JP5892656B2 - 描画処理プログラム、描画処理方法及び描画処理装置 - Google Patents

描画処理プログラム、描画処理方法及び描画処理装置 Download PDF

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Description

本技術は、描画処理プログラム、描画処理方法及び描画処理装置に関する。
例えばCT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonance Imaging)、超音波エコーなどの医療用画像機器から、各臓器を撮影した画像がグレイスケールの輝度値情報として出力される。このような画像を当該画像の垂直方向に等間隔で蓄積したもの、又は構造格子を利用したシミュレーションの結果である3次元データであるボリュームデータを描画する方法には、ボリュームレンダリングが知られている。
また、ボリュームレンダリングに類似する手法としてテクスチャベースドボリュームレンダリングがある。このテクスチャベースドボリュームレンダリングでは、ボリュームデータに対して複数の断面を設定し、近隣の値を内挿して模様として表示する。この手法では、表示精度は断面数に依存するため、断面数が少ない場合は処理負担を低減することができる。しかし、断面数が少ないと、視線の変更のためにボリュームデータを任意の方向に回転した場合に、断面の内容が大きく異なることにより段差が強調されて表示精度が低下するおそれがある。
A. Tremeau, N. Borel, A Region Growing and Merging Algorithm to Color Segmentation, Pattern recognition, Volume 30, Issue 7, pp. 1191-1203, (1997) Michael Kass, Andrew Witkin, Demetri Terzopoulos, Snakes: Active contour models, International Journal of Computer Vision, Volume 1, Number 4, pp. 321-331, (1988) J. A. Sethian, Level Set Methods and Fast Marching Methods, Cambridge University Press, (1999)
従って、本技術の目的は、一側面において、テクスチャベースドボリュームレンダリングにおける処理負荷を削減するための技術を提供することである。
本描画方法は、(A)描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている複数の断面の各々のデータから、複数の断面の各々についての領域を抽出し、(B)複数の断面のうち隣接する2つの断面のうち1の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、上記2つの断面のうちのいずれかを削除し、(C)削除後の断面のデータを用いて上記立体を描画する処理を含む。
テクスチャベースドボリュームレンダリングにおける処理負荷を削減できる。
図1は、実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。 図2は、実施の形態に係るメインの処理フローを示す図である。 図3は、ボリュームデータと軸と断面との関係を表す模式図である。 図4は、断面に格子を設定する例を示す図である。 図5は、領域抽出結果の一例を示す模式図である。 図6は、断面削除処理の処理フローを示す図である。 図7は、各断面における領域の重心を示す模式図である。 図8は、輝度値の一致不一致の判定例を示す図である。 図9は、輝度値の一致不一致の判定例を示す図である。 図10は、断面追加処理の処理フローを示す図である。 図11は、領域が抽出された断面の一例を示す図である。 図12は、領域の対応関係を探索する処理を説明するための図である。 図13は、断面追加処理の処理フローを示す図である。 図14は、輝度値の一致不一致を判定する際の処理を説明するための図である。 図15は、断面追加を模式的に示す図である。 図16は、本実施の形態により生成される画像の一例を表す図である。 図17は、従来技術により生成される画像の一例を示す図である。 図18は、反応拡散方程式の反応項を説明するための図である。 図19は、反応拡散方程式の反応項を説明するための図である。 図20は、領域抽出処理の処理フローを示す図である。 図21は、離散的な反応拡散方程式を説明するための図である。 図22は、入力画像の一例を示す図である。 図23は、入力画像を従来のフィルタ処理で処理した場合の一例を示す図である。 図24は、入力画像を反応拡散方程式で処理した場合の一例を示す図である。 図25は、処理前の断層画像の一例を示す図である。 図26は、処理後の断層画像の一例を示す図である。 図27は、コンピュータの機能ブロック図である。
図1に本技術の実施の形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。本実施の形態に係る情報処理装置100は、第1データ格納部101と、設定データ格納部102と、入力部103と、断面生成部104と、第2データ格納部105と、領域抽出部106と、第3データ格納部107と、断面削除部108と、断面追加部109と、レンダリング部110とを有し、表示装置150に接続されている。
