JP5880425B2 - アンテナ調整回路、アンテナ調整方法、および通信機器 - Google Patents

アンテナ調整回路、アンテナ調整方法、および通信機器 Download PDF

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Description

本開示は、アンテナの共振周波数を調整するアンテナ調整回路、アンテナ調整方法、および通信機器に関する。
近年、通信距離が数十センチ程度の非接触通信である近距離無線通信(NFC;Near Field Communication)と呼ばれる通信技術がしばしば用いられている。このような通信技術としては、日本では、例えばFeliCa(登録商標)が知られている。この近距離無線通信の通信機能は、しばしばICカードや携帯電話に搭載され、これを装置にかざすことにより、電車などの交通機関の改札や、ビルへの入館の際の認証などが行われるようになっている。また、この近距離無線通信は、電子マネーにも用いられるなど、その適用範囲がさらに広がっている。
このような近距離無線通信の機能を有するICカードや携帯電話(通信機器)などは、アンテナや、そのアンテナを介してデータを送受信する回路などを内蔵している。これらの回路等について、様々な検討がなされている(例えば、特許文献1〜3など)。
特許第3874145号公報 特許第4379446号公報 特許第4609394号公報
ところで、このような近距離無線通信において、アンテナの共振周波数は、通信特性に影響を与える重要なパラメータである。よって、そのような近距離無線通信に用いられる通信機器の生産工程では、アンテナを通信機器に組み込んだ後に、その共振周波数が所定の周波数範囲に収まるように調整される。その際、この共振周波数は、シンプルな方法で効率よく調整することが望まれる。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、シンプルな方法で効率よくアンテナの共振周波数を調整することができるアンテナ調整回路、アンテナ調整方法、および通信機器を提供することにある。
本開示のアンテナ調整回路は、駆動部と、制御部とを備えている。駆動部は、アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力するものである。制御部は、可変容量からの出力信号の位相に基づいて、可変容量の容量値を設定するものである。上記駆動部は、クロック信号に基づいて交流駆動信号を生成するものである。上記制御部は、クロック信号と出力信号との位相差に基づいて、可変容量の容量値を設定するものである。
本開示のアンテナ調整方法は、クロック信号に基づいて交流駆動信号を生成し、アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力し、クロック信号と、可変容量からの出力信号との位相差に基づいて、可変容量の容量値を設定するものである。
本開示の通信機器は、アンテナと、通信部と、アンテナ調整回路とを備えている。通信部は、アンテナを利用して通信を行うものである。アンテナ調整回路は、駆動部と、制御部を有している。駆動部は、アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力するものである。制御部は、可変容量からの出力信号の位相に基づいて、可変容量の容量値を設定するものである。上記駆動部は、クロック信号に基づいて交流駆動信号を生成するものである。上記制御部は、クロック信号と出力信号との位相差に基づいて、可変容量の容量値を設定するものである。

本開示のアンテナ調整回路、アンテナ調整方法、および通信機器では、可変容量の容量値を設定することにより、アンテナの共振周波数が調整される。その可変容量の容量値は、交流駆動信号を可変容量に入力した際に、その可変容量から出力される出力信号の位相に基づいて設定される。
本開示のアンテナ調整回路、アンテナ調整方法、および通信機器によれば、可変容量から出力される出力信号の位相に基づいて、可変容量の容量値を設定するようにしたので、シンプルな方法で効率よくアンテナの共振周波数を調整することができる。
本開示の実施の形態に係る携帯電話の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 図2に示したアンテナの一特性例を表す特性図である。 図1に示した非接触通信部における調整動作の一例を表すフローチャートである。 図2に示した駆動部の一動作例を表す説明図である。 図2に示した非接触通信部における調整動作の一例を表す説明図である。 変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。 他の変形例に係る非接触通信部の一構成例を表す回路図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成例]
(全体構成例)
図1は、実施の形態に係る携帯電話の一構成例を表すものである。この携帯電話1は、非接触の近距離無線通信を行うものである。なお、本開示の実施の形態に係るアンテナ調整方法および通信機器は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
携帯電話1は、無線通信部11と、非接触通信部20と、音声入力部13と、音声出力部14と、操作部15と、表示部16と、制御部17とを備えている。
無線通信部11は、携帯電話の基地局との間で、音声通話のための無線通信を行うものである。
