JP5896032B2 - 情報処理システム並びに管理装置、管理プログラム及び管理方法 - Google Patents

情報処理システム並びに管理装置、管理プログラム及び管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム並びに管理装置、管理プログラム及び管理方法に関する。
データセンタ等に構築されるクラスタシステムが大規模化するのに伴い、クラスタシステムにおける各計算ノードを接続するネットワークも大規模化している。例えば計算ノードの数が数万以上になると、ネットワークに配置されたスイッチの数は数千以上になることがある。このような大規模なクラスタシステムにおいては、計算ノードとスイッチとの間を数万以上のケーブルで結んでいるため、配線に誤りがあることを人手で調べるのは非常に困難である。
機器間の接続の誤りを見つける技術が存在する。具体的には、ネットワークシステムを構成する機器及びそれらの機器の関係に関する設計データと、実際に運用されているネットワークシステムが備える機器の有無及び機器の関係に関するデータとを照合することで、設計時の構成と運用時の構成とを比較する。
しかし、スイッチには、実際に運用を開始した後に識別子(例えば、インフィニバンド(InfiniBand)におけるノードID並びにイーサネット(登録商標)におけるMACアドレス及びIPアドレス等)が割り当てられる。そのため、設計時にスイッチに割り当てた識別子(例えば、スイッチ名)と実際に運用を開始した後に割り当てられた識別子との対応付けが不明である場合には、照合をすることができないという問題がある。
また、機器の設定に関する接続機器情報を複数回取得し、取得した接続機器情報について多数決をし、最も確からしい接続機器情報を採用するという技術が存在する。しかし、多数決を用いて実際の接続関係を決めたとしても、上記の問題を解決することはできない。
国際公開第2006/117832号 特開2000−31992号公報
従って、1つの側面では、本発明の目的は、配線が誤っている箇所を特定するための技術を提供することである。
本発明に係る情報処理システムは、複数のスイッチと、複数の情報処理装置と、複数のスイッチと複数の情報処理装置とを管理する管理装置とを有する。そして、上で述べた管理装置は、複数のスイッチと複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、複数のスイッチと複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、設計情報に含まれるスイッチ識別子及び接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、設計情報に含まれるスイッチ識別子と接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行する対応付け部と、対応付けの結果に従い設計情報に含まれるスイッチ識別子を接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換し、変換後の設計情報と接続情報との相違を検出する検出部とを有する。
配線が誤っている箇所を特定できるようになる。
図1は、第1の実施の形態におけるシステム概要を示す図である。 図2は、誤配線の一例を示す図である。 図3は、管理装置の機能ブロック図である。 図4は、設計データ格納部に格納されている設計データの一例を示す図である。 図5は、端点データ格納部に格納されているデータの一例を示す図である。 図6は、メインの処理フローを示す図である。 図7は、第1の実施の形態における第1対応付け処理の処理フローを示す図である。 図8は、接続データ格納部に格納されている接続データの一例を示す図である。 図9は、第1の実施の形態における第1対応付け処理について説明するための図である。 図10は、接続データに基づく配線と設計データに基づく配線とを示す図である。 図11は、第1の実施の形態における第1対応表格納部に格納されているデータの一例を示す図である。 図12は、第2対応付け処理の処理フローを示す図である。 図13は、2部グラフの一例を示す図である。 図14は、2部グラフの一例を示す図である。 図15は、第2対応表格納部に格納されているデータの一例を示す図である。 図16は、検出処理の処理フローを示す図である。 図17は、検出処理について説明するための図である。 図18は、表示データの一例を示す図である。 図19は、第2の実施の形態における第1対応付け処理の処理フローを示す図である。 図20は、第2の実施の形態における第1対応表に格納されているデータの一例を示す図である。 図21は、第3の実施の形態における管理装置の機能ブロック図である。 図22は、再生成部が実行する処理の処理フローを示す図である。 図23は、通信端点IDのリストの一例を示す図である。 図24は、通信端点名のリストの一例を示す図である。 図25は、第4の実施の形態におけるシステムの概要を示す図である。 図26は、第4の実施の形態における第1対応付け処理の処理フローを示す図である。 図27は、コンピュータの機能ブロック図である。
[実施の形態の概要]
本実施の形態においては、ネットワーク内の装置(又はネットワークインタフェース)を頂点とし、装置間を結ぶケーブル(又はケーブルの束)を辺として、ネットワークをグラフとみなす。「ネットワークのトポロジー」とは、このようにして生成されたグラフの同型類(isomorphism class)にあたる。
グラフの形を変えないような置換全体の集合は群をなす。この群を、グラフの自己同型群(automorphism group)と呼ぶ。実際の接続状況が設計データのとおりであれば、実際の接続状況を示す接続データに基づくグラフと設計データに基づくグラフは同型となる。以下では、このようなグラフ理論に基づき誤配線の箇所を特定する方法について説明する。
[実施の形態1]
図1に、第1の実施の形態におけるシステムの概要を示す。データセンタ等に設置されたクラスタシステムである計算システム3は、複数のスイッチと、複数の計算ノードとを含む。説明を簡単にするため、図1にはスイッチ301及びスイッチ302と計算ノード311乃至計算ノード316とを示しているが、スイッチの数及び計算ノードの数に限定は無い。
