JP5896029B2 - 周波数通知装置、無線装置、管理装置、および方法 - Google Patents

周波数通知装置、無線装置、管理装置、および方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置と、無線通信の管理に係る情報処理装置及び情報処理方法と、に関する。
近年、無線トラフィックが急速に増大し続けており、有限な資源である周波数に対する需要が増え続けている。周波数の有効利用を図る手段の1つとして、周囲の電波環境を認知して通信を行うコグニティブ無線技術に関する検討が進んでいる(例えば、非特許文献1参照)。例えば、ホワイトスペース型(あるいは周波数共用型)コグニティブ無線が注目されている。ホワイトスペース型コグニティブ無線は、各周波数を優先的に使用できるシステムに干渉することなく、時間、場所等に応じた周波数の空きを用いて通信を行う機能である。この周波数の空きは、ホワイトスペースと呼ばれる。例えば、米国では2010年9月に、米国FCC(Federal Communications Commission)によりTVホワイトスペース(TVWS)の通信利用に関する最終ルール(非特許文献2)が発表されている。
ホワイトスペース型コグニティブ無線技術では、周波数を使用する優先権のあるシステムは、1次システム、又は、プライマリシステムと称される。1次システムに割り当てられている周波数帯域のホワイトスペースを見つけて使用するシステムは、2次システム、又は、セカンダリシステムと称される。TVWSの場合、TV放送が1次システムとなる。TV放送にはUHF帯などで広い周波数帯域が割り当てられており、地域によって実際に使われている周波数、例えば、物理的なTVチャネルが異なる。さらに、TVWSは、時間方向の変動が少ない特徴がある。このような準静的なTVWSを見つける方法としては、上記FCCのルールでも採用されているデータベースアクセス方式が有望視されている。データベースアクセス方式では、ネットワーク上に置かれたデータベースに、1次システムの置局情報と対1次システム干渉回避基準に基づいて求められた二次システムの使用可能ホワイトスペースとが格納される。ホワイトスペースを利用したい二次システムは自身の位置情報を以てデータベースに照会し、自身が使用可能な空き周波数のリストを得る。空き周波数は、ホワイトスペース周波数とも称される。
特開2011−176506号公報 特開2007−88940号公報
S. Haykin, "Cognitive radio: Brain-empowered wireless communications",IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Vol. 23, No.2 , Feb. 2005 FCC 10-174, "Second Memorandum Opinion and order", Sep. 23, 2010
空き周波数を利用する通信システムとして、マスター―スレーブ型システムを例示できる。マスター―スレーブ型システムでは、マスターデバイスは、データベースにアクセスして、マスターデバイスが通信に利用できる空き周波数のリストを得る。一方、スレーブデバイスはマスターデバイスから提供された空き周波数のリストを用いて、マスターデバイスと通信する。
しかしながら、マスターデバイスとスレーブデバイスとは、1次システムへの影響が異なる。例えば、マスターデバイスで使用できる空き周波数と、スレーブデバイスで使用できる空き周波数が異なることがある。このため、マスターデバイスとスレーブデバイスとが通信において、十分に空き周波数を活用できない場合がある。そこで、開示の実施形態の課題は、マスターデバイスとスレーブデバイスとを含むシステムにおいて、空き周波数を有効活用できる技術を提供することにある。
開示の実施形態の一側面は、周波数通知装置によって例示される。周波数通知装置は、所定の通信エリアにおいて無線装置による使用が制限される制限周波数と通信エリアにおいて無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数を記憶する周波数記憶部と、通信エリア内の無線装置に対して使用可能周波数を通知するときに、制限周波数を用いた通信前に制限周波数の使用の可否を確認することを要求する信号を通知する通知部と、を備える。
本通信システムによれば、マスターデバイスとしての周波数通知装置と、スレーブデバイスとしての無線装置とを含むシステムにおいて、通信エリアにおいて使用が制限される制限周波数の使用の可能性を高め、空き周波数を有効活用することができる。
図1は、ホワイトスペース(以下、WS)を利用するコグニティブ通信システムを例示する図である。 図2は、通信システムの構成例を示す図である。 図3は、マスターデバイスとWSデータベース・サーバとの通信シーケンスを例示する図である。 図4は、マスターデバイスとWSデータベース・サーバとの通信シーケンスを例示する図である。 図5は、スレーブデバイスがセルラーネットワークを介してWSデータベース・サーバにアクセスする信号のフローを例示する図である。 図6は、マスターデバイスの装置構成を例示する図である。 図7は、スレーブデバイスの装置構成を例示する図である。 図8は、WSデータベース・サーバの装置構成を例示する図である。 図9は、マスターデバイスのWS周波数を用いた通信に関連する機能の構成を例示する図である。 図10は、スレーブデバイスのWS周波数と通信エリアに関連する機能の構成を例示する図である。 図11は、WSデータベース・サーバの構成を例示する図である。 図12は、WSデータベースを例示する図である。 図13は、WSデータベース・サーバが実行する処理のフローチャートを例示する図である。 図14は、マスターデバイスが実行する処理のフローチャートを例示する図である。 図15は、スレーブデバイスが実行する処理のフローチャートを例示する図である。 図16は、実施例2に係るマスターデバイスの処理を例示する図である。 図17は、実施例2に係るマスターデバイスの処理を例示する図である。 図18は、実施例2に係るスレーブデバイスの処理を例示する図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に係る通信システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成には限定されない。
図1は、ホワイトスペース(以下、WS)を利用するコグニティブ通信システムを例示する。図1では、1次システムであるテレビジョン放送のサービスエリアA0と、2次システムの通信エリアA1、A2との関係が例示されている。また、図1では、WSを利用するコグニティブ通信システムとして、マスター―スレーブ型システムが例示されている。
図1において、マスターデバイス2−1は通信エリアA1の全体において使用可能なWS周波数を用いてスレーブデバイス3−1と通信する。このため、通信エリアA1では、スレーブデバイス3−1はマスターデバイス2−1が使用しているWS周波数をそのまま用いて送信することができる。すなわち、マスターデバイス2−1とスレーブデバイス3−1は、例えば、周波数f1を用いたテレビジョン放送のサービスエリアA0から、最小分離距離以上離れている。したがって、マスターデバイス2−1とスレーブデバイス3−1は、周波数f1を用いて相互に通信することが可能である。最小分離距離は、通信エリアA1でのマスターデバイス2−1とスレーブデバイス3−1との通信が、テレビジョン放送のサービスエリアA0に干渉しないために設けられる距離の一例である。
ところで、WS周波数は場所によって異なるため、マスターデバイスの通信エリアの一部において使用可能であり、一部において使用の制限のあるWS周波数も存在する。例えば、図1における通信エリアA2の一部においては、周波数f1を用いたマスターデバイス2−2とスレーブデバイス3−2との通信がTV放送に干渉を与えてしまう。そのため通信エリアA2では、TV放送に干渉を極力排除しようとすると、マスターデバイス2−2は周波数f1を使用できない。
