JP5894707B2 - 情報処理装置、情報処理方法、および、情報処理装置用プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および、情報処理装置用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、動画データに対して情報処理を行う情報処理装置、情報処理方法、および、情報処理装置用プログラの技術分野に関する。
従来、動画中における特定の対象物を追跡する手法として、パーティクルフィルタが知られている。例えば、特許文献1では、見かけ上の色が変化した場合でも、精度の高い追跡精度を行えるようにした目標追尾装置が開示されている。
特開2010−147560号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、対象物の色と類似した色の背景が現れる等、対象物の外側に色の似た画素が現れた場合、対象物から離れた領域にパーティクルが現れてしまい、結果として追跡精度が低下してしまうことがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、動画中における特定の対象物を追跡する際の精度が高い情報処理装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理装置において、所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得手段と、前記擬似多極子における各極子同士の距離が離散的に設定された設定距離情報を取得する設定距離情報取得手段と、初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定手段と、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が、取得した前記設定距離情報のいずれかの距離に等しい擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索する探索手段と、前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定手段と、前記1のフレームの画像において前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定手段または前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡手段と、を備えることを特徴とする。
従って、対象物の外側に色の似た画素が現れたとしても、色情報を有し各極子同士の距離が限定された擬似多極子により、対象物を追跡するので追跡精度が高くなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記探索手段は、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が所定以内である擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索することを特徴とする。
この場合、予め取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色の各極子を探索しているので、各極子の位置が発散しにくく、追跡精度が高くなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの擬似多極子の位置に応じて、前記探索手段が擬似多極子を探索する探索範囲を設定する探索範囲設定手段を更に備えたことを特徴とする。
この場合、動画の再生方向において前のフレームの擬似多極子の近辺等に、探索範囲が限定されるので、対象物を的確に速く追跡することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報処理装置において、前記探索範囲設定手段が、前記前のフレームにおける前記対象物の位置を特定する所定の大きさの特定範囲より広い探索範囲を設定することを特徴とする。
この場合、ズームインやズームアウトにより、画像における対象物の大きさが変化しても、対象物を的確に追跡できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記設定擬似多極子情報の設定時、前記各極子のうち所定の前記極子に対して色情報を設定した際、残りの前記極子の色情報をレコメンドする色情報レコメンド手段を更に備えたことを特徴とする。
この場合、ユーザが擬似多極子における特定の極子の色情報を設定した後、残り極子の色情報を設定しやすくなる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理装置において、前記色情報レコメンド手段が、前記対象物に関する情報に基づき、前記残りの極子の色情報をレコメンドすることを特徴とする。
この場合、追跡性能が向上させる色情報を提示しやすくなる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記設定擬似多極子情報の設定時、少なくとも1つの前記擬似多極子が設定された後、他の擬似多極子をレコメンドする擬似多極子レコメンド手段を更に備えたことを特徴とする。
この場合、例えば、ユーザが画像から選んで設定した擬似多極子に対して、擬似多極子の設定に必要な他の多くの擬似多極子をレコメンドできるので、ユーザの選択に合わせて、追跡精度を向上させるように多くの擬似多極子を設定できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記対象物追跡手段が、前記探索された複数の擬似多極子の位置に基づき、前記対象物を追跡することを特徴とする。
この場合、対象物の位置の特定がより正確になる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記擬似多極子の極数が3以上であることを特徴とする。
この場合、縞模様等の多色の場合に対応できる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の情報処理装置において、前記探索手段が、前記擬似多極子の極子の全てを探索できなかったとき、前記各極子間の位置関係に基づき、探索された極子から他の極子の位置を推定して、前記擬似多極子を求めることを特徴とする。
この場合、対象物の一部が隠れ、擬似多極子の一部の極子が隠れても、擬似多極子により対象物を追跡できる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記探索手段が、前記各極子の間に位置する点における色の値が、前記各極子における色の値全てと所定以上異なる擬似多極子を探索することを特徴とする。
この場合、各多極子の色が類似していても、的確に擬似多極子を探索できる。
