JP5900403B2 - 搬送台車制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、走行駆動手段の作動により複数の物品移載箇所に亘る走行経路に沿って走行自在な物品搬送台車と、前記物品搬送台車に走行指令を指令する地上側走行制御手段とが設けられ、前記物品搬送台車が、自己の走行位置を検出する台車側位置検出手段と、前記走行駆動手段の作動を制御する台車側走行制御手段とを備えて構成され、前記台車側走行制御手段が、前記台車側位置検出手段にて検出された走行位置情報と前記地上側走行制御手段からの走行指令情報とに基づいて、前記物品搬送台車を前記走行経路に沿って目標走行位置に向けて走行させるべく、前記走行駆動手段の作動を制御するように構成されている搬送台車制御システムに関する。
このような搬送台車制御システムの従来例として、地上側走行制御手段から走行指令情報が与えられると、台車側走行制御手段が、物品搬送台車を、台車側位置検出手段にて検出された自己の走行位置と、走行経路や物品の移載箇所であるステーション等の位置情報を記録したマップの情報であるマップデータとに基づいて走行させるべく走行駆動手段を駆動するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の物品搬送台車は、台車側位置検出手段として、物品搬送台車側にレーザー光を投射及び受光自在な投受光部を設け、物品搬送台車が走行する領域に分散して上記レーザー光を反射する反射板を設け、投受光部から発せられて反射板にて反射されるレーザー光を上記投受光部にて検出することで、反射板の配設位置に係る情報に基づいて自己の位置を検出するレーザー式位置検出部と、走行駆動手段としての走行車輪の回転量を検出する走行距離検出エンコーダ等によって自己の走行移動量を検出する移動量検出部とを備えている。
そして、台車側走行制御手段は、レーザー式位置検出部にて検出したマップ上の自己の位置と地上側走行制御手段から指令された目標走行位置とに基づいて、マップに予め設定された走行経路より適切な走行経路を生成し、その走行経路に沿って自律走行すべく、上記走行距離検出エンコーダによって検出された物品搬送台車の走行移動量に基づいて走行駆動手段の駆動を制御する。
特開2005−067870号公報
このように構成される物品搬送台車において、例えば上記反射板からの反射光を検出できなくなったり、走行車輪がスリップして走行距離検出エンコーダの検出情報と実際の走行距離とに差異が生じる等して、台車側位置検出手段が検出する位置と実際の物品搬送台車の位置とにずれが生じてしまう場合がある。このように物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合、目標走行位置に到達すべく走行駆動手段を駆動すると、物品搬送台車の所定の走行経路とずれた位置を走行して、走行経路近傍に存在する干渉物と干渉したり、マップデータに記録された情報との整合がとれなくなり、異常時処理として物品搬送台車を停止させることになる等、当該ずれに起因する不都合が生じる虞があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合においても、そのずれに起因する不都合が生じる事態を事前に回避することができる搬送台車制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る搬送台車制御システムの第1特徴構成は、走行駆動手段の作動により複数の物品移載箇所に亘る走行経路に沿って走行自在な物品搬送台車と、前記物品搬送台車に走行指令を指令する地上側走行制御手段とが設けられ、前記物品搬送台車が、自己の走行位置を検出する台車側位置検出手段と、前記走行駆動手段の作動を制御する台車側走行制御手段とを備えて構成され、前記台車側走行制御手段が、前記台車側位置検出手段にて検出された走行位置情報と前記地上側走行制御手段からの走行指令情報とに基づいて、前記物品搬送台車を前記走行経路に沿って目標走行位置に向けて走行させるべく、前記走行駆動手段の作動を制御するように構成されたものであって、
前記複数の物品移載箇所を包含する検出対象領域における前記物品搬送台車の位置を地上側から検出する地上側位置検出手段と、前記台車側位置検出手段が検出した前記物品搬送台車の位置及び前記地上側位置検出手段が検出した前記物品搬送台車の位置の相対距離である照合差分距離が異常判別用設定距離より大きいときは、検出異常状態として異常対応処理を実行するシステム制御手段と、が設けられている点にある。
すなわち、台車側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置と、地上側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置との相対距離である照合差分距離が所定の距離よりも大きい場合、台車側位置検出手段又は地上側位置検出手段のいずれか又は双方が、実際の物品搬送台車の位置からずれた位置を物品搬送台車の位置として検出している虞がある。
そして、実際の物品搬送台車の位置からずれた位置が物品搬送台車の位置として検出されている場合、物品搬送台車をその状態のまま走行移動させると、物品搬送台車の所定の走行経路とずれた位置を走行して、走行経路近傍に存在する干渉物と干渉する等の不都合が発生する可能性がある。
これに対して、第1特徴構成によれば、台車側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置と、地上側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置との相対距離である照合差分距離が異常判別用設定距離より大きいときには異常対応処理を実行するものであるから、台車側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置に実際の物品搬送台車の位置とのずれが生じたときには、そのずれに対して不都合を回避すべく適切に対応することができる。
なお、上記異常処理としては、システム制御手段が台車側走行制御手段に対して制御指令を指令して、物品搬送台車を停止させることや、物品搬送台車の上限走行速度を低減させること等が考えられる。また、上記異常処理として、台車側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置に実際の物品搬送台車の位置とのずれが生じていることを作業者に対して報知することも考えられる。
このように、第1特徴構成によれば、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合に、そのずれに起因する不都合が生じる事態を事前に回避することができる搬送台車制御システムを提供できる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記地上側位置検出手段が、位置計測用の測位用無線信号を出力自在で前記物品搬送台車に備えられた台車用無線タグ、前記検出対象領域に存在する前記台車用無線タグから前記測位用無線信号を受信自在に構成された複数の受信装置、及び、前記複数の受信装置の受信情報に基づいて前記台車用無線タグの前記検出対象領域における位置を算出する位置算出部を備えて、前記台車用無線タグの前記検出対象領域における位置に基づいて前記物品搬送台車の位置を検出する無線式位置検出手段にて構成され、
