JP5886687B2 - 通信処理装置、通信システム、通信方法、通信プログラム - Google Patents
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Description
ここで、図31には、異なるオペレータA、B間を跨がって移動端末201が移動した場合に行う積算データ量に対する処理の一例を示す。
図31に示す移動通信システム200では、図31中の(1)及び(2)に示すように、移動端末201が、オペレータAがパケットサービスを提供するエリアに在圏している場合、移動端末201の通信に応じて積算データ量がカウントされる。そして、カウントされた積算データ量は、移動端末201が通信を行うオペレータAのSGSN202に保持される。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ローミングにおいて移動端末が元のオペレータに再度在圏した場合でも、積算データ量を引き継ぐことができるようにした通信処理装置、通信システム、通信方法、通信プログラムを提供することである。
このような構成によれば、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを特定移動端末が経由した場合でも、第1の通信事業者の複数の通信処理装置の配下のエリアで当該特定移動端末が通信を行った送受信データ量の総量を算出することができる。
このような構成によれば、第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が、第1の通信事業者の第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしてから、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを経由して第1の通信事業者の第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して再度ローミングインしたときに、第1の通信事業者の第2の通信処理装置は、ゲートウェイロケーションレジスタ装置に記憶されている第1の通信事業者の第1の通信処理装置における送受信データ量を引き継ぐことができる。
このような構成によれば、第3の通信事業者の通信処理装置の配下のエリアを特定移動端末が経由した場合でも、第1の通信事業者の複数の通信処理装置の配下のエリアで当該特定移動端末が通信を行った送受信データ量の総量を算出することができる。
(第1の実施形態に対応する課題)
先ず、第1の実施形態に対応する課題について具体的に説明する。ここでは、ローミングインユーザの移動端末の接続先のオペレータ(すなわち、契約事業者の提携先の事業者のオペレータ)をオペレータAからオペレータBに変更した場合を説明する。
図1には、第1の実施形態に対応する課題を有するシーケンスの一例を示す。
この図1に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システム100は、移動端末101、オペレータA側のSGSN#1(図1中の111、図2及び図3でも同様)、オペレータB側のSGSN#A(図1中の121、図2及び図3でも同様)、並びにホームオペレータ側のGGSN(Gateway GPRS Support Node)131及びHLR132を有している。
先ず、移動する前の状態では、図1に示すように、オペレータAにて移動端末101がSGSN#1と通信を行うと、SGSN#1が、データ量を積算し、積算したデータ量(以下、積算データ量と記す)を加入者情報の一部として保持する。
SGSN#1は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#1が保持している加入者情報を削除する。これによって、SGSN#1では、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。そして、SGSN#1は、HLR132にCancel Location Ackを送信する。
HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
なお、以上の説明は、異なるオペレータ間を移動端末101が移動した際の説明であるが、ここで、移動端末101が同一のオペレータ内を移動して異なるSGSNに在圏するときのシーケンスについての説明を付け加えておく。
この場合、図2に示すシーケンスでは、移動端末101の移動先のオペレータAのSGSN#2は、移動端末101から取得したOld RAIを含むAttach Requestを基に、移動端末101が当該SGSN#2の通信エリアに移動する前に在圏していたSGSN#1から認証情報を取得することによって、認証処理を行う。
SGSN#2は、このRouting Area Update Requestを受信すると、当該Routing Area Update Requestを基に、移動端末101が当該SGSN#2に移動する前に通信を行っていたSGSN#1から認証情報を取得することによって、移動端末101との間で認証処理を行う。
以上の図2及び図3に示すシーケンスのように、移動端末101が同一のオペレータA内でSGSN#1からSGSN#2に移動したときにも、SGSN#1が保持していた積算データ量は削除される。
