JP5902840B1 - トラフ、鋳造機、および鋳造物の製造方法 - Google Patents

トラフ、鋳造機、および鋳造物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶湯の飛散量を低減するトラフを提供する。【解決手段】トラフ溝部(61)は、開口部(61a)から鉛直下向きに延びる2つの側面(64)と、該側面(64)下端に連なる屈曲部(66)を含む底面(65)とを有し、底面(65)は、略水平な平坦部(67)を含んでいる。【選択図】図2

Description

本発明は、鋳型内へ溶湯を鋳込むためのトラフ、該トラフを備えた鋳造機、および該鋳造機を用いた鋳造物の製造方法に関するものである。
従来、鋳鉄管などを遠心鋳造する鋳造機では、シュートなどから注ぎ込まれる溶湯を鋳型へ導くための溝部を有するトラフが用いられている(特許文献1など)。
特開平7−24561号公報(1995年1月27日公開)
特許文献1のような、シュートとトラフとが分離して構成され、シュートに対してトラフを相対的に移動させる移動式のトラフでは、シュートからトラフに溶湯が注ぎ込まれる際、溶湯はトラフの溝部に一定の高さから落下する。そのため、溶湯はトラフの溝部の側面に沿って上方へ流れ、該側面側から飛散するなどの問題が生じた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、注ぎ込まれる溶湯の飛散量を低減可能なトラフを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るトラフは、注ぎ込まれる溶湯を鋳型へ導くトラフ溝部が形成され、前記鋳型に対して相対的に移動可能なトラフ本体を備え、前記トラフ溝部の長手方向と直交する面で切断した切断面において、前記トラフ溝部は、該トラフ溝部の開口部から鉛直下向きに延びる2つの側面と、該側面下端に連なる屈曲部を含む底面とを有し、かつ、前記底面は、略水平な平坦部を含んでいることを特徴としている。
上記の構成では、トラフ溝部は、開口部から鉛直下向きに延びて下端が屈曲部に連なる鉛直な側面を有している。そのため、注ぎ込まれる溶湯の飛散量を低減することが可能となる。
また、上記の構成では、トラフ溝部の底面が略水平な平坦部を含んでいる。そのため、トラフ溝部に注ぎ込まれる溶湯は、平坦部および屈曲部を経てから側面に達することになるので、溶湯がトラフ溝部の側面を上がり難くなる。したがって、トラフ溝部に注ぎ込まれる溶湯の飛散量をより低減することが可能となる。
さらに、上記の構成では、トラフ本体が移動可能であるため、トラフ本体を鋳型から離間する方向に移動させつつ溶湯を鋳型へ導くことにより、トラフ溝部から鋳型へ溶湯を効率的に導くことが可能となる。そのため、トラフ溝部の底面に平坦部を設けてトラフ溝部の幅を相対的に広げた場合であってもトラフ溝部に残留する溶湯を低減することができ、溶湯の利用効率の低下を抑制することが可能となる。
したがって、上記の構成によれば、注ぎ込まれる溶湯の飛散量を効果的に低減可能なトラフを実現することができる。
また、本発明に係るトラフでは、前記切断面において、前記側面の長さをS、前記屈曲部の屈曲半径をRとした場合、S/R≧1の関係を満たすことが好ましい。
上記の構成では、S/R≧1の関係を満たすことにより、トラフ溝部の深さ方向における側面の割合が相対的に大きくなるため、トラフ溝部に注ぎ込まれる溶湯がトラフ溝部の側面を超え難くなる。
したがって、上記の構成によれば、注ぎ込まれる溶湯の飛散量をより低減することが可能となる。
また、本発明に係るトラフでは、前記溶湯を前記トラフ本体へ導くシュート溝部を有するシュートの先端部から、前記トラフ溝部に対して前記溶湯が注ぎ込まれ、前記シュート溝部および前記トラフ溝部は、水平方向に対して勾配を有するようにそれぞれ配置されており、前記先端部における前記シュート溝部の水平方向に対する勾配角度から、前記トラフ溝部の水平方向に対する勾配角度を差し引いた勾配差は、11度以下であることが好ましい。
