JP5890930B1 - 超音波尿量測定器及び超音波尿量測定器における超音波プローブの位置決め方法 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、特許文献5(特表2007−508857号公報)では、周波数掃引法を用いて膀胱内の尿量を測定している。ここでは、膀胱が充満しているときに、より高いサンプリングレートが使用されることが開示されている。
しかし、これら特許文献4,5では、測定周波数を変化させる具体的な構成については記載されていない。
以下に、図1、図2、図3に基づいて本発明の実施形態における超音波尿量測定器の構成について説明する。図1に示すように、超音波尿量測定器1は、超音波プローブ10と制御部20とから主に構成されている。
前記入力部22は、後述するモード選択に関する信号やその他のデータを入力データとして入力するものである。これらの入力データは前記記憶部23に記憶される。
まず、超音波素子11から発信された超音波は組織間の境界において反射される。そのため、超音波素子11から膀胱に向けて発信された超音波は膀胱の前壁と後壁とで反射し、この反射波が超音波素子11で受信される。
PDj=ΣPi×Di ・・(1)
EU=PD×R ・・(2)
ここで、PDjは測定指標値、EUは算出される膀胱内の尿量、PDは後に詳述する平均指標値、Rは解剖構造に基づく個人差や測定中の姿勢に対応して定められる係数を示す。また、PDjのjは後述する所定の発信周期で発信される超音波の順番を意味しており、ここでは1から10までの整数となっている。また、Pi,Diのiは前記超音波プローブ10に設けられた複数の超音波素子11に付された番号を意味しており、ここでは1から4までの整数となっている。
(A)超音波素子の位置決め(位置決めモード)
(B)残尿測定(残尿モード)
(C)定時測定(定時モード)
(D)尿量報知測定(アラームモード)
(E)低消費電力尿量報知測定(低消費電力モード)
(F)尿量管理データの作成/記録
以下に、これらの動作を説明する。なお、以下では前記の(B)〜(E)を総称して測定モードと記す。
超音波尿量測定器1においては、前述したように測定時に超音波プローブ10を図2に示すようにその下端部が恥骨上端部に対応する腹部表面上に位置するように装着する必要性があるが、その測定値は超音波プローブ10の装着位置・角度に対して敏感に反応してしまう。したがって、前記尿量をより正確に測定するためには、超音波プローブ10を測定に適した装着位置・角度に高精度に位置決めする必要性があるが、その位置決めは必ずしも容易ではなく、ある程度の経験を要していた。そこで、本実施形態に係る超音波尿量測定器1においては、超音波プローブ10を被測定者の腹部における所定の測定位置に装着した状態で、膀胱内に蓄積された尿量を所定の測定周期毎に測定するための前述のような測定モード(後述する(B)(C)(D)(E)の動作)と、該測定モードにおいて超音波プローブ10を装着するのに適した前記測定位置を決定するために、腹部の複数の仮測定位置に超音波プローブ10を移動させながら前記尿量を測定する位置決めモードとを選択的に切り替えることができるようになっている。ここで、仮測定位置とは、膀胱内の尿量を高い精度で測定することのできる位置を見つけることを目的として、超音波プローブ10を一時的に装着する位置をいう。
図6は、図1の構成図を位置決めモードを説明するために具体的に記した図である。図6に示すように、前記制御部20は、大きく分けて、超音波制御部21と、入力部22と、記憶部23と、演算部24と、出力部25と、アラーム部26と、表示部27とを有しており、これらの概略的な構成は前記の<基本構成の実施形態>の項に示したとおりであるので、必要な場合以外は重複した説明を省略する。
また、位置決めは測定開始毎に実施することが望ましいため、位置決めモードの切り替えを電源投入ボタン(図示せず)により行っても良い。この場合、電源投入時に必ず位置決めモードとなり、位置決めが実施されることになる。
