JP5881762B2 - 安全システムが展開されたときにピストンの復帰を妨げる注射器具 - Google Patents

安全システムが展開されたときにピストンの復帰を妨げる注射器具 Download PDF

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Description

本発明は、特に、注射器のような医療用用途のための、特に、使用後に注射針を保護することを目的とする安全システムを備える、注射器具に関する。
この明細書において、構成要素または器具の遠位端は、使用者の手から最も離れた端を意味し、近位端は、使用者の手に最も近い端を意味する。同様に、この明細書において、「遠位方向に」および「遠位に」という用語は、注射方向を意味し、「近位方向に」および「近位に」という用語は、注射方向と反対の方向を意味する。
注射器のような注射器具は、よく知られている。これらの注射器具は、その遠位端に、患者の皮膚に挿入されるように設計された注射針を通常は備え、それを通って、注射される製品は注射部位に通過する。普通、これらの注射器は、その遠位端がピストンを含むピストンロッドを備え、ピストンは、注射段階の間、使用者によってピストンロッドに及ぼされる遠位方向の圧力の作用下で、注射針を通して製品を押し出す。
注射器具によって提示される不変の問題の一つは、注射の後に生じ得る不測の刺傷の危険である。
これらの危険を最小化するために、注射後に、針を保護する手段を備える注射器を提供することが知られた実務であり、これらの保護手段は、例えば、注射器に対してスライドするスリーブの形であり、注射および注射部位からの針の引き抜き後に針を覆うことを要請される。
これらの保護手段のあるものは、手動で作動させられねばならず、スリーブは、針を覆うため、手動で、最終使用者により移動させられねばならない。結果として、これらの保護手段は、全く信頼できず、使用するのに実際的ではない。これらの欠点を改良するために、例えば、ピストンロッドが所定の位置に達したとき、スリーブを解放するという、ピストンロッドの動きによって自動的に作動され、例えば、注射終了時にスリーブを遠位方向へ付勢するばねのような弾性手段によって、追加の手動介入なしに展開される保護手段を有する注射器具が設計された。
しかしながら、自動保護手段は、針が患者の皮膚内にまだ存在している際に作動される。そのような場合、スリーブは、展開を開始し、その後、ばねによって押し付けられるところの患者の皮膚によって停止される。ばねは、したがって、さらに遠位方向に展開せず、近位方向に展開する傾向があり、ピストンロッド、および、それゆえにピストンが、注射器具の本体内で、近位方向に再び上昇することをもたらす。以下に説明される他の場合、ピストンロッドは、弾性的に当初位置に戻る、保護手段を作動させるための手段によって、再び上昇することを引き起こされる。
使用者は、それから、ピストンロッド、および、それゆえにピストンの、近位方向への戻り運動による、注射された製品の再吸収の問題に直面される。この戻り運動は、通常、距離において制限されるが、患者の体内にそれまでに注射された製品の一部を注射器の本体内に戻すことをもたらし、それにより、注射される製品の誤った用量をもたらすのに十分である。推奨される用量の製品は、全体として注射されず、そこから患者にとって深刻な結果が生じるかもしれない。
したがって、注射後、特に、注射の終了後、注射針が患者の皮膚内に少なくともしばらくの間留まるとき、および、針が引き抜かれる前に自動保護手段が作動されるときに、近位方向へのピストンの戻り現象を防止することを可能にする針の自動保護手段を含む注射器具に対する必要性が存在する。
特許文献1は、ピストンロッドが用量分に向けた移動の終点に達したとき、ピストンロッドにより作動される自動保護手段を備える注射器具を記載する。保護手段は、ピストンロッドが移動の終点に達したとき、ピストンロッドのヘッドにより偏向されるように設計された、弾性的に柔軟な側部突起によってシース内に保持されるスリーブを含む。スリーブを展開するために設けられたばねは、シースとスリーブ自身の間に配置される。したがって、もし、注射の終了時、針がまだ注射部位にある間に、使用者がピストンロッドへの押圧を中止すると、ばねは、ピストンロッドが再上昇することを引き起こさずに、患者の皮膚に向けてスリーブを押圧する作用を有するだけである。にもかかわらず、この注射器具は、保護手段が制御されるべく作動される時期を考慮していないという大きな不都合を有する。したがって、保護手段の作動が後に続く、用量分の注射を実現することが難しいか、または、不可能である。作動が、用量が注射される前に起こり、その後、製品の全用量がまだ注射されていないときに、スリーブが、解放され、皮膚に押し付けられるか、または、作動なしに、用量分が注射されてしまう。実際に、寸法および許容誤差の要求される正確さを可能にする工業的過程に到達することは大変困難である。さらに、この注射器具のシースは、側面突起とピストンロッドのヘッドとの間に配置された弾性的に柔軟な中間ラグを含む。自動保護手段が始動されるとき、もし、使用者がピストンロッドの圧力を弛緩すると、中間ラグはその非偏向位置に戻り、ピストンが再び上昇すること、したがって、それまでに注射された製品の再吸収の危険をもたらす。
したがって、使用者に望まれる時点で保護手段の作動を引き起こすことを可能にし、再吸収なしに製品の用量分が注射されることを確実にし得るような注射器具に対する必要性が、また、存在する。
特に、自動保護手段が原因となって直面される問題の一つは、使用中に、注射器の製造および/または組み立て中においてさえも、時期尚早に、または、不注意に作動させる危険である。他の関連する危険は、保護手段の作動後、もはや用量分を注射できないことである。また、これらの問題を多少とも解決するために、注射器具は、作動手段の作動と一致する用量分を目的として極度に厳しい製造許容誤差で製造されねばならない。これらの製造許容誤差は、保証するのが難しく、それゆえ、注射器具を製造するための工業的過程は、複雑かつ低速であり、注射器具はよりコスト高である。
特許文献2は、ピストンロッドが用量分に向けた移動の終点に達したとき、ピストンロッドにより作動される自動保護手段を備える注射器具を記載する。自動保護手段は、ばねによって展開されるように設計されたスリーブを含む。作動前、このスリーブは、不作動化手段によって、後退位置に保持される。この注射器具は、また、スリーブを保持する手段を含む。これらの保持手段は、不作動化手段の作動後、スリーブの展開を阻止することを可能にする。保持手段は、スリーブの展開を可能にするため、ピストンロッドに適用される遠位方向の圧力を単純に緩和することによって解放される。この注射器具は、にもかかわらず、使用者が注射部位から注射針を引き抜く前にピストンロッドへの圧力を緩和するときの再吸収の危険を除去することができない。
