JP5887580B2 - 組電池モジュール構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電池が電池保持スペーサによってハウジング内に保持された組電池モジュールを、複数段に重ねて構成した組電池モジュール構造体に関する。
従来より、複数の電池を整列した状態で保持し、両端の電極部をバスバー等によって接続した組電池モジュールが使用されている。
例えば、特許文献1の組電池の冷却構造においては、遠心式ファンによって空気の吸引を行って、複数列に配列された電池モジュールを冷却している。そして、冷媒を導入する導入冷却通路に繋がる複数の冷媒供給通路と、遠心式ファンの吸入口を分割する複数の吸入領域との対応関係に工夫して、各冷媒供給通路に流れる冷媒流量の均一化を図っている。
また、例えば、特許文献2の電源装置においては、複数の電池を収納しているホルダーケースに、電池を冷却する空気を送風するダクトを湾曲形状にして設けている。ダクト内に複数の分割空気路を設ける際に、湾曲形状の、より外周側部分に位置する分割空気路ほど、空気の流速が速くなることに着目している。そして、分割空気路を仕切る風量調整壁の厚みを、湾曲形状の、より外周側部分に位置するものほど厚くして、複数の分割空気路へ流れる空気量を均一化している。これにより、空気の通過抵抗を増加させることなく、簡単な設計で電池を均一に冷却している。
特開2010−244802号公報 特開2006−100156号公報
しかしながら、組電池モジュールを複数段に重ねて配置した組電池モジュール構造体の全体を、より簡単な構造でできるだけ均一に冷却するには、更なる工夫が必要とされる。特許文献1、2においては、通路を流れる冷却用の空気の流速の違いを考慮するものであり、この流速の違いを均一化する構造が必ずしも簡単であるとは言えない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、極めて簡単な構造上の工夫によって、複数段の組電池モジュールにおける複数の電池をできるだけ均一に冷却することができる組電池モジュール構造体を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ハウジング内において、仕切壁によって仕切られた各モジュール室に、互いに平行に並ぶ複数の電池を電池保持スペーサに保持してなる組電池モジュールが、複数段に重なって配置されており、
上記各モジュール室の一端部には、上記電池保持スペーサが配置されていないスペースに、入口側チャンバーが形成されており、
該各入口側チャンバーには、独立した流路を有し、外側端部が大気中に開放された入口側ダクトの内側端部がそれぞれ別々に配置されており、
上記各モジュール室の他端部には、該各モジュール室から吸引を行う吸引装置が接続されており、
上記各入口側ダクトの内側端部は、上記複数段の組電池モジュールが重なる方向に向けて上記各入口側チャンバーに配置されていることを特徴とする組電池モジュール構造体にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、ハウジング内において、仕切壁によって仕切られた各モジュール室に、互いに平行に並ぶ複数の電池を電池保持スペーサに保持してなる組電池モジュールが、複数段に重なって配置されており、
上記各モジュール室の一端部には、上記電池保持スペーサが配置されていないスペースに、入口側チャンバーが形成されており、
該各入口側チャンバーには、独立した流路を有し、外側端部が大気中に開放された入口側ダクトの内側端部がそれぞれ別々に配置されており、
上記各モジュール室の他端部には、該各モジュール室から吸引を行う吸引装置が接続されており、
上記電池保持スペーサは、上記複数の電池に亘って、該複数の電池の両端面よりも中心側の位置である軸方向の複数箇所に配置される複数のプレート部と、
該複数のプレート部を互いに平行な状態で連結する複数の支柱部とを備えており、
上記複数のプレート部は、上記複数の電池がそれぞれ嵌入された複数の保持穴と、該複数の保持穴の外縁部又は該複数の保持穴同士の間に形成された複数の冷却穴とを有していることを特徴とする組電池モジュール構造体にある(請求項2)。
上記組電池モジュール構造体においては、組電池モジュールが配置された各モジュール室の一端部に、電池保持スペーサが配置されていないスペースとしての入口側チャンバーを形成している。そして、各入口側チャンバーに、独立した流路を有する入口側ダクトを接続している。