第1データ格納部101は、描画対象の立体を表すボリュームデータが格納されている。ボリュームデータとは、三次元空間内の単位セル毎に定められたスカラー値又はベクトルの集合である。また、ボリュームデータは、複数の時刻についてのボリュームデータを含む場合もある。上でも述べたように、ボリュームデータは、各画素について輝度値を含む画像を垂直方向に等間隔で蓄積したデータである。設定データ格納部102は、入力部103を介して入力された、視線に対応する軸のデータ及び断面数などの設定データを格納する。
断面生成部104は、設定データ格納部102に格納されているデータに従って、第1データ格納部101に格納されているボリュームデータから、各断面の各格子点における輝度値を算出して、第2データ格納部105に格納する。
領域抽出部106は、各断面について領域抽出処理を実行して、領域抽出処理の結果を第3データ格納部107に格納する。この領域抽出処理については後に詳しく述べるが、従来よく知られた他の手法を用いるようにしても良い。
断面削除部108は、第3データ格納部107に格納されているデータを用いて断面の削除処理を実行する。また、断面追加部109は、第2データ格納部105及び第3データ格納部107に格納されているデータを用いて断面追加の要否を判断し、断面追加を行う場合には断面生成部104に断面を追加させる。
レンダリング部110は、第2データ格納部105に格納されている断面のデータをテクスチャとして用いてテクスチャベースドボリュームレンダリングを実行して、表示装置150にレンダリングの結果を出力する。
次に、本実施の形態に係る情報処理装置100の処理内容について、図2乃至図17を用いて説明する。
まず、入力部103は、ユーザなどから直線の軸及び断面数Nの設定入力を受け付け、設定データ格納部102に格納する(図2:ステップS1)。図3は、ボリュームデータと軸と断面との関係を表す模式図である。図3に示すように、ボリュームデータVは直方体として表され、内部には複数のボクセルが配置されている。また、例えば軸A1が設定されると、以下の処理にて当該軸A1に直交する断面P1及びP2等(一点鎖線)が生成される。なお、複数の軸を設定することができ、異なる軸が設定されると、例えば断面S1及びS2(点線)が生成される場合もある。また、断面数ではなく断面の間隔を指定するようにしても良い。さらに、透明度やカラーマップなどのデータも設定データ格納部102に格納されているものとする。
次に、断面生成部104は、第1データ格納部101に格納されているボリュームデータについて、設定データ格納部102に格納されている軸及び断面数Nのデータに従って、軸に直交する複数の断面を生成する(ステップS3)。例えば、ボリュームデータに対応する直方体の面と軸とが交差する2点の長さを(N−1)で除することで得られる間隔で断面を生成する。
そして、断面生成部104は、各断面上に規則的な格子を設定して(ステップS5)、各セルの中心を含むボクセルのボクセル値(すなわち輝度値)から、各断面における各テクセルの輝度値を算出し、第2データ格納部105に格納する(ステップS7)。例えば、図4に示すように、図3の断面S2について予め定められたピッチの格子を設定して、当該セル(テクセルに相当)の中心を含むボクセルのボクセル値から、当該テクセルの輝度値を算出する。ボクセル値をそのまま当該テクセルの輝度値として設定しても良い。なお、ここまでは一般的なテクスチャベースドボリュームレンダリングにおいて行われる処理とほぼ同様である。
その後、領域抽出部106は、第2データ格納部105に格納されている各断面のデータについて、領域抽出処理を実行し、処理結果を第3データ格納部107に格納する(ステップS9)。領域抽出処理については、後に詳細に述べるが、反応拡散方程式を利用した領域抽出処理を実行する。例えば、後に述べる値分離を行う。模式的には、例えば図5に示すように、各断面について、領域が抽出される。
図5の例では、軸の方向に、断面S1、S2、S3が存在する場合、断面S1には領域r1が抽出され、断面S2には領域r2及びr3が抽出され、断面S3には領域r4乃至r6が抽出されたものとする。
次に、断面削除部108は、断面削除処理を実行する(ステップS11)。この断面削除処理については、図6乃至図9を用いて説明する。
断面削除部108は、例えば軸方向で順番に、未処理の断面を1つ特定する(図6:ステップS21)。また、断面削除部108は、特定された断面及びその次の断面(すなわち軸方向に隣接する断面)において各領域の重心を算出する(ステップS23)。領域の重心についてはよく知られた方法にて算出できるので説明は省略する。例えば、図5の例では、図7に示すように各領域の×印の点が重心として得られたものとする。
そうすると、断面削除部108は、2つの断面の各々について、当該断面の領域の重心に対応する、他方の断面の対応する位置(テクセル)の輝度値の一致不一致を判定する(ステップS25)。
例えば断面S1と断面S2について処理する場合、図8に示すように断面S1から見ると、領域r1の重心から軸に平行に矢印のようにたどると、断面S2における対応する位置は、領域r2内の点となる。例えば領域r1と領域r2の輝度値が同じであるとすると、断面S1から断面S2の方向に対して、一致数「1」が得られる。一方、図9に示すように断面S2から見ると、領域r3の重心から軸に平行に矢印のようにたどると、断面S1における対応する位置は領域r1以外の部分に含まれる。ここでは領域r3の重心の輝度値と、対応する位置の輝度値とは不一致であるとする。また、領域r2の重心から軸に平行に矢印のようにたどると、断面S1における対応する位置は領域r1内の点となる。上で述べたように、領域r2の重心における輝度値と、領域r1内の点の輝度値とは一致するものとする。そうすると、一致数「1」及び不一致数「1」とが得られる。