前記検出対象領域に設定された参照用位置に、位置計測用の測位用無線信号を出力自在な位置参照用の参照用無線タグが位置固定状態で設置され、前記受信装置が、前記参照用無線タグから前記測位用無線信号を受信自在に構成され、前記位置算出部が、前記複数の受信装置の受信情報に基づいて、前記参照用無線タグの前記検出対象領域における位置を算出自在に構成され、前記システム制御手段は、前記参照用位置を記憶する記憶部を有し、かつ、前記位置算出部が算出した前記参照用無線タグの位置と前記参照用位置との距離であるタグ用照合差分距離がタグ計測異常判別用設定距離より大きいときは、タグ計測異常状態と判別してタグ計測異常対応処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、位置算出部は、複数の受信装置にて受信した台車用無線タグからの測位用無線信号に基づいて台車用無線タグの検出対象領域における位置を算出するように構成され、無線式位置検出手段が、位置算出部によって算出された台車用無線タグの検出対象領域における位置に基づいて、物品搬送台車の位置を検出する。
しかしながら、例えば、複数の受信装置が壁等の障害物に反射した測位用無線信号を受信するマルチパス受信状態となった場合等には、複数の受信装置の一部または全部が受信する反射波に基づいて位置算出部が台車用無線タグの位置を算出するので、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置と検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とにずれが生じる可能性がある。
このようなずれが生じると、無線式位置検出手段は、実際とは異なって算出された台車用無線タグの検出対象領域における位置に基づいて物品搬送台車の位置を検出することになるため、物品搬送台車の位置を正しく検出できなくなる。
そこで、第2特徴構成では、受信装置を、検出対象領域に設定された参照用位置に位置固定状態で設けられた位置参照用の参照用無線タグからの測位用無線信号を受信自在に構成し、位置算出部を、参照用無線タグからの測位用無線信号に基づいて参照用無線タグの検出対象領域における位置を算出自在に構成し、システム制御手段が、参照用無線タグの検出対象領域における設置位置である参照用位置と位置算出部が算出した参照用無線タグの位置との距離であるタグ用照合差分距離がタグ計測異常判別用設定距離より大きいか否かを判別している。そして、タグ用照合差分距離がタグ計測異常判別用設定距離より大きいときには、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置が検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とずれていると考え、タグ計測異常状態と判別して、タグ計測異常対応処理を実行することになる。
このように、第2特徴構成によれば、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置と検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とがずれた状態となった場合には、タグ計測異常対応処理が実行され、例えば、物品搬送台車の走行速度を減速させる等、無線式位置検出手段が物品搬送台車の位置を適切に検出できない状態で物品搬送台車を継続して走行させる事態を抑制することが可能となる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記システム制御手段が、前記タグ計測異常対応処理として、前記物品搬送台車に対して、減速又は停止させる走行抑制指令を指令する点にある。
すなわち、タグ計測異常状態となった状態のまま物品搬送台車を走行させると、地上側走行制御手段からの走行指令情報に基づいて物品搬送台車を走行させた場合に、その走行指令情報にて予定されている走行経路とは異なる経路を物品搬送台車が走行することになる。このような場合、作業者等が予測していない経路を物品搬送台車が走行することも考えられ、作業者が物品搬送台車に意図せず接近する状態となる等といった不都合が生じる虞がある。
これに対して、第3特徴構成によれば、上記のように、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置と検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とにずれが生じたときには、物品搬送台車を減速又は停止させるので、作業者等の干渉物は物品走行台車を回避し易く、また、物品搬送台車も停止している又は減速して走行しているので、作業者等の干渉物との干渉を回避し易い。また、物品搬送台車の走行を継続する場合にも、その走行速度を減速しているので、制動距離が短くなり、干渉物との干渉を回避し易い。
このように、第3特徴構成によれば、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置と検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とにずれが生じた場合でも、干渉物と干渉する等の不都合を事前に回避することができる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第4特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記システム制御手段が、前記タグ計測異常対応処理として、前記位置算出部にて算出した前記台車用無線タグの位置を、前記位置算出部が算出した前記参照用無線タグの位置と前記参照用位置との差に基づいて補正する位置補正処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、タグ計測異常状態となった状態のまま物品搬送台車を走行させると、地上側走行制御手段からの走行指令情報に基づいて物品搬送台車を走行させた場合に、その走行指令情報にて予定されている走行経路とは異なる経路を物品搬送台車が走行することになる。このような場合、作業者等が予測していない経路を物品搬送台車が走行することになり、作業者が物品搬送台車に意図せず接近する状態となるといった不都合が生じる虞がある。
このような場合、タグ計測異常対応処理として、物品搬送台車を停止又は減速させることも考えられる。この場合、作業者等によって、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置を、実際の位置に近づけるように補正することによって、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置と、検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とのずれを少なくすることができ、物品搬送台車の位置を適切に認識した状態で物品搬送台車を制御できる。
ところで、システム制御手段は、検出対象領域に設定された参照用位置を記憶しているから、位置算出部にて算出された参照用無線タグの検出対象領域における位置と、参照用無線タグが設置されている位置である参照用位置とがどの方向にどれだけずれているかを算出することができる。そこで、タグ計測異常状態となった場合には、実際の位置と位置算出部にて算出した台車用無線タグの位置を、検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置からずれが生じている位置算出部にて算出した台車用無線タグの位置を位置算出部が算出した参照用無線タグの位置と参照用位置とのずれに対応する分だけずらすことによって、位置算出部にて算出した台車用無線タグの位置を補正することができる。
したがって、第4特徴構成によれば、無線式位置検出手段が検出する台車用無線タグの検出対象領域における位置と検出対象領域において実際にその台車用無線タグが存在する位置とにずれが生じた場合においても、台車用無線タグの位置を補正することができ、物品搬送台車の位置を適切に認識した状態で物品搬送台車を制御できる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第5特徴構成は、上記第1〜4のいずれかの特徴構成に加えて、前記システム制御手段が、前記異常対応処理として、前記物品搬送台車に対して、当該物品搬送台車を減速又は停止させる走行抑制指令を指令する点にある。
