JP5914831B2 - 多関節ロボットの機構誤差の補正方法 - Google Patents

多関節ロボットの機構誤差の補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、多関節ロボットの機構誤差を補正する技術に関する。
多関節ロボットの機構誤差の補正方法として、穴と穴の距離が予め測定された複数の穴を有するプレートを治具として用いた方法がある(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の多関節ロボットの機構誤差の補正方法では、多関節ロボットの手先をプレートの穴に嵌合させることで拘束し、拘束された状態の多関節ロボットの関節の角度に基づいてこの多関節ロボットの機構誤差を推定して補正する。
特許第3388016号公報
しかしながら、従来の機構誤差の補正方法では、プレートの状態や穴の精度によっては、機構誤差の補正精度が悪化する可能性があるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、機構誤差の補正精度が悪化しない多関節ロボットの機構誤差の補正を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法は、6自由度を有する多関節ロボットの機構誤差を補正する多関節ロボットの機構誤差の補正方法であって、平面治具の表面の少なくとも4箇所の異なる位置それぞれにおいて、前記多関節ロボットの手先における平面接触部を拘束した状態で前記多関節ロボットの関節の角度を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された前記多関節ロボットの関節の角度を用いて、前記多関節ロボットの機構誤差を算出して補正する補正工程と、を有し、前記取得工程は、前記平面治具の表面の少なくとも4箇所の異なる位置それぞれにおいて、前記手先における前記平面接触部の姿勢が前記平面治具の表面の法線と同じになるように前記手先を拘束した状態で、前記多関節ロボットの関節の角度を取得することを特徴とする。
本発明の多関節ロボットの機構誤差の補正によれば、機構誤差の補正精度の悪化を防ぐことができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る多関節ロボットの姿勢を示す図であって、図1の(a)は平面治具の第一の位置における姿勢を示す図であり、図1の(b)は平面治具の第二の位置における姿勢を示す図であり、図1の(c)は平面治具の第三の位置における姿勢を示す図であり、図1の(d)は平面治具の第四の位置における姿勢を示す図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る多関節ロボットの制御部を示すブロック図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法を示すフローチャートである。 図4は本発明の実施の形態1に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法の具体的な一例を示すフローチャートである。 図5は本発明の実施の形態2に係る多関節ロボットの姿勢を示す図であって、図5の(a)は球面治具の第一の位置における姿勢を示す図であり、図5の(b)は球面治具の第二の位置における姿勢を示す図であり、図5の(c)は球面治具の第三の位置における姿勢を示す図であり、図5の(d)は球面治具の第四の位置における姿勢を示す図である。 図6は本発明の実施の形態3に係る多関節ロボットの姿勢を示す図であって、図6の(a)は平面治具の第一の位置における姿勢を示す図であり、図6の(b)は平面治具の第二の位置における姿勢を示す図であり、図6の(c)は平面治具の第三の位置における姿勢を示す図であり、図6の(d)は平面治具の第四の位置における姿勢を示す図である。 図7は従来の多関節ロボットの姿勢を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、多関節ロボットの機構誤差の補正方法に関し、以下の問題が生じることを見出した。
図7に示すように、従来の多関節ロボット100は、固定部102、複数の関節101、アーム104、105、手先103を備える。多関節ロボット100の固定部102と手先103とは、複数の関節101同士をつなぐアーム104、105により接続されている。この多関節ロボット100の手先103は、各関節101の角度が変わることで移動する。
そして、多関節ロボット100の手先103に取り付けた部材110の先端111をプレート112の穴113に嵌合させることで拘束し、拘束された状態の多関節ロボット100の関節101の角度に基づいてこの多関節ロボット100の機構誤差を推定して補正する。