そして、断面削除部108は、輝度値の一致不一致に基づき、特定された断面と次の断面との相関値を算出する(ステップS27)。本実施の形態では、相関値r=(K−M)/nにより算出する。Kは合計の一致数であり、Mは合計の不一致数であり、n=K+Mである。上で述べた例では、K=2、M=1、n=3となるので、r=0.33となる。
そして、断面削除部108は、相関値が閾値(例えば0.8)より大きい場合には、第1データ格納部101において次の断面を削除する(ステップS29)。これによって、相関が高い、すなわち類似する断面であるか否かが判定され、類似する断面であれば削除する。また、断面追加処理のために、断面が削除されたことが分かるようにしておく。例えば、断面の識別子を整数で小さい順に順番に付与しておき、削除された場合に識別子を振り直さなければ削除されたことを識別子で判断できる。その他、断面の管理テーブルを用意して、フラグ等によって削除を管理しても良い。また、上で述べた例ではr=0.33となるので、削除しないことになる。
そして、断面削除部108は、例えば軸方向の順番で未処理の断面及びその次の断面が存在しているか判断する(ステップS31)。未処理の断面及びその次の断面が存在する場合には、処理はステップS21に戻る。一方、未処理の断面又はその次の断面が存在しない場合には、処理は呼出元の処理に戻る。
このように、相関を有する断面については処理負荷を下げるために削除する。相関を有する断面であるから削除しても描画品質にはあまり影響しない。
図2の処理の説明に戻って、次に、断面追加部109は、断面追加処理を実行する(ステップS13)。断面追加処理については、図10乃至図16を用いて説明する。
まず、断面追加部109は、第3データ格納部107において未処理の断面を、例えば軸方向に順番に1つ特定する(図10:ステップS41)。そして、断面追加部109は、特定された断面とその次の断面との間に削除された断面が存在するか判断する(ステップS43)。特定された断面とその次の断面との間に削除された断面が存在する場合には、断面を追加することはないので、端子Aを介して図13のステップS59に移行する。
一方、特定された断面とその次の断面との間に削除された断面が存在しない場合には、断面追加部109は、特定された断面及びその次の断面において抽出された領域の面積を算出する(ステップS45)。例えば、図11に示すように、断面S1には領域A1、断面S2には領域A2及びA3が存在しているものとする。このような場合に、領域A1乃至A3の面積を算出する。領域A1の面積>領域A2の面積>領域A3の面積という関係があるとする。
そして、断面追加部109は、最も大きい領域及びその重心を特定し、他方の断面において対応する領域を特定する(ステップS47)。図11の例では、領域A1が最も大きいので、図12に示すように、断面S1における領域A1の重心から断面S2に対して軸に平行な直線を伸ばして、断面S2における対応する点が、どの領域に含まれるかを判断する。図12の場合には、領域A2が対応する領域として特定される。
その後、断面追加部109は、最も大きい領域の面積に対する対応領域の面積の比を算出する(ステップS49)。そして、断面追加部109は、面積の比が閾値(例えば0.5)未満であるか判断する(ステップS51)。このように面積比が小さいところは領域の大きさが大幅に変化したことがわかる。
面積比が閾値未満である場合には、端子Bを介して図13のステップS53に移行する。一方、面積比が閾値以上である場合には、断面の追加を行わずに、端子Aを介して図13のステップS59に移行する。
端子B以降の処理の説明に移行して、断面追加部109は、最も大きい領域内の所定の位置の各々について、他方の断面における対応位置の輝度値の一致不一致を判定する(ステップS53)。例えば図14に模式的に示すように、断面S1のx軸方向については各テクセルの輝度値について、断面S2における対応テクセルの輝度値との一致不一致を判定するが、断面S1においてy軸方向については1つおきに、断面S2における対応テクセルの輝度値との一致不一致を判定する。x軸y軸は置き換えても良いし、場合によっては全テクセルについて輝度値の一致不一致を判定するようにしても良い。ここでも、一致数Kと、不一致数Mとを計数する。
そして、断面追加部109は、輝度値の一致数K及び不一致数Mに基づき、特定された断面と次の断面との相関値rを算出する(ステップS55)。r=(K−M)/n(n=K+M)により相関値を算出する。
その後、断面追加部109は、相関値が閾値より小さい場合には、特定された断面と次の断面との中間に断面を追加するように、断面生成部104に指示する(ステップS57)。2つの断面に相関がない場合には、2つの断面間に状態の変化が発生していると推定されるため、レンダリング時に段差があるように見えてしまう場合がある。従って、図15に模式的に示すように、断面Scを追加することで、変化途中も描画させるようにする。断面生成部104は、最初に断面を生成するときのパラメータを用いて、中間位置の断面のデータを生成し、第2データ格納部105に格納する。具体的には、ステップS3乃至S7に相当する処理を中間位置における1つの断面について実行する。