前記したように膀胱内尿量の算出は、過去及び現在の複数の時刻における超音波反射波(第1個数の反射波)に基づくデータを統計処理することで行われる。本実施の形態の例では前記各種測定モードでは10個の連続する時刻における超音波反射波に基づき膀胱内尿量が算出される。つまり、10個の反射波を得てから初めて膀胱内尿量値を算出することができる。このため膀胱内尿量値が算出されるまでには若干のタイムラグが生じる。また、多くの超音波反射波を用いるため、超音波素子11の位置の変更に対して、算出される膀胱内尿量の反応性に劣る。そこで、位置決めモード時には、尿量測定に用いる反射波の数を第1個数から第2個数に減らす、例えば通常測定モードにおける10個の超音波反射波ではなく、5個の超音波反射波に基づき膀胱内尿量を算出するように、統計処理の方法を変更しても良い。この場合、位置決めモードに入ってから最初に膀胱内尿量が出力されるまでの時間は、通常の測定モードに入ってから最初に膀胱内尿量が出力されるまでの時間よりも短くなり、且つ、超音波プローブ10の位置変化に対する反応性も高くなる。
さらに、図8に示すように、複数の膀胱内尿量値の算出において同じ超音波反射波を重複利用しても良い。つまり、5個の超音波反射波に基づき膀胱内尿量を算出する場合、超音波反射波U1〜U5に基づき時刻T5に尿量M1を算出し、超音波反射波U2〜U6に基づき時刻T6に尿量M2を算出するようにしても良い。この場合、尿量の算出間隔を超音波の発信間隔まで狭めることができる。例えば、超音波の発信間隔が0.1秒の例では、0.1秒間隔で膀胱内尿量値を連続して得ることができる。
本実施の形態の位置決めモードによれば、位置決めモードが選択されている間に各仮測定位置で測定された尿量値のうちの最大尿量値すなわち最大値、及び/又は許容値が、前記超音波プローブを位置決めするための位置決め指標値として、表示部における前記位置決めモードで測定された尿量値のグラフ上に表示される、またアラームにより位置決めがサポートされる。そのため、該指標値に基づいて、超音波プローブを各種測定モードでの尿量測定に適した装着位置・角度に対し容易に位置決めすることが可能となる。
次に、残尿測定について説明する。残尿測定では、測定時点において膀胱内に蓄えられている尿量を測定する。
残尿測定は、上述した位置決めモードにより超音波素子11の位置が決定された状態で実施されることが好ましい。この場合、例えば位置決めモードにて超音波素子11の位置が決定された際に、モード選択ボタン群43中の残尿測定用のボタンが押圧されることで、位置決めモードが終了するとともに、残尿測定モードが開始される。
残尿測定時には、超音波プローブ10内の各超音波素子11から超音波が発信される。各超音波素子11はその反射波を受け、演算部24が前記の<基本構成の実施形態>で示した(1)(2)式を使用して、膀胱内尿量を算出する。具体的には、各超音波素子11は例えば0.1秒間隔にて10回超音波を発信し、10個の反射波データを得る。そして演算部24がその10個の反射波データを用い、統計処理の手法によりノイズが除去された膀胱内尿量を算出する。
表示部27は演算部24から算出された膀胱内尿量を受け取り、その数値を表示する。
定時測定は、上述した位置決めモードにより超音波素子11の位置が固定された状態で実施されることが好ましい。この場合、例えば、位置決めモードにて超音波素子11の位置が決定された際に、モード選択ボタン群43中の定時測定用のボタンが押圧されることで、位置決めモードが終了するとともに、定時測定モードが開始される。
定時測定モードでは、残尿測定のように膀胱内尿量を一回だけ測定するのではなく、所定期間連続的に尿量を算出し、算出結果を数値及び/またはグラフにより表示する。例えば、1分に一度の一定間隔で膀胱内尿量を測定し続け、その結果をグラフ表示するとともに、測定時刻と関連付けて記憶する。すなわち、蓄尿量算出部24aが、所定の測定周期毎、例えば1分毎に1回、膀胱内の尿量を算出する。このとき、前記超音波素子11は、この1回の測定周期における尿量を算出するために、超音波を一定の発信周期毎、例えば0.1秒毎に1回、計10回(一秒間)発信する。従って、各発信周期における各測定指標値PDjは、各超音波素子11で受信される反射波の反射強度Piとピーク間の距離Diとの積をi=1〜4につき加算することにより得ることができ、その結果、1回の測定周期において10個の測定指標値PDj(前記(1)(2)式参照)を得ることができる。そして、これら測定指標値PDj(j=1〜10)に対して適宜の平均化処理を行うことで、平均指標値PDを得ることができ、該平均指標値PDに係数Rを乗ずることで、各測定周期における膀胱内の尿量EUを算出することができる。なお、このようにして算出された尿量EUは、測定時刻と共に時系列的に前記記憶部23に記憶される。また表示部27により図3に示すようにグラフ表示および数値表示される。