非接触通信部20は、外部の通信機器との間で近距離無線通信を行うものである。非接触通信部20は、詳細は後述するが、アンテナ21と、そのアンテナ21の共振周波数を調整するアンテナ調整回路30とを備えている。
また、非接触通信部20は、アンテナ調整モードM1および通常動作モードM2の2つの動作モードを有している。アンテナ調整モードM1は、アンテナ21の共振周波数を調整する動作モードであり、携帯電話1の生産工程において使用される動作モードである。通常動作モードM2は、アンテナ調整モードM1における調整結果を利用して、非接触通信を行う動作モードであり、ユーザが使用する際には常にこの動作モードで動作するようになっている。
音声入力部13および音声出力部14は、携帯電話1を用いてユーザが音声通話するためのデバイスであり、音声入力部13はマイクであり、音声出力部14はスピーカである。操作部15は、携帯電話1を操作するためのデバイスである。表示部16は、携帯電話1の状態を表示するためのデバイスである。
制御部17は、所定の処理を行い、これらの無線通信部11、非接触通信部20、音声入力部13、音声出力部14、操作部15、表示部16を制御するものである。
(非接触通信部20)
図2は、非接触通信部20の一構成例を表すものである。非接触通信部20は、アンテナ21と、通信回路22と、容量素子C9と、容量バンク23と、容量バンク設定回路24と、アンテナ調整回路30とを備えている。
アンテナ21は、通常動作モードM2において、外部の通信機器との間で近距離無線通信によりデータを送受信するためのアンテナである。この例では、アンテナ21は、等価回路がインダクタL21および容量素子C21の並列接続で表されるものである。すなわち、インダクタL21の一端と容量素子C21の一端とが互いに接続され、インダクタL21の他端と容量素子C21の他端とが互いに接続されている。
図3は、アンテナ21の両端子間のインピーダンスの位相特性の一例を表すものである。位相θは、周波数が高くなるにつれて90度から減少し、周波数foにおいて0度となった後に、−90度に向かってさらに減少する。すなわち、アンテナ21は、周波数fo(共振周波数)において並列共振するものである。
通信回路22は、通常動作モードM2において、外部の通信機器との間で近距離無線通信によりデータを送受信する回路である。この通信回路22は、容量素子C1を介してアンテナ21の一端と接続されている。この例では、通信回路22は、13.56[MHz]の搬送波を用いて、外部の通信機器との間で通信するものである。また、通信回路22は、制御部17との間で、送受信するためのデータDATAをやり取りするようになっている。この構成により、通信回路22は、制御部17から供給されたデータDATAを、アンテナ21を介して外部の通信機器に送信し、あるいは、外部の通信機器から送信されたデータを、アンテナ21を介して受信し、制御部17にデータDATAとして供給するようになっている。
容量素子C9および容量バンク23は、アンテナ21の共振周波数を目標周波数ftgtに近づけるように調整するためのものである。この目標周波数ftgtは、近距離無線通信における通信特性から定められるパラメータであり、例えば13.9[MHz]である。容量素子C9は、アンテナ21の共振周波数を目標周波数ftgtに近づけるためのものであり、容量バンク23は、その共振周波数をさらに目標周波数ftgtに近づけるよう微調整するためのものである。
容量素子C9は、一端が容量素子C2を介してアンテナ21の一端に接続され、他端が容量素子C3を介してアンテナ21の他端に接続されている。
容量バンク23は、容量素子C(1)〜C(N)およびスイッチSW(1)〜SW(N)(Nは自然数)を有している。容量素子C(1)〜C(N)は、一端が互いに接続されるとともに容量素子C9の一端に接続され、他端がそれぞれスイッチSW(1)〜SW(N)の一端と接続されている。スイッチSW(1)〜SW(N)は、一端がそれぞれ容量素子C(1)〜C(N)の他端と接続され、他端が互いに接続されるとともに容量素子C9の他端に接続されている。
容量素子C(1)〜C(N)の各容量値は、1:2:4:〜:2N-1のように重み付けされている。スイッチSW(1)〜SW(N)は、後述するように、アンテナのQ値(Quality Factor)を高くするため、対応する容量素子C(1)〜C(N)のインピーダンスに比べ、オン抵抗を十分に小さくしている。具体的には、スイッチSW(1)〜SW(N)のオン抵抗は、2N-1:〜:4:2:1のように重み付けされている。これにより、容量素子C(n)(nは1〜Nの任意の数)の容量値と、その容量素子C(n)に接続されたスイッチSW(n)のオン抵抗の積は、nに依らずほぼ一定になっている。
この例では、容量バンク23は、容量バンク設定回路24、アンテナ調整回路30とともに、1チップに集積されている。なお、これに限定されるものではなく、例えば、容量バンク23、容量バンク設定回路24、アンテナ調整回路30のうちの少なくとも一つを別チップとして構成してもよい。容量バンク23を別チップにする場合には、例えばMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)が使用可能である。
容量バンク設定回路24は、容量バンク23の容量値を設定するものである。容量バンク設定回路24は、メモリM24を有している。メモリM24は、不揮発性メモリであり、容量バンク23の各スイッチSW(1)〜SW(N)のオンオフを設定するための設定データを保持するものである。