したがって、注射後ピストンの戻りを防止し、自動的に作動されるが、最終使用者が、そのように決定したときのみ、保護手段の作動後、用量分の注射を許容することを可能にする針保護手段を備え、また、製造するのが容易である注射器具に対する必要性がある。
さらに、そのような注射器具は、使用者にとって単純な使用でなければならない。この観点において、それが使用者にとって安心であるように見える必要があり、器具が安全でない、または、実用的でないという疑問を、使用者の心に植え付け得る、いかなる態様も存在してはならない。
国際公開第03/068298号 国際公開第2005/030301号 米国特許第4,915,692号明細書
したがって、本発明の目的は、注射の終了時に自動的に作動され、針保護手段の作動は使用者により制御され、自動保護の不注意の作動を防止し、したがって、不測の刺傷の危険に対する完璧な安全性を提供し、また、注射後ピストンの戻りを阻止する針保護手段を備える、使用者にとって、単純で、安心な注射器具、特に、注射器を提供することである。
本発明の他の目的は、用量分を注射することを可能にし、工業的に容易に製造される針保護手段を備える注射器具を提案することである。
本発明は、注射器具であって、少なくとも、
注射される製品を受け入れるために設計された本体であって、上記本体が、その遠位端に注射針を備え、上記本体が、ピストンロッド、および、貯蔵位置と注射終了位置との間で上記本体内を移動することができ、上記注射針を通して上記製品を押し込むことができるピストンを受容している上記本体、
上記注射針を覆うためのスリーブであって、上記スリーブが、少なくとも、上記注射針が覆われていない当初位置と、上記注射針が少なくとも部分的に覆われている最終位置との間を、上記本体に対して移動可能である上記スリーブ、および、
上記当初および最終位置の間で上記スリーブを移動させるために配置されたばね、
を含み、
上記ピストンロッドは、少なくとも第一部分と第二部分を含み、上記第二部分は、偏向可能なスカートを含み、上記第一部分と上記第二部分は、軸方向に互いに接続され、かつ、少なくとも、上記第一部分と上記第二部分が、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿って互いに対して固定されている錠止位置と、上記第一部分と上記第二部分が、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿って、少なくとも所定の距離、互いに対して移動することができる非錠止位置との間で切り替わることが可能であり、
上記錠止位置において、上記第一部分と上記第二部分の錠止部分は、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿った、上記第一部分と上記第二部分の相対移動を制限するために相互係合されており、および、
上記非錠止位置において、上記スカートが、上記本体との直接接触によって、放射方向外方に偏向されて、上記第一部分と上記第二部分の上記錠止部分が相互係合から解除されることをもたらし、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿った、上記第一部分と上記第二部分の相対移動を可能にすることを特徴とする注射器具に関する。
本願において、ピストンロッドの第一および第二部分が軸方向に互いに接続されているという事実によって、第一および第二部分が、それらの錠止または非錠止のどの位置でも、ピストンロッドの長手方向軸に沿って一方を他方に結合したままであるということが意味される。
特許文献3は、ロッド部とピストンへの接続部の二つの部分を含むピストンロッドを含む注射器具を記載する。しかしながら、接続部は、二つの所定位置の間で、ロッド部に対する長手方向の移動において自由に動くことが許容されない。
本発明による注射器具は、針保護手段が注射の終了時に始動されるとき、特に、この始動が、針がまだ注射部位に存在する間に実行されるとき、ピストンが後方に再移動することを阻止することができる。
特に、上記第一および第二部分が、非錠止位置にあるとき、ピストンロッドの一部が、例えば、少なくとも所定距離を越えて、他の部分から離れて移動することができるので、ピストンロッドへの付勢手段の近位方向の展開は、スリーブが注射部位を圧迫するとき、その部分の近位方向の移動によって吸収され、この吸収は、他の部分が、影響されずに、注射器具の本体に対して不動のままであることをもたらす。したがって、本発明による注射器具は、針保護手段というべきであるスリーブが、自動的に所定の位置に移動するとき、すでに注射された医薬の部分の再吸収を防止することを可能にする。
本発明の注射器具は、したがって、所定の医薬の用量の不完全な、特に、減少した投与による危険を限定することを可能にし、一方、安全な使用を提供する。
さらに、第一および第二部分が、特に、使用前、互いに固定される錠止位置を採用することができるので、使用者は、部品が注射器具の内部で自由に動くという感触をもたず、それゆえに、安心させられる。そのような錠止位置において、第一および第二部分は、使用者により第一および/または第二部分に及ぼされるどんな圧力にもかかわらず、ピストンロッドの長手方向軸に沿って互いに対して移動できない。
本発明の具体例において、注射器具は、
−上記第一部分および上記第二部分を上記錠止位置に保持するために設計された錠止手段であって、上記錠止手段の第一部分は、上記ピストンロッドの上記第一部分に配置され、上記錠止手段の第二部分は、上記ピストンロッドの上記第二部分に配置され、上記錠止手段の上記第一および第二部分は、上記第一部分および上記第二部分が上記錠止位置にあるとき、互いに係合されている上記錠止手段、
−上記錠止手段を解放するために設計された不作動化手段であって、上記不作動化手段は、上記錠止手段の上記第一部分を上記錠止手段の上記第二部分から外し、それゆえに、上記ピストンロッドの上記第一部分および上記第二部分が、それらの非錠止位置に切り替わることを可能にするために、上記錠止手段の第一および第二部分の少なくとも一つと協働できる、上記不作動化手段、を含む。
本発明の器具の他の具体例において、上記不作動化手段は、少なくとも上記ピストンロッドが注射終了位置に達する前に、ピストンロッドの移動によって操作されるように設計されている。
本発明の具体例において、上記錠止手段の上記第一部分、上記第二部分は、それぞれ、少なくとも一つの柔軟性要素を含み、上記錠止手段の上記第二部分、第一部分は、それぞれ、少なくとも一つの当接面を含み、上記柔軟性要素は、上記ピストンロッドの上記第一部分および上記第二部分が上記錠止位置にあるとき、上記当接面に係合され、上記柔軟性要素は、上記不作動化手段の作用の下で、上記当接面から離れるために偏向位置に移動することができる。
本発明の具体例において、上記不作動化手段は、上記本体の近位端の少なくとも一部を含み、上記近位端の上記一部は、少なくとも、ピストンロッドおよびピストンがそれらの注射終了位置に達する前に、上記柔軟性要素と接触し、それにより、上記柔軟性要素をその偏向位置に偏向させる。