上記の構成では、先端部におけるシュート溝部とトラフ溝部との勾配差を11度以下とすることにより、シュートから溶湯が注ぎ込まれる際のトラフ溝部の底面における溶湯の跳ね返りが抑制される。
したがって、上記の構成によれば、注ぎ込まれる溶湯の飛散量をより低減することが可能となる。
また、本発明に係るトラフでは、前記切断面における前記トラフ溝部の断面積は、前記シュート溝部の長手方向と直交する面で切断したときの前記先端部における前記シュート溝部の断面積以上であることが好ましい。
上記の構成では、トラフ溝部の断面積が先端部におけるシュート溝部の断面積以上であるため、シュート溝部からトラフ溝部に注ぎ込まれる溶湯量をトラフ溝部の寸法に応じた適切な範囲に制御し易くなる。そのため、シュートから溶湯が注ぎ込まれる際に、溶湯がトラフ溝部から溢れ出すことを好適に抑制することができる。
したがって、上記の構成によれば、注ぎ込まれる溶湯の飛散量を好適に低減することができる。
また、本発明に係るトラフでは、前記トラフ本体は、前記シュートに対して相対的に移動可能であることが好ましい。
上記の構成では、シュートとトラフ本体とが分離して構成され、シュートおよび鋳型に対してトラフ本体を相対的に移動させるため、鋳型に対してシュートおよびトラフ本体の双方を相対的に移動させる構成に比べて、より高精度なトラフ本体の移動制御が可能となる。
また、シュートに対してトラフ本体を相対的に移動させる構成では、シュートからトラフに注ぎ込まれる溶湯の飛散可能性が高まるおそれがあるが、本発明に係るトラフを適用することで、シュートに対してトラフ本体を相対的に移動させる構成において、溶湯の飛散量を好適に低減することが可能となる。
したがって、上記の構成によれば、高精度なトラフの移動制御を実現しつつ、シュートからトラフに注ぎ込まれる溶湯の飛散量を低減することが可能となる。
また、シュートに対してトラフ本体を相対的に移動させることにより、トラフ溝部に残留する溶湯をより低減することが可能となる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る鋳造機は、本発明に係るトラフを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、トラフに注ぎ込まれる溶湯の飛散量を低減可能な鋳造機を実現することができる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る鋳造物の製造方法は、本発明に係る鋳造機を用いた鋳造物の製造方法であって、前記トラフを介して、円筒形状の前記鋳型に前記溶湯を供給する溶湯供給工程を含んでおり、前記溶湯供給工程にてさらに、前記鋳型の円筒軸を軸として前記鋳型を回動させつつ、前記鋳型から離間する方向に、前記円筒軸に沿って前記トラフを移動させることを特徴としている。
上記の方法によれば、トラフに注ぎ込まれる溶湯の飛散量が低減されるため、飛散した溶湯の付着による他装置の破損を抑制可能な鋳造物の製造方法を実現することができる。
本発明によれば、注ぎ込まれる溶湯の飛散量を低減可能なトラフを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る鋳造機の構成を示す断面図である。 図1に示されるトラフの形状を示す断面図である。 図1に示されるシュートおよびトラフの勾配差を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2に係る鋳造機の構成を示す断面図であり、鋳造開始時点の様子を示している。 図4に示される鋳造機の構成を示す断面図であり、鋳造終了時点の様子を示している。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施の形態では、本発明に係るトラフを備えた鋳造機の一例を説明する。