次に、前述の課題を解決することができるように構成された移動通信システムを、第1の実施形態において説明する。
図4は、第1の実施形態に係る移動通信システム1における処理例の概略を示す図である。
この第1の実施形態では、移動端末2が在圏していた元のSGSN(以下、旧SGSNと記す)3が積算データ量を削除することなく保持し、かつ移動端末2が元の在圏位置(以下、旧在圏位置と記す)を記憶している。そして、この第1の実施形態では、旧SGSN3と同一のオペレータA内に移動端末2が再度在圏したとき、在圏した新しいSGSN(以下、新SGSNと記す)4が、旧SGSN3が保持している積算データ量を引き継いでいる。
また、図7には、オペレータAのSGSN30(すなわち、SGSN#1、SGSN#2)の構成例を示す。図7に示すように、オペレータAのSGSN30は、積算データ量算出部31、積算データ量取得部32、送受信制限部33、加入者情報管理部34、及び記憶部35を有している。
ここで、移動通信システム1では、SGSN#2が算出したSGSNがSGSN#2でない場合、すなわち、算出したSGSNがSGSN#1である場合、SGSN#1が消去せずに保持している積算データ量をSGSN#2に引き継ぐ処理(すなわち、図6中に点線枠で示す処理)を行う。
なお、前述の積算データ量の引き継ぎ処理については、図11を用いて後で詳述する。
図8に示すように、移動端末2は、オペレータAのSGSN#1の通信エリアに移動すると、オペレータAからの報知情報に含まれているMNC及びMCCを基に、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータを特定する。本例では、移動端末2は、当該移動端末2が現在在圏しているオペレータとしてオペレータAを特定する。その後、移動端末2は、Old RAIを含むRouting Area Update RequestをSGSN#1に送信する。
また、Routing Area Update Requestには、サブOld RAIが含まれていない。これは、Routing Area Update Requestが、アタッチ後に同一のオペレータ内で移動端末2が移動した場合に、移動した先のSGSNに当該移動端末2が送信する信号であること、及びサブOld RAIが、異なるオペレータから移動してきた場合の情報となることからである。
その後、SGSN#1は、Update LocationをHLR132に送信する。HLR132は、Update Locationを受信すると、移動端末2がSGSN#1に移動する前に在圏していたSGSN#2にCancel Locationを送信する。SGSN#2は、Cancel Locationを受信すると、当該SGSN#2が保持している加入者情報を削除する。そして、SGSN#2は、Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、SGSN#1にUpdate Location Acceptを送信する。
図9に示すように、先ずステップS1では、移動端末2は、オペレータからの報知情報を受信する。次に、ステップS2では、移動端末2は、RAIの変更があるか否かを判定する。移動端末2は、RAIの変更があると判定したときに、ステップS3に進み、在圏しているオペレータのSGSNに対して位置登録を行う。次に、ステップS4では、移動端末2は、位置登録を成功したか否かを判定する。移動端末2は、位置登録が成功したと判定すると、ステップS5に進む。また、移動端末2は、位置登録が失敗したと判定すると、前記ステップS1から再び処理を行う。ステップS5では、移動端末2は、位置登録に成功したRAIを、当該移動端末2が保持するデータベースにオペレータ毎に書き込む。
図10に示すように、データベースでは、MNC及びMCCの情報で区別される各オペレータと当該各オペレータにおける最終的なRAI(すなわち、最終RAI)とが対応付けられている。
また、図11には、新SGSNとなるSGSN#2が、SGSN#1との間で行う前述の積算データ量の引き継ぎ処理の一例のフローチャートを示す。SGSN#2は、この図11に示す処理を積算データ量取得部32によって実行する。
図11に示すように、先ず、ステップS21では、積算データ量取得部32は、移動端末2からサブOld RAIが通知されたか否かを判定する。積算データ量取得部32は、移動端末2からサブOld RAIが通知されたと判定すると、ステップS22に進む。また、積算データ量取得部32は、移動端末2からサブOld RAIが通知されていないと判定すると、当該図11に示す処理を終了する。
次に、第1の実施形態に係る移動通信システムにおける動作、作用等について図13を参照しつつ説明する。
移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1(すなわち、旧SGSN、本例では、在圏情報RAI=4401011のSGSN)は、移動端末2の通信に応じて積算データ量をカウントする。そして、移動端末2が他のオペレータBにいったん移動したとしても、図5に示すシーケンスに従うことで、図13中の(1)に示すように、SGSN#1は、積算データ量を削除することなく保持する(消去せずに保持する)。