請求項12に記載の発明は、複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理方法において、所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得ステップと、前記擬似多極子における各極子同士の距離が離散的に設定された設定距離情報を取得する設定距離情報取得ステップと、初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定ステップと、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が取得した前記設定距離情報のいずれかの距離に等しい擬似多極子を、記動画における1のフレームの画像から探索する探索ステップと、前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定ステップと、前記1のフレームの画像において前記位置特定ステップで特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定ステップまたは前記位置特定ステップで特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理装置用のプログラムにおいて、コンピュータを、所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得手段、前記擬似多極子における各極子同士の距離が離散的に設定された設定距離情報を取得する設定距離情報取得手段、初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定手段、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が、取得した前記設定距離情報のいずれかの距離に等しい擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索する探索手段、前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定手段、および、前記1のフレームの画像において前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定手段または前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、対象物の外側に色の似た画素が現れたとしても、色情報を有し、各極子同士の距離が限定され擬似多極子により、対象物を追跡するので、動画中における特定の対象物を追跡する際の精度が高くなる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 擬似双極子の一例を示す模式図である。 図1の擬似多極子データベースに記憶されたデータの一例を示す模式図である。 図1の擬似多極子データベースに記憶されたデータの一例を示す模式図である。 図1の擬似多極子の設定の動作例を示すフローチャートである。 図1の擬似多極子を設定するフレームの一例を示す模式図である。 図1の対象物の追跡の動作例を示すフローチャートである。 図1の情報処理装置が処理する動画のフレームの一例を示す模式図である。 図6のフレーム画像内の対象物枠の一例を示す模式図である。 図6の対象物枠内における擬似双極子の一例を示す模式図である。 特定のフレーム画像における擬似双極子の一例を示す模式図である。 特定のフレーム画像における擬似双極子の一例を示す模式図である。 特定のフレーム画像における擬似双極子の一例を示す模式図である。 図5の擬似多極子探索のサブルーチンを示すフローチャートである。 擬似双極子の探索の一例を示す模式図である。 擬似双極子の存在確率の一例を示す模式図である。 極子の探索の一例を示す模式図である。 極子の探索の一例を示す模式図である。 図5のサブ画像における擬似多極子探索のサブルーチンを示すフローチャートである。 フレーム画像を分割したサブ画像の一例を示す模式図である。 各対象物に対する擬似双極子の一例を示す模式図である。 対象物に対する色相分散の平均と分散の一例を示す模式図である。 色相の平均と分散の推移の一例を示す模式図である。 擬似3極子の一例を示す模式図である。 擬似3極子の一例を示す模式図である。 擬似4極子の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報処理装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報処理装置の構成および機能概要]
まず、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成および概要機能について、図1から図4を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の概要構成例を示す模式図である。図2は、擬似双極子の一例を示す模式図である。図3は、擬似多極子データベースに記憶されたデータの一例を示す模式図である。図4は、擬似多極子データベースに記憶されたデータの一例を示す模式図である。
図1に示すように、コンピュータとして機能する情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、入出力インターフェース部15と、システム制御部16と、を備えている。そして、システム制御部16と入出力インターフェース部15とは、システムバス17を介して接続されている。
情報処理装置10は、動画データに対して情報処理を行う。例えば、情報処理装置10は、競馬サイト(図示せず)からの競馬の実況中継等の画像データを、ネットワーク(図示せず)を介して受信し、受信した動画データに対して情報処理を行い、情報処理された動画データをユーザの端末装置(図示せず)に送信する。なお、情報処理装置10は、ユーザの端末装置として、情報処理された動画データを表示部13に表示させてもよい。
通信部11は、情報処理装置10がネットワークやローカルエリアネットワークに接続する場合、通信状態を制御し、データの送受信を行う。情報処理装置10は、通信部11を介して、競馬サイトからの競馬の実況中継等の画像データを受信する。
記憶手段の一例である記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムや、動画データ等を記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置(図示せず)を介して読み込まれるようにしてもよい。
このように、記録媒体は、複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理装置用のプログラムにおいて、コンピュータを、所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得手段、初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定手段、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が所定以内である擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索する探索手段、前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定手段、および、前記1のフレームの画像において前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定手段または前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡手段として機能させることを特徴とする情報処理装置用プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録された記録媒体の一例として機能する。
また、記憶部12には、競馬レース等を撮影した動画データを記憶したり、競馬の実況中継等の動画データを一時的に記憶したりする動画データベース12a(以下「動画DB12a」とする。)と、対象物に関する情報を記憶した対象物情報データベース12b(以下「対象物情報DB12b」とする。)と、対象物を追跡するための擬似多極子を記憶する擬似多極子データベース12c(以下「擬似多極子DB12c」とする。)等が構築されている。
