(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る表示装置1を、図1〜図8を参照して説明する。表示装置1は、図1に示すように、3つの信号線Sに、具体的には、室外機用通信装置10の入出力端子と室内機用通信装置11−1の入出力端子とを接続する信号線S、室内機用通信装置11−2の入出力端子と室外機用通信装置10の入出力端子とを接続する信号線S、および、リモコン用通信装置12の入出力端子と室内機用通信装置11−1の入出力端子とを接続する信号線Sに、ケーブル(信号伝送線路)Laを介して、接続されている。
なお、室外機用通信装置10は、エアコンの室外機に設けられた通信装置である。室内機用通信装置11−1は、エアコンの室内機に設けられた通信装置である。また、室内機用通信装置11−2は、室内機用通信装置11−1が設けられた室内機とは別の室内機に設けられた通信装置である。リモコン用通信装置12は、エアコンの室内機へ制御コマンドを送信するリモコンに設けられた通信装置である。また、入出力端子は、信号の入出力が行われる端子である。
表示装置1は、3つの信号線Sに対応して設けられた3つの解析装置2−1〜2−3と、モニタ装置3と、を備えている。表示装置1は、従来の装置と同様、通信の頻度や通信時の情報量といったユーザによる解析の他に、エラーの発見がし易い表示を行う。
解析装置2−1、解析装置2−2および解析装置2−3は、それぞれ、同一の構成であるが、信号の入出力端子に接続されたケーブルLaの接続先が異なっている。
解析装置2−1の入出力端子は、ケーブルLaを介して、室外機用通信装置10と室内機用通信装置11−1とを接続する信号線Sの、室外機用通信装置10の入出力端子の近傍に接続されている。この接続により、解析装置2−1は、室外機用通信装置10から、室内機用通信装置11−1或いは室内機用通信装置11−2へ出力された直後の減衰の少ない信号や、室内機用通信装置11−1或いは室内機用通信装置11−2から出力され、室外機用通信装置10へ入力される直前の信号を受信することができる。
なお、この信号は通信フレームを含んでおり、この通信フレームを伝送するために信号には変調が施されている。また、通信フレームは、情報の本体であるペイロードおよび付加情報(ヘッダ)を含むバイナリデータから構成されている。
解析装置2−2の入出力端子は、ケーブルLaを介して、室外機用通信装置10と室内機用通信装置11−2とを接続する信号線Sの、室内機用通信装置11−2の入出力端子の近傍に接続されている。この接続により、解析装置2−2は、室内機用通信装置11−2から、室内機用通信装置11−1或いは室外機用通信装置10へ出力された直後の減衰の少ない信号や、室内機用通信装置11−1或いは室外機用通信装置10から出力され、室内機用通信装置11−2へ入力される直前の信号を受信することができる。
解析装置2−3の入出力端子は、ケーブルLaを介して、室内機用通信装置11−1とリモコン用通信装置12とを接続する信号線Sの、リモコン用通信装置12の入力端子の近傍に接続されている。この接続により、解析装置2−3は、リモコン用通信装置12から室内機用通信装置11−1へ出力された直後の減衰の少ない信号や、室内機用通信装置11−1から出力され、リモコン用通信装置12へ入力される直前の信号を受信することができる。
上述した解析装置2−1〜2−3は、通信フレームを含んだ信号を受信し、受信した信号を復調して通信フレームを再生し、再生した通信フレームを構成するバイナリデータを抽出すると共に、復調した信号の波形(バイナリデータに対応する信号の波形)を再生する。そして、解析装置2−1〜2−3は、抽出したバイナリデータおよび再生した信号の波形に、信号の受信開始時刻と受信終了時刻とを対応付けた情報(抽出したバイナリデータ、再生した信号の波形、受信開始時刻および受信終了時刻を含む情報)を、モニタ装置3へ送信する。
モニタ装置3は、解析装置2−1〜2−3から送信された情報を受信し、受信した情報から画面を生成することで、通信フレームを構成するバイナリデータを、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、バイナリデータに対応付けられた受信開始時刻および受信終了時刻に従って、時間軸上に信号線毎に表示する。時間軸を複数表示する場合、モニタ装置3は、同一の期間を示す時間軸上にバイナリデータを表示する。よって、室外機用通信装置10や室内機用通信装置11−1〜11−2およびリモコン用通信装置12で送受信される信号に含まれるバイナリデータに、詳細には、バイナリデータの何処に、エラーが発生しているかといったユーザによる解析を可能にしている。これにより、ユーザは、エラーの発見がし易い。
上述した解析装置2−1〜2−3と、モニタ装置3と、を備える表示装置1のブロック図は、図2に示す通りである。
解析装置2−1〜2−3は、例えば、パーソナルコンピュータから構成され、制御部100と、記憶部130と、時計部140と、通信インターフェイス部(以後、「通信I/F部」と称する)150,160と、信号処理回路170と、アナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)180と、を備えている。
なお、前述の通り、解析装置2−1、解析装置2−2および解析装置2−3は、それぞれ、同一の構成であるので、以後、解析装置2−1を代表として説明する。
制御部100は、解析装置2−1の制御を行う。制御部100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備えている。
CPUは、ROMに格納されたプログラム(例えば、後述する図3,4,5(a)に示す処理を実現するプログラム)を実行する。
また、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより、制御部100は、信号処理部101と、信号解析部102と、信号波形部103と、送信部104と、同期部105と、の機能を実現する。
信号処理部101は、信号処理回路170に入力され、信号処理回路170で復調、波形の整形および振幅のレベル調整が行われた後、通信I/F部160からバスラインBLへ出力された信号から、プロトコルに従い、通信フレームを再生する。また、信号処理部101は、通信I/F部160からバスラインBLへ信号が出力開始された時と、バスラインBLへの信号の出力が終了した時に、計時されている時刻を示す時刻情報を時計部140から取得することで、信号(通信フレーム)の受信開始時刻と受信終了時刻とを特定する。信号処理部101は、特定した受信開始時刻と受信終了時刻とを、通信フレームに対応付けてRAMに記憶する。
信号解析部102は、信号処理部101により再生された通信フレームから、通信フレームを構成するバイナリデータを抽出する。また、信号解析部102は、抽出したバイナリデータに、例えば、パリティビットエラーやフレーミングエラー等といったエラーが発生していないかを解析する。
信号解析部102は、解析の結果、バイナリデータにエラーが発生していないと判定した場合、抽出したバイナリデータとバイナリデータを含んでいた信号の受信開始時刻と受信終了時刻とを、受信情報記憶部131に記憶する。具体的には、信号解析部102は、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームに対応付けられた受信開始時刻と受信終了時刻とを、RAMから取得し、取得した受信開始時刻と受信終了時刻とを、抽出したバイナリデータに対応付けて、受信情報記憶部131に記憶する。
一方、信号解析部102は、解析の結果、バイナリデータにエラーが発生していると判定した場合、抽出したバイナリデータとエラー内容(例えば、パリティビットエラー発生やフレーミングエラー発生という内容)とバイナリデータを含んでいた信号の受信開始時刻と受信終了時刻とを、受信情報記憶部131に記憶する。具体的には、信号解析部102は、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームに対応付けられた受信開始時刻と受信終了時刻とを、RAMから取得し、取得した受信開始時刻と受信終了時刻とを、抽出したバイナリデータおよびエラー内容に対応付けて、受信情報記憶部131に記憶する。なお、信号解析部102によって受信情報記憶部131に記憶された情報は信号の受信に関する情報を示すことから、この情報を、以後、受信情報と称する。