しかしながら、従来の機構誤差の補正方法では、相互間の距離が正確に計測された複数の穴113を有するプレート112を用いる必要がある。このため、例えば、室温変動などによりプレート112の温度が変動し、プレート112が膨張又は収縮して複数の穴113間の距離が変動した場合、機構誤差の補正精度が悪化するという問題がある。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法は、6自由度を有する多関節ロボットの機構誤差を補正する多関節ロボットの機構誤差の補正方法であって、平面治具又は球面治具の表面の少なくとも4箇所の異なる位置それぞれにおいて前記多関節ロボットの手先を拘束した状態で、前記多関節ロボットの関節の角度を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された前記多関節ロボットの関節の角度を用いて、前記多関節ロボットの機構誤差を算出して補正する補正工程と、を有することを特徴とする。
これによれば、機構誤差の補正にジグの表面の形状を利用しているため、ジグの温度が変動しても、ジグの表面の形状は維持される。このため、機構誤差の補正精度の悪化を防ぐことができる。
以下、本発明の一態様に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、本発明の一例である。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付して、適宜説明を省略している。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る多関節ロボットの姿勢を示す図である。図1の(a)は平面治具7の第一の位置51における姿勢を示す図であり、図1の(b)は平面治具7の第二の位置52における姿勢を示す図であり、図1の(c)は平面治具7の第三の位置53における姿勢を示す図であり、図1の(d)は平面治具7の第四の位置54における姿勢を示す図である。なお、第一の位置51、第二の位置52、第三の位置53及び第四の位置54は、平面治具7の表面において、互いに異なる位置である。
本発明の実施の形態1における多関節ロボット31は、図1に示すように、パラレルリンクロボットである。図1を用いて、本実施の形態1の多関節ロボット31の基本構成を説明する。
図1の(a)に示すように、本実施の形態1の多関節ロボット31は、基台21と、手先2と、基台21及び手先2を接続する6組のリンク3及びアーム4と、駆動源の一例としての6つのモータ5と、これらを制御する制御部40と、を備える。
基台21とアーム4とは、それぞれ関節1aにより接続されている。リンク3とアーム4とは、それぞれ関節1bにより接続されている。リンク3と手先2とは、それぞれ関節1cにより接続されている。関節1aは回り対偶で構成され、関節1b、1cは球面対偶で構成されている。
本実施の形態1では、基台21と手先2とは、6つの動力伝達部によって接続されている。ここで、動力伝達部とは、主にリンク3及びアーム4で構成されて、基台21と手先2との間で動力を伝達するための部材である。また、本実施の形態1では、図1に示すように、基台21及び手先2は、正六角形の板状部材である。アーム4は、基台21に固定されたモータ5の回転軸を中心として回転可能である。各モータ5は、関節角度検出手段の一例としてのエンコーダ6をそれぞれ備えている。多関節ロボット31は、エンコーダ6を用いることで、アーム4の角度を検出することができる。手先2には、平面接触部8が固定されている。平面接触部8は、平面治具7の表面に押し付けられたときに、手先2の姿勢を安定させるための部材である。具体的には、平面接触部8は、平面治具7の表面に押し付けられたときに、手先2の姿勢を平面治具7の表面に対して常に同じにするための部材である。本実施の形態1の平面接触部8は、底面が正方形の直方体である。なお、平面接触部8は、天面と底面とが平行であり、手先2が平面治具7の平面である表面に対して平行に面接触するものであれば、その形状は限定されない。平面接触部8は、接触部の一例である。また、平面治具7は、治具の一例であり、その表面が平面で構成されている。
本実施の形態1では、6つの動力伝達部は、平行に配置された2つを1組として、3組に分けられる。すなわち、本実施の形態1では、3組の動力伝達部により、基台21と手先2とが接続されている。また、基台21及び手先2それぞれにおいて、3組の動力伝達部は、120°の角度で均等な間隔で接続されている。
以上の構成により、本実施の形態1の多関節ロボット31は、パラレルリンクロボットとして機能する。また、本実施の形態1の多関節ロボット31の手先2は、6自由度の動作を行うことができる。
本実施の形態1は、このような多関節ロボット31の機構誤差の補正を、平面治具7を用いて行うことを可能とする。具体的には、平面治具7の表面において異なる位置51〜54の4箇所に多関節ロボット31の手先2に固定された平面接触部8を押し付けて接触させ、4箇所の異なる位置51〜54における法線方向に対する手先2の角度が同一となる姿勢に制御し、それぞれの姿勢での関節角度に基づいて多関節ロボット31の機構誤差を測定して補正する。すなわち、本実施の形態1では、機構誤差を測定する際に、平面治具7の4箇所の異なる位置51〜54において、手先2の姿勢を平面治具7の表面に対して常に同じ姿勢にすると共に、手先2の位置及び姿勢を拘束している。なお、本実施の形態1に係る平面治具7は、その表面が平面な部材であり、多関節ロボット31の基台21との位置関係が変化しないように固定されている。本実施の形態1における機構誤差の補正方法の詳しい内容については、後述する。