ここで、擬似多極子は、各極子の色情報と各極子間の位置関係とが設定された多極子である。例えば、図2に示すように、擬似多極子の一例の擬似双極子の場合、第1極子p1および第2極子p2に、所定の色がそれぞれ設定され、第1極子p1と第2極子p2との間隔が、距離rに設定される。なお、擬似多極子は、所定の画像に設定され、電磁気場のように所定の画像との相互作用がないので、擬似多極子と称する。
動画DB12aには、競馬レース毎の過去の動画データが記憶されている。また、動画DB12aには、実況中継されているレースの動画データが一時的に記憶されている。
対象物情報DB12bには、対象物の色情報として、競馬の場合、馬に騎乗する騎手のヘルメットおよび勝負服の色に関する情報が、レース番号および馬番号に関連付けられて記憶されている。なお、競馬の場合、対象物は、例えば、騎手のヘルメットおよび騎手の勝負服となる。なお、騎手のヘルメットと、馬が着用する物との組み合わせでもよい。
擬似多極子DB12cには、図3に示すように、所定数の各擬似多極子に対して、各極子の色情報が記憶されている。擬似多極子DB12cには、擬似多極子番号に関連付けられて、各極子の色情報(例えば、極子の色を示すRGB情報)が記憶されている。なお、色情報は、RGB形式でも、HSV形式でもよく、極子の色を設定できればよい。このように、対象物を追跡するために、対象物の色情報に対応するように各極子の色情報が、設定擬似多極子情報として設定されている。
ここで、各極子の色情報を対象物の色情報に対応するようにとは、例えば、対象物の一部として騎手のヘルメットおよび騎手の勝負服に着目した場合、図3に示すように、ヘルメットの色および勝負服の色にそれぞれ対応するようにしたことである。また、フレーム画像の複数点に対応させる極子とは、例えば、擬似多極子を設定させる時は、フレーム画像における各極子の座標点が決まっていないが、擬似多極子を探索する際、フレーム画像の所定の点に対応させることである。
また、擬似多極子DB12cには、図4に示すように、擬似双極子の各極子の極子間距離r(各極子同士の距離の一例)の情報が記憶されている。図4に示すように、極子間距離rは、各極子同士の距離が所定以内の一例として、複数の所定の値として離散的に設定されている。このように、擬似多極子における各極子同士の距離が所定以内であることに関する極子間情報が予め設定されている。なお、擬似多極子における各極子同士の距離が所定以内であることに関する極子間情報は、探索する各擬似多極子に対して、共通の情報である。
所定数の各擬似多極子に対して、擬似多極子情報として、設定擬似多極子情報と極子間情報とが、予め設定されている。
また、記憶部12は、競馬サイトからの情報を端末装置や表示部13に表示させるために、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語等により記述されたウェブページのファイル等が記憶されている。
表示部13は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。表示部13には、競馬のレース等の画像データが表示される。
操作部14は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。ユーザは、操作部14により応答を入力する。なお、表示部13がタッチパネルのようなタッチスイッチ方式の表示パネルの場合、操作部14は、ユーザが接触または近接した表示部13の位置情報を取得する。
次に、入出力インターフェース部15は、通信部11および記憶部12とシステム制御部16との間のインターフェース処理を行う。
システム制御部16は、CPU(Central Processing Unit)16a、ROM(Read Only Memory)16b、RAM(Random Access Memory)16c(記憶手段の一例)等により構成されている。システム制御部16は、CPU16aがROM16bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、フレーム画像から擬似多極子を探索する探索手段等として機能する。
[2.情報処理装置10の動作]
次に、本発明の1実施形態に係る情報処理装置10の動作例について図2から図21を用い説明する。
(2.1 擬似多極子の設定)
まず、擬似多極子の設定について、図5および図6を用いて説明する。
図5は、擬似多極子の設定の動作例を示すフローチャートである。図6は、擬似多極子を設定するフレームの一例を示す模式図である。
図5に示すように、情報処理装置10は、フレーム画像を表示する(ステップS1)。具体的には、情報処理装置10のシステム制御部16が、動画DB12aから、動画データを読み出しする。図6に示すように、対象物が写ったフレーム画像を、システム制御部16が表示部13に表示する。
次に、情報処理装置10は、擬似多極子の第1極子の色情報を取得する(ステップS2)。ユーザが操作部14を使用して、表示部13に表示された対象物にポインタ14aを合わせてクリックすると、システム制御部16は、ポインタ14aが示す位置の画像の色情報を第1極子の情報として取得する。例えば、図6に示すように、擬似双極子の場合、追跡の対象物2におけるジョッキーの勝負服部2bのある部分にポインタ14aが合わされてクリックされた時に、システム制御部16は、ポインタ14aが示す位置の画像の色情報を第1極子の情報として取得する。なお、対象物を追跡する際の初期のフレームにおける擬似多極子の位置の情報として、システム制御部16は、ポインタ14aが示す位置、すなわち、フレームにおける第1極子の位置の情報を取得してもよい。
次に、情報処理装置10は、対象物情報に基づきレコメンドする第2極子の情報を決定する(ステップS3)。具体的には、システム制御部16は、対象物情報DB12bを参照して、第1極子の色情報の色に類似した色(RGBや色相等が所定の範囲内の色)を有するヘルメットまたは勝負服の対象物を検索する。第1極子の色情報の色に類似した色を有する対象物が見つかったら、システム制御部16は、騎手のヘルメットおよび勝負服の色において対になる一方の色に類似した画素を、図4の極子間距離rの情報に基づき、ポインタ14aにより示された第1極子の位置から、各極子間距離rの近辺のところから求め、第2極子の候補とする。
ここで、レース番号および馬番号において、ヘルメットの色と勝負服の色とは一対になっている。第1極子の色情報の色に類似した色の勝負服が検索されると、一方のヘルメットの色が決定される。または、第1極子の色情報の色に類似した色のヘルメットが検索されると、一方の勝負服の色が決定される。
複数の第2極子の候補が検索された場合、システム制御部16は、例えば、最も対象物の色に類似した画素の色を、レコメンドする第2極子の色として決定する。なお、システム制御部16は、候補となった画素の複数の色を、レコメンドする第2極子の色として決定してもよい。この場合、1つの指定された第1極子に対して、複数個の擬似双極子の色情報が決定される。
なお、対象物を追跡する際の初期のフレームにおける擬似多極子の位置の情報として、システム制御部16は、フレームにおける、決定された第2極子の位置の情報を取得してもよい。このように、情報処理装置10は、初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定手段の一例として機能する。
次に、情報処理装置10は、第2極子の色情報を提示する(ステップS5)。レコメンドする第2極子の色が決定されると、情報処理装置10は、図3のような各極子の色情報を、表示部13に数値や色で提示する。なお、情報処理装置10は、図6に示すように、フレーム画像20において、第2極子の位置を示して、示された位置の色が分かるように提示してもよい。