信号波形部103は、A/Dコンバータ180に入力され、A/Dコンバータ180でデジタル値に変換されてバスラインBLへ出力された信号を復調し、復調した信号の波形を、即ち、バイナリデータに対応する信号の波形を再生する。また、信号波形部103は、A/Dコンバータ180からバスラインBLへ信号が出力開始された時と、バスラインBLへの信号の出力が終了した時に、計時されている時刻を示す時刻情報を時計部140から取得することで、信号の受信開始時刻と受信終了時刻とを特定する。そして、信号波形部103は、特定した受信開始時刻と受信終了時刻と信号の波形とを対応付けて、波形情報記憶部132に記憶する。なお、信号波形部103によって波形情報記憶部132に記憶された情報は信号の波形の情報を示すことから、この情報を、以後、波形情報と称する。
送信部104は、信号の受信が完了すると、受信情報記憶部131に記憶された受信情報および波形情報記憶部132に記憶された波形情報を、通信I/F部150を介して、モニタ装置3へ送信する。なお、受信情報記憶部131に記憶された受信情報および波形情報記憶部132に記憶された波形情報は、信号の受信状態を示しているので、以後、受信状態と称する。
同期部105は、時計部140で計時されている時刻を補正し、時計部140で計時されている時刻をモニタ装置3の時計部340で計時されている時刻と同期させる。具体的には、同期部105は、モニタ装置3から時刻を示す時刻情報を受信すると、受信した時刻情報で示される時刻から、時計部140で計時されている時刻を減算する。減算した値が正値である場合(モニタ装置3で計時される時刻が時計部140で計時される時刻よりも進んでいる場合)、同期部105は、時計部140で計時されている時刻に減算した値を足す。一方、減算した値が負値である場合(モニタ装置3で計時される時刻が時計部140で計時される時刻よりも遅れている場合)、同期部105は、時計部140で計時されている時刻から減算した値を引く。このようにして、同期部105は、時計部140で計時されている時刻を補正し、時計部140で計時されている時刻をモニタ装置3の時計部340で計時されている時刻に同期させる。
記憶部130は、例えばフラッシュメモリから構成される。記憶部130は、受信情報記憶部131と、波形情報記憶部132と、を備えている。
受信情報記憶部131は、波形解析部102により求められた受信情報を記憶する。受信情報記憶部131に記憶される情報は、エラーが発生していないと判定されたバイナリデータの場合、受信開始時刻、受信終了時刻およびバイナリデータが対応付けられた情報であり、エラーが発生していると判定されたバイナリデータの場合、エラー内容(例えば、パリティビットエラー発生やフレーミングエラー発生という内容)、受信開始時刻、受信終了時刻およびバイナリデータが対応付けられた情報である。
波形情報記憶部132は、信号波形部103により求められた波形情報を記憶する。波形情報記憶部132に記憶される情報は、受信開始時刻、受信終了時刻および信号の波形が対応付けられた情報である。
時計部140は、時刻を計時する。時計部140により計時される時刻は、同期部105によってモニタ装置3の時計部340で計時される時刻に同期される。
通信I/F部150は、例えば、通信インターフェイスであり、ケーブルや無線通信を用い、モニタ装置3との通信、具体的には、通信I/F部330との通信を行う。
通信I/F部160は、例えば、通信インターフェイスであり、ケーブルLaを介して受信され、信号処理回路170で復調、波形の整形および振幅のレベル調整が行われた信号を、バスラインBLへ出力する。通信I/F部160によりバスラインBLへ出力された信号は、信号処理部101による通信フレームの再生に使用される。また、通信I/F部160は、ケーブルLaを介して出力する信号を、バスラインBLから受け取り、信号処理回路170へ出力する。
信号処理回路170は、受信された信号を、復調し、波形の整形を行い、振幅のレベル(大きさ)を調整して、通信I/F部160へ出力する。
A/Dコンバータ180は、受信された信号をデジタル値に変換し、バスラインBLへ出力する。A/Dコンバータ180により出力された信号は、信号波形部103が信号の波形を再生するのに使用される。
バスラインBLは、制御部100と、記憶部130と、時計部140と、通信I/F部150,160と、A/Dコンバータ180と、を相互に接続する。
上述したモニタ装置3は、解析装置2−1〜2−3から送信された受信結果情報(受信情報および波形情報)を受信し、受信結果情報に含まれるバイナリデータを、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、バイナリデータに対応付けられた受信開始時刻および受信終了時刻に従って、同一の時間経過を示す時間軸上に信号線毎に表示する。これにより、モニタ装置3は、室外機用通信装置10や室内機用通信装置11−1〜11−2およびリモコン用通信装置12で送受信される信号に含まれるバイナリデータに、詳細には、バイナリデータの何処に、エラーが発生しているかといったユーザによる解析を可能にしている。
モニタ装置3は、例えば、パーソナルコンピュータから構成される。モニタ装置3は、制御部300と、表示データ記憶部310と、表示部320と、通信I/F部330と、時計部340と、入力部350と、を備えている。
制御部300は、モニタ装置3の制御を行う。制御部300は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備えている。
CPUは、ROMに格納されたプログラム(例えば、後述する図5(b),7に示す処理を実現するプログラム)を実行する。
また、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより、制御部300は、加工部301と、時刻情報送信部302と、の機能を実現する。
加工部301は、解析装置2−1〜2−3から送信された受信結果情報(受信情報および波形情報)を受信し、受信結果情報を、表示部320で画面として表示可能なデータ形式に加工し、加工後の受信結果情報を、表示データ記憶部310に記憶する。なお、加工部301で加工された後の受信結果情報は表示部320で表示する画面に使用されることから、以後、この情報を、表示データと称する。
また、加工部301は、表示データ記憶部310に記憶した表示データを取得し、取得した表示データに対応する画面を生成して、その画面を、表示部320に表示する。
時刻情報送信部302は、計時している時刻を示す時刻情報を時計部340から取得し、通信I/F部330を介して、解析装置2−1〜2−3の通信I/F部150へ送信する。
表示データ記憶部310は、例えば、ハードディスク装置から構成される。表示データ記憶部310は、受信結果情報(受信情報および波形情報)が加工部301で加工された後のデータ、即ち、表示データを記憶する。
表示部320は、例えば、液晶ディスプレイである。表示部320は、加工部301が表示データ記憶部310から取得した表示データにより生成される画面を表示する。
通信I/F部330は、例えば、通信インターフェイスであり、ケーブルや無線通信を用い、表示装置2−1〜2−3との通信、具体的には、通信I/F部150との通信を行う。
時計部340は、時刻を計時する。時計部340で計時される時刻は、解析装置2−1〜2−3の時計部140で計時される時刻と同期される。
入力部350は、例えば、キーボードである。入力部350をユーザが操作することで、表示部320に表示させる時間帯を指定することができる。この時間帯の指定により、加工部301は、指定された時間帯に属する受信開始時刻を含む表示データを、表示データ記憶部310から取得する。
