JP5915896B2 - 卓上切断機 - Google Patents

卓上切断機 Download PDF

Info

Publication number
JP5915896B2
JP5915896B2 JP2012063404A JP2012063404A JP5915896B2 JP 5915896 B2 JP5915896 B2 JP 5915896B2 JP 2012063404 A JP2012063404 A JP 2012063404A JP 2012063404 A JP2012063404 A JP 2012063404A JP 5915896 B2 JP5915896 B2 JP 5915896B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
shaft portion
roller
turntable
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012063404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013193345A (ja
Inventor
利彦 林崎
利彦 林崎
隆一 今村
隆一 今村
繁春 牛渡
繁春 牛渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2012063404A priority Critical patent/JP5915896B2/ja
Publication of JP2013193345A publication Critical patent/JP2013193345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5915896B2 publication Critical patent/JP5915896B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は卓上切断機に関し、特に切断刃が回動可能な卓上切断機に関する。
卓上切断機においては、ベース部上に木材等の加工材を載置した状態で、鋸刃を有する切断部を下方(ベース部側)に揺動させ、切断加工を行っている。この卓上切断機では、木材が載置されるベースとベースに対して回動すると共に切断部を支持するターンテーブルとからベース部を構成しており、ターンテーブルを回動させることにより、木材の切断角度を変更している。上述のように切断角度を変更させる場合において正確な角度を得るために、ベースにラックを設けると共にターンテーブルにラックに噛合するピニオンギヤを配置し、ピニオンギヤを回転させることによりターンテーブルをベースに対して回転させている。
特開2006−198869号公報
上述の卓上切断機では、ターンテーブルに誤って加工材等が衝突した場合、ベースに設けられたラックと、ターンテーブルに配置されたピニオンギヤとに衝撃力が加わってこれらラック及びピニオンギヤが破損し、回動角度の微調整が困難となる場合があった。
またラックとピニオンギヤとの構成では、ギヤの噛み合わせの分、ベースに対するターンテーブルの回動の滑らかさが阻害される。これはギヤの歯を小さくすることにより改良されるが、歯を小さくすると、更に衝撃に対して弱くなる。よって本発明は、耐久性を保持しつつ滑らかな回動角度調整が可能な卓上切断機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ベース部と、該ベース部上方に配置され、該ベース部に近接離間するように揺動し、加工材を切断する切断刃を回転可能に支承する切断部と、を備え、該ベース部は、上面に加工材が載置されるベースと、該ベースに設置され該ベースに対して回動可能であると共に該切断部を支持するターンテーブルと、該ベースに対して該ターンテーブルを回動させる回動機構部と、を有し、該回動機構部は、該ベースと該ターンテーブルとのいずれか一方に設けられ該ベースに対する該ターンテーブルの回動の軌跡に沿って伸びる案内部と、該ベースと該ターンテーブルとのいずれか他方に設けられ該案内部に当接する操作部と、を有し、該操作部は、該案内部に当接するローラ部と、該ローラ部を回転操作可能な軸部と、該第1軸部を支持する支持部と、を有し、該ローラ部は、該第1軸部より大径に構成され、外周に該案内部と当接する当接面を有し、該支持部は、該第1軸部を該第1軸部の軸周りに回転可能に支承する軸受部を有し、該第1軸部の軸方向の一端には、該ローラ部が一体回転可能かつ、該第1軸部に対して該軸方向に相対移動可能に設けられ、該軸方向の他端には該軸部と共に該ローラ部を回転させる回転機構が接続され、該第1軸部には、該ローラ部を該案内部に向けて付勢する付勢部材が設けられ、該回転機構は、該第1軸部と交差する方向に延びる第2軸部と、該第2軸部に設けられたノブと、該ノブと一体回転する該第2軸部の回転を該第1軸部に伝達するベベルギヤと、を有し、該ノブを回転させることにより該ローラ部が回転し、該ベースに対して該ターンテーブルを回動可能な卓上切断機を提供する。
