JP5890016B2 - Lte共存のためのブルートゥース・パケット・スケジューリング・ルール - Google Patents

Lte共存のためのブルートゥース・パケット・スケジューリング・ルール Download PDF

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Description

関連出願に対する相互参照
本特許出願は、本特許出願の譲受人に譲渡され2011年6月28日にLinskyらの名前で出願された米国仮特許出願61/502,099号の利益を主張する。この開示は、全体が参照によって本明細書に明確に組み込まれている。
本記載は、一般に、マルチ・ラジオ技術に関し、さらに詳しくは、マルチ・ラジオ・デバイスのための共存技術に関する。
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発されてきた。これらのシステムは、(例えば、帯域幅および送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。
通常、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートしうる。端末はおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して、1または複数の基地局と通信する。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力、複数入力単一出力、あるいは、複数入力複数出力(MIMO)システムによって確立されうる。
いくつかの従来の高度なデバイスは、異なるラジオ・アクセス技術を用いて送信/受信するために、複数のラジオを含んでいる。RATの例は、例えば、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))、CDMA2000、WiMAX、WLAN(例えば、Wi−Fi)、ブルートゥース(登録商標)、LTE等を含む。
モバイル・デバイスの例は、例えば、第4世代(4G)携帯電話のようなLTEユーザ機器(UE)を含んでいる。このような4G電話は、ユーザにさまざまな機能を提供するために、さまざまなラジオを含みうる。この例の目的のために、4G電話は、音声およびデータのためのLTEラジオ、IEEE 802.11(Wi−Fi)ラジオ、全地球測位システム(GPS)ラジオ、およびブルートゥース・ラジオを含んでいる。ここでは、上記のうちの2つ、あるいは4つすべてが同時に動作しうる。異なるラジオは、電話のために有用な機能を提供するが、これらを単一のデバイスに含めると、共存問題が生じる。具体的には、1つのラジオの動作は、ある場合において、放射メカニズム、伝導メカニズム、リソース衝突メカニズム、および/または、その他の干渉メカニズムによって、別のラジオの動作と干渉しうる。共存問題はこのような干渉を含んでいる。
これは特に、産業、科学、および医療(ISM:Industrial Scientific and Medical)帯域に隣接しており、干渉を引き起こしうるLTEアップリンク・チャネルについて現実である。ブルートゥース・チャネルおよびいくつかの無線LAN(WLAN)チャネルが、ISM帯域内にあることが注目される。いくつかの事例では、いくつかのブルートゥース・チャネル条件のために、帯域7あるいは帯域40におけるいくつかのチャネルにおいてでさえも、LTEがアクティブである場合、ブルートゥース誤り率は、許容できなくなりうる。たとえLTEに顕著な性能低下がなくても、ブルートゥースとの同時動作の結果、ブルートゥース・ハンドセットにおいて終端する音声サービスが途絶するという結果になりうる。このような途絶は、カスタマに許容不可でありうる。LTE送信がGPSと干渉する場合、同様の問題が存在する。現在、LTEは自らは性能低下を経験しないので、この問題を解決しうるメカニズムは存在しない。
特にLTEを参照すると、UEは、ダウンリンクでUEによって観察される干渉をイボルブド・ノードB(eNB;例えば、無線通信ネットワークのための基地局)に通知するために、eNBと通信することが注目される。さらに、eNBは、ダウンリンク誤り率を用いて、UEにおける干渉を推定できうる。いくつかの事例では、eNBおよびUEは、UEにおける干渉を、UE自身内のラジオによる干渉でさえも低減させる解決策を見つけるように協調しうる。しかしながら、従来のLTEでは、ダウンリンクに関する干渉推定値は、干渉に対して包括的に対処するには適切ではないことがありうる。
1つの事例では、LTEアップリンク信号は、ブルートゥース信号またはWLAN信号と干渉する。しかしながら、このような干渉は、eNBにおけるダウンリンク測定レポートに反映されない。その結果、UEの一部における一方向的な動作(例えば、アップリンク信号を別のチャネルへ移動させること)は、アップリンク共存問題を認識しておらず、この一方向的な動作を取り消すことを求めるeNBによって妨害されうる。例えば、UEが、異なる周波数チャネルで接続を再確立した場合であっても、ネットワークは、未だに、デバイス内干渉によって破壊されたオリジナルの周波数チャネルへ戻すようにUEをハンドオーバしうる。これは、よくあるシナリオである。なぜなら、破壊されたチャネルにおける所望の信号強度はしばしば、eNBへの基準信号受信電力(RSRP)に基づいて、新たなチャネルの測定レポートに高く反映されうるからである。したがって、eNBがハンドオーバ決定を行うためにRSRPレポートを使用する場合、破壊されたチャネルと所望のチャネルとの間を行き来するピンポン効果が生じうる。
例えば、eNBの調整無しでアップリンク通信を単純に停止させるような、UEの一部における他の一方向的な動作は、eNBにおける電力ループ誤動作をもたらしうる。従来のLTEに存在するさらなる問題は、共存問題を有する構成に対する代替案として、所望の構成を提案するためのUEの一部における一般的な能力不足を含んでいる。少なくともこれらの理由で、UEにおけるアップリンク共存問題は、UEの他のラジオに関するパフォーマンスおよび効率に関して、長期間未解決のままでありうる。
無線通信のための方法が提案される。この方法は、第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定することを含む。この方法はさらに、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールすることを含む。
無線通信ネットワークにおける動作のための装置が提案される。この装置は、メモリと、このメモリに接続されたプロセッサ(単数または複数)とを含む。プロセッサ(単数または複数)は、第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定するように構成される。プロセッサ(単数または複数)はまた、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールするように構成される。
無線通信のために構成されたコンピュータ・プログラム製品が提案される。このコンピュータ・プログラム製品は、記録された非一時的なプログラム・コードを有するコンピュータ読取可能な媒体を含む。このプログラム・コードは、第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定するためのプログラム・コードを含む。このプログラム・コードはまた、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールするためのプログラム・コードを含む。
無線通信システムにおいて動作可能な装置が提案される。この装置はまた、第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定する手段を含む。この装置はまた、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールする手段を含む。
本開示のさらなる特徴および利点が以下に記載されるだろう。本開示は、本開示のものと同じ目的を実行するために、修正したり、その他の構成を設計するための基礎として容易に利用されうることが当業者によって理解されるべきである。このような等価な構成は、特許請求の範囲に記載された開示の教示から逸脱しないこともまた当業者によって理解されるべきである。さらなる目的および利点とともに、動作の方法と構成との両方に関し、本開示の特徴であると信じられている新規の特徴が、添付図面と関連して考慮された場合に、以下の記載から良好に理解されるであろう。しかしながら、図面のおのおのは、例示および説明のみの目的のために提供されており、本開示の限界の定義として意図されていないことが明確に理解されるべきである。
本開示の特徴、特性、および利点は、同一の参照符号が全体を通じて同一物に特定している図面とともに考慮された場合、以下に記載する詳細な記載からより明らかになるだろう。
図1は、1つの態様にしたがう多元接続無線通信システムを例示する。 図2は、1つの態様にしたがう通信システムのブロック図である。 図3は、ダウンリンク・ロング・ターム・イボリューション(LTE)通信における典型的なフレーム構造を例示する。 図4は、アップリンク・ロング・ターム・イボリューション(LTE)通信における典型的なフレーム構造を概念的に例示するブロック図である。 図5は、無線通信環境の例を例示する。 図6は、マルチ・ラジオ無線デバイスの設計の例のブロック図である。 図7は、所与の決定期間における7つの例のラジオ間のそれぞれの潜在的な衝突を示すグラフである。 図8は、時間に対する共存マネジャ(CxM)の動作の例を示す図である。 図9は、隣接した周波数帯域を例示するブロック図である。 図10は、本開示の1つの態様にしたがう、マルチ・ラジオ共存管理のための無線通信環境内のサポートを提供するためのシステムのブロック図である。 図11は、本開示の1つの態様にしたがうマルチ・ラジオ共存管理のためのブルートゥース・スロットとLTEフレームとの間のアライメントを例示するブロック図である。 図12は、本開示の1つの態様にしたがう、LTE TDフレームとブルートゥース送信とのアライメントを例示するブロック図である。 図13は、本開示のさらなる態様にしたがって、LTE TDDフレームをアライメントするためのブルートゥース送信の調整を例示するブロック図である。 図14は、本開示の1つの態様にしたがうマルチ・ラジオ共存管理のためのブルートゥース・スロットとLTEフレームとの間のアライメントを例示するブロック図である。 図15は、本開示の1つの態様にしたがうブルートゥース・マルチ・ラジオ共存管理とLTEのためのパケット・スロット長さの選択を例示するブロック図である。 図16Aは、本開示のさらなる態様にしたがうブルートゥース・マルチ・ラジオ共存管理およびLTEのためのパケット・スロット長さの選択を例示するブロック図である。 図16Bは、本開示のさらなる態様にしたがうブルートゥース・マルチ・ラジオ共存管理およびLTEのためのパケット・スロット長さの選択を例示するブロック図である。 図16Cは、本開示のさらなる態様にしたがうブルートゥース・マルチ・ラジオ共存管理およびLTEのためのパケット・スロット長さの選択を例示するブロック図である。 図16Dは、本開示のさらなる態様にしたがうブルートゥース・マルチ・ラジオ共存管理およびLTEのためのパケット・スロット長さの選択を例示するブロック図である。 図17は、本開示の1つの態様にしたがう、LTE共存のためのブルートゥース・パケット・スケジューリングのための方法を例示するブロック図である。 図18は、本開示の1つの態様にしたがう、LTE共存のためのブルートゥース・パケット・スケジューリングのための構成要素を例示するブロック図である。
本開示のさまざまな態様は、マルチ・ラジオ・デバイスにおける共存問題を緩和するための技術を提供する。ここでは、(例えば、BT/WLAN用の)例えばLTE帯域と、産業、科学、および医療(ISM)帯域との間で、顕著なデバイス内共存問題が存在しうる。本開示の1つの態様では、潜在的な干渉の緩和は、ブルートゥース・ラジオによる通信のタイミングを、マルチ・ラジオUEのLTEラジオによる通信とアライメントすることによって達成される。アライメントは、フレーム・アライメントを含みうるが、第1のRATとその他のRATとの間の干渉を低減するためのさまざまなトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、第1のラジオ・アクセス技術(RAT)の通信のタイミングを図ることをも含みうる。
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用されうる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含む。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM)のようなラジオ技術を実施しうる。OFDMAネットワークは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM等のようなラジオ技術を実施しうる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された団体からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された団体からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEについて記載されており、LTE用語が以下の説明の一部で使用される。
単一キャリア変調および周波数領域等値化を利用するシングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)は、本明細書で記載されたさまざまな態様とともに利用されうる技術である。SC−FDMAは、OFDMAシステムと類似の性能を有し、本質的に全体的に同等の複雑さを有する。SC−FDMA信号は、固有のシングル・キャリア構造により、低いピーク対平均電力比(PAPR)を有する。SC−FDMAは、送信電力効率の観点において、低いPAPRがモバイル端末に大いに有益となるアップリンク通信において、特に大きな注目を集めている。これは、現在、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)またはイボルブドUTRAにおけるアップリンク多元接続スキームのための動作前提である。