アラームモードは、上述した位置決めモードにより超音波素子11の位置が固定された状態で実施されることが好ましい。この場合、例えば、位置決めモードにて超音波素子11の位置が決定された際に、モード選択ボタン群43中のアラームモード用のボタンが押圧されることで、位置決めモードが終了するとともに、アラームモードが開始される。
アラームモードでは、定時測定と同様に、膀胱内尿量を連続的に算出する。例えば、1分に一度の一定間隔で算出する。そして、算出された膀胱内尿量が第2閾値(アラーム尿量)以上となった場合にアラームを発し、被測定者に通知する。
すなわち、図1を参照して、超音波制御部21からの信号に基づき、超音波素子11から例えば所定の間隔で超音波を発信する。そして、その反射波を超音波素子11が受信し、演算部24が反射波に基づき膀胱内尿量を算出する。算出方法は前記の定時測定モードと同じであるが、アラームモードでは、演算部24が算出された膀胱内尿量と第2閾値(アラーム尿量)とを比較して、膀胱内尿量がアラーム尿量以上になった場合にアラームを発する。アラームとしては音、画面、又は振動による発信があるが、これに限られず、被測定者等にアラームを伝達することのできるものであればよい。
アラーム尿量は、通常、被測定者が排尿すべき尿量に決められる尿量であり、被測定者毎の膀胱の大きさや生活習慣に基づき、あらかじめ設定される。具体的には、前記の定時モードでの測定を何日か実行して、膀胱内尿量の変化を観察することで、排尿すべき尿量を決めることができる。また、他の実施例では、定時モードでの測定の履歴データから膀胱内最大尿量を求め、その膀胱内最大尿量に基づき、例えば膀胱内最大尿量の95%などにアラーム尿量を自動的に設定しても良い。
このアラームモードによれば、過活動膀胱の患者など尿意の感じ方に問題のある患者に適切なタイミングで膀胱内に尿が充満していることを報知することが可能になる。
本実施の形態の超音波尿量測定器は、図1における制御部20及び/または超音波素子11がバッテリーにより駆動される。上述した定時モードやアラームモードでは長時間連続して測定することになるため、消費電力を抑えることが望まれる。低消費電力モードでは前記のアラームモードを消費電力を抑えて実行する。
低消費電力モードは、上述した位置決めモードを経て超音波素子11の位置が固定された状態で実施される。例えば、ボタン群43の中の位置決めモードを開始するボタンが押されることにより、または電源投入により上述のように位置決めモードが開始され、位置決めが完了した後に、低消費電力モードが選択されることで、位置決めモードが終了するとともに、低消費電力モードが開始される。本実施の形態ではボタン群43の中の一つが二度押圧されることで、低消費電力モードが選択される。
図12は、図1の構成図を低消費電力モードを説明するための具体的に記した構成図である。図12に示すように、前記制御部20は、大きく分けて、超音波制御部21と、入力部22と、記憶部23と、演算部24と、出力部25と、アラーム部26と、表示部27とを有しており、これらの概略的な構成は前記の<基本構成の実施形態>の項に示したとおりであるので、必要な場合以外は重複した説明を省略する。
前記したように測定モードの開始の前には通常位置決めモードが実施される。本実施の形態では、膀胱内の尿量がプレアラーム尿量未満である場合の測定周期(第3周期)は、位置決めモードでの測定周期(第1周期)および膀胱内尿量がプレアラーム尿量以上の場合の測定周期(第2周期)よりも長い。これにより、位置決めを正確にするとともにアラーム尿量付近での測定間隔が短くなるため、精度の高い測定を実現できる。なお、位置決め時の測定周期(第1周期)は、膀胱内尿量がプレアラーム尿量以上の場合の測定周期(第2周期)と同じでも良い。
また、1回の測定において利用する超音波反射波の数は、膀胱内尿量がプレアラーム尿量未満である場合(第3個数)に、プレアラーム尿量以上である(第2個数)場合よりも少なくしても良いが、データ精度を確保するため、同じ数であることが望ましい。なお、位置決めモードでは、1回の測定において利用する超音波反射波の数(第1個数)は、プレアラーム尿量以上の場合に利用する超音波反射波の数(第2個数)よりも少ない回数とすることが望ましい。
一方、表示間隔が第2の時間間隔の場合、測定周期が第2の時間間隔である時間帯では、プレアラーム尿量以上となる全ての膀胱内の尿量が棒グラフとして表示されるが、測定周期が第1の時間間隔である時間帯では、測定されていない時刻における測定値が抜けた棒グラフとなる。このとき、第2の時間間隔が第1の時間間隔の整数倍であれば、実際の測定値をより多くグラフ上に表示できる。