また、本発明は、ベース部と、該ベース部上方に配置され、該ベース部に近接離間するように揺動し、加工材を切断する切断刃を回転可能に支承する切断部と、を備え、該ベース部は、上面に加工材が載置されるベースと、該ベースに設置され該ベースに対して回動可能であると共に該切断部を支持するターンテーブルと、該ベースに対して該ターンテーブルを回動させる回動機構部と、を有し、該回動機構部は、該ベースと該ターンテーブルとのいずれか一方に設けられ該ベースに対する該ターンテーブルの回動の軌跡に沿って伸びる案内部と、該ベースと該ターンテーブルとのいずれか他方に設けられ該案内部に当接する操作部と、を有し、該操作部は、該案内部に当接するローラ部と、該ローラ部を回転操作可能な軸部と、該軸部を支持する支持部と、を有し、該ローラ部は、該軸部より大径に構成され、外周に該案内部と当接する当接面を有し、該支持部は、該軸部を該軸部の軸周りに回転可能に支承する軸受部を有し、該軸部は、軸方向の一端に該ローラ部が一体回転するように設けられ、軸方向の他端に該軸部と共に該ローラ部を回転させる回転機構が接続され、該ローラ部の回転により、該ベースに対して該ターンテーブルを回動可能な卓上切断機を提供する。
このような構成によると、ローラ部が案内部に対して回転することにより、ターンテーブルがベースに対して回動するが、ローラ部は案内部に対して滑らかに回転するため、ターンテーブルもベースに対して滑らかに回動することができる。
上記構成の卓上切断機において、該操作部は、該ローラ部を該案内部に向けて付勢する付勢部を有することが好ましい。
このような構成によると、ローラ部は、付勢部により案内部に付勢された状態で、摩擦伝達により案内部との間に相対的な移動を生じさせているため、ターンテーブルに誤って加工材等が衝突した等の衝撃が伝えられても、ローラ部と案内部との間で滑りが生じるのみであり、故に破損等が発生することが防がれ、耐久性が高められる。
上記構成の卓上切断機において、該ローラ部は、該軸部と一体回転する基部と、該軸部よりも摩擦係数の大きな材質からなり、該当接面を有する当接部と、を有することが好ましい。
このような構成によると、軸部よりも摩擦係数が大きな材質を用いて当接面を形成するため大きな摩擦力を得ることができ、それにより、安定して回動機構部の微調整を行うことができる。また、当接面を設けたローラ部を軸部と別体にしたため、当接面が摩耗した場合にはローラ部のみを交換することができ、経済的である。
上記構成の卓上切断機において、案内部は該ベース上面に対して傾斜しており、該当接面は該案内部に沿うように傾斜していることが好ましい。
このような構成によると、当接面と案内面との間の接触面積を大きくすることができ、当接面と案内面との間の滑りを抑制することができる。
また該当接面と該案内部との少なくとも一方は、ウレタン又はゴムから構成されていることが好ましい。このような構成によると、より滑らかな回転を得ることができる。
また該案内部は、該ローラ部の垂直上方に位置するように構成されていることが好ましい。
このような構成によると、案内部が下側を向くため、案内部に切り屑等が付着することが抑制される。
本発明の卓上切断機によれば、耐久性を保持しつつ滑らかな回動角度調整が可能な卓上切断機を提供できる。
本発明の実施の形態に係る卓上切断機の側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の正面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の突出部における部分裏面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の回動機構部を示す図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の傾動支持部周辺を示す部分背面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の変形例に係る回動機構部を示す図。