すなわち、台車側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置と、地上側位置検出手段が検出した物品搬送台車の位置との相対距離である照合差分距離が異常判別用設定距離より大きかった場合でも、台車側走行制御手段は台車側位置検出手段が検出している自己の位置が実際の位置とずれていることを検知できないため、物品走行台車の走行を減速又は停止させるべく制御することができないのであるが、第5特徴構成によれば、照合差分距離が異常判別用設定距離より大きかった場合には地上側走行制御手段に対して物品搬送台車を減速又は停止させる走行抑制指令を指令するから、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合には、物品走行台車を減速又は停止させることができる。
つまり、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合、作業者等が予測していない箇所に物品搬送台車が存在したり、物品搬送台車が本来の走行経路ではない経路を走行する事態となっている可能性があるが、第5特徴構成によれば、上記のように物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じたときには、物品搬送台車を減速又は停止させるので、作業者等の干渉物は物品走行台車を回避し易く、また、物品搬送台車も停止している又は減速して走行しているので、作業者等の干渉物との干渉を回避し易い。また、物品搬送台車の走行を継続する場合にも、その走行速度を減速しているので、制動距離が短くなり、干渉物との干渉を回避し易い。
このように、第5特徴構成によれば、例えば物品搬送台車が走行経路からずれた位置の走行経路をそのまま走行した場合でも、干渉物と干渉する等の不都合を事前に回避することができる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第6特徴構成は、上記第5特徴構成に加えて、前記異常判別用設定距離として、第1異常判別用距離と、前記第1異常判別用距離よりも大きい第2異常判別用距離とが設定され、前記システム制御手段が、前記異常対応処理として、前記照合差分距離が前記第1異常判別用距離以上でかつ前記第2異常判別用距離未満である第1検出異常状態であると判別すると、前記物品搬送台車に対して、当該物品搬送台車の上限走行速度を低減させる速度制限指令を指令し、前記照合差分距離が前記第2異常判別用距離以上である第2検出異常状態であると判別すると、前記物品搬送台車に対して、当該物品搬送台車の走行を停止させる走行停止指令を指令する点にある。
すなわち、照合差分距離が第1異常判別用距離以上でかつ第2異常判別用距離未満である第1検出異常状態である場合には、物品搬送台車の上限走行速度を低減させ、照合差分距離が第2異常判別用距離以上である第2検出異常状態である場合には、物品搬送台車の走行を停止させることができる。
つまり、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じたにしても、そのずれの度合いが小さいとき、例えば、地上側位置検出手段の検出誤差程度の距離に収まっているときには、物品搬送車の走行を継続させたとしても、その後の台車側走行制御手段の制御によりそのずれが解消する可能性がある。
そこで、システム制御手段が、ずれの度合いが小さい第1検出異常状態と判別した場合には、物品搬送車の上限走行速度を低減させることによって、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とのずれを解消し易い状態にした上で、物品搬送車の作動を継続させることで、物品搬送車の位置の正常な状態への復旧を図って作業効率の低下を防止しながら、ずれに起因する不都合を抑制することができる。
また、上記ずれの度合いが大きいときには、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とに比較的大きなずれが生じている虞があり、物品搬送車をそのまま走行させると干渉物に干渉する等といったずれに起因する不都合が生じる可能性が高い。また、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とが大きくずれているから、物品搬送台車の作動を継続させたとしてもずれが復旧する見込みも小さい。
そこで、システム制御手段が、ずれの度合いが大きい第2検出異常状態と判別した場合には、物品搬送車の走行を停止させることによって、上記ずれに起因する不都合が発生する可能性が高まっている状態において、当該不都合の発生を早期に回避することができる。
このように、第6特徴構成によれば、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合において、そのずれの大きさに応じて物品搬送台車を適切に制御することができるため、ずれに起因する不都合が生じる事態を事前に回避することができながらも、物品搬送台車による作業の作業効率が低下することを抑制できる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第7特徴構成は、上記第1〜第6のいずれかの特徴構成に加えて、前記システム制御手段が、前記異常対応処理として、作業者が視認可能な表示手段、又は、作業者が聴取可能な音声出力手段にて、前記検出異常状態であることを報知する異常状態報知処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、作業者は、検出異常状態となったことを表示手段又は音声出力手段にて知得することができるので、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とにずれが生じた場合には、走行経路が設定された領域に侵入しないようにしたり、物品搬送台車の実際の走行位置と台車側位置検出手段が検出している位置とに生じたずれを是正すべく物品搬送台車位置修正作業を行うことができる。
このように、第7特徴構成によれば、作業者が検出異常状態となったことを知得することができるので、ずれに起因する不都合が生じる事態を事前に回避すべく対処することができる。
本発明に係る搬送台車制御システムの第8特徴構成は、上記第1〜第7のいずれかの特徴構成に加えて、前記地上側位置検出手段が、前記検出対象領域に存在する干渉物の位置を検出するように構成され、前記システム制御手段が、前記地上側位置検出手段にて検出した前記物品搬送台車と前記干渉物との位置関係に基づいて、前記干渉物と前記物品搬送台車との干渉を回避すべく前記物品搬送台車を制御するように構成されている点にある。
すなわち、地上側位置検出手段が物品搬送台車の位置に加えて検出対象領域に存在する干渉物の位置を検出するように構成されているから、検出対象領域における物品搬送台車と干渉物との相対位置関係を検出することができる。
そして、検出した物品搬送台車と干渉物との位置関係に基づいて、干渉物と物品搬送台車とが干渉する虞があるときはそれらの干渉を回避すべく、物品搬送台車に対して、走行速度を低減させたり走行を停止させる等の制御を行うことができる。
なお、従来でも、物品搬送台車にエリアセンサを設けて、干渉物との干渉を回避するよう制御しているが、上記のように地上側位置検出手段が検出対象領域に存在する干渉物の位置を検出するものであるから、より広い範囲における干渉物を検出することが可能であり、また、エリアセンサでは検出できないような干渉物も検出することが可能となる。
このように、第8特徴構成によれば、干渉物と前記物品搬送台車との干渉を適切に回避することができる。
