JP5901500B2 - 送気システム - Google Patents

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Description

本発明は患者の腹腔内に送気する送気システムに関する。
内視鏡は医療分野などにおいて広く用いられるようになっている。また、患者の腹部内の患部等を処置するために内視鏡を挿入するための小さな孔を形成し、内視鏡の観察下で外科手術が行われる場合がある。
このような場合には、腹腔内に送気して、腹腔内を空気で膨らませ、患部等を観察及び処置し易い状態に設定するために送気装置又は送気システムが用いられる。
例えば第1の従来例としての特開2006−14961号公報には、炭酸ガスと空気とを切り替えて管腔内に供給可能にした送気システムが開示されている。
また、第2の従来例としての米国特許6,299,592号は、2つの送気装置を一体化したような送気システムを開示している。
肥満した患者のように腹腔の容量が大きい患者の場合に対しては、1台の送気装置による送気により、腹腔内の圧力を目標とする圧力設定値まで送気するために長い時間を要する。
特開2006−14961号公報 米国特許6,299,592号
第1の従来例は、炭酸ガスと空気とを切り替えて管腔内に供給するもので、腹腔の容量が大きい患者の場合には、腹腔内を目標の圧力まで送気するためにやはり長い時間を要する欠点がある。また、第2の従来例は、2つの送気装置を一体化したような構成の送気システムであるため、腹腔の容量が大きい患者の場合に対して長い時間を要する欠点を解消することができるが、高価になってしまう欠点がある。
このため、既存の1台の送気装置を2台用いて送気システムを構成することにより、低コスト化できるが、従来例においては、2台の送気装置がそれぞれ独立して動作するため、腹腔内の圧力を目標の圧力設定値に設定しようとした場合、2台の送気装置の圧力設定値が異なって設定されている場合には同じ圧力設定値に設定する作業が必要になると共に、腹腔内の圧力が目標の圧力設定値の近傍に達している状態から、圧力設定値を超えて加圧状態になる可能性がある。
このように圧力設定値を超えた加圧状態の場合には吸気又は吸引して圧力設定値に戻すことが必要になり、時間が長引く欠点がある。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、2台の送気装置を用い、短時間に目標の圧力設定値にすることが可能な送気システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る送気システムは、別体に構成された第1及び第2の送気装置と、前記第1及び第2の送気装置にそれぞれ設けられた、所定の気体を供給するための供給源、前記供給源から供給される所定の気体を患者の腹腔内へ送気する管路、前記供給源から前記管路を介して前記患者の腹腔内に送気される前記所定の気体の圧力を調整する圧力調整部、前記腹腔内の圧力の目標圧力値としての圧力設定値を入力するための圧力設定操作部、及び前記腹腔内の圧力を測定する圧力測定部と、前記第1及び第2の送気装置間で通信を行う通信部と、前記第1及び第2の送気装置における一方を基準の送気装置に設定する設定部と、前記設定部により設定された前記基準の送気装置により前記第1及び第2の送気装置における他方の送気装置による送気動作を制御すると共に、前記基準の送気装置は、前記他方の送気装置における圧力設定値を前記基準の送気装置における圧力設定値に合わせる制御を行う制御部と、を備える。
本発明によれば、2台の送気装置を用い、短時間に目標の圧力設定値にすることが可能となる。
図1Aは本発明の第1の実施形態の送気システムの構成を示す図。 図1Bは図1Aの構成において吸引器を用いない場合の構成を示す図。 図2Aは図1Aの構成の場合における動作のシーケンスを示す図。 図2Bは図1Bの構成の場合における動作のシーケンスを示す図。 図2Cはエラー表示の内容を示す図。 図2Dは選択画面の内容を示す図。 図3Aは第1の実施形態の送気システムにおける処理内容を示すフローチャート。 図3Bは図3Aにおける基準の送気装置の処理内容を示すフローチャート。 図3Cは図3Aにおける非基準の送気装置の処理内容を示すフローチャート。 図4は本発明の第2の実施形態の送気システムにおけるタッチパネルの構成を示す図。 図5は第2の実施形態の送気システムの動作のシーケンスを示す図。 図6は第2の実施形態の変形例の送気システムの動作のシーケンスを示す図。 図7は第2の実施形態の変形例の送気動作の主要部を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1A又は図1Bに示すように本発明の第1の実施形態の送気システム1は、患者11の腹腔11a内に所定の気体を供給(又は送気)する別体の第1及び第2の送気装置としての送気装置2A及び送気装置2Bと、両送気装置2A,2B間で通信を行う通信ケーブル3と、を有する。
各送気装置2I(I=A又はB)は、それぞれ別体となる筐体4I内に配置され、所定の気体としての例えば二酸化炭素(CO2と略記)の気体(ガス)を収納した供給源としてのガスボンベ5Iが管路6Iを介して筐体4I内の圧力調整手段(又は圧力調整部)を構成する減圧器7Iに接続される。
上記管路6Iは、一方の端部がガスボンベ5Iに接続され、途中に減圧器7I、電磁弁8Iが配置された他方の端部が筐体4Iの外部に露出する送気口金9Iとなる。この送気口金9Iは、腹腔11aにCO2を供給する管路を構成する送気チューブ10Iの一端に接続され、送気チューブ10Iの他端は腹腔11aに至る。
なお、ガスボンベ5Iから腹腔11aにCO2を送気する管路は、管路6Iと送気チューブ10Iとにより構成される。
減圧器7Iは、ガスボンベ5Iから管路6Iを経てその下流側の送気口金9Iを経て患者11の腹腔11a側に送気されるCO2の圧力を減圧することにより調整する。また、減圧器7Iの下流側に配置された電磁弁8Iもその弁の開閉(開時間と閉時間の割合など)により、管路6I及び送気チューブ10Iを経て患者11の腹腔11a側に送気されるCO2の圧力を調整する。このため、減圧器7Iと電磁弁8Iが圧力調整手段又は圧力調整部を形成する。
また、電磁弁8Iの下流側の管路6Iは、圧力測定手段(又は圧力測定部)を構成する圧力センサ12Iと、管路6Iを流れる送気流量測定手段(又は送気流量測定部)を構成する流量センサ13Iと連通している。圧力センサ12Iは、管路6I内のCO2の圧力を測定し、また流量センサ13Iは管路6Iを流れるCO2の送気流量を測定する。
また、各送気装置2Iは、タッチ操作で各種の設定操作を行うことができる設定操作手段及び表示を行う表示手段の機能を有するタッチパネル14Iと、吸引器(吸気器)15Iの吸引チューブ16Iを接続するためのピンチ弁17Iとを有する。
なお、図1Aに示す送気システム1おいては、両送気装置2A、2Bにおける一方のみの送気装置としての送気装置2Aのピンチ弁17Aが吸引器15Iに一端が接続された吸引チューブ16Aの途中をピンチ可能な状態で接続されている。
これに対して図1Bに示す送気システム1おいては、両送気装置2A、2Bともピンチ弁17Iに吸引器15Iに一端が接続された吸引チューブ16Iが接続されていない。図1Aと図1Bとの違いは、ピンチ弁17Iに吸引器15Iに接続された吸引チューブ16Iが接続されているか、接続されていないかの差異のみであり、その他の構成は同じである。
