JP5884593B2 - 回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回収装置に関する。
近年、経口的に栄養を摂取できない患者に対し、カテーテルを通しての栄養剤の投与を行う目的で、経皮的にカテーテルを留置する経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)が実施されている。このようなPEGの手技の1つにIntroducer法と呼ばれる方法がある。
Introducer法では、まず胃内を内視鏡で確認しながら、拡張器を用いて、経皮的に胃内まで瘻孔を形成する。瘻孔の形成は、腹壁と胃壁を一度に穿孔して行う。このため、穿孔の前に腹壁と胃壁が密着した状態にすることが必要である。
腹壁と胃壁との密着を行う機器として特許文献1のばね往復可能スタイレットホルダ(臓器固定具)が知られている。これは、T字型ファスナ(係止部材)とフィラメント(縫合糸)とからなる臓器固定具を導入する機器であり、針を介して経皮的にT字型ファスナを中空の器官(胃)内に導入し、T字型ファスナで中空の器官(胃壁)を腹壁方向に吊り上げることで腹壁と胃壁との密着を行う。
特開平10−505777号公報
しかしながら、特許文献1のばね往復運動可能スタイレットホルダでは、不要となったT字型ファスナを回収する手段がない。このため、使用後にはT字型ファスナを中空の器官に脱落させ、肛門より自然排出させることとなる。このような自然排出の場合、不要になってもすぐに排出されずに長期間に渡って体内に残留することや、または腸管内に引っ掛かり、確実に体外へ排出しない場合があった。そのため、時には内視鏡を口から挿入し、内視鏡的に回収する必要があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、不要となったT字型ファスナ(係止部材)を自然排出することなく安全確実に、簡単な操作で回収することができる回収装置を提供するものである。
このような目的は、下記(1)〜(5)に記載の本発明により達成される。
(1)臓器の内面に係止する係止部材を有する臓器固定具を回収する回収装置であって、
前記回収装置は、長尺状の本体と、前記本体の先端側に設けられ、前記係止部材を保持する保持部とを備え、
前記保持部は、前記係止部材を磁気的に吸着する磁気吸着手段と、前記磁気吸着手段に吸着された前記係止部材が離脱するのを防止する離脱防止手段とを有し、
前記離脱防止手段は、一対の挟持片を有し、前記係止部材を前記挟持片で挟持することにより前記係止部材が離脱するのを防止することを特徴とする回収装置。
(2)臓器の内面に係止する係止部材を有する臓器固定具を回収する回収装置であって、
前記回収装置は、長尺状の本体と、前記本体の先端側に設けられ、前記係止部材を保持する保持部とを備え、
前記保持部は、前記係止部材を磁気的に吸着する磁気吸着手段と、前記磁気吸着手段に吸着された前記係止部材が離脱するのを防止する離脱防止手段とを有し、
前記離脱防止手段は、前記保持部に設けられた前記係止部材を収納する収納部と、前記収納部の開口を遮蔽する遮蔽手段とを有し、前記係止部材を前記収納部に収納した後前記遮蔽手段で前記開口を遮蔽することにより前記係止部材が前記収納部から離脱するのを防止することを特徴とする回収装置。
(3)前記本体および前記保持部を摺動自在に挿通するシースを備える(1)または(2)に記載の回収装置。
(4)前記一対の挟持片は、前記本体の軸方向と平行な軸を回動軸として回動することにより前記係止部材を挟持する(1)に記載の回収装置。
(5)前記一対の挟持片は、前記本体の軸方向と直交する軸を回動軸として回動することにより前記係止部材を挟持する(1)に記載の回収装置。
本発明によれば、回収手段を用いることにより係止手段を自然排出によらず回収することができる。このため、係止手段を確実、かつ速やかに体外へ取り出すことができる。また、内視鏡などを挿入する必要もないため、簡便に取り出すことができる。