次に、情報処理装置10は、各極子の色情報を記憶する(ステップS5)。提示された色情報に対して、ユーザが承諾した場合、システム制御部16は、図3に示すように、擬似双極子番号を割り当て、指定した第1極子の色情報と、レコメンドされて承諾された第2極子の色情報とを、擬似多極子DB12cに、設定擬似多極子情報として記憶する。
なお、ユーザが指示をせずとも、対象物情報DB12bに基づき、ヘルメットの色および勝負服の色から、第1極子の色情報および第2極子の色情報を設定してもよい。このとき、天気や日差しの方向により、画像に写る色が変化することがある。そこで、対象物情報DB12bに基づいたヘルメットの色および勝負服の色を基準として、所定の範囲内で色に幅を持たせた中から色を選択し、選択された色の色情報に基づき、擬似多極子情報を設定する。
なお、情報処理装置10は、対象物情報DB12bを参照して、対象物情報から、対になっているヘルメットの色と勝負服の色とから、第1極子の色および第2極子の色を決めてもよい。このとき、情報処理装置10は、ヘルメットの色と勝負服の色を中心として、第1極子および第2極子に、それぞれ複数の色を割り当て、複数の擬似双極子を設定してもよい。また、フレーム画像の中から、ユーザがポインタ14aにより2点を指定し、情報処理装置10は、指定された2点の色を第1極子および第2極子の色情報として取得してもよい。
なお、情報処理装置10とネットワーク等を介して接続した端末装置に表示させ、端末装置においてユーザが擬似多極子の設定を行えるようにしてもよい。
また、擬似多極子が設定された後、他の擬似多極子がレコメンドされるようにしてもよい。このとき、ヘルメットの色と勝負服の色とに基づきレコメンドしてよい。また、設定された擬似多極子の各極子の色を所定の幅で変化させた他の擬似多極子がレコメンドされるようにしてもよい。
このように、情報処理装置10は、前記設定擬似多極子情報の設定時、前記各極子のうち所定の前記極子に対して色情報を設定した際、残りの前記極子の色情報をレコメンドする色情報レコメンド手段の一例として機能する。また、情報処理装置10は、前記対象物に関する情報に基づき、前記残りの極子の色情報をレコメンドする色情報レコメンド手段の一例として機能する。また、情報処理装置10は、前記設定擬似多極子情報の設定時、少なくとも1つの前記擬似多極子が設定された後、他の擬似多極子をレコメンドする色情報レコメンド手段の一例として機能する。
(2.2 対象物の追跡)
次に、対象物の追跡について、図7から図13を用いて説明する。
図7は、対象物の追跡の動作例を示すフローチャートである。図8は、情報処理装置が処理する動画のフレームの一例を示す模式図である。図9は、フレーム画像内の対象物枠の一例を示す模式図である。図10は、対象物枠内における擬似双極子の一例を示す模式図である。図11から図13は、特定のフレーム画像における擬似双極子の一例を示す模式図である。
図7に示すように、情報処理装置10は、設定擬似多極子情報を取得する(ステップS10)。具体的には、情報処理装置10のシステム制御部16が、記憶部12の擬似多極子DB12cから、各擬似多極子の第1極子の色情報および第2極子の色情報を取得する。
このように、情報処理装置10は、所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得手段の一例として機能する。
次に、情報処理装置10は、極子間情報を取得する(ステップS11)。具体的には、システム制御部16が、擬似多極子DB12cから、極子間情報の一例の極子間距離rの各値を取得する。
このように、情報処理装置10は、前記設定する擬似多極子における各極子同士の距離が所定以内であることに関する極子間情報を取得する極子間情報取得手段の一例として機能する。
次に、情報処理装置10は、動画の1フレームの画像を取得する(ステップS12)。具体的には、システム制御部16が、動画DB12aから、動画データを読み出し、動画の1フレーム(動画の予め選択された1のフレームの一例)を取得し、RAM16c等に記憶する。例えば、情報処理装置10のシステム制御部16は、図8に示すような1フレームの画像(フレーム画像20)を取得し、表示部13に表示させる。
ここで、動画の再生方向は、時間的に順方向でも逆方向でもよい。また、取得したフレームは、ステップS1におけるフレームとは異なるフレームである。また、時間的に順方向の再生の場合、ステップS19からステップS12に戻ったとき、ステップS12で取得するフレームは、時間的に後のフレーム(動画の再生方向において後のフレーム)となり、既にステップS12で取得したフレームは、時間的に前のフレーム(動画の再生方向における1のフレームよりも前のフレーム)となる。また、時間的に逆方向の再生の場合、ステップS19からステップS12に戻ったとき、ステップS12で取得するフレームは、時間的に前のフレーム(動画の再生方向における1のフレームよりも後のフレーム)となり、既にステップS12で取得したフレームは、時間的に後のフレーム(動画の再生方向における1のフレームよりも前のフレーム)となる。
次に、情報処理装置10は、探索枠を設定する(ステップS13)。具体的には、システム制御部16が、図9に示すように、追跡する対象物を特定する対象物枠25(特定範囲の一例)に対して、対象物枠25を含む探索枠26(探索範囲の一例)を設定する。探索枠26は、対象物枠25より大きく、対象物枠25の周りに対して、所定に画素数分の枠に設定される。
ここで、対象物2の位置を特定する所定の大きさの特定範囲の一例として、対象物2のヘルメット部2aおよび勝負服部2bを全て含む対象物枠、ヘルメット部2aおよび勝負服部2bの一部を含む対象物枠、対象物2全体を含む対象物枠、対象物2の一部を含む対象物枠等が挙げられる。
なお、探索枠26は、対象物枠25が決まっていなくてもよい。例えば、探索枠26は、処理が初回の場合や、対象物を見失った場合、フレーム画像20全体でもよい。また、探索枠26は、後述するサブ画像でもよい。
また、初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定の一例として、対象物枠25の初期の基準位置(x1,y1)および対象物枠25の大きさを設定する場合、ユーザがポインタ14aにより対象物枠25の初期の基準位置および対象物枠25の大きさを設定してもよい。また、対象物枠25の初期の基準位置(x1,y1)および対象物枠25の大きさを設定する場合、擬似多極子の設定時に、対象物枠25の初期の位置を設定してもよい。例えば、擬似多極子の設定に使用したフレームを、対象物を追跡する際の初期フレームにして、この初期フレームにおいて取得した第1極子の位置および第2極子の位置を、擬似多極子の位置とする。そして、この位置が特定された擬似多極子に対応するように、対象物枠25の初期の位置が設定されてもよい。
また、対象物枠25の標準の大きさを、例えば、32画素×32画素と決めておいてもよい。また、対象物枠25の初期値は、無くてもよく。探索枠26内で探索された擬似双極子から決定されるようにしてもよい。
また、対象物枠25や探索枠26の形状は、矩形に限らず、円形等の他の形状でもよい。
このように、情報処理装置10は、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの擬似多極子の位置に応じて、前記探索手段が擬似多極子を探索する探索範囲を設定する探索範囲設定手段の一例として機能する。また、情報処理装置10は、前記前のフレームにおける前記対象物の位置を特定する所定の大きさの特定範囲より広い探索範囲を設定する探索範囲設定手段の一例として機能する。
次に、情報処理装置10は、擬似多極子を探索する(ステップS14)。具体的には、システム制御部16が、探索枠26内において、取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色情報の各極子を有し、かつ、当該各極子が前記取得した極子間情報に従った擬似多極子を探索する。なお擬似多極子を探索に関して擬似多極子の探索のサブルーチンにおいて詳細を説明する。