また、各送気装置2Iは、筐体4I内に配置した電気制御基板20Iを有し、該電気制御基板20Iの一部により、各種の制御を行う制御部21Iが形成される。制御部21I又は電気制御基板20I(以下、制御部21Iで代表する)は、減圧器7I、電磁弁8I,圧力センサ12I、流量センサ13I、タッチパネル14I、ピンチ弁17Iと電気的に接続されて、各部の制御を行う。
吸引器15Aは、他端が接続された腹腔11aから可撓性を有する吸引チューブ16Aを介して腹腔11a内のCO2を吸引するが、ピンチ弁17Aにより吸引チューブ16Aが押し潰された状態になると、吸引する動作が停止する。
通常、ピンチ弁17Iは、制御部21Aにより吸引チューブ16Aを押し潰す状態に設定され、この設定状態では吸引動作を行わない。腹腔11aの圧力を低下させる必要がある場合には、制御部21Aにより吸引チューブ16Aを押し潰す状態から押し潰さない開放状態に設定され、この開放状態に設定されると吸引器15Aは腹腔11a内のCO2を吸引する。
なお、本実施形態においては、各送気装置2Iは、それぞれ管路を構成する1本の送気チューブ10Iを用いて腹腔11a内にCO2の送気動作と、送気動作の停止期間に前記圧力センサ12Iを用いて腹腔11a内の圧力測定を行う圧力測定動作とを間欠的に行う。
圧力センサ12Iは、それぞれ筐体4I内の管路6Iの途中に連通し、管路6I内の圧力を測定する。この場合、管路6Iによる送気を停止(具体的には、制御部21Iが電磁弁8Iを閉に)することにより、管路6I内の圧力と、腹腔11a内の圧力とが同じ値になる。このように、送気を停止した停止期間に、腹腔11a内の圧力測定を行い、圧力測定後に再び送気を行うように送気と圧力測定を交互に間欠的に行う。なお、後述する第2の実施形態においては、圧力測定を行わないで、送気を連続的に行う送気専用の動作モードや、送気を停止して圧力測定を殆ど連続的に行う(換言すると送気停止を継続し、圧力測定を専用して行う)ことが可能な動作モードの場合を説明する。
制御部21Iは、通信を行う通信ポート22Iに通信ケーブル3が接続され、通信ケーブル3を介して接続された制御部21A,21Bは相互に信号、データ等を送受信して通信を行うことが可能となる。
通信ケーブル3と通信ポート22Iにより、両送気装置2A、2B間で通信を行う通信部又は通信手段を形成する。
また、タッチパネル14Iは、腹腔11a内の圧力の目標設定値としての圧力設定値を入力する操作のための圧力設定操作部23Iと、両送気装置2A,2Bにおける一方を基準又はマスタの送気装置(つまり基準の送気装置又はマスタの送気装置)に設定する設定部24Iと、圧力設定値、圧力測定値、選択画面、エラー表示などを表示する表示器25Iの機能を持つ。なお、図2B、図3A等の図面中においては、基準の送気装置を基準装置、基準の送気装置でない他方の送気装置を非基準装置と記す。また、圧力設定操作部23I、設定部24I及び表示器25Iをタッチパネル14Iを用いて構成した場合に限定されるものでなく、圧力設定操作部23I及び設定部24Iを備えた操作パネル等の操作手段と別体に表示器25Iを設けるようにしても良い。
上記圧力設定操作部23Iは、圧力設定値を入力する設定操作の他に、圧力設定値よりも設定値だけ低い所定圧力値を設定する所定圧力値設定部23cと、設定値を設定する設定値設定部23dの機能を持つ。なお、所定圧力値設定部23cにより、所定圧力値を設定した場合には、設定値は、圧力設定値−所定圧力値により決定される。逆に、設定値設定部23dにより、設定値を設定した場合には、所定圧力値は、圧力設定値−設定値により決定される。このため、所定圧力値設定部23cと設定値設定部23dとの一方を備える構成にしても良い。また、タッチパネル14Iにおける圧力設定操作部23Iの内部又は外部に送気開始/停止の指示操作を行う送気開始/停止スイッチ等を有する操作部(又は操作手段)を設けても良い。
設定された圧力設定値、所定圧力値等のデータは、以下に説明する記憶部27Iに記憶される。
電気制御基板20Iは、吸引器の接続検知の際に、圧力センサ12Iを用いて測定した圧力が下がったか否かの判定を行う比較判定部26Iと、各送気装置2Iにおいて設定された圧力設定値等のデータを記憶すると共に、基準の送気装置から送信された圧力設定値を記憶(し、基準でない送気装置の圧力設定値を更新)する記憶部27Iと、所定時間の計測を行うタイマ28Iとを有する。比較判定部26Iは、比較回路を用いて構成され、記憶部27Iは、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等を用いて構成される。
上記比較判定部26Iは、上記の判定の他に、送気動作が開始した場合には、圧力測定手段を構成する圧力センサ12Iにより腹腔11a内の圧力測定値が、所定圧力値以上か否か(又は所定圧力値を超えたか否か)の比較判定を行う。また、腹腔11a内の圧力測定値が所定圧力値を超えた場合には、腹腔11a内の圧力測定値が、圧力設定値に達したか否かの比較判定を行う。
本実施形態においては、上記設定部24Iは、後述するように吸引器が接続された送気装置であるか否かの検知動作により、吸引器が接続された送気装置を基準の送気装置に設定する第1の設定部24cと、表示器に表示された選択画面により基準の送気装置に選択して設定する第2の設定部24d等の機能を備える。
また、制御部21Iは、設定部24Iにより基準の送気装置が設定された場合、基準の送気装置は、他方の送気装置によるCO2の送気動作を制御すると共に、基準の送気装置は、他方の送気装置における圧力設定値を基準の送気装置における圧力設定値に合わせる制御を行う。このように基準の送気装置における制御部21Iは、他方の送気装置における圧力設定値を基準の送気装置における圧力設定値に合わせる圧力設定値の同期(又は同一化)の制御を行う圧力設定制御部21cの機能を有する。
また、基準の送気装置における制御部21Iは、非基準の送気装置の表示器の表示を消灯する表示制御部21dの機能を有する。また、基準の送気装置における制御部21Iは、圧力測定値が所定圧力値に達した後には、1つの送気装置のみで送気を行うように制御する送気制御部21eの機能を有する。
また、制御部21Iは、電気的に接続された各部の制御を行うと共に、エラー発生を監視する機能を持つ。例えば減圧器7Iにより調整された送気の際の圧力値が、許容範囲内で経時的に保たれているか否かを監視する。なお、圧力設定制御部21c、表示制御部21d及び送気制御部21eを制御部21Iの外部に設けるようにしても良いし、それぞれを別体に構成しても良い。
減圧器7Iには図示しない圧力センサが設けてあり、この圧力センサの検出信号により、制御部21Iは比較判定部26Iなどを用いて、ガスボンベ5IのCO2が不足しない正常な状態であるか、許容範囲よりも低下したCO2が不足した状態であるかを識別する。そして、CO2が不足した状態である場合には、エラーとしてユーザに告知するように制御する。
この様な構成の送気システム1は、別体に構成された第1及び第2の送気装置としての送気装置2I(I=A,B)と、前記第1及び第2の送気装置にそれぞれ設けられた、所定の気体としてのCO2を供給するための供給源としてのガスボンベ5I、前記供給源から供給される所定の気体を患者11の腹腔11a内へ送気する管路を構成する6I及び送気チューブ10I、前記供給源から前記管路を介して前記患者11の腹腔11a内に送気される前記所定の気体の圧力を調整する圧力調整部としての減圧器7I及び電磁弁8I、前記腹腔11a内の圧力の目標設定値としての圧力設定値を入力するための圧力設定操作部23I、及び前記腹腔11a内の圧力を測定する圧力測定部としての圧力センサ12Iと、前記第1及び第2の送気装置間で通信を行う通信部を構成する通信ケーブル3及び通信ポート22Iと、前記第1及び第2の送気装置における一方を基準の送気装置に設定する設定部24Iと、前記設定部24Iにより設定された前記基準の送気装置により前記第1及び第2の送気装置における他方の送気装置による送気動作を制御すると共に、前記基準の送気装置は、前記他方の送気装置における圧力設定値を前記基準の送気装置における圧力設定値に合わせる制御を行う制御部21Iと、を備えることを特徴とする。