これにより、吸引装置によって各モジュール室の吸引を行う際には、複数の電池の周辺及び入口側チャンバーが負圧状態になる。また、負圧状態になった入口側チャンバーへ、入口側ダクトから大気が吸い込まれる。これにより、入口側チャンバーが形成された各モジュール室の一端部から、吸引装置が接続された各モジュール室の他端部への冷却風の流れが形成される。
そして、各モジュール室内の複数の電池の周辺には、入口側チャンバーから冷却風が供給されることになる。そのため、各入口側チャンバーが、冷却風のバッファとして機能し、各入口側チャンバーの負圧状態が均一化されることによって、各モジュール室内における複数の電池をできるだけ均一に冷却することができる。
また、各入口側ダクトは、独立した流路を有しており、各入口側チャンバーと大気とを独立して連通している。また、各入口側チャンバーから各モジュール室へ冷却風が供給される構造であるため、各入口側ダクトに特別な工夫を行う必要がない。
それ故、上記組電池モジュール構造体によれば、極めて簡単な構造上の工夫によって、複数段の組電池モジュールにおける複数の電池をできるだけ均一に冷却することができる。
実施例に関する、組電池モジュール構造体を、各電池の外周側から見た状態で示す説明図。 実施例に関する、組電池モジュール構造体における各入口側チャンバーの周辺を示す斜視図。 実施例に関する、組電池モジュール構造体を、各電池の軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例に関する、複数の電池を保持する電池保持スペーサの組立用ユニットを示す斜視図。
上述した組電池モジュール構造体における好ましい実施の形態につき説明する。
上記組電池モジュールを構成する電池は、円柱形状を有する筒形電池、直方形状を有する角形電池、又は板形状を有するラミネートセル電池とすることができる。筒形電池とする場合、上記電池保持スペーサは、複数の筒形電池の軸方向を互いに平行にして保持することができる。また、角形電池又はラミネートセル電池とする場合、上記電池保持スペーサは、複数の角形電池又はラミネートセル電池の板面を互いに平行にして保持することができる。
また、上記一態様の組電池モジュール構造体においては、上記各入口側ダクトの内側端部は、上記複数段の組電池モジュールが重なる方向に向けて上記各入口側チャンバーに配置されてい
これにより、各入口側ダクトを、極めて簡単に、かつコンパクトに形成することができる。そして、組電池モジュール構造体を配設するスペース上の制約を少なくことができる。
また、上記一態様及び上記他の態様の組電池モジュール構造体において、上記組電池モジュールは、上記複数の電池の軸方向に複数段に重なって配置されていてもよい(請求項3)。
この場合には、コンパクトに組電池モジュールを配置し、組電池モジュール構造体を配設するスペース上の制約をより少なくことができる。
また、上記他の態様の組電池モジュール構造体においては、上記電池保持スペーサは、上記複数の電池に亘って、該複数の電池の両端面よりも中心側の位置である軸方向の複数箇所に配置される複数のプレート部と、該複数のプレート部を互いに平行な状態で連結する複数の支柱部とを備えており、上記複数のプレート部は、上記複数の電池がそれぞれ嵌入された複数の保持穴と、該複数の保持穴の外縁部又は該複数の保持穴同士の間に形成された複数の冷却穴とを有してい
この場合には、複数の電池の両端部の外周を開放し、この両端部が冷却されやすい状態を形成することができる。
また、この場合には、組電池モジュール内に冷却風が流れるときには、この冷却風は、複数の電池を横切って流れるとともに、複数の冷却穴を通って、複数の電池の軸方向へも流れることができる。また、複数の電池の両端部の外周が開放されていることにより、冷却風が、この両端部の外周に効果的に流れることができる。
これにより、各電池の軸方向の中央部及び両端部の全体、並びにハウジング内における複数の電池の全体を偏りなく冷却することができ、ハウジング内に生じる温度分布のばらつきを極力小さくすることができる。
以下に、上記組電池モジュール構造体の実施例につき、図面を参照して説明する。
本例の組電池モジュール構造体1は、図1、図2に示すごとく、ハウジング2内において、仕切壁20によって仕切られた各モジュール室11に、軸方向Xを互いに平行にして並ぶ複数の電池3を電池保持スペーサ4に保持してなる組電池モジュール10を、複数段に重ねて構成されている。