図1を参照して、1つの態様にしたがう多元接続無線通信システムが例示される。イボルブド・ノードB100(eNB)は、リソースおよびパラメータを割り当てること、ユーザ機器からの要求を許可/拒否すること等によって、LTE通信を管理するための処理リソースおよびメモリ・リソースを有するコンピュータ115を含む。eNB100はまた、複数のアンテナ・グループを含んでおり、1つのグループは、アンテナ104およびアンテナ106を含み、別のグループは、アンテナ108およびアンテナ110を含み、さらに別のグループは、アンテナ112およびアンテナ114を含む。図1では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、それより多くのまたはそれより少ないアンテナが利用されうる。(アクセス端末(AT)とも称される)ユーザ機器(UE)116は、アンテナ112,114と通信している一方、アンテナ112,114は、アップリンク(UL)188によってUE116へ情報を送信する。UE122は、アンテナ106,108と通信し、アンテナ106,108は、ダウンリンク(DL)126によってUE122に情報を送信し、アップリンク124によってUE122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、通信リンク118,120,124および126は、通信のために異なる周波数を使用しうる。例えば、ダウンリンク120は、アップリンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
通信するように設計されたエリアおよび/またはアンテナのおのおののグループは、しばしば、eNBのセクタと称される。この態様では、それぞれのアンテナ・グループは、eNB100によってカバーされるエリアのセクタ内のUEと通信するように設計される。
ダウンリンク120,126による通信では、eNB100の送信アンテナは、他のUE116,122のアップリンクの信号対ノイズ比を改善するためにビームフォーミングを利用する。さらに、有効通信範囲にわたってランダムに散在するUEへ送信するためにビームフォーミングを利用するeNBは、すべてのUEに対して単一のアンテナで送信しているUEよりも、近隣セル内のUEに対して少ない干渉しかもたらさない。
eNBは、端末と通信するために使用される固定局であり、アクセス・ポイント、基地局、あるいはその他いくつかの専門用語でも称されうる。UEはまた、アクセス端末、無線通信デバイス、端末、あるいはその他いくつかの同等の専門用語で称されうる。
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(eNBとしても知られている)および受信機システム250(UEとしても知られている)の態様のブロック図である。いくつかの事例では、UEとeNBとの両方がおのおの、送信機システムおよび受信機システムを含んでいるトランシーバを有する。送信機システム210では、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214に提供される。
MIMOシステムはデータ送信のために、複数(N個)の送信アンテナと複数(N個)の受信アンテナとを適用する。N個の送信アンテナおよびN個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるN個の独立チャネルへ分割されうる。ここで、N≦{N,N}である。N個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成される追加のディメンションが利用される場合、MIMOシステムは、(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性のような)向上されたパフォーマンスを与えうる。
MIMOシステムは、時分割デュプレクス(TDD)システム、および周波数分割デュプレクス(FDD)システムをサポートする。TDDシステムでは、相互原理によって、アップリンク・チャネルからダウンリンク・チャネルを推定できるように、アップリンク送信およびダウンリンク送信が、同じ周波数領域にある。これによって、eNBにおいて複数のアンテナが利用可能である場合、eNBは、ダウンリンクで送信ビーム・フォーミング・ゲインを抽出できるようになる。
態様では、データ・ストリームはおのおのの、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、符号化されたデータを提供するために、データ・ストリームについて選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データ・ストリームのためのトラフィック・データをフォーマットし、符号化し、インタリーブする。
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、OFDM技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の手法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、メモリ232とともに動作するプロセッサ230によって実行される指示によって決定されうる。
それぞれのデータ・ストリームの変調シンボルは、その後、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。ある態様では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、このシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN個の変調信号は、その後、N個のアンテナ224a乃至224tからそれぞれ送信される。
受信機システム250では、送信された変調信号がN個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供される。おのおのの受信機254は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ260は、N個の受信機254からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、このデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、基地局210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものと相補的である。
(メモリ272とともに動作する)プロセッサ270は、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する(後述する)。プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を有するアップリンク・メッセージを規定する。
アップリンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を含みうる。アップリンク・メッセージはその後、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをデータ・ソース236から受け取るTXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、基地局210へ送り戻される。
送信機システム210では、受信機システム250からの変調された信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信されたアップリンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、その後、この抽出されたメッセージを処理する。
図3は、ダウンリンク・ロング・ターム・イボリューション(LTE)通信における典型的なフレーム構造を概念的に例示するブロック図である。ダウンリンクの送信タイムラインは、ラジオ・フレームの単位に分割されうる。おのおののラジオ・フレームは、(例えば10ミリ秒(ms)のような)予め定められた持続時間を有し、0乃至9のインデクスを付された10個のサブフレームへ分割されうる。おのおののサブフレームは、2つのスロットを含みうる。したがって、おのおののラジオ・フレームは、0乃至19のインデクスを付された20のスロットを含みうる。おのおののスロットは、L個のシンボル期間、(例えば、図3に示すような)通常のサイクリック・プレフィクスの場合、例えば、7つのシンボル期間を含み、拡張されたサイクリック・プレフィクスの場合、6つのシンボル期間を含みうる。おのおののサブフレームでは、2L個のシンボル期間が、0乃至2L−1のインデクスを割り当てられうる。利用可能な時間周波数リソースが、リソース・ブロックへ分割されうる。おのおののリソース・ブロックは、1つのスロットにおいてN個のサブキャリア(例えば、12のサブキャリア)をカバーしうる。
LTEでは、eNBは、eNBにおける各セルについて、一次同期信号(PSS)と二次同期信号(SSS)とを送信しうる。図3に示すように、PSSおよびSSSは、通常のサイクリック・プレフィクスを持つ各ラジオ・フレームのサブフレーム0およびサブフレーム5のおのおのにおいて、シンボル期間6およびシンボル期間5でそれぞれ送信されうる。これら同期信号は、セル検出および獲得のためにUEによって使用されうる。eNBはまた、サブフレーム0のスロット1におけるシンボル期間0乃至3で、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)を送信しうる。PBCHは、あるシステム情報を伝送しうる。
eNBは、eNBにおけるおのおののセルのために、セル特有基準信号(CRS)を送信しうる。CRSは、通常のサイクリック・プレフィクスの場合には、各スロットのシンボル0,1,4で送信され、拡張されたサイクリック・プレフィクスの場合には、各スロットのシンボル0,1,3で送信されうる。CRSは、物理チャネルのコヒーレントな復調、タイミングおよび周波数のトラッキング、ラジオ・リンク・モニタリング(RLM)、基準信号受信電力(RSRP)および基準信号受信品質(RSRQ)測定等のためにUEによって使用されうる。
図3に見られるように、eNBは、各サブフレームの最初のシンボル期間で、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)を送信しうる。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間の数(M)を伝えうる。ここで、Mは、1,2または3に等しく、サブフレーム毎に変化しうる。Mはまた、例えば、10未満のリソース・ブロックのように、小さなシステム帯域幅に対して4に等しくなりうる。図3に示す例では、M=3である。eNBは、おのおののサブフレームの最初のM個のシンボル期間において、物理HARQインジケータ・チャネル(PHICH)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)とを送信しうる。PDCCHとPHICHもまた、図3に示す例における最初の3つのシンボル期間に含まれる。PHICHは、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)をサポートするための情報を伝送しうる。PDCCHは、UEのためのリソース割当に関する情報と、ダウンリンク・チャネルのための制御情報とを伝送しうる。eNBはまた、おのおののサブフレームの残りのシンボル期間で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信しうる。PDSCHは、ダウンリンクで、データ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを伝送しうる。LTEにおけるさまざまな信号およびチャネルは、公的に利用可能な「イボルブド・ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(E−UTRA);物理チャネルおよび変調」(Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation)と題された3GPP TS 36.211に記載されている。
eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中央の1.08MHzでPSS、SSS、およびPBCHを送信しうる。eNBは、これらのチャネルが送信される各シンボル期間におけるシステム帯域幅全体でPCFICHおよびPHICHを送信しうる。eNBは、システム帯域幅のある部分において、UEのグループにPDCCHを送信しうる。eNBは、システム帯域幅の特定の部分で、特定のUEに、PDSCHを送信しうる。eNBは、すべてのUEへブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICH、およびPHICHを送信し、PDCCHを、ユニキャスト方式で、特定のUEへ送信しうる。さらに、特定のUEへユニキャスト方式でPDSCHをも送信しうる。
各シンボル期間において、多くのリソース要素が利用可能でありうる。おのおののリソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーしうる。そして、実数値または複素数値である1つの変調シンボルを送信するために使用されうる。おのおののシンボル期間において、基準信号のために使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG)へ構成されうる。おのおののREGは、1つのシンボル期間内に、4つのリソース要素を含みうる。PCFICHは、シンボル期間0内に4つのREGを占有しうる。これらは、周波数にわたってほぼ均等に配置されうる。PHICHは、1または複数の設定可能なシンボル期間内に3つのREGを占有しうる。これらは、周波数にわたって分散されうる。例えば、PHICHのための3つのREGはすべて、シンボル期間0に属しうる。あるいは、シンボル期間0,1,2内に分散されうる。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間内に、9,18,32,または64のREGを占有しうる。これらは、利用可能なREGから選択されうる。複数のREGからなるある組み合わせのみが、PDCCHのために許容されうる。