今、例えば、通信エリアA2は、マスターデバイス2−2が周波数f1の無線信号を送信しても1次システムであるテレビジョン放送のサービスエリアA0に干渉を与えない通信エリアであると仮定する。しかしながら、通信エリアA2とテレビジョン放送のサービスエリアA0との距離が最小分離距離より短いと、干渉が生じ得る。例えば、通信エリアA2のうち、テレビジョン放送のサービスエリアA0に近いハッチングされた部分エリアにおいて、スレーブデバイス3−2がマスターデバイス2−2へ周波数f1の無線信号を送信すると、干渉基準を満たさない場合が生じ得る。このため、通信エリアA2では、マスターデバイス2−2は、単純には周波数f1を使用可能なWS周波数とすることはできない。
なお、図1では、マスターデバイス2−1、2−2とスレーブデバイス3−1、3−2とが同じ送信電力、同じアンテナ高を持つと仮定する。このため、図1では、TV放送に影響を与えない最小分離距離は、マスターデバイス2−1、2−2とスレーブデバイス3−1、3−2とについて、同じである。
そこで、実施例1では、例えば、通信エリアA2のように1次システムからの距離が最小分離距離未満となる部分領域を含む通信エリアにおいて、マスターデバイス2−2が周波数f1を使用してスレーブデバイス3−2との間で通信できる可能性を高める通信システムが例示される。本通信システムによれば、1次システムからの距離が同一の地点において、使用可能なWS周波数を従来よりも増加させる効果がある。また、本通信システムによれば、同一のWS周波数を使用可能な通信エリアを拡大させる効果がある。
以下、図2から図15の図面を参照して、実施例1に係る通信システムを説明する。図2は、本通信システムの構成例を示す図である。なお、本通信システムは、図1に例示するように、WSデータベース・サーバ1と、マスターデバイス2−1、2−2等と、スレーブデバイス3−1、3−2等とを含む。なお、マスターデバイス2−1、2−2等を総称する場合には、単にマスターデバイス2という。また、スレーブデバイス3−1、3−2等を総称する場合には、単にスレーブデバイス3という。
WSデータベース・サーバ1は、場所や時間に応じたWS周波数をマスターデバイス2に、外部ネットワーク4、例えば、公衆ネットワークを通じて提供する。ここで、外部ネットワーク4は、マスターデバイス2とスレーブデバイス3との間のWS周波数を利用した通信を行うネットワーク以外のネットワークである。外部ネットワーク4は、例えば、インターネット等の公衆ネットワークである。ただし、外部ネットワーク4は、例えば、1次システムで使用される周波数と異なる周波数を利用するネットワーク、例えば、セルラーネットワークであってもよい。マスターデバイス2−1、2−2等は、それぞれWSデータベース・サーバ1から提供を受けたWS周波数を利用して、スレーブデバイス3−1、3−2等の間で通信ネットワークを形成する。
マスターデバイス2はスレーブデバイス3が使用できる周波数の候補として自らの通信エリア全体において送信できるWS周波数と、一部においてのみ送信できるWS周波数に関する情報を主記憶装置に保持する。マスターデバイス2は、スレーブデバイス3が使用できる周波数の候補(以下、候補周波数)の情報をスレーブデバイス3に送信する。実施例1では、マスターデバイス2は、候補周波数送信の際に、スレーブデバイス3が候補周波数を使用するに当たり所在位置において使用可能かどうかを事前確認することを要求する。すなわち、マスターデバイス2は、候補周波数送信時に、事前確認を要求する指示情報をスレーブデバイス3に送信する。
スレーブデバイス3はWS周波数に関する指示情報を受信することで、候補周波数を使用するに当たり、所在位置において使用可能かどうかを問い合わせる要求を認識する。そこで、スレーブデバイス3は、指示情報で事前確認を要求されている候補周波数以外の周波数を用いて、WSデータベース・サーバ1に問い合わせを行う。そして、スレーブデバイス3は、WSデータベース・サーバ1によって、所在位置において使用可能と確認された周波数を利用する。ここで、候補周波数以外の周波数を用いるとは、例えば、セルラーネットワークを用いることをいう。
さらに、具体的には、マスターデバイス2は、例えば、外部ネットワーク4を通じて、自らの所在位置をWSデータベース・サーバ1に入力する。 一方、WSデータベース・サーバ1は、マスターデバイス2の位置情報、送信電力、アンテナ利得、アンテナ高からマスターデバイス2が送信に使用できる使用可能WS周波数のリストを作成し、マスターデバイス2に通知する。以上の手順で、マスターデバイス2は、使用可能WS周波数のリストを取得する。そして、マスターデバイス2は使用可能WS周波数のリストから、使用するWS周波数を選択し、自らの通信ネットワークにて使用する。
マスターデバイス2の送信電力、アンテナ利得、アンテナ高、スレーブデバイスの所要受信電力などからマスターデバイス2からの信号をスレーブデバイス3が誤りなく受信できる通信エリアが決まる。以下では通信エリアをマスターデバイス2からの信号をスレーブデバイス3が誤りなく受信できるエリアとして説明を行う。
マスターデバイス2は、スレーブデバイス3の情報とともに、選択したWS周波数の通信エリアをWSデータベース・サーバ1に通知する。すると、WSデータベース・サーバ1は、スレーブデバイス3の情報を基に、マスターデバイス2から通知されたWS周波数が通信エリア全体で使用できる周波数かあるいは通信エリアの一部で使用できる周波数かを判定する。そして、WSデータベース・サーバ1は、判定結果をマスターデバイス2に返信する。以上の手順で、マスターデバイス2はWS周波数が通信エリア全体で使用できる周波数かあるいは通信エリアの一部で使用できる周波数かに関する情報を受信する。
図3に、マスターデバイス2が使用可能WS周波数のリストと、リストに含まれるWS周波数の使用可能範囲および通信エリアの関係とをWSデータベース・サーバ1から取得する通信シーケンスを例示する。例えば、マスターデバイス2は、外部ネットワーク4を通じて、マスターデバイス2の所在位置と、マスターデバイス情報とをWSデータベース・サーバ1に送信する。ここで、マスターデバイス情報はマスターデバイス2の送信電力、アンテナ高等を示す情報である。マスターデバイス情報は、マスターデバイス2からのWS周波数の送信が1次システムへ与える影響の程度に係る情報ということができる。マスターデバイス情報に含まれるパラメータにより1次システムから離れなければいけない最小分離距離が決まり、使用可能なWS周波数が決まる。例えば、図1に例示したテレビジョン放送のサービスエリアA0から最小分離距離以上離れている通信エリアにおいては、WSデータベース・サーバ1は、外部ネットワーク4を通じて、マスターデバイス2に、通信エリア全体において送信できるWS周波数のリストを通知する。
一方、スレーブデバイス3が送信に使用できるWS周波数はスレーブデバイス3の送信電力とアンテナ高などに依存する。このため、マスターデバイス2は、通知された、通信エリア全体において送信できるWS周波数のリストからWS周波数を選択する。また、マスターデバイス2は、スレーブデバイス3と通信する通信エリアを算出する。そして、マスターデバイス2は、選択したWS周波数、算出した通信エリア、およびスレーブデバイス情報をWSデーベース・サーバ1に送信し、使用可能範囲の確認を依頼する。ここで、スレーブデバイス情報は、スレーブデバイス3の送信可能電力等を含む。スレーブデバイス情報は、スレーブデバイス3からのWS周波数の送信が1次システムへ与える影響の程度に係る情報ということができる。スレーブデバイス情報は、無線装置による他の無線通信への影響の程度に係る情報の一例である。
すると、WSデータベース・サーバ1は通信エリアとスレーブデバイス情報を用いて通信エリア全体で使用できる周波数かそれとも通信エリアの一部でのみ使用できる周波数かを判定する。そして、WSデータベース・サーバ1は、外部ネットワーク4を通じてマスターデバイス2から依頼されたWS周波数について、判定した判定結果、あるいはWS周波数の使用可能範囲等の情報をマスターデバイス2に返信する。
なお、規格などによりマスターデバイス2の種類によりスレーブデバイス3の種類が決まっていて、かつWSデータベース・サーバ1においてその関係を把握している場合は、図3のようにマスターデバイス2からデータベースにスレーブデバイス3の情報を送る必要がない。