各モジュール室11の一端部101には、電池保持スペーサ4が配置されていないスペースに、入口側チャンバー25が形成されている。各入口側チャンバー25には、独立した流路を有し、外側端部712が大気中に開放された入口側ダクト71の内側端部711がそれぞれ別々に配置されている。各モジュール室11の他端部102には、各モジュール室11から吸引を行う吸引装置8が接続されている。
以下に、本例の組電池モジュール構造体1につき、図1〜図4を参照して詳説する。
本例の組電池モジュール10は、家庭、施設等への設置用の蓄電池、ハイブリッド自動車、電気自動車等への移動用の蓄電池として用いることができる。
本例の電池3は、円筒形状(円柱形状)を有する円筒形電池である。また、本例の電池3は、充放電可能な二次電池であって、リチウムイオン電池である。電池3は、これ以外にも、二次電池としてのニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素電池等とすることもできる。また、電池3は、充放電できない使い捨ての一次電池とすることも可能である。
なお、電池3は、角形電池とすることもでき、ラミネートセル電池とすることもできる。
図1、図3、図4に示すごとく、本例の組電池モジュール10は、ハウジング2と、ハウジング2内において、軸方向Xを互いに平行にして配置された複数の電池3と、ハウジング2内において、複数の電池3を保持する樹脂製の電池保持スペーサ4とを備えている。電池保持スペーサ4は、複数の電池3に亘って、複数の電池3の両端面32よりも中心側の位置である軸方向Xの複数箇所に配置される複数のプレート部5と、複数のプレート部5を互いに平行な状態で連結する複数の支柱部56とを備えている。複数のプレート部5は、複数の電池3がそれぞれ嵌入された複数の保持穴51と、複数の保持穴51同士の間に形成された複数の冷却穴52とを有している。
本例の電池保持スペーサ4は、複数の電池3を、振動を抑制してハウジング2内に位置決め保持するために用いる。
電池保持スペーサ4は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂から構成することができる。熱可塑性樹脂としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリアセタール(POM)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等がある。また、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、ユリア樹脂等がある。なお、本例の電池保持スペーサ4は、剛性、耐熱性、成形性等に優れるPBTから構成した。
ハウジング2は、樹脂、セラミックス、金属等の種々の材料から構成することができる。本例のハウジング2は、金属材料としてのアルミニウム材料から構成されている。
図3に示すごとく、本例の電池保持スペーサ4は、複数の電池3を保持する状態で、連結部材22によってハウジング2に位置決めされている。本例の連結部材22は、強度を確保して軽量化を図り、かつ冷却風Cから熱伝達によって伝わる熱をハウジング2へ逃がしやすくするために、金属製のパイプとして構成されている。本例の連結部材22は、強度を確保して軽量化が図れ、伝熱性に優れるアルミニウム材料から構成した。
図1に示すごとく、本例の組電池モジュール10は、複数の電池3の軸方向Xに複数段に重なって配置されている。言い換えれば、複数段の組電池モジュール10は、各段の複数の電池3の軸方向Xが同じ方向を向く状態で、各組電池モジュール10が複数の電池3の軸方向Xに重なって形成されている。また、組電池モジュール構造体1は、電池3の軸方向Xに重なった複数段の組電池モジュール10を、さらに横方向Wに並列に隣り合わせて構成することができる。
各入口側ダクト71の内側端部711は、複数段の組電池モジュール10が重なる方向に向けて各入口側チャンバー25に配置されている。
図2に示すごとく、各入口側ダクト71は、複数段の組電池モジュール10が重なる積層方向の一端側に配置されたハウジング板部21から差し込んで、内側端部711が各入口側チャンバー25に配置されている。複数段に組電池モジュール10が重なる方向の両端部に配置された一対のハウジング板部21と、一対のハウジング板部21の間において各組電池モジュール10を仕切る仕切壁20とは、いずれも共通化したプレートによって形成されている。なお、一対のハウジング板部21と仕切壁20とは、共通化しないでおくこともできる。本例においては、ハウジング2内を仕切壁20によって仕切って、各電池3の放熱性を高めている。仕切壁20は、アルミニウム材料から構成することができる。なお、同図のハウジング2においては、縦方向L及び横方向Wのハウジング板部を省略して記載している。
