JP5904548B2 - 骨塩定量分析方法および骨塩定量分析システム、並びに記録媒体 - Google Patents

骨塩定量分析方法および骨塩定量分析システム、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は骨塩定量分析方法、特に分析対象の骨部を撮影した放射線画像を利用して骨塩量定量分析を行う方法に関するものである。
また本発明は、上述のような骨塩量定量分析方法を実施するためのシステム、並びにそのような方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、骨粗鬆症の診断等のために、分析対象の骨部の放射線画像を利用して、その骨部の骨塩定量を求める分析方法が知られている。そのような骨塩定量分析方法の中で、比較的簡便に実施可能な方法の一つとして、MD(Microdensitometry)法と呼ばれる方法が知られている。このMD法は基本的に、放射線管球から発生させた放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、骨部および標準物質を透過した放射線をX線フィルム等の放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求めるものである。
なお上記の標準物質としては一般に、厚さが連続的に変化するアルミスロープが用いられ、その場合は上記放射線透過特性に対応するアルミスロープの厚さを、骨塩定量を示す指標として定義することが多い。
また上述のMD法の中でも、放射線検出体として特に、放射線画像を示すデジタル画像信号を得ることができるものを用い、そのデジタル画像信号を処理して骨塩定量を求めるようにしたDIP(Digital Image Processing)法が広く知られている(例えば特許文献1、2および3参照)。このDIP法による骨塩定量分析は、操作が簡単で短時間に実行できることから近時広く普及しつつある。
特開2006−334046号公報 再表2008−044439号 特開2010−200824号公報
本発明者の研究によると、上述したDIP法による骨塩定量分析においては、分析対象の骨部およびアルミスロープ等の標準物質に放射線を照射して放射線画像を撮影する際に、分析対象の骨部を含む骨構造の配置状態が大きく異なると、分析結果も違う値を示すことが分かった。したがって、放射線画像撮影時の骨構造の配置状態が不正になっていると、分析結果も不正なものとなるが、従来のDIP法による骨塩定量分析においては、このようにして分析結果の信頼性が低くなっていることを分析者が把握するのは不可能となっていた。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、放射線画像撮影時の骨構造の配置状態が不正になっていることに起因して分析結果の信頼性が低くなっていることを分析者が把握できる骨塩定量分析方法を提供することを目的とする。
また本発明は、そのような骨塩定量分析方法を実施するための骨塩定量分析システム並びに記録媒体を提供することを目的とするものである。
本発明による骨塩定量分析方法は、前述したDIP法による骨塩定量分析方法、つまり、
分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
ある放射線画像を利用して骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較し、
比較された両因子の相違量が許容値を超えている場合は警報を発することを特徴とするものである。
なお本発明の骨塩定量分析方法において、上記骨構造が手の骨構造である場合は、
前記因子は中手骨の計算ROIの中心座標とし、
前記相違量は前記中心座標のズレ量とすることが望ましい。
また、本発明の骨塩定量分析方法において、上記骨構造が手の骨構造である場合は、
前記因子を、一つまたは複数の指の骨の先端座標とし、
前記相違量を前記先端座標のズレ量とすることも望ましい。
また、本発明の骨塩定量分析方法において、上記骨構造が手の骨構造である場合は、
前記因子を、少なくとも複数の指の先端を頂点として含む所定の多角形の面積とし、
前記相違量を前記面積の差とすることも望ましい。
また、本発明の骨塩定量分析方法において、上記骨構造が手の骨構造である場合は、
前記因子を中手骨の長さとし、
前記相違量を前記中手骨の長さの差とすることも望ましい。
また、本発明の骨塩定量分析方法において、上記骨構造が手の骨構造である場合は、
前記因子を、骨の外側の肉の部分の放射線透過特性とし、
前記相違量を、前記放射線透過特性の差とすることも望ましい。
また、本発明の骨塩定量分析方法においては、
前記因子を、前記放射線画像と過去放射線画像との間で共通の方向についての濃度分布とし、
前記相違量を、2つの濃度分布間で求めた、前記方向における同位置に関する濃度比の集合の標準偏差で規定したものとすることも望ましい。
また本発明の骨塩定量分析方法においては、標準物質として、厚さが連続的あるいは段階的に変化するアルミニウム製の部材を用いることが望ましい。
そしてその場合は骨塩定量を、前記アルミニウム製の部材の厚さで表すことが望ましい。
他方、本発明による骨塩定量分析システムは、
放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
ある前記放射線画像を利用して骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較し、比較された両因子の相違量が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