次に図1Aの送気システム1の動作を図2A等を参照して説明する。図2Aは、図1Aの送気システム1における2つの送気装置2A,2Bの動作のシーケンスを示す。
まず、図1Aに示すように通信ケーブル3で2つの送気装置2A,2Bを接続する。その後、(1)の送気装置の起動通知の動作を行う。
送気装置2A,2Bの電源を入れた際、例えば電源の投入が先行した送気装置2Bの起動部は、起動通知(通信メッセージSP1)を送信して自分の存在を他の送気装置2Aに知らせる。送気装置2Aの制御部21Aは通信メッセージSP1を受け取り、本送気装置2Aに吸引器が接続されているか確認する。その後、(2)の吸引器の接続確認の動作に移る。
(2)の吸引器の接続確認の動作において、送気装置2Aの制御部21Aは圧力測定手段としての圧力センサ12Aを使って圧力を測定し、次にピンチ弁17Aを一定時間開放させるように動作(つまり吸気又は吸引するように動作)させ、再度、圧力測定手段を使って圧力を測定する。
次に電気制御基板20Aの比較判定部25Aがそれら2つの測定した圧力を比較し、圧力が下がっている場合は吸引器15Aが接続されていると判定する。
図1Aの構成例においては送気装置2Aには吸引器15Aが接続されており、圧力が下がるため、比較判定部26Aは吸引器15Aが接続されていると判定し、制御部21Aはその判定結果を起動応答(通信メッセージSP2)として送気装置2Bに送信する。その後、(3)の基準(又はマスタ)の送気装置の判定の動作に移る。
(3)の基準の送気装置の判定の動作において、送気装置2Bの制御部21BはメッセージSP2で送気装置2Aに吸引器15Aが接続されていることを受け、相手をマスタ(又は基準)とするためのマスタ化要求又は基準化要求(以下、マスタ化要求で代表)(通信メッセージSP2-2)を送気装置2Aへ送信する。
送気装置2Aの制御部21Aは、マスタ化要求を受信すると、マスタ化要求により基準の装置装置となり、基準の装置装置となった送気装置2Aの制御部21Aは、送気装置2Bへ(マスタ化要求された送気装置の制御下で従属的に非基準の送気装置として動作するように要求する)スレーブ化要求(通信メッセージSP3)を送信する。その後、(4)の圧力設定の同期の動作に移る。なお、吸引器15Aが接続された送気装置2Aの方が、吸引器が接続されていない送気装置2Bよりも、動作機能または制御機能が広くなるため、吸引器15Aが接続された送気装置2Aを基準の送気装置に設定する。
(4)の圧力設定の同期の動作において、スレーブ化要求内には送気装置2Aの圧力設定値が含まれている。スレーブ化要求を受けた送気装置2Bの制御部21Bは、非基準の送気装置として動作する設定状態となる。そして、送気装置2Bの制御部21Bは、受け取った送気装置2Aの圧力設定値(図面中では設定圧)を、送気装置2Bの圧力設定値としてこの送気装置2B内の記憶部27Bに記憶するように制御し、送気装置2Bと送気装置2Aの圧力設定値を合わせる。その後、(5)のスレーブ化された送気装置の表示の消灯の動作に移る。
(5)のスレーブ化された送気装置の表示の消灯の動作において、スレーブ化要求を受けた送気装置2B(つまり、非基準の送気装置)は、制御部21Bにより表示器25Bを消灯することができる。この消灯は、以後ユーザが2台の送気装置2A,2Bの表示器25A,25Bを見る必要があるという煩雑さを無くし、基準の送気装置2Aの表示器25Aの表示だけを確認すればよい。つまり、非基準の送気装置の表示を消灯することにより、ユーザに対する利便性を向上する。また、省電力化の効果も有する。その後、(6)の送気の開始指示の動作に移る。
(6)の送気の開始指示の動作において、ユーザは、基準の送気装置2Aのタッチパネル14Aの送気開始スイッチ等を使用し、送気開始指示を行った場合、送気装置2Aの制御部21Aは送気装置2Bに送気開始要求(通信メッセージSP4)を送信し、送気装置2A自身も送気を開始する。送気装置2Bの制御部21Bは送気開始要求を受信すると、送気を開始する。
送気装置2Bの制御部21Bは自身の圧力測定手段としての圧力センサ12Bを使用して定期的に圧力を測定し、定期的に送気装置2Aへ測定した圧力を測定圧通知(通信メッセージSP5)で送信する。その後、(7)の流量表示の合算の動作に移る。(7)の流量表示の合算の動作において、送気装置2Bの制御部21Bは、送気中に流量測定手段としての流量センサ13Bを使用して送気流量を測定し、定期的に基準の送気装置2Aへ測定した流量を送気流量通知(通信メッセージSP6)で送信してもよい。送気流量通知を受け取った送気装置2A(つまり、基準の送気装置)の制御部21Aは、自身の送気流量と受け取った送気装置2Bの送気流量を合算して、自身の表示器25Aに表示してもよい。そのようにすることで術者等のユーザは、患者11に供給したCO2の合計の送気流量を簡単に把握することができる。その後、(8)の送気の停止の動作に移る。
(8)の送気の停止の動作において、送気装置2Aは送気装置2Bから受け取った測定圧通知を比較判定部26Aが確認し、もし送気装置2Bの圧力測定値が、目標とする圧力設定値よりも、少し低い所定圧力値(図面中では所定値と略記)を超えた場合、送気装置2Aの制御部21Aは送気装置2Bに対して、送気停止要求(通信メッセージSP7)を送信する。上記所定圧力値としては、所定圧力値の例えば80−90%程度の、圧力設定値に近い値を設定することができる。
送気停止要求を受け取った送気装置2Bの制御部21Bは、送気を停止する。このようにすることにより目標とする圧力設定値近くで、圧力設定値よりも低い所定圧力値に達した後は、1台の送気装置2Aのみで送気することになり、過圧状態にしてしまうリスクを少なく、円滑に目標とする圧力設定値にすることができる。この最中において、(9)のエラー表示の動作を行う。
(9)のエラー表示の動作においては、送気装置2B内でエラーが発生した場合、送気装置2Bの制御部21Bは、送気装置2Aへエラー通知(通信メッセージSP8)を送信してもよい。エラー通知を受信した送気装置2Aの制御部21Aは、表示器25Aに送気装置2Bで発生したエラーが発生したことを表示してもよい。図2Cはエラー発生の表示例を示す。
送気装置2Aの表示器25Aには、「他方の送気装置(非基準の送気装置)のガスボンベ圧力不足のエラーとなりました」と言うような表示を行う。この表示からユーザは、基準の送気装置となる送気装置2Aの表示器25Aの表示から非基準の装置装置となる他方の送気装置のエラー発生の内容を確認することができる。そして、エラー発生に速やかに対処し易くなる。
次に図1Bの送気システム1の場合の動作を図2Bを参照して説明する。図1Aの場合と同様にまず、通信ケーブル3で両送気装置2A,2Bを接続する。そして、(1)の送気装置の起動通知の動作を行う。
(1)の送気装置の起動通知の動作において、送気装置2Bの電源を入れた際、送気装置2Bの起動部は起動通知(通信メッセージSP1)を送信して自分の存在を他方の送気装置2Aに知らせる。送気装置2Aの制御部21Aは、通信メッセージSP1を受け取り、自の送気装置2Aに吸引器が接続されているか確認する。その後、(2)の吸引器の接続確認の動作に移る。
