JP5886687B2 - 通信処理装置、通信システム、通信方法、通信プログラム - Google Patents

通信処理装置、通信システム、通信方法、通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信処理装置、通信システム、通信方法、通信プログラムに関する。
携帯電話又はインターネット接続サービス等において、事業者間の提携によって、利用者が契約しているサービス事業者(以下、契約事業者と記す)のサービスエリア外であっても、契約事業者の提携先の事業者のエリア内にあれば、契約事業者と同様のサービスを利用できるローミング(又はローミングイン)の技術がある。ここで、ローミングインとは、例えば、契約事業者(例えば、海外の事業者)のSIM(Subscriber Identification Module)を使って、提携先の事業者(例えば、日本国内の事業者)で移動端末が使えることを言う。
このようなローミング(又はローミングイン)によって、例えば、ホームオペレータ(すなわち、契約事業者のオペレータ)である海外オペレータと、実際に在圏しているオペレータ(すなわち、提携先の事業者のオペレータ、Visited operator)との間で料金定額のパケットサービスを提供することが可能になっている。例えば、ホームオペレータである海外オペレータと日本のオペレータとの間で料金定額のパケットサービスを提供することが可能になっている。
このようなパケットサービスの従来の仕組みとして、ローミングインしているユーザ(以下、ローミングインしているユーザを、単にユーザと記す)が在圏している間、ユーザの通信したデータ量の積算値(以下、積算データ量と記す)を、SGSN(Serving GPRS Support Nod、交換機)が管理するユーザの加入者情報の一部の情報として保持することで、SGSNが積算データ量を保持し続けることが可能となるものがある(例えば非特許文献1参照)。
これによって、移動通信システムでは、積算データ量を基に、ユーザの移動端末の呼切断や通信速度制御等を行うことが可能になっている。
ここで、図31には、異なるオペレータA、B間を跨がって移動端末201が移動した場合に行う積算データ量に対する処理の一例を示す。
図31に示す移動通信システム200では、図31中の(1)及び(2)に示すように、移動端末201が、オペレータAがパケットサービスを提供するエリアに在圏している場合、移動端末201の通信に応じて積算データ量がカウントされる。そして、カウントされた積算データ量は、移動端末201が通信を行うオペレータAのSGSN202に保持される。
そして、このような移動通信システム200において、図31中の(3)及び(4)に示すように、移動端末201が在圏したオペレータAから別のオペレータBに移動してSGSN203にアタッチ(電源ON)すると、図31中の(5)及び(6)に示すように、ホームオペレータ(例えば、海外オペレータ)のHLR(Home Location Register)204への位置登録のタイミングで、当該HLR204から、在圏していたオペレータAのSGSN202に対して加入者情報を消去する指示が出力される。オペレータAのSGSN202は、加入者情報の消去指示を受信すると、当該SGSN202が保持している加入者情報に含まれている積算データ量を消去する。
3GPP TS.23.060
しかし、前述のような処理を行うと、図31中の(8)に示すように、移動端末201が以前ローミングインしていたオペレータBから元のオペレータAに再度在圏(すなわち、再度ローミングイン)しても、移動端末201が前回在圏(すなわち、前回ローミングイン)していたときの積算データ量が消去されているために、移動端末201が再度在圏したオペレータAのSGSN202は、前回在圏していたときの積算データ量を引き継ぐことができない。
そのため、移動端末201に対して再度在圏したオペレータAが望むトラヒック規制ができないという課題がある。また、このような場合に、移動端末201が大量のデータ送受信を行うと、ネットワークのリソースを大量に消費してしまう恐れがある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ローミングにおいて移動端末が元のオペレータに再度在圏した場合でも、積算データ量を引き継ぐことができるようにした通信処理装置、通信システム、通信方法、通信プログラムを提供することである。
本発明のある態様による通信処理装置は、移動端末の送受信データ量の上限を制限する送受信データ量制限部を備えた通信処理装置であって、自己を運用する第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が自己の配下のエリアにローミングインしているときに前記送受信データ量制限部が前記制限する処理を実行するものであり、更に、前記特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する送受信データ量保持部と、前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得する送受信データ量取得部と、を含み、前記送受信データ量取得部は、前記第1の通信事業者によって運用されている他の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、自己の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記他の通信処理装置が保持している前記送受信データ量を取得する。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の他の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して自己の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインしたときに、当該通信処理装置は、第1の通信事業者の他の通信処理装置が保持する送受信データ量を引き継ぐことができる。
前記通信処理装置において、前記送受信データ量取得部が取得した前記送受信データ量に前記特定移動端末の送受信データ量を継続して積算する送受信データ量積算部を更に含んでいてもよい。
このような構成によれば、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを特定移動端末が経由した場合でも、第1の通信事業者の複数の通信処理装置の配下のエリアで当該特定移動端末が通信を行った送受信データ量の総量を算出することができる。
本発明のある態様による通信システムは、移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する送受信データ量保持部を有し第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置と、前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得する送受信データ量取得部を有し前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置と、を含み、前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が前記第1及び前記第2の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限しており、前記送受信データ量取得部は、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記送受信データ量保持部が保持している前記送受信データ量を取得する。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインしたときに、第1の通信事業者の第2の通信処理装置は、第1の通信事業者の第1の通信処理装置が保持する送受信データ量を引き継ぐことができる。
前記通信システムにおいて、前記特定移動端末は、前記第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしているときに当該第1の通信処理装置を特定するための特定情報を取得し、前記第2の通信処理装置は、前記特定移動端末から前記特定情報を取得する特定情報取得部を更に含み、前記送受信データ量取得部は、前記特定情報取得部が取得した特定情報によって特定した前記第1の通信処理装置に設けられている前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得するようにしてもよい。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインときに、第1の通信事業者の第2の通信処理装置は、特定移動端末から取得した特定情報を基に、第1の通信事業者の第1の通信処理装置を特定して当該第1の通信処理装置の送受信データ量保持部が保持している送受信データ量を引き継ぐことができる。
前記通信システムにおいて、前記第1の通信処理装置を特定する特定情報を記憶するゲートウェイロケーションレジスタ装置と、前記ゲートウェイロケーションレジスタ装置から前記特定情報を取得する特定情報取得部と、を更に含み、前記送受信データ量取得部は、前記特定情報取得部が取得した特定情報によって特定した前記第1の通信処理装置に設けられている前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得するようにしてもよい。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインときに、第1の通信事業者の第2の通信処理装置は、ゲートウェイロケーションレジスタ装置が記憶する特定情報を基に、第1の通信事業者の第1の通信処理装置を特定して当該第1の通信処理装置の送受信データ量保持部が保持している送受信データ量を引き継ぐことができる。
前記通信システムにおいて、前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を記憶するゲートウェイロケーションレジスタ装置を更に含み、前記送受信データ量取得部は、前記ゲートウェイロケーションレジスタ装置に記憶されている送受信データ量を取得するようにしてもよい。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインしたときに、第1の通信事業者の第2の通信処理装置は、ゲートウェイロケーションレジスタ装置に記憶されている第1の通信事業者の第1の通信処理装置における送受信データ量を引き継ぐことができる。
前記通信システムにおいて、前記第2の通信処理装置は、前記送受信データ量取得部が取得した前記送受信データ量に前記特定移動端末の送受信データ量を継続して積算する送受信データ量積算部を更に含んでもよい。
このような構成によれば、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを特定移動端末が経由した場合でも、第1の通信事業者の複数の通信処理装置の配下のエリアで当該特定移動端末が通信を行った送受信データ量の総量を算出することができる。
本発明のある態様による通信方法は、第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置に当該特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する第1のステップと、前記特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置に、前記第1のステップで保持した送受信データ量を取得する第2のステップと、を含み、前記第2のステップでは、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記第1のステップで保持している前記送受信データ量を取得する。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインしたときに、第1の通信事業者の第2の通信処理装置は、第1の通信事業者の第1の通信処理装置が保持する送受信データ量を引き継ぐことができる。
