JP5909967B2 - 調判定装置、調判定方法及び調判定プログラム - Google Patents

調判定装置、調判定方法及び調判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、調判定装置、調判定方法及び調判定プログラムに関する。
電子ピアノや電子オルガンのような鍵盤を備えた電子楽器では、主として右手でメロディを、左手で伴奏を弾く、あるいはコードを構成する複数の鍵を押鍵するのが一般的である。従ってこのような電子楽器においては、右手と左手をそれぞれ楽譜等にしたがって独立して動かすための練習が必要である。
このようにピアノの奏法およびオルガンの奏法の何れにおいても、右手と左手を同時に異なる形態で動かすことが必要であり、このためには相応の練習が必要である。特に、メロディを奏するために右手を動かすことは可能であるが、同時に左手で異なる演奏を行うことが困難と感じる演奏者が、特に初心者では多い。したがって、演奏者が右手でメロディを演奏することにより、左手で演奏することにより生成されるべき伴奏音をリアルタイムで自動的に作成することのできる電子楽器が知られている(特許文献1)。
特開2011−158855号公報
ところで、特許文献1の電子楽器では、演奏によりメロディが入力されるとリアルタイムでコードを付与しているが、長調か短調かの判定は行っていないため、冒頭のコード付けの精度を上げることが難しいという問題があった。
そこで本発明は、リアルタイムでのコード付けの精度を高めるために、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できる調判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の調判定装置は、
入力演奏情報を取得する演奏情報取得手段と、
前記演奏情報取得手段により取得された入力演奏情報を順次メモリに記憶させる演奏情報記憶手段と、
前記取得された入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定する仮キー決定手段と、
前記取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定する入力タイミング判定手段と、
前記入力タイミング判定手段により前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記決定された仮キーで、前記メモリに記憶された入力演奏情報の最初の音を移動ドに読み替える読み替え手段と、
前記読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調性判断手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できるため、冒頭のコード付けの精度をより高めることが可能となる。
図1は、本実施の形態にかかる調判定装置を適用した電子楽器の外観を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかる調判定装置を適用した電子楽器の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図3は、本実施の形態にかかる調判定装置を適用した電子楽器において実行されるメインフローの例を示すフローチャートである。 図4は、本実施の形態にかかる鍵盤処理の例を示すフローチャートである。 図5は、本実施の形態にかかるキー決定処理の例を示すフローチャートである。 図6は、本実施の形態にかかるキー決定処理の例を示すフローチャートである。 図7は、本実施の形態にかかる長調/短調判定処理の例を示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態にかかる開始音による出力音決定テーブルの例を示す図である。 図9は、本実施の形態にかかる仮キー決定テーブルの例を示す図である。 図10は、本実施の形態にかかるキースケール音テーブルの例を示す図である。 図11は、本実施の形態にかかる開始音による短調/長調判定テーブルの例を示す図である。 図12は、本実施の形態にかかる1拍目用コード決定テーブル(長調用)の例を示す図である。 図13は、本実施の形態にかかる1拍目用コード決定テーブル(短調用)の例を示す図である。 図14は、本実施の形態にかかる1拍目以外用コード決定テーブル(長調用)の例を示す図である。 図15は、本実施の形態にかかる1拍目以外用コード決定テーブル(短調用)の例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる調判定装置を適用した電子楽器の外観を示す図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる電子楽器10は、鍵盤11を有する。また、鍵盤11の上部には、音色の指定、自動伴奏の開始・終了、リズムパターンの指定などを行なうためのスイッチや、長調の曲であると予め分かっている場合にコード付けを行うための長調スタートボタン12、短調の曲であると予め分かっている場合にコード付けを行うための短調スタートボタン13、長調か短調か不明である場合にコード付けを行うための長調/短調不明スタートボタン14、演奏される楽曲に関する種々の情報、例えば、音色、リズムパターン、コード名などを表示する表示部15を有する。本実施の形態にかかる電子楽器10は、例えば、61個の鍵(C2〜C7)を有する。また、電子楽器10は、自動伴奏をオンする自動伴奏モード、および、自動伴奏をオフにする通常モードの2つの演奏モードのうち、何れかの下での演奏が可能である。
図2は、本発明の実施の形態にかかる調判定装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すように、本実施の形態にかかる電子楽器10は、CPU21、ROM22、RAM23、サウンドシステム24、スイッチ群25、鍵盤11および表示部15を備える。
CPU21は、電子楽器10全体の制御、鍵盤11の鍵の押鍵やスイッチ群25を構成するスイッチ(例えば、図1の符号12、13、14参照)の操作の検出、鍵やスイッチの操作にしたがったサウンドシステム24の制御、押鍵された楽音の音高にしたがったコード名の決定、自動伴奏パターン及びコード名にしたがった自動伴奏の演奏など、種々の処理を実行する。
