JP5884977B2 - 不満抽出装置,不満抽出方法および不満抽出プログラム - Google Patents

不満抽出装置,不満抽出方法および不満抽出プログラム Download PDF

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Description

不満抽出装置,不満抽出方法およびプログラムに係り、ブログやインターネット掲示板のような、評価対象製品の使用者によって書かれた文書の中から、評価対象製品の改善に直接有用な不満を抽出することのできる不満抽出装置,方法およびプログラムに関する。
近年、製品の購入者や使用者が、ブログやインターネット掲示板などで、購入製品や使用製品に関する事実や意見を大量に発信するようになってきた。このような購入者や使用者が製品に対して持った意見には、「使いやすくて良い」などの肯定的意見から「画面が暗くて見にくい」などの否定的意見(不満)まで、様々な意見がある。
不満の中にも、「携帯電話Aは使えない」といった愚痴レベルの不満から、「携帯電話Aには機能αがあるのに、携帯電話Bに機能αがないのはおかしい」などの製品の改善に直接有用な不満まで、様々な不満が含まれている。
すなわち、「携帯電話Aは使えない」という不満では、製品開発者はどの点を改善すればよいのか分からない。一方、「携帯電話Aには機能αがあるのに、携帯電話Bに機能αがないのはおかしい」という不満から、携帯電話Bの開発者は、携帯電話Bに機能αを追加することを検討できる。機能αは携帯電話Aにおいて実現されており、携帯電話Bに機能αを追加することに技術的な課題はほとんどない。
この様に、評価対象製品の改善に直接有用な不満を抽出することができれば、製品開発者は、製品開発に直ちにフィードバックすることができる。
また、使用者の不満ではないが、例えば、携帯電話Cが発売された後に発売された新製品の携帯電話Dを使用している使用者は、「携帯電話Dの操作性は良いけど、携帯電話Cはダメ」などの自慢をする場合がある。この場合、携帯電話Cが携帯電話Dより劣っている点(操作性)は、携帯電話Cの使用者の不満とみなせる。
以下、評価対象製品の改善に直接有用な不満と、有用でない不満とその理由について例示する。
○評価対象製品の改善に直接有用な不満の例:
「パソコン用音楽再生ソフトで再生できるのに、ポータブルオーディオに取り込むと再生できない。」
「G社製スマートフォンOSでフリック入力できるが、A社製スマートフォンOSではQWERTY入力できないのが残念。」
「B社製スマートフォン(型番03)の液晶画面は綺麗だが、A社製スマートフォン(型番4)は汚い。」
○評価対象製品の改善に直接有用な不満でない例とその理由:
「2日目に正常に充電できなくなり、赤いランプが点滅状態になった。」(理由:事実のみで、意見ではない。)
「使い物にならないスイング設定はとても残念。」(理由:どうなれば使い物になるかわからないので、製品開発にフィードバックできない。)
「画面の自動リフレッシュができるようになったらいいのになぁ。」(要望であり、実現可能か技術的課題の検討が必要である。)
ところで、従来技術として、いくつかの不満抽出装置が提案されている。
特許文献1の情報処理装置(不満抽出装置)は、様々な不満の中から、他のサービス(例えば、Q&Aサイト)に利用可能な不満として、デメリットや不利益な出来事に関する不満を見分けて抽出する。
特許文献1の情報処理装置は、文書データベースから文書を取得し、改善動作を表す語を抽出し、文書集合データベースから取得した文書から該改善動作の対象を抽出し、該改善動作を表す語と該改善動作の対象を表す語の共起頻度を求め、改善動作を表す語と改善動作の対象を表す語の共起頻度を取得し、該改善動作の対象の語を否定、中立、肯定のいずれかの評価極性に分類し、否定的な改善動作の対象を現す語を不満として出力する。
さらに、Q&Aサイトにユーザより投稿された質問を取得し、該質問の中から不満に一致する語を含む質問を選択し、不満に一致する語を含む質問を取得し、Q&Aサイトから該質問に対応する回答を取得して、推薦ページとして出力する。
具体的には、まず、商品の効果を説明する際に記述される「この商品は、運動不足を解消してくれます」などの説明文から、改善動作を表す語「解消」と否定的動作対象を表す語「運動不足」と利益を表すモダリティを表す語「解消してくれます」の3つを抜き出す。
次に、文書集合を用いて、動作を表す語と動作の対象を表す語の共起頻度と、動作を表す語と利益を表すモダリティを表す語の共起頻度を求め、2つの共起頻度の積が大きい動作を改善動作として抽出する。
その後、文書集合から、抽出した改善動作の対象を特定し、改善動作と改善動作の対象の共起頻度から改善動作の対象の極性を判定し、最後に、極性が否定の改善動作の対象を「不満」として抽出する。
ユーザが記述したテキストから不満と一致する語を抽出し、Q&Aサイトに投稿された質問の中から不満を含む質問を選択し、その質問に紐付く回答をユーザに提示する。
特許文献2の比較評価検出装置は、複数の対象を比較し、それらに認められる異同や優劣について述べた比較評価を表明する文字列から構成された比較評価表明箇所を検出する。
特許文献2の比較評価検出装置は、予め、比較評価表明箇所を抽出するパターンを格納しておく。次に、テキストを取得し、特定の単位の文字列に区切り、その文字列毎に形態素解析を行い、形態素解析結果を取得する。そして、前記形態素解析結果と前記抽出パターンを照合する。そして、前記対象を示す文字列、該対象を相対的に評価する際の比較対象を示す文字列、該対象を評価する際に着目している属性を示す文字列、該対象に関する評価の程度を示す文字列、該対象に関する評価を示す文字列、のいずれかを含む組み合わせを比較評価表明箇所として検出する。
特開2010‐204865号公報 特開2008‐209978号公報
上記従来技術には、以下のような課題があった。
特許文献1の情報処理装置は、商品の効果の説明をする文から改善動作を表す語を基に不満を抽出しており、商品を開発した企業が狙った効果に対する不満を抽出することはできるが、ブログやインターネット掲示板などの購入者や使用者の視点に基づいて書かれた文書から評価対象製品の改善に直接有用な不満を抽出することは難しかった。
例えば、ある携帯電話に対して、購入者や使用者が「同じメーカが作っているけど、携帯電話Aではゲームがプレイできるのに、携帯電話Bではゲームがプレイできない」という不満をブログやインターネット掲示板などに書いたとしても、携帯電話に対して「ゲームのプレイが可能です」などの説明が商品の効果として書かれていない場合、購入者や使用者が書いた評価対象製品の改善に直接有用な不満を抽出することはできない。
特許文献2の比較評価検出装置は、「液晶テレビの画質はブラウン管の画質よりとても良い。」など、ある評価軸の中で複数の対象間を相対的に比較する場合には有効だが、絶対評価が難しかった。すなわち、特許文献2の比較評価検出装置は、「携帯電話Dの操作性は、携帯電話Cよりはまだ良い。」といった文も検出する。「携帯電話Dの操作性は、携帯電話Cよりはまだ良い。」の表現には、言外に、「使用者は、携帯電話Cの操作性も携帯電話Dの操作性も満足できる基準を超えていないと考えている。」との前提が含まれている。
一方、「B社製スマートフォン(型番03)の液晶画面は綺麗だが、A社製スマートフォン(型番4)は汚い。」との表現には、「使用者は、B社製スマートフォン(型番03)の液晶画面については基準を超えていると考えているが、A社製スマートフォン(型番4)の液晶画面については基準を超えていないと考えている。」との使用者の基準に基づく絶対評価が含まれている。
しかし、「携帯電話Dの操作性は、携帯電話Cよりはまだ良い。」といった相対評価では、使用者が満足できる基準が判らないため、製品開発者はどの程度改善すればよいのか判断できない。
本発明は上記課題を解決するものであり、ブログやインターネット掲示板のような、評価対象製品の使用者によって書かれた文書の中から、評価対象製品の改善に直接有用な不満を抽出することのできる不満抽出装置,方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、文字列で表される評価対象を入力する評価対象入力部と、文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定部と、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部とを備えることを特徴とする不満抽出装置である。
このように構成された不満抽出装置により、比較対象の肯定評価と評価対象の否定評価が対比表現で記載された不満文を抽出できる。不満文には、「使用者は、比較対象については基準を超えていると考えているが、評価対象については基準を超えていないと考えている」との絶対評価が黙示的に記載されている。
すなわち、製品開発者は、比較対象で肯定評価された諸機能を評価対象に付加すれば、使用者の満足する基準を超える改善をすることができる。当該機能は比較対象である比較対象において既に実現しており、評価対象に当該機能を追加することに技術的な課題はほとんどない。
このように、製品開発者は、使用者の不満を製品改善および新製品開発に直ちにフィードバックすることができる。
本発明の不満抽出装置において、さらに好ましくは、前記第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、前記第2文に含まれる否定評価の前後に逆接を表す表現があるかを確認する逆接表現確認部を更に備え、前記不満文抽出部は、前記逆接表現確認部が逆接表現を確認したとき、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する。
これにより、比較対象の肯定評価と評価対象の否定評価との対比表現からなる不満文を、より精度よく抽出できる。
本発明の不満抽出装置において、さらに好ましくは、前記評価対象の上位語を特定し、該上位語の下位語を前記比較対象と特定する比較対象特定部を更に備える。
本発明の不満抽出装置において、さらに好ましくは、文字列で表される前記比較対象を入力する比較対象入力部を更に備える。
上記課題を解決する本発明は、文字列で表される評価対象を入力する評価対象入力部と、文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象のみに関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、前記第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、前記第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する逆接表現抽出部と、前記肯定評価,前記評価対象および前記逆接表現が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文、または、前記肯定評価および前記逆接表現が含まれる第1文と前記評価対象が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部とを備えることを特徴とする不満抽出装置である。
このように構成された不満抽出装置は、比較対象の肯定評価と評価対象と逆接表現とが記載された不満文を抽出することにより、比較対象の肯定評価の前後に共起する評価対象の否定評価を推測する。すなわち、抽出された不満文は、比較対象の肯定評価と評価対象の否定評価が対比表現で記載されている可能性が高い。
上記課題を解決する本発明は、評価対象に関する文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象のみに関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、前記第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、前記第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する逆接表現抽出部と、前記肯定評価および前記逆接表現が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部とを備えることを特徴とする不満抽出装置である。
文の集合が評価対象に関する話題であることが前提であるため、文中に評価対象が省略されていても、評価対象製品の改善に直接有用な不満文を抽出できる。
上記課題を解決する本発明は、不満抽出装置が、文字列で表される評価対象を入力する、評価対象入力ステップと、前記不満抽出装置が、文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する、肯定評価表現特定部ステップと、前記不満抽出装置が、前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定ステップと、前記不満抽出装置が、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出ステップとを備えることを特徴とする不満抽出方法である。
上記課題を解決する本発明は、文字列で表される評価対象を入力する、評価対象入力処理と、文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する、肯定評価表現特定部処理と、前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定処理と、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出処理とを不満抽出装置に実行させることを特徴とする不満抽出プログラムである。
本発明によれば、ブログやインターネット掲示板のような、評価対象製品の使用者によって書かれた文書の中から、評価対象製品の改善に直接有用な不満を抽出することができる。製品開発者は、抽出した不満を製品開発に直ちにフィードバックすることができる。
不満抽出装置の機能ブロック図(第1実施形態) 不満抽出装置の処置内容を示すフローチャート(第1実施形態) 不満抽出装置の機能ブロック図(第1変形例) 不満抽出装置の処置内容を示すフローチャート(第1変形例) 上位下位関係辞書の構造 不満抽出装置の機能ブロック図(第2変形例) 不満抽出装置の処置内容を示すフローチャート(第2変形例) 不満抽出装置の機能ブロック図(第2実施形態) 不満抽出装置の処置内容を示すフローチャート(第2実施形態) 不満抽出装置の機能ブロック図(第3実施形態) 不満抽出装置の処置内容を示すフローチャート(第3実施形態)
<第1実施形態>
〜構成〜
第1実施形態の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る不満抽出装置の機能ブロック図である。不満抽出装置は、文の集合を取得して格納する文集合取得部101と、改善する製品である評価対象を文字列として入力する評価対象入力部102と、評価対象に対応する比較対象を入力する比較対象入力部103と、比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)を特定する肯定評価表現特定部104と、第1文、または、第1文の前後の文(第2文)から、評価対象および、肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定部105と、肯定評価,評価対象および否定評価が含まれている第1文、または、肯定評価が含まれる第1文と評価対象および否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部106と、抽出された不満文を格納する不満記憶部107を備えている。
文集合取得部101は、対象製品の購入者や使用者によって書かれた、ブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得し、格納する。
評価対象入力部102は、キーボードなどにより入力された文字列を評価対象として入力する。本実施形態では、一例として「A社製スマートフォン(型番4)」を評価対象とする。
比較対象入力部103は、キーボードなどにより入力された文字列を比較対象として入力する。本実施形態では、たとえば、「B社製スマートフォン(型番03)」や「C社製スマートフォン(型番X)」を比較対象とする。
肯定評価表現特定部104は、文集合取得部101に格納された文の集合から、比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)を特定する。肯定評価か否かは、肯定評価表現辞書108を参照して、判定する。
たとえば、以下の(a1),(b1),(c1),(d1),(e1),(f1),(g1)の各文を含む文の集合を想定する。比較対象を< >で、肯定評価を表す表現を〔 〕で示す。
(a1)<B社製スマートフォン(型番03)>の場合、電子マネー機能を〔使うことができる〕が、A社製スマートフォン(型番4)では電子マネー機能を使うことができない。
(b1)<B社製スマートフォン(型番03)>のようにFM送信機能を〔利用できる〕のだが、A社製スマートフォン(型番4)ではFM送信機能を利用できない。
(c1)A社製スマートフォン(型番4)は汚いが、<B社製スマートフォン(型番03)>は画面が〔綺麗〕。
(d1)<C社製スマートフォン(型番X)>では音楽ファイルを〔再生できる〕。A社製スマートフォン(型番4)では再生できない。
(e1)<C社製スマートフォン(型番X)>のデザインは〔未来的〕である。一方、A社製スマートフォン(型番4)はシンプルです。
(f1)A社製スマートフォン(型番4)の操作性は〔良い〕のだが、<C社製スマートフォン(型番X)>の操作性は悪い。
(g1)A社製スマートフォン(型番4)って使えないよね。
すなわち、肯定評価表現特定部104は、(a1),(b1),(c1),(d1)の前半,(e1)を比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)として特定する。
なお、(f1)においては、評価対象が肯定評価され、比較対象が否定評価されているため、(f1)は除外される。(g1)においては、比較対象がないため、(g1)は除外される。
否定評価表現特定部105は、第1文、または、第1文の前後の文(第2文)から、評価対象および、肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する。否定評価か否かは、否定評価表現辞書109を参照して、判定する。
たとえば、上記特定された(a1),(b1),(c1),(d1),(e1)の各文を想定する。評価対象を< >で、否定評価を表す表現を〔 〕で示す。
(a1)B社製スマートフォン(型番03)の場合、電子マネー機能を使うことができるが、<A社製スマートフォン(型番4)>では電子マネー機能を〔使うことができない〕。
(b1)B社製スマートフォン(型番03)のようにFM送信機能を利用できるのだが、<A社製スマートフォン(型番4)>ではFM送信機能を〔利用できない〕。
(c1)<A社製スマートフォン(型番4)>は〔汚い〕が、B社製スマートフォン(型番03)は画面が綺麗。
(d1)C社製スマートフォン(型番X)では音楽ファイルを再生できる。<A社製スマートフォン(型番4)>では〔再生できない〕。
(e1)C社製スマートフォン(型番X)のデザインは未来的である。一方、<A社製スマートフォン(型番4)>はシンプルです。
すなわち、肯定評価表現特定部104は、第1文である(a1),(b1),(c1)、および、(d1)の後半である第2文から、評価対象および否定評価を表す表現を特定する。
なお、(e1)においては、「シンプル」の表現が否定評価でないので、(e1)は除外される。
不満文抽出部106は、肯定評価,評価対象および否定評価が含まれている(a1),(b1),(c1)の各文、および、肯定評価が含まれる第1文と評価対象および否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文(d1)を不満文として抽出する。
不満記憶部107は、不満文(a1),(b1),(c1),(d1)を格納する。
製品の開発者は、不満記憶部107にアクセスし、不満を参照することによって、製品改善に直ちにフィードバックする。
〜動作〜
図2は、不満抽出装置の処置内容を示すフローチャートである。フローチャートを用いて、不満抽出装置の動作を説明する。
まず、対象製品の購入者や使用者によって書かれた、ブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得し、格納する(ステップ1)。たとえば、上記(a1),(b1),(c1),(d1),(e1),(f1),(g1)の各文を含む文の集合を取得する。
一方、キーボードなどにより入力された文字列を評価対象として入力する(ステップ2)。たとえば、評価対象として「A社製スマートフォン(型番4)」を入力する。また、キーボードなどにより入力された文字列を比較対象として入力する(ステップ3)。たとえば、比較対象として「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」を入力する。
文の集合から比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する(ステップ4)。たとえば、(a1),(b1),(c1),(d1)の前半,(e1)を第1文として特定する。
同時に第1文、または、第1文の前後の文(第2文)から、評価対象および、肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する(ステップ5)。たとえば、第1文である(a1),(b1),(c1)、および、(d1)の後半である第2文から、評価対象<A社製スマートフォン(型番4)>および否定評価を表す表現を特定する。
そして、(a1),(b1),(c1),(d1)を不満文として抽出し(ステップ6)、格納する(ステップ7)。
これらの処理は、不満抽出装置のプログラムにより実行される。
〜効果〜
本実施形態の不満抽出装置により、比較対象の肯定評価と評価対象の否定評価が対比表現で記載された不満文を抽出できる。このような不満文には、「使用者は、比較対象については基準を超えていると考えているが、評価対象については基準を超えていないと考えている」との絶対評価が黙示的に記載されている。
すなわち、製品開発者は、比較対象で肯定評価された諸機能を評価対象に付加すれば、使用者の満足する基準を超える改善をすることができる。たとえば、A社製スマートフォン(型番4)に電子マネー機能,FM送信機能,音楽ファイル再生機能を付加し、画面の画質を改善すればよい。当該機能は比較対象であるB社製スマートフォン(型番03)やC社製スマートフォン(型番X)において既に実現しており、評価対象に当該機能を追加することに技術的な課題はほとんどない。
このように、製品開発者は、使用者の不満を製品改善および新製品開発に直ちにフィードバックすることができる。
〜変形例〜
図3は、変形例に係る不満抽出装置の機能ブロック図であり、図4は、変形例に係る不満抽出装置の処置内容を示すフローチャートである。
本実施形態においては、比較対象入力部103が、キーボードなどにより入力された文字列を比較対象として入力する(ステップ3)が、変形例においては、比較対象特定部110が上位下位関係辞書111を参照して評価対象に対応する比較対象を特定している(ステップ8)。
図5は、上位下位関係辞書111の構造を示す図である。「電話」の下位語として「スマートフォン」,「携帯電話」,「固定電話」が存在する。「スマートフォン」の下位語として「A社製スマートフォン(型番4)」,「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」などが存在する。逆に、「A社製スマートフォン(型番4)」,「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」の上位語として、「スマートフォン」が存在し、「スマートフォン」の上位語として、「電話」が存在するということもできる。
上位下位関係を構築するには、高度言語情報融合フォーラムで配布している上位下位関係抽出ツールなどを利用することができる。
「A社製スマートフォン(型番4)」,「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」は、上位語「スマートフォン」を同じくする同種語である。
比較対象特定部110は、評価対象の上位語を特定し、この上位語の下位語を比較対象と特定する。たとえば、評価対象「A社製スマートフォン(型番4)」の上位語として、「スマートフォン」を特定し、「スマートフォン」の下位語である「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」を比較対象として特定する。そして、評価対象を表す語からN形態素以内に比較対象を表す語が出現するか否かを確認し、比較対象を抽出する。ここで、Nは共起する範囲を表し、Nは任意の値とする(例えば、N=100と設定)。
比較対象特定部110により、比較対象を入力する手間を省くことができる。さらに、比較対象特定部110は、比較対象が評価対象の近傍に出現することを要求するため、不満文をより精度よく抽出することができる。
〜第2変形例〜
図6は、別の変形例に係る不満抽出装置の機能ブロック図であり、図7は、別の変形例に係る不満抽出装置の処置内容を示すフローチャートである。
第2変形例の不満抽出装置の構成は、第1実施形態の不満抽出装置の構成に、逆接表現確認部112を付加したものである。
たとえば、上記(a1),(b1),(c1),(d1),(e1),(f1),(g1)の各文を含む文の集合を取得する(ステップ1)。
一方、評価対象として「A社製スマートフォン(型番4)」を入力し(ステップ2)、比較対象として「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」を入力する(ステップ3)。
文の集合から比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる、(a1),(b1),(c1),(d1)の前半,(e1)を第1文として特定する(ステップ4)。
同時に、第1文である(a1),(b1),(c1)、および、(d1)の後半である第2文から、評価対象<A社製スマートフォン(型番4)>および否定評価を表す表現を特定する(ステップ5)。
更に、逆接表現確認部112は、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第2文に含まれる否定評価の前後に逆接を表す表現があるかを確認する(ステップ9)。逆接表現か否かは、逆接表現辞書113を参照して、判定する。逆接表現を≪ ≫で示す。
(a1)B社製スマートフォン(型番03)の場合、電子マネー機能を使うことができる≪が、≫A社製スマートフォン(型番4)では電子マネー機能を使うことができない。
(b1)B社製スマートフォン(型番03)のようにFM送信機能を利用できる≪のだが、≫A社製スマートフォン(型番4)ではFM送信機能を利用できない。
(c1)A社製スマートフォン(型番4)は汚い≪が、≫B社製スマートフォン(型番03)は画面が綺麗。
(d1)C社製スマートフォン(型番X)では音楽ファイルを再生できる。A社製スマートフォン(型番4)では再生できない。
すなわち、逆接表現確認部112は、第1文である(a1),(b1),(c1)から、逆接表現を特定する。
そして、(a1),(b1),(c1)を不満文として抽出し(ステップ6)、格納する(ステップ7)。
第2変形例によれば、(d1)を不満文として抽出できない一方で、比較対象の肯定評価と評価対象の否定評価との対比表現からなる不満文を、より精度よく抽出できる。
なお、第2変形例においても、比較対象入力部103に変えて比較対象特定部110(ステップ8)としてもよい。
<第2実施形態>
〜構成〜
第2実施形態の構成について説明する。図8は、第2実施形態に係る不満抽出装置の機能ブロック図である。不満抽出装置は、文の集合を取得して格納する文集合取得部101と、改善する製品である評価対象を文字列として入力する評価対象入力部102と、評価対象に対応する比較対象を入力する比較対象入力部103と、比較対象のみに関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)を特定する肯定評価表現特定部104と、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する逆接表現抽出部114と、肯定評価,評価対象および逆接表現が含まれている第1文、または、肯定評価が含まれる第1文と評価対象および逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文、または、肯定評価および逆接表現が含まれる第1文と評価対象が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部115と、抽出された不満文を格納する不満記憶部107を備えている。
文集合取得部101は、対象製品の購入者や使用者によって書かれた、ブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得し、格納する。
評価対象入力部102は、キーボードなどにより入力された文字列を評価対象として入力する。本実施形態では、一例として「A社製スマートフォン(型番4)」を評価対象とする。
比較対象入力部103は、キーボードなどにより入力された文字列を比較対象として入力する。本実施形態では、たとえば、「B社製スマートフォン(型番03)」や「C社製スマートフォン(型番X)」を比較対象とする。
比較対象入力部103に変えて比較対象特定部110(ステップ8)(第1実施形態第1変形例参照)としてもよい。
肯定評価表現特定部104は、文集合取得部101に格納された文の集合から、比較対象のみに関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)を特定する。肯定評価か否かは、肯定評価表現辞書108を参照して、判定する。
たとえば、以下の(a2),(b2),(c2),(d2),(e2),(f2),(g2)の各文を含む文の集合を想定する。比較対象を< >で、肯定評価を表す表現を〔 〕で示す。
(a2)<B社製スマートフォン(型番03)>の場合、電子マネー機能を〔使うことができる〕が、A社製スマートフォン(型番4)では電子マネー機能を使うことができない。
(b2)A社製スマートフォン(型番4)ではFM送信機能を利用できない。しかし、<B社製スマートフォン(型番03)>ではFM送信機能を〔利用できる〕。
(c2)<B社製スマートフォン(型番03)>は画面が〔綺麗〕。しかし、A社製スマートフォン(型番4)は汚い。
(d2)<C社製スマートフォン(型番X)>では音楽ファイルを〔再生できる〕けど・・・。
(e2)<C社製スマートフォン(型番X)>のデザインは〔未来的〕である。一方、A社製スマートフォン(型番4)はシンプルです。
(f2)<C社製スマートフォン(型番X)>もA社製スマートフォン(型番4)も画面が〔綺麗〕。でも、<B社製スマートフォン(型番03)>はダメ。
すなわち、肯定評価表現特定部104は、(a2),(b2)の後半,(c2)の前半,(d2),(e2)の前半を比較対象のみに関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)として特定する。
なお、(f2)においては、評価対象の肯定評価も含まれるため、(f2)は除外される。
逆接表現抽出部114は、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する。逆接表現か否かは、逆接表現辞書113を参照して、判定する。たとえば、上記特定された(a2),(b2),(c2),(d2),(e2)の各文を想定する。逆接表現を≪ ≫で示す。
(a2)B社製スマートフォン(型番03)の場合、電子マネー機能を使うことができる≪が、≫A社製スマートフォン(型番4)では電子マネー機能を使うことができない。
(b2)A社製スマートフォン(型番4)ではFM送信機能を利用できない。≪しかし、≫B社製スマートフォン(型番03)ではFM送信機能を利用できる。
(c2)B社製スマートフォン(型番03)は画面が綺麗。≪しかし、≫A社製スマートフォン(型番4)は汚い。
(d2)C社製スマートフォン(型番X)では音楽ファイルを再生できる≪けど≫・・・。
(e2)C社製スマートフォン(型番X)のデザインは未来的である。一方、A社製スマートフォン(型番4)はシンプルです。
すなわち、逆接表現抽出部114は、第1文からなる(a2),(d2)および(b2)の第2文,(c2)の第2文から、逆接表現を抽出する。
なお、(e2)においては、「一方、」の表現が逆接表現でないので、(e2)は除外される。
不満文抽出部115は、肯定評価,評価対象および逆接表現が含まれている第1文である(a2),肯定評価および逆接表現が含まれる第1文と評価対象が含まれている第2文とからなる連続する2文(b2),肯定評価が含まれる第1文と評価対象および逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文(c2)を不満文として抽出する。
なお、(d2)においては、評価対象がないため、(d2)は除外される。
不満記憶部107は、不満文(a2),(b2),(c2)を格納する。
製品の開発者は、不満記憶部107にアクセスし、不満を参照することによって、製品改善に直ちにフィードバックする。
〜動作〜
図9は、不満抽出装置の処置内容を示すフローチャートである。フローチャートを用いて、不満抽出装置の動作を説明する。
まず、対象製品の購入者や使用者によって書かれた、ブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得し、格納する(ステップ1)。たとえば、上記(a2),(b2),(c2),(d2),(e2),(f2)の各文を含む文の集合を取得する。
一方、キーボードなどにより入力された文字列を評価対象として入力する(ステップ2)。たとえば、評価対象として「A社製スマートフォン(型番4)」を入力する。また、キーボードなどにより入力された文字列を比較対象として入力する(ステップ3)。たとえば、比較対象として「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」を入力する。
文の集合から比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する(ステップ4)。たとえば、(a2),(b2)の後半,(c2)の前半,(d2),(e2)の前半を第1文として特定する。
同時に、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する(ステップ10)。たとえば、第1文からなる(a2),(d2)および(b2)の第2文,(c2)の第2文から、逆接表現を抽出する。
そして、(肯定評価,評価対象および逆接表現が含まれている第1文である(a2),肯定評価および逆接表現が含まれる第1文と評価対象が含まれている第2文とからなる連続する2文(b2),肯定評価が含まれる第1文と評価対象および逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文(c2)を不満文として抽出し(ステップ11)、格納する(ステップ7)。
〜効果〜
本実施形態の不満抽出装置は、比較対象の肯定評価と評価対象と逆接表現とが記載された不満文を抽出することにより、比較対象の肯定評価の前後に共起する評価対象の否定評価を推測する。すなわち、抽出された不満文は、比較対象の肯定評価と評価対象の否定評価が対比表現で記載されている可能性が高い。
その結果、第1実施形態と同様な効果が得られる。
<第3実施形態>
〜構成〜
第3実施形態の構成について説明する。図10は、第3実施形態に係る不満抽出装置の機能ブロック図である。不満抽出装置は、改善する製品である評価対象に関する文の集合を取得して格納する文集合取得部116と、上位下位関係辞書111を参照して評価対象に対応する比較対象を特定する比較対象特定部110と、比較対象のみに関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)を特定する肯定評価表現特定部104と、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する逆接表現抽出部114と、肯定評価および逆接表現が含まれている第1文、または、肯定評価が含まれる第1文と逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部117と、抽出された不満文を格納する不満記憶部107を備えている。
文集合取得部116は、対象製品の購入者や使用者によって書かれた、評価対象「A社製スマートフォン(型番4)」に関するブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得し、格納する。
比較対象特定部110は、上位下位関係辞書111を参照して評価対象に対応する比較対象を特定する。たとえば、「B社製スマートフォン(型番03)」や「C社製スマートフォン(型番X)」を比較対象とする。
肯定評価表現特定部104は、文集合取得部101に格納された文の集合から、比較対象のみに関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)を特定する。肯定評価か否かは、肯定評価表現辞書108を参照して、判定する。
たとえば、以下の(a2),(b2),(c2),(d2),(e2),(f2),(g2)の各文を含む文の集合を想定する。比較対象を< >で、肯定評価を表す表現を〔 〕で示す。
(a2)<B社製スマートフォン(型番03)>の場合、電子マネー機能を〔使うことができる〕が、A社製スマートフォン(型番4)では電子マネー機能を使うことができない。
(b2)A社製スマートフォン(型番4)ではFM送信機能を利用できない。しかし、<B社製スマートフォン(型番03)>ではFM送信機能を〔利用できる〕。
(c2)<B社製スマートフォン(型番03)>は画面が〔綺麗〕。しかし、A社製スマートフォン(型番4)は汚い。
(d2)<C社製スマートフォン(型番X)>では音楽ファイルを〔再生できる〕けど・・・。
(e2)<C社製スマートフォン(型番X)>のデザインは〔未来的〕である。一方、A社製スマートフォン(型番4)はシンプルです。
(f2)<C社製スマートフォン(型番X)>もA社製スマートフォン(型番4)も画面が〔綺麗〕。でも、<B社製スマートフォン(型番03)>はダメ。
すなわち、肯定評価表現特定部104は、(a2),(b2)の後半,(c2)の前半,(d2),(e2)の前半を比較対象のみに関する肯定評価を表す表現が含まれる文(第1文)として特定する。
なお、(f2)においては、評価対象の肯定評価も含まれるため、(f2)は除外される。
逆接表現抽出部114は、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する。逆接表現か否かは、逆接表現辞書113を参照して、判定する。たとえば、上記特定された(a2),(b2),(c2),(d2),(e2)の各文を想定する。逆接表現を≪ ≫で示す。
(a2)B社製スマートフォン(型番03)の場合、電子マネー機能を使うことができる≪が、≫A社製スマートフォン(型番4)では電子マネー機能を使うことができない。
(b2)A社製スマートフォン(型番4)ではFM送信機能を利用できない。≪しかし、≫B社製スマートフォン(型番03)ではFM送信機能を利用できる。
(c2)B社製スマートフォン(型番03)は画面が綺麗。≪しかし、≫A社製スマートフォン(型番4)は汚い。
(d2)C社製スマートフォン(型番X)では音楽ファイルを再生できる≪けど≫・・・。
(e2)C社製スマートフォン(型番X)のデザインは未来的である。一方、A社製スマートフォン(型番4)はシンプルです。
すなわち、逆接表現抽出部114は、第1文からなる(a2),(d2)および(b2)の第2文,(c2)の第2文から、逆接表現を抽出する。
なお、(e2)においては、「一方、」の表現が逆接表現でないので、(e2)は除外される。
不満文抽出部117は、肯定評価および逆接表現が含まれている第1文である(a2),(d2),肯定評価および逆接表現が含まれる第1文を含む連続する2文(b2),肯定評価が含まれる第1文と逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文(c2)を不満文として抽出する。
不満記憶部107は、不満文(a2),(b2),(c2)(d2)を格納する。
製品の開発者は、不満記憶部107にアクセスし、不満を参照することによって、製品改善に直ちにフィードバックする。
〜動作〜
図11は、不満抽出装置の処置内容を示すフローチャートである。フローチャートを用いて、不満抽出装置の動作を説明する。
まず、対象製品の購入者や使用者によって書かれた、評価対象「A社製スマートフォン(型番4)」に関するブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得し、格納する(ステップ12)。たとえば、上記(a2),(b2),(c2),(d2),(e2),(f2)の各文を含む文の集合を取得する。
上位下位関係辞書111を参照して評価対象に対応する比較対象を特定する(ステップ8)。たとえば、比較対象として「B社製スマートフォン(型番03)」,「C社製スマートフォン(型番X)」を特定する。
文の集合から比較対象に関する肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する(ステップ4)。たとえば、(a2),(b2)の後半,(c2)の前半,(d2),(e2)の前半を第1文として特定する。
同時に、第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する(ステップ10)。たとえば、第1文からなる(a2),(d2)および(b2)の第2文,(c2)の第2文から、逆接表現を抽出する。
そして、肯定評価および逆接表現が含まれている第1文である(a2),(d2),肯定評価および逆接表現が含まれる第1文を含む連続する2文(b2),肯定評価が含まれる第1文と評価対象および逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文(c2)を不満文として抽出し(ステップ13)、格納する(ステップ7)。
〜効果〜
第2実施形態の不満抽出装置は、(d2)において評価対象がないため、(d2)を抽出することができなかった。評価対象「A社製スマートフォン(型番4)」に関するブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどでは、評価対象に関する話題であることが前提であり、評価対象が省略されていることも多い。
本実施形態において、文集合取得部116は、評価対象「A社製スマートフォン(型番4)」に関するブログやインターネット掲示板や口コミサイトなどから、文の集合を取得する。
したがって、不満文抽出部117は、(d2)の逆接表現の前後において、評価対象の記載が省略されていると推測し、(d2)を不満文として抽出できる。また、文集合取得部116により、評価対象を入力する手間を省くことができる。
その他の効果は、第2実施形態と同様である。
101 文集合取得部
102 評価対象入力部
103 比較対象入力部
104 肯定評価表現特定部
105 否定評価表現特定部
106 不満文抽出部
107 不満記憶部
108 肯定評価表現辞書
109 否定評価表現辞書
110 比較対象特定部(第1変形例)
111 上位下位関係辞書(第1変形例)
112 逆接表現確認部(第2変形例)
113 逆接表現辞書(第2変形例)
114 逆接表現抽出部(第2実施形態)
115 不満文抽出部(第2実施形態)
116 文集合取得部(第3実施形態)
117 不満文抽出部(第3実施形態)

Claims (8)

  1. 文字列で表される評価対象を入力する評価対象入力部と、
    文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、