本発明のある態様による通信プログラムは、複数の通信処理装置を運用する第1の通信事業者と、前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者との契約によって、前記第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限する前記通信処理装置に制御を実行させるプログラムであって、前記第1の通信事業者によって運用されている一の前記通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第1の通信事業者によって運用されている他の前記通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記一の通信処理装置が消去せずに保持している前記送受信データ量を前記他の通信処理装置が取得するように当該通信処理装置に制御を実行させる。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の一の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の他の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインしたときに、第1の通信事業者の他の通信処理装置は、第1の通信事業者の一の通信処理装置が保持する送受信データ量を引き継ぐことができる。
本発明によれば、移動端末が一の通信事業者のオペレータを跨いで他の通信事業者のオペレータに再度ローミングインした場合でも、当該移動端末の送受信データ量を引き継ぐことができる。
第1の実施形態に対応する課題を有するシーケンスの一例を示す図である。 移動端末が同一のオペレータ内を移動して異なるSGSNに在圏するときのシーケンスの一例を示す図である。 移動端末が同一のオペレータ内を移動して異なるSGSNに在圏するときのシーケンスの他の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る移動通信システムにおける処理例の概略を示す図である。 第1の実施形態に係る移動通信システムにおけるシーケンスの具体例を示す図であって、移動端末の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合のシーケンスを示す図である。 第1の実施形態に係る移動通信システムにおけるシーケンスの具体例を示す図であって、移動端末の接続先のオペレータをオペレータBからオペレータAに戻した場合のシーケンスを示す図である。 オペレータAのSGSN(SGSN#1、SGSN#2)の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態における、同一のオペレータ内で移動端末が移動した際のシーケンスの一例を示す図である。 RAIを管理するデータベースについて移動端末が行う更新処理の一例を示すフローチャートである。 移動端末が保持するデータベースの一例を示す図である。 新SGSNとなるSGSN#2が、SGSN#1との間で行う積算データ量の引き継ぎ処理の一例を示すフローチャートである。 GSN#1やSGSN#2等のSGSNが保持するデータベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る移動通信システムにおける動作等の説明に使用する図である。 第2の実施形態に対応する課題を有するシーケンスの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る移動通信システムにおける処理例の概略を示す図である。 第2の実施形態に係る移動通信システムにおけるシーケンスの具体例を示す図であって、移動端末の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合のシーケンスを示す図である。 第2の実施形態に係る移動通信システムにおけるシーケンスの具体例を示す図であって、移動端末の接続先のオペレータをオペレータBから再びオペレータAに戻した場合のシーケンスを示す図である。 GLRの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるオペレータAのSGSN(SGSN#1、SGSN#2)の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における、同一のオペレータ内で移動端末が移動した際のシーケンスの一例を示す図である。 GLRがHLRからのCancel Locationを受信した際にSGSNアドレスを残す処理の一例を示すフローチャートである。 SGSNアドレスを管理するGLRのデータベースの一例を示す図である。 GLRが行う旧SGSNアドレスを送信する際の処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、新SGSNとなるSGSN#2がSGSN#1との間で行う積算データ量の引き継ぎ処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る移動通信システムにおける動作等の説明に使用する図である。 第3の実施形態に係る移動通信システムにおける処理例の概略を示す図である。 第3の実施形態に係る移動通信システムにおけるシーケンスの具体例を示す図であって、移動端末の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合のシーケンスを示す図である。 第3の実施形態に係る移動通信システムにおけるシーケンスの具体例を示す図であって、移動端末の接続先のオペレータをオペレータBから再びオペレータAに戻した場合のシーケンスを示す図である。 GLRがHLRからCancel Locationを受信した際に行う加入者情報(その一部情報)の削除等の一連の処理例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る移動通信システムにおける動作等の説明に使用する図である。 従来技術において、異なるオペレータA、B間を移動端末が移動した場合に行う積算データ量に対する処理の一例を示す図である。
以下、複数の実施形態について説明する。なお、併せて、各実施形態に対応する課題について具体的に説明する。
(第1の実施形態に対応する課題)
先ず、第1の実施形態に対応する課題について具体的に説明する。ここでは、ローミングインユーザの移動端末の接続先のオペレータ(すなわち、契約事業者の提携先の事業者のオペレータ)をオペレータAからオペレータBに変更した場合を説明する。
図1には、第1の実施形態に対応する課題を有するシーケンスの一例を示す。
この図1に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システム100は、移動端末101、オペレータA側のSGSN#1(図1中の111、図2及び図3でも同様)、オペレータB側のSGSN#A(図1中の121、図2及び図3でも同様)、並びにホームオペレータ側のGGSN(Gateway GPRS Support Node)131及びHLR132を有している。
以下に示す例では、この図1に示す移動通信システム100において、移動端末101がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動している。
先ず、移動する前の状態では、図1に示すように、オペレータAにて移動端末101がSGSN#1と通信を行うと、SGSN#1が、データ量を積算し、積算したデータ量(以下、積算データ量と記す)を加入者情報の一部として保持する。
そして、移動端末101がオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、移動端末101は、SGSN#AにAttach Requestを送信する。このとき、移動端末101は、送信するAttach RequestにOld RAIを含める。ここで、RAI(Routing Area Identity)は、移動端末101が在圏した位置を示す情報である。移動端末101は、最後に在圏した位置のRAIをOld RAIとしてAttach Requestに含める。
SGSN#Aは、Attach Requestを受信すると、Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、当該SGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータ(すなわち、旧在圏のオペレータ)が自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータBになり、移動端末101がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータがオペレータAでありオペレータBとは異なる。そのため、SGSN#Aは、移動端末101からIMSI(International Mobile Subscriber Identity)を取得し、取得したIMSIに対応する認証情報をHLR132から取得することによって、移動端末101との間で認証処理を行う。
具体的には、先ず、SGSN#Aは、移動端末101にIdentify Requestを送信する。これよって、SGSN#Aには、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末101から返信される。SGSN#Aは、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に送信する。このとき、SGSN#Aは、送信するSend Authentication Infoに、移動端末101から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#Aには、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から返信される。そして、SGSN#Aは、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末101との間で認証処理を行う。
認証処理の後、SGSN#Aは、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末101がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのSGSN#1にCancel Locationを送信する。
SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#1が保持している加入者情報を削除する。これによって、SGSN#1では、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。そして、SGSN#1は、HLR132にCancel Location Ackを送信する。
HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
以上のようなシーケンスでは、移動端末101がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動すると、オペレータAのSGSN#1が、HLR132からのCancel Locationを受信したときに、当該SGSN#1が保持している加入者情報を削除する。これによって、オペレータAでは、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。
これによって、その後に移動端末101がオペレータAに再度在圏しても、移動端末101が前回在圏していたときの積算データ量(すなわち、SGSN#1が保持していた積算データ量)がオペレータAから消去されているために、移動端末101が前回在圏していたときの積算データ量を引き継ぐことができない。その結果、例えば、移動端末101に対して再度在圏したオペレータが望むトラヒック規制ができなくなる。
なお、以上の説明は、異なるオペレータ間を移動端末101が移動した際の説明であるが、ここで、移動端末101が同一のオペレータ内を移動して異なるSGSNに在圏するときのシーケンスについての説明を付け加えておく。