バスラインBLは、制御部300と、表示データ記憶部310と、表示部320と、通信I/F部330と、時計部340と、入力部350と、を相互に接続する。
解析装置2−1〜2−3は、電源がオンされると、図3に示す受信結果情報生成処理を開始する。受信結果情報生成処理は、信号を受信し、受信情報記憶部131に記憶させる受信情報を生成すると共に、受信情報の生成後、受信情報を波形情報と共に、モニタ装置3へ送信する。
解析装置2−1〜2−3が信結果情報生成処理を開始すると、まず、制御部100は、信号の受信を開始したか否かを判定する(ステップS1)。
制御部100は、通信I/F部160からバスラインBLへ信号が出力されておらず、信号が受信されていないと判定すると(ステップS1:No)、受信開始となるまで、ステップS1を繰り返し実行する。一方、制御部100は、通信I/F部160からバスラインBLへ信号が出力開始されたことにより、信号の受信を開始したと判定すると(ステップS1:Yes)、制御部100(信号処理部101)が、時計部140から時刻情報を取得する(ステップS2)。その後、制御部100(信号処理部101)は、通信I/F部160からバスラインBLへ出力された信号からの通信フレームの再生を行う(ステップS3)。
その後、制御部100は、信号の受信が完了したか否かを判定する(ステップS4)。制御部100は、通信I/F部160からバスラインBLへの信号出力が継続しており、信号の受信が完了していないと判定すると(ステップS4:No)、ステップS3へ戻る。一方、制御部100は、通信I/F部160からバスラインBLへの信号出力が停止したことにより、信号の受信が完了したと判定すると(ステップS4:Yes)、制御部100(信号処理部101)が、時計部140から時刻情報を取得する(ステップS5)。そして、制御部100(信号処理部101)は、取得した時刻情報で示される時刻を受信終了時刻とし、ステップS2で取得した時刻情報で示される時刻を受信開始時刻として、再生した通信フレームに対応付けて、RAMに記憶する。
ステップS5の終了後、制御部100(信号処理部101)は、通信フレームの再生を終了する(ステップS6)。
ステップS6の実行後、制御部100(信号解析部102)は、信号処理部101により再生された通信フレームをRAMから取得し、通信フレームからバイナリデータを抽出する(ステップS7)。
そして、制御部100(信号解析部102)は、パリティビットエラーやフレーミングエラー等の有無の解析を抽出したバイナリデータに対して行い(ステップS8)、バイナリデータにエラーが発生しているか否かを判定する(ステップS9)。
制御部100(信号解析部102)は、解析の結果、バイナリデータにエラーが発生していないと判定した場合(ステップS9:No)、ステップS10で次の処理を行う。即ち、制御部100(信号解析部102)は、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームに対応付けられた受信開始時刻と受信終了時刻とをRAMから取得する。そして、制御部100(信号解析部102)は、取得した受信開始時刻および受信終了時刻を、抽出したバイナリデータに対応付けて、受信情報記憶部131に記憶する。その後、制御部100(信号解析部102)は、ステップS12へ移行する。
一方、信号解析部102は、解析の結果、バイナリデータにエラーが発生していると判定した場合(ステップS9:No)、ステップS11で次の処理を行う。即ち、制御部100(信号解析部102)は、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームに対応付けられた受信開始時刻と受信終了時刻とをRAMから取得する。そして、制御部100(信号解析部102)は、取得した受信開始時刻および受信終了時刻を、抽出したバイナリデータとエラー内容(例えば、パリティビットエラー発生やフレーミングエラー発生という内容)とに対応付けて、受信情報記憶部131に記憶する。その後、制御部100(信号解析部102)は、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、制御部100は、この受信結果情報生成処理と並列に実行されている波形生成処理によって、受信した信号の波形を示す波形情報が波形情報記憶部132に記憶されたか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、制御部100は、波形情報記憶部132にアクセスし、ステップS10或いはステップS11で取得した受信開始時刻と同じ受信開始時刻に対応付けられた波形が、波形情報記憶部132に記憶されているか否かで判定を行う。
制御部100は、波形情報記憶部132への波形の記憶が完了していないと判定すると(ステップS12:No)、波形の記憶が完了するまで、ステップS12を繰り返し実行する。
一方、制御部100は、波形情報記憶部132への波形の記憶が完了したと判定すると(ステップS12:Yes)、制御部100(送信部104)が、受信結果情報を、具体的には、受信情報記憶部131に記憶された受信情報および波形情報記憶部132に記憶された波形情報を、解析装置の名称と共に、通信I/F部150を介して、モニタ装置3へ送信する(ステップS13)。
ここで、モニタ装置3へ送信される受信情報は、エラーが発生していないと判定されたバイナリデータについては、受信開始時刻、受信終了時刻およびバイナリデータが対応付けられた情報であり、エラーが発生していると判定されたバイナリデータについては、エラー内容(例えば、パリティビットエラー発生やフレーミングエラー発生という内容)、受信開始時刻、受信終了時刻およびバイナリデータが対応付けられた情報である。
ステップS13の実行後、制御部100は、ステップS1へ戻る。
上述した受信結果情報生成処理と並列に、解析装置2−1〜2−3で実行されている波形生成処理は、図4に示す通りである。波形生成処理は、解析装置2−1〜2−3の電源がオンされると開始される。この波形生成処理は、信号を受信し、波形を生成して、波形情報記憶部132に記憶する。
解析装置2−1〜2−3が波形生成処理を開始すると、まず、制御部100は、A/Dコンバータ180で信号の受信を開始したか否かを判定する(ステップS21)。
制御部100は、A/Dコンバータ180からバスラインBLへ信号が出力されておらず、信号を受信していないと判定すると(ステップS21:No)、受信開始となるまで、ステップS21を繰り返し実行する。一方、制御部100は、A/Dコンバータ180からバスラインBLへ信号が出力開始されたことにより、信号の受信を開始したと判定すると(ステップS21:Yes)、制御部100(信号波形部103)が、時計部140から時刻情報を取得する(ステップS2)。その後、制御部100(信号波形部103)は、A/Dコンバータ180からバスラインBLへ出力された信号を復調し、復調した信号の波形(バイナリデータに対応する信号の波形)の再生を開始する(ステップS23)。
その後、制御部100は、信号の受信が完了したか否かを判定する(ステップS24)。制御部100は、A/Dコンバータ180からバスラインBLへの信号出力が継続しており、信号の受信が完了していないと判定すると(ステップS24:No)、ステップS23へ戻る。一方、制御部100は、A/Dコンバータ180からバスラインBLへの信号出力が停止したことにより、信号の受信が完了したと判定すると(ステップS24:Yes)、ステップS25へ移行する。
ステップS25では、制御部100(信号波形部103)は、時計部140から時刻情報を取得する(ステップS25)。その後、制御部100(信号波形部103)は、波形の再生を終了する(ステップS26)。
そして、制御部100(信号波形部103)は、ステップS25で取得した時刻情報で示される時刻を受信終了時刻とし、ステップS22で取得した時刻情報で示される時刻を受信開始時刻として、再生した波形に対応付けて、波形情報記憶部132に記憶する(ステップS27)。その後、制御部100は、ステップS21の処理へ戻る。