スイッチ301及びスイッチ302は、複数のポートを含む。スイッチ301は、ポート3011乃至ポート3013を含む。スイッチ302は、ポート3021乃至ポート3023を含む。図1においては、スイッチ301及びスイッチ302のポートの数は3つであるが、数に限定は無い。
計算ノード311乃至計算ノード316は、通信端点(例えば、ホストチャネルアダプタ(Host Channel Adapter)又はネットワークインタフェースカード(Network Interface Card))を含む。計算ノード311は、通信端点3110を含む。計算ノード312は、通信端点3120を含む。計算ノード313は、通信端点3130を含む。計算ノード314は、通信端点3140を含む。計算ノード315は、通信端点3150を含む。計算ノード316は、通信端点3160を含む。
スイッチにおけるポート及び計算ノードにおける通信端点は、ケーブル(例えば、インフィニバンドのケーブル又はイーサネット(登録商標)のケーブル)で物理的に接続されている。スイッチ301におけるポート3011は、計算ノード311における通信端点3110と接続されている。スイッチ301におけるポート3012は、計算ノード312における通信端点3120と接続されている。スイッチ301におけるポート3013は、計算ノード313における通信端点3130と接続されている。スイッチ302におけるポート3021は、計算ノード314における通信端点3140と接続されている。スイッチ302におけるポート3022は、計算ノード315における通信端点3150と接続されている。スイッチ302におけるポート3023は、計算ノード316における通信端点3160と接続されている。
図1に示した配線が正しい配線(すなわち、設計データどおりの配線)であると仮定した場合、図2に示した配線は、正しくない配線である。図2においては、スイッチ301におけるポート3013は、計算ノード313における通信端点3130には接続されておらず、計算ノード314における通信端点3140に接続されている。また、スイッチ302におけるポート3021は、計算ノード314における通信端点3140には接続されておらず、計算ノード313における通信端点3130に接続されている。本実施の形態においては、例えば図2に示したように、設計データどおりの配線ではない状態を誤配線がある状態であると考える。但し、誤配線は、図2に示したような状態に限られるわけではない。
本実施の形態における主要な処理を実行する管理装置1は、計算システム3に接続されている。図3に、管理装置1の機能ブロック図を示す。管理装置1は、収集部101、第1対応付け部103、第1対応表格納部106、グラフ生成部107、グラフデータ格納部108、及び第2対応付け部109を含む管理部100と、接続データ格納部102と、端点データ格納部104と、設計データ格納部105と、第2対応表格納部110と、検出部111とを含む。
収集部101は、スイッチと計算ノードとの接続状況を示すデータを収集することにより、接続データを生成し、接続データ格納部102に格納する。第1対応付け部103は、接続データ格納部102に格納されているデータ、設計データ格納部105に格納されているデータ及び端点データ格納部104に格納されているデータを用いて処理を実行し、処理結果を第1対応表格納部106に格納する。グラフ生成部107は、第1対応表格納部106に格納されているデータを用いて処理を行い、処理結果をグラフデータ格納部108に格納する。第2対応付け部109は、グラフデータ格納部108に格納されているデータを用いて処理を行い、処理結果を第2対応表格納部110に格納する。検出部111は、第1対応表格納部106に格納されているデータ及び第2対応表格納部110に格納されているデータを用いて処理を行う。
図4に、設計データ格納部105に格納されている設計データの一例を示す。図4の例では、スイッチ名と、通信端点名とが格納されている。設計データは、設計上の配線を示すデータである。例えば1行目のデータは、スイッチ名が「name_of_sw(1)」であるスイッチは、通信端点名が「name_of_hca(1)」である通信端点に接続されることを示している。スイッチ名は、管理者が計算システム3の設計を行う時点でスイッチに割り当てた名前である。通信端点名は、管理者が計算システム3の設計を行う時点で通信端点に割り当てた名前である。なお、通信端点名については、通信端点名から通信端点IDを求めることが可能なように名前付けされているとする。
図5に、端点データ格納部104に格納されているデータの一例を示す。図5の例では、通信端点IDと、通信端点名とが格納されている。例えば1行目のデータは、通信端点IDが「id_of_hca(1)」である通信端点の通信端点名は「name_of_hca(1)」であることを示している。通信端点の場合は、通信端点名から通信端点IDを求めることができる。本実施の形態においては、通信端点IDと通信端点名との対応付けを示すデータを予め端点データ格納部104に格納しておくこととする。
次に、図6乃至図18を用いて、管理装置1の動作について説明する。例えば管理装置1が管理者から誤配線の検出指示を受け付けた場合、管理装置1は処理を開始する。まず、管理装置1における管理部100は、第1対応付け処理を実行する(図6:ステップS1)。第1対応付け処理については、図7乃至図11を用いて説明する。
管理部100における収集部101は、計算システム3から、スイッチと通信端点との接続状況を示すデータを収集し、接続データを生成する(図7:ステップS11)。収集部101は、生成された接続データを接続データ格納部102に格納する。例えばインフィニバンドの場合、サブネットマネージメント(subnet management)という技術を用いて、接続状況を示すデータを収集することができる。
図8に、接続データ格納部102に格納されている接続データの一例を示す。図8の例では、スイッチIDと、通信端点IDとが格納されている。例えば1行目のデータは、スイッチIDが「id_of_sw(1)」であるスイッチは、通信端点IDが「id_of_hca(1)」である通信端点に接続されていることを示している。スイッチID及び通信端点IDは、インフィニバンドの場合は例えばノードIDであり、イーサネット(登録商標)の場合は例えばMACアドレス及びIPアドレスである。
