JP5905998B2 - 送信を管理するための無線ノード、ユーザ機器及び方法 - Google Patents

送信を管理するための無線ノード、ユーザ機器及び方法 Download PDF

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Description

[関連出願への相互参照]
本出願は、2012年10月1日に提出された米国仮特許出願第61/708,252号の利益を主張する。
[技術分野]
ここでの実施形態は、一般に、ワイヤレス通信受信機に関し、より具体的には、送受信機性能に関する。特に、いくつかの実施形態は、ユーザ機器から無線ネットワークノードへの送信を管理するための、無線ネットワークノード、ユーザ機器及びそれらの中での方法に関する。
ワイヤレス通信受信機の分野では、送受信機性能に関する様々な要件が考慮され得る。1つのそうした要件は、いわゆる位相ズレ(phase discontinuity)に関係する。
位相ズレ(PD)は、ユーザ機器から電気通信システム内の無線基地局へのアップリンク送信の任意の2つの隣接する時間スロットの間の位相における変化の指標である。端的に言うと、アップリンク(UL)関連は典型的にはユーザ機器から無線基地局への送信に関し、一方でダウンリンク(DL)は典型的には無線基地局からユーザ機器への送信に関する。ULで送信される信号/チャネルについてのPD要件は、高速パケットアクセス(HSPA)では、単一のアップリンク(UL)アンテナについて、例えば、UL専用物理チャネル(DPCH)、高速専用物理制御チャネル(HS−DPCCH)及び拡張専用チャネル(E−DCH)について定義されている。
例えば、UL DPCHについて、表1において仕様化されているパラメータについてのアップリンクDPCH上のいかなる位相ズレの発生レートも、表2において仕様化された値を超過しないものとされている。
Figure 0005905998
Figure 0005905998
送信機を含む、知られているユーザ機器を考慮されたい。位相ズレを解説する目的のために、当該送信機は2つの電力増幅器を含む。2つの電力増幅器の各々は、送信されるべき送信信号の送信電力がそれぞれの送信電力レンジ内にある際に作動される。ユーザ機器が、一方の電力増幅器を作動させる状態から他方の電力増幅器を作動させる状態へと切り替わると、位相ズレが発生する。このコンテキストにおいて、例えば、ユーザ機器が電力増幅器を切り替える電力レベルの観点での当該ポイントは、電力増幅器(PA)切り替えポイントと称され得る。多くのシナリオでは、上記のようにユーザ機器が2つの電力増幅器の間で切り替わるときに、性能が劣化する恐れがあり、及び/又は損失が増大する恐れがある。
さらに、例えば、多重入力多重出力(MIMO)といったマルチアンテナシステムを内包するシナリオでは、相対位相ズレに関する要件が適用可能であり得る。
MIMO送信可能な他の知られているユーザ機器を考慮されたい。当該ユーザ機器は、図1に示されるような送信機を含む。相対位相ズレを解説する目的のために、当該送信機は、2つの送信機ブランチである、TXブランチ#1、TXブランチ#2を含む。
送信機ブランチ#1及び#2についての2つの絶対位相はそれぞれ、φ(t)及びφ(t)と表記される。相対位相(RP)は、δφ(t)=φ(t)−φ(t)と定義される。次いで、相対位相ズレ(RPD)は、2つの時刻tとtとの間のRPの差、即ち、δφ(t)−δφ(t)と定義される。よって、相対位相ズレは、任意の2つの隣接する時間スロットについての、異なる送信機ブランチ間の相対位相の変化の指標である。位相ズレと同様に、相対位相ズレは、多くのシナリオにおいて、性能を劣化させる恐れがあり、及び/又は損失を増大させる恐れがある。
US2006/0083195は、多重入力多重出力(MIMO)無線通信システムを開示している。複数の送信アンテナを含む送信機は、空間多重化方式及び空間ダイバーシティ方式のうちの1つを選択し、選択した送信方式で信号を処理し、複数の送信アンテナを通じて当該信号を送信する。複数の受信アンテナを含む受信機は、送信機の送信方式へマッピングされる受信方式で信号を処理する。送信方式は、ダイバーシティ利得を最大化するための送信方式、及びスペクトル効率を最大化するための送信方式を含む。適応的な送信モード切り替え技法を用いるMIMO通信システムは、チャネルの空間的選択性を用いて複数のMIMO送信モードの間での切り替えを実行し、それにより、信号対雑音比(SNR)及びスペクトル効率における最大の利得を、チャネル状態に従って獲得する。
US2010/0208602は、モバイル通信チャネル上で送信されるデータパケットのための変調方法を開示している。上記方法は、無線条件が良好な場合に使用されるべき第1の線型変調モードと、無線条件が劣悪な場合に使用されるべき第2の一定包絡線変調モードとを含む。時間拡散が生じる場合には一定包絡線変調された信号はより劣化することから、時間拡散が過酷である場合にも、第1の線型変調モードが使用される。モバイル通信チャネル上で送信されるデータパケットのための変調方法もまた開示される。上記方法は、無線条件が良好な場合に使用されるべき第1の線型変調モードと、無線条件が劣悪な場合に使用されるべき第2の一定包絡線変調モードとを含む。時間拡散が生じる場合には一定包絡線変調された信号はより劣化することから、時間拡散が過酷である場合にも、第1の線型変調モードが使用される。
目的は、ユーザ機器から無線基地局への送信の性能を改善することである。
一実施態様によれば、当該目的は、無線ネットワークノードにより実行される、ユーザ機器から無線ネットワークノードへの送信を管理するための方法により達成される。無線ネットワークノードは、ユーザ機器内に含まれる無線送信機の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信に関するトランスポートフォーマットを適応させる。
他の実施態様によれば、当該目的は、ユーザ機器から無線ネットワークノードへの送信を管理するように構成される無線ネットワークノードにより達成される。無線ネットワークノードは、ユーザ機器内に含まれる無線送信機の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信に関するトランスポートフォーマットを適応させるように構成される処理回路を含む。
さらなる実施態様によれば、当該目的は、ユーザ機器により実行される、ユーザ機器から無線ネットワークノードへの送信を管理するための方法により達成される。ユーザ機器は、当該ユーザ機器内に含まれる無線送信機の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信を適応させる。
さらに他の実施態様によれば、当該目的は、ユーザ機器であって、当該ユーザ機器から無線ネットワークノードへの送信を管理するように構成される、ユーザ機器により達成される。ユーザ機器は、当該ユーザ機器内に含まれる無線送信機の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信を適応させるように構成される処理回路を含む。
無線ネットワークノードが少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信についてのトランスポートフォーマットを適応させるおかげで、無線ネットワークノードは、よりロバストな、又はより保守的(conservative)なトランスポートフォーマットを選択し得る。よりロバストなトランスポートフォーマットは、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報が把握されないケースで送信について選択されたはずの、よりロバスト性の低いトランスポートフォーマットの場合よりも、無線ネットワークノードによる送信の復号を、より容易にするであろう。よって、復号におけるエラーは、位相ズレの存在にも関わらず、減少し得る。その結果、性能は向上し得る。それにより、性能に対して予期される、位相ズレに起因する悪影響が低減される。結論として言えば、ユーザ機器から無線基地局への送信における、位相ズレ及び/若しくは相対位相ズレ、又はその影響の低減が達成される。
他の目的は、ユーザ機器に含まれる無線送信機の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報について、いかに無線ネットワークノードに気付かせるべきかであり得る。
さらなる実施態様によれば、この目的は、無線ネットワークノードにより実行される、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を取得するための方法により達成される。無線ネットワークノードは、リファレンス信号の電力を増大させること、及び、受信されるリファレンス信号の相対位相を測定することにより、ユーザ機器の送信電力レンジの少なくとも一部をスキャンする。無線ネットワークノードは、測定された相対位相におけるズレを検出すると、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を、検出されたズレにおける送信電力として記録(register)する。
当業者は、以下の詳細な説明を読み、添付の図面を見ると、追加的な特徴及び利点を認識するであろう。
2アンテナのUE送信機アーキテクチャである。 ここでの実施形態が実装され得る例示的な無線通信システムである。 図2の無線通信システムにおいて実装されるときの、ここでの実施形態による例示的な方法を示す、組み合わされたシグナリング及びフロー図である。 UEについての送信電力と絶対位相との間の関係についての一例である。 相対位相(RP)と送信電力との間の関係である。 UE動作モードの一例である。 PUSCH送信及びSRS送信の一例を例示する図を示す。 UE動作モードのさらなる一例である。 LTE ULについてのコードブックである。 LTE ULについてのコードブックである。 ここでの実施形態に係る無線ネットワークノードにおける例示的な方法を例示するフロー図である。 ここでの実施形態に係る例示的な無線ネットワークノードを例示するブロック図である。 ここでの実施形態に係るユーザ機器における例示的な方法を例示するフロー図である。 ここでの実施形態に係る例示的なユーザ機器を例示するブロック図である。
以下においては、実施形態の複数の例が示されている添付の図面を参照して、より充分に、様々な実施態様について説明する。ここで開示される実施形態は、多くの様々な形で実装されてよく、以下に明記される本実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。これら実施形態が、相互排他的ではないことにも留意されるべきである。よって、1つの実施形態からのコンポーネント又は特徴が、他の実施形態において存在しているか、又は使用されているものと想定されてよく、ここで、そうした包含は適切である。
少なくとも1つのモード切り替えポイントに関する情報、又はモード切り替え情報の定義を、ここに提示する。この開示全体にわたり、モード切り替え情報は、対応する相対位相ズレ又は位相ズレが急激に変化する動作ポイントに関する情報として定義される。当該モード切り替え情報は、無線送信機のコンポーネント、例えば、電力増幅器(PA)又は無線周波数特定用途向け集積回路(RF ASIC)のモード切り替えに関し得る。例えば、動作ポイントとしても知られるモード切り替えポイントは、無線コンポーネント、例えばPAの実装に依存する。例えば、ユーザ機器は、2つ以上のPAを含むマルチステージPAを含み得る。典型的には、一度にPAのうちの1つのみが、ユーザ機器の送信電力レベルに依存してアクティブになる。このことは、ユーザ機器のバッテリ電力を節約し、よって、バッテリ寿命を延ばす。例えば、3ステージPAは、3つのPA及び2つのモード切り替えポイントを有する。従って、モード切り替え情報は、マルチステージPA内におけるPAの数も含み得る。モード切り替え情報は、動作ポイントの送信電力レベル、又は、互いに続く動作ポイント間の送信電力差を含み得る。モード切り替え情報は、動作ポイントの位相値、又は互いに続く動作ポイント間の位相差も含み得る。モード切り替え情報は、ヒステリシス値といった、モード切り替えに関するパラメータをさらに含んでもよい。モード切り替え情報は、ユーザ機器の総送信電力レンジにわたる、即ち、ユーザ機器の最大(23dBm)出力電力レベルと最小(−50dBm)出力電力レベルとの間の、モード切り替えポイントの数をも含んでもよい。モード切り替え情報は、ユーザ機器の送信電力レンジにわたって定義されてもよく、それはユーザ機器の無線送信機要件、又は、或るタイプの無線送信機要件、例えば、23dBmから−40dBmの間で定義される送信変調品質を対象とする。モード切り替えポイントにおける信号の位相の急激な変化に起因して、ユーザ機器がモード切り替えポイントにおいて電力を送信する精度は、一般に、より一層悪くなる。
図2は、ここでの実施形態が実装され得る例示的な無線通信システム100を描く。この例において、無線通信システム100は、LTEシステムである。その他の例において、無線通信システムは、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)ネットワーク、又はGSMネットワーク(Global System for Mobile Communication)などといった任意の3GPPセルラ通信システムであってよい。
無線通信システム100は、無線ネットワークノード110を含む。ここで使用される“無線ネットワークノード”という用語は、発展型ノードB(eNB)、1つ以上の遠隔無線ユニット(RRU)を制御する制御ノード、無線基地局、基地局、又はアクセスポイントなどを指し得る。
さらに、無線通信システム100は、ユーザ機器120を含む。ユーザ機器120は、送信信号130を無線ネットワークノード110へ送信し得る。ここで使用される“ユーザ機器”という用語は、モバイルフォン、セルラフォン、無線通信ケイパビリティが備わっているPDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、内部若しくは外部モバイルブロードバンドモデムが装着された、ラップトップコンピュータ若しくはパーソナルコンピュータ(PC)、無線通信ケイパビリティを有するタブレットPC、ポータブルな電子無線通信デバイス、又は、無線通信ケイパビリティが備わっているセンサデバイスなどを指し得る。センサは、風、温度、気圧、湿度などといった、あらゆる種類の気象センサであってよい。さらなる例として、センサは、光センサ、電子スイッチ、マイクロフォン、ラウドスピーカー、カメラセンサなどであってよい。
