JP5879416B2 - インクジェット用硬化性組成物 - Google Patents
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Description
本発明に係るインクジェット用硬化性組成物は、多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能化合物(A)と、多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を1個有する単官能化合物(B)と、光重合開始剤(C)とを含む。上記「(メタ)アクリロイル基」の用語は、アクリロイル基とメタクリロイル基とを示す。
多官能化合物(A)は、多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を2個以上有すれば特に限定されない。多官能化合物(A)として、多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を2個以上有する従来公知の多官能化合物を用いることができる。多官能化合物(A)は、(メタ)アクリロイル基を2つ以上有するため、光の照射により重合が進行し、硬化する。このため、硬化性組成物を塗工した後に光を照射することにより、形状を保持することができ、光が照射された硬化性組成物の一次硬化物及び硬化物が過度に濡れ拡がるのを効果的に抑制することができる。多官能化合物(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
光の照射により硬化性組成物を硬化させるために、本発明に係るインクジェット用硬化性組成物は、光重合開始剤(C)を含む。光重合開始剤(C)としては、光ラジカル重合開始剤及び光カチオン重合開始剤等が挙げられる。光重合開始剤(C)は、光ラジカル重合開始剤であることが好ましい。光重合開始剤(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係るインクジェット用硬化性組成物は、熱の付与によって硬化可能であるように、環状エーテル基を有する化合物(D)を含むことが好ましい。化合物(D)の使用により、光の照射によりインクジェット用硬化性組成物を一次硬化させて一次硬化物を得た後に、熱の付与により一次硬化物をさらに硬化させることができる。このため、化合物(D)の使用により、レジストパターンを効率的にかつ精度よく形成することができる。化合物(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係るインクジェット用硬化性組成物は、熱の付与によって硬化可能であるように、熱硬化剤(E)を含むことが好ましい。熱硬化剤(E)は特に限定されない。熱硬化剤(E)として、従来公知の熱硬化剤を用いることができる。熱硬化剤(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係るインクジェット用硬化性組成物は、硬化促進剤を含んでいてもよい。該硬化促進剤としては特に限定されず、例えば、第三級アミン、イミダゾール、第四級アンモニウム塩、第四級ホスホニウム塩、有機金属塩、リン化合物及び尿素系化合物等が挙げられる。なかでも、特に第三級アミン、イミダゾール又は第四級ホスホニウム塩が好ましい。上記硬化促進剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
次に、本発明に係るプリント配線板の製造方法について説明する。
多官能化合物(A)に相当するトリシクロデカンジメタノールジアクリレート65重量部と、単官能化合物(B)に相当するイソボルニルアクリレート30重量部と、光重合開始剤(C)に相当するIrgacure 907(α−アミノアセトフェノン型光ラジカル重合開始剤、BASFジャパン社製)5重量部とを混合し、インクジェット用硬化性組成物を得た。
配合成分の種類及び配合量を下記の表2,3に示すように変更したこと以外は参考例1と同様にして、インクジェット用硬化性組成物を得た。
(1)粘度
JIS K2283に準拠して、E型粘度計(東機産業社製「TV−22」)を用いて、得られたインクジェット用硬化性組成物の25℃での粘度を測定した。インクジェット用硬化性組成物の粘度を下記の判定基準で判定した。
○:粘度が100mPa・s以上、500mPa・s以下
×:粘度が100mPa・s未満又は粘度が500mPa・sを超える
銅配線が上面に設けられたガラスエポキシ基板(100mm×100mm)を用意した。この基板を80℃に加温して、基板上にインクジェット用硬化性組成物を、紫外線照射装置付きピエゾ方式インクジェットプリンター(ヘッド温度:80℃)のインクジェットヘッドから、ラインの幅1mmかつライン間の間隔1mmとなるように吐出して塗工し、パターン状に描画しようと試みた。このときのインクジェット印刷性を下記の判定基準で判定した。
○:吐出可能
×:吐出不可能
銅配線が上面に設けられたガラスエポキシ基板(100mm×100mm)を用意した。この基板を80℃に加温して、基板上にインクジェット用硬化性組成物を、紫外線照射装置付きピエゾ方式インクジェットプリンター(ヘッド温度:80℃)のインクジェットヘッドから吐出して、全面に塗工した。
○○:タックなし
○:タックあり
×:液状のままで充分に硬化せず
銅配線が上面に設けられたガラスエポキシ基板(100mm×100mm)を用意した。この基板を80℃に加温して、基板上にインクジェット用硬化性組成物を、紫外線照射装置付きピエゾ方式インクジェットプリンター(ヘッド温度:80℃)のインクジェットヘッドから吐出して、全面に塗工した。
○○:硬化物の剥離なし
○:硬化物の一部が剥離する
×:硬化物の全部が剥離する
Claims (5)
- インクジェット方式により塗工され、かつ光の照射及び加熱により硬化するインクジェット用硬化性組成物であって、
複数の環状骨格を連続して有する構造(環が縮合していない構造を除く)である多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能化合物と、
複数の環状骨格を連続して有する構造(環が縮合していない構造を除く)である多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を1個有する単官能化合物と、
光重合開始剤と、
エポキシ基を有する化合物と、
熱硬化剤とを含み、
インクジェット用硬化性組成物100重量%中、前記多官能化合物の含有量が20重量%以上であり、前記単官能化合物の含有量が45重量%以下であり、前記多官能化合物と前記単官能化合物との合計の含有量が25重量%以上、95重量%以下である、インクジェット用硬化性組成物。 - 前記多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能化合物が、多環脂環式骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能化合物であり、
前記多環骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を1個有する単官能化合物が、多環脂環式骨格を有し、かつ(メタ)アクリロイル基を1個有する単官能化合物である、請求項1に記載のインクジェット用硬化性組成物。 - 前記多官能化合物が、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレートである、請求項1又は2に記載のインクジェット用硬化性組成物。
- 前記単官能化合物が、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート及びジシクロペンタニル(メタ)アクリレートからなる群から選択された少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用硬化性組成物。
- JIS K2283に準拠して測定された25℃での粘度が100mPa・s以上、500mPa・s以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット用硬化性組成物。
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