図7の説明に戻り、収集部101は、第1対応付け部103に処理の実行を要求する。これに応じ、第1対応付け部103は、接続データ格納部102から未処理のスイッチIDを1つ特定する(ステップS13)。
第1対応付け部103は、ステップS13において特定されたスイッチIDに対応する通信端点IDを接続データ格納部102から特定する(ステップS15)。
第1対応付け部103は、ステップS15において特定された通信端点IDに対応する通信端点名を端点データ格納部104から特定する(ステップS17)。
第1対応付け部103は、ステップS17において特定された通信端点名に対応するスイッチ名を設計データ格納部105から特定する(ステップS19)。
第1対応付け部103は、ステップS13において特定されたスイッチIDとステップS19において特定されたスイッチ名とを対応付けて第1対応表格納部106に格納する(ステップS21)。なお、同一の対応付けを示すデータが既に第1対応表格納部106に格納されている場合には、ステップS21の処理をスキップする。
図9及び図10を用いて、ステップS13乃至S21の処理について説明する。ステップS13乃至S21の処理は、対応付けられる可能性があるスイッチID及びスイッチ名を求める処理である。背景技術の欄で述べたように、接続データに含まれるスイッチID(id_of_sw)と設計データに含まれるスイッチ名(name_of_sw)との対応付けをできないことが問題となっている。一方で、接続データに含まれる通信端点ID(id_of_hca)と設計データに含まれる通信端点名(name_of_hca)とを対応付けることはできる。そこで、図9に示すように、通信端点の対応付けを利用して、間接的にスイッチIDとスイッチ名とを対応付ける。
なお、ステップS13乃至S21の処理を行っただけでは、必ずしも対応付けが確定する(すなわち、スイッチIDとスイッチ名とが1対1で対応する)わけではない。例として、図10に示すような状況を考える。図10においては、左側には接続データに基づく配線(すなわち、実際の配線)を示しており、右側には設計データに基づく配線を示している。前提として、通信端点1の通信端点IDは「id_of_hca(1)」であり通信端点名は「name_of_hca(1)」であるとする。また、通信端点2の通信端点IDは「id_of_hca(2)」であり通信端点名は「name_of_hca(2)」であるとする。また、通信端点3の通信端点IDは「id_of_hca(3)」であり通信端点名は「name_of_hca(3)」であるとする。また、通信端点4の通信端点IDは「id_of_hca(4)」であり通信端点名は「name_of_hca(4)」であるとする。また、通信端点5の通信端点IDは「id_of_hca(5)」であり通信端点名は「name_of_hca(5)」であるとする。また、通信端点6の通信端点IDは「id_of_hca(6)」であり通信端点名は「name_of_hca(6)」であるとする。
図10に示すような状況の場合、スイッチID「id_of_sw(1)」は、通信端点1及び通信端点2を介してスイッチ名「name_of_sw(1)」と対応付けられ、通信端点4を介してスイッチ名「name_of_sw(2)」と対応付けられる。また、スイッチID「id_of_sw(2)」は、通信端点3を介してスイッチ名「name_of_sw(1)」と対応付けられ、通信端点5及び通信端点6を介してスイッチ名「name_of_sw(2)」と対応付けられる。すなわち、スイッチIDが「id_of_sw(1)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(1)」又は「name_of_sw(2)」である可能性があり、スイッチIDが「id_of_sw(2)」であるスイッチのスイッチ名も「name_of_sw(1)」又は「name_of_sw(2)」である可能性がある。図10に示した例からわかるように、例えばスイッチにn(nは自然数)個のポートがある場合、最大n通りの対応付けが存在することになる。
図11に、第1対応表格納部106に格納されているデータの一例を示す。図11の例では、スイッチIDと、スイッチ名とが格納されている。
図7の説明に戻り、第1対応付け部103は、接続データ格納部102に未処理のスイッチIDが有るか判断する(ステップS23)。未処理のスイッチIDが有る場合(ステップS23:Yesルート)、次のスイッチIDについて処理するため、ステップS13の処理に戻る。一方、未処理のスイッチIDが無い場合(ステップS23:Noルート)、元の処理に戻る。
以上のような処理を実行すれば、対応付けられる可能性があるスイッチIDとスイッチ名とを特定することができるようになる。なお、ここまでの処理によって対応付けが確定する場合もある。
図6の説明に戻り、管理部100は、スイッチIDとスイッチ名との対応付けが確定したか判断する(ステップS3)。ステップS3においては、第1対応表格納部106においてスイッチIDとスイッチ名とが1対1で対応しているか判断する。
スイッチIDとスイッチ名との対応付けが確定した場合(ステップS3:Yesルート)、検出処理を実行するため、ステップS7の処理に移行する。一方、スイッチIDとスイッチ名との対応付けが確定していない場合(ステップS3:Noルート)、管理部100は、第2対応付け処理を実行する(ステップS5)。第2対応付け処理については、図12乃至図15を用いて説明する。
まず、管理部100におけるグラフ生成部107は、第1対応表格納部106からデータ(すなわち、スイッチID及びスイッチ名)を読み出す(図12:ステップS31)。
グラフ生成部107は、スイッチIDを第1の頂点集合とし、スイッチ名を第2の頂点集合とし、対応付けられる可能性がある頂点同士を結ぶ線分を辺とする2部グラフ(bipartite graph)を生成する(ステップS33)。そして、グラフ生成部107は、生成された2部グラフのデータをグラフデータ格納部108に格納する。