この判定部が、前記相違量が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明による記録媒体は、
放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
ある放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較する手順と、
比較された両因子の相違量が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするものである。
本発明による骨塩定量分析方法は、上述した通り、
ある放射線画像を利用して骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較し、
比較された両因子の相違量が許容値を超えている場合は警報を発するものであるので、分析者は、放射線画像撮影時の骨構造の配置状態が不正になっていることに起因して分析結果の信頼性が低くなっていることを把握できるようになる。
他方、本発明による骨塩定量分析システムは、前述した通りの放射線画像撮影装置と信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
ある前記放射線画像を利用して骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較し、比較された両因子の相違量が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
この判定部が、前記相違量が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたものであるから、本発明による骨塩定量分析方法を実施できるものとなる。
また、本発明による記録媒体は前述した通り、
放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
ある放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較する手順と、
比較された両因子の相違量が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録したものであるから、先に述べた本発明に骨塩定量分析方法を実施するために使用することができる。
本発明の一実施形態による骨塩定量分析方法を実施するシステムの概略構成図 骨塩定量分析用に撮影された放射線画像の例を示す概略図 骨塩定量分析のために画像信号が抽出される領域を説明する図 上記領域における放射線画像の濃度プロファイル例を示す図 骨構造の配置状態に関わる因子である、手の大きさを説明する図 放射線画像撮影時の手の配置状態の一例を示す図 放射線画像撮影時の手の配置状態の別の例を示す図 放射線画像撮影時の手の配置状態のさらに別の例を示す図 骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像に関する濃度分布例を示すグラフ 骨塩定量分析に供される複数の放射線画像に関する濃度分布例を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による骨塩定量分析方法を実施するシステムの概略構成を示すものである。本システムは前述したDIP法により骨塩定量分析を行うものであり、図示のように、骨塩定量分析対象の骨部を含む被写体の放射線画像を撮影する撮影装置10と、この撮影装置10で放射線画像が撮影された記録媒体から放射線画像を読み取って、その放射線画像を示すデジタル画像信号Pを出力する読取装置20と、骨塩定量分析に使用される後述のデジタル画像信号PcおよびSを保存する画像ファイリング装置30と、上記デジタル画像信号Sに基づいて分析対象の骨部の骨塩量を求める信号処理装置40と、この信号処理手段40に各種指示を与えるための入力部50と、骨塩定量分析結果を表示する表示部60とから構成されている。
撮影装置10は一例として、特開平8−266529号公報、特開平9−24039号公報等に示される放射線検出体としての蓄積性蛍光体シートに被写体の放射線画像情報を蓄積記録するものであり、ここでは特に、蓄積性蛍光体シートを収容したカセッテ11が用いられる。すなわち本装置10は、カセッテ11が略水平状態に載置される撮影台14と、このカセッテ11に向けて上方から放射線R(一例としてX線)を照射する放射線管球12と、この放射線管球12の駆動を制御する撮影制御部13とを有している。
この撮影装置10において、カセッテ11の上に被写体Hが載置された状態下で放射線管球12が駆動され、そこから放射線Rがカセッテ11に向けて照射されると、被写体Hを透過した放射線Rのエネルギーがカセッテ内の蓄積性蛍光体シートに蓄積される。つまり該蓄積性蛍光体シートには、被写体Hの透過放射線画像情報が記録される。
読取装置20は、蓄積性蛍光体シートから上記被写体Hの放射線画像情報を読み取るものである。この種の読取装置については、例えば特開平5−297489号公報等に詳しい記載がなされているが、以下、基本的なことを簡単に説明する。この読取装置20においては、カセッテ11から取り出された蓄積性蛍光体シートがレーザ光等の読取光で2次元走査され、その読取光の照射を受けた蓄積性蛍光体シートの部分から発せられた輝尽発光光が光電変換手段により読み取られて、該シートに記録されていた放射線画像情報を示す画像信号が得られる。この画像信号は、後の信号処理のためにA/D変換処理されて、上記のデジタル画像信号Pとされる。
