JP5878555B2 - ３ｄアプリケーションの地物におけるユーザーの興味を決定する視野依存技術 - Google Patents

Description

発明の詳細な説明

本出願は、米国特許出願番号第１２／９７７，３１６号（２０１０年１２月２３日出願）の継続であり、その開示事項は参照により本明細書に組み込まれている。

発明の背景

様々なインターネットに基づくサービスは、様々な対象、例えば建物、スタジアム、車道及びその他の地形上の地物の３次元（「３Ｄ」）モデルを含む地図をユーザーに見せて情報を相互作用させることを可能とする。例えば、ユーザーは、或る場所の地図についてサービスへ問い合わせ得る。それに応じて、サーバは様々な３次元地物を有する地図を受信し得る。ユーザーは、より多くの情報を得るか、或いはモデルと相互作用する目的で、例えば、クリックする、つかむ（ｇｒａｂｂｉｎｇ）、マウス又はポインターをホバリング、ピンチングなどをすることにより、３Ｄモデルを選択し得る。

或るサービスは、ユーザーに、様々な対象、例えば建物対象の内部又は外部、スタジアム、船、車輌、湖、樹木、その他の３次元（「３Ｄ」）モデルをアップロードして共有することを可能にする。それらの対象は、様々な形式の情報、例えば題名、記述データ、ユーザー・レビュー、見所（ｐｏｉｎｔｓ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ：「ＰＯＩ」）、ビジネス・リストなどと関係している場合がある。多くの対象とモデルそれ自体、例えば建物は、地理的位置情報化し得るか、或いは、住所又は地理的位置情報座標などの地理的位置と関連付け得る。モデルは、分類もし得る。例えば、摩天楼のモデルは、摩天楼、特定の都市の建物、その他のような一つ以上の分類に関連付け得る。これについて、ユーザーは、モデルについてのデータベースを、例えば、関連する題名、地理的位置、説明、対象の形式、コレクション、物理的特徴等に基づいて、検索し得る。

これらの３Dアプリケーションは、３Ｄ対象の非常に詳細な幾何学的表現を含み得る。しかしながら、それらは対象内の特定の特徴に関する特定の情報を保つことができないことがある。ユーザーが対象と相互作用するとき、サービスは対象を全体として扱って、非常に一般的に反応することができるのみであることがある。換言すれば、対象上の異なる点で相互作用することは、同じ結果をもたらすであろう。同一の付加的な情報が示されるか、或いは、ユーザーは同一のウェブ・ページにリンクされることがある。これは、あまり魅力的でないユーザー経験をもたらすかもしれないので、収益化の機会を逸する。

本発明の態様は一般に、ユーザーの興味を決定して、３Ｄモデルとのユーザー相互作用に基づく関連した情報を提供することに関係する。更に詳しくは、ユーザーが、例えば、地図上の、或いは、モデルのデータベースからの対象の３Ｄモデルと相互作用するとき、相互作用の位置（即ち、ユーザーが対象をクリックした位置）とユーザーの視野がサーバへ送信され得る。これに応じて、視野及びクリックの位置に基づいて、サーバは関連したコンテンツを特定して、それをユーザーへ送信する。

本発明の一つの態様は、ユーザーへ表示するコンテンツを与えるためにコンピュータに実装された方法を提供する。この方法は、地理的位置情報及び寸法情報に関連した対象の３Ｄモデルを特定すること、クライアント・デバイスから、ユーザー操作及び３Ｄモデルにおけるユーザー操作の位置を特定する情報を受けること、プロセッサにより、３Ｄモデル上のユーザー操作の位置に基づいて、地理的位置、地理的位置情報、及び寸法情報を決定すること、地理的位置に基づいてコンテンツを特定すること、及び、ユーザーへの呈示のためにクライアント・デバイスへコンテンツを送信することを含む。

一つの例では、対象は建物である。他の例では、ユーザー操作を特定する情報は、３Ｄモデルにおけるクリックである。他の例では、地理的位置は３Ｄモデル又は対象の区画であり、コンテンツはその区画に基づいて特定される。他の例では、コンテンツは広告である。他の例では、ユーザー操作の位置を特定する情報は、ユーザー操作の時点における３Ｄモデルの向きを含む。他の例では、地理的位置情報は位置座標を含み、且つ寸法情報は対象の高さ、幅、及び奥行き情報の一つ以上を含む。他の例では、方法はまた、ユーザー操作を特定する情報の受信に応答して、ユーザー入力についての要請を送信すること、ユーザー入力を受信すること、及び、プロセッサによりアクセス可能なメモリに、ユーザー入力を他の受信した入力と共に記憶することを含む。一つの代替例では、コンテンツは他の受信した入力に基づいて特定される。他の代替例では、方法はまた、記憶されたユーザー入力及び他の受信した情報を用いて、３Ｄモデル又は対象を二つ以上の区画へ分割すること、及びユーザー操作及び３Ｄモデル上のユーザー操作の位置を特定する受信した情報に基づいて二つ以上の区画の区画を特定することを含み、コンテンツを特定することは、特定された区画に更に基づいている。