図4は、マスターデバイス2が使用可能なWS周波数と、その使用可能範囲との関係をWSデータベース・サーバ1から取得する他の通信シーケンスを例示する。図4のように、マスターデバイス2が2次デバイス(マスターデバイス2、スレーブデバイス3)の情報とともに通信エリアの範囲をWSデータベース・サーバ1に通知して、通信エリア内で使用できるWS周波数とその使用可能範囲をWSデータベース・サーバ1から取得してもよい。その場合、WSデータベース・サーバ1は、利用しうるWS周波数のうち最も使用可能範囲の広いWS周波数と、使用可能範囲を通知するようにしてもよい。最も使用可能範囲の広いWS周波数を通知することで、WSデータベース・サーバ1は、周波数のリストの全周波数について、使用可能範囲を通知することに比べて、送信する情報量を減らすことが可能である。
マスターデバイス2は使用可能なWS周波数のリストから使用する周波数を選択し、スレーブデバイス3に通知する。使用可能なWS周波数のうち、スレーブデバイス3が送信するできる使用可能範囲が制限されるWS周波数を通知する場合、マスターデバイス2は、スレーブデバイス3の所在位置において使用可能かどうかを確認することを要求する指示情報をスレーブデバイス3に報知する。なお、所在位置において使用可能かどうかを確認することを要求するため、マスターデバイス2は、例えば、アクセス制限フラグと呼ばれるフラグを用いればよい。マスターデバイス2は、スレーブデバイス3に問い合わせを要求する場合、フラグをONにし、要求しない場合、フラグをOFFにする。
使用可能なWS周波数が1つしかない場合もあるため、マスターデバイス2とスレーブデバイス3との間の多重通信方式としてはまず時間分割多重方式(Time Division Multiplexing Method)が考えられる。マスターデバイス2は使用している周波数に関するアクセス制限フラグを報知する。スレーブデバイス3はマスターデバイス2からの信号を受信し、フラグがOFFの場合、その周波数を用いてマスターデバイス2に接続要求を行い、通信を開始する。フラグがONの場合、スレーブデバイス3は、該当周波数以外の周波数によるネットワーク、例えば、セルラーネットワークを用いてWSデータベース・サーバ1にアクセスし、所在位置において該当周波数が使用可能であることを確認する。そして、スレーブデバイス3は、使用可能であることを確認した上で、確認できたWS周波数を用いてマスターデバイス2と通信を行う。
ただし、自らの位置を把握できないスレーブデバイス3、あるいは該当周波数以外の周波数を利用する手段を持たないスレーブデバイス3はフラグがOFFの周波数を利用すればよい。
図5に、スレーブデバイス3がセルラーネットワークを介してWSデータベース・サーバ1にアクセスする信号のフローを例示する。図5の例では、マスターデバイス2がWSデータベース・サーバ1からWS周波数のリストを取得する手順は、図3または図4の場合と同様である(矢印A1)。次に、マスターデバイス2がWS周波数リストのうち、スレーブデバイス3による使用可能範囲が制限されるWS周波数をアクセス制限フラグとともに、通信エリア内のスレーブデバイス3に報知する(矢印A2)。
次に、スレーブデバイス3は、セルラーネットワークを通じて、WSデータベース・サーバ1にアクセスする。すなわち、スレーブデバイス3は、WS周波数、スレーブデバイス3の位置情報、およびスレーブデバイス情報等をWSデータベース・サーバ1に送信し、マスターデバイス2が報知したWS周波数がスレーブデバイス3の位置においても使用可能かどうかを確認する。(矢印A3)すると、WSデータベース・サーバ1は、セルラーネットワークを通じて、確認を依頼されたWS周波数が使用可能かどうかをスレーブデバイス3に返信する(矢印A4)。 あるいは別の例としてスレーブデバイス3は位置情報とスレーブデバイス情報をWSデータベース・サーバ1に送信し、WSデータベース・サーバ1はその位置における使用可能WS周波数を返信する。スレーブデバイス3はマスターデバイス2から報知されたWS周波数とWSデータベース・サーバ1から返信されたWS周波数のうち一致しているものを選択する。
スレーブデバイス3は、セルラーネットワークを通じて、WS周波数が使用可能であると確認できた後、確認済みのWS周波数の無線信号を用いてマスターデバイス2に接続する(矢印A5)。
<装置構成>
図6に、マスターデバイス2の装置構成を例示する。マスターデバイス2は、プロセッサ21、主記憶装置22、ネットワークインターフェース23、補助記憶装置24、位置測定部25、無線機26を有する。プロセッサ21は、主記憶装置22に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、マスターデバイス2の機能を提供する。主記憶装置22は、プロセッサ21が実行するコンピュータプログラム、プロセッサ21が処理するデータ等を記憶する。主記憶装置22は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、Read Only Memory(ROM)等である。
ネットワークインターフェース23は、例えば、NIC(Network Interface Card)等である。マスターデバイス2は、ネットワークインターフェース23を通じて、例えば、公衆通信網にアクセスし、WSデータベース・サーバ1と通信する。ただし、マスターデバイス2は、ネットワークインターフェース23を通じて、専用線をアクセスしてもよい。
補助記憶装置24は、例えば、主記憶装置22を補助する記憶領域として使用され、プロセッサ21が実行するコンピュータプログラム、プロセッサ21が処理するデータ等を記憶する。補助記憶装置24は、ハードディスクドライブ、Solid State Disk(SSD)等である。
位置測定部25は、例えば、GPS(Global Positioning System)である。位置測定部25は、マスターデバイス2の現在位置、例えば、緯度と経度とを計算する。
無線機26は、無線通信のための変復調器、増幅器、アンテナ等を含む。マスターデバイス2は、無線機26を通じて、通信エリア内で、WS周波数により、スレーブデバイス3と通信する。なお、マスターデバイス2は、WS周波数の利用を想定した無線通信を実行する無線機26の他、さらに、例えば、セルラーネットワークを介して通信する通信部を有するようにしてもよい。
図7に、スレーブデバイス3の装置構成を例示する。スレーブデバイス3は、プロセッサ31、主記憶装置32、補助記憶装置34、位置測定部35、無線機36を有する。プロセッサ31、主記憶装置32、補助記憶装置34、位置測定部35、無線機36の機能と作用は、図6のマスターデバイス2のものと同様である。なお、スレーブデバイス3がマスターデバイス2のネットワークインターフェース23と同様の構成を有するようにしてもよい。また、スレーブデバイス3が無線機36以外に、第2のネットワーク(セルラーネットワーク、WiFi、WiMAXなど)を介して通信する通信部を有するようにしてもよい。
図8に、WSデータベース・サーバ1の装置構成を例示する。WSデータベース・サーバ1は、プロセッサ11、主記憶装置12、ネットワークインターフェース13、補助記憶装置14を有する。プロセッサ11、主記憶装置12、ネットワークインターフェース13、補助記憶装置14の機能と作用は、図6のマスターデバイス2のものと同様である。また、WSデータベース・サーバ1は、ネットワークインターフェース13以外に、セルラーネットワークを介して通信する通信部を有してもよい。また、WSデータベース・サーバ1は、マスターデバイス2の無線機26と同様の構成を有してもよい。
さらに、WSデータベース・サーバ1は、入力装置17、および出力装置18を有する。入力装置17は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等である。出力装置18は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。
さらに、マスターデバイス2、スレーブデバイス3、およびWSデータベース・サーバ1は、着脱可能記憶媒体駆動装置を設けてもよい。着脱可能記憶媒体は、例えば、ブルーレイディスク、Digital Versatile Disk(DVD)、Compact Disc(CD)、フラッシュメモリカード等である。
<機能の構成>
<<マスターデバイス>>
