JP5897023B2 - 眼への注射用器具 - Google Patents

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Description

本発明は、眼への注射用の器具、そして特に眼球内又は結膜下もしくはテノン嚢下注射用の器具に関する。
眼球内注射は、治療薬又は作用物質(例えば、関心ある薬物)を後眼部に送達するため、特に高濃度の薬物を送達することが有用である場合に、一般に眼科で用いられる。そのような操作は、特に、網膜もしくは脈絡膜、又は毛様体もしくはレンズを侵す病気を処置するために、例えば副腎皮質ステロイド又は新血管形成阻害剤を含む組成物を眼のガラス体に注入するために用いられる。
眼球内注射手順は、一般に、
‐眼瞼開創器で瞼を開ける;
‐眼の注射領域を、コンパスを用いて決める;
‐注射領域の位置で針を眼球に導入する;そして
‐針を経由して組成物を注射する;そして
‐注射した物質の漏洩のリスクを抑制するために、注射領域の眼の表層を押しながら針を取り除く;
ことにある。
そのような手順は、高度な技術的熟練及び多くの訓練を必要とする。このため、多くの非適格技師は、そのような操作を行うことはできない。
特に、注射領域は、正確に規定されなければならない。ガラス体の前面に位置する構造(角膜、虹彩及び水晶体クリスタリンなど)及びガラス体の後部に位置する構造(網膜など)を損傷するのを避けるため、針は、一般に角膜と強膜の間に伸びる遷移ゾーンである輪部ゾーンから一定の距離、通常約3〜4mm、が導入される。
眼内の針の貫入度もまた、慎重にコントロールされなければならない。
加えて、眼球組織穿孔による合併症のリスクを抑えるための予防措置を取らなければならない。
特に、組織の穿孔は、針によって創られた穴を通して、注入した組成物の眼球からの漏出を起こし得る。この現象は、技師が実際に眼球内に導入された活性化合物の量をコントロールすることを出来なくする。
さらに、組織穿孔はまた、細菌の眼への侵入をし易くし、眼の感染症を起こし得る。
特許文献1は、眼球内注射用の器具であって、針が眼球内部に案内される前に眼と接触するプレートのような、眼と接触させるのに適合したプレート、針を眼の内部に案内するための案内手段、及び眼の表層(「結膜」と呼ばれる)を眼の下位層(「強膜」と呼ばれる)の上に移動させるための手段を含む、眼球内注射用の器具を開示している。表層を下位層の上に移動させるための手段は、表層に接線分力を加えるために表層を押したとき、屈曲可能な弾性部材を含む。
眼の表層を眼の下位層の上に動かすことによって、層は一方が他方に対して移動し、その結果、針は2つの異なるゾーンにある層を穿孔する。器具が眼から取り除かれると、表層は元の位置に戻り、それによって、下位層に針で開けられた穴を閉じる。それ故、眼に注入された組成物は眼からの漏出が防止される。その上、これはまた、細菌の眼への侵入を回避させる。
しかしながら、この器具によって、弾力のある部材によって加えられる接線分力の作用の下で眼球全体が動くという危険がある。
さらに、実験は、結膜層の自然の弾性が、しばしば注射部位における強膜層に対する結膜層の有意な移動を妨げることを示している。
そのような場合、器具は、注射に先立って表層を下位層に対して十分に移動させないことが起こり得る。
さらに、或る場合には、ちょうど結膜と強膜の間に組成物を送達するための結膜下注射、又はちょうどテノン嚢と強膜の間に組成物を送達するためのテノン嚢下注射を行うことが望ましい。しかし、特許文献1に開示された器具は、結膜と強膜の間に組成物を注射することが出来ない。
国際公開公報第2008/084064号
本発明の目的は、注射部位において、下位層の上に表層の十分な移動を確実にすることである。
この問題は、請求項1に記載の眼内注射用の器具のおかげの本発明によって解決される。その器具は以下を含む:
‐結膜層に襞を形成させるために、眼の結膜層を眼の下位強膜層の上で移動させるための手段;及び
‐襞が形成され次第結膜層を通して針を案内するための手段。
結膜層に襞を形成させるために使用される力は、眼球全体に接線分力を加えること無しに、及び結膜層の弾性による移動振幅の損失無しに、下位強膜層上への結膜層の移動を可能にする。従って、診療の間の眼球の動きは抑えられ、そして結膜層の十分な移行が得られる。
さらに、そのような器具を用いて、組成物を襞の中に、即ち結膜層と強膜層の間に必要に応じて注射することが可能である。
他の有利な特徴は、従属請求項2〜15に列挙される。特に、器具は以下の特徴を有する:
‐結膜層を移動させるための手段は、襞を形成するように結膜層を挟むために、一方を他方に近付けるように適合された、2つの可動性の脚を含む;
‐可動性の脚の1つは、針が可動性の脚を通過できるようにするための穴又は浸食を含む;
‐器具は、眼に接触するためのプレートを含む;
‐可動性の脚は、プレートから伸びており、プレートが眼に近付けられたとき、可動性の脚はプレートに対して曲げられる;
‐プレートは、案内手段の角膜縁に対する位置を調整できるように、眼の角膜と強膜を区切る(delimit)角膜縁に沿って位置されるように適合された縁を有するカットアウト(cut-out)を含む;
‐それぞれの可動性の脚は、プレートのささえ面に対して10°と80°の間を含む角度を形成するように配置される;
‐結膜層を移動させるための手段は、結膜層を係合するための手段を含む;
‐結膜層を係合するための手段は、結膜層に食い込むように適合されたレリーフ(relief)を含む;
‐針を案内するための手段は、シリンジの容器を受けるように適合された中空体を含む;
‐針を案内するための手段は、針が襞の根元で結膜層を貫通するように配置される;
‐針を案内するための手段は、結膜層と強膜層の間に注射するために、針が襞の結膜層を貫通するように配置される;
‐針を案内するための手段は、針が、貫通ポイントで眼の半径方向に対して0°と20°の間、好ましくは10°と20°の間に含まれる角度で結膜層に貫通するように配置される;
‐針を案内するための手段は、針が、眼の接線方向と平行な方向に従って襞における結膜層に貫通するように配置される;
‐器具は、襞が形成される前に、案内手段に対する針の不測の動きを防止するための解除可能なロック手段を含む;
‐器具は、襞が形成され次第針を開放する手段を含む。
本発明は図面を参照して説明されることになり、ここで:
図1A及び1Bは、本発明の第1の実施態様による眼球内注射用の器具の概略的な正面図及び底面図である。図1C及び1Dは、図1A及び1Bの器具の可撓性の脚の詳細図である。 図1A及び1Bの器具を用いて眼球内注射を行う方法の異なる工程を図示する。 図1A及び1Bの器具を用いて眼球内注射を行う方法の異なる工程を図示する。 図1A及び1Bの器具を用いて眼球内注射を行う方法の異なる工程を図示する。 図1A及び1Bの器具を用いて眼球内注射を行う方法の異なる工程を図示する。 図6A〜6Cは、それぞれ本発明の第2の実施態様による眼球内注射用の器具の概略的な正面図、詳細図及び側面図である。 図7A〜7Cは、本発明の第3の実施態様による眼球内注射用の器具の略図である。 本発明の第4の実施態様による結膜下又はテノン嚢下注射用の器具の略図である。 図9A及び9Bは、図8の器具を用いて結膜下又はテノン嚢下注射を行う方法の異なる工程を図示する。 図10A及び10Bは、図8の器具を用いて結膜下又はテノン嚢下注射を行う方法の異なる工程を図示する。 図11A及び11Bは、図8の器具を用いて結膜下又はテノン嚢下注射を行う方法の異なる工程を図示する。
図1A及び1Bは、本発明の第1の実施態様による眼球内注射用の器具100を図示する。
器具100は、眼に接触させるために適合されたプレート110、シリンジを受けるための支持体120、場合によりシリンジ130、及び眼の表層を眼の下位の強膜層の上に移動させるための2つの弾性部材140を含む。
プレート110は、眼の外表面(点線Eで図示)を嵌め合い的に支持するための湾曲した形状を有する眼球ささえ面111、及びシリンジ130の針133がプレート110を通過できるようにプレート110に設けられた開口部112を有する。
支持体120は、開口部112まで伸びる中空体121を含む。中空体121は、内部案内チャンネル122を含む。内部案内チャンネル122は、開口部112に開いた第1開口端123及びシリンジ130をチャンネル122内に導入するための第2開口端124の間に伸びる。
内部案内チャンネル122は、円筒状であり、そして針133を眼の中に案内するために、シリンジが案内チャンネル122内に摺動できるような方式で、シリンジ130の容器131を受けるように適合される。案内チャンネル122は、シリンジ130を支持体120内に案内できるように、シリンジ容器の外径に対応する内径を有する。
案内チャンネル122は、シリンジが、眼球の半径方向に対して傾斜した所定の摺動方向Sに従って、支持体120に対して摺動できるように構成される。さらに正確に言えば、案内チャンネル122は、シリンジ130の針133が、ささえ面111の半径方向に対して0°と20°の間、好ましくは10°と20°の間に含まれる角度βでプレート110を通って貫通するように配置される。
