JP5899555B2 - 加速度スイッチおよび電子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、加速度スイッチおよび電子デバイスに関する。
従来からの加速度スイッチとして、特許文献1に示されるような質量体内部に対向電極(中心体)を持ち、質量体を梁で支持する無指向性の加速度スイッチが用いられている。このような加速度スイッチについて、図1に基づき説明する。
図1は従来の加速度スイッチの断面図であり、この加速度スイッチ001は、周辺部(フレーム)101と、梁102と、質量体(錘)103と、対向電極104からなり、この梁102の一端を質量体103に固定し、梁102の他端を周辺部101に固定して、周辺部101が梁102で質量体103を支えるように構成されている。
また、加速度スイッチ001に印加される加速度に応じて、質量体103とこの質量体103の内部に配置されている対向電極104が接触することにより、この加速度スイッチ001に接続した外部装置が、振動を検出する。つまり、この加速度スイッチ001に加速度が加わると質量体103が動いて対向電極104と接触して、加速度スイッチがONとなる。なお、この加速度スイッチは、ノーマリーオフかつ無指向性のスイッチとして使用でき、また、半導体製造技術を使用することにより、シリコン単結晶をベースに作製可能なため、比較的小型かつ大量生産可能な点などの様々なメリットがある。
電子デバイスに搭載する加速度スイッチは小型化への要求が高いため、加速度スイッチの外形寸法は、より小さい方が有利となる。また、コストダウンへの要求も高く、半導体製造技術を使用し、加速度スイッチの外形寸法をより小さくして、一枚のウェハに多数の加速度スイッチを作製することがより有利となる。
特開平9−145740号公報
しかしながら、これは加速度スイッチを水平に設置した場合には有効であるが、加速度スイッチの使用方法によっては、無指向性の感度が有効でなくなり、所定の感度を得られなくなる場合もある。
例えば、加速度スイッチが水平面(鉛直方向と直角な平面、略水平面あるいはそれに準ずる平面を含む)に対して垂直に(鉛直方向に)保持された場合を考え、例えば感度を1G以下で作成すると、1Gの重力によりスイッチはON状態となってしまう。加速度スイッチが水平面に対して平行に保持された場合を図2(a)に示し、加速度スイッチが水平面に対して垂直に保持された場合を図2(b)に示す。図2(a)では水平面がXY平面で重力方向がZ方向で、図2(b)では水平面がXZ平面で重力方向がY方向(正確には、−Y方向)である。また感度を1G以下たとえば1Gで作成すると、スイッチを垂直にした場合、すでに重力加速度1Gが加わっているのでスイッチがON状態となってしまう。
具体的に、これ以降は簡便のため、質量体103と対向電極104に対応する質量体および対向電極のみ表示することとする。図2のAA'線はX方向(第二方向)における対向電極202の中心線を示し、BB'線はX方向における質量体201の中心線を示し、CC'線は後述する第一基板の厚み方向と直交するY方向(第一方向)における対向電極202と質量体201の中心線を示す。図2(a)における重力方向(鉛直方向)はZ方向で、図2(b)における重力方向はY方向である。なお、図2(a)において、AA'線とBB'線は一致している。
図2は、例えば1Gの感度を持つ加速度スイッチ002の場合である。図2(a)は加速度スイッチ002を水平に置いた場合の図で、対向電極202と質量体201の電極間隔との距離aは加速度スイッチ002が1Gの加速度を得た場合に質量体103が変位する距離に等しい。なお、対向電極202と質量体201の隙間は偏り無く全周にわたって距離aで統一されている。ここで、加速度スイッチ002を水平面に対して垂直に立てると質量体201が重力1Gにより重力方向(鉛直方向)に変位する。
図2(b)に示すように、Y方向が重力方向(鉛直方向)として、対向電極202と貫通孔(孔部)205のC側の壁面が接触する。この1Gで変位する量は質量体201の電極と対向電極202との距離aと等しいため、質量体201は対向電極202に接触してしまう。つまり、従来技術には、重力加速度などの感知しようとする加速度以外の加速度が加わる場合に、所定の加速度を感知できないという問題がある。なお、この接触により電気的に導通する電極は、質量体201と対向電極202の対向する側壁に形成されている。
そこで、本発明の目的は、上記加速度スイッチにおいて、重力加速度などの感知しようとする加速度以外の加速度が加わる場合でも所定の加速度を感知できるようにすることにある。
本発明は、このような課題を解決するために、以下の構成を備える。