(鋳造機100の構成)
図1は、実施の形態1に係る鋳造機100の構成を示す断面図である。具体的に、図1は鋳造終了時点の様子を示している。図1に示す鋳造機100は、定置取鍋1から溶湯2が供給される円弧取鍋3、モーター4、シュート5、トラフ6、鋳造部7、およびトラフ移動部8を備えている。円弧取鍋3は、取鍋本体9およびノズル(注湯口)10を備えている。
取鍋本体9は、溶湯2を貯留するものである。取鍋本体9は、第1断面(取鍋本体9から外部への注湯方向と、鉛直方向とで規定される平面と平行な方向における断面、すなわち、紙面と同じ面)形状が中心3cを中心とする第1円弧である底面部9bを備えている。
換言すれば、取鍋本体9の第1断面視は、中心3cを中心とする扇形である。取鍋本体9は、モーター4により、中心3cを回動軸として、取鍋本体9から外部への注湯方向と、鉛直方向とで規定される平面内で回動される。なお、底面部9bは、該回動軸に沿って(紙面表裏方向に)延伸するように設けられている。
ノズル10は、底面部9bに配置されている。円弧取鍋3は、このノズル10から、取鍋本体9に貯留された溶湯2を外部へ注湯することが可能となっている。モーター4により取鍋本体9の回動角度を制御することで、取鍋本体9から外部へ注湯される溶湯2の量を調節することが可能である。また、取鍋本体9の回動に追従して、ノズル10も回動される。
シュート5は、円弧取鍋3から注湯された溶湯2を受け、受けた溶湯2を水平方向(トラフ6)へ導く溝状の部材である。シュート5は、溶湯2をトラフ6へ導くシュート溝部51(図3参照)を有している。このシュート5は、その表面に塗型(黒鉛等)が塗布されている。シュート5により導かれた溶湯2は、シュート5の先端部52から、トラフ6に供給される。
トラフ6は、溶湯2が通る溝であり、鋳造部7側が下がるようにやや傾斜して直線的に延伸しており、台車6bに載せられている。このトラフ6は、シュート5の先端部52から注ぎ込まれる溶湯2を鋳造部7へ導くトラフ溝部61(図2参照)を有している。
トラフ移動部8は、例えばレールであり、トラフ6の延伸方向に沿って台車6bを移動させる。トラフ6は、普段は該レールに対して平行な傾斜角度であるが、該レールに対して鋳造部7側が下がるようにさらに傾斜させることが可能となっていてもよい。
鋳造部7は、モールド(鋳型)11、スリーブ12、モールド回動機構13、および制振台14を備えている。モールド11およびスリーブ12は、円筒形状である。また、スリーブ12は、モールド11を囲むように、モールド11に対して同心円状に設けられている。さらに、モールド11とスリーブ12との間には空間15が形成されており、この空間15に冷却用の流体(水など)を供給することにより、モールド11の冷却が可能となっている。
なお、トラフ6に導かれた溶湯2は、鋳造部7側のトラフ6の端部(以下、トラフ6の終端と称する)から流れ落ち、モールド11へ導かれる。つまり、トラフ6の終端が、モールド11への溶湯2の供給部分となっている。
モールド回動機構13は、モールド11およびスリーブ12を、モールド11の円筒軸を回動軸として回動させる。モールド回動機構13による回動の手法としては、スリーブ12の両端を支持ローラによって支持し、制振台14に搭載されたローラをスリーブ12の下方に接触させ、この制振台14に搭載されたローラをモーターMにより回動させる手法が挙げられる。
制振台14は、モールド11およびスリーブ12の回動時における、モールド11の振動を抑えるものである。また上述したとおり、制振台14にはローラが設けられており、このローラがモールド11およびスリーブ12を回動させている(モールド回動機構13の機能の一部を担っている)。
鋳造機100では、取鍋本体9を回動させることにより、ノズル10の位置を変化させることができる。これにより、シュート5が溶湯2を受ける位置を、取鍋本体9の回動角度に応じて適宜変化させることができる。この結果、シュート5表面の溶湯接触面に塗布された塗型を厚塗りしないでも、シュート5表面に焼き付きが生じることを抑制することができ、シュート5に対するダメージを低減することができる。
