JP5670990B2 - 加入者情報管理装置、中継装置、それらを備えた通信システム、加入者情報管理装置及び中継装置の通信用プログラム、通信システムの通信方法 - Google Patents

加入者情報管理装置、中継装置、それらを備えた通信システム、加入者情報管理装置及び中継装置の通信用プログラム、通信システムの通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置の端末識別情報等の加入者情報を管理したり移動端末装置との間でデータを送受信したりする、加入者情報管理装置、中継装置、それらを備えた通信システム、加入者情報管理装置及び中継装置の通信用プログラム、通信システムの通信方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)ローミングの提供が開始されると、ローミングアウト先であるローミング網からホーム網に対してLTE方式による無線通信が可能となる。ローミングに関し、特許文献1には、基地局装置は、ローミング要求に含まれるユーザ契約情報及び記憶部に格納したローミング事業者リストに基づいて、ユーザがローミングサービスを利用可能なユーザであるか否かを判定することが開示されている。また、特許文献2には、当該通信装置は、基地局から送信された事業者コードと、データベースに予め記憶されている事業者コードとを比較し、一致・不一致に応じて所定のヘルプ情報をディスプレイに表示することが開示されている。
特開2011−44893号公報 特開2008−244513号公報
LTEローミングサービス提供の開始直後から、全ての通信事業者が当該サービスに対応できるだけのサービスレベルを有するとは限られない。このため、ホーム網ネットワークを構成する通信システムは、LTEローミングサービスに対応していない通信事業者に対してLTEサービスに関連する信号を送信してしまう可能性があるという問題を有している。また、当該通信システムは、ユーザ登録された移動端末装置のローミング先の在圏情報として、3G(第3世代移動通信システム)方式による在圏エリアに関する情報である3G在圏情報と、LTE方式による在圏エリアに関する情報であるLTE在圏情報とを有している。特に、LTE及び3G間の切り替え時の位置登録信号削減機能(Idle mode Signaling Reduction(ISR)機能)を備えた通信システムは、3G在圏情報とLTE在圏情報の双方を有している。ローミング先の移動端末装置から通信サービス要求が実行された場合、当該通信システムは、当該移動端末装置のローミング先の通信事業者をLTE在圏情報から導出すべきか、3G在圏情報から導出すべきかを判断できず、当該移動端末装置が在圏していない在圏エリアの通信事業者にサービス要求信号を送信してしまう可能性があるという問題を有している。
本発明の目的は、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者にサービス要求信号を送信してしまうのを防止する加入者情報管理装置、中継装置、それらを備えた通信システム、加入者情報管理装置及び中継装置の通信用プログラム、通信システムの通信方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による加入者情報管理装置は、移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアと前記第2在圏エリアを管理する通信事業者とを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する、ホーム網の加入者情報管理装置であって、ローミング中の移動端末装置の端末識別情報と、前記移動端末装置のローミング先であるローミング網内で前記移動端末装置が在圏する前記第1又は第2在圏エリアの前記第1又は第2在圏情報と、前記移動端末装置が在圏する在圏エリアを管理する通信事業者を特定可能な事業者識別情報とを含み、前記通信事業者から送信された位置登録信号を受信する位置登録信号受信部と、前記情報格納部と、前記情報格納部に格納された第1及び第2在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部とを備え、前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報と前記第1又は第2在圏情報とを対応付けて前記情報格納部に格納して加入者情報を記憶するとともに、前記位置登録信号に含まれた前記第1又は第2在圏情報に基づいて前記最新在圏情報格納部に格納された最新在圏情報を更新し、更新された前記最新在圏情報を前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報に対応付けて記憶する情報記憶部と、前記ホーム網の中継装置から要求された、移動端末装置の端末識別情報を含む在圏情報取得要求に基づいて、前記情報記憶部を参照し、前記在圏情報取得要求に含まれた前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部と、取得された前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を前記ホーム網の中継装置に送信する在圏情報送信部とを有することを特徴とする。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
また、前記最新在圏情報は、前記位置登録信号に含まれた前記事業者識別情報を含み得る。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
また、前記第2通信方式は、前記第1通信方式に対して次世代の通信方式であり得る。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者であってLTE通信方式の通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による中継装置は、第1通信方式の第1在圏エリアと、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアとを含み、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する、ホーム網の中継装置であって、前記第1又は第2在圏エリアに在圏している移動端末装置からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者から送信され、前記移動端末装置の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得する通信サービス要求取得部と、前記通信サービス要求を取得したことに基づいて、上記一態様の加入者情報管理装置を参照し、前記通信サービス要求に含まれる前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部と、取得した前記第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報に基づいて、前記第1在圏情報が最新であるのか否かを判定する最新在圏情報判定部と、前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新であると判定した場合には、前記移動端末装置のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新でないと判定した場合には、前記通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信する判定結果情報送信部とを有することを特徴とする。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
また、取得された前記第1在圏情報によって特定される前記第1在圏エリアを管理する第1通信事業者と、取得された前記第2在圏情報によって特定される前記第2在圏エリアを管理する第2通信事業者とが異なっており、前記最新在圏情報判定部が、取得した前記最新在圏情報によって特定される通信事業者が前記第1通信事業者と同一であって前記第1在圏情報が最新であると判定した場合にのみ、前記判定結果情報送信部は、前記在圏エリアを提供する通信事業者に対して前記サービス要求信号を送信し得る。このような構成によれば、第2通信事業者に信号を送信してしまうのを一律に防止できる。
また、取得された前記第1在圏情報によって特定される前記第1在圏エリアを管理する第1通信事業者と、取得された前記第2在圏情報によって特定される前記第2在圏エリアを管理する第2通信事業者とが異なっており、前記最新在圏情報判定部が、取得した前記最新在圏情報によって特定される通信事業者が前記第1又は第2通信事業者の少なくともいずれか一方と同一であると判定した場合には、前記判定結果情報送信部は、前記在圏エリアを提供する通信事業者に対して前記サービス要求信号を送信し得る。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏している在圏エリアを管理する通信事業者には、信号が送信され、移動端末装置が現に在圏していない在圏エリアを管理する通信事業者には、信号を送信してしまうのを防止できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による通信システムは、移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアと前記第2在圏エリアを管理する通信事業者とを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する加入者情報管理装置と、前記第1在圏エリアと前記第2在圏エリアとを含み、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する中継装置とを備えたホーム網の通信システムであって、前記加入者情報管理装置は、上記一態様の加入者情報管理装置であり、前記中継装置は、上記一態様の中継装置であることを特徴とする。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による加入者情報管理装置の通信用プログラムは、移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する、ホーム網の加入者情報管理装置の通信用プログラムであって、コンピュータを、移動端末装置の端末識別情報と、前記移動端末装置のローミング先であるローミング網内で前記移動端末装置が在圏する前記第1又は第2在圏エリアの前記第1又は第2在圏情報と、前記移動端末装置が在圏する在圏エリアを管理する通信事業者を特定可能な事業者識別情報とを含み、前記通信事業者から送信された位置登録信号を受信する位置登録信号受信部、前記情報格納部と、前記情報格納部に格納された第1及び第2在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部とを備え、前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報と前記第1又は第2在圏情報とを対応付けて前記情報格納部に格納して加入者情報を記憶するとともに、前記位置登録信号に含まれた前記第1又は第2在圏情報に基づいて前記最新在圏情報格納部に格納された最新在圏情報を更新し、更新された前記最新在圏情報を前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報に対応付けて記憶する情報記憶部、前記ホーム網の中継装置から要求された、移動端末装置の端末識別情報を含む在圏情報取得要求に基づいて、前記情報記憶部を参照し、前記在圏情報取得要求に含まれた前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部、取得された前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を前記ホーム網の中継装置に送信する在圏情報送信部として機能させることを特徴とする。