それぞれの弾力のある部材140は、プレート110のささえ面111から突出た可撓性の脚141を含む。それぞれの可撓性の脚141は、プレート110に連結した第1末端143(又は連結末端)及び プレート110から或る距離を置いて伸びた第2末端144(又は自由末端)を有する。
この第1の実施態様では、可撓性の脚141は、それらの連結末端143がプレート110上の半径方向に反対の位置に位置するように配置される。さらに、可撓性の脚141は、それらの自由末端144が互いに反対方向を指して、即ちそれらの脚141がプレート110の中心に向けて配向される。
さらに、器具100が静止のとき(即ち、作動してないとき)、それぞれの脚141は、ささえ面111に対して角度αに配向される。さらに正確に言えば、それぞれの脚141は、縦方向を定義する細長い形状を有し、脚の縦方向が脚の連結末端143でのささえ面111に対する角度αを画成する。角度αは、10°と80°の間に含まれ、そして好ましくは大よそ45°である。
可撓性の脚141の1つは、シリンジ130の針133が可撓性の脚141を通過可能にするための穴145を有する。
図1Cは、穴145を有する脚141の拡大図である。
図1Dは、シリンジの針が可撓性の脚を通過可能にするために、穴の代わりに浸食146を有する脚141の拡大図である。
図2〜5は、図1A及び1Bの器具を用いて眼球内注射を行う方法の異なる工程を図示する。
第1の工程(図2)によると、技師は器具100を眼に接触させる。この工程で、弾性の脚141が最初に眼に接触する。
第2の工程(図3)によると、器具100が眼の方向に移動する間に、可撓性の脚141は、結膜層1に対して押し進められる。
可撓性の脚141の自由末端144は、強膜層2の上に広がる眼の結膜層1を係合する。自由末端144は、結膜層1が強膜層2に対して移動可能な(即ち、角膜縁から離れた)ゾーン内の結膜層1を係合する。
それらの弾性特性によって、脚141は曲げられ、そしてそれらの自由末端144は、向き合った接線分力を結膜層1に加える。その結果、結膜層1は弾力性の脚141の自由末端144の間に挟まれる。
可撓性の脚141の挟み作用の下で、結膜層1は、強膜層2に対して移動され、2つの可撓性の脚141の間に襞を形成する。
可撓性の脚141が向き合った接線分力を結膜層1に加えるので、眼は治療処置の間の動きが抑えられ、そして結膜層1は弾性伸縮が抑制される。
第3の工程(図4)によると、技師は、眼の角膜縁から3ミリメートルと4ミリメートルの間に含まれる距離、好ましくは約3.5ミリメートルの距離にあるような位置に、プレート110を表層1に接触させる。
技師は、シリンジが、後寄りの位置から針133が開口部112を通って本体122から突き出る注射位置まで、案内チャンネル122内に摺動するように、シリンジ130に圧力を加える。
案内チャンネル122の特異な構造のため、針は、結膜層の移動が最大である襞の根元の結膜層1を通して貫通する。
さらに、針は、貫入点での眼の半径方向に対して0°と20°の間、好ましくは10°と20°の間に含まれる角度βで、結膜層1を通して貫通する。
器具100が眼から取り除かれると、結膜層1は強膜層2の上に摺動し元の位置に戻る。針で結膜層1に開けられた穴は、強膜層2に開けられた穴に対して移される。
図6A〜6Cは、本発明の第2の実施態様による眼球内注射用の器具200を図示する。
器具200は、眼に接触するために適合されたプレート210、シリンジを受けるための支持体220、場合によりシリンジ230、及び眼の結膜層を眼の下位の強膜層の上に移動させるための2つの可動性部材240を含む。
この第2の実施態様では、プレート210は、扁平な形状を有する眼球ささえ面211及び針233がプレート210を通過可能にするためにプレート210に設けられた開口部212を有する。
さらに、プレート210は、2つのカットアウト213を有し、それぞれのカットアウト213は、湾曲した形状の縁214を有する。さらに正確に言えば、それぞれのカットアウトの縁214は、縁が角膜縁に重ね合せられるように、実質的に角膜縁の形状に対応する円形の形状を有する。それぞれのカットアウト213は、約12ミリメートルの直径を有する。