本発明の他の態様はコンピュータを提供する。このコンピュータは、プロセッサと、このプロセッサによりアクセス可能なメモリを含む。そのプロセッサは、地理的位置情報及び寸法情報に関連した対象の３Ｄモデルを特定するために使用可能であり、クライアント・デバイスから、ユーザー操作及び３Ｄモデルにおけるユーザー操作の位置を特定する情報を受信し、３Ｄモデルにおけるユーザー操作の位置、地理的位置情報及び寸法情報に基づいて地理的位置を決定し、地理的位置に基づいてコンテンツを特定し、ユーザーへの呈示のためにコンテンツをクライアント・デバイスへ送信する。

一つの例では、対象は建物である。他の例では、ユーザー操作を特定する情報は、３Ｄモデル上のクリックである。他の例では、地理的位置は３Ｄモデル又は対象の区画であり、コンテンツはその区画に基づいて特定される。他の例では、コンテンツは広告である。他の例では、ユーザー操作の位置を特定する情報は、ユーザー操作の時点における３Ｄモデルの向きを含む。他の例では、地理的位置情報は位置座標を含み、寸法情報は対象の高さ、幅、及び奥行き情報の一つ以上を含む。他の例では、プロセッサは、ユーザー操作を特定する情報を受信するのに応じて、ユーザー入力についての要請を送信し、ユーザー入力を受信し、及びプロセッサによりアクセス可能なメモリにユーザー入力及び他の受信した入力を記憶させるようにも操作可能である。一つの代替例においては、コンテンツは他の受信した入力に基づいて特定される。他の代替例においては、プロセッサはまた、記憶されたユーザー入力及び他の受信された入力を使用して、３Ｄモデル又は対象を二つ以上の区画へ分割し、ユーザー操作及び３Ｄモデル上のユーザー操作の位置を特定する受信した情報に基づいて、二つ以上の区画を特定し、及びその特定された区画に基づいて、コンテンツを特定するように操作可能である。

図１は本発明の態様によるシステムの機能的概略図である。

図２は図１のシステムの絵図である。

図３は本発明の態様による例示的なスクリーンショットである。

図４は本発明の態様による他の例示的なスクリーンショットである。

図５は本発明の態様による更なる例示的なスクリーンショットである。

図６は本発明の態様による例示的な３Ｄモデルである。

図７は本発明の態様による他の例示的な３Ｄモデルである。

図８は本発明の態様による例示的なフロー図である。

詳細な説明

一つの例では、コンテンツはユーザーへ、ユーザーと３Ｄモデルとの相互作用に基づいて提供し得る。ユーザーがクライアント・デバイスを用いて特定の３Ｄモデルと相互作用するとき、ユーザーがどのように特定のモデルと相互作用をするかに関する情報、例えば３Ｄモデルにおけるクリックなどの操作の位置及び３Ｄモデルの視点（例えばカメラ角度、向き及び位置）の３Ｄモデルのクリックのような行動の位置）などがユーザーの許可によりサーバ・コンピュータへ送信され得る。サーバーは、３Ｄモデルを地理的位置へ関連させ、且つそれらの地理的位置を様々な形式のコンテンツ、例えば広告、画像、ウェブ・ページ等へ関連させている情報データベース又は他の記憶システムへアクセスし得る。例えば、地理的な位置は、視点のみならず、ユーザー操作の位置、３Ｄモデルに関連した地理的場所及び寸法情報に基づいて決定し得る。コンテンツは、決定された地理的位置に基づいて特定し得る。次いで、コンテンツはユーザーへ表示するためにクライアント・デバイスへ送信し得る。

図１−２に示すように、本発明の一つの態様によるシステム１００は、コンピュータ１１０を含み、これはプロセッサ１２０、メモリ１３０、及び汎用コンピュータに典型的に存在する他の構成要素を包含する。