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による中継装置の通信用プログラムは、第1通信方式の第1在圏エリアと、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアとを含み、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する、ホーム網の中継装置の通信用プログラムであって、コンピュータを、前記第1又は第2在圏エリアに在圏している移動端末装置からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者から送信され、前記移動端末装置の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得する通信サービス要求取得部、前記通信サービス要求を取得したことに基づいて、請求項1記載の加入者情報管理装置を参照し、前記通信サービス要求に含まれる前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部、取得した前記第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報に基づいて、前記第1在圏情報が最新であるのか否かを判定する最新在圏情報判定部、及び、前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新であると判定した場合には、前記移動端末装置のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新でないと判定した場合には、前記通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信する判定結果情報送信部として機能させることを特徴とする。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の一態様による通信システムの通信方法は、移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する加入者情報管理装置と、前記第1在圏エリアと前記第2在圏エリアとを含みローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する中継装置とを備えたホーム網の通信システムの通信方法であって、前記加入者情報管理装置において、移動端末装置の端末識別情報と、前記移動端末装置のローミング先であるローミング網内で前記移動端末装置が在圏する前記第1又は第2在圏エリアの前記第1又は第2在圏情報と、前記移動端末装置が在圏する在圏エリアを管理する通信事業者を特定可能な事業者識別情報とを含む位置登録信号を受信し、前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報と前記第1又は第2在圏情報とを対応付けて前記情報格納部に格納して加入者情報を記憶するとともに、前記位置登録信号に含まれた前記第1又は第2在圏情報に基づいて、前記情報格納部に格納された第1及び第2在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部を更新し、更新された最新在圏情報を前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報に対応付けて記憶し、前記第1又は第2在圏エリアに在圏している移動端末装置からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者から送信され、前記移動端末装置の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得し、前記通信サービス要求を取得したことに基づいて、前記在圏情報取得要求に含まれた前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得し、取得した前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を前記中継装置に送信し、前記中継装置において、前記加入者情報管理装置から送信された前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を取得し、取得した前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報に基づいて、前記第1在圏情報が最新であるのか否かを判定し、前記第1在圏情報が最新であると判定された場合には、前記移動端末装置のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、前記第1在圏情報が最新でないと判定された場合には、前記通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信することを特徴とする。このような構成によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。
本発明によれば、移動端末装置が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者にサービス要求信号を送信してしまうのを防止できる。
本発明の一実施の形態による通信システム1の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態による加入者情報管理装置(HSS11)及び中継装置(GMLC5)の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態による加入者情報管理装置(HSS11)に設けられた情報記憶部11bに記憶された加入者情報データベースの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態による中継装置(GMLC5)に設けられた情報記憶部に記憶された通信事業者情報データベースの一例を示す図である。 従来の通信システムの問題点を説明する図(その1)である。 従来の通信システムの問題点を説明する図(その2)である。 従来の通信システムの問題点を説明する図(その3)である。 本発明の一実施の形態による通信システム1の通信方法を説明するためのシーケンス図である。 本発明の一実施の形態の変形例による通信システム1の通信方法を説明するためのシーケンス図である。
(通信システム1の概略構成)
本発明の一実施の形態による加入者情報管理装置、中継装置、それらを備えた通信システム、加入者情報管理装置及び中継装置の通信用プログラム、通信システムの通信方法について、図1から図9を用いて説明する。まず、本実施の形態による通信システム1の概略構成について図1を用いて説明する。
図1は、本実施の形態による通信システム1の概略構成を示している。図1に示すように、本実施の形態による通信システム1は、GMLC(Gateway Mobile Location Center)5と、GMLC5に接続された加入者管理サーバ(Home Subscriber Server:HSS)11と、GMLC5に接続されたxGSN(serving/gateway General packet radio service Support Node)13と、xGSN13に接続された無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:RNC)15と、RNC15に接続された無線基地局(Base Transceiver Station:BTS)17と、GMLC5に接続されたMME(Mobility Management Entity)19と、MME19に接続された無線基地局(eNodeB)21と、HSS11に登録された移動端末装置(不図示)とを有している。本実施の形態では、GMLC5、HSS11、xGSN13、RNC15、BTS17、MME19及びeNodeB21を少なくとも含んでホーム網ネットワーク(以下、ネットワークを「NW」と略記する場合がある)2が構成されている。また、ホーム網NW2は、LCS(LoCation Service)−Client30を有している。LCS−Client30は、移動端末装置の位置情報を取得して位置情報検索者とのユーザインタフェースを提供するコンテンツプロバイダである。LCS−Client30は、所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者に相当する。
BTS17は、特定の範囲に対してセル識別子(例えば、セルID)を送出することにより3G(第3世代移動通信システム)在圏エリアE1を形成するようになっている。移動端末装置が3G在圏エリアE1内にある場合には、BTS17は、移動端末装置との間で3G方式に従った無線通信を行うことができる。移動端末装置は、BTS17を介してBTS17の上流(上位)に位置しているRNC15、xGSN13及びGMLC5と通信するようになっている。セル識別子は基地局毎にそれぞれ付与されている。このため、セル識別子を判定することにより、在圏エリアがどの基地局に収容されているのかを区別することができる。また、セル識別子により在圏エリア自体を識別することができる。
RNC15は、BTS17に対応して設けられており、BTS17が形成する3G在圏エリアE1に在圏している移動端末装置の無線通信に関する処理を行う。具体的には、RNC15は、移動端末装置の回線接続処理や通話時のハンドオーバー処理等を行う。また、RNC15は、自己に対応付けられたBTS(本例では、BTS17)のセル識別子と、当該BTSが収容する在圏エリアに在圏している移動端末装置の端末識別子(例えば、携帯電話NWへの加入を一意に識別する番号(MSISDN))とを対応付けて記憶している。本実施の形態では、端末識別子が端末識別情報に相当する。図1では、RNC15に接続されたBTSや移動端末装置はそれぞれ1つであるが、RNC15は、複数のBTSを介して複数の移動端末装置を制御することができる。なお、RNCは、基地局制御装置、無線制御局、等とも呼ばれる場合がある。
xGSN13は、コアネットワーク装置の1つであり、不図示のSGSN(Serving General packet radio service Support Node)と不図示のGGSN(Gateway General packet radio service Support Node)の統合ノードであり、パケット交換処理を実行する。具体的には、xGSN13は例えば、移動端末装置23がウェッブサイトの閲覧や電子メールの送受信等のデータ通信を行うと、移動端末装置23から送信されるIP(Internet Protocol)パケットに対して、IPパケットを別のIPパケットで包む、いわゆるカプセリング等の処理を実行する。SGSNは、パケット交換ドメインにおいてパケット交換を行う装置である。GGSNは、中継パケット交換機とも呼ばれ、パケット通信時のユーザの認証、接続の制御、QoS(Quality of Service)などの役割を担う。
eNodeB21は、特定の範囲に対してセル識別子(例えば、セルID)を送出することによりLTE(Long Term Evolution)在圏エリアE2を形成するようになっている。移動端末装置がLTE在圏エリアE2内にある場合には、eNodeB21は、当該移動端末装置との間でLTE方式に従った無線通信を行うことができる。移動端末装置は、eNodeB21を介してeNodeB21の上流(上位)に位置しているMME19及びGMLC5と通信するようになっている。また、eNodeB21は、無線アクセス制御機能を有しており、RNCに接続される必要がない。このため、eNodeB21は、BTS17と異なり、LTE方式のコアネットワーク装置の一構成であるMME19に直接接続できる。
MME19は、PCRF(Policy and Charging Rules Function)、P−GW(Packet Data Network−Gateway)及びS−GW(Serving−Gateway)(いずれも不図示)とともに、コアネットワーク装置を構成している。MME19は、移動端末装置の移動管理、HSS11から通知される認証情報に基づく移動端末装置の認証(セキュリティ制御)及びS−GWとeNodeB21との間におけるユーザデータの転送経路の設定処理などを行うようになっている。
HSS11は、移動端末装置の端末識別子と対応付けられた加入者情報を記憶しており、認証情報及び在圏情報の管理を行う。HSS11は、移動端末装置の端末識別情報と、3G方式(第1通信方式の一例)の3G在圏エリアE1(第1在圏エリアの一例)を特定可能な3G在圏情報(第1在圏情報の一例)と、3G方式とは異なる通信方式であるLTE方式(第2通信方式の一例)のLTE在圏エリアE2を特定可能なLTE在圏情報(第2在圏情報の一例)とが個別に格納される情報格納部(詳細は後述)を備え、互いに対応付けられて当該情報格納部に格納された端末識別情報と3G在圏情報及びLTE在圏情報とを加入者情報として管理するようになっている。また、HSS11は、GMLC5からの在圏情報取得要求に対する応答として、指定された端末識別情報に対応付けられた、3G在圏情報、LTE在圏情報及び最新在圏情報をGMLC5に送出するようになっている。なお、HSS11の具体的な概略構成や最新在圏情報の詳細については後述する。