ユーザ機器120は、図14において1420と表記される無線送信機を含み得る(図2には図示せず)。無線送信機は、第1の電力増幅器及び第2の電力増幅器を含み得る。少なくとも1つのモード切り替えポイントは、無線送信機の送信電力の観点で、無線送信機が、第1の電力増幅器が作動される第1のモードから第2の電力増幅器が作動される第2のモードへといつ切り替わり得るのかを示し得る。このコンテキストにおいて、“作動される”という用語は、ユーザ機器120から無線ネットワークノード110へ送信されるべき送信信号を送信するために、当座の電力増幅器がアクティブであるか、又は使用されていることを意味し得る。異なる送信電力における送信のために異なる電力増幅器を使用する目的は、例えば、電力増幅器のレンジにわたる線型性を改善し、電力消費を減少させることである。従って、無線送信機の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報は、無線ネットワークノード110及びユーザ機器120の双方に有用であり得る。
図3は、図2の無線通信システム100において実装されるときの、ここでの実施形態による例示的な方法を例示する。例示される方法は、ユーザ機器120から無線ネットワークノード110への送信信号130の管理に関する。よって、送信は、アップリンク(UL)送信であり得る。
以下のアクションは、任意の適切な順序で実行されてよい。
[アクション301]
アクション302において無線ネットワークノード110が少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を使用するために、無線ネットワークノード110は、以下において解説されるように、様々な態様で少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を取得し得る。
取得される情報は、ユーザ機器120から受信される標識により決定されてもよい。以下のアクション310を参照されたい。
取得される情報は、予め定義されてもよい。一例として、ユーザ機器120の様々なタイプ、例えば、モデル及び/又は製造業者(manufacturer)に関する予め定義される情報が無線ネットワークノード110に格納されてもよい。
取得される情報は、無線ネットワークノード110により実行される測定によって決定されてもよい。“測定に基づいて情報を取得すること”のセクションを参照されたい。
取得される情報は、無線ネットワークノード110による、ユーザ機器120の送信電力レンジをスキャンするための手続により特定されてもよい。“UL送信電力レンジをスキャンすることに基づいて情報を取得すること”のセクションを参照されたい。
有利にも、すぐ上の3つの態様によれば、無線ネットワークノードは、ユーザ機器から受信され得る標識に関する知識無しに、相対位相ズレ(RPD)を低減させ得る。
さらに、いくつかの実施形態によれば、取得される情報は、LTE又はその他といった第1の無線アクセス技術に関し得る。ユーザ機器120は、少なくとも第1の無線アクセス技術及び高速パケットアクセス(HSPA)といった第2の無線アクセス技術に準拠する。当該方法は、第1の無線アクセス技術についての無線送信特性が第2の無線アクセス技術についての無線送信特性と同様であるという条件の下で、第1の無線アクセス技術についての少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、第2の無線アクセス技術に関する第2の情報を取得すること、をさらに含む。第2の情報は、無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す。“マルチRAT UEにおける共通無線機に基づいて情報を取得すること”のセクションも参照されたい。
さらなる実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、上に開示された、取得される情報をいかに取得すべきかの態様のいずれかを組み合わせてよい。取得される情報をより正確に特定するために、2つ以上の態様の組み合わせが使用されてよい。
一例として、無線ネットワークノード110は、予め定義される情報を使用して、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報、又は“UEモード切り替え情報”をまず決定し得る。次いで、無線ネットワークノード10はさらに、測定に基づいた方法を使用することにより、UEモード切り替え情報を検証し得る。2つの方法の結果が一致する場合、無線ネットワークノード110は、その他の方法を何ら実行しないことがあり得る。しかしながら、2つの方法の結果が一致しないか、又は部分的にしか一致しない場合、無線ネットワークノード110は、例えば、スキャンすること及びその他に基づいて、さらに他の方法を実行し得る。
[アクション302]
無線ネットワークノード110が少なくとも1つのモード切り替えポイントに関する情報を一旦取得すると、無線ネットワークノード110は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信に関するトランスポートフォーマット(TF)を適応させる。
ユーザ機器120にサービスする無線ネットワークノード110は、典型的には、信号品質、ユーザビットレート要件、サービスタイプなどといった情報に基づいて、送信のTFを選択する。しかしながら、この実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、送信のTFを適応させるときに、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報も考慮する。
ユーザ機器120にサービスする無線ネットワークノード110により実行されるUL送信の適応は、適切な物理チャネル上で生じるUL送信のTFの適応を含み得る。例えばLTEにおいて、無線ネットワークノードの一例としてのeNBは、データ、並びに/又は、データ及び制御を搬送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のTFを適応させることができる。例えば、ユーザ機器120が有意な、即ちしきい値よりも高いRPDを引き起こしていると無線ネットワークノード110が判定する場合、この例においてはeNBである無線ネットワークノード110は、UL信号品質推定に基づいて推奨されるトランスポートフォーマットよりも、より保守的なTFを選択することができる。このようにして、UL信号は、サービングノードによって、より容易に復号されることが可能である。例えば、無線ネットワークノード110は、UL受信機性能を観測することによって、より高いRPDに起因する損失を特定することができる。このようにして、より高いRPDに起因する、MIMOプリコーディング利得の潜在的損失に対処することができる。
アクション303、304、305及び306において、無線ネットワークノード110は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を、以下に解説するように、送信に関する様々なパラメータを適応させるときの根拠として使用する。
[アクション303]
無線ネットワークノード110は、上記情報に基づいて、送信に関する、ユーザ機器120のMIMO構成を適応させてもよい。
一例として、ユーザ機器120にサービスする無線ネットワークノード110は、典型的には、信号品質、ユーザビットレート要件、サービスタイプなどといった情報に基づいて、UL送信のMIMO構成を選択する。
しかしながら、この実施形態によれば、サービング無線ネットワークノード110は、UL送信のMIMO構成を適応させるときに、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報も考慮する。
例えば、ユーザ機器120が有意な、即ちしきい値よりも高いRPDを引き起こしていると無線ネットワークノード110が判定する場合、無線ネットワークノード110は、UL信号品質推定に基づいて推奨される構成よりも、より保守的なMIMO構成、例えば空間ストリームの数、を選択することができる。このようにして、UL信号は、サービングノード、即ち無線ネットワークノード110により、より容易に復元されることが可能である。例えば、無線ネットワークノード110は、UL受信機性能を観測することによって、より高いRPDに起因する損失を特定することができる。このようにして、より高いRPDに起因するMIMOプリコーディング利得の潜在的損失に対処することができる。さらに他の例において、無線ネットワークノード110は、より低次の多重アンテナ送信へ、例えば4×2アンテナスキームから2×2アンテナスキームへとユーザ機器120を構成し、関連するリソース、即ち、より高次のマルチアンテナモードを、より小さなRPDを有するその他のUEに開放し得る。さらに他の例において、無線ネットワークノード110は、より高いRPDを有するUEを、ビームフォーミング、例えば2×2アンテナスキームから、切り替えアンテナ(switched antenna)ダイバーシティに構成し得る。後者はRPDを引き起こさない。
[アクション304]
無線ネットワークノード110は、上記情報に基づいて、送信に関する、ユーザ機器120のアンテナモードを適応させてもよい。
ユーザ機器120にサービスする無線ネットワークノードは、典型的には、UL信号品質、例えばSINR、BLERなど、ユーザビットレート要件、サービスタイプなどといった情報に基づいて、UL送信についてのULアンテナ送信モードを選択する。しかしながら、この実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、UL送信についてのアンテナ送信モードを適応させるときに、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報も考慮する。
例えば、無線ネットワークノード110は、モード切り替え情報に依存して、単一アンテナ送信モードと多重アンテナ送信モードとの間で適応し得る。例えば、ユーザ機器が有意な、即ちしきい値よりも高いRPDを引き起こしていると無線ネットワークノード110が判定する場合、無線ネットワークノード110は、全MIMO利得を利用することができない。このケースにおいて、無線ネットワークノード110は、より高いRPDを有するユーザ機器120を単一アンテナ送信に構成し、関連するリソース、即ちマルチアンテナモードを、より小さなRPDを有するその他のUEに開放し得る。
[アクション305]
無線ネットワークノード110は、上記情報に基づいて、送信に関するリファレンス信号構成を適応させてもよい。
さらに他の例において、無線ネットワークノード110といったサービングノードは、RPDに起因するUL信号の損失を最小化するために、ユーザ機器120により送信されるULリファレンス信号に関する1つ以上のパラメータを適応させ得る。ULリファレンス信号の例は、LTEにおけるSRS、LTEにおけるDMRS、及び、HSPAにおけるサウンディング信号(サウンディング専用物理制御チャネル(S−DPCCH)としても知られる)である。
例えば無線ネットワークノードがeNBによって代表されるLTEにおいて、、eNBは、SRS構成パラメータ、即ち、SRS周期性といった、電力制御に関連しないパラメータを適応させ得る。例えば、例えばユーザ機器120といった或るユーザ機器が大きなRPDを経験する場合、SRSベースのプリコーディングは、それほど有用ではなく、即ち、SRS上の、ULで受信される信号の品質に基づいてプリコーディングパラメータを選択することは、それほど正確ではない。従って、システム容量の観点から、無線ネットワークノード110といったサービング無線ネットワークノードが、例えばユーザ機器120といった、より小さなRPDを有するユーザ機器に、より多くのSRSリソースを割り当てることが有益であり得る。従って、eNBは、小さなRPDを有するユーザ機器が、より小さなSRS周期性と共に構成されることが可能であるように、大きなRPDを有するUEのSRS周期性を増大させることができる。このようにして、SRSリソースは、より効率的に利用されることが可能になり、セルにおけるUL干渉を低下もさせ得る。
[アクション306]
無線ネットワークノード110は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、無線ネットワークノード110内に含まれる無線受信機1230の構成を適応させてもよい。無線受信機1230は、図12に例示されている。
さらに他の実施形態において、ユーザ機器120にサービスする無線ネットワークノード110は、UEモード切り替え情報に依存してUL送信上の信号を復号するために、その受信機構成、例えば、その受信機に関するパラメータも調節し得る。例えば、任意のUL送信上のユーザ機器のRPD又はPDがしきい値を上回る場合、無線ネットワークノード110は、このユーザ機器120により送信される信号を復号するために、よりロバストな受信機を使用する。よりロバストな受信機は、より低い信号品質で受信される信号を復号可能である。例えば、無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120のRPD又はPDがしきい値よりも高いことをそのモード切り替え情報が叙述する当該ユーザ機器120により送信されるUL信号を受信するために、より多くの受信アンテナを使用してもよい。
[アクション307]
無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120と図4には示されていないさらなるネットワークノードとの間の送信のために情報を使用する当該さらなるネットワークノードへ当該情報を送信してもよい。
さらなるネットワークノードの例は、LTEにおけるeNodeB、HSPAにおけるノードB及び無線ネットワークコントローラ(RNC)など)といった隣接する無線ノード、LTE)におけるモビリティ管理エンティティ(MME)ドライブ試験省力化(MDT)ノード、運用及びメンテナンス(O&M)、運用サポートシステム(OSS)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、測位ノード、例えばLTEにおけるE−SMLCなど、といったコアネットワークノードである。例えばeNodeBは、X2インタフェースを通じて他のeNodeBへ、及びLPPaを使用して測位ノードへ、情報をシグナリングし得る。