図2及び図3は、そのシーケンスの一例を示す図である。本例では、移動端末101が同一のオペレータA内でSGSN#1の通信エリアからSGSN#2(図2及び図3中の112)の通信エリアに移動している。
この場合、図2に示すシーケンスでは、移動端末101の移動先のオペレータAのSGSN#2は、移動端末101から取得したOld RAIを含むAttach Requestを基に、移動端末101が当該SGSN#2の通信エリアに移動する前に在圏していたSGSN#1から認証情報を取得することによって、認証処理を行う。
具体的には、先ず、SGSN#2は、移動端末101からAttach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末101が当該SGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータが自網(本例では、オペレータA)であるか否かを判定する。本例では、SGSN#2は、移動端末101が当該SGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータがオペレータAであると判定する、すなわち、自網であると判定する。さらに、SGSN#2は、Old RAIを基に、移動端末101が当該SGSN#2に移動する前に在圏していたSGSNがSGSN#1であると判定する。これらの判定結果に基づいて、SGSN#2は、SGSN#1から認証情報を取得することを決定し、決定したSGSN#1に対してIdentification Requestを送信する。これによって、SGSN#2には、認証情報を含むIdentification ResponseがSGSN#1から返信される。そして、SGSN#2は、受信したIdentification Responseに含まれている認証情報を基に、移動端末101との間で認証処理を行う。
そして、図2に示すシーケンスでは、認証処理の後に、図1に示すシーケンスと同様な処理を行う。すなわち、SGSN#2は、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末101がSGSN#2に移動する前に通信を行っていたSGSN#1にCancel Locationを送信する。SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#1が保持している加入者情報を削除する。そして、SGSN#1は、Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、SGSN#2にUpdate Location Acceptを送信する。
次に、図3に示すシーケンスを説明すると、移動端末101は、SGSN#2の通信エリアに移動すると、当該SGSN#2にRouting Area Update Requestを送信する。ここで、Routing Area Update Requestは、移動端末101の位置登録を行うために信号であり、アタッチ(例えば、電源ON)後に同一のオペレータ内で移動端末101が移動したときに当該移動端末101がその移動先のSGSNに送信する信号である。
SGSN#2は、このRouting Area Update Requestを受信すると、当該Routing Area Update Requestを基に、移動端末101が当該SGSN#2に移動する前に通信を行っていたSGSN#1から認証情報を取得することによって、移動端末101との間で認証処理を行う。
具体的には、先ず、SGSN#2は、Routing Area Update Requestを受信する。これは、位置登録の手順である。SGSN#2は、当該Routing Area Update Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末101が当該SGSN#2に移動する前に通信を行っていたSGSN(すなわち、旧在圏のSGSN)を判定する。ここで、SGSN#2は、Old RAIを基に、SGSN#2に移動する前に通信を行っていたSGSNがSGSN#1であると判定できるため、SGSN#1から認証情報及び加入者情報を取得する動作を行う。
その取得動作として、先ず、SGSN#2は、SGSN#1にSGSN Context Requestを送信する。これによって、SGSN#2には、MM Context(認証情報を含む)及びPDP Context(Packet Data Protocol Context)等を含むSGSN Context ResponseがSGSN#1から返信される。ここで、SGSN Context Responseには、SGSN#1が保持していた加入者情報が含まれている。そして、SGSN#2は、SGSN Context Responseを受信すると、当該SGSN Context Responseに含まれている認証情報を基に、移動端末101との間で認証処理を行う。
そして、図3に示すシーケンスでは、認証処理の後に、図1及び図2に示すシーケンスと同様な処理を行う。すなわち、SGSN#2は、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末101がSGSN#2に移動する前に通信を行っていたSGSN#1にCancel Locationを送信する。SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#1が保持している加入者情報を削除する。そして、SGSN#1は、Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、SGSN#2にUpdate Location Acceptを送信する。
以上の図2及び図3に示すシーケンスのように、移動端末101が同一のオペレータA内でSGSN#1からSGSN#2に移動したときにも、SGSN#1が保持していた積算データ量は削除される。
(第1の実施形態の説明)
次に、前述の課題を解決することができるように構成された移動通信システムを、第1の実施形態において説明する。
図4は、第1の実施形態に係る移動通信システム1における処理例の概略を示す図である。
この第1の実施形態では、移動端末2が在圏していた元のSGSN(以下、旧SGSNと記す)3が積算データ量を削除することなく保持し、かつ移動端末2が元の在圏位置(以下、旧在圏位置と記す)を記憶している。そして、この第1の実施形態では、旧SGSN3と同一のオペレータA内に移動端末2が再度在圏したとき、在圏した新しいSGSN(以下、新SGSNと記す)4が、旧SGSN3が保持している積算データ量を引き継いでいる。
具体的には、図4中の(1)に示すように、ローミングインしていたオペレータAからオペレータBに移動(すなわち、ローミングイン)した移動端末2が、オペレータAがパケットサービスを提供するエリアに再び移動(すなわち、ローミングイン)すると、図4中の(2)に示すように、移動端末2は、記憶している旧在圏位置の情報を新SGSN4に送信する。そして、図4中の(3)に示すように、新SGSN4は、移動端末2からの旧在圏位置の情報を基に旧SGSN3を特定し、その特定した旧SGSN3が保持している積算データ量を引き継ぐ。
図5及び図6には、図4の処理を実現する第1の実施形態に係る移動通信システム1におけるシーケンスの具体例を示す。図5は、移動端末2の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合のシーケンスを示す図である。また、図6は、移動端末2の接続先のオペレータをオペレータBから再びオペレータAに戻した場合のシーケンスを示す図である。
また、図5及び図6に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システム1は、移動端末2、オペレータA側のSGSN#1(図5及び図6中の11、図8及び図13でも同様)及びSGSN#2(図6中の12、図8及び図13でも同様)、オペレータB側のSGSN#A(図5及び図6中の21、図8及び図13でも同様)、並びにホームオペレータ側のGGSN131及びHLR132を有している。
また、図5には、オペレータAのHLR10を示している。このオペレータAのHLR10は、オペレータAの契約端末を管理する管理装置として機能する。なお、後で説明する第2及び第3の実施形態でも、同様に、オペレータAの契約端末を管理する管理装置として機能する。
また、図7には、オペレータAのSGSN30(すなわち、SGSN#1、SGSN#2)の構成例を示す。図7に示すように、オペレータAのSGSN30は、積算データ量算出部31、積算データ量取得部32、送受信制限部33、加入者情報管理部34、及び記憶部35を有している。
ここで、積算データ量算出部31は、移動端末2の通信時の送受信データ量を積算する。そして、積算データ量算出部31は、算出した積算データ量を記憶部35に記憶する。また、積算データ量取得部32は、他のSGSNが保持している積算データ量を取得する。そして、積算データ量取得部32は、取得した積算データ量を記憶部35に記憶する。このように積算データ量算出部31によって算出された積算データ量や積算データ量取得部32によって取得された積算データ量は、加入者情報の一部の情報として記憶部35に記憶される。また、送受信制限部33は、記憶部35に記憶されている積算データ量を基に、移動端末2の通信を制限する。SGSN30は、この送受信制限部33によって、積算データ量の上限を制限する。例えば、SGSN30は、この送受信制限部33によって、オペレータAの通信事業者と移動端末2の利用契約を結んでいる通信事業者との契約内容に従い積算データ量の上限を制限する。また、加入者情報管理部34は、記憶部35に記憶されている加入者情報を管理する。例えば、加入者情報管理部34は、加入者情報に含まれている積算データ量等の削除等を行う。
以下に、移動端末2が、ローミングインしているオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動(すなわち、ローミングイン)し、その後、移動端末2がオペレータAのSGSN#2の通信エリアに移動(すなわち、再度ローミングイン)する場合について説明する。また、図7に示すSGSN30の各部の処理について、必要に応じて併せて具体的に説明する。
図5に示す構成において、移動端末2が通信を行うと、当該移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1は、積算データ量算出部31によって、移動端末2の通信時のデータ量を積算し、積算データ量を加入者情報の一部として記憶部35に保持する。一方、移動端末2は、オペレータAにて最後に在圏したRAIを自己の記憶部に格納する。
そして、移動端末2は、オペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、図5に示すように、Old RAI及びP-TMSI(Packet-Temporary Mobile Subscriber Identity)を含むAttach Requestを当該SGSN#Aに送信する。ここで、P-TMSIは、移動端末2を識別する一時的な識別情報である。また、このようにオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動端末2が移動した後でも、オペレータAのSGSN#1では、当該移動端末2の積算データを消去せずに保持している。
SGSN#Aは、Attach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末2が当該SGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータが自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータBになり、移動端末2がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータがオペレータAになる。そのため、SGSN#Aは、図1のシーケンスと同様な処理によって認証処理に至る。