上述した波形生成処理および受信結果情報生成処理によって、図6に示すように、室外機用通信装置10から室内機用通信装置11−1へ信号が送信されると、その信号を、解析装置2−1および解析装置2−2で受信することができる(図1も参照)。この信号の受信により、解析装置2−1および解析装置2−2は、受信結果情報生成処理で受信情報を生成し、波形生成処理で波形情報を生成し、受信情報および波形情報(受信結果情報)を、モニタ装置3へ送信することができる。
次に、上述した受信結果情報生成処理および波形生成処理と並列に、解析装置2−1〜2−3で実行されている同期処理は、図5(a)に示す通りである。同期処理は、解析装置2−1〜2−3の電源がオンされると開始される。
解析装置2−1〜2−3が同期処理を開始すると、制御部100(同期部105)は、通信I/F部150で、モニタ装置3からの時刻情報を受信したか否かを判定する(ステップS31)。
時刻情報を受信していないと判定すると(ステップS31)、制御部100(同期部105)は、ステップS31へ戻る。一方、制御部100(同期部105)は、時刻情報を受信したと判定すると(ステップS31:Yes)、時計部140で計時されている時刻を、受信した時刻情報で示される時刻、即ち、モニタ装置3の時計部340で計時されている時刻に同期させる。これにより、解析装置2−1〜2−3の各時計部140で計時されている時刻を、高い精度で一致させることできる。よって、解析装置2−1〜2−3の受信情報記憶部131および波形情報記憶部132に記憶されている各受信開始時刻および各受信終了時刻を、ずれのないものにすることができる。
次に、上述した同期処理で使用される時刻情報をモニタ装置3から送信する時刻情報送信処理は、図5(b)に示す通りである。時刻情報送信処理は、モニタ装置3の電源がオンされると、モニタ装置3で実行開始される処理である。
モニタ装置3が時刻情報送信処理を開始すると、制御部300(時刻情報送信部302)は、制御部300が備える内部タイマーを参照して、予め設定された設定期間(例えば、5分)が経過したか否かを判定する(ステップS41)。
制御部300(時刻情報送信部302)は、設定期間が経過していないと判定すると(ステップS41:No)、ステップS41へ戻る。一方、制御部300(時刻情報送信部302)は、設定期間が経過したと判定すると(ステップS41:Yes)、時計部340から時刻情報を取得し、取得した時刻情報を、通信I/F部330を介して解析装置2−1〜2−3へ送信する(ステップS42)。その後、制御部300(時刻情報送信部302)は、ステップS41へ戻る。
上述した解析装置2−1〜2−3の同期処理およびモニタ装置3の時刻情報送信処理によって、図6に示すように、モニタ装置3から解析装置2−1〜2−3へ(解析装置2−3は不図示)、時刻情報が送信されると、解析装置2−1〜2−3は、モニタ装置3から送信された時刻情報を同一のタイミングで受信することができる(図1も参照)。この信号の受信により、解析装置2−1〜解析装置2−3は、時計部140で計時されている時刻を、モニタ装置3の時計部340で計時されている時刻に同期させることができる。
ここで、図6に示す通り、解析装置2−1〜2−3は、受信結果情報生成処理(図3参照)で、モニタ装置3へ受信結果情報を送信するが、この受信結果情報を、モニタ装置3が受信して表示する加工処理は、図7に示す通りである。
モニタ装置3は、電源がオンされ、通信I/F部330で受信結果情報を受信すると、加工処理を開始する。加工処理では、まず、制御部300は、受信結果情報の受信が完了したか否かを判定する(ステップS51)。
制御部300は、通信I/F部330からバスラインBLへ受信結果情報が出力され続けており、受信が完了していないと判定すると(ステップS51:No)、受信完了となるまで、ステップS51を繰り返し実行する。一方、制御部300は、通信I/F部330からバスラインBLへ受信結果情報が出力されていないことから、受信完了したと判定すると(ステップS51:Yes)、制御部300(加工部301)が、受信結果情報を、表示部320で画面として表示可能なデータ形式に加工し、加工後の受信結果情報、即ち、表示データを、受信した解析装置の名称毎に、表示データ記憶部310に記憶する(ステップS52)。
この表示データは、受信情報および波形情報を含む情報である。具体的には、表示データは、エラーが発生していないと判定されたバイナリデータの場合、受信開始時刻、受信終了時刻、バイナリデータおよび波形を含んでいる。エラーが発生していると判定されたバイナリデータの場合、表示データは、エラー内容(例えば、パリティビットエラー発生やフレーミングエラー発生という内容)、受信開始時刻、受信終了時刻、バイナリデータおよび波形を含んでいる。
ステップS52の実行後、制御部300(加工部301)は、ユーザによる入力部350の操作により指定された時間帯に属する受信開始時刻を含む表示データを、解析装置2−1〜2−3毎に、表示データ記憶部310から取得する(ステップS53)。
その後、制御部300(加工部301)は、取得した表示データに含まれるバイナリデータ、波形、受信開始時刻および受信終了時刻から画面を生成して、解析装置2−1〜2−3毎に、表示部320に表示する(ステップS54)。具体的には、制御部300(加工部301)は、バイナリデータを、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、受信開始時刻および受信終了時刻に従って、同一の時間経過を示す時間軸上に表示部320に表示すると共に、波形を、受信開始時刻および受信終了時刻に従って、同一の時間経過を示す時間軸上に表示部320に表示する。
その後、制御部300(加工部301)は、取得した表示データにエラー内容が含まれていれば、エラー内容を画面に含めて、表示部320に表示する(ステップS55)。なお、このステップS55は、取得した表示データにエラー内容が含まれていない場合、スキップされる。
その後、制御部300は、入力部350のユーザによる操作によって、表示部320への画面表示を終了する指示が行われたか否かを判定する(ステップS56)。画面表示を終了する指示が行われていないと判定すると(ステップS56:No)、制御部300は、ステップS54へ戻る。一方、画面表示を終了する指示が行われたと判定すると(ステップS56:Yes)、制御部300は、この加工処理を終了する。
上述した加工処理により、表示部320に表示される受信結果情報を表す画面の一例は、図8に示す通りである。なお、図8は、ユーザにより指定された時間帯に属する受信開始時刻を含む表示データが、解析装置2−3の分は表示データ記憶部310に記憶されていなかった場合(解析装置2−1および解析装置2−2の分が表示データ記憶部310に記憶されていた場合)の例である。また、図8は、表示データ記憶部310から取得された解析装置2−2分の表示データに、エラー内容が含まれていた場合の例である。
ステップS53(図7参照)で、制御部300(加工部301)が、ユーザにより指定された時間帯に属する受信開始時刻を含む表示データとして、受信開始時刻が05秒01であり、受信終了時刻が05秒08であったものを取得したとすると、解析装置2−1の受信結果情報および解析装置2−2の受信結果情報を表す画面は、図8に示すように、バイナリデータ、波形およびエラー内容から構成される。具体的には、バイナリデータが、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、受信開始時刻および受信終了時刻に従って、同一の時間経過を示す時間軸上に、即ち05秒01〜05秒08の時間経過を示す時間軸上に表示され、波形が、受信開始時刻および受信終了時刻に従って、05秒01〜05秒08の時間経過を示す時間軸上に表示されている。