ROM22は、CPU21に実行させる種々の処理、例えば、スイッチの操作や鍵盤の何れかの鍵の押鍵に対応する各種処理、押鍵に応じた楽音の発音指示、押鍵により指定された音高にしたがったコード名の決定、自動伴奏パターン及びコード名に基づく自動伴奏の演奏などのプログラムを記憶する。また、ROM22は、ピアノ、ギター、バスドラム、スネアドラム、シンバルなどの楽音を生成するための波形データを格納した波形データエリア、及び、種々の自動伴奏パターンを示すデータ(自動伴奏データ)を格納した自動伴奏パターンエリアを有する。RAM23は、ROM22から読み出されたプログラムや、処理の過程で一時的に生じたデータを記憶する。なお、本実施の形態において、自動伴奏パターンは、コード名ごとの構成音を含むコードパターン、ドラム音を含むリズムパターン及びベース音を含むベースパターンを有する。例えば、コードパターンのデータのレコードは、上記情報に加えて、コード構成音を示すデータを含む。また、リズムパターンのデータは、楽音の音色、発音タイミングを含む。
サウンドシステム24は、音源部26、オーディオ回路27及びスピーカ28を有する。音源部26は、例えば、押鍵された鍵についての情報或いは自動伴奏パターンについての情報をCPU21から受信すると、ROM22の波形データエリアから所定の波形データを読み出して、所定の音高の楽音データを生成して出力する。また、音源部26は、波形データ、特に、スネアドラム、バスドラム、シンバルなど打楽器の音色の波形データを、予め定められた音高に対応する速度で読み出して楽音データとして出力する。オーディオ回路27は、楽音データをD/A変換して増幅する。これによりスピーカ28から音響信号が出力される。
本実施の形態にかかる電子楽器10は、通常モードの下においては、鍵盤11の鍵の押鍵に基づいて楽音を発生する。その一方、電子楽器10は、自動伴奏スイッチ(図示せず)が操作されることにより、自動伴奏モードとなる。自動伴奏モードの下では、鍵の押鍵により、その鍵の音高の楽音がメロディ音として発生される。また、押鍵された鍵の音高に基づいてコード名が決定され、そのコード名のコード構成音を含むコードパターンにしたがった楽音と、コード名に対応して音高変換されたベースパターンに従ったベース音、さらにはバスドラム、スネアドラム、シンバルなど音高の変化を伴わないリズムパターンに従ったリズム音が発生する。以下、電子楽器10が、自動伴奏モードの下で動作する場合について説明する。
以下、本実施の形態にかかる電子楽器10において実行される処理についてより詳細に説明する。図3は、本実施の形態にかかる調判定装置において実行されるメインフローの例を示すフローチャートである。なお、図示しないが、メインフローの実行中に、所定の時間間隔で、割込カウンタのカウンタ値をインクリメントするタイマインクリメント処理も実行される。
図3に示すように、電子楽器10のCPU21は、電子楽器10の電源が投入されると、RAM23中のデータや、表示部15の画像のクリアを含むイニシャル処理(初期化処理)を実行する(ステップS1)。イニシャル処理が終了すると、CPU21は、スイッチ群25を構成するスイッチのそれぞれの操作を検出し、検出された操作にしたがった処理を実行するスイッチ処理を実行する(ステップS2)。
例えば、スイッチ処理においては、音色指定スイッチや、自動伴奏パターンの種別の指定スイッチ、自動伴奏パターンのオン・オフの指定スイッチなど、種々のスイッチの操作が検出される。自動伴奏パターンがオンとなったときには、CPU21は、演奏モードを、自動伴奏モードに切り換える。演奏モードを示すデータは、RAM23の所定の領域に指定される。音色や自動伴奏パターンの種別を示すデータも、同様に、RAM23の所定の領域に格納される。
次いで、CPU21は、鍵盤処理を実行する(ステップS3)。鍵盤処理(図4参照)が終了すると、CPU21は、キー決定処理を実行する(ステップS4)。キー決定処理(図5参照)が終了すると、CPU21は、音源発音処理を実行する(ステップS5)。音源発音処理において、CPU21は、発音すべき楽音の音高を示すノートオンイベントを音源部26に与え、或いは、消音すべき楽音の音高を示すノートオフイベントを音源部26に与える。音源部26は、音高、さらに前述の音色指定スイッチにより指定された音色に基づいて、ROM22の波形データを読み出して、所定の楽音データを生成する。これにより、スピーカ28から所定の楽音が発生する。また、CPU21は、ノートオフイベントが供給されると、音源26にそのノートオフイベントが示す音高の楽音の消音を指示する。
音源発音処理(ステップS5)が終了すると、CPU21は、その他の処理(例えば、表示部15への画像表示、LED(図示せず)の点灯、消灯など:ステップS6)を実行して、ステップS2に戻る。
図4は、本実施の形態にかかる鍵盤処理の例を示すフローチャートである。鍵盤処理において、CPU21は、鍵盤11の各鍵を順次走査する(ステップS11)。この走査結果により、いずれかの鍵に鍵オンあるいは鍵オフ(鍵イベント)が生じたか否かを判断する。(ステップS12)。ステップS12でYesと判断された場合には、CPU21は、その鍵イベントが鍵オンであるか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13でYesと判断された場合には、CPU21は、当該鍵オンがあった鍵について発音処理を実行する(ステップS14)。具体的には、CPU21は、鍵オンの生じた鍵により指定された音高に基づいてノートオンイベントを生成し、このノートオンイベントを音源部26に供給する。音源部26は、音色指定スイッチにより指定された音色及びノートオンイベントにより指定される音高に基づき、ROM22の波形データを読み出すことにより楽音データを生成する。これにより、スピーカ28から所定の楽音が発生する。
そして、CPU21は、鍵オンの生じた鍵により指定された音高情報(例えば鍵番号)及び押鍵タイミング(例えば押鍵時刻)をRAM23に格納する(ステップS15)。押鍵タイミングは、割り込みカウンタのカウンタ値に基づいて算出することができる。
ステップS13でNoと判断された場合には、生じた鍵イベントが鍵オフであったことになる。したがって、CPU21は、鍵オフとなった鍵に対応する消音処理を実行する(ステップS16)。具体的には、CPU21は、この鍵により指定される音高に基づいてノートオフイベントを生成して音源部26に供給する。音源部26においては、与えられたノートオフイベントに基づいて、指定された音高の楽音を消音する。その後、CPU21は、この鍵オフの生じた鍵により指定された音高情報(例えば鍵番号)及び離鍵タイミング(例えば離鍵時刻)をRAM23に格納する(ステップS17)。
CPU21は、全ての鍵イベントについて処理が終了したかを判断する(ステップS18)。ステップS18でNoと判断された場合には、ステップS12に戻る。
図5及び図6は、本実施の形態にかかるキー決定処理の例を示すフローチャートである。ステップS21において、CPU21は、長調/短調不明スタート中であるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、長調/短調不明スタートボタン14が押下されたか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS22に移し、NOのとき、CPU21は、キー決定処理を終了する。