画像記憶手段としての画像ファイリング装置30は、例えばハードディスクや光学ディスク等の大容量記録媒体に、後述する前処理部41から出力されたデジタル画像信号Pcおよび、後述する部位抽出部42から出力されたデジタル画像信号Sを記録、保存するものである。
信号処理装置40は、上記読取装置20が出力したデジタル画像信号Pが入力される前処理部41と、その後段に順次接続された部位抽出部42、濃度分析部43、骨塩定量分析部46および表示制御部47とを有している。さらにこの信号処理装置40は、前処理部41から出力されたデジタル画像信号Pcおよび、部位抽出部42から出力されたデジタル画像信号Sが入力される判定部44および、該判定部44に接続された警報手段45を有している。
入力部50は、例えばキーボード51やマウス52等の入力手段を備えてなるものであり、システム使用者はそれらの入力手段により、信号処理装置40が行う処理の指示を与えることができる。
表示部60は、例えば液晶表示装置やCRT表示装置等の表示手段61からなるものであり、後述のようにして入力される情報に基づいて、骨塩定量分析の結果や、撮影された被写体の放射線画像を必要に応じて表示する。
以上述べた信号処理装置40、入力部50および表示部60は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムから構成することができる。
次に図2も参照して、骨塩定量分析のための放射線画像の撮影について説明する。この撮影に際しては、蓄積性蛍光体シートを収容したカセッテ11が撮影装置10の撮影台14の上に載置され、その上に被検者の左手および右手が置かれ、またそれら両手の間に基準物質としてのアルミスロープが置かれる。このアルミスロープは厚さが連続的に変化するアルミニウム製の板状部材である。なおこの種のアルミスロープに代えて、厚さが段階的に変化するアルミニウム製の板状部材が用いられてもよい。
この状態で撮影制御部13が操作されることにより放射線管球12が駆動され、そこから発せられた放射線Rが上記左手および右手、並びにアルミスロープを透過してカセッテ11内の蓄積性蛍光体シートに照射される。なおDIP法においては通常、放射線管球12は管電圧を50kVとして撮影を行うようにしており、本実施形態においても撮影制御部13により、管電圧は50kVに設定される。ただし、実効管電圧は経時により低下する傾向があるので、上述のように設定しても実効管電圧が50kVにならないこともある。このような管電圧の違いに起因して分析誤差が生じることを防止するためには、後述のようにして求められる骨塩量を、管電圧の値に応じて補正することが望ましい。
撮影が終了すると、カセッテ11が撮影装置10から取り出されて、読取装置20にセットされる。読取装置20では前述の通りにして、カセッテ11内の蓄積性蛍光体シートからそこに蓄積記録された放射線画像情報が読み取られ、その放射線画像情報を示すデジタル画像信号Pが得られる。このデジタル画像信号Pが担持する放射線画像は、該信号Pを前記表示部60に入力する等により再生表示可能であり、もし表示した場合その放射線画像は図2に示すようなものとなる。すなわちこの放射線画像PRには、被検者の左手LH、右手RHおよびアルミスロープASが記録されている。なおアルミスロープASは、前述のカセッテ11上において、例えば左手LHおよび右手RHの指先方向(図2中で上方)に行くに従って次第に薄くなる状態にしてセットされる。上記デジタル画像信号Pは、それを得たカセッテ11を示す識別情報や被検者情報等と共に信号処理装置40の前処理部41に入力される。
次に、信号処理装置40における処理について説明する。この信号処理装置40に入力されたデジタル画像信号Pは、まず前処理部41において、放射線の照射ムラや、読取装置20の読取特性のムラ等に起因する信号値の変動を補正する処理や、必要に応じて適宜なされるその他の処理を受ける。これらの処理を受けた後のデジタル画像信号Pcは、次に部位抽出部42に入力されると共に、上記カセッテ11を示す識別情報や被検者情報等と対応付けた上で判定部44および画像ファイリング装置30に入力される。
部位抽出部42は、デジタル画像信号Pcが示す画像の中から、画像処理により自動的に、あるいは前記入力部50による指示に基づいて、骨塩定量分析を行う部位を抽出する。DIP法においては通常、図2に示す左手第2中手骨B2Lについて骨塩定量分析を行うようにしているので、本実施形態においても左手第2中手骨B2Lが抽出される。そしてより詳細には、この左手第2中手骨B2Lの全長の中央部分に有るh/10の領域(図3参照)が抽出される。この抽出された領域の放射線画像を示すデジタル画像信号Sは、次に濃度分析部43に入力されると共に、判定部44および画像ファイリング装置30に入力される。
次に濃度分析部43は、デジタル画像信号Sに基づいて、上記抽出された領域の平均的な濃度を求める。より具体的にこの濃度分析部43は、上記領域において左手第2中手骨B2Lを横切る方向の濃度プロファイルを求める。この濃度プロファイルは、濃度に代えて輝度を用いて示すと、図4に曲線Qで示すようなものとなる。なお、同図に示すDが骨幅になる。このような濃度プロファイルは、まず上記領域において骨の長さ方向に亘って分布する例えば10数箇所程度について求められ、次にそれらの平均的なプロファイルを演算することによって求められる。