図14はバッテリー100、及び、CPUをスリープ状態とし又はCPUを復帰させるタイマー部28をも含めた本実施の形態の超音波尿量測定器の構成図である。前記タイマー部28は、電源制御回路101とタイマー・クロック回路102とを有しており、算出された膀胱内尿量がプレアラーム尿量以上である場合には、バッテリー100からの電力が電源制御回路101を介して演算部24を構成するCPUに供給され、CPUは通常動作する。そしてタイマー・クロック回路102のカウントに基づき、短い測定間隔での超音波発信・膀胱内尿量算出が実施される。
一方、算出された膀胱内尿量がプレアラーム尿量未満である場合には、CPUをスリープ状態とする。このとき、バッテリー100からCPUへは、電源制御回路101を介してCPUをスリープ状態に維持するだけの電力が供給される。そして、タイマー・クロック回路102のカウントにより次の超音波発信及び膀胱内尿量測定が指示されると、電源制御回路101から供給されるCPUへの電力供給が測定用の大きな電力となり、CPUが復帰して通常動作状態とされる。
なお、CPUがスリープ状態のときに入力部22から何らかの入力があった場合にはCPUをスリープ状態から回復させることが望ましい。このため、CPUのスリープ時においても入力部22には電源制御回路101より一定の電力を供給しておくことが望ましい。
このように、低消費電力定時測定モードでは、膀胱内尿量がプレアラーム尿量に到達するまで、尿量測定間隔を大きくし、更にCPUをスリープ状態とすることにより、消費電力を抑制することができる。
以下に、前記超音波尿量測定器を用いた尿量管理データの作成/記録システムについて説明する。このシステムは、例えば、過活動膀胱等の排尿障害をもつ被測定者(患者)の膀胱訓練を計画するにあたって好適に利用されるものであり、被測定者の各測定時刻における蓄尿量(=膀胱内尿量)、排尿量と排尿時刻等の各種データが時系列的に記録された排尿日誌等の尿量管理データを自動的に作成し、記録するものである。なお、尿量管理データは前記した(B)残尿モード、(C)定時モード、(D)アラームモード、(E)低消費電力モードにおいて算出された膀胱内尿量を用いて作成され得る。
なお、このようにして算出された膀胱内尿量EUは、時系列的に前記測定データ記憶部23bに記憶される。図17は、前記測定データ記憶部23bに記憶されている各時刻(1分毎の測定周期)における膀胱内尿量を表形式にして表したものである。
前記入力部22は、被測定者が尿意を知覚した際に尿意信号を入力する尿意入力部を有している。図16に示すように、前記尿意入力部は、前記入力部22を構成する複数のボタン43のうち何れか一のボタンから成っており、当該ボタンを押圧することで該尿意入力部に尿意信号が入力され、当該尿意信号の入力時刻(押圧時刻)に対応する尿意時刻が、前記測定データ記憶部23bに記録されるように構成されている。なお、図18は、測定データ記憶部23bに記録される前記尿意時刻を表形式で表したものである。
そして、前記第3比較部24eは、その尿意時膀胱内尿量値と前記アラーム尿量とを比較し、尿意時膀胱内尿量がアラーム尿量の所定割合(例えば80%)を超えない場合には、例えば、数値で示すなど、被測定者に対し排尿を行う必要はないことが認知できるように表示される。このように、尿意入力部に尿意信号を入力(ボタンを押圧)すれば、前記表示部27を介して尿意時膀胱内尿量が数値化されると共に、第3比較部24eによる比較結果が数値として表示されるため、例えば、被測定者が、膀胱内尿量が僅かであるにも関わらず尿意を知覚した場合であっても、排尿を行う必要性がないことが分かり、それに伴い、次第に膀胱内に尿を満たすことができる時間を増やし、排尿間隔を広げていくことができる。
このMAX値は数時間〜1日間の測定により、被測定者の膀胱内に貯められる大凡の最大膀胱内尿量となり、以後の膀胱訓練の目安となる。また、MAX値が表示部27等に表われることに伴い、被測定者は自身の膀胱内に、より多くの尿が保持されるようになることを自覚する。
また、膀胱内尿量の低下を引き起こす排尿が自発的な排尿によるものか漏れによるものかを判別する機能を有していても良い。例えば、排尿記録を被測定者によるボタン操作にて行う場合には、そのボタン操作による排尿記録がない状態で膀胱内尿量の低下が見られた際には漏れとして記録できる。具体的には、演算部24によって、前記測定データ記憶部23bに記憶された各時刻毎の膀胱内尿量の時間的変化から、膀胱内尿量が大きく減少する時刻を探索し、その時刻とそれ以前の排尿記録時間との差を演算部24にて算出し、それが所定時間を超えた場合には漏れと判定することができる。また、膀胱内尿量の低下が見られた時刻と、それ以前の尿意の記録時間との差を演算部24にて算出し、それが所定時間を超えた場合にも同様に漏れと判定することも可能である。このとき、図20,図21、図23、図24において、排尿量が漏れによるものか否かを出力/表示することができる。