第1実施形態の物品搬送設備の平面図 第1実施形態の搬送台車制御システムの制御ブロック図 第1実施形態の台車側位置検出手段を示す図 第1実施形態の照合差分距離を説明する図 第1実施形態の照合差分距離を是正せずに走行した場合の適正走行経路と異常走行経路との関係を説明する図 第1実施形態の異常対応処理を説明するフローチャート 第1実施形態の干渉回避処理を説明するフローチャート 第1実施形態のタグ照合差分距離を説明する図 第1実施形態のタグ計測異常対応処理を説明するフローチャート 第2実施形態のタグ計測異常対応処理を説明するフローチャート
〔第1実施形態〕
以下、本発明の搬送台車制御システムが備えられる物品搬送設備の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品搬送設備には、走行経路Lの側脇に設けられた物品移載箇所としての複数のステーションSと、複数のステーションSに亘る走行経路Lに沿って床面上を走行自在な無人の物品搬送台車1とが設けられている。そして、物品搬送台車1が走行経路Lに沿って自律走行して複数のステーションS間で物品B(パレット及びこれに載置支持された荷)を搬送するようになっている。
また、物品搬送設備では、物品搬送台車1のほか、外部から進入した作業者2が床面上を歩行して作業を行ったり、搭乗した運転者の操縦によりフォークリフト3が床面上を軌道の制限無く自由に走行して作業を行っている。
なお、図1では、走行経路Lを実線で図示しているが、これは物品搬送台車1が走行すべき仮想的な走行経路を示しているのであって走行車輪を案内するレールは設置されていない。
図2に示すように、物品搬送台車1には、駆動用走行車輪(図示せず)を回転駆動させる走行用モータ5と、従動用走行車輪(図示せず)を縦軸心周りに回転させて従動用走行車輪の向きを変更させる操向用モータ6とが設けられている。物品搬送台車1は、走行用モータ5にて駆動用走行車輪を回転駆動させて走行し、操向用モータ6にて従動用走行車輪の向きを変更させて走行方向を変更するように構成されている。
尚、走行用モータ5と操向用モータ6とで走行駆動手段7が構成されており、物品搬送台車1は、走行駆動手段7の作動により走行経路Lに沿って走行自在に構成されている。
図3に示すように、物品搬送設備には、走行経路Lの側方に位置する壁部などを利用して走行経路Lに対応するように複数の反射板9が配設されており、物品搬送台車1の上部には、レーザー光を水平面内に走査して、反射板9にて反射される反射光を受光する投受光部10が設けられている。
また、物品搬送台車1には、駆動用走行車輪の回転に伴ってパルス信号を出力するロータリーエンコーダ等の走行距離検出用の距離検出部11、及び、物品搬送台車1の向きを検出するレートジャイロ等の方位検出部12が備えられている。
尚、投受光部10と距離検出部11と方位検出部12とで、物品搬送台車1の走行位置を検出する台車側位置検出手段13が構成されており、この台車側位置検出手段13は、物品搬送台車1に備えられている。
物品搬送台車1には、走行駆動手段7の作動を制御する台車側走行制御手段としての台車側コントローラH1が設けられている。台車側コントローラH1は、台車側位置検出手段13にて検出された走行位置情報と地上側走行制御手段としての地上側コントローラH2からの走行指令情報とに基づいて、物品搬送台車1を走行経路Lに沿って目標走行位置に向けて目標走行速度で走行させるべく、走行駆動手段7の作動を制御するように構成されている。
つまり、台車側コントローラH1は、投受光部10にて受光する反射光の走査角情報及び複数の反射板9の位置情報に基づいて物品搬送台車1の現在位置を確認しながら、その現在位置情報、距離検出部11の検出情報、及び、方位検出部12の検出情報に基づいて、地上側コントローラH2から指令される走行指令にて指定されたステーションSに対応する目標走行位置に物品搬送台車1を走行経路Lに沿って目標走行速度で走行させるべく、走行用モータ5及び操向用モータ6の作動を制御するように構成されている。
走行経路Lは、上述の通り物品搬送台車1が走行すべき仮想の経路である。走行経路Lの経路情報がマップデータ8として台車側コントローラH1に記憶されており、台車側コントローラH1は、走行指令が指令されると走行経路Lに沿ったルートの設定を行う。
台車側コントローラH1には、通常走行速度として、物品搬送台車1が走行経路Lにおける直線状の経路部分を走行するときの高速走行速度と、物品搬送台車1が走行経路Lにおける曲線状の経路部分を走行するときの中速走行速度と、クリープ走行速度とが設定されている。また、高速走行速度や中速走行速度として、低負荷で走行するときの走行速度と高負荷で走行するときの走行速度とが設定されている。
ちなみに、本実施形態では、低負荷時の高速走行速度は200[m/分]、高負荷時の高速走行速度は160[m/分]、低負荷時の中速走行速度は60[m/分]、高負荷時の中速走行速度は40[m/分]、クリープ走行速度は5[m/分]に設定されており、低負荷時の高速走行速度、高負荷時の高速走行速度、低負荷時の中速走行速度、高負荷時の中速走行速度、クリープ走行速度の順に低速になるように設定されている。
尚、低負荷で走行するときとは、物品を支持していない空荷状態で走行するときであり、高負荷で走行するときとは、物品を支持している実荷状態で走行するときである。
また、物品搬送台車1には、当該物品搬送台車1の走行方向前方側における干渉物の存在を検出する存否検出手段としての干渉物センサ15と、干渉物センサ15の検出情報に基づいて走行駆動手段7の作動を制御する補助走行制御手段としてのセンサ制御部16と、物品搬送台車のバンパに干渉物が接触したことを検出するバンパセンサ26と、走行駆動手段7(走行用モータ5及び操向用モータ6)に対して電力を供給する電源17(バッテリー)と、その電源17から走行駆動手段7への電力の供給を遮断自在な電力遮断手段18とが設けられている。
ちなみに、干渉物センサ15及びバンパセンサ26が検出する干渉物とは、作業者2、フォークリフト3及び床面上に載置された物品等の物品搬送台車1と干渉する虞のあるものである。
センサ制御部16は、干渉物センサ15に内装されており、干渉物センサ15にて干渉物の存在が検出されると、その干渉物センサ15の検出情報に基づいて物品搬送台車1と干渉物との距離を判別するように構成されている。
また、走行経路Lの横側方に、壁が設置されている場合や、走行経路Lを走行する物品搬送台車1と干渉しないように床面上に物品保管棚が設置されたり、物品が床面上に直接置かれる場合があるが、このような壁や棚等の床面上に設置されている干渉物又は床に直接載置される物品のように床面上に存在が予定される干渉物の位置は、レイアウトマップとしてセンサ制御部16に予め記憶されている。そして、センサ制御部16は、予め位置が記憶されている干渉物を干渉物センサ15にて検出されたとしてもその検出情報はキャンセルして干渉物が存在していると判別しないようになっている。
図1では図示を省略しているが、走行経路Lに挟まれた領域には、例えば、物品Bを保管する物品保管棚が設けられたり、物品Bが積層状態で床に直接載置されたり、作業者2が操作する装置が設置されていたり等、物品搬送設備によって種々の構成が配置されることになる。
そして、センサ制御部16は、目標走行速度が通常走行速度に設定されている状態で、干渉物センサ15にて干渉物の存在が検出されると、その検出情報に基づく物品搬送台車1と干渉物との距離により、台車側コントローラH1にて設定される目標走行速度の上限速度を制限して減速させる、又は、走行駆動手段7に対する電力の供給を電力遮断手段18により遮断して物品搬送台車1を非常停止させるようになっている。
バンパセンサ26は、物品搬送台車1のバンパに内装されており、テープスイッチにて構成されている。そして、電力遮断手段18は、バンパセンサ26にてバンパに干渉物が接触したことが検出されるに伴って、走行駆動手段7に対する電力を遮断するように構成されている。