図9にマスターデバイス2のWS周波数を用いた通信に関連する機能の構成を例示する。図9において、マスターデバイス2ネットワークインターフェース23、位置測定部25、無線機26の他、さらに、送信信号処理部2A、受信信号処理部2B、周波数管理部2C、通信エリア計算部2Dを有している。なお、マスターデバイス2のプロセッサ21は、送信信号処理部2A、受信信号処理部2B、周波数管理部2C、通信エリア計算部2Dとして、例えば、主記憶装置に実行可能に展開されたプログラム、あるいは、ROM上のファームウェア等を実行する。
送信信号処理部2Aは、無線機26から送信される無線信号生成のため、例えば、プロセッサ21の上位のレイヤ、OS等から送信データを取得し、ベースバンド信号の生成し、さらにベースバンド信号のデジタル変調等を実行する。一方、受信信号処理部2Bは、無線機26からデジタル変調信号を取得し、ベースバンド信号を抽出し、送信元から送信されたデジタルデータを取得し、例えば、プロセッサ21の上位のレイヤ、OS等に引き渡す。
周波数管理部2Cは、主記憶装置22を用いて使用周波数と通信エリアを管理する。図4のようなシーケンスを行う場合、周波数管理部2Cは位置測定部25で測定した所在位置情報と、デバイス情報と、利用しうる最小周波数を通信エリア計算部2Dに入力する。通信エリア計算部2Dの計算では、周波数が低いほど得られる通信エリアの範囲が広い。そこで、使用する周波数が確定していない状態では、周波数管理部2Cは、利用しうる周波数中で最も低い最小周波数を通信エリア計算部2Dに入力する。ただし、図4のようなシーケンスでの処理が最小周波数に限定される訳ではない。
周波数管理部2Cは、ネットワークインターフェースを介して、通信エリア計算部2Dで算出された通信エリアとともにデバイス情報をWSデータベース・サーバ1に送信し、WS周波数リストと使用可能範囲情報を入手する。周波数管理部2Cは、入手したWS周波数リストと使用可能範囲情報を主記憶装置2に格納する。周波数管理部2Cと主記憶装置22は、記憶部の一例である。また、周波数管理部2Cは、一覧取得部の一例でもある。また、周波数管理部2Cは、制限取得部の一例でもある。WS周波数リストが使用可能周波数の一覧の一例である。また、WS周波数は、使用可能周波数の一例である。
第1実施形態では使用可能範囲情報はマスターデバイス2がスレーブデバイス3に送信するアクセス制限フラグと同等な情報となる。すなわち、通信エリアの全体で使用可能な場合はアクセス制限フラグOFFで、一部でのみ使用可能な場合はアクセス制限フラグONとなる。アクセス制限フラグONとなるWS周波数が、制限周波数の一例である。
さらに、周波数管理部2Cは、WS周波数を選択し、アクセス制限フラグとともに送信信号処理部2Aに送信する。アクセス制限フラグは報知信号として生成され、無線機26から通信エリア内に送信される。周波数管理部2CにおけるWS周波数の選択基準として使用可能範囲の広い周波数あるいは干渉の少ない周波数などがある。干渉の少ない周波数を基準とする場合、マスターデバイス2は、干渉測定部を有するようにしてもよい。干渉測定部は、各WS周波数の干渉測定を実行する。周波数管理部2Cは、通知部の一例でもある。また、アクセス制限フラグは、制限周波数の使用の可否を確認することを要求する信号の一例である。
通信エリア計算部2Dは、位置に応じた伝搬環境に関する情報を保持し、入力情報にしたがって通信エリアを計算する。以下、通信エリア計算部2Dによる通信エリアの求め方を例示する。
<<通信エリアの求め方>>
まず、下式のように、送信元例えば、マスターデバイス2の送信電力P、送信アンテナ利得G_tx、受信アンテナ利得G_rx、フィーダ損失などの装置減衰Lm、所要受信電力から最大許容伝搬減衰PLが求められる。
PL = P + G_tx + G_rx − Lm−C;
次に最大許容伝搬減衰PLと送信アンテナ高h_tx、受信アンテナ高h_rx、使用周波数fから通信エリアとなる伝搬距離dが求められる。例えば、下式の奥村・秦モデルを使用して計算を行うことができる。
PL = 69.55 + 26.16log10f −13.82log10h_tx−a(h_rx)+(44.9−6.55log10h_tx)log10d
ここでa(h_rx)は市街地、郊外、開放地などの伝搬環境により異なり、例えば市街地の場合は
a(h_rx) = 3.2(log10(11.75h_rx))2 −4.97;
となる。
マスターデバイス2の位置を中心とし、上記で求めた距離dを半径とする円が通信エリアとなる。あるいは、方向ごとに伝搬環境が変わる場合は、マスターデバイス2は、方向ごとに距離を算出し、通信エリアの範囲とすることもできる。
なお、実測により通信エリアを求めることも可能である。しかしながら、時間とコストの制限上、伝搬路モデルに基づいた計算により、通信エリアを求めることが望ましい。マスターデバイス2の通信エリアは、マスターデバイス2が算出してもよいし、マスターデバイス情報にしたがって、WSデータベース・サーバ1が算出してもよい。
<<スレーブデバイス>>
図10にスレーブデバイス3のWS周波数と通信エリアに関連する機能の構成を例示する。図10において、スレーブデバイス3位置測定部35、無線機36の他、さらに、送信信号処理部3A、受信信号処理部3B、および通信制御部3Eを有している。ただし
、スレーブデバイス3が位置測定部35を有しない場合もあり得る。また、送信信号処理部3A、受信信号処理部3Bは、図9のマスターデバイス2のものと同様である。さらに、図9でのマスターデバイス2についての説明と同様、スレーブデバイス3のプロセッサ31は、送信信号処理部3A、受信信号処理部3B、通信制御部3Eとして、例えば、主記憶装置に実行可能に展開されたプログラム、あるいは、ROM上のファームウェア等を実行する。
通信制御部3Eは、主記憶装置32に格納した候補周波数を無線機36に通知する。無線機36は、候補周波数を順番にスキャンすることで、受信した無線信号の周波数を判定し、受信した無線信号をベースバンド信号に変換する。変換結果は、受信信号処理部3Bに引き渡される。そして、受信信号処理部3Bは、無線機36によって候補周波数がスキャンされた結果を基に、マスターデバイス2からの信号がある周波数を検出し、報知信号を抽出する。
通信制御部3Eは、報知信号中のアクセス制限フラグから検出した所在位置情報による問い合わせが要求される周波数であるかどうかを判断する。問い合わせが不要であれば、通信制御部3Eは、接続要求信号の生成を送信信号処理部3Aに指示する。生成された接続要求信号は無線機36からマスターデバイス2に送信される。問い合わせが要求される周波数の場合、通信制御部3Eは、受信信号処理部3Bに指示し、他の候補周波数についてスキャンを行い、問い合わせが不要な周波数を検出する。そして、通信制御部3Eは、問い合わせが不要な周波数により、マスターデバイス2へ接続要求を行う。通信制御部3Eは、周波数取得部の一例である。また、通信制御部3Eは、選択部の一例でもある。
また、スレーブデバイス3は、例えば、第2のネットワーク(セルラーネットワーク、WiFi、WiMAXなど)を介して、問い合わせが要求される周波数の使用可能範囲の問い合わせを行ってもよい。例えば、通信制御部3Eは、位置測定部35が取得した所在位置情報を含めた問い合わせ信号を第2のネットワークを介して、WSデータベース・サーバ1に送信すればよい。通信制御部3Eは、確認部の一例である。
問い合わせの内容が特定のWS周波数に関する使用可否の問い合わせである場合、WSデータベース・サーバ1は、可または否を応答すればよい。あるいは、スレーブデバイス3は、スレーブデバイス3の所在位置における使用可能周波数を問い合わせるようにしてもよい。スレーブデバイス3が所在位置における使用可能周波数を問い合わせた場合、WSデータベース・サーバ1は、スレーブデバイス3の所在位置における使用可能周波数のリストを応答すればよい。
そして、スレーブデバイス3の通信制御部3Eは、マスターデバイス2との通信に利用したい周波数が応答された使用可能周波数のリストに含まれているか否かを判定すればよい。つまり、通信制御部3Eは、利用したい周波数が利用可能なリストに含まれている場合、利用可能と判断し、利用した周波数を用いてマスターデバイス2に接続要求信号を送信すればよい。通信制御部3Eと、送信信号処理部3Aと、無線機36は、通信部の一例である。
<<データベース・サーバ>>