なお、ここでは尿意の有無のみを記録しているが、尿意の強さ(切迫感)を例えば1〜5の5段階で記録できるようにしても良い。これは、例えば、被測定者に、尿意の強さが5(非常に強い)ときには尿意入力部を5回押し、尿意の強さが1(尿意あり)のときには尿意入力部を1回押してもらうようにすれば超音波尿量測定器にて判別できる。この場合、図23、図24の尿意の欄には尿意の強さを示す数字または記号などを出力/表示することができる。 以上説明した本発明に係る実施形態では、超音波プローブ10及び制御部20の全ての要素が一体に形成されている必要はない。例えば、制御部20における出力部25、アラーム部26、表示部27、入力部22などは、別体の情報端末で構成することもできる。この場合には、記憶部23を情報端末にも設けておき、超音波測定を行う部分との間でWifiやブルーツースなどにより測定データを送受信するように構成すればよい。
前記外部通信端末を使用した尿量測定システム30では、前記超音波素子11を有する測定器本体31(尿量測定デバイス)と、該測定器本体31に接続される外部通信端末32(尿量管理データ作成端末)とから構成されている点で、前記第1実施形態と異なっている。
外部通信端末32としては、特に機器を限定するものではなく、例えばスマートフォンであってもよく、携帯電話、タブレット型端末、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
一方、外部通信端末32は、前記演算部のうち端末側の演算部37と、前記第1通信部33との間で送受信する第2通信部35(受信部)と、前記尿意入力部と、前記管理データ作成部37bと、前記第2通信部35を介して受信された膀胱内尿量とその測定時刻、及び、前記尿意時刻を記憶する測定データ記憶部36aを含む第2記憶部36とを有している。さらに、被測定者による排尿時刻の入力を受ける場合には、排尿時刻データ(排尿開始時刻や排尿終了時刻であってもよい)も図示しない記憶部により記憶できる。また、この外部通信端末32は、前記入力部22と、前記表示部27と、前記出力部25とを有している。なお、本実施形態においては、前記端末側演算部37が、尿意時膀胱内尿量とアラーム尿量とを比較する第3比較部37aと、尿量管理データを作成する管理データ作成部37bと、排尿量と排尿時刻を算出する排尿量算出部37cとを有しているものとする。
なお、外部通信端末での演算や表示データは、医療関係者など利用者が任意に選択できるように構成できる。
作成された尿量管理データは、クラウド上に前記管理データ記憶部38を設け、例えば、第2通信部35からWi−Fiなどを経由して当該データを保存したり、読みだしたりすることができる。或いは、測定器本体31または外部通信端末32の記憶部等の記憶領域に管理データ記憶部を設けていてもよい。
<ステップ300> 被測定者が尿意を感じた際に、前記の通り、超音波尿量測定器に尿意を入力する。
<ステップ301> 超音波尿量測定器が前記尿意時膀胱内尿量と前記膀胱内最大尿量を表示する。
<ステップ302> 表示された前記尿意時膀胱内尿量と前記膀胱内最大尿量に基づき、排尿を我慢するか否かを判断する。
(1)被測定者の腹部に装着され、該被測定者の膀胱に向けて所定の測定周期で超音波を発信すると共に、前記膀胱の壁面からの反射波を受信する超音波素子を備えた超音波プローブと、
前記超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて、前記膀胱内の尿量を前記測定周期毎に算出する演算部と、
前記演算部で算出された尿量を時系列的にグラフ表示する表示部と、
を備える超音波尿量測定器であって、
前記超音波プローブを前記被測定者の腹部における所定の測定位置に装着した状態で尿量を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定するために、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブを移動させながら尿量を測定する位置決めモードの何れかを選択可能とするモード選択部と、