GMLC5は、移動端末装置との間でデータを送受信するBTS17やeNodeB21の緯度経度情報などの位置情報を管理している。GMLC5は、測位要求を実行した移動端末装置と、当該測位要求に含まれた端末識別情報に対応する移動端末装置とが一致するか否かの判定機能を奏するサーバ装置である。GMLC5は、3G方式の3G在圏エリアE101と、3G方式とは異なる通信方式であるLTE通信方式のLTE在圏エリアE102とを含み、ローミング先であるローミング網NW102に在圏する移動端末装置23との間でデータを送受信する、ホーム網NW2の中継装置に相当する。なお、GMLC5の具体的な構成については後述する。
ホーム網NW2は例えば、ローミングトラフィックを制御するGRX(GPRS Roaming Exchange)網40のようなネットワークを経由して他の通信事業者のローミング網NW102と接続されている。ローミング網NW102は、移動端末装置23のローミング先ネットワークである。移動端末装置23は、通信システム1を構成するHSS11に端末識別情報がユーザ登録されたユーザ端末装置である。ローミング網NWを構成する当該端他の通信事業者の通信システム100は、GMLC105と、GMLC105に接続されたxGSN113と、xGSN113に接続されたRNC115と、RNC115に接続されたBTS117と、GMLC105に接続されたMME119と、MME119に接続されたeNodeB121とを有している。xGSN113はxGSN13と、RNC115はRNC15と、BTS117はBTS17と、MME119はMME19と、eNodeB121はeNodeB21と、それぞれ同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。GMLC105は、後述の最新在圏情報判定部及び判定結果情報送信部を有していない点を除いて、GMLC5と同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。
BTS117は、3G在圏エリアE101を形成するようになっている。eNodeBは、LTE在圏エリアE102を形成するようになっている。図1では、HSS11にユーザ登録された移動端末装置23が3G在圏エリアE101内に在圏している状態が示されている。移動端末装置23は、3G在圏エリアE101内に在圏している間は、BTS117、RNC115、xGSN113、GMLC105及びGRX網40を介して通信システム1との間で3G方式に従って通信するようになっている。また、移動端末装置23は、LTE在圏エリアE102に在圏している間は、eNodeB121、MME119、GMLC105及びGRX網40を介して通信システム1との間でLTE方式に従って通信するようになっている。
(HSS11及びGMLC5の概略構成)
次に、HSS11及びGMLC5の具体的な構成について図2から図4を用いて説明する。図2は、HSS11及びGMLC5の概略構成を示すブロック図である。図2では理解を容易にするため、ホーム網NWに設けられたLCS−Client30が併せて示されている。
図2に示すように、HSS11は、位置登録信号受信部11aと、情報記憶部11bと、在圏情報取得部11cと、在圏情報送信部11dとを有している。位置登録信号受信部11a、情報記憶部11b、在圏情報取得部11c及び在圏情報送信部11dは、物理的に別の装置としてそれぞれ実現されていてもよいし、HSS11の一機能としてそれぞれ実現されていてもよい。
位置登録信号受信部11aは、移動端末装置23のローミング先であるローミング網NW102内の3G在圏エリアE101及びLTE在圏エリアE102を管理する通信事業者から送信される位置登録信号を受信するようになっている。当該位置登録信号は、移動端末装置23が移動して位置登録した、ローミング先のローミング網NW102を構成する通信システム100から送信される。当該位置登録信号は、通信システム100の通信事業者が管理する在圏エリアを収容するxGSN113又はMME119から送信される。当該位置登録信号は、ローミング網NW102内の3G在圏エリアE101又はLTE在圏エリアE102の3G在圏情報又はLTE在圏情報と、ローミング網NW102内の3G在圏エリアE101又はLTE在圏エリアE102に在圏する移動端末装置23の端末識別情報と、3G在圏エリアE101又はLTE在圏エリアE102を管理する通信事業者の事業者識別情報とを含んでいる。当該位置登録信号に含まれる3G在圏情報又はLTE在圏情報及び端末識別情報は、ローミング先のxGSN113又はMME119に登録された情報である。図1に示す例では、移動端末装置23は3G在圏エリアE101にローミングしてxGSN113に位置登録している。このため、当該位置登録信号はxGSN113から送信され、3G在圏エリアE101に関する3G在圏情報と、G在圏エリアE101を管理する通信事業者の事業者識別情報と、移動端末装置23の端末識別情報とが含まれる。
情報記憶部11bは、端末識別情報、3G在圏情報及びLTE在圏情報が個別に格納される情報格納部(図2では不図示)と、当該情報格納部に格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部(図2では不図示)とを有している。判定可能な最新在圏情報には、例えば最新在圏情報のみで3G及びLTE在圏情報のいずれが最新であるのかを判定できる情報や、他の情報と組み合わせて3G及びLTE在圏情報のいずれが最新であるのかを判定できる情報が含まれる。前者の最新在圏情報を格納する最新在圏情報格納部は、例えば位置登録信号に3G在圏情報が含まれていた場合には3G在圏情報に対応付けた3G用フラグをオン状態、かつLTE在圏情報に対応付けたLTE用フラグをオフ状態とし、位置登録信号にLTE在圏情報が含まれていた場合には3G用フラグをオフ状態、かつLTE用フラグをオン状態として最新在圏情報を格納できるようになっていてもよい。また、後者の最新在圏情報を格納する最新在圏情報格納部は、位置登録信号に含まれた3G在圏情報及びLTE在圏情報を区別せずに、これらの在圏情報の全て又は一部を最新在圏情報として格納できるようになっていてもよい。この場合、情報格納部に格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報のうち、最新在圏情報格納部に格納された最新在圏情報と同一である方の在圏情報が最新であると判断できる。あるいは、GMLC5に格納された通信事業者情報を参照して情報格納部に格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報に基づく通信事業者をそれぞれ導出し、導出された2つの通信事業者のうち、最新在圏情報に含まれる通信事業者と同一の通信事業者が導出された方の在圏情報が最新であると判断できる。
情報記憶部11bは、位置登録信号受信部11aで受信した位置登録信号に含まれた端末識別情報と3G在圏情報又はLTE在圏情報とを対応付けて情報格納部に格納して加入者情報を記憶するようになっている。さらに、情報記憶部11bは、当該位置登録信号に含まれた事業者識別情報に基づいて当該最新在圏情報格納部に格納された最新在圏情報を更新し、更新された最新在圏情報を当該位置登録信号に含まれた端末識別情報に対応付けて記憶するようになっている。ここで、情報記憶部11bに備えられた情報格納部及び最新在圏情報格納部について図3を用いて説明する。図3は、情報記憶部11bに記憶された加入者情報データベース(以下、データベースを「DB」と略記する)の一例を示している。
図3に示すように、加入者情報DBは、「端末識別情報」、「在圏情報」、「最新在圏情報」、「パケットローミング中フラグ」及びその他の情報(図3では、当該その他の情報を「・・・」と表記している)の格納領域を有している。「在圏情報」の格納領域は、「3G」及び「LTE」の格納領域に細分化されている。「端末識別情報」は、HSS11にユーザ登録された移動端末装置の端末識別情報が格納される格納領域である。「在圏情報」の「3G」は、位置登録信号に含まれた3G在圏情報が格納される格納領域であり、「在圏情報」の「LTE」は、位置登録信号に含まれたLTE在圏情報が格納される格納領域である。「在圏情報」の「3G」の格納領域に格納された情報が3G在圏情報であり、「在圏情報」の「LTE」の格納領域に格納された情報がLTE在圏情報である。「端末識別情報」及び「在圏情報」の格納領域が情報格納部11b−1に相当する。情報格納部11b−1は、「端末識別情報」の格納領域と、「在圏情報」の「3G」及び「LTE」の2つの格納領域とを有しているので、端末識別情報と3G在圏情報とLTE在圏情報とを個別に格納できる。「最新在圏情報」は、最新在圏情報が格納される格納領域である。本実施の形態では、位置登録信号に含まれた事業者識別情報が「最新在圏情報」の格納領域に格納されるようになっている。「最新在圏情報」の格納領域が最新在圏情報格納部11b−2に相当する。「パケットローミング中フラグ」は、移動端末装置がパケットローミング中であるか否かを示す情報が格納される格納領域である。
加入者情報DBの各行毎に、格納された情報が互いに対応付けられた情報となる。例えば、加入者情報DBの第1行目(項目行を除く。以下同様に、加入者情報DBの項目行を除いた行数とする。)において、「端末識別情報」に格納された、移動端末装置の端末識別情報である「α」には、「在圏情報」の「3G」に格納された3G在圏情報である「CC+NDC+aaa」と、「在圏情報」の「LTE」に格納されたLTE在圏情報である「MCC+MNC+bbb」と、「最新在圏情報」に格納された最新在圏情報である「A」と、「パケットローミング中フラグ」に格納されたフラグがオン状態であることを示す「ON」とが対応付けられる。「端末識別情報」に格納された「α」、「β」及び「γ」は、加入者登録された移動端末装置の端末識別情報を示している。「最新在圏情報」に格納された「A」、「B」「C」及び「D」は通信事業者の事業者識別情報(例えば、事業者識別子)を示している。「在圏情報」の「3G」に格納された「CC+NDC」は事業者情報である。「CC+NDC」のうち、「CC」は国コード(Country Code for geographic areas)を示し、「NDC」は国内宛先コード(National Destination Code)を示している。「在圏情報」の「LTE」に格納された「MCC+MNC」は事業者情報である。「MCC+MNC」のうち、「MCC」は電気通信事業者の運用地域コード(Mobile Country Code)を示し、「MNC」は、電気通信事業者を識別するための識別コード(Mobile Network Code)を示している。「在圏情報」に格納された「aaa」、「bbb」、「ccc」及び「ddd」はそれぞれ、事業者識別情報が「A」、「B」、「C」及び「D」の通信事業者に管理され、位置登録された移動端末装置が在圏する在圏エリアを収容する交換機(本例では、xGSN又はMME)の交換機識別情報(例えば、交換機番号)を示している。本実施の形態では、3G在圏情報は、交換機識別情報と、事業者情報(国コード及び国内宛先コード)とを含み、LTE在圏情報は、交換機識別情報と、事業者情報(電気通信事業者の運用地域コード及び識別コード)とを含んでいる。以下、3G在圏情報に含まれる事業者情報と、後述する通信事業者情報DBの「事業者情報」の「3G」に格納された事業者情報とを「3G事業者情報」と称する場合がある。また、以下、LTE在圏情報に含まれる事業者情報と、当該通信事業者情報DBの「事業者情報」の「LTE」に格納された事業者情報とを「LTE事業者情報」と称する場合がある。「パケットローミング中フラグ」の「ON」は当該フラグがオン状態であって移動端末装置がローミング中であることを示し、「OFF」は当該フラグがオフ状態であって移動端末装置がローミング中でないことを示している。
図3に示す加入者情報DBの最新在圏情報格納部11b−2には、通信事業者の事業者識別情報が格納されている。加入者情報DBの第1行目では、最新在圏情報格納部11b−2に格納された最新在圏情報は「A」であり、パケットローミング中フラグがオン状態である。このため、端末識別情報「α」の移動端末装置は、現時点において事業者識別情報が「A」の通信事業者の管理する在圏エリアに在圏し、パケットローミング中であると判定される。また、加入者情報DBの第2行目では、最新在圏情報格納部11b−2に格納された最新在圏情報は「C」であり、パケットローミング中フラグがオン状態である。このため、端末識別情報「β」の移動端末装置は、現時点において事業者識別情報が「C」の通信事業者の管理する在圏エリアに在圏し、パケットローミング中であると判定される。また、加入者情報DBの第3行目では、最新在圏情報格納部11b−2に格納された最新在圏情報は「D」であり、パケットローミング中フラグがオフ状態である。このため、端末識別情報「γ」の移動端末装置は、現時点において事業者識別情報が「D」の通信事業者の管理する在圏エリアに在圏し、パケットローミング中でないと判定される。すなわち、端末識別情報「γ」の移動端末装置は、現時点において、ホーム網内の在圏エリアに在圏していると判定される。