以下、本発明の実施の形態に係る卓上切断機について、図1乃至図5に基づき説明する。図1に示される切断工具である卓上切断機1は、ベース部2と、支持部3と、切断部4と、から主に構成され、切断部4に切断刃7が装着され、ベース部2に対して切断部4を切断刃7の側面に直交する方向に傾動可能、ベース部2に対して切断刃7を切断刃7の回転軸と直交する方向に揺動可能、更に後述のベース21に対して切断刃7(切断部4)を後述の上下方向に延びる回動軸部2A周りに回動可能に構成されている。切断刃7は互いに平行な一側面及び他側面を有する円板状に構成され、中央にボルト7Aが貫通する貫通孔が形成され、外周に被加工材である木材Wを切削する鋸刃を備えている。
ベース部2は、被切断部材である木材Wを担持するベース21と、ベース21上に後述の上下方向に延びる回動軸部2Aによって回動可能に担持されたターンテーブル22と、ベース21に設けられたフェンス28とから主に構成されている。ベース21は、図2に示されるように、一対の左ベース21Aと右ベース21Bとを有しており、地面上に配置されるように構成されている。一対の左ベース21Aと右ベース21Bとには、それぞれ木材Wが載置される上面2Bが規定されている。これら左ベース21Aと右ベース21Bとが並んでいる方向を左右方向と定義し、ベース21の上面2Bの上方を上方、反対を下方と定義する。
ベース21において、後述の突出部22B下方位置には、回動軸部2Aを中心とする円弧状に構成された鋼製の円弧部2Cが設けられており、円弧部2Cの下面には、後述のローラ部25を案内する案内面2D(図3)が円弧部2Cの円弧形状に沿って規定されている。案内面2Dは、回動軸部2Aを通り上下方向に延びる面において、上端へいくほど回動軸部2Aから離間するような平滑な斜面状に構成されている。案内面2Dは本発明の案内部に相当する。
図2に示されるように、ターンテーブル22は、右ベース21Bと左ベース21Aとの間に配置されている。ターンテーブル22は、略円台状のターンテーブル本体部22Aと、ターンテーブル本体部22Aから回動軸部2Aの軸方向と直交する一方に突出する突出部22Bと、ターンテーブル本体部22Aの他方に設けられて後述の支持部3を支持する切断部支持部27とから構成されている。この突出部22Bがターンテーブル本体部22Aより突出している方向であって左右方向と直交する方向を前方、反対を後方と定義する。以下、突出部22Bが前方を向くように配置されているとして構成を説明する。
ターンテーブル22には、ベース21の上面2Bと面一な上面2Eが規定されており、この上面2Eにおいて切断部支持部27近傍位置から突出部22Bにかけて一連の図示せぬ溝部が形成されている。この図示せぬ溝部は、切断刃7(図1)が下方に揺動してターンテーブル22と交わった際の交線位置と同一位置にあり切断刃7の刃先が収容されて通過する箇所である。
図1及び図2に示されるように、突出部22Bには、ターンテーブル22のベース21に対する回動を規制する際の操作する箇所となるハンドル22Cと、操作部23とが設けられている。ハンドル22Cは、突出部22Bから前方へと延出されると共に後方に延びるネジ部22Dを有し、ネジ部22Dが突出部22Bに螺合すると共に、その先端(後側端部)がベース21の図示せぬ一部に当接可能に構成されている。よってハンドル22Cが回転操作され、後方に向けて螺進し先端がベース21と当接することにより、ターンテーブル22がベース21に対して固定され、ターンテーブル22のベース21に対する回動が抑制される。
操作部23は、図3に示されるように、主に支持部23Aと、第一軸部24と、ローラ部25と、回転部26とから構成されている。支持部23Aは、突出部22Bにおいて上面2Eの裏面となる位置に、下方に向けて突出するようにねじ止めされて設けられており、図4に示されるように、前後方向に貫通する貫通孔23aが形成されている。支持部23Aはの貫通孔23a後方には、軸受部であるベアリング23Bが貫通孔23aと同軸上に装着されている。また支持部23Aの前方位置には、主に回転部26を支持する回転部支持部23Cが設けられている。回転部支持部23Cには、貫通孔23aと同軸、同径に形成された貫通孔23bと、貫通孔23bと直交かつ斜め上方を向くように形成された貫通孔23cとが形成されている。