この表示により、ユーザは、例えば、次のような解析が可能である。即ち、解析装置2−2が受信した通信フレームを構成するバイナリデータにエラーが発生しており、そのエラーは、解析装置2−1が受信した通信フレームを構成するバイナリデータと4ビット目が異なることによるものである。4ビット目の反転は、05秒04に受信した信号の波形の振幅がノイズ等の影響により増加して、「0」ではなく、「1」と判定されたことによるものである。よって、解析装置2−2がケーブルLaを介して接続されている室内機用通信装置11−2には、ノイズ等の影響を抑制するといった対策が必要である、といった解析が可能である。
上述した通り、実施の形態1に係る解析装置2−1〜2−3およびモニタ装置3を備える表示装置1によれば、解析装置2−1〜2−3の各受信結果情報を、同一の時間経過を示す時間軸上に表示する。具体的には、解析装置2−1〜2−3で取得されたバイナリデータを、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、バイナリデータに対応付けられた受信開始時刻および受信終了時刻に従って、同一の時間経過を示す時間軸上に信号線毎に表示する。よって、室外機用通信装置10や室内機用通信装置11−1〜11−2およびリモコン用通信装置12で送受信される信号に含まれるバイナリデータに、詳細には、バイナリデータの何処に、エラーが発生しているかといったユーザによる解析を可能にしている。これにより、ユーザは、エラーの発見がし易い。
また、表示装置1によれば、波形を、波形に対応付けられた受信開始時刻および受信終了時刻に従って、同一の時間経過を示す時間軸上に信号線毎に表示する。よって、バイナリデータのエラーが何を要因として発生したのかのユーザによる要因解析を可能にしている。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る表示装置4を、図9〜図13を参照して説明する。表示装置4は、実施の形態1の表示装置1の解析装置2−1〜2−3の構成および処理の一部を変更して、解析装置5−1〜5−3としたものである。また、表示装置4は、実施の形態1の表示装置1のモニタ装置3の構成および処理の一部を変更して、モニタ装置6としたものである。よって、解析装置5−1〜5−3およびモニタ装置6については、解析装置2−1〜2−3およびモニタ装置3と同一の構成・同一の処理については同一の番号を付して、その説明を省略する。
表示装置4は、解析装置5−1〜5−3と、モニタ装置6と、を備えている。
解析装置5−1〜5−3は、解析装置2−1〜2−3の信号解析部102を信号解析記憶部106へ変更したものである。更に、解析装置5−1〜5−3は、解析装置2−1〜2−3に、エラーアドレス特定部107と、接続先アドレス特定部108と、エラー発生確認部109と、判定結果記憶部133と、を追加したものである。
解析装置5−1〜5−3は、解析装置2−1〜2−3で実行した受信結果情報生成処理の一部を変更し、解析装置2−1〜2−3で実行した処理に、解析処理を追加したものである。即ち、解析装置5−1〜5−3は、解析装置2−1〜2−3の処理と一部が異なる受信結果情報生成処理と、解析装置2−1〜2−3の処理と同一の波形生成処理および同期処理と、解析装置2−1〜2−3では実行しなかった解析処理と、を実行する。
上述の解析装置5−1〜5−3の信号解析記憶部106、エラーアドレス特定部107、接続先アドレス特定部108およびエラー発生確認部109は、制御部100の備えるCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される機能である。
信号解析記憶部106は、信号が受信されると、信号に含まれている通信フレームから、バイナリデータの送信元を示す送信元のMACアドレス(Media Access Control address)およびバイナリデータの送信先を示す送信先のMACアドレスを抽出し、抽出したMACアドレスを、バイナリデータ、受信開始時刻および受信終了時刻に対応付けて(エラー内容が存在する場合には、エラー内容とも対応付けて)、受信情報記憶部131に記憶する。
エラーアドレス特定部107は、エラー内容を含んでいる受信情報を受信情報記憶部131から取得し、取得した受信情報から、MACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)を抽出する。この抽出したMACアドレスをモニタ装置6へ送信することにより、モニタ装置6は、バイナリデータに発生したエラーと関係する通信装置等を特定し、表示部320に表示する。これにより、ユーザは、バイナリデータに発生したエラーの要因を作った箇所の絞込みを行うことができる。
接続先アドレス特定部108は、例えば信号にノイズが著しく重畳された等で、エラー内容を含んでいる受信情報にMACアドレスが含まれていないことにより、エラーアドレス特定部107によるMACアドレスの特定ができなかった場合、エラー内容を含んでいない受信情報を受信情報記憶部131から取得し、取得した受信情報から、MACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)を抽出する。この抽出したMACアドレスは、これまでに解析装置5−1〜5−3が受信した信号に含まれていたMACアドレスの全てとなる。よって、このMACアドレスをモニタ装置6へ送信することにより、モニタ装置6は、解析装置5−1〜5−3に接続されている通信装置等を、即ち、エラーと関係する可能性のある通信装置等を特定し、表示部320に表示する。これにより、ユーザは、バイナリデータに発生したエラーの要因を作った箇所の大まかな絞込みを行うことができる。
エラー発生確認部109は、エラーアドレス特定部107によりMACアドレスが特定され、更に、ユーザからのエラー発生確認(再現性確認)の指示があった場合、MACアドレスで特定される送信元を経由し、その後、MACアドレスで特定される送信先を経由して自機へ戻るテストフレーム(例えば、8ビットのデータで構成される「11110000」)を送信する。そして、エラー発生確認部109は、自機へ戻ったテストフレームを受信すると、テストフレームの内容と、エラーが発生しているバイナリデータの内容とが、同様の内容であるか(同様の変化を示す内容であるか)否かを判定し、エラーに再現性があるか、即ち、通信装置が故障しているかを確認する。
受信されたテストフレームの内容とエラーが発生しているバイナリデータの内容が同様の内容であるかは、例えば、受信したテストフレームもエラーが発生したと判定されたバイナリデータも、全てのビットがゼロであるかや、受信したテストフレームもエラーが発生したと判定されたバイナリデータも、パリティビットエラーが発生しているか、或いは、受信したテストフレームもエラーが発生したと判定されたバイナリデータも、フレーミングエラーが発生しているか等により判定される。
判定結果記憶部133は、エラー発生確認部109によるエラー発生確認が実行された場合、確認の結果を示す判定結果情報と、エラーアドレス特定部107により特定されたMACアドレスと、MACアドレスが含まれていた信号の受信開始時刻および受信終了時刻とを、対応付けて記憶する。判定結果記憶部133に記憶される判定結果情報は、例えば、送信元のMACアドレスに対応する通信装置、送信先のMACアドレスに対応する通信装置またはそれら通信装置の間の信号線Sに故障が発生しているという内容を示す情報や、送信元のMACアドレスに対応する通信装置、送信先のMACアドレスに対応する通信装置またはそれら通信装置の間の信号線Sに故障が発生している可能性がありますという内容を示す情報である。
また、判定結果記憶部133は、エラーアドレス特定部107によりMACアドレスが特定されたものの、エラー発生確認部109によるエラー発生確認が実行されなかった場合、故障が発生している可能性がある内容を示すコメント情報と、エラーアドレス特定部107により特定されたMACアドレスと、MACアドレスが含まれていた信号の受信開始時刻および受信終了時刻とを、対応付けて記憶する。このコメント情報は、例えば、送信元のMACアドレスに対応する通信装置、送信先のMACアドレスに対応する通信装置またはそれら通信装置の間の信号線Sに故障が発生している可能性がありますという内容を示す情報である。
