JP5896881B2 - 脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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本発明は、電磁石を交流電圧で駆動して電磁石の極性を変化させることにより、ダイヤフラムを振動させて気体を送り出す電磁振動型ダイヤフラムポンプに関する。さらに詳しくは、電磁振動による気体の脈動に伴う振動や騒音を抑制し、観賞用水槽、養魚用水槽、家庭浄化槽などへのエアーなどの気体の供給を静かに行うことができる脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプに関する。
電磁振動型ダイヤフラムポンプは、たとえば両側にダイヤフラムを有する電磁振動型ダイヤフラムポンプのポンプ部の詳細を省略した概略図が図8(a)に示されるように、ポンプ51と、ポンプ51の両側から吐出される気体を、吐出口51aを介して合流させる1次タンク52および吐出口53aを経てエアーを一時的に貯留する2次タンク53とを備え、2次タンク53の1つの側壁に吐出管54が設けられている。この吐出管54にホースなどを接続して、図示しない、たとえば観賞用の水槽などにエアーなどを供給するように構成されている。
この電磁振動型ダイヤフラムポンプは、前述のように、電磁石の50Hzまたは60Hzの交番電界による極性の変化に基づいて、電磁石と対向して設けられる永久磁石が固定された振動子の振動によりダイヤフラムを振動させ、そのダイヤフラムの振動に伴う気体の圧縮、膨張により気体を送り出す構成になっている。そのため、ダイヤフラムは交流電圧のサイン波形に沿って振動することになり、送り出される気体もサイン波形に沿って山の部分では強く、電圧が0の部分(電圧の極性が変る部分)では弱い送り出しになる。このように送り出された気体は、一時的に貯留される2次タンク53内で、ある程度の圧力がかかるようになっているが、吐出管54からの気体の吐出は、ポンプ51から気体が吐出されることによってその圧力で2次タンク53から気体が吐出管54に押し出されることにより、主に行われる。そのため、2次タンク53内に貯留された気体は一種の弾性体になり、吐出口53aに伝わった圧力の強弱は、2次タンク53内の気体全体を1つの弾性体として吐出管54にそのまま伝わり、吐出管54には、ポンプ51からの吐出のタイミングに合せて気体が吐出されることになる。その結果、たとえば図9に示されるように、吐出管54の吐出圧力は、電磁石の電圧の波形に合せて強いところと弱いところがある波形となり、一定の圧力にはならないで脈動する。
このような脈動を防止する方法として、たとえば40リットル/minのポンプの場合、2次タンク53の容量を500ml(ミリリットル)とするなど大きくするか、2次タンク53内を、小さな切り欠き部を設けた仕切板で仕切って、2次タンク53内に小部屋を形成し、この切り欠き部を通って気体が各小部屋を順次進むようにすることが考えられている。2次タンク53の容量を大きくすれば、ポンプ51から吐出される気体に含まれている脈動は、2次タンク53内の圧縮された気体により吸収されて吐出管54付近ではその大きさが小さくなる。また、2次タンク53内を仕切板により小部屋に仕切れば、小部屋をいくつも経由することにより、ポンプ51から吐出された時点で脈動が存在しても、順次打ち消され、吐出管54に到る頃には、その大きさが小さくなる。
また、図8(b)に一例が示される複数個の小孔55が並列して設けられた整流管56を、図8(a)に示されるように、電磁振動型ダイヤフラムポンプの2次タンク53内に吐出管54と直結するように設けて、ポンプから1次タンクを経由して流れてきた脈動を含むエアーを、複数個の小孔55に分離して整流管56内を流動させ、整流管56を通過後に再度吐出管54で合流させることによって脈動を低減することも考えられている(特許文献1参照)。
特開2012−36789号公報
前述のように、タンクの容量を、たとえば500ml程度に大きくすると、脈動を抑えることができるが、電磁振動型ダイヤフラムポンプ自体が大きくなり、ポンプの容積を小さくすることが望まれている近年の小型化の要求に逆行することになる。また、前述の仕切板によりタンクを小部屋に分割すると、小さな切欠き部を通して気体を流動させることとなるため気体の流れにくさが増大し、より高い脈動抑制効果を得るために小部屋の数を増やすと、所望の流量が得られなくなるという問題がある。