軸部である第一軸部24は、鋼材からなり、ベアリング23Bを介して支持部23Aに対し回転するように装着され、その軸方向が回動軸部2Aの軸方向と直交するように構成されており、図1に示されるように、後端が案内面2D(図3)の下方に位置するように配置されている。図4に示されるように、第一軸部24の後端には前後方向に延びる溝24aが形成され、前端には回転部26の一部を成す第一ベベルギヤ24Aが設けられている。第一ベベルギヤ24A近傍位置の第一軸部24は、貫通孔23bに挿入されて回転部支持部23Cにより支承されている。また第一軸部24において、ベアリング23B後方位置にはワッシャ24Bが装着されており、最後端位置にはトメワ24Cが装着されている。ワッシャ24Bの後方には、ワッシャ24Bに当接すると共にローラ部25に当接してローラ部25へ後方への付勢力を付加する付勢部であるスプリング24Dが配置されている。
ローラ部25は、第一軸部24と同軸上に配置され、鋼材を基材とし後端側が先細る裁頭円錐状の基部25Aと、基部25Aの外周面に焼き付けにより装着された当接部25Bとから主に構成されている。基部25Aには、第一軸部24の先端が挿入される貫通孔25aが形成されている。また基部25Aには、貫通孔25a内表面開口し前後に延びる溝25bが形成されている。ローラ部25において、当接部25Bの外周面を当接面25Cとする。当接部25Bの材質は、第一軸部24よりも摩擦係数の大きなものが好ましい。具体的には、例えばウレタンを用いることができる。また、ローラ部25は第一軸部24より大径に形成されている。
当接面25Cは、ローラ部25の回転軸が回動軸部2Aの軸方向と直交する状態で、案内面2Dと当接すると共に、上述の回動軸部2Aを通る切断面において案内面2Dに一致して沿う斜面を形成するように構成されている。
ローラ部25と第一軸部24との間には、貫通孔25a内に第一軸部24の後端が挿入された状態でそれぞれの溝24a、溝25b内に挿入される鋼製のキー25Dが介在している。このキー25Dにより、ローラ部25と第一軸部24とは同軸一体回転すると共に、ローラ部25が第一軸部24に対して前後動可能になる。またローラ部25と第一軸部24との間に介在しているスプリング24Dにより、ローラ部25は後方への付勢力を受け、この付勢力により、ローラ部25(当接部25B)と案内面2Dとの間の摩擦力が大きくなるように、当接面25Cが案内面2Dに押し付けられつつ当接する。なお、第一軸部24の最後端には、上述のトメワ24Cが装着されているため、ローラ部25が第一軸部24から脱落することは防止されている。
回転機構である回転部26は、前述の第一ベベルギヤ24Aと第二軸部26Aとから主に構成されている。第二軸部26Aは、一端に第一ベベルギヤ24Aと常時噛合する第二ベベルギヤ26Bが設けられ、他端に作業者が操作するノブ26Cが設けられており、貫通孔23cに挿入されてその軸方向が第一軸部24の軸方向と直交すると共に、図2に示されるように他端側が斜め上方を向くように回転部支持部23Cに回転可能に支承されている。上述の操作部23と、案内面2Dとから回動機構部が構成される。
図1に示されるように切断部支持部27は、ターンテーブル22の回動軸部2Aに対して突出部22Bの反対位置(図示せぬ回動軸回りに180°回転した位置)に配置されている。即ち、ターンテーブル22の後端側に配置されている。また、図2に示されるように、傾動軸部27Aの左右両隣に、それぞれボルト27C、27Cがターンテーブル22の上面2Eに螺合して設けられている。また切断部支持部27において、後端位置には、後述のクランプ31Aが螺合している。
図2に示されるボルト27C、27Cはそれぞれ後述の傾動部31と当接可能であり、傾動部31の左右方向への最大傾動位置を規定している。
図1に示されるように、ベース21上であって、ターンテーブル22の上方位置には、フェンス28が設けられている。フェンス28は、図2に示されるように、左ベース21A及び右ベース21Bに対応して左フェンス28A及び右フェンス28Bから構成されている。左フェンス28A及び右フェンス28Bは、その前面が、互いに同一平面上に位置するように配置されて、木材W(図1)の位置を規定している。
図1に示されるように、支持部3は、傾動部31と、揺動支持部32とから主に構成されている。傾動部31は傾動軸部27Aを介して切断部支持部27に傾動可能に支持されており、図5に示されるように傾動軸部27A周りに、前後方向に貫通し左右方向に延びる円弧状の長孔27bが形成されている。この長孔27b内にクランプ31Aが挿入されている。