このように、溶湯2の流れを安定化させることにより、鋳造物の製造コストの低減、および鋳造物の製造精度の向上が期待できる。また、シュート5表面に塗布された塗型(黒鉛など)が剥がれることを抑制することができるため、鋳造物の品質低下を抑制することができる。さらに、シュート5表面に焼き付きが生じることを抑制することができるため、シュート5に対するダメージを低減することができる。
(トラフ6形状の詳細)
図2は、図1に示されるトラフ6の形状を示す断面図である。この図2は、トラフ溝部61の長手方向と直交する面で切断した場合のトラフ6の切断面を示している。図2に示すように、トラフ6は、トラフ溝部61および凹部62が形成されたトラフ本体63を備えている。
トラフ溝部61は、シュート5から注ぎ込まれる溶湯2をモールド11へ導くものである。トラフ溝部61は、直線状に延伸するトラフ本体63の延伸方向に沿って、トラフ本体63の上部に形成されている。トラフ溝部61は、側面64と、屈曲部66および平坦部67を含む底面65とを有している。
凹部62は、モールド11内へ添加剤を供給するための添加剤供給管などが配置されるものである。凹部62は、トラフ溝部61と並行するように、トラフ本体63の下部に形成されている。
ここで、シュート5からトラフ6へ溶湯2が注ぎ込まれる際、溶湯2はトラフ溝部61の底面65に一定の高さから落下する。そのため、溶湯2は、トラフ溝部61の側面64に沿って上方へ流れ、該側面64側から飛散し得る。
そこで、トラフ溝部61は、上記切断面において、トラフ溝部61の開口部61aから鉛直下向きに延びて下端が屈曲部66に連なる2つの鉛直な側面64を有している。トラフ溝部61の側面64が鉛直であることにより、溶湯2の上方への流れを抑制されるため、シュート5から注ぎ込まれる溶湯2の飛散量を低減することが可能となる。ここで、本発明において鉛直とは、水平方向に対して90度の角度を成すこと、並びに、その誤差範囲として±2度までの傾斜を許容するものである。
また、トラフ溝部61は、上記切断面において、トラフ溝部61の底面65が略水平な平坦部67を含んでいる。トラフ溝部61の底面65が略水平な平坦部67を含むことにより、トラフ溝部61に注ぎ込まれる溶湯2は、平坦部67および屈曲部66を経てから側面64に達することになる。そのため、溶湯2がトラフ溝部61の側面64を上がり難くなるので、溶湯2の飛散量をより低減することが可能となる。ここで、本発明において略水平とは、水平方向に対して0度の角度をなすこと、並びに、その誤差範囲として±1度までの傾斜を許容するものである。
なお、トラフ6では、上記切断面において、側面64の長さをS、屈曲部66の屈曲半径をRとした場合、S/R≧1の関係を満たすことが好ましく、S/R≧1.5であることがより好ましい。
上記関係を満たすことにより、トラフ溝部61の深さH方向における側面64の割合が相対的に大きくなる。そのため、シュート5から注ぎ込まれる溶湯2がトラフ溝部61の側面64を超え難くなるので、溶湯2の飛散量をより低減することが可能となる。
また、トラフ溝部61は、上記切断面において、トラフ溝部61の開口部61aの幅Wは、トラフ溝部61の深さH以上になっていることが好ましい。
トラフ溝部61の開口部61aの幅Wが深さH以上であることにより、注ぎ込まれる溶湯量に起因するトラフ溝部61を流れる溶湯2の液面の高さ変動を小さくすることができる。そのため、トラフ溝部61を流れる溶湯2の液面の位置が安定するので、トラフ本体63の熱変形挙動を安定させることが可能となる。
(シュートおよびトラフの勾配の説明)
図3は、図1に示されるシュート5およびトラフ6の勾配差を説明するための断面図である。図3に示すように、シュート5は、シュート本体53および絞り部54から構成されている。シュート本体53および絞り部54には、円弧取鍋3から注がれる溶湯2をトラフ6へ導くシュート溝部51がそれぞれ形成されている。