本発明の加速度スイッチは、絶縁性材料からなる第一基板と、前記第一基板に固定したフレームと、前記フレームの内部に位置し前記フレームが支持する梁と、前記梁が支持し略中心に孔部を有する質量体と、前記孔部の内部に位置し前記第一基板に固定した中心体と、を有する加速度スイッチであって、前記第一基板が略水平に配置される状態で、第一方向において、前記質量体と前記孔部、前記質量体と前記中心体あるいは前記孔部と前記中心体の組み合わせのうち少なくとも一組の中心位置が一致していないことを特徴とする。
さらに、本発明の加速度スイッチは、前記フレームと前記中心体は、前記第一基板の反対側に位置し絶縁性材料からなる第二基板に固定したことを特徴とする。
さらに、本発明の加速度スイッチは、前記第二基板は、前記フレームと外部回路とを電気的に接続する第一貫通電極と、前記中心体と外部回路とを電気的に接続する第二貫通電極を有することを特徴とする。
さらに、本発明の加速度スイッチは、前記梁は1本梁であることを特徴とする。
さらに、本発明の加速度スイッチは、前記梁は円弧状の梁であることを特徴とする。
さらに、本発明の加速度スイッチは、前記孔部の側面と前記中心体の側面との距離は1μm以上、かつ20μm以下であることを特徴とする。
さらに、本発明の加速度スイッチは、前記孔部は、前記第一方向に対して平行な直線部と、前記第一方向および前記厚み方向と直交する第二方向に対して湾曲する円弧部と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明の電子デバイスは、上記の前記加速度スイッチを有し、前記加速度スイッチから出力される検出信号を検出し、前記検出信号に応じた所定の動作を行う回路と、を備える。
本発明によれば、感知すべき加速度とは別途の加速度が加わる場合でも、所定の感知すべき加速度を感知することができる。
これによって、この加速度スイッチを省電力用に、例えば少容量のバッテリーしか内蔵できないような電子デバイスに搭載すれば、人間の振動を検出しない時、すなわち、機器を使用しない時は動作を停止し、振動を検出した時、すなわち、機器を使用する時のみ、自動的に動作を開始して、無駄なバッテリーを使用しない電子デバイス(電子機器)を実現することができる。
従来から公知の加速度スイッチの模式的な正面図である。 従来から公知の加速度スイッチの動作を説明した正面図である。 本発明の実施例1に関する加速度スイッチの動作を説明した正面図である。 従来から公知の加速度スイッチの動作を説明した正面図である。 本発明の実施例2に関する加速度スイッチの動作を説明した正面図である。 本発明の実施例3に関する加速度スイッチの動作を説明した正面図である。 本発明の実施例4に関する加速度スイッチの動作を説明した正面図である。 本発明の加速度スイッチの実施例を示す模式的な横断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の一形態について図面を参照して説明する。
[実施例1]
図2に示した従来技術の説明で述べたように、加速度スイッチ002を水平面に対して垂直に立てた場合に、質量体201と対向電極202が接触しないように質量体201と対向電極202の距離を十分に取れば、加速度スイッチ002を水平面に対して垂直に立てても、質量体201と対向電極202は接触しない。以下、本発明の実施例1の詳細について、図3を用いて説明する。
図3のDD'線はX方向(第二方向)における対向電極302の中心線を示し、EE'線はX方向における質量体301の中心線を示し、FF'線はY方向(第一方向)における対向電極302と質量体301の中心線を示す。図3(a)における水平面がXY平面で重力方向(鉛直方向)はZ方向で、図3(b)における水平面がXZ平面で重力方向はY方向である。なお、図3(a)において、DD'線とEE'線は一致している。
図3(a)は、質量体301と対向電極302の距離を図3のY方向に十分取った加速度スイッチ003を水平に置いた場合の図である。ここで、質量体301の電極と対向電極302のF側の距離を3aとすると、加速度スイッチ003を水平面に対して垂直に立てた場合、aが1Gの相当するため、加速度スイッチ003にかかる重力1Gで質量体301が変位する距離はaとなり、質量体301と対向電極間の距離は3aとaとの差で2aとなる。この様子を図3(b)に示す。これにより1方向(図3(b)のY方向)の感度ではあるが、加速度スイッチ003を水平面に対して垂直に立てた場合であっても、加速度スイッチ003は図3(b)のY方向に2Gの感度を保持し、X方向に1Gの感度を保持することが可能となる。