クランプ31Aは、切断部支持部27に螺合しているため、クランプ31Aを締めることにより、傾動部31が切断部支持部27に固定され、クランプ31Aを緩めることにより傾動部31が切断部支持部27に対して傾動軸部27A周りに左右方向に傾動可能である。またクランプ31Aが長孔27bに挿入されているため、傾動部31が切断部支持部27に対して傾動可能な角度は、クランプ31Aが長孔27b内で移動可能な範囲に限定される。
揺動支持部32は、傾動部31の上部に設けられており、図2に示されるように、前後方向矢視において上方に開口する略コの字形を成して一対の腕部を有しており、一対の腕部の間に揺動軸部32Aが渡されて切断部4を揺動可能に軸支するように構成されている。揺動軸部32Aは、その軸方向がベース部2の上面と平行であり、かつ前後方向(上述の上面2Eに形成された図示せぬ溝部の延出方向)と直交するように揺動支持部32に装着されている。また揺動軸部32Aにはバネ32Bが装着されており、このバネ32Bにより、切断部4が上方へと移動する(ベース部2の上面から離間する)ような付勢力を切断部4に与えている。
また傾動部31の前面において、揺動支持部32の下部には、図1及び図2に示されるように、前方へと突出する突起部31B、31Bが設けられている。突起部31B、31Bは、傾動部31がベース部2に対して垂直状態を保っているときに、右側に位置する突起部31Bが右側に位置するボルト27Cと当接し、傾動部31がベース部2に対して左側に45°傾いたときに、左側に位置する突起部31Bが左側に位置するボルト27Cと当接するように位置規定されている。
切断部4は、揺動軸部32Aに軸支されるハウジング41を筐体として構成されている。図1及び図2に示されるようにハウジング41は、本体部41Aと、モータ5を収容するモータ収容部41Bと、ソーカバー41Cとから構成されている。本体部41Aは、揺動支持部32で揺動可能に支持される箇所であり、内部に図示せぬギヤ機構を備えている。
図示せぬギヤ機構は、モータ5とスピンドル42D(図2)との間に介在し、モータ5の回転力をスピンドル42Dに伝達している。スピンドル42Dは、その左側端部が、本体部41Aの左側面から左側に突出しており、この左側端部には切断刃7がボルト7A及びフランジ7Bを介して装着されている。
また図1に示されるように、本体部41Aには、切断部4が最も上方に揺動した状態で最上部となる位置にハンドル4Bを有し、ハンドル4Bには、モータ5の回転オン・オフを制御するトリガ4Cが設けられている。
モータ収容部41Bは、図1及び図2に示されるように、本体部41Aの上部に配置されるように構成され、内部にモータ5(図1)が収容されている。
またモータ収容部41Bには、切断部4を最下方に揺動させた状態で揺動支持部32に対する切断部4の揺動を規制(固定)可能な図示せぬ固定機構が設けられている。
ソーカバー41Cは、本体部41Aの左側面に装着されており、切断刃7の上半分を覆うように構成されている。また、ソーカバー41C内にはソーカバー41Cから露出する切断刃7の下側の外周を覆う形状をした鋸カバー41Dが切断刃7の回転軸を中心に回動可能に設けられている。鋸カバー41Dは、図1に示すように、切断部4が上方に揺動している状態では、ソーカバー41Cから露出する切断刃7の部分の外周を覆う位置に回動しており、図示はしないが、切断部4が下方に揺動している状態では図示しないリンク機構によって回動してソーカバー41C内に収納され、切断刃7の下半分をソーカバー41Cから露出させる。
上記構成の卓上切断機1において、木材Wを所定の角度で切断するには、まずハンドル22Cを操作しネジ部22Dを緩めて、ネジ部22D後端がベース21へ非当接の状態に保った後に、ハンドル22Cを把持してターンテーブル22をベース21に対して所定の角度近傍まで回動させる。ローラ部25は、スプリング24Dで当接面25Cが案内面2Dに常時付勢されているため、ターンテーブル22がベース21に対して回動する際には、ローラ部25と案内面2Dとの相対移動に基づきローラ部25及びこれと一体の第一軸部24が回転する。第一軸部24はベアリング23Bで支承されているため回転はスムーズであり、かつスプリング24Dで付勢されていることから当接面25Cと案内面2Dとの間の摩擦が大きく、故に過度に回転しすぎることがない。故に当接面25Cと案内面2Dとが当接していることにより、ターンテーブル22がベース21に対して回転しすぎることを抑制できる。また、ローラ部25がスプリング24Dで付勢されていることから、当接面25Cが摩耗した場合も、確実にターンテーブル22を回動させることができる。