メモリ１３０は、指令１３２、及びプロセッサ１２０により実行されるか、さもなければプロセッサ１２０により使用されるデータ１３４を含めて、プロセッサ１２０によりアクセス可能な情報を記憶する。メモリ１３０は、プロセッサによりアクセス可能な情報を記憶する能力がある任意の形式とすることができ、これは、コンピュータ可読媒体、電子デバイスの支援により読み込めるデータを記憶する他の媒体、例えばハード・ドライブ、メモリ・カード、フラッシュ・ドライブ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＤＶＤ又は他の光ディスク、並びに他の書き込み能力のある及び読出し専用メモリを含む。この点に関して、メモリは長期的又は持続的な記憶のみならず、短期的又は一時的な記憶を含み得る。本発明の態様によるシステム及び方法は上述の異なる組み合わせを含むことがあり、それによって、指令及びデータの異なる部分は異なる種類の媒体に記憶される。

指令１３２は、プロセッサにより直接に（例えば機械語）又は間接的に（例えばスクリプト）実行される指令の任意のセットであることがある。例えば、指令はコンピュータ可読媒体にコンピュータ・コードとして記憶し得る。これに関して、用語「指令」と「プログラム」とは、本明細書においては交換可能に使用し得る。指令は、プロセッサによる直接処理のためのオブジェクト・コード・フォーマットで、或いは、スクリプト又は要請により解釈されるか若しくは予めコンパイルされる独立したソース・コード・モジュールの集合中に記憶し得る。指令の機能、方法及びルーチンは、以下に更に詳細に説明される。

データ１３４は、指令１３２に従ってプロセッサ１２０により取得され、記憶され、或いは修正し得る。例えば、アーキテクチャは何らかの特定のデータ構造によって制限されないが、複数の異なるフィールド及び記録、ＸＭＬ文書又はフラット・ファイルを有するテーブルとしてのリレーショナル・データベースでは、データはコンピュータ・レジスタに記憶し得る。データは、任意のコンピュータ可読フォーマットへフォーマット化することもできる。更なる例示のみとして、画像データは、圧縮又は無圧縮、無損失又は損失性、及びビットマップ又はベクトルに基づくフォーマットにより記憶されたピクセルのグリッドからなるビットマップとして、グラフィックスを描くコンピュータ指令と共に記憶し得る。このデータは、関連した情報、例えば数字、説明文、独自コード、同一のメモリ又は異なるメモリ（他のネットワーク場所を含む）の他の領域に記憶されたデータへの参照、又は関連したデータを計算するために機能により用いられる情報を特定するのに充分な任意の情報を含み得る。

プロセッサ１２０は、任意の従来のプロセッサ、例えばインテル社又はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ社からのプロセッサとし得る。或いは、プロセッサはＡＳＩＣのような専用のコントローラとし得る。図１はプロセッサとメモリとが同一のブロック内にあるように機能的に描いているが、当業者にはプロセッサとメモリとは、実際には、同一の物理的ハウジング内に保管されているか又は保管されていない複数のプロセッサ及びメモリからなる場合があることが理解されるであろう。例えば、メモリは、データ・センターのサーバー・ファームにあるハード・ドライブ又は他の記憶媒体である場合がある。従って、プロセッサ、コンピュータ、又はメモリへの言及は、並行に作動するか又は並行に作動しないプロセッサ、コンピュータ、又はメモリの集合への言及を含むものと理解されたい。

コンピュータ１１０はネットワーク１５０の一つのノードにあるかもしれなくて、ネットワークの他のノードから直接的および間接的にデータを受信する能力がある。例えば、コンピュータ１１０はウェブ・サーバを含み、これはネットワーク１５０を介してクライアント・デバイス１７０からデータを受信する能力があるので、サーバ１１０はネットワーク１５０を用いて情報をユーザーへクライアント・デバイス１７０のディスプレイ１６５に送信及び表示させる。サーバ１１０は、データを受信して、処理して、クライアント・デバイスへ送信する目的で、情報をネットワークの異なるノードと交換する複数のコンピュータから成ることもある。この例では、クライアント・デバイスは代表的には、サーバ１１０から成るコンピュータの何れよりもネットワークが異なるノードに依然として存在する。

ネットワーク１５０、及びサーバ１１０とクライアント・デバイスとの間の介在ノードは様々な形態を含むことがあり、インターネット、ワールドワイド・ウェブ、イントラネット、仮想プライベート・ネットワーク、ローカル・イーサネット（登録商標）・ネットワーク、一つ以上の会社への独自通信プロトコル、セルラー及びで無線ネットワーク（例えば、ＷｉＦｉ）、インスタント・メッセージング、ＨＴＴＰ及びＳＭＴＰ、及び上述の様々な組み合わせを含めて、様々なプロトコルを使用する。数台のみのコンピュータが図１−２に描かれているが、典型的なシステムは多数の接続されたコンピュータを含むことができることを理解されたい。