次に、情報処理装置10は、擬似多極子を探索できた否かを判定する(ステップS15)。具体的には、システム制御部16が、擬似多極子の探索のサブルーチンにおける結果のフラグ等に基づき判定する。
擬似多極子を探索できなかった場合(ステップS15;NO)、情報処理装置10は、サブ画像における擬似多極子を探索する(ステップS16)。例えば、追跡している対象物が、フレーム外になった場合や、対象物の大きさが小さくなった場合や、対象物が他の馬と騎手や建造物等に隠れるオクルージョンが発生した場合には、一時的に、対象物に対応する擬似多極子が探索できなくなる。なお、サブ画像における擬似多極子の探索に関してサブ画像における擬似多極子のサブルーチンにおいて詳細を説明する。
擬似多極子を探索できた場合(ステップS15;YES)、情報処理装置10は、擬似多極子の平均位置を求める(ステップS17)。具体的には、システム制御部16が、擬似多極子DB12cやRAM16c等から、探索された各擬似多極子の各極子の位置を読み出し、探索された各擬似多極子の各極子の位置の平均値を求める。図10に示すように、探索された各擬似多極子の各極子p1,p2の位置の平均値が中心cとなる。
また、システム制御部16が、各擬似多極子の各極子の位置において、x方向およびy方向の最大値および最小値を求める。これらの最大値および最小値の代わりに、各擬似多極子の各極子の位置の分散でもよい。なお、擬似多極子の平均位置は、各擬似多極子の中心(各極子の位置の平均等)の平均位置でもよい。
次に、情報処理装置10は、対象物枠を決定する(ステップS18)。具体的には、システム制御部16が、擬似多極子の平均位置を中心とした対象物枠25を決定する。また、システム制御部16が、対象物枠25の大きさを、各擬似多極子の各極子の位置における最大値および最小値に応じて、決定する。例えば、図10に示すように、情報処理装置10は、各擬似多極子を含むように、中心cを中心とした対象物枠25を決定する。
対象物枠を決定したら、図11に示すように、情報処理装置10は、追跡対象が分かるように、フレーム画像20の中に対象物枠25を表示させる。
なお、図12に示すように、追跡する対象物がズームインされている場合、擬似双極子の各極子の距離が長くなり(極子間距離rの大きな値が該当するようになり)、対象物枠25の大きさは大きくなる。また、図13に示すように、探索された擬似双極子の数に関係なく、追跡する対象物を対象物枠25により特定できる。
次に、情報処理装置10は、終了したか否かを判定する(ステップS19)。処理が終了でない場合(ステップS19;NO)、ステップS12に戻り、情報処理装置10のシステム制御部16が、後のフレームの画像を取得することにより、フレームを順次取得していく。
このように順次取得したフレームに対して、擬似双極子が求められる。順次取得したフレームに対して、求められた擬似双極子の位置から、対象物2が対象物枠25等により次々に特定され、対象物2が追跡されていく。
処理が終了の場合(ステップS19;YES)、システム制御部16が、処理を終了させる。
なお、ステップS12からS19のループにおいて、初回の場合、初期フレームが、動画の再生方向における1のフレームよりも前のフレームとなる。また、2回目以降の場合、ステップS12で取得したフレームが、動画の再生方向における1のフレームよりも前のフレームとなる。
このように、情報処理装置10は、前記1のフレームの画像において前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定手段または前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡手段の一例として機能する。また、情報処理装置10は、前記探索された複数の擬似多極子の位置に基づき、前記対象物を追跡する対象物追跡手段の一例として機能する。
(2.3 擬似多極子探索のサブルーチン)
次に、 擬似多極子探索のサブルーチンについて図14から図18を用いて説明する。
図14は、擬似多極子探索のサブルーチンを示すフローチャートである。図15は、擬似双極子の探索の一例を示す模式図である。図16は、擬似双極子の存在確率の一例を示す模式図である。図17および図18は、極子の探索の一例を示す模式図である。
図14に示すように、情報処理装置10は、設定擬似多極子情報を読み出す(ステップS20)。具体的には、システム制御部16が、RAM16c等に記憶されている複数の擬似多極子のうち、擬似双極子番号に基づき、1つの擬似多極子の設定擬似多極子情報を読み出す。
次に、情報処理装置10は、第1極子の色に類似した画素を探索する(ステップS21)。具体的には、システム制御部16が、読み出した設定擬似多極子情報における第1極子の色情報の色に対して、所定範囲内の色を有する画素を、探索枠26内において探索する。
なお、複数の画素が隣接して多数探索された場合、最も色が近い画素を第1極子の位置にしたり、探索された画素の平均の位置を第1極子の位置としたりしてもよい。
次に、情報処理装置10は、第1極子の色に類似した画素が探索された否かを判定する(ステップS22)。
第1極子の色に類似した画素が探索された場合(ステップS22;YES)、情報処理装置10は、探索された各画素の位置および極子間情報に基づき、第2極子の色に類似した画素を探索する(ステップS23)。具体的には、図15に示すように、第1極子p1の位置を中心として、極子間距離rを半径とする円上のδrの円環の中において、読み出した設定擬似多極子情報における第2極子の色情報の色に対して、所定範囲内の色を有する画素を探索する。ここで、極子間距離rの値は、擬似多極子DB12cを参照して、図4に示すように、複数の値をとる。複数の極子間距離rの値に対して、第2極子の色に類似した画素を探索する。
また、情報処理装置10は、各極子同士の距離が所定以内の一例として、極子間距離rが離散的でなく、極子間距離が所定の値以内であって、第2極子の色に類似した画素を探索してもよい。
ここで、擬似双極子は、色値と位置座標とを有する2つの極子とそれらを連結する軸とで構成される。画像をRGB場として扱うと、任意の極子をRGB場に置ける確率が定義できる。すなわち、極子のRGB値(色情報)とRGB場が示すRGB値とがガウス分布の意味で類似している度合いを確率とみなすことができる。
擬似双極子に予め与えられる特性は、両極子のRGB値と極子間距離である。擬似双極子の中央座標はRGB場に置くことができて初めて決められる値となる。目的の特性を持った擬似双極子(すなわち、各極子の色情報が設定され、極子間距離が与えられた擬似双極子)を、ある場所に配置できる確率は、RGB場における色が類似していてしかも両極子の極子間距離とほぼ合っている場所となる。つまり、配置尤度が最も高いところに擬似双極子を位置させることができる。
配置尤度λは、以下のように表現できる。ここで状態Aを、一方の極子p1をRGB場に配置する状態であるとし、状態Bを、他の極子p2をRGB場に配置する状態であるとする。また、状態rABを両極子p1、p2の極子間距離rとほぼ等しい状態であるとする。したがって、擬似双極子としてRGB場に配置するときの確率は、3つの状態A、B、rABの同時確率として表現できる。
また、状態A、B、rABは、それぞれ独立に扱っても構わないので、配置尤度λは、式(1)のように変形できる。
Figure 0005894707
つまり、状態A、B、rABの確率密度を個別に定義できる。
状態Aの確率密度は、以下の式(2)で与えられる。すなわち、平均μA、分散σAとしたガウス分布となる。
Figure 0005894707