本実施の形態では、最新在圏情報格納部11b−2に格納された情報自体では、移動端末装置が現に在圏している在圏エリアを管理している通信事業者が特定されるだけで、情報格納部11b−1に格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報のいずれが最新であるのかは特定されない。本実施の形態による通信システム1は、最新在圏情報格納部11b−2に格納された情報と、他の情報(本実施の形態では、後述する通信事業者情報DBに格納された事業者識別情報)と組み合わせ、情報格納部11b−1に格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報のいずれが最新であるのか判定するようになっている。
図2に戻って、HSS11に備えられた在圏情報取得部11cは、ホーム網NW2のGMLC5(中継装置の一例)から要求された、移動端末装置23の端末識別情報を含む在圏情報取得要求に基づいて、情報記憶部11bを参照し、在圏情報取得要求に含まれた端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた3G在圏情報及びLTE在圏情報並びに最新在圏情報を取得するようになっている。例えば、端末識別情報として「α」が在圏情報取得要求に含まれている場合には、在圏情報取得部11cは、情報記憶部11bの加入者情報DBを参照し、「端末識別情報」に格納された「α」に対応付けられた在圏情報を取得する。例えば情報記憶部11bの加入者情報DBが図3に示すように情報を格納している場合には、在圏情報取得部11cは、端末識別情報「α」に対応付けられた、3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」と、LTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」及び最新在圏情報「A」を取得する。在圏情報取得部11cは、取得したこれらの在圏情報を在圏情報送信部11dに送信するようになっている。
在圏情報送信部11dは、在圏情報取得部11cが取得した3G在圏情報及びLTE在圏情報並びに最新在圏情報をホーム網NW2のGMLC5に送信するようになっている。
GMLC5は、通信サービス要求取得部5aと、在圏情報取得部5bと、最新在圏情報判定部5cと、判定結果情報送信部5dとを有している。通信サービス要求取得部5a、在圏情報取得部5b、最新在圏情報判定部5c及び判定結果情報送信部5dは、物理的に別の装置としてそれぞれ実現されていてもよいし、GMLC5の一機能としてそれぞれ実現されていてもよい。
通信サービス要求取得部5aは、3G在圏エリアE101又はLTE在圏エリアE102に在圏している移動端末装置23からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者(例えばLCS−Client30)から送信され、移動端末装置23の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得するようになっている。所定の通信サービスには、例えば基地局測位要求や通信事業者独自の通信サービスなどが含まれる。通信事業者独自の通信サービスには、例えば移動端末装置の表示部の表示態様をローミング先の国に対応させるサービスなどが含まれる。
在圏情報取得部5bは、通信サービス要求取得部5aが通信サービス要求を取得したことに基づいて、加入者情報管理装置(例えばHSS11)を参照し、通信サービス要求に含まれる端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた3G在圏情報及びLTE在圏情報並びに最新在圏情報を取得するようになっている。具体的には、在圏情報取得部5bは、例えば通信サービス要求に含まれる端末識別情報を含む在圏情報取得要求をHSS11に対して要求し、当該在圏情報取得要求の応答として3G在圏情報及びLTE在圏情報並びに最新在圏情報を取得する。例えば、端末識別情報として「α」が通信サービス要求に含まれている場合には、在圏情報取得部5bは、端末識別情報として「α」を含む在圏情報取得要求をHSS11に対して要求する。例えば情報記憶部11bの加入者情報DBが図3に示すように情報を格納している場合には、HSS11の在圏情報取得部11cは、情報記憶部11bの加入者情報DBを参照し、端末識別情報「α」に対応付けられた、3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」と、LTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」及び最新在圏情報の「A」を取得し、これらの情報を含む応答信号を在圏情報取得応答としてGMLC5に送信する。これにより、GMLC5に設けられた在圏情報取得部5bは端末識別情報「α」に対応付けられた3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」と、LTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」及び最新在圏情報の「A」を取得する。在圏情報取得部5bは、取得したこれらの在圏情報を最新在圏情報判定部5cに送信するようになっている。
最新在圏情報判定部5cは、取得した3G在圏情報及びLTE在圏情報並びに最新在圏情報に基づいて、3G在圏情報が最新であるのか否かを判定するようになっている。本実施の形態では、取得した最新在圏情報には通信事業者の事業者識別情報が含まれているだけなので、最新在圏情報判定部5cは、当該最新在圏情報のみでは3G在圏情報が最新であるのか否かを判定できない。このため、最新在圏情報判定部5cは、GMLC5が管理する通信事業者情報DBを参照し、取得した3G在圏情報に含まれる3G事業者情報に対応する事業者識別情報と最新在圏情報としての事業者識別情報とが同一か否かを判定するようになっている。また、最新在圏情報判定部5cは、3G在圏情報が最新の在圏情報でないと判定した場合には、LTE在圏情報が最新であるか否かを判定するようになっている。
図4は、GMLC5に設けられた情報記憶部に記憶された通信事業者情報DBの一例を示している。図4に示すように、通信事業者情報DBは、「事業者識別情報」及び「事業者情報」の格納領域を有している。「事業者情報」の格納領域は、「3G」及び「LTE」の2つの格納領域に細分化されている。「事業者識別情報」は、GMLC5に登録された通信事業者の事業者識別情報が格納される格納領域である。当該事業者識別情報は、GMLC5に予め登録されていたり、移動端末装置の位置登録処理の際に登録されたりする。「事業者情報」の「3G」は、通信事業者が管理する3G在圏エリアに関する3G事業者情報が格納される格納領域であり、「事業者情報」の「LTE」は、通信事業者が管理するLTE在圏エリアに関するLTE事業者情報が格納される格納領域である。通信事業者情報DBの各行毎に格納された情報が互いに対応付けられた情報となる。例えば、通信事業者情報DBの第1行目(項目行を除く。以下同様に、通信事業者情報DBの項目行を除いた行数とする。)において、「事業者識別情報」に格納された、通信事業者の事業者識別情報である「A」には、「事業者情報」の「3G」に格納された3G事業者情報である「CC+NDC」と、「事業者情報」の「LTE」に格納されたLTE事業者情報である「MCC+MNC」とが対応付けられる。なお、図4において、事業者識別情報を示す「A」、3G在圏情報を示す「CC+NDC」、LTE在圏情報を示す「MCC+MNC」の表記方法は、図3における表記方法と同様である。
最新在圏情報判定部5cは、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報に含まれる事業者情報と同一の3G事業者情報に対応付けられて通信事業者情報DBに格納された事業者識別情報と、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報に含まれる事業者識別情報とが同一であるか否かを判定するようになっている。また、最新在圏情報判定部5cは、在圏情報取得部5bが取得したLTE在圏情報に含まれる事業者情報と同一のLTE事業者情報に対応付けられて通信事業者情報DBに格納された事業者識別情報と、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報に含まれる事業者識別情報とが同一であるか否かを判定するようになっている。
例えば、最新在圏情報判定部5cは、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」に含まれる「CC+NDC」と同一の「CC+NDC」に対応付けられて通信事業者情報DBに格納された事業者識別情報の「A」と、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報に含まれた事業者識別情報の「A」とが同一であるか否かを判定する。本例では、最新在圏情報判定部5cは、これらの2つの事業者識別情報がいずれも「A」であって同一であると判定し、LTE在圏情報についての判定は実行しない。最新在圏情報判定部5cは、通信事業者情報DBを参照して得られた事業者識別情報と最新在圏情報に含まれた事業者識別情報とが同一でないと判定した場合には、在圏情報取得部5bが取得したLTE在圏情報について3G在圏情報と同様の処理を実行して、事業者識別情報の比較判定を実行するようになっている。
最新在圏情報判定部5cは、情報格納部11b−1に3G在圏情報やLTE在圏情報とともに事業者識別情報を格納しておき、最新在圏情報としての事業者識別情報と、最新在圏情報格納部11b−1に格納された事業者識別情報とが同一か否かを判定し、最新在圏情報としての事業者識別情報と加入者情報DBに格納されたLTE在圏情報に含まれる事業者識別情報とが同一か否かを判定するようになっていてもよい。
例えば、在圏情報取得部5bが、端末識別情報の「α」に対応付けられた、情報格納部11b−1の「在圏情報」の「3G」に格納された「CC+NDC+aaa」及び事業者識別情報の「A」と、「在圏情報」の「LTE」に格納された「MCC+MNC+bbb」及び事業者識別情報の「B」と、最新在圏情報の「A」とを取得しているとする。最新在圏情報判定部5cは、3G在圏情報とともに格納された事業者識別情報が「A」であり、最新在圏情報としての事業者識別情報が「A」であって両事業者識別情報が同一であるため、3G在圏情報が最新であると判定する。最新在圏情報判定部5cは、3G在圏情報が最新であるという判定結果情報を判定結果情報送信部5dに送信する。
なお、最新在圏情報のみで3G在圏情報及びLTE在圏情報のいずれが最新であるのかを判定できる情報が最新在圏情報格納部11b−2に格納されている場合には、最新在圏情報判定部5cは、取得された最新在圏情報のみで3G在圏情報が最新であるのか否か、あるいはLTE在圏情報が最新であるのか否かを判定するようになっていてもよい。
図3に戻って、判定結果情報送信部5dは、最新在圏情報判定部5cが3G在圏情報が最新であると判定した場合には、移動端末装置23のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信するようになっている。一方、判定結果情報送信部5dは、最新在圏情報判定部5cが3G在圏情報が最新でないと判定した場合には、通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信するようになっている。サービス要求信号には、例えば端末識別情報や3G在圏情報又はLTE在圏情報などが含まれる。不応答判定結果情報には、未在圏又はサービス提供範囲外であることを示すエラー応答情報が含まれる。
具体的には、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報によって特定される3G在圏エリアを管理する第1通信事業者と、在圏情報取得部5bが取得したLTE在圏情報によって特定されるLTE在圏エリアを管理する第2通信事業者とが異なっており、最新在圏情報判定部5cが、在圏情報取得部5bの取得した最新在圏情報によって特定される通信事業者が第1通信事業者と同一であって3G在圏情報が最新であると判定した場合にのみ、判定結果情報送信部5dは、在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、それ以外の場合には通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信するようになっていてもよい。