骨塩定量分析部46は、上記平均的な濃度プロファイルにおける濃度をアルミスロープの厚さ(アルミ厚)に換算する。つまり骨塩定量分析部46は、放射線画像においてプロファイルの各点濃度と同じ濃度となるアルミスロープ部分の厚さを求め、そのアルミ厚換算値の積分値(図4における斜線部)ΣGSを骨幅Dで除した値ΣGS/D[単位:mmAL(アルミニウム)]を、骨塩量を示すDIP値とする。骨塩定量分析部46は、このDIP値=ΣGS/Dを示す情報を表示制御部47に入力する。表示制御部47はこのDIP値を表示部60の表示手段61において表示させる。
DIP値については、例えば日本骨代謝学会から性別および年齢層毎の基準値が公表されており、その基準値の100〜80%の範囲に有れば骨塩量は正常範囲にある、といった診断が下されるようになっている。なお表示部60の表示手段61においては、DIP値の表示だけでなく、上記基準値との比較に基づく診断結果の表示、例えば基準値に対する比率の表示や、「骨粗鬆症の心配はありません」等の表示を併せて行うようにしてもよい。
次に、判定部44および警報手段45による作用について説明する。これらの判定部44および警報手段45は、前述したように撮影時の被写体Hの配置状態が不正であることから誤って求められた骨塩定量分析結果が、正しいものとして認識されてしまうことを防止するために設けられている。そこで判定部44には、骨塩定量分析に供される放射線画像を担持するデジタル画像信号Pcが前処理部41から入力される一方、画像ファイリング装置30から、過去放射線画像を担持するデジタル画像信号Pc′が入力される。
なおこの過去放射線画像は、現在骨塩定量分析に供される放射線画像よりも前の時点で、同じ被写体H(同じ被検者の手)を撮影した放射線画像である。つまり、その放射線画像を担持するデジタル画像信号Pcも、過去の骨塩定量分析時に、前述したのと同様にして前処理部41から画像ファイリング装置30に入力されて、そこに記録、保存されている。その後、画像ファイリング装置30から読み出されるデジタル画像信号Pcについては、「′」を付して上述の通りPc′として示す。
また、このとき利用されるデジタル画像信号Pc′は、それが担持する放射線画像により正しい骨塩定量分析結果が得られたこと、あるいはそれが担持する放射線画像において手が所定の正しい姿勢で撮影されていることが確認されたものである。上記姿勢の確認は、例えば、予めデジタル画像信号Pc′が担持する放射線画像を表示部60の表示手段61に表示させて行うことができる。なお、ある一つの被写体Hに関して上記確認がなされた放射線画像は、1つだけとしてそれを担持するデジタル画像信号Pc′を常に利用するようにしてもよいし、あるいは複数としてそれらを担持するデジタル画像信号Pc′の中から場合に応じて1つを選択利用するようにしてもよい。
判定部44は、入力されたデジタル画像信号Pcから、それが示す放射線画像における手の骨構造の配置に関わる因子として、計算ROI(関心領域)の中心座標を求める。この計算ROIとは、前述したDIP値の計算に供される領域、つまり図3に示したh/10の範囲を縦幅とし、かつ左手第2中手骨B2Lの骨幅を横幅とする領域であり、この略長方形の領域の中心座標が計算ROIの中心座標となる。判定部44は、入力されたデジタル画像信号Pc′についても、上記計算ROIの中心座標を求める。
そして判定部44は、デジタル画像信号Pc′について求められた計算ROIの中心座標と、デジタル画像信号Pcについて求められた計算ROIの中心座標とを比較し、2つの中心座標間に上下方向にも左右方向にも例えば1cm以下の差しか無い場合は、警報手段45に「異常無し」の旨を示す信号を入力する。警報手段45は例えば文字情報を表示する表示手段から構成されており、上記信号が入力されると、一例として「異常無し」の文字を表示する。
それに対して、上記2つの中心座標間に上下方向および左右方向の少なくとも一方に、許容量(例えば1cm)を超える差が有る場合、判定部44は警報手段45に、「異常有り」の旨を示す信号を入力する。警報手段45はその信号が入力されると、一例として「不正撮影」や、あるいは「撮影をやり直して下さい」といった警報の文字を表示する。この警報を発するタイミングは、骨塩定量分析がなされる前でも、あるいは、なされた後でもよいが、無駄な骨塩定量分析を行ってしまうことを回避する上では、なされる前に発するようにするのが望ましい。
以上の通りにすることによりシステム使用者は、このまま骨塩定量分析を行った際に求められる分析結果、あるいは既に求められた分析結果は、信頼性が低いものであるということを知ることができるので、誤った分析結果を正しいものとして認識してしまうことが確実に防止される。
なお警報手段45としては、文字情報を表示する手段から構成する他、判定部44から「異常有り」の旨を示す信号が入力されたときは赤色の警報ランプを点灯させる手段や、さらには、警報音を発生させるブザー等の手段から構成されてもよい。さらには、図1に示した表示部60の表示手段61を警報手段として兼用することも可能である。
以上説明した実施形態では、骨構造の配置状態に関わる因子を計算ROIの中心座標としているが、本発明では、骨構造の配置状態に関わる因子として上記中心座標以外を適用することも可能である。
例えば、左手の指の骨の先端座標を骨構造の配置状態に関わる因子とし、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像との間で、この先端座標に上下左右方向共に例えば2cmとする許容値を超える差が有る場合は警報を発するようにしてもよい。そのようにする場合、左手の5本の指の中で、特定の1本を配置状態検出用に設定してもよいし、あるいは、複数を配置状態検出用に設定してもよい。特に複数の指を配置状態検出用に設定する場合は、それらの指の中の全部に関して上記許容値を超える差が有る場合だけ警報を発するようにしてもよいし、あるいは、それらの指の中の一部の所定本数に関して上記許容値を超える差が有ったなら警報を発するようにしてもよい。それによりこの場合も、誤った分析結果を正しいものとして認識してしまうことを防止可能となる。