図13に、生成される2部グラフのデータの一例を示す。図13においては、丸の図形が頂点を表しており、頂点と頂点とを結ぶ線分が辺を表している。各頂点には、1つのスイッチID又はスイッチ名が割り当てられている。図13の例では、スイッチIDが「id_of_sw(1)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(1)」又は「name_of_sw(3)」である可能性がある。スイッチIDが「id_of_sw(2)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(2)」又は「name_of_sw(3)」である可能性がある。スイッチIDが「id_of_sw(3)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(1)」、「name_of_sw(2)」又は「name_of_sw(3)」である可能性がある。スイッチIDが「id_of_sw(4)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(4)」である可能性がある。スイッチIDが「id_of_sw(5)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(5)」又は「name_of_sw(6)」である可能性がある。スイッチIDが「id_of_sw(6)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(5)」又は「name_of_sw(6)」である可能性がある。なお、2部グラフにおいては、同じ頂点集合に含まれる頂点間には辺は無い。
なお、仮にスイッチIDとスイッチ名とが1対1で対応している場合、2部グラフのデータは図14のようになる。すなわち、頂点を共有する辺が無く、スイッチIDの数及びスイッチ名の数と同じ数の辺が生成される。
図12の説明に戻り、第2対応付け部109は、グラフデータ格納部108に格納されている2部グラフのデータを読み出し、当該2部グラフの最大マッチングを求める(ステップS35)。そして、第2対応付け部109は、最大マッチングによって得られたスイッチIDとスイッチ名との対応付けを示すデータを第2対応表格納部110に格納する。そして元の処理に戻る。
最大マッチングを求めることは、2つの頂点集合の間に存在する辺の中から、辺の数が最大になり且つ辺の端点が重複しないように辺の組合せを求めることである。最大マッチングには、例えばハンガリー法等のアルゴリズムを用いる。最大マッチングのアルゴリズムはよく知られたものであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図15に、第2対応表格納部110に格納されているデータの一例を示す。図15の例では、スイッチIDと、スイッチ名とが格納されている。
このように2部グラフの最大マッチングを求めるようにすれば、全体として不整合が最も少なくなるような対応付けを特定できるようになる。
図6の説明に戻り、検出部111は、検出処理を実行する(ステップS7)。検出処理については、図16乃至図18を用いて説明する。
まず、検出部111は、設計データ格納部105から設計データを読み出し、設計データにおけるスイッチ名を、第1対応表格納部106又は第2対応表格納部110に格納されている対応付けを示すデータに従ってスイッチIDに変換する(図16:ステップS41)。ステップS3において対応付けが確定したと判断された場合には、第1対応表格納部106に格納されている対応付けを示すデータを用いる。ステップS3において対応付けが確定していないと判断されステップS5の処理が実行された場合には、第2対応表格納部110に格納されている対応付けを示すデータを用いる。
検出部111は、設計データにおける通信端点名を、端点データ格納部104に格納されている対応付けを示すデータに従って通信端点IDに変換する(ステップS43)。
検出部111は、接続データ格納部102に格納されている接続データとステップS41及びS43の処理による変換後の設計データとを比較し、相違を検出する(ステップS45)。
例えば、図17の左側に示すような接続データが接続データ格納部102に格納されており、図17の右側に示すような設計データがステップS41及びS43の処理により得られたとする。このような場合、矢印で示した行に相違がある。具体的には、変換後の設計データは、スイッチIDが「id_of_sw(j)」であるスイッチと通信端点IDが「id_of_hca(i)」である通信端点との接続を示している。これに対し、接続データは、スイッチIDが「id_of_sw(j)」であるスイッチと通信端点IDが「id_of_hca(i+1)」である通信端点との接続を示している。また、変換後の設計データは、スイッチIDが「id_of_sw(j+1)」であるスイッチと通信端点IDが「id_of_hca(i+1)」である通信端点との接続を示している。これに対し、接続データは、スイッチIDが「id_of_sw(j+1)」であるスイッチと通信端点IDが「id_of_hca(i)」である通信端点との接続を示している。このような相違が、ステップS45の処理により検出される。
図16の説明に戻り、検出部111は、誤配線の箇所(すなわち、ステップS45において検出された相違に該当する箇所)を示す表示データを生成し、表示装置(例えばディスプレイ)に出力する(ステップS47)。そして処理を終了する。
図18に、表示データの一例を示す。図18の例では、左側が誤配線の箇所を示すデータであり、右側が誤配線の箇所に対応する箇所の設計データである。管理者は、このような表示データを確認する。そして、管理者は、例えば以下のような作業を行う。具体的には、管理者は、配線が誤っている箇所に対して配線のし直しをする。管理者は、管理装置1に再度接続データを取得させる。そして、管理者は、取得させた接続データと、図17の右側に示した、変換後の設計データとを比較することにより、誤配線が無くなっていることを確認する。
[実施の形態2]