図2は、本実施の形態1の多関節ロボットの機構誤差の補正方法の各処理を行う制御部40を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部40は、取得部41と、補正部42とを有する。取得部41は、平面治具7の表面の4箇所の位置51〜54のそれぞれにおいて、手先2が平面治具7により拘束された状態で、エンコーダ6の値を取得する。補正部42は、取得部41により取得されたエンコーダ6の値を用いて、多関節ロボット31の機構誤差を算出し、補正する。
図1に示す多関節ロボット31の動作について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態1における多関節ロボット31の機構誤差の補正方法を示すフローチャートである。
まず、取得部41は、平面治具7の表面の4箇所の異なる位置51〜54のそれぞれにおいて、多関節ロボット31の手先2を拘束した状態で、多関節ロボット31の関節1aの角度を取得する(ステップS01:取得工程)。
次に、補正部42は、ステップS01の取得工程において取得された多関節ロボット31の関節1aの角度を用いて、多関節ロボット31の機構誤差を算出して補正する(ステップS02:補正工程)。
図4は、本実施の形態1における多関節ロボット31の機構誤差の補正方法の具体的な一例を示すフローチャートである。
まず、取得部41は、インデックスiを設定し、このインデックスiをi=1に初期化する(ステップS11)。インデックスiは、本実施の形態1では、i=1が第一の位置51に定義され、i=2が第二の位置52に定義され、i=3が第三の位置53に定義され、i=4が第四の位置54に定義されている。また、本実施の形態1では、少なくとも4箇所の異なる位置51〜54で多関節ロボット31の関節1aの角度を取得すればよいため、i=4までを用いた場合について説明する。
続いて、取得部41は、インデックスi=1で定義された第一の位置51(図1の(a)に示す平面治具7の表面の位置)において、手先2の平面接触部8を平面治具7の表面に押し付けて、手先2の角度が平面治具7の法線方向と同じになるように手先2の姿勢を拘束する。そして、その状態で、取得部41は、エンコーダ6の値θiを取得して、記憶する(ステップS12)。
次に、取得部41は、インデックスiが4以上であるか否か、すなわちi≧4を判定する(ステップS13)。
インデックスiが4未満の場合(ステップS13のNo)、インデックスiを1増やして、i=i+1とする(ステップS14)。その後、ステップS12、S13を実行する。
つまり、ステップS12〜ステップS14を繰り返すことにより、取得部41は、平面治具7の表面の4つの任意の異なる位置51〜54のそれぞれにおいて、手先2の角度が平面治具7の表面の法線方向と同じになるように手先2の姿勢が拘束された状態で、その状態におけるエンコーダ6の値θ1〜θ4を取得して、記憶する。このステップS11〜ステップS15が、ステップS01の取得工程の一例である。
そして、インデックスiが4以上の場合(ステップS13のYes)、4箇所の異なる位置51〜54のそれぞれで取得した4つのエンコーダ6の値θ1〜θ4を用いて、以下の計算を行って機構誤差を算出し、算出された機構誤差を補正する(ステップS15)。このステップS15が、ステップS02の補正工程の一例である。
ステップS15について、説明する。ステップS15は、取得したエンコーダ6の値θiから、本実施の形態1の機構誤差を算出する計算である。本実施の形態1の機構誤差の一例は、リンク3の長さLの誤差である。本実施の形態1の多関節ロボット31において、アーム4の角度と手先2の位置及び姿勢との関係を表す運動学方程式は、(式1)であり、P、θ、Lの変数で表される関数F1として導かれる。
Figure 0005914831
(式1)は6次元の式である。ここで、P=(X,Y,Z,θxi,θyi,θzi)は、手先2の位置及び姿勢を表す6次元ベクトルである。なお、F1は、パラレルリンクロボットの一般的な運動学方程式であるため、詳細な説明は省略する。また、Pは未知の値であり、今後の計算により求める。
θ=(θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6)は、多関節ロボット31のそれぞれのモータ5のエンコーダ6の値である6次元ベクトルである。つまり、θは、平面治具7の4箇所の異なる位置51〜54において手先2を拘束することにより取得された値である。L=(L1,L2,L3,L4,L5,L6)は、補正対象の6本のリンク3の長さを示しており、6次元ベクトルである。
本実施の形態1では、リンク3の長さLは、未知の値である。本実施の形態1では、今後の計算により、このリンク3の長さLの値を求めることで、リンク3の長さLの誤差を算出して補正する。なお、本実施の形態1では、リンク3の長さL以外の多関節ロボット31の機構寸法は、設計値と同じであると仮定している。以下の説明により求めるリンク3の実際の長さLは、計測値の一例である。