シュート本体53は、円弧取鍋3から注がれた溶湯2を絞り部54へ導く円弧型の溝状の部材である。シュート本体53は、円弧取鍋3から注がれた溶湯2を絞り部54へ導く。
絞り部54は、溶湯2の流れ方向に対して下流側のシュート本体53の端部に接続され、シュート本体53を流れてきた溶湯2をトラフ6へ導く直線型または曲線型の溝状の部材である。絞り部54は、例えば、シュート本体53の下流側の端部に溶接されて、シュート本体53と一体的に構成されている。
シュート5およびトラフ6は、水平方向に対して所定の勾配を有するようにそれぞれ配置されている。すなわち、シュート5は、先端部52におけるシュート溝部51の水平方向に対する角度が勾配角度αとなるように配置されている。また、トラフ6は、トラフ溝部61の水平方向に対する角度が勾配角度βとなるように配置されている。
ここで、先端部52におけるシュート溝部51の勾配角度αから、トラフ溝部61の勾配角度βを差し引いた勾配差は、11度以下であることが好ましい。これにより、シュート5から溶湯2が注ぎ込まれる際のトラフ溝部61の底面65における溶湯2の跳ね返りが抑制されるため、溶湯2の飛散量を効果的に低減することが可能となる。
また、上記切断面におけるトラフ溝部61の断面積は、先端部52における絞り部54のシュート溝部51の断面積以上であることが好ましい。
これにより、シュート溝部51からトラフ溝部61に注ぎ込まれる溶湯量をトラフ溝部61の寸法に応じた適切な範囲に制御し易くなる。そのため、シュート5から溶湯2が注ぎ込まれる際に溶湯2がトラフ溝部61から溢れ出すことを好適に抑制することが可能となり、溶湯2の飛散量を好適に低減することができる。
なお、絞り部54は、先端部52に近づくにつれてシュート溝部51の幅が段階的に小さくなる構成であってもよい。また、絞り部54は、先端部52に近づくにつれてシュート溝部51の幅が連続的に小さくなる構成であってもよい。
〔鋳造機100の効果〕
以上のように、本実施の形態に係る鋳造機100は、本発明に係るトラフ6を備えている。トラフ6は、シュート5から注ぎ込まれる溶湯2をモールド11へ導くトラフ溝部61が形成され、モールド11に対して相対的に移動可能なトラフ本体63を備え、トラフ溝部61の長手方向と直交する面で切断した切断面において、トラフ溝部61は、該トラフ溝部61の開口部61aから鉛直下向きに延びる2つの側面64と、該側面64の下端に連なる屈曲部66を含む底面65とを有し、かつ、底面65は、略水平な平坦部67を含んでいる。
トラフ6では、トラフ溝部61が、開口部61aから鉛直下向きに延びて下端が屈曲部66に連なる鉛直な側面64を有しているため、シュート5から溶湯2が注ぎ込まれる際の溶湯2の飛散量を低減することが可能となる。
また、トラフ6では、トラフ溝部61の底面65が略水平な平坦部67を含むことにより、トラフ溝部61に注ぎ込まれる溶湯2は、平坦部67および屈曲部66を経てから側面64に達することになる。そのため、溶湯2がトラフ溝部61の側面64を上がり難くなるので、注ぎ込まれる溶湯2の飛散量をより低減することが可能となる。
したがって、本実施の形態によれば、シュート5からトラフ6に注ぎ込まれる際の溶湯2の飛散量を低減可能な鋳造機100を実現することができる。
なお、トラフ溝部61の底面65に平坦部67を設けてトラフ溝部61の幅Wを相対的に広げた場合、トラフ溝部61に残留する溶湯2が多くなるため、従来では、トラフ溝部61の底面65に平坦部67を設けることは困難であると考えられていた。
しかしながら、トラフ6では、トラフ本体63が移動可能であるため、トラフ本体63をモールド11から離間する方向に移動させつつ溶湯2をモールド11へ導くことにより、トラフ溝部61からモールド11へ溶湯2を効率的に導く(落とす)ことが可能となる。