ターンテーブル22がベース21に対して所定の角度近傍まで回動した後は、ノブ26Cを操作してローラ部25を回転させることにより、ターンテーブル22をベース21に対して微細角度移動させて正確に所定角度に配置することができる。その後にハンドル22Cを締めてネジ部22D後端がベース21へ当接させることにより、所定の角度に設定されたターンテーブル22がベース21に固定される。
ターンテーブル22を、所定角度の回動状態に保った後に、切断部4を下方へと移動させ、木材Wの切断を開始する。
上述のように、突出部22Bはターンテーブル本体部22Aから前方へと突出しており、ハンドル22Cは突出部22Bから更に前方へと突出しているため、作業者や他の工具、もしくは木材W等が意図せずに突出部22B等に接触することがある。この場合に、ハンドル22Cの固定力より接触したときの衝撃力が大きければ、ハンドル22Cと共にターンテーブル22がベース21に対して回動する。
この回動に際しては、ローラ部25と案内面2Dとの間にも相対移動が発生する。この相対移動の移動速度が低速の場合には、ローラ部25が回転することにより案内面2Dに対して移動する。これに対して相対移動の移動速度が高速の場合には、ローラ部25の回転では案内面2Dに追従することができないため、当接面25Cが案内面2Dに対して滑ることにより移動する。
ローラ部25は、上述のように大径に構成されているため、案内面2Dと当接面25Cとの接触面積を大きくすることができる。よって当接面25Cと案内面2Dとの間の摩擦を大きくし、ローラ部25の回転操作により、確実にターンテーブル22のベース21に対する回動動作を行うことができる。また接触面積が大きいため、上述のように、当接面25Cが案内面2D上を滑ったとしても、摩擦により接触部分がすり減ることを抑制することができ、ローラ部25に所謂フラットスポット(部分的な削れ)が形成されることを抑制することができる。即ち、突出部22B等に何かが強接触し、ターンテーブル22がベース21に対して急激に回動したとしても、ローラ部25と案内面2Dとの間では、滑りが生じるのみであり、ローラ部25や案内面2Dが破損することは防がれ、耐久性を増すことができる。
当接面25Cは当接部25Bの一部であるので、長期の使用により摩耗することが想定される。しかしローラ部25は上述のように案内面2Dに付勢されているため、当接面25Cが摩耗したとしても、常に安定した当接状態を保つことができ、故に当接面25Cの摩耗に伴う作業性の低下を抑制することができる。また当接面25Cが当接部25Bの一部であるため、案内面2Dと当接したとしても、ガタツキ等の発生を抑制してローラ部25を案内面2Dに対して滑らかに回転させることができる。
また案内面2Dは下方を向くように構成され、ローラ部25は、案内面2D下方に位置している。このような構成により、案内面2Dに切り屑等が付着することが抑制され、案内面2Dへの切り屑等の付着に起因するローラ部25の空転を抑制することができる。
本実施の形態にかかる卓上切断機については、上述の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変形が可能である。たとえば、上述の実施の形態では、第一軸部24に対してローラ部25を付勢する構造を採用したが、これに限らず、図6に示されるように、第一軸部24にローラ部25を同軸一体回転するように固定すると共に、スプリング24Dで支持部23Aに対して第一軸部24及びローラ部25を後方に付勢するような構成を成してもよい。この構成においては、第一軸部24の前端に溝24dを形成する共に、第一ベベルギヤ24Aにも溝124cを形成し、これら溝24d、溝24d内にキー25Dを介在させることにより、第一ベベルギヤ24Aと第一軸部24とを、同軸一体回転すると共に互いに前後動するような構成する。この構成を成すことにより、第一ベベルギヤ124Aを前後動させずに、第一軸部24及びローラ部25のみを前後動させることができる。
また本実施の形態に係る卓上切断機では、切断部4が左側のみ傾動するとして説明したが、これに限らず、左右両方に傾動してもよいし、また切断部4が前後にスライドするスライド機構を備えた卓上切断機であってもよい。また案内面2Dを鋼製とし、当接面25Cをウレタン製としたが、これに限らず、ゴム製又は案内面2Dとの摩擦係数が十分に得られるならば樹脂製としてもよい。また、案内面2Dをウレタン製とし、当接面25Cを鋼製としてもよい。また案内面2D、当接面25Cの両方をウレタン製としてもよい。