つまり、本実施例は、質量体301の貫通孔305の形状を従来の貫通孔205の形状から変更した点に特徴がある。具体的に、質量体301の貫通孔305は、直線部305aと円弧部305bによって形成されている。貫通孔305はX方向において2つの直線部305aが互いに対向して形成され、Y方向において2つの円弧部305bが互いに対向して形成されている。なお、図3(a)において、対向電極302と直線部305aとの距離はD側とD'側との両方で距離aである。また、図3(a)において、対向電極302と円弧部305bとの距離はF側で距離3aであり、F'側で距離aである。
言い換えれば、図3(a)において後で説明する第一基板が略水平に配置される状態で、貫通孔305の中心は質量体301の中心から距離aだけF側にずれて配置されており、対向電極302が偏心している状態にある。つまり、図3(a)の加速度スイッチにおいて質量体301と対向電極302の中心は一致しており、質量体301および対向電極(中心体)302の中心と貫通孔(孔部)305の中心が距離aだけずれている形状を示している。
本実施例において、質量体302の貫通孔305は、直線部305aと円弧部305bによって形成されているとしたが、貫通孔305が全体的に円弧部によって形成される楕円形状であってもよい。その場合の楕円形状は、第二方向に対して短手方向となるとともに、第一方向に対して長手方向となるように構成することが可能である。
[実施例1の変形例]
先に示した通り、実施例1の加速度スイッチにおいて、貫通孔305の中心は質量体301の中心から距離aだけF側にずれて配置されており、見かけ上で対向電極302が偏心している状態にある。この変形例を以下に示す。実施例1の変形例は、図3(c)および図3(d)に示す。この図3(c)および図3(d)では、実施例1と変形例との違いについて明記し、実施例1と変形例で共通する部分は、説明を省略する。
変形例が実施例1と異なる部分は、対向電極302の偏心のメカニズムを変更した点にある。具体的には、図3(c)と図3(a)を比較すれば分かるように、図3(c)の加速度スイッチにおいて後で説明する第一基板が略水平に配置される状態で、質量体301と貫通孔(孔部)305の中心は一致しており、質量体301および貫通孔(孔部)305の中心と対向電極(中心体)302の中心が距離aだけずれている形状を示している。
なお、対向電極302と貫通孔305の各方向における距離は、実施例1と同じである。図3(c)において、対向電極302と直線部305aとの距離は距離aである。また、図3(c)において、対向電極302と円弧部305bとの距離はF側で距離3aであり、F'側で距離aである。
このような変形例を採用した場合でも、加速度スイッチ003の基板を水平面に対して垂直に立てた場合に、対向電極302と貫通孔305はY方向で接触することなく、加速度スイッチ003は図3(d)のY方向に2Gの感度を保持し、X方向に1Gの感度を保持することが可能となる。なお、図3(d)では加速度スイッチ003は、質量体301、貫通孔305および対向電極302の中心がすべて一致している状態を示している。
[実施例2]
次に感度が1G以上の加速度スイッチの場合について説明する。図4は、たとえば2Gの感度を持つ加速度スイッチ004の図である。図4のGG'線はX方向(第二方向)における対向電極402の中心線を示し、HH'線はX方向における質量体401の中心線を示し、II'線はY方向(第一方向)における対向電極402と質量体401の中心線を示す。図4(a)における水平面がXY平面で重力方向(鉛直方向)はZ方向で、図4(b)における水平面がXZ平面で重力方向はY方向である。なお、図4(a)において、GG'線とHH'線は一致している。
図4(a)は加速度スイッチ004を水平に置いた場合の図で、対向電極402と質量体401の電極との距離2bは加速度スイッチ004が2Gの加速度を得た場合に質量体401が変位する距離に等しい。なお、対向電極402と質量体401の隙間は偏り無く全周にわたって距離2bで統一されている。ここでbは加速度1Gで変位する距離である。
ここで、加速度スイッチ004を水平面に対して垂直に立てると、質量体401が重力1Gにより重力方向(鉛直方向)に変位する。例えば図4(b)に示すように、Y方向が重力方向(鉛直方向)として、対向電極402と貫通孔405のI側の壁面が接近する。このため、質量体の電極間隔と対向電極との距離は2bからbとなり縦方向(I側、重力方向上向き、鉛直方向上向き)の感度は1Gとなってしまう。この場合、加速度スイッチ004は、2Gの加速度を得た場合にONあるいはOFFに切り替わるように設計しているので、所望の動作を満足に実現することが困難である。