そのため、トラフ6によれば、トラフ溝部61の底面65に平坦部67を設けてトラフ溝部61の幅を相対的に広げた場合であってもトラフ溝部61に残留する溶湯2を低減することができるので、溶湯2の利用効率の低下を抑制することが可能となる。
なお、本発明において、トラフ溝部61の形状は、シュート5から溶湯2が注ぎ込まれる際の溶湯2との接触部が、少なくとも上述した形状であればよい。
また、トラフ6の先端部52は、モールド11に注湯しやすいように、細くなっていてもよく、右または左方向に曲がっていてもよい。
〔実施の形態2〕
以下、本発明の他の実施の形態について、図4および図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施の形態では、本発明に係るトラフを備えた鋳造機を用いた鋳造物の製造方法の一例を説明する。
(鋳造物の製造方法)
図4および図5は、本実施の形態に係る鋳造機の構成を示す断面図である。具体的には、図4は鋳造開始時点の様子を示しており、図5は鋳造終了時点の様子を示している。
図4および図5に示す鋳造機140は、モーター4およびシュート5の配置が図1に示す鋳造機100と主に異なるが、その他の構成は概ね同一である。
図4および図5を参照して、鋳造機140を用いた鋳造物の製造方法について下記に説明する。鋳造機100についても、下記に説明する製造方法により、鋳造物の製造が可能である。
鋳造機140による鋳造が開始されると、まず、円弧取鍋3から溶湯2を注湯する。円弧取鍋3から注湯された溶湯2は、シュート5、トラフ6の順に導かれ、トラフ6の終端からモールド11に供給される(溶湯供給工程)。
このとき、モールド11およびスリーブ12は、モールド回動機構13により、モールド11の円筒軸を軸として回動されている。
さらにこのとき、図4に示すとおり、トラフ6の終端をシュート5の方向に移動させるように、トラフ移動部8によりトラフ6を移動させる。これにより、トラフ6の終端は、モールド11におけるシュート5側の端部に向けて移動することになる。したがって、モールド11におけるシュート5と反対側の端部に溶湯2が供給できるよう、トラフ6の初期位置を設定すれば、モールド11には、シュート5と反対側の端部からシュート5側の端部へと、順次溶湯2が供給されることになる。
さらにこのとき、トラフ6を、トラフ移動部8のレールに対して鋳造部7側が下がるようにさらに傾斜(勾配)させてもよい。これにより、トラフ6を流れ切らずトラフ溝部61上に残った溶湯2を、トラフ6の終端からモールド11に残さず導くことができる。この結果、溶湯2の利用効率を上げると共に、トラフ6上に溶湯が残存することを抑制することができる。
鋳造機140による鋳造が終了した時点では、図5に示すとおり、トラフ6の終端は、モールド11よりシュート5に近い位置となっている。そして、溶湯2は、モールド11全体に亘って供給されている。なお、円弧取鍋3は、鋳造物1個毎に、必要量の溶湯2を注湯するのが好ましい。
(鋳造物の製造方法の効果)
以上のように、本実施の形態に係る鋳造物の製造方法は、本発明に係る鋳造機140を用いた鋳造物の製造方法であって、トラフ6を介して、円筒形状のモールド11に溶湯2を供給する溶湯供給工程を含んでおり、溶湯供給工程にてさらに、モールド11の円筒軸を軸としてモールド11を回動させつつ、トラフ移動部8を制御して、モールド11から離間する方向に、円筒軸に沿ってトラフ6を移動させる。
本実施の形態に係る鋳造物の製造方法では、鉛直な側面64を有するトラフ溝部61が形成されたトラフ6を介して、円筒形状のモールド11に溶湯2を供給する溶湯供給工程を含んでいるため、シュート5からトラフ6へ溶湯2が注ぎ込まれる際の溶湯2の飛散量を低減することが可能となる。
また、トラフ6では、トラフ溝部61の底面65が略水平な平坦部67を含むため、トラフ溝部61に注ぎ込まれる溶湯2がトラフ溝部61の側面64を上がり難くなる。そのため、トラフ溝部61に注ぎ込まれる溶湯2の飛散量をより低減することが可能となる。