UEは、PHICHとPCFICHとのために使用された特定のREGを認識しうる。UEは、PDCCHを求めて、REGの異なる組み合わせを探索しうる。探索する組み合わせの数は、一般に、PDCCHのために許可された組み合わせの数よりも少ない。eNBは、UEが探索する組み合わせのうちの何れかのUEにPDCCHを送信しうる。
図4は、アップリンク・ロング・ターム・イボリューション(LTE)通信における典型的なフレーム構造を概念的に例示するブロック図である。アップリンクのために利用可能なリソース・ブロック(RB)は、データ・セクションおよび制御セクションに区分されうる。制御セクションは、システム帯域幅の2つの端部において形成され、設定可能なサイズを有しうる。制御セクションにおけるリソース・ブロックは、制御情報の送信のために、UEへ割り当てられうる。データ・セクションは、制御セクションに含まれていないすべてのリソース・ブロックを含みうる。図4における設計の結果、データ・セクションは、連続するサブキャリアを含むようになる。これによって、単一のUEに、データ・セクション内に、連続するサブキャリアのすべてが割り当てられるようになる。
UEは、eNBへ制御情報を送信するために、制御セクションにおいてリソース・ブロックを割り当てられうる。UEはまた、eノードBへデータを送信するために、データ・セクション内にリソース・ブロックを割り当てられうる。UEは、制御セクションにおいて割り当てられたリソース・ブロックで、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)で制御情報を送信しうる。UEは、データ・セクションにおいて割り当てられたリソース・ブロックで、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で、データのみ、または、データと制御情報との両方を送信しうる。アップリンク送信は、サブフレームからなる両スロットに及び、図4に示すように、周波数を越えてホップしうる。
LTEにおけるPSS、SSS、CRS、PBCH、PUCCH、およびPUSCHは、公的に利用可能な「イボルブド・ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(E−UTRA);物理チャネルおよび変調」(Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation)と題された3GPP TS 36.211に記載されている。
態様では、マルチ・ラジオ共存解決を容易にするために、例えば3GPP LTE環境のような無線通信環境内でのサポートを提供するためのシステムおよび方法が記載されている。
図5に示すように、本明細書に記載されたさまざまな態様が機能しうる無線通信環境500の例が例示される。無線通信環境500は、複数の通信システムと通信することが可能でありうる無線デバイス510を含みうる。これらのシステムは、例えば、1または複数のセルラ・システム520および/または530、1または複数のWLANシステム540および/または550、1または複数の無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)システム560、1または複数のブロードキャスト・システム570、1または複数の衛星測位システム580、図5に図示されていないその他のシステム、または、これらの任意の組み合わせを含みうる。以下の記載では、「ネットワーク」、「システム」という用語がしばしば置換可能に使用されうることが認識されるべきである。
セルラ・システム520,530はおのおの、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)、あるいはその他の適切なシステムでありうる。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、およびCDMAのその他の変形を含んでいる。
さらに、CDMA2000は、IS−2000(CDMA2000 1X)規格、IS−95規格、およびIS−856(HRPD)規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM)、デジタル・アドバンスト移動電話システム(D−AMPS)等のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)およびLTE−アドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。態様では、セルラ・システム520は、有効通信範囲内の無線デバイスのための双方向通信をサポートしうる多くの基地局522を含みうる。同様に、セルラ・システム530は、有効通信範囲内の無線デバイスのための双方向通信をサポートしうる多くの基地局532を含みうる。
WLANシステム540,550はそれぞれ、例えばIEEE 802.11(Wi−Fi)、Hiperlan等のようなラジオ技術を実施しうる。WLANシステム540は、双方向通信をサポートしうる1または複数のアクセス・ポイント542を含みうる。同様に、WLANシステム550は、双方向通信をサポートしうる1または複数のアクセス・ポイント552を含みうる。WPANシステム560は、例えばブルートゥース(BT)、IEEE 802.15等を実施しうる。さらに、WPANシステム560は、例えば、無線デバイス510、ヘッドセット562、コンピュータ564、マウス566等のようなさまざまなデバイスのための双方向通信をサポートしうる。
ブロードキャスト・システム570は、テレビ(TV)ブロードキャスト・システム、周波数変調(FM)ブロードキャスト・システム、デジタル・ブロードキャスト・システム等でありうる。デジタル・ブロードキャスト・システムは、例えば、MediaFLO(登録商標)、デジタル・ビデオ・ブロードキャスト・フォー・ハンドヘルド(DVB−H)、インテグレーティド・サービス・デジタル・ブロードキャスティング・フォー地上テレビジョン・ブロードキャスティング(IDSB−T)等のようなラジオ技術を実施しうる。さらに、ブロードキャスト・システム540は、一方向通信をサポートしうる1または複数のブロードキャスト局572を含みうる。
衛星測位システム580は、米国全地球測位システム(GPS)、欧州ガリレオ・システム、ロシア・グロナス・システム、日本上の準天頂衛星システム、インド上のインド領域ナビゲーション衛星システム(IRNSS)、中国上の北斗衛星航法システム、および/または、その他任意の適切なシステムでありうる。さらに、衛星測位システム580は、位置決定のための信号を送信する多くの衛星582を含みうる。
態様では、無線デバイス510は、据置式または移動式であり、ユーザ機器(UE)、移動局、移動機器、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局等と称されうる。無線デバイス510は、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、ハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、コードレス電話、無線ローカル・ループ(WLL)局等でありうる。さらに、無線デバイス510は、セルラ・システム520および/またはセルラ・システム530、WLANシステム540および/またはWLANシステム550、WPANシステム560を備えたデバイス、および/または、その他任意の適切なシステム(単数または複数)および/またはデバイス(単数または複数)との双方向通信を行いうる。無線デバイス510は、さらに、あるいは、その代わりに、ブロードキャスト・システム570および/または衛星位置決めシステム580から信号を受信しうる。一般に、無線デバイス510は、所与の瞬間において、任意の数のシステムと通信しうることが認識されるべきである。さらに、無線デバイス510は、同時に動作しうる構成要素ラジオ・デバイスのうちのさまざまなデバイス間の共存問題を経験しうる。したがって、デバイス510は、以下に詳述するように、共存問題を検出および緩和するための機能モジュールを有する共存マネジャ(図示しないCxM)を含む。
次に図6に移って、マルチ・ラジオ無線デバイス600のための設計の例を例示し、図5のラジオ510の実施として使用されうるブロック図が提供される。図6が例示するように、無線デバイス600は、N個のラジオ620a乃至620nを含みうる。これらは、N個のアンテナ610a乃至610nに接続されうる。ここで、Nは、任意の整数値でありうる。しかしながら、それぞれのラジオ620は、任意の数のアンテナ610に接続され、複数のラジオ620が、所与のアンテナ610を共有をもしうることが認識されるべきである。
一般に、ラジオ620は、電磁スペクトルにおいてエネルギを放射または放出し、電磁スペクトルにおけるエネルギを受信し、あるいは、伝導手段によって伝搬するエネルギを生成するユニットでありうる。例によれば、ラジオ620は、システムまたはデバイスに信号を送信するユニットでありうるか、または、システムまたはデバイスから信号を受信するユニットでありうる。したがって、ラジオ620は、無線通信をサポートするために利用されうることが認識されうる。別の例では、ラジオ620はまた、他のラジオのパフォーマンスにインパクトを与えうるノイズを放出するユニット(例えば、コンピュータ上のスクリーン、回路基板等)でもありうる。したがって、ラジオ620はまた、無線通信をサポートすることなくノイズおよび干渉を放出するユニットでもありうることがさらに認識されうる。
態様では、それぞれのラジオ620は、1または複数のシステムとの通信をサポートしうる。複数のラジオ620は、さらに、または、その代わりに、例えば、異なる周波数帯域(例えば、セルラ帯域およびPCS帯域)で送信または受信するために、所与のシステムのために使用されうる。
別の態様では、デジタル・プロセッサ630は、ラジオ620a乃至620nに接続されうる。そして、例えば、ラジオ620を介して送信されるデータ、または、受信されたデータを処理するためのさまざまな機能を実行しうる。各ラジオ620の処理は、そのラジオによってサポートされるラジオ技術に依存しうる。そして、送信機のための暗号化、符号化、変調等、受信機のための復調、復号、解読等、およびその他を含みうる。一例では、本明細書において一般に記載されるように、デジタル・プロセッサ630は、無線デバイス600のパフォーマンスを向上させるために、ラジオ620の動作を制御しうるCxM640を含みうる。CxMマネジャ640は、ラジオ620の動作を制御するために使用される情報を格納しうるデータベース644へのアクセスを有しうる。以下にさらに説明するように、CxM640は、ラジオ間の干渉を低減させるためのさまざまな技術のために適応されうる。一例において、CxM640は、LTEが非アクティブである期間中にISMラジオが通信できるようにするDRXサイクルまたは測定ギャップ・パターンを要求する。
単純化のために、デジタル・プロセッサ630は、単一のプロセッサとして図6に示されている。しかしながら、デジタル・プロセッサ630が、任意の数のプロセッサ、コントローラ、メモリ等を含みうることが認識されるべきである。一例において、コントローラ/プロセッサ650は、無線デバイス600内のさまざまなユニットの動作を指示しうる。さらに、または、その代わりに、メモリ652は、無線デバイス600のためのプログラム・コードおよびデータを格納しうる。デジタル・プロセッサ630、コントローラ/プロセッサ650、およびメモリ652は、1または複数の集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)等に実装されうる。具体的で、限定しない例によれば、デジタル・プロセッサ630は、移動局モデム(MSM)ASICに実装されうる。
態様では、CxM640は、干渉、および/または、それぞれのラジオ620間の衝突に関連付けられたその他のパフォーマンス低下を回避するために、無線デバイス600によって利用されるそれぞれのラジオ620の動作を管理しうる。CxM640は、例えば、図11に例示されているような1または複数の処理を実行しうる。さらなる例示によれば、図7におけるグラフ700は、所与の決定期間中の7つのラジオの例の間のそれぞれの潜在的な衝突を表す。グラフ700に図示される例では、7つのラジオは、WLAN送信機(Tw)、LTE送信機(Tl)、FM送信機(Tf)、GSM/WCDMA送信機(Tc/Tw)、LTE受信機(Rl)、ブルートゥース受信機(Rb)、およびGPS受信機(Rg)を含む。4つの送信機は、グラフ700の左側における4つのノードによって示される。3つの受信機は、グラフ700の右側における3つのノードによって示される。
送信機と受信機との間の潜在的な衝突は、送信機のノードと受信機のノードとを接続する分岐によってグラフ700上で表わされる。したがって、グラフ700において図示される例において、衝突は、(1)WLAN送信機(Tw)とブルートゥース受信機(Rb)との間、(2)LTE送信機(Tl)とブルートゥース受信機(Rb)との間、(3)WLAN送信機(Tw)とLTE受信機(Rl)との間、(4)FM送信機(Tf)とGPS受信機(Rg)との間、(5)GSM/WCDMA送信機(Tc/Tw)とGPS受信機(Rg)との間に存在しうる。
1つの態様では、CxM640の例が、例えば図8における図解800によって示されるような方式で時間的に動作しうる。図解800が例示するように、CxM動作のタイムラインが、決定ユニット(DU)に分割されうる。これは、通知が処理される場合に、任意の適切な一定または非一定の長さ(例えば、100マイクロ秒)であり、コマンドがさまざまなラジオ620に提供されるか、および/または、その他の動作が評価フェーズにおいてなされる動作に基づいて実行される応答フェーズ(例えば、20マイクロ秒)でありうる。一例では、図解800に示されるタイムラインは、例えば、所与のDUにおける通知フェーズの終了直後の所与のラジオから通知が取得されるケースにおける応答のタイミングのようなタイムラインの最悪ケースの動作によって定義されたレイテンシ・パラメータを有しうる。
図9に示されるように、(周波数分割デュプレクス(FDD)アップリンクのための)帯域7、(時分割デュプレクス(TDD)通信のための)帯域40、および(TDDダウンリンクのための)帯域38におけるロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ブルートゥース(BT)技術および無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)技術によって使用される2.4GHzの産業、科学、および医療(ISM)帯域に隣接している。これら帯域のための周波数計画は、隣接周波数における干渉を回避するために、従来のフィルタリング・ソリューションを可能にするガード帯域が制限されるか、存在しないようになっている。例えば、20MHzのガード帯域は、ISMと帯域7との間に存在するが、ISMと帯域40との間にはガード帯域は存在しない。