また、前述の整流管56を使用して脈動を抑制する場合も、流量が低下するという問題がある。これは、気体が整流管56の小径の小孔55の中を通るようにしているため、前述のタンク内を小部屋に分割する例と同様に、気体の流れにくさが増大していることによるものと考えられる。小孔55の数を増やせば、流量を増加させることができるが、前述のタンクの大型化の例と同様に、小型化の要求に逆行することになる。また、整流管56を使用すると、気体内の異物が整流管56の小孔55に詰まって正常な吐出動作が得られなくなるおそれがあり、そのうえ、電磁振動型ダイヤフラムポンプの構成部品が増えるため、組み立ての工程が増えることと併せてコスト増加の要因となり得るという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、流量の低下を伴うことなく、吐出する気体の脈動による振動や騒音を抑制することができる電磁振動型ダイヤフラムポンプを提供することを目的とする。
本発明者は、前述の課題を達成するために鋭意検討を重ねた結果、流動している気体が一度分岐して再度合流するときに、相互の気体の脈動の位相がずれていると、脈動のピークを相互に弱め合うことを見出し、分岐流路それぞれを相互に異なる流路長で形成することによって、それぞれの分岐流路を通る気体の脈動の位相をずらして、合流後の気体の脈動を分岐前よりも抑制できることを見出した。
本発明者は、さらに鋭意検討を重ねた結果、それぞれの分岐流路を流れる気体の流量の相違が脈動の抑制効果に影響し、それぞれの分岐流路を流れる気体の流量を略同じにすることが、分岐流路の相互の流路長の差による充分な脈動抑制効果を得るうえで好ましいことを見出した。分岐流路を流れる気体の流量は、分岐流路内の気体の流れにくさによって決まり、一般に、流路の気体の流れにくさは、気体の流れに対する、(a)流路の内壁による損失P1、(b)流路の断面積が変化することによって生じる損失P2、および(c)流路の屈折によって生じる損失P3の合計で表され、P1〜P3は、それぞれ以下の(式1)〜(式3)によって求められることが知られている。
P1=4×f(ρ×v2/2)×L/d (式1)
P2=ρ×v2×{1−(S1/S2)2}/2 (式2)
P3=ξ×ρ×v2/(2×g) (式3)
ここで、
f=16/Re (Re<3×103の場合)
f=0.0626/[log{e/(3.7×d)+5.74/Re0.9}]2 (3×103<Re<3×106の場合)
ξ=0.946×sin2(θ/2)+2.05×sin4(θ/2)
であり、Reはレイノルズ数、ρは気体の密度、vは気体の流速、Lは流路の長さ、dは流路の直径、eは流路の内壁の粗さ、S1は流路の断面積が変化する場合の小さい方の断面積、S2は同じく大きい方の断面積、θは流路の屈折角度である。したがって、分岐流路を流れる気体の流量は、流路の内壁の材質、流路の経路の形状、および流路の断面の大きさなどによって調節できる。
さらに、本発明者は、商用電源が電磁振動型ダイヤフラムポンプの電磁石に印加されることによって生じる脈動のように、正負それぞれの側の波形がピーク位置に対して左右対称に近い脈動に対しては、分岐流路相互の流路長差を、分岐流路を流れる気体の脈動の波長の1/2の長さにすると最も脈動を抑えることができることを見出し、この最適な流路長差Lについて以下の式を案出した。
L=V/(2×f)=(c+v)/(2×f)=(c+v)/(2×n×fo) (式4)
ここでVは分岐流路内の脈動の速度、fは分岐流路内の脈動の周波数、cは流路内の音速、foは電磁石に印加する交流電圧の周波数、nは交流電圧1周期中に電磁振動型ダイヤフラムポンプが気体を送り出す回数であって、たとえば、振動子の一端のみにダイヤフラムが設けられている場合はn=1となり、両端にダイヤフラムが設けられている場合にはn=2となる。また、vは流路内の気体の流速であり、それぞれの分岐流路の断面積Sが同じ大きさの場合は、v=Q/(2×S)で表され、ここでQは分岐流路を通過した後に合流した気体の体積流量である。
本発明の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプは、電磁石および永久磁石を対向させて、前記電磁石の極性を交流電源で変更することにより前記永久磁石が固定された振動子を振動させ、前記振動子の少なくとも一端に設けられるダイヤフラムの振動により、気体を送り出すポンプと、
前記ポンプから吐出される気体を分岐する第1および第2の分岐流路と、
前記第1および第2の分岐流路を流れる気体を合流して吐出する吐出管
とを有しており、
前記第1および第2の分岐流路が、相互に異なる流路長を有して構成されている。
前記振動子の両端にダイヤフラムが設けられており、前記ポンプの両側から吐出される気体を合流する合流路および/またはタンクをさらに有し、該合流路またはタンクのいずれかの出口が前記第1および第2の分岐流路と連通するように形成されていてもよい。
前記第1および第2の分岐流路が、該第1および第2の分岐流路それぞれを流れる気体の流量が相互に略同じになる流路で形成されることが、脈動を抑制するうえで好ましい。