本発明の第一実施形態に係る回収装置を表した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置の挟持手段により係止部材を挟持した状態を表した斜視図である。 保持部を図2の矢印A方向から見た図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置の本体および保持部を表した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置を用いて係止部材を回収する手順を説明した図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置を用いて係止部材を回収する手順を説明した図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置を用いて係止部材を回収する手順を説明した図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置を用いて係止部材を回収する手順を説明した図である。 本発明の第一実施形態に係る回収装置を用いて係止部材を回収する手順を説明した図である。 本発明の第二実施形態に係る回収装置を表した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る回収装置の挟持手段により係止部材を挟持した状態を表した斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る回収装置を表した斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る回収装置の収納部に係止部材を収納した状態を表した斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る回収装置を表した斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る回収装置の収納部に係止部材を収納した状態を表した斜視図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の回収装置1の第一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る回収装置1を表した斜視図である。図2は、本実施形態に係る回収装置1の挟持手段311により係止部材51を挟持した状態を表した斜視図である。図3は、保持部3を図2の矢印A方向から見た図である。図4は、本実施形態に係る回収装置1の本体2および保持部3を表した斜視図である。
なお、以下では各図中の上方を基端側、下方を先端側と呼ぶ。また、回収装置1の軸に対して、凸側を外側、凹側を内側と呼ぶ。
まず、本実施形態の回収装置1により回収される臓器固定具5について説明する。本発明の臓器固定具5は、胃、小腸、大腸など主に消化管の内部に侵入し、その内面に係止されるものである。以下では胃への適用を例として説明する。
本実施形態の臓器固定具5は、胃壁7を吊り上げ腹壁6に密着固定するために用いられる。臓器固定具5は、棒状の係止部材51と係止部材51に一端が固定された縫合糸52とを有する。臓器固定具5は、図5に示すように、係止部材51が胃壁7の内面に当接し、縫合糸52が係止部材51から胃壁7および腹壁6を貫通して体表側まで延びた状態で設置される。そして、固定手段(図示せず)により縫合糸52を体表に固定することにより、腹壁6と胃壁7を密着固定させる。
本実施形態では、係止部材51は芯材(図示せず)と、これを被覆する被覆層(図示せず)により構成される棒状の部材である。係止部材51は、後に説明するように穿刺針の内腔を介して胃内に導入されるため、使用する穿刺針の内腔に挿入可能な大きさである。なお、係止部材の形状は棒状に限られず、例えば、円板や平板などの板状であってもよい。この場合、係止部材は挿入時には折り畳まれた状態にあり、胃内で展開する構成をとる。
係止部材51は、永久磁石または強磁性体を有している。本実施形態では、芯材が強磁性体であるステンレス鋼で構成されている。したがって、後に説明するように本実施形態の回収装置1により磁気的に吸着され体外へ回収することが可能になる。また、被覆層は生体適合性のある樹脂で構成されることが好ましい。
次いで本実施形態の回収装置1について説明する。回収装置1は、係止部材51を有する臓器固定具5を瘻孔8を経由して回収する装置である。すなわち、回収装置1を瘻孔8から挿入して、胃内で胃壁7を吊り上げている係止部材51を回収する。
図1、図4に示すように、本実施形態の回収装置1は、本体2と、本体2の先端側に設けられた保持部3と、本体2および保持部3を摺動自在に挿通するシース4とを備える。
本体2は、図4に示すようにほぼ直線状の基部21と先端側の湾曲部22とを備える。
基部21は、瘻孔8に挿入可能な外径および体外から胃内へと到達可能な長さを有している。本実施形態の回収装置1は、後に説明するように基部21を把持して瘻孔8に挿入される。また、基部21を牽引することで保持部3をシース4に引き込み、臓器固定具5を保持部3に保持させる。
湾曲部22は、基部21から先端方向に弧状をなして形成されている。図4に示すように、湾曲部22は、保持部3と基部21をほぼ直交する方向に配置させるように湾曲している。したがって、図7に示すように、瘻孔8から回収装置1を挿入すると、保持部3が臓器固定具5の近傍に配置されることとなる。