適切な規格に準拠させるために、特定の帯域で動作する通信デバイスは、指定された周波数範囲全体にわたって動作可能であるべきである。例えば、LTEに準拠するために、移動局/ユーザ機器は、第3世代パートナシップ計画(3GPP)によって定義されるように、帯域40(2300−2400MHz)と帯域7(2500−2570MHz)との両方の全体で通信できなくてはならない。デバイスは、十分なガード帯域無しで、他の帯域とオーバラップするフィルタを適用する。これは、帯域干渉を引き起こす。帯域40フィルタは、帯域全体をカバーするために、100MHz幅であるので、これらフィルタからのロールオーバは、ISM帯域とクロスする。これは、干渉を引き起こす。同様に、ISM帯域の全体(例えば、2401MHzからおよそ2480MHz)を使用するISMデバイスは、近隣の帯域40と帯域7にロールオーバするフィルタを適用するだろう。これは、干渉をもたらしうる。
デバイス内共存問題は、(例えば、ブルートゥース/WANのための)例えばLTE帯域とISM帯域とのリソース間のUEに関して存在しうる。現在のLTE実施では、LTEに対する干渉問題は、例えば、LTEを、共存問題が存在しないチャネルまたはRATへ移動させるように、周波数間またはRAT間ハンドオフ決定を行うために、eNBが使用しうるダウンリンク誤り率および/またはUEによってレポートされたダウンリンク測定値(例えば、基準信号受信品質(RSRQ)メトリック等)において反映される。しかしながら、例えば、LTEアップリンクが、ブルートゥース/WLANに対する干渉を引き起こしているが、LTEダウンリンクが、ブルートゥース/WLANからの干渉を観察しないのであれば、これら既存の技術は、動作しないことが認識されうる。さらに詳しくは、UEがそれ自身をアップリンクで別のチャネルへ自律的に移動させる場合であっても、eNBは、いくつかの場合において、UEを、負荷平準目的のために、問題のあるチャネルへハンドオーバにより戻しうる。何れの場合であれ、既存の技術は、問題のあるチャネルの帯域幅の使用を、最も効率的な方式で容易にする訳ではないことが認識されうる。
(LTE共存のためのブルートゥース・パケット・スケジューリング・ルール)
特に、IMS帯域における無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)送信またはブルートゥース送信は、LTEダウンリンク受信と干渉しうる。同様に、LTEアップリンク送信は、ISM帯域におけるブルートゥース受信機またはWLAN受信機によるダウンリンク受信と干渉しうる。本開示の1つの態様では、潜在的な干渉の緩和は、ブルートゥース・ラジオによる通信のタイミングを、マルチ・ラジオUEのLTEラジオによる通信とアライメントすることによって達成される。通信のタイミングのアライメントは、第2のラジオ・アクセス技術(例えば、LTE)のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術(例えば、ブルートゥース/WLAN)のために利用可能な通信リソースを決定することによって実行されうる。本開示の1つの態様では、第2のラジオ・アクセス技術の通信とアライメントするように第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールすることは、トラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって実行される。本開示の1つの態様では、トラフィック・スケジューリング・ルールは、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択される。
図10に移って、マルチ・ラジオ共存管理のため、無線通信環境内でのサポートを提供するためのシステム1000のブロック図が例示されている。態様では、システム1000は、アップリンク通信および/またはダウンリンク通信、および/または、互いに、および/または、システム1000内のその他任意のエンティティと通信を行いうる、1または複数のUE1010および/またはeNB1040を含みうる。一例では、UE1010および/またはeNB1040は、周波数チャネルおよびサブ帯域を含み、いくつかが他のラジオ・リソース(例えば、LTEモデムのようなブロードバンド・ラジオ)と潜在的に衝突しうるさまざまなリソースを用いて通信するように動作可能でありうる。したがって、本明細書において一般に記載されるように、UE1010は、UE1010によって利用される複数のラジオ間の共存を管理するためのさまざまな技術を利用しうる。
少なくとも前述した欠点を緩和するために、UE1010は、UE1010内のマルチ・ラジオ共存のためのサポートを容易にするために、本明細書に記載され、システム1000によって例示されているそれぞれの機能を利用しうる。例えば、チャネル・モニタリング・モジュール1012、フレーム・アライメント・モジュール1014、およびパケット・スケジューリング・モジュール1016が提供されうる。いくつかの例では、さまざまなモジュール1012−1016が、例えば図6のCxM640のような共存マネジャの一部として実現されうる。さまざまなモジュール1012−1016およびその他のモジュールが、本明細書に記載された態様を実施するように構成されうる。
LTE送信フレームが、ブルートゥース受信パケットとオーバラップするのであれば、ブルートゥース受信パケットの間にLTEが送信しているのであれば、ブルートゥースに対する潜在的な干渉が生じうる。同様に、LTE受信フレームが、ブルートゥース送信パケットとオーバラップするのであれば、LTE受信フレームの間にブルートゥースがデータの送信を試みるのであれば、LTEに対する潜在的な干渉が生じうる。本開示の1つの態様では、スケジューリング・ルールのセットは、LTE時分割デュプレクス(TDD)構成に基づいて、LTEラジオとの干渉を低減するためのブルートゥース・ラジオの動作を指定しうる。本開示のこの態様では、スケジューリング・ルールは、ブルートゥース・ラジオが、スレーブ・モードまたはマスタ・モードで動作しているかに依存しうる。
ブルートゥース・デバイスは、干渉を低減するためにLTE TDDフレームと揃えるようにブルートゥース送信を調整するために、パケットのために非同期無接続(ACL)パケット長を選択しうる。TDD LTEでは、通信フレームは、アップリンク(UL)送信期間およびダウンリンク(DL)受信期間に分割され、アップリンク/ダウンリンク期間は繰り返す。さらに、アップリンク期間またはダウンリンク期間おのおのの時間は、特定のLTE TDD構成に依存する。例えば、LTE構成の周期は、5ミリ秒または10ミリ秒の何れかでありうる。ブルートゥース通信スロットは、625マイクロ秒の長さである。ブルートゥースがACLモードで動作している場合、ブルートゥース通信パケットは、1スロット長さ、3スロット長さ、または5スロット長さの何れかでありうる。本開示の1つの態様では、ブルートゥース送信をLTE TDDフレームとアライメントするために、ACLスロット長さは、これらの値の例にしたがって選択される。
本開示のさらなる態様では、パケット長さはまた、現在のラジオ周波数(RF)干渉条件に基づきうる。RF干渉条件は、LTEが何れかの特定のフレームの間に送信/受信するようにスケジュールされているか否か、または、ブルートゥースが干渉の無いチャネルで動作可能であるか否か、に少なくとも部分的に基づきうる。ブルートゥースはまた、LTE受信に対する潜在的な干渉が検出された状況において電力バックオフを実行し(すなわち、送信電力を低減し)、このスケジューリングが、電力バックオフと連携して修正されうる。
ブルートゥース挙動は、ブルートゥース・ラジオがマスタ・モードで動作しているか、またはスレーブ・モードで動作しているかに依存して管理されうる。さまざまな態様では、マスタとして動作する場合、ブルートゥース挙動は、図11−13を参照して以下に記載されたように構成されうる。他の態様では、スレーブとして動作する場合、ブルートゥース挙動は、図14−16を参照して以下に記載されたように構成されうる。これら挙動のさまざまな構成は、「ルール」として記載されうる。本明細書に記載されるように、さまざまなマスタ・ルールおよびスレーブ・ルールは、ここでは集合的に「トラフィック・スケジューリング・ルール」と称されうる。本明細書で使用されるように、用語「ルール」は、本開示の態様にしたがって通信ラジオの挙動を管理するための内部ガイドラインを指す。
(ブルートゥース・マスタ・ルール)
図11は、本開示の1つの態様にしたがうマルチ・ラジオ共存管理のためのLTEフレーム1120とブルートゥース・スロット1110とのアライメントを例示するブロック図1100を示す。図11に示されるように、マルチ・ラジオUEは、マスタ・デバイスとして動作するブルートゥース・ラジオとLTEラジオとを含む。代表的に、CLKN1102は、ブルートゥース本来のクロックであり、ビット3:1であるCLKN1102が、スロット・カウントを例示するために示されている。この構成では、CLKN1102は、半スロット・クロックである。ブルートゥース通信では、ブルートゥース・マスタ・デバイスは、偶数スロットにおいて送信し、スレーブ・デバイスは、奇数スロットにおいて送信する。この構成では、ブルートゥース・マスタは、マスタ送信スロット1112の間にデータを送信し、スレーブ送信スロット1114の間にデータを受信する。同様に、ブルートゥース・スレーブ・デバイスは、スレーブ送信スロット1114の間にデータを送信し、マスタ送信スロット1112の間にデータを受信する。
ブルートゥース・マスタ挙動を設定する1つのルールは、ブルートゥース・マスタ送信スロット1112とブルートゥース・スレーブ送信スロット1114との間の境界1116を、LTE送信(UL)サブフレーム1122とLTE受信(DL)サブフレーム1124との間の遷移1126に揃える。図11に図示されるように、ブルートゥース・マスタ送信スロット“0”1112は、LTE送信アップリンク(UL)サブフレーム1122の終端に揃えられる。ブルートゥース・クロック1102が、スレーブ送信スロット“1”1114に移行すると、遷移1126によって示されるように、LTEは、受信ダウンリンク(DL)サブフレーム1124の先頭に移行する。したがって、ブルートゥース・マスタ送信スロット1112とスレーブ送信スロット1114との間の境界1116は、LTE送信サブフレーム1122からLTE受信サブフレーム1124への遷移1126に揃えられる。ブルートゥース・マスタ・デバイスのためのブルートゥース挙動の構成のこの例は、フレーム・アライメントと称される。ここで、LTEフレーム1120の遷移1126は、ブルートゥース・スロット1110の境界1116と揃っている。このようなフレーム・アラインメントは、ブルートゥース通信および/またはLTE通信の任意の適切な手段によって達成されうる。このフレーム・アラインメント・ガイドラインは、本明細書では、「マスタ・ルール1m」と称されうる。
別の態様では、ブルートゥース・マスタは、次のブルートゥース・スレーブ送信スロットの先頭が、LTEダウンリンク・サブフレームにある場合、または、未使用のLTEアップリンク・サブフレームにある場合、LTEアップリンクの間に送信することを許可されうる。このガイドラインは、本明細書では、「マスタ・ルール2m(a)」と称されうる。この態様は、図12に例示される。
図12は、本開示の1つの態様にしたがう、ブルートゥース送信のスロット1210のLTE TDDフレーム1220とのアライメントを例示する装置1200のブロック図である。図12に図示されるように、ブルートゥース・マスタ送信スロット1212からスレーブ送信スロット1214への遷移1216は、LTE送信サブフレーム1222からLTE受信サブフレーム1224への遷移1226と揃えられる。マスタ・ルール2m(a)によれば、図12に例示されるように、(「M」ブロックによって示される)代表的なマスタ送信スロット1232は、(「S」ブロックによって示される)次のスレーブ送信スロットの先頭が、(a1)LTEダウンリンク・サブフレーム1224にある(態様1230か、または(a2)LTEアップリンク・サブフレーム1222がLTEによって使用されていない場合に、LTEアップリンク・サブフレーム1222にある(すなわち、LTEがその特定のアップリンク・サブフレームで送信していない−態様1240)かの何れかであれば、LTEアップリンク・サブフレーム1222の間、使用可能である。図12に例示され、以下に記載されるように、潜在的に干渉しないチャネルを用いたブルートゥース送信または受信は、「マスタ・ルール2m(a1)」(態様1230)および「マスタ・ルール2m(a2)」(態様1240)と称されるマスタ・ルール2mの2つのサブセットにしたがって実行されうる。
態様1230の第1の例では、マスタ送信ブロックM 1232は、LTEアップリンク・サブフレーム1222の間に、ブルートゥース・スロット0 1212において生じ、スレーブ送信ブロックS 1234は、LTEダウンリンク・サブフレーム1224の間に、ブルートゥース・スロット1 1214において生じる。態様1230の下における第2の例では、マスタ送信ブロックM 1236は、LTEアップリンク・サブフレーム1222の間に、ブルートゥース・スロット6から0(1211から1212)で生じ、スレーブ送信ブロックS 1238は、LTEダウンリンク・サブフレーム1224の間に、ブルートゥース・スロット1 1214において生じる。態様1240の下における例では、マスタ送信ブロックM 1242は、LTEダウンリンク・サブフレーム1222の間に、ブルートゥース・スロット6 1211において生じ、スレーブ送信ブロックS 1244は、未使用のLTEアップリンク・サブフレーム1222の間に、ブルートゥース・スロット7 1215において生じる。