カットアウト213は、眼球内注射を行うために、器具200を眼に対して正確に位置決めするための参照の役目をする。カットアウト213は、1つのカットアウトが角膜縁に重ね合せられたとき、開口部212が角膜縁から3ミリメートルと4ミリメートルの間の距離、好ましくは約3.5ミリメートルの距離に位置するように、プレート211に備えられる。
支持体220は、開口部212まで伸びる中空体221を含む。中空体221は、内部案内チャンネル222を含む。内部案内チャンネル222は、開口部212に開いた第1開口端223及びシリンジ230をチャンネル222内に導入するための第2開口端224の間に伸びる。
内部案内チャンネル222は、円筒状であり、そして針233を眼に案内するために、シリンジが案内チャンネル222内に摺動できるような方式で、シリンジ230の容器231を受けるように適合される。案内チャンネル222は、シリンジ230を支持体220内に案内できるように、シリンジ容器の外径に対応した内径を有する。
案内チャンネル222は、シリンジ230が、眼の半径方向に対して傾斜した所定の摺動方向Sに従って、支持体220に対して摺動できるように構成される。
それぞれの可動性部材240は、ささえ面211から突き出た枢動式の脚241を含む。それぞれの枢動式の脚241は、それぞれのヒンジ250を介してプレート110に連結した第1末端243(又は連結末端)及び プレートから或る距離を置いて伸びた第2末端244(又は自由末端)を有する。ヒンジ250は、プレート210に対する脚の自由回転を可能にする。
この第2の実施態様では、枢動式の脚241は、それらの連結末端243がプレート210上の半径方向に反対の位置に位置するように配置される。さらに、枢動式の脚141は、互いに反対方向を指すそれらの自由末端144に向けられ、即ちそれらの脚141がプレート110の中心に向けて向けられる。
図6Bに図示したように、それぞれの可動性部材240はまた、枢動式の脚241の自由末端244に配置された、眼の表層とかみあわせるための突出部242(又は歯)を含む。突出部は、結膜組織に食い込む又は突き刺すことができるような0.1ミリメートルと0.5ミリメートルの間の寸法(又は高さ)を有することができる。
或いは、枢動式の脚241の自由末端244は、結膜層への自由末端244の優れた粘着性を供するために、親水性を有することができる。そのような親水性は、脚を作るための親水性素材を利用して、脚を表面処理(化学的グラフト又はプラズマ)もしくは皺を増やすための機械的処理によって、又は特異な多孔性もしくは線維性材料で脚を被覆することによって得られてもよい。
図6Cに図示したように、案内チャンネル222は、シリンジが、眼の半径方向に対して傾斜した所定の摺動方向Sに従って、支持体220に対して摺動できるように構成される。さらに正確に言えば、案内チャンネル222は、シリンジの針が、プレート210に垂直の方向に対して0°と20°の間、好ましくは10°と20°の間に含まれる角度βでプレート210に貫通するように配置される。
従って、操作において、針は、貫入ポイントで眼の半径方向に対して0°と20°の間、好ましくは10°と20°の間に含まれる角度で、結膜層を貫通する。これは、レンズへの接触を回避し、薬物の逆流を抑制するために強膜層の厚さ内の経路を増加させることができる。
器具200は、器具100(図2〜5)と同じ方法で操作することができる。
針は、0.1〜1.0ミリメートル(脈絡膜上腔注射)からガラス体内注射(ガラス体の内側又は眼球の中心への注射)のための2〜13ミリメートルまで変わる貫入長で、眼の組織を通して挿入される。
組成物は、標準的な皮下注射シリンジ、国際公開公報第2008/084064号の明細書に開示されたような注射装置、又は米国特許第7,678,078号の明細書に開示されたような注射装置を用いて、手動で注射できる。
器具は、国際公開公報第2008/084064号又は米国特許第7,678,078号の明細書に開示されたような注射装置の付属品として使用することができる。そのような場合、プレート、可動式の脚及び支持体は、取っ手を備えることができる。
図7Aは、本発明の第3の実施態様による眼球内注射用の器具300の略図である。
器具300は、シリンジを受けるための支持体320、場合によりシリンジ330、及び眼の結膜層を眼の強膜層の上に移動させるための2つの可動性部材340を含む。
器具300は、結膜層を挟むための2つの顎を形成する2つの可動性部材340を装備し、プライヤのように手で操作する。