同図に示すごとく、各ハウジング板部21及び各仕切壁20を構成するプレートには、入口側チャンバー25を形成する部位に、入口側ダクト71を挿通することができる挿通穴27が形成されている。本例の組電池モジュール10は3段に重なって設けられ、各プレートには、同じ位置に横に並んで3つの挿通穴27が設けられている。
各入口側ダクト71がハウジング2内に配置される長さは、積層方向の一端側に位置する上段の組電池モジュール10Aにおける上段入口側チャンバー25Aに内側端部711が配置される上段入口側ダクト71Aが最も短く、積層方向の他端側に位置する下段の組電池モジュール10Cにおける下段入口側チャンバー25Cに内側端部711が配置される下段入口側ダクト71Cが最も長く、中段の組電池モジュール10Bにおける中段入口側チャンバー25Bに内側端部711が配置される中段入口側ダクト71Bが、上段入口側ダクト71Aと下段入口側ダクト71Cとの中間の長さになっている。
上段入口側ダクト71Aは、積層方向の一端側に配置されたハウジング板部21の挿通穴27を通って、内側端部711が上段入口側チャンバー25Aに配置されている。中段入口側ダクト71Bは、積層方向の一端側に配置されたハウジング板部21の挿通穴27及び1つの仕切壁20の挿通穴27を通って、内側端部711が中段入口側チャンバー25Bに配置されている。下段入口側ダクト71Cは、積層方向の一端側に配置されたハウジング板部21の挿通穴27及び2つの仕切壁20の挿通穴27を通って、内側端部711が下段入口側チャンバー25Cに配置されている。
各入口側ダクト71は、独立した1本のパイプによって形成されている。各入口側ダクト71は、各入口側チャンバー25の外部において適宜必要な方向に折り曲げられている。各入口側ダクト71の外側端部712は、それぞれ独立して大気に開放されている。
なお、複数の入口側ダクト71は、束ねて形成することもでき、一体化して形成することもできる。この場合でも、各入口側ダクト71は独立した通路として形成する。
図1、図3に示すごとく、各モジュール室11の他端部102には、電池保持スペーサ4が配置されていないスペースに、出口側チャンバー26が形成されている。各出口側チャンバー26には、独立した流路を有する出口側ダクト72がそれぞれ配置されている。
各出口側ダクト72の内側端部721は、各出口側チャンバー26内に配置されており、各出口側ダクト72の外側端部722は、吸引装置8に接続されている。吸引装置8は、吸引ポンプによって構成されている。
各入口側チャンバー25及び各出口側チャンバー26は、必ずしも仕切壁20によって完全に仕切られている必要はなく、仕切壁20が部分的に切り欠かれ、一部が繋がっていてもよい。
また、本例においては、各モジュール室11は、出口側チャンバー26においても仕切壁20によって仕切られている。これ以外にも、各モジュール室11は、出口側チャンバー26において仕切壁20を設けずに一体化してもよい。この場合、出口側ダクト72は、1箇所に設けることができる。
図3、図4に示すごとく、本例の複数のプレート部5は、横方向Wに並ぶ複数の電池3を縦方向Lの両側から挟持するよう、複数のプレート分割部55に分割されている。複数のプレート分割部55は、それぞれ複数の支柱部56によって連結されて、組立用ユニット40を構成している。
本例の電池保持スペーサ4において、複数の保持穴51は、隣接する保持穴51に対して横方向W及び縦方向Lに位置がずれて、千鳥状に配置されている。複数の保持穴51は、横方向Wに等間隔に並ぶ第1保持穴列A1と、第1保持穴列A1に隣接して、第1保持穴列A1における保持穴51と半ピッチ分ずれて横方向Wに等間隔に並ぶ第2保持穴列A2とを、縦方向Lに交互に配置して形成されている。
複数の冷却穴52は、第1保持穴列A1における保持穴51同士の間、及び第2保持穴列A2における保持穴51同士の間に形成されている。各冷却穴52は、縦方向Lに長い長穴として形成されている。
各プレート部5においては、複数の保持穴51及び複数の冷却穴52を形成することにより、保持穴51と冷却穴52との間に存在する部分が、強度を確保した上で、できるだけ狭い幅で形成されている。そして、電池保持スペーサ4は、複数のプレート部5を複数の支柱部56によって連結して、空間部の多い、かご型形状に形成されている。