図11にWSデータベース・サーバ1の構成図を例示する。WSデータベース・サーバ1は、WSデータベース1Aと、1次システムデータベース1Bと、干渉回避ルール1Cとを有する。
WSデータベース1Aは、使用可能なWS周波数を決定するために使用される。一方、1次システムデータベース1Bは、1次システムの情報を格納する。1次システムデータベース1Bは、1次システムの情報として、例えば、周波数ごとの1次システム保護エリアの位置情報を格納する。
干渉回避ルール1Cは、記憶手段を有し、対1次システム干渉回避ルールを格納する。対1次システム干渉回避ルールは一般的に電波監理機関あるいは標準化機関によって定められている。対1次システム干渉回避ルールとしては、例えば、2次システムからの信号が1次システムの保護エリアに届くまでに減衰しなければならない信号レベルを基準にした、基準レベルが例示される。それぞれの2次システムの位置から1次システムの保護エリアまでの距離によって基準レベルを満たせる2次システムで使用される装置、つまり、マスターデバイス2とスレーブデバイス3の送信電力、アンテナ高等が決まる。以下、マスターデバイス2とスレーブデバイス3のような2次システムで使用される装置を単に、2次デバイスという。
WSデータベース・サーバ1は、1次システムの情報と対1次システム干渉回避ルールに基づいて、場所や時間に応じたWS周波数を計算し、WSデータベース1Aを構築する。
図12に、WSデータベース1Aを例示する。WSデータベース1Aには、位置ごと周波数ごとに使用可能な2次デバイスのアンテナ高や送信電力が格納される。図12では、例えば、緯度・経度である(xM、yM)ごとの、周波数f1−fkごとに、アンテナ高と最大送信可能電力が設定されている。
2次デバイスから、2次デバイスの所在位置において使用可能な周波数に関する問い合わせを受けた場合、WSデータベース・サーバ1は2次デバイスの位置情報、送信電力情報、アンテナ高情報等のデバイス情報から使用可能な周波数を抽出し、2次デバイスに返信する。 また、ある周波数があるエリアにおいて使用可能かどうかに関する問い合わせを受けた場合、WSデータベース・サーバ1はそのエリアに含まれる全地点について照合し、エリア全体において使用可能または不可という照合結果を2次デバイスに返信する。ここで、全地点とは、例えば、適宜設定されるサンプル点である。全地点が例えば、所定間隔のメッシュで設定されてもよい。
また、あるエリアにおいて使用できる周波数に関する問い合わせの場合、WSデータベース・サーバ1は、そのエリアに含まれる全地点のそれぞれにおいて使用できる周波数を抽出する。そして、WSデータベース・サーバ1は、抽出した周波数のリストとそれぞれの周波数がエリア全体で使用可能かあるいは不可かの情報を2次デバイスに返信する。2次デバイスからの問い合わせが「全エリアのx%以上で使用できる周波数」などのような条件がある場合は、WSデータベース・サーバ1は、その条件に合わせて周波数を選択して返信すればよい。WSデータベース・サーバ1のプロセッサ1は、受信部、抽出部、送信部の一例として、主記憶装置2に実行可能に展開されたコンピュータプログラム、フ
ァームウェア等を実行する。
<処理のフローチャート>
図13に、WSデータベース・サーバ1が実行する処理のフローチャートを例示する。WSデータベース・サーバ1は、WS周波数の問い合わせに応答し、WS周波数のリストと使用可能範囲を問い合わせ元に返信する。図13の処理は、WSデータベース・サーバ1がWS周波数の問い合わせを受信することで、開始する(S11)。WSデータベース・サーバ1のプロセッサ1は、受信部として、S11の処理を実行する。そして、WSデータベース・サーバ1は、問い合わせが使用可能WS周波数に関する問い合わせか否かを判定する(S12)。
WS周波数の問い合わせが使用可能WS周波数に関する問い合わせの場合、WSデータベース・サーバ1は、WSデータベース1Aから使用可能WS周波数を検索する(S13)。より具体的には、使用可能WS周波数に関する問い合わせに付加されていた、2次デバイスの位置、2次デバイスの送信可能電力、およびアンテナ高情報等のデバイス情報を基に、WSデータベース1Aから、使用可能WS周波数を抽出する。WSデータベース・サーバ1のプロセッサ1は、抽出部として、S13の処理を実行する。
次に、WSデータベース・サーバ1は、スレーブデバイス3の使用可能範囲についても問い合わせがあるか否かを判定する(S14)。スレーブデバイス3の使用可能範囲についても問い合わせがある場合、WSデータベース・サーバ1は、通信エリアを算出する(S15)。ただし、通信エリアの算出は、問い合わせ元の2次デバイスが行ってもよい。問い合わせ元の2次デバイスが通信エリアを算出する場合には、通信エリアの情報は、問い合わせ元の2次デバイスからWSデータベース・サーバ1に引き渡される。
そして、WSデータベース・サーバ1は、通信エリアの各点において、スレーブデバイス3がS13で検索済みの使用可能周波数を使用可能であるか否かを判定する(S16)。S16の判定は、例えば、スレーブデバイス3の送信可能電力等のスレーブデバイス情報を基に行われる。WSデータベース・サーバ1のプロセッサ1は、制限確認部として、S16の処理を実行する。
そして、WSデータベース・サーバ1は、処理結果を問い合わせ元に返信する(S17)。この返信では、マスターデバイス2が使用可能なWS周波数のリストが返信される。
なお、リストには、WS周波数とともに、スレーブデバイス3がリストに含まれるWS周波数を通信エリアの全点で使用できるか、または通信エリアの一部で使用できるのかを示す情報が含まれる。WSデータベース・サーバ1のプロセッサ1は、送信部として、S17の処理を実行する。
なお、S11の問い合わせが、使用可能WS周波数に関する問い合わせでない場合(S12でNO)、問い合わせは、スレーブデバイス3の使用可能範囲に関するものである。その場合には、問い合わせには、2次デバイスが指定した使用可能周波数と、スレーブデバイス情報とが含まれる。この問い合わせに対して、WSデータベース・サーバ1は、使用可能周波数が、通信エリアの全点で使用可能か否かを判定する。また、この問い合わせには、スレーブデバイス3の所在位置が含まれていてもよい。問い合わせにスレーブデバイス3の所在位置が含まれる場合、通信エリアの各点ではなく、当該所在位置においてスレーブデバイス3が使用可能周波数を使用可能か否かが判定される。
図14に、マスターデバイス2が実行する処理のフローチャートを例示する。図14の処理では、マスターデバイス2は、通信エリアにおいて使用可能なWS周波数のリストと、リストに含まれるWS周波数の使用可能範囲の情報を取得する。まず、マスターデバイス2は、マスターデバイス2の所在位置、マスターデバイス情報を含む問い合わせをWSデータベース・サーバ1に送信する(S21)。
次に、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1からWS周波数リストを受信する(S22)。マスターデバイス2は、受信したWS周波数リストを主記憶装置22に格納する。マスターデバイス2のプロセッサ21は、記憶部および一覧取得部として、S22の処理を実行する。
そして、マスターデバイス2は、WS周波数リストから使用周波数を選択する(S23)。さらに、マスターデバイス2は、通信エリアを算出する(S24)。ただし、通信エリアは、マスターデバイス2が算出するのではなく、WSデータベース・サーバ1が、マスターデバイス情報を基に、算出してもよい。WSデータベース・サーバ1が、通信エリアを算出する場合には、マスターデバイス2は、S24の処理を省略してよい。
次に、マスターデバイス2は、選択した周波数、通信エリア、スレーブデバイス情報をWSデータベース・サーバ1に送信する(S25)。そして、マスターデバイス2は、S23で選択した周波数の使用可能範囲情報をWSデータベース・サーバ1から取得する(S26)。マスターデバイス2のプロセッサ21は、制限取得部として、S25、S26の処理を実行する。
そして、マスターデバイス2は、S23で選択した周波数と、S26で取得した使用可能範囲情報とをスレーブデバイス3に報知する(S27)。より具体的には、マスターデバイス2は、通信エリアの全点でスレーブデバイス3が使用可能な周波数については、アクセス制限フラグをOFFにして、スレーブデバイス3に報知する。一方、マスターデバイス2は、通信エリアの少なくとも一部の地点でスレーブデバイス3が使用できない周波数については、アクセス制限フラグをONにして、スレーブデバイス3に報知する。