(2)の吸引器の接続確認の動作において、送気装置2Aの制御部21Aが圧力測定手段としての圧力センサ12Aを使って圧力を測定し、次にピンチ弁17Aを一定時間、開放して吸引するように動作させ、再度圧力測定手段を使って圧力を測定する。次に比較判定部26Aは、それら2つの測定した圧力を比較し、圧力が下がっている場合は吸引器15Aが接続されていると判断する。
図1Bの構成例においては送気装置2Aには吸引器15Aが接続されておらず、圧力は下がらないため、比較判定部26Aは吸引器15Aが接続されていないと判定し、制御部21Aはその判断結果を起動応答(通信メッセージSP2)として送気装置2Bに送信する。その後、(3)の基準(又はマスタ)の送気装置の判定の動作に移る。
(3)の基準(又はマスタ)の送気装置の判定の動作において、送気装置2Bの制御部21Bは、メッセージSP2で送気装置2Aに吸引器15Aが接続されていないことを受け、自らも吸引器の接続確認を実施する。
送気装置2Bにも吸引器15Bが接続されていない場合、制御部21Bは、表示器25Bに「どちらの送気装置を基準(又はマスタ)の送気装置とするか」というように、基準の送気装置を選択させるメッセージ(選択画面)を表示させ、ユーザの選択操作を待つ。図2Dはこのようなメッセージ(選択画面)の表示例を示す。
例えばユーザが送気装置2Bを基準の送気装置として選択する場合、設定部24Bを使って送気装置2Bを選択する。そして、この選択により、送気装置2Bが基準の送気装置として設定される。この選択(設定)に従って、制御部21Bは、送気装置2Aへスレーブ化要求(通信メッセージSP3)を送信する。その後、(4)の圧力設定の同期の動作に移る。
(4)の圧力設定の同期の動作において、スレーブ化要求内には送気装置2Bの圧力設定値(設定圧)が含まれており、スレーブ化要求を受けた送気装置2Aの制御部21Aは、非基準の送気装置として動作する状態となる。また、この制御部21Aは、受け取った送気装置2Bの圧力設定値を、送気装置2Aの圧力設定値としてこの送気装置2A内の記憶部27Aに記憶し、送気装置2Bと送気装置2Aの圧力設定値を合わせる。その後、(5)のスレーブ化の送気装置の表示の消灯の動作に移る。
(5)のスレーブ化の送気装置の表示の消灯の動作において、スレーブ化要求を受けた非基準の送気装置として動作する送気装置2Aは、制御部21Aにより表示器25Aを消灯することもできる。これは、以後ユーザは2つ(2台)の送気装置2A,2Bの設定操作等の表示を見る必要があるという煩雑さを無くし、基準(マスタ)の送気装置2Bの表示器25Bだけを確認すればよいとする利便性を確保するためである。その後、(6)の送気の開始指示の動作に移る。
(6)の送気の開始指示の動作において、ユーザは、基準の送気装置としての送気装置2Bのタッチパネル14Bの送気開始スイッチ等を使用し、送気開始指示を行った場合、送気装置2Bの制御部21Bは、送気装置2Aに送気開始要求(通信メッセージSP4)を送信し、送気装置2B自身も送気を開始する。(非基準の送気装置としての)送気装置2Aの制御部21Aは、送気開始要求を受信すると、送気を開始する。送気装置2Aの制御部21Aは、自身の圧力測定手段としての圧力センサ12Aを使用して定期的に圧力を測定し、定期的に送気装置2Bへ測定した圧力を測定圧通知(通信メッセージSP5)を送信する。その後、(7)の流量表示の合算の動作に移る。
(7)の流量表示の合算の動作において、送気装置2Aの制御部21Aは送気中に流量測定手段としての流量センサ13Aを使用して送気流量を測定し、定期的に送気装置2Bへ測定した流量を送気流量通知(通信メッセージSP6)の送信をしてもよい。
送気流量通知を受け取った送気装置2Bの制御部21Bは自身の送気流量と受け取った送気装置2Aの送気流量を合算して、自身の表示器25Bに表示してもよい。そのようにすることで患者11の腹腔11aに対する合計の送気流量を簡単に把握することができる。その後、(8)の送気の停止の動作に移る。
(8)の送気の停止の動作において、送気装置2Bは送気装置2Aから定期的に受け取った測定圧通知を比較判定部26Bが確認し、もしも送気装置2Aの圧力測定値が目標とする圧力設定値に近く、より低い所定圧力値(例えば圧力設定値の80−90%の値)を超えた場合、送気装置2Bの制御部21Bは送気装置2Aに対して、送気停止要求(通信メッセージSP7)を送信する。
送気停止要求を受け取った送気装置2Aの制御部21Aは、送気を停止する。このようにすることにより圧力設定値の近傍では1台の送気装置2Bの送気流量で腹腔11a内に送気することになり、過圧状態になるリスクを少なくすることができる。この動作中において、(9)のエラー表示の動作を行う。
(9)のエラー表示の動作においては、送気装置2A内でエラーが発生した場合、送気装置2Aの制御部21Aは、送気装置2Bへエラー通知(通信メッセージSP8)を送信してもよい。エラー通知を受信した送気装置2Bの制御部21Bは表示器25Bにおいて、送気装置2Aで発生したエラーが発生したことを表示してもよい。
このようなシーケンスで動作する図1A又は図1Bの送気システム1は、図3Aのフローチャート等に示す処理を行う。両送気装置2A,2Bにおける一方の送気装置が起動すると、ステップS1に示すようにその送気装置は、他方の送気装置に起動通知の送信を行う。一方、ステップS2に示すように他方の送気装置は一方の送気装置からのメッセージ受信待ちとなる。
そして、ステップS3に示すように他方の送気装置は一方の送気装置からの起動通知のメッセージを受信したか否かの判定を行う。起動通知を受信したとの判定結果の場合には、ステップS4に示すように他方の送気装置は、上述した吸引器が接続されているか否かの吸引器接続確認の処理を行う。
また、ステップS5に示すように他方の送気装置は、吸引器接続確認結果を起動応答として一方の送気装置に送信する。そして、次のステップS6において一方の送気装置は、他方の送気装置からの起動応答を受信する受信待ちとなる。なお、ステップS3において、起動通知を受信しない判定結果の場合には、ステップS4,S5の処理を行うことなく、ステップS6の処理に進む。
ステップS6において一方の送気装置は、起動応答を受信した場合には、ステップS7において他方の送気装置に吸引器15Iが接続されているか否かの判定を行う。
このステップS7において他方の送気装置に吸引器15Iが接続されていない判定結果の場合には、ステップS8において一方の送気装置は、ステップS4の場合と同様に吸引器接続確認の処理を行う。
そして、次のステップS9において一方の送気装置は、本送気装置に吸引器が接続されているか否かの判定を行う。ステップS9の判定処理において吸引器が接続されていない場合、つまりいずれの送気装置にも吸引器が接続されていない場合には、どちらの送気装置を基準(又はマスタ)にするかを表示器で表示する。ユーザは、この表示において、設定部により一方の送気装置、又は他方の送気装置を基準の送気装置に選択する操作を行う。つまり、ステップS11に示すように基準の送気装置を一方の送気装置にするか否かの判定が行われる。
基準の送気装置を一方の送気装置に設定(選択)した場合には、ステップS12において基準の送気装置に設定された一方の送気装置は、他方の送気装置を基準の制御装置の制御下で動作する非基準の送気装置になるように要求するスレーブ化要求のメッセージを送信し、ステップS16の処理に移る。
一方、ステップS7において他方の送気装置に吸引器が接続されている場合には、ステップS13において一方の送気装置は、他方の送気装置にマスタ化要求のメッセージを送信した後、ステップS16の処理に移る。