また、手の大きさを、骨構造の配置状態に関わる因子とすることも可能である。この「手の大きさ」は、一例として図5に示すように、左手の5本の指の先端と、手首近辺に設定した所定の2点とを頂点とする多角形の面積で規定することができる。そうする場合は、骨塩定量分析に供される放射線画像におけるこの面積が、過去放射線画像における面積に対して例えば±40%を超える差が有る場合は警報を発するようにすればよい。それによりこの場合も、誤った分析結果を正しいものとして認識してしまうことを防止可能となる。
また、前述したように、左手第2中手骨B2L(図2参照)について骨塩定量分析を行う場合は、その長さを、分析対象の骨部を含む骨構造の配置状態に関わる因子として利用することも可能である。この左手第2中手骨B2Lの長さは、例えば図6に矢印で示す長さとなるが、その長さは、手の配置状態によって変化する。すなわち、現状では多くの場合、手の放射線画像撮影時は掌を撮影台14(図1参照)に全面的に密着させることを推奨しているが、それが徹底されないで掌が一部浮いた状態で撮影がなされると、撮影された放射線画像において左手第2中手骨B2Lの長さが比較的短くなる。
このように撮影された放射線画像を利用して骨塩定量分析を行った場合、分析結果は、掌を撮影台14に全面的に密着させて撮影された放射線画像を利用する場合の分析結果と相違することが多い。そこで、骨塩定量分析に供される放射線画像における左手第2中手骨B2Lの長さが、過去放射線画像における長さの90%を下回るほど短い場合は警報を発するようにすれば、誤った分析結果を正しいものとして認識してしまうことを防止可能となる。
なお、左手第2中手骨に限らず、右手第2中手骨の放射線画像を利用して骨塩定量分析を行うことも可能である。その場合は当然ながら、右手第2中手骨の長さを、分析対象の骨部を含む骨構造の配置状態に関わる因子として利用すればよい。
また、第2中手骨の長さはより具体的に、遠位点(主に第2中手骨の指先側端凸部)および近位点(主に第2中手骨の手首側端凹部)の情報を収集し、それら2点を結んだ長さで規定することができる。それらの遠位点および近位点の情報は、例えば、図1の表示手段61に表示させた放射線画像の上でシステム使用者がそれらの点にカーソルを合わせ、そしてマウス52をクリック操作することにより収集することができる。さらには、画像処理によって自動的に遠位点および近位点を検出することも可能である。
また、分析対象の骨部を含む骨構造の配置状態に関わる因子として、骨の外側の肉の部分の放射線透過特性を利用することもできる。以下、その場合について詳しく説明する。図1に示した骨塩定量分析部46が求めるDIP値は本来、第2中手骨だけの放射線透過特性に基づいて計算されるべきである。しかし、第2中手骨の部分を示す透過放射線画像は、実際には「骨+肉」の部分を記録したものであるので、「骨+肉−肉」=「骨」ということから、実際に求められる「骨+肉」の部分の画像濃度から「肉」の部分の画像濃度を減算することにより、第2中手骨だけの画像濃度を模擬して求めている。例えば、「骨+肉」の部分の画像濃度が3.8mmALに相当し、「肉」の部分の画像濃度が2.0mmALに相当するならば、「骨」の部分は1.8mmALに相当すると計算している。そして「肉」の部分の画像濃度には、一般に、第2中手骨の外側の肉のみの部分の画像濃度を適用している。
ところが、この第2中手骨の外側の肉のみの部分は、手の配置状態に応じて厚さが変化するので、その部分の画像濃度も変動してしまう。図7と図8は、このことを説明するものである。すなわち、図7に示すように親指を人差し指側に寄せている場合、図中に矢印で示す第2中手骨の外側の肉の部分(図中楕円で示す)は、手の配置状態が正常な場合と比べて比較的厚くなる。その一方、図8に示すように親指を大きく開き過ぎている場合、第2中手骨の外側の肉の部分は、手の配置状態が正常な場合と比べて比較的薄くなる。
そこで、第2中手骨の外側の肉のみの部分の放射線透過特性つまり画像濃度が、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像との間で、例えばmmAL相当で±3%以上の差が有る場合は警報を発するようにすれば、誤った分析結果を正しいものとして認識してしまうことを防止可能となる。
ここで、前述したように掌が一部浮いた状態(配置状態1)で撮影がなされた場合、図7に示すように親指を人差し指側に寄せた状態(配置状態2)で撮影がなされた場合、図8に示すように親指を大きく開き過ぎた状態(配置状態3)で撮影がなされた場合に得られる各DIP値=ΣGS/Dが、手の配置状態が正常な場合に対してどの程度相違するかを実測した結果を下の表1に示す。なおここでは、ある被検者の左手Aと、それとは異なる被検者の左手Bに関する2例を示す。また、ΣGS/Dの単位はmm/ALである。
さらに、分析対象の骨部を含む骨構造の配置状態に関わる因子として、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像との間で共通の方向についての濃度分布を利用することもできる。以下、そのようにする方法について詳しく説明する。この方法は、放射線画像中の面内濃度ムラが、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像との間で大きい場合には、2つの放射線画像間で骨構造の配置状態が大きく異なると判断し、その場合の分析不正を検知するためのものである。