例えば、上記本体の上記近位端の一部は、上記本体の近位領域の内壁である。
本発明の他の具体例において、上記本体の上記近位端の一部は、上記本体の近位端に備えられたフランジである。
本発明の他の具体例において、上記錠止手段の上記第一部分は、第一長手方向軸Baを有する少なくとも第一要素を含み、上記錠止手段の上記第二部分は、第二長手方向軸Bbを有する少なくとも第二要素を含み、上記第一および第二長手方向軸(Ba、Bb)は、上記ピストンロッドの上記第一部分および上記第二部分が上記錠止位置にあるとき、互いから放射方向に離れており、上記第一および第二要素の少なくとも一つは、上記第一および第二長手方向軸(Ba、Bb)が上記不作動化手段の作用の下で一致し、それによって、上記ピストンロッドの上記第一部分および上記第二部分が上記非錠止位置に切り替わるようにするために可動である。
上記不作動化手段は、少なくとも、本体の近位領域の内壁を含み、上記内壁は、少なくとも、上記ピストンロッドおよび上記ピストンがそれらの注射終了位置に到達する前に、上記第一および第二要素の少なくとも一つと接触し、それによって、互いに、軸方向に整列するように上記第一および第二要素を押し進める。
本発明の具体例において、上記付勢手段は、上記第一部分および上記第二部分が上記非錠止位置にあるとき、上記第一部分に対して近位方向に上記第二部分の移動を図るように配置されている。
本発明の具体例において、上記ピストンロッドの上記第一部分は、第一止めを備え、上記ピストンロッドの上記第二部分は、第二止めを備え、上記第一および第二止めは、上記第一部分および上記第二部分が上記非錠止位置にあるとき、上記第二部分が、上記所定の距離、上記第一部分に対して近位に移動した後、上記第一部分に対する上記第二部分のさらなる近位方向の移動を阻止するように互いに協働し得る。
本発明の具体例において、上記所定の距離は、10mm未満である。
好ましくは、上記所定の距離は、5mm以下であり、好ましくは、3mm以下である。
本発明の具体例において、上記付勢手段は、少なくともばねを含む。
本発明の他の対象は、注射器具とともに使用されることを意図されたピストンロッドであって、上記ピストンロッドは、少なくとも第一部分および第二部分を含み、上記第一部分および上記第二部分は、軸方向に互いに接続されて、少なくとも、上記第一部分および上記第二部分が上記ピストンロッドの長手方向軸Aに沿って互いに対して固定されている錠止位置、および、上記第一部分および上記第二部分が上記ピストンロッドの長手方向軸Aに沿って少なくとも所定の距離互いから離れて移動することが可能である非錠止位置との間で切り替わることが可能であることを特徴としている。
本発明の具体例において、ピストンロッドは、上記錠止位置に上記第一部分および上記第二部分を保持するように設計された錠止手段を含み、上記錠止手段の第一部分は、上記ピストンロッドの上記第一部分に配置され、上記錠止手段の第二部分は、上記ピストンロッドの上記第二部分に配置され、上記錠止手段の上記第一および第二部分は、上記第一部分および上記第二部分が上記錠止位置にあるとき、互いに係合されており、上記第一および第二部分は、上記注射器具に備えられた不作動化手段の上記錠止手段への作用により互いから離れることができ、それゆえに、上記第一部分および上記第二部分が上記非錠止位置に切り替わることができる。
本発明は、次に、以下の記述および添付の図面を用いて、より詳細に説明される。
本発明による注射器具の部分断面の斜視図である。 図1の注射器具の、注射前の、模式的断面図である。 図1の注射器具の、ピストンロッドおよびピストンがそれらの注射終了位置に到達する注射終了時の、模式的断面図である。 図1の注射器具の、保護手段の作動後にピストンロッドの第二部分がピストンロッドの第一部分に対して近位に移動した時点の、模式的断面図である。 注射開始位置にある、図1の注射器具の側面図である。 図1の注射器具の保護手段および不作動化手段を示す斜視分解図である。 第一保持手段の不作動化の間での、図1の注射器具の側面図である。 不作動化された保持手段および作動化された中間保持手段を示す、図1の注射器具の側面図である。 中間保持手段の不作動化の間での、図1の注射器具の側面図である。 注射針を保護する保護手段を備える、図1の注射器具の側面図である。 本発明の器具の他の具体例の、注射前の、模式的断面図である。 本発明の器具の他の具体例の、ピストンロッドおよびピストンがそれらの注射終了位置に到達する注射終了時の、模式的断面図である。 本発明の器具の他の具体例の、保護手段の作動後にピストンロッドの第二部分がピストンロッドの第一部分に対して近位に移動した時点の、模式的断面図である。 図9Aに対して注射器具の長手方向軸に沿う90度の回転後に得られた、注射前の、図9Aの注射器具の部分断面図である。 本発明の注射器具のピストンロッドの他の具体例の部分断面図である。 本発明の注射器具の他の具体例の模式的部分断面図である。 図11の注射器具のピストンロッドの錠止手段の模式的平面図である。 図11の注射器具のピストンロッドの錠止手段の模式的平面図である。 図11Aおよび11Bの錠止手段の代替具体例の、錠止位置における、模式的部分斜視図である。 図11Aおよび11Bの錠止手段の代替具体例の、非錠止位置における、模式的部分斜視図である。 図11Aおよび11Bの錠止手段の代替具体例の、錠止位置における、模式的部分斜視図である。 図11Aおよび11Bの錠止手段の代替具体例の、非錠止位置における、模式的部分斜視図である。 錠止位置にある、本発明のピストンロッドの他の具体例の模式的部分斜視図である。 図14Aのピストンロッドの部分平面図である。
図1は、注射終了位置にある、本発明による注射器具1を示す。この注射器具1は、注射用具、例えば、代表的なものとしての注射器、または、バイアルのような他の容器の管状本体3を受け入れることのできるシース2を含み、この注射用具は、注射される製品を含む。本体3は、その遠位端に、注射針7を備える。この注射針7は、遠位端に接着されるか、または、例えば、ルアー型コネクタによって取りつけられる。本体3は、ピストンロッド8の遠位端に取り付けられるピストン5を収容する。ピストン5は、例えば、螺合、接着または他の手段である、どんな手段によっても、ピストンロッド8に取り付けられ得る。ピストンロッド8およびピストン5は、貯蔵位置と注射終了位置との間で、本体3内を移動可能である。特に、ピストンロッド8に及ぼされる遠位方向の圧力の作用によって、ピストン5は、注射される製品を、本体3の遠位端に向け、ひいては、注射針7を通して押し進める。
図1の本発明の注射器具1は、また、示された例の中におけるスリーブ6を備える注射針7の保護手段を含む。このスリーブ6は、少なくとも、当初位置、例えば、注射針7が覆われていない、図1に示された後退位置、あるいは、最終位置、例えば、スリーブ6が注射針を完全に覆い、したがって、使用後の意図しない穿刺の危険を防止する、図8に示された伸張位置、を選択できるように、本体3に対して可動である。以下に示されるように、スリーブ6の後退位置から伸張位置への移動は、この例においては、ピストンロッド8に及ぼされる遠位方向の圧力を使用者が緩めることによって実現される。