各々のクライアント・デバイスはサーバ１１０と同様に構成され、上述のように、プロセッサ、メモリ及び指令を有する。各々のクライアント・デバイス１６０又は１７０は、人１９１―１９２による使用が意図されたパーソナル・コンピュータであることがあり、パーソナル・コンピュータに関連して通常使用される構成要素の全て、例えば中央演算処理装置（ＣＰＵ）１６２、データ１６３を記憶するメモリ（例えば、ＲＡＭ及び内蔵ハード・ドライブ）及び指令１６４、電子的ディスプレイ１６５（例えばスクリーンを有するモニタ、タッチスクリーン、プロジェクター、テレビジョン、コンピュータ・プリンター又は情報を表示するように操作可能である任意の他の電気的デバイス）、末端ユーザー入力１６６（例えば、マウス、キーボード、タッチスクリーン又はマイクロフォン）を有する。クライアント・デバイスはカメラ１６７、位置構成要素１６８、加速度計、スピーカー、ネットワーク・インターフェース・デバイス、バッテリー電源１６９又は他の電源を含むこともあり、これら構成要素の全てはこれらの要素を互いに接続するために用いられる。

クライアント・デバイス１６０及び１７０は、各々が標準サイズのパーソナル・コンピュータから成り得るが、これらは代替的に、インターネットなどのネットワークを通じてサーバにより、位置構成要素１６８から取得された位置情報を含めて、データを無線で交換し合う能力のあるモバイル機器から成ることもある。例示のみとして、クライアント・デバイス１６０は、インターネットを介して情報を得ることができる無線対応ＰＤＡ又は携帯電話である場合がある。ユーザーは、小型キーボード、キーパッド又はタッチスクリーンを用いて情報を入力し得る。

サーバは、様々な対象の３Ｄモデルのデータベース１３６へアクセスすることもできる。これらの３D対象は、モデルの作者（又はアップロードするユーザー）又はシステムの他のユーザーにより提供されるデータに関係していることがある。各々のモデルについて、データは分類、地理的位置、説明、ユーザー・レビュー、その他の一つ以上を含み得る。モデルは、ユーザーが指定したコレクションと関係していることがある。例えば、ユーザーが新たなモデルをデータベースにアップロードするとき、ユーザーはそのモデルを一つ以上のコレクション、例えば「ミッドセンチュリーモダン」又は「私が好きなもの」（これは新たなモデルに関連しており、他のモデルも同じコレクションに関連している）の一部として指定し得る。この情報を用いてデータベースを索引付けて検索し得る。

サーバは、地図情報１３８にアクセスすることもできる。この地図情報は、建物、水路、ＰＯＩ、車道の形状及び高度、車線境界線、交差点及びその他の特徴の地理的位置を特定する非常に詳細な地図を含み得る。ＰＯＩは、例えば、ビジネス（例えば店舗位置、ガソリンスタンド、ホテル、スーパーマーケット、レストランなど）、学校、連邦又は州政府建築物、公園、記念碑、その他を含み得る。或る例では、地図情報は、それら自体に関する特徴、例えば、標高（又は高さ）、幅、長さなどを含む対象の寸法に関する情報も含み得る。これらの特徴の多くは３Ｄモデルに関連付け得るので、この地図情報は様々な場所の２Ｄ又は３Ｄ地図を表示するのに使用し得る。

システム及び方法は異なる方式で表現される位置を処理し得る。これは例えば緯度/経度位置、所在地住所、車道交差点、地図の縁に関するｘ−ｙ座標（例えばユーザーが地図をクリックするときのピクセル位置）、建物名、ランドマーク、地理的位置（例えば測量地図上の敷地及び番地）を特定する能力のある他の参照システムにおける他の情報である。更に、位置は上述の範囲を規定し得る。システム及び方法は、一つの参照システムから他の参照システムへ位置を更に変換し得る。例えば、クライアント１６０は、ジオコーダー（ｇｅｏｃｏｄｅｒ）にアクセスして、これは一つの参照システムにより特定された位置（例えば、「１６００ Ａｍｐｈｉｔｈｅａｔｒｅ Ｐａｒｋｗａｙ，Ｍｏｕｎｔａｉｎ Ｖｉｅｗ，ＣＡ」のような所在地住所）を他の参照システムによって特定された位置（例えば、（３７．４２３０２１°，−１２２．０８３９３９）のような緯度／経度座標）へ変換する。これに関して、一つの参照システムで表現された位置（例えば所在地住所）を交換又は処理することは、同様に他の参照システムでも受信又は処理し得ることが理解されよう。