ステップS22において、CPU21は、メロディ入力がされたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、鍵11の走査結果により、鍵オンのイベントが発生したか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS24に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS23に移す。
ステップS23において、CPU21は、キーが確定しているかを判断する。具体的には、RAM23の所定領域に格納されているキー確定フラグがONであるかどうかを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS72に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS71に移す。
ステップS71において、CPU21は、メロディ音はRAM23に記録されているか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS32に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS36に移す。具体的には、メロディが全く入力されていない状態で、ステップS32以降の処理に進まないようにしている。
ステップS24において、CPU21は、キーが確定しているかを判断する。具体的には、RAM23の所定領域に格納されているキー確定フラグがONであるかどうかを判断する。ここでは、ステップS22のメロディ入力がある前までに入力されたメロディ音についてキーが確定しているか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS27に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS25に移す。
ステップS25において、CPU21は、ステップS22で入力されたメロディ音が2小節目以降であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS27に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS26に移す。
ステップS26において、CPU21は、開始音と1小節目のメロディ音をRAM23に記録する。ステップS27において、CPU21は、ステップS22で入力されたメロディ音をRAM23に記録する。ステップS28において、CPU21は、キー(調性)判定を行う。ステップS28では、ステップS22で入力されたメロディ音を含めてキー判定を行っている。
ステップS29において、CPU21は、キーが確定しているかを判断する。具体的には、RAM23の所定領域に格納されているキー確定フラグがONであるかどうかを判断する。ここでは、ステップS22で入力されたメロディ音を含めてキー判定を行った結果(ステップS28のキー判定を行った結果)、キーが確定しているか否かを判断している。よって、ステップS24でキーが確定していると判断されていた場合であっても、ステップS22で入力されたメロディ音を含めてキー判定を行った結果、転調した場合等には、キーは未確定となる場合もあり、この場合キー確定フラグはOFFになる。一方、ステップS28のキー判定を行った結果キーが確定すれば、ステップS24でキーが確定していたか否かにかかわらず、キー確定フラグはONになる。
ステップS29での判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS72に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS30に移す。
なお、ステップS29での判断がYESのとき、CPU21は、今回キー確定フラグをONにする。この今回キー確定フラグは、RAM23の所定領域に格納されており、後述するステップS72において参照される。
ステップS30では、CPU21は、S22で入力されたメロディ音が最初の音であるか否か判断する。具体的には、CPU21は、図4のステップS15で格納された押鍵タイミング(例えば押鍵時刻)に基づいて判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS31に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS37に移す。
ステップS31において、CPU21は、出力音を決定する。具体的には、図8(a)に示す、開始音による出力音決定テーブルを参照して、出力音を決定する。図8(a)によれば、開始音が「C(ド)」のとき、出力音は「C(ド)、G(ソ)」であり、開始音が「E(ミ)」のとき、出力音は「C(ド)、E(ミ)」である。ここで、図8(a)は、唱歌や童謡向けの出力音決定テーブルであり、その他のジャンルの出力音決定テーブルを使用してもよい。
例えば、図8(b)は、ポップス向けの出力音決定テーブルであり、図8(c)は、ブルース向けの出力音決定テーブルである。本実施形態では、図8(a)の出力音決定テーブルを使用するが、例えば、電子楽器10が有する出力音決定テーブル切り替えボタン(図示せず)を押下することにより、図8(a)〜(c)の出力音決定テーブルを切り替えるようにしてもよい。また、電子楽器10に備えられている、リズムパターンや自動伴奏の選択スイッチによる曲ジャンルの選択に応じて、出力音決定テーブルを切り替えて使用することとしてもよい。
ステップS32において、CPU21は、ステップS22で入力されたメロディ音が2小節目の拍頭の音であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS33に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS36に移す。
ステップS33において、CPU21は、仮キーが決定済みか否かを判断する。具体的には、RAM23の所定領域に格納されている仮キー確定フラグがONであるかどうかを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS35に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS34に移す。
ここで、仮キーとは、調号のみ決まっており、長調か短調かは決まっていない状態のキーを表している。例えば、仮キーがCである場合、調号はなく、Cメジャー(ハ長調)か、その平行調であるAマイナー(イ短調)のいずれかが最終的なキーとなる。同様に、仮キーがFである場合、調号は、♭1つであり、Fメジャー(ヘ長調)か、その平行調であるDマイナー(ニ短調)のいずれかが最終的なキーとなる。