具体的には、先ず、SGSN#Aは、移動端末2にIdentify Requestを送信し、これによって、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末2から返信される。そして、SGSN#Aは、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に送信する。このとき、SGSN#Aは、送信するSend Authentication Infoに、移動端末2から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#Aは、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から返信される。そして、SGSN#Aは、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末2との間で認証処理を行う。
認証処理の後、SGSN#Aは、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのSGSN#1にCancel Locationを送信する。SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#1が保持している加入者情報に含まれているIMSI及び積算データ量以外の情報を削除する。そして、SGSN#1は、Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
その後、移動端末2がオペレータBのSGSN#AからオペレータAのSGSN#2に移動したときに、図6に示すように、移動端末2は、オペレータAからの報知情報に含まれている、事業者の情報を示すMNC(Mobile Network Code)、国の情報を示すMCC(Mobile Country Code)を基に、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータを特定する。本例では、移動端末2は、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータとしてオペレータAを特定する。その後、移動端末2は、RAIを管理しているデータベース(以下、DBとも記す)を基に、オペレータBに移動する前のオペレータAで最後に在圏したRAIを導き出す。そして、移動端末2は、オペレータB内で移動端末2が現在在圏しているSGSN#2にAttach Requestを送信する。このとき、移動端末2は、導き出したRAIをサブOld RAIとして、Old RAI及びP-TMSIとともにAttach Requestに含める。
SGSN#2は、Attach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末2が当該SGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータが自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータAになり、移動端末2がSGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータがオペレータBになる。そのため、SGSN#2は、図1のシーケンスと同様な処理によって認証処理に至る。
具体的には、SGSN#2は、移動端末2にIdentify Requestを送信し、これによって、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末2から返信される。SGSN#2は、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に送信する。このとき、SGSN#2は、送信するSend Authentication Infoに、移動端末2から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#2は、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から返信される。SGSN#2は、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末2との間で認証処理を行う。
次に、SGSN#2は、移動端末2からサブOld RAIが通知されたか否か、すなわち、移動端末2からのAttach RequestにサブOld RAIが含まれているか否かを判定する。SGSN#2は、移動端末2からサブOld RAIが通知されていると判定すると、当該サブOld RAIを基に、移動端末2が、オペレータがパケットサービスを提供するエリアAに前回在圏した際に最後に通信を行っていたSGSNを算出する。そして、SGSN#2は、算出したSGSNと、Attach Requestを受けたSGSNである当該SGSN#2とが同一であるか否かを判定する。
ここで、移動通信システム1では、SGSN#2が算出したSGSNがSGSN#2でない場合、すなわち、算出したSGSNがSGSN#1である場合、SGSN#1が消去せずに保持している積算データ量をSGSN#2に引き継ぐ処理(すなわち、図6中に点線枠で示す処理)を行う。
具体的には、SGSN#2は、IMSIを含む積算データ量取得要求をSGSN#1に送信する。SGSN#1は、積算データ量取得要求を受信すると、積算データ量取得応答をSGSN#2に返信する。このとき、SGSN#1は、送信する積算データ量取得応答に、当該SGSN#1が保持している積算データ量(すなわち、積算データ量取得要求に含まれていたIMSIに対応する積算データ量)の情報を含める。そして、SGSN#1は、積算データ量取得応答を送信した後、当該SGSN#1が保持している加入者情報からIMSI及び当該IMSIに対応する積算データ量を削除する。ここで、SGSN#1の加入者情報管理部34が、加入者情報からIMSI及び積算データ量を削除する。
SGSN#2は、積算データ量取得応答を受信すると、当該積算データ量取得応答に含まれる積算データ量を記憶部35に記憶する。このとき、SGSN#2は、積算データ量取得要求に含めたIMSIに対応付けて積算データ量を加入者情報として記憶する。そして、SGSN#2は、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータBのSGSN#AにCancel Locationを送信する。SGSN#Aは、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#Aが保持している加入者情報を削除する。そして、SGSN#Aは、Cancel Location AckをHLR132に返信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータAのSGSN#2にUpdate Location Acceptを送信する。
一方、移動通信システムは、SGSN#2が算出したSGSNがSGSN#2である場合、前述の積算データ量の引き継ぎ処理(すなわち、図6中に点線枠で示す処理)を行うことなく、その後、前述のSGSN#2によるUpdate LocationをHLR132に送信する処理等を行う。
なお、前述の積算データ量の引き継ぎ処理については、図11を用いて後で詳述する。
また、図8には、第1の実施形態における、同一のオペレータ内で移動端末2が移動した際のシーケンスの一例を示す。本例では、移動端末2が同一のオペレータA内でSGSN#2からSGSN#1に移動している。
図8に示すように、移動端末2は、オペレータAのSGSN#1の通信エリアに移動すると、オペレータAからの報知情報に含まれているMNC及びMCCを基に、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータを特定する。本例では、移動端末2は、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータとしてオペレータAを特定する。その後、移動端末2は、Old RAIを含むRouting Area Update RequestをSGSN#1に送信する。
ここで、Routing Area Update Requestに含まれているOld RAIは、オペレータAのネットワークにて最後に在圏していた位置のRAIとなる。
また、Routing Area Update Requestには、サブOld RAIが含まれていない。これは、Routing Area Update Requestが、アタッチ後に同一のオペレータ内で移動端末2が移動した場合に、移動した先のSGSNに当該移動端末2が送信する信号であること、及びサブOld RAIが、異なるオペレータから移動してきた場合の情報となることからである。
SGSN#1は、Routing Area Update Requestを受信すると、当該Routing Area Update Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末2がオペレータA内で前回在圏していた際に最後に通信を行っていたSGSNを特定する。本例では、最後に通信を行っていたSGSNがSGSN#2になるため、SGSN#1は、旧SGSNとなるSGSN#2との間で必要な信号のやりとり(すなわち、図8中に点線枠で示す処理)を行い、そのやりとりの中で、SGSN#2から積算データ量を引き継ぐ。
具体的には、SGSN#1は、SGSN#2にSGSN Context Requestを送信し、これによって、SGSN#1には、SGSN#2からSGSN Context Responseが返信される。ここで、SGSN Context Responseには、積算データ量を含む加入者情報が含まれている。SGSN#1は、SGSN Context Responseを受信すると、当該SGSN Context Responseに含まれている加入者情報(積算データ量を含む)を記憶部35に記憶されているデータベースに格納する。そして、SGSN#1は、SGSN#2にSGSN Context Acknowledgeを送信する。SGSN#2は、SGSN Context Acknowledgeを受信すると、当該SGSN#2が保持している加入者情報から積算データ量(すなわち、SGSN Context Responseに含めてSGSN#1に送信した積算データ量)を削除する。このようなSGSN#1とSGSN#2との間のやりとりによって、積算データ量がSGSN#2からSGSN#1に引き継がれる。
また、SGSN#1は、Update PDP Context RequestをホームオペレータのGGSN131に送信し、これによって、GGSN131からUpdate PDP Context Responseが返信される。
その後、SGSN#1は、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#1に移動する前に在圏していたSGSN#2にCancel Locationを送信する。SGSN#2は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#2が保持している加入者情報を削除する。そして、SGSN#2は、Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、SGSN#1にUpdate Location Acceptを送信する。
ここで、図9には、RAIを管理するデータベースについて移動端末2が行う更新処理の一例のフローチャートを示す。
図9に示すように、先ずステップS1では、移動端末2は、オペレータからの報知情報を受信する。次に、ステップS2では、移動端末2は、RAIの変更があるか否かを判定する。移動端末2は、RAIの変更があると判定したときに、ステップS3に進み、在圏しているオペレータのSGSNに対して位置登録を行う。次に、ステップS4では、移動端末2は、位置登録を成功したか否かを判定する。移動端末2は、位置登録が成功したと判定すると、ステップS5に進む。また、移動端末2は、位置登録が失敗したと判定すると、前記ステップS1から再び処理を行う。ステップS5では、移動端末2は、位置登録に成功したRAIを、当該移動端末2が保持するデータベースにオペレータ毎に書き込む。
図10には、その移動端末2が保持するデータベースの一例を示す。
図10に示すように、データベースでは、MNC及びMCCの情報で区別される各オペレータと当該各オペレータにおける最終的なRAI(すなわち、最終RAI)とが対応付けられている。