また、オペレータによっては、日単位、月単位のパケット定額料金を設定していることから、SGSNに蓄積する積算データ量については、単にデータ量のみではなく日時を含めて格納することもできる。これによって、例えば、日毎にデータクリアする、月毎にデータクリアするといった運用が可能となる。
次に、第2の実施形態を説明するが、その前に、先ず、第2の実施形態に対応する課題について具体的に説明する。ここでは、移動端末の接続先のオペレータをオペレータAからオペレータBに変更した場合を説明する。
図14には、第2の実施形態に対応する課題を有するシーケンスの一例を示す。
この図14に示すように、このシーケンスを実行する移動通信システム100は、移動端末101、オペレータA側のSGSN#1(図14中の111)及びGLR(Gateway Location Register)113、オペレータB側のSGSN#A(図14中の121)、並びにホームオペレータ側のGGSN131及びHLR132を有している。
この場合、移動端末101がオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、図14に示すように、移動端末101は、Old RAIを含むAttach RequestをSGSN#Aに送信する。
GLR113は、Cancel Locationを受信すると、当該GLR113が保持している加入者情報を削除する。これによって、GLR113では、加入者情報に含まれている積算データ量も削除される。また、GLR113は、Cancel Locationを受信すると、移動端末101がSGSN#Aに移動する前に在圏していたオペレータAのSGSN#1に当該Cancel Locationを送信する。
GLR113は、Cancel Location Ackを受信すると、当該Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
次に、前述の課題を解決することができるように構成された移動通信システムを、第2の実施形態において説明する。
図15は、第2の実施形態に係る移動通信システム1における処理例の概略を示す図である。
この第2の実施形態では、移動端末2が在圏していた旧SGSN3にて積算データ量を削除することなく保持し、かつGLR40が移動端末2の旧在圏位置を記憶している。そして、この第2の実施形態では、旧SGSN3と同一のオペレータA内に移動端末2が再度在圏したとき、在圏した新SGSN4が、移動端末2の旧在圏位置をGLR40に問い合わせて旧SGSN3を特定し、特定した旧SGSN3が保持している積算データ量を引き継いでいる。
図18に示すように、GLR40は、加入者情報管理部41及び記憶部42を有している。
ここで、加入者情報管理部41は、記憶部42に記憶されている加入者情報を管理する。例えば、加入者情報管理部41は、記憶部42に記憶されている加入者情報の読み出し等を行う。また、加入者情報管理部41(例えば、そのSGSNアドレス管理機能)は、GLR40の属するオペレータ(本例では、オペレータA)内のSGSNのアドレスを管理する。ここで、記憶部42には、加入者情報の他に、HLR132等が送信してきた制御信号が記憶されている。
そして、移動端末2がオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動すると、図16に示すように、移動端末2は、Old RAIを含むAttach RequestをSGSN#Aに送信する。また、このようにオペレータAのSGSN#1からオペレータBのSGSN#Aに移動端末2が移動した後でも、オペレータAのSGSN#1では、当該移動端末2の積算データを消去せずに保持している。
GLR40は、Cancel Locationを受信すると、加入者情報に含まれているIMSI及びSGSNアドレス以外の情報を削除する。なお、SGSNアドレスを削除せずに残す処理については図21を用いて後で詳述する。また、GLR40は、Cancel Locationを受信すると、当該Cancel LocationをSGSN#1に送信する。
GLR40は、Cancel Location Ackを受信すると、当該Cancel Location AckをHLR132に送信する。HLR132は、Cancel Location Ackを受信すると、オペレータBのSGSN#AにUpdate Location Acceptを送信する。
ここで、移動通信システム1では、旧SGSNアドレスを有するSGSNがSGSN#2でない場合、すなわち、旧SGSNアドレスを有するSGSNがSGSN#1である場合、当該SGSN#1が消去せずに保持している積算データ量をSGSN#2に引き継ぐ処理(すなわち、図17中に点線枠で示す処理)を行う。
一方、SGSN#2は、旧SGSNアドレスを有するSGSNがSGSN#2である場合、前述の積算データ量の引き継ぎ処理(すなわち、図17中に点線枠で示す処理)を行わない。
図20に示すシーケンスは、図8に示すシーケンスとほぼ同一であるが、図8に示すシーケンスとは次のような点が異なる。