物品搬送設備の地上側には、物品搬送台車1に走行指令を指令する地上側コントローラH2が設けられており、台車側コントローラH1及び地上側コントローラH2には、互いに各種情報を送受信するための送受信装置14が設けられている。
そして、地上側コントローラH2は、物品を搬送する搬送元のステーションSや搬送先のステーションSを指定する搬送情報を台車側コントローラH1に送信するように構成されている。台車側コントローラH1は、走行位置情報と走行指令情報とに基づいて走行駆動手段7の作動を制御し、物品搬送台車1の走行位置情報を地上側コントローラH2に送信するように構成されている。
また、物品搬送設備の地上側には、走行経路Lが設定された領域を含む検出対象領域Eを検出対象として、その検出対象領域Eにおける物品搬送台車1の位置を地上側から検出する地上側位置検出手段19が設けられている。なお、地上側位置検出手段19は、物品搬送台車1のほかに干渉物をも検出自在に構成されている。
また、図4に示すように台車側位置検出手段13が検出した物品搬送台車1の位置P1と、地上側位置検出手段19が検出した物品搬送台車1の位置P2とがずれた場合、位置P1と位置P2との相対距離である照合差分距離Dが異常判別用設定距離Gより大きいときは、検出異常状態として異常対応処理を実行するシステム制御手段としてのシステム管理サーバH3が設けられている。
つまり、図5に示すように、位置P1と位置P2とが破線矢印V1で示すベクトルの方向にずれているとき、走行経路L1を走行すべく制御されているにもかかわらず、実際には破線で示す走行経路L1’を走行することになる。このようなずれは、位置P1と位置P2との相対距離である照合差分距離Dが異常判別用設定距離Gよりも小さい(たとえば、後述する無線式位置計測システム21の位置計測誤差よりも小さい)場合には問題とならないが、異常判別用設定距離Gよりも大きくなると、走行経路L近傍の物品に干渉する等、物品搬送台車1の走行に対して不都合が生じる虞がある。システム管理サーバH3は、このような不都合の発生を回避すべく、地上側位置検出手段19が検出した位置P1と位置P2との相対距離である照合差分距離Dが異常判別用設定距離Gより大きいときは、検出異常状態として異常対応処理を実行することになる。
地上側位置検出手段19は、検出対象領域Eの全体において干渉物等の位置を検出する無線式位置計測システム21にて構成されている。
無線式位置計測システム21は、位置計測用の測位用無線信号を出力自在な無線タグT(詳細には、物品搬送台車1に装備された台車用無線タグT1、作業者2に装備された作業者用無線タグT2、及び、フォークリフト3に装備されたフォーク用無線タグT3)と、検出対象領域Eに存在するそれら無線タグTからの測位用無線信号を受信自在な複数の親機23と、当該複数の親機23からの情報に基づいて無線タグTの検出対象領域Eにおける位置を算出する位置算出部24とを備えて構成されている。親機23は、図1に示す矩形状の検出対象領域E(一点鎖線で示す)の4つの隅角部に設けられている。本実施形態の無線式位置計測システム21は、位置計測用の無線信号としてUWB方式の7.25GHz〜10.25GHzの無線信号を用いており、無線タグTが、数ナノ秒という短いパルス信号を出力したときの複数の親機23に到達する時間のずれを位置算出部24が計測することで、平均誤差30cm程度の高い精度で無線タグTの3次元での位置を算出できるようになっている。
すなわち、本実施形態における台車用無線タグT1が本発明の台車用無線タグに相当し、本実施形態における複数の親機23が本発明の複数の受信装置に相当し、本実施形態における無線式位置計測システム21が本発明の無線式位置検出手段に相当する。
また、検出対象領域Eに設定された参照用位置(図1における位置R)には、位置計測用の測位用無線信号を出力自在な位置参照用の参照用無線タグT4が位置固定状態で設置されている。上記複数の親機23は、参照用無線タグT4が出力した測位用無線信号も受信自在に構成されており、上記位置算出部24は、複数の親機23が受信した参照用無線タグT4の測位用無線信号に基づいて、参照用無線タグT4の検出対象領域Eにおける位置を算出自在に構成されている。
さらに、無線式位置計測システム21は、位置算出部24が算出した無線タグTの位置に基づいて、当該無線タグTを装備した物品搬送台車1、作業者2及びフォークリフト3の位置を検出するように構成されている。具体的には、物品搬送台車1、作業者2及びフォークリフト3には夫々2個の無線タグTが装備されており、無線式位置計測システム21は、物品搬送台車1については2つの台車用無線タグT1の位置の平均をとった位置を当該物品搬送台車1の位置として検出し、作業者2については2つの作業者用無線タグT2の位置の平均をとった位置を当該作業者2の位置として検出し、フォークリフト3については2つのフォーク用無線タグT3の位置の平均をとった位置を当該フォークリフト3の位置として検出するように構成されている。
上記のように、無線式位置計測システム21が検出する位置情報は、無線タグTを装備した物品搬送台車1、作業者2、フォークリフト3、又は、参照用無線タグT4の位置情報であり、無線式位置計測システム21は、物品搬送台車1、作業者2、又はフォークリフト3に装備された無線タグTの位置情報に基づいて、物品搬送台車1、作業者2、又はフォークリフト3の位置を検出し、その位置情報をシステム管理サーバH3に送信するように構成されている。
無線タグTから送信される情報には、無線タグTが装備されたものの属性情報が含まれている。このため、無線式位置計測システム21は、無線タグTの情報から無線タグTがいずれの物品搬送台車1、作業者2、又はフォークリフト3であるかを判別できるように構成されている。
また、システム管理サーバH3は、検出対象領域Eに設定された参照用位置、すなわち、図1における位置Rの座標を記憶部に記憶している。位置Rの座標は、ハードディスク等の補助記憶装置に格納されたデータファイルに記録され、サーバプログラム実行時に主記憶装置に呼び出される。具体的には、図8に示すように、参照用位置Rの座標として(x0、y0)を記憶している。そして、参照用位置Rと位置Pvとが破線矢印V2で示すベクトルの方向にずれており、位置算出部24が算出した参照用無線タグT4の位置Pvと参照用位置Rとの距離であるタグ用照合差分距離Dtがタグ計測異常判別用設定距離Fより大きいときは、タグ計測異常状態と判別してタグ計測異常対応処理を実行するように構成されている。
次に、図6のフローチャートに基づいて、本発明の搬送台車制御システムが実行する異常対応処理を説明する。
システム管理サーバH3は、台車側位置検出手段13が検出した物品搬送台車1の位置P1{座標(x1,y1)}を取得する(ステップ#11)とともに、地上側位置検出手段19が検出した物品搬送台車1の位置P2{座標(x2,y2)}を取得する(ステップ#12)。
続いて、次式(1)にて、位置P1と位置P2との相対距離である照合差分距離Dを算出する(ステップ#13)。
Figure 0005900403
次に、照合差分距離Dが第1異常判別用距離G1以上であるか否かを判別する(ステップ#14)。ステップ#14にて、照合差分距離Dが第1異常判別用距離G1以上であると判別すると(ステップ#14:Yes)、続いて、照合差分距離Dが第2異常判別用距離G2以上であるか否かを判別する(ステップ#15)。
ステップ#15にて、照合差分距離Dが第2異常判別用距離G2以上であると判別すると(ステップ#15:Yes)、システム管理サーバH3は、物品搬送台車1の走行を停止させるべく、地上側コントローラH2に、物品搬送台車1の走行停止指令を指令する(ステップ#16)。
また、ステップ#15にて、照合差分距離Dが第2異常判別用距離G2以上であると判別されなかった場合(すなわち第2異常判別用距離G2未満であると判別した場合)には(ステップ#15:No)、システム管理サーバH3は、地上側コントローラH2に、物品搬送台車1の上限走行速度を、例えば上記高負荷時の中速走行速度としての40[m/分]に低減させる速度制限指令を指令する(ステップ#18)。