例えば、在圏情報取得部5bが端末識別情報の「α」に対応付けられた3G在圏情報、LTE在圏情報及び最新在圏情報を取得したとする。図3に示すように、端末識別情報の「α」には、3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」、LTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」及び最新在圏情報の「A」が対応付けられている。このため、最新在圏情報判定部5cは、図4に示す通信事業者情報DBを参照し、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報によって特定される3G在圏エリアを管理する第1通信事業者の事業者識別情報が「A」であり、LTE在圏情報によって特定されるLTE在圏エリアを管理する第2通信事業者の事業者識別情報が「B」であると導出する。最新在圏情報判定部5cは、導出した第1及び第2通信事業者の事業者識別情報が異なっていると判定する。また、最新在圏情報判定部5cは、導出した第1通信事業者の事業者識別情報と、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報としての事業者識別情報とがいずれも「A」であって同一であり、3G在圏情報が最新であると判定する。これにより、判定結果情報送信部5dは、在圏エリアを提供する通信事業者に対し、端末識別情報の「α」と3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」を含むサービス要求信号を送信する。
ところで、最新在圏情報判定部5cが、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報及びLTE在圏情報に基づいて導出された第1及び第2通信事業者の事業者識別情報が同一であると判定したとする。この場合、判定結果情報送信部5dは、通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信する。このように、GMLC5は、3G在圏情報が最新の場合にのみ、すなわち移動端末装置23が現に在圏しているのが3G在圏エリアである場合にのみ、当該3G在圏エリアを管理する通信事業者にサービス要求信号を送信し、移動端末装置23が現に在圏しているのがLTE在圏エリアの場合には、通信事業者によらずサービス要求信号を送信しない。これにより、GMLC5は、移動端末装置23が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまったり、LTE在圏エリアに当該信号を送信してしまったりするのを防止できる。最新在圏情報判定部5cにおける当該処理は、移動端末装置23がLTE在圏エリアに在圏している場合には常にサービス要求信号を送信しないので、通信事業者のLTEローミングに対するサービスレベルが低い期間(例えば、LTEローミングサービス提供が開始されてから所定期間の間)で有効である。
GMLC5における別の処理として、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報によって特定される3G在圏エリアを管理する第1通信事業者と、在圏情報取得部5bが取得したLTE在圏情報によって特定されるLTE在圏エリアを管理する第2通信事業者とが異なっており、最新在圏情報判定部5cが、在圏情報取得部5bの取得した最新在圏情報によって特定される通信事業者が第1又は第2通信事業者の少なくともいずれか一方と同一であると判定した場合には、判定結果情報送信部5dは、移動端末装置23が在圏している在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、最新在圏情報によって特定される通信事業者が第1又は第2通信事業者のいずれとも異なっていると判定した場合には、通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信するようになっていてもよい。
例えば、在圏情報取得部5bが端末識別情報の「α」に対応付けられた3G在圏情報、LTE在圏情報及び最新在圏情報を取得したとする。図3に示すように、端末識別情報の「α」には、3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」、LTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」及び最新在圏情報の「A」が対応付けられている。このため、最新在圏情報判定部5cは、図4に示す通信事業者情報DBを参照し、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報によって特定される3G在圏エリアを管理する第1通信事業者の事業者識別情報が「A」であり、LTE在圏情報によって特定されるLTE在圏エリアを管理する第2通信事業者の事業者識別情報が「B」であると導出する。最新在圏情報判定部5cは、導出した第1通信事業者の事業者識別情報と、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報としての事業者識別情報とがいずれも「A」であって同一であり、3G在圏情報が最新であると判定する。これにより、判定結果情報送信部5dは、在圏エリアを提供する通信事業者に対し、端末識別情報「α」と3G在圏情報「CC+NDC+aaa」を含むサービス要求信号を送信する。
また例えば、在圏情報取得部5bが端末識別情報の「β」に対応付けられた3G在圏情報、LTE在圏情報及び最新在圏情報を取得したとする。図3に示すように、端末識別情報の「β」には、3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」、LTE在圏情報の「MCC+MNC+ccc」及び最新在圏情報の「C」が対応付けられている。このため、最新在圏情報判定部5cは、図4に示す通信事業者情報DBを参照し、在圏情報取得部5bが取得した3G在圏情報によって特定される3G在圏エリアを管理する第1通信事業者の事業者識別情報が「A」であり、LTE在圏情報によって特定されるLTE在圏エリアを管理する第2通信事業者の事業者識別情報が「C」であると導出する。最新在圏情報判定部5cは、導出した第1通信事業者の事業者識別情報が「A」であり、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報としての事業者識別情報が「C」であって同一ではなく、3G在圏情報が最新でないと判定する。次に、最新在圏情報判定部5cは、導出した第2通信事業者の事業者識別情報が「C」であり、在圏情報取得部5bが取得した最新在圏情報としての事業者識別情報が「C」であって同一であり、LTE在圏情報が最新であると判定する。これにより、判定結果情報送信部5dは、在圏エリアを提供する通信事業者に対し、端末識別情報「β」とLTE在圏情報「MCC+MNC+ccc」を含むサービス要求信号を送信する。
このように、GMLC5は、3G在圏情報又はLTE在圏情報が最新の場合、すなわち移動端末装置23が現に在圏しているのが3G在圏エリア又はLTE在圏エリアの場合、当該3G在圏エリア又はLTE在圏エリアを管理する通信事業者にサービス要求信号を送信し、移動端末装置23が現に在圏していないLTE在圏エリア又は3G在圏エリアを管理する通信事業者にはサービス要求信号を送信しない。これにより、GMLC5は、移動端末装置23が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまうのを防止できる。最新在圏情報判定部5cにおける当該処理は、移動端末装置23がLTE在圏エリアに在圏している場合にもサービス要求信号が送信される可能性があるので、LTEローミングに対応する通信事業者のサービスレベルが向上した時期(例えば、LTEローミングサービス提供が開始されてから所定期間の経過後)で有効である。GMLC5は、通信事業者情報DBにおいて通信事業者ごとに提供可能なサービス内容を保持しておき、3G在圏情報ではなくLTE在圏情報が最新の情報と判定した場合に、LTE在圏情報に基づいて特定された通信事業者が要求された通信サービスの内容をLTEローミングにおいて提供しているのか否かを判定し、当該サービスを提供している場合にはサービス要求信号を当該通信事業者に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態による加入者情報管理装置及び中継装置を備えた通信システムの通信方法(動作)について図1から図4を参照しつつ図5から図9を用いて説明する。本実施の形態による通信システム1の通信方法を説明する前に、従来の通信システムにおける問題点について図5から図7を用いて説明する。
(従来の通信システムの問題点)
図5は、LTEローミングサービス提供前の従来のホーム網NW150及びローミング網NW200の概略構成を示している。図5に示すように、LTEローミングサービス提供前のホーム網NW150を構成する通信システム151は、GMLC155と、P−GW(Packet Data Network(PDN)−Gateway)157と、MAPS(Multi Access Platform System)159と、HSS161とを有している。また、ホーム網NW150には、LCS−Client180が設けられている。GMLC155は、最新在圏情報判定部5c及び判定結果情報送信部5dを有していない点を除いて、GMLC5と同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。HSS161は、最新在圏情報格納部11b−2を有していない点を除いて、HSS11と同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。LCS−Client180は、LCS−Client30と同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。
P−GW157は、不図示のMMEとともにコアネットワークを構成している。P−GW157は、PDNとの接続点であり、IPアドレスの割り当てなどを行うとともに、PDNから移動端末装置23等への全てのユーザデータパケットを受けるゲートウェイ装置である。
MAPS159は、データ通信を用いてモバイル環境からの快適なインターネット接続環境などを提供するためのシステムである。MAPS159は、各々のアクセス回線の帯域や常時接続などの特徴に応じて、最適なネットワークサービスを提供するために不要パケットの遮断や帯域制御を行うようになっている。
ホーム網NW150を構成する通信システム151は、他の通信事業者のローミング網NW200を構成する通信システム201と、3G通信方式による通信を行うことができるようになっている。ローミング網NW200は、移動端末装置23のローミング先ネットワークである。移動端末装置23は、通信システム151を構成するHSS161に端末識別情報がユーザ登録されたユーザ端末装置である。ローミング網NW200を構成する当該他の通信事業者の通信システム201は、GMLC205と、GMLC205に接続されたxGSN213と、xGSN213に接続されたRNC215と、RNC215に接続されたBTS217と、GMLC205に接続されたMME219と、MME219に接続されたeNodeB221と、MME219とともにコアネットワークを構成するS−GW(Serving−Gateway)223とを有している。GMLC205とGMLC105、xGSN213はxGSN113と、RNC215はRNC115と、BTS217はBTS117と、それぞれ同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。MME219及びeNodeB221は、通信システム151との間でLTE方式に従う通信(パケット通信)を実行する機能を発揮できない点を除いて、MME119及びeNodeB121と、それぞれ同一の構成を有し、同一の機能を発揮するので、詳細な説明は省略する。
S−GW223は、MME219に接続されており、MME219の指令に基づいてユーザデータパケットの伝達制御を行うゲートウェイ装置である。
LTEローミングサービス提供前の通信システム151は、P−GW157とローミング網NW200を構成する通信システム201のS−GW223との間でLTE方式による通信を提供できない。このため、HSS161にユーザ登録された移動端末装置23は、ローミング先のLTE在圏エリアE202からeNodeB221及びS−GW223を介して通信システム151のP−GW157に対してLTEパケット通信や基地局測位要求を実施できない。さらに、LTEローミングサービス提供前の通信システム151では、ローミング網NW200から送信される信号、例えば基地局測位要求信号は、3G方式に従っている。このため、HSS161は、移動端末装置23がローミングアウトしたローミング先のローミング網NW200内の3G在圏エリアE201と、3G在圏エリアE201を管理する通信事業者とを把握していればよい。