また本発明の実施の形態に係る卓上切断機では、案内部を面で構成したが、案内部は凹凸を有する形状としてもよい。
1:卓上切断機 2:ベース部 2A:回動軸部 2B:上面 2C:円弧部
2D:案内面 2E:上面 3:支持部 4:切断部 4B:ハンドル 4C:トリガ
5:モータ 7:切断刃 7A:ボルト 7B:フランジ 21:ベース
21A:左ベース 21B:右ベース 22:ターンテーブル
22A:ターンテーブル本体部 22B:突出部 22C:ハンドル 22D:ネジ部
23:操作部 23A:支持部 23B:ベアリング 23C:回転部支持部
23D:スプリング 23a:貫通孔 23b:貫通孔 23c:貫通孔
24:第一軸部 24A:第一ベベルギヤ 24B:ワッシャ 24C:トメワ
24D:スプリング 24a:溝 24b:貫通孔 24c:貫通孔 24d:溝
25:ローラ部 25A:基部 25B:当接部 25C:当接面 25D:キー
25a:貫通孔 25b:溝 26:回転部 26A:第二軸部
26B:第二ベベルギヤ 26C:ノブ 27:切断部支持部 27A:傾動軸部
27C:ボルト 27b:長孔 28:フェンス 28A:左フェンス
28B:右フェンス 31:傾動部 31A:クランプ 31B:突起部
32:揺動支持部 32A:揺動軸部 32B:バネ 41:ハウジング
41A:本体部 41B:モータ収容部 41C:ソーカバー 41D:鋸カバー
42D:スピンドル 124A:第一ベベルギヤ 124c:溝

Claims (5)

  1. ベース部と、
    該ベース部上方に配置され、該ベース部に近接離間するように揺動し、加工材を切断する切断刃を回転可能に支承する切断部と、を備え、
    該ベース部は、上面に加工材が載置されるベースと、該ベースに設置され該ベースに対して回動可能であると共に該切断部を支持するターンテーブルと、該ベースに対して該ターンテーブルを回動させる回動機構部と、を有し、
    該回動機構部は、該ベースと該ターンテーブルとのいずれか一方に設けられ該ベースに対する該ターンテーブルの回動の軌跡に沿って伸びる案内部と、該ベースと該ターンテーブルとのいずれか他方に設けられ該案内部に当接する操作部と、を有し、
    該操作部は、該案内部に当接するローラ部と、該ローラ部を回転操作可能な第1軸部と、該第1軸部を支持する支持部と、を有し、
    該ローラ部は、該第1軸部より大径に構成され、外周に該案内部と当接する当接面を有し、
    該支持部は、該第1軸部を該第1軸部の軸周りに回転可能に支承する軸受部を有し、
    第1軸部軸方向の一端には、該ローラ部が一体回転可能かつ該第1軸部に対して該軸方向に相対移動可能に設けられ、該第1軸部の該軸方向の他端に第1軸部と共に該ローラ部を回転させる回転機構が接続され、
    該第1軸部には、該ローラ部を該案内部に向けて付勢する付勢部材が設けられ、
    該回転機構は、該第1軸部と交差する方向に延びる第2軸部と、該第2軸部に設けられたノブと、該ノブと一体回転する該第2軸部の回転を該第1軸部に伝達するベベルギヤと、を有し、
    該ノブを回転させることにより該ローラ部が回転し、該ベースに対して該ターンテーブルを回動可能なことを特徴とする卓上切断機。
  2. 該ローラ部は、
    第1軸部と一体回転する基部と、
    第1軸部よりも摩擦係数の大きな材質からなり、該当接面を有する当接部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の卓上切断機。
  3. 該案内部は該ベース上面に対して傾斜しており、
    該当接面は該案内部に沿うように傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の卓上切断機。
  4. 該当接面と該案内部との少なくとも一方は、ウレタン又はゴムから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の卓上切断機。
  5. 該案内部は、該ローラ部の垂直上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の卓上切断機。