図4に示すごとく、各組立用ユニット40において、プレート部5を形成するためのプレート分割部55は、保持穴51の一部を構成する半保持穴部511と、冷却穴52の一部を構成する半冷却穴部521と、半冷却穴部521と半保持穴部511との境界部分に存在する小片部53とを、それぞれ複数有している。各組立用ユニット40は、複数のプレート分割部55が、横方向Wに並ぶ複数の支柱部56によって連結されている。同図においては、2つのプレート分割部55を支柱部56によって連結した状態を示す。
図3に示すごとく、複数のプレート分割部55の縦方向Lの一方側には、4つの半保持穴部511と、半保持穴部511同士の間に位置する3つの半冷却穴部521とが形成されており、複数のプレート部5の縦方向Lの他方側には、4つの半冷却穴部521と、半冷却穴部521同士の間に位置する3つの半保持穴部511とが形成されている。また、各小片部53は、各半保持穴部511における横方向Wの両側に形成されている。
本例の電池保持スペーサ4は、複数のプレート部5を貫通してハウジング2の両側に固定された複数の連結部材22によって、ハウジング2内に位置決めされている。
ハウジング2は、電池保持スペーサ4及び複数の電池3を囲む形状であれば、どのような形状に形成することもできる。本例のハウジング2は、各電池3の軸方向Xの両側に対向する(積層方向Dの両側に位置する)一対のハウジング板部21を用いて形成されている。ハウジング2は、一対のハウジング板部21を、横方向W及び縦方向Lの両側にそれぞれ配置する他のハウジング板部と連結して、電池保持スペーサ4及び複数の電池3を囲む形状にすることができる。
図2に示すごとく、複数段の組電池モジュール10を横方向Wに並列に隣り合わせて配置する場合、この横方向Wに隣り合う部分には、ハウジング板部を設けないことができる。なお、この場合でも、横方向Wに隣接する複数段の組電池モジュール10の各入口側チャンバー25には、入口側ダクト71の内側端部711をそれぞれ別々に配置する。
図3に示すごとく、電池保持スペーサ4に嵌入した複数の連結部材22は、その両端が一対のハウジング板部21に固定されている。各連結部材22のハウジング板部21への固定は、ねじ23の締付によって行われている。
本例の複数の連結部材22は、複数の冷却穴52におけるいずれか複数の冷却穴52に嵌入されている。本例の各冷却穴52は、縦方向Lに長い長穴の両端部に、連結部材22を嵌入するための部分を有している。そして、複数の冷却穴52を利用して、複数の連結部材22によって電池保持スペーサ4をハウジング2内に位置決めすることができる。なお、連結部材22は、冷却穴52を利用せずに、電池保持スペーサ4の複数のプレート部5に設けた貫通穴に嵌入して、ハウジング2に固定することもできる。
図1に示すごとく、本例の複数の電池3は、その軸方向Xの端面32に形成された電極が、各軸方向Xの端面32において別々に電極用バスバー61によって接続されている。複数の電池3の接続は、種々の態様で行うことができる。例えば、複数の電池3は、プラス側の電極部を積層方向Dの一方側に向けるとともに、マイナス側の電極部を積層方向Dの他方側に向けて電池保持スペーサ4に保持し、プラス側の電極部同士及びマイナス側の電極部同士を接続して、並列接続とすることができる。また、例えば、複数の電池3は、プラス側の電極部とマイナス側の電極部とを積層方向Dの一方側と他方側とに交互に向けて電池保持スペーサ4に保持し、プラス側の電極部とマイナス側の電極部とを接続して、直列接続とすることもできる。また、並列接続と直列接続とを混在させることもできる。
また、電極用バスバー61とハウジング板部21との間には、電池3の軸方向Xの端面32を受ける緩衝材62が配置されている。緩衝材62は、絶縁性及び熱伝導性の良い種々の樹脂又はゴム、種々の樹脂又はゴムの発泡体等から構成することができる。
次に、上記組電池モジュール構造体1による作用効果につき説明する。
組電池モジュール構造体1においては、組電池モジュール10が配置された各モジュール室11の一端部101に、電池保持スペーサ4が配置されていないスペースとしての入口側チャンバー25を形成している。そして、各入口側チャンバー25に、独立した流路を有する入口側ダクト71を接続している。