ステップS34において、CPU21は、仮キーを決定する。具体的には、仮キー決定テーブル(図9参照)を参照して、開始メロディ音に基づき仮キーを決定し、仮キー確定フラグをONにする。ここで、図9の仮キー決定テーブルについて説明する。この仮キー決定テーブルは、各メロディ音に対して、仮キーとなる可能性のあるキーが優先順位(括弧の中の数字が優先順位を表す)とともに対応付けられている。
図9によれば、例えば、開始メロディ音がC(ド)の場合、仮キーの候補は、A♭、B♭、F、Cの4種類あり、仮キーの優先順位は、Cが1番、Fが2番、A♭が3番、B♭が4番となっている。例えば、ステップS34で最初の1音に基づき仮キーが決定される場合には、CPU21は、優先順位が1番である「C」を仮キーとして決定する。
図5に戻って、ステップS35において、CPU21は、図7で後述する長調/短調判定処理を行う。
ステップS36において、CPU21は、リズムストップまたはコード付けストップか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、キー決定処理を終了し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS22に移す。
ステップS37において、CPU21は、S22で入力されたメロディ音が2番目の音であるか否か判断する。具体的には、例えば、CPU21は、図4のステップS15で格納された押鍵タイミング(例えば押鍵時刻)や、RAM23に記憶されたメロディ音に基づいて判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS38に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS48に移す。
なお、この判断で、NOのとき、CPU21は、処理をステップS48に移しているがこれに限られず、例えば、仮キーが既に決まっている場合には、ステップS35に処理を移し、直ちに長調/短調判定処理を行うようにしてもよい。
ステップS38において、CPU21は、仮キー決定テーブル(図9)を参照する。ステップS39では、CPU21は、最初の音と2番目の音に共通するキーが1個あるか否かを判断する。例えば、最初の音が「D」、2番目の音が「F#」の場合、仮キー決定テーブル(図9)によれば、共通する仮キーがDだけであるので、ステップS39でYESと判断されて、CPU21は、処理をステップS41に移す。ステップS39でNOと判断されれば、CPU21は、処理をステップS40に移す。
ステップS40において、CPU21は、最初の音と2番目の音に共通するキーが2個あるか否かを判断する。例えば、最初の音が「B」、2番目の音が「C#」の場合、仮キー決定テーブル(図9)によれば、共通する仮キーがAとBの2種類存在するので、ステップS40でYESと判断されて、CPU21は、処理をステップS42に移す。ステップS40でNOと判断されれば、CPU21は、処理をステップS45に移す。
ステップS41において、CPU21は、ステップS39で最初の音と2番目の音に共通する仮キーが1つと判断されたその仮キーを、仮キーとして、仮キー確定フラグをONにする。その後CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS42において、CPU21は、該当キーについて仮キー決定テーブルにある、キーの優先度値をそれぞれ加える。例えば、最初の音が「B」、2番目の音が「C#」の場合、仮キー決定テーブル(図9)によれば、メロディ音Bの仮キーの優先順位は、G(1)−E(2)−B(3)−A(4)であり、メロディ音C#の仮キーの優先順位は、A(1)−D♭(2)−G♭(3)−B(4)である。この両方に共通するキーとしてAとBがあるので、AとBそれぞれの優先度値を加える。この例では、Aは1+4=5、Bは4+3=7となる。
ステップS43において、CPU21は、ステップS42での結果が同じ値であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS44に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS46に移す。
ステップS44において、CPU21は、最初の音と2番目の音との音程差が+−2半音以内であるか否かを判断する。すなわち、最初の音が2番目の音の修飾音(非和声音)であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS47に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS45に移す。
ステップS45において、CPU21は、メロディ音の最初の音と2番目の音との共通キーのうち、仮キー決定テーブル(図9)で最初の音に対応する優先度が高いキーを仮キーとする。例えば、最初の音が「C#」、2番目の音が「F#」の場合、共通キーがG♭とBの2つあり、それぞれの優先度値を加えると、G♭は3+3=6、Bは4+2=6となり同じである。そこで、さらに最初の音「C#」と2番目の音「F#」の音程差を調べると、音程差は2半音より大きいので、ステップS45の処理が行われる。すると、最初の音と2番目の音の共通キーであるG♭とBのうち、図9において、最初の音「C#」に対応する優先度が高いのは「G♭」であるので、この「G♭」を仮キーと決定し、仮キー確定フラグをONにする。その後CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS47において、CPU21は、仮キーを2番目の音に対応する仮キーのうち優先度が1番のキーとする。例えば、最初の音が「D」、2番目の音が「C」の場合、音程差は2半音であるので、ステップS47の処理が行われ、図9において、2番目の音「C」に対応する優先度が1番の仮キーである「C」を仮キーと決定し、仮キー確定フラグをONにする。その後CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS46において、CPU21は、仮キーを優先度値の和の低い方のキーと決定する。例えば、ステップS42において、メロディ音「B」と「C#」の共通キーであるAとBそれぞれについて、優先度値の和は、Aは1+4=5、Bは4+3=7であるので、CPU21は、仮キーを優先度値の和の低いAと決定する。その後CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS48において、CPU21は、キースケール音テーブル(図10)を参照する。このステップS48は、3番目以降のメロディ音が入力された場合に実行される。当該キースケール音テーブルは、各々のキーに属するスケール音を、各キーに対応付けたテーブルである。CPU21は、このキースケール音テーブルを参照することで、ある音が各種キーに属するか否かを判断できる。