また、ステップS9において一方(自身)の送気装置に吸引器が接続されている場合には、ステップS14において一方の送気装置は、他方の送気装置にスレーブ化要求のメッセージを送信した後、ステップS16の処理に移る。
また、ステップS11において他方の送気装置を基準の送気装置に選択した場合には、ステップS15において一方の送気装置は、他方の送気装置にマスタ化要求のメッセージを送信した後、ステップS16の処理に移る。
次のステップS16において一方又は他方の送気装置は、マスタ化要求を受信したか否かの判定を行う。マスタ化要求を受信した場合には、次のステップS17において受信した送気装置は、(受信した送気装置以外となる)他の送気装置にスレーブ化要求のメッセージを送信する。そして、次のステップS18において他の送気装置は、スレーブ化要求を受信したか否かの判定を行う。なお、ステップS16においてマスタ化要求を受信しない場合には、ステップS18の処理に移る。
ステップS18の判定処理においてスレーブ化要求を受信した場合には、次のステップS9においてスレーブ化要求を受信した送気装置は、該送気装置の表示器の表示を消灯する処理を行った後、ステップS20の処理に移る。
一方、ステップS18の判定処理においてスレーブ化要求を受信しない場合、スレーブ化要求を受信してない送気装置は、ステップS20の処理に移る。
上述したステップS1−S19の処理結果からステップS20において一方の送気装置を基準の送気装置にするか否かの判定処理を行う。そして、ステップS20の判定処理において、(スレーブ化要求を送信したか否か、又はマスタ化要求を受信したか否かの判定により)一方の装置装置を基準の送気装置に設定した場合には、ステップS21において一方の装置装置は、基準の送気装置の処理を行い、ステップS2の処理に戻るこの場合、他方の送気装置が非基準の送気装置に設定される。これに対して、一方の装置装置を基準の送気装置に設定しない場合には、ステップS22において一方の装置装置は、基準でない非基準の送気装置の処理を行い、ステップS2の処理に戻る。この場合、他方の送気装置が基準の送気装置に設定される。
図3Bは基準の送気装置の処理内容の代表例を示す。最初のステップS31において、基準の送気装置は、ユーザが送気開始を選択したかの判定を行う。ユーザが送気開始を選択した場合には、次のステップS32において基準の送気装置は、送気動作を開始する。また、ステップS33において基準の送気装置は、非基準の送気装置に送気開始要求の通信メッセージを送信し、ステップS34の処理に移る。
一方、ステップS31においてユーザが送気開始を選択していない場合には、ステップS34の処理に移る。ステップS34において基準の送気装置は、送気流量通知を受信したか否かの判定を行う。そして、送気流量通知を受信した判定の場合には次のステップS35において基準の送気装置は、自身の送気流量と受信した送気流量とを合算して表示器で表示する。その後、ステップS36の処理に移る。
ステップS34において送気流量通知を受信していない判定の場合にはステップS36の処理に移る。
ステップS36において基準の送気装置は、非基準の送気装置から測定圧通知(圧力測定値の通知)を受信したか否かの判定を行う。測定圧通知を受信した判定の場合には、次のステップS37において基準の送気装置は、受信した圧力測定値が所定圧力値(図面中では所定値)以上か否かの判定を行う。受信した圧力測定値が所定圧力値以上の判定結果の場合、ステップS38において基準の送気装置は、非基準の送気装置に送気停止要求の通信メッセージを送信した後、ステップS39の処理に移る。
一方、ステップS36において測定圧通知を受信しない場合、及びステップS37において受信した圧力測定値が所定圧力値未満以上の場合には、ステップS39の処理に移る。
ステップS39において基準の送気装置は、非基準の送気装置からエラー通知を受信したか否かの判定を行う。エラー通知を受信した判定結果の場合には次のステップS40において基準の送気装置は、基準の送気装置の表示器で非基準の送気装置にエラーが発生していることを表示して、図3Aの処理を終了する。また、ステップS39においてエラー通知を受信していない場合も図3Aの処理を終了する。
次に非基準の送気装置の処理内容を図3Cを参照して説明する。
最初のステップS51において非基準の送気装置は、基準の送気装置からの送気開始要求を受信したか否かの判定を行う。送気開始要求を受信した判定結果の場合には、次のステップS52において非基準の送気装置は、基準の送気装置から送気開始要求と共に受信した圧力設定値(設定圧)を本送気装置の圧力設定値に設定する。
また、ステップS53において非基準の送気装置は、送気動作を開始する。また、次のステップS54において非基準の送気装置は、所定時間を計測するタイマ(定期タイマと言う)を設定して、ステップS55の処理に移る。一方、ステップS51において送気開始要求を受信していない場合には、ステップS55の処理に移る。
ステップS55において非基準の送気装置は、定期タイマが設定された所定時間経過したタイムアップしたか否かを判定する。タイムアップした判定結果の場合には次のステップS56において非基準の送気装置は、測定圧通知の通信メッセージを基準の送気装置に送信する。
また、ステップS57において非基準の送気装置は、送気流量通知の通信メッセージを基準の送気装置に送信する。
その後、ステップS58において非基準の送気装置は、所定時間の計測を行うように再度定期タイマを設定してステップS56,57を定期的に行うようにした後、ステップS59の処理に移る。また、ステップS55においてタイムアップしていない場合には、ステップS59の処理に移る。
ステップS59において非基準の送気装置は、基準の送気装置から送気停止要求を受信しているか否かの判定を行う。送気停止要求を受信した判定結果の場合には、次のステップS60において非基準の送気装置は、送気動作を停止して、ステップS61の処理に移る。なお、この場合には基準の送気装置のみで送気を続行し、目標の設定圧力値に達した時、基準の送気装置は送気を停止する。ステップS59において送気停止要求を受信していない場合には、ステップS61の処理に移る。
ステップS61において非基準の送気装置は、エラーが発生しているか否かの判定を行う。エラーが発生している判定結果の場合には、ステップS62において非基準の送気装置は、エラー通知の通信メッセージを基準の送気装置に送信して、図3Bの処理を終了する。また、ステップS61においてエラーが発生していない場合にも、図3Bの処理を終了する。
このようにして送気システム1によって、腹腔11a内の圧力を目標の圧力設定値に設定した後に、図示しない内視鏡を用いて内視鏡の観察下で外科手術を行うことになる。
このように動作する第1の実施形態によれば、2台(2つ)の送気装置2A、2Bを用い、短時間に目標の圧力設定値にすることが可能となる他に、円滑に目標の圧力設定値にすることが可能となる。
より具体的には、本実施形態においては、体腔内の圧力の目標設定値としての圧力設定値より低い所定圧力値に達するまでは、2台の送気装置2A、2Bを並行して送気動作を行うように制御するので、1つの送気装置で送気を行う場合よりも短時間に、圧力設定値に近い所定圧力値に設定できる。また、本実施形態においては、所定圧力値を超えた場合には2つの送気装置2A,2Bにおける1つの送気動作を停止して、残りの1つの送気装置2A又は2Bで送気動作を行うようにしているので、2台で送気動作を並行して行ったような場合に起こり得る圧力設定値を超えた過圧状態に設定してしまうような事態を低減して、円滑に圧力設定値に設定することが可能となる。