特に、スリーブ6の後退位置から伸張位置への移動は、予め圧縮された付勢手段、例えば、弾性手段の弛緩状態への復帰による。これらの弾性手段は、示された例においては、スプリング26の形である。
図1から図2Cに明確に現れるように、ピストンロッド8は、その遠位端にピストン5を取り付けられるロッド形状の第一部分9、および、ピストンロッド8の近位端に配置され、そこへヘッドを形成する第二部分10を含む。以下に説明されるように、上述の第一部分9および第二部分10は、軸方向で結合されており、少なくとも、上述のピストンロッド8の長手方向軸Aに沿って、上述の第二部分10が上述の第一部分9に対して固定される錠止位置と、上述のピストンロッド8の長手方向軸Aに沿って、上述の第二部分10が、少なくとも所定の距離、上述の第一部分9に対して少なくとも近位方向に移動できる非錠止位置との間で切替え可能である。
第一および第二部分(9、10)の錠止位置は図2Aに示されており、この図に示されるように、第一部分9は、その近位領域に、ピストンロッド8としての円筒壁11bを画定する中央穴11aを備える。中央穴11aによって、壁11bは、図2Bおよび図2Cに示されるように、ピストンロッド8の長手方向軸Aの方向に放射方向で柔軟である。壁11bは、軸方向に間隔をあけられた二つの外方の隆起、第一隆起12aおよび第一隆起12aから近位方向に間隔をあけられた第二隆起12bを備える。第一および第二隆起(12a、12b)は、それらの間に凹所12cを画定する。壁11bは、また、近位の外方の止め12dを備える。
ピストンロッド8の第二部分10は、使用者がピストンロッド8に遠位方向の圧力を及ぼすことを許容する押圧表面を形成する水平壁15によって共に結合された、二つの同心の円筒スカート、内方スカート13および外方スカート14、を含む。内方スカート13の遠位端は、当接面13aを備える。
注射前、図2Aに示された第二部分10の錠止位置において、当接面13aは、凹所12cに係合される。第二部分10は、それゆえ、第一部分9に対して固定され、第二部分10は、上述の第一または第二部分に使用者により及ぼされか、または、及ぼされない、どんな圧力にもかかわらず、ピストンロッド8の長手方向軸に沿って、第一部分9に対して、近位方向にも遠位方向にも移動できない。柔軟壁11b、外方隆起12aおよび12b、凹所12cならびに当接面13aは、それゆえ、第一および第二部分(9、10)をそれらの錠止位置に保持するための錠止手段を形成する。もちろん、工業プロセスの制約ゆえに、第一および第二部分の錠止位置において、第二部分10が第一部分9に対して僅かな距離移動することが生じ得、例えば、上述のピストンロッド8の長手方向軸に沿った、1mm以下、好ましくは、0.5mm以下、さらに好ましくは、0.1mm以下の、第一部分9に対する第二部分10の僅かな移動は、なお、第一および第二部分(9、10)の錠止位置を示しており、そのような距離は、十分に短く、製品の品質不履行のように見えまたは聞こえる製品の特徴をもたらさないことが考慮され得る。
図2Bは、ピストンロッド8の押圧表面15に使用者によって適用される遠位方向の力Fの下における、不作動化手段によるこれら錠止手段の不作動化を示し、図2Aないし2Cに示された具体例において、不作動化手段は、管状本体3の近位領域の内壁3aの形である。以下に説明されるように、注射の間、ピストンロッド8は遠位に移動し、注射の終わりに、ピストン5がその注射終了位置に到達する少なくとも直前に、柔軟壁11aの第一隆起12aが、図3Aに示されるように、管状本体3の近位領域の内壁3aと接触する。管状本体3の近位領域の内壁3aは、第一隆起12aを放射方向の内方に押圧し、図2Bに示されるように、壁11bが内方に放射方向で偏向されることを引き起こす。第二隆起12bが続いて放射方向で内方に偏向され、それにより、当接面13aを自由にする。ピストンロッド8の第一および第二部分(9、10)は、したがって、それらの非錠止位置にある。
図2Cは、スリーブ6の伸張位置への移動後、第二部分10が第一部分9に対して近位方向に移動したときの、非錠止位置にある第一および第二部分(9、10)を示す。以下に説明されるように、スリーブ6が注射針を覆って配置されたとき、第二部分10は、第一部分9に対して近位へ移動することを引き起こされる。図2Cに現れるように、それが所定の距離Dで近位に移動したとき、第二部分10は、第一部分9の近位の止め12dと接触する、第二部分10の当接面13aにより、それ以上に近位方向への移動を妨げられる。
本発明の注射器具1の具体例の作動が、次に、図1ないし図8を参照して説明される。
図3において、本発明による注射器具1が、注射前の当初位置において示され、注射針7は、まだ、キャップ4によって覆われる。
図3および4に示され、また、図5および6に、より明らかに現れるように、注射器具1は、注射段階と称される少なくとも段階の開始の間、その後退位置においてスリーブ6を不動にするための第一保持手段を含み、これは、ピストンロッド8に及ぼされる圧力が増大または解放されるか否かに関係なくあてはまる。これら第一保持手段は、シース2の壁の内表面に作成された二つの長手方向突起31およびスリーブ6の近位端から軸方向に近位に伸びる、二つの弾性的に柔軟な不作動ラグ16を含む。好ましくは、突起31は、直径方向に対向している。各々の突起31は、その近位端に浮き彫りにして設けられた不動化表面31aを含み、各々の不動化ラグ16は、その近位端に、その遠位面16bが、対向して配置される突起31の不動化表面31aに置かれ得る、不動化フック16aを備える。以下に説明されるように、スリーブ6を不動化させるためのこれらの第一保持手段は、注射の間、自動的に解放されることができ、上記スリーブ6は、以下に説明される中間保持手段によって、注射針7が覆われない中間位置に維持される。
図3および4に示され、また、図5および6に、より明らかに現れるように、図1ないし8の注射器具1は、また、第一保持手段の自動解放の後、注射段階の少なくとも終了の間に、スリーブ6を中間位置に保持するための中間保持手段を含む。これらの中間保持手段は、先に説明された二つの長手方向の突起31を含む。したがって、各々の長手方向突起31は、その近位端に浮き彫りで設けられた保持表面31bを含む。中間保持手段は、また、スリーブ6の近位端から軸方向で近位方向に伸びる、二つの弾性的柔軟性保持ラグ17aを含む。各々の保持ラグ17は、その近位端に保持フック17aを備え、その遠位面17bは、対向して配置された突起31の保持表面31bを押圧することができる。
以下に説明されるように、図1ないし8に示された例において、