ここで、総和は、分布の数による総和である。
また、状態Bも同様に表現できる。
Figure 0005894707
ここで、総和は、分布の数による総和である。
状態rABは、状態A、BがRGB場を反映する分布となるとき、それらの極子間距離がrとなるような状態を示している。したがってその確率密度も以下のように表現できる。
Figure 0005894707
ここで、総和は、分布の数による総和である。
式(2)の右辺について、実装を考慮した解釈をすることで、擬似双極子を使用した場合の擬似双極子の探索処理を導ける。すなわち、一方の極子p1がRGB場に置かれたときの置くことができる確率をP(A)と表現する。
図16に示すように、確率P(A)は、最初に与えられた一方の極子p1を表現し、その小さな円は極子p1が、その近傍に存在する確率円を表現している。
極子p1が置かれた場所を中心として|rAB|を半径とする円環部分はP(B)として表現でき、もう一方の極子p2が存在する確率分布を示している。また、状態Aと状態Bとは、どちらを先に決めても構わないが、ここでは、状態Aを先に与えると仮定している。
すなわち、一方の極子p1が置ける場所をRGB場で探し、その確率分布が高い部分を候補とする。
各候補が存在する場所の中心をとり、半径|rAB|の円を円環の中央線とする。その後、中央線にそった近傍を探索してもう一方の極子p2を置くのに最も尤度の高い場所を特定する。
以上の原理により、各極子が探索される。
次に、情報処理装置10は、第2極子の色に類似した画素が探索された否かを判定する(ステップS24)。
ここで、図17に示すように、第1極子を中心とした半径rの円上に隣接して複数の画素がある場合、最も色が近い画素の位置を第2極子p2としてもよいし、複数の画素の中央値や平均位置を第2極子p2としてもよい。なお、図17に示すような例は、第1極子における色の値と、第2極子における色の値とが所定以上異なる場合である。
また、図18に示すように、第1極子の色の値と、第2極子の色の値とがほぼ同じ場合も、第1極子を中心とした半径rの円上に隣接して複数の画素がある場合、最も色が近い画素の位置を第2極子p2としてもよいし、複数の画素の中央値や平均位置を第2極子p2としてもよい。また、情報処理装置10は、第1極子p1と第2極子p2とを結んだ直線上に、極子における色の値のいずれとも所定以上異なる画素が存在することを更に条件としてもよい。
第2極子の色に類似した画素が探索された場合(ステップS24;YES)、情報処理装置10は、擬似多極子情報を記憶する(ステップS25)。具体的には、システム制御部16が、探索された第1極子の位置と、この第1極子対応する探索された第2極子の位置とを、探索された擬似多極子情報として、擬似多極子DB12cまたはRAM16c等に記憶する。このとき、擬似多極子を探索できたことを示すフラグを立てる。
次に、情報処理装置10は、最後の設定擬似多極子情報であるか否かを判定する(ステップS26)。具体的には、システム制御部16が、擬似多極子DB12cにおける擬似双極子番号が最後の番号であるか否かを判定する。
最後の設定擬似多極子情報でない場合(ステップS26;NO)、ステップS20に戻り、次の設定擬似多極子情報を読み出す。一方、最後の設定擬似多極子情報である場合(ステップS26;YES)、サブルーチンが終了し、情報処理装置10は、ステップS15の処理を行う。
このように、情報処理装置10は、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が所定以内である擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索する探索手段の一例として機能する。また、情報処理装置10は、前記各極子の間に位置する点における色の値が、前記各極子における色の値全てと所定以上異なる擬似多極子を探索する探索手段の一例として機能する。
(2.4 サブ画像における擬似多極子探索のサブルーチン)
次に、サブ画像における擬似多極子探索のサブルーチンについて、図19および図20を用いて説明する。
図19は、サブ画像における擬似多極子探索のサブルーチンを示すフローチャートである。図20は、フレーム画像を分割したサブ画像の一例を示す模式図である。
図19に示すように、情報処理装置10は、動画の1フレームの画像を取得する(ステップS30)。具体的には、システム制御部16が、時間的に次のフレーム画像を取得する。
次に、情報処理装置10は、サブ画像に分割する(ステップS31)。具体的には、図20に示しように、システム制御部16が、フレーム画像20を8分割して、サブ画像に分割する。
次に、情報処理装置10は、探索枠を設定する(ステップS32)。具体的には、システム制御部16が、サブ画像のうち1つを、探索枠に設定する。例えば、まず、サブ画像20aが探索枠に設定される。
次に、情報処理装置10は、擬似多極子を探索する(ステップS33)。システム制御部16が、ステップS14のように、擬似多極子探索のサブルーチンにより擬似多極子を探索する。
次に、情報処理装置10は、擬似多極子が探索されたか否かを判定する(ステップS33)。システム制御部16が、ステップS15のように、擬似多極子が探索されたか否かを判定する。
擬似多極子を探索できなかった場合(ステップS34;NO)、情報処理装置10は、ステップS30に戻り、時間的に次のフレーム画像を取得する。
サブ画像に分割した後、ステップS32において、サブ画像20bが探索枠に設定され、ステップS33において、擬似多極子の探索が行われる。
擬似多極子が探索されるまで、ステップS30からステップS34の処理が繰り返され、サブ画像20c、・・・20hに探索枠が順次設定される。サブ画像20hまでに擬似多極子が探索されなかった場合、ステップS32において、サブ画像20aに戻り探索枠が設定される。
以上、本実施形態によれば、対象物2の外側に色の似た画素が現れたとしても、色情報を有し、各極子p1、p2同士の距離が限定された擬似多極子により、対象物2を追跡するので、動画中における特定の対象物を追跡する際の精度が高くなる。
また、各極子間同士の距離が所定以内であること(例えば、複数個の距離を用意しておくこと)で、幅があるので、ズームアウト、ズームインにより、対象物の大きさが変化しても対応できる。また、極子間距離rの値の数が限定されているように、各極子間同士の距離が所定以内であるので、擬似多極子の大きさが発散することを防止でき、追跡精度が高くなる。また、擬似多極子の大きさが発散することを防止できるので、追跡している対象物と背景と、または、追跡している対象物と他の対象物とに跨ぐように、擬似多極子が決定され続けることを防止でき、追跡精度が高くなる。
また、各フレームにおける擬似多極子は、予め設定された設定擬似多極子情報に基づき探索されるので、動画の再生方向の前後にあるフレームに依存せず、擬似多極子を求めることが可能である。従って、オクルージョンや対象物がフレーム外となって不連続になっても、設定擬似多極子情報から擬似多極子を探索して、対象物を追跡できる。さらに、動画の再生方向に関係なく、逆再生でも対象物の追跡が可能である。
また、図3に示すように、設定擬似多極子情報に幅を持たせ、各極子の色情報の色の値にバリエーションを持たせることにより、天候や日差しの角度やカメラの向きが変わって対象物2の色合いが変化しても高精度に対象物2を追跡できる。
また、取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が所定以内である擬似多極子を、動画における1のフレームの画像から探索する場合、予め取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色の各極子を探索しているので、各極子の位置が発散しにくく、追跡精度が高くなる。また、追跡している対象物が、フレーム外になった場合や、対象物の大きさが小さくなった場合や、対象物が他の馬と騎手や建造物等に隠れるオクルージョンが発生したときにも、高精度に対象物2を追跡できる。