また、本実施形態によれば、自動的に2つの送気装置2A,2Bの圧力設定値を同じ値にして、短時間に目標の圧力設定値にすることができる。また、ユーザは、2つの送気装置2A,2Bの表示器25A,25Bを見ないで、基準となる送気装置の表示器25Aを表示内容で、圧力設定値、測定圧力値、測定された送気流量等を確認できる。
なお、所定圧力値を超えた場合にも2つの送気装置2A,2Bでそれぞれ動作させることも可能であり、その場合には短時間に目標の圧力設定値にすることが可能となる効果を持つ。これに対して、上記のように所定圧力値を超えた場合には2つの送気装置2A,2Bにおける1つの送気動作を停止して、残りの1つの送気装置2A又は2Bで送気動作を行うように制御すると、より円滑に圧力設定値に設定することが可能となる。
なお、上述の説明において、2つの送気装置2A,2Bとも吸引器が接続される場合もある。この場合には、吸引器接続確認の処理を行った場合における最初に吸引器が接続された送気装置を基準の送気装置に設定すれば良い。また、両方の送気装置において、吸引器接続確認の処理を行い、図2Cのような選択画面を表示し、ユーザが両方の送気装置から基準の送気装置を選択することができるようにしても良い。また、上述の説明においては、所定圧力値を超えた場合には、非基準の送気装置の送気動作を停止し、基準の送気装置のみで送気を行う例で説明したが、基準の送気装置の送気動作を停止し、非基準の送気装置のみで送気を行うようにしても良い。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。図4に示す本実施形態の送気システム1′は、図1A又は図1Bの送気システム1と殆ど同じ構成である。但し、本実施形態の送気システム1′は、例えば図1Aの送気システム1における送気装置2Iのタッチパネル14I(I=A,B)において、さらに動作モードを選択する動作モード選択部31Iを有する。
ユーザは、動作モード選択部31Iにより、第1の実施形態のように所定圧力値に達するまでは、両送気装置2A,2Bが送気動作を行う第1の動作モードと、両送気装置2A,2Bにおける一方を送気専用の送気装置、他方を圧力測定専用の送気装置に設定する第2の動作モードとを選択することができるようにしている。
また、本実施形態の送気システムにおける制御部21I等は、第1の動作モードの制御の他に、第2の動作モードの制御を行う。動作モード選択部31Iは、2つの動作モードから一方を選択する選択スイッチなどで構成され、動作モードの選択信号は制御部21Iに入力され、制御部21Iは、対応した制御を行う。このため、制御部21Iは、選択された動作モードに対応した制御を行う動作モード制御部21fを有する。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
次に本実施形態の動作を説明する。ユーザが動作モード選択部31Iにより、第1の動作モードを選択した場合には、第1の実施形態と同様の動作となる。このため、その動作の説明を省略する。次にユーザが第2の動作モードを選択する場合を説明する。図5は、この場合の送気装置2A及び2Bの動作のシーケンスを示す。
図5に示す動作のシーケンスは、図2Aのシーケンスにおいて、一部異なるため、異なる部分のみ説明する。最初の起動通知の動作から送気装置2Bの表示の消灯の動作までは図2Aと同じ動作となる。
この表示の消灯の動作後にユーザが送気開始を行う前に、ユーザは動作モード選択部31Iにより動作モードの選択を行う。ユーザは、例えば、基準となる送気装置2Aの動作モード選択部31Aにより第2の動作モードの選択する。また、この第2の動作モードを選択した場合、基準の送気装置が、気体の供給動作、つまり送気動作を行わずに腹腔の圧力測定のみを行い、他方の非基準の送気装置に対して測定した圧力測定値を通信ケーブル3により通信し、他方の送気装置は、腹腔の圧力設定は行わずに気体の供給動作、つまり送気動作のみを行う選択となる。
従って、第2の動作モードの選択により、送気装置2Aは圧力測定専用の送気装置、送気装置2Bは送気専用の送気装置が選択される。そして、ユーザが送気開始を選択する指示操作をタッチパネル14Aから行うと、送気装置2Aは、送気専用で動作させる送気専用要求を伴う送気開始要求(通信メッセージSP4′)を送気装置2Bに送信する。
送気装置2Bは、送気専用で送気動作を開始する。なお、送気専用で動作する送気装置2Bは、送気動作と共に並行して送気流量の測定を行うことができるので、送気流量の測定も行う。
また、送気装置2Aは1本の送気チューブ10Aを使用して、常時圧力測定を行い、短い所定の時間間隔で、送気装置2Bに測定圧を通知する(通信メッセージSP5として送信する)。
一方、送気装置2Bは、1本の送気チューブ10Aを使用して、送気動作を連続的に行い、短い所定の時間間隔で送気装置2Aに測定した送気流量を通知する(通信メッセージSP6として送信する)。
また、図2Aにおいて説明したように、送気装置2Aは自身の送気流量と送気装置2Bの送気流量を合算して表示器25Aで表示を行う。但し、送気装置2Aは自身の送気流量は、0となるので、実質的には送気装置2Bの送気流量を表示器25Aで表示を行う動作となる。なお、本実施形態においては、図2Aの場合における測定圧が目標の圧力設定値近くの所定圧力値(所定値)よりも高いか否かの判定動作を行わない。
但し、比較判定部26Aは、測定圧が目標の圧力設定値に達したか否かの判定動作を行う。
また、送気装置2Bにおいてエラーが発生した場合には、送気装置2Bはエラー通知を通信メッセージSP8として送気装置2Aに送信する。送気装置2Aは、表示器25Aにおいて、エラー発生を表示し、ユーザに告知する。ユーザは、エラー発生に対応した処理を行い、エラー発生を解消する。
このようにして、比較判定部26Aにより測定圧が目標の圧力設定値(図面中では設定圧)に達した場合には、制御部21Aは、送気装置2Bの制御部21Bに送気停止要求を送信する(通信メッセージSP7として送信する)。すると、送気装置2Bは送気動作を停止し、図5の送気動作を終了する。
このように動作する本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を有すると共に、さらにユーザの選択により、送気の動作のモードを複数の動作モードから選択して送気動作を行うことができる。
第2の動作モードを選択した場合には、連続的な送気動作と殆ど連続的に近い周期で圧力測定ができる。このため、腹腔11a内の圧力を連続的に近い周期で測定でき、従って精度良く、目標の圧力設定値に設定することが可能になる効果を有する。このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を有する他に、より精度良く目標の圧力設定値に設定することが可能になる動作モードを有する。
次に本実施形態の変形例を説明する。本変形例は、上記動作モード選択部31Iによりさらに、第3の動作モードを選択可能にしている。
第2の実施形態においては、基準となる送気装置を圧力測定専用の送気装置、非基準の送気装置を送気専用の送気装置として選択していたが、本変形例ではさらに第3の動作モードとして、非基準の送気装置を送気専用の送気装置として選択すると共に、測定圧が所定圧力値(所定値)に達するまでは基準となる送気装置を、圧力測定と送気とを兼用して行い、測定圧が所定圧力値に達した後は、送気動作を停止し、圧力測定専用として動作する動作モードとなる。
本変形例の構成は、図4と同じである。但し、上記のように動作モード選択部31Iは、第1−第3の動作モードから1つの動作モードを選択する機能を有する。また、制御部21Iは、選択された動作モードに対応した制御を行う。