前記第1および第2の分岐流路の長い方の流路が、前記ポンプに近接して設けられる流路ケーシングの内壁と仕切板とによって蛇腹状または渦巻き状に形成されることが、小型の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプを提供するうえで好ましい。
前記第1および第2の分岐流路相互の流路長の差が、前記吐出管内の気体の流速v、該吐出管における音速c、ならびに前記第1および第2の分岐流路内の気体の前記ポンプの動作によって生じた脈動の周波数fとの関係において、
(c+v)/(2×f)
によって表される長さの69〜118%の範囲になるように、前記第1および第2の分岐流路が形成されることが、高い脈動抑制効果を得るうえで好ましい。
本発明によれば、ポンプから吐出される脈動を含んだ気体が、相互に長さの異なる第1および第2の分岐流路を流れるため、それぞれの分岐流路を通った気体に含まれる脈動の位相がずれることとなり、この位相のずれた脈動を含む気体が合流し、それぞれの気体の脈動を相互に弱め合うため、合流後の気体の脈動を分岐前よりも小さくすることができる。しかもこれは、気体を流れにくくすると共に異物の詰まりによる故障の原因ともなり得る小径の流路を使用することや、大きなタンク、または流路内の小部屋を備えることのいずれをも必要としない。したがって本発明によれば、流量の低下を伴わずに脈動を抑制できる、小型で故障の少ない、かつ、簡単な構成の電磁振動型ダイヤフラムポンプを提供することができる。
また、第1および第2の分岐流路を流れる気体の流量を相互に略同じにし、分岐流路相互の流路長の差を、分岐流路を流れる気体の脈動の波長の1/2の長さにすることによって、それぞれの分岐流路を通った気体が、脈動のピークを相互に最も弱め合うようにすることができ、脈動を効果的に抑制することができる。
本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプの一実施形態の断面説明図である 本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプの分岐流路の例を示す図である。 本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプの分岐流路の他の例を示す図である。 吐出管から吐出される気体の圧力の測定装置の概略を示すブロック図である。 本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプによる脈動の概略波形であって本発明による脈動抑制の仕組みを説明する図である。 本発明の分岐流路相互の流量、または長さの差を変化させたときの脈動抑制効果の変化を調べるための装置の構成を説明する図である。 本発明の分岐流路相互の長さを変化させたときの脈動値を示す図である。 従来の電磁振動型ダイヤフラムポンプの概略および従来技術の整流管を示す説明図である。 従来の電磁振動型ダイヤフラムポンプで生じる脈動を説明する図である。
つぎに、本発明の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプについて、図面を参照しながら説明する。図1(a)には、本発明の一実施形態である脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプの正面からの概略断面説明図が示され、図1(b)には、図1(a)に示される脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプの流路ケーシング1の上方からの概略の水平断面説明図が示されている。図1に示されるように、本発明の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプは、電磁石21および永久磁石22aを対向させて、電磁石21の極性を交流電源で変更することにより永久磁石22aが固定された振動子22を振動させ、振動子22の少なくとも一端に設けられるダイヤフラム24の振動により気体を送り出すポンプ2と、ポンプ2から吐出される気体を分岐する第1および第2の分岐流路14、15とを含んでおり、第1および第2の分岐流路14、15に流れる気体を合流して吐出する吐出管16が第1および第2の分岐流路14、15に接続されて形成されている。本発明では、第1および第2の分岐流路14、15が、相互に異なる長さで形成されていることに特徴があり、本実施形態では、第1の分岐流路14の方が第2の分岐流路15よりも長くなるように形成されている。さらに、本実施形態では、振動子22の両端にダイヤフラム24が設けられており、ポンプ2の両側の吐出口27bから吐出される気体を合流する、タンク11およびタンク11に接続された中継路13を含んでおり、タンク11が中継路13を介して第1および第2の分岐流路と連通するように形成されている。