サーバは、地理位置情報化されたコンテンツ・データベース１４０へアクセスすることもある。データベース１４０のコンテンツは、地理位置情報化された広告、ビジネス・リスト、クーポン、ビデオ、及びウェブ・ページを含み得る。例えば、広告又はクーポンは、特定の地理的地点又は領域と関係している場合がある。或る例では、地理的領域又は地点は、オフィスビルの三階又はレストランのフロントドアのような対象に関する場所に関連付け得る。

ここで本発明の態様による様々な操作について説明する。以下の操作は以下に記載する正確な順序で実行される必要はないことを理解されたい。むしろ、様々なステップは異なる順序又は同時に取り扱うことができ、幾つかのステップは省略及び／又は追加し得る。

ユーは、クライアント・デバイスによって、３Ｄモデルにアクセスし得る。例えば、ユーザーのクライアント・デバイスは、サーバへ３Dマップについての要請を送信し得る。要請は、特定の位置を特定し得る。それに応じて、サーバは一つ以上の３Dオブジェクトを含む適切な地図情報を特定し得る。図３で示すように、ユーザーは、ユーザーのクライアント・デバイスにおけるディスプレイの検索ボックス３１０に、検索を入力し得る。これに応じて、サーバはユーザーのクライアント・デバイスに表示するために３Dマップ情報３２０及び検索結果３３０を提供し得る。３D地図情報は、他の特徴、例えば建物３５０の３D表現と同様に、幾つかの特徴、例えば道路３６０及び交差点３４０の２D表現を含み得る。次いでユーザーは、地図に特徴付けられた対象と相互作用し得る。例えば、図４に示すように、ユーザーは建築物４１０上にマウス・アイコン４０５を操作及び／又はクリックして、３Ｄモデルの視野を有するポップアップ４２０を受けるであろう。ユーザーは、マウス４０５を用いてモデルをクリックすることにより、モデル４１０を選択することもできる。これに応じて、ユーザーには図５で示すように３Ｄモデル５１０及び様々な他の情報の表示が呈示され得る。

他の例では、地図情報を要請するよりはむしろ、ユーザーは３Ｄモデルのデータベースへアクセスすることもある。ユーザーは、例えば、場所又は特質に基づいて、データベースに問い合わせて、検索結果のリストを受け取り得る。
ユーザーは、対象に関する更なる情報を見るために、特定の検索結果を選択し得る。例えば、図５で示すように、ユーザーには、モデル５１０並びにモデルの説明５２０、モデルを包含するコレクション５３０、及び類似した特徴等を共有するモデル５４０に関連するような他の情報の表示が与えられるようにすることもできる。ユーザーは、上述のように、３Ｄモデルと相互作用し得る。

上述したように、拡大又は縮小して対象の視野を変更したり、対象をクリックしたり、対象上でホバリングするなどすることにより、ユーザーはモデルと相互作用し得る。この相互作用は、図３及び４で示される地図レベルにおいて、又は、図５に示される個々のモデルに基づいて実行し得る。理解の明瞭さ及び容易化のために、以下に説明する図６及び図７は、単独の３Ｄモデルに関して説明されており、これにより、このモデルは例えば図３及び４に示されるような地図に組み込まれるであろうことが理解されよう。

ユーザーがモデルと相互作用して、或る情報はサーバへ送信し得る。例えば、ユーザーが対象をクリックするとき、クリック・イベント及びカメラ視点情報（又は対象のユーザーの視野の角度）が捕捉されてサーバへ送信し得る。

サーバはクリック位置を対象に投影して、その地理的位置を特定し得る。例えば、対象の３Ｄモデルを見ている間、ユーザーはモデルをクリックし得る。サーバは３Ｄモデルの視野の方向を受け取って、クリックの位置をモデルにおける対象へ投影する。対象自体（例えば物理的建築物）は、緯度及び経度対並びに寸法（高さ、幅、及び長さ）情報と関係していることがある。この情報を用いて、サーバはクリック位置の緯度、経度、及び高度を推定できるであろう。図６に示すように、ユーザーはモデル６１０を特定の視野点６０５からの地点６２０でクリックし得る。この視野点は特定のズーム・レベル、向き、及び類似した情報と関係している場合があることが理解されよう。サーバはモデルのクリックと視野点を受け取って、モデルにおけるクリックの実際の位置を決定する。

次いでサーバは地図情報における対象に関連した地理的位置情報及び寸法情報を利用して、クリック（更に厳密には投影点）の実際の地理的位置を決定し得る。例えばサーバは、対象の位置６３０における緯度及び経度座標並びに高さ、幅及び奥行き情報６４０を用いて、クリック（更に厳密には地点６２０）の地理的位置を決定する。