そこで、対向電極が重力方向下向き(鉛直方向下向き)にオフセット量bを持つように予め設計し、加速度スイッチを水平支持している状態で、対向電極の中心が貫通孔の中心よりオフセット量bだけ接近する構成として、以下に示す実施例2を検討している。
以下、本発明の実施例2の詳細について、図5を用いて説明する。図5のJJ'線はX方向(第二方向)における対向電極502の中心線を示し、KK'線はX方向における質量体501の中心線を示し、LL'線はY方向(第一方向)における対向電極502と質量体501の中心線を示す。図5(a)における水平面がXY平面で重力方向(鉛直方向)はZ方向で、図5(b)における水平面がXZ平面で重力方向はY方向である。なお、図5(b)において、JJ'線とKK'線は一致している。図5(a)は本目的の加速度スイッチ005を水平に置いた場合の図であり、質量体501の対向空間が1G分ずれているため対向電極502と質量体501の間隔とのL側の距離は3bで、L'側の距離はbとなっている。
ここで、本加速度スイッチ005を水平面に対して垂直に立てると質量体と対向電極の距離がL方向について1G分減じて2bとなる。この様子を図5(b)に示す。これにより、加速度スイッチを水平面に対して垂直に立てた場合でも所定の感度である2Gを保つことが可能となる。なお、この場合は、対向電極502と質量体501の距離は偏り無く全周にわたって距離2bで統一されている。
このように、本実施例2においては、実施例1の変形例で示したように、図5(a)の加速度スイッチにおいて後で説明する第一基板が略水平に配置される状態で、質量体501と貫通孔(孔部)505の中心は一致しており、質量体501および貫通孔(孔部)505の中心と対向電極(中心体)502の中心が距離bだけずれている形状を示している。
[実施例3]
次に、質量体の位置をオフセットする代わりに、対向電極の位置をオフセットする場合について説明する。ここでは、実施例2の変形例として、実施例1と同様に、オフセット量の有し方を工夫することができる。具体的に、後で説明する第一基板が略水平に配置される状態で、質量体601と対向電極602の中心は一致しており、質量体601および対向電極(中心体)602の中心と貫通孔(孔部)605の中心が距離bだけずれている形状を示す。
図6にその様子を示す。図6のMM'線はX方向(第二方向)における対向電極602の中心線を示し、NN'線はX方向における質量体601の中心線を示し、OO'線はY方向(第一方向)における対向電極602と質量体601の中心線を示す。図6(a)における水平面がXY平面で重力方向(鉛直方向)はZ方向で、図6(b)における水平面がXZ平面で重力方向はY方向である。なお、図6(b)において、MM'線とNN'線は一致している。
これにより、本加速度スイッチ006を水平面に対して垂直に立てると重力1Gにより質量体がbの距離変位して、質量体と対向電極の距離を2bに保つことが可能となる。この様子を図6(b)に示す。なお、この場合は、対向電極602と質量体601の距離は偏り無く全周にわたって距離2bで統一されている。
[実施例4]
次に、対向電極の形状を変形する場合について説明する。図7は、水平面に対して垂直にした場合にでも縦方向に2Gの感度を保てるようにできる別途の方法である。図7のPP'線はX方向(第二方向)における質量体701の中心線を示し、RR'線はX方向における対向電極702の中心線を示し、QQ'線はY方向(第一方向)における対向電極702と質量体701の中心線を示す。図7(a)における水平面がXY平面で重力方向(鉛直方向)はZ方向で、図7(b)における水平面がXZ平面で重力方向はY方向である。なお、図7(b)において、PP'方向とRR'方向は一致している。
対向電極702と質量体701の貫通孔705のQ側壁面との距離を3bに取り、対向電極702と質量体701の貫通孔705のQ'側壁面との距離をbとなるように変形する。この様子を図7(a)に示す。
この加速度スイッチ007を水平面に対して垂直に立てると質量体701が1G分変位して縦方向の上下とも2bの距離を取ることが可能となり、縦方向に2Gの感度を保つことができる。この様子を図7(b)に示す。
以上のように本発明により、重力加速度などの感知しようとする加速度以外の負荷が加わる場合でも所定の加速度を感知できるようになる。特に、予め加速度スイッチが重力方向(鉛直方向)に対して、どの向きに支持されるかを認識することで、上述した実施例1〜4のように設計時に対応することができる。なお、これらの実施例では、便宜上図面上下方向あるいは紙面方向が重力方向(鉛直方向)であると仮定して記載したが、本発明はこれらの図面に描いた実施例に限られるものではない。