無線ネットワークノード110は、プロアクティブに、又は、他のネットワークノードから受信される明示的要求に応答して、この情報をシグナリングし得る。無線ネットワークノード110は、固有のシナリオ又は条件下で、例えば、ユーザ機器120のセル変更の時間において、この情報を他のノードへシグナリングしてもよい。
上に示される情報を受信する、さらなるネットワークノードは、無線動作タスク及び/又はネットワーク管理タスクのために当該情報を使用し得る。そうしたタスクの固有の例は、セル変更、例えばハンドオーバ(HO)、プライマリセル変更などの後における当該情報の使用、ネットワーク計画パラメータの調節又は構成、例えば、ネットワークノードにおけるアンテナモード、受信機タイプの選択などである。
例えば、セル変更の後、新たなサービングノードは、UEモード切り替え、UL送信スキームの適応などに関する情報を再び取得する必要がない。
同様に、UEモード切り替え統計を考慮するパラメータのチューニングは、ネットワーク性能全体を改善するであろう。その理由は、より低いRPD又はPDを有するUEに、より多くのリソースを割り振ることができるためである。
測位ノードは、ユーザ機器120のロケーションを決定するための適切な測位測定を選択するために、受信される情報を使用してもよい。例えば、UEモード切り替えが、より高い損失又は劣化した性能を招く場合、当該測位ノードは、ユーザ機器120により送信される信号上で測定ノードが測位測定を実行することを必要としない測位測定を選択し得る。例えば、測位ノードは、ユーザ機器120により実行される、DL測位測定、例えば観測到達時間差(OTDOA)リファレンス信号時間差(RSTD)を選択し得る。この理由は、UL送信上の、より高いRPD又はPDが、UE Rx−Tx時間差、TA、基地局(BS)Rx−Tx時間差などのUL測位測定の精度を劣化させかねないためである。同様に、測位ノードは、UEモード切り替え特性に基づいて、測位測定/測位方法を適応させてもよく、又は選択してもよい。
ネットワークノードが性能、モデル、電力クラス、サポートされる帯域、サポートされるRATなどの情報をその他のネットワークノードへシグナリング又は転送する場合、その他のネットワークノードから、同じタイプの複数のユーザ機器からのモード切り替え情報を収集することができる。このことは、モード切り替え情報の精度を改善する助けとなり得る。
“ネットワークノードにおける、取得するUEモード切り替え情報及び/又はUL適応を他のノードへ転送する方法”のセクションも参照されたい。
[アクション310]
ユーザ機器120は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を、無線ネットワークノード110へ送信してもよい。この態様で、無線ネットワークノード110は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を取得し、即ち受信し、例えばアクション302と併せて解説されるように、当該情報を使用し得る。
[アクション311]
いくつかの実施形態によれば、ユーザ機器120は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信を自律的に適応させてもよい。
この実施形態によれば、ユーザ機器120は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報、又は、UL送信についての、そのマルチステージ無線実装に関するモード切り替え情報を決定し、ULで送信される信号がより高いRPDを引き起こすことを回避するためにそのUL送信を自律的に適応させる。このことは、転じて、サービング無線ネットワークノード120が、ユーザ機器により送信されるUL信号を、より容易に受信し及び復号することを可能にするであろう。例えば、ユーザ機器は、1つ以上の予め定義されるルールに従って、上に開示されたUL適応のうちの任意の1つ以上を適用することができる。
例えば、モード切り替えに関する或る条件が充足されるとき、例えば、いずれかのチャネル上のRPD又はRPがしきい値を上回るとき、例えば40度よりも大きいときに、ユーザ機器120が或るPCパラメータを例えば或るレンジ内に適応させることが許容されることが、予め定義され得る。
他の例では、モード切り替えに関する条件が充足されるとき、例えば、いずれかのチャネル上のRPD又はRPがしきい値を上回るとき、例えば45度よりも大きいときに、或るアンテナ送信モード間、例えば単一アンテナモードと多重アンテナモードとの間でユーザ機器120が適応することが許容されることが、予め定義され得る。
さらに他の例では、モード切り替えに関する条件が充足されるとき、例えば任意のチャネル上のRPD又はPDがしきい値を上回るとき、例えば50度よりも大きいときに、或る物理チャネルの或るトランスポートフォーマット間で、例えば、LTEにおける物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及びHSPAにおけるE−DCH専用物理データチャネル(E−DPDCH)について、ユーザ機器120が適応することが許容されることが、予め定義され得る。E−DPDCHは、拡張専用チャネル(E−DCH)が構成されるときに使用される。
しきい値は、典型的には、予め定義されることが可能である。しかしながら、ネットワークノードがユーザ機器120のしきい値を構成してもよい。
無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120がUL送信を自律的に適応させることが許容されているか否かに関係なく、ユーザ機器120を明示的に構成してもよい。一例として、無線ネットワークノード110は、1つ以上の予め定義されるルールに従って、ユーザ機器120を明示的に構成し得る。
より一般的には、このことは、送信を適応させることが、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信に関する値を適応させることにより、実行され得ることを意味する。当該値は、上述のように、
送信に関する1つ以上の電力制御パラメータ、
送信に関するトランスポートフォーマット、
送信に関する、ユーザ機器120のMIMO構成、
送信に関する、ユーザ機器120のアンテナモード、
送信に関するリファレンス信号構成、及び、
無線ネットワークノード110内に含まれる無線受信機1230の構成、
のうちの1つ以上を含み得る。
送信を適応させることは、送信の相対位相ズレがしきい値を超過したことを情報が示すときに実行されてもよい。
[アクション312]
ユーザ機器120は、適応させた送信に関する情報を無線ネットワークノード110へ送信してもよい。この態様において、無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120が送信をいかに自律適応させたかに関して知らされ得る。よって、無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120からの送信を復号させるときに、適応させた送信に関する情報を使用し得る。
ユーザ機器120は、無線ネットワークノード110、例えばLTEにおけるeNB、並びに、HSPAにおけるノードB及び/又はRNCに対し、当該ユーザ機器120が、モード切り替えに起因してUL送信を適応させたことを明示的に知らせてもよい。ユーザ機器120は、ネットワークノードに対し、UL送信の適応、例えば、UL PCパラメータ、ULアンテナモードなどの適応に関する、実行されたアクションの詳細に関して知らせてもよい。ユーザ機器120は、ネットワークノードに対し、UL送信の適応の理由、例えば、RPD及び/又はPDがしきい値を上回ることに起因していること、について知らせてもよい。ユーザ機器120は、或るタイプの適応について上記の情報をレポートし得る。ユーザ機器120は、上記の情報をログ記録し、或る時間ピリオドの後に、ネットワークへ、例えば、ネットワーク計画に関するタスクのために統計を使用し得るMDTノードへ、統計をレポートしてもよい。ユーザ機器120は、プロアクティブに、又は、ネットワークノードから受信される明示的要求に応答して、この情報をレポートし得る。
ネットワークノードは、ユーザ機器120による、及び、いくつかのユーザ機器にもよる、UL送信の適応の統計を決定するために、ユーザ機器120からの、受信される情報を使用する。ネットワークノードは、次いで、ユーザ機器120における不必要な適応を最小化するために、UL送信に関するパラメータを適応させる。ネットワークノードは、ユーザ機器120により送信される信号であってより高いRPD又はPDを経験する当該信号をハンドリング可能な受信機タイプをも適応させてよい。
これらの及びその他の実施形態について、例示及び解説の目的のためだけに、無線通信チャネルを通じてユーザ機器又は“UE”とも称されるワイヤレス端末との間で通信する無線アクセスネットワーク(RAN)において動作するコンテキストにおいて、ここで説明する。より具体的には、特定の実施形態は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のメンバーシップにより標準化されている通りの、LTE技術及び/又は高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)技術を使用するシステムのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、ここでの実施形態が、概して、種々のタイプの通信ネットワークにおいて具現化され得ることが理解されるであろう。ここで使用される、モバイル端末、ワイヤレス端末、ユーザ機器、又はUEという用語は、通信ネットワークからデータを受信する任意のデバイスを指してよく、以下のものに限定されないが、携帯電話(“セルラ”電話)、ラップトップ/ポータブルコンピュータ、ポケットコンピュータ、手持ち式コンピュータ、及び/又は、デスクトップコンピュータ、デバイスツーデバイス通信対応可能デバイスを含み得る。
また、種々のコンテキストにおいて、例えば、NodeB、又はeNodeB、又はeNBと称され得る“無線ネットワークノード”又は“基地局”、及び、しばしば“UE”、又は“eUE”、又は“ユーザ機器”と称される“ワイヤレス端末”、“モバイル端末”、又は“ワイヤレスデバイス”といった専門用語の使用は非限定的と考えられるべきであり、通信リンクの2つの特定のノード間の或る階層関係を必ずしも示唆しているわけではないことにも留意されたい。一般に、基地局、例えば“NodeB”、及び、ワイヤレス端末、例えば“UE”は、ワイヤレス無線チャネルを通じて互いに通信する、それぞれの異なる通信デバイスの例として考えられてよい。ここで論じられる実施形態が、UEからNodeBへのアップリンクにおけるワイヤレス送信に焦点を置き得る一方で、本発明の技法は、例えば、いくつかのコンテキストにおいてダウンリンク送信に適用されてもよい。その結果、以下に詳細に説明され、図3に描かれる受信機回路の修正バージョンを含む、いくつかの実施形態は、種々のワイヤレス端末、基地局、又はそれらの双方において使用するのに好適であり得る。当然ながら、アンテナ、アンテナインタフェース回路、無線周波数回路、並びに、その他の制御及びベースバンド回路を含む、付随する回路の詳細は、ここに開示される本発明の技法の固有の用途に依存して変動することが認識されるであろう。これら詳細が、ここでの実施形態の完全な理解に必要ではないことから、それら詳細は、概して、以下の論考及び添付の図面においては省略される。
数学的に、N×Ν物理チャネル行列、Ν×Rプリコーディング行列、及びN×R等価チャネルが、それぞれH、W及びEにより表記されるものとすると、以下のようになる。
E=HDW (1)
ここでDは、その対角要素が、送信機ブランチにより導入される絶対位相シフトを表すΝ×Ν対角行列である。詳細には、i番目の対角要素は、d=exp(jφ)として与えられる。等価チャネルEがSRSを通して取得される場合、Wは、単に単位行列として与えられるが、その理由は、SRSがプリコーディングされないためであり、Eは、DMRSについてのプリコーディングされた等価チャネルとは対照的に、プリコーディングされていない等価チャネルと称される。
位相シフトについてより詳しく見てみよう。図1に戻ると、簡潔にするために、例えばユーザ機器120といった、2つの送信アンテナを有するUEを想定されたいが、以下の主張は、ユーザ機器120が3つ以上の送信アンテナを含むときのユーザ機器120にも等しく適用可能である。
送信機ブランチ#1及び#2の絶対位相をそれぞれφ(t)及びφ(t)により表記すると、RPは、δφ(t)=φ(t)−φ(t)と定義される。次いで、RPDは、2つの時刻tとtとの間のRPの差、即ち、δφ(t)−δφ(t)と定義される。
送信機ブランチのRPDは、典型的には、電力依存項及び時間依存項を含む。電力依存項は、送信電力に依存し、その一方で、時間依存項は、時間と共に変動する。モデリングの視点からは、電力依存項をその時点の送信電力の関数として与えることができ、その一方で、時間依存項を加法性確率過程(additive random process)として与えることができる。
電力依存RPDは主に、各送信機ブランチが利得/バイアス状態を切り替える手段であえる電力モード切り替え/構成モード切り替えに由来する。電力依存RPDの潜在的な起源は、以下のように要約されることが可能である。
・電力モード切り替え:多くの最先端のPAは、電力効率を改善するために、送信電力に従って電力モードを切り替える。格別の設計努力又は付加回路が無ければ、2つの送信機ブランチは、電力モード切り替えに対して異なる態様で応答する傾向を有し、それにより、切り替えポイントを横断して、RPDを結果的に生じる。
・構成モード切り替え:送信電力に依存して、RF/ABBは、電力消費を削減するために、利得切り替え、適応的バイアシング、信号経路切り替えなどにより特徴付けられる構成モードを切り替える。格別の設計努力又は付加回路が無ければ、2つの送信機ブランチが切り替えポイントを横断して異なる位相変動を経験する可能性がある。従って、送信機は、構成モード切り替えのケースにおいて、無視できないRPDを経験する傾向を有する。
