JP5899421B2 - 合成樹脂シートの厚み制御方法 - Google Patents

合成樹脂シートの厚み制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5899421B2
JP5899421B2 JP2012109103A JP2012109103A JP5899421B2 JP 5899421 B2 JP5899421 B2 JP 5899421B2 JP 2012109103 A JP2012109103 A JP 2012109103A JP 2012109103 A JP2012109103 A JP 2012109103A JP 5899421 B2 JP5899421 B2 JP 5899421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
resin sheet
thickness
stretched
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012109103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013233773A (ja
Inventor
英行 谷
英行 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2012109103A priority Critical patent/JP5899421B2/ja
Publication of JP2013233773A publication Critical patent/JP2013233773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5899421B2 publication Critical patent/JP5899421B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、絞り成形、真空成形に用いる合成樹脂シートの厚み制御方法に関するものである。
図2(a)に示す様に、基材51の上部51a、側部51bを合成樹脂シート50で被覆する場合、基材51を合成樹脂シート50ごと金型52内に圧入し、図2(b)に示す様に、絞り成形が実施される。
その際、合成樹脂シート50の一部が伸張される。そして、合成樹脂シート50の厚みは、基材51の上部51aを被覆する部分が厚みtとなり、側部51bを被覆する部分が厚みt1(t>t1)となる。
すなわち、合成樹脂シート50における上部51aを被覆する部分はほとんど伸張されず、厚みtが維持され、側部51bを被覆する部分のみが伸張され、その分だけ側部51bを被覆する部分の厚みt1は、元の厚みtよりも薄くなる。
絞り成形や真空成形を実施する場合、成形後の合成樹脂シートの厚みを一定に保つのは非常に困難である。そして、成形時に合成樹脂シート50の伸張する部位(側部51bを被覆する部位)が、極端に薄くなり過ぎて破れ易くなることがある。よって、成形時に伸張する部位が薄くなることを考慮して、使用する合成樹脂シート50の厚みtが予め選定される。その結果、成形時に伸張する部位が破れることを防止できる一方で、伸張しない部位(上部51aを被覆する部位)が、必要以上の厚みtになる。
一方、特許文献1に開示されている表面保護シートの発明では、表面保護シートの素材そのものを工夫し、適度な柔軟性を備えることにより、成形時に伸張する部位が破れることを防止している。すなわち、特許文献1に開示されている表面保護シートでは、従来の様に、使用するシートの厚みを選定する必要がない。
特開2005−89547号公報
ところで、特許文献1に開示されているように、シート自身の素材を、特定の成分を有するものに限定してしまうと、既製の合成樹脂シートを使用することができない。そのため、絞り成形や真空成形を実施する際に、必要な合成樹脂シートを、その都度製造しなければならず、手間と製造コストが余計に掛かってしまう。
そこで、本発明は、既製の合成樹脂シートを使用し、絞り成形や真空成形を実施した後の合成樹脂シートの厚みを一定に保つことができる、合成樹脂シートの厚み制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、絞り成形、又は真空成形に用いる合成樹脂シートの、成形後の厚みを制御する方法であって、成形前の合成樹脂シートにおける厚みを制御する部位のうち伸張される部位に、伸張性を有する比較的柔らかい合成樹脂塗料を付着させ、伸張させたくない部位に、伸張性が小さい比較的硬い合成樹脂塗料を付着させることを特徴とする合成樹脂シートの厚み制御方法である。