例えば図10に示すような状況である場合、スイッチIDが「id_of_sw(1)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(1)」又は「name_of_sw(2)」である可能性があり、スイッチIDが「id_of_sw(2)」であるスイッチのスイッチ名も「name_of_sw(1)」又は「name_of_sw(2)」である可能性がある。しかし、スイッチID「id_of_sw(1)」とスイッチ名「name_of_sw(1)」との対応付けについての通信端点の数は2であり、スイッチID「id_of_sw(1)」とスイッチ名「name_of_sw(2)」との対応付けについての通信端点の数は1である。また、スイッチID「id_of_sw(2)」とスイッチ名「name_of_sw(1)」との対応付けについての通信端点の数は1であり、スイッチID「id_of_sw(2)」とスイッチ名「name_of_sw(2)」との対応付けについての通信端点の数は2である。これに鑑みれば、スイッチIDが「id_of_sw(1)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(1)」である可能性が高く、スイッチIDが「id_of_sw(2)」であるスイッチのスイッチ名は「name_of_sw(2)」である可能性が高いと言える。そこで、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態における第1対応付け処理を以下のように変更する。
図19を用いて、第2の実施の形態における第1対応付け処理について説明する。まず、管理部100における収集部101は、計算システム3から、スイッチと通信端点との接続状況を示すデータを収集し、接続データを生成する(図19:ステップS51)。収集部101は、生成された接続データを接続データ格納部102に格納する。接続状況を示すデータを収集する方法については、ステップS11の説明で述べたとおりである。
収集部101は、第1対応付け部103に処理の実行を要求する。これに応じ、第1対応付け部103は、接続データ格納部102から未処理のスイッチIDを1つ特定する(ステップS53)。
第1対応付け部103は、ステップS53において特定されたスイッチIDに対応する通信端点IDを接続データ格納部102から特定する(ステップS55)。
第1対応付け部103は、ステップS55において特定された通信端点IDに対応する通信端点名を端点データ格納部104から特定する(ステップS57)。
第1対応付け部103は、ステップS57において特定された通信端点名に対応するスイッチ名を設計データ格納部105から特定する(ステップS59)。
第1対応付け部103は、ステップS53において特定されたスイッチIDとステップS59において特定されたスイッチ名との対応付けについて、第1対応表格納部106にカウンタの値を設定する(ステップS61)。
図20に、第2の実施の形態における第1対応表106に格納されているデータの一例を示す。図20の例では、スイッチIDと、スイッチ名と、カウンタの値とが格納されている。ステップS61においては、同一の対応付けを示すデータが既に第1対応表格納部106に格納されている場合には、カウンタの値を1インクリメントする。同一の対応付けを示すデータが第1対応表格納部106に格納されていない場合には、新たに対応付けを示すデータを格納し、カウンタの値を1に設定する。
図19の説明に戻り、第1対応付け部103は、接続データ格納部102に未処理のスイッチIDが有るか判断する(ステップS63)。未処理のスイッチIDが有る場合(ステップS63:Yesルート)、次のスイッチIDについて処理するため、ステップS53の処理に戻る。一方、未処理のスイッチIDが無い場合(ステップS63:Noルート)、第1対応付け部103は、各スイッチIDについて多数決による対応付けを実行する(ステップS65)。例えば、同一のスイッチIDについてカウンタの値が2であるスイッチ名とカウンタの値が1であるスイッチ名とが存在する場合には、そのスイッチIDとカウンタの値が2であるスイッチ名とを対応付ける。そして多数決による対応付けにより図11に示すようなデータ(すなわちカウンタの値を含まないデータ)を生成し、第1対応表格納部106に格納されているデータ(すなわちカウンタの値を含むデータ)を置換する。そして元の処理に戻る。
以上のような処理を実行すれば、スイッチIDとスイッチ名との対応付けのうち最も確からしい対応付けを採用することができるようになる。但し、このような処理を行ったとしても、例えばカウンタの値が同じであるスイッチ名が存在する場合には、対応付けが確定しない。その場合には、第2対応付け処理を行うことになる。なお、例えば誤配線の箇所がまばらであり、複数のケーブルをまとめてつなぎ間違えるような事が少ないことが期待できる場合には、本実施の形態の処理を実行することが有効であると考えられる。
[実施の形態3]
例えば図10に示すような状況である場合、第1の実施の形態の処理を実行すると、スイッチID「id_of_sw(1)」とスイッチ名「name_of_sw(2)」とが対応付けられ、スイッチID「id_of_sw(2)」とスイッチ名「name_of_sw(1)」とが対応付けられる可能性がある。このような対応付けが行われてしまうと、スイッチ名が「name_of_sw(1)」であるスイッチは、通信端点5及び通信端点6と接続されていることになり、スイッチ名が「name_of_sw(2)」であるスイッチは、通信端点1及び通信端点2と接続されていることになる。しかし、設計データからすれば、これはあり得ないことである。そこで第3の実施の形態においては、第1の実施の形態及び第2の実施の形態を以下のように変更する。
第3の実施の形態における管理装置1の機能ブロック図を図21に示す。図21と図3との相違は、再生成部112が設けられていることである。再生成部112は、第2対応表格納部110に格納されているデータ、端点データ格納部104に格納されているデータ及び設計データ格納部105に格納されているデータを用いて接続データを再生成し、接続データ格納部102に格納されている接続データを置換する。その他の各処理部の機能及び各データ格納部に格納されているデータは第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