図13は、本開示のさらなる態様にしたがって、LTE TDDサブフレーム1320とアライメントするためのブルートゥース送信1310間の調整を例示するブロック図1300である。ある場合には、ブルートゥース・マスタ・デバイスの電力バックオフ、ラジオ周波数(RF)条件、またはチャネル条件によって、ブルートゥース送信のために利用可能でありうる。電力バックオフによって、ブルートゥース・マスタは、LTE受信への干渉を引き起こすことなくすべてのチャネルで送信できるようになりうる。電力バックオフによってブルートゥース送信のためにすべてのチャネルが利用可能であるものの、どのチャネルもブルートゥース受信のために利用可能ではないという送信または受信のためのこのガイドラインは、本明細書では「マスタ・ルール2m(b)」と称されうる。図13に例示され、以下に記載されるように、ブルートゥース送信または受信は、「マスタ・ルール2m(b1)」(態様1350)および「マスタ・ルール2m(b2)」(態様1360)と称されるマスタ・ルール2m(b)の2つのサブセットにしたがって実行されうる。
図13は、本開示にしたがう態様1350および態様1360の例を例示する。態様1350(マスタ・ルール2m(b1))は、LTEサブフレーム1320の境界1326と、ブルートゥース・スロット1312,1314間の境界とのフレーム・アライメントを利用する。この例では、ブルートゥース・マスタ送信ブロックは、「M」ブロックによって示され、スレーブ送信ブロックは、「S」ブロックによって示される。図13に図示されるように、「M」ブロック1332/1336によって示されているマスタ送信スロットは、それぞれ「S]ブロック1334/1338によって示される次のスレーブ送信スロットの先頭が、(b1)LTEダウンリンク・サブフレーム1342にある(態様1350)か、または(b2)LTEアップリンク・サブフレームが未使用である場合にLTEアップリンク・サブフレームにある(態様1360)かの何れかであれば、使用可能である。
態様1350の下の最初の2つの例は、図12に図示される態様1230の最初の2つの例(マスタ・ルール2m(a1))に類似している。態様1350の第3の例では、マスタ送信ブロックM 1351は、LTEアップリンク・サブフレーム1322とLTEダウンリンク・サブフレーム1324との両方の間において、ブルートゥース・スロット0から2(1312から1313)で生じ、スレーブ送信ブロックS 1352は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット3 1315において生じる。態様1350の第4の例では、マスタ送信ブロックM 1353は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット2 1313で生じ、スレーブ送信ブロックS 1354は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット3 1315で生じる。態様1350の第5の例では、マスタ送信ブロックM 1355は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット2 1313で生じ、スレーブ送信ブロックS 1356は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット3−5 1315−1318で生じる。態様1350の第6の例では、マスタ送信ブロックM 1357は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット4 1317で生じ、スレーブ送信ブロックS 1358は、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット5 1318で生じる。
図13はまた、本開示の1つの態様にしたがう態様1360(マスタ・ルール2m(b2))の例を例示する。態様1360の下の第1の例では、LTEアップリンク・サブフレーム1322は使用されていないので、マスタ送信ブロックM 1362が、LTEアップリンク・サブフレーム1322の間、ブルートゥース・スロット6 1311において生じ、スレーブ送信ブロックS 1364が、LTEアップリンク・サブフレーム1322の間、ブルートゥース・スロット7 1316で生じる。態様1360の下の第2の例では、マスタ送信ブロックM 1366が、LTEダウンリンク・サブフレーム1324の間、ブルートゥース・スロット4 1317で生じ、スレーブ送信ブロックS 1368が、LTEダウンリンク・サブフレーム1324およびLTEアップリンク・サブフレーム1328の間、ブルートゥース・スロット5−7(1318−1319)で生じる。なぜなら、LTEアップリンク・サブフレーム1328が使用されていないからである。
ある場合には、ブルートゥース送信または受信のために、すべてのチャネルが利用可能でありうる。これらの場合では、パケット・スケジューリング制限は適用されない(例えば、ACLスロット長さ選択はない)。この構成は、「マスタ・ルール2m(c)」と称されうる。別の場合には、一定のチャネルが、ブルートゥース送信または受信のために使用可能である。チャネルがブルートゥース送信と受信との両方に使用可能である場合、すべてのチャネル態様のマスタ・ルール2m(c)が適用される。ブルートゥース送信または受信の何れかについてチャネルが使用可能ではないのであれば、態様1230(マスタ・ルール2m(a1))または1240(マスタ・ルール2m(a2))が適用される。ここでは、マスタ・スロットは、次のスレーブ送信スロットが、LTEダウンリンクにあるか、または、未使用のLTEアップリンク・サブフレームにある場合にのみLTEアップリンクの間、使用可能である。受信周波数のみが使用可能ではない場合、態様1350(マスタ・ルール2m(b1))または1360(マスタ・ルール2m(b2))が適用される。ここでは、電力バックオフによって、ブルートゥース・マスタは、LTE受信に対する干渉を引き起こすことなく、すべてのチャネルで送信することが可能となりうる。共存マネジャ(例えば、図6のCxM640)が、チャネルを事前に決定することができない場合、態様1230または態様1240が、デフォルトとして使用されうる。これらのバリエーションは、本明細書では、集合的にマスタ・ルール2m(d)と称されうる。
本開示のさらなる態様では、ブルートゥース・マスタ・デバイスは、低デューティ・サイクル通信のために、スニフ・アンカ・ポイントの間、スレーブ・デバイスとの通信を開始しうる。本開示のこの態様では、LTEアップリンク・サブフレームが使用されていると仮定して、スニフ・アンカ・ポイントが選択される(例えば、LTEアップリンク−ダウンリンク遷移の直前に、マスタ送信スロットのためのスニフ・アンカ・ポイントをスケジュールする)。
例えば、アドバンスト・オーディオ配信プロファイル(A2DP)(オーディオをストリーミングするために使用されるブルートゥースACLモード)のようなブルートゥース動作の場合、ブルートゥース・マスタ・デバイスの動作は、LTE TDD構成に基づきうる。表1は、本開示の1つの態様にしたがって、特定のLTE構成中に使用されうるルールをリストしている。
表1に示されるように、LTE TDD構成2乃至5のように、LTEアップリンク機会が制限される場合、LTEアップリンクとの干渉を回避するためにマスタ・ルール2m(a)が使用されない場合がありうる。さらに、ブルートゥース(BT)電力バックオフは、所望のブルートゥース動作を維持しながら、ブルートゥース送信とLTE受信との間の干渉を低減するために使用されうる。
(ブルートゥース・スレーブ・ルール)
デバイスがブルートゥース・スレーブ・モードで動作しているのであれば、フレームは、デバイスがブルートゥース・マスタ・モードで動作して場合とは別の方法でアライメントされうる(図11参照)。図14は、本開示の態様にしたがって、マルチ・ラジオ共存管理のため、LTEフレーム1420とブルートゥース・スロット1410との間のアライメントを例示するブロック図1400である。図14に図示されるように、スレーブ・ルール1Sは、ブルートゥース・マスタ送信スロット1412とブルートゥース・スレーブ送信スロット1414との間の遷移1416を、LTE受信(ダウンリンク(DL))サブフレーム1422とLTE送信(アップリンク(UL))サブフレーム1424との間の遷移1426に揃える。図14に図示されているように、ブルートゥース・マスタ送信スロット「0」1412は、LTE受信ダウンリンク(DL)サブフレーム1422の終端に揃えられる。ブルートゥース・クロック1402は、スレーブ送信スロット「1」1414に移行し、LTEは、送信アップリンク(UL)サブフレーム1424の先頭に移行する。したがって、ブルートゥース・マスタ送信スロット1412からスレーブ送信スロット1414への遷移1416は、LTEダウンリンク・サブフレーム(受信)1422からLTEアップリンク・サブフレーム(送信)1424への遷移1426に揃えられる。
本開示の1つの動作構成によれば、送信または受信のためにブルートゥースによって使用可能であるチャネルが潜在的に存在しないのであれば、ブルートゥース・スレーブは、送信されるACLパケットの長さを制限し、これらのパケットが、LTEダウンリンク・サブフレームの先頭とクロスしないことが保証される。この構成は「スレーブ・ルール2s(a)」と称されうる。図15は、本開示の1つの態様にしたがうスレーブ・ルール2s(a)の例を例示する。スレーブ・ルール2s(a)(態様1570)は、LTEフレーム1520の境界1526と、ブルートゥース・スロット1510(例えば、スロット1512,1514)の境界1516との間のフレーム・アライメントを利用する。この例では、ブルートゥース・マスタ送信ブロックは、「M」ブロックによって示され、ブルートゥース・スレーブ送信ブロックは、「S」ブロックによって示される。図15に図示されるように、マルチ・ラジオUEは、スレーブ・モードで動作するブルートゥース・ラジオとLTEラジオとを含む。したがって、ブルートゥース・スレーブ・デバイスは、スレーブ送信スロット1514の間、データを送信し、マスタ送信スロット1512の間、データを受信する。
図15に図示されるように、潜在的に干渉しないチャネルがブルートゥース送信または受信のために利用可能ではない場合、送信パケットがLTE DLサブ・フレーム1524の先頭への遷移1504とクロスしないことを保証するために、スレーブは、送信されるパケット(例えば、非同期接続型論理伝送(ACL)パケット)の長さを、予め定められたスロット長さに制限する。代表的に、スレーブ・ルール2s(a)1570の例は、本開示の1つの態様にしたがう送信パケットのスロット長さの選択のために図示されている。第1の例では、マスタ送信ブロックM 1532は、LTEダウンリンク・サブフレーム1522の間に、ブルートゥース・スロット0 1512で生じ、スレーブ送信ブロックS 1534は、LTEアップリンク・サブフレーム1524の間に、ブルートゥース・スロット1 1514で生じる。第2の例では、マスタ送信ブロックM 1536は、LTEダウンリンク・サブフレーム1522の間、ブルートゥース・スロット0 1512において生じ、スレーブ送信ブロックS 1538は、LTEアップリンク・サブフレーム1524の間、ブルートゥース・スロット1−3 1514−1518において生じる。
図15に図示される構成では、スレーブ送信パケットのスロット長さは、LTEダウンリンク・サブフレーム1524の先頭への遷移1504とクロスすることを避けるように選択される。例えば、スレーブ送信パケット1538のスロット長さは、(例えば、スロット長さが3である)LTEダウンリンク・サブフレーム1524への遷移1504とクロスすることを避けるように選択される。第3の例では、マスタ送信ブロックM 1572は、LTEダウンリンク・サブフレーム1522の間、ブルートゥース・スロット6−0 1511−1512で生じ、スレーブ送信ブロックS 1574は、LTEダウンリンク・サブフレーム1522の間、ブルートゥース・スロット1 1514で生じる。第4の例では、マスタ送信ブロックM 1578は、LTEダウンリンク・サブフレーム1522の間、ブルートゥース・スロット6−0 1511−1512で生じ、スレーブ送信ブロックS 1578は、LTEアップリンク・サブフレーム1524の間、ブルートゥース・スロット1−3 1514−1518で生じる。
ある場合には、ブルートゥース・マスタ・デバイスの電力バックオフ、ラジオ周波数(RF)条件、またはチャネル条件によって、ブルートゥース送信のために利用可能でありうる。すべてのチャネルが、潜在的な干渉を引き起こすことなく、送信のためにブルートゥースによって使用可能であるが、潜在的な干渉なしで、ブルートゥース受信のために使用可能であるチャネルがないのであれば、スレーブは、次のマスタ送信スロットが、(b1)LTEダウンリンク・サブフレームにあるか、または、(b2)次の未使用のLTEアップリンク・サブフレームにあるように、(1,3,または5スロットから)パケット長さを選択するものとする。パケット長さは、ペイロードと独立して選択されうる。この構成は、「スレーブ・ルール2s(b)」と称されうる。
図16Aに例示され、以下に記載されるように、ブルートゥース送信または受信は、「スレーブ・ルール2s(b1)」(態様1680)および「スレーブ・ルール2s(b2)」(態様1690)と称されるスレーブ・ルール2s(b)の2つのサブセットにしたがって実行されうる。スレーブ・ルール2(b1),2(b2)は、フレーム・アラインメントなしで使用されうる。
図16Aは、本開示の1つの態様にしたがう送信パケット・スロット長さのブルートゥース・スレーブ・デバイス選択のためのスレーブ・ルール2s(b1)1680およびスレーブ・ルール2s(b2)1690の例を例示するブロック図1600である。例示されるように、ブルートゥース・スレーブは、次のマスタ送信スロットが、(b1)LTEダウンリンク・サブフレームにある(スレーブ・ルール2s(b1)1680)か、または(b2)LTEアップリンク・サブフレームが、LTEによって使用されていない場合、LTEアップリンク・サブフレームにある(スレーブ・ルール2s(b2)1690)かの何れかであるように、パケット長さ(例えば、1,3,または5スロット)を選択する。
第1の例では、マスタ送信ブロックM 1682は、LTEダウンリンク(DL)サブ・サブフレーム1622の間、ブルートゥース・スロット7 1611で生じ、スレーブ送信ブロックS 1684は、LTEダウンリンク・サブフレーム1622、LTEアップリンク・サブフレーム1624、およびLTEダウンリンク・サブフレーム1628の間、ブルートゥース・スロット0−4 1612−1614で生じる。この例では、次のマスタ送信ブロックがLTEダウンリンク・サブフレーム1628の間に生じるように、5であるスロット長さが選択される。第2の例では、マスタ送信ブロックM 1686は、LTEダウンリンク・サブフレーム1628の間、ブルートゥース・スロット5 1615で生じ、スレーブ送信ブロックS 1688は、LTEダウンリンク・サブフレーム1628の間、ブルートゥース・スロット6 1616で生じる。スレーブ・ルール2s(b2)1690の下における第3の例では、マスタ送信ブロックM 1692は、LTEダウンリンク・サブフレーム1628の間、ブルートゥース・スロット5で生じ、スレーブ送信ブロックS 1688は、LTEダウンリンク・サブフレーム1628の間、ブルートゥース・スロット6−0 1616−1618で生じる。この例では、次のマスタ送信スロットが、未使用のLTEアップリンク・サブフレーム1629内にあるように選択される。