ここで、4箇所の異なる位置51〜54での多関節ロボット31の手先2の姿勢が、それぞれの位置51〜54において同一の方向(平面治具7の法線方向)に拘束された状態にあるため、次の(式2)に示すとおり、P、α、βの変数で表される関数Nが導かれる。つまり、実施の形態1において手先2の姿勢が拘束状態であることを示す関係は、(式2)の関数Nとして導かれる。
Figure 0005914831
(式2)は2次元の式であり、Pは(式1)と同じである。また、α及びβは、平面治具7の法線の方向を表す値である。
なお、ここで、多関節ロボット31の手先2の座標系から固定座標系への変換行列は、(式3)のように表される。
Figure 0005914831
(式3)において、X、Y及びZは手先2の座標系における位置を表し、X、Y及びZは固定座標系に変換した後の位置を表す。ここで、所定の条件で単位ベクトル変換を行うことを考える場合、次の(式4)を導くことができる。所定の条件とは、多関節ロボット31の手先2の座標系におけるZ方向の単位ベクトルが、平面治具7の表面の法線方向に拘束されており、手先座標系のZ軸回りの回転が、拘束されていないという条件である。
Figure 0005914831
ここで、α、β、γは、単位ベクトルであるため、α+β+γ=1の関係が成り立つ。この関係を用いることで、(式4)においてγを消去することができ、次の(式5)の2式を導くことができる。
Figure 0005914831
(式5)において、α、βは未知の値であり、今後の計算により値を求める。
さらに、4箇所の異なる位置51〜54での多関節ロボット31の手先2は、平面治具7で同一平面上にあるため、次の(式6)が導かれる。
Figure 0005914831
(式6)は1次元の式であり、X,Y,Zは、Pの位置を示すX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の3方向の成分である。a,b,c,dは、3次元空間上で平面を表す未知の値であり、今後の計算により求める。
なお、(式5)は、平面治具7の4箇所の異なる位置51〜54における法線方向の姿勢を示す関係式であり、(式6)は、平面治具7の表面である平面の4箇所の異なる位置51〜54を示す関係式である。
インデックスiがi=1〜4の4つの場合において各エンコーダ6の値が得られるため、(式1)、(式5)及び(式6)について4個ずつの式が得られる。つまり、(式1)の6次元式が4個であり、(式5)の2次元式が4個であり、(式6)の1次元式が4個であることから、4つのエンコーダθiに基づいて36個(6次元×4個+2次元×4個+1次元×4個)の連立方程式が得られる。未知数は、Pを構成するX、Y、Z、θxi、θyi及びθzi(i=1〜4)の24個(6次元×4個)と、Lを構成するL1、L2、L3、L4、L5及びL6の6個と、α、β、a、b、c、及びdの6個と、の計36個である。上記の36個の連立方程式を例えばニュートン法などによる数値解析により計算することで、36個の未知のパラメータを求めることができる。これによりリンク3の長さLの計測値が求められる。求めたリンク3の長さLの計測値をリンク3の設計値と比較することで、リンク3の長さLの誤差を算出することができる。そして、このリンク3の長さLの誤差を補正することで、多関節ロボット31の機構誤差の補正を行うことができる。
本実施の形態1によれば、多関節ロボット31の機構誤差の補正に平面治具7の表面を用いているため、プレートの穴を用いる従来の機構誤差の補正の場合と比較して、温度変化に対する状態の変化が生じにくい。これは、平面形状を有する平面治具7が温度変化により膨張又は収縮した場合、従来の機構誤差の補正に用いた穴間の距離は変化するが、本実施の形態1の機構誤差の補正に用いた表面の形状は変化しにくいためである。そのため、本実施の形態1の多関節ロボットの機構誤差の補正方法を用いることで、温度変化に対し精度が低下する可能性が低い多関節ロボットの機構誤差の補正を、行うことができる。
なお、手先2の平面接触部8を押し付ける平面治具7の表面における4箇所の位置は、任意の異なる位置でよいが、それぞれの位置で多関節ロボット31の姿勢が変化する4箇所である必要がある。なお、本実施の形態1の多関節ロボット31はパラレルリンクロボットであるため、平面治具7の表面における4箇所の位置は、ロボットの中心からの距離が異なる位置であることが望ましい。また、この4箇所の異なる位置51〜54は、それぞれの間の距離がおよそ均等に離れた位置としてもよい。これらにより、機構誤差の補正精度をより高めることができる。
なお、「多関節ロボット31の姿勢が変化する」とは、1つ以上の関節1a,1b,1cの角度が変化することを指す。
なお、4箇所の異なる位置51〜54は、具体的には、多関節ロボット31の可動範囲内で互いの距離が可能な限り長くなるようにした位置であって、4箇所を結んだ形状が正方形の形状としてもよい。
なお、本実施の形態1において、平面治具7の表面の形状を基台21に対して平行な平面で説明したが、基台21に対して、傾いた平面であっても上記の(式1)、(式5)及び(式6)を用いた機構誤差の補正方法を適用できる。