例えば、入力メロディ音が「F」である場合、キー「G♭、D♭、A♭、E♭、B♭、F、C」には属しており、キー「G、D、A、E、B」には属していないことが判断される。
ステップS49において、CPU21は、3番目以降に入力されたメロディ音が仮キーのスケール音であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS32に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS50に移す。
ステップS50において、CPU21は、3番目以降に入力されたメロディ音が8分音符以上の長さの音であるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS51に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS51において、CPU21は、3番目以降に入力されたメロディ音(8分音符以上の長さの音)が、当該入力されたメロディ音よりも前に入力されたメロディ音に基づく仮キー決定テーブルの次候補キーに属する音であるか否かを判断する。例えば、開始音「C」に基づいて既に仮キーがCと決定されていて、且つ、3番目以降に入力されたメロディ音が仮キーCに属さないB♭である場合、図9の仮キー決定テーブルによれば、次候補のキーは優先順位が2番目のFであり、B♭は、図10のキースケール音テーブルを参照すると、キーFに属するので、この場合、ステップS51の判断はYESとなる。ステップS51の判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS52に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS52において、CPU21は、ステップS51でYES判断された次候補のキーを仮キーとして決定して、仮キー確定フラグをONにする。その後CPU21は、処理をステップS32に移す。
ステップS72において、CPU21は、直近のステップS29での処理でキー確定と判断されたか否かを判断する。具体的には、CPU21は、今回キー確定フラグがONであるか否かを判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS73に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS36に移す。なお、CPU21は、今回キー確定フラグがONであると判断した後、今回キー確定フラグをOFFにする。
ステップS73において、CPU21は、確定キーが仮キーと同じか否かを判断する。具体的には、CPU21は、確定キーの調号と仮キーの調号とが同一(調号の種類及び数が同一)であるか否か判断する。この判断がYESのとき、CPU21は、処理をステップS74に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS35に移す。
なお、ステップS73でNOと判断される場合には、ステップS35の長調/短調判定処理を行うが、この場合、確定キーを仮キーとみなして、長調/短調判定処理を行う。
例えば、確定キーがFメジャー(ヘ長調(♭が1つの長調))又はDマイナー(ニ短調(♭が1つの短調))である場合、仮キーをF(長調か短調かは未定で調号のみ♭が1つであると決まっているキー)とみなす。
ステップS74において、CPU21は、既に仮キーについて決定されていた長調又は短調を維持する。具体的には、CPU21は、図7で後述するステップS65で決定された長調、又はステップS66で決定された短調を維持する。その後、CPU21は、処理をステップS36に移す。
図7は、本実施の形態にかかる長調/短調判定処理の例を示すフローチャートである。
なお、長調/短調判定処理が実行される前に、既に仮キーは決定されている。まず、ステップS61において、CPU21は、仮キーでの開始音を移動ドで読み替える。例えば、仮キーがAである場合、キーAのスケール音「A(ラ)、B(シ)、C#(ド#)、D(レ)、E(ミ)、F#(ファ#)、G#(ソ#)」を「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」と読み替える。以下の本図7の説明における音名は、移動ドに読み替えた音名を用いる。
ステップS62において、CPU21は、開始音は仮キーの「ミ」であるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、図5のステップS26においてRAM23に記憶されたメロディの開始音が、仮キーの「ミ」であるか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS63に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS64に移す。
ステップS63において、CPU21は、ミ+ラが小節の50%以上、もしくは、ミが小節の35%以上かつレが小節の最後の音であるか否かを判断する。具体的には、図5のステップS26においてRAM23に記憶された1小節目の構成音に基づいて判断する。すなわち、1小節目のメロディ中、ミ又はラが占める時間長の合計が小節の50%以上の長さであるか、あるいは、1小節目のメロディ中、ミの占める時間長の合計が小節の35%以上の長さでかつ小節の最後の音がレであるか、を判断する。この判断がYESの場合、CPU21は、処理をステップS66に移し、NOのとき、CPU21は、処理をステップS65に移す。
ステップS64において、CPU21は、開始音による短調/長調判定テーブル(図11参照)を参照して長調/短調を判定する。図11によれば、開始音が移動ドで「ド」、「ソ」の場合、長調と判定され、開始音が移動ドで「レ」、「ファ」、「ラ」、「シ」の場合、短調と判定される。
ステップS65において、CPU21は、キーを長調と決定する。例えば、仮キーがAと決定されていた場合、長調であるAメジャー(イ長調)と決定する。
ステップS66において、CPU21は、キーを短調と決定する。例えば、仮キーがAと決定されていた場合、短調であるF#マイナー(嬰へ短調)と決定する。ここで、ステップS65とステップS66で決定される長調/短調は、互いに平行調(長調と短調とで調号(#、♭)の種類及び数が共通している調)の関係である。
ステップS67において、CPU21は、決定されたキー及びメロディシーケンスに基づいて、長調用または短調用のコード付けテーブルを参照して、コードを決定する。
具体的には、図12に示す1拍目用コード決定テーブル(長調用)、図13に示す1拍目用コード決定テーブル(短調用)、図14に示す1拍目以外用コード決定テーブル(長調用)、図15に示す1拍目以外用コード決定テーブル(短調用)を参照して、コードを決定する。