したがって、本実施の形態によれば、溶湯2がトラフ6に注ぎ込まれる際の溶湯2の飛散量が低減されるため、飛散した溶湯2の付着による他装置の破損を抑制可能な鋳造物の製造方法を実現することができる。
〔実験〕
以下、本発明に関して行った実験について、表1に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実験では、形状が異なる4つのトラフについて溶湯飛散量の測定を行った。
下記の表1に、本実験で試験したトラフの形状および試験結果を示す。
Figure 0005902840
表1に示すように、本実験では、本発明に係るトラフとして実施例1および2のトラフ、並びに、比較対象として比較例1および2のトラフを準備した。
(各種のトラフ形状)
実施例1のトラフとして、開口部61aの幅Wが48mm、トラフ溝部61の深さHが40mm、屈曲部66の屈曲半径Rが19mm、鉛直な側面64の長さSが21mm、平坦部67の幅Bが10mm、トラフ溝部61の長手方向と直交する面で切断した場合の切断面におけるトラフ溝部61の断面積が17.6cmのトラフを準備した。
実施例2のトラフとして、開口部61aの幅Wが48mm、トラフ溝部61の深さHが40mm、屈曲部66の屈曲半径Rが14mm、鉛直な側面64の長さSが26mm、平坦部67の幅Bが20mm、上記切断面におけるトラフ溝部61の断面積が18.2cmのトラフを準備した。
比較例1のトラフとして、開口部61aの幅Wが48mm、トラフ溝部61の深さHが40mm、屈曲部66の屈曲半径Rが24mm、鉛直な側面64の長さSが16mm、平坦部67の幅Bが0mm、上記切断面におけるトラフ溝部61の断面積が16.7cmのトラフを準備した。
比較例2のトラフとして、開口部61aの幅Wが52mm、トラフ溝部61の深さHが41mm、屈曲部66の屈曲半径Rが21mm、鉛直な側面64の長さSが0mm、平坦部67の幅Bが4mm、上記切断面におけるトラフ溝部61の断面積が17.6cmのトラフを準備した。
なお、比較例1のトラフでは、平坦部67の幅Bが0mmとなっている。これは、比較例1のトラフが、トラフ溝部61の底面65に平坦部67が設けられず、屈曲部66のみで底面65が構成された形状であるためである。
また、比較例2のトラフでは、鉛直な側面64の長さSが0mmとなっている。これは、比較例1のトラフが、側面64が鉛直ではなく、開口部61aから底面65へ向かって間隔が減少するように側面64同士が互いに傾斜した形状であるためである。
(溶湯飛散量の測定試験)
まず、実施例1および2、並びに、比較例1および2のトラフについて、シュート5から溶湯2を注ぎ込んだ際の溶湯2の飛散量を測定した。
本測定試験では、先端部52におけるシュート溝部51の勾配角度αが水平方向に対して13.5°となるように、シュート5を配置した。また、トラフ溝部61の勾配角度βが水平方向に対して3.5°となるように、実施例1および2、並びに、比較例1および2のトラフを配置した。そして、注湯速度4.6kg/secで10秒間、シュート5から溶湯2を注ぎ込んだ際の実施例1および2、並びに、比較例1および2のトラフの溶湯飛散量をそれぞれ測定した。
表1の結果に示すように、注湯速度4.6kg/secにおける実施例1のトラフの溶湯飛散量は0.03(wt)%、実施例2のトラフの溶湯飛散量は0.02(wt)%、比較例1のトラフの溶湯飛散量は0.14(wt)%、比較例2のトラフの溶湯飛散量は0.40(wt)%であった。
比較例1および2のトラフは、溶湯2の飛散量が実施例1および2のトラフに比べて多く、実用的ではないことが分かる。これは、比較例1のトラフは、底面65に平坦部67が設けられていないため、トラフ溝部61の上方への溶湯2の流れが効果的に抑制されず、また、比較例2のトラフは、トラフ溝部61が鉛直な側面64を有さないため、溶湯2がトラフ溝部61の傾斜した側面64に沿って上方へ流れた結果、該側面64側から飛散したからである。