また、図11には、新SGSNとなるSGSN#2が、SGSN#1との間で行う前述の積算データ量の引き継ぎ処理の一例のフローチャートを示す。SGSN#2は、この図11に示す処理を積算データ量取得部32によって実行する。
図11に示すように、先ず、ステップS21では、積算データ量取得部32は、移動端末2からサブOld RAIが通知されたか否かを判定する。積算データ量取得部32は、移動端末2からサブOld RAIが通知されたと判定すると、ステップS22に進む。また、積算データ量取得部32は、移動端末2からサブOld RAIが通知されていないと判定すると、当該図11に示す処理を終了する。
ステップS22では、積算データ量取得部32は、移動端末2が、オペレータAに前回在圏した際に最後に通信を行っていたSGSN(すなわち、旧SGSN)を算出する。そして、ステップS23では、積算データ量取得部32は、算出した旧SGSNと新SGSNとなるSGSN#2とが同一であるか否かを判定する。ここで、積算データ量取得部32は、算出した旧SGSNとSGSN#2とが同一であると判定すると、当該図11に示す処理を終了する。また、積算データ量取得部32は、算出した旧SGSNとSGSN#2とが同一でないと判定すると、ステップS24に進む。
ステップS24では、積算データ量取得部32は、IMSIを含めた積算データ量取得要求を旧SGSN(本例では、SGSN#1)に送信する。これに応じて、ステップS25では、積算データ量取得部32は、積算データ量を含む積算データ量取得応答を旧SGSNから受信する。そして、ステップS26では、積算データ量取得部32は、受信した積算データ量取得応答に含まれている積算データ量を、記憶部35に記憶されているデータベースに格納する。
図12には、SGSN#1やSGSN#2等のSGSNが保持するデータベースの一例を示す。図12に示すように、データベースでは、移動端末2の情報を示すIMSIと積算データ量とが対応付けられている。そして、これらIMSIと積算データ量とは、加入者情報の一部としてデータベースに記憶されている。SGSN#1やSGSN#2は、このようなデータベースを参照しながら積算データ量の引き継ぎや管理等を行う。
(第1の実施形態に係る移動通信システムの動作等)
次に、第1の実施形態に係る移動通信システムにおける動作、作用等について図13を参照しつつ説明する。
移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1(すなわち、旧SGSN、本例では、在圏情報RAI=4401011のSGSN)は、移動端末2の通信に応じて積算データ量をカウントする。そして、移動端末2が他のオペレータBにいったん移動したとしても、図5に示すシーケンスに従うことで、図13中の(1)に示すように、SGSN#1は、積算データ量を削除することなく保持する(消去せずに保持する)。
その後、移動端末2が、オペレータAのSGSN#2(すなわち、新SGSN)に対応するエリアに再び在圏すると、図6に示すシーケンスに従うことで、図13中の(2)に示すように、移動端末2は、SGSN#2に最終在圏情報(本例では、RAI=4401011)を送信する。そして、図6に示すシーケンスに従うことで、図13中の(3)に示すように、SGSN#2は、SGSN#1が保持していた積算データ量を取得する。
そして、SGSN#2は、積算データ量算出部31によって、取得した積算データ量に、移動端末2が通信を行った際の送受信データ量を継続して積算することができる。これによって、SGSN#2は、旧SGSNとなるSGSN#1に在圏していた部分も含めた積算データ量に応じて、移動端末2に対してトラヒック規制ができるようになる。
また、オペレータによっては、日単位、月単位のパケット定額料金を設定していることから、SGSNに蓄積する積算データ量については、単にデータ量のみではなく日時を含めて格納することもできる。これによって、例えば、日毎にデータクリアする、月毎にデータクリアするといった運用が可能となる。
(第2の実施形態に対応する課題)
次に、第2の実施形態を説明するが、その前に、先ず、第2の実施形態に対応する課題について具体的に説明する。ここでは、移動端末の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合を説明する。
図14には、第2の実施形態に対応する課題を有するシーケンスの一例を示す。
この図14に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システム100は、移動端末101、オペレータA側のSGSN#1(図14中の111)及びGLR(Gateway Location Register)113、オペレータB側のSGSN#A(図14中の121)、並びにホームオペレータ側のGGSN131及びHLR132を有している。
ここで、GLR113は、移動端末2が在圏するオペレータ(具体的にはそのSGSN)とホームオペレータとの間でやりとりされた制御信号に含まれる加入者情報をキャッシュする機能、移動端末2がどのSGSN配下に存在するかの管理を行う機能を有している。これによって、GLR113は、当該GLR113がユーザを管理するオペレータとホームオペレータと間の信号量を減らす役割を持つ。そして、このGLR113は、SGSNと同様に、オペレータに在圏しているユーザの加入者情報を保持している。なお、GLR113は、オペレータを構築する上で必須の装置ではないため、オペレータによっては、このGLR113を具備していないものもある。
以下に示す例では、以上のような図14に示す移動通信システム100において、移動端末101がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動している。
この場合、移動端末101がオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、図14に示すように、移動端末101は、Old RAIを含むAttach RequestをSGSN#Aに送信する。
SGSN#Aは、Attach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末101が当該SGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータが自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータBになり、移動端末101がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータがオペレータAになる。そのため、SGSN#Aは、図1のシーケンスと同様な処理によって認証処理に至る。
具体的には、先ず、SGSN#Aは、移動端末101にIdentify Requestを送信し、これによって、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末101から返信される。そして、SGSN#Aは、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に送信する。このとき、SGSN#Aは、送信するSend Authentication Infoに、移動端末101から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#Aは、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から返信される。そして、SGSN#Aは、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末101との間で認証処理を行う。
認証処理の後、SGSN#Aは、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末101がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのGLR113に、Cancel Locationを送信する。
GLR113は、Cancel Locationを受信すると、当該GLR113が保持している加入者情報を削除する。これによって、GLR113では、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。また、GLR113は、Cancel Locationを受信すると、移動端末101がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのSGSN#1に当該Cancel Locationを送信する。
SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#1が保持している加入者情報を削除する。これによって、SGSN#1では、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。そして、SGSN#1は、Cancel Location AckをGLR113に送信する。
GLR113は、Cancel Location Ackを受信すると、当該Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
以上のようなシーケンスでは、移動端末101がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動すると、オペレータAのGLR113及びSGSN#1は、HLR132からのCancel Locationを受信したときに、それぞれが保持している加入者情報を削除する。これによって、オペレータAでは、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。
これによって、その後に移動端末101がオペレータAに再度在圏しても、移動端末101が前回在圏していたときの積算データ量がオペレータAから消去されているために、移動端末101が前回在圏していたときの積算データ量を引き継ぐことができない。その結果、例えば、移動端末101に対して再度在圏したオペレータが望むトラヒック規制ができなくなる。
(第2の実施形態の説明)
次に、前述の課題を解決することができるように構成された移動通信システムを、第2の実施形態において説明する。
図15は、第2の実施形態に係る移動通信システム1における処理例の概略を示す図である。
この第2の実施形態では、移動端末2が在圏していた旧SGSN3にて積算データ量を削除することなく保持し、かつGLR40が移動端末2の旧在圏位置を記憶している。そして、この第2の実施形態では、旧SGSN3と同一のオペレータA内に移動端末2が再度在圏したとき、在圏した新SGSN4が、移動端末2の旧在圏位置をGLR40に問い合わせて旧SGSN3を特定し、特定した旧SGSN3が保持している積算データ量を引き継いでいる。
具体的には、図15中の(1)に示すように、オペレータAからオペレータBに移動した移動端末2が、オペレータAがパケットサービスを提供するエリアに再び移動すると、図15中の(2)に示すように、移動端末2は、新SGSN4に位置登録を行う。さらに、図15中の(3)に示すように、新SGSN4は、移動端末2の旧在圏位置の情報をGLR40から取得する。そして、新SGSN4は、GLR40から取得した旧在圏位置の情報を基に旧SGSN3を特定し、図15中の(4)に示すように、その特定した旧SGSN3が保持している積算データ量を引き継ぐ。
図16及び図17には、図15に示す処理を実現する第2の実施形態に係る移動通信システム1におけるシーケンスの具体例を示す。図16は、移動端末2の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合のシーケンスを示す図である。また、図17は、移動端末2の接続先のオペレータをオペレータBから再びオペレータAに戻した場合のシーケンスを示す図である。
また、図16及び図17に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システム1は、移動端末2、オペレータA側のSGSN#1(図16及び図17中の11、図20及び図25でも同様)、SGSN#2(図17中の12、図20及び図25でも同様)及びGLR40、オペレータB側のSGSN#A(図16及び図17中の21、図20及び図25でも同様)、並びにホームオペレータ側のGGSN131及びHLR132を有している。