−注射前および注射の開始時において(図3参照)、スリーブ6を保持するための中間保持手段は、保持ラグ17が休止し、横方向に屈曲している不作動位置にあり、それゆえ、保持フック17aは突起31と整列せず、フック17aの遠位面17bは、それゆえ、突起31の保持表面31bと係合せず、スリーブ6の遠位方向移動を保持せず、そのとき、この移動は、なお第一保持手段によって妨げられる、
−注射中(図5参照)、もっと正確に言うと、注射の終了に向う間、中間保持手段は活性化前位置に移動、もっと正確に言うと、保持ラグ17が応力を受けて真っすぐになり、保持フック17aが、突起31と一直線上になるけれども、この突起を押圧しない、
−それから(図6参照)、第一保持手段が解放され、スリーブ6は、保持フック17aの遠位面17bが、突起31の保持表面31bを押圧するに至るまで、短い距離を越えて
遠位に移動し、中間保持手段は、そのとき作動位置にあり、スリーブ6の遠位方向への
動を阻止し、スリーブはそのとき中間位置にある、
−注射の終了で(図7参照)、中間保持手段は、第二部分10に適用される圧力を解放することによって非作動化され、第二部分10は、ばね26によって作動され、近位に移動し、以下に説明される中間部材を介して、屈曲する保持ラグ17をその休止状態に解放し、それから、突起31から保持フック17aを離脱させ、注射の終了で、その中間位置からその伸張位置へのスリーブ6の移動を可能にする。
図3および4に現れるように、注射器具1は、また、中間部材、すなわち、シース2の極限の近位部分35に配置されるリング18を含む。シース2の極限の近位部分35は、結合ラグ32を含み、各々の結合ラグ32は、その遠位面32cが、近位方向にリング18の近位面を保持するように設計された放射方向のクランク32aを含み、放射方向のクランク32aは、その機能が以下に説明される内方傾斜面32bを含む。リング18は、シース2の極限の近位部分35の内部において、結合ラグ32の遠位表面32cとリム33との間で、シース2に対して移動可能である。リング18は、注射器具1のピストンロッド8の第二部分10との相互作用手段を含む。示された例において、この相互作用手段は、近位方向に延びる二つの直径方向に対向するレッグ20の形に表され、リング18の本体21に対して放射方向に少しオフセットしており、放射方向のブリッジ22によってリング18の近位端に接続される。
図5ないし8に、より明らかに現れるように、リング18は、また、示された例において、遠位に伸び、リング18に実質的に対称に配置される案内ラグ19の形である、中間保持手段を作動させる手段を含む。各々の案内ラグ19は、作動位置において、保持ラグ17を受け入れるように設計された長手方向凹所25を画定する。各々の案内ラグ19は、その遠位端に、中間保持手段がその非作動位置から作動位置に移動するとき、長手方向凹所25への保持ラグ17の屈曲および挿入を促進するように設計された、作動傾斜面19aを備える。リング18は、また、示された例において、リング18の本体21から放射方向に突出する表面23の形に現れる、第一保持手段を解放する手段を含み、この表面23は、不作動ラグ16と相互作用が可能であり、円周方向にそれらを屈曲させる。示された例において、この表面23は、各々の不作動ラグ16に対向する外部傾斜面24を有する。
ばね26の近位端は、リング18の遠位端18aを押圧し(図4参照)、その遠位端は、スリーブ6の内表面に、その近位端において形成された環状リム28を押圧する。
実際には、図1ないし8の注射器具1は、注射前、図3に示された当初位置にある。この位置において、
−ピストンロッド8の第一および第二部分(9、10)は、錠止位置にあり、それゆえ、図2Aに示されるように、第二部分10は、第一部分9に対して固定されており、
−不動化ラグ16は、浮き彫りにされた不動化表面31aと係合され、
−ばね26は、少なくとも部分的に圧縮された状態にある。
システムは、したがって、完全に錠止され、スリーブ6の作動をトリガーする危険はない。
注射を進めるために、使用者は、図3に示されたように、注射器具1を手に取り、キャップ4を外し、注射器具1を注射部位104(図5参照)に当て、注射部位104に注射針7を挿入し、ピストンロッド8、特に、ピストンロッド8の第二部分10の押圧表面15に遠位方向の圧力を及ぼす。
この注射段階の間、押圧表面15に使用者によって及ぼされる遠位方向圧力の作用の下で、第二部分10は第一部分9に対して固定されるので、全体のピストンロッド8、すなわち、第一部分9および第二部分10は、遠位方向に移動し、第一部分9が本体3の遠位方向に向けてピストン5を押圧して、製品を注射する。図3から明らかなように、注射段階の開始の間、スリーブ6を不作動化する第一保持手段は、その当初または後退位置に錠止されたままである。したがって、スリーブ6は、ピストンロッド8に使用者によって及ぼされる遠位方向の力の値に関係なく、第一保持手段によって、その後退位置に保持される。特に、使用者が、押圧表面15を介してピストンロッド8に及ぼす遠位方向の圧力を解放した場合でも、第一保持手段によって、スリーブ6は、その後退位置に止まる。
注射の終了に向けて、注射針7が、まだ、注射部位107に挿入されているとき、図5に示されるように、注射器具1のピストンロッド8の第二部分10がリング18と接触する。特に、ピストンロッド8の第二部分10の外方スカート14の遠位端14aが、相互作用手段、すなわち、示される例における、リング18のレッグ20と接触する。ピストンロッド8の第二部分10に遠位方向圧力を及ぼし続けて押圧すると、ピストンロッド8の第二部分10の外方スカート14の遠位端14aがリング18のレッグ20を押圧し、リング18は、したがって、遠位方向に動かされる。リング18のこの遠位方向の移動の作用の下で、スリーブ6の案内ラグ19の作動傾斜面19aが保持ラグ17を真っ直ぐにし、長手方向凹所25にそれらを押し進め、その結果、フック17aは、突起31の軌跡にあり、中間保持手段は、スリーブ6の遠位方向の移動を止める。続いて、中間リング18の放射方向突起23の外方傾斜面24が、周方向に不動化ラグ16を屈曲し、その結果、それらは、もはや突起31と係合しない。
したがって、スリーブ6をその後退位置に不動化する第一保持手段は解放され、そして、その弛緩状態に戻ろうとするばね26の圧力下で、スリーブ6は、図6に示されるように、保持ラグ17が突起31の保持表面31bと接触するまで、遠位方向に動かされる。スリーブ6は、それから、使用者がピストンロッド8に圧力を及ぼす限り、中間保持手段によって、注射針7が覆われないスリーブの後退位置である、その中間位置で保持される。この位置において、ピストン(図5および6に見えない)は、本体3内の移動のほとんど終りにある。
本発明の具体例において、リング18の軌道は、後退位置においてスリーブ6を不作動化するための第一保持手段の解放の間に、押圧体15への遠位方向圧力を、使用者が不注意に停止する危険を避けるために、できるだけ短い。具体例において、リング18の行程は、10mm未満、好ましくは、5mm以下、さらに好ましくは、3mm以下である。