図20に示すシーケンスでは、GLR40は、Update LocationをSGSN#1から受信すると、Cancel Locationを生成してSGSN#2に送信する。また、GLR40は、Cancel Location AckをSGSN#2から受信すると、Update Location Acceptを生成してSGSN#1に送信する。
図21に示すように、先ずステップS41では、加入者情報管理部41は、Cancel LocationをHLR132から受信する。そして、ステップS42及びステップS43では、加入者情報管理部41は、当該GLR40が記憶部42に保持しているデータベースにおいて、最新SGSNアドレスを旧SGSNアドレスとして記憶するとともに最新SGSNアドレスを消去する。その後、ステップS44では、加入者情報管理部41は、HLR132にCancel Location Ackを送信する。
このような処理によって、加入者情報管理部41は、Cancel LocationをHLR132から受信した際、最新SGSNアドレスを旧SGSNアドレスとして残している。
また、図23には、GLR40が行う旧SGSNアドレスを送信する際の処理の一例のフローチャートを示す。
図23に示すように、先ずステップS61では、GLR40は、移動端末2からAttach Requestを受信したSGSN(本例では、SGSN#2)から、Update Locationを受信する。
ステップS63では、GLR40は、当該GLR40が保持している図22に示すようなデータベースに新SGSNを記憶する。さらに、GLR40は、HLR132からのUpdate Location Acceptに旧SGSNアドレスを含め、当該Update Location Acceptを、移動端末2からAttach Requestを受信したSGSN(本例では、SGSN#2)に送信する。そして、GLR40は、前記ステップS61から再び処理を行う。
図24に示すように、先ず、ステップS81では、SGSN#2は、GLR40からUpdate Location Acceptを受信する。そして、ステップS82では、旧SGSNアドレス取得部36は、受信したUpdate Location Acceptに含まれている旧SGSNアドレスを取得する。
次に、第2の実施形態に係る移動通信システムにおける動作、作用等について図25を参照しつつ説明する。
移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1(すなわち、旧SGSN、本例では、在圏情報RAI=4401011のSGSN)は、移動端末2の通信に応じて積算データ量をカウントする。そして、移動端末2が他のオペレータBにいったん移動したとしても、図16に示すシーケンスに従うことで、図25中の(1)に示すように、SGSN#1は、積算データ量を削除することなく保持する(消去せずに保持する)。さらに、このとき、GLR40も、図16に示すシーケンスに従うことで、図25中の(2)に示すように、SGSNアドレスを削除することなく保持する。
第3の実施形態に対応する課題については、前述の第2の実施形態に対応する課題と同様である。
(第3の実施形態の説明)
第3の実施形態に対応する課題(前述のように、第2の実施形態に対応する課題と同様な課題)を解決することができるように構成された移動通信システムを、第3の実施形態において説明する。
図26は、第3の実施形態に係る移動通信システム1における処理例の概略を示す図である。
この第3の実施形態では、移動端末2がオペレータAからオペレータBに移動するタイミングで、旧SGSN3が消去せずに保持している積算データ量をGLR40に引き継いでいる。そして、この第3の実施形態では、旧SGSN3と同一のオペレータA内に移動端末2が再度在圏したとき、在圏した新SGSN4が、GLR40が保持している積算データ量を引き継いでいる。
以下に、移動端末2がオペレータAのSGSN#1の通信エリアからオペレータBのSGSN#Aの通信エリアに移動し、その後、移動端末2がオペレータAのSGSN#2の通信エリアに移動する場合について説明する。
GLR40は、Cancel Locationを受信すると、加入者情報に含まれているIMSI及びSGSNアドレス以外の情報を削除する(図21参照)。また、GLR40は、Cancel Locationを受信すると、当該Cancel LocationをSGSN#1に送信する。
その後、移動端末2がオペレータBのSGSN#AからオペレータAのSGSN#2に移動したときに、図28に示すシーケンスは、先ず認証処理等について、図17に示すシーケンスと同様な処理を行う。そして、HLR132がオペレータAのGLR40にUpdate Location Acceptを送信すると、GLR40は、当該Update Location AcceptをSGSN#2に送信する。このとき、GLR40は、送信するUpdate Location Acceptに積算データ量を含める。そして、GLR40は、Update Location Acceptを送信した後、加入者情報のうちの積算データ量を削除する。
図29に示すように、先ず、ステップS101では、GLR40は、IMSIを含むCancel LocationをHLR132から受信する。これに対応して、ステップS102では、GLR40は、Cancel LocationをSGSN#1に送信する。次に、ステップS103では、GLR40は、加入者情報管理部41によって、加入者情報に含まれているIMSI及びSGSNアドレス以外の情報を削除する。