次に本変形例の動作を説明する。図6は本変形例の動作のシーケンスを示す。本変形例は、図5に示す第2の実施形態の動作と一部が異なるので、異なる部分のみを説明する。最初の起動通知の動作から動作モードの選択までは、第2の実施形態と同様の動作となる。
ユーザが、動作モード選択部31Iにより、第1の動作モードを選択した場合には、第1の実施形態で説明した動作となり、第2の動作モードを選択した場合には、第2の実施形態において主に図5で説明した動作となる。このため、ユーザが、動作モード選択部31Iにより、第3の動作モードを選択した場合を説明する。
第3の動作モードが選択されると、送気装置2Aは、圧力測定と送気とを間欠的に行う送気装置の設定(図面中において送気/圧力測定の動作)、他方の送気装置2Bは、送気専用の送気装置の設定が選択されることになる。つまり、送気装置2Bは、第2の実施形態と同様の動作モードで動作し、送気装置2Aは、圧力測定専用でなく、送気も行う(送気と圧力測定を間欠的に行う)動作モードとなる。
そして、ユーザが送気開始を選択する操作をタッチパネル14から行うと、図5で説明した場合と同様に、送気装置2Aは、送気専用で動作させる送気専用要求を伴う送気開始要求(通信メッセージSP4′)を送気装置2Bに送信する。
送気装置2Bは、送気専用で送気動作を開始する。なお、上述したように送気専用で動作する送気装置2Bは、送気動作と共に並行して送気流量の測定を行うことができるので、送気流量の測定も行う。
送気装置2Aは間欠的に送気と圧力測定を交互に行い、間欠的動作に対応した所定の時間間隔で測定圧を送気装置2Bに通知する(通信メッセージSP5として送信する)。
一方、送気装置2Bは、1本の送気チューブ10Aを使用して、送気動作を連続的に行い、短い所定の時間間隔で送気装置2Aに測定した送気流量を通知する(通信メッセージSP6として送信する)。
また、送気装置2Aは自身の送気流量と送気装置2Bの送気流量を合算して表示器25Aで表示を行う。
また、送気装置2Aにおける比較判定部26Aは、測定圧が所定圧力値(所定値)以上、又は所定圧力値よりも高いか否かの判定を行う。そして、測定圧が(圧力設定値より低い)所定圧力値以上と判定した場合には、送気装置2Aの制御部21Aは、本送気装置2Aの送気動作を停止し、圧力測定専用で動作させるように制御する。
つまり、腹腔11a内の圧力測定値が、所定圧力値以上の場合(換言すると所定圧力値を超えた場合)には、1つの送気装置2Bのみで送気(腹腔11a内への所定の気体の供給)動作を行う状態となる。
送気装置2Aは圧力測定専用で動作するため、常時圧力測定を行い、送気装置2Bに短い所定の時間間隔で測定圧の通知をする(通信メッセージSP5として送信する)。
送気装置2Aにおける比較判定部26Aにより測定圧が目標の圧力設定値(図面中では設定圧)に達した場合には、制御部21Aは、送気装置2Bの制御部21Bに送気停止要求を送信する(通信メッセージSP7として送信する)。すると、送気装置2Bは送気動作を停止し、図6の送気動作を終了する。
本変形例の送気システムによれば、測定圧が所定圧力値に達するまでの期間においては、2つの送気装置2A、2Bで並行して送気を行い、測定圧が所定圧力値を超えた場合(又は所定圧力値以上の場合)には1つの送気装置のみで、送気を行う。
この場合、測定圧が所定圧力値に達するまでは、一方の送気装置2Bは送気専用で連続的に送気を行い、他方の送気装置2Aは間欠的に送気を行う。このため、2つが間欠的に送気を行う第1の実施形態の場合よりも、短時間に腹腔11a内の圧力を所定圧力値に設定できる。
また、所定圧力値に達した後は、一方の送気装置2Bは継続して送気専用で連続的に送気を行い、他方の送気装置2Aは送気を停止して圧力測定専用で殆ど連続的に圧力測定を行う状態で動作する。つまり、腹腔11a内の圧力を殆ど連続的に変化させることができると共に、(短い周期等の)短い時間間隔で圧力測定を行うので、精度良く目標とする圧力設定値に設定することが可能になる。
本変形例の処理動作は、図7のフローチャートのようになる。送気が開始すると、最初のステップS71において比較判定部26Aは、圧力測定値(図面中では測定圧)が所定圧力値(図面中では所定値)以上になったか否かを判定する。
圧力測定値が所定圧力値未満の状態では、ステップS72に示すように送気装置2Aは間欠的な送気動作、送気装置2Bは連続的な送気動作(つまり送気専用動作)を行う。
このような送気動作により、圧力測定値が所定圧力値以上の状態に達すると、ステップS73に示すように送気装置2Aは間欠的な送気動作から圧力測定専用の動作(つまり殆ど連続的に圧力測定を行う動作)、送気装置2Bは継続して連続的な送気動作(つまり送気専用動作)を行う状態となる。
そして、ステップS74に示すように送気装置2Aは、所定圧力値未満の状態における間欠的な送気動作の場合の圧力測定間隔から、連続的に近い短い時間間隔(例えば短い周期1−5sec)で圧力測定を行うこともできるようになる。また、ステップS75に示すように比較判定部26Aは、圧力測定値が圧力設定値(図面中では設定圧)に達した否かを判定する。圧力測定値が圧力設定値に達していない場合には、ステップS73の処理に戻り、連続的な送気動作及び連続的に近い短い時間間隔で圧力測定の動作を行う。
このようにして、圧力測定値が圧力設定値に達した場合には、ステップS76において送気装置2Aは、送気装置2Bに送気停止要求を送信して、送気装置2Bは送気動作を停止する。そして、図7の処理を終了する。
本変形例によれば、上記のように圧力設定値に近い所定圧力値に達するまでは、2つの送気装置で並行して送気を行い、かつ1つの送気装置を送気を連続的に行うようにしているので、短時間に腹腔11aの圧力を所定圧力値に設定できる。
また、所定圧力値に達した後は、1つの送気装置を継続して送気を連続的に行わせ、残りの1つの送気装置の送気を停止させて、圧力測定を専用に行う動作モードに設定して連続的に近い時間間隔で圧力測定を行うことができるようにしているので、時間分解能が高い状態で圧力測定値が圧力設定値に達したか否かの判定が可能となり、腹腔11aの圧力を圧力設定値に高精度に設定することが可能になる効果を有する。
なお、上述した変形例を含む実施形態を部分的に組み合わせて構成される実施形態も本発明に属する。例えば、第2の実施形態においては、送気装置2Aが圧力測定専用で動作し、他方の送気装置2Bが送気動作を連続的に行う場合で説明したが、送気装置2Bが圧力測定専用で動作し、他方の送気装置2Aが送気動作を連続的に行うようにしても良い。
また、このように2つの送気装置が送気専用と圧力測定専用のように異なる動作モードで動作させる場合、2つの送気装置を割り付ける動作モードをユーザが選択して設定できるようにしても良い。
また、第2の実施形態における変形例の場合においても、送気装置2Aと送気装置2Bとの動作モードを変更したり、選択して設定できるようにし、制御部がユーザの選択に対応した制御を行うようにしても良い。また、上述した第1−3の動作モード等の選択と共に、2つの送気装置の動作モードをユーザが選択して設定できるようにし、制御部がユーザの選択に対応した制御を行うようにしても良い。
[付記]
請求項1の効果:2台の送気装置の圧力設定値を同じ値にして、短時間に目標の圧力設定値に設定することを可能にする。
請求項2の効果:2台の送気装置の圧力設定値を同じ値にして、短時間にかつ円滑に目標の圧力設定値に設定することを可能にする。
請求項3の効果:ユーザの選択で、自由に基準の送気装置に設定することができる。