例えば、ステップS64〜S66において、長調と決定され、1拍目において、メロディシーケンスが「C−D」であり、先行コード機能がDominantの場合、CPU21は、図12の1拍目用コード決定テーブル(長調用)を参照してコードをVMajarと決定する。
図12〜図15に示したように、コード決定テーブルを長調用と短調用とに分けてROM22に格納しているので、ステップS64〜S66において決定された長調か短調かによって、より相応しいコード付けができるようになった。
なお、図5〜図7のフローチャートでは、最初の1小節目がアウフタクト(小節の1拍目以外の拍からメロディ音が入力されること)であることを考慮していないが、アウフタクトを考慮して、アウフタクトの小節と次の小節とを合わせて、最初の2小節分の入力メロディ音で調性判断を行ってもよい。
また、最初のメロディ音が移動ドでの「ミ」の場合、アウフタクトを考慮して、最初の1小節に替えて2小節目の入力メロディ音で調性判断を行ってもよい。
本実施の形態の電子楽器10は、それぞれが音名と対応付けられた入力メロディ音を順次取得するCPU21と、取得された入力メロディ音を順次記憶するRAM23と、を備えており、CPU21は、取得された入力メロディ音が所定のタイミングまで入力されたか否かを判定し、入力メロディ音が2小節目の拍頭まで入力されたと判断された場合に、RAM23に記憶された入力メロディ音に基づき、取得された入力メロディ音の調性が長調であるか短調であるかを判断する。
したがって、最初の1小節分の入力メロディ音により調性が長調か短調か判断できるので、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できる。よって、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、取得された入力メロディ音に応じて、当該入力メロディ音の調号に対応する仮キーを決定し、仮キーで、入力メロディ音を移動ドで読み替え、移動ドにて読み替えられた入力メロディ音の最初の音に応じて、入力メロディ音の調性が長調であるか短調であるかを判断する。
したがって、入力メロディ音の最初の音で調性が長調であるか短調であるかを決定できるので、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、移動ドで読み替えられた入力メロディ音の最初の音について、移動ドにおける階名が「ド、ソ」のときに長調、「レ、ファ、ラ、シ」のときに短調と判断する。
したがって、入力メロディ音の最初の音が「ド、ソ」の場合に長調、「レ、ファ、ラ、シ」の場合に短調と決定できるので、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、移動ドで読み替えられた入力メロディ音の最初の音について、移動ドにおける階名が「ミ」の場合、取得された入力メロディ音の最初の1小節分の演奏情報を用いて、入力メロディ音が長調であるか短調であるかを判断する。
したがって、入力メロディ音の最初の音が「ミ」の場合には、最初の1小節分の演奏情報によって、長調か短調を決定できるので、できるだけ早く調性が決定でき、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、取得された入力メロディ音の最初の1小節分の演奏情報において、半分以上の時間長の間、移動ドでの「ミ」を含む「ミ、ラ」であった場合に、短調と判断する。
したがって、入力メロディ音の最初の音が「ミ」の場合には、最初の1小節分の演奏情報によって、長調か短調を決定できるので、できるだけ早く調性が決定でき、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、取得された入力メロディ音の最初の1小節分の演奏情報において、35%以上の時間長の間、移動ドでの「ミ」が存在し、かつ、当該最初の1小節の最後の音が「レ」であった場合に、短調と判断する。
したがって、入力メロディ音の最初の音が「ミ」の場合には、最初の1小節分の演奏情報によって、長調か短調を決定できるので、できるだけ早く調性が決定でき、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、最初の1小節分の入力メロディ音が取得されたときに調性判断を行う。
したがって、最初の1小節分の入力メロディ音により調性が長調か短調か判断できるので、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できる。よって、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、アウフタクト小節を含む最初の2小節分の入力メロディ音が取得されたときに調性判断を行う。
したがって、最初の1小節がアウフタクトで始まっている場合でも、2小節目までメロディ音が入力されたときに調性が長調か短調か判断できるので、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できる。よって、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、アウフタクト小節を含む最初の2小節分の入力メロディ音が取得されたときに、入力メロディ音の最初の1小節分の演奏情報に替えて、2小節目の入力メロディ音を用いて、調性判定を行う。
したがって、最初の1小節がアウフタクトで始まっている場合でも、2小節目の入力メロディ音により調性が長調か短調か判断できるので、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できる。よって、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
また、本実施の形態においては、CPU21は、仮キーが決まった場合に直ちに、取得された入力メロディ音の調性が長調であるか短調であるかを判断するようにしてもよい。
したがって、メロディ入力開始後のできるだけ早い時点で長調か短調かを決定できる。よって、リアルタイムでのコード付けの精度を高めることができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
本実施の形態においては、ステップS32において、入力メロディ音が2小節目の拍頭で入力されたか否かを判定しているが、これに限られず、2小節目の拍頭でなくても、1小節目の所定のタイミング、例えば1小節目の最後の16分音符の直後や最後の64分音符の直後、また、音符割に拘らず、1小節目の9割経過した時点等でメロディ音が入力されたことを判定してもよいし、メロディ入力開始から時間をカウントして所定時間経過後の時点でメロディ音が入力されたことを判定してもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