この実施形態では、ダイヤフラム24は、振動子の両端に設けられているが、ダイヤフラム24は、振動子の一端のみに設けられてもよく、その場合は、タンク11および中継路13を設けずに、第1および第2の分岐流路14、15をポンプ2の吐出口27bに接続することにより、本発明の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプを構成することができる。
本実施形態では、第1および第2の分岐流路14、15は、ポンプケーシング(図では線だけで省略して書いてある)20a、20bの下方に設けられた流路ケーシング1内に、流路ケーシング1の内壁と仕切板18とによって、タンク11および中継路13と共に形成されている。本実施形態では、第1の分岐流路14は、第2の分岐流路15よりも長い流路長となるように、流路ケーシング1内を蛇行して蛇腹状に形成されている。仕切板18は、第1および第2の分岐流路14、15、タンク11、および中継路13を画定するように、流路ケーシング1の底面に、たとえば型成形などによって立設されて形成されている。ポンプ2の両側の吐出口27bから吐出された気体は、タンク11で合流し、中継路13を通った後、第1の分岐流路14と第2の分岐流路15とに分岐してそれぞれの分岐流路を流動する。第1の分岐流路に流入した気体は、蛇行する流路を流れ進み、吐出管16の入口で第2の分岐流路を流動した気体と合流して、吐出管16を通って吐出される。本実施形態では、流路ケーシング1は、ポンプケーシング20a、20bの下方に設けられているが、特にこの配置に限定されるものではなく、ポンプ2の吐出口27bが水平方向に気体を吐出する場合などは、ポンプケーシング20a、20bの側方に設けられてもいいし、また、ポンプケーシング20a、20bと別体として形成され、ポンプ2の吐出口27bとホースなどによって接続されてもよい。流路ケーシング1は、プラスチックや金属で形成することができる。仕切板18は、型成形で形成される他に、流路ケーシング1と別に作製されて、流路ケーシング1の底面に、たとえば接着剤などで固定することによって立設されてもよい。仕切板18は、流路ケーシング1と同じ材料で形成することができるが、流路ケーシング1と別体として作製される場合は、第1および第2の分岐流路14、15を流動する気体の流量を調整するために、気体に対して特定の摩擦係数を有する材料で形成されてもよい。
流路ケーシング1内に形成される第1および第2の分岐流路14、15は、図2および図3に他の例が示されるように、任意の経路で形成することができる。図2(a)に上面を除いた概略の斜視図が示され、図2(b)に概略の上面図が示される流路ケーシング1の例では、図示しない上方のポンプの吐出室に連通する吐出口27bに合流路12が接続されており、タンク11が省略され、流路ケーシング1の大半の領域を使って、長い方の分岐流路である第1の分岐流路14が形成されており、第2の分岐流路15との流路長差をより長くできるようにしている。また図3に概略の上面図が示される流路ケーシング1の他の例では、第1および第2の分岐流路14、15は、図示しない上方のポンプケーシング内でタンク、中継路、または合流路と連通し、かつ、相互に分岐して、それぞれの連通口14a、15aを経由して、ポンプケーシング1内に配設されており、長い方の分岐流路である第1の分岐流路14は、その経路が渦巻状に形成されている。このように第1の分岐流路を形成すると、前述の、分岐流路内の流れに対する屈折による損失の増加を抑えつつ、第2の分岐流路15との流路長差を長くすることができる。
ポンプ2は、図1(a)にその一例が示されるように、ポンプケーシング20a内に電磁石21が対向するように設けられ、その対向する電磁石21の間に振動子22が設けられ、その振動子22に、図1に示される例では、板状の永久磁石22aがそれぞれ電磁石と対向するように2組固定されている。この振動子22の両端には、ダイヤフラム24が固定されると共に、ダイヤフラム24の外周はポンプケーシング20aに固着され、振動子22の左右への振動に伴ってダイヤフラム24が左右に揺れる構造になっている。ダイヤフラム24の外側には、ポンプケーシング20aと同様に図では線だけで省略して示されているが、ポンプケーシング20bが設けられ、ポンプケーシング20b内には、ポンプ室25、吸気室26、吐出室27が形成され、吸気室26には、ポンプ室25に気体を送り込む吸入弁26aと外部から気体を吸入する吸入口26bとが設けられ、吐出室27には、ポンプ室25から気体が送り込まれる吐出弁27aとタンク11に連通した吐出口27bが形成されており、左右のそれぞれの吐出口27bから吐出された気体は、タンク11に送り出される構造になっている。