・AM−PM歪み:PAは、典型的には、電力効率を最大化するために、コンプレッションポイントの付近で作動されることから、付加回路、例えばデジタル的な事前歪み無しでは、無視できないAM−PM歪みを経験し得る。2つのPAデバイスは、僅かに異なるコンプレッションポイントを有し、僅かに異なる電力で動作し、異なる負荷条件下で動作する可能性がある。このことは、送信機ブランチにおいて異なる歪みを引き起こし、送信機は結果的に、無視できないRPDを経験する傾向を有する。
プリコーダ選択に関して言えば、測定と、関連するプリコーディングとの間のRPDが関心の対象である。SRSがプリコーダ選択についての当然の選択であることを想起すると、当該RPDは、プリコーダ選択のために使用されるSRS送信と、プリコーダを適用する後続のPUSCH送信との間のRPDとみなすことができる。ワイヤレスチャネルがeNBに完全に知られているときでさえも、RPDは、非最適なプリコーダ選択を招く恐れがある。このことは、非自明な性能損失を結果的に生じかねないが、その理由は、プリコーダ選択が、典型的には、送信機ブランチの位相情報に依拠するためである。
従って、関心の対象となる時間フレームは、ほぼ、数個又は数十個のサブフレームであるということになる。当該時間フレームは、例えば、測定及びプリコーダ選択、並びにSRS周期性に起因して、処理時間に依存する。例えば、処理時間が8msecであり、SRS送信のピリオドが10msecである場合、8msecの最小及び17msecの最大が、時間フレームとして想定されるべきである。そうした時間フレームであるとすると、電力依存項は、RPDに対して、時間依存項よりもより大きな影響を有し、よって、この開示においては、電力依存項、即ち、電力依存項にいかに対処すべきか、に対して焦点が置かれる。
現在の送信電力をP(t)により表記すると、TXフロントエンドにより引き起こされる絶対位相シフトは、以下のように与えられる。
φ(t)=f(P(t))
φ(t)=f(P(t)) (2)
ここでf(x)及びf(x)は、2つの送信機ブランチについての絶対位相の電力依存性を表す。このことは、図4において例示されている。RPの電力依存性をf1,2(x)=f(x)−f(x)と定義すると、対応するRPは、以下のように与えられる。
δφ(t)=f1,2(P(t)) (3)
このことは図5に示されている。換言すると、RPは、現在の送信電力の関数として与えられる。同様に、tとtとの間のRPDは、以下のように与えられる。
δφ(t)−δφ(t
=f1,2(P(t))−f1,2(P(t)) (4)
従って、RPDは、2つの時刻の送信電力の関数として与えられる。換言すると、それは、RPDを生じる送信電力変化である。例えば、送信電力が一定のままである場合、即ちP(t)=P(t)である場合、RPDは存在しない。また、或るレベルの送信電力変化が与えられると、結果的に生じるRPDがRPの電力依存性により決定されることも見出される。例えば、RPが送信電力から独立しているとき、即ち、f1,2(P)=C(定数)であるとき、RPDは存在しない。
図6は、送信電力とRPとの間の関係の一例を示す。RPがいくつかの送信電力レベル−以降では切り替えポイントと称する−を横断して、急激に変化することが示されている。
図6の例では、その電力レベルがPLM及びPMHである2つの切り替えポイントが存在する。3つの動作モードが存在し、即ち、PLMを下回る動作モードは、低電力モード(LPM)と呼ばれ、PLMとPMHとの間の動作モードは、中間電力モード(MPM)と呼ばれ、PMHを上回る動作モードは、高電力モード(HPM)と呼ばれる。各モードは、それ自体のバイアス状態を有し、1つのバイアス状態の位相は、その他のバイアス状態の位相と必ずしも等しいわけではない。このことは、切り替えポイントを横断する、上述のRP変化の正当な理由となる。換言すると、送信電力変化は、ユーザ機器120内に含まれる送信機のモード切り替えを引き起こし、SRSとPUSCHとの間のモード切り替えは、転じて、RPDを引き起こす。
図7は、PUSCH及びSRSが異なる電力レベルで送信される典型的なケースを示す。第1のSRSシンボル(SRS)は、時刻tS,1において電力レベルPで送信され、第2のSRSシンボル(SRS)は、時刻tS,2において電力レベルPで送信される。PUSCHシンボル(PUSCH)のうちの1つは、その間に、即ち、時刻tにおいて電力レベルPで送信される。PUSCH電力レベルがSRS電力レベルとは異なっていることから、SRSとPUSCHとの間でRPDが発生し得る。より詳しくは、当該シンボルの等価チャネルES,1、ES,2及びEは、以下のように与えられ得る。
S,1=HS,1
S,2=HS,2
=H (5)
ここでHS,1、HS,2及びHは、対応する物理チャネルを表し、D及びDは、対応する位相シフトを表す。2つのSRSシンボルは、同じ位相シフトを経験するが、その理由は、当該2つのSRSシンボルが同じ電力レベルを有するものと想定されるためである。図8に例示されるように、P及びPが1つの切り替えポイントの両側に存在するとき、換言すると、SRS(又はSRS)及びPUSCHが異なるモードで動作するときに、D及びDが異なることに留意することが重要である。このことは、SRSとPUSCHとの間のRPDを引き起こす。
プリコーダ選択が、一般に、送信機ブランチの位相情報により影響を受けることを想起されたい。よって、SRSとPUSCHとの間のRPDが、プリコーダ選択の最適性を有意に劣化させ得ることを理解することができる。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、切り替えポイント情報のUEフィードバックに基づいて、SRS送信電力又はPUSCH送信電力が選択され得る。切り替えポイント情報は、1つ以上の切り替えポイントの電力レベル及び位相値を含む。切り替えポイント情報は、単に、UEのPAタイプであってもよく、それは例えばスイッチモードPA又はエンベロープトラッキングPAなどである。切り替えポイント情報を取得するために、UEは、RP特性を測定することを必要とするかもしれない。eNBは、UEから切り替えポイント情報を一旦取得すると、RPDを低減させるために、SRS送信電力又はPUSCH送信電力を選択する。SRS送信電力は、SRS電力オフセット又はSRS帯域幅を変更することにより調節されることが可能である。PUSCH送信電力は、TPCコマンドを使用することにより調節されることが可能である。いくつかのここでの実施形態が先述の問題のうちのいくつかを解決するものの、それは常に、切り替えポイント情報のUEフィードバックに依拠している。UEフィードバックが無ければ、eNBは、UEのRPDを低減させるために、SRS送信電力又はPUSCH送信電力をいかに選択すべきかを見出すことができない。
単一のUL送信アンテナのケースにおいて、PDは、UL送信上、例えば、UL物理チャネル上などでも発生し得る。本実施形態は、RPDに加え、PDにも適用可能である。
以下において、“UE”という用語は、適切であれば、ユーザ機器120を指し得る。
[無線ネットワークノードにおける、UEモード切り替え情報を取得するための方法]
この方法は、ユーザ機器120にサービスする無線ネットワークノード110において主として実行される。ネットワークアーキテクチャ、情報を取得するためのメカニズム、技術のタイプなどに依存して、モード切り替え情報を取得する際に、2つ以上の無線ネットワークノード110が関与してもよい。例えばLTEにおいて、当該方法は、ユーザ機器120にサービスするeNodeBにおいて実行されることが可能である。HSPAにおいて、当該方法は、ユーザ機器120にサービスするノードBにおいて、又は、ユーザ機器120にサービスするノードB及びRNCの双方において実行され得る。無線ネットワークノードのその他の例は、基地局、RNC、リレー、ドナーノード、MSRノードなどである。
取得することという用語は、ネットワークノードが1つ以上の手段によりUEモード切り替え情報を決定し得ることを意味する。これら異なるメカニズム及び代替物について、以下に説明する。
[予め定義される情報に基づいて情報を取得すること]
まず、無線ネットワークノード110、例えばLTEにおけるeNodeBは、機器120内で記憶され、かつ、仕様においてUEベンダにより公表された切り替えポイント情報を含む、予め定義される情報に基づいて、モード切り替え情報を取得し得る。これは、ベンダ宣言(vendor declaration)又は宣言された情報とも呼ばれ得る。ベンダ固有の切り替えポイント情報は、UEのモデル及びリリースと共に変動し得る。ベンダ固有の切り替えポイント情報は、周波数帯域、RAT、サポートされるRATの数、各RATについてのUEの電力クラスなどにも依存し得る。
従って、無線ネットワークノード110、例えば、eNodeB、BS、ノードB、RNCなどは、UEの異なるタイプ、クラス、モデル、リリースなどについて、UEの切り替えポイントに関する宣言された情報を格納することができる。従って、この情報は、ルックアップテーブル又はデータベースの形で無線ネットワークノード110内において維持されることが可能であり、特定のUEが無線ネットワークノード110によりサービスされるときに、当該特定のUEの切り替えポイントを決定するために使用されることが可能である。
従って、UEが無線ネットワークノード110によりサービスされるとき、無線ネットワークノード110は、UEのタイプ、クラス、リリースなどを識別する。無線ネットワークノード110は、UEを識別した後に、識別されたUEに関する、予め定義される切り替えポイント情報を包含するルックアップテーブル(又はデータベース)をチェックする。
ベンダ及びモデルが、UEの国際モバイル加入者識別番号/国際モバイル機器識別番号(IMSI/IMEI)に基づいて、無線ネットワークノード110により把握されることが可能である旨に留意されるべきである。ネットワークは、無線リソース制御(RRC)シグナリングに基づいて、リリースも特定することができる。UEは、そのリリース、例えば、当該UEがリリース11をサポートしていることを、セットアップの期間中に、又はネットワークにより要求されたときに、無線ネットワークノード110へレポートする。サポートされる周波数帯域、RAT、電力クラスといった追加的なUE情報もまた、eNBにとって利用可能であり得る。例えば、UEは、ネットワークに対し、そのサポートされる帯域、RAT、電力クラスなどに関しても知らせる。無線ネットワークノード110は、履歴データに基づいてUEタイプを暗黙的に決定することさえしてもよい。例えば、ネットワーク内で同様の性能又は挙動を有するUEを一緒にグループ化することができ、それらを同じモード切り替えポイントを有するものと想定し得る。
従って、無線ネットワークノード110は、識別されたUEの切り替えポイント情報に、適用可能な予め定義される切り替えポイント情報をマッピングすることができる。従って、無線ネットワークノード110は、最終的には、予め定義される情報から、固有のUEのモード切り替え情報を選ぶ。
HSPAのケースにおいて、切り替えポイント情報の決定は、RNCにおいて、当該RNCによりサービスされる各UEについて実行されてもよい。RNCは、予め定義される切り替えポイント情報も維持し得る。RNCは、UEについて切り替えポイント情報を決定した後、そのUEにサービスしているノードBに対し、決定された切り替えポイント情報を知らせる。
[測定に基づいて情報を取得すること]
他の実施形態によれば、サービング無線ネットワークノード110は、モード切り替え情報を取得するために、UL送信、例えば、SRS、PUSCH、パイロット信号などを測定して、それをUEからの電力ヘッドルームレポート(PHR)に関連付けることもできる。PHとしても知られるPHRは、dBスケールで表現された、UE最大電力とUE送信電力との間の差である。UL送信の期間中に、eNBは、UEのRPを測定することができる。例えば、連続する複数のSRS送信は、フェージングチャネルが静的なままである場合に、それらSRS送信の間でeNBがRPを測定することを可能にする。複数のSRS送信の間でSRS送信電力が変化したことをPHRが示すと、切り替えポイントの電力レベル及び位相値を見つけることができる。
無線ネットワークノード110は、UEのモード切り替え情報を決定し、同じ情報を、その他の同様のUE、即ち、性能、モデル、電力クラス、サポートされる帯域、サポートされるRATなどの観点で同じタイプのUEについて使用してもよい。従って、切り替えポイント情報は、或る数のUEについて無線ネットワークノード110により決定されることが可能であり、ノード内で記憶されて、今後、例えばスケジューリングなどのために、同じ及び同様のタイプのUEについて使用されることが可能である。
同様に、無線ネットワークノード110は、同じタイプのUEからモード切り替え情報を収集することが可能である。このことは、モード切り替え情報の精度を改善することを助ける。例えば、一方のUEが、1つの切り替えポイントを横切るSRS送信電力を有し、同じタイプの他方のUEが、他の切り替えポイントを横切るSRS送信電力を有するとき、同じタイプのUEについて、これら2つの切り替えポイントについての情報を取得することができる。換言すると、異なるモードで動作する同じタイプのUEから測定を収集することにより、当該タイプのUEの完全なモード切り替え情報を取得することができる。このことは、SRS送信電力がそれほど迅速には変化せず、単一のUEの測定から完全なモード切り替え情報を取得することが事実上不可能であるときに、有用であり得る。
[UL送信電力レンジをスキャンすることに基づいて情報を取得すること]
この実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、関心の対象となる送信電力レンジをスキャンし、対応するRPを測定することによって、モード切り替え情報を取得し得る。例えば、eNBは、SRS送信電力を単調にランプアップ(ramp up)させ、対応するRPを測定する。SRS送信電力が最小送信電力から最大送信電力に及ぶ場合、完全な切り替えポイント情報を捕捉することが可能である。代替的に、eNBは、SRS送信電力を単調にランプダウンさせて、対応するRP、即ち、最大UE送信電力から最小UE送信電力までを測定し得る。無線ネットワークノード110は、セルにおいて低アップリンクトラフィックが存在するとき、及び/又はUEがデータを何ら送信していないときに、この手続を適用し得る。このようにして、ネットワークは、相応のリソースを割り振ることにより、モード切り替え情報をより正確に決定することができる。