入力演奏情報を順次取得する演奏情報取得手段と、
前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報を順次記憶する演奏情報記憶手段と、
前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定する入力タイミング判定手段と、
前記入力タイミング判定手段により前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記演奏情報記憶手段に記憶された前記入力演奏情報に基づき、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調性判断手段と、を備えたことを特徴とする、調判定装置。
[付記2]
付記1に記載の調判定装置において、
前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報に応じて、当該入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定する仮キー決定手段と、
前記仮キー決定手段により決定された前記仮キーで、前記入力演奏情報を移動ドで読み替える階名判定手段と、をさらに備え、
前記調性判断手段は、前記階名判定手段で移動ドにて読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断することを特徴とする、調判定装置。
[付記3]
付記2に記載の調判定装置において、
前記調性判断手段は、前記階名判定手段で読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音について、移動ドにおける階名が第1階名群のときに長調、第2階名群のときに短調と判断することを特徴とする、調判定装置。
[付記4]
付記2または3に記載の調判定装置において、
前記調性判断手段は、前記階名判定手段で読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音について、移動ドにおける階名が第3階名の場合、前記演奏情報取得手段により取得された入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報を用いて、前記入力演奏情報が長調であるか短調であるかを判断することを特徴とする、調判定装置。
[付記5]
付記4に記載の調判定装置において、
前記調性判断手段は、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報において、第1の時間以上の時間長の間、移動ドでの前記第3階名を含む第4階名群であった場合に、短調と判断することを特徴とする、調判定装置。
[付記6]
付記4または5に記載の調判定装置において、
前記調性判断手段は、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報において、第2の時間以上の時間長の間、移動ドでの前記第3階名が存在し、かつ、当該最初の1小節の最後の音が第5階名であった場合に、短調と判断することを特徴とする、調判定装置。
[付記7]
付記2から6のいずれかに記載の調判定装置において、
前記演奏情報取得手段により最初の1小節分の前記入力演奏情報が取得されたときに前記調性判断手段による調性判断を行うことを特徴とする、調判定装置。
[付記8]
付記2または3のいずれかに記載の調判定装置において、
前記演奏情報取得手段によりアウフタクト小節を含む最初の2小節分の前記入力演奏情報が取得されたときに前記調性判断手段による調性判断を行うことを特徴とする、調判定装置。
[付記9]
付記4から6のいずれかに記載の調判定装置において、
前記演奏情報取得手段によりアウフタクト小節を含む最初の2小節分の前記入力演奏情報が取得されたときに、前記入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報に替えて、前記入力演奏情報の2小節目の入力演奏情報を用いて、前記調性判断手段による調性判定を行うことを特徴とする、調判定装置。
[付記10]
付記2から9のいずれかに記載の調判定装置において、
前記調性判断手段は、前記仮キー決定手段により前記仮キーが決まった場合に直ちに、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断することを特徴とする、調判定装置。
[付記11]
入力演奏情報を記憶する記憶手段を有する装置が実行する調判定方法であって、
入力演奏情報を順次取得する演奏情報取得ステップと、
前記演奏情報取得ステップにより取得された前記入力演奏情報を前記記憶手段に順次記憶する演奏情報記憶ステップと、
前記演奏情報取得ステップにより取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定する入力タイミング判定ステップと、
前記入力タイミング判定ステップにより前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記記憶手段に記憶された前記入力演奏情報に基づき、前記演奏情報取得ステップにより取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調性判断ステップと、を含む調判定方法。
[付記12]
付記11に記載の調判定方法において、
前記演奏情報取得ステップにより取得された入力演奏情報に応じて、当該入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定する仮キー判定ステップと、
前記仮キー判定ステップにより決定された前記仮キーで、前記入力演奏情報を移動ドで読み替える階名判定ステップと、をさらに含み、
前記調性判断ステップは、前記階名判定ステップで移動ドにて読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する、調判定方法。
[付記13]
入力演奏情報を記憶する記憶手段を有するコンピュータが実行する、
入力演奏情報を順次取得する演奏情報取得ステップと、
前記演奏情報取得ステップにより取得された前記入力演奏情報を前記記憶手段に順次記憶する演奏情報記憶ステップと、
前記演奏情報取得ステップにより取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定する入力タイミング判定ステップと、
前記入力タイミング判定ステップにより前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記記憶手段に記憶された前記入力演奏情報に基づき、前記演奏情報取得ステップにより取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調性判断ステップと、を含む調判定プログラム。