そして、断面追加部109は、未処理の断面及びその次の断面が存在するか判断する(ステップS59)。未処理の断面及びその次の断面が存在する場合には、処理は端子Cを介して図10のステップS41に戻る。一方、未処理の断面又はその次の断面が存在しない場合には、呼出元の処理に戻る。
図2の処理の説明に戻って、レンダリング部110は、設定データ格納部102に格納されている設定データ(例えばカラーマップや透明度など)に従って、第2データ格納部105に格納されている断面をテクスチャとして用いて、テクスチャベースドボリュームレンダリングを実行して、レンダリング結果を表示装置150に出力する(ステップS15)。
例えば図16のような表示がなされる。白黒ではわかりにくい部分があるが、黒枠部分を拡大した右上の部分では、血管が明瞭に表示されていることがわかる。一方、均等な間隔の断面のみを用いてテクスチャベースドボリュームレンダリングを実行すると、図17のような表示がなされる。図17でも、図16と同じ位置の黒枠を右上に拡大表示しているが、明らかに血管が不明瞭となっていることが分かる。
以上のように、本実施の形態を実施すれば、断面削除処理によってデータ量を削減することでテクスチャベースドボリュームレンダリングの処理負荷を削減し、断面追加処理を行うことで生成された画像が明瞭化される。
次に、上で述べた領域抽出処理の詳細について説明する。
本実施の形態では、画像データに対する領域抽出処理に、反応拡散方程式(例えばAllen-Cahn方程式)を利用する。以下に反応拡散方程式の一般的な形式を示す。なお、以下では、画像データの画素値について処理する場合について説明する。
Figure 0005892656
左辺の項は時間項、右辺の第1項は拡散項、右辺の第2項は反応項と呼ばれる。拡散項は、画素値分布を拡散させる機能、すなわち平滑化を行う機能を有し、反応項は、抽出すべき複数の領域の画素値を指定した代表値に集め、結果として複数領域に分離させる機能、すなわちエッジ形状を保存する機能を有する。なお、α,β,a,b,cは定数である。また、経験的に、CT画像の場合には、α=0.001乃至0.1、β=1乃至10が好ましいことが分かった。
図18に、反応項についてまとめておく。2値分離を行う場合、典型的な反応項の形はu(u2−1)となっており、a=1である。なお、反応項の根は、0、−1及び+1である。このような反応項を用いると、グラフの部分で示すように、黒丸で示される「−1」以上白丸で示される「0」未満の値であれば黒丸で示される「−1」に値が集まり、白丸で示される「0」以上黒丸で示される「+1」以下であれば黒丸で示される「+1」に値が集まる。例えば、血流領域及び骨領域とそれ以外の領域とに分離する場合には、血流領域(造影剤が充填された部分)及び骨領域の最低画素値とされる値を、閾値「0」に対応付ける。
また、3値分離を行う場合、典型的な反応項の形はu(u2−1)(u2−(1/2)2)となっており、a=1及びb=(1/2)2である。なお、反応項の根は、0、−1及び+1、並びに+/−(1/2)である。ここでは、−(1/2)をth1と示し、+(1/2)をth2と示す。このような反応項を用いると、グラフの部分で示すように、黒丸で示される「−1」以上白丸で示されるth1未満の値については黒丸で示される「−1」に集まり、白丸で示されるth1以上th2未満の値については黒丸で示される「0」に集まり、白丸で示されるth2以上黒丸で示される「+1」以下の値については黒丸で示される「+1」に集まる。例えば、心筋領域及び血管を含む第1の領域と、血流領域(造影剤が充填された部分)及び骨領域を含む第2の領域と、それ以外の領域とに分離する場合には、第1の領域の最低画素値とされる値をth1に対応付け、第2の領域の最低画素値とされる値をth2に対応付ける。
さらに、4値分離を行う場合、典型的な反応項の形はu(u2−1)(u2−1/9)(u2−4/9)となっており、a=1、b=(1/3)2及びc=(2/3)2である。なお、反応項の根は、0、−1及び+1、+/−(1/3)、+/−(2/3)である。ここでは、−2/3をth1と示し、+2/3をth3と示す。なお、th2は「0」である。このような反応項を用いると、グラフの部分で示すように、黒丸で示される「−1」以上白丸で示されるth1未満の値については黒丸で示される「−1」に集まり、白丸で示されるth1以上th2未満の値については黒丸で示される「−1/3」に集まり、白丸で示されるth2以上th3未満の値については黒丸で示される「+1/3」に集まり、白丸で示されるth3以上黒丸で示される「+1」以下の値については黒丸で示される「+1」に集まる。例えば、心筋領域及び血管を含む第1の領域と、造影剤が充填されたがむらが発生して低い輝度値となっている領域を含む第2の領域と、造影剤が充填された血流領域及び骨領域とが含まれる第3の領域と、それ以外の領域とを分離する場合には、第1の領域の最低画素値とされる値をth1に対応付け、第2の領域の最低画素値とされる値を「0」に対応付け、第3の領域の最低画素値とされる値をth3に対応付ける。
いずれのケースについても、反応拡散方程式では、変数uは、−1乃至+1の値となるので、画素値を−1乃至+1にマッピングするスケール変換処理を実行することになる。スケール逆変換処理は、−1乃至+1の範囲内の値を、画素値の値域内の値にマッピングする処理である。