SRS送信電力をランプアップ/ランプダウンさせるいくつかの方式が存在するが、その理由は、SRS送信電力が、SRS帯域幅及び所望のターゲットSNR値などといったパラメータにより左右されるためである。例えば、SRS帯域幅を変更することにより、電力のランプアップ/ランプダウンを遂行することができる。非周期的なSRSが使用される場合、そうした電力のランプアップ/ランプダウンがサブフレーム毎のベースで遂行されることが可能である旨に留意されたい。
上述の電力ランプアップ/ランプダウンの電力ステップは、SRSリソースの量を左右する。必要とされるSRSリソースを削減するために、無線ネットワークノード110は、宣言される情報に基づいて、電力ステップを選択することができる。例えば、無線ネットワークノード110は、2つの切り替えポイント間の近似電力レベル差を把握することができる場合、それに応じて電力ステップを調節することができる。
無線ネットワークノード110は、スキャンすることによってUEのモード切り替え情報を決定し、当該同じ情報を、その他の同様のUE、即ち、性能、モデル、電力クラス、サポートされる帯域、サポートされるRATなどの観点で同じタイプのUEについて使用してもよい。従って、切り替えポイント情報は、スキャンすることに基づいて、或る数のUEについて無線ネットワークノード110により決定されることが可能であり、ノード内で記憶され、今後、例えばスケジューリングなどのために、同じ及び同様のタイプのUEについて使用されることが可能である。
同様に、無線ネットワークノード110は、同じタイプのUEからモード切り替え情報を収集することが可能である。このことは、モード切り替え情報の精度を改善することを助ける。例えば、無線ネットワークノード110が1つのUEについての送信電力レンジの前半をスキャンし、同じタイプの他のUEについての送信電力レンジの後半をスキャンすると、同じタイプのUEについてのこれら送信電力レンジについての情報を取得することができる。換言すると、異なるモードで動作する同じタイプのUEから電力ランプアップ/ランプダウンを収集することにより、当該タイプのUEの完全なモード切り替え情報を取得することができる。このことは、各UEに専用のSRSリソースが、全送信電力レンジをスキャンするには充分ではなく、単一のUEの電力ランプアップ/ランプダウンから完全なモード切り替え情報を取得することが事実上不可能であるときに、有用であり得る。
無線ネットワークノード110がRPDをさらに低減させることを企図する場合、モード切り替え情報が同じタイプのその他のUEから利用可能であるときでさえも、当該無線ネットワークノード110は、各UEについての送信電力レンジをスキャンすることを望むかもしれない。このケースにおいて、同じタイプのその他のUEから取得されるモード切り替え情報は、同じタイプのUEの電力ランプアップ/ランプダウンについての電力ステップを最適化するために、例えば、初期情報として使用されることが可能である。
[UEからの明示的標識に基づいて情報を取得すること]
さらに他の実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、UEからの明示的標識に基づいてモード切り替え情報を取得する。このケースにおいて、UEに格納される予め特定された情報を包含し得るモード切り替え情報を、当該UEから無線ネットワークノード110により獲得することが可能であり、代替的に、無線ネットワークノード110がモード切り替え情報を要求したときに、又は、UEがモード切り替え情報を無線ネットワークノード110へ送信しなければならないときに、UEは、まずモード切り替え情報を取得するために、或る無線測定を実行する。次のステップにおいて、UEは、特定されたモード切り替え情報を、無線ネットワークノード110へレポートする。例えば、UEは、モード切り替え情報を特定するために、UL送信電力といった測定を実行し得る。例えば、無線ネットワークノード110が同じタイプのUEからモード切り替え情報を取得可能であり、かつ、同じタイプのその他のUEについて当該情報を再利用することを望むときに、そうしたネットワークトリガ型UE測定及びレポートがUE電力消費を削減することを助け得る。
UEは、異なるRAT、帯域、UE電力クラスなどについて固有であり得るモード切り替え情報をシグナリングし得る。例えば、UEがLTE及びHSPAをサポートしている場合、当該UEは、各RATについてのモード切り替え情報をレポートし得る。代替的に、UEは、全てのRATについての1つの共通のモード切り替え情報をレポートし得る。
UEは、以下の態様のいずれかにおいて、モード切り替え情報を無線ネットワークノード110へ送信し得る。
○無線ネットワークノード110、例えばサービングネットワークノード又は何らかのターゲットネットワークノードから何らの明示的要求を受信することなく、プロアクティブにレポートすること。
○無線ネットワークノード110、例えばサービングネットワークノード又は何らかのターゲットネットワークノードから何らかの明示的要求を受信すると、レポートすること。
○明示的要求は、いつでも、又は何らかの特定の機会に、ネットワークによりUEへ送信されることが可能である。例えば、モード切り替え情報のレポーティングを求める要求を、初期セットアップの期間中に、又は、セル変更、例えばハンドオーバ、RRC接続再確立、リダイレクションを伴うRRC接続開放、CAにおけるPCell変更、PCCにおけるPCC変更などの後に、UEへ送信することが可能である。
プロアクティブなレポーティングのケースにおいて、UEは、以下の機会のうちの1つ以上の期間中に、そのモード切り替え情報をレポートし得る。
○ 初期セットアップ又は呼のセットアップの期間中、例えば、RRC接続の確立時
○ セル変更の期間中、例えばハンドオーバ、マルチキャリア動作におけるプライマリキャリア変更、マルチキャリア動作におけるPCell変更、RRC再確立、リダイレクションを伴うRRC接続開放などの期間中
○ UL送信モード変更の期間中、例えば、UEが単一アンテナモードから多重アンテナモードへと移動するとき。
UEからモード切り替え情報を受信する無線ネットワークノード110は、受信される情報を記憶してよく、自身のモード切り替え情報をシグナリングしない同様のUEについても、当該受信される情報を使用してよい。
同様のUEという用語は、性能、モデル、電力クラス、サポートされる帯域、サポートされるRATなどの観点で同じタイプのUEを示唆する。UE間の類似性は、先述のメカニズムを使用して、例えば、予め定義される情報を通して情報を取得する方法により、判定されることが可能である。同様のUEのタイプは、同じモード切り替えケイパビリティを有するものと予期される。このアプローチは、シグナリングオーバーヘッドも低減させるが、その理由は、必ずしも全てのUEが、それら自体のモード切り替え情報を無線ネットワークノード110へシグナリングする必要がないためである。
[マルチRAT UEにおける共通無線機に基づいて情報を取得すること]
この実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、上で開示された方法のいずれかを使用して、或るRAT、例えばLTEについてUEのモード切り替え情報を取得し得る。このRATをリファレンスRATと呼ぶことにする。無線ネットワークノード110は、次いで、当該UEが他のRAT上で動作するときに、当該UEの無線送信機性能を観測する。無線送信機性能の例は、UE最大出力電力の精度又は許容値(tolerance)である。2つのRAT上の性能が同じであるか、又は同様である場合、ネットワークは、双方のRATについて、同じモード切り替え情報が適用可能であるものと想定し得る。例えば、マルチRAT(HSPA/LTE)UEのLTE部分のみが、そのモード切り替え情報を、無線ネットワークノード110へ明示的に示すかもしれない。しかしながら、HSPA及びLTEは、共通無線機を使用してよく、従って、モード切り替え情報は、双方のRATについて同じであり得る。
[無線ネットワークノードにおける、取得されるUEモード切り替え情報に基づいてUL送信を適応させる方法]
無線ネットワークノード110は、UEモード切り替え情報を決定すると、UL性能を改善するために、例えば、無線ネットワークノード110におけるUL受信品質、無線ネットワークノード110におけるUL検出性能などを改善するために、UEのUL送信を適応させる。例えば、全てのUEが例えばエンベロープトラッキングPAといったマルチステージPAを有しているとは限らないかもしれず、従って、UEが信号をアップリンクにおいて送信する際にそのUEについてはモード切り替えが存在しない。従って、無線ネットワークノード110は、モード切り替えを行うUEであってそのモード切り替え情報が利用可能であるUEのUL送信のみを適応させる。
ULにおいてUEにより送信される信号の適応の例を、以下のセクションにおいて提供する。無線ネットワークノード110は、これら適応のうちの1つ又は組み合わせを適用し得る。
[UL電力制御パラメータの適応]
UEにサービスするサービング無線ネットワークノードは、典型的には、ULで受信される信号の品質に基づいて、このUEについてのUL PCパラメータを選択する。しかしながら、この実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、UL PCパラメータを選択するときに、UEのモード切り替え情報も考慮する。
従って、この例示的な実施形態において、UL送信の適応は、無線ネットワークノード110により構成される、電力制御に関するパラメータ、例えば、TPCコマンド、SRS又はPUSCH帯域幅といったリソース割り当て、SRS電力オフセットなどの適応を含む。一例として、リソース割り当てに関するパラメータは、ULスケジューリンググラントとしても知られるULグラント、又はULにおいて割り振られるリソースなどであり得る。非周期的なSRSが様々なパラメータと共に構成される場合、パラメータ、例えば、SRS構成に関するパラメータのうちのいくつかは、サブフレーム毎の基準で適応させることが可能である。
適応させることが可能なこれらUL PCパラメータは、UEへシグナリングされ、当該UEにサービスするネットワークにより更新されることが可能である。例えば、切り替えポイントの電力レベルを所与とすると、ネットワークは、UL PCに関する1つ以上のパラメータを調節することが可能である。このことは、転じて、SRSとPUSCHとの間でモード切り替えが無いようにUEがSRS送信電力又はPUSCH送信電力を適応させることを可能にすることができる。明らかに、このことは、RPDを低減させることを助け得る。加えて、切り替えポイントの位相値を所与とすると、RPDのさらなる最適化が可能である。電力制御式の入力引数として使用される任意のパラメータが、UL送信の適応に内包されることが可能である旨に留意されたい。
[UEにおける、UEモード切り替えに対処するためにUL送信を自律適応させる方法
この実施形態によれば、UEは、ULで送信される信号がより高いRPDを引き起こすことを回避するために、UL送信についてのそのマルチステージ無線実装に関するモード切り替え情報を決定し、そのUL送信を自律的に適応させる。このことは、転じて、サービングノードが、UEにより送信されるUL信号を、より容易に受信及び復号することを可能にするであろう。例えば、UEは、1つ以上の予め定義されるルールに従って、上に開示されたUL適応のうちのいずれか1つ以上を適用することができる。
[無線ネットワークノードにおける、取得するUEモード切り替え情報及び/又はUL適応を他のノードへ転送する方法]
この実施形態によれば、無線ネットワークノード110は、以下のものに関する、任意の情報、パラメータ、結果又は統計を、他のネットワークノードへシグナリングし又は転送する。
・UEモード切り替えを他のネットワークノードへ、及び/又は、
・例えば、UEモード切り替えに対処することによるUL送信の適応
例えば、他のノードへ転送される情報は、例えばアクション301によって無線ネットワークノードにより取得されるいかなる情報を含んでもよい。
通信受信機の設計に精通している者らによりたやすく理解されるように、図3のいくつかの機能ブロックだけでなく、その他の受信機回路からの1つ以上の機能は、デジタルロジック及び/又は1つ以上のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、若しくはその他のデジタルハードウェアを使用して実装されてよい。いくつかの実施形態において、図3の受信機回路の種々の機能のうちのいくつか又は全ては、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)内、又は、それらの間に適切なハードウェアインタフェース及び/若しくはソフトウェアインタフェースを有する2つ以上の別個のデバイス内にといったように、共に実装され得る。図3の受信機回路の機能ブロックのうちのいくつかは、ワイヤレス端末のその他の機能コンポーネントと共有されるプロセッサ上に実装されてよい。
代替的に、上で論じた受信機処理回路の機能要素のうちの或るものは、専用ハードウェアの使用を通して提供されてもよく、一方、また或るものは、適切なソフトウェア又はファームウェアと関連付けて、ソフトウェアを実行するためのハードウェアと共に提供される。よって、ここで使用される“プロセッサ”又は“コントローラ”という用語は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを排他的に指すのではなく、限定することなく、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ソフトウェアを格納するための読み出し専用メモリ(ROM)、ソフトウェア及び/又はプログラム若しくはアプリケーションデータを格納するためのランダムアクセスメモリ、並びに不揮発性メモリを暗黙的に含んでよい。従来の及び/又は特化された、その他のハードウェアが含まれてもよい。通信受信機の設計者は、これら設計の選択に内在する、コスト、性能、及びメンテナンスのトレードオフを認識するであろう。
[測位の概要]
ワイヤレスデバイス又はUE、モバイルリレー、PDAなどのいずれかであり得るターゲットデバイスのロケーションを決定するためのいくつかの測位方法が存在する。ターゲットデバイスの位置は、適切な測定ノード又はデバイスにより実行されることが可能な1つ以上の測位測定を使用することによって決定される。測位に依存して、測定ノードは、ターゲットデバイス自体、別個の無線ノード(即ち、スタンドアロン式ノード)、ターゲットデバイスのサービングノード及び/又は隣接するノードなどのいずれかであり得る。測位方法にも依存して、測定は、1つ以上のタイプの測定ノードにより実行されることが可能である。