注射を終了するために、使用者は、ピストン5が本体3の底、すなわち、その注射終了位置に到達するまで、ピストンロッド8の遠位方向の移動を持続させる。したがって、用量分の注射が確実にされる。
ピストン5のこの注射終了位置において、管状本体3の近位領域の内壁3aは、図2Bに示されるように、ピストンロッド8の第一部分9の柔軟壁11bの第一隆起12aと接触する。内壁3aは、上記第一隆起12aを押圧し、その結果、第一隆起12aは放射方向で内方に偏向し、図3Aに示されるように、第二隆起12bが、また、放射方向で内方に偏向することを引き起こす。第二部分10の当接面13aは、したがって、凹所12Cから外れ、自由となる。ピストンロッド8の第二部分10は、したがって、図2Bに示されるように、その非錠止位置にある。
通常の使用において、用量分が確実にされると、使用者は、ピストンロッド8への圧力を保持して、注射部位104から注射針7を引き抜く。にもかかわらず、訓練、情報または注意の欠如により、使用者が注射部位104から注射針7を引き抜く前にピストンロッド8への圧力を解放する可能性がある。ピストンロッドの移動により作動される自動保護手段を含む他の注射器具に関して、この不正使用は、それまでに注射された製品の再吸収、したがって、不正な用量を引き起こす結果となる。特に、従来技術の注射器具は、スリーブとピストンロッドの間に配置されたばねを通常含み、保護手段の作動後、もし、注射針がまだ注射部位にあり、スリーブが患者の皮膚によって不動化されていると、ピストンロッドが戻ること、したがって、再吸収現象をもたらす。
本発明は、この問題を除去することを可能にする。特に、注射針7がまた注射部位104に挿入され、保護手段、すなわち、示された例におけるスリーブ6が作動化されている場合に、もし、使用者が、ピストンロッド8に及ぼしている圧力を解放すると、リング18は、ばね26の圧力の作用下で、近位方向に移動される。したがって、リング18の本体21から放射方向に突出する表面23は、図7に示されるように、長手方向凹所25から保持ラグ17を解放する。これらの保持ラグ17は、その当初の、注射器具1の長手方向軸に対して少し傾斜した位置に復帰し、フック17aの遠位保持面17bは、もはや、突起31の保持表面31bと係合しない。第二部分10は、いまや、その非錠止位置にあるので、リング18の近位方向への移動は、同時に、図2Cに示されるように、レッグ20を介してピストンロッド8の第二部分10の外方スカートの遠位端を近位方向に押圧すること、上記第二部分10の近位方向移動をもたらす。
さらに、注射針7が注射部位104に保持されることから、スリーブ6は、患者の皮膚の表面ですぐに止められるため、遠位方向に移動できない。
しかしながら、第一部分9から分離して、第一部分9に対して近位方向に移動する、ピストンロッド8の第二部分10の能力により、ピストンロッド8の第一部分9は、少なくとも、上記第二部分10のさらなる近位方向移動が、第一部分9の近位の止め12dと接触する第二部分10の当接面13aによって阻止されるまでは、動かないままである。
ピストンロッド8の第一部分9および第二部分10は、軸方向に接続されたままであり、組み立て、および、ピストンロッドの使用を容易にし、追加の部品の使用を除去する。
したがって、リング18は、ばね26の作用により近位方向に移動し続け、ピストンロッド8の上記第二部分10を押圧する。当接面13aおよび近位の止め12dの協働により、第二部分10は、図2Cに示されるように、距離Dを移動すると止められる。
この段階の間、ピストンロッド8の第一部分9は、動かない。特に、ピルトンロッド8の特別の設計により、他の注射器具に関して、注射製品の再吸収を起こしていた、ばね26の展開エネルギーは、ここでは、第一部分9から独立し、距離Dに沿った、ピストンロッド8の第二部分10の近位方向移動によって、完全に吸収される。したがって、ピストンロッド8の第一部分9は、不動のままであり、それに接続されたピストン5もまた動かない。特に、それは、復帰移動にさらされない。医薬の再吸収は、したがって、防止される。
好ましくは、距離D、すなわち、第一および第二部分が上記非錠止位置にあるとき、第二部分が第一部分に対して移動できる距離は、ばね26の展開の開始を吸収するに十分であり、リングの行程として測定できる。例えば、図2Cに文字Dで表された、この距離は、1から10mmである。好ましくは、この距離Dは、5mm以下であり、なお好ましくは、3mm以下である。
使用者は、そのときには、次いで、患者から注射針7を引き抜くことを選択するのみである。
ばね26の圧力の作用下で、スリーブ6は、それから、遠位方向に移動し、図8に一点鎖線で示される注射針7を覆うに至る。その後、シース2またはスリーブ6に用意された、スリーブ6、シース2に、それぞれ、用意される凹所と係合可能な、レッグのような、最終保持手段(図示されない)が、スリーブ6を最終位置に不動化する。
図9Aないし9Cに、本発明の注射器具のためのピストンロッドの他の具体例が示される。図1ないし8と同じ部材に付されている参照番号は維持される。
図9Aないし9Cには、第一部分109および第二部分110を含む、ピストンロッド108が示される。第一部分109は、その壁112に、組み入れられた二つの柔軟性タブ111を含む。各々の柔軟性タブ111は、二つの軸方向に離れた外方突起、第一外方突起111a、および、第一外方突起から近位に離れた第二外方突起111bを備える。
壁112は、近位の止め112aを備える。
第二部分110は、二つの同心の円筒スカート、内方スカート113および外方スカート114、を含み、使用者がピストンロッド108に遠位方向の圧力を及ぼすことが可能な押圧表面を形成する水平壁115によって共に結合されている。内方スカート113の遠位端は、当接面113aを備える。
第一および第二部分(109、110)は、図9Aおよび9Dに、その錠止位置で示される。この位置において、当接面113aは、図9Aに示されるように、第二外方突起111bの遠位面に係合され、したがって、第二部分110は、第一部分109に対して固定される。
図9Bに示されるように、注射の終了時、ピストンロッドおよびピストンが、以前説明された注射終了位置に到達する少なくとも前に、ピストンロッド108に使用者によって及ぼされる遠位方向の力Fの下で、管状本体3の近位領域の内壁3aは、第一外方突起111aと接触し、これら第一外方突起111aを、放射方向で内方に押圧する。このことは、柔軟性タブ111が放射方向で内方に偏向することを引き起こす。結果として、第二外方突起111bが、放射方向の内方に偏向することが引き起こされ、当接面113aが、図9Bに示されるように、第二外方突起111bの遠位面から外れる。