請求項1に記載の発明では、成形時に、合成樹脂塗料の特性に応じた伸張性が発揮される。また、合成樹脂塗料は、合成樹脂シートと一体化してシートの一部を構成するので、合成樹脂シートにおける伸張した部位の厚みを補完する。よって、合成樹脂シートにおける合成樹脂塗料を付着させた部位が、薄くなり過ぎることがない。すなわち、成形後の合成樹脂シートの厚みが均一に制御される。
又、合成樹脂シートの伸張を許容する部位に、伸張性を有する合成樹脂塗料を付着させ、合成樹脂シートの伸張を抑制する部位に、伸張性が低い合成樹脂塗料を付着させる合成樹脂シートの厚み制御方法が考えられる。
上記の合成樹脂シートの厚み制御方法では、合成樹脂シートの伸張を許容する部位に、伸張性を有する合成樹脂塗料を付着させるので、成形時に、合成樹脂シートの当該部位は、合成樹脂塗料と共に伸張する。また、合成樹脂シートの伸張を抑制する部位に、伸張性が低い合成樹脂塗料を付着させるので、成形時に、合成樹脂シートの当該部位の伸張が抑制される。
そのため、合成樹脂塗料は合成樹脂シートを補完し、合成樹脂シートの伸張させたい部位を伸張させ、伸張させたくない部位を伸張させずに済む。よって、合成樹脂シートの厚みを任意に制御することができる。
本発明の合成樹脂シートの厚み制御方法によれば、絞り成形や真空成形の実施後の合成樹脂シートの厚みを制御することができる。
(a)は、合成樹脂シートに合成樹脂塗料を塗布している状態を示す正面断面図であり、(b)は、合成樹脂塗料が塗布された合成樹脂シートで、基材を被覆する直前の状態を示す正面断面図であり、(c)は、絞り成形によって基材を合成樹脂シートで被覆した状態を示す正面断面図であり、(d)は、合成樹脂シートで被覆された基材の、脱型された状態を示す正面断面図である。 (a)は、基材を合成樹脂シートで被覆する直前の状態を示す正面断面図であり、(b)は、基材を合成樹脂シートで被覆した状態を示す正面断面図である。
以下では、本発明の合成樹脂シートの厚み制御方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明は、実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって、本発明が制限して理解されるべきではない。
図1(a)に示す合成樹脂シート1は、厚みTを有する円形のシートである。また、合成樹脂シート1は、内側形成面1aと外側形成面1bとを有している。この合成樹脂シート1で、図1(b)に示す基材5を被覆する。基材5は、上面(表面)5aと、側面(表面)5bを有する肉厚円板形状の物品である。
図1(a)に示す様に、合成樹脂シート1に外周領域8と内周領域9を設定する。外周領域8は、合成樹脂シート1の外側の環状に連続する領域であり、内周領域9は、外周領域8の内側の領域である。
図1(a)に示す様に、合成樹脂シート1の内側形成面1a側であって、外周領域8に向けてインクジェットノズル2から合成樹脂塗料3が噴射される。インクジェットノズル2は、合成樹脂シート1の環状の外周領域8に沿って移動しながら合成樹脂塗料3を噴射する。そして、合成樹脂シート1の外周領域8には、塗布された合成樹脂塗料4が蓄積する。すなわち、合成樹脂塗料4は、合成樹脂シート1の外周領域8上に、環状に塗布されている。
次に、図1(b)に示す様に、合成樹脂シート1の外側形成面1b側に、金型6を配置する。また、合成樹脂シート1の内側形成面1a側に、基材5を配置する。基材5の直径は、合成樹脂シート1の内周領域9の直径よりも若干大きい。
図1(c)に示す様に、この基材5を、合成樹脂シート1ごと金型6内に圧入する。基材5の上面5aには、合成樹脂シート1の内側形成面1aの内周領域9(図1(a))が密着する。また、基材5の上面5aの縁に沿って、合成樹脂シート1が折り曲げられ、基材5が金型6内に深く挿入されるにつれて、合成樹脂シート1の外周領域8が伸張する。
外周領域8に塗布された合成樹脂塗料4は、伸張性を有している。そのため、合成樹脂シート1は伸張し易い。また、合成樹脂シート1が伸張すると、合成樹脂シート1における伸張した部位は薄くなり、薄肉部7が形成される。
この薄肉部7と基材5の間には、合成樹脂塗料4が充満する。すなわち、合成樹脂シート1が伸張して変形し厚みが薄くなると、薄肉部7と基材5の間に負圧が生じる。その際、流動性を有する合成樹脂塗料4が、この負圧に引き寄せられて、薄肉部7と基材5の側面5bの間に入り込み、薄肉部7を補完する。よって、基材5と合成樹脂シート1の間に、空隙部分が生じにくくなる。
そして、図1(d)に示す様に脱型すると、基材5の上面5aと側面5bは、均一の厚みT1(T=T1)の合成樹脂シート1で被覆されている。合成樹脂塗料4は、合成樹脂シート1の内側形成面1a(基材5と密着する面)に塗布されているので、外観して合成樹脂塗料4を目視することはできない。よって、合成樹脂シート1で被覆された基材5の見栄えは良好である。
この様に、成形後の合成樹脂シート1の厚みを均一化する場合には、伸張される部位に比較的柔らかい(伸張性を有する)合成樹脂塗料4を塗布する。逆に、合成樹脂シート1に伸張させたくない部位がある場合には、その部位に比較的硬い(伸張性が小さい)合成樹脂塗料を塗布する。例えば、合成樹脂シート1の内周領域9を伸張させたくない場合には、成形前に、内周領域9に伸張性が小さい合成樹脂塗料を塗布しておく。これにより、絞り成形を実施した後の合成樹脂シート1の厚みを任意に制御することができるようになる。この場合、事前にシミュレーションすることにより、精度良く合成樹脂シートの厚みを制御できる。
以上のように、真空成形や絞り成形を実施する場合においても、合成樹脂シート1の厚みを制御することができる。
1 合成樹脂シート
3 噴射された合成樹脂塗料
4 合成樹脂シートに付着した合成樹脂塗料
7 合成樹脂シートの薄肉部(伸張する部位)
T1 合成樹脂シートの成形後の厚み