ステップ#16における走行停止指令の指令後、又は、ステップ#18における速度制限指令の指令後に、システム管理サーバH3は、図示しない表示灯又は表示装置又は音声出力手段によって、物品搬送台車1の走行位置が検出異常状態となったことを作業者に報知する異常状態報知処理を実行する(ステップ#17)。
ステップ#14にて、照合差分距離Dが第1異常判別用距離G1以上であると判別されなかった場合(ステップ#14:No)、又は、ステップ#17にて異常状態報知処理を実行すると、当該ルーチンを終了する。
上記図6のフローチャートにおいて、ステップ#16、ステップ#17、及び、ステップ#18が、本発明の異常対応処理に相当する。
すなわち、システム管理サーバH3は、異常対応処理として、物品搬送台車1に対して、当該物品搬送台車1を減速又は停止させる走行抑制指令を指令するように構成されている。
そして、システム管理サーバH3は、異常対応処理として、照合差分距離Dが第1異常判別用距離G1以上でかつ第2異常判別用距離G2未満である第1検出異常状態であると判別すると、物品搬送台車1に対して、当該物品搬送台車1の上限走行速度を低減させる速度制限指令を指令し、照合差分距離Dが第2異常判別用距離G2以上である第2検出異常状態であると判別すると、物品搬送台車1に対して、当該物品搬送台車1の走行を停止させる走行停止指令を指令するように構成されている。
図7のフローチャートに基づいて、本発明の搬送台車制御システムが実行する干渉回避処理を説明する。システム管理サーバH3は、地上側位置検出手段19が検出した物品搬送台車1の位置P2{座標(x2、y2)}を取得する(ステップ#21)とともに、干渉物としての作業者用無線タグT2又はフォーク用無線タグT3の位置Pnを取得する(ステップ#22)。
次に、上記#13と同様にして、位置P2と位置Pnとの間の距離である対干渉物間距離Dnを算出する(ステップ#23)。
続いて、対干渉物間距離Dnが干渉回避用距離G3より大きいか否かを判別する(ステップ#24)。#23にて、対干渉物間距離Dnが干渉回避用距離G3より小さいと判別すると(ステップ#24:Yes)、システム管理サーバH3は、干渉物(作業者2又はフォークリフト3)と物品搬送台車1との干渉を回避する干渉回避処理として、地上側コントローラH2に、物品搬送台車1の走行を停止させる走行停止指令を指令する(ステップ#25)。
#25の干渉回避処理の実行後、又は、#24にて対干渉物間距離Dnが干渉回避用距離G3より大きいと判別したときは、当該ルーチンを終了する。
すなわち、システム管理サーバH3が、地上側位置検出手段19にて検出した物品搬送台車1と干渉物との位置関係に基づいて、干渉物と物品搬送台車1との干渉を回避すべく物品搬送台車1を制御するように構成されている。
次に、図9のフローチャートに基づいて、搬送台車制御システムが実行するタグ計測異常対応処理を説明する。
システム管理サーバH3は、無線式位置計測システム21の位置算出部24が算出した参照用無線タグT4の位置Pvの位置座標{座標(x3,y3)}を取得する(ステップ#31)とともに、自己の記憶部に記憶している参照用位置Rの位置座標{座標(x0,y0)}を取得する(ステップ#32)。
続いて、次式(2)にて、参照用無線タグT4の位置Pvと参照用位置Rとの相対距離であるタグ用照合差分距離Dtを算出する(ステップ#33)。
Figure 0005900403
次に、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第1距離F1以上であるか否かを判別する(ステップ#34)。ステップ#34にて、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第1距離F1以上であると判別すると(#34:Yes)、続いて、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第2距離F2以上であるか否かを判別する(ステップ#35)。
ステップ#35にて、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第2距離F2以上であると判別すると(ステップ#35:Yes)、システム管理サーバH3は、物品搬送台車1の走行を停止させるべく、地上側コントローラH2に、物品搬送台車1の走行停止指令を指令する(ステップ#36)。
また、ステップ#35にて、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第2距離F2未満であると判別した場合には(ステップ#35:No)、システム管理サーバH3は、地上側コントローラH2に、物品搬送台車1の上限走行速度を、例えば上記高負荷時の中速走行速度としての40[m/分]に低減させる速度制限指令を指令する(ステップ#38)。
ステップ#36における走行停止指令の指令後、又は、ステップ#38における速度制限指令の指令後に、システム管理サーバH3は、図示しない表示灯又は表示装置又は音声出力手段によってタグ計測異常状態となったことを作業者に報知する異常状態報知処理を実行する(ステップ#37)。
ステップ#34にて、照合差分距離Dがタグ異常判別用第1距離F1以上であると判別されなかった場合(ステップ#34:No)、又は、ステップ#37にて異常状態報知処理を実行すると、当該ルーチンを終了する。
上記図9のフローチャートにおいて、ステップ#36及びステップ#37が本発明のタグ異常対応処理に相当する。
すなわち、システム管理サーバH3は、タグ計測異常対応処理として、物品搬送台車1に対して、当該物品搬送台車1を減速又は停止させる走行抑制指令を指令するように構成されている。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の搬送台車制御システムが備えられる物品搬送設備の第2実施形態を説明するが、本第2実施形態は上記第1実施形態においてタグ計測異常対応処理の内容が異なるのみであるので、重複する説明は省略し、タグ計測異常対応処理の内容のみを説明する。
図10に示すように、第2実施形態では、システム管理サーバH3は、無線式位置計測システム21の位置算出部24が算出した参照用無線タグT4の位置Pvの位置座標{座標(x3,y3)}を取得する(ステップ#41)とともに、自己の記憶部に記憶している参照用位置Rの位置座標{座標(x0,y0)}を取得する(ステップ#42)。
続いて、上記した式(2)にて、参照用無線タグT4の位置Pvと参照用位置Rとの相対距離であるタグ用照合差分距離Dtを算出する(ステップ#43)。
次に、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用距離F以上であるか否かを判別する(ステップ#44)。ステップ#44にて、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用距離F以上であると判別すると(#44:Yes)、システム管理サーバH3は、位置算出部24が算出した台車用無線タグT1、作業者用無線タグT2、又はフォーク用無線タグT3の位置を、参照用位置Rと位置Pvとのずれ(破線矢印V2で示すベクトル)分だけ変更する算出位置補正処理を実行する(ステップ#45)。また、ステップ#44にて、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用距離F以上ではない判別すると(#44:No)、上記検出位置補正処理は実行せずに処理を終了する。
このように、システム管理サーバH3は、タグ計測異常対応処理として、位置算出部24にて算出した台車用無線タグT1の位置を、位置算出部24が算出した参照用無線タグT4の位置Pvと参照用位置Rとの差に基づいて補正する位置補正処理を実行するように構成されている。