いくつかの例示的な測位方法は、以下の通りである。
・衛星ベースの方法:このケースにおいて、ナビゲーション衛星から受信される信号上でターゲットデバイスにより実行される測定がターゲットデバイスのロケーションを決定するために使用される。UE位置を決定するために、例えば、GNSS又はA−GNSS(例えば、A−GPS、Galileo、COMPASSなど)測定のいずれかが使用される。
・観測到達時間差(OTDOA):この方法は、LTEにおけるUE位置又はHSPAにおけるSFN−SFNタイプ2を決定するために、無線ノードからの信号の到達時間差に関するUE測定、例えばユーザ機器リファレンス信号時間差(UE RSTD)測定を使用する。
・アップリンク到達時間差(UTDOA):この方法は、測定ノード、例えば、ロケーション測定ユニット(LMU)において、UEにより送信される信号に対して行われる測定を使用する。LMU測定は、UE位置を決定するために使用される。
・拡張セルID:この方法は、UE位置を決定するための測定のうちの1つ以上、例えば、UE位置を決定するための、UE Rx−Tx時間差、BS Rx−Tx時間差、タイミングアドバンス、LTE RSRP/RSRQ、HSPA CPICH測定(CPICH RSCP/Ec/No)、到来角(AoA)などの任意の組み合わせを使用する。
・ハイブリッド方法:この方法は、UE位置を決定するための2つ以上の測位方法を使用して取得される測定に依拠する。
LTEにおいて、発展型サービングモバイルロケーションセンター(E−SMLC)又はロケーションサーバとしても知られる測位ノードは、測位方法に依存して1つ以上の測位測定を実行するために、UE、eNodeB又はLMUを構成する。測位測定は、UEにより、又は測定ノードにより、又は測位ノードにより、UEロケーションを決定するために使用される。LTEにおいて、測位ノードは、LTE測位プロトコル(LPP)というプロトコルを使用してUEとの間で通信し、LTE測位プロトコルA(LPPa)というプロトコルを使用してeNodeBとの間で通信する。
この開示では、ここでの実施形態を例示するために、3GPP(Third Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)のアップリンクチャネルが想定されているが、このことは、添付の特許請求の範囲により定義されるような範囲を上述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)周波数分割デュプレックス(FDD)、UTRA時間分割デュプレックス(TDD)、WiMax、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、GSM(Global System for Mobile Communication)、GSM EDGE(GSM Enhanced Data Rates for GSM Evolution)無線アクセスネットワーク(GERAN)、及び、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含めた、その他のワイヤレスシステムが、本開示の中で提示されるアイディアを活用することから恩恵を受け得る。
eNB及びUEといった専門用語は、非限定的であると考えられるべきであり、2つのものの間における、或る階層関係を示唆しない。一般に、“eNB”は、デバイス1と考えられてもよく、“UE”はデバイス2と考えられてもよく、これら2つのデバイスは、何らかの無線チャネルを通じて互いに通信する。
ここでの実施形態は、任意のタイプの無線ネットワークノード、例えば、基地局、eNodeB、マルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、ノードB、アクセスポイントリレー、リレーにサービスするか、又はリレーを制御するドナーノードなどに適用可能である。同様に、ここでの実施形態は、任意のタイプのユーザ機器、例えば、ターゲットデバイス、モバイル端末、ワイヤレス端末、マシンタイプ通信用に使用されるワイヤレス端末、デバイスツーデバイス通信用に使用されるワイヤレスデバイスなどに適用可能である。
送信ダイバーシティが、アップリンクにおいて使用されることも可能な、多重入力多重出力(MIMO)送信スキームの特別なケースとみなされることが可能である旨に留意されるべきである。よって、この開示の主な焦点はアップリンク送信ダイバーシティに置かれているものの、概念は、任意のMIMOスキームに拡張可能又は適用可能である。ここでの実施形態は、マルチポイントキャリアアグリゲーションシステムにも適用され、即ち、CAにおける、又は、CoMPと組み合わされたCAなどにおける、各CCに適用可能である。本実施形態は、CA及び/又はCoMPにおける各CC上の送信に適用可能である。
[MIMO送信]
MIMOは、LTE(Long Term Evolution)及び高速パケットアクセス(HSPA)といった多くのワイヤレス通信技術についての高速ワイヤレス通信のためのエアインタフェースの重要な要素である。MIMOは、レイヤとして知られている複数個のストリームの同時送信を可能にすることによって多重化利得を提供するために、チャネルにおいてダイバーシティを使用することができる。LTE及びHSPAにおいて、MIMOは、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)の双方で使用され、それぞれDL MIMO及びUL MIMOとしても知られる。
送信アンテナ、受信アンテナ、及びレイヤの数を、それぞれNT、NR及びRで表記すると、Rは、NTよりも決して大きくならない(また、しばしば、NR以下である)。MIMOの1つの考え得る実装は、図9及び図10に例示される、行列の予め定義されるセット、いわゆるコードブックから選ばれるプリコーディング行列(NT×R)による、レイヤ信号ベクトル(R×1)の左からの積(left-multiplication)として数学的にしばしば表現されるプリコーダを使用する。各プリコーディング行列は、ランクインジケータ(RI)及びプリコーディング行列インジケータ(PMI)によりインデックス付けされる。(プリコーディング行列のr番目の列ベクトルが、r番目のレイヤのアンテナ拡散重みを表すことに留意されたい。)プリコーディング行列は、通常、線形独立した列から成り、よってRは、コードブックのランクと称される。この種のプリコーダの1つの目的は、受信される信号の電力を増大させるために、及び、レイヤ間干渉を或る程度まで低減させ、それによって各レイヤの信号対干渉雑音比(SINR)を改善するために、プリコーディング行列をチャネル状態情報(CSI)と一致させることである。DLにおいて、CSIは、DL無線信号(例えばリファレンス信号)上でUEにより測定又は推定され、サービング無線ノードへレポートされる。ULにおいて、CSIは、UEにより送信されるUL信号(例えばリファレンス信号)上でサービング無線ノードにより測定又は推定される。UL CSIの1つの例は、UL SINRなどである。LTEにおけるDL CSIの例は、CQI、RI及びPMIである。HSPAにおけるDL CSIの例は、CQI及びプリコーディングインジケータ(PCI)である。結果的に、プリコーダ選択は、送信機がチャネルのプロパティを認知していることを必要とし、概して言えば、CSIが正確であればあるほど、プリコーダの一致がより良好となる。
3GPP LTE ULのケースにおいて、プリコーダ選択は、eNBといった受信機により行われ、それにより、チャネル情報を送信機にフィードバックする必要がなくなる。ここで、プリコーダ選択は、この開示全体にわたり、ランク選択だけではなく、プリコーディング行列選択も含む。むしろ、受信機は、チャネル情報を取得することが必要であり、このことは通常、既知信号、LTE ULのケースにおいては復調リファレンス信号(DM−RS)及びサウンディングリファレンス信号(SRS)、を送信することにより容易化されることが可能である。DM−RS及びSRSの双方はいずれも、周波数ドメインにおいて定義され、Zadoff−Chu系列から導出される。しかしながら、DM−RSがプリコーディングされる一方で、SRSがプリコーディングされないことから、DM−RSから取得されるチャネル情報は、R個のレイヤが経験する等価チャネルであって、NT個のアンテナが経験する物理チャネルではない。従って、プリコーダ選択は、SRSに基づいていることが好ましく、その理由は、SRSを通して物理チャネルを取得することができるためである。
アップリンク送信ダイバーシティは、ULマルチアンテナ送信の特別なタイプでもある。アップリンク送信ダイバーシティは、LTEについて仕様化されており、リリース11においてはHSPAについて仕様化されている。
ベースラインの及び典型的なUE実装は、全てのタイプのアップリンク送信用に使用される単一のアップリンク送信アンテナを含む。
しかしながら、ハイエンドのUEは、アップリンク送信用に複数のアップリンク送信アンテナを有し及び使用し得る。このことは、通例、アップリンク送信ダイバーシティと称される。送信ダイバーシティでの送信の目標は、より高いアップリンクデータレート及びより低いUE送信電力を、空間ダイバーシティ、角度ダイバーシティ、及び時間ダイバーシティによって達成することである。
最も一般的なアップリンク送信ダイバーシティは、2つのアップリンク送信アンテナから成る。2つ以上のアップリンク送信ダイバーシティアンテナからの信号は、それらの位相、振幅、電力などの観点において異なる態様で送信され得る。このことは、異なるアップリンク送信ダイバーシティスキームを生じる。いくつかの例示的なスキームは以下の通りである。
・送信ビームフォーミング開ループ
・送信ビームフォーミング閉ループ
・切り替えアンテナアップリンク送信ダイバーシティ開ループ
・切り替えアンテナアップリンク送信ダイバーシティ閉ループ
・時空間送信ダイバーシティ
[マルチキャリア又はキャリアアグリゲーションの概念]
1つの技術内においてピークレートを高めるために、マルチキャリア又はキャリアアグリゲーションが使用され得る。例えば、HSPAネットワーク内でピークレートを高めるために、HSPAにおいては、複数個の5MHzキャリアを使用することができる。同様に、LTEにおいては、ULにおいて、及び/又はDL上において、例えば複数個の20MHzキャリアか、又は、より小さなキャリア(例えば5MHz)でさえも、統合されることが可能である。マルチキャリア又はキャリアアグリゲーションシステムにおける各キャリアは一般に、コンポーネントキャリア(CC)と呼称され、又は、時としてセルとも称される。簡単に言うと、CCは、マルチキャリアシステムにおける個々のキャリアを意味する。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、“マルチキャリアシステム”、“マルチセル動作”、“マルチキャリア動作”、“マルチキャリア”送信及び/又は受信とも呼ばれる(例えば、互換可能に呼ばれる)。このことは、CAがアップリンク方向及びダウンリンク方向におけるシグナリング及びデータの送信用に使用されることを意味する。CCのうちの1つは、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)、又はプライマリキャリア、又はアンカーキャリアである。残りのCCは、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC)、又はセカンダリキャリア、又は補足キャリアと呼ばれる。一般に、プライマリCC又はアンカーCCは、必須のUE固有のシグナリングを搬送する。プライマリCCは、アップリンク方向及び方向の双方のCAにおいて存在する。ネットワークは、同じセクタ又はセル内で動作する異なるUEに対し、異なるプライマリキャリアを割り振ってもよい。
従って、UEは、ダウンリンク及び/又はアップリンクにおいて、2つ以上のサービングセル、即ち、それぞれPCC及びSCC上で動作する、1つのプライマリサービングセルと1つ以上のセカンダリサービングセルとを有する。サービングセルは、プライマリセル(PCell)又はプライマリサービングセル(PSC)と互換可能に呼ばれる。同様に、セカンダリサービングセルは、セカンダリセル(SCell)又はセカンダリサービングセル(SSC)と互換可能に呼ばれる。専門用語にかかわらず、PCell及びSCellは、UEがデータの受信及び/又は送信を行うことを可能にする。より詳しくは、PCell及びSCellは、UEによるデータの受信及び送信のために、DL及びULにおいて存在する。PCC及びSCC上の、残りの非サービングセルは、隣接セルと呼ばれる。
CAに属するCCは、同じ周波数帯域(イントラ帯域CAとしても知られる)に、又は、異なる周波数帯域(インター帯域CA)に、又はそれらの任意の組み合わせに属し得る(例えば、帯域Aに2つのCC、及び帯域Bに1つのCC)。2つの帯域にわたって分散されるキャリアを含むインター帯域CAは、HSPAにおいてはデュアル帯域デュアルキャリアHSDPA(DB−DC−HSDPA)とも呼ばれ、又は、LTEにおいてはインター帯域CAとも呼ばれる。さらに、イントラ帯域CAにおけるCCは、周波数ドメインにおいて隣接状態であるか、又は非隣接状態(イントラ帯域非隣接CAとしても知られる)であり得る。イントラ帯域隣接、イントラ帯域非隣接、及びインター帯域を含むハイブリッドCAも可能である。異なる技術のキャリア間でのキャリアアグリゲーションの使用は、“マルチRATキャリアアグリゲーション”、又は“マルチRATマルチキャリアシステム”、又は簡潔に“RAT間キャリアアグリゲーション”とも称され、ここでRATは、無線アクセス技術の短縮形である。例えば、WCDMA及びLTEからのキャリアが統合されてよい。他の例は、LTE及びCDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)のキャリアのアグリゲーションである。明瞭にするために、記載されたような同じ技術内のキャリアアグリゲーションは、“イントラRAT”又は簡潔に“シングルRAT”キャリアアグリゲーションとみなすことができる。
マルチキャリア動作は、マルチアンテナ送信と併せて使用されてもよい。例えば、各CC上の信号は、eNBにより、2つ以上のアンテナを通じてUEへ送信され得る。