電磁石21は、図1に示される例では、電磁石21は、E型鉄心21aの中心部21cに励磁コイル21bが巻回され、E型鉄心21aの中心部21cの先端部に励磁コイル21bの電流の向きに応じてN極またはS極の極性が現れ、E型鉄心21aの両端部21dの先端部に中心部21cの先端部と逆の極性のS極またはN極が現れる。一方、振動子22は、たとえばプラスチックまたはアルミニウムからなる棒または板状の振動軸22bのコイル巻回部分に対向する位置の近傍に永久磁石22aが固着されて形成されている。図1に示されるように、2個の永久磁石は極性が異なる方向になるように固着する。この構成で、励磁コイル21bに交流電圧を印加すると、交流の正側電圧と負側電圧で励磁コイル21bに流れる電流の向きが変る。そのため、E型鉄心21aの中心部21cの先端には、交流電圧の位相に合せてN極とS極が交互に現れる。その結果、たとえば図1に示されるように、E型鉄心21aの中心部21cに現れる磁極がN極の位相であれば、振動子22の永久磁石22aのS極が中心側に引き寄せられ、N極は中心から遠ざかるように振動子22が動く。交流電圧の位相が逆の位相になれば、電流の向きが反転して中心部21cにS極が現れる。そのため、振動子22の永久磁石のN極が引き寄せられ、S極は遠ざかるように振動子22が移動する。なお、図1に示されるように、電磁石21および永久磁石22aの極性は、振動軸22bを挟んだ図の上部と下部とで、その極性が逆になるように構成されている。
その結果、交流電圧の位相に応じて振動子22が振動し、たとえば図1で振動子22が右側に移動した場合、右側のポンプ室25が圧縮され、気体が吐出弁27aを開けて吐出室27側に移動する。交流電圧の位相が変って振動子22が左側に動くと、右側のポンプ室25は広がり、圧力が下がるため、吸気室26から吸入弁26aを開けて気体が流入する。吸気室26は、吸気口26bを介して外部から気体が供給されるため、通常の気圧を保持する。この動作を交流電圧により繰り返すため、左右のポンプ室25から次々と気体が送り出され、タンク11に供給される。その結果、流路ケーシング1の吐出管16に接続されるバルブ(図示せず)で制御される圧力を超えた場合に吐出管16から気体が送り出される。
図1に示される構成の分岐流路を備えた電磁振動型ダイヤフラムポンプについて、吐出管16から吐出される気体の脈動値および質量流量を測定した結果を表1に示す。ここで脈動値とは、脈動によって生じる流路内の最大圧力と最小圧力の差を、mVを単位として表したものである(以下の記載においても同様である)。この測定に用いた電磁振動型ダイヤフラムポンプの第1の分岐流路14と第2の分岐流路15の流路長差は1230mmであり、第1の分岐流路の断面積は366mm2、第2の分岐流路の断面積は63.6mm2であった。また、吐出管16から吐出される気体の圧力を17.7kPaに調整し、電磁石に印加する交流電圧の周波数を50Hzおよび60Hzとして測定した。なお、比較のために、本願発明の分岐流路が設けられずに、タンク11と吐出管16とが単一の経路で連通されている電磁振動型ダイヤフラムポンプを使って測定した結果を「比較用」として表1の下段に示してある。測定は、図4に示されるような構成で実施した。すなわち、電磁振動型ポンプの吐出管16に、内径φ17mmのゴム管を介してバルブ41を接続し、バルブ41に軟質塩化ビニール管を介してマスフローメータ42を接続し、バルブ41の前の吐出管16から約160mmの位置に測定孔を形成して圧力センサ43を接続し、その圧力センサ43の出力をオシロスコープ44で測定した。
Figure 0005896881
表1から明らかなように、図1に示される本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプ(分岐流路有り)は、分岐流路を設けていない電磁振動型ダイヤフラムポンプと比較すると、脈動が抑制され、しかも、略同じ流量が維持されている。したがって、流量が低下するという従来技術の問題点が解消されていることが分かる。これは、前述の通り本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプが、従来技術の、タンクを小部屋に仕切る例における切り欠き部や、整流管の小孔のような、流路内の気体の流れにくさを増大させる小径の流路を使用していないことによるものと考えられる。また、前述のとおり、この測定に用いた電磁振動型ダイヤフラムポンプの第1の分岐流路14と第2の分岐流路15の流路長差は1230mmであり、一方、前述の(式4)を用いて、この測定における条件での最適流路長差を計算すると、50Hzの場合に1788mm、60Hzの場合に1491mmという数値が得られた。従って、表1に示された脈動抑制効果は、それぞれ、最適流路長差の69%、および82%の流路長差において得られたものであり、流路長差をより長くして最適流路長差に近づけることにより、脈動をさらに抑えることができる。