前記位置決めモードが選択されている間に、前記演算部により算出された複数の仮測定位置における尿量のうちの最大値及び/又は前記最大値に基づき決められる許容値を記憶する指標値記憶部とを有し、
前記最大値及び/又は前記許容値が、前記超音波プローブを位置決めするための位置決め指標値として前記表示部のグラフ上に表示される。
前記超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて、前記膀胱内の尿量を算出する演算部と、
を備える超音波尿量測定器であって、
前記演算部は、前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定する位置決めモードにおいて、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブが配置された状態で膀胱内の尿量を算出し、
前記超音波尿量測定器は、
前記位置決めモードの間に前記演算部により算出された尿量のうちの最大値及び/又は前記最大値に基づき決められる許容値を記憶する指標値記憶部と、
前記位置決めモードにおいて、前記演算部により算出された尿量と、前記指標値記憶部に記憶された最大値及び/又は前記許容値との差を検出する比較部と、を有する。
前記表示部は、前記位置決めモードと、前記測定位置に装着された状態で膀胱内の尿量を測定する測定モードとで、前記グラフ表示の時間スケールを変更することができる。
前記超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて、前記膀胱内の尿量を算出する演算部と、
を備える超音波尿量測定器であって、
前記演算部は、超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定する位置決めモードにおいて、前記測定位置において尿量を算出する測定モードとは異なる算出方法にて、尿量を算出し、
前記位置決めモードにおける尿量の算出方法は、前記測定モードにおける尿量の算出方法よりも、前記超音波プローブの位置変化に対する反応性が高い。
該超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて前記膀胱内の尿量を前記測定周期毎に算出する演算部とを備える超音波尿量測定器において、
前記演算部は、算出される膀胱内の尿量と所定の第1閾値とを比較する比較部を有し、
前記超音波素子から発信される超音波の測定周期は、前記比較部において算出された膀胱内尿量が前記第1閾値未満のときに、前記第1閾値以上である場合よりも長い周期となり、
前記比較部において算出された膀胱内尿量が前記第1閾値未満である場合に、各測定周期の間において前記演算部を消費電力を抑えるためのスリープ状態とし、測定周期毎に前記演算部を復帰させることのできるタイマー部を有する。
該超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて膀胱内の尿量を前記測定周期毎に算出する演算部とを備える超音波尿量測定器において、
該超音波尿量測定器は、前記超音波プローブを前記被測定者の腹部における所定の測定位置に装着した状態で尿量を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定するために、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブを移動させながら尿量を測定する位置決めモードの何れかを選択可能とするモード選択部を有し、
前記演算部は、算出される膀胱内の尿量と所定の第1閾値とを比較する比較部を有し、
前記超音波制御部は、
前記位置決めモードにおいて、所定の第1周期にて前記超音波素子から超音波を発信させ、
前記測定モードにおいて、前記比較部にて比較された膀胱内尿量が前記第1閾値以上のときに、所定の第2周期にて前記超音波素子から超音波を発信させ、
前記測定モードにおいて、前記比較部にて比較された膀胱内尿量が前記第1閾値未満のときに、前記第1周期、第2周期よりも長い第3周期で前記超音波素子から超音波を発信させることができる。
該超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて前記膀胱内の尿量を前記測定周期毎に算出する演算部とを備える超音波尿量測定器において、