容量バンク設定回路24は、アンテナ調整モードM1において、後述するように、調整制御回路34から供給される制御信号CTLに基づいて、容量バンク23の各スイッチSW(1)〜SW(N)を制御することにより、容量バンク23の容量値を設定する。そして、調整制御回路34からの指示に基づいて、調整結果をメモリM24に格納するようになっている。また、容量バンク設定回路24は、通常動作モードM2において、メモリM24に格納されたデータに基づいて、容量バンク23の各スイッチSW(1)〜SW(N)を制御することにより、容量バンク23の容量値を設定するようになっている。
アンテナ調整回路30は、アンテナ調整モードM1において、クロック信号CLKに基づいてアンテナ21の共振周波数を調整する回路である。このアンテナ調整回路30は、駆動部31と、コンパレータ32と、位相比較回路33と、調整制御回路34とを備えている。
クロック信号CLKは、高レベルと低レベルとの間で遷移する論理信号であり、その周波数は、アンテナ21の共振周波数の目標周波数ftgtと同じ周波数である。このクロック信号CLKは、アンテナ21の共振周波数を調整する際(アンテナ調整モードM1)に、携帯電話1の外部から供給されるものである。
駆動部31は、インバータINVと、トランジスタN1,N2,P1,P2と、電流源CSとを備えている。インバータINVは、クロック信号CLKを反転して出力するものである。トランジスタN1,N2は、この例では、N型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、トランジスタP1,P2は、この例ではP型のMOSトランジスタである。トランジスタN1は、ドレインがトランジスタP1のドレインに接続されるとともに容量素子C9の一端および容量バンク23の一端に接続され、ゲートがインバータINVの出力端子に接続され、ソースが接地されている。トランジスタP1は、ドレインがトランジスタN1のドレインに接続されるとともに容量素子C9の一端および容量バンク23の一端に接続され、ゲートがインバータINVの出力端子に接続され、ソースが電流源CSの一端に接続されている。トランジスタN2は、ドレインがトランジスタP2のドレインに接続されるとともに容量素子C9の他端および容量バンク23の他端に接続され、ゲートにはクロック信号CLKが供給され、ソースが接地されている。トランジスタP2は、ドレインがトランジスタN2のドレインに接続されるとともに容量素子C9の他端および容量バンク23の他端に接続され、ゲートにはクロック信号CLKが供給され、ソースが電流源CSの一端に接続されている。電流源CSは、一定の電流を流す回路である。
コンパレータ32は、容量素子C9および容量バンク23の両端の電圧を比較し、その比較結果を信号COMPとして出力する回路である。すなわち、コンパレータ32は、容量素子C9および容量バンク23の両端間の電圧を増幅するものである。コンパレータ32の正入力端子は、トランジスタN1,P1のドレイン、容量素子C9の一端および容量バンク23の一端に接続され、負入力端子は、トランジスタN2,P2のドレイン、容量素子C9の他端および容量バンク23の他端に接続されている。
位相比較回路33は、クロック信号CLKおよび信号COMPの位相を比較し、その位相差Δθの情報を調整制御回路34に出力するものである。
調整制御回路34は、位相比較回路33から供給された、クロック信号CLKと信号COMPの位相差の情報に基づいて制御信号CTLを生成し、容量バンク設定回路24に対して供給するものである。
この構成により、アンテナ調整モードM1において、後述するように、調整制御回路34は、容量バンク23における容量値を様々な値に設定し、それぞれにおいて位相比較回路33がクロック信号CLKおよび信号COMPの位相を比較する。そして、調整制御回路34は、位相差Δθが所定の範囲内に収まるような容量バンク23の容量値の設定を取得し、その設定データを容量バンク設定回路24のメモリM24に格納するようになっている。
ここで、容量バンク23は、本開示における「可変容量」の一具体例に対応する。調整制御回路34は、本開示における「制御部」の一具体例に対応する。トランジスタP2,N2は、本開示における「第1のトランジスタ」および「第2のトランジスタ」の一具体例に対応する。トランジスタP1,N1は、本開示における「第3のトランジスタ」および「第4のトランジスタ」の一具体例に対応する。コンパレータ32は、本開示における「増幅部」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の携帯電話1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1,2を参照して、携帯電話1の全体動作概要を説明する。無線通信部11は、携帯電話の基地局との間で無線通信を行う。通話の際、音声入力部13はユーザが発する音声を入力し、音声出力部14は音声を出力する。操作部15は、ユーザの操作に応じて情報を入力し、表示部16は、携帯電話1の状態を表示する。
非接触通信部20は、外部の通信機器との間で近距離無線通信を行う。具体的には、通常動作モードM2において、そのメモリM24に格納された設定データに基づいて容量バンク23が設定され、通信回路22が外部の通信機器との間で近距離無線通信を行う。そのメモリM24の設定データは、携帯電話1の生産工程(アンテナ調整モードM1)において、アンテナ調整回路30がアンテナ21の共振周波数を調整した後に格納される。
制御部17は、これらの無線通信部11、非接触通信部20、音声入力部13、音声出力部14、操作部15、表示部16を制御する
(アンテナ調整モードM1における動作)