上で示した典型的な反応項の形をそのまま採用する場合には、以下のようなスケール変換処理を実行することになる。3値分離を行う場合を例に説明する。この場合、上で述べたようにth1=−0.5であり、心筋領域及び血管の最低画素値とされる値minpvalue1とth1とを対応付ける。また、th2=+0.5であり、血流領域及び骨領域の最低画素値とされる値minpvalue2とth2とを対応付ける。また、「−1」と画素値の値域の最小値Bminとを対応付け、「+1」と画素値の値域の最大値Bmaxとを対応付ける。よって、Bminからminpvalue1までを、「−1」から「−0.5」に線形にマッピングし、minpvalue1からminpvalue2までを、「−0.5」から「+0.5」に線形にマッピングし、minpvalue2からBmaxまでを、「+0.5」から「+1」に線形にマッピングする。逆方向も同じようにマッピングする。
このように、典型的な反応項の形を採用する場合には、各区間内においては線形のマッピングを行うが、全体については線形とはなっていない。2値分離や4値分離についても同様である。
一方、画素値の値域の上限値から下限値までの区間を、−1乃至+1の範囲に線形にマッピングする場合には、反応項の形を変形することになる。例えば、図19に示すように、3値分離の場合には、u(u2−1)(u−b1)(u−b2)という形の反応項を採用する。この場合、反応項の根b1及びb2を以下のように決定する。具体的には、「−1」からb1までの区間長:「−1」からb2までの区間長:全区間長=Bminからminpvalue1までの画素値区間長:Bminからminpvalue2までの画素値区間長:BminからBmaxまでの画素値区間長、から算出する。
b1−(−1):b2−(−1):1−(−1)
=(minpvalue1−Bmin):(minpvalue2−Bmin):(Bmax-Bmin)
b1=2(minpvalue1−Bmin)/(Bmax−Bmin)−1
b2=2(minpvalue2−Bmin)/(Bmax−Bmin)−1
なお、画素値xをuの値にマッピングする関数は、2(x−Bmin)/(Bmax−Bmin)−1となる。一方、uの値を画素値Xにマッピングする場合には、X=1/2*(Bmax−Bmin)*(u+1)+Bminとなる。
このようにして反応項の形を変形すれば、スケール変換処理及びスケール逆変換処理は、線形変換となる。2値分離や4値分離についても同様である。
本実施の形態では、いずれの方式を採用しても良い。
次に、領域抽出処理について図20を用いて詳細に説明する。領域抽出部106は、上で説明したとおり、処理対象画像データに含まれる各画素値についてスケール変換処理を実行する(ステップS120)。また、領域抽出部106は、時間n=1を設定する(ステップS121)。そして、領域抽出部106は、第2データ格納部105に格納されている画像データ(スケール変換処理後の画素値を含む。)における未処理の画素を特定する(ステップS123)。
そして、領域抽出部106は、特定された画素について反応拡散方程式で画素値を更新し、第2データ格納部105に格納する(ステップS129)。
上で述べた反応拡散方程式を離散的に表すと以下のとおりになる。
Figure 0005892656
この式において、uij nが時刻nにおけるステップS123で特定された画素の画素値を表す。α及びβは定数であるが、例えばノイズが多い画像の場合には拡散項の効果を上げて平滑化するためα>βとして設定する。ノイズが少ない場合には反応項の効果を上げて領域分離を進めるためα<βとして設定される。
また、Δtは、ピクセル幅Δhとの比であるΔt/Δhが0.8程度になるように決定することが好ましいことが実験的に分かっている。また、定数a、b及びcは、上で述べたように決定されているものとする。
さらに、この式の第2項では、図21に模式的に示すように、ステップS123で特定された位置(i,j)の画素の左右の画素q(i−1,j)及びs(i+1,j)の画素値と、上下の画素p(i,j+1)及びr(i,j−1)の画素値とを用いるようになっている。
反応拡散方程式で演算した結果、時刻n+1における画素値uij n+1が、第2データ格納部105に格納される。
そして、領域抽出部106は、第2データ格納部105において未処理の画素が存在しているか判断する(ステップS131)。未処理の画素が存在している場合には、ステップS123に戻る。一方、全ての画素について処理が完了した場合には、領域抽出部106は、nを1インクリメントし(ステップS132)、nがnmax(ユーザ指定値又はシステムの所定値)まで処理したか判断する(ステップS133)。nがnmaxに達していない場合には、領域抽出部106は、全ての画素を未処理に設定し(ステップS135)、ステップS123に戻る。一方、nがnmaxに達した場合には、領域抽出部106は、第2データ格納部105に格納されている領域抽出処理の処理結果に対して、スケール逆変換処理を実行し、処理結果を第3データ格納部107に格納する(ステップS137)。そして、処理は呼出元の処理に戻る。
なお、上では説明を省略しているが、アーチファクトや輝度ムラを除去するためのマスクを設定しておき、マスクがセットされている画像部分についてはステップS129で画素値を更新するのではなく、単純に画素値を所定値だけ増加させるような処理を行うようにしても良い。