表1に結果が示された測定で得られた本発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプの脈動抑制効果は、長さの違う分岐流路を通過したそれぞれの気体の脈動の位相が相互にずれるために、それらの気体が合流するときに脈動のピークを弱め合うことにより得られる。たとえば図5には、本願発明の電磁振動型ダイヤフラムポンプ内の第1および第2の分岐流路14、15を流れる気体の脈動が、時間を横軸とし、流路内の圧力を縦軸として概略的に示されており、図5にW1で示される波形は第1の分岐流路の出口付近の圧力を、図5にW2で示される波形は、第2の分岐流路の出口付近の圧力を、それぞれ示している。図5に示されるように、W1およびW2の波形は、形状は略同じであるが、分岐流路相互の流路長差により、Ph1で示される位相差が生じている。このW1およびW2で圧力が示される気体が合流すると、両者の圧力の時間ごとの平均値が合流後の気体の圧力となるが、ここで位相差Ph1があるために、たとえばW1のピークの圧力は、W2のピーク以外の大きさの圧力との平均値として合流後の気体の圧力となる。そのため、その大きさは合流前よりも小さくなり、これはW2のピークの圧力についても同様である。この結果、合流後の気体の脈動は、図5にW3で示される波形となり、分岐流路内の気体よりも脈動が抑制されることとなる。
脈動の抑制が、前述のような原理に基づいているため、第1および第2の分岐流路14、15の分岐箇所の気体の圧力波形が測定できれば、ある位相差Ph1を生じるような流路長差を有する第1および第2の分岐流路14、15を気体が通過することによって得られる合流後の脈動値を計算によって得ることができる。具体的には、測定によって得られた第1および第2の分岐流路14、15の分岐箇所の気体の圧力波形と、この波形を位相差Ph1だけずらした波形との時間ごとの平均値を計算することによって、合流後の気体の圧力波形を得ることができ、合流後の、すなわち抑制された後の脈動値を、この合流後の気体の圧力波形の振幅として得ることができる。また、この位相差Ph1を生じるような第1および第2の分岐流路14、15の相互の流路長差Lは、第1および第2の分岐流路14、15内の脈動の周期T、ならびに第1および第2の分岐流路14、15内の脈動の波長λを用いて、
L=λ×Ph1/T (式5)
として算出できる。したがって、本発明による電磁振動型ダイヤフラムポンプでは、前述の合流後の気体の圧力の算出方法および(式5)を用いることによって、任意の位相差に対して算出された脈動値の気体を吐出する第1および第2の分岐流路14、15を計算値に基づいて設計することができる。
合流後の気体の脈動値、および、第1および第2の分岐流路14、15の相互の流路長差Lを、電磁石21に印加する電圧の周波数を50Hzとして、前述の計算方法によって算出した例を、その実測値、および想定した位相差Ph1とともに表2に示す。表2において、合流後の気体の脈動値の計算値とは、第1および第2の分岐流路14、15の分岐箇所の気体の圧力波形を実際に測定し、この圧力波形を用いて、想定した位相差Ph1における合流後の気体の脈動値を前述の計算方法によって算出した値であり、Lの計算値とは、前述の(式5)に位相差Ph1を代入して算出した値である。また、表2においてLの実測値とは、相互の流路長差がこのLの計算値となるように作製した第1および第2の分岐流路14、15の流路長差の実測値であり、合流後の気体の脈動値の実測値とは、この作製した第1および第2の分岐流路14、15を用いて実測した合流後の気体の脈動値である。なお、第1および第2の分岐流路14、15内の脈動の周期Tは10msecであり、第1および第2の分岐流路14、15内の脈動の波長λは3547mmとして計算している。表2から明らかなように、脈動値について計算値と略一致する実測値が得られている。
Figure 0005896881
さらに、それぞれの分岐流路の流量の相違による脈動抑制効果の変化を、図6に構成が示される測定装置で調べた。図6に示される測定装置は、第1および第2の分岐流路を設けていない電磁振動型ダイヤフラムポンプ(図示せず)の吐出管16に、異なる流路長の分岐流路を構成する分岐装置47の一端が接続され、分岐装置47の他端はバルブ41に接続されている。また、分岐装置47と吐出管16の間には温度計48aが取付けられ、分岐装置47とバルブ41の間には、温度計48bと圧力計46が取付けられている。分岐装置47は、分岐点47cで長い分岐流路47aと短い分岐流路47bとに分岐し、これらの分岐流路47a、47bが合流点47dで合流するように形成されており、合流点47dの手前には、マスフローメータ42a、42bがそれぞれ接続されている。そして、短い分岐流路47bは960mmの長さで形成されている。一方、長い分岐流路47aは、流路長を調整できるように構成されており、主要な調整箇所として流路長調整箇所47eが設けられている。この調査では、長い分岐流路47aの流路長を2460mm、すなわち、長い分岐流路47aと短い分岐流路47bとの流路長差を1500mmで一定とした。