〔別実施形態〕
(1)上記第1及び第2実施形態では、物品搬送台車に人間が搭乗しないものを例示したが、物品搬送台車が自律走行するものであれば作業者等の人間が搭乗するものでもよい。また、搬送対象の物品としては、パレット及びこれに載置支持された荷以外に、カートンケース、コンテナ、又は、人間を含む動物等の生物であってもよい。
(2)上記第1及び第2実施形態では、台車側走行制御手段としての台車側コントローラH1と地上側走行制御手段としての地上側コントローラH2とを別体とし、夫々物品搬送台車1側と地上側とに備える構成を説明したが、台車側走行制御手段と地上側走行制御手段とを一体の走行制御手段として構成してもよい。このとき、一体とした走行制御手段は、地上側に設置してもよいし、物品搬送台車1に備えるように構成してもよい。
又、システム制御手段としてのシステム管理サーバH3を、上記台車側コントローラH1又は地上側コントローラH2のいずれかと一体として構成してもよいし、それら全てを一体とする構成としてもよい。
上記のように台車側コントローラH1、地上側コントローラH2、又はシステム管理サーバH3のうちのいずれか2つ又は全てを一体とする場合、単にハードウェアを1つにまとめる構成としてもよいし、そのハードウェアにおける演算処理部で処理を実行するプログラムをも1つにまとめる構成としてもよい。
(3)上記第1及び第2実施形態では、物品搬送台車1が、マップデータ8に記憶された走行経路Lに基づいて走行するように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、自己の自律判断のみによって自由に走行する物品搬送台車に適用してもよい。
(4)上記第1及び第2実施形態では、システム管理サーバH3が、照合差分距離Dが第1異常判別用距離G1以上でかつ第2異常判別用距離G2未満である第1異常検出状態と判別したときには地上側コントローラH2に速度制限指令を指令し、照合差分距離Dが第2異常判別用距離以上である第2異常検出状態と判別したときには走行停止指令を指令する構成としたが、異常判別用距離を1つとして、照合差分距離Dがその異常判別用距離以上となったときに異常対応処理を実行するように構成してもよい。このとき、異常対応処理として、速度制限指令を指令するようにしてもよいし、走行停止指令を指令するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、システム管理サーバH3が、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第1距離F1以上でかつタグ異常判別用第2距離F2未満である第1異常検出状態と判別したときには地上側コントローラH2に速度制限指令を指令し、タグ用照合差分距離Dtがタグ異常判別用第2距離F2以上である第2異常検出状態と判別したときには走行停止指令を指令する構成としたが、タグ異常判別用距離を1つとして、タグ用照合差分距離Dtがそのタグ異常判別用距離以上となったときにタグ計測異常対応処理を実行するように構成してもよい。このとき、タグ計測異常対応処理として、速度制限指令を指令するようにしてもよいし、走行停止指令を指令するようにしてもよい。
(5)上記第1及び第2実施形態では、異常状態報知処理として、作業者が視認可能な表示手段及び作業者が聴取可能な音声出力手段にて検出異常状態であることを報知するように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、振動発生機能付きの携帯端末にて検出異常状態であることを報知するように構成してもよく、作業者に検出異常状態であることを適切に報知可能なものであれば各種の構成を適用可能である。
(6)上記第1及び第2実施形態では、干渉物として、作業者2及びフォークリフト3を想定したが、これ以外にも、荷を載置したパレットに無線タグTを付加することで、パレット又はパレット載置物品を干渉物として検出してもよく、干渉物として検出する対象としては、上記実施形態で示した作業者2及びフォークリフト3に制限されない。
(7)上記第1及び第2実施形態では、無線タグTの無線信号が複数の親機23に到達する時間のずれに基づいて位置算出部24が無線タグTの位置を算出するものを例示したが、無線タグTの位置算出方法は他の方法でもよい。例えば、親機23が受信する無線タグTの無線信号の到達角度に基づき、親機23に対する無線タグTの方位を算出し、複数の親機23についての方位情報に基づいて無線タグTの位置を計測してもよい。また、複数の親機23についての到達時間のずれと方位情報を組み合わせて無線タグTの位置を計測してもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、地上側位置検出手段19として無線式位置計測システム21を利用する構成を説明したが、地上側位置検出手段19はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、検出対象領域Eを撮像可能なカメラと、そのカメラにて撮像した画像に基づいて物品搬送台車1の位置を特定する解析装置とを備えて構成してもよい。また、無線式位置計測システム21としてはUWBを用いたものを説明したが、この他にもGPSを利用したものや、PHS基地局を利用したものなど、各種の構成が適用可能である。
(8)上記第1及び第2実施形態では、物品搬送台車1、作業者2、又はフォークリフト3に対して無線タグTを1つだけ取付ける構成を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、物品搬送台車1、作業者2、又はフォークリフト3に対して無線タグTを2つ又はそれ以上取付ける構成としてもよい。
(9)上記第1及び第2実施形態では、台車側位置検出手段13が検出した物品搬送台車1の位置P1と、地上側位置検出手段19が検出した物品搬送台車1の位置P2とを、夫々2次元平面内の座標値(x,y)として検出し、照合差分距離Dの算出を、P1に対応する座標値とP2に対応する座標値とに基づいて、(式1)にて示す算出式にて算出する構成を説明したが、このような構成に代えて、高さ情報を加えた3次元の座標値(x,y,z)を用いて距離を算出するように構成してもよい。このように構成すれば、例えばスロープ等で高低差のある作業領域における物品搬送台車1の照合差分距離Dをも適切に算出することができる。
(10)上記第1及び第2実施形態では、システム管理サーバH3が、照合差分距離Dが第1異常判別用距離G1以上でかつ第2異常判別用距離G2未満であると判別した場合には、物品搬送台車1の上限走行速度を、上記高負荷時の中速走行速度としての40[m/分]に低減させる速度制限指令を指令するように構成したが、物品搬送台車1の上限走行速度としては、上記の高負荷時の中速走行速度以外にも、適切な上限走行速度として様々な速度を設定可能である。
(11)上記第1及び第2実施形態では、走行経路Lの全部が検出対象領域Eに含まれる構成を例示したが、走行経路Lの一部のみが検出対象領域Eに含まれるように構成してもよい。
(12)上記第1及び第2実施形態では、検出対象領域Eを単一のエリアにて構成したが、エリアに対応する親機23(上記実施形態では4個)を複数組設けて、検出対象領域Eを複数のエリアにて構成してもよい。
また、検出対象領域Eの形状及び検出対象領域Eに対する親機23の設置箇所は適宜変更可能である。例えば、検出対象領域Eの形状については上記実施形態のように矩形状ではなく円形に形成してもよい。また、例えば、親機23の設置箇所については、上記実施形態のように検出対象領域Eの周縁部に親機23を設けるのではなく、検出対象領域Eの内方側に親機23を設けてもよく、検出対象領域Eに対して親機を3個又は5個以上設けてもよい。