第一および第二部分(109、110)は、したがって、図9Bに示されるように、それらの非錠止位置にあり、第二部分110は、ピストンロッド108の長手方向軸に沿って、第一部分109から独立に、および、分離して、第一部分109に対して、少なくとも一定の距離、および、近位方向に、自由に移動でき、第一および第二部分(109、110)は、それらの非錠止位置に、軸方向に互いに結合されたままである。図1ないし8の具体例に関して前に説明されたように、スリーブ6(図示されない)の展開時に、使用者が、注射部位104から注射針7を引き抜く前に、ピストンロッド8への圧力を弛緩すると、第二部分110は、図9Bに示される、所定の距離D、第一部分109に対して近位方向に移動することを引き起こされる。図9Cに示されるように、第二部分110の近位方向の移動は、上記ばね26が、スリーブ6を展開するために遠位方向に延びる時点で、短い距離、近位方向にリング18を押圧する、ばね26の力によって引き起こされる。リング18の近位方向への移動の間、レッグ20は、外方スカート114の遠位端114aと接触し、第二部分110は、ピストンロッド108の長手方向軸Aに沿って、第一部分に対して近位方向に移動することを引き起こされる。
第二部分110の近位方向の移動の間、ピストンロッド8の第一部分9は、不動のままであり、それに接続されたピストン5も、移動しない。特に、それは、戻り作動を受けない。医薬の再吸収は、したがって、防止される。
図10には、本発明に従った注射器具のためのピストンの他の具体例が、部分的に示される。図10には、第一部分209および第二部分210を含むピストンロッド208が示される。
第一部分209は、二つの軸方向に離れた放射方向の止め、第一外方放射方向止め211および第二外方放射方向止め212、が設けられ、第二外方放射方向止め212は、上記第一外方放射方向止め211から遠位方向に離れている。
第二部分210は、二つの同心の円筒状スカート、内方スカート213および外方スカート214を含み、使用者が、ピストンロッド208への遠位方向圧力を及ぼすことが可能な、押圧表面を形成する水平壁215によって、共に接続される。内方スカート213の遠位端は、近位の当接表面216aおよび遠位の傾斜表面216bを有する、内方突起216を備える。内方スカート213は、柔軟であり、放射方向で外方に偏向されることができる。
内方突起216に対して近位方向に離れた内方リム217が、さらに、内方スカート213に設けられる。
第一および第二部分(209、210)は、図10に、それらの錠止位置で示される。この位置において、当接表面216bは、図10に示されるように、第一外方放射方向止め211の遠位面と係合し、第二部分110は、それゆえ、第一部分209に対して固定される。
注射の終了時、ピストンロッドおよびピストンがその注射終了位置に到達する少なくとも前に、第二部分210の内方突起216の遠位傾斜表面216bが、管状本体3の近位端に設けられたフランジ3bと接触する。遠位傾斜表面216bとの協働により、フランジ3bは、内方スカートを放射方向で外方に偏向することを引き起こし、それによって、第一外方放射方向止め211の遠位面から当接表面216aを自由にする。第二部分210は、それゆえ、その非錠止位置にあり、内方スカート213の内方リム217が第一部分209の第二外方放射方向止め212と当接するまで、ピストンロッド208の長手方向軸Aに沿って、第一部分209に対して、近位方向に自由に動く。
図11ないし13Bは、本発明に従う注射器具に関する、ピストンロッドの錠止手段および非作動化手段の代替の具体例を示す。
図11、11Aおよび11Bには、本発明の器具1のピストンロッドの錠止手段に関する代替の具体例が示される。
注射器具1は、ピストンロッド308を備える。ピストンロッド308は、第一部分309および第二部分310を含む。その近位領域において、第一部分309は、それぞれの変形により、放射方向に互いに対して移動可能な(図11Aおよび11B参照)、二つの半割錐体311aおよび311bから形成された円錐部品311を備える。錐体311は、第二部分310の遠位方向ロッド313によって行き来される、中央円筒状穴312を含む。遠位方向ロッド313は、少なくとも一つの放射方向面313aを形成する円形のリムを備える、一部要素である(図12Aおよび12B参照)。二つの半割錐体311aおよび311bは、ピストンロッド308の部分斜視図であり、第二半割錐体311bが、錠止位置および非錠止位置における半割錐体311aに対するロッド313の相対的位置を示すために除去されている、図12Aおよび12Bに示されるように、共に、少なくとも一つの当接表面311cを備える。
図11Aには、ピストンロッド308の第一および第二部分(309、310)が、それらの錠止位置にあるときの、錐体311および遠位方向ロッド313が示される。この図から解るように、二つの半割錐体311aおよび311bのそれぞれの長手方向軸(Ba、Bb)は、放射方向に互いに離れている。図12Aに示されるように、ピストンロッド313の放射方向表面313aは、半割錐体311aのリム311cに支えられている。同様に、ロッド313の放射方向表面313aは、半割錐体311b(図12Aには示されない。)のリム311cに支えられている。第二部分310は、それゆえ、第一部分309に対して固定される。第二部分310は、二つの半割錐体311aおよび311bのそれぞれの長手方向軸(Ba、Bb)がごっちゃにされていないので、第一部分309に対して移動することを許容されない。
前の具体例に関して先に説明されたように、注射の間、ピルトンロッド308は、遠位方向に移動し、注射の終了時、ピストンロッドおよびピストンがそれらの注射終了位置に到達する少なくとも前に、二つの半割錐体311aおよび311bは、半割錐体311aに関して図11に示されるように、管状本体3の近位領域の内方壁3aと接触する。内方壁3aは、二つの半割錐体311aおよび311bを押圧し、それらが図11Bに示される相対位置に到達するまで互いに対してそれらをスライドさせ、それらのそれぞれの長手方向軸(Ba、Bb)は、図11Bに示されるように、ごっちゃにされる。
二つの半割錐体311aおよび311bが、錐体311を再構成するように整列されると、第一および第二部分(309、310)は、図11Bおよび12Bに示されるように、それらの非錠止位置にある。図12Bを参照すると、第一および第二部分(309、310)の非錠止位置において、ロッド313の放射方向表面313aは、錐体311のリム313cから自由にされる。第二部分310は、図12Bに示されるように、第一部分309に対して近位方向に自由に動く。
図13Aおよび13Bは、それぞれ、錠止位置および非錠止位置にある、図12Aおよび12Bのピストンロッド308の錠止手段の代替具体例の部分斜視図である。この変形例において、図12Aないし12Bのピストンロッドの錐体311のリム311cは、当接面311dによって置換されている。
図14Aには、第一部分409および第二部分410を含む、本発明のピストンロッド408の他の具体例が部分的に示される。第一部分409は、その近位領域に、近位当接面411aおよび遠位当接面411bを画定する溝411を備える、ロッドを含む。第二部分410は、半環状型を有する二つのクランプ(図14B参照)を含む。各々のクランプ412は、二つの端部を備え、一つの端部412aは第二部分410の柔軟タング413に固定され、他の端部412bは、自由であり、突起412dを備える。