ある場合には、ブルートゥース送信または受信のために、すべてのチャネルが利用可能でありうる。これらの場合、パケット・スケジューリング制限は適用されない。このスレーブ・ルールは「スレーブ・ルール2(c)」と称されうる。
遠隔のマスタ・デバイスから送信されたポール・メッセージに対する受信後、ポール・メッセージに対して応答することが所望される。なぜなら、応答しないと、遠隔デバイスが、受信先のスレーブ・モバイル・デバイスから送信されるべきさらなるデータは無いと結論付けるようになりうるからである。ポール・メッセージに応答した場合、ブルートゥース・スケジューラは、ポール・メッセージの内容、第2のRAT(例えば、LTE)の構成、および、ポール・メッセージに対する応答が受信される可能性を改善する要求に基づいて、パケット長さを選択しうる。スレーブ・ルール2s(d)は、ポール・メッセージに応答した場合にモバイル・デバイスが使用しうる構成を記載している。
図16Bに例示され以下に記載されているように、ブルートゥース・ポール応答は、「スレーブ・ルール2s(d1)」、「スレーブ・ルール2s(d2)」、および「スレーブ・ルール2s(d3)」と称されるスレーブ・ルール2s(d)の3つのサブセットにしたがって実行されうる。スレーブ・ルール2s(d1)によれば、ポールが受信され、ポールがACKを含んでおり、ブルートゥース・スレーブが、送信するデータを有しているのであれば、1パケット、3パケット、または5パケットのうちの最長になるように新たなパケット長さが選択されうる。これによって、次のブルートゥース受信通信は、(例えば、LTEダウンリンク・サブフレームまたは未使用のLTEアップリンク・サブフレームのような)所望のLTEサブフレームとなる。このルールのこの部分は、2(b)と同じである。さらに、その後の受信通信が、(例えば、LTE構成0,3,または6のような)所望のLTEサブフレーム内にあるようなパケット長さが無い場合、5スロットのブルートゥース・パケット長さが選択されうる。そのような状況では、5スロット・パケットは、追加の干渉となりうるか、喪失されたACKによるパケットの再送信となりうる。しかしながら、LTE構成3,6の場合、なされるべき再送信のために次の5スロットの機会がある。これによって、図16Dに図示されるように、所望のLTEサブフレームの間にACKが受信されるようになる。その後のACKは、都合よく受信されうる。
スレーブ・ルール2s(d2)によれば、ポールが受信され、ポールがNACKを含んでおり、前の試行において明示的なNACKを受信した前の送信パケットにポールが直ちに続くのであれば、スレーブ・ルール2s(d1)と同じパケット長さを選択するために、同じ手順が適用されうる。したがって、遠隔のマスタ・デバイスが前の送信パケットを使用していないので、ローカルなスレーブ・デバイスは、データを再パッケージしうる。
スレーブ・ルール2s(d3)によれば、ポールが受信され、ポールがNACKを含むものの、前の送信パケットに直ちに続かないのであれば、前の送信パケットは、同じパケット長さで再送信されうる。
図16Bに図示されるように、パケット長さが、1スロットと5スロットとを交互し、LTEが構成1である場合、スレーブ・ルール2s(d1)を実施することによって、(ブルートゥース・タイムラインにおいて「P」によって示される)ポール・メッセージは、LTEフレームとブルートゥース・スロットとの間の相対的なすべてのスロットについて、LTEダウンリンク・サブフレームの間に入るようになる。なぜなら、ブルートゥース・スロットが右に移動し、5スロット・パケットのポールが、LTE干渉を見ると、代わりに、前のポール機会が、5スロット・パケットを送信するために使用され、(そして、その前のポール機会が、1スロット・パケットを送信するために使用されうる)からである。図16Cは、LTE構成2のための同様なタイムラインを示す。図16Dは、LTE構成3のための同様なタイムラインを示す。ここで、「X」を用いて印されたブルートゥース・スロットは、干渉を経験しうる。(例えば、LTE構成0のように)ACKが受信されることをスレーブ・ルール2s(d)が許可しない状況にブルートゥース・スケジューラが遭遇すると、ブルートゥース・ロール・スイッチまたはLTE電力バックオフまたはLTE周波数間ハンドオーバが実施されうる。
例えば、アドバンスト・オーディオ配信プロファイル(A2DP)(オーディオをストリームするために使用されるブルートゥースACL)のようなあるブルートゥース動作の場合、ブルートゥース(BT)スレーブ・デバイスの動作は、LTE TDD構成に基づきうる。表2は、特定のLTE構成中にブルートゥース・スレーブ・デバイスを設定するために使用されうるルールをリストする。
表2に示されるように、LTE TDD構成0乃至6の場合、所望のブルートゥース動作を維持しながら、ブルートゥース送信とLTE受信との間の干渉を低減するためにブルートゥース(BT)電力バックオフが使用されうる。
図17に図示されるように、共存マネジャは、本開示の1つの態様における方法1700にしたがって、LTE共存のためのブルートゥース・パケット・スケジューリング・ルールを決定しうる。ブロック1702に図示されるように、共存マネジャは、第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定しうる。ブロック1704に図示されるように、共存マネジャは、第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールしうる。1つの態様では、トラフィック・スケジューリング・ルールは、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択される。
図18は、共存メッセージング・システム1814を適用する装置1800のハードウェア実装の例を例示する図解である。共存メッセージング・システム1814は、一般にバス1824によって表されるバス・アーキテクチャを用いて実現されうる。バス1824は、全体的な設計制約および共存メッセージング・システム1814の特定のアプリケーションに依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バス1824は、プロセッサ1826、判定モジュール1802、スケジューリング・モジュール1804、およびコンピュータ読取可能な媒体1828によって表される1または複数のプロセッサおよび/またはハードウェア・モジュールを含むさまざまな回路をともにリンクする。バス1824はさらに、例えば、タイミング・ソース、周辺機器、電圧制御装置、および電力管理回路のようなその他さまざまな回路を接続しうる。これらは、当該技術分野で良く知られているので、さらなる説明はしない。
装置は、トランシーバ1822に接続された共存メッセージング・システム1814を含む。トランシーバ1822は、1または複数のアンテナ1820に接続されうる。トランシーバ1822は、送信媒体を介してその他さまざまな装置と通信するための手段を提供する。共存メッセージング・システム1814は、コンピュータ読取可能な媒体1828に接続されたプロセッサ1826を含む。プロセッサ1826は、コンピュータ読取可能な媒体1828に格納されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1826によって実行された場合、共存メッセージング・システム1814に対して、特定の装置のために、前述されたさまざまな機能を実行させる。コンピュータ読取可能な媒体1828はまた、ソフトウェアが実行されている場合に、プロセッサ1826によって操作されるデータを格納するためにも使用されうる。共存メッセージング・システム1814はさらに、セルラ通信のために使用されるセルラ送信周波数帯域およびセルラ受信周波数帯域を決定するための決定モジュール1802を含む。
共存メッセージング・システム1814は、第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定するための決定モジュール1802を含む。共存メッセージング・システム1814はさらに、第2のラジオ・アクセス技術の通信をアライメントするように第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジューリングするためのスケジューリング・モジュール1804を含む。決定モジュール1802およびスケジューリング・モジュール1804は、コンピュータ読取可能な媒体1828に常駐し/格納され、プロセッサ1826において動作するソフトウェア・モジュール、プロセッサ1826に接続された1または複数のハードウェア・モジュール、またはこれらのある組み合わせでありうる。共存メッセージング・システム1814は、UE250の構成要素であることができ、メモリ272および/またはプロセッサ270を含みうる。
本開示の1つの態様では、通信をスケジューリングすることによって、第2のRAT(ラジオ・アクセス技術)のアップリンク通信が生じた場合には第1のRATのアップリンク通信が生じ、第2のRATの通信が生じた場合には第1のRATのダウンリンク通信が生じることが保証される。1つの構成では、通信のスケジューリングは、第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、利用可能な通信リソースとに基づいて選択されるトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって実行される。
1つの構成では、無線通信のための装置1800は、決定する手段と、スケジューリングする手段とを含んでいる。この手段は、決定する手段によって記述された機能を実行するように構成された装置1800の、決定モジュール1802、スケジューリング・モジュール1804、チャネル・モニタリング・モジュール1012、フレーム・アライメント・モジュール1014、パケット・スケジューリング・モジュール1016、共存マネジャ640、および/または、共存メッセージング・システム1814でありうる。前述したように、決定する手段はまた、アンテナ252、受信機254、受信データ・プロセッサ260、プロセッサ270、および/または、メモリ272をも含みうる。スケジューリングする手段はさらに、アンテナ252、受信機254、送信データ・プロセッサ238、プロセッサ270、および/または、メモリ272を含みうる。別の態様では、前述された手段は、前述された手段によって記載された機能を実行するように構成された任意のモジュールまたは任意の装置でありうる。
この例は、LTEシステムで実現されうる態様を記載している。しかしながら、本開示の範囲はそのように限定されない。さまざまな態様は、限定される訳ではないが、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、およびOFDMAシステムを含む任意のさまざまな通信プロトコルを適用するもののような、その他の通信システムとの使用のために適応されうる。
開示された処理におけるステップの具体的な順序または階層は、典型的なアプローチの例であることが理解される。設計選択に基づいて、これら処理におけるステップの具体的な順序または階層は、本開示のスコープ内であることを保ちながら、再構成されうることが理解される。同伴する方法請求項は、さまざまなステップの要素を、サンプル順で示しており、示された具体的な順序または階層に限定されないことが意味される。
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、前述した説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
当業者であればさらに、本明細書で開示された態様に関連して記載された例示的なさまざまな論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子的なハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれら両方の組み合わせとして実現されることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、これらの機能の観点から一般的に記載された。これら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定の用途およびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定の用途のおのおのに応じて変化する方式で、前述した機能を実現しうる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示された態様に関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または前述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステート・マシンでありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
本明細書で開示された態様に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、または、これらの組み合わせによって具体化される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、この記憶媒体から情報を読み取ったり、この記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサに接続される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
開示された態様の前述された説明は、いかなる当業者であっても、本開示を製造または使用できるように適用される。これらの態様へのさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴と一致した最も広い範囲に相当することが意図されている。