図22乃至図24を用いて、再生成部112が実行する処理について説明する。管理者は、例えば誤配線の箇所であるとして出力された結果が妥当ではないと判断した場合に、処理の再実行を要求する。すると、再生成部112は、接続データにおける各スイッチIDについて、通信端点IDのリストを生成し(図22:ステップS71)、メインメモリ等の記憶装置に格納する。
ステップS71においては、例えば図23に示すようなリストを生成する。図23の例においては、各スイッチIDについて、当該スイッチIDによって特定されるスイッチと接続されている通信端点の通信端点IDのリストが生成されている。
図22の説明に戻り、再生成部112は、ステップS71において生成されたリストから未処理のスイッチID(以下、処理対象のスイッチIDと呼ぶ)を1つ特定する(ステップS73)。
再生成部112は、処理対象のスイッチIDに対応するスイッチ名(以下、処理対象のスイッチ名と呼ぶ)を第2対応表格納部110から特定する(ステップS75)。
再生成部112は、処理対象のスイッチ名に対応する通信端点名を設計データ格納部105から特定し、通信端点名のリストを生成し(ステップS77)、メインメモリ等の記憶装置に格納する。
図24に、ステップS77の処理によって生成されるリストの一例を示す。図24の例では、処理対象のスイッチ名によって特定されるスイッチと接続されるべき通信端点の通信端点名のリストが生成されている。
図22の説明に戻り、再生成部112は、処理対象のスイッチIDに対応する通信端点IDのリストに含まれる通信端点IDの各々について、当該通信端点IDに対応する通信端点名を端点データ格納部104から特定する。そして、再生成部112は、特定された通信端点名のうち、ステップS77において生成されたリストに含まれる通信端点名を特定し、当該通信端点名に対応する通信端点IDを端点データ格納部104から特定する(ステップS79)。
再生成部112は、処理対象のスイッチID及びステップS79において特定された通信端点IDで接続データを再生成し、当該スイッチIDについて、接続データ格納部102に格納されている接続データを更新する(ステップS81)。ステップS81の処理によって、接続データ格納部102に格納されている、処理対象のスイッチIDと通信端点IDとの組合せのうち、一部の組合せが消去されるようになる。
再生成部112は、ステップS71において生成されたリストに未処理のスイッチIDが有るか判断する(ステップS83)。未処理のスイッチIDが有る場合(ステップS83:Yesルート)、次のスイッチIDについて処理するため、ステップS73の処理に戻る。一方、未処理のスイッチIDが無い場合(ステップS83:Noルート)、再生成部112は、更新後の接続データを用いて対応付けを再実行するように管理部100に要求し、処理を終了する。
以上のような処理を実行すれば、実行済みの対応付けの結果から考えて妥当ではない通信端点IDを接続データから排除できるので、再度実行する対応付けの結果は精度がより高くなる。
[実施の形態4]
図25に、第4の実施の形態におけるシステムの概要を示す。第4の実施の形態においては、複数の管理装置(管理装置11乃至管理装置13)が計算システム3に接続されている。また、配置管理装置5は、計算システム3及び管理装置11乃至管理装置13に接続されている。配置管理装置5は、設計データ及び接続データのどの部分をどの管理装置が保持しているかを例えば分担表を用いて管理している。なお、図25においては管理装置の数は3であるが、数に限定は無い。
図26を用いて、第4の実施の形態における第1対応付け処理について説明する。第4の実施の形態においては、設計データが複数の管理装置に分散して配置されているとする。
管理部100における収集部101は、計算システム3から、スイッチと通信端点との接続状況を示すデータを収集し、接続データを生成する(図26:ステップS91)。収集部101は、生成された接続データを接続データ格納部102に格納する。接続状況を示すデータを収集する方法については、ステップS11の説明で述べたとおりである。
図26の説明に戻り、収集部101は、第1対応付け部103に処理の実行を要求する。これに応じ、第1対応付け部103は、接続データ格納部102から未処理のスイッチIDを1つ特定する(ステップS93)。
第1対応付け部103は、ステップS93において特定されたスイッチIDに対応する通信端点IDを接続データ格納部102から特定する(ステップS95)。
第1対応付け部103は、ステップS95において特定された通信端点IDに対応する通信端点名を端点データ格納部104から特定する(ステップS97)。
第1対応付け部103は、設計データ格納部105に、処理に用いる設計データが格納されているか判断する(ステップS99)。設計データ格納部105に処理に用いる設計データが格納されている場合には(ステップS99:Yesルート)、第1対応付け処理を実行可能であるので、ステップS103の処理に移行する。
一方、設計データ格納部105に処理に用いる設計データが格納されていない場合(ステップS99:Noルート)、第1対応付け部103は、配置管理装置5に、処理に用いる設計データを保持している管理装置を問い合わせる通知要求を送信する。そして、第1対応付け部103は、配置管理装置5から通知された、処理に用いる設計データを保持している管理装置に対して設計データを要求するデータ送信要求を送信し、要求先の管理装置から処理に用いる設計データを取得する(ステップS101)。そして、第1対応付け部103は、取得した設計データを設計データ格納部105に格納する。なお、設計データ格納部105に、処理に用いる設計データの一部が格納されている(すなわち、一部の設計データを自管理装置が保持している)場合もある。このような場合にも、ステップS99のNoルートに進むことになる。
第1対応付け部103は、ステップS97において特定された通信端点名に対応するスイッチ名を設計データ格納部105から特定する(ステップS103)。
第1対応付け部103は、ステップS93において特定されたスイッチIDとステップS103において特定されたスイッチ名とを対応付けて第1対応表格納部106に格納する(ステップS105)。なお、同一の対応付けを示すデータが既に第1対応表格納部106に格納されている場合には、ステップS105の処理をスキップする。