非接触通信部20は、携帯電話1の生産工程において、アンテナや送受信回路等を携帯電話1に組み込んだ後に、アンテナ調整モードM1で動作を行い、アンテナ21の共振周波数を調整する。
図4は、アンテナ調整モードM1における、非接触通信部20の動作のフローチャートを表すものである。非接触通信部20は、容量バンク23の容量値を切り換えながら、クロック信号CLKおよび信号COMPの位相を比較することにより、アンテナ21の共振周波数を調整する。以下にその詳細を説明する。
まず、制御部17は、アンテナ調整回路30の電源をオンにする(ステップS1)。
次に、携帯電話1の外部から、クロック信号CLKを入力する(ステップS2)。この例では、クロック信号CLKの周波数は13.9[MHz]である。駆動部31は、このクロック信号CLKに基づいて、アンテナ21、容量素子C9および容量バンク23に対して、交流電流を出力する。
図5は、駆動部31の一動作例を表すものであり、(A)はクロック信号CLKが低レベルである場合の状態を示し、(B)はクロック信号CLKが高レベルである場合の状態を示す。この図5では、トランジスタN1,N2,P1,P2を、オンオフの状態を示すスイッチとして示している。
クロック信号CLKが低レベルである場合には、図5(A)に示したように、トランジスタN1,P2がオン状態になり、トランジスタN2,P1がオフ状態になる。これにより、電流源CSから供給された電流は、トランジスタP2、アンテナ21等、トランジスタN1を介して接地に流れる。
一方、クロック信号CLKが高レベルである場合には、図5(B)に示したように、トランジスタN2,P1がオン状態になり、トランジスタN1,P2がオフ状態になる。これにより、電流源CSから供給された電流は、トランジスタP1、アンテナ21等、トランジスタN2を介して接地に流れる。
このようにして、アンテナ21、容量素子C9および容量バンク23には、クロック信号CLKの電圧レベルに応じて、互いに反対の向きに電流(交流電流)が流れる。
次に、調整制御回路34は、容量バンク設定回路24に対して制御信号CTLを供給することにより容量バンク23の設定を指示し、容量バンク設定回路24は、制御信号CTLに基づいて容量バンク23の容量値を設定する(ステップS3)。調整制御回路34は、この例では、まず、容量バンク23の容量値を、一番小さい値に設定するように指示する。
これにより、アンテナ21、容量素子C9および容量バンク23の両端間には、容量バンク23の容量値に応じた振幅および位相の交流電圧が生じる。すなわち、駆動部31により供給された交流電流が、図3に示したようなアンテナ21等のインピーダンスにより、交流電圧に変換される。コンパレータ32は、その交流電圧に基づいて信号COMPを生成する。
次に、位相比較回路33は、クロック信号CLKおよび信号COMPの位相を比較し、その位相差Δθの情報を出力する(ステップS4)。
そして、調整制御回路34は、この位相差Δθが所定範囲Ra内であるかどうかを判定する(ステップS5)。ここで、所定範囲Raは、例えば−5度〜5度の範囲である。位相差Δθがこの所定範囲に収まらない場合には、再度ステップS3に戻り、容量バンク23の容量値を一段階大きく設定し直し、ステップS3〜S5を繰り返す。
図6は、ステップS3〜S5における動作を表すものである。図6において、複数の曲線は、アンテナ21、容量素子C9および容量バンク23のインピーダンスの位相特性を示している。図6に示したように、容量バンク23の容量値を大きくすると、位相特性は低周波数側に移動し、これに応じて、目標周波数ftgtにおける位相θは減少する。言い換えれば、クロック信号CLKと信号COMPの位相差Δθが減少する。そして、調整制御回路34は、この位相差Δθが、ゼロを中心とする所定範囲Ra内に収まるまで、容量バンク23の容量値を徐々に大きくするように制御する。
ステップS5において、位相差Δθが所定範囲Ra内に収まった場合には、容量バンク設定回路24のメモリM24は、容量バンク23の設定データを格納する(ステップS6)。
そして、制御部17は、アンテナ調整回路30の電源をオフにする(ステップS7)。
以上でこのフローは終了する。
このような工程を経て生産された携帯電話1は、その後にユーザが使用する際には、このようなアンテナ21の共振周波数の調整を行うことなく、外部の通信機器との間で近距離無線通信を行うことができる。すなわち、携帯電話1は、メモリM24に記憶された設定データに基づいて容量バンク23の容量値を設定することにより、このような調整を行うことなく近距離無線通信を行うことができる。
携帯電話1では、このように、外部から供給されたクロック信号CLKに基づいて、アンテナ21の共振周波数の調整を行うことができる。これにより、以下に示すように、生産工程において効率的に調整を行うことができる。
すなわち、一般に、携帯電話に組み込まれたアンテナの共振周波数を調整する場合には、例えばネットワークアナライザを用いて、携帯電話の外部から、携帯電話に内蔵されたアンテナの共振周波数を測定し、その測定結果に基づいて、携帯電話内の容量バンクの容量値を調整する方法が考えられる。この場合には、携帯電話は、生産工程において準備されたネットワークアナライザの数しか同時に調整することができないため、調整工程の効率が低下するおそれがある。また、携帯電話内の容量バンクの容量値を携帯電話の外部から調整するための制御装置を準備する必要もある。
一方、携帯電話1では、携帯電話1に内蔵されたアンテナ調整回路30がアンテナ21の共振周波数を測定し、容量バンク23の容量値を調整する。すなわち、ネットワークアナライザや上述したような調整用の制御装置を用いることなく、各携帯電話1が自らアンテナ21の共振周波数の調整を行うことができるため、より多くの携帯電話1を同時に調整することができ、調整作業の効率を高めることができる。