CAにおける複数のCCは、同じサイト、又は基地局若しくは無線ネットワークノード(例えばリレー、モバイルリレーなど)に共設されているかもしれず、共設されていないかもしれない。例えば、複数のCCは、異なるロケーション(例えば、位置が特定されないBSから、又はBS及びRRH若しくはRRUから)が発信元であってもよい(即ち、送受信されてもよい)。組み合わされたCA及びマルチポイント通信の例は、分散アンテナシステム(DAS)、RRH、RRU、多地点協調送受信(CoMP)、マルチポイント送信/受信などである。
図11は、無線ネットワークノード110により実行される、ユーザ機器120から無線ネットワークノード110への送信を管理するための例示的な方法のフロー図を示す。以下のアクションは、任意の好適な順序で実行されてよい。
[アクション1101]
無線ネットワークノード110は、
予め定義される情報、
無線ネットワークノード110により実行される測定、
無線ネットワークノード110による、ユーザ機器120の送信電力レンジをスキャンするための手続、及び、
ユーザ機器120から受信される標識、
のうちの1つ以上に基づいて、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を取得し得る。
取得される情報は、第1の無線アクセス技術に関していてもよく、ユーザ機器120は、少なくとも第1の無線アクセス技術及び第2の無線アクセス技術に対応可能であり、当該方法は、第1の無線アクセス技術についての無線送信特性が第2の無線アクセス技術についての無線送信特性と同様であるという条件の下で、第1の無線アクセス技術についての少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、第2の無線アクセス技術に関する第2の情報を取得すること、をさらに含み、第2の情報は、無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す。
このアクションは、アクション301と同様である。
[アクション1102]
無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120内に含まれる無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信に関するトランスポートフォーマットを適応させる。
述べたように、無線送信機1420は、第1の電力増幅器421及び第2の電力増幅器422を含み得る。少なくとも1つのモード切り替えポイントは、無線送信機1420の送信電力の観点で、無線送信機1420が、第1の電力増幅器が作動される第1のモードから第2の電力増幅器が作動される第2のモードへといつ切り替わるのかを示し得る。
このアクションは、アクション302と同様である。
[アクション1103]
無線ネットワークノード110は、
上記情報に基づいて、送信に関する、ユーザ機器120のMIMO構成を適応させることと、
上記情報に基づいて、送信に関する、ユーザ機器120のアンテナモードを適応させることと、
上記情報に基づいて、送信に関するリファレンス信号構成を適応させることと、
上記情報に基づいて、無線ネットワークノード110内に含まれる無線受信機1230の構成を適応させることと、
のうちの1つ以上を実行し得る。
このアクションは、アクション303、304、305、及び306のうちの1つ以上と同様である。
[アクション1107]
無線ネットワークノード110は、さらなるネットワークノードへ当該情報を送信し得る。当該さらなるネットワークノードは、ユーザ機器120と当該さらなるネットワークノードとの間の送信のために上記情報を使用する。このアクションは、アクション307と同様である。
図12は、ユーザ機器120から無線ネットワークノード110への送信を管理するように構成される例示的な無線ネットワークノード110を示す。
無線ネットワークノード110は、ユーザ機器120内に含まれる無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信に関するトランスポートフォーマットを適応させるように構成される処理回路1210を含む。
処理回路1210は、
予め定義される情報、
無線ネットワークノード110により実行される測定、
無線ネットワークノード110による、ユーザ機器120の送信電力レンジをスキャンするための手続、及び、
ユーザ機器120から受信される標識、
のうちの1つ以上に基づいて、無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を取得するようにさらに構成され得る。
取得される情報は、第1の無線アクセス技術に関し、ユーザ機器120は、少なくとも第1の無線アクセス技術及び第2の無線アクセス技術に対応可能であり、処理回路1210は、第1の無線アクセス技術についての無線送信特性が第2の無線アクセス技術についての無線送信特性と同様であるという条件の下で、第1の無線アクセス技術についての情報に基づいて、第2の無線アクセス技術に関する第2の情報を取得するようにさらに構成され、第2の情報は、無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す。
処理回路1210は、
上記情報に基づいて、送信に関する、ユーザ機器120のMIMO構成を適応させることと、
上記情報に基づいて、送信に関する、ユーザ機器120のアンテナモードを適応させることと、
上記情報に基づいて、送信に関するリファレンス信号構成を適応させることと、
上記情報に基づいて、無線ネットワークノード110内に含まれる無線受信機1230の構成を適応させることと、
のうちの1つ以上を行うようにさらに構成され得る。
処理回路1210は、ユーザ機器120とさらなるネットワークノードとの間の送信のために情報を使用可能である、当該さらなるネットワークノードへ情報を送信するようにさらに構成され得る。
無線ネットワークノード110は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報、明示的な構成情報、及び/又は、ここに記載される、その他の数、値、若しくはパラメータのうちの1つ以上を送信するように構成され得る送信機1220をさらに含む。
無線ネットワークノード110は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報、ユーザ機器により適応化された送信に関する情報、及び/又は、ここに記載される、その他の数、値、若しくはパラメータのうちの1つ以上を受信するように構成され得る受信機1230をさらに含む。
無線ネットワークノード110は、例えば処理回路により実行されるべきソフトウェアを記憶するためのメモリ1240をさらに含む。当該ソフトウェアは、処理回路が、図3及び/又は図11と併せて上で説明したような無線ネットワークノード110における方法を実行することを可能にする命令を含み得る。
図13は、ユーザ機器120により実行される、当該ユーザ機器120から無線ネットワークノード110への送信を管理するための例示的な方法のフロー図を示す。以下のアクションは、任意の好適な順序で実行されてよい。
[アクション1301]
ユーザ機器120は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を無線ネットワークノード110へ送信し得る。このアクションは、アクション310と同様である。
[アクション1302]
ユーザ機器120は、ユーザ機器120内に含まれる無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信を適応させる。このアクションは、アクション311と同様である。
送信を適応させることは、上記情報に基づいて、送信に関する値を適応させることをさらに含んでもよく、当該値は、
送信に関する1つ以上の電力制御パラメータ、
送信に関するトランスポートフォーマット、
送信に関する、ユーザ機器120のMIMO構成、
送信に関する、ユーザ機器120のアンテナモード、
送信に関するリファレンス信号構成、及び、
無線ネットワークノード110内に含まれる無線受信機1230の構成、
のうちの1つ以上を含む。
送信を適応させることは、送信の相対位相ズレがしきい値を超過したことを上記情報が示すときに実行され得る。
送信を適応させることは、ユーザ機器120が無線ネットワークノード110により、送信を適応させること311を実行することが許容されるように明示的に構成されているという条件の下で実行されてもよい。
[アクション1303]
ユーザ機器120は、適応させた送信に関する情報を無線ネットワークノード110へ送信し得る。このアクションは、アクション312と同様である。
図14は、ユーザ機器120から無線ネットワークノード110への送信を管理するように構成される例示的なユーザ機器120を示す。
ユーザ機器120は、ユーザ機器120内に含まれる無線送信機1420の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、送信を適応させるように構成される処理回路1410を含む。
処理回路1410は、上記情報に基づいて、送信に関する値を適応させるようにさらに構成され得る。当該値は、
送信に関する1つ以上の電力制御パラメータ、
送信に関するトランスポートフォーマット、
送信に関する、ユーザ機器120のMIMO構成、
送信に関する、ユーザ機器120のアンテナモード、
送信に関するリファレンス信号構成、及び、
無線ネットワークノード110内に含まれる無線受信機1230の構成、
のうちの1つ以上を含む。
処理回路1410は、適応させた送信に関する情報を無線ネットワークノード110へ送信するようにさらに構成され得る。
処理回路1410は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報を無線ネットワークノード110へ送信するようにさらに構成され得る。
処理回路1410は、アップリンク送信の相対位相ズレが相対位相ズレを示すためのしきい値を超過したことを情報が示すときに、アップリンク送信を適応させるようにさらに構成され得る。
処理回路1410は、ユーザ機器120が無線ネットワークノード110により、アップリンク送信を適応させることが許容されるように明示的に構成されているという条件の下で、アップリンク送信を適応させるようにさらに構成されてもよい。
ユーザ機器120は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報、ユーザ機器により適応させた送信に関する情報、及び/又は、ここに記載される、その他の数、値、若しくはパラメータのうちの1つ以上を送信するように構成され得る送信機1420をさらに含む。
ユーザ機器120は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す送信情報の自律的な適応を許容するための明示的な情報、及び/又は、ここに記載される、その他の数、値、若しくはパラメータのうちの1つ以上を受信するように構成され得る受信機1430をさらに含む。
ユーザ機器120は、例えば処理回路により実行されるべきソフトウェアを記憶するためのメモリ1440をさらに含む。当該ソフトウェアは、処理回路が図3及び/又は図13と併せて上で説明したようなユーザ機器120における方法を実行することを可能にする命令を含み得る。
ここで使用される“処理回路”という用語は、処理ユニット、プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを指し得る。一例として、プロセッサ、ASIC、又はFPGAなどは、1つ以上のプロセッサカーネルを含み得る。
ここで使用される“メモリ”という用語は、ハードディスク、磁気記憶媒体、ポータブルコンピュータディスケット若しくはディスク、フラッシュメモリ、又はランダムアクセスメモリ(RAM)などを指し得る。さらに、“メモリ”は、プロセッサの内部レジスタメモリを指し得る。
上述の説明及び添付の図面が、ここで教示される方法及び装置の非限定的な例を表すことが認識されるであろう。このように、ここでの実施形態は、上述の説明及び添付の図面により限定されない。本発明はむしろ、添付の特許請求の範囲と、それらの法的な均等物とによってのみ限定される。
上記の実施態様に加え、まださらなる実施態様が以下のセクションにおいて要約される。
異なる実施態様によれば、本開示は、受信性能を改善するために、無線送信機のモード切り替え情報を決定して送信を適応させるための方法及び装置を含む。
1つの実施形態によれば、送信機は、ユーザ機器内に配置され、送信される信号は、eNodeBといった基地局において受信される。
他の実施態様によれば、UEにサービスする無線ネットワークノードにおける方法は、
UEの無線送信機モード切り替え情報を取得するステップと、
UL受信品質を改善するために、UEに関するUL送信を適応させるステップと
を含む。
さらなる実施態様によれば、UE無線送信機モード切り替え情報を取得してUL送信を適応させるために、回路が設けられた無線ネットワークノードが開示される。
さらなる実施態様によれば、無線ネットワークノードは、以下の手段、即ち、
−予め定義される情報、
−UL送信上の測定、例えば、SRS及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用して、それを、UE)からの電力ヘッドルームレポート(PHR)に関連付けること、
−関心の対象となる送信電力レンジをスキャンして、例えば対応する相対位相(RP)を測定すること、並びに、
−UEから明示的情報を受信することであって、UEは、当該UE内で記憶された、予め決定された情報又は関連するUE測定に基づいて、当該明示的情報を決定することができる、UEからのその明示的情報を受信すること、
のうちの1つ以上に基づいて、無線送信機モード切り替え情報を取得し得る。
さらなる実施態様によれば、UL受信品質を改善するためにUEに関するUL送信を適応させることは、
−UL物理チャネル又は信号に関する1つ以上のパラメータの適応、
−UL電力制御、ULリファレンス信号、
−ULトランスポートフォーマット、
−UL受信機特性など、
のうちの1つ以上を含み得る。
本開示のさらなる実施態様によれば、無線ネットワークノードにおける方法は、
UEの無線送信機モード切り替え、及び/又はUEのUL送信の適応に関する情報を取得するステップと、
取得される情報を無線管理タスクのために使用し得るその他のネットワークノードへ、当該取得される情報を転送するステップと、
をさらに含む。
さらにその他の実施態様によれば、無線ネットワークノードによりサービスされるUEにおける方法は、
その無線送信機のモード切り替えに関する情報を決定するステップ、