また、図18には、GLR40の構成例を示す。
図18に示すように、GLR40は、加入者情報管理部41及び記憶部42を有している。
ここで、加入者情報管理部41は、記憶部42に記憶されている加入者情報を管理する。例えば、加入者情報管理部41は、記憶部42に記憶されている加入者情報の読み出し等を行う。また、加入者情報管理部41(例えば、そのSGSNアドレス管理機能)は、GLR40の属するオペレータ(本例では、オペレータA)内のSGSNのアドレスを管理する。ここで、記憶部42には、加入者情報の他に、HLR132等が送信してきた制御信号が記憶されている。
また、図19には、第2の実施形態におけるオペレータAのSGSN30(すなわち、SGSN#1、SGSN#2)の構成例を示す。図19に示すように、第2の実施形態では、オペレータAのSGSN30は、さらに旧SGSNアドレス取得部36を有している。ここで、旧SGSNアドレス取得部36は、GLR40から旧SGSNアドレスを取得する。具体的には、後述のように、旧SGSNアドレス取得部36は、GLR40から受信したUpdate Location Acceptに含まれている旧SGSNアドレスを取得する。
以下に、移動端末2がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動し、その後、移動端末2がオペレータAのSGSN#2の通信エリアに移動する場合について説明する。また、図18に示すGLRの各部の処理及び図19に示すSGSN30の各部の処理について、必要に応じて併せて具体的に説明する。
図16に示す構成において、移動端末2が通信を行うと、当該移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1は、積算データ量算出部31によって、移動端末2の通信時のデータ量を積算し、積算データ量を加入者情報の一部として記憶部35に保持する。一方、移動端末2は、オペレータAにて最後に在圏したRAIを自己の記憶部に格納する。
そして、移動端末2がオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、図16に示すように、移動端末2は、Old RAIを含むAttach RequestをSGSN#Aに送信する。また、このようにオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動端末2が移動した後でも、オペレータAのSGSN#1では、当該移動端末2の積算データを消去せずに保持している。
SGSN#Aは、Attach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末2が当該SGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータが自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータBになり、移動端末2がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータがオペレータAになる。そのため、SGSN#Aは、図1のシーケンスと同様な処理によって認証処理に至る。
具体的には、先ず、SGSN#Aは、移動端末2にIdentify Requestを送信し、これによって、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末2から返信される。そして、SGSN#Aは、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に送信する。このとき、SGSN#Aは、送信するSend Authentication Infoに、移動端末2から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#Aは、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から返信される。そして、SGSN#Aは、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末2との間で認証処理を行う。
認証処理の後、SGSN#Aは、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのGLR40に、Cancel Locationを送信する。
GLR40は、Cancel Locationを受信すると、加入者情報に含まれているIMSI及びSGSNアドレス以外の情報を削除する。なお、SGSNアドレスを削除せずに残す処理については図21を用いて後で詳述する。また、GLR40は、Cancel Locationを受信すると、当該Cancel LocationをSGSN#1に送信する。
SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、加入者情報に含まれているIMSI及び積算データ量以外の情報を削除する。そして、SGSN#1は、Cancel Location AckをGLR40に送信する。
GLR40は、Cancel Location Ackを受信すると、当該Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
その後、移動端末2がオペレータBのSGSN#AからオペレータAのSGSN#2に移動したときに、図17に示すように、移動端末2は、オペレータAからの報知情報に含まれているMNC及びMCCを基に、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータを特定する。本例では、移動端末2は、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータとしてオペレータAを特定する。その後、移動端末2は、Old RAIを含むAttach RequestをSGSN#2に送信する。
SGSN#2は、Attach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末2が当該SGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータが自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータAになり、移動端末2がSGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータがオペレータBになる。そのため、SGSN#2は、図1のシーケンスと同様な処理によって認証処理に至る。
具体的には、SGSN#2は、移動端末2にIdentify Requestを送信し、これによって、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末2から返信される。SGSN#2は、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に(GLR40を介して)送信する。このとき、SGSN#2は、送信するSend Authentication Infoに、移動端末2から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#2は、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から(GLR40を介して)返信される。SGSN#2は、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末2との間で認証処理を行う。
認証処理の後、SGSN#2は、Update LocationをGLR40に送信する。GLR40は、Update Locationを受信すると、当該Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#2に移動する前に在圏していたオペレータBのSGSN#AにCancel Locationを送信する。SGSN#Aは、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#Aが保持している加入者情報を削除する。そして、SGSN#Aは、Cancel Location AckをHLR132に送信する。
HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータAのGLR40にUpdate Location Acceptを送信する。GLR40は、Update Location Acceptを受信すると、当該Update Location AcceptをSGSN#2に送信する。このとき、GLR40は、送信するUpdate Location Acceptに旧SGSNアドレス(本例では、SGSN#1のアドレス)を含める。なお、旧SGSNアドレスを送信する際の処理については図23を用いて後で詳述する。
SGSN#2は、Update Location Acceptを受信すると、当該Update Location Acceptに含まれている旧SGSNアドレスを有するSGSN(すなわち、移動端末2がSGSN#2に移動する前に在圏していた、積算データ量を保持しているSGSN)と当該SGSN#2とが同一であるか否かを判定する。
ここで、移動通信システム1では、旧SGSNアドレスを有するSGSNがSGSN#2でない場合、すなわち、旧SGSNアドレスを有するSGSNがSGSN#1である場合、当該SGSN#1が消去せずに保持している積算データ量をSGSN#2に引き継ぐ処理(すなわち、図17中に点線枠で示す処理)を行う。
具体的には、SGSN#2は、IMSIを含む積算データ量取得要求をSGSN#1に送信する。SGSN#1は、積算データ量取得要求を受信すると、積算データ量取得応答をSGSN#2に返信する。このとき、SGSN#1は、当該SGSN#1が保持している積算データ量の情報を積算データ量取得応答に含める。SGSN#2は、積算データ量取得応答を受信すると、当該積算データ量取得応答に含まれている積算データ量を加入者情報の一部として記憶部42に保持する。
一方、SGSN#2は、旧SGSNアドレスを有するSGSNがSGSN#2である場合、前述の積算データ量の引き継ぎ処理(すなわち、図17中に点線枠で示す処理)を行わない。
なお、図20には、第2の実施形態における、同一のオペレータ(本例では、オペレータA)内を移動端末2が移動した際のシーケンスの一例を示す。
図20に示すシーケンスは、図8に示すシーケンスとほぼ同一であるが、図8に示すシーケンスとは次のような点が異なる。
図20に示すシーケンスでは、GLR40は、Update LocationをSGSN#1から受信すると、Cancel Locationを生成してSGSN#2に送信する。また、GLR40は、Cancel Location AckをSGSN#2から受信すると、Update Location Acceptを生成してSGSN#1に送信する。
また、図21には、HLR132からのCancel Locationを受信した際にGLR40が行うSGSNアドレスを残す処理の一例のフローチャートを示す。GLR40は、この図21に示す処理を図18に示す加入者情報管理部41によって実行する。
図21に示すように、先ずステップS41では、加入者情報管理部41は、Cancel LocationをHLR132から受信する。そして、ステップS42及びステップS43では、加入者情報管理部41は、当該GLR40が記憶部42に保持しているデータベースにおいて、最新SGSNアドレスを旧SGSNアドレスとして記憶するとともに最新SGSNアドレスを消去する。その後、ステップS44では、加入者情報管理部41は、HLR132にCancel Location Ackを送信する。
このような処理によって、加入者情報管理部41は、Cancel LocationをHLR132から受信した際、最新SGSNアドレスを旧SGSNアドレスとして残している。