なお、第3の実施形態における、同一のオペレータ内で移動端末2が移動した際のシーケンスは、図20に示すシーケンスと同様になる。
次に、第3の実施形態に係る移動通信システムにおける動作、作用等について図30を参照しつつ説明する。
移動端末2が在圏するオペレータAのSGSN#1(すなわち、旧SGSN、本例では、在圏情報RAI=4401011のSGSN)は、移動端末2の通信に応じて積算データ量をカウントする。そして、移動端末2が他のオペレータBにいったん移動したとしても、図27に示すシーケンスに従うことで、図30中の(1)に示すように、GLR40は、SGSN#1が保持している積算データ量を取得して記憶する。
そして、SGSN#2は、積算データ量算出部31によって、取得した積算データ量に、移動端末2が通信を行った際の送受信データ量を継続して積算することができる。これによって、SGSN#2は、旧SGSNとなるSGSN#1に在圏していた部分も含めた積算データ量に応じて、移動端末2に対してトラヒック規制ができるようになる。
前述の移動通信システム1においては、以下のような通信方法が用いられている。すなわち、第1の通信事業者と、前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者との契約によって、前記第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置に当該特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する第1のステップと、前記第1の通信事業者と前記第2の通信事業者との契約によって、前記特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置に、前記第1のステップで保持した送受信データ量を取得する第2のステップと、を含み、前記第2のステップでは、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記第1のステップで保持している前記送受信データ量を取得する通信方法が用いられている。
前述の移動通信システム1(特に、SGSN#1、SGSN#2)においては、以下のような通信プログラムが用いられている。すなわち、複数の通信処理装置を運用する第1の通信事業者と、前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者との契約によって、前記第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限する前記通信処理装置に制御を実行させるプログラムであって、前記第1の通信事業者によって運用されている一の前記通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第1の通信事業者によって運用されている他の前記通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記一の通信処理装置が保持している前記送受信データ量を前記他の通信処理装置が取得するように当該通信処理装置に制御を実行させる通信プログラムが用いられている。
本実施形態では、新SGSNが旧SGSNから引き継ぐデータを積算データ量としている。しかし、これに限定されない。すなわち例えば、新SGSNが旧SGSNから引き継ぐデータは、他のデータであっても良い。これによって、たとえば、ローミングインユーザへのお知らせSMS(Short Message Service)配信を行う場合において、SMS配信回数及びそれぞれの配信日時を保持することによって、一定期間の配信回数を制限したい(例えば、1日1回のみに制限したい)場合等にも活用できる。
2 移動端末
10 HLR
11 SGSN(SGSN#1)
12 SGSN(SGSN#2)
21 SGSN(SGSN#A)
30 SGSN
31 積算データ量算出部
32 積算データ量取得部
33 送受信制限部
34 加入者情報管理部
35 記憶部
36 旧SGSNアドレス取得部
40 GLR
41 加入者情報管理部
42 記憶部
Claims (9)
- 移動端末の送受信データ量の上限を制限する送受信データ量制限部を備えた通信処理装置であって、
自己を運用する第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が自己の配下のエリアにローミングインしているときに前記送受信データ量制限部が前記制限する処理を実行するものであり、
更に、前記特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する送受信データ量保持部と、
前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得する送受信データ量取得部と、を含み、