湾曲部22は、自然状態では湾曲形状を維持しているが、例えば抜去時のように外力が加わると直線状態に近づく。したがって、湾曲部22は、瘻孔8を通過する際には湾曲状態が緩和され、胃内では湾曲形状へと復元する。このような湾曲部22は弾性を有する材料で構成されている。具体的な材料の例については後述する。
保持部3は、係止部材51を保持し、瘻孔8を経由して体外へと回収する間、離脱を防止する。保持部3は、離脱防止手段31と磁気吸着手段32とを有する。
本実施形態では、離脱防止手段31は挟持手段311である。図4に示すように、離脱防止手段31はそれぞれ板状の第1挟持片312および第2挟持片313から構成される。本実施形態の挟持手段311は、第1挟持片312と第2挟持片313とがそれぞれの長辺同士で連結されている。すなわち、図3に示すように挟持手段311は、図2の矢印A方向から見て第1挟持片312と第2挟持片313がV字をなすように形成されている。第1挟持片312と第2挟持片313は、自然状態では90〜150度程度の角度を維持している。
また、第1挟持片312は、基端側に板幅が漸減するような傾斜部3121が設けられている。第2挟持片313も同様に、基端側に板幅が漸減するような傾斜部3131が設けられている。
挟持手段311は、本体2の軸方向と平行な軸を回動軸314として回動する。本実施形態では、第1挟持片312と第2挟持片313の接続部(V字形状の底部)を回動軸314として回動する。すなわち、後に説明する磁気吸着手段32は回動軸314上に位置している。これにより、第1挟持片312と第2挟持片313は図3の点線で示した状態から、実線で示した状態へと互いに近づくように動く。
挟持手段311は、後に説明するように係止部材51を挟持することにより回収操作時の係止部材51の離脱を防止する。すなわち、係止部材51を挟持手段311のV字形状の底に配置させ、前述のように第1挟持片312と第2挟持片313を回動させて係止部材51を挟持する。このように係止部材51を挟持した状態で回収するため、係止部材51が回収途中で離脱することが防止される。
磁気吸着手段32は、係止部材51を磁気的に吸着するものであって、図3、図4に示すように、本実施形態では挟持手段311の回動軸314の外側に沿って設置されている。なお、磁気吸着手段32の形態はこれに限られず、回動軸314の内側に沿って設置してもよい。また、磁気吸着手段32を板状に形成し、第1挟持片312および第2挟持片313に設置したり、挟持手段311全体を磁気吸着手段32としてもよい。
磁気吸着手段32は、本実施形態では永久磁石を有する。なお、臓器固定具5の係止部材51を永久磁石とした場合には、磁気吸着手段32は永久磁石または強磁性体のいずれかである。すなわち、磁気吸着手段32と係止部材51に磁気的な引力が作用するように構成される。
基部21の材料には生体適合性を有するものであればいかなるものを用いてもよい。このような材料として、例えば、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。また、湾曲部22の材料には弾性を有するものが用いられる。このような材料として、例えば、フッ素樹脂やシリコーンゴムやウレタンエラストマーなどが挙げられる。
保持部3の材料には可撓性を有するものが用いられる。このような材料として、例えば、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂などが挙げられる。
本体2(基部21と湾曲部22)と保持部3は別々の材料で構成して、接続してもよいが、一体として形成することが作業性の点から好ましい。一体として形成する場合には、フッ素樹脂などを用いることが好ましい。
ここで本実施形態の回収装置1の代表的な寸法例について説明する。本体2は、全長が25〜100mm程度、外径が2〜7mm程度である。このうち、基部21の長さが15〜55mm程度であり、湾曲部22の長さが5〜15mm程度である。また、保持部3は長さが5〜30mm程度であり、第1挟持片312および第2挟持片313はそれぞれ幅が1〜10mm程度である。
シース4は、筒状をなしており、本体2のほぼ全体を覆っている。図1に示すように、本実施形態では、シース4は基部21の基端側から湾曲部22の先端側(保持部3の基端側)までを覆っている。