該超音波尿量測定器は、前記超音波プローブを前記被測定者の腹部における所定の測定位置に装着した状態で尿量を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定するために、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブを移動させながら尿量を測定する位置決めモードの何れかを選択可能とするモード選択部を有し、
前記演算部は、算出される膀胱内尿量と所定の第1閾値とを比較する比較部を有し、
前記演算部は、前記位置決めモードにおいて、所定の第1周期にて時系列的に受信する第1個数の前記反射波に基づき、膀胱内尿量を算出し、
前記測定モードにおいて、前記比較部にて算出された膀胱内尿量が前記第1閾値以上のときに、所定の第2周期にて時系列的に受信する前記第1個数よりも多い所定の第2個数の前記反射波に基づき、膀胱内尿量を測定し、
前記測定モードにおいて、前記比較部にて算出された膀胱内尿量が前記第1閾値未満のときに、前記第1周期、第2周期よりも長い所定の第3周期で時系列的に受信する複数の前記反射波に基づき膀胱内尿量を測定できる。
前記比較部は、算出される膀胱内尿量と前記第1閾値より大きい所定の第2閾値とをさらに比較するものであり、
前記超音波尿量測定器は、前記比較部において算出された膀胱内尿量が前記第2閾値以上である場合に報知する報知部を有する。
前記演算部で算出された膀胱内の尿量とその測定時刻、及び、前記尿意信号の入力時刻に対応した尿意時刻を記憶する測定データ記憶部と、
所定の期間内において前記演算部で算出された膀胱内の尿量のうちの最大値である膀胱内最大尿量を記憶する最大尿量記憶部と、
前記尿意信号の入力時に、前記尿意時刻に対応した蓄尿量である尿意時蓄尿量と、前記膀胱内最大尿量を表示する表示部と、
を有する。
被測定者が排尿した後に排尿終了信号を入力する排尿終了入力部と、を有し、
前記測定データ記憶部は、前記排尿開始信号及び排尿終了信号のそれぞれの入力時刻に対応した排尿開始時刻、排尿終了時刻を記憶する。
該尿量管理データの少なくとも一部を表形式またはグラフ形式にて表示するステップと、を有する。
前記膀胱内最大尿量、前記尿意回数、及び、前記排尿回数を表示するステップと、を有する。
前記尿量管理データは前記排尿量を含む。
前記尿量管理データは前記時間差または前記時間差から算出されたデータを含む。
(a)前記超音波尿量測定器により所定期間中に測定された尿量値の最大値である膀胱内最大尿量を記憶するステップと、
(b)尿意を感じたときに前記超音波尿量測定器に尿意を入力するステップと、
(c)尿意の入力時刻における膀胱内の尿量と、前記膀胱内最大尿量を前記超音波尿量測定器に表示するステップと、
(d)表示された前記膀胱内の尿量と前記膀胱内最大尿量に基づき、排尿の要否を判断するステップと、を含む。
10 超音波プローブ
11 超音波素子
21 超音波制御部
22a モード選択部
24 演算部
27 表示部
Claims (11)
- 被測定者の腹部に装着され、該被測定者の膀胱に向けて所定の測定周期で超音波を発信すると共に、前記膀胱の壁面からの反射波を受信する超音波素子を備えた超音波プローブと、
前記超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて、前記膀胱内の尿量を前記測定周期毎に算出する演算部と、
前記演算部で算出された尿量を時系列的にグラフ表示する表示部と、
を備える超音波尿量測定器であって、
前記超音波プローブを前記被測定者の腹部における所定の測定位置に装着した状態で尿量を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定するために、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブを移動させながら尿量を測定する位置決めモードの何れかを選択可能とするモード選択部と、
前記位置決めモードが選択されている間に、前記演算部により算出された複数の仮測定位置における尿量のうちの最大値及び/又は前記最大値に基づき決められる許容値を記憶する指標値記憶部とを有し、
前記最大値及び/又は前記許容値が、前記超音波プローブを位置決めするための位置決め指標値として前記表示部のグラフ上に表示され、
前記位置決めモードが選択されている間に測定された尿量が前記位置決め指標値以上に到達したときに報知する報知部を有する、
ことを特徴とする超音波尿量測定器。 - 前記超音波制御部は、前記測定モードでの測定周期が一の測定周期、前記位置決めモードでの測定周期が前記一の測定周期より短い他の測定周期となるように、前記超音波素子を制御することを特徴とする請求項1に記載の超音波尿量測定器。