他の例では、モデルは図７に示すように複数の区画に分割し得る。この例では、モデルは三つの区画１-３へ分割される。ユーザーが領域をクリックするとき、サーバはクリックの位置及びクリックの時点における３Ｄの視点を特定する情報を受信し得る。緯度、経度及び高度を計算するのではなく、サーバは区画の何れがクリックを受けたかに基づいてクリックの地理的位置を決定し得る。例えば、ユーザーがモデル７１０の窓７２０をクリックするならば、サーバは、このクリックが区画１内にあると解釈するであろう。同様に、ユーザーが日よけ７３０をクリックするならば、サーバは、このクリックが区画３内にあると解釈するであろう。或いは、サーバは、図６に関して説明したようなクリックの緯度、経度及び高度を計算して、図７に関して説明したような３Ｄモデルの予め定められた区画の一つにそれが収まるか否かを決定し得る。例えば、ユーザーはサンフランシスコ・フェリー・ターミナルの時計台を地上からクリックし得る。時計台へのクリックの投射は、ユーザーが興味を持っているであろう時計台における参照地点又は特定位置を特定し得る。

一旦サーバがクリック位置の地理的位置を特定するならば、サーバはコンテンツ・データベースにおけるクリック地点を調べて、その地点に関連した情報を特定し得る。次いで、サーバはクリック・イベントの場所についての目標とされた情報を生成し得る。例えば、ユーザーは図６又は図７の建物の例と相互作用するであろう。ユーザーが建物の上部（区画１）をクリックするならば、サーバは屋上庭園の周遊についての割引用クーポンを返送し得る。ユーザーが建物の基部（区画３）をクリックするならば、サーバは、この建物の歴史に関する情報を表示し得る。ユーザーが建物の中間（区画２）をクリックするならば、サーバはクリックが対応するのは何れの階であるかを特定し、その階の施設についてのビジネス・リストを返送し得る。

時計台の例に戻ると、サーバが時計台に関する興味深い情報又はフェリー・ターミナル若しくは周辺地域に関する情報にアクセスするならば、サーバはそれをユーザーのクライアント・デバイスへ提供するであろう。他の例では、ユーザーがスキーリフトのモデルの基部をクリックするならば、サーバはリフトのチケット情報を提供して、クーポンを提供し得る。ユーザーが山頂で同じモデルをクリックするならば、サーバはスキー・レッスン、ココア又は他の割引のための広告を提供し得る。ユーザーが遠方の美しい光景をクリックするならば、サーバは同様な光景を有するリゾート地を検索して、その結果をユーザーに対する旅行推奨として提供し得る。

更に他の例では、ユーザーはサンフランシスコのリージョン・オブ・オーナー（Ｌｅｇｉｏｎ ｏｆ Ｈｏｎｏｒ） で「考える人」の彫刻をクリックするかもしれない。サーバは、ユーザーが「考える人」に興味を持っていることを特定し、同じ場所又は他の場所で「考える人」を含む類似の画像を検索し得る。或る例では、クリックは収益をもたらすために用いられるかもしれない。例えば、サーバは「考える人」のモデル又は微細インク印刷へのリンクを与えて、手数料を徴収し得る。同様に、サーバはオンライン社会の人々に「考える人」の小型彫刻セールス又は仮想的な「考える人」の広告を提供し得る。
他の例では、サーバは、彫刻に関する有益な情報、例えばロダンによる彫刻の歴史、如何にして特定の複製がリージョン（Ｌｅｇｉｏｎ）によって取得されたかなどを検索してユーザーに提供し得る。他の例では、ユーザーが所定の領域内で幾つかの対象の３Ｄモデルを調べたならば、サーバは一つ以上の場所を考慮するコンテンツを提供し得る。例えば、ユーザーがサンフランシスコの金門橋及びアルカトラズの異なるモデルを探索しているならば、サーバはサンフランシスコ周辺の異なる人気地点の自動化された周遊を提供し得る。

図８の例示的なフロー図８００で示すように、サーバは、ブロック８１０において、地理的位置情報に関連した対象の３Ｄモデルを特定する。上述したように、この特定は、既に３Ｄモデルをユーザーへ提供したサーバに基づくこともある。或いは、３Ｄモデルは、クライアント・デバイスから受け取られた情報（例えば、ブロック８２０においてクライアント・デバイスから受け取られた情報の一部として）に基づいて特定し得る。ブロック８２０において示すように、サーバは、３Ｄモデルと関連したユーザー操作を特定する情報をクライアント・デバイスから受信する。この受信した情報は、３Ｄモデルにおけるユーザー操作の位置及びユーザー操作の時点の３Ｄモデルの視野点（例えばカメラ角度、向き、及び位置）も特定する。ブロック８３０において、サーバは、ユーザー操作の位置、３Ｄモデルに関連した地理的場所及び寸法情報、並びに視点に基づいて、地理的場所を決定する。次に、サーバは、決定された地理的場所に基づいてコンテンツを特定する。次いでサーバ、ユーザーに表示するためにコンテンツをクライアント・デバイスへ送信する。

上述の例では、ユーザーの相互作用を「クリック」として特定しているが、それらの場所がサーバへ送信されてコンテンツを特定するのに用いられる他の形式の操作も特定し得ることが理解されよう。例えば、ユーザーが長期間に亘って対象上をホバリングして、例えば図４に示すようにポップアップを読むならば、対象上のホバリングの位置はサーバへ送信されて、コンテンツを特定するのに用いられるかもしれない。

ユーザーの相互作用の地理的且つ物理的な位置に基づいて、サーバはモデル及びモデルの地理的位置に対するユーザーの興味も特定し得る。例えば、サーバは、クリックの回数又は特定の角度を見ることに費やされた時間に基づいて、特定の３Ｄモデルの各々の領域とユーザーが相互作用をした量を決定し得る。サーバはクリック及び視野情報を記憶して、ユーザー情報を用いて、対象におけるユーザーの興味が、つかの間であるか或いは持続しているかを特定することができ、関連したコンテンツを特定する。例えば、サーバが、ユーザーが長期間に亘ってモデル上でホバリングして（例えば、マウス・アイコンを用いて）いることを示す情報を受信するか、或いは頻繁なクリックを受信するならば、サーバは、活動に関連した地理的地域及び／又は一つ又は複数のモデルが実際にユーザーにとって興味があると判定するであろう。サーバは、このフィードバックを用いて、領域における一つのモデル又は複数のモデルのよりきめ細かい分割を実行し得る。サーバは、モデルの地理的領域におけるより詳細な画像分析を実行するように自動化することもできる。ユーザーがコンテンツを生成する（例えば３Ｄモデルをアップロードすることによる）或る例では、サーバは、モデルを見る他のユーザーから例えば「貴方はこれが好きか？」又は「何故これが面白いのか？」などのフィードバックを要請し得る。

好ましくは、ユーザー操作に関連する任意のデータにプライバシー保護が与えられており、これは例えば個人識別情報の匿名性、データの集合体、機密情報のフィルタリング、暗号化、個人的特質を除去する機密情報の変換又はフィルタリング、情報の記憶に対する時間制限、或いはデータ使用又は共有に対する制限を含む。好ましくは、データは匿名化されて集合化されて、個々のユーザ・データが明らかにされないようにする。

これらと他の変形例及び上述した特徴の組み合わせは、特許請求の範囲によって規定された本発明から逸脱しない範囲で利用することができ、例示的実施形態の上述の説明は例示として捉えるべきであり、特許請求の範囲によって規定される本発明を限定するものではない。本発明の例の条件（並びに「例えば」「例として」「含む」及びその他の節）は本発明を特定の例に制限するものと解釈すべきではなく、むしろ、例は多くの可能性がある態様の幾つかのみを例示することを目的としている。

産業上の適用性

本開示事項は３Ｄモデルとのユーザー相互作用に基づく関連情報を提供するのに用いることができる。

Claims (20)

1. ユーザーへ表示するためのコンテンツを提供するためにコンピュータに実装された方法であって、
   一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、地理的位置情報と、対象の高さ、幅及び奥行き情報の一つ以上を含む寸法情報とに関連した対象の３Ｄモデルを特定し、
   クライアント・デバイスから、前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、ユーザー操作、視野点情報及び前記３Ｄモデルにおける前記ユーザー操作の位置を特定する情報を受信し、前記視野点情報は前記３Ｄモデルの視野角を特定し、
   前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、前記３Ｄモデルの前記視野角を用いて、前記ユーザー操作の前記位置に対応する単独の点を前記３Ｄモデルへ投影し、
   前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、前記地理的位置情報及び前記寸法情報に基づいて前記単独の点の地理的位置を決定し、
   前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、前記地理的位置に基づいてコンテンツを特定し、及び
   前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、ユーザーに前記コンテンツを呈示するためにクライアント・デバイスへ送信することを含む方法。
2. 請求項１の方法において、前記対象は建物である方法。
3. 請求項１の方法において、ユーザー操作を特定する情報は前記３Ｄモデルにおけるクリックである方法。
4. 請求項１の方法において、前記地理的位置は前記３Ｄモデル又は前記対象の区画であると共に、前記コンテンツは前記区画に基づいて特定される方法。
5. 請求項１の方法において、前記コンテンツは広告である方法。
6. 請求項１の方法において、前記ユーザー操作の前記位置を特定する前記情報は前記ユーザー操作の時点における前記３Ｄモデルの向きを含む方法。
7. 請求項１の方法において、前記地理的位置情報は位置座標を含み、且つ前記寸法情報は前記対象の高さ、幅、及び奥行き情報の一つ以上を含む方法。
8. 請求項１の方法は更に、
   前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、ユーザー操作を特定する情報を受信するのに応じて、ユーザー入力についての要請を送信し、
   前記ユーザー入力を受信し、
   前記ユーザー入力と共に他の受信した入力を前記一つ以上のコンピュータ・デバイスによりアクセス可能なメモリに記憶することを含む方法。
9. 請求項８の方法において、前記コンテンツは前記他の受信した入力に基づいて特定される方法。
10. 請求項８の方法は更に、
    前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、前記記憶されたユーザー入力及び他の受信された入力を用いて、前記３Ｄモデル又は前記対象を二つ以上の区画に分割し、
    前記一つ以上のコンピュータ・デバイスにより、ユーザー操作及び前記３Ｄモデルにおける前記ユーザー操作の位置を特定する前記受信された情報に基づいて前記二つ以上の区画の一つの区画を特定し、
    前記コンテンツの特定は、前記特定された区画に更に基づくことを含む方法。
11. コンピュータであって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによりアクセス可能であり、地理的位置情報と、対象の高さ、幅及び奥行き情報の一つ以上を含む寸法情報とに関連した対象の３Ｄモデルを記憶するためのメモリとを備え、
    前記プロセッサは、
    クライアント・デバイスから、ユーザー操作、視野点情報及び前記３Ｄモデルにおける前記ユーザー操作の位置を特定する情報を受信し、前記視野点情報は前記３Ｄモデルの視野角を特定し、
    前記３Ｄモデルの前記視野角を用いて、前記ユーザー操作の前記位置に対応する単独の点を前記３Ｄモデルへ投影し、
    前記地理的位置情報及び前記寸法情報に基づいて前記単独の点の地理的情報を決定し、
    前記地理的位置に基づいてコンテンツを特定し、及び
    前記クライアント・デバイスへ前記コンテンツを送信するように操作可能であるコンピュータ。
12. 請求項１１のコンピュータにおいて、前記対象は建物であるコンピュータ。
13. 請求項１１のコンピュータにおいて、ユーザー操作を特定する前記情報は前記３Ｄモデルにおけるクリックであるコンピュータ。
14. 請求項１１のコンピュータにおいて、前記地理的位置は前記３Ｄモデル又は前記対象の区画であると共に、前記コンテンツは前記区画に基づいて特定されるコンピュータ。
15. 請求項１１のコンピュータにおいて、前記コンテンツは広告であるコンピュータ。
16. 請求項１１のコンピュータにおいて、前記ユーザー操作の前記位置を特定する前記情報は、前記ユーザー操作の時点における前記３Ｄモデルの向きを含むコンピュータ。
17. 請求項１１のコンピュータにおいて、前記地理的位置情報は位置座標を含み、且つ前記寸法情報は前記対象の高さ、幅、及び奥行き情報の一つ以上を含むコンピュータ。
18. 請求項１１のコンピュータにおいて、前記プロセッサは更に、
    ユーザー操作を特定する前記情報の受信に応じて、ユーザー入力についての要請を送信し、
    前記ユーザー入力を受信し、
    前記ユーザー入力と共に他の受信した情報を前記プロセッサによりアクセス可能なメモリ記憶させるように操作可能であるコンピュータ。
19. 請求項１８のコンピュータにおいて、前記コンテンツは前記他の受信した入力に基づいて特定されるコンピュータ。
20. 請求項１８のコンピュータにおいて、前記プロセッサは更に、
    前記記憶されたユーザー入力及び他の受信された入力を用いて、前記３Ｄモデル又は前記対象を二つ以上の区画へ分割し、
    ユーザー操作及び前記３Ｄモデルにおける前記ユーザー操作の位置を特定する前記受信された情報に基づいて前記二つ以上の区画の一つの区画を特定し、
    前記コンテンツは前記特定された区画に基づいて特定されるように操作可能であるコンピュータ。

Images