シース4は、挟持手段311の第1挟持片312、第2挟持片313同士が閉じるのを補助する。すなわち、図1、図2に示すように、挟持手段311がシース4の先端部に引き込まれるときに、傾斜部3121、3131がシース4の開口縁部に押圧される。これにより、第1挟持片312と第2挟持片313が互いに近づくように回動する。また、挟持手段311はシース4の先端部から突出するときに第1挟持片312と第2挟持片313が互いに離れるように回動する。このように、シース4に対する挟持手段311の押し引きにより挟持手段311を回動させる。
シース4の材料は、挟持手段311を引き込んだときにこれを回動させることができる程度の剛性を有していればいかなる材料を用いてもよい。このような材料として、例えば、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。
シース4の代表的な寸法例について説明する。シース4の寸法は本体2および保持部3の寸法に応じて適宜設定されるが、例えば、長さが20〜90mm程度、外径が3〜8mm程度、内径が2〜7mm程度である。
なお、本実施形態ではシース4を挟持手段311の回動補助のため用いたが、本発明の回収装置1はシース4を有していなくてもよい。例えば、瘻孔8に設置された胃瘻カテーテル9の内腔を介して回収装置1を挿入する場合には、胃瘻カテーテル9がシース4の役割を果たすためシース4を省略することができる。
次に、本実施形態に係る回収装置1の使用方法について説明する。図5から図9は本実施形態に係る回収装置1を用いて係止部材51を回収する手順を説明した図である。
まずは、本実施形態の回収装置1により回収される臓器固定具5の留置について説明する。臓器固定具5は、穿刺針(図示せず)を用いて胃内に留置される。すなわち、穿刺針の内腔に係止部材51および縫合糸52を挿入した状態で体表から腹壁6および胃壁7を貫通して穿刺する。次いで内腔から係止部材51を離脱させ、係止部材51を胃内に残して穿刺針を引き抜く。縫合糸52を体表側に引き上げて、係止部材51で胃壁7を吊り上げ、腹壁6と胃壁7が密着した状態で縫合糸52を体表に固定する。この手順を固定が必要な箇所ごとに繰り返すことで腹壁6と胃壁7が固定される。
次いで、穿孔具(図示せず)を用いて腹壁6および胃壁7を貫通する瘻孔8を形成する。
次いで、瘻孔8に胃瘻カテーテル9を留置する。
次に本実施形態に係る回収装置1を用いて臓器固定具5を回収する。なお、回収装置1は胃瘻カテーテル9の内腔内に挿入して使用するが、図7から図9では簡略のため胃瘻カテーテル9の図示を省略し、回収装置1を直接瘻孔8に挿入した状態として表している。
回収装置1を用いた臓器固定具5の回収は、X線透視下や超音波透視下で行われる。X線透視下で行う場合、少なくとも保持部3および係止部材51はX線造影性を有することが好ましい。なお、X線造影性は保持部3や係止部材51に例えば白金のような造影マーカーを付すことで付与できる。保持部3および係止部材51が外部から確認できることにより、保持部3による係止部材51の保持が容易となる。
まず、回収装置1を瘻孔8に挿入する。このとき、図5に示すように、あらかじめ保持部3をシース4内に引き込み、挟持手段311の第1挟持片312および第2挟持片313を互いに近づいた状態(閉状態)としておく。そして、回収装置1の基端側を把持して、先端側から胃瘻カテーテル9の内腔へと挿入する。このとき、回収装置1は湾曲した形状であるが、前述のように湾曲部22は弾性を有しているため、挿入に際しては胃瘻カテーテル9の内腔に従って湾曲状態が緩和される。したがって、回収装置1を円滑に挿入することができる。湾曲部22は回収装置1が胃内に挿入された後は湾曲状態へと復元する。
回収装置1を挿入後、シース4を把持して基部21を先端方向に押し出して保持部3をシース4から先端方向に突出させる。これにより、第1挟持片312と第2挟持片が開く(自然状態)。次いで挟持手段311を回収する臓器固定具5の係止部材51の近傍に配置させる。これには、例えば、保持部3の方向を示す目印を本体2の基端に設けておき、この目印を回収する臓器固定具5の体表側の固定部材(図示せず)の方向に向ければよい。
また、臓器固定具5と瘻孔8の距離に応じて本体2および保持具3のシース4からの突出量を調整することにより、挟持手段311を係止部材51の直下に位置させることができる。これには、例えば、本体2の基端側に臓器固定具5と瘻孔8の距離に応じた適切な突出量を示す目盛を設けるようにすればよい。
以上のようにして、図7に示すように、保持部3(挟持手段311)を係止部材51の直下に位置させる。
次いで、図8に示すように、臓器固定具5の体表側の固定を解除(縫合糸52を切断)し、係止部材51を落下させて磁気吸着手段32に吸着させ保持させる。このとき前述のように磁気吸着手段32は回動軸314に沿って配置されているため、係止部材51も回動軸314に沿うように吸着し保持される。このため、後に挟持手段311を回動させたときに係止部材51を挟み損なうということが防止される。なお、保持部3を胃内で引き上げて係止部材51を磁気吸着手段32に吸着させてから縫合糸52を切断してもよい。