また、例えば図22のような画像を入力すると、従来技術のフィルタ処理を実行する場合には、単にエッジを平滑化するだけなので、おおよその外形は変化することなく、図23に示すような画像が得られる。一方、上で述べたような反応拡散方程式を使用する場合には、時刻nmaxに達すると図24のような画像が得られる。拡散項及び反応項が係数α及びβに応じた強さで作用するため、単純な外形の平滑化ではなく、境界の単純化又は強調も行われるようになる。
さらに、上で述べたように、例えば3値分離、4値分離であっても、nmax回同じ反応拡散方程式を繰り返し同じ計算を行うだけで、それぞれの画素値の領域に分離されてゆく。一方、フィルタ処理を行う場合には、それぞれの領域に合わせたフィルタ処理を領域数分実行することになる。
例えば図25に示した断層画像を処理すると、図26のような処理後の画像データが得られるようになる。図26の例では、心筋及びその他の筋肉の領域、骨及び血流の領域、その他の領域がくっきりと分かれており、領域の選択を簡単に行うことができるようになっている。
なお、ボリュームデータとして複数の断層画像を処理する場合には、図20に示した処理を、各断層画像について実行する。
以上本技術の実施の形態を説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、図1に示した機能ブロック図は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成と一致しない場合もある。また、データ保持態様についても、図1は一例を示しているに過ぎず、他の保持態様を採用するようにしても良い。さらに、複数のコンピュータで情報処理装置100の機能を分担して実現するようにしても良い
また、断面追加処理では、2つの断面の中間位置に断面を追加する例を示したが、必ずしも中間位置ではない場合もある。例えば他のパラメータに応じて位置を変更するようにしても良い。
なお、上で述べた情報処理装置100は、コンピュータ装置であって、図27に示すように、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実行するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。CPU2503は、アプリケーション・プログラムの処理内容に応じて表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、所定の動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、主としてメモリ2501に格納されるが、HDD2505に格納されるようにしてもよい。本技術の実施例では、上で述べた処理を実行するためのアプリケーション・プログラムはコンピュータ読み取り可能なリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及びアプリケーション・プログラムなどのプログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
以上述べた本実施の形態をまとめると、以下のようになる。
本実施の形態に係る描画方法は、(A)ボリュームデータに対して設定された軸に直交する、ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている複数の断面の各々のデータから、複数の断面の各々について領域抽出処理を実行し、(B)複数の断面のうち隣接する2つの断面のうち1の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、上記2つの断面のうちのいずれかを削除する削除処理を含む断面変更処理を実行し、(C)断面変更処理後の断面のデータを用いてテクスチャベースドボリュームレンダリングを実行する処理を含む。
例えば相関が高い断面については一方を削除することで、テクスチャベースドボリュームレンダリングにおける処理負荷を下げることができるようになる。
また、上で述べた断面変更処理が、相関関係に基づき、上記2つの断面の間に断面を追加する追加処理を含むようにしても良い。例えば2つの断面から抽出された領域が大きく変化しており相関が低いような場合には、断面を追加することで、好ましい描画を可能とすることができるようになる。
また、上で述べた削除処理が、上記1の断面について抽出された領域における輝度値と上記他の断面について抽出された領域における輝度値との一致不一致に基づき相関値を算出し、算出された相関値が閾値を超える場合には、上記2つの断面のうちいずれかを削除する処理を含むようにしてもよい。このようにすれば、簡易に相関値を算出できるようになる。例えば領域の重心における輝度値を用いるようにしても良い。
また、上で述べた追加処理が、上記2つの断面について抽出された領域のうち最大の領域に含まれる複数のテクセルの各々における輝度値と、最大の領域を含む断面とは異なる断面において対応するテクセルの輝度値との一致不一致に基づき相関値を算出し、算出された前記相関値が閾値未満である場合には、上記2つの断面の間における断面の追加を実行する処理を含むようにしても良い。このように簡易に相関値を算出することができる。 なお、上で述べた追加処理を実行する前に、上記2つの断面について抽出された領域のうち最大の領域における所定のテクセルに対応し且つ最大の領域を含む断面とは異なる断面に含まれるテクセルを含む対応領域が存在すれば、最大の領域の面積に対する対応領域の面積の比が、閾値未満であるか判断するようにしても良い。そして、面積の比が、閾値未満であれば、追加処理を実行するようにしても良い。領域が大幅に変化したと考えられるためである。