図22には、前述のようにSGSNアドレスを管理するGLR40のデータベースの一例を示す。この図22に示すように、データベースでは、IMSI、旧SGSNアドレス、及び最新SGSNアドレスが対応付けられている。
また、図23には、GLR40が行う旧SGSNアドレスを送信する際の処理の一例のフローチャートを示す。
図23に示すように、先ずステップS61では、GLR40は、移動端末2からAttach Requestを受信したSGSN(本例では、SGSN#2)から、Update Locationを受信する。
次に、ステップS62では、GLR40は、SGSNの変更があるか否かを判定する。GLR40は、SGSNの変更があると判定すると、ステップS63に進む。また、GLR40は、SGSNの変更がないと判定すると、前記ステップS61から再び処理を行う。
ステップS63では、GLR40は、当該GLR40が保持している図22に示すようなデータベースに新SGSNを記憶する。さらに、GLR40は、HLR132からのUpdate Location Acceptに旧SGSNアドレスを含め、当該Update Location Acceptを、移動端末2からAttach Requestを受信したSGSN(本例では、SGSN#2)に送信する。そして、GLR40は、前記ステップS61から再び処理を行う。
また、図24には、新SGSNとなるSGSN#2がSGSN#1との間で行う前述の積算データ量の引き継ぎ処理の一例のフローチャートを示す。SGSN#2は、この図24に示す処理を、主として図19に示す積算データ量取得部32及び旧SGSNアドレス取得部36によって実行する。
図24に示すように、先ず、ステップS81では、SGSN#2は、GLR40からUpdate Location Acceptを受信する。そして、ステップS82では、旧SGSNアドレス取得部36は、受信したUpdate Location Acceptに含まれている旧SGSNアドレスを取得する。
次に、ステップS83では、積算データ量取得部32は、前記ステップS82で取得した旧SGSNアドレスのSGSN(すなわち、旧SGSN)と新SGSNである当該SGSN#2とが同一であるか否かを判定する。ここで、積算データ量取得部32は、旧SGSNアドレスのSGSNとSGSN#2とが同一であると判定すると、当該図24に示す処理を終了する。また、積算データ量取得部32は、旧SGSNアドレスのSGSNとSGSN#2とが同一でないと判定すると、ステップS84に進む。
ステップS84では、積算データ量取得部32は、IMSIを含めた積算データ量取得要求を、旧SGSNアドレスのSGSN(本例では、SGSN#1)に送信する。これに応じて、ステップS85では、積算データ量取得部32は、旧SGSNアドレスのSGSNから積算データ量を含む積算データ量取得応答を受信する。そして、積算データ量取得部32は、受信した積算データ量取得応答に含まれている積算データ量を、記憶部35に記憶されているデータベースに格納する。
(第2の実施形態に係る移動通信システムの動作等)
次に、第2の実施形態に係る移動通信システムにおける動作、作用等について図25を参照しつつ説明する。
移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1(すなわち、旧SGSN、本例では、在圏情報RAI=4401011のSGSN)は、移動端末2の通信に応じて積算データ量をカウントする。そして、移動端末2が他のオペレータBにいったん移動したとしても、図16に示すシーケンスに従うことで、図25中の(1)に示すように、SGSN#1は、積算データ量を削除することなく保持する(消去せずに保持する)。さらに、このとき、GLR40も、図16に示すシーケンスに従うことで、図25中の(2)に示すように、SGSNアドレスを削除することなく保持する。
その後、移動端末2が、オペレータAがパケットサービスを提供するエリアに再び在圏すると、図17に示すシーケンスに従うことで、図25中の(3)に示すように、SGSN#2(すなわち、新SGSN)は、GLR40から旧SGSNアドレスを取得する。そして、図17に示すシーケンスに従うことで、図25中の(4)に示すように、SGSN#2は、旧SGSNアドレスを有するSGSN#1が保持している積算データ量を取得する。
そして、SGSN#2は、積算データ量算出部31によって、取得した積算データ量に、移動端末2が通信を行った際の送受信データ量を継続して積算することができる。これによって、SGSN#2は、旧SGSNとなるSGSN#1に在圏していた部分も含めた積算データ量に応じて、移動端末2に対してトラヒック規制ができるようになる。
(第3の実施形態に対応する課題)
第3の実施形態に対応する課題については、前述の第2の実施形態に対応する課題と同様である。
(第3の実施形態の説明)
第3の実施形態に対応する課題(前述のように、第2の実施形態に対応する課題と同様な課題)を解決することができるように構成された移動通信システムを、第3の実施形態において説明する。
図26は、第3の実施形態に係る移動通信システム1における処理例の概略を示す図である。
この第3の実施形態では、移動端末2がオペレータAからオペレータBに移動するタイミングで、旧SGSN3が消去せずに保持している積算データ量をGLR40に引き継いでいる。そして、この第3の実施形態では、旧SGSN3と同一のオペレータA内に移動端末2が再度在圏したとき、在圏した新SGSN4が、GLR40が保持している積算データ量を引き継いでいる。
具体的には、図26中の(1)に示すように、移動端末2がオペレータAからオペレータBに移動すると、図26中の(2)に示すように、オペレータAの旧SGSN3は、積算データ量をGLR40に送信する。GLR40では、送信されてきた積算データ量を記憶する。その後、図26中の(3)に示すように、移動端末2がオペレータAに戻ると、図26中の(4)に示すように、移動端末2は、新SGSN4に位置登録を行う。さらに、図26中の(5)に示すように、新SGSN4は、GLR40が保持している積算データ量を引き継ぐ。
図27及び図28には、図26に示す処理を実現する第3の実施形態に係る移動通信システム1におけるシーケンスの具体例を示す。図27は、移動端末2の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合のシーケンスを示す図である。また、図28は、移動端末2の接続先のオペレータをオペレータBから再びオペレータAに戻した場合のシーケンスを示す図である。
また、図27及び図28に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システムは、前述の第2の実施形態と同様に、移動端末2、オペレータA側のSGSN#1(図27及び図28中の11、図30でも同様)、SGSN#2(図28中の12、図30でも同様)及びGLR40、オペレータB側のSGSN#A(図27及び図28中の21、図30でも同様)、並びにホームオペレータ側のGGSN131及びHLR132を有している。
ここで、GLR40は、前述の第2の実施形態における図18に示すGLR40と同様な構成を有している。また、オペレータAのSGSN30(すなわち、SGSN#1、SGSN#2)は、前述の第2の実施形態における図19に示すSGSN30と同様な構成を有している。
以下に、移動端末2がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動し、その後、移動端末2がオペレータAのSGSN#2の通信エリアに移動する場合について説明する。
図27に示す構成において、移動端末2が通信を行うと、当該移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1は、積算データ量算出部31によって、移動端末2の通信時のデータ量を積算し、積算データ量を加入者情報の一部として記憶部35に保持する。一方、移動端末2は、オペレータAにて最後に在圏したRAIを自己の記憶部に格納する。
そして、移動端末2がオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、図27に示すように、移動端末2は、Old RAIを含むAttach RequestをSGSN#Aに送信する。また、このようにオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動端末2が移動した後でも、オペレータAのSGSN#1では、当該移動端末2の積算データを消去せずに保持している。 SGSN#Aは、Attach Requestを受信すると、当該Attach Requestに含まれているOld RAIを基に、移動端末2が当該SGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータが自網であるか否かを判定する。本例では、自網がオペレータBになり、移動端末2がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータがオペレータAになる。そのため、SGSN#Aは、図1のシーケンスと同様な処理によって認証処理に至る。
具体的には、先ず、SGSN#Aは、移動端末2にIdentify Requestを送信し、これによって、IMSIを含むIdentify Responseが移動端末2から返信される。そして、SGSN#Aは、Identify Responseを受信すると、Send Authentication InfoをHLR132に送信する。このとき、SGSN#Aは、送信するSend Authentication Infoに、移動端末2から取得したIMSIを含める。これによって、SGSN#Aは、IMSIに対応する認証情報を含むSend Authentication Info AckがHLR132から返信される。そして、SGSN#Aは、Send Authentication Info Ackを受信すると、当該Send Authentication Info Ackに含まれている認証情報を基に、移動端末2との間で認証処理を行う。
認証処理の後、SGSN#Aは、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのGLR40にCancel Locationを送信する。
GLR40は、Cancel Locationを受信すると、加入者情報に含まれているIMSI及びSGSNアドレス以外の情報を削除する(図21参照)。また、GLR40は、Cancel Locationを受信すると、当該Cancel LocationをSGSN#1に送信する。
SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、Cancel Location AckをGLR40に送信する。このとき、SGSN#1は、送信するCancel Location Ackに、加入者情報に含まれているIMSI及び積算データ量(当該IMSIに対応する積算データ量)を含める。そして、SGSN#1は、Cancel Location Ackを送信した後に加入者情報を削除する。すなわち、SGSN#1は、Cancel Locationを受信したタイミングで加入者情報を削除せず、Cancel Location Ackを送信した後に加入者情報を削除する。
GLR40は、Cancel Location Ackを受信すると、当該Cancel Location Ackに含まれている積算データ量を記憶部42に格納する。そして、GLR40は、当該Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
その後、移動端末2がオペレータBのSGSN#AからオペレータAのSGSN#2に移動したときに、図28に示すシーケンスは、先ず認証処理等について、図17に示すシーケンスと同様な処理を行う。そして、HLR132がオペレータAのGLR40にUpdate Location Acceptを送信すると、GLR40は、当該Update Location AcceptをSGSN#2に送信する。このとき、GLR40は、送信するUpdate Location Acceptに積算データ量を含める。そして、GLR40は、Update Location Acceptを送信した後、加入者情報のうちの積算データ量を削除する。