決定されたモード切り替え情報を無線ネットワークノードへシグナリングするステップ、及び/又は、
決定されたモード切り替え情報に依存し、1つ以上の予め定義されるルールに基づいて、UL送信に関する1つ以上のパラメータを自律的に適応させるステップ、
を含む。

Claims (23)

  1. 無線ネットワークノード(110)により実行される、ユーザ機器(120)から前記無線ネットワークノード(110)への送信を管理するための方法であって、
    前記ユーザ機器(120)内に含まれる無線送信機(1420)の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、前記送信に関するトランスポートフォーマットを適応させること(302,1102)と、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントにおいて、前記無線送信機(1420)の対応する相対位相ズレ又は位相ズレが急激に変化することと、前記トランスポートフォーマットの前記適応は、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報が把握されない場合に前記送信について選択されるよりロバスト性の低いトランスポートフォーマットを基準として、よりロバストなトランスポートフォーマットを選択すること、を含むことと
    を含む方法。
  2. 予め定義される情報、
    前記無線ネットワークノード(110)により実行される測定、
    前記無線ネットワークノード(110)による、前記ユーザ機器(120)の送信電力レンジをスキャンするための手続、及び、
    前記ユーザ機器(120)から受信される標識、
    のうちの1つ以上に基づいて、前記情報を取得すること(301,1101)、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 取得される前記情報は、第1の無線アクセス技術に関し、前記ユーザ機器(120)は、少なくとも前記第1の無線アクセス技術及び第2の無線アクセス技術に対応可能であり、前記方法は、前記第1の無線アクセス技術についての無線送信特性が前記第2の無線アクセス技術についての無線送信特性と同様であるという条件の下で、前記第1の無線アクセス技術についての前記情報に基づいて、前記第2の無線アクセス技術に関する第2の情報を取得すること、をさらに含み、前記第2の情報は、前記無線送信機(1420)の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す、請求項2に記載の方法。
  4. 前記情報に基づいて、前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のMIMO構成を適応させること(303,1103)と、
    前記情報に基づいて、前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のアンテナモードを適応させること(304,1104)と、
    前記情報に基づいて、前記送信に関するリファレンス信号構成を適応させること(305,1105)と、
    前記情報に基づいて、前記無線ネットワークノード(110)内に含まれる無線受信機(1230)の構成を適応させること(306,1106)と、
    のうちの1つ以上をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ユーザ機器(120)とさらなるネットワークノードとの間の送信のために前記情報を使用する前記さらなるネットワークノードへ前記情報を送信すること(307,1107)、
    をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記無線送信機(1420)は、第1の電力増幅器(421)及び第2の電力増幅器(422)を含み、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントは、前記無線送信機(1420)の送信電力の観点で、前記無線送信機(1420)が、前記第1の電力増幅器が作動される第1のモードから前記第2の電力増幅器が作動される第2のモードへといつ切り替わるのかを示す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. ユーザ機器(120)により実行される、前記ユーザ機器(120)から無線ネットワークノード(110)への送信を管理するための方法であって、
    前記ユーザ機器(120)内に含まれる無線送信機(1420)の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、前記送信を適応させること(311,1302)と、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントにおいて、前記無線送信機(1420)の対応する相対位相ズレ又は位相ズレが急激に変化することと、前記送信の前記適応(311,1302)は、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、前記送信に関する値を適応させること、をさらに含むことと、前記値は、前記送信に関するトランスポートフォーマットを含むことと、前記トランスポートフォーマットを適応させることは、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報が把握されない場合に前記送信について選択されるよりロバスト性の低いトランスポートフォーマットを基準として、よりロバストなトランスポートフォーマットを選択すること、を含むことと
    を含む方法。
  8. 前記送信を前記適応させること(311,1302)は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す前記情報に基づいて、前記送信に関する値を適応させること、をさらに含み、前記値は、
    前記送信に関する1つ以上の電力制御パラメータ
    前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のMIMO構成、
    前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のアンテナモード、
    前記送信に関するリファレンス信号構成、及び、
    前記無線ネットワークノード(110)内に含まれる無線受信機(1230)の構成、
    のうちの1つ以上を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 適応させた前記送信に関する情報を前記無線ネットワークノード(110)へ送信すること(312,1303)、
    をさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す前記情報を前記無線ネットワークノード(110)へ送信すること(310,1301)、
    をさらに含む、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記送信を前記適応させること(311)は、送信の相対位相ズレがしきい値を超過したことを前記情報が示すときに実行される、請求項7又は8に記載の方法。
  12. 前記送信を前記適応させること(311)は、前記ユーザ機器(120)が前記無線ネットワークノード(110)により、前記送信を前記適応させること(311)を実行することが許容されるように明示的に構成されているという条件の下で実行される、請求項11に記載の方法。
  13. 無線ネットワークノード(110)であって、ユーザ機器(120)から前記無線ネットワークノード(110)への送信を管理するように構成され、
    前記ユーザ機器(120)内に含まれる無線送信機(1420)の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、前記送信に関するトランスポートフォーマットを適応させるように構成される処理回路(1110)、
    を含み、
    前記少なくとも1つのモード切り替えポイントにおいて、前記無線送信機(1420)の対応する相対位相ズレ又は位相ズレが急激に変化し、前記トランスポートフォーマットの前記適応は、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報が把握されない場合に前記送信について選択されるよりロバスト性の低いトランスポートフォーマットを基準として、よりロバストなトランスポートフォーマットを選択すること、を含む、
    無線ネットワークノード(110)。
  14. 前記処理回路(1110)は、
    予め定義される情報、
    前記無線ネットワークノード(110)により実行される測定、
    前記無線ネットワークノード(110)による、前記ユーザ機器(120)の送信電力レンジをスキャンするための手続、及び、
    前記ユーザ機器(120)から受信される標識、
    のうちの1つ以上に基づいて、前記無線送信機(1420)の前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す前記情報を取得するようにさらに構成される、請求項13に記載の無線ネットワークノード(110)。
  15. 取得される前記情報は、第1の無線アクセス技術に関し、前記ユーザ機器(120)は、少なくとも前記第1の無線アクセス技術及び第2の無線アクセス技術に対応可能であり、前記処理回路(1110)は、前記第1の無線アクセス技術についての無線送信特性が前記第2の無線アクセス技術についての無線送信特性と同様であるという条件の下で、前記第1の無線アクセス技術についての前記情報に基づいて、前記第2の無線アクセス技術に関する第2の情報を取得するようにさらに構成され、前記第2の情報は、前記無線送信機(1420)の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す、請求項14に記載の無線ネットワークノード(110)。
  16. 前記処理回路(1110)は、
    前記情報に基づいて、前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のMIMO構成を適応させることと、
    前記情報に基づいて、前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のアンテナモードを適応させることと、
    前記情報に基づいて、前記送信に関するリファレンス信号構成を適応させることと、
    前記情報に基づいて、前記無線ネットワークノード(110)内に含まれる無線受信機(1230)の構成を適応させることと、
    のうちの1つ以上を行うようにさらに構成される、請求項13〜15のいずれか1項に記載の無線ネットワークノード(110)。
  17. 前記処理回路(1110)は、前記ユーザ機器(120)とさらなるネットワークノードとの間の送信のために前記情報を使用可能である前記さらなるネットワークノードへ前記情報を送信するようにさらに構成される、請求項13〜16のいずれか1項に記載の無線ネットワークノード(110)。
  18. ユーザ機器(120)であって、前記ユーザ機器(120)から無線ネットワークノード(110)への送信を管理するように構成され、前記ユーザ機器(120)内に含まれる無線送信機(1420)の少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、前記送信を適応させるように構成される処理回路(1410)を含み、
    前記少なくとも1つのモード切り替えポイントにおいて、前記無線送信機(1420)の対応する相対位相ズレ又は位相ズレが急激に変化し、
    前記ユーザ機器(120)は、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報に基づいて、前記送信に関する値を適応させることにより、前記送信を適応させる、ように構成され、前記値は、前記送信に関するトランスポートフォーマットを含み、前記ユーザ機器(120)は、前記少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す情報が把握されない場合に前記送信について選択されるよりロバスト性の低いトランスポートフォーマットを基準として、よりロバストなトランスポートフォーマットを選択することにより、前記トランスポートフォーマットを適応させる、ように構成される、
    ユーザ機器(120)。
  19. 前記処理回路(1410)は、前記情報に基づいて、前記送信に関する値を適応させるようにさらに構成され、前記値は、
    前記送信に関する1つ以上の電力制御パラメータ
    前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のMIMO構成、
    前記送信に関する、前記ユーザ機器(120)のアンテナモード、
    前記送信に関するリファレンス信号構成、及び、
    前記無線ネットワークノード(110)内に含まれる無線受信機(1230)の構成、
    のうちの1つ以上を含む、請求項18に記載のユーザ機器(120)。
  20. 前記処理回路(1410)は、適応させた前記送信に関する情報を前記無線ネットワークノード(110)へ送信するようにさらに構成される、請求項18又は19に記載のユーザ機器(120)。
  21. 前記処理回路(1410)は、少なくとも1つのモード切り替えポイントを示す前記情報を前記無線ネットワークノード(110)へ送信するようにさらに構成される、請求項18〜20のいずれか1項に記載のユーザ機器(120)。
  22. 前記処理回路(1410)は、アップリンク送信の相対位相ズレが相対位相ズレを示すためのしきい値を超過したことを前記情報が示すときに、前記アップリンク送信を適応させるようにさらに構成される、請求項18に記載のユーザ機器(120)。
  23. 前記処理回路(1410)は、前記ユーザ機器(120)が前記無線ネットワークノード(110)により、前記アップリンク送信を適応させることが許容されるように明示的に構成されているという条件の下で、前記アップリンク送信を適応させるようにさらに構成される、請求項22に記載のユーザ機器(120)。
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