なお、図14の処理では、マスターデバイス2は、WS周波数リストの問い合わせ(S21の問い合わせ)と、S23で選択した周波数の使用可能範囲情報との問い合わせとを行っている。しかし、図14の処理に代えて、WS周波数リストの問い合わせに、スレーブデバイス情報を加えることによって、WS周波数リストとともに、スレーブデバイス3による使用可能範囲情報を問い合わせてもよい。この処理は、例えば、図4に例示した処理に対応する。
図15に、スレーブデバイス3が実行する処理のフローチャートを例示する。図15の処理では、スレーブデバイス3は、マスターデバイス2からの報知信号にしたがって、WS周波数が使用可能か否かの確認の要否を判定する。図15の処理では、スレーブデバイス3は、マスターデバイス2からの報知信号を受信する(S31)。すでに述べたように、スレーブデバイス3は、候補周波数を順番にスキャンし、報知信号の有無を判定する。報知信号には、アクセス制限フラグが含まれる。スレーブデバイス3のプロセッサ31は、周波数取得部として、S31の処理を実行する。
次に、スレーブデバイス3は、アクセス制限フラグがOFFか否かを判定する(S32)。選択した周波数のアクセス制限フラグがOFFの場合、スレーブデバイス3は、処理をS36に進める。そして、スレーブデバイス3は、マスターデバイス2への接続要求を送信する(S36)。スレーブデバイス3のプロセッサ31は、選択部として、S31の処理を実行する。
アクセス制限フラグがONの場合(S32でNO)、スレーブデバイス3は、自身の所在位置において、WS周波数が使用可能か否かの判定が可能か否かを判定する(S33)。また、判定可能とは、例えば、スレーブデバイス3がGPS等の位置測定部35を有する場合をいう。また、判定が可能とは、例えば、スレーブデバイス3からWSデータベース・サーバ1にアクセスする経路が存在する場合をいう。より具体的には、判定が可能とは、例えば、スレーブデバイス3がセルラーネットワーク等の第2のネットワークを介してWSデータベース・サーバ1にアクセスできる場合等をいう。
判定可能な場合、スレーブデバイス3は、WS周波数を自身の位置で使用可能か否かの判定処理を実行する。例えば、スレーブデバイス3は、WSデータベース・サーバ1に、WS周波数、通信エリア、スレーブデバイス情報等を指定して、WS周波数が自身の位置で使用可能か否かを問い合わせればよい(S34)。そして、スレーブデバイス3は、判定結果にしたがい、自身の所在位置において、WS周波数が使用可能である場合(S35でYES)、マスターデバイス2への接続要求を送信する(S36)。
スレーブデバイス3のプロセッサ31は、確認部として、S34、S35の処理を実行する。また、スレーブデバイス3のプロセッサ31は、通信部として、S36の処理を実行する。
一方、S33で判定不可の場合、あるいは、S35でWS周波数が使用可能でない場合には、スレーブデバイス3は、接続要求を送信せずに、処理を終了する。
以上述べたように、実施例1の通信システムによれば、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1から通信エリアで使用可能なWS周波数のリストを取得する。さらに、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1から、WS周波数のリストに含まれる周波数について、通信エリアの全点でスレーブデバイス3が使用可能な周波数か否かを示す使用可能範囲情報を取得する。そして、マスターデバイス2は、WS周波数のリストに含まれる周波数で、通信エリアの全点でスレーブデバイス3が使用可能な周波数については、アクセス制限フラグをOFFとして、スレーブデバイス3に報知する。一方、マスターデバイス2は、WS周波数のリストに含まれる周波数で、通信エリアの少なくとも一部の地点でスレーブデバイス3を使用できない周波数については、アクセス制限フラグをONとして、スレーブデバイス3に報知する。
そして、スレーブデバイス3は、アクセス制限フラグがOFFのWS周波数を用いてマスターデバイス2にアクセスする場合は、事前の確認を行うことなく、無線信号を送信する。したがって、スレーブデバイス3は、報知されたWS周波数をそのまま利用できる。
一方、スレーブデバイス3は、アクセス制限フラグがONのWS周波数を用いてマスターデバイス2にアクセスする場合は、事前に、WS周波数が、スレーブデバイス3の所在地点で使用可能か否かの確認を行う。そして、WS周波数が、スレーブデバイス3の所在地点で使用可能である場合に、スレーブデバイス3は、WS周波数の無線信号を送信し、マスターデバイス2にアクセスする。したがって、マスターデバイス2とスレーブデバイス3は、通信エリアの少なくとも一部の地点でスレーブデバイス3を使用できない周波数についても、1次システムに影響を与えることなく、使用できる。すなわち、同一の通信エリアにおいては、WS周波数として活用できる周波数の範囲を従来よりも拡げることができる。あるいは、マスターデバイス2がWSデータベース・サーバ1から取得したWS周波数のリストの周波数を利用できる通信エリアの範囲を拡げることができる。
<変形例>
なお、上記実施例1においては、マスターデバイス2とスレーブデバイス3とが、単一のWS周波数を用いて、時分割復信(Time Division Duplex)を行う通信システムであってもよい。また、例えば、マスターデバイス2とスレーブデバイス3とが、複数のWS周波数を用いて、周波数分割復信(Frequency Division Duplex)を行う通信システムであってもよい。
また、上記実施例1においては、マスターデバイス2が通信エリアを算出してもよい。また、マスターデバイス2が送信可能電力、アンテナ高等のマスターデバイス情報をWSデータベース・サーバ1に送信し、WSデータベース・サーバ1がマスターデバイス2の通信エリアを算出してもよい。
また、S34の処理では、スレーブデバイス3は、WSデータベース・サーバ1に、WS周波数、通信エリア、スレーブデバイス情報等を指定して、WS周波数が自身の位置で使用可能か否かを問い合わせた。このような処理に代えて、スレーブデバイス3が、アクセス制限フラグONの周波数を利用するに当り、電波強度等を測定し、判定処理を行ってもよい。例えば、スレーブデバイス3は、該当のWS周波数における1次システムからの電波の強度を測定し、強度が基準以下の場合、現位置において送信に使用可能と判断し、該当のWS周波数で送信すればよい。したがって、各スレーブデバイス3は、電波強度を測定するためのスペクトラムセンシング部を備えるようにすればよい。
強度の基準は一般的に電波監理機関あるいは標準化機関によって定められるため、スレーブデバイス3は、規定にしたがうようにすればよい。スレーブデバイス3が規定強度を保持していない通信システムの場合には、マスターデバイス2がスレーブデバイス3に規定強度を報知するようにしてもよい。
また、実施例1では、図15に例示されるように、スレーブデバイス3がアクセス制限フラグがONのWS周波数を使用するに際し、スレーブデバイス3の所在位置でWS周波数が使用可能か否かの確認を行った。しかし、例えば、マスターデバイス2がスレーブデバイス3の所在位置を把握できている場合、スレーブデバイス3はWS周波数が使用可能か否かの確認を行わないようにすることも可能である。例えば、マスターデバイス2は、周波数ごとアクセス制限不要(あるいはアクセス制限が必要)であるスレーブデバイス3のIDを直接報知してもよい。特に、固定スレーブデバイスの場合、設置時に位置情報とデバイス情報をマスターデバイス2に登録すれば、マスターデバイス2はそのスレーブデバイス3の所在位置を把握していることになる。
それぞれのスレーブデバイス3はアクセス制限不要の指定がなされたIDに自身が含まれていなければ、自身の位置情報を以て問い合わせを行い該当周波数が使用可能であることを確認して使用するか、または該当周波数をしないことを選択すればよい。
また、アクセス制限フラグは送信電力、送信帯域幅、アンテナ高などと一緒に定義されてもよい。例えば、マスターデバイス2は、ある周波数について以下の報知を行ってもよい。すなわち、マスターデバイス2は、以下の指示によりスレーブデバイス3の動作を規定することができる。