図14Aおよび14Bには、それらの錠止位置にある、ピストンロッド408の第一および第二部分(409、410)が示される。明確性のために、図14Aには、一つのクランプ412が表される。ピストンロッド408の錠止位置において、クランプ412の突起412dは、第一部分409の溝411に係合し、当接面411aおよび411bに支えられている。第一部分409は、それゆえ、近位および遠位の両方向において、ピストンロッド408の長手方向軸Aに沿って、第二部分410に対して移動を許容されない。
ピストンロッド408およびピストン5が、それらの注射終了位置(図示されない)に到達したとき、クランプ412の端部412aは、管状本体3の内方壁3aと接触する。これは、柔軟性タング413が放射方向内方に偏向し、クランプ412の突起412dが第一部分409の溝411から外れることをもたらす。第一部分409は、ピストンロッド408の長手方向軸に沿った、第二部分410に対する移動が自由になる。
本発明は、注射終了時、注射針がなお注射部位にある一方で、保護手段が作動された後に、ピストンの近位方向への戻りを防止できるようにすることで、従来技術の類似の注射器具を超える決定的な充実を提供することが、これまでの説明から明らかである。特に、ピストンロッドの第二部分が、使用前および注射段階の終りまで、ピストンロッドの第一部分に固定されるので、使用者は、注射器具の内部で何かが壊されたという感覚を有しない。使用者は、したがって、安心である。
本発明は、結局のところ、複雑な製造方法を要求することなく、製品の全用量を注射できる可能性を保証する一方、自動保護手段を有する注射器具から利益を得ることを可能にする。特に、距離Dは、寸法偏差を吸収することを可能にする。
本発明が、例として上述された具体例に限定されず、逆に、この文書に添付された請求の範囲によって画定される保護領域に入る、全ての変形例を包含していることは言うまでもない。
例えば、本発明は、特許文献1の導入部に記載されたような他の注射器具に適用され得る。この場合、本発明によるピストンロッドの特別の設計のため、第二部分がその非錠止位置にあるとき、ピストンロッドに及ぼされる遠位方向の圧力を解放させた後の、休止位置への中間ラグの復帰エネルギーは、ピストンロッドの第二部分の近位方向の移動によって、全て吸収される。結果として、第一部分およびピストンは、不動のままであり、したがって、医薬の再吸収が防止される。
本発明は、また、変形可能な弾性的に柔軟なラグが、例えば以下と置換されることによって、全ての注射器具に適用される。
−弾性要素によって横方向に作動される、非弾性および/または旋回ラグ、
−弾性要素によって横方向に作動される、溝を移動する柱状体、
−例えば、中間リングとスリーブ6との間に配置されており、スリーブ6に備えられた受容タブを受け入れることが可能な溝を備えて、保持または非作動化手段を形成しており、旋回が自由である、カラーのような付加的な回転要素。

Claims (8)

  1. 注射器具であって、少なくとも、
    注射される製品を受け入れるために設計された本体であって、上記本体が、その遠位端に注射針を備え、上記本体が、ピストンロッド、および、貯蔵位置と注射終了位置との間で上記本体内を移動することができ、上記注射針を通して上記製品を押し込むことができるピストンを受容している上記本体、
    上記注射針を覆うためのスリーブであって、上記スリーブが、少なくとも、上記注射針が覆われていない当初位置と、上記注射針が少なくとも部分的に覆われている最終位置との間を、上記本体に対して移動可能である上記スリーブ、および、
    上記当初および最終位置の間で上記スリーブを移動させるために配置されたばね、
    を含み、
    上記ピストンロッドは、少なくとも第一部分と第二部分を含み、上記第二部分は、偏向可能なスカートを含み、上記第一部分と上記第二部分は、軸方向に互いに接続され、かつ、少なくとも、上記第一部分と上記第二部分が、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿って互いに対して固定されている錠止位置と、上記第一部分と上記第二部分が、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿って、少なくとも所定の距離、互いに対して移動することができる非錠止位置との間で切り替わることが可能であり、
    上記錠止位置において、上記第一部分と上記第二部分の錠止部分は、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿った、上記第一部分と上記第二部分の相対移動を制限するために相互係合されており、および、
    上記非錠止位置において、上記スカートが、上記本体との直接接触によって、放射方向外方に偏向されて、上記第一部分と上記第二部分の上記錠止部分が相互係合から解除されることをもたらし、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿った、上記第一部分と上記第二部分の相対移動を可能にすることを特徴とする注射器具。
  2. 請求項1の注射器具であって、上記スカートは、少なくとも上記ピストンロッドが上記注射終了位置に達する前に、上記本体との直接接触に至ることを特徴とする注射器具。
  3. 請求項1の注射器具であって、上記第二部分は、上記スカート上に遠位傾斜表面を含むことを特徴とする注射器具。
  4. 請求項3の注射器具であって、上記遠位傾斜表面と上記本体との協働した係合は、上記スカートが放射方向外方に偏位することをもたらすことを特徴とする注射器具。
  5. 請求項1の注射器具であって、突起が、上記スカートから内方に突出しており、上記突起は、近位当接面を画定することを特徴とする注射器具。
  6. 請求項5の注射器具であって、少なくとも一つの放射方向止めが、上記第一部分から突出することを特徴とする注射器具。
  7. 請求項6の注射器具であって、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿った、上記第一部分と上記第二部分の間の相対移動を制限するために、上記錠止位置において、上記近位当接面が上記少なくとも一つの放射方向止めに係合することを特徴とする注射器具。
  8. 請求項7の注射器具であって、上記ピストンロッドの長手方向軸に沿った、上記第一部分と上記第二部分の間の相対移動を可能にするため、上記スカートは、放射方向外方に偏位されて、上記近位当接面が、上記少なくとも一つの放射方向止めから外れることをもたらすことを特徴とする注射器具。
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