また、本実施の形態1に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法では、平面治具7の表面における4箇所の異なる位置51〜54において手先2を拘束した状態で測定することで解が求めることができるが、平面治具7に拘束される位置が4箇所より少ない場合は一意的に解を求めることができない。
なお、4箇所よりも多い5箇所以上の位置において手先2を平面治具7の表面に拘束した状態で測定することにより得られた値に対して最小二乗法や平均などを用いることで、さらに機構誤差の補正精度を高めることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る多関節ロボット32の姿勢を示す図である。図5の(a)は球面治具9の第一の位置61における姿勢を示す図であり、図5の(b)は球面治具9の第二の位置62における姿勢を示す図であり、図5の(c)は球面治具9の第三の位置63における姿勢を示す図であり、図5の(d)は球面治具9の第四の位置64における姿勢を示す図である。第一の位置61、第二の位置62、第三の位置63及び第四の位置64は、球面治具9の表面のそれぞれ互いに異なる位置である。
図5に示すように、本実施の形態2に係る多関節ロボット32の構成要素は、図1の平面接触部8を球面接触部10に置き換えた以外は図1の多関節ロボット31と同じであるため、適宜説明を省略する。
また、実施の形態2に係る多関節ロボット32の機構誤差の補正は、表面が球面である球面治具9を用いて行う。球面治具9は、多関節ロボット32の基台21との位置関係が変化しないように固定されている。
手先2に固定された球面接触部10は、球面治具9と同じ半径の凹面(凹型の曲面)を有する。ここで、球面接触部10の凹面は球面治具9と隙間なく接触できる面である。球面接触部10は、最低限、球面治具9に接触したときの姿勢及び位置が一意的に決まるような形状であればよい。球面接触部10は、例えば中空の円筒形状であってもよいが、球面治具9と確実に接触させるためには、図5に図示したような凹型の曲面を有する球面接触部10が望ましい。球面接触部10は、接触部の一例である。球面治具9は、治具の一例であり、その表面が球面で構成されている。
このような多関節ロボット32の機構誤差の補正を行う場合、球面治具9の表面の4箇所の異なる位置61〜64に手先2の球面接触部10を接触させて、4箇所の異なる位置61〜64における法線方向に対する手先2の角度がそれぞれ同一となるように、球面治具9により手先2の姿勢が拘束された状態とする。具体的には、図5の(a)、(b)、(c)及び(d)に示すように、4箇所の異なる位置61〜64において、手先2の球面接触部10を球面治具9の表面である球面に押し付けることにより、手先2の手先座標系での球面接触部10の球面の中心位置が4箇所の異なる位置61〜64のそれぞれで球面治具9の球面の中心と一致するように拘束する。つまり、手先2は、手先座標系における所定の方向に延びる軸(例えばZ軸)が常に球面治具9の球面の中心と一致するように、球面接触部10により固定されることになる。このようにして、手先2の球面接触部10が球面治具9により拘束された後、4箇所の異なる位置61〜64のそれぞれにおいて、エンコーダ6の値を取得して、記憶する。なお、本実施の形態2に係る多関節ロボット32の機構誤差の補正方法の処理は、計算式以外が実施の形態1に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法の処理と同様であるため、処理の説明は省略する。
次に、取得したエンコーダ6の値からの計算の内容を説明する。図5に示す本実施の形態2の多関節ロボット32において、アーム4の角度と手先2の位置及び姿勢との関係を表す運動学方程式は、図1に示す実施の形態1の多関節ロボット31の場合と同様に、前述の(式1)である。ここで、P、θ及びLは実施の形態1の場合と同じであり、インデックスi=1〜4である。
本実施の形態2では、4箇所の異なる位置61〜64のそれぞれにおいて、手先2の球面接触部10の球面の中心が球面治具9の中心と一致することから、(式7)のように、P、T及びBの変数で表される関数Gが導かれる。つまり、実施の形態2において手先2の姿勢が拘束状態であることを示す関係は、(式7)の関数Gとして導かれる。
Figure 0005914831
(式7)は3次元の式である。T=(T,T,T)は、手先2の球面接触部10の球面の中心の位置を表す3次元ベクトルである。Tは未知の値であり、今後の計算により求められる。B=(Bx,By,Bz)は、多関節ロボット32の固定座標系における球面治具9の中心座標を表す3次元ベクトルである。Bは未知の値であり、今後の計算により求められる。
ここで、(式7)のGを具体的に表すと、次の(式8)のように表される。(式8)は、手先座標系におけるT=(T,T,T)を固定座標系に変換したB=(B,B,B)が、多関節ロボット32の手先2の位置及び姿勢によらず一定であるという関係に基づいて表される。
Figure 0005914831