JP2012063404A 2012-03-21 2012-03-21 卓上切断機 Active JP5915896B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063404A JP5915896B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 卓上切断機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012063404A JP5915896B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 卓上切断機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013193345A JP2013193345A (ja) 2013-09-30
JP5915896B2 true JP5915896B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=49392884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012063404A Active JP5915896B2 (ja) 2012-03-21 2012-03-21 卓上切断機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5915896B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105149682A (zh) * 2015-10-10 2015-12-16 江苏苏美达五金工具有限公司 斜断锯

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050247177A1 (en) * 2004-04-15 2005-11-10 Hetcher Jason D Table and base assembly for a power tool
JP2007056491A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Shinmaywa Engineerings Ltd ターンテーブルおよびこれのスリップ防止改修方法
JP2010162664A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Shinmaywa Engineering Ltd 摩擦駆動ローラ体の抜取り装置とその抜取り方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013193345A (ja) 2013-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7905167B2 (en) Miter saw
JP4780524B2 (ja) 携帯用切断機
JP4534549B2 (ja) 卓上切断機
JP5835611B2 (ja) スライド式卓上切断機
JP2007223133A5 (ja)
JP2005279933A (ja) 卓上切断機
JP2010253630A (ja) 切断機
US20140202297A1 (en) Cutting machines
JP5915896B2 (ja) 卓上切断機
JP5391840B2 (ja) 卓上切断機
JP5107325B2 (ja) 卓上切断機
JP7103002B2 (ja) 切断機
JP5546950B2 (ja) 切断工具における可動カバーの位置調整機構
JP5184017B2 (ja) 卓上丸鋸盤における回転テーブルの位置決め装置
JP5814137B2 (ja) 切断機
JP2008229876A (ja) 卓上切断機
JP5105210B2 (ja) 卓上切断機
JP4446285B2 (ja) 携帯用切断機
JP4692243B2 (ja) 卓上切断機
JP2017213647A (ja) 切断機
JP2009149039A (ja) 卓上切断機
JP2012115946A (ja) 卓上切断機
JP5146907B2 (ja) 卓上スライド切断機
JP2024025301A (ja) 切断機
JP2016221624A (ja) 卓上切断機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5915896

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350