また、判定結果記憶部133は、エラーアドレス特定部107によりMACアドレスが特定されず、接続先アドレス特定部108によりMACアドレスが抽出された場合、つまり、解析装置5−1〜5−3に接続されている通信装置のMACアドレスが特定された場合、これら通信装置等に故障が発生している可能性がある内容を示すコメント情報と、接続先アドレス特定部108により抽出されたMACアドレスと、MACアドレスが含まれていた信号の受信開始時刻および受信終了時刻とを、対応付けて記憶する。このコメント情報は、例えば、MACアドレスに対応する通信装置のいずれか或いはそれらの間に故障が発生している可能性がありますという内容を示す情報である。
モニタ装置6は、実施の形態1のモニタ装置3の加工部301を、加工表示部303に変更したものである。また、モニタ装置6は、モニタ装置3で実行した時刻情報送信処理および加工処理に加え、加工表示処理を実行する。
加工表示部303は、制御部300の備えるCPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより実現される機能である。
加工表示部303は、解析装置5−1〜5−3から送信されたMACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)を受信し、受信したMACアドレスを、通信装置の名称とMACアドレスとを対応付けたテーブル(モニタ装置6の有する例えばフラッシュロムに記憶)から検索することで、受信したMACアドレスに対応する通信装置の名称を特定する。これにより、加工表示部303は、エラーに関係する通信装置を特定する。また、加工表示部303は、解析装置5−1〜5−3から送信された判定結果情報(或いは、コメント情報)を受信し、それらを、表示部320で画面として表示可能なデータ形式に加工した後、加工後のデータを、加工処理(図7参照)の実行により既に表示データ記憶部310に記憶されている表示データに加える。その後、加工表示部303は、表示データ記憶部310に記憶した表示データを取得し、表示データに対応する画面を生成して、その画面を、表示部320に表示する。
エラーに関係する通信装置等の特定に必要となるMACアドレスを、受信結果情報に含めて、解析装置5−1〜5−3からモニタ装置6へ送信する受信結果情報生成処理は、図10に示す通りとなる。解析装置5−1〜5−3で実行される受信結果情報生成処理は、解析装置2−1〜2−3で実行される受信結果情報生成処理(図3参照)の一部を変更したものである。よって、図10に示す受信結果情報生成処理では、図3に示した受信結果情報生成処理と同一の処理には同一の符号を付し、説明を省略する。
解析装置5−1〜5−3は、電源がオンされ、受信結果情報生成処理を開始すると、まず、制御部100が、ステップS1〜S8の処理を実行する。その後、ステップS9で、制御部100(信号解析記憶部106)は、バイナリデータにエラーが発生しているか否かを判定する(ステップS9)。
制御部100(信号解析記憶部106)は、解析の結果、バイナリデータにエラーが発生していないと判定した場合(ステップS9:No)、ステップS61で次の処理を行う。即ち、制御部100(信号解析記憶部106)は、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームをRAMから読み出し、通信フレームに含まれている送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレスの抽出を行う。また、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームに対応付けられた受信開始時刻と受信終了時刻とをRAMから取得する。そして、制御部100(信号解析記憶部106)は、取得した受信開始時刻および受信終了時刻を、抽出したバイナリデータ、送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレスに対応付けて、受信情報記憶部131に記憶する。その後、制御部100(信号解析記憶部106)は、ステップS12へ移行する。
一方、制御部100(信号解析記憶部106)は、解析の結果、バイナリデータにエラーが発生していると判定した場合(ステップS9:Yes)、ステップS62で次の処理を行う。即ち、制御部100(信号解析記憶部106)は、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームをRAMから読み出し、通信フレームに含まれている送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレスの抽出を行う。また、抽出したバイナリデータを含んでいた通信フレームに対応付けられた受信開始時刻と受信終了時刻とをRAMから取得する。そして、制御部100(信号解析記憶部106)は、取得した受信開始時刻および受信終了時刻を、抽出したバイナリデータとエラー内容(例えば、パリティビットエラー発生やフレーミングエラー発生という内容)とに対応付けて、受信情報記憶部131に記憶する。その後、制御部100(信号解析記憶部106)は、ステップS12へ移行する。
その後、制御部100は、ステップS12でYes判定すると、ステップS13を実行して、ステップS1へ戻る。
次に、例えば、モニタ装置6の表示部320の画面に、バイナリデータにエラーが発生していることを示す「パリティビットエラー発生」というエラー内容が表示されている場合に、ユーザが、バイナリデータに発生したエラーの要因を作った箇所の絞込みを行いたいこと等から、この絞込みを行う解析処理の実行を、入力部350を介して指示すると、図11に示す解析処理が、解析装置5−1〜5−3で実行される。なお、解析処理の実行の指示を行う際、ユーザは、エラー発生確認(再現性確認)の必要性の有無の指示も行う。このエラー発生確認の有無の指示は、RAMに記憶される。
解析処理では、まず、制御部100(エラーアドレス特定部107)は、発生したエラーに関係する通信装置等を特定するために、エラー内容に対応付けられているMACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)と、受信時刻(受信開始時刻および受信終了時刻)とを、受信情報記憶部131から読み出す(ステップS71)。
なお、ステップS71で読み出された受信時刻は、図12で後述する加工表示処理にて、加工表示部303が、解析装置5−1〜5−3から送信された判定結果情報(或いは、コメント情報)を受信して表示部320で画面として表示可能なデータ形式に加工した後、これを、加工処理(図7参照)の実行により既に表示データ記憶部310に記憶されている表示データに誤りなく加えるのに使用される。
ステップS71の実行後、制御部100(エラーアドレス特定部107)は、受信情報記憶部131からMACアドレスを読み出しできたか否かを判定する(ステップS72)。制御部100(エラーアドレス特定部107)は、受信情報記憶部131からMACアドレスを読み出しできた場合には(ステップS72:Yes)、ステップS73へ移行する。ステップS73では、制御部100(エラー発生確認部109)は、ユーザからエラー発生確認(再現性確認)の指示が、判定処理の実行の指示の際にあったか否かを、AMの記憶内容を取得して判定する(ステップS73)。
そして、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラー発生確認の指示があったと判定すると(ステップS73:Yes)、ステップS71で読み出したMACアドレスを経由して自機に戻るテストフレームを、具体的には、送信元のMACアドレスを経由し、次に、送信先のMACアドレスを経由して自機へ戻るテストフレームを、送信する(ステップS74)。