前記送受信データ量取得部は、前記第1の通信事業者によって運用されている他の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、自己の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記他の通信処理装置が保持している前記送受信データ量を取得することを特徴とする通信処理装置。 - 請求項1に記載の通信処理装置において、
前記送受信データ量取得部が取得した前記送受信データ量に前記特定移動端末の送受信データ量を継続して積算する送受信データ量積算部を更に含むことを特徴とする通信処理装置。 - 移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する送受信データ量保持部を有し第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置と、
前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得する送受信データ量取得部を有し前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置と、を含み、
前記第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が前記第1及び前記第2の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限しており、
前記送受信データ量取得部は、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記送受信データ量保持部が保持している前記送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記特定移動端末は、前記第1の通信処理装置の配下のエリアにローミングインしているときに当該第1の通信処理装置を特定するための特定情報を取得し、
前記第2の通信処理装置は、前記特定移動端末から前記特定情報を取得する特定情報取得部を更に含み、
前記送受信データ量取得部は、前記特定情報取得部が取得した特定情報によって特定した前記第1の通信処理装置に設けられている前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記第1の通信処理装置を特定する特定情報を記憶するゲートウェイロケーションレジスタ装置と、
前記ゲートウェイロケーションレジスタ装置から前記特定情報を取得する特定情報取得部と、を更に含み、
前記送受信データ量取得部は、前記特定情報取得部が取得した特定情報によって特定した前記第1の通信処理装置に設けられている前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記送受信データ量保持部が保持する送受信データ量を記憶するゲートウェイロケーションレジスタ装置を更に含み、
前記送受信データ量取得部は、前記ゲートウェイロケーションレジスタ装置に記憶されている送受信データ量を取得することを特徴とする通信システム。 - 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記第2の通信処理装置は、前記送受信データ量取得部が取得した前記送受信データ量に前記特定移動端末の送受信データ量を継続して積算する送受信データ量積算部を更に含むことを特徴とする通信システム。 - 第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第1の通信処理装置に当該特定移動端末の送受信データ量を消去せずに保持する第1のステップと、
前記特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末との送受信データ量の上限が制限され前記第1の通信事業者によって運用されている第2の通信処理装置に、前記第1のステップで保持した送受信データ量を取得する第2のステップと、を含み、
前記第2のステップでは、前記第1の通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第2の通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記第1のステップで保持している前記送受信データ量を取得することを特徴とする通信方法。 - 複数の通信処理装置を運用する第1の通信事業者と異なる第2の通信事業者と利用契約を結んでいる特定移動端末が配下のエリアにローミングインしているときに当該特定移動端末の送受信データ量の上限を制限する前記通信処理装置に制御を実行させるプログラムであって、
前記第1の通信事業者によって運用されている一の前記通信処理装置の配下のエリアに前記特定移動端末がローミングインしてから、前記特定移動端末が、前記第1及び前記第2の通信事業者と異なる第3の通信事業者によって運用されている通信処理装置の配下のエリアを経由して、前記第1の通信事業者によって運用されている他の前記通信処理装置の配下のエリアに移動して前記特定移動端末がローミングインしたときに、前記一の通信処理装置が消去せずに保持している前記送受信データ量を前記他の通信処理装置が取得するように当該通信処理装置に制御を実行させることを特徴とする通信プログラム。
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