第1対応付け部103は、接続データ格納部102に未処理のスイッチIDが有るか判断する(ステップS107)。未処理のスイッチIDが有る場合(ステップS107:Yesルート)、次のスイッチIDについて処理するため、ステップS93の処理に戻る。一方、未処理のスイッチIDが無い場合(ステップS107:Noルート)、元の処理に戻る。
以上のような処理を実行すれば、複数の管理装置が処理を分散して実行する場合にも対処することができるようになる。なお、上で述べた例では設計データが複数の管理装置に分散して配置されている例を示したが、接続データが複数の管理装置に分散して配置されている場合であっても同様の機構によって対処することができる。
以上本発明の一実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上で説明した管理装置1の機能ブロック構成は必ずしも実際のプログラムモジュール構成に対応するものではない。
また、上で説明した処理フローは、処理結果が変わらなければ処理の順番を入れ替えることも可能である。さらに、並列に実行させるようにしても良い。
なお、検出処理によって生成される表示データは、上で述べたようなものに限られない。
また、検出処理においては設計データを変換する例を示したが、接続データを変換するようにしてもよい。
また、第2対応付け処理を行っても対応付けが確定していない場合に、警告を表示してもよい。
なお、上で述べた管理装置1及び計算ノード311乃至316は、コンピュータ装置であって、図27に示すように、メモリ2501とCPU(Central Processing Unit)2503とハードディスク・ドライブ(HDD:Hard Disk Drive)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本発明の実施例では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上述べた本実施の形態をまとめると以下のようになる。
本実施の形態の第1の態様に係る情報処理システムは、(A)複数のスイッチと、(B)複数の情報処理装置と、(C)複数のスイッチと複数の情報処理装置とを管理する管理装置とを有する。そして、上で述べた管理装置は、(c1)複数のスイッチと複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、複数のスイッチと複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、設計情報に含まれるスイッチ識別子及び接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、設計情報に含まれるスイッチ識別子と接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行する対応付け部と、(c2)対応付けの結果に従い設計情報に含まれるスイッチ識別子を接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換し、変換後の設計情報と接続情報との相違を検出する検出部とを有する。
このようにすれば、配線を誤った箇所を特定できるようになる。よって、配線の誤りを解消するために要するコストを削減できるようになる。
また、上で述べた対応付け部は、(c11)設計情報に含まれるスイッチ識別子を第1の頂点集合とし、接続情報に含まれるスイッチ識別子を第2の頂点集合とし、第1の頂点集合に含まれる頂点と第2の頂点集合に含まれる頂点とを結ぶ線分のうち対応付けられる可能性がある頂点同士を結ぶ線分を辺とする2部グラフを生成する生成部と、(c12)生成部により生成された2部グラフの最大マッチングを求めるマッチング部とを有するようにしてもよい。このような2部グラフを用いれば、スイッチ識別子同士の対応付けを適切に行うことができるようになる。
また、上で述べた設計情報及び接続情報は、スイッチ識別子と該スイッチ識別子によって特定されるスイッチに接続される情報処理装置の識別子とを含むようにしてもよい。そして、上で述べた対応付け部は、(c13)接続情報に含まれるスイッチ識別子の各々について、同じ情報処理装置に接続されているスイッチのスイッチ識別子を設計情報から特定することにより、対応付けの可能性があるスイッチ識別子の組合せを特定する特定部をさらに有するようにしてもよい。このようにすれば、対応付けられる可能性があるスイッチ識別子の組合せを絞り込んだうえで、2部グラフの最大マッチングを用いた対応付けを行うことができるようになる。
また、上で述べた特定部は、(c131)接続情報に含まれるスイッチ識別子の各々について、組合せ毎に情報処理装置の数を計数し、計数された数が最も多い組合せを対応付けられる可能性があるスイッチ識別子の組合せとするようにしてもよい。このようにすれば、最も確からしい組合せを採用できるようになる。
また、上で述べた管理装置は、(c3)対応付けの結果に含まれる設計情報に含まれるスイッチ識別子と接続情報に含まれるスイッチ識別子との組合せの各々について、設計情報に含まれるスイッチ識別子によって特定されるスイッチに接続される情報処理装置の識別子を特定し、当該情報処理装置の識別子以外の識別子を設計情報から削除し、対応付け部に再度処理を実行することを要求する要求部をさらに有するようにしてもよい。このようにすれば、接続情報に含まれる情報処理装置の識別子のうち対応付けの結果から考えて妥当ではない情報処理装置の識別子を排除できるので、再度実行する対応付けの結果はより精度が高くなる。
また、上で述べた特定部は、(c132)設計情報及び接続情報のうち少なくとも一部の情報を保持していない場合に、設計情報及び接続情報の配置場所を管理する配置管理装置から、保持していない情報を保持する装置の情報を取得し、取得した装置の情報によって特定される装置から保持していない情報を取得するようにしてもよい。このようにすれば、例えば複数の管理装置によって処理を実行するような場合にも対処することができるようになる。
