
前記フレームに取り付けられ、前記作用合力検出部が検出した作用合力を電気信号に変換するロードセルと、
前記ロードセルに連絡し、前記ロードセルが検出した電気信号を含水率に変換する制御装置と、
前記制御装置に連絡し、前記含水率を表示する表示装置と
を備え、
前記作用合力検出部は、
前記脱水ケーキ出口部に向かって移動する脱水ケーキの圧力と摩擦応力の各方向の作用合力を受け止める作用棒と、
前記フレームと前記脱水ケーキ排出部の外側部とを貫通する開口を通過させた前記作用棒の根本部を先端部に固定するベースプレートと、
前記フレームから立設されるブラケットに軸着される前記ベースプレートを軸支するヒンジピンと、
前記ベースプレートの後端部側に設けた伝達子と
を備え、前記伝達子が前記ロードセルに前記作用合力を付与する
ことを特徴とする脱水ケーキ含水率測定装置。 - 請求項1記載の脱水ケーキ含水率測定装置において、
前記作用棒は、前記脱水ケーキ出口部に向かって湾曲又は折曲することを特徴とする脱水ケーキ含水率測定装置。 - 請求項1または請求項2記載の脱水ケーキ含水率測定装置において、
前記作用合力検出部は、
前記作用棒の基部側を固着する前記ベースプレートを前記ブラケットに前記ヒンジピンを軸着するのに、前記ブラケットと前記ヒンジピンとの間に介挿されているフランジ付きブシュを備えることを特徴とする脱水ケーキ含水率測定装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか記載の脱水ケーキ含水率測定装置において、
前記制御装置は、
実験により複数の脱水ケーキの作用合力をそれぞれ前記作用合力検出部で検出し、異なる電気信号を生じさせた前記脱水ケーキ毎の含水率を定法に従って求め、各前記電気信号と各前記含水率とをプロットして、脱水ケーキの作用合力と含水率との相関を対応づける検量線を作成し、前記検量線の傾きから最大出力信号及び最低出力信号で表示しなければならない含水率を求め、前記最大出力信号及び最低出力信号にそれぞれ対応する前記含水率を格納する格納部と、
前記作用合力検出部が検出した作用合力により前記ロードセルから出力される電気信号に基づいて前記検量線から対応する含水率を求め、当該含水率を表示装置に出力する演算部と
を備えることを特徴とする脱水ケーキ含水率測定装置。 - 汚泥を脱水してろ液と脱水ケーキとに分離する汚泥脱水装置において、
請求項1乃至請求項4の何れか記載の脱水ケーキ含水率測定装置を、前記汚泥脱水装置の脱水ケーキ出口部に設けてなる
ことを特徴とする汚泥脱水装置。 - 請求項5記載の汚泥脱水装置において、
前記脱水ケーキ出口部の内面で、前記作用合力検出部の両側部側に位置し、脱水処理後の前記脱水ケーキを排出方向に並行に案内する脱水ケーキ整流ガイドを設けてなる
ことを特徴とする汚泥脱水装置。 - 請求項5又は請求項6記載の汚泥脱水装置の運転方法において、
前記脱水ケーキ出口部に向かって移動する脱水ケーキの作用合力を作用合力検出部で逐次検知する工程と、
前記作用合力を前記ロードセルにて電気信号に逐次変換する工程と、
前記電気信号を前記制御装置にて予め求められた前記検量線に基づいて含水率に逐次変換する工程と、
前記含水率を表示装置に逐次表示する工程と
を備えることを特徴とする汚泥脱水装置の運転方法。 - 請求項7記載の汚泥脱水装置の運転方法において、
定期的又は汚泥性状の変化が生じた際に、再度、実験により複数の脱水ケーキの作用合力をそれぞれ前記作用合力検出部で検出し、異なる電気信号を生じさせた前記脱水ケーキ毎の含水率を定法に従って求め、各前記電気信号と各前記含水率とをプロットして、脱水ケーキの作用合力と含水率との相関を対応づける検量線を作成し直し、前記検量線の傾きから最大出力信号及び最低出力信号で表示しなければならない含水率を求め、前記最大出力信号及び最低出力信号にそれぞれ対応する前記含水率を前記制御装置に格納する
ことを特徴とする汚泥脱水装置の運転方法。
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