インデックスiがi=1〜4の4つの場合、(式1)及び(式8)について4個ずつの式が得られる。本実施の形態2では、(式1)の6次元式が4個であり、(式8)の3次元式が4個であるため、36個(6次元×4個+3次元×4個)の連立方程式が得られる。未知数は、Pを構成するX、Y、Z、θxi、θyi及びθzi(i=1〜4)の24個(6次元×4個)と、Lを構成するL1、L2、L3、L4、L5及びL6の6個と、Tを構成するT、T及びTの3個と、Bを構成するB、B及びBの3個と、の計36個である。上記の36個の連立方程式を例えばニュートン法などによる数値解析により計算することで、36個の未知のパラメータを求めることができる。これによりリンク3の長さLの計測値を求めることができる。求めたリンク3の長さLをリンク3の設計値と比較することで、リンク3の長さLの誤差を算出することができる。そして、このリンク3の長さLの誤差を補正することで、多関節ロボット32の機構誤差の補正を行うことができる。
本実施の形態2に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法によれば、多関節ロボット32の手先2を球面治具9の表面の4箇所の異なる位置61〜64に押し付けることにより、手先2が球面治具9の表面に拘束された状態とし、その状態におけるエンコーダ6の値を用いることで、多関節ロボット32の機構誤差(リンク3の長さLについて、設計値と求められた値との差)を計算して補正することができる。本実施の形態2では、多関節ロボット32の機構誤差の補正を行うために、温度が変化しても変形しにくい球面形状を有する球面治具9を用いている。そのため、温度変化に対し精度が低下する可能性が低い多関節ロボットの機構誤差の補正を行うことができる。
なお、手先2を押し付ける球面治具9の表面における4箇所の位置は、任意の異なる位置であればよいが、それぞれの位置で多関節ロボット32の姿勢が互いに変化する4箇所である必要がある。当該4箇所の異なる位置61〜64はそれぞれの間の距離がおよそ均等に離れており、かつ、当該4箇所の異なる位置61〜64における手先2の姿勢の角度がそれぞれ可能な限り異なることが、機構誤差の補正精度を高める上で望ましい。
また、本実施の形態2に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法では、球面治具9の表面における4箇所の異なる位置61〜64において手先2を拘束した状態で測定することで解が求めることができるが、球面治具9に拘束される位置が4箇所より少ない場合は一意的に解を求めることができない。なお、球面治具9の5箇所以上の位置において、手先2を球面治具9の表面に拘束した状態で測定することにより得られた値を最小二乗法や平均などを用いることで、さらに構成精度を高めることができる。
実施の形態2に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法は、実施の形態1のような大きい平面の平面治具7を設置することが困難な装置に組み込まれた多関節ロボット32の補正を行う場合に有効である。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る多関節ロボット33の姿勢を示す図であって、図6の(a)は平面治具7の第一の位置71における姿勢を示す図であり、図6の(b)は平面治具7の第二の位置72における姿勢を示す図であり、図6の(c)は平面治具7の第三の位置73における姿勢を示す図であり、図6の(d)は平面治具7の第四の位置74における姿勢を示す図である。なお、第一の位置71、第二の位置72、第三の位置73及び第四の位置74は、平面治具7の表面上のそれぞれ互いに異なる位置である。
図6に示すように、実施の形態3に係る多関節ロボット33は、実施の形態1に係る多関節ロボット31及び実施の形態2に係る多関節ロボット32のパラレルリンクロボットとは異なり、シリアルリンクロボットである。
多関節ロボット33は、手先12と、ロボット固定部18と、手先12及びロボット固定部18を接続する6本のリンク13とを有する。手先12及びロボット固定部18は、6本のリンク13により直列に接続されている。手先12はリンク13の一つに固定され、6本のリンク13及びロボット固定部18はそれぞれ6個の関節11により接続されている。この6個の関節11にそれぞれ設けられた6個のモータ14により、手先12は6自由度の動作を行うことができる。また、モータ14は関節角度検出手段としてのエンコーダ15を備えており、このエンコーダ15を用いて各関節11の角度を検出することができる。また、手先12には、平面治具7の表面に押し付けられたときに、手先12の姿勢を平面治具7の表面に対して常に同じ姿勢となるように安定させるための平面接触部16が固定されている。平面接触部16は、接触部の一例である。
つまり、平面接触部16が平面治具7に押し付けられることで、手先12の位置及び姿勢は、実施の形態1に係る多関節ロボット31の手先2と同様に平面治具7により拘束される。平面接触部16は、底面が正方形の直方体であるが、天面と底面とが平行であると共に手先12が平面治具7の平面である表面に対して平行に面接触するものであれば、その形状は限定されない。なお、平面治具7は、多関節ロボット33のロボット固定部18との位置関係が変化しないように固定されている。