なお、上記発明による加速度スイッチは上記例のみではなく、上記例の組み合わせでも有効である。また、上記加速度スイッチを水平に置いて使用する場合などには、方向によって異なる感度を得る加速度スイッチとしても有効である。このような加速度スイッチは、振動または加速度が与えられる頻度が方向によって違いがある場合など、予め認識できる振動または加速度の方向性に従い、所望の機器に支持すればよい。
特に、本発明の実施例においては、加速度スイッチの質量体が重力加速度の影響を受けて、重力加速度の影響を受けていない状態と比較して質量体の位置が移動する場合を検討した。このような場合は、重力加速度の方向である鉛直方向に加速度スイッチを備えた電子デバイスが振動することが多く。そのような場合でも鉛直方向である各図面の(b)図において示すように、Y方向の+側でも−側でも対向電極と貫通孔との距離が均一になるように構成した。これによって、鉛直方向の均一な外部振動に対して、電子デバイスの鉛直方向+側でも−側でも、加速度スイッチに同質の感度をもたらすことができる。
以下、加速度スイッチの構成について図1と図8を用いて説明する。まず、加速度スイッチ001の第2基板は、図1の外側から内側に向かって、基板周辺部101、梁102、質量体103、および対向電極104の順に構成されている。質量体103の孔部の側面と対向電極の側面との距離は1μm以上、かつ20μm以下である。
基板周辺部101は、後述する梁102との接合部を除いて、図1におけるその略中心を円柱状にくりぬいた内周形状(基板内面101a)を有している。そして、基板周辺部101は、図8における第1基板105と第3基板106によって図8における上側と下側から挟まれている。基板周辺部101が挟まれる形態は特に限定されないが、本実施例では、図1に示す基板周辺部101の斜線部全幅にわたって、第1基板105と第3基板106によって挟まれる形態を示している。
質量体103は、図1における質量体内面103aと質量体外面103bを有する環状(円筒形状)に形成されており、基板周辺部101の円柱状にくりぬかれた基板内面101aの内側に位置している。さらに、質量体103は、図8における第1基板105と第3基板106に接することなく、第1基板105と第3基板106との間にそれぞれ空隙を介して位置している。
梁102は、基板周辺部101と質量体103とを接続するとともに、弾性を有し基板周辺部101と質量体103の隙間を略一周するように形成されている。具体的に、梁102の一端は、基板内面101aの図面下側で基板周辺部101に接続され、梁102の他端は、質量体外面103bの図面下側で質量体103に接続されている。さらに、質量体103と同様に、梁102は、図8における第1基板105と第3基板106に接することなく、第1基板105と第3基板106との間にそれぞれ空隙を介して位置している。なお、図8における梁102の上面は質量体103の上面と面一であるが、梁102の上面を基板周辺部101と第一基板105との接続面と面一にすることも可能である。また、図8における梁102の上下幅は質量体103の上下幅よりも薄く形成されている。
対向電極104は、円柱形状であって、質量体内面103aの内側に位置するとともに、加速度スイッチ001の略中心に位置している。また、対向電極104の中心は、基板周辺部101および質量体103の中心と略一致している。さらに、対向電極104は、図8における第1基板105と第3基板106によって図8における上側と下側から挟まれている。なお、先に記載した「第一基板の厚み方向」とは、図8のSS'線に平面視直交する方向である。
貫通電極107および108は、本実施例では図8における第1基板105の上面から深さ方向にむけて、先端が細くなるような形状または円錐形状を有している。そして、貫通電極107および108は、互いに接することなく、図8における基板周辺部101および対向電極104にそれぞれ接する深さまで第1基板105を貫いて形成されている。また、貫通電極107および108と、基板周辺部101および対向電極104とを確実に接続するために、基板周辺部101および対向電極104にそれぞれ凹部101bおよび104bを形成し、貫通電極107および108の先端が凹部101bおよび104bに入り込むようにした。なお、貫通電極の役割は、基板周辺部101および対向電極104の電気的導通をそれぞれ取るものであるから、基板周辺部101および対向電極104にそれぞれ接していれば、どのような形状でも構わない。
ここで、基板周辺部101と対向電極104は、図8における第1基板105と第3基板106によって挟まれているが、上述のとおり第1基板105と第3基板106は絶縁材料で形成されているため、基板周辺部101と対向電極104が電気的に導通することはない。