また、携帯電話1では、クロック信号CLKと信号COMPの位相差を検出し、その位相差に基づいてアンテナ21の共振周波数の調整を行っている。言い換えれば、携帯電話1では、アンテナ21等のインピーダンスの位相特性を利用して調整を行っている。これにより、高い精度で共振周波数の調整を行うことができる。すなわち、例えば、アンテナ21等のインピーダンスの大きさが共振周波数において大きくなることを利用して、アンテナ21の調整を行うことも可能であるが、この場合には、ノイズなどにより調整精度が低下するおそれがある。一方、携帯電話1では、アンテナ21等のインピーダンスの位相特性を利用したので、高い精度で調整を行うことができる。
また、携帯電話1では、容量バンク23において、スイッチSW(n)のオン抵抗を、そのスイッチSW(n)に接続された容量素子C(n)のインピーダンスよりも十分に小さくしたので、通信特性を高めることができる。すなわち、一般に通信では、アンテナのQ値(Quality Factor)が高いことが望ましく、抵抗成分が大きくなるほどQ値が下がり、通信特性に影響を与えてしまう。携帯電話1では、十分な通信特性が確保できる程度にスイッチSW(n)のオン抵抗を容量素子C(n)のインピーダンスよりも小さくしたので、通信特性を高めることができる。
特に、携帯電話1では、スイッチSW(1)〜SW(N)のオン抵抗を重み付けし、容量素子C(n)の容量値とスイッチSW(n)のオン抵抗の積が一定になるようにしたので、容量バンク23の容量値の設定によって通信特性が変化するおそれを低減することができる。例えば、容量バンク23のような構成において、スイッチSW(1)〜SW(N)のオン抵抗が全て等しい場合には、容量値が一番大きい容量素子C(N)が選択された場合に、Q値が低下してしまうおそれがある。容量バンク23では、容量素子C(n)の容量値とスイッチSW(n)のオン抵抗の積が一定になるようにしたので、容量素子C(n)とスイッチSW(n)のインピーダンスの比がnに依らずほぼ一定になるため、容量素子C(1)〜C(N)のいずれを選択してもQ値をほぼ一定にすることができる。よって、容量バンク23の容量値の設定によって通信特性が変化するおそれを低減することができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、生産工程において、外部から供給されたクロック信号に基づいてアンテナの共振周波数の調整を行うようにしたので、ネットワークアナライザなどを用いる必要がないため、効率的に調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、インピーダンスの位相特性を利用して、アンテナの共振周波数の調整を行うようにしたので、インピーダンスの大きさを利用する場合に比べて、高い精度で調整を行うことができる。
また、本実施の形態では、容量バンクの各スイッチのオン抵抗を重み付けしたので、容量バンクの容量値の設定によって通信特性が変化するおそれを低減することができる。
また、本実施の形態では、容量バンクを、アンテナ調整回路などとともに1チップで構成した場合には、MMICなどの高価な部品を必要としないため、コストを削減することができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、生産工程において、外部から13.9[MHz]のクロック信号CLKを供給するようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば携帯電話1の内部にクロック信号CLKを生成するクロック生成部を設け、そのクロック生成部が生成したクロック信号CLKを用いるようにしてもよい。また、例えば、無線通信部11などに13.9[MHz]のクロック信号源がある場合には、その信号を用いるようにしてもよい。また、例えば、無線通信部11が周波数シンセサイザとしてフラクショナルN方式のPLL(Phase-Locked Loop)を有する場合には、この周波数シンセサイザを用いてクロック信号CLKを生成してもよい。携帯電話では、しばしば19.2[MHz]の基準クロックが用いられるが、この場合でも、フラクショナルN方式のPLLにより13.9[MHz]のクロック信号CLKを生成することができる。
[変形例2]
上記実施の形態では、容量バンク23の容量値を一段階ずつ徐々に大きくし、位相差Δθが所定範囲Ra内に収まった時点で容量値の変更を停止し、その設定データをメモリM24に格納するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、容量バンク23の容量値を複数段階ずつ大きくし、所定範囲Ra内に入った時の容量値と、その後にその所定範囲Raから出たときの容量値とを求め、それらの平均値になるような設定データをメモリM24に格納してもよい。
[変形例3]
上記実施の形態では、駆動部31は、アンテナ21、容量素子C9および容量バンク23の両方の端子に対して電流を供給したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、一方の端子に対してのみ電流を供給してもよい。以下に、本変形例について詳細に説明する。
図7は、本変形例に係る非接触通信部20Bの一構成例を表すものである。非接触通信部20Bは、駆動部31BおよびスイッチSWrefを有するアンテナ調整部30Bを備えている。