- 前記表示部は、前記最大値に応じて前記グラフの表示スケールを変更することができることを特徴とする請求項1に記載の超音波尿量測定器。
- 前記表示部は、測定された尿量を棒の長さで表すことにより、所定時間範囲内で測定された複数の尿量を時間軸方向に並べた棒グラフで表示し、前記位置決め指標値を該棒グラフ上に時間軸方向に伸びる直線で表示することを特徴とする請求項1に記載の超音波尿量測定器。
- 前記表示部は、トイレトレーニングまたは膀胱訓練の少なくとも一方に用いられる膀胱内の尿量を表示することを特徴とする請求項1に記載の超音波尿量測定器。
- 被測定者の腹部に装着され、該被測定者の膀胱に向けて所定の測定周期で超音波を発信すると共に、前記膀胱の壁面からの反射波を受信する超音波素子を備えた超音波プローブと、
前記超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて、前記膀胱内の尿量を前記測定周期毎に算出する演算部と、
前記演算部で算出された尿量を時系列的にグラフ表示する表示部と、
を備えた超音波尿量測定器における超音波プローブの位置決め方法であって、
前記超音波プローブを前記被測定者の腹部における所定の測定位置に装着した状態で尿量を測定する測定モード、及び、該測定モードにおいて前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定するために、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブを移動させながら尿量を測定する位置決めモードの何れかを選択する第1ステップと、
前記第1ステップで前記位置決めモードが選択されている間に、前記演算部により算出された複数の仮測定位置における尿量のうちの最大値を示す最大値及び/又は前記最大値に基づき決められる許容値を記憶する第2ステップと、
前記最大値及び/又は前記許容値を、前記超音波プローブを位置決めするための位置決め指標値として前記表示部のグラフ上に表示する第3ステップと、
前記位置決めモードが選択されている間に測定された尿量と前記位置決め指標値とを比較する第4ステップと、
その測定された尿量が位置決め指標値以上に到達したときに報知する第5ステップを有する、
ことを特徴とする超音波尿量測定器における超音波プローブの位置決め方法。 - 被測定者の腹部の測定位置に装着され、該被測定者の膀胱に向けて超音波を発信すると共に、前記膀胱の壁面からの反射波を受信する超音波素子を備えた超音波プローブと、
前記超音波素子による超音波及びその反射波の送受信を制御する超音波制御部と、
前記反射波に基づいて、前記膀胱内の尿量を算出する演算部と、
を備える超音波尿量測定器であって、
前記演算部は、前記超音波プローブを装着するのに適した前記測定位置を決定する位置決めモードにおいて、腹部の複数の仮測定位置に前記超音波プローブが配置された状態で膀胱内の尿量を算出し、
前記超音波尿量測定器は、
前記位置決めモードの間に前記演算部により算出された尿量のうちの最大値及び/又は前記最大値に基づき決められる許容値を記憶する指標値記憶部と、
前記位置決めモードにおいて、前記演算部により算出された尿量と、前記指標値記憶部に記憶された最大値及び/又は前記許容値との差を検出する比較部と、を有することを特徴とする超音波尿量測定器。 - 前記比較部の比較結果に基づき、アラームを報知する報知部を有することを特徴とする請求項7に記載の超音波尿量測定器。
- 前記位置決めモードにおいて前記演算部にて算出された尿量と、前記指標値記憶部に記憶された前記最大値及び/又は前記許容値とを、グラフ表示する表示部を更に備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の超音波尿量測定器。
- 前記演算部にて複数の時刻にそれぞれ算出された尿量をグラフ表示する表示部を備え、
前記表示部は、前記位置決めモードと、前記測定位置に装着された状態で膀胱内の尿量を測定する測定モードとで、前記グラフ表示の時間スケールを変更することができることを特徴とする請求項7又は8に記載の超音波尿量測定器。 - 前記超音波尿量測定器は、トイレトレーニングまたは膀胱訓練の少なくとも一方に用いられる膀胱内の尿量を表示する表示部をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の超音波尿量測定器。
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