なお、以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[発明1]
無線通信のための方法であって、
第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定することと、
前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、前記利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、前記第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールすることと、を備える方法。
[発明2]
前記利用可能な通信リソースを決定することはさらに、
前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減して、利用可能な通信リソースの数を増やすために、前記第1のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節することを備える、発明1に記載の方法。
[発明3]
前記利用可能な通信リソースを決定することはさらに、
前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減して、利用可能な通信リソースの数を増やすために、前記第2のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節することを備える、発明1に記載の方法。
[発明4]
前記通信をスケジュールすることは、
次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットの先頭が、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームにおいて生じる場合、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームの間に、前記第1のラジオ・アクセス技術のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することを備える、発明1に記載の方法。
[発明5]
前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームが未使用である場合、次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットが、前記アップリンク・サブフレームで生じる場合、前記第1のラジオ・アクセス技術のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することをさらに備える、発明1に記載の方法。
[発明6]
前記第1のラジオ・アクセス技術の次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することをさらに備える、発明1に記載の方法。
[発明7]
前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームが未使用である場合、前記第1のラジオ・アクセス技術の次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記アップリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することをさらに備える、発明1に記載の方法。
[発明8]
前記通信をスケジュールすることは、
送信パケットの先頭スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することを備える、発明1に記載の方法。
[発明9]
前記利用可能な通信リソースを決定することはさらに、
前記第1のラジオ・アクセス技術の送信電力を、しきい送信電力と比較することと、
前記送信電力が前記しきい送信電力未満である場合、前記第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースの数を増やすことと、を備える発明1に記載の方法。
[発明10]
前記通信をスケジュールすることは、
前の送信のアクノレッジメント・ステータスに基づいて送信パケット長さを選択することを備える、発明1に記載の方法。
[発明11]
前記第2のラジオ・アクセス技術の利用可能な通信リソースは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)時分割デュプレクス(TDD)サブフレーム/スロットであり、前記第1のラジオ・アクセス技術の利用可能な通信リソースは、ブルートゥース・スロットである、発明1に記載の方法。
[発明12]
無線通信ネットワークにおける動作のために構成された装置であって、
メモリと、
前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定し、
前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、前記利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、前記第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールするように構成された、装置。
[発明13]
前記プロセッサはさらに、前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減して、利用可能な通信リソースの数を増やすために、前記第1のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節するように構成された、発明12に記載の装置。
[発明14]
前記プロセッサはさらに、前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減して、利用可能な通信リソースの数を増やすために、前記第2のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節することによって、前記利用可能な通信リソースを決定するように構成された、発明12に記載の装置。
[発明15]
前記プロセッサはさらに、次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットの先頭が、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームにおいて生じる場合、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームの間に、前記第1のラジオ・アクセス技術のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することによってスケジュールするように構成された、発明12に記載の装置。
[発明16]
前記プロセッサはさらに、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームが未使用である場合、次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットが、前記アップリンク・サブフレームで生じる場合、前記第1のラジオ・アクセス技術のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信するように構成された、発明12に記載の装置。
[発明17]
前記プロセッサはさらに、前の送信のアクノレッジメント・ステータスに基づいて送信パケット長さを選択することによってスケジュールするように構成された、発明12に記載の装置。
[発明18]
前記プロセッサはさらに、前記第1のラジオ・アクセス技術の次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択するように構成された、発明12に記載の装置。
[発明19]
前記プロセッサはさらに、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームが未使用である場合、前記第1のラジオ・アクセス技術の次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記アップリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択するように構成された、発明12に記載の装置。
[発明20]
前記プロセッサはさらに、送信パケットの先頭スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームへ揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することによって、前記通信をスケジュールするように構成された、発明12に記載の装置。
[発明21]
前記プロセッサはさらに、
前記第1のラジオ・アクセス技術の送信電力を、しきい送信電力と比較し、
前記送信電力が前記しきい送信電力未満である場合、前記第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースの数を増やすように構成された、発明12に記載の装置。
[発明22]
前記第2のラジオ・アクセス技術の利用可能な通信リソースは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)時分割デュプレクス(TDD)サブフレーム/スロットであり、前記第1のラジオ・アクセス技術の利用可能な通信リソースは、ブルートゥース・スロットである、発明12に記載の装置。
[発明23]
無線通信のために構成されたコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ・プログラム製品は、記録された非一時的なプログラム・コードを有するコンピュータ読取可能な媒体を備え、
前記プログラム・コードは、
第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定するためのプログラム・コードと、
前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、前記利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、前記第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールするためのプログラム・コードとを備える、コンピュータ・プログラム製品。
[発明24]
無線通信システムにおいて動作可能な装置であって、
第2のラジオ・アクセス技術のタイミング構成にしたがって、第1のラジオ・アクセス技術のために利用可能な通信リソースを決定する手段と、
前記第1のラジオ・アクセス技術と第2のラジオ・アクセス技術との間の現在のラジオ周波数干渉条件と、前記利用可能な通信リソースとに基づいて選択されたトラフィック・スケジューリング・ルールにしたがって、前記第1のラジオ・アクセス技術の通信をスケジュールする手段と、を備える装置。

Claims (24)

  1. 無線通信のための方法であって、
    第1のラジオ・アクセス技術のマスタとスレーブとの間の通信を管理するためのクロックを動作することと、
    前記クロックと、第2のラジオ・アクセス技術のためのタイミング構成とに少なくとも部分的に基づき、前記第2のラジオ・アクセス技術の通信に対する前記第1のラジオ・アクセス技術の第2の通信タイム・スロットの位置を決定することと、ここで、
    前記第2の通信タイム・スロットは、第1の通信タイム・スロットの後の、前記第1のラジオ・アクセス技術の次の通信タイム・スロットであり、前記第2の通信タイム・スロットは、前記第1の通信タイム・スロットに基づいてスケジュールされ、
    前記タイミング構成は、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームとダウンリンク・サブフレームとのタイミングを示す、
    前記決定された位置に少なくとも部分的に基づき、前記第2の通信タイム・スロット内の前記第1のラジオ・アクセス技術と、前記第2のラジオ・アクセス技術との間の通信における潜在的な干渉を決定することと、
    前記第2の通信タイム・スロットの前記決定された位置における前記決定された潜在的な干渉に基づき、前記第1の通信タイム・スロット内の第1の通信をスケジュールすることと、を備える方法。