請求項4の効果:制御機能が広い方を基準の送気装置に設定することができる。
請求項5の効果:2台の送気装置の内、ユーザは基準の送気装置の表示のみを確認すれば良い。
請求項6の効果:2台の送気装置の送気流量を確認する場合、ユーザは基準の送気装置の表示のみを確認すれば良い。
請求項7の効果:1本のチューブを用いて気体の供給動作(送気動作)と、腹腔内の圧力測定動作とを行うことができる。
請求項8の効果:精度の高い送気制御と圧力測定ができる。
請求項9の効果:請求項10の効果:2台の送気装置のエラー表示を確認する場合、ユーザは基準の送気装置の表示のみを確認すれば良い。
請求項11の効果:目標の圧力設定値に高精度で設定することができる。
請求項12の効果:種々の動作モードで送気を行うことができる。
請求項13の効果:短時間にかつ高精度に目標の圧力設定値に設定することができる。
1…送気システム、2A、2B…送気装置、3…通信ケーブル、5A,5B…ガスボンベ、6A,6B…管路、7A,7B…減圧器、8A,8B…電磁弁、9A,9B…送気口金、11…患者、11a…腹腔、12A,12B…圧力センサ、13A,13B…流量センサ、14A,14B…タッチパネル、15A…吸引器、16A…吸引チューブ、17A,17B…チンチ弁、20A,20B…電気制御基板、21A,21B…制御部、22A,22B…通信ポート、23A,23B…圧力設定操作部、23c…所定圧力値設定部、23d…設定値設定部、24A,24B…設定部、24c…第1の設定部、25A,25B…表示器、26A,26B…比較判定部、27A,27B…記憶部、31A,31B…動作モード選択部、

Claims (13)

  1. 別体に構成された第1及び第2の送気装置と、
    前記第1及び第2の送気装置にそれぞれ設けられた、所定の気体を供給するための供給源、前記供給源から供給される所定の気体を患者の腹腔内へ送気する管路、前記供給源から前記管路を介して前記患者の腹腔内に送気される前記所定の気体の圧力を調整する圧力調整部、前記腹腔内の圧力の目標設定値としての圧力設定値を入力するための圧力設定操作部、及び前記腹腔内の圧力を測定する圧力測定部と、
    前記第1及び第2の送気装置間で通信を行う通信部と、
    前記第1及び第2の送気装置における一方を基準の送気装置に設定する設定部と、
    前記設定部により設定された前記基準の送気装置により前記第1及び第2の送気装置における他方の送気装置による前記所定の気体の送気動作を制御すると共に、前記基準の送気装置は、前記他方の送気装置における圧力設定値を前記基準の送気装置における圧力設定値に合わせる制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする送気システム。
  2. 前記制御部は、前記腹腔内の圧力測定値が前記圧力設定値より低い所定圧力値を超えた場合に、前記基準の送気装置及び前記他方の装置装置における1つの送気装置のみで送気動作を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  3. 前記設定部は、前記第1及び第2の送気装置にそれぞれ設けられ、さらに前記基準の送気装置を選択する操作画面を備えた第1の設定部を有し、前記操作画面で選択した一方の送気装置を前記基準の送気装置に設定することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  4. 前記設定部は、前記第1及び第2の送気装置が吸引器に接続されているか否かの検知動作を実施し、検知結果から前記吸引器が接続されている一方の送気装置を前記基準の送気装置に設定することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  5. 前記第1及び第2の送気装置は、それぞれ表示を行う表示器を有し、前記制御部は、前記他方の送気装置の前記表示器の表示を消灯するように制御することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  6. 前記第1及び第2の送気装置は、それぞれ前記管路を介して前記腹腔内に送気する送気流量を測定する流量測定部を備え、前記制御部は、前記他方の送気装置による送気流量を、前記基準の送気装置による送気流量に合算し、合算した送気流量を前記基準の送気装置に設けた表示器で表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  7. 前記基準の送気装置及び前記他方の装置装置は、それぞれ前記管路を構成する1本のチューブを用いて前記腹腔内に送気する送気動作と、前記送気動作の停止期間に前記腹腔内の圧力測定を行う圧力測定動作とを間欠的に行うことを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  8. 前記基準の送気装置は、前記送気動作を行わずに前記腹腔の圧力測定のみを行い、前記他方の送気装置に対して測定した圧力測定値を前記通信部により通信し、前記他方の送気装置は前記腹腔の圧力設定は行わずに前記送気動作を連続的に行うことを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  9. 前記基準の送気装置は、前記腹腔内の圧力測定値を前記他方の送気装置に送信し、前記他方の送気装置は前記腹腔内の圧力測定を行わずに前記送気動作を連続的に行うことを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  10. 前記他方の送気装置で発生したエラーを前記基準の送気装置に設けた表示器でエラー表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  11. 前記制御部は、前記腹腔内の圧力測定値が前記圧力設定値に近く、該圧力設定値より低い所定圧力値を超えた場合に、前記基準の送気装置及び前記他方の装置装置における1つの送気装置のみが連続的に前記送気動作を行う送気モードに設定し、前記基準の送気装置及び前記他方の装置装置における残りの送気装置が連続に近い短い周期で前記腹腔内の圧力測定を行う動作モードに設定するように制御することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  12. 更に、前記基準の送気装置及び前記他方の送気装置における2つの送気装置が並行して間欠的に前記所定の気体の供給動作を行う送気動作を行う期間を有する第1の動作モードと、前記基準の送気装置及び前記他方の送気装置における1つの送気装置が連続的に前記所定の気体の供給動作を行い、残りの1つの送気装置が送気と圧力測定の動作を間欠的に行う第2の動作モードとを選択する動作モード選択部を有することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
  13. 前記制御部は、前記腹腔内の圧力測定値が前記圧力設定値に近く、該圧力設定値より低い所定圧力値未満の場合には、前記基準の送気装置及び前記他方の装置装置における1つの送気装置が連続的に前記送気動作を行い、残りの1つの送気装置が送気と圧力測定の動作を間欠的に行い、
    前記腹腔内の圧力測定値が前記所定圧力値に達した場合には、前記1つの送気装置が継続して連続的に前記送気動作を行い、残りの1つの送気装置が送気動作を停止し、圧力測定の動作を殆ど連続的に行うよう動作モードに設定するように制御することを特徴とする請求項1に記載の送気システム。
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