図29には、GLR40がHLR132からCancel Locationを受信した際に行う加入者情報(その一部情報)の削除等の一連の処理例のフローチャートを示す。
図29に示すように、先ず、ステップS101では、GLR40は、IMSIを含むCancel LocationをHLR132から受信する。これに対応して、ステップS102では、GLR40は、Cancel LocationをSGSN#1に送信する。次に、ステップS103では、GLR40は、加入者情報管理部41によって、加入者情報に含まれているIMSI及びSGSNアドレス以外の情報を削除する。
その後、ステップS104では、GLR40は、Cancel Location AckをSGSN#1から受信する。これに対応して、ステップS105では、GLR40は、加入者情報管理部41によって、Cancel Location Ackに含まれている積算データ量を、記憶部42に記憶されているデータベースに格納する。
なお、第3の実施形態における、同一のオペレータ内で移動端末2が移動した際のシーケンスは、図20に示すシーケンスと同様になる。
(第3の実施形態に係る移動通信システムの動作等)
次に、第3の実施形態に係る移動通信システムにおける動作、作用等について図30を参照しつつ説明する。
移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1(すなわち、旧SGSN、本例では、在圏情報RAI=4401011のSGSN)は、移動端末2の通信に応じて積算データ量をカウントする。そして、移動端末2が他のオペレータBにいったん移動したとしても、図27に示すシーケンスに従うことで、図30中の(1)に示すように、GLR40は、SGSN#1が保持している積算データ量を取得して記憶する。
その後、移動端末2が、オペレータAがパケットサービスを提供するエリアに再び在圏すると、図28に示すシーケンスに従うことで、図30中の(2)に示すように、SGSN#2(すなわち、新SGSN)は、GLR40が保持している積算データ量を取得する。
そして、SGSN#2は、積算データ量算出部31によって、取得した積算データ量に、移動端末2が通信を行った際の送受信データ量を継続して積算することができる。これによって、SGSN#2は、旧SGSNとなるSGSN#1に在圏していた部分も含めた積算データ量に応じて、移動端末2に対してトラヒック規制ができるようになる。
なお、前述の実施形態の説明では、送受信制限部33は、例えば、送受信データ量制限部を構成する。また、積算データ量算出部31及び記憶部35は、例えば、送受信データ量保持部を構成する。また、積算データ量取得部32は、例えば、送受信データ量取得部を構成する。また、ローミングインユーザの移動端末2は、例えば、特定移動端末を構成する。
(通信方法)
前述の移動通信システム1においては、以下のような通信方法が用いられている。すなわち、第1の通信事業者と、前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者との契約によって、前記第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置に当該特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する第1のステップと、前記第1の通信事業者と前記第2の通信事業者との契約によって、前記特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置に、前記第1のステップで保持した送受信データ量を取得する第2のステップと、を含み、前記第2のステップでは、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記第1のステップで保持している前記送受信データ量を取得する通信方法が用いられている。
(通信プログラム)
前述の移動通信システム1(特に、SGSN#1、SGSN#2)においては、以下のような通信プログラムが用いられている。すなわち、複数の通信処理装置を運用する第1の通信事業者と、前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者との契約によって、前記第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限する前記通信処理装置に制御を実行させるプログラムであって、前記第1の通信事業者によって運用されている一の前記通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第1の通信事業者によって運用されている他の前記通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記一の通信処理装置が保持している前記送受信データ量を前記他の通信処理装置が取得するように当該通信処理装置に制御を実行させる通信プログラムが用いられている。
(本実施形態の変形例)
本実施形態では、新SGSNが旧SGSNから引き継ぐデータを積算データ量としている。しかし、これに限定されない。すなわち例えば、新SGSNが旧SGSNから引き継ぐデータは、他のデータであっても良い。これによって、たとえば、ローミングインユーザへのお知らせSMS(Short Message Service)配信を行う場合において、SMS配信回数及びそれぞれの配信日時を保持することによって、一定期間の配信回数を制限したい(例えば、1日1回のみに制限したい)場合等にも活用できる。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 移動通信システム
2 移動端末
10 HLR
11 SGSN(SGSN#1)
12 SGSN(SGSN#2)
21 SGSN(SGSN#A)
30 SGSN
31 積算データ量算出部
32 積算データ量取得部
33 送受信制限部
34 加入者情報管理部
35 記憶部
36 旧SGSNアドレス取得部
40 GLR
41 加入者情報管理部
42 記憶部

Claims (9)

  1. 移動端末の送受信データ量の上限を制限する送受信データ量制限部を備えた通信処理装置であって、
    自己を運用する第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が自己の配下のエリアにローミングインしているときに前記送受信データ量制限部が前記制限する処理を実行するものであり、
    更に、前記特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する送受信データ量保持部と、
    前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得する送受信データ量取得部と、を含み、
    前記送受信データ量取得部は、前記第1の通信事業者によって運用されている他の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、自己の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記他の通信処理装置が保持している前記送受信データ量を取得することを特徴とする通信処理装置。
  2. 請求項1に記載の通信処理装置において、
    前記送受信データ量取得部が取得した前記送受信データ量に前記特定移動端末の送受信データ量を継続して積算する送受信データ量積算部を更に含むことを特徴とする通信処理装置。
  3. 移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する送受信データ量保持部を有し第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置と、
    前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得する送受信データ量取得部を有し前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置と、を含み、
    前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が前記第1及び前記第2の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限しており、
    前記送受信データ量取得部は、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記送受信データ量保持部が保持している前記送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。
  4. 請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記特定移動端末は、前記第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしているときに当該第1の通信処理装置を特定するための特定情報を取得し、
    前記第2の通信処理装置は、前記特定移動端末から前記特定情報を取得する特定情報取得部を更に含み、
    前記送受信データ量取得部は、前記特定情報取得部が取得した特定情報によって特定した前記第1の通信処理装置に設けられている前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。
  5. 請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記第1の通信処理装置を特定する特定情報を記憶するゲートウェイロケーションレジスタ装置と、
    前記ゲートウェイロケーションレジスタ装置から前記特定情報を取得する特定情報取得部と、を更に含み、
    前記送受信データ量取得部は、前記特定情報取得部が取得した特定情報によって特定した前記第1の通信処理装置に設けられている前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を記憶するゲートウェイロケーションレジスタ装置を更に含み、
    前記送受信データ量取得部は、前記ゲートウェイロケーションレジスタ装置に記憶されている送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記第2の通信処理装置は、前記送受信データ量取得部が取得した前記送受信データ量に前記特定移動端末の送受信データ量を継続して積算する送受信データ量積算部を更に含むことを特徴とする通信システム。
  8. 第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置に当該特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する第1のステップと、
    前記特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置に、前記第1のステップで保持した送受信データ量を取得する第2のステップと、を含み、
    前記第2のステップでは、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記第1のステップで保持している前記送受信データ量を取得することを特徴とする通信方法。
  9. 複数の通信処理装置を運用する第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限する前記通信処理装置に制御を実行させるプログラムであって、
    前記第1の通信事業者によって運用されている一の前記通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第1の通信事業者によって運用されている他の前記通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記一の通信処理装置が消去せずに保持している前記送受信データ量を前記他の通信処理装置が取得するように当該通信処理装置に制御を実行させることを特徴とする通信プログラム。
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