Claims (1)

  1. 絞り成形、又は真空成形に用いる合成樹脂シートの、成形後の厚みを制御する方法であって、
    成形前の合成樹脂シートにおける厚みを制御する部位のうち伸張される部位に、伸張性を有する比較的柔らかい合成樹脂塗料を付着させ、伸張させたくない部位に、伸張性が小さい比較的硬い合成樹脂塗料を付着させることを特徴とする合成樹脂シートの厚み制御方法。
JP2012109103A 2012-05-11 2012-05-11 合成樹脂シートの厚み制御方法 Expired - Fee Related JP5899421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109103A JP5899421B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 合成樹脂シートの厚み制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109103A JP5899421B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 合成樹脂シートの厚み制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013233773A JP2013233773A (ja) 2013-11-21
JP5899421B2 true JP5899421B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=49760276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109103A Expired - Fee Related JP5899421B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 合成樹脂シートの厚み制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5899421B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591569B2 (ja) * 1981-02-20 1984-01-12 山川工業株式会社 異形樹脂製品のプレス成形法
JPS6071224A (ja) * 1983-09-27 1985-04-23 Mazda Motor Corp 深しぼり部を有する樹脂成形品の塗装方法
JPS60187040U (ja) * 1984-05-21 1985-12-11 冨士シ−ル工業株式会社 成形加工用合成樹脂シ−ト
JPS61248724A (ja) * 1985-04-25 1986-11-06 Mazda Motor Corp 熱可塑性樹脂シ−トのスタンピング成形方法
JP2869879B2 (ja) * 1992-07-21 1999-03-10 本田技研工業株式会社 絞り成形用複合シート
JP4872376B2 (ja) * 2006-02-22 2012-02-08 パナソニック電工株式会社 熱可塑性樹脂シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013233773A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2008033676B1 (en) Molded articles of clothing with non-molded components
US10106449B2 (en) Method and device for manufacturing a hollow glass item
MX2016011894A (es) Proceso para imprimir y asegurar un patron tridimensional sobre sustratos no fibrosos y articulo que comprende una superficie no fibrosa que tiene un patron tridimensional en esta.
USD843119S1 (en) Film with pattern
JP2012206501A (ja) インモールド成形品、インモールド成形用フィルム、およびインモールド成形品の製造方法
USD909072S1 (en) Film with pattern
USD887850S1 (en) Packaging with surface ornamentation
JP4851307B2 (ja) 成形同時加飾用シートおよびこれを用いた加飾成形品の製法
WO2016122959A3 (en) Method for manufacturing re-entrant microstructures
JP5899421B2 (ja) 合成樹脂シートの厚み制御方法
EP3357758B1 (en) Vehicle interior component and method for producing same
JP2016515956A5 (ja)
JP2013132833A (ja) インモールド成形方法,インモールド転写フィルムおよびインモールド成形品
USD932785S1 (en) Vehicle seat surface with pattern
WO2009022493A1 (ja) 加飾方法並びに加飾非導通性素材
JP3680799B2 (ja) インサート成形方法
JP5546158B2 (ja) インモールド成形金型、およびインモールド成形方法
USD800874S1 (en) Shower valve trim package
USD833760S1 (en) Plastic film with surface pattern
USD849420S1 (en) Film with pattern
TW200801237A (en) Method for fabricating film-formed body by aerosol deposition
JP2008100415A (ja) 加飾樹脂成形品の製造方法
JP2008049545A (ja) 成形同時加飾用シートおよびこれを用いた加飾成形品の製法
JP2006175615A (ja) 発泡成形体の成形型及び発泡成形体の製造方法並びに発泡成形体
JP2007245082A (ja) マスキング治具とマスキング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140804

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140912

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5899421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees