JP5885918B2 - 表示装置、音声信号処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、表示装置、音声信号処理方法およびプログラムに関する。
音響機器等の音声信号処理を行う機器(以下、音声信号処理機器)において、音源から取得した音声信号に対してデジタルフィルタ処理等の補正処理を施す技術がある。音声信号処理機器は、補正処理された音声信号をスピーカ等から出力することにより、スピーカ等から出力される音声の音質、音響効果等を向上させることが可能である。
このような補正処理のひとつとして、スピーカ特性の補正がある。スピーカ特性とは、スピーカの口径、内部構造などによって異なる、スピーカの周波数特性を意味する。ここで、スピーカの周波数特性は、スピーカに入力された音声信号とスピーカから出力される音声信号の位相の時間的なずれである位相特性や強度比である振幅特性などである。
音声信号に補正処理を施すことによりスピーカ特性を補正することが可能な音声信号処理機器として、例えば特許文献1に記載の信号処理装置がある。この信号処理装置は、入力オーディオ信号の低周波数帯域信号の増幅と、高周波数帯域へのシフトとを組み合わせて小型スピーカの低域成分の改善を図るものである。
特開2009−55079号公報
スピーカシステムに対し、その逆フィルタ処理で高音質化を実現する技術が存在する。しかし、スピーカが正面向きに設置されていない音声再生システムに対しては、聴取位置において特性が最適化されておらず、十分な高音質化が得られないという問題がある。
昨今、製品の薄型化、小型化により、スピーカ取り付け位置に変化が生じている。特にデザインを重視した設計においてはスピーカを外側から見えなくしてしまういわゆるインビジブル・スピーカ・デザインが主流となってきており、これまでのような製品の正面方向を向いたスピーカ製品は減少してきている。
このような製品に対しては、従来の逆フィルタ処理でスピーカ高音質化処理をしたとしても、実際にユーザが製品を使う位置、聴取位置において特性が最適化されているとは言えず、期待した効果が得られていないのが現状である。
この発明の目的は、スピーカが正面向きに配置されていない音声再生システムに対し、高音質化を施すことが可能な音声信号処理装置などを提供することにある。
この発明の概念は、
筐体に、表示パネルが嵌め込まれると共に、正面方向が上記表示パネルの正面方向とは異なる方向となるようにスピーカが取り付けられてなる表示装置であって、
入力音声信号に対して直列的に処理を施し、上記スピーカを駆動するための出力音声信号を得る2つの音声信号処理部を備え、
一方の音声信号処理部は、上記入力音声信号に対して、上記スピーカの正面位置である第1の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行い、
他方の音声信号処理部は、上記入力音声信号に対して、上記表示パネルの正面位置である第2の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う
表示装置にある。
この発明において、2つの音声信号処理部により、入力音声信号に対して直列的に処理が施されて、スピーカを駆動するための出力音声信号が得られる。一方の音声信号処理部では、入力音声信号に対して、スピーカの正面位置である第1の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより、補正処理が行われる。また、他方の音声信号処理部では、入力音声信号に対して、スピーカの正面位置とは異なる位置である第2の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより、補正処理が行われる。
このように、この発明においては、一方の音声信号処理部の補正処理により、スピーカが持つ固有の音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。また、他方の音声信号処理部の補正処理により、聴取位置がスピーカの正面位置とは異なることによる、音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。したがって、スピーカが正面向きに配置されていないシステムに対し、高音質化を施すことが可能となる。
なお、この発明において、例えば、他方の音声信号処理部のフィルタのフィルタ係数群として複数のフィルタ係数群を保持するフィルタ係数群保持部と、このフィルタ係数群保持部で保持されている複数のフィルタ係数群から任意のフィルタ係数群を選択するフィルタ係数群選択部と、このフィルタ係数群選択部で選択されたフィルタ係数群を、他方の音声信号処理部のフィルタに設定するフィルタ係数設定部とをさらに備える、ようにされてもよい。
例えば、フィルタ係数群保持部で保持される複数のフィルタ係数群は、スピーカの設置状況に応じた複数のフィルタ係数群であってもよい。スピーカの設置状況とは、例えば、スピーカを含む音声再生システム(フォトフレームなど)が壁掛け状態にあるか、リビングテーブル(壁際)にあるか、リビングテーブル(中央)、ベッドサイドにあるか、玄関にあるか、などである。
また、例えば、フィルタ係数群保持部で保持される複数のフィルタ係数群は、聴取位置に応じた複数のフィルタ係数群であってもよい。例えば、スピーカを含む車載音声再生システムにおいて、運転席で聴くか、助手席で聴くか、後部座席で聴くか、などである。
聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れは、スピーカの設置状況、あるいは聴取位置自体によって、変化する。スピーカの設置状況、あるいは聴取位置に応じた複数のフィルタ係数群を保持しておき、他方の音声信号処理部のフィルタに選択的に設定可能とすることで、スピーカの設置状況、あるいは聴取位置に依らずに高音質化が可能となる。
また、この発明において、例えば、スピーカは、画像表示を行う表示パネルに一体的に配設されており、他方の音声信号処理部のフィルタ係数群として、表示パネルの設置角度に応じた複数のフィルタ係数群を保持するフィルタ係数群保持部と、表示パネルの設置角度を検出する設置角度検出部と、設置角度検出部の検出出力に基づいて、フィルタ係数群保持部で保持されている複数のフィルタ係数群から、表示パネルの設置角度に対応したフィルタ係数群を取り出して、他方の音声信号処理部のフィルタに設定するフィルタ係数設定部とをさらに備える、ようにされてもよい。
例えば、デジタルフォトフレームを構成する表示パネルなどの場合、その設置角度として、横置きおよび縦置きの2つの設置角度が存在する。また、例えば、ビデオカメラを構成する表示パネルなどの場合、その設置角度として、ビデオカメラ本体に対する表示パネルの開き角に対応した複数の設置角度が存在する。
表示パネルの設置角度により、聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れが変化する。表示パネルの設置角度に応じた複数のフィルタ係数群を保持しておき、他方の音声信号処理部のフィルタに表示パネルの設置角度に対応したフィルタ係数群が自動的に設定されることで、表示パネルの設置角度に依らずに高音質化が可能となる。
また、この発明において、例えば、第2の測定位置でインパルス応答を測定するインパルス応答測定部と、このインパルス応答測定部で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタのフィルタ係数群を算出するフィルタ係数群算出部と、このフィルタ係数群算出部で算出されたフィルタ係数群を、他方の音声信号処理部のフィルタに設定するフィルタ係数設定部とをさらに備える、ようにされてもよい。
この場合、第2の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタのフィルタ係数群を算出して、このフィルタ係数群を、他方の音声信号処理部のフィルタに設定できる。そのため、第2の測定位置を聴取位置(リスニングポイント)とすることで、聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れを確実に補正できる。つまり、ユーザの実際の使用環境に依らずに高音質化が可能となる。
この発明によれば、スピーカが正面向きに配置されていない音声再生システムに対し、高音質化を施すことができ、原音忠実再生による自然な再生音や明瞭な音像定位を実現できる。
この発明の第1の実施の形態としてのデジタルフォトフレームの構成例を示すブロック図である。 デジタルフォトフレームの外観を示す図である。 音声信号処理部として使用されるデジタルフィルタの構成例を示す図である。 スピーカのスピーカ特性を補正するための音声信号処理部におけるフィルタ係数群を求める際のインパルス応答測定を説明するための図である。 スピーカのスピーカ特性を補正するための音声信号処理部のフィルタ係数群を求める際の音声系の構成を示す図である。 スピーカ正面位置で測定されたインパルス応答と、それに対応した振幅周波数特性の一例を示す図である。 スピーカ正面位置で測定されたインパルス応答の逆特性インパルス応答と、それに対応した振幅周波数特性の一例を示す図である。 スピーカ正面位置の逆特性インパルス応答を実現するフィルタで補正処理を施した場合におけるインパルス応答と、それに対応した振幅周波数特性の一例を示す図である。 聴取位置におけるスピーカのスピーカ特性を補正するための音声信号処理部のフィルタ係数群を求める際のインパルス応答測定を説明するための図である。 聴取位置におけるスピーカのスピーカ特性を補正するための音声信号処理部のフィルタ係数群を求める際の音声系の構成を示す図である。 聴取位置で測定されたインパルス応答と、それに対応した振幅周波数特性の一例を示す図である。 聴取位置で測定されたインパルス応答の逆特性インパルス応答と、それに対応した振幅周波数特性の一例を示す図である。 聴取位置の逆特性インパルス応答を実現するフィルタで補正処理を施した場合におけるインパルス応答と、それに対応した振幅周波数特性の一例を示す図である。 この発明の第2の実施の形態としてのデジタルフォトフレームの構成例を示すブロック図である。 デジタルフォトフレームの設置状況(設置位置)の一例を説明するための図である。 制御部におけるフィルタ係数設定の処理手順の一例を示すローチャートである。 この発明の第3の実施の形態としてのデジタルフォトフレームの構成例を示すブロック図である。 デジタルフォトフレームの横置き状態、縦置き状態を示す図である。 制御部におけるフィルタ係数設定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 この発明の第4の実施の形態としてのテレビ受信機の構成例を示すブロック図である。 テレビ受信機の外観を示すと共に、聴取位置におけるスピーカのスピーカ特性を補正するための音声信号処理部のフィルタ係数群を求める際のインパルス応答測定を説明するための図である。 制御部におけるフィルタ係数設定の処理手順の一例を示すローチャートである。 聴取位置におけるスピーカのスピーカ特性を補正するための音声信号処理部のフィルタ係数群を求める際の音声系の構成を示す図である。 車内における聴取位置の一例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.変形例
<1.第1の実施の形態>
[デジタルフォトフレームの構成例]
図1は、第1の実施の形態としてのデジタルフォトフレーム100の構成例を示している。このデジタルフォトフレーム100は、制御部101と、ユーザ操作部102と、内蔵メモリ103と、外部メモリインタフェース104と、通信インタフェース105と、画像/音声出力部106とを有し、各部は内部バス107により互いに接続されている。
制御部101は、デジタルフォトフレーム100の各部を制御する。制御部101は、CPU、ROM、RAM等を備えている。ROMは、CPUの制御プログラム等を記憶している。RAMは、CPUの制御処理に必要なデータの一時記憶等に用いられる。CPUは、ROMから読み出したプログラムやデータをRAM上に展開してプログラムを起動し、デジタルフォトフレーム100の各部を制御する。
ユーザ操作部102は、ユーザインタフェースを構成し、制御部101に接続されている。このユーザ操作部102は、例えば、デジタルフォトフレーム100の図示しない筐体面に配置されたキー、釦、ダイアル等で構成される。ユーザは、ユーザ操作部102を用いて、デジタルフォトフレーム100の電源のオン/オフの操作、再生の開始/停止操作、その他の操作を行うことができる。
内蔵メモリ103は、例えば、フラッシュメモリで構成された、画像信号(画像ファイル)、音声信号(音楽信号)などを保存するメモリである。この画像信号、音声信号は、例えば、メモリカード等からコピーすることで取得され、あるいは、ネットワークを通じて取得される。外部メモリインタフェース104は、メモリカードスロット、USBメモリポートなどを備える。通信インタフェース105は、インターネット等のネットワークを通じて外部機器と通信を行う。
画像/音声出力部106について説明する。最初に、画像系を説明する。画像/音声出力部106は、画像系として、重畳部111と、パネル駆動部112と、表示パネル113を有している。パネル駆動部112は、重畳部111を通じて供給される画像信号SVから、表示パネル113に画像を表示するために必要となるパネル駆動信号を生成する。パネル駆動部112で生成されたパネル駆動信号は表示パネル113に送られ、表示パネル113がパネル駆動信号に応じて動作することで、画像が表示パネル113に表示される。
表示パネル113は、パネル駆動部112から送られてくるパネル駆動信号に基づいて画像を表示する。表示パネル113は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成されるが、有機EL(electro-luminescence)パネルなどであってもよい。
重畳部111は、制御部101の制御のもとで発生されるGUI(Graphical User Interface)画面用の表示信号Suiを、画像信号SVに重畳して、パネル駆動部112に供給する。このように、画像信号SVに表示信号Suiが重畳されることで、表示パネル113には、画像に重ねて、メニュー表示などのユーザインタフェース画面が表示される。
図2は、デジタルフォトフレーム100の外観を示している。このデジタルフォトフレーム100は、全体として長方形状に形成されており、長方形状のフレーム114に、表示パネル113が嵌め込まれた構成とされている。スピーカ125は、破線図示するように、背面に備えられている。なお、スピーカ125は、ステレオ再生のために、左音声用と右音声用との2つが設けられている。
図1に戻って、次に、音声系について説明する。なお、実際には左音声用と右音声用の2つの音声系があるが、各音声系は同様に構成されているので、ここでは、1つの音声系のみを説明することとする。画像/音声出力部106は、音声系として、音声信号処理部(音声信号処理部(A))121と、音声信号処理部(音声信号処理部(B))122と、D/A変換器123と、アンプ124と、スピーカ125とを有している。
音声信号処理部121は一方の音声信号処理部を構成し、音声信号処理部122は他方の音声信号処理部を構成している。この実施の形態において、音声信号処理部121が前段にあり音声信号処理部122が後段にあるが、この順序は逆とされていてもよい。音声信号処理部121,122は、入力音声信号としての音声信号(音楽信号)SAに対して直列的に処理を施し、スピーカ125を駆動するための出力音声信号を得る。
音声信号処理部121は、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。また、音声信号処理部122は、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置とは異なる位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。ここで、スピーカ125の正面位置とは異なる位置は、デジタルフォトフレーム100の聴取位置である。
音声信号処理部121,122は、FIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタ、あるいはIIR(Infinite impulse response:無限インパルス応答)フィルタ等のデジタルフィルタにより構成される。図3は、音声信号処理部121,122として使用されるデジタルフィルタFの一例を示している。
デジタルフィルタFは、それぞれ複数個の遅延ブロック11、乗算器12および加算器13を有する。デジタルフィルタFに入力された入力信号SigXは各遅延ブロック11においてZ変換(離散信号に対するラプラス変換)され、1クロックずつ遅延される。遅延された信号はそれぞれ乗算器12において所定のフィルタ係数群h(フィルタ係数h0〜hNのセット)が乗算される。乗算器12を通過した各信号は加算器13によって足し合わされ、出力信号SigYとして出力される。音声信号処理部121,122を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群hの詳細については後述する。
D/A変換器123は、音声信号処理部122で得られた音声信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。また、アンプ124は、D/A変換器123で得られたアナログの音声信号を増幅して、スピーカ125に供給する。スピーカ125は、アンプ124から供給される音声信号に対応した音声を出力する。
[音声信号処理部のフィルタ係数群の決定]
音声信号処理部121は、上述したように、スピーカ125の正面位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。すなわち、この音声信号処理部121を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群hは、以下のようにして決定される。
フィルタ係数群hの決定は、スピーカ125の正面位置で測定されたインパルス応答の測定結果を基に行う。図4に示すように、インパルス応答の測定は、スピーカ125と、このスピーカ125と所定距離をおいて対向するマイク131を用いて行う。スピーカ125にTSP(Time Stretched Pulse:時間引き伸ばしパルス)信号などの測定用信号を供給し、このスピーカ125から放音させる。その音声を、マイク131を用いて測定し、インパルス応答を得る。図5は、この場合の音声系の構成を示している。この場合、測定用信号は、D/A変換器123でデジタル信号からアナログ信号に変換され、さらに、アンプ124で増幅された後に、スピーカ125に供給される。
図6(a)は、マイク131で測定されたインパルス応答の例を示す。同図に示すグラフの横軸は時間であり縦軸は振幅である。図6(a)に示したインパルス応答をフーリエ変換(時間領域信号を周波数領域信号へ変換)することにより、図6(b)に示す振幅周波数特性を得ることができる。同図に示すグラフの横軸は周波数であり、縦軸は振幅である。図6(a),(b)に示したようなスピーカ125の特性が、スピーカ特性である。
音声信号処理部121を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群hは、図6(a),(b)に示したスピーカ125のスピーカ特性が理想的なスピーカ特性に補正されるように、決定される。理想的なスピーカ特性とは、スピーカ125のインパルス応答を測定した際と同一の距離をおいて理想的なスピーカとマイクが対向しているとして、マイクに集音されるべきインパルス応答およびその周波数特性である。ここでは、理想的なスピーカ特性として、インパルスのピークが先鋭であり、周波数特性がフラットなものを例とするが、これには限られず、任意に設定可能である。
音声信号処理部121を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群h(h0〜hN)は、「1」を、実測したスピーカ125のスピーカ特性で除することで算出された「逆特性」を実現するものとされる。図7(a)に逆特性のインパルス応答を、図7(b)に逆特性の周波数特性を示す。この逆特性のインパルス応答を、デジタルフィルタFのフィルタ係数h0〜hNとすることができる。なお、フィルタ係数h0〜hNの数(タップ数)は、インパルス応答のピーク数である。
音声信号処理部121は、このようにしてフィルタ係数群hを設定したデジタルフィルタFにより、音声信号SAに対して補正処理を行う。これにより、音声信号SAに逆特性が付与され、スピーカ125によって放音された際にスピーカ特性と重畳される。すなわち、スピーカ125のスピーカ特性が補正される。図8(a)は音声信号SAに補正処理を施した場合のスピーカ125のインパルス応答であり、図8(b)はその周波数特性である。これらの図に示すように、インパルス応答のピークが先鋭化され、周波数特性もフラット化される。
つまり、例えば、図4のようにスピーカ125の正面位置におけるインパルス測定にて、図6(a)のようなインパルス応答と、図6(b)のような周波数特性を有していた場合、この逆特性を算出すると、図7(a),(b)のようになる。この逆特性のインパルス応答を音声信号処理部121においてデジタルフィルタFで実現することにより、同じ測定点でスピーカ特性を測った場合、図8(a)のような平坦な周波数特性と、図8(b)のようなインパルスに近いインパルス応答を得ることができる。
音声信号処理部122は、上述したように、スピーカ125の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。すなわち、この音声信号処理部122を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群hは、以下のようにして決定される。
フィルタ係数群hの決定は、スピーカ125の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の測定結果を基に行う。図9に示すように、インパルス応答の測定は、スピーカ125と、聴取位置におけるマイク131を用いて行う。この場合、上述した音声信号処理部121によりスピーカ125のスピーカ特性が補正されていても、スピーカ125からマイク131への音の届き方が変化し、音の回折や反射の影響により、インパルス応答や周波数特性が乱れる。
スピーカ125にTSP(Time Stretched Pulse:時間引き伸ばしパルス)信号などの測定用信号を供給し、スピーカ125から放音させる。その音声を、マイク131を用いて測定し、インパルス応答を得る。図10は、この場合の音声系の構成を示している。この場合、測定用信号は、音声信号処理部121で補正されると共に、D/A変換器123でデジタル信号からアナログ信号に変換され、さらに、アンプ124で増幅された後に、スピーカ125に供給される。
図11(a)は、マイク131で測定されたインパルス応答の例を示す。同図に示すグラフの横軸は時間であり縦軸は振幅である。図11(a)に示したインパルス応答をフーリエ変換(時間領域信号を周波数領域信号へ変換)することにより、図11(b)に示す周波数特性を得ることができる。同図に示すグラフの横軸は周波数であり、縦軸は振幅である。図11(a),(b)に示したような特性が聴取位置におけるスピーカ125のスピーカ特性である。
音声信号処理部122を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群hは、図11(a),(b)に示した聴取位置におけるスピーカ125のスピーカ特性が聴取位置における理想的なスピーカ特性に補正されるように、決定される。理想的なスピーカ特性とは、聴取位置においてスピーカ125のインパルス応答を測定した際と同一の距離をおいて理想的なスピーカとマイクが対向しているとして、マイクに集音されるべきインパルス応答およびその周波数特性である。ここでは、理想的なスピーカ特性として、インパルスのピークが先鋭であり、周波数特性がフラットなものを例とするが、これには限られず、任意に設定可能である。
音声信号処理部122を構成するデジタルフィルタFのフィルタ係数群h(h0〜hN)は、「1」を、実測したスピーカ125のスピーカ特性で除することで算出された「逆特性」を実現するものとされる。図12(a)に逆特性のインパルス応答を、図12(b)に逆特性の周波数特性を示す。この逆特性のインパルス応答を、デジタルフィルタFのフィルタ係数h0〜hNとすることができる。なお、フィルタ係数h0〜hNの数(タップ数)は、インパルス応答のピーク数である。
音声信号処理部122は、このようにしてフィルタ係数群hを設定したデジタルフィルタFにより、音声信号SAに対して補正処理を行う。これにより、音声信号に逆特性が付与され、スピーカ125によって放音された際にスピーカ特性と重畳される。すなわち、聴取位置におけるスピーカ125のスピーカ特性が補正される。図13(a)は音声信号に補正処理を施した場合のスピーカ125のインパルス応答であり、図13(b)はその周波数特性である。これらの図に示すように、インパルス応答のピークが先鋭化され、周波数特性もフラット化されている。
つまり、音声信号処理部121においてスピーカ逆フィルタ処理が施されたものにあって、例えば、図9のように聴取位置(リスニングポイント)におけるインパルス測定にて、図11(a),(b)のようなインパルス応答、周波数特性を有していたとする。この場合、この逆特性を算出すると、図12(a),(b)のようになる。この逆特性のインパルス応答を音声信号処理部122においてデジタルフィルタFで実現することで、同じ測定点でスピーカ特性を測った場合、図13(a)のような平坦な周波数特性と、図13(b)のようなインパルスに近いインパルス応答を得ることができる。
図1に示すデジタルフォトフレーム100の画像/音声出力部106における音声系の動作を説明する。BGM等の音声出力時に、音声信号SAは音声信号処理部121に供給される。この音声信号処理部121では、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理が行われる。これにより、音声信号SAに逆特性が付与され、スピーカ125によって放音された際にスピーカ特性と重畳される。すなわち、スピーカ125のスピーカ特性が補正される。
音声信号処理部121の出力音声信号は、音声信号処理部122に供給される。この音声信号処理部122では、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理が行われる。これにより、音声信号SAに逆特性が付与され、スピーカ125によって放音された際にスピーカ特性と重畳される。すなわち、聴取位置におけるスピーカ125のスピーカ特性が補正される。
音声信号処理部121の出力音声信号はD/A変換器123に供給され、デジタル信号からアナログ信号に変換される。このD/A変換器123から出力されるアナログの音声信号は、アンプ124で増幅された後に、スピーカ125に供給される。スピーカ125からは、音声信号に対応した音声が出力される。
上述したように、図1に示すデジタルフォトフレーム100においては、画像/音声出力部106の音声系では、音声信号処理部121の補正処理により、スピーカ125が持つ固有の音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。また、この音声系では、音声信号処理部122の補正処理により、聴取位置(リスニングポイント)がスピーカ125の正面位置とは異なることによる、音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。したがって、スピーカ125が正面向きに配置されていなくても、高音質化を図ることができる。つまり、良好な音像定位および音質を持たせることができる。
<2.第2の実施の形態>
[デジタルフォトフレームの構成例]
図14は、第2の実施の形態としてのデジタルフォトフレーム100Aの構成例を示している。この図14において、図1と対応する部分には、同一符号を付し、適宜、その詳細説明を省略する。このデジタルフォトフレーム100Aは、制御部101Aと、ユーザ操作部102と、内蔵メモリ103と、外部メモリインタフェース104と、通信インタフェース105と、画像/音声出力部106とを有し、各部は内部バス107により互いに接続されている。
画像/音声出力部106は、画像系として、重畳部111と、パネル駆動部112と、表示パネル113を有している。また、画像/音声出力部106は、音声系として、音声信号処理部(音声信号処理部(A))121と、音声信号処理部(音声信号処理部(B))122Aと、D/A変換器123と、アンプ124と、スピーカ125を有している。
画像/音声出力部106の音声系の音声信号処理部122Aは、図1のデジタルフォトフレーム100の画像/音声出力部106の音声系の音声信号処理部122に対応する。この音声信号処理部122Aは、音声信号処理部122と同様に、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。
音声信号処理部122Aは、音声信号処理部122のデジタルフィルタFに設定されているフィルタ係数群hが固定であるのに対して、デジタルフィルタFのフィルタ係数群hの設定を変更可能とされている。この音声信号処理部122AのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hの設定変更は、制御部101Aの制御のもと、ユーザのフィルタ係数群hの選択操作に基づいて行われる。この場合、制御部101Aは、フィルタ係数群設定部を構成する。
制御部101Aは、図1のデジタルフォトフレーム100の制御部101に対応し、制御部101と同様に、CPU、ROM、RAM等を備え、デジタルフォトフレーム100Aの各部を制御する。この制御部101Aは、保持部101aを有している。この保持部101aは、音声信号処理部122AのデジタルフィルタFに設定するフィルタ係数群hとして、デジタルフォトフレーム100A、つまりスピーカ125の設置状況に応じた複数のフィルタ係数群hを保持している。この保持部101aは、フィルタ係数群保持部を構成する。
図15は、デジタルフォトフレーム100Aの設置状況の一例を示している。保持部101aは、「壁掛け」、「リビングテーブル(壁際)」、「リビングテーブル(中央)」、「ベッドサイド」、「玄関」などの各設置状況に応じたフィルタ係数群hを保持している。聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れは、スピーカの設置状況によって、変化する。各設置状況のフィルタ係数群hは、それぞれの設置状況において、上述した図1における音声信号処理部122のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hと同様にして、聴取位置におけるインパルス測定を行うことで、決定されたものである。
図16のフローチャートは、制御部101Aにおけるフィルタ係数設定の処理手順の一例を示している。制御部101Aは、ステップST1において、処理を開始し、その後に、ステップST2の処理に移る。このステップST2において、制御部101Aは、ユーザのフィルタ係数群hの選択操作のために、図15に示すような選択メニューを表示パネル113に表示する。この場合、制御部101Aは、この選択メニューの表示信号Suiを発生する。なお、図15は、「リビングテーブル(中央)」のフィルタ係数群hが選択されている状態を示している。
次に、ステップST3でユーザが所望のフィルタ係数群hを選択すると、制御部101Aは、ステップST4において、保持部101aからそのフィルタ係数群hを取り出し、音声信号処理部122AのデジタルフィルタFに設定する。その後、制御部101Aは、ステップST5において、処理を終了する。
詳細説明は省略するが、図14に示すデジタルフォトフレーム100Aのその他は、図1に示すデジタルフォトフレーム100と同様に構成され、同様に動作する。
上述したように、図14に示すデジタルフォトフレーム100Aにおいては、音声信号処理部122Aの補正処理により、聴取位置がスピーカ125の正面位置とは異なることによる、音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。そのため、スピーカ125が正面向きに配置されていなくても、高音質化を図ることができる。このことは、図1に示すデジタルフォトフレーム100と同様である。
また、この図14に示すデジタルフォトフレーム100Aにおいては、音声信号処理部122AのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hに関して、設定変更が可能とされている。そのため、音声信号処理部122AのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hを、デジタルフォトフレーム100A、つまりスピーカ125の設置状況に対応したフィルタ係数群hに設定変更できる。したがって、デジタルフォトフレーム100A、つまりスピーカ125の設置状況に依らずに高音質化が可能となる。
また、この図14に示すデジタルフォトフレーム100Aにおいては、音声信号処理部122AのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hの設定変更を行う際に、表示パネル113に選択メニュー(図15参照)が表示される。そのため、ユーザは、デジタルフォトフレーム100A、つまりスピーカ125の設置状況に対応したフィルタ係数群hを、容易に選択できる。
<3.第3の実施の形態>
[デジタルフォトフレームの構成例]
図17は、第3の実施の形態としてのデジタルフォトフレーム100Bの構成例を示している。この図17において、図1と対応する部分には、同一符号を付し、適宜、その詳細説明を省略する。このデジタルフォトフレーム100Bは、制御部101Bと、ユーザ操作部102と、内蔵メモリ103と、外部メモリインタフェース104と、通信インタフェース105と、画像/音声出力部106とを有し、各部は内部バス107により互いに接続されている。
画像/音声出力部106は、画像系として、重畳部111と、パネル駆動部112と、表示パネル113を有している。また、画像/音声出力部106は、音声系として、音声信号処理部(音声信号処理部(A))121と、音声信号処理部(音声信号処理部(B))122Bと、D/A変換器123と、アンプ124と、スピーカ125を有している。
画像/音声出力部106の音声系の音声信号処理部122Bは、図1のデジタルフォトフレーム100の画像/音声出力部106の音声系の音声信号処理部122に対応する。この音声信号処理部122Bは、音声信号処理部122と同様に、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。
音声信号処理部122Bは、音声信号処理部122のデジタルフィルタFに設定されているフィルタ係数群hが固定であるのに対して、デジタルフィルタFのフィルタ係数群hの設定を変更可能とされている。この音声信号処理部122BのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hの設定変更は、制御部101Bの制御のもと、デジタルフォトフレーム100B、つまり表示パネル113の設置角度、すなわち、横置きか縦置きかに基づいて行われる。この場合、制御部101Bは、フィルタ係数群設定部を構成する。図18(a)はデジタルフォトフレーム100Bが横置きされた状態を示し、図18(b)はデジタルフォトフレーム100Bが縦置きされた状態を示している。
制御部101Bは、図1のデジタルフォトフレーム100の制御部101に対応し、制御部101と同様に、CPU、ROM、RAM等を備え、デジタルフォトフレーム100Bの各部を制御する。この制御部101Bは、保持部101bを有している。この保持部101bは、音声信号処理部122BのデジタルフィルタFに設定するフィルタ係数群hとして、デジタルフォトフレーム100Bの横置きおよび縦置きに対応したフィルタ係数群hを保持している。この保持部101bは、フィルタ係数群保持部を構成する。
センサ141は、デジタルフォトフレーム100Bが横置きか縦置きかを検出し、その検出出力を制御部101Bに送る。このセンサ141は、例えば、ジャイロセンサのような角速度センサ、重力加速度センサ、あるいは磁気センサなどにより構成される。このセンサ141は、設置角度検出部を構成する。
聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れは、デジタルフォトフレーム100B、つまり表示パネル113の設置角度(横置き、縦置き)によって、変化する。横置きおよび縦置きに対応したフィルタ係数群hは、それぞれの設置角度において、上述した図1における音声信号処理部122のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hと同様にして、聴取位置におけるインパルス測定を行うことで、決定されたものである。
図19のフローチャートは、制御部101Bにおけるフィルタ係数設定の処理手順の一例を示している。制御部101Bは、ステップST11において、処理を開始し、その後に、ステップST12の処理に移る。このステップST12において、制御部101Bは、センサ141の検出出力に基づいて、デジタルフォトフレーム100Bが横置きであるか縦置きであるかを判断する。
次に、制御部101Bは、ステップST13において、ステップST12の判断に基づいて横置きかあるいは縦置きのフィルタ係数群hを選択する。そして、制御部101Bは、ステップST14において、ステップST13で選択されたフィルタ係数群hを保持部101から選択的に取り出し、音声信号処理部122BのデジタルフィルタFに設定する。その後、制御部101Bは、ステップST15において、処理を終了する。
詳細説明は省略するが、図17に示すデジタルフォトフレーム100Bのその他は、図1に示すデジタルフォトフレーム100と同様に構成され、同様に動作する。
上述したように、図17に示すデジタルフォトフレーム100Bにおいては、図1に示すデジタルフォトフレーム100と同様に、音声信号処理部122Bの補正処理により、聴取位置がスピーカ125の正面位置とは異なることによる、音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。そのため、スピーカ125が正面向きに配置されていなくても、高音質化を図ることができる。このことは、図1に示すデジタルフォトフレーム100と同様である。
また、この図17に示すデジタルフォトフレーム100Bにおいては、音声信号処理部122BのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hに関して、設定変更が可能とされている。そして、この音声信号処理部122BのデジタルフィルタFのフィルタ係数群hは、センサ141の検出出力に基づいて、デジタルフォトフレーム100Bの設置角度(横置き、縦置き)に対応したフィルタ係数群hに設定変更される。したがって、デジタルフォトフレーム100B、つまり表示パネル113が縦置きか横置きかに依らずに高音質化が可能となる。
<4.第4の実施の形態>
[テレビ受信機の構成例]
図20は、第4の実施の形態としてのテレビ受信機200の構成例を示している。このテレビ受信機200は、制御部201と、ユーザ操作部202と、HDD(Hard Disk Drive)203と、マイク入力インタフェース204と、マイク205と、画像/音声出力部206を有し、各部は内部バス207により互いに接続されている。
制御部201は、テレビ受信機200の各部を制御する。制御部201は、CPU、ROM、RAM等を備えている。ROMは、CPUの制御プログラム等を記憶している。RAMは、CPUの制御処理に必要なデータの一時記憶等に用いられる。CPUは、ROMから読み出したプログラムやデータをRAM上に展開してプログラムを起動し、テレビ受信機200の各部を制御する。
ユーザ操作部202は、ユーザインタフェースを構成し、制御部201に接続されている。このユーザ操作部202は、例えば、テレビ受信機200の図示しない筐体面に配置されたキー、釦、ダイアル等、またはリモコンの送受信機、さらには表示パネル上に配置されたタッチパネルなどで構成される。ユーザは、ユーザ操作部202を用いて、テレビ受信機200の電源のオン/オフの操作、選局操作その他の操作を行うことができる。
HDD203は、画像信号の記録および再生を行う。マイク入力インタフェース204は、マイク205で集音されて得られた音声信号の入力を行う。なお、マイクインタフェース204とマイク205との接続としては、図示のようにケーブルを介しての有線接続の他に、無線接続も考えられる。
画像/音声出力部206について説明する。画像/音声出力部206は、デジタルチューナ211と、重畳部212と、パネル駆動部213と、表示パネル214を有している。また、画像/音声出力部206は、音声信号処理部(音声信号処理部(A))215と、音声信号処理部(音声信号処理部(B))216と、D/A変換器217と、アンプ218と、スピーカ219を有している。
デジタルチューナ211は、受信アンテナ(図示せず)で受信されたテレビ放送信号を処理して、ユーザ選局に対応した画像信号SVおよび音声信号SAを出力する。パネル駆動部213は、重畳部212を通じて供給される画像信号SVから、表示パネル214に画像を表示するために必要となるパネル駆動信号を生成する。パネル駆動部213で生成されたパネル駆動信号は表示パネル214に送られ、表示パネル214がパネル駆動信号に応じて動作することで、受信画像が表示パネル214に表示される。
表示パネル214は、パネル駆動部213から送られてくるパネル駆動信号に基づいて画像を表示する。表示パネル214は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma DisplayPanel)、あるいは有機EL(electro-luminescence)パネルなどで構成される。
重畳部212は、制御部201の制御のもと発生されるGUI(Graphical User Interface)画面用の表示信号Suiを、画像信号SVに重畳して、パネル駆動部213に供給する。このように、画像信号SVに表示信号Suiが重畳されることで、表示パネル214には、画像に重ねて、メニュー表示、番組表などのユーザインタフェース画面が表示される。
図21は、テレビ受信機200の外観を示している。このテレビ受信機200は、全体として長方形状に形成されており、長方形状の筐体220に、表示パネル214が嵌め込まれた構成とされている。スピーカ219は、破線図示するように、背面に備えられている。なお、スピーカ219は、ステレオ再生のために、左音声用と右音声用との2つが設けられている。
20に戻って、次に、画像音声出力部206の音声系について説明する。なお、実際には左音声用と右音声用の2つの音声系があるが、各音声系は同様に構成されているので、ここでは、1つの音声系のみを説明することとする。
音声信号処理部215は一方の音声信号処理部を構成し、音声信号処理部216は他方の音声信号処理部を構成している。この実施の形態において、音声信号処理部215が前段にあり音声信号処理部216が後段にあるが、この順序は逆とされていてもよい。音声信号処理部215,216は、デジタルチューナ211で得られる音声信号(入力音声信号)SAに対して直列的に処理を施し、スピーカ219を駆動するための出力音声信号を得る。
音声信号処理部215は、図1のデジタルフォトフレーム100の音声信号処理部121に対応し、音声信号SAに対して、スピーカ219の正面位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。この音声信号処理部215のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hは、音声信号処理部122のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hと同様にして、スピーカ219の正面位置におけるインパルス測定を行うことで、決定されたものである。
音声信号処理部216は、図1のデジタルフォトフレーム100の音声信号処理部122に対応する。この音声信号処理部216は、音声信号処理部122と同様に、音声信号SAに対して、スピーカ125の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う。
この音声信号処理部216は、音声信号処理部122のデジタルフィルタFに設定されているフィルタ係数群hが固定であるのに対して、デジタルフィルタFのフィルタ係数群hの設定変更が可能とされている。このフィルタ係数群hの設定は、制御部201の制御のもと行われるが、その詳細は後述する。
D/A変換器217は、音声信号処理部216で得られた音声信号を、デジタル信号からアナログ信号に変換する。また、アンプ218は、D/A変換器217で得られたアナログの音声信号を増幅して、スピーカ219に供給する。スピーカ219は、アンプ218から供給される音声信号に対応した音声を出力する。
図20に示すテレビ受信機200の動作を説明する。受信アンテナ(図示せず)で受信されたテレビ放送信号はデジタルチューナ211に供給される。このデジタルチューナ211では、テレビ放送信号が処理されて、ユーザ選局に対応した画像信号SVおよび音声信号SAが出力される。デジタルチューナ211から出力される画像信号SVは、重畳部212を通じてパネル駆動部213に供給される。
パネル駆動部213では、画像信号SVから、表示パネル214に画像を表示するために必要となるパネル駆動信号が生成される。このパネル駆動信号は表示パネル214に送られる。これにより、表示パネル214に、受信画像が表示される。また、制御部201の制御のもと、適宜なタイミングでGUI画面用の表示信号Suiが発生される。この表示信号Suiは重畳部212に供給され、画像信号SVに重畳される。これにより、表示パネル214には、画像に重ねて、メニュー表示、番組表などのユーザインタフェース画面が表示される。
また、デジタルチューナ211から出力される音声信号SAは、音声信号処理部215に供給される。この音声信号処理部215では、音声信号SAに対して、スピーカ219の正面位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理が行われる。これにより、音声信号SAに逆特性が付与され、スピーカ219によって放音された際にスピーカ特性と重畳される。すなわち、スピーカ219のスピーカ特性が補正される。
この音声信号処理部215の出力音声信号は、音声信号処理部216に供給される。この音声信号処理部216では、音声信号SAに対して、スピーカ219の正面位置とは異なる位置(聴取位置)で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理が行われる。これにより、音声信号SAに逆特性が付与され、スピーカ219によって放音された際にスピーカ特性と重畳される。すなわち、聴取位置におけるスピーカ219のスピーカ特性が補正される。
音声信号処理部216の出力音声信号はD/A変換器217に供給され、デジタル信号からアナログ信号に変換される。このD/A変換器217から出力されるアナログの音声信号は、アンプ218で増幅された後に、スピーカ219に供給される。スピーカ219からは、表示パネル214に表示される受信画像に対応した、受信音声が出力される。
次に、音声信号処理部216のデジタルフィルタFにおけるフィルタ係数群hの設定処理について説明する。図22のフローチャートは、制御部201におけるフィルタ係数設定の処理手順の一例を示している。制御部201は、ステップST21において、処理を開始し、その後に、ステップST22の処理に移る。このステップST22において、制御部201は、インパルス応答の測定を行う。
この場合、制御部201は、音声系の構成を、図23に示す構成として、スピーカ219にTSP(Time Stretched Pulse:時間引き伸ばしパルス)信号などの測定用信号を供給し、スピーカ219から放音させる。そして、その音声を、マイク205を用いて測定し、インパルス応答を得る。この場合、マイク205は、図21に示すように、聴取位置に置かれる。この意味で、マイク205は、インパルス応答測定部を構成する。
次に、制御部201は、ステップST23において、ステップST22で測定されたインパルス応答に基づいて、音声信号処理部216のデジタルフィルタFに設定すべきフィルタ係数群hを算出する。この場合、制御部201は、測定インパルス応答の逆特性を算出し、この逆特性のインパルス応答からフィルタ係数群h(フィルタ係数h0〜hN)を求める。そして、制御部201は、ステップST24において、ステップST23で算出されたフィルタ係数群hを、音声信号処理部216のデジタルフィルタFに設定する。この意味で、制御部201は、フィルタ係数群算出部およびフィルタ係数設定部を構成する。その後、制御部201は、ステップST25において、処理を終了する。
上述したように、図20に示すテレビ受信機200においては、画像/音声出力部206の音声系では、音声信号処理部215の補正処理により、スピーカ219が持つ固有の音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。また、この音声系では、音声信号処理部216の補正処理により、聴取位置(リスニングポイント)がスピーカ219の正面位置とは異なることによる、音圧周波数特性や位相特性の乱れが補正される。したがって、スピーカ219が正面向きに配置されていなくても、高音質化を図ることができる。つまり、良好な音像定位および音質を持たせることができる。
また、図20に示すテレビ受信機200においては、音声信号処理部216のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hに関して、設定変更が可能とされている。そして、マイク205により聴取位置のインパルス応答を測定し、そのインパルス応答の逆特性を実現するフィルタ係数群hを算出して、音声信号処理部216のデジタルフィルタFに設定可能とされている。そのため、聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れを確実に補正できる。つまり、音声信号処理部216のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hとして、使用環境に対応したものを設定でき、ユーザの実際の使用環境に依らずに高音質化が可能となる。
<5.変形例>
「変形例1」
なお、上述第2の実施の形態は、デジタルフォトフレーム100Aを示しており、保持部101aに保持される複数のフィルタ係数群hは、「壁掛け」、「リビングテーブル(壁際)」等のスピーカの設置状況に応じたものとなっている。このスピーカの設置位置状況としては、設置位置状況の他に、設置角度状況を含めることもできる。設置角度情報とは、例えば、横置きか縦置きかなどの状況である。
「変形例2」
また、上述第2の実施の形態は、デジタルフォトフレーム100Aに適用したものであるが、同様の構成を、例えば、車載音声再生システム(カーオーディオシステム)に適用することが考えられる。すなわち、車内の聴取位置に応じた複数のフィルタ係数群hを保持しておき、聴取位置におけるスピーカのスピーカ特性を補正する音声信号処理部のデジタルフィルタのフィルタ係数群hを、任意に変更設定可能とするものである。
図24は、車内における聴取位置の一例を示している。この場合、フィルタ係数群保持部は、「運転席」、「助手席」、「後部座席」などの各聴取位置に応じたフィルタ係数群hを保持することとなる。聴取位置における音圧周波数特性や位相特性の乱れは、聴取位置によって、変化する。各聴取位置のフィルタ係数群hは、それぞれの聴取位置において、上述した図1における音声信号処理部122のデジタルフィルタFのフィルタ係数群hと同様にして、その聴取位置におけるインパルス測定を行うことで、決定されたものとなる。
「変形例3」
また、上述第3の実施の形態は、デジタルフォトフレーム100Bに適用したものであるが、同様の構成を、例えば、ビデオカメラに適用することも考えられる。すなわち、ビデオカメラの表示パネル部分に一体的にスピーカが設置されるものにあって、ビデオカメラ本体に対する表示パネルの開き角が複数存在する場合に適用できる。この場合、センサにより表示パネルの開き角を検出し、聴取位置におけるスピーカのスピーカ特性を補正する音声信号処理部のデジタルフィルタのフィルタ係数群hとして、その開き角に対応したものを自動的に設定するものである。
「その他」
また、上述実施の形態は、この発明をデジタルフォトフレームやテレビ受信機に適用したものを示した。しかし、この発明は、これらの機器だけなく、その他の音声再生を伴う機器(製品)、例えば、ビデオカメラ、タブレット型PC、携帯電話、デジタルカメラ、ノートPC、携帯型ゲーム機、カーオーディオ、ドック型スピーカ等にも、同様に適用できる。
また、上述実施の形態における、スピーカのスピーカ特性を補正する音声信号処理部と、聴取位置のスピーカのスピーカ特性を補正する音声信号処理部に関しては、ハードウェアで構成できる他、ソフトウェアで構成することもできる。すなわち、これらの補正処理をソフトウェア(プログラム)によりコンピュータを用いて行う構成も考えられる。
この発明は、例えば、スピーカ正面位置とは異なる位置が聴取位置となる、いわゆるインビジブル・スピーカ・デザインが施されている音声再生システムを持つ機器(製品)に適用できる。
100,100A,100B・・・デジタルフォトフレーム
101,101A,101B・・・制御部
101a,101b・・・保持部
102・・・操作部
103・・・内蔵メモリ
104・・・外部メモリインタフェース
105・・・通信インタフェース
106・・・画像/音声出力部
107・・・内部バス
111・・・重畳部
112・・・パネル駆動部
113・・・表示パネル
114・・・フレーム
141・・・センサ
121,122,122A,122B・・・音声信号処理部
123・・・D/A変換器
124・・・アンプ
125・・・スピーカ
131・・・マイク
200・・・テレビ受信機
201・・・制御部
202・・・ユーザ操作部
203・・・HDD
204・・・マイク入力インタフェース
205・・・マイク
206・・・画像/音声出力部
211・・・デジタルチューナ
212・・・重畳部
213・・・パネル駆動部
214・・・表示パネル
215,216・・・音声信号処理部
217・・・D/A変換器
218・・・アンプ
219・・・スピーカ
220・・・筐体

Claims (6)

  1. 筐体に、表示パネルが嵌め込まれると共に、正面方向が上記表示パネルの正面方向とは異なる方向となるようにスピーカが取り付けられてなる表示装置であって、
    入力音声信号に対して直列的に処理を施し、上記スピーカを駆動するための出力音声信号を得る2つの音声信号処理部を備え、
    一方の音声信号処理部は、上記入力音声信号に対して、上記スピーカの正面位置である第1の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行い、
    他方の音声信号処理部は、上記入力音声信号に対して、上記表示パネルの正面位置である第2の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う
    表示装置。
  2. 上記他方の音声信号処理部のフィルタのフィルタ係数群として複数のフィルタ係数群を保持するフィルタ係数群保持部と、
    上記フィルタ係数群保持部で保持されている複数のフィルタ係数群から任意のフィルタ係数群を選択するフィルタ係数群選択部と、
    上記フィルタ係数群選択部で選択されたフィルタ係数群を、上記他方の音声信号処理部のフィルタに設定するフィルタ係数設定部とをさらに備える
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記フィルタ係数群保持部で保持される複数のフィルタ係数群は、上記筐体の設置状況に応じた複数のフィルタ係数群である
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 上記第2の測定位置でインパルス応答を測定するインパルス応答測定部と、
    上記インパルス応答測定部で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタのフィルタ係数群を算出するフィルタ係数群算出部と、
    上記フィルタ係数群算出部で算出されたフィルタ係数群を、上記他方の音声信号処理部のフィルタに設定するフィルタ係数設定部とをさらに備える
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 筐体に、表示パネルが嵌め込まれると共に、正面方向が上記表示パネルの正面方向とは異なる方向となるようにスピーカが取り付けられてなる表示装置の音声信号処理方法であって、
    入力音声信号に対して直列的に処理を施し、上記スピーカを駆動するための出力音声信号を得る2つの音声信号処理ステップを有し、
    一方の音声信号処理ステップでは、上記入力音声信号に対して、上記スピーカの正面位置である第1の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行い、
    他方の音声信号処理ステップでは、上記入力音声信号に対して、上記表示パネルの正面位置である第2の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う
    音声信号処理方法。
  6. 筐体に、表示パネルが嵌め込まれると共に、正面方向が上記表示パネルの正面方向とは異なる方向となるようにスピーカが取り付けられてなる表示装置のコンピュータを、
    入力音声信号に対して直列的に処理を施し、上記スピーカを駆動するための出力音声信号を得る2つの音声信号処理手段として機能させ、
    一方の音声信号処理手段は、上記入力音声信号に対して、上記スピーカの正面位置である第1の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行い、
    他方の音声信号処理手段は、上記入力音声信号に対して、上記表示パネルの正面位置である第2の測定位置で測定されたインパルス応答の逆特性を実現するフィルタにより補正処理を行う
    プログラム。
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