次いで、図9に示すように、シース4を一方の手で把持して、基部21を基端側に引き、保持部3をシース4内に引き込む。これにより前述のように第1挟持片312と第2挟持片313は回動軸314を中心として互いに近づく方向に回動する。したがって、挟持手段311の底部に保持された係止部材51は、第1挟持手段312と第2挟持手段313で挟まれるようにして保持される。なお、シース4を固定して基部21を動かすことについて説明したが、基部21を固定してシース4を先端側に押してもよい。
この後、回収装置1を胃瘻カテーテル9の内腔から抜去することで臓器固定具5は回収される。抜去に際してはあらかじめ縫合糸52を腹壁6および胃壁7から引き抜いておくことが好ましい。これには係止部材51を挟持した状態の回収装置1を一度胃内に押し込む操作を行えばよい。
以上のように、本実施形態に係る回収装置1を用いることで、臓器固定具5を安全、確実に直接回収することができる。特に、本実施形態に係る回収装置1は瘻孔8または胃瘻カテーテル9を介して挿入されるため、新たに回収用に穿孔する必要がなく低侵襲に抜去することができる。
(第二実施形態)
次に本発明の第二実施形態について説明する。
以下では、第二実施形態について説明するが、第一実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図10は、本発明の第二実施形態に係る回収装置1を表した斜視図である。図11は、本実施形態に係る回収装置1の挟持手段311により係止部材51を挟持した状態を表した斜視図である。
第二実施形態では、挟持手段311の構成が異なる以外は第一実施形態と同様である。
図10に示すように、本実施形態の挟持手段311は、それぞれ板状の第1挟持片312および第2挟持片313から構成される。第1挟持片312は、湾曲部22と連続して形成されている。また、第2挟持片313は、第1挟持片312の基端側から湾曲部22の曲率中心方向に向かって突出して形成される。こうして、第1挟持手段312と第2挟持手段313はそれぞれの基端側で連結されている。
挟持手段311は、本体2の軸方向と直交する軸を回動軸314として回動する。本実施形態では、第1挟持片312と第2挟持片313の接続部(第2挟持片313の基端部分)を回動軸314として回動する。これにより、第1挟持片312に対して第2挟持片313が近づくように動く。
挟持手段311は、第一実施形態と同様に係止部材51を挟持することにより回収操作時の係止部材51の離脱を防止する。すなわち、図11に示すように、係止部材51を挟持手段311の第1挟持片312上に配置させ、前述のように第1挟持片312に対して第2挟持片313を回動させて係止部材51を挟持する。このように係止部材51を挟持した状態で回収するため、係止部材51が回収途中で離脱することが防止される。
なお、第1挟持片312に対して第2挟持片313を回動させる、すなわち主に第2挟持片313が動くようにするため、第2挟持片313は第1挟持片312よりも肉薄に形成することが好ましい。または、少なくとも回動軸314である第2挟持片313の基端部が肉薄となるように形成してもよい。
また、本実施形態では、磁気吸着手段32は第1挟持片312に設けられている。磁気吸着手段32は、図10に示すように、第1挟持片312の内部に設けてもよいし、第1挟持片312全体を永久磁石で形成してもよい。
本実施形態に係る回収装置1も、第一実施形態と同様に臓器固定具5を安全、確実に直接回収することができる。
(第三実施形態)
次に本発明の第三実施形態について説明する。
以下では、第三実施形態について説明するが、第一実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図12は、本発明の第三実施形態に係る回収装置1を表した斜視図である。図13は、本実施形態に係る回収装置1の収納部315に係止部材51を収納した状態を表した斜視図である。
第三実施形態では、離脱防止手段31の構成が異なる以外は第一実施形態と同様である。
図12に示すように、本実施形態の離脱防止手段31は、保持部3に設けられた係止部材51を収納する収納部315と、収納部315の開口316を遮蔽する遮蔽手段317とを有する。本実施形態では、係止部材51を収納部315に収納した後、遮蔽手段317で開口316を遮蔽することで係止部材51が収納部315から離脱するのを防止する。