図6は、LTEローミングサービス提供後であってLTE基地局測位サービス提供前(以下、LTE基地局測位サービス提供前の状態を「LTEローミングサービス提供直後」と称する)の従来のホーム網NW150及びローミング網NW202の概略構成を示している。図6に示すように、LTEローミングサービス提供直後のホーム網NW150及びローミング網NW202の概略構成は、図5に示すLTEローミングサービス提供前のLTEローミングサービス提供直後の当該ホーム網NW150及びローミング網NW202の概略構成と同一である。通信システム201は、S−GW223と、ホーム網NW150を構成する通信システム151のP−GW157との間でLTE方式による一部の通信を提供できる点において、LTEローミングサービス提供前の通信システム201とは機能的な相違を有している。LTEローミングサービス提供直後のローミング網NW200は、例えばLTE方式による基地局測位要求を制限しているが、LTE方式によるその他のパケット通信を制限していない。したがって、ローミング網NW200内のLTE在圏エリアE202に在圏している移動端末装置23からホーム網NW150の通信システム151に対してパケット信号が送信される場合がある。このため、LTEローミングサービス提供直後の通信システム151に設けられたHSS161は、3G在圏情報及びLTE在圏情報を個別に管理するようになっている。
図7は、LTEローミングサービス提供直後の通信システム151の問題点を説明する図である。図7では、ホーム網NW150を構成する通信システム151に設けられたGMLC155及びHSS161のみが抜き出して図示されている。また、移動端末装置23のローミング先のローミング網200、300については、ローミング網NW200内の3G在圏エリアE201及びLTE在圏エリアE202と、ローミング網NW300内の3G在圏エリアE301及びLTE在圏エリアE302とが図示され、その他の構成要素の図示は省略されている。
図7に示すように、ローミングサービス提供直後の通信システム151に設けられたHSS161は、3G在圏情報及びLTE在圏情報を個別に格納しておく必要がある。このため、HSS161は、3G在圏情報を格納する格納部と、LTE在圏情報を格納する格納部とを備えた加入者情報DB161aを有している。
例えば移動端末装置23がローミング網NW200内の3G在圏エリアE201に在圏している際に位置登録処理を実行すると、3G在圏エリアE201を管理する通信システムは、HSS161に対して位置登録信号を送信する。これにより、3G在圏エリアE201の3G在圏情報として、3G在圏エリアE201を収容するxGSNの交換機番号の例えば「aaa」と事業者情報の例えば「CC+NDC」とがHSS161の加入者情報DB161aの3G在圏情報用格納部(「在圏情報」の「3G」)に格納される(矢印Y1)。その後、移動端末装置23がローミング網NW200からローミング網NW300に移動し、ローミング網NW300内のLTE在圏エリアE302に在圏すると、LTE在圏エリアE302を管理する通信システムは、HSS161に対して位置登録信号を送信する。これにより、LTE在圏エリアE302のLTE在圏情報として、LTE在圏エリアE302を収容するMMEの交換機番号の例えば「bbb」と事業者情報の例えば「MCC+MNC」とがHSS161の加入者情報DB161aのLTE在圏情報用格納部(「在圏情報」の「LTE」)に格納される(矢印Y2)。このように、ホーム網NW150のHSS161は、ユーザ登録された移動端末装置23が在圏している在圏エリアの在圏情報(3G在圏情報及びLTE在圏情報)について個別に保持している。
HSS161は、これらの在圏情報から移動端末装置がどの通信事業者の管理する在圏エリアに在圏しているのかを導出し、当該通信事業者のローミング提供可否判定などを行っている。LTEローミングサービス提供前は、3G方式を利用したローミングである3Gローミングのみの提供であったため3G在圏情報から当該通信事業者を導出すればよかった。しかし、LTEローミングサービス提供後では、HSS161は、3G在圏情報から該当通信事業者を導出すべきか、LTE在圏情報から該当通信事業者を導出すべきかを判断できない。特に、移動端末装置23がローミング先を変更するたびに、加入者情報DBの3G在圏情報及びLTE在圏情報は更新されてしまう。さらに、加入者情報DB161aは、3G在圏情報とLTE在圏情報とを併存して格納するようになっている。このため、HSS161aは、加入者情報DB161aに格納された3G在圏情報に含まれる通信事業者の管理する在圏エリアと、LTE在圏情報に含まれる通信事業者の管理する在圏エリアのいずれに移動端末装置23が実際に在圏しているのかが判別できなくなるという問題が生じる。
また、LTEローミングサービス提供直後では、移動端末装置23のローミング先であるローミング網NW200、300をそれぞれ構成する通信システムを管理する通信事業者は、LTE在圏エリアからの基地局測位サービスを提供できるサービスレベルを有していない可能性がある。通信事業者は、LTEローミングでの基地局測位に対応するまでは、ローミング先の在圏エリアから移動端末装置が要求する基地局測位要求については3G在圏エリアに対してのみ提供することが想定される。そこで、通信システムは例えば、保持している3G在圏情報から導出した通信事業者に対して基地局測位要求信号を送信するという方法が考えられる。そこで例えば、通信システム151に設けられたGMLC155は、移動端末装置23から基地局測位要求を取得すると、HSS161の加入者情報DBから3G在圏情報を優先的に取得し(矢印Y3)、取得した3G在圏情報に基づいて特定される3G在圏エリアE201を管理し、事業者識別情報が「A」の通信事業者に対して基地局測位要求を実行してしまう可能性がある(矢印Y4)。図7に示すように、移動端末装置23は、当該基地局測位要求時に3G在圏エリアE201に在圏していないので、実際には移動端末装置23が在圏していない在圏エリアを管理する通信事業者に基地局測位要求信号が送信されてしまう。このように、移動端末装置23が実際にLTE方式の在圏エリアに在圏していると、実際に在圏している在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に対して本来抑止すべき信号が送信されてしまう可能性がある。同一通信事業者内において、LTE網に送信すべき信号が3G網に誤って送信されることは許容されたとしても、異なる通信事業者に余計な信号が送信されることは許容されるべきでない。基地局測位要求信号送信時において、移動端末装置23とは無関係な通信事業者に対して当該測位要求信号が送信されてしまうと、当該通信事業者の設備負荷の増大や不要な事業者間清算が発生してしまうという問題が生じる。
本実施の形態による加入者情報管理装置としてのHSS11は、加入者情報DBに最新在圏情報格納部11b−2(図3参照)を有し、情報格納部11b−1に格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを管理できるようになっている。また、本実施の形態による中継装置としてのGMLC5は、加入者情報DBに格納された3G在圏情報及びLTE在圏情報並びに最新在圏情報に基づいて、3G在圏情報が最新であるのか否かを判定するようになっている。GMLC5は、3G在圏情報が最新であると判定した場合には、ローミング先の3G在圏エリアを提供している通信事業者に対してサービス要求信号(例えば、端末識別情報などを含む測位要求信号)を送信する。また、GMLC5は、3G在圏情報が最新でないと判定した場合には、測位要求した通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信し、すなわちローミング先の3G在圏エリアを提供している通信事業者にサービス要求信号を送信しないようになっている。これにより、本実施の形態による加入者情報管理装置、中継装置及びそれらを備えた通信システムは、ユーザ登録された移動端末装置が在圏していない在圏エリアを提供する通信事業者やLTEローミングに対するサービスレベルの低い通信事業者に対して測位要求信号などの不要なサービス要求信号が送信されてしまうのを抑制し、当該通信事業者の設備負荷の増大や不要な事業者間清算の発生を防止できる。
(通信システム1の通信方法)
次に、本実施の形態による通信システム1の通信方法について、図1から図4を参照しつつ図8を用いて説明する。図8は、通信システム1の通信方法を説明する図であって、通信システム1の動作を示すシーケンス図である。図8では、通信システム1の構成要素のうち、GMLC5、HSS11、MME19とともにコアネットワークを構成するP−GW25及びxGSN13に設けられたGGSN13aが示され、通信システム1に本来設けられているRNC15、BTS17、MME19及びeNodeB21の図示は省略されている。また、図8では、ユーザ登録されてHSS11において加入者情報が管理されている移動端末装置23と、移動端末装置23のローミング先のローミング網を提供する通信事業者A、Bが図示されている。通信事業者Aについては、通信事業者Aの通信システム100の構成要素のうち、xGSNに設けられたSGSN113aのみが抜き出して示されている。通信事業者Bについては、通信事業者Bの通信システム400の構成要素のうち、GMLC405、S−GW427及びMME419のみが抜き出して示されている。
図8に示すように、移動端末装置23がホーム網NW2からローミングアウトして通信事業者Aの管理する3G在圏エリア(不図示)に在圏すると、移動端末装置23は、SGSN113aに対して位置登録処理を実行する(ステップS1)。位置登録処理においてSGSN113aに送信される信号には、移動端末装置23の端末識別情報(本例では、「α」とする)が含まれる。
当該位置登録処理が終了すると、通信システム100は、ホーム網NW2の通信システム1に設けられたHSS11に対して位置登録信号を含む位置登録処理を実行する(ステップS2)。当該位置登録信号のユーザプロファイルには、移動端末装置23の端末識別情報と、3G在圏情報(移動端末装置23が在圏している在圏エリアの在圏情報(本例では、SGSN113aのSGSN−Number(以下、「SGSN番号」と称する)に含まれるxGSNの交換機番号の例えば「aaa」と、通信事業者Aの事業者情報(国コード及び国内宛先コードの例えば「CC+NDC」))と、通信事業者Aの事業者識別情報(本例では、「A」)とが含まれる。
位置登録信号受信部11a(図2参照)を介して位置登録信号を受信したHSS11は、情報記憶部11bの加入者情報DBの情報格納部11b−1に当該位置登録信号に含まれた端末識別情報「α」及び3G在圏情報「CC+NDC+aaa」を格納して更新し、加入者情報を記憶する(ステップS3)。例えばHSS11は、加入者情報DBの情報格納部11b−1に設けられた「端末識別情報」の格納領域に「α」を格納し、「在圏情報」の「3G」の格納領域(図3参照)に当該3G在圏情報を格納する。
さらに、HSS11は、当該位置登録信号に含まれた事業者識別情報の「A」を最新在圏情報格納部11b−2の格納領域(図3参照)に格納し、最新在圏情報格納部11b−2に格納された最新在圏情報を更新して記憶する(ステップS4)。以下、最新在圏情報格納部11b−2に記憶された最新在圏情報を「最新NID」と称する場合がある。
これにより、HSS11に設けられた情報記憶部11bの加入者情報DBには、移動端末装置23の端末識別情報の「α」に対応付けて、3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」及び最新在圏情報の「A」が保持される(図3参照)。
HSS11に最新在圏情報等が保持された後に、移動端末装置23が通信事業者Aの管理するローミング網NWから通信事業者Bの管理するローミング網NWに移動し、ローミング網NW内のLTE在圏エリアに在圏したとする(ステップS5)。そうすると、移動端末装置23は、通信事業者Bの通信システム400に設けられたMME419に対して位置登録処理を実行する(ステップS6)。位置登録処理においてMME419に送信される信号には、移動端末装置23の端末識別情報の「α」が含まれる。
当該位置登録処理が終了すると、通信システム400は、ホーム網NW2の通信システム1に設けられたHSS11に対して位置登録信号を含む位置登録処理を実行する(ステップS7)。当該位置登録信号のユーザプロファイルには、移動端末装置23の端末識別情報と、LTE在圏情報(移動端末装置23が在圏している在圏エリアの在圏情報(本例では、MME419のMME−Name(以下、「MME名」と称する)に含まれるMMEの交換機番号の例えば「bbb」及び通信事業者Bの事業者情報(運用地域コード及び識別コードの例えば「MCC+MNC」))と、通信事業者Bの事業者識別情報(本例では、「B」)とが含まれる。