以上のような構成により、実施の形態1と同様の方法で、図6に示すように、平面治具7の表面の4箇所の異なる位置71〜74において、手先12の姿勢及び位置を平面治具7に拘束させることにより取得されたエンコーダ15の値を用いて、多関節ロボット33の機構誤差の補正を行うことができる。なお、本実施の形態3に係る多関節ロボット33の機構誤差の補正方法の処理は、計算式以外が実施の形態1に係る多関節ロボット31の機構誤差の補正方法の処理と同様であるため、処理の流れの説明は省略する。
次に、取得したエンコーダ15の値からの計算の内容を説明する。図6に示す本実施の形態3の多関節ロボット33における、モータ14の角度と手先12の位置及び姿勢との関係を表す運動学方程式は、(式9)に示すとおり、P、θ、Kの変数で表される関数F2として導かれる。
Figure 0005914831
(式9)は6次元の式である。P=(X,Y,Z,θxi,θyi,θzi)は手先12の位置及び姿勢を表す6次元ベクトルであり、i(i=1〜4の整数)は4箇所での手先を示すインデックスである。Pは未知の値であり、今後の計算により求められる。
θ=(θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6)は、多関節ロボット33のそれぞれのモータ14のエンコーダ15の値である6次元ベクトルである。つまり、θは、平面治具7の4箇所の異なる位置71〜74において手先2を拘束することにより取得された値であり、既知である。K=(K1,K2,K3,K4,K5,K6)は、補正対象である6本のリンク13の長さ(図6の寸法17)であり、6次元ベクトルである。Kは未知の値であり、今後の計算により求められる。なお、本実施の形態3では、リンク13の長さK以外の多関節ロボット33の機構寸法は、設計値の理想どおりであると仮定している。
また、各4箇所の異なる位置71〜74での多関節ロボット33の手先12の姿勢は、それぞれの位置71〜74において同一の方向(平面治具7の法線方向)に拘束されている。また、このとき、多関節ロボット33の手先12の位置は平面治具7で同一平面上にある。これらの拘束条件から(式5)及び(式6)が実施の形態1と同様に得られる。
(式5)、(式6)及び(式9)の連立方程式を数値解析で解くことで、実施の形態1と同様にリンク13の長さKを求めることができる。
本実施の形態3に係る多関節ロボット33の機構誤差の補正方法によれば、多関節ロボット33の手先12を平面治具7の表面の4箇所の異なる位置71〜74に押し付けることにより手先12を平面治具7の表面に拘束された状態とし、その状態におけるエンコーダ15の値を用いて多関節ロボット33の機構誤差(リンク13の長さKについて、設計値と計測値との差)を計算する。
本実施の形態3でも、多関節ロボット33の機構誤差の補正を行うために、温度が変化しても変形しにくい平面形状を有する平面治具7を用いている。そのため、温度変化に対して精度が低下する可能性が低くなり、多関節ロボット33の機構誤差の補正を精度よく行うことができる。
なお、手先12を押し付ける平面治具7の表面における4箇所の位置71〜74は、任意の異なる位置であるが、それぞれの位置で多関節ロボット33の姿勢が変化する4箇所である必要がある。当該4箇所の異なる位置71〜74は、それぞれの間の距離がおよそ均等に離れていることが機構誤差の補正精度を高める上で望ましい。
なお、本実施の形態3において、平面治具7の表面の形状をロボット固定部18が取り付けられている面に対して平行な平面で説明したが、ロボット固定部18が取り付けられている面に対し、傾いた平面であっても上記の(式5)、(式6)及び(式9)を用いた機構誤差の補正方法を適用できる。
また、本実施の形態3に係る多関節ロボット33の機構誤差の補正方法では、平面治具7の表面における4箇所の異なる位置71〜74において手先12を拘束した状態で測定することで解を求めることができるが、平面治具7に拘束される位置が4箇所より少ない場合は一意的に解を求めることができない。なお、4箇所よりも多い5箇所以上の位置において手先12を平面治具7の表面に拘束した状態で測定することにより得られた値を最小二乗法や平均などを用いることで、さらに構成精度を高めることができる。
(他の実施の形態1)
上記実施の形態1〜3に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法では、多関節ロボット31〜33の手先2、12を、平面治具7又は球面治具9の表面における4箇所の異なる位置51〜54、61〜64、71〜74で拘束した状態で、エンコーダ6、15の値を取得した。だが、このときに、多関節ロボット31〜33の手先2、12を平面治具7又は球面治具9の表面に押し付けて姿勢を拘束した状態で、手先2、12を移動させながら、エンコーダ6、15の値を予め定められたタイミング(例えば0.1s間隔のタイミング)で連続的かつ自動的に複数取得するようにしてもよい。このように、多関節ロボット31〜33の関節の角度であるエンコーダ6、15の値を取得し記憶する取得工程を、手先2、12を移動させながら連続的かつ自動的に複数回行うことにより、多関節ロボット31〜33の機構誤差の補正を容易かつ短時間に実施することができる。ここで、取得工程において記憶される多関節ロボット31〜33の角度を、多数個(例えば1000個)取得されたエンコーダ6、15の値のうちで、手先2、12が拘束される平面治具7、球面治具9の表面の複数の位置の間の距離がおよそ均等に離れる4箇所における値を用いて計算することにより、より高精度に機構誤差の補正を行うことができる。なお、この場合の手先2、12が拘束される平面治具7、球面治具9の表面の複数の位置の間の距離がおよそ均等に離れる4箇所は、設計値として予め記憶されている長さL、Kの値に基づいて導出される手先2の位置に基づいて導出される。