(1)スレーブデバイス3による基準値(例えば、100mW)未満の送信電力による送信では、使用可否の確認が不要である。
(2)スレーブデバイス3による基準値以上の送信電力による送信では、使用可否の確認が要求される。
また、マスターデバイス2は、通信エリアの中のあるエリアについては使用可否の確認が不要であるが、それ以外のエリアは使用可否の確認が要求されることを報知情報として送信してもよい。すなわち、マスターデバイス2は、通信エリア全体についてのアクセス制限情報ではなく、通信エリアを分割した細かいエリアごとのアクセス制限情報を送信してもよい。
通信エリアは地形、建物の影響により不規則な形となる場合が多い。マスターデバイス2は、通信エリアにおいて、ある周波数が使用可能なエリアに含まれている最大の円形エリア、四角形エリア、あるいは多角形エリアをアクセス制限が不要なエリアとして定義して報知すればよい。マスターデバイス2は、この定義による報知により、報知情報のデータ量を抑えることができる。例えば、マスターデバイス2を中心とした円形エリアの場合、マスターデバイス2は、半径の値さえ報知すればよい。このような報知によって、半径の値を受信したスレーブデバイス3は、アクセス制限不要なエリアの範囲を把握することができる。
同様に、マスターデバイス2は、優先的にカバーしたい優先エリアをまず定義し、優先エリア全体において使用できる周波数を選択して利用してもよい。マスターデバイス2は、優先エリア全体において使用できる周波数を選択した場合、優先エリアを使用可否の確認が不要なエリアとして報知することができる。
一方、優先エリア以外のエリアにおいてマスターデバイス2からの報知情報を受信可能で、自ら使用可否を判断できるスレーブデバイス3は、判断結果にしたがい、優先エリア外でマスターデバイス2にアクセスできるWS周波数を利用できる場合も生じる。
また、上記実施例1では、スレーブデバイス情報として、送信可能電力を例示した。例えば、スレーブデバイス3のアンテナ高が他のスレーブデバイスと比較して、所定の許容値より高い場合、例えば、設置位置に応じて高さが異なるような事情がある場合には、スレーブデバイス情報は、スレーブデバイス3のアンテナ高を含むようにしてもよい。一方、スレーブデバイス3がモバイル機器のように使用の仕方によらず、アンテナ高が概ね一定の場合、WSデータベース・サーバ1がスレーブデバイス3のアンテナ高を固定値で保持すればよい。
上記実施例1では、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1から取得したWS周波数リストから、1つの周波数を選択し、アクセス制限フラグをスレーブデバイス3に報知した。実施例2では、実施例1の処理をさらに効率化する。例えば、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1から取得したWS周波数リストから、より適切な周波数を選択し、スレーブデバイス3に報知してもよい。
実施例2における他の構成および作用は、実施例1のものと同様である。そこで、実施例1と同一の構成要素については、同一の符号を用いて、その説明を省略する。また、実施例1の装置構成、機能の構成等は、実施例2にそのまま適用するものとする。
図16、図17は、実施例2に係るマスターデバイス2の処理を例示する図である。図16の処理では、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1に、自身の所在位置、マスターデバイス情報、スレーブデバイス情報等を含む問い合わせを送信する(S21A)。ここで、マスターデバイス情報は、実施例1とのデバイス情報と同様、マスターデバイス2の送信可能電力、マスターデバイス2のアンテナ高等を含む。また、スレーブデバイス情報は、スレーブデバイス3の送信可能電力等を含む。
次に、マスターデバイス2は、WSデータベース・サーバ1からWS周波数リストと使用可能範囲を受信する(S22A)。次に、マスターデバイス2は、通信エリア内に、アクセス制限フラグOFFのWS周波数を用いて、アクセス制限フラグOFFであることの報知信号を送信する(S27A)。
図17は、スレーブデバイス3がアクセス制限フラグOFFの周波数を用いてマスターデバイス2に接続した後のマスターデバイス2の処理を例示するフローチャートである。この処理では、マスターデバイス2は、アクセス制限フラグOFFの周波数を用いて、スレーブデバイス3の所在位置を受信する(S121)。
次に、マスターデバイス2は、スレーブデバイス3の所在位置で最適と推定されるWS周波数を選択する(S122)。マスターデバイス2はWS周波数の選択において、通信状況や電波環境から適切なWS周波数を選択し、スレーブデバイス3との通信に利用すればよい。マスターデバイス2は、例えば、電波の干渉状況や混雑状況から、スレーブデバイス3の所在位置で利用可能なWS周波数ごとに、見込み伝送レートを推定し、最も高い伝送レートを見込めるWS周波数を最適な周波数として選択すればよい。
そして、マスターデバイス2は、アクセス制限フラグOFFの周波数を用いて、選択したWS周波数をスレーブデバイス3に通知する(S123)。
図18は、実施例2に係るスレーブデバイス3の処理を例示する図である。図18の処理は、図16の処理にしたがって、マスターデバイス2がアクセス制限フラグOFFの周波数を報知することを前提としている。すなわち、スレーブデバイス3は、マスターデバイス2からアクセス制限フラグOFFのWS周波数を報知する報知信号を受信する(S131)。
次に、スレーブデバイス3は、位置測定機能がスレーブデバイス3において利用可能であるか否かを判定する(S132)。位置測定機能が利用可能でない場合、スレーブデバイス3は、S131で報知されたアクセス制限フラグOFFのWS周波数によってマスターデバイス2に接続要求を行う(S136)。
一方、位置測定機能が利用可能である場合、スレーブデバイス3は、アクセス制限フラグがOFFのWS周波数を用いてスレーブデバイス3の所在位置をマスターデバイス2に通知する(S133)。そして、スレーブデバイス3は、マスターデバイス2から、所在位置に応じて適切な周波数の報知信号を受信する(S134)。そして、スレーブデバイス3は、S134で報知された周波数によってマスターデバイス2に接続要求を行う(S136)。
以上のようにして、実施例2では、マスターデバイス2とスレーブデバイス3は、複数のWS周波数のうち、電波の干渉状況や混雑状況から、スレーブデバイス3の所在位置で利用可能なWS周波数のうち、より適切なWS周波数、例えば、最も高い伝送レートを見込めるWS周波数を選択できる。そして、マスターデバイス2とスレーブデバイス3は、複数のWS周波数のうち、適切な選択がなされたWS周波数を用いて、1次システムへの影響を与えない範囲で、通信することができる。
<変形例>
実施例2では、マスターデバイス2は、実施例1と同様、アクセス制限フラグがOFFの周波数の1つをスレーブデバイス3に通知して、スレーブデバイス3の所在位置の通知を受けた。しかし、このような処理に代えて、マスターデバイス2は、第2のネットワーク、例えば、セルラーネットワーク等、1次システムに影響を与えないネットワークを通じて、スレーブデバイス3の所在位置の通知を受けてもよい。そして、マスターデバイス2は、実施例2と同様適切な周波数を選択し、第2のネットワークを通じて、スレーブデバイス3に通知してもよい。
また、上記実施例2では、マスターデバイス2が、スレーブデバイス3の所在位置において、適切なWS周波数を選択した。しかし、このような処理に代えて、スレーブデバイス3が、自身の位置において適切なWS周波数を選択してもよい。例えば、マスターデバイス2はスレーブデバイス3に、WS周波数のリストを送信すればよい。スレーブデバイス3は、スレーブデバイス3の所在位置で利用可能なWS周波数のうち、適切なWS周波数、例えば、最も高い伝送レートを見込めるWS周波数を選択すればよい。
なお、マスターデバイス2がアクセス制限フラグを送信するのに、複数のWS周波数に関するそれぞれのアクセス制限フラグをまとめて1つのWS周波数から送信してもよい。例えば、マスターデバイス2は、スレーブデバイス3から所在位置を受け取ると、アクセス制限フラグがOFFであることを示す情報とともに、その所在位置でアクセス制限フラグがOFFのWS周波数のリストをスレーブデバイス3に報知すればよい。