[付記14]
付記13に記載の調判定プログラムにおいて、
前記演奏情報取得ステップにより取得された入力演奏情報に応じて、当該入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定する仮キー判定ステップと、
前記仮キー判定ステップにより仮決定された前記仮キーで、前記入力演奏情報を移動ドで読み替える階名判定ステップと、をさらに含み、
前記調性判断ステップは、前記階名判定ステップで移動ドにて読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する、調判定プログラム。
10・・・電子楽器、11・・・鍵盤、12・・・長調スタートボタン、13・・・短調スタートボタン、14・・・長調/短調不明スタートボタン、15・・・表示部、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24・・・サウンドシステム、25・・・スイッチ群、26・・・音源部、27・・・オーディオ回路、28・・・スピーカ

Claims (10)

  1. 入力演奏情報を取得する演奏情報取得手段と、
    前記演奏情報取得手段により取得された入力演奏情報をメモリに記憶させる演奏情報記憶手段と、
    前記取得された入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定する仮キー決定手段と、
    前記取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定する入力タイミング判定手段と、
    前記入力タイミング判定手段により前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記決定された仮キーで、前記メモリに記憶された入力演奏情報の最初の音を移動ドに読み替える読み替え手段と、
    前記読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調性判断手段と、
    を備えたことを特徴とする、調判定装置。
  2. 請求項に記載の調判定装置において、
    前記調性判断手段は、前記読み替え手段で読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音について、移動ドにおける階名が第1階名群のときに長調、第2階名群のときに短調と判断することを特徴とする、調判定装置。
  3. 請求項またはに記載の調判定装置において、
    前記調性判断手段は、前記読み替え手段で読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音について、移動ドにおける階名が第3階名の場合、前記演奏情報取得手段により取得された入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報を用いて、前記入力演奏情報が長調であるか短調であるかを判断することを特徴とする、調判定装置。
  4. 請求項に記載の調判定装置において、
    前記調性判断手段は、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報において、第1の時間以上の時間長の間、移動ドでの前記第3階名を含む第4階名群であった場合に、短調と判断することを特徴とする、調判定装置。
  5. 請求項またはに記載の調判定装置において、
    前記調性判断手段は、前記演奏情報取得手段により取得された前記入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報において、第2の時間以上の時間長の間、移動ドでの前記第3階名が存在し、かつ、当該最初の1小節の最後の音が第5階名であった場合に、短調と判断することを特徴とする、調判定装置。
  6. 請求項からのいずれかに記載の調判定装置において、
    前記演奏情報取得手段により最初の1小節分の前記入力演奏情報が取得されたときに前記調性判断手段による調性判断を行うことを特徴とする、調判定装置。
  7. 請求項またはのいずれかに記載の調判定装置において、
    前記演奏情報取得手段によりアウフタクト小節を含む最初の2小節分の前記入力演奏情報が取得されたときに前記調性判断手段による調性判断を行うことを特徴とする、調判定装置。
  8. 請求項からのいずれかに記載の調判定装置において、
    前記演奏情報取得手段によりアウフタクト小節を含む最初の2小節分の前記入力演奏情報が取得されたときに、前記入力演奏情報の最初の1小節分の演奏情報に替えて、前記入力演奏情報の2小節目の入力演奏情報を用いて、前記調性判断手段による調性判定を行うことを特徴とする、調判定装置。
  9. 調判定装置で用いられる調判定方法であって、前記調判定装置が、
    入力演奏情報を取得
    前記取得された前記入力演奏情報をメモリに記憶
    前記取得された入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定し、
    前記取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定
    前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記決定された仮キーで、前記メモリに記憶された入力演奏情報の最初の音を移動ドに読み替え、
    前記読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調判定方法。
  10. 調判定装置として用いられるコンピュータに
    入力演奏情報を取得する演奏情報取得ステップと、
    前記取得された前記入力演奏情報をメモリに記憶させる演奏情報記憶ステップと、
    前記取得された入力演奏情報の調号に対応する仮キーを決定する仮キー判定ステップと、
    前記取得された前記入力演奏情報が開始時点から所定のタイミングまで入力されたか否かを判定する入力タイミング判定ステップと、
    前記入力タイミング判定ステップにより前記入力演奏情報が所定のタイミングまで入力されたと判定された場合に、前記決定された仮キーで、前記メモリに記憶された入力演奏情報の最初の音を移動ドで読み替える読み替えステップと、
    前記読み替えられた前記入力演奏情報の最初の音に応じて、取得された前記入力演奏情報の調性が長調であるか短調であるかを判断する調性判断ステップと、
    実行させる調判定プログラム。
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