その後、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラー内容に対応付けられたバイナリデータを受信情報記憶部131から読み出す(ステップS75)。そして、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラーが発生していると判定されたバイナリデータの内容が、受信されたテストフレームの内容と同様の内容であるか(同様の変化を示す内容であるか)否かを判定し、エラーに再現性があるか、即ち、通信装置が故障しているかを確認する(ステップS76)。
ステップS75で取得した、エラーが発生していると判定されたバイナリデータの内容と、自機へ戻った(受信した)テストフレームの内容とが、同様の内容であるかは、例えば、受信したテストフレームもエラーが発生したと判定されたバイナリデータも、全てのビットがゼロであるかや、受信したテストフレームもエラーが発生したと判定されたバイナリデータも、パリティビットエラーが発生しているか、或いは、受信したテストフレームもエラーが発生したと判定されたバイナリデータもフレーミングエラーが発生しているか等により判定される。
ステップS76でエラー内容の判定後、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラーが発生していると判定されたバイナリデータの内容と、自機へ戻った(受信した)テストフレームの内容とが、同様の内容であると判定すると、エラーの再現性があることから、例えば、送信元のMACアドレスに対応する通信装置、送信先のMACアドレスに対応する通信装置またはそれら通信装置の間の信号線Sに故障が発生しているという内容を示す判定結果情報を、ステップS71で読み出したMACアドレスおよび受信時刻に対応付けて、判定結果記憶部133に記憶する(ステップS77)。
また、ステップS76でエラー内容の判定後、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラーが発生していると判定されたバイナリデータの内容と、自機へ戻った(受信した)テストフレームの内容とが、同様の内容の内容ではないと判定すると、エラーの再現性がないことから、故障が発生している可能性がある内容を示す判定結果情報を、具体的には、例えば、送信元のMACアドレスに対応する通信装置、送信先のMACアドレスに対応する通信装置またはそれら通信装置の間の信号線Sに故障が発生している可能性があるという内容を示す判定結果情報を、ステップS71で読み出したMACアドレスおよび受信時刻に対応付けて、判定結果記憶部133に記憶する(ステップS77)。
その後、制御部100(エラー発生確認部109)は、判定結果記憶部133に記憶された判定結果情報、MACアドレスおよび受信時刻を、解析装置の名称と共に、通信I/F部150を介して、モニタ装置6へ送信し(ステップS81)、この判定処理を終了する。
ステップS73の判定で、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラー発生確認の指示がなかったと判定すると(ステップS73:Yes)、ステップS78を実行する。ステップS78では、制御部100(エラー発生確認部109)は、エラーの再現性確認を行っていないことから、エラーの再現性の有無が不明なため、故障が発生している可能性がある内容を示すコメントを、具体的には、例えば、送信元のMACアドレスに対応する通信装置、送信先のMACアドレスに対応する通信装置またはそれら通信装置の間の信号線Sに故障が発生している可能性があるという内容を示す判定結果情報を、ステップS71で読み出したMACアドレスおよび受信時刻に対応付けて、判定結果記憶部133に記憶する(ステップS78)。その後、制御部100(エラー発生確認部109)は、ステップS81を実行して、この判定処理を終了する。
また、ステップS72において、制御部100(エラーアドレス特定部107)は、例えば信号にノイズが著しく重畳された等でエラー内容に対応付けられたMACアドレスが受信情報記憶部131に記憶されていないことにより、エラーアドレス特定部107によるMACアドレスの読み出しができなかった場合(ステップS72:No)、ステップS79へ移行する。
ステップS79では、制御部100(接続先アドレス特定部108)は、エラー内容に対応付けられていない全てのMACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)を、受信情報記憶部131から読み出す(ステップS79)。具体的には、制御部100(接続先アドレス特定部108)は、エラー内容を含んでいない全ての受信情報を受信情報記憶部131から取得し、取得した受信情報から、MACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)を抽出する。これにより、制御部100(接続先アドレス特定部108)は、解析装置5−1〜5−3に接続されている全ての通信装置のMACアドレスを抽出することができる。なお、ステップS79では、制御部100(接続先アドレス特定部108)は、エラー内容に対応付けられていない全ての受信時刻も受信情報記憶部131から読み出す。
その後、制御部100(接続先アドレス特定部108)は、解析装置5−1〜5−3に接続されている全ての通信装置のMACアドレスを、即ち、ステップS79で読み出したMACアドレスを、これら通信装置のいずれか或いはそれらを接続する信号線Sに故障が発生している可能性がある内容を示すコメント情報、および受信時刻に対応付けて、判定結果記憶部133に記憶する(ステップS80)。このコメント情報は、例えば、MACアドレスに対応する通信装置のいずれか或いはそれらを接続する信号線Sに故障が発生している可能性がありますという内容を示す情報である。
その後、制御部100(接続先アドレス特定部108)は、ステップS81を実行して、即ち、判定結果記憶部133に記憶された判定結果情報(または、コメント情報)、MACアドレスおよび受信時刻を、解析装置の名称と共に、通信I/F部150を介して、モニタ装置6へ送信し(ステップS81)、この解析処理を終了する。
解析装置5−1〜5−3から送信された判定結果情報(または、コメント情報)、MACアドレスおよび受信時刻を受信し、表示データに変換等するモニタ装置6で実行される加工表示処理は、図12に示す通りである。
加工表示処理は、加工処理(図7参照)がモニタ装置6で実行中の場合に、判定結果情報(または、コメント情報)等が通信I/F部330で受信されると、実行が開始される。加工表示処理では、まず、制御部300(加工表示部303)は、受信したMACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)から、エラーに関係する通信装置を特定する(ステップS91)。具体的には、制御部300(加工表示部303)は、受信したMACアドレスを、MACアドレスを通信装置の名称と対応付けたテーブル(モニタ装置6の有する例えばフラッシュロムに記憶)から検索し、受信したMACアドレスに対応する通信装置の名称を特定することで、エラーに関係する通信装置を特定する。
次に、制御部300(加工表示部303)は、ステップS92で次の処理を実行する。即ち、制御部300(加工表示部303)は、特定した通信装置の名称と、受信した判定結果情報(または、コメント情報)とを、表示部320で画面として表示可能なデータ形式に加工する。そして、制御部300(加工表示部303)は、MACアドレスと共に受信した情報である受信時刻と一致する受信時刻を含んでいる表示データを、表示データ記憶部310から検索し、検索した表示データに(判定結果情報(または、コメント情報)を含まない表示データに)、加工後のデータを含め、これを、表示データ記憶部310に記憶する(ステップS92)。
ステップS92の実行後、制御部300(加工表示部303)は、ユーザによる入力部350の操作により指定された時間帯に属する受信開始時刻を含んでいる表示データを、解析装置5−1〜5−3毎に、表示データ記憶部310から取得する(ステップS93)。