位置登録信号受信部11a(図2参照)を介して位置登録信号を受信したHSS11は、端末識別情報の「α」が格納された格納領域に対応する情報格納部11b−1及び最新在圏情報格納部11b−2のそれぞれの格納領域に、位置登録信号に含まれたLTE在圏情報を格納する。HSS11aは、情報格納部11b−1にLTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」を格納して更新し、加入者情報を記憶する(ステップS8)。HSS11は、加入者情報DBの情報格納部11b−1において端末識別情報の「α」が格納された格納領域と同じ行(図3に示す加入者情報DBにおける第1行目)の「在圏情報」の「LTE」の格納領域に当該LTE在圏情報を格納する。
さらに、HSS11は、当該位置登録信号に含まれた事業者識別情報の「B」を、加入者情報DBの情報格納部11b−1において端末識別情報「α」が格納された格納領域と同じ行(図3に示す加入者情報DBにおける第1行目)の、最新在圏情報格納部11b−2の格納領域に格納し、最新在圏情報格納部11b−2に格納された最新在圏情報を更新して記憶する(ステップS9)。
HSS11に最新在圏情報等が保持された後に、移動端末装置23は、ホーム網NW2内に設けられたLCS−Client30に対して基地局測位要求信号を含む基地局測位要求を実行する(ステップS10)。当該基地局測位要求信号には、移動端末装置23の端末識別情報の「α」が含まれる。
当該基地局測位要求信号を受信したLCS−Client30は、GMLC5に対して通信サービス要求としての基地局測位要求を実行する(ステップS11)。GMLC5は、当該基地局測位要求に含まれた、通信サービス要求信号としての基地局測位要求信号を通信サービス要求取得部5aで取得する(図2参照)。当該基地局測位要求信号には、端末識別情報「α」が含まれる。
GMLC5は、在圏情報取得部5bを介して当該基地局測位要求信号をHSS11に転送する(ステップS12)。
HSS11は、在圏情報取得部11cを動作させて、当該基地局測位要求信号に含まれた端末識別情報の「α」に対応付けて情報格納部11b−1に格納した在圏情報と、最新在圏情報格納部11b−2に格納した最新在圏情報の「B」とを取得し、GMLC5に対して在圏情報取得応答を実行する(ステップS13)。HSS11は、情報記憶部11bから在圏情報等を取得する際に、取得対象として最新在圏情報もパラメータ指定するようになっている。これにより、在圏情報取得部11cは、情報記憶部11bに記憶された最新在圏情報を取得できる。HSS11は、在圏情報取得応答の際に、情報格納部11b−1に格納された3G在圏情報の「CC+NDC+aaa」及びLTE在圏情報の「MCC+MNC+bbb」と、最新在圏情報格納部11b−2に格納された最新在圏情報の「B」を含む応答信号をGMLC5に送信する。また、HSS11は、加入者情報DBから「パケットローミング中フラグ」に格納されたローミング情報も取得して、在圏情報取得応答の際に、当該ローミング情報もGMLC5に送信する。
GMLC5は、送信されたローミング情報がローミング中でないことを示す情報である場合には、既存の国内セル測位処理を実行し、当該ローミング情報がローミング中であることを示す情報である場合には、以下のサービス提供条件判定処理(図8に示すステップS14からステップS20までの処理)を実行するようになっている。
GMLC5は、在圏情報取得部5bを介して在圏情報及び最新在圏情報を取得すると、3G在圏情報のSGSN番号の「CC+NDC+aaa」から抽出した事業者情報の国コード及び国内宛先コードと同一の3G事業者情報の国コード及び国内宛先コードに対応付けられた事業者識別情報(以下、「3G_NID」と称する)を通信事業者情報DBから導出する(ステップS14)。本例では、通信事業者情報DBは、事業者識別情報の「A」に対応付けてCC+NDCを格納している(図4参照)。このため、GMLC5は、通信事業者情報DBを参照して3G_NIDとして「A」を導出する。
また、GMLC5は、在圏情報取得部5bを介して取得したLTE在圏情報のMME名の「MCC+MNC+bbb」から抽出した事業者情報の運用地域コード及び識別コードと同一のLTE事業者情報の運用地域コード及び識別コードに対応付けられた事業者識別情報(以下、「LTE_NID」と称する)を通信事業者情報DBから導出する(ステップS15)。本例では、通信事業者情報DBは、事業者識別情報の「B」に対応付けてMCC+MNCを格納している(図4参照)。このため、GMLC5は、通信事業者情報DBを参照してLTE_NIDとして「B」を導出する。
GMLC5は、導出した3G_NIDが最新NIDと同一か否かを判定する(ステップS16)。本例では、3G_NIDは「A」であり、最新NIDは「B」であるため、GMLC5は、3G_NIDと最新NIDとは同一でないと判定する(ステップS16のNo)。
GMLC5は、ステップS16の次に、導出したLTE_NIDが最新NIDと同一か否かを判定する(ステップS18)。本例では、LTE_NIDは「B」であり、最新NIDは「B」であるため、GMLC5は、LTE_NIDと最新NIDとは同一であると判定する(ステップS18のYes)。
GMLC5は、LTEローミングサービス提供直後であって、LTE方式による基地局測位要求を一律規制すると判定し、サービス提供範囲外であることを示す情報を含むエラー応答をLCS−Client30に返却する(ステップS19)。当該エラー応答は、MLP_SLIA(Mobile Location Protocol(MLP) Standard Location Immediate Answer(SLIA)を用いてLCS−Client30に返却される。
一方、ステップS16において、GMLC5が3G_NIDと最新NIDとが同一であると判定した場合には(ステップS16のYes)、通信事業者Bの管理する通信システム400に設けられたGMLC405に対して通信サービス要求として基地局測位要求を実行する(ステップS17)。当該基地局測位要求には、端末識別情報と3G在圏情報とが含まれる。
当該基地局測位要求を取得したGMLC405は、当該要求に含まれた端末識別情報の移動端末装置が在圏している在圏エリアの緯度経度情報を含む基地局測位応答を通信システム1のGMLC5に対して実行する(ステップS21)。
GMLC5は、当該基地局測位応答に含まれた緯度経度情報をLCS−Client30に転送する(ステップS22)。
さらに一方、GMLC5は、ステップS18においてLTE_NIDと最新NIDとが同一でないと判定した場合には(ステップS18のNo)、移動端末装置23が3G及びLTEのいずれの在圏エリアにも在圏していない(未在圏)ことを示す情報を含むエラー応答をLCS−Client30に返却する(ステップS20)。
以上説明したように、本実施の形態による加入者情報管理装置、中継装置、それらを備えた通信システム及び通信システムの通信方法によれば、移動端末装置23が現に在圏しているはずの在圏エリアの通信事業者とは異なる通信事業者に信号を送信してしまったり、LTE在圏エリアに当該信号を送信してしまったりするのを防止できる。また、本実施の形態による通信システム1は、3G在圏情報及びLTE在圏情報を個別に管理していても、3G在圏情報及びLTE在圏情報のいずれが最新であるのかを特定できる。このため、本実施の形態は、ISR機能を備えた通信システムに好適である。
(通信システム1の通信方法の変形例)
次に、本実施の形態の変形例による通信システム1の通信方法について図9を用いて説明する。図9は、本変形例による通信システム1の通信方法を説明する図であって、通信システム1の動作を示すシーケンス図である。本変形例による通信システム1の通信方法は、移動端末装置のローミング先の通信事業者のLTEローミングに対するサービスレベルが向上した場合に好適に用いることができる。図9は、通信システム1などが図8と同様に図示されている。また、本変形例による通信システム1の通信方法は、図8に示すのとほぼ同様であるため、異なる点のみを簡述する。
図9に示すステップS101からステップS117、ステップS121及びステップS122における処理は、図8に示すステップS1からステップS7、ステップS21及びステップS22における処理と同様であるため、説明は省略する。
GMLC5は、ステップS116において3G_NIDと最新NIDとは同一でないと判定したら(ステップS116のNo)、導出したLTE_NIDが最新NIDと同一か否かを判定する(ステップS118)。GMLC5は、LTE_NIDと最新NIDとは同一であると判定した場合には(ステップS118のYes)、通信事業者Bの管理する通信システム400に設けられたGMLC405に対して通信サービス要求として基地局測位要求を実行する(ステップS117)。
このように、本変形例による通信システム1の通信方法では、移動端末装置23がLTE在圏エリアに在圏していても基地局測位要求を実行できる。
本発明は、コンピュータプログラムとして具体化することができる。例えば、HSS11及びGMLC5の各部の機能を通信用プログラムとして実現することもできる。したがって、本発明の一部または全ては、ハードウェアまたはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、ステートマシン、ゲートアレイ等を含む)に組み入れることができる。さらに、本発明は、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとることができ、この媒体には、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読のプログラムコードが組み入れられる。本明細書のコンテキストでは、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって、またはそれらとともに使用されるプログラムを、収録する、記憶する、通信する、伝搬する、または搬送することのできる、任意の媒体とすることができる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
図8を用いて説明した上記実施の形態による通信システム1の通信方法のステップS18において、LTE_NIDと最新NIDとが同一でないと判定した場合には一律に、移動端末装置23が3G及びLTEのいずれの在圏エリアにも在圏していない(未在圏)ことを示す情報を含むエラー応答をLCS−Client30に返却するようになっているが、本発明は、これに限られない。例えば、GMLC5は、ローミング先の通信事業者がLTEローミングによる基地局測位要求に対応しているか否かの基地局測位情報を通信事業者情報DBに記憶しており、当該基地局測位情報に基づいて、基地局測位要求を送信するか、エラー応答(MLP_SLIA)を返却するかを決定するように構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、加入者情報管理装置としてHSSを例にとって説明したが、本発明は、これに限られない。例えば、HSSの機能を含むIPサービス制御装置(Internet Protocol Service Control Point)にも適用できる。
また、上記実施の形態では、第1通信方式として3G方式、第2通信方式としてLTE方式を例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、第2通信方式は第1通信方式に対して次世代の通信方式であればよい。したがって、第1通信方式が2G(第2世代移動通信システム)方式であり、第2通信方式が3G方式及びLTE方式のいずれか一方であっても本発明は適用できる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1、100、200 通信システム
3、53 位置情報管理装置
5、105、205、405 GMLC
5a 通信サービス要求取得部
5b、11c 在圏情報取得部
5c 最新在圏情報判定部
5d 判定結果情報送信部
11、161 HSS
11a 位置登録信号受信部
11b 情報記憶部
11b−1 情報格納部
11b−2 最新在圏情報格納部
11d 在圏情報送信部
13、113、213 xGSN
13a GGSN
15、115、215 RNC
17、217 BTS
19、219、419 MME
21、221 eNodeB
23 移動端末装置
25、157 P−GW
30 LCS−Client
40 GRX網
113a GGSN
159 MAPS
222、427 S−GW
E1、E101、E201、E301 3G在圏エリア
E2、E102、E202、E302 LTE在圏エリア

Claims (10)

  1. 移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する、ホーム網の加入者情報管理装置であって、