1 WSデーベース・サーバ
1A WSデーベース
1B 1次システムデータベース
1C 干渉回避ルール
2 マスターデバイス
2C 周波数管理部
2D 通信エリア計算部
3 スレーブデバイス
3E 通信制御部
11、21、31 プロセッサ
12、22、32 主記憶装置
25、35 位置測定部
26、36 無線機

Claims (14)

  1. 所定の通信エリアにおいて無線装置による使用が制限される制限周波数と前記通信エリアにおいて前記無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数を記憶する周波数記憶部と、
    前記通信エリア内の前記無線装置に対して前記使用可能周波数を通知するときに、前記制限周波数を用いた通信前に前記制限周波数の使用の可否を確認することを要求する信号を通知する通知部と、を備える、周波数通知装置。
  2. ネットワーク上の管理装置から、前記通信エリアにおいて前記周波数通知装置による使用が制限されない周波数として使用可能周波数の一覧を取得する一覧取得部と、
    前記通信エリア内の無線装置による前記使用可能周波数の一覧に含まれる周波数の使用が制限されるか否かを確認し、前記通信エリア内で前記無線装置による使用が制限される周波数を前記制限周波数として取得する制限取得部と、をさらに備える請求項1に記載の周波数通知装置。
  3. 無線装置であって、
    所定の通信エリアにおいて前記無線装置の所在位置での使用の可否の確認が要求される制限周波数と前記確認が要求されない周波数とを含む使用可能周波数を周波数通知装置から取得する周波数取得部と、
    前記取得した使用可能周波数のうち、前記制限周波数を除外して使用可能周波数の1つを選択する選択部と、
    前記選択した使用可能周波数を用いて前記周波数通知装置と通信する通信部と、を備える無線装置。
  4. 無線装置であって、
    所定の通信エリアにおいて前記無線装置の所在位置での使用の可否の確認が要求される制限周波数と前記確認が要求されない周波数とを含む使用可能周波数を周波数通知装置から取得する周波数取得部と、
    前記取得した使用可能周波数が前記制限周波数であるときに無線装置の位置情報と前記無線装置による無線通信の他の無線通信への影響の程度に係る情報とに基づき前記制限周
    波数の使用の可否を確認する確認部と、
    使用可能と確認された制限周波数を用いて前記周波数通知装置と通信する通信部と、を備える無線装置。
  5. 所定の通信エリアにおいて無線装置による使用が制限される制限周波数と前記通信エリアにおいて前記無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数の問い合わせを受信する受信部と、
    前記使用可能周波数をデータベースから抽出する抽出部と、
    前記使用可能周波数と前記使用可能周波数の使用が前記通信エリアにおいて制限されるか否かの情報とを前記問い合わせの送信元に送信する送信部と、を備える管理装置。
  6. 前記通信エリア内の前記無線装置からの確認依頼に応答して、前記無線装置の位置情報と前記無線装置による無線通信の他の無線通信への影響の程度に係る情報とに基づいて前記無線装置による前記制限周波数の使用の可否を確認する制限確認部をさらに備える請求項5に記載の管理装置。
  7. 所定の通信エリアにおいて無線装置による使用が制限される制限周波数と前記通信エリアにおいて前記無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数を記憶する周波数記憶部と、
    前記通信エリア内の前記無線装置に対して前記使用可能周波数を通知するときに、前記制限周波数を用いた通信前に前記制限周波数の使用の可否を確認することを要求する信号を通知する通知部と、を備える、周波数通知装置、および、
    前記使用可能周波数を前記周波数通知装置から取得する周波数取得部と、
    前記取得した使用可能周波数のうち、前記制限周波数を除外して使用可能周波数の1つを選択する選択部と、
    前記選択した使用可能周波数を用いて前記周波数通知装置と通信する通信部と、を備える無線装置、を含む通信システム。
  8. 第一の無線装置が、所定の通信エリアにおいて第二の無線装置による使用が制限される制限周波数と前記通信エリアにおいて前記第二の無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数を周波数記憶部から読み出すステップと、
    前記通信エリア内の前記第二の無線装置に対して前記使用可能周波数を通知するときに、前記制限周波数を用いた通信前に前記制限周波数の使用の可否を確認することを要求する信号を通知する通知ステップと、を実行する周波数通知方法。
  9. 前記通信エリアにおいて前記第一の無線装置による使用が制限されない周波数として、使用可能周波数の一覧を取得する一覧取得ステップと、
    前記通信エリア内の第二の無線装置による前記使用可能周波数の一覧に含まれる周波数の使用が制限されるか否かを確認するステップと、
    前記通信エリア内で前記第二の無線装置による使用が制限される周波数を前記制限周波数として取得するステップと、をさらに実行する請求項8に記載の周波数通知方法。
  10. 無線装置が、所定の通信エリアにおいて前記無線装置の所在位置での使用の可否の確認が要求される制限周波数と前記確認が要求されない周波数とを含む使用可能周波数を周波数通知装置から取得する取得ステップと、
    前記取得した使用可能周波数のうち、前記制限周波数を除外して使用可能周波数の1つを選択する選択ステップと、
    前記選択した使用可能周波数を用いて前記周波数通知装置と通信する通信ステップと、を実行する無線通信方法。
  11. 無線装置が、所定の通信エリアにおいて前記無線装置の所在位置での使用の可否の確認が要求される制限周波数と前記確認が要求されない周波数とを含む使用可能周波数を周波数通知装置から取得する取得ステップと、
    前記取得した使用可能周波数が前記制限周波数であるときに無線装置の位置情報と前記無線装置による無線通信の他の無線通信への影響の程度に係る情報とに基づき前記制限周波数の使用の可否を確認する確認ステップと、
    使用可能と確認された制限周波数を用いて前記周波数通知装置と通信する通信ステップ
    と、を実行する無線通信方法。
  12. 無線装置が、所定の通信エリアにおいて無線装置による使用が制限される制限周波数と前記通信エリアにおいて前記無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数の問い合わせを受信する受信ステップと、
    前記使用可能周波数をデータベースから抽出する抽出ステップと、
    前記使用可能周波数と前記使用可能周波数が前記通信エリアにおいて使用が制限されるか否かの情報とを前記問い合わせ元に送信する送信ステップと、を実行する管理方法。
  13. 前記通信エリア内の前記無線装置からの確認依頼に応答して、前記無線装置の位置情報と前記無線装置による無線通信の他の無線通信への影響の程度に係る情報に基づいて前記無線装置による前記制限周波数の使用の可否を確認する制限確認ステップをさらに実行する請求項12に記載の管理方法。
  14. 周波数通知装置が、所定の通信エリアにおいて無線装置による使用が制限される制限周波数と前記通信エリアにおいて前記無線装置による使用が制限されない周波数とを含む使用可能周波数を周波数記憶部から読み出すステップと、
    前記通信エリア内の前記無線装置に対して前記使用可能周波数を通知するときに、前記制限周波数を用いた通信前に前記制限周波数の使用の可否を確認することを要求する信号を通知する通知ステップと、を実行し、
    無線装置が、前記使用可能周波数を前記周波数通知装置から取得する周波数取得ステップと、
    前記取得した使用可能周波数のうち、前記制限周波数を除外して使用可能周波数の1つを選択する選択ステップと、
    前記選択した使用可能周波数を用いて前記周波数通知装置と通信する通信ステップと、を実行する、通信方法。
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