また、上で述べた領域抽出が、断面の各テクセルの第1の輝度値に対してスケール変換処理を実行して各テクセルの第2の輝度値を生成し、断面内のある領域における各テクセルの第2の輝度値に対して、拡散項と少なくとも抽出領域の種類数に応じて設定される反応項とを含む反応拡散方程式を所定回数適用して、各テクセルの第3の輝度値を生成し、各テクセルの第3の輝度値に対して、スケール変換処理の逆変換であるスケール逆変換処理を実行して各テクセルの第4の輝度値を算出する処理を含むようにしてもよい。領域を一括して抽出することができる。
なお、上で述べたような処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROMなどの光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えばROM)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は記憶装置に格納される。なお、処理途中のデータについては、RAM等の記憶装置に一時保管される。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、前記ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている前記複数の断面の各々のデータから、前記複数の断面の各々についての領域を抽出させ、
前記複数の断面のうち隣接する2つの断面のうち1の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記2つの断面のうちのいずれかを削除させ、
前記削除後の断面のデータを用いて前記立体を描画させることを特徴とする
描画処理プログラム。
(付記2)
前記コンピュータに、
前記相関関係に基づき、前記2つの断面の間に断面を追加させ、
当該追加を行った場合には、前記削除及び追加後のデータを用いて前記立体を描画させる
請求項1記載の描画処理プログラム。
(付記3)
前記削除において、
前記1の断面について抽出された領域における輝度値と前記他の断面について抽出された領域における輝度値との一致不一致に基づき相関値を算出させ、
算出された前記相関値が閾値を超える場合には、前記2つの断面のうちいずれかを削除させることを特徴とする
請求項1記載の描画処理プログラム。
(付記4)
前記追加において、
前記2つの断面について抽出された領域のうち最大の領域に含まれる複数のテクセルの各々における輝度値と、前記最大の領域を含む断面とは異なる断面において対応するテクセルの輝度値との一致不一致に基づき相関値を算出させ、
算出された前記相関値が閾値未満である場合には、前記2つの断面の間に断追加させることを特徴とする
請求項2記載の描画処理プログラム。
(付記5)
前記追加の前に、前記2つの断面について抽出された領域のうち最大の領域における所定のテクセルに対応し且つ前記最大の領域を含む断面とは異なる断面に含まれるテクセルを含む対応領域が存在すれば、前記最大の領域の面積に対する前記対応領域の面積の比が、閾値以上であるか判断させ、
前記面積の比が、前記閾値未満であれば、前記追加を行わせることを特徴とする
請求項4記載の描画処理プログラム。
(付記6)
前記領域の抽出において、
前記断面の各テクセルの第1の輝度値に対してスケール変換処理を実行して各前記テクセルの第2の輝度値を生成させ、
前記断面内のある領域における各テクセルの第2の輝度値に対して、拡散項と少なくとも抽出領域の種類数に応じて設定される反応項とを含む反応拡散方程式を所定回数適用して、各前記テクセルの第3の輝度値を生成させ、
各前記テクセルの第3の輝度値に対して、前記スケール変換処理の逆変換であるスケール逆変換処理を実行して各前記テクセルの第4の輝度値を算出させることを特徴とする、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の描画処理プログラム。
(付記7)
コンピュータが、
描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、前記ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている前記複数の断面の各々のデータから、前記複数の断面の各々について領域を抽出し、
前記複数の断面のうち隣接する2つの断面のうち1の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記2つの断面のうちのいずれかを削除し、
前記削除後の断面のデータを用いて前記立体を描画させることを特徴とする描画処理方法。
(付記8)
描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、前記ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている前記複数の断面の各々のデータから、前記複数の断面の各々について領域抽出処理を実施する領域抽出部と、
前記複数の断面のうち隣接する2つの断面のうち1の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記2つの断面のうちのいずれかを削除する削除処理を含む断面変更処理を実施する処理部と、
前記断面変更処理後の断面のデータを用いてテクスチャベースドボリュームレンダリングを実施するレンダリング部と、