それぞれの可動性部材340(又は顎)は、支持体320とヒンジで連結された第1末端343(又は連結末端)を有する枢動式部材341、及びプレートから少し離れて伸びた第2末端344(又は自由末端)を有する枢動式部材341を含む。枢動式部材341は、L型又は湾曲しており、そしてそれらの自由末端344が互いに互いを指すように配向される。
可動性部材340は、眼に圧力を加えること無しに結膜層に襞が形成されるように結膜層を挟むため、一方を他方に近づけるために手で一緒に押すことができる。
器具は、襞が形成されるまで、支持体に対してシリンジの移動又は注射デバイスの起動を防止するために、解除可能なロック手段を含む。可動性部材340の1つは、他の可動性部材に対して十分な接近がもたらされた場合に注射デバイスをアンロックするための手段346を含む。
そのような器具300は、注射デバイスの起動が結膜層に適切な襞が形成された後にのみ可能であることを確実にする。
そのような器具では、支持体320及び可動性部材は、針333が襞の根元で眼の結膜層に貫通するように配置される。
図7B及び7Cに示すように、解除可能なロック手段は、可動性の指347を含む。その指347は、指が支持体320の案内チャンネル322内に飛び出たロック位置(図7B)と指347が引込められた解除位置(図7C)の間で、支持体320に対して可動である。
指347がロック位置にある場合、シリンジ330の容器331は、指に抗して接し、それによってシリンジ330の軸方向の移動を阻止する。指347が引込められた場合、容器331は案内チャンネル322内で自由に摺動できる。
脚341が支持体320に近づけられると、脚341は、指347をロック位置から解除位置に枢動させる。
図8は、本発明の第4の実施態様による、結膜下又はテノン嚢下注射用の器具400の略図である。
器具400は、シリンジを受けるための支持体420、場合によりシリンジ430、及び眼の結膜層を眼の下位の強膜層の上に移動させるための2つの可動性部材440を含む。
器具400は、結膜層を挟むための2つの顎を形成する2つの可動性部材440を装備し、プライヤのように手動で操作する。
支持体420は、シリンジ430を収容し案内するための中空体421を含む。
中空体241は、シリンジ430が、眼の接線方向と平行な所定の摺動方向Sに従って、支持体420に対して摺動できるように構成される。
それぞれの可動性部材440(又は顎)は、支持体420から突き出た枢動式の脚441を含む。それぞれの脚441は、支持体420に連結した第1末端443(又は連結末端)及び支持体420から或る距離を置いて伸びた第2末端444(又は自由末端)を有する。
脚441は細長い形状を有し、そして支持体420の両側に、実質的にシリンジの摺動方向(注射方向)と平行なそれらの縦方向に配置される。しかし、脚441は、互いの方向を指すそれらの自由末端444を持つ僅かに湾曲した形状を有する。
図9〜11は、図8の器具400を用いて結膜下注射を行う方法の異なる工程を図示する。
第1の工程(図9A及び9B)によると、技師は器具400を眼に接触させる。さらに正確に言えば、技師は脚441の自由末端444を眼の結膜層に接触させる。
第2の工程(図10A及び10B)によると、可動性部材440は、結膜層を挟むために一方を他方に近付けるように一緒に押される。
脚441の挟み作用の下で、結膜層1は強膜層2に対して移動され、2つの脚441の間に襞を形成される。
可撓性の脚441が向き合った接線分力を結膜層1に加えるので、眼は診療中に動きが抑えられ、そして結膜層1は弾性伸縮が抑制される。
第3の工程(図11A及び11B)によると、技師は、シリンジが後寄りの位置から針433が脚441の2つの自由末端444を僅かに超える注射位置まで支持体420の中に摺動するように、シリンジ430に圧力を加える。
針433は、眼の接線方向と平行する方向に従って移動され、そして針433の先端は襞のところで、ちょうど結膜層1と下位の強膜層2の間に貫通する。
技師は、組成物が結膜層1と強膜層2の間に注入されるように、シリンジ430に圧力を加え続ける。
可動性部材440への圧力が解除されると、可動性部材440は互いに離され、それらの元の位置(図9A及び9B)に戻される。
結膜層1は、強膜層2の上を摺動し、その元の位置に戻る。
そのような器具400は、可動性部材440によって結膜層に形成された襞をうまく利用することによって、結膜層と強膜層の間への組成物の注射を可能にし、従って不測の眼球内注射を回避する。