また、動画の再生方向における1のフレームよりも前のフレームの擬似多極子の位置に応じて、擬似多極子を探索する探索範囲が設定される場合、前のフレームの擬似多極子の近辺等に、探索範囲が限定されるので、対象物2を的確に速く追跡することができる。特に、動画の再生方向において前のフレームとして、時間的に隣のフレーム(時間的に前のフレームまたは後のフレーム)の場合、時間の流れ(順方向、逆方向)による対象物2の動きに従って、前のフレームまたは後のフレームの情報を利用して、探索範囲が限定されるので、対象物2を的確に早く追跡することができる。
また、擬似多極子の極子間距離rは、対象物2の大きさに応じて変化するので、対象物2の大きさに応じて探索範囲が設定され、対象物2の大きさの変化にも対応できる。
また、前のフレームにおける対象物2の位置を特定する所定の大きさの特定範囲(例えば、対象物枠25)より広い探索範囲(例えば、探索枠26)を設定する場合、ズームインやズームアウトにより、画像における対象物2の大きさが変化しても、対象物2を的確に追跡できる。また、特定範囲が、有限であるので、対象物2から大きく離れた擬似多極子を排除でき、追跡精度を向上させることができる。
また、設定擬似多極子情報の設定時、各極子p1、p2のうち所定の極子p1に対して色情報を設定した際、残りの極子p2の色情報をレコメンドする場合、ユーザが擬似多極子における特定の極子p1の色情報を設定した後、残り極子p2の色情報を設定しやすくなる。また、追跡精度を向上させるため、なるべく色や色相が互いに離れるように各極子の色情報をレコメンドできる。
また、対象物2に関する情報(例えば、勝負服の色およびヘルメットの色)に基づき、残りの極子の色情報をレコメンドする場合、追跡性能が向上させる色情報を提示しやすくなる。
また、設定擬似多極子情報の設定時、少なくとも1つの擬似多極子が設定された後、他の擬似多極子をレコメンドする場合、例えば、ユーザが画像から選んで設定した擬似多極子に対して、擬似多極子の設定に必要な他の多くの擬似多極子をレコメンドできるので、ユーザの選択に合わせて、追跡精度を向上させるように多くの擬似多極子を設定できる。また、多くの擬似多極子を設定する必要がなくなるので、ユーザにとって使用しやすくなる。
また、探索された複数の擬似多極子の位置に基づき、対象物2の位置を特定する場合、対象物の位置の特定がより正確になる。平均的に追跡精度を向上させることができる。
また、図18に示すように、各極子p1、p2の間に位置する点における色の値が、各極子における色の値全てと所定以上異なる擬似多極子を探索する場合、各多極子の色が類似していても、的確に擬似多極子を探索できる。
ここで、擬似双極子を定義する構造体では、図3に示すように、色情報をRGB値として表現しているが、図21に示すように、HSVやLab色空間(Lab color space)等の色相をパラメータとする表色系を適用してもよい。これにより、図22に示すように、対象物のズームインやズームアウト、向き、天候の変化に対して、対象物に対して設定した色が、ほぼ不変となる。すなわち、対象物のズームインやズームアウト、及び向き等の変化に対して色相角がほぼ一定となる。
なお、図21は、対象物2のヘルメット部2aと勝負服部2bに関する部分(それぞれ、小円内)から複数のピクセルをサンプリングして、色相角と明度を色相環にプロットしたものである。また、図22は、一定のフレーム間隔で観測して、ヘルメット部2aと勝負服部2bに関する部分の色相角をプロットしたものである。図22において、平均は実線で、分散は破線で挟まれる部分で示している。
次に、図23に示すように、各対象物に対して、擬似双極子を探索し、対象物枠25を設定してもよい。この場合、擬似多極子の設定において、各対象物のヘルメットの色および勝負服の色に対応させた各極子の色情報を設定しておく。このように複数の対象物に対しても適用できる。
(2.5 擬似多極子の例)
次に、擬似双極子以外の擬似多極子について、図24から図26を用いて説明する。
図24および図25は、擬似3極子の一例を示す模式図である。図26は、擬似4極子の一例を示す模式図である。
本実施形態は、極子数が2の擬似双極子に限らず、擬似3極子や擬似4極子等の擬似多極子に対しても適用できる。
図24に示すように、擬似3極子の各極子p1、p2、p3に対して、設定擬似多極子情報として、色情報が設定される。さらに、擬似3極子の各極子の極子間距離r12、r23、r31に対して、各極子同士の距離が所定以内になるように、図4に示すように、各極子間距離r12、r23、r31に対する複数個の値が設定される。
また、図25に示すように、点pcに基づき、擬似3極子の各極子の極子間距離として、点pcから各極子との距離r1、r2、r3を設定してもよい。
擬似3極子を探索する場合、ステップS24のYESの後に、極子間距離r23、r31に基づき、第3極子p3の色に類似する画素を探索する処理が追加される。
次に、図26に示すように、擬似4極子の場合、擬似4極子の各極子p1、p2、p3、p4に対して、設定擬似多極子情報として、色情報が設定される。さらに、擬似4極子の各極子の極子間距離r12、r23、r23、r24、r41、r13、r24に対して、各極子同士の距離が所定以内になるように、図4に示すように、各極子間距離に対する複数個の値が設定される。
擬似4極子を探索する場合、第4極子p4の色に類似する画素を探索する処理が更に追加される。
これらのように、擬似多極子の極数が3以上である場合、縞模様等の多色の場合に対応できる。
また、各極子の順序の情報を探索に利用してもよい。例えば、色が、順序として、直線状に並んでいる場合と、円環状に並ぶ場合とが考えられる。
色が直線状の場合、例えば3色からなる国旗がある。リトアニアの国旗において、色が、黄色(Y)、緑(G)、赤(R)のように上から下へ縦方向に並んでいる。また、カメルーンの国旗において、色が、横方向に左から右へGRYの順に並んでいる。ギニアの国旗において、色が、横方向に左から右へRYGの順に並んでいる。縦横および左右を無視したとしても、この色の並び順の違いで、3つの国が区別される。
また、円環状に並ぶ場合としても、国旗の例が挙げられる。チェコの国旗は、ほぼ中央に3色の部分の頂点が会合している、3つの部分は、国旗において左側に紺(Db:Dark blue)、右上に白(W)、右下に赤(R)が配されている。つまり、[Db,W,R]という円環が形成される。
また、フィリピンの国旗では、同様に、ほぼ中央に3色の部分の頂点が会合しているが、3つの部分は、国旗において左側に白(W)、右上に紺(Db:Dark blue)、右下に赤(R)が配されている。つまり[W,Db,R]という円環が形成されている。このように、円環状の順序により2つの国旗が区別される。
また、擬似多極子の極子の全てを探索できなかったとき、前記各極子間の位置関係に基づき、探索された極子から他の極子の位置を推定して、擬似多極子を求める場合、対象物の一部が隠れ、擬似多極子の一部の極子が隠れても、擬似多極子により対象物を追跡できる。例えば、擬似3極子の場合、1つの極子が隠れる状態でも、各極子の極子間距離により、隠れた極子の位置を推定できる。
このように、情報処理装置10は、前記擬似多極子の極子の全てを探索できなかったとき、前記各極子間の位置関係に基づき、探索された極子から他の極子の位置を推定して、前記擬似多極子を求める探索手段の一例として機能する。