  2. 前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減するために、前記第1のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減するために、前記第2のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節することを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の通信タイム・スロットは、マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットに続く次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記第1の通信タイム・スロット内の前記第1の通信をスケジュールすることは、前記次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットの先頭が、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームにおいて生じる場合、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームの間に、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することを備える、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1の通信タイム・スロットは、マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットに続く次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記第1の通信タイム・スロット内の前記第1の通信をスケジュールすることは、アップリンク・サブフレームが未使用である場合、前記次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットが、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームで生じる場合、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することを備える、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1の通信タイム・スロットは、スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記第1の通信は、スレーブ・トゥ・マスタ送信であり、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットに続く次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記第2の通信タイム・スロットの位置を決定することは、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記スレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することを備える、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1の通信タイム・スロットは、スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記第1の通信は、スレーブ・トゥ・マスタ送信であり、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットに続く次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記第2の通信タイム・スロットの位置を決定することは、アップリンク・サブフレームが未使用である場合、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術の前記アップリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記スレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することを備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第2の通信タイム・スロットの位置を決定することは、
    送信パケットの先頭スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することを備える、請求項1に記載の方法。
  9. 電力バックオフと連携して前記第1の通信タイム・スロット内の前記スケジュールされた第1の通信を修正することをさらに備える請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1の通信をスケジュールすることは、
    前の送信のアクノレッジメント・ステータスに基づいて前記第1の通信の送信パケット長さを選択することを備える、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第2のラジオ・アクセス技術の前記アップリンク・サブフレーム及び前記ダウンリンク・サブフレームは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)時分割デュプレクス(TDD)サブフレームであり、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記第1の通信タイム・スロット及び前記第2の通信タイム・スロットは、ブルートゥース・スロットである、請求項1に記載の方法。
  12. 無線通信ネットワークにおける動作のために構成された装置であって、
    メモリと、
    前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    第1のラジオ・アクセス技術のマスタとスレーブとの間の通信を管理するためのクロックを動作し、
    前記クロックと、第2のラジオ・アクセス技術のためのタイミング構成とに少なくとも部分的に基づき、前記第2のラジオ・アクセス技術の通信に対する前記第1のラジオ・アクセス技術の第2の通信タイム・スロットの位置を決定し、ここで、
    前記第2の通信タイム・スロットは、第1の通信タイム・スロットの後の、前記第1のラジオ・アクセス技術の次の通信タイム・スロットであり、前記第2の通信タイム・スロットは、前記第1の通信タイム・スロットに基づいてスケジュールされ、
    前記タイミング構成は、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームとダウンリンク・サブフレームとのタイミングを示す、
    前記決定された位置に少なくとも部分的に基づき、前記第2の通信タイム・スロット内の前記第1のラジオ・アクセス技術と、前記第2のラジオ・アクセス技術との間の通信における潜在的な干渉を決定し、
    前記第2の通信タイム・スロットの前記決定された位置における前記決定された潜在的な干渉に基づき、前記第1の通信タイム・スロット内の第1の通信をスケジュールするように構成された、装置。
  13. 前記プロセッサはさらに、前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減するために、前記第1のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節するように構成された、請求項12に記載の装置。
  14. 前記プロセッサはさらに、前記第1のラジオ・アクセス技術と前記第2のラジオ・アクセス技術との間の干渉を低減するために、前記第2のラジオ・アクセス技術の送信電力を調節するように構成された、請求項12に記載の装置。
  15. 前記第1の通信タイム・スロットは、マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットに続く次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記プロセッサはさらに、前記次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットの先頭が、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームにおいて生じる場合、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームの間に、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することによって前記第1の通信をスケジュールするように構成された、請求項12に記載の装置。
  16. 前記第1の通信タイム・スロットは、マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットに続く次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記プロセッサはさらに、アップリンク・サブフレームが未使用である場合、前記次のスレーブ・トゥ・マスタ送信スロットが、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームで生じる場合、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記マスタ・トゥ・スレーブ送信スロットで送信することによって前記第1の通信をスケジュールするように構成された、請求項12に記載の装置。
  17. 前記プロセッサはさらに、前の送信のアクノレッジメント・ステータスに基づいて送信パケット長さを選択することによって前記第1の通信をスケジュールするように構成された、請求項12に記載の装置。
  18. 前記第1の通信タイム・スロットは、スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記第1の通信は、スレーブ・トゥ・マスタ送信であり、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットに続く次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記プロセッサはさらに、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のダウンリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記スレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することによって前記第2の通信タイム・スロットの位置を決定するように構成された、請求項12に記載の装置。
  19. 前記第1の通信タイム・スロットは、スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットを備え、
    前記第1の通信は、スレーブ・トゥ・マスタ送信であり、
    前記第2の通信タイム・スロットは、前記スレーブ・トゥ・マスタ送信スロットに続く次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを備え、
    前記プロセッサはさらに、アップリンク・サブフレームが未使用である場合、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記次のマスタ・トゥ・スレーブ送信スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術の前記アップリンク・サブフレームと揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記スレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することによって前記第2の通信タイム・スロットの位置を決定するように構成された、請求項12に記載の装置。
  20. 前記プロセッサはさらに、送信パケットの先頭スロットを、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームへ揃えるために、前記第1のラジオ・アクセス技術の少なくとも1つのスレーブ・トゥ・マスタ送信の送信パケット長さを選択することによって、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記通信をスケジュールするように構成された、請求項12に記載の装置。
  21. 前記プロセッサはさらに、
    電力バックオフと連携して前記第1の通信タイム・スロット内の前記スケジュールされた第1の通信を修正するように構成された、請求項12に記載の装置。
  22. 前記第2のラジオ・アクセス技術の前記アップリンク・サブフレーム及びダウンリンク・サブフレームは、ロング・ターム・イボリューション(LTE)時分割デュプレクス(TDD)サブフレームであり、前記第1のラジオ・アクセス技術の前記第1の通信タイム・スロット及び前記第2の通信タイム・スロットは、ブルートゥース・スロットである、請求項12に記載の装置。
  23. 無線通信のために構成されたコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータによって実行された場合、前記コンピュータに、
    第1のラジオ・アクセス技術のマスタとスレーブとの間の通信を管理するためのクロックを動作させ
    前記クロックと、第2のラジオ・アクセス技術のためのタイミング構成とに少なくとも部分的に基づき、前記第2のラジオ・アクセス技術の通信に対する前記第1のラジオ・アクセス技術の第2の通信タイム・スロットの位置を決定させ、ここで、
    前記第2の通信タイム・スロットは、第1の通信タイム・スロットの後の、前記第1のラジオ・アクセス技術の次の通信タイム・スロットであり、前記第2の通信タイム・スロットは、前記第1の通信タイム・スロットに基づいてスケジュールされ、
    前記タイミング構成は、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームとダウンリンク・サブフレームとのタイミングを示す、
    前記決定された位置に少なくとも部分的に基づき、前記第2の通信タイム・スロット内の前記第1のラジオ・アクセス技術と、前記第2のラジオ・アクセス技術との間の潜在的な干渉を決定させ
    前記第2の通信タイム・スロットの前記決定された位置における前記決定された潜在的な干渉に基づき、前記第1の通信タイム・スロット内の第1の通信をスケジュールさせるためのコドを備える、コンピュータ読取可能な記憶媒体
  24. 無線通信システムにおいて動作可能な装置であって、
    第1のラジオ・アクセス技術のマスタとスレーブとの間の通信を管理するためのクロックを動作する手段と、
    前記クロックと、第2のラジオ・アクセス技術のためのタイミング構成とに少なくとも部分的に基づき、前記第2のラジオ・アクセス技術の通信に対する前記第1のラジオ・アクセス技術の第2の通信タイム・スロットの位置を決定する手段と、ここで、
    前記第2の通信タイム・スロットは、第1の通信タイム・スロットの後の、前記第1のラジオ・アクセス技術の次の通信タイム・スロットであり、前記第2の通信タイム・スロットは、前記第1の通信タイム・スロットに基づいてスケジュールされ、
    前記タイミング構成は、前記第2のラジオ・アクセス技術のアップリンク・サブフレームとダウンリンク・サブフレームとのタイミングを示す、
    前記決定された位置に少なくとも部分的に基づき、前記第2の通信タイム・スロット内の前記第1のラジオ・アクセス技術と、前記第2のラジオ・アクセス技術との間の潜在的な干渉を決定する手段と、
    前記第2の通信タイム・スロットの前記決定された位置における前記決定された潜在的な干渉に基づき、前記第1の通信タイム・スロット内の第1の通信をスケジュールする手段と、を備える装置。
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