なお、本実施例では、第1基板105と、基板周辺部101および対向電極104と接している表面は、基板周辺部101側および対向電極104側に突出するように形成している。これは、上述した梁102および質量体103と、第1基板105との間に容易に空隙を設けることを目的としたものである。そのため、第3基板106と、基板周辺部101および対向電極104と接している表面において、第3基板106が基板周辺部101側および対向電極104側に突出するように形成することも可能である。
ここで、加速度が加わると加速度スイッチ001全体は運動し、梁102で支えられた質量体103は運動しないため、質量体内部の空間にある対向電極104と質量体103が接触する。これにより、電気的導通が対向電極104から質量体103、梁102、基板周辺部101、貫通電極107を通り外部接点とつながる。また対向電極104はもう一つの貫通電極108を通じて外部接点とつながる。なお、質量体103の貫通孔(孔部)の側面と対向電極104(中心体)の側面との距離は1μm以上、かつ20μm以下である。
これによりこの加速度スイッチは、振動の強さがある一定値以上になれば加速度スイッチはオン(貫通電極107と108間の導通がとれた状態)し、振動の強さが一定値以下になればオフ(貫通電極107と108間の導通がとれていない状態)する。
001 従来の加速度スイッチ
101 従来の加速度スイッチの周辺部
102 従来の加速度スイッチの梁
103 従来の加速度スイッチの質量体(錘)
104 従来の加速度スイッチの対向電極
002 従来の加速度スイッチ
201 従来の加速度スイッチの質量体(錘)
202 従来の加速度スイッチの対向電極
003 実施例1の加速度スイッチ
301 実施例1の加速度スイッチの質量体(錘)
302 実施例1の加速度スイッチの対向電極
004 従来の加速度スイッチ
401 従来の加速度スイッチの質量体(錘)
402 従来の加速度スイッチの対向電極
005 実施例2の加速度スイッチ
501 実施例2の加速度スイッチの質量体(錘)
502 実施例2の加速度スイッチの対向電極
006 実施例3の加速度スイッチ
601 実施例3の加速度スイッチの質量体(錘)
602 実施例3の加速度スイッチの対向電極
007 実施例4の加速度スイッチ
701 実施例4の加速度スイッチの質量体(錘)
702 実施例4の加速度スイッチの対向電極

Claims (8)

  1. 絶縁性材料からなる第一基板と、前記第一基板に固定したフレームと、前記フレームの内部に位置し前記フレームが支持する梁と、前記梁が支持し略中心に孔部を有する質量体と、前記孔部の内部に位置し前記第一基板に固定した中心体と、を有する加速度スイッチであって、
    前記第一基板が略水平に配置される状態で、前記第一基板の厚み方向と直交する第一方向において、前記質量体と前記孔部、前記質量体と前記中心体あるいは前記孔部と前記中心体の組み合わせのうち少なくとも一組の中心位置が一致しておらず、
    前記第一基板が水平面に対して垂直に立てた場合、前記第一基板の厚み方向と直交する第一方向において、前記孔部と前記中心体の中心位置が一致することを特徴とする加速度スイッチ。
  2. 前記フレームと前記中心体は、前記第一基板の反対側に位置し絶縁性材料からなる第二基板に固定したことを特徴とする請求項1に記載の加速度スイッチ。
  3. 前記第二基板は、前記フレームと外部回路とを電気的に接続する第一貫通電極と、前記中心体と外部回路とを電気的に接続する第二貫通電極を有することを特徴とする請求項2に記載の加速度スイッチ。
  4. 前記梁は1本梁であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の加速度スイッチ。
  5. 前記梁は円弧状の梁であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の加速度スイッチ。
  6. 前記孔部の側面と前記中心体の側面との距離は1μm以上、かつ20μm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の加速度スイッチ。
  7. 前記孔部は、前記第一方向に対して平行な直線部と、前記第一方向および前記厚み方向と直交する第二方向に対して湾曲する円弧部と、を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の加速度スイッチ。
  8. 請求項1に記載の前記加速度スイッチを有し、前記加速度スイッチから出力される検出信号を検出し、前記検出信号に応じた所定の動作を行う回路と、を備える電子デバイス。
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