この方法においては、まず、骨塩定量分析に供される放射線画像を担持するデジタル画像信号Pcと、過去放射線画像を担持するデジタル画像信号Pc′から、カセッテの(つまり画像の)所定方向に関する濃度分布が求められる。このような濃度分布の例を図9に示す。ここで、図9および以下に説明する図10における横軸の座標および縦軸の濃度は相対値である。図9中、濃い曲線で示すのが、カセッテと手とが相対的に標準配置された場合に得られたデジタル画像信号Pc′に関する濃度分布であり、それよりも上に示された薄い表示の曲線が、上記標準配置と比べてカセッテと手とが左右逆に配置された場合に得られたデジタル画像信号Pcに関する濃度分布である。なおこの例では、上記2つの場合で互いに照射放射線量も異なっているため、全体の濃度範囲もズレている。
上記2つの濃度分布に対して、まず、画像中央の濃度が同じになるように、デジタル画像信号Pcに関する濃度分布をシフト(図中上下方向のシフト)させる。なお、濃度シフトは照射放射線量のシフトと等価となるが、照射放射線量のシフトは骨塩定量分析結果には影響しないので、問題にはならない。このシフト後の濃度分布は、図9中で下側の薄い表示の曲線となる。次に上記シフトされた濃度分布を左右反転させた後、座標範囲が2つの濃度分布間で一致するように、一方あるいは双方の濃度分布をシフト(図中左右方向のシフト)させる。
次に、以上の処理をした後の2つの濃度分布間で、濃度分布を求めた方向つまり図9中の左右方向の同位置の濃度比を求める。それと共に、図中上下方向のシフトだけを行ったデジタル画像信号Pcに関する濃度分布と、デジタル画像信号Pc′に関する濃度分布とについても同様の濃度比を求める。さらに、上記左右反転までを行ったデジタル画像信号Pcに関する濃度分布と、デジタル画像信号Pc′に関する濃度分布とについても同様の濃度比を求める。
次に、以上のようにして求めた3種の濃度比の集合について、それぞれ標準偏差を求め、どの標準偏差も所定値以上になってしまう場合は、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像との間で手の配置状態が大きく異なっていると判断して、警報を発生させる。それによりこの場合も、誤った分析結果を正しいものとして認識してしまうことを防止可能となる。
なお、カセッテに対する手の配置状態に細心の注意を払って放射線画像撮影を5回行ったときの、デジタル画像信号Pcに関する濃度分布例を図10に示す。それらの濃度分布は図示される通り互いに良く近似しており、それらのうちの2つにおける前記濃度比の標準偏差は0.01以下に収まることを確認した。それにより、上記標準偏差に基づいて手の配置状態を検出する方法は有効であることが裏付けられる。
また、上記濃度分布を左右反転する前と後で、それぞれデジタル画像信号Pcに関する濃度分布と、デジタル画像信号Pc′に関する濃度分布とについて前記標準偏差を求めたとき、左右反転前よりも左右反転後の方が標準偏差が小さくなる場合は、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像とは、互いにカセッテが左右逆(相対的に考えれば、カセッテに対する骨構造の配置状態が左右逆)に配置されて撮影されたものと判断できるので、この場合に警報を発生させるようにしてもよい。
なお、以上説明した本発明の骨塩定量分析方法を実施する各手順を有するプログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録しておき、その記録媒体を用いて各手順をコンピュータに実行させることも可能である。
また本発明の骨塩定量分析方法においては、アルミスロープのエッジ部分の鮮鋭度が、骨塩定量分析に供される放射線画像と過去放射線画像との間で大きく異なる場合は、警報を発生させることが望ましい。すなわち、アルミスロープのエッジ部分の鮮鋭度が変化するのは、例えばベッド越しに被写体を撮影した場合や、グリッドが混入した場合のように放射線管球12とカセッテ11との間に中間部材が混入して放射線画像撮影がなされること、読取装置20の性能変化(例えば汚れ、光学部材の位置ズレ、蓄積性蛍光体シートの劣化等)、さらには撮影系の配置不良(例えば放射線管球12とカセッテ11との位置関係が垂直ではない等)などを要因として起きるので、警報を発生させれば、そのような要因により分析結果の信頼性が低くなっていることを分析者に知らせることができる。
また、アルミスロープのエッジ部分を利用し、エッジ法などを適用して鮮鋭度を評価するようにしてもよい。この鮮鋭度の評価結果に基づけば、アルミスロープの主に上側の部分つまり比較的薄い部分の鮮鋭度から、中間部材の混入や読取装置20の性能変化を検知することができ、またアルミスロープの主に下側の部分つまり比較的厚い部分の鮮鋭度から、主に放射線(X線)のカセッテ11に対する斜入を検知することができる。
10 撮影装置
11 カセッテ
12 放射線管球
13 撮影制御部
14 撮影台
20 読取装置
30 画像ファイリング装置
40 信号処理装置
41 前処理部
42 部位抽出部
43 濃度分析部
44 判定部
45 警報手段
46 骨塩定量分析部
47 表示制御部
50 入力部
60 表示部

Claims (19)

  1. 分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含むの骨構造の配置状態に関わる因子として、中手骨の計算ROIの中心座標を比較し、
    比較された両中心座標のズレ量が許容値を超えている場合は警報を発することを特徴とする骨塩定量分析方法。