また、情報処理装置10は、取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子の一例として、前記動画の再生方向における1のフレームよりも前のフレームの画像における擬似多極子の各極子の色情報の色に類似した色の各極子でもよい。なお、この場合、追跡している対象物が、フレーム外になった場合や、対象物の大きさが小さくなった場合や、対象物が他の馬と騎手や建造物等に隠れるオクルージョンが発生したときは、情報処理装置10は、取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色の各極子を探索する。
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
2:対象物
10:情報処理装置
16:システム制御部
20:フレーム
25:対象物枠
26:探索枠
p1、p2、p3、p4:極子

Claims (13)

  1. 複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理装置において、
    所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得手段と、
    前記擬似多極子における各極子同士の距離が離散的に設定された設定距離情報を取得する設定距離情報取得手段と、
    初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定手段と、
    前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が、取得した前記設定距離情報のいずれかの距離に等しい擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索する探索手段と、
    前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定手段と、
    前記1のフレームの画像において前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定手段または前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記探索手段は、前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に類似する色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が所定以内である擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの擬似多極子の位置に応じて、前記探索手段が擬似多極子を探索する探索範囲を設定する探索範囲設定手段を更に備えたことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記探索範囲設定手段が、前記前のフレームにおける前記対象物の位置を特定する所定の大きさの特定範囲より広い探索範囲を設定することを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記設定擬似多極子情報の設定時、前記各極子のうち所定の前記極子に対して色情報を設定した際、残りの前記極子の色情報をレコメンドする色情報レコメンド手段を更に備えたことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置において、
    前記色情報レコメンド手段が、前記対象物に関する情報に基づき、前記残りの極子の色情報をレコメンドすることを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記設定擬似多極子情報の設定時、少なくとも1つの前記擬似多極子が設定された後、他の擬似多極子をレコメンドする擬似多極子レコメンド手段を更に備えたことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記対象物追跡手段が、前記探索された複数の擬似多極子の位置に基づき、前記対象物を追跡することを特徴とする情報処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記擬似多極子の極数が3以上であることを特徴とする情報処理装置。
  10. 請求項9に記載の情報処理装置において、
    前記探索手段が、前記擬似多極子の極子の全てを探索できなかったとき、前記各極子間の位置関係に基づき、探索された極子から他の極子の位置を推定して、前記擬似多極子を求めることを特徴とする情報処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記探索手段が、前記各極子の間に位置する点における色の値が、前記各極子における色の値全てと所定以上異なる擬似多極子を探索することを特徴とする情報処理装置。
  12. 複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理方法において、
    所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得ステップと、
    前記擬似多極子における各極子同士の距離が離散的に設定された設定距離情報を取得する設定距離情報取得ステップと、
    初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定ステップと、
    前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が取得した前記設定距離情報のいずれかの距離に等しい擬似多極子を、記動画における1のフレームの画像から探索する探索ステップと、
    前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定ステップと、
    前記1のフレームの画像において前記位置特定ステップで特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定ステップまたは前記位置特定ステップで特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  13. 複数のフレームからなる動画中における所定の対象物を追跡する情報処理装置用ログラムにおいて、
    コンピュータを、
    所定の1つのフレームの画像の複数点に対応させる極子であって、当該各極子の色情報を前記対象物の色情報に対応するように設定する擬似多極子の設定擬似多極子情報を取得する設定擬似多極子情報取得手段、
    前記擬似多極子における各極子同士の距離が離散的に設定された設定距離情報を取得する設定距離情報取得手段、
    初期のフレームにおける擬似多極子の位置を特定する初期位置特定手段、
    前記取得した設定擬似多極子情報の各極子の色情報の色に応じた色の各極子を有し、かつ、当該各極子同士の距離が、取得した前記設定距離情報のいずれかの距離に等しい擬似多極子を、前記動画における1のフレームの画像から探索する探索手段、
    前記動画における1のフレームの画像において、前記探索された擬似多極子の位置を特定する位置特定手段、および、
    前記1のフレームの画像において前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、前記動画の再生方向における前記1のフレームよりも前のフレームの画像において前記初期位置特定手段または前記位置特定手段によって特定された擬似多極子の位置と、から前記対象物を追跡する対象物追跡手段として機能させることを特徴とする情報処理装置用プログラム。
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