収納部315は、保持部3に設けられた凹部である。本実施形態では、図12に示すように、収納部315は保持部3の内側の面に開口316を有する。収納部315は、係止部材51が収納可能な大きさに形成されている。
遮蔽手段317は、第二実施形態の第2挟持片313と同様の構成である。すなわち、保持部3(収納部315)の基端側から湾曲部22の曲率中心方向に向かって突出して形成される。
遮蔽手段317は、本体2の軸方向と直交する軸を回動軸314として回動する。本実施形態では、図13に示すように、遮蔽部材317の基端部分を回動軸314として回動する。これにより、保持部3に対して遮蔽手段317が近づくように動く。
本実施形態の離脱防止手段31は、収納部315に係止部材51を収納し、収納部315の開口316を遮蔽部材317で覆うことにより、回収操作時の係止部材51の離脱を防止する。このように係止部材51を収納した状態で回収するため、係止部材51が回収途中で離脱することが防止される。
また、本実施形態では、磁気吸着手段32は保持部3に設けられている。磁気吸着手段32は、図12に示すように、保持部3の内部に設けてもよいし、保持部3全体を永久磁石で形成してもよい。
本実施形態に係る回収装置1は、第一実施形態および第二実施形態と同様に臓器固定具5を安全、確実に直接回収することができる。
(第四実施形態)
次に本発明の第四実施形態について説明する。
以下では、第四実施形態について説明するが、第三実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図14は、本発明の第四実施形態に係る回収装置1を表した斜視図である。図15は、本実施形態に係る回収装置1の収納部315に係止部材51を収納した状態を表した斜視図である。
第四実施形態では、遮蔽手段317の構成が異なる以外は第三実施形態と同様である。
図14に示すように、本実施形態の遮蔽手段317は、シース4の先端側の部分である。本実施形態では、図15に示すように、保持部3をシース4に引き込むことで収納部315の開口316をシース4の先端側の部分である遮蔽手段317で遮蔽する。したがって、回収操作時の係止部材51の離脱を防止される。
本実施形態に係る回収装置1は、他の実施形態と同様の効果を有する。さらに、本実施形態ではシース4により挟持手段311または遮蔽手段317を回動させる必要がないため、シース4を柔軟に構成することができる。
1 回収装置
2 本体
21 基部
22 湾曲部
3 保持部
31 離脱防止手段
311 挟持手段
312 第1挟持片
3121 傾斜部
313 第2挟持片
3131 傾斜部
314 回動軸
315 収納部
316 開口
317 遮蔽手段
32 磁気吸着手段
4 シース
5 臓器固定具
51 係止部材
52 縫合糸
6 腹壁
7 胃壁
8 瘻孔
9 胃瘻カテーテル

Claims (5)

  1. 臓器の内面に係止する係止部材を有する臓器固定具を回収する回収装置であって、
    前記回収装置は、長尺状の本体と、前記本体の先端側に設けられ、前記係止部材を保持する保持部とを備え、
    前記保持部は、前記係止部材を磁気的に吸着する磁気吸着手段と、前記磁気吸着手段に吸着された前記係止部材が離脱するのを防止する離脱防止手段とを有し、
    前記離脱防止手段は、一対の挟持片を有し、前記係止部材を前記挟持片で挟持することにより前記係止部材が離脱するのを防止することを特徴とする回収装置。
  2. 臓器の内面に係止する係止部材を有する臓器固定具を回収する回収装置であって、
    前記回収装置は、長尺状の本体と、前記本体の先端側に設けられ、前記係止部材を保持する保持部とを備え、
    前記保持部は、前記係止部材を磁気的に吸着する磁気吸着手段と、前記磁気吸着手段に吸着された前記係止部材が離脱するのを防止する離脱防止手段とを有し、
    前記離脱防止手段は、前記保持部に設けられた前記係止部材を収納する収納部と、前記収納部の開口を遮蔽する遮蔽手段とを有し、前記係止部材を前記収納部に収納した後前記遮蔽手段で前記開口を遮蔽することにより前記係止部材が前記収納部から離脱するのを防止することを特徴とする回収装置。
  3. 前記本体および前記保持部を摺動自在に挿通するシースを備える請求項1または2に記載の回収装置。
  4. 前記一対の挟持片は、前記本体の軸方向と平行な軸を回動軸として回動することにより前記係止部材を挟持する請求項に記載の回収装置。
  5. 前記一対の挟持片は、前記本体の軸方向と直交する軸を回動軸として回動することにより前記係止部材を挟持する請求項に記載の回収装置。
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