  2. 分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含むの骨構造の配置状態に関わる因子として、一つまたは複数の指の骨の先端座標を比較し、
    比較された両先端座標のズレ量が許容値を超えている場合は警報を発することを特徴とする骨塩定量分析方法。
  3. 分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含むの骨構造の配置状態に関わる因子として、少なくとも複数の指の先端を頂点として含む所定の多角形の面積を比較し、
    比較された両面積の差が許容値を超えている場合は警報を発することを特徴とする骨塩定量分析方法。
  4. 分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含むの骨構造の配置状態に関わる因子として、骨の外側の肉の部分の放射線透過特性を比較し、
    比較された両放射線透過特性の差が許容値を超えている場合は警報を発することを特徴とする骨塩定量分析方法。
  5. 分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子として、前記放射線画像と過去放射線画像との間で共通の方向についての濃度分布を比較し、
    比較された2つの濃度分布間で求めた、前記方向における同位置に関する濃度比の集合の標準偏差で規定した相違量が許容値を超えている場合は警報を発することを特徴とする骨塩定量分析方法。
  6. 分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに放射線を同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法において、
    前記標準物質として、厚さが連続的あるいは段階的に変化するアルミニウム製の部材を用い
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意し、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子、および前記アルミニウム製の部材のエッジ部分の鮮鋭度を比較し、
    比較された両因子の相違量が許容値を超えている場合、および比較された両鮮鋭度が大きく異なる場合は警報を発することを特徴とする骨塩定量分析方法。
  7. 前記標準物質として、厚さが連続的あるいは段階的に変化するアルミニウム製の部材を用い、
    骨塩定量を、前記アルミニウム製の部材の厚さで表すことを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の骨塩定量分析方法。
  8. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
    骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含むの骨構造の配置状態に関わる因子として、中手骨の計算ROIの中心座標を比較し、比較された両中心座標のズレ量が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
    この判定部が、前記中心座標のズレ量が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とする骨塩定量分析システム。
  9. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
    骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む手の骨構造の配置状態に関わる因子として、一つまたは複数の指の骨の先端座標を比較し、比較された両先端座標のズレ量が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
    この判定部が、前記先端座標のズレ量が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とする骨塩定量分析システム。
  10. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
    骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む手の骨構造の配置状態に関わる因子として、少なくとも複数の指の先端を頂点として含む所定の多角形の面積を比較し、比較された両面積の差が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
    この判定部が、前記面積の差が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とする骨塩定量分析システム。
  11. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
    骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む手の骨構造の配置状態に関わる因子として、骨の外側の肉の部分の放射線透過特性を比較し、比較された両放射線透過特性の差の相違量が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
    この判定部が、前記放射線透過特性の差が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とする骨塩定量分析システム。