この調査では、分岐流路47a、47bの流量が変化するように、分岐点47cの直後の9.0mmの内径で形成されている部分に、内径が3mmの絞り部を長い分岐流路47a側に設けたもの(後述の表3でIとしている)、内径が5mmの絞り部を短い分岐流路47b側に設けたもの(後述の表3でIIIとしている)、および、このような絞り部を何も設けていないもの(後述の表3でIIとしている)それぞれについて、分岐流路47a、47bそれぞれの質量流量と、合流点47dで合流した後の脈動値を測定した。その結果を表3に示す。なお、図示しないポンプの電磁石に印加した交流電圧の周波数を60Hzとし、分岐装置47から吐出される気体の圧力を14.7kPaにしている。
Figure 0005896881
表3から明らかなように、分岐流路47a、47bそれぞれの流量の差が最も小さいIIIの脈動値が一番小さく、最も高い脈動抑制効果が得られており、流量の差が大きくなるにつれて、脈動抑制の効果が低下していることが分かる。これは、それぞれの分岐流路を流れる気体の流量に違いがあると、合流後の気体の圧力の大きさが、分岐流路それぞれを流れてきた気体の圧力の平均値とならずに、流量の多い方の分岐流路の気体の圧力に近い大きさになると考えられ、このため、流量の多い方の分岐流路の気体の圧力のピークが、他方の分岐流路の気体の圧力との平均値まで弱められないことによるものと考えられる。したがって、脈動抑制効果を低下させないためには、分岐流路の気体の流れにくさを同じにして、それぞれの流路を流れる気体の流量を略同じにすることが好ましいと言える。ここで、分岐流路の気体の流れにくさは、一方または両方の分岐流路の断面の大きさ、仕切板の材質(仕切板の表面粗さ)、分岐流路の屈折部の角度、および/または屈折箇所の数などによって調整することができる。
本発明による脈動の抑制は、分岐流路の相互の流路長差によって生じる位相差を利用するものであるため、脈動抑制の効果は、位相差の基となる分岐流路の流路長差に依存する。そこで、前述の図6に構成が示される測定装置を再度用いて分岐流路相互の流路長差を変化させ、その変化に対する脈動抑制効果の変動、および、脈動を最も抑制できる分岐流路相互の最適な流路長差を調べた。図6に示される測定装置の長い分岐流路47aに設けられた流路長調整箇所47eは、長い分岐流路47aの流路長を2160mm〜2960mmの範囲で調整できるように構成されており、したがって960mmの流路長で形成されている短い分岐流路47bとの流路長差を1200〜2000mmの範囲で調整できる。なお、この調査は、合流点47dの手前にはマスフローメータ42a、42bを接続せずに、バルブ41の分岐装置47の反対側にマスフローメータ42を1つだけ接続し、また前述の表3に結果が示された調査で設けた絞り部分を、いずれの分岐流路にも設けずに実施した。
長い分岐流路47aと短い分岐流路47bとの流路長差を、後述の方法で算出した最適な流路長差を含むように変化させながら、分岐装置47から出力される気体の脈動値を測定した結果を図7に示す。図7(a)は、図6に示される吐出管16のポンプの電磁石(図示せず)に印加する交流電圧の周波数を50Hzとしたときの測定結果を示し、図7(b)は同じく60Hzとしたときの測定結果を示している。また、図6に示される構成において、短い分岐流路47bを塞ぎ、全ての気体が長い分岐流路47aを流れるようにした状態、すなわち、分岐流路が設けられていないようにした状態でも脈動値を測定した。比較のために、その測定値に相当する図7(a)および(b)の縦軸位置に横線H1が示されている。また、後述の方法で算出した最適な流路長差は、電磁石に印加する交流電圧の周波数が50Hzでは1825mm、同じく60Hzでは1521mmであり、この値が図7(a)および(b)に縦線V1として示されている。
図7から明らかなように、いずれの周波数においても、計算によって得られた最適な流路長差付近で脈動値が最小となっており、最大の脈動抑制効果が得られていることから、後述の方法によって分岐流路の最適な流路長差が適切に計算できていることが分かる。したがって、最も高い脈動抑制効果が得られる最適な流路長差を備えた分岐流路を計算に基づいて設計できることが分かる。
また、この調査で調べた、図7(a)に矢印S1で示される流路長差の範囲(最適流路長差に対して83〜109%の範囲)、および図7(b)に矢印S2で示される流路長差の範囲(最適流路長差に対して79〜118%の範囲)では、分岐流路が設けられていない状態の脈動値よりも小さく、かつ、流路長差の変化に対して略リニアに変化する脈動値が得られており、特異な変動の無い、流路長差に応じた脈動抑制効果が得られることが分かる。