    移動端末装置の端末識別情報と、前記移動端末装置のローミング先であるローミング網内で前記移動端末装置が在圏する前記第1又は第2在圏エリアの前記第1又は第2在圏情報と、前記移動端末装置が在圏する在圏エリアを管理する通信事業者を特定可能な事業者識別情報とを含み、前記通信事業者から送信された位置登録信号を受信する位置登録信号受信部と、
    前記情報格納部と、前記情報格納部に格納された第1及び第2在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部とを備え、前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報と前記第1又は第2在圏情報とを対応付けて前記情報格納部に格納して加入者情報を記憶するとともに、前記位置登録信号に含まれた前記第1又は第2在圏情報に基づいて前記最新在圏情報格納部に格納された最新在圏情報を更新し、更新された前記最新在圏情報を前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報に対応付けて記憶する情報記憶部と、
    前記ホーム網の中継装置から要求された、移動端末装置の端末識別情報を含む在圏情報取得要求に基づいて、前記情報記憶部を参照し、前記在圏情報取得要求に含まれた前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部と、
    取得された前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を前記ホーム網の中継装置に送信する在圏情報送信部と
    を有することを特徴とする加入者情報管理装置。
  2. 前記最新在圏情報は、前記位置登録信号に含まれた前記事業者識別情報を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の加入者情報管理装置。
  3. 前記第2通信方式は、前記第1通信方式に対して次世代の通信方式であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の加入者情報管理装置。
  4. 第1通信方式の第1在圏エリアと、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアとを含み、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する、ホーム網の中継装置であって、
    前記第1又は第2在圏エリアに在圏している移動端末装置からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者から送信され、前記移動端末装置の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得する通信サービス要求取得部と、
    前記通信サービス要求を取得したことに基づいて、請求項1から3までのいずれか一項に記載の加入者情報管理装置を参照し、前記通信サービス要求に含まれる前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部と、
    取得した前記第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報に基づいて、前記第1在圏情報が最新であるのか否かを判定する最新在圏情報判定部と、
    前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新であると判定した場合には、前記移動端末装置のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新でないと判定した場合には、前記通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信する判定結果情報送信部と
    を有することを特徴とする中継装置。
  5. 取得された前記第1在圏情報によって特定される前記第1在圏エリアを管理する第1通信事業者と、取得された前記第2在圏情報によって特定される前記第2在圏エリアを管理する第2通信事業者とが異なっており、
    前記最新在圏情報判定部が、取得した前記最新在圏情報によって特定される通信事業者が前記第1通信事業者と同一であって前記第1在圏情報が最新であると判定した場合にのみ、
    前記判定結果情報送信部は、前記在圏エリアを提供する通信事業者に対して前記サービス要求信号を送信すること
    を特徴とする請求項4記載の中継装置。
  6. 取得された前記第1在圏情報によって特定される前記第1在圏エリアを管理する第1通信事業者と、取得された前記第2在圏情報によって特定される前記第2在圏エリアを管理する第2通信事業者とが異なっており、
    前記最新在圏情報判定部が、取得した前記最新在圏情報によって特定される通信事業者が前記第1又は第2通信事業者の少なくともいずれか一方と同一であると判定した場合には、
    前記判定結果情報送信部は、前記在圏エリアを提供する通信事業者に対して前記サービス要求信号を送信すること
    を特徴とする請求項4記載の中継装置。
  7. 移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する加入者情報管理装置と、前記第1在圏エリアと前記第2在圏エリアとを含み、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する中継装置とを備えたホーム網の通信システムであって、
    前記加入者情報管理装置は、請求項1から3までのいずれか一項に記載の加入者情報管理装置であり、
    前記中継装置は、請求項4から6までのいずれか一項に記載の中継装置であること
    を特徴とする通信システム。
  8. 移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する、ホーム網の加入者情報管理装置の通信用プログラムであって、
    コンピュータを、
    移動端末装置の端末識別情報と、前記移動端末装置のローミング先であるローミング網内で前記移動端末装置が在圏する前記第1又は第2在圏エリアの前記第1又は第2在圏情報と、前記移動端末装置が在圏する在圏エリアを管理する通信事業者を特定可能な事業者識別情報とを含み、前記通信事業者から送信された位置登録信号を受信する位置登録信号受信部、
    前記情報格納部と、前記情報格納部に格納された第1及び第2在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部とを備え、前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報と前記第1又は第2在圏情報とを対応付けて前記情報格納部に格納して加入者情報を記憶するとともに、前記位置登録信号に含まれた前記第1又は第2在圏情報に基づいて前記最新在圏情報格納部に格納された最新在圏情報を更新し、更新された前記最新在圏情報を前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報に対応付けて記憶する情報記憶部、
    前記ホーム網の中継装置から要求された、移動端末装置の端末識別情報を含む在圏情報取得要求に基づいて、前記情報記憶部を参照し、前記在圏情報取得要求に含まれた前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部、
    取得された前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を前記ホーム網の中継装置に送信する在圏情報送信部として機能させること
    を特徴とする加入者情報管理装置の通信用プログラム。
  9. 第1通信方式の第1在圏エリアと、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアとを含み、ローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する、ホーム網の中継装置の通信用プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記第1又は第2在圏エリアに在圏している移動端末装置からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者から送信され、前記移動端末装置の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得する通信サービス要求取得部、
    前記通信サービス要求を取得したことに基づいて、請求項1記載の加入者情報管理装置を参照し、前記通信サービス要求に含まれる前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得する在圏情報取得部、
    取得した前記第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報に基づいて、前記第1在圏情報が最新であるのか否かを判定する最新在圏情報判定部、及び、
    前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新であると判定した場合には、前記移動端末装置のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、前記最新在圏情報判定部が前記第1在圏情報が最新でないと判定した場合には、前記通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信する判定結果情報送信部として機能させること
    を特徴とする中継装置の通信用プログラム。
  10. 移動端末装置の端末識別情報と、第1通信方式の第1在圏エリアを特定可能な第1在圏情報と、前記第1通信方式と異なる通信方式である第2通信方式の第2在圏エリアを特定可能な第2在圏情報とが個別に格納される情報格納部を備え、互いに対応付けられて前記情報格納部に格納された前記端末識別情報と前記第1及び第2在圏情報とを加入者情報として管理する加入者情報管理装置と、前記第1在圏エリアと前記第2在圏エリアとを含みローミング先であるローミング網に在圏する移動端末装置との間でデータを送受信する中継装置とを備えたホーム網の通信システムの通信方法であって、
    前記加入者情報管理装置において、
    移動端末装置の端末識別情報と、前記移動端末装置のローミング先であるローミング網内で前記移動端末装置が在圏する前記第1又は第2在圏エリアの前記第1又は第2在圏情報と、前記移動端末装置が在圏する在圏エリアを管理する通信事業者を特定可能な事業者識別情報とを含む位置登録信号を受信し、
    前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報と前記第1又は第2在圏情報とを対応付けて前記情報格納部に格納して加入者情報を記憶するとともに、前記位置登録信号に含まれた前記第1又は第2在圏情報に基づいて、前記情報格納部に格納された第1及び第2在圏情報のいずれが最新の情報であるのかを判定可能な最新在圏情報が格納される最新在圏情報格納部を更新し、更新された最新在圏情報を前記位置登録信号に含まれた前記端末識別情報に対応付けて記憶し、
    前記第1又は第2在圏エリアに在圏している移動端末装置からの要求に基づいて所定の通信サービスを提供する通信サービス事業者から送信され、前記移動端末装置の端末識別情報を含む通信サービス要求を取得し、
    前記通信サービス要求を取得したことに基づいて、前記在圏情報取得要求に含まれた前記端末識別情報と同一の端末識別情報に対応付けられた第1及び第2在圏情報並びに最新在圏情報を取得し、
    取得した前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を前記中継装置に送信し、
    前記中継装置において、
    前記加入者情報管理装置から送信された前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報を取得し、
    取得した前記第1及び第2在圏情報並びに前記最新在圏情報に基づいて、前記第1在圏情報が最新であるのか否かを判定し、
    前記第1在圏情報が最新であると判定された場合には、前記移動端末装置のローミング先の在圏エリアを提供する通信事業者に対してサービス要求信号を送信し、前記第1在圏情報が最新でないと判定された場合には、前記通信サービス事業者に対して不応答判定結果情報を送信すること
    を特徴とする通信システムの通信方法。
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