その後、制御部300(加工表示部303)は、取得した表示データに含まれるバイナリデータ、波形、受信開始時刻、受信終了時刻、特定した通信装置の名称および判定結果情報(または、コメント情報)から画面を生成して、解析装置5−1〜5−3毎に、1つの時間軸上に、表示部320に表示する(ステップS94)。
その後、制御部300(加工表示部303)は、この加工表示処理を終了する。なお、制御部300(加工表示部303)は、このステップS94における表示部320への表示を、加工処理(図7参照)のステップS56で、画面表示を終了するユーザによる指示が行われたと判定されるまで(ステップS56:Yes)、継続する。
上述した加工表示処理のステップS94および加工処理(図7参照)のステップS54,S55により、表示部320に表示される画面の一例は、図13に示す通りである。なお、図13は、ユーザにより指定された時間帯に属する受信開始時刻を含んでいる表示データが、解析装置5−3の分は表示データ記憶部310に記憶されていなかった場合(解析装置5−1および解析装置5−2の分が表示データ記憶部310に記憶されていた場合)の例である。また、図13は、表示データ記憶部310から取得された解析装置5−2分の表示データに、エラー内容が含まれていた場合の例である。
ステップS53(図7参照)で、制御部300(加工部301)が、ユーザにより指定された時間帯に属する受信開始時刻を含む表示データとして、受信開始時刻が05秒01であり、受信終了時刻が05秒08であったものを取得したとすると、解析装置5−1の受信結果情報および解析装置5−2の受信結果情報を表す画面は、図13に示すように、バイナリデータ、波形およびエラー内容から構成される。具体的には、バイナリデータが、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、受信開始時刻および受信終了時刻に従って、1つの時間軸上に表示され、波形が、受信開始時刻および受信終了時刻に従って、05秒01〜05秒08の時間経過を示す時間軸上に表示されている。
この1つの時間軸を用いたバイナリデータおよび波形の表示により、ユーザは、解析装置5−2が受信した信号に含まれるバイナリデータの4ビット目が反転するエラーがあることや、4ビット目の反転は、05秒04に受信した信号の波形の振幅がノイズ等の影響により増加して、「0」ではなく、「1」と判定されたことによるものであり、解析装置5−2がケーブルLaを介して接続されている室内機用通信装置11−2には、ノイズ等の影響を抑制するといった対策が必要である、といった解析が可能である。
更に、メッセージと記載された枠内には、エラーに関係する通信装置の名称が用いられた、エラーに関係するメッセージが、加工表示部303により表示される。具体的には、エラー発生確認部109によるエラー発生確認が実行された場合、加工表示部303は、例えば、室外機用通信装置10、室内機用通信装置11−2、またはそれらに接続される信号線Sに故障が発生していますというメッセージを、枠内に表示する。
また、エラーアドレス特定部107によりMACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)が特定され、エラー発生確認部109によるエラー発生確認が実行されたものの、再現性がなかった場合、或いは、エラーアドレス特定部107によりMACアドレスが特定されたものの、エラー発生確認部109によるエラー発生確認が実行されなかった場合、加工表示部303は、例えば、室外機用通信装置10、室内機用通信装置11−2、またはそれらに接続される信号線Sに故障が発生している可能性がありますというメッセージを、枠内に表示する。
また、エラーアドレス特定部107によりMACアドレス(送信元のMACアドレスおよび送信先のMACアドレス)が特定されず、接続先アドレス特定部108によってMACアドレスが特定された場合、つまり、解析装置5−1〜5−3に接続されている全ての通信装置のMACアドレスが特定された場合、加工表示部303は、例えば、室外機用通信装置10、室内機用通信装置11−1または室内機用通信装置11−2のいずれか、またはそれらに接続される信号線Sに故障が発生している可能性がありますというメッセージを、枠内に表示する。
上述した通り、実施の形態2に係る解析装置5−1〜5−3およびモニタ装置6を備える表示装置4によれば、解析装置5−1〜5−3の各受信結果情報を、1つの時間軸上に表示する。具体的には、解析装置5−1〜5−3で取得されたバイナリデータを、バイナリデータを構成する各ビットの並び通りに、バイナリデータに対応付けられた受信開始時刻および受信終了時刻に従って、1つの時間軸上に信号線毎に表示する。よって、室外機用通信装置10や室内機用通信装置11−1〜11−2およびリモコン用通信装置12で送受信される信号に含まれるバイナリデータに、詳細には、バイナリデータの何処に、エラーが発生しているかといったユーザによる解析を可能にしている。これにより、ユーザは、エラーの発見がし易い。
また、表示装置4によれば、波形を、波形に対応付けられた受信開始時刻および受信終了時刻に従って、1つの時間軸上に信号線毎に表示する。よって、バイナリデータのエラーが何を要因として発生したのかのユーザによる要因解析を可能にしている。
また、表示装置4によれば、エラーに関係する通信装置の名称が用いられた、エラーに関係するメッセージを表示する。これにより、ユーザは、バイナリデータに発生したエラーの要因を作った箇所の絞込みを行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施の形態1の表示装置1では、解析装置2−1から送信されたバイナリデータ、波形および同一の時間経過を示す時間軸をモニタ装置3の表示部320の上段に表示し、解析装置2−2から送信されたバイナリデータ、波形および同一の時間経過を示す時間軸をモニタ装置3の表示部320の下段に表示したが、これに限られるものではない。
即ち、解析装置2−1から送信されたバイナリデータおよび波形と、解析装置2−2から送信されたバイナリデータおよび波形を、同一の時間経過を示す時間軸上に表示することを前提として、例えば、解析装置2−1から送信されたバイナリデータ、波形および時間軸をモニタ装置3の表示部320の左側に表示し、解析装置2−2から送信されたバイナリデータ、波形および時間軸をモニタ装置3の表示部320の右側に表示してもよい。
また、同様に、バイナリデータおよび波形を、同一の時間経過を示す時間軸上に表示することを条件として、例えば、解析装置2−1から送信されたバイナリデータ、波形および時間軸をモニタ装置3の表示部320の右上側に表示し、解析装置2−2から送信されたバイナリデータ、波形および時間軸をモニタ装置3の表示部320の左下側に表示してもよい。
その他にも、バイナリデータおよび波形を、同一の時間経過を示す時間軸上に表示することを条件として、例えば、解析装置2−1から送信されたバイナリデータ、波形および時間軸の表示領域を、解析装置2−2から送信されたバイナリデータ、波形および時間軸の表示領域よりも拡大或いは縮小して、モニタ装置3の表示部320に表示してもよい。
なお、上記実施形態において、表示装置1,4を制御するプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムを、コンピュータ等にインストールすることにより、図3、図4、図5、図7、図10、図11および図12に示す処理を実行する表示装置を構成することとしてもよい。
また、上述のプログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の図3、図4、図5、図7、図10、図11および図12に示す処理を、各OS(Operating System)が分担して実現する場合、又は、OSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、上述した実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。