図7に縦線V1として計算結果を示した分岐流路の最適流路長差の計算について説明する。分岐流路相互の最適な流路長差は、正負それぞれの側の波形がピーク位置に対して左右対称に近い波形の脈動に対しては、分岐流路の脈動の周期の1/2となる位相差を生じさせる長さであると考えられる。位相が周期の1/2ずれた脈動の波形は、元の脈動の波形に対して、時間軸を基準にして線対称となるように位置することとなるため、そのような脈動を持つ気体が合流すると、互いの脈動のピークを最も弱め合うことになるからである。したがって、分岐流路相互の最適流路長差L(m)を、以下の(式6)から計算した。
L=λ×Ph1/T=λ×(T/2)/T=λ/2=(V/f)/2=(c+v)/(2×f)=(c+v)/(2×n×fo) (式6)
ここで、λは分岐流路の脈動の波長(m)、Tは分岐流路の脈動の周期(sec)、Ph1は位相差(sec)であってここでは周期Tの1/2の長さ、Vは分岐流路の脈動の速度(m/sec)、fは分岐流路の脈動の周波数(Hz)、cは流路における音速(m/sec)、vは流路内の気体の流速(m/sec)、foは電磁石に印加する交流電圧の周波数(Hz)であり、nは交流電圧1周期中に電磁振動型ダイヤフラムポンプが気体を送り出す回数であって、図7に結果を示した調査においては、両端にダイヤフラムが設けられているポンプを使用しているためn=2とした。
また、流路内の気体の流速vは、分岐流路を通過後に合流して吐出される気体の質量流量QN(NL/min)、圧力P(kPa)、絶対温度Ta(K)、および分岐流路の断面積S(m2)から、以下の(式7)を用いて計算した。
v=QN×{101.3/(101.3+P)}×(Ta/273.15)/(2×S×1000×60) (式7)
図7に結果を示した調査においては、50Hzで、QN=69.8NL/min、60Hzで、QN=69.6NL/min、P=14.7kPa、Ta=315.45Kであった。また、分岐流路の断面積Sは、流路長調整箇所47eなど内径が変化している部分があるので、脈動が分岐流路に流入してから分岐流路の出口に至るまでの時間を算出して、その時間に相当する流速が得られる、内径が一定の流路の内径を算出し、この内径を用いて計算した。
さらに、流路における音速cは、以下の(式8)を用いて計算した。
c={κ×R×Ta/(1000×M)}1/2 (式8)
ここで、κは比熱比=1.403、Rは気体定数=8.314472(J/(K・mol))であり、Mは空気の平均分子量=28.966(g/mol)である。
1 流路ケーシング
11 タンク
12 合流路
14 第1の分岐流路
15 第2の分岐流路
16 吐出管
18 仕切板
2 ポンプ
20a ポンプケーシング
20b ポンプケーシング
21 電磁石
22 振動子
24 ダイヤフラム
27 吐出室
27a 吐出弁
27b 吐出口
54 吐出管
55 小孔
56 整流管

Claims (4)

  1. 電磁石および永久磁石を対向させて、前記電磁石の極性を交流電源で変更することにより前記永久磁石が固定された振動子を振動させ、前記振動子の少なくとも一端に設けられるダイヤフラムの振動により、気体を送り出すポンプと、
    前記ポンプから吐出される気体を分岐する第1および第2の分岐流路と、
    前記第1および第2の分岐流路を流れる気体を合流して吐出する吐出管
    とを有しており、
    前記第1および第2の分岐流路が、相互に異なる流路長を有し
    前記振動子の両端にダイヤフラムが設けられており、前記ポンプの両側から吐出される気体を合流する合流路および/またはタンクをさらに有し、該合流路またはタンクのいずれかの出口が前記第1および第2の分岐流路と連通するように形成されてなる脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプ。
  2. 前記第1および第2の分岐流路が、該第1および第2の分岐流路それぞれを流れる気体の流量が相互に略同じになる流路で形成されてなる請求項1記載の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプ。
  3. 前記第1および第2の分岐流路の長い方の流路が、前記ポンプに近接して設けられる流路ケーシングの内壁と仕切板とによって蛇腹状または渦巻き状に形成されてなる請求項1または2記載の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプ。
  4. 前記第1および第2の分岐流路相互の流路長の差が、前記吐出管内の気体の流速v、該吐出管における音速c、ならびに前記第1および第2の分岐流路内の気体の前記ポンプの動作によって生じた脈動の周波数fとの関係において、
    (c+v)/(2×f)
    によって表される長さの69〜118%の範囲になるように、前記第1および第2の分岐流路が形成されてなる請求項1〜のいずれか1項に記載の脈動抑制機構搭載の電磁振動型ダイヤフラムポンプ。
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