駆動部31Bは、トランジスタN3,P3と、電流源CS1,CS2とを有している。トランジスタN3は、N型のMOSトランジスタであり、ドレインが容量素子C9の他端および容量バンク23の他端に接続され、ゲートにはクロック信号CLKが供給され、ソースが電流源CS2の一端に接続されている。トランジスタP3は、P型のMOSトランジスタであり、ドレインがトランジスタN3のドレインに接続されるとともに容量素子C9の他端および容量バンク23の他端に接続され、ゲートにはクロック信号CLKが供給され、ソースが電流源CS1に接続されている。電流源CS1,CS2は、一定の電流を流す回路である。
スイッチSWrefは、アンテナ調整モードM1においてオン状態になり、通常動作モードM2においてオフ状態になるスイッチであり、一端には電圧Vrefが供給され、他端がコンパレータ32の正入力端子などに接続されている。この電圧Vrefは、例えば、電源電圧VDDの半分程度の電圧である。なお、アンテナ調整モードM1において、さらに、コンパレータ32の負入力端子側にも、高抵抗を介して電圧Vrefを供給してもよい。
この構成でも、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例4]
上記実施の形態では、駆動部31は、アンテナ21等に対して交流電流を供給したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図8に示したように、交流電圧を供給してもよい。本変形例に係る駆動部31は、トランジスタN4,N5,P4,P5を有している。トランジスタN4,N5は、N型のMOSトランジスタであり、トランジスタP4,P5はP型のMOSトランジスタである。トランジスタN4,P4は、インバータを構成し、入力されたクロック信号CLKを反転し、その出力信号を容量素子C4を介してアンテナ21の他端に供給する。トランジスタN5,P6は、インバータを構成し、インバータINVの出力信号を反転し、その出力信号を容量素子C5を介してアンテナ21の一端に供給する。この構成でも、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例5]
また、上記実施の形態では、コンパレータ32を用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図9に示したように、コンパレータを設けなくてもよい。図9に示した非接触通信部20Gでは、位相比較回路33は、クロック信号CLKと、アンテナ21の一端から容量素子C1を介して供給された信号との位相を比較し、その位相差Δθの情報を調整制御回路34に出力する。この構成でも、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうち、2つ以上の変形例を同時に適用してもよい。一例として、変形例4と変形例5を組み合わせたものを図10に示す。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態等では、アンテナ21を、容量素子C1〜C3を介して、通信回路22や容量バンク23に接続したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図11に示したように、アンテナ21を、通信回路22や容量バンク23に直接接続してもよい。また、例えば、容量素子C2,C3のうちの一方だけ設けてもよい。
また、例えば、上記実施の形態等では、図2に示したように、駆動部31の電源側に電流源CSを設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図12に示したように、接地側に電流源CSEを設けてもよい。
また、例えば、図13に示したように、容量バンク23や、容量バンク設定回路24も含めてアンテナ調整回路30Fを構成してもよい。
また、上記実施の形態等では、携帯電話を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えばICカードや通信モジュールなど、アンテナを有する通信機器であればどのようなものにも適用することができる。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力する駆動部と、
前記可変容量からの出力信号の位相に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する制御部と
を備えたアンテナ調整回路。
(2)前記駆動部は、クロック信号に基づいて前記交流駆動信号を生成し、
前記制御部は、前記クロック信号と前記出力信号との位相差に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
前記(1)に記載のアンテナ調整回路。
(3)前記制御部は、前記クロック信号と前記出力信号とが同位相になるように、前記可変容量の容量値を設定する
前記(2)に記載のアンテナ調整回路。
(4)前記可変容量は2つの端子を有し、
前記駆動部は、
ゲートに前記クロック信号が印加され、ドレインが前記可変容量の一方の端子に接続された第1のトランジスタと、
ゲートに前記クロック信号が印加され、ドレインが前記可変容量の一方の端子に接続された、前記第1のトランジスタと異なる導電型の第2のトランジスタと
を有する
前記(2)または(3)に記載のアンテナ調整回路。
(5)前記駆動部は、
ゲートに前記クロック信号の反転信号が印加され、ドレインが前記可変容量の他方の端子に接続された第3のトランジスタと、
ゲートに前記クロック信号の反転信号が印加され、ドレインが前記可変容量の他方の端子に接続された、前記第3のトランジスタと異なる導電型の第4のトランジスタと