第3及び第2の実施態様による器具300及び400の利点は、器具を眼球に対して半径方向に押し付ける必要無しに可動性部材を互いに近付けることが出来ることである。これは、操作中に眼窩内への眼球の沈没を回避し、眼球に対する器具の位置決めの優れた制御を可能にする。

Claims (14)

  1. ささえ面(111、211)又は支持体(320、420)から突き出た2つの可動性の脚(141、241、341、441)であって、ここで2つの可動性の脚(141、241、341、441)は、ささえ面(111、211)又は支持体(320、420)が眼の外表面の方向に移動すると、それぞれが互いの方向に移動するように構成され、眼の結膜層(1)を眼の下位強膜層(2)の上で係合させ、そして結膜層を挟んで結膜層に襞を形成させる、2つの可動性の脚(141、241、341、441);及び
    ささえ面(111、211)又は支持体(320、420)に連結され、そして襞が形成され次第結膜層(1)を通して針(133、233、333、433)を案内するように構成される案内チャンネル(122、222、322)
    を含んでなる、眼に注射するための器具。
  2. 可動性の脚(141)の1つが、針(133)が可動性の脚(141)を通過できるようにするための穴(145)又は浸食(146)を含む、請求項に記載の器具。
  3. 眼に接触するためのプレート(110、210)を含んでなり、ここでプレート(110、210)がささえ面(111、211)を含んでなる、請求項又はに記載の器具。
  4. レートが眼に近付けられたとき、可動性の脚(141、241、341)はプレート(110、210)に対して曲げられる、請求項又はに記載の器具。
  5. プレート(210)が、案内チャンネル(22)の角膜縁に対する位置を調整するために、眼の角膜と強膜を区切る角膜縁に沿って位置するように適合された縁(214)を有するカットアウト(213)を含む、請求項に記載の器具。
  6. それぞれの可動性の脚(141、241)が、プレート(110、210)のささえ面(111、211)に対して10°と80°の間を含む角度を形成するように配置される、請求項のいずれか1項に記載の器具。
  7. 2つの可動性の脚(241)が、結膜層に食い込むように適合された自由末端(244)を含む、請求項に記載の器具。
  8. 案内チャンネル(122、222、322)が、シリンジ(130、230、330、430)の容器(131、231、331、431)を受けるように適合された中空体(121、221、321、421)を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の器具。
  9. 案内チャンネル(122、222、322)が、針(123、223、323)が襞の根元で結膜層(1)を貫通するように配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載の器具。
  10. 案内チャンネル(122、222、322)は、結膜層(1)と強膜層(2)の間に注射するために、襞のところで、針(423)が結膜層(1)を貫通するように配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載の器具。
  11. 案内チャンネル(122、222、322)は、針(133、233)が、貫入ポイントで眼の半径方向に対して0°と20°の間、好ましくは10°と20°の間に含まれる角度で結膜層(1)に貫通するように配置される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の器具。
  12. 案内チャンネル(122、222、322)は、針(433)が、襞のところで、眼の接線方向と平行な方向に従って結膜層(1)に貫通するように配置される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の器具。
  13. 襞が形成される前に、案内チャンネル(122、222、322)に対する針(333)の不測の動きを防止するように構成される解除可能なロックを含んでなる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の器具。
  14. 襞が形成され次第針(333)を開放するように構成される針開放さらに含んでなる、請求項1〜13のいずれか1項に記載の器具。
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