なお、溶湯2の飛散量を抑制するためには、鉛直な側面64の長さS/屈曲部66の屈曲半径R≧1の関係を満たすことが好ましい。これにより、トラフ溝部61の深さH方向における側面64の割合が相対的に大きくなるため注ぎ込まれる溶湯2がトラフ溝部61の側面64を超え難くなる。したがって、溶湯2の飛散量をさらに効果的に低減することが可能となる。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、鋳造物を製造する鋳造機に好適に利用することができ、特に、シュートに対してトラフ本体を相対的に移動させる構成の鋳造機および該鋳造機を用いた鋳造物の製造方法に好適に利用することができる。
2 溶湯
5 シュート
6 トラフ
11 モールド(鋳型)
51 シュート溝部
52 先端部
61トラフ溝部
61a 開口部
63 トラフ本体
64 側面
65 底面
66 屈曲部
67 平坦部
100 鋳造機
140 鋳造機
B 平坦部の幅
H 溝部の深さ
R 屈曲半径
S 側面の長さ
W 開口部の幅
α 勾配角度
β 勾配角度

Claims (7)

  1. 注ぎ込まれる溶湯を鋳型へ導くトラフ溝部が形成され、前記鋳型に対して相対的に移動可能なトラフ本体を備え、
    前記トラフ溝部の長手方向と直交する面で切断した切断面において、前記トラフ溝部は、該トラフ溝部の開口部から鉛直下向きに延びる2つの側面と、該側面下端に連なる屈曲部を含む底面とを有し、かつ、前記底面は、略水平な平坦部を含み、
    前記溶湯を前記トラフ本体へ導くシュート溝部を有し、前記トラフ本体から分離して構成されたシュートの先端部から、前記トラフ溝部に対して前記溶湯が注ぎ込まれることを特徴とするトラフ。
  2. 前記切断面において、前記側面の長さをS、前記屈曲部の屈曲半径をRとした場合、S/R≧1の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のトラフ。
  3. 記シュート溝部および前記トラフ溝部は、水平方向に対して勾配を有するようにそれぞれ配置されており、
    前記先端部における前記シュート溝部の水平方向に対する勾配角度から、前記トラフ溝部の水平方向に対する勾配角度を差し引いた勾配差は、11度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のトラフ。
  4. 前記切断面における前記トラフ溝部の断面積は、前記シュート溝部の長手方向と直交する面で切断したときの前記先端部における前記シュート溝部の断面積以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のトラフ。
  5. 前記トラフ本体は、前記シュートに対して相対的に移動可能であることを特徴とする請求項4に記載のトラフ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のトラフを備えていることを特徴とする鋳造機。
  7. 請求項6に記載の鋳造機を用いた鋳造物の製造方法であって、
    前記トラフを介して、円筒形状の前記鋳型に前記溶湯を供給する溶湯供給工程を含んでおり、
    前記溶湯供給工程にてさらに、前記鋳型の円筒軸を軸として前記鋳型を回動させつつ、前記鋳型から離間する方向に、前記円筒軸に沿って前記トラフを移動させることを特徴とする鋳造物の製造方法。
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JPS5314625A (en) * 1976-07-27 1978-02-09 Kubota Ltd Trough for centrifugal casting
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