  12. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
    骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子として、前記放射線画像と過去放射線画像との間で共通の方向についての濃度分布を比較し、比較された2つの濃度分布間で求めた、前記方向における同位置に関する濃度比の集合の標準偏差で規定した相違量が許容値を超えているか否かを判定する判定部と、
    この判定部が、前記相違量が許容値を超えていると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とする骨塩定量分析システム。
  13. 放射線を、分析対象の骨部と、厚さが連続的あるいは段階的に変化するアルミニウム製の部材から構成されて放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得る放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める信号処理手段とを備えてなる骨塩定量分析システムにおいて、
    骨塩定量分析に利用された放射線画像を過去放射線画像として記憶しておく画像記憶手段と、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を前記画像記憶手段から取り込んで、この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子を比較し、比較された両因子の相違量が許容値を超えているか否かを判定すると共に、前記過去放射線画像と前記放射線画像との間で、前記アルミニウム製の部材のエッジ部分の鮮鋭度が大きく異なるか否かを判定する判定部と、
    この判定部が、前記相違量が許容値を超えていると判定した場合、および前記鮮鋭度が大きく異なると判定した場合に警報を発する警報手段とを備えたことを特徴とする骨塩定量分析システム。
  14. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含むの骨構造の配置状態に関わる因子として、中手骨の計算ROIの中心座標を比較する手順と、
    比較された両中心座標のズレ量が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  15. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む手の骨構造の配置状態に関わる因子として、一つまたは複数の指の骨の先端座標を比較する手順と、
    比較された両先端座標のズレ量が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  16. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む手の骨構造の配置状態に関わる因子として、少なくとも複数の指の先端を頂点として含む所定の多角形の面積を比較する手順と、
    比較された両面積の差が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  17. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む手の骨構造の配置状態に関わる因子として、骨の外側の肉の部分の放射線透過特性を比較する手順と、
    比較された両放射線透過特性の差が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  18. 放射線を、分析対象の骨部と、放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子として、前記放射線画像と過去放射線画像との間で共通の方向についての濃度分布を比較する手順と、
    比較された2つの濃度分布間で求めた、前記方向における同位置に関する濃度比の集合の標準偏差で規定した相違量が許容値を超えている場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  19. 放射線を、分析対象の骨部と、厚さが連続的あるいは段階的に変化するアルミニウム製の部材から構成されて放射線透過特性が互いに異なる複数の部分を有する標準物質とに同時に照射し、
    前記骨部および標準物質を透過した放射線を放射線検出体で検出して該骨部および標準物質を示す放射線画像を得、
    この放射線画像において、分析対象の骨部と同じ濃度を示す標準物質の部分の放射線透過特性に基づいて該骨部の骨塩定量を求める骨塩定量分析方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    ある前記放射線画像を利用して前記骨部の骨塩定量を求める際に、その放射線画像を得るよりも先に得られて前記骨部と同一の骨部の骨塩定量分析に利用された過去放射線画像を用意する手順と、
    この過去放射線画像と前記放射線画像との間で、分析対象の骨部を含む所定の骨構造の配置状態に関わる因子、および前記アルミニウム製の部材のエッジ部分の鮮鋭度を比較する手順と、
    比較された両因子の相違量が許容値を超えている場合、および比較された両鮮鋭度が大きく異なる場合は警報を発する手順とを記録していることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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