    前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定部と、
    前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部と
    を備えることを特徴とする不満抽出装置。
  2. 請求項1記載の不満抽出装置において、
    前記第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、前記第2文に含まれる否定評価の前後に逆接を表す表現があるかを確認する逆接表現確認部
    を更に備え、
    前記不満文抽出部は、前記逆接表現確認部が逆接表現を確認したとき、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する
    ことを特徴とする不満抽出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の不満抽出装置において、
    前記評価対象の上位語を特定し、該上位語の下位語を前記比較対象と特定する比較対象特定部
    を更に備えることを特徴とする不満抽出装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の不満抽出装置において、
    文字列で表される前記比較対象を入力する比較対象入力部
    を更に備えることを特徴とする不満抽出装置。
  5. 文字列で表される評価対象を入力する評価対象入力部と、
    文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象のみに関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、
    前記第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、前記第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する逆接表現抽出部と、
    前記肯定評価,前記評価対象および前記逆接表現が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文、または、前記肯定評価および前記逆接表現が含まれる第1文と前記評価対象が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部と
    を備えることを特徴とする不満抽出装置。
  6. 評価対象に関する文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象のみに関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、
    前記第1文に含まれる肯定評価の前後に逆接を表す表現があるか、または、前記第1文の前後の第2文に逆接を表す表現があるかを確認し、逆接表現を抽出する逆接表現抽出部と、
    前記肯定評価および前記逆接表現が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記逆接表現が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部と
    を備えることを特徴とする不満抽出装置。
  7. 文字列で表される評価対象を入力する評価対象入力部と、
    文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、
    前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定部と、
    前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出部と
    を備える不満抽出装置を用いる不満抽出方法であって
    前記評価対象入力部が、文字列で表される評価対象を入力する、評価対象入力ステップと、
    前記肯定評価表現特定部が、文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する、肯定評価表現特定部ステップと、
    前記否定評価表現特定部が、前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定ステップと、
    前記不満文抽出部が、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出ステップと
    を備えることを特徴とする不満抽出方法。
  8. 文字列で表される評価対象を入力する評価対象入力部と、
    文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する肯定評価表現特定部と、
    前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定部と、
    前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とか
    らなる連続する2文を抽出する不満文抽出部と
    を備える不満抽出装置に情報処理を実行させる不満抽出プログラムであって
    前記評価対象入力部が、文字列で表される評価対象を入力する、評価対象入力処理と、
    前記肯定評価表現特定部が、文の集合から前記評価対象とは異なる比較対象に関して、肯定評価を表す表現が含まれる第1文を特定する、肯定評価表現特定部処理と、
    前記否定評価表現特定部が、前記第1文または前記第1文の前後の第2文から、前記評価対象および、前記比較対象に関する肯定評価に対応する否定評価を表す表現を特定する否定評価表現特定処理と、
    前記不満文抽出部が、前記肯定評価,前記評価対象および前記否定評価が含まれている第1文、または、前記肯定評価が含まれる第1文と前記評価対象および前記否定評価が含まれている第2文とからなる連続する2文を抽出する不満文抽出処理と
    前記不満抽出装置に実行させることを特徴とする不満抽出プログラム。
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