これにより、吸引装置8によって各出口側ダクト72を介して各モジュール室11の吸引を行う際には、各出口側チャンバー26、複数の電池3の周辺及び各入口側チャンバー25が負圧状態になる。また、負圧状態になった各入口側チャンバー25へ、各入口側ダクト71から大気が吸い込まれる。これにより、各入口側チャンバー25が形成された各モジュール室11の一端部101から、各出口側チャンバー26が形成された各モジュール室11の他端部102への冷却風Cの流れが形成される。
そして、各モジュール室11内の複数の電池3の周辺には、入口側チャンバー25から冷却風Cが供給されることになる。そのため、各入口側チャンバー25が、冷却風Cのバッファとして機能し、各入口側チャンバー25の負圧状態が均一化されることによって、各モジュール室11内における複数の電池3をできるだけ均一に冷却することができる。
また、各入口側ダクト71は、独立した流路を有しており、各入口側チャンバー25と大気とを独立して連通している。そのため、各入口側ダクト71に特別な工夫を行う必要がない。
また、組電池モジュール10内に冷却風Cが流れるときには、この冷却風Cは、複数の電池3を横切って流れるとともに、複数の冷却穴52を通って、複数の電池3の軸方向Xへも流れることができる。また、複数の電池3の両突出端部31の外周が開放されていることにより、冷却風Cが、この両突出端部31の外周に効果的に流れることができる。
さらに、電池保持スペーサ4において、冷却風Cが各プレート部5の各冷却穴52を積層方向Dへ通過するときには、冷却風Cの渦流が発生する。この渦流の発生により、冷却風Cが電池3に対して衝突して、電池3をより効果的に冷却することができる。
上記組電池モジュール10の構成により、各電池3の軸方向Xの中央部及び両突出端部31の全体、並びにハウジング2内における複数の電池3の全体を偏りなく冷却することができ、ハウジング2内に生じる温度分布のばらつきを極力小さくすることができる。
それ故、上記組電池モジュール構造体1によれば、極めて簡単な構造上の工夫によって、複数段の組電池モジュール10における複数の電池3をできるだけ均一に冷却することができる。
1 組電池モジュール構造体
10 組電池モジュール
101 一端部
102 他端部
11 モジュール室
2 ハウジング
20 仕切壁
25 入口側チャンバー
3 電池
71 入口側ダクト
711 内側端部

Claims (3)

  1. ハウジング内において、仕切壁によって仕切られた各モジュール室に、互いに平行に並ぶ複数の電池を電池保持スペーサに保持してなる組電池モジュールが、複数段に重なって配置されており、
    上記各モジュール室の一端部には、上記電池保持スペーサが配置されていないスペースに、入口側チャンバーが形成されており、
    該各入口側チャンバーには、独立した流路を有し、外側端部が大気中に開放された入口側ダクトの内側端部がそれぞれ別々に配置されており、
    上記各モジュール室の他端部には、該各モジュール室から吸引を行う吸引装置が接続されており、
    上記各入口側ダクトの内側端部は、上記複数段の組電池モジュールが重なる方向に向けて上記各入口側チャンバーに配置されていることを特徴とする組電池モジュール構造体。
  2. ハウジング内において、仕切壁によって仕切られた各モジュール室に、互いに平行に並ぶ複数の電池を電池保持スペーサに保持してなる組電池モジュールが、複数段に重なって配置されており、
    上記各モジュール室の一端部には、上記電池保持スペーサが配置されていないスペースに、入口側チャンバーが形成されており、
    該各入口側チャンバーには、独立した流路を有し、外側端部が大気中に開放された入口側ダクトの内側端部がそれぞれ別々に配置されており、
    上記各モジュール室の他端部には、該各モジュール室から吸引を行う吸引装置が接続されており、
    上記電池保持スペーサは、上記複数の電池に亘って、該複数の電池の両端面よりも中心側の位置である軸方向の複数箇所に配置される複数のプレート部と、
    該複数のプレート部を互いに平行な状態で連結する複数の支柱部とを備えており、
    上記複数のプレート部は、上記複数の電池がそれぞれ嵌入された複数の保持穴と、該複数の保持穴の外縁部又は該複数の保持穴同士の間に形成された複数の冷却穴とを有していることを特徴とする組電池モジュール構造体。
  3. 請求項1又は2に記載の組電池モジュール構造体において、上記組電池モジュールは、上記複数の電池の軸方向に複数段に重なって配置されていることを特徴とする組電池モジュール構造体。
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