本実施の形態の第2の態様に係る管理方法は、(D)複数のスイッチと複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、複数のスイッチと複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、設計情報に含まれるスイッチ識別子及び接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、設計情報に含まれるスイッチ識別子と接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行し、(E)対応付けの結果に従い設計情報に含まれるスイッチ識別子を接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換し、変換後の設計情報と接続情報との相違を検出する処理を含む。
なお、上記方法による処理をコンピュータに行わせるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。

Claims (6)

  1. 複数のスイッチと、
    複数の情報処理装置と、
    前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置とを管理する管理装置とを有する情報処理システムにおいて、
    前記管理装置は、
    前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子及び前記接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子と前記接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行する対応付け部と、
    前記対応付けの結果に従い前記設計情報に含まれるスイッチ識別子を前記接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換し、変換後の前記設計情報と前記接続情報との相違を検出する検出部と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記対応付け部は、
    前記設計情報に含まれるスイッチ識別子を第1の頂点集合とし、前記接続情報に含まれるスイッチ識別子を第2の頂点集合とし、前記第1の頂点集合に含まれる頂点と前記第2の頂点集合に含まれる頂点とを結ぶ線分のうち対応付けられる可能性がある頂点同士を結ぶ線分を辺とする2部グラフを生成する生成部と、
    前記生成部により生成された前記2部グラフの最大マッチングを求めるマッチング部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記設計情報及び前記接続情報は、スイッチ識別子と該スイッチ識別子によって特定されるスイッチに接続される情報処理装置の識別子とを含み、
    前記対応付け部は、
    前記接続情報に含まれるスイッチ識別子の各々について、当該スイッチ識別子によって特定されるスイッチに接続される情報処理装置と同じ情報処理装置に接続されているスイッチのスイッチ識別子を前記設計情報から特定することにより、対応付けられる可能性があるスイッチ識別子の組合せを特定する特定部
    をさらに有することを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  4. 複数のスイッチと複数の情報処理装置とを管理する管理装置であって、
    前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子及び前記接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子と前記接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行する対応付け部と、
    前記対応付けの結果に従い前記設計情報に含まれるスイッチ識別子を前記接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換し、変換後の前記設計情報と前記接続情報との相違を検出する検出部と、
    を有する管理装置。
  5. 複数のスイッチと複数の情報処理装置とを管理する管理装置の管理プログラムにおいて、
    前記管理装置に、
    前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子及び前記接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子と前記接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行させ、
    前記対応付けの結果に従い前記設計情報に含まれるスイッチ識別子を前記接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換させ、変換後の前記設計情報と前記接続情報との相違を検出させる
    ことを特徴とする管理プログラム。
  6. 複数のスイッチと複数の情報処理装置とを管理する管理装置の管理方法において、
    前記管理装置が、
    前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の設計上の配線を示す設計情報と、前記複数のスイッチと前記複数の情報処理装置との間の実際の配線を示す接続情報とを用いて、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子及び前記接続情報に含まれるスイッチ識別子について2部グラフの最大マッチングを求めることにより、前記設計情報に含まれるスイッチ識別子と前記接続情報に含まれるスイッチ識別子との対応付けを実行し、
    前記対応付けの結果に従い前記設計情報に含まれるスイッチ識別子を前記接続情報に含まれるスイッチ識別子に変換し、変換後の前記設計情報と前記接続情報との相違を検出する、
    処理を実行する管理方法。
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