をさらに有する
前記(4)に記載のアンテナ調整回路。
(6)前記第1のトランジスタのソースおよび前記第3のトランジスタのソースに接続された電流源をさらに有する
前記(5)に記載のアンテナ調整回路。
(7)前記交流駆動信号は交流電流信号である
前記(1)から(6)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(8)前記交流駆動信号は交流電圧信号である
前記(1)から(5)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(9)前記アンテナは2つの端子を有し、
前記可変容量は、前記アンテナの両端子間に接続されている
前記(1)から(8)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(10)前記アンテナは2つの端子を有し、
前記可変容量は2つの端子を有し、
前記アンテナの一方の端子は、第1の容量素子を介して前記可変容量の一方の端子に接続され、
前記アンテナの他方の端子は、第2の容量素子を介して前記可変容量の他方の端子に接続されている
前記(1)から(8)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(11)前記アンテナは並列共振するものである
前記(1)から(10)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(12)前記可変容量をさらに備えた
前記(1)から(11)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(13)前記可変容量は、
2つの端子と、
両端子間に、それぞれスイッチを介して並列接続された複数の容量素子と
を有する
前記(1)から(12)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(14)前記複数の容量素子の各容量値は重み付けされ、
前記スイッチのオン抵抗は、そのスイッチに接続された前記容量素子の容量値が大きいほど小さい
前記(13)に記載のアンテナ調整回路。
(15)前記クロック信号と前記出力信号との位相差を検出する位相比較部をさらに備え、
前記制御部は、前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
前記(2)から(14)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(16)前記出力信号は電圧信号であり、
前記出力信号を増幅する増幅部をさらに備え、
前記制御部は、前記クロック信号と、前記増幅部において増幅された前記出力信号との位相差に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
前記(2)から(15)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(17)前記可変容量の容量値を設定するためのデータを記憶する不揮発性メモリをさらに備えた
前記(1)から(16)のいずれかに記載のアンテナ調整回路。
(18)アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力し、前記可変容量からの出力信号の位相に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
アンテナ調整方法。
(19)アンテナと、
前記アンテナを利用して通信を行う通信部と、
アンテナ調整回路と
を備え、
前記アンテナ調整回路は、
前記アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力する駆動部と、
前記可変容量からの出力信号の位相に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する制御部と
を有する
通信機器。
(20)前記通信部は、クロック信号を生成する周波数シンセサイザを有し、
前記駆動部は、前記クロック信号に基づいて前記交流駆動信号を生成する
前記(19)に記載の通信機器。
1…携帯電話、11…無線通信部、13…音声入力部、14…音声出力部、15…操作部、16…表示部、17…制御部、20,20B,20C,20D,20E…非接触通信部、21…アンテナ、22…通信回路、23…容量バンク、24…容量バンク設定回路、30,30B…アンテナ調整回路、31,31B,31C,31E…駆動部、32…コンパレータ、33…位相比較回路、34…調整制御回路、CLK…クロック信号、COMP…信号、CS,CSE,CS1,CS2…電流源、CTL…制御信号、C(1)〜C(N),C1〜C5,C9…容量素子、DATA…データ、ftgt…目標周波数、INV…インバータ、M24…メモリ、N1〜N5,P1〜P5…トランジスタ、SW(1)〜SW(N),SWref…スイッチ、VDD…電源電圧、Vref…電圧、θ…位相、Δθ…位相差。

Claims (19)

  1. アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力する駆動部と、
    前記可変容量からの出力信号の位相に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する制御部と
    を備え
    前記駆動部は、クロック信号に基づいて前記交流駆動信号を生成し、