を有することを特徴とする描画処理装置。
101 第1データ格納部
102 設定データ格納部
103 入力部
104 断面生成部
105 第2データ格納部
106 領域抽出部
107 第3データ格納部
108 断面削除部
109 断面追加部
110 レンダリング部

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、前記ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている前記複数の断面の各々のデータから、前記複数の断面の各々についての領域を抽出させ、
    前記複数の断面のうち隣接する2つの断面からなる複数の断面の組のうち第1の断面の組に含まれる一の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記一の断面と他の断面のうちのいずれかを削除させ、
    前記削除後の断面のデータを用いて前記立体を描画させることを特徴とする
    描画処理プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記複数の断面のうち隣接する2つの断面からなる複数の断面の組のうち第2の断面の組に含まれる一の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記第2の断面の組に含まれる2つの断面の間に断面を追加させ、
    当該追加を行った場合には、前記削除及び追加後のデータを用いて前記立体を描画させる
    請求項1記載の描画処理プログラム。
  3. 前記削除において、
    前記第1の断面の組に含まれる一の断面について抽出された領域における輝度値と前記第1の断面の組に含まれる他の断面について抽出された領域における輝度値との一致不一致に基づき相関値を算出させ、
    算出された前記相関値が閾値を超える場合には、前記第1の断面の組に含まれる2つの断面のうちいずれかを削除させることを特徴とする
    請求項1記載の描画処理プログラム。
  4. 前記追加において、
    前記第2の断面の組に含まれる2つの断面について抽出された領域のうち最大の領域に含まれる複数のテクセルの各々における輝度値と、前記最大の領域を含む断面とは異なる断面において対応するテクセルの輝度値との一致不一致に基づき相関値を算出させ、
    算出された前記相関値が閾値未満である場合には、前記第2の断面の組に含まれる2つの断面の間に断面を追加させることを特徴とする
    請求項2記載の描画処理プログラム。
  5. 前記追加の前に、前記第2の断面の組に含まれる2つの断面について抽出された領域のうち最大の領域における所定のテクセルに対応し且つ前記最大の領域を含む断面とは異なる断面に含まれるテクセルを含む対応領域が存在すれば、前記最大の領域の面積に対する前記対応領域の面積の比が、閾値以上であるか判断させ、
    前記面積の比が、前記閾値未満であれば、前記追加を行わせることを特徴とする
    請求項4記載の描画処理プログラム。
  6. 前記領域の抽出において、
    前記断面の各テクセルの第1の輝度値に対してスケール変換処理を実行して各前記テクセルの第2の輝度値を生成させ、
    前記断面内のある領域における各テクセルの第2の輝度値に対して、拡散項と少なくとも抽出領域の種類数に応じて設定される反応項とを含む反応拡散方程式を所定回数適用して、各前記テクセルの第3の輝度値を生成させ、
    各前記テクセルの第3の輝度値に対して、前記スケール変換処理の逆変換であるスケール逆変換処理を実行して各前記テクセルの第4の輝度値を算出させることを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の描画処理プログラム。
  7. コンピュータが、
    描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、前記ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている前記複数の断面の各々のデータから、前記複数の断面の各々について領域を抽出し、
    前記複数の断面のうち隣接する2つの断面からなる複数の断面の組のうち第1の断面の組に含まれる一の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記一の断面と他の断面のうちのいずれかを削除し、
    前記削除後の断面のデータを用いて前記立体を描画する
    ことを特徴とする描画処理方法。
  8. 描画対象である立体を表すボリュームデータに対して設定された軸に直交する、前記ボリュームデータにおける複数の断面の各々についてテクセルの輝度値のデータを格納するデータ格納部に格納されている前記複数の断面の各々のデータから、前記複数の断面の各々について領域抽出処理を実施する領域抽出部と、
    前記複数の断面のうち隣接する2つの断面からなる複数の断面の組のうち第1の断面の組に含まれる一の断面について抽出された領域と他の断面について抽出された領域との間の相関関係に基づき、前記一の断面と他の断面のうちのいずれかを削除する削除処理を実施する処理部と、
    前記削除処理後の断面のデータを用いて前記立体を描画するレンダリング部と、
    を有することを特徴とする描画処理装置。
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