(他の実施の形態2)
上記実施の形態1、2に係る多関節ロボット31、32の機構誤差の補正方法では、リンク3の長さLの誤差を補正しているが、リンク3の長さだけでなく、アーム4の長さ、手先2の位置を把握するための基準となる手先2上の位置である原点位置(例えば、多関節ロボット31、32の電源をOFFにした場合に手先2が収束する位置)の設計値と計測値との誤差の補正についても、同様にして算出することができる。なお、原点位置の誤差の補正については、上記実施の形態3に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法でも適用できる。
(他の実施の形態3)
上記実施の形態1〜3に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法では、多関節ロボット31〜33の駆動機構が電源OFFの状態で、ユーザが手先2、12を4箇所の異なる位置51〜54、61〜64、71〜74に移動させてエンコーダ6、15の値を取得した場合について説明したが、例えば、多関節ロボット31〜33が自動的に手先2、12を4箇所の異なる位置51〜54、61〜64、71〜74に移動させてエンコーダ6、15の値を取得するようにしてもよい。なお、この場合に、手先2、12が平面治具7、球面治具9に拘束されている状態を多関節ロボット31〜33が判定する方法としては、押圧センサなどの手先2、12に対してかかる力の大きさを検出できるセンサを利用することが考えられる。上記の構成により、平面治具7、球面治具9に手先2、12を押し当てる工程を自動的に行なうことができる。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る多関節ロボットの機構誤差の補正方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明の多関節ロボットの機構誤差の補正方法は、産業用の多関節ロボットの機構誤差の補正方法として有用である。
1a,1b,1c,11,101 関節
2,12 手先
3,13 リンク
4,104,105 アーム
5,14 モータ
6,15 エンコーダ
7 平面治具
8,16 平面接触部
9 球面治具
10 球面接触部
17 寸法
21 基台
31,32,33,100 多関節ロボット
40 制御部
41 取得部
42 補正部
51,61,71 第一の位置
52,62,72 第二の位置
53,63,73 第三の位置
54,64,74 第四の位置
102 固定部
103 手先
110 部材
111 先端
112 プレート
113 穴
114 距離

Claims (5)

  1. 6自由度を有する多関節ロボットの機構誤差を補正する多関節ロボットの機構誤差の補正方法であって、
    平面治具の表面の少なくとも4箇所の異なる位置それぞれにおいて、前記多関節ロボットの手先における平面接触部を拘束した状態で前記多関節ロボットの関節の角度を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された前記多関節ロボットの関節の角度を用いて、前記多関節ロボットの機構誤差を算出して補正する補正工程と、を有
    前記取得工程は、前記平面治具の表面の少なくとも4箇所の異なる位置それぞれにおいて、前記手先における前記平面接触部の姿勢が前記平面治具の表面の法線と同じになるように前記手先を拘束した状態で、前記多関節ロボットの関節の角度を取得する、
    多関節ロボットの機構誤差の補正方法。
  2. 前記多関節ロボットが、パラレルリンクロボットである、
    請求項1に記載の多関節ロボットの機構誤差の補正方法。
  3. 前記取得工程は、前記平面治具の表面の少なくとも4箇所の異なる位置それぞれを通るように、前記平面治具の表面に接触させた状態の前記手先を移動させながら前記関節の角度を取得する、
    請求項1又は2に記載の多関節ロボットの機構誤差の補正方法。
  4. 前記機構誤差は、前記多関節ロボットの手先と基台とを接続するリンクの長さの設計値と計測値との差である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の多関節ロボットの機構誤差の補正方法。
  5. 前記機構誤差は、前記手先の原点位置の設計値と計測値との差である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の多関節ロボットの機構誤差の補正方法。
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