    前記制御部は、前記クロック信号と前記出力信号との位相差に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
    アンテナ調整回路。
  2. 前記制御部は、前記クロック信号と前記出力信号とが同位相になるように、前記可変容量の容量値を設定する
    請求項1に記載のアンテナ調整回路。
  3. 前記可変容量は2つの端子を有し、
    前記駆動部は、
    ゲートに前記クロック信号が印加され、ドレインが前記可変容量の一方の端子に接続された第1のトランジスタと、
    ゲートに前記クロック信号が印加され、ドレインが前記可変容量の一方の端子に接続された、前記第1のトランジスタと異なる導電型の第2のトランジスタと
    を有する
    請求項1または請求項2に記載のアンテナ調整回路。
  4. 前記駆動部は、
    ゲートに前記クロック信号の反転信号が印加され、ドレインが前記可変容量の他方の端子に接続された第3のトランジスタと、
    ゲートに前記クロック信号の反転信号が印加され、ドレインが前記可変容量の他方の端子に接続された、前記第3のトランジスタと異なる導電型の第4のトランジスタと
    をさらに有する
    請求項3に記載のアンテナ調整回路。
  5. 前記第1のトランジスタのソースおよび前記第3のトランジスタのソースに接続された電流源をさらに有する
    請求項4に記載のアンテナ調整回路。
  6. 前記交流駆動信号は交流電流信号である
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  7. 前記交流駆動信号は交流電圧信号である
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  8. 前記アンテナは2つの端子を有し、
    前記可変容量は、前記アンテナの両端子間に接続されている
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  9. 前記アンテナは2つの端子を有し、
    前記可変容量は2つの端子を有し、
    前記アンテナの一方の端子は、第1の容量素子を介して前記可変容量の一方の端子に接続され、
    前記アンテナの他方の端子は、第2の容量素子を介して前記可変容量の他方の端子に接続されている
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  10. 前記アンテナは並列共振するものである
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  11. 前記可変容量をさらに備えた
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  12. 前記可変容量は、
    2つの端子と、
    両端子間に、それぞれスイッチを介して並列接続された複数の容量素子と
    を有する
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  13. 前記複数の容量素子の各容量値は重み付けされ、
    前記スイッチのオン抵抗は、そのスイッチに接続された前記容量素子の容量値が大きいほど小さい
    請求項12に記載のアンテナ調整回路。
  14. 前記クロック信号と前記出力信号との位相差を検出する位相比較部をさらに備え、
    前記制御部は、前記位相比較部における比較結果に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  15. 前記出力信号は電圧信号であり、
    前記出力信号を増幅する増幅部をさらに備え、
    前記制御部は、前記クロック信号と、前記増幅部において増幅された前記出力信号との位相差に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  16. 前記可変容量の容量値を設定するためのデータを記憶する不揮発性メモリをさらに備えた
    請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のアンテナ調整回路。
  17. クロック信号に基づいて交流駆動信号を生成し、
    アンテナに接続された可変容量に対して前記交流駆動信号を入力し、
    前記クロック信号と、前記可変容量からの出力信号との位相差に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
    アンテナ調整方法。
  18. アンテナと、
    前記アンテナを利用して通信を行う通信部と、
    アンテナ調整回路と
    を備え、
    前記アンテナ調整回路は、
    前記アンテナに接続された可変容量に対して交流駆動信号を入力する駆動部と、
    前記可変容量からの出力信号の位相に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する制御部と
    を有し、
    前記駆動部は、クロック信号に基づいて前記交流駆動信号を生成し、
    前記制御部は、前記クロック信号と前記出力信号との位相差に基づいて、前記可変容量の容量値を設定する
    通信機器。
  19. 前記通信部は、クロック信号を生成する周波数シンセサイザを有し、
    前記駆動部は、前記クロック信号に基づいて前記交流駆動信号を生成する
    請求項18に記載の通信機器。
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