(13)上記第1及び第2実施形態では、干渉回避処理として、システム管理サーバH3が地上側コントローラH2に物品搬送台車1の走行を停止させる走行停止指令を指令する構成(図7における#25)を例示したが、このような構成に限定されるものではなく、干渉回避処理として、物品搬送台車1を減速させる減速指令を指令する構成としてもよい。
(14)上記第1及び第2実施形態では、無線式位置計測システム21の位置算出部24にて無線タグTの位置の算出を実行するごとに、タグ用照合差分距離を算出し、タグ用照合差分距離がタグ計測異常判別用設定距離Fより大きい場合にタグ計測異常対応処理を実行する構成を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えばシステムの起動時にタグ用照合差分距離の算出を行うように構成してもよい。この場合、例えば第1実施形態においては、作業者がタグ計測異常状態を解消すべく無線式位置計測システム21の調整作業を行うようにしてもよい。また、作業者がタグ計測異常状態を解消すべく無線式位置計測システム21の調整作業を行った後に、さらにタグ用照合差分距離の算出を行うように構成してもよい。
(15)上記第1実施形態においては、システム管理サーバH3が、タグ計測異常対応処理として、走行停止指令、又は、速度制限指令を指令し、その後に、表示灯又は表示装置又は音声出力手段によってタグ計測異常状態となったことを作業者に報知する異常状態報知処理を実行する構成を例示したが、これらの処理を実行した後に、さらに上記第2実施形態における検出位置補正処理を実行するように構成してもよい。
(16)上記第1及び第2実施形態では、検出対象領域Eに設定された1か所の参照用位置(図1における位置R)に、1つの参照用無線タグT4を設ける構成としたが、このような構成に限定されるものではなく、例えば検出対象領域Eに参照用位置を複数設定し、その複数の参照用位置の夫々に参照用無線タグT4を各別に設置し、システム管理サーバH3が、記憶している複数の参照用位置と、位置算出部24が算出した夫々の参照用位置に設置されている参照用無線タグT4の位置とのタグ用照合差分距離に基づいて、タグ計測異常状態であるか否かを判別するように構成してもよい。このとき、システム管理サーバH3が、複数の参照用無線タグT4の位置の平均値を算出し、その平均値に基づいて、参照用無線タグT4の位置Pvと参照用位置Rとの相対距離であるタグ用照合差分距離Dtを算出するように構成してもよい。
1 物品搬送台車
7 走行駆動手段
13 台車側位置検出手段
19 地上側位置検出手段
21 無線式位置検出手段
23 受信装置
24 位置算出部
B 物品
D 照合差分距離
Dt タグ用照合差分距離
E 検出対象領域
F タグ計測異常判別用設定距離
G 異常判別用設定距離
G1 第1異常判別用距離
G2 第2異常判別用距離
H1 台車側コントローラ
H2 地上側コントローラ
H3 システム管理サーバ
L 走行経路
R 参照用位置
S ステーション
T1 台車用無線タグ
T4 参照用無線タグ

Claims (8)

  1. 走行駆動手段の作動により複数の物品移載箇所に亘る走行経路に沿って走行自在な物品搬送台車と、前記物品搬送台車に走行指令を指令する地上側走行制御手段とが設けられ、
    前記物品搬送台車が、自己の走行位置を検出する台車側位置検出手段と、前記走行駆動手段の作動を制御する台車側走行制御手段とを備えて構成され、
    前記台車側走行制御手段が、前記台車側位置検出手段にて検出された走行位置情報と前記地上側走行制御手段からの走行指令情報とに基づいて、前記物品搬送台車を前記走行経路に沿って目標走行位置に向けて走行させるべく、前記走行駆動手段の作動を制御するように構成されている搬送台車制御システムであって、
    前記複数の物品移載箇所を包含する検出対象領域における前記物品搬送台車の位置を地上側から検出する地上側位置検出手段と、
    前記台車側位置検出手段が検出した前記物品搬送台車の位置及び前記地上側位置検出手段が検出した前記物品搬送台車の位置の相対距離である照合差分距離が異常判別用設定距離より大きいときは、検出異常状態として異常対応処理を実行するシステム制御手段と、が設けられている搬送台車制御システム。
  2. 前記地上側位置検出手段が、位置計測用の測位用無線信号を出力自在で前記物品搬送台車に備えられた台車用無線タグ、前記検出対象領域に存在する前記台車用無線タグから前記測位用無線信号を受信自在に構成された複数の受信装置、及び、前記複数の受信装置の受信情報に基づいて前記台車用無線タグの前記検出対象領域における位置を算出する位置算出部を備えて、前記台車用無線タグの前記検出対象領域における位置に基づいて前記物品搬送台車の位置を検出する無線式位置検出手段にて構成され、
    前記検出対象領域に設定された参照用位置に、位置計測用の測位用無線信号を出力自在な位置参照用の参照用無線タグが位置固定状態で設置され、
    前記受信装置が、前記参照用無線タグから前記測位用無線信号を受信自在に構成され、
    前記位置算出部が、前記複数の受信装置の受信情報に基づいて、前記参照用無線タグの前記検出対象領域における位置を算出自在に構成され、
    前記システム制御手段は、前記参照用位置を記憶する記憶部を有し、かつ、前記位置算出部が算出した前記参照用無線タグの位置と前記参照用位置との距離であるタグ用照合差分距離がタグ計測異常判別用設定距離より大きいときは、タグ計測異常状態と判別してタグ計測異常対応処理を実行するように構成されている請求項1記載の搬送台車制御システム。
  3. 前記システム制御手段が、前記タグ計測異常対応処理として、前記物品搬送台車に対して、減速又は停止させる走行抑制指令を指令する請求項2記載の搬送台車制御システム。
  4. 前記システム制御手段が、前記タグ計測異常対応処理として、前記位置算出部にて算出した前記台車用無線タグの位置を、前記位置算出部が算出した前記参照用無線タグの位置と前記参照用位置との差に基づいて補正する位置補正処理を実行するように構成された請求項2記載の搬送台車制御システム。
  5. 前記システム制御手段が、前記異常対応処理として、前記物品搬送台車に対して、当該物品搬送台車を減速又は停止させる走行抑制指令を指令する請求項1〜4のいずれか1項記載の搬送台車制御システム。
  6. 前記異常判別用設定距離として、第1異常判別用距離と、前記第1異常判別用距離よりも大きい第2異常判別用距離とが設定され、
    前記システム制御手段が、前記異常対応処理として、前記照合差分距離が前記第1異常判別用距離以上でかつ前記第2異常判別用距離未満である第1検出異常状態であると判別すると、前記物品搬送台車に対して、当該物品搬送台車の上限走行速度を低減させる速度制限指令を指令し、前記照合差分距離が前記第2異常判別用距離以上である第2検出異常状態であると判別すると、前記物品搬送台車に対して、当該物品搬送台車の走行を停止させる走行停止指令を指令する請求項5記載の搬送台車制御システム。
  7. 前記システム制御手段が、前記異常対応処理として、作業者が視認可能な表示手段、又は、作業者が聴取可能な音声出力手段にて、前記検出異常状態であることを報知する異常状態報知処理を実行するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送台車制御システム。
  8. 前記地上側位置検出手段が、前記検出対象領域に存在する干渉物の位置を検出するように構成され、
    前記システム制御手段が、前記地上側位置検出手段にて検出した前記物品搬送台車と前記干渉物との位置関係に基づいて、前記干渉物と前記物品搬送台車との干渉を回避すべく前記物品搬送台車を制御するように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の搬送台車制御システム。
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