JP5873387B2 - Leakage repair method for water storage facilities - Google Patents
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Description
本発明は、貯水施設の漏水補修方法に関する。 The present invention relates to a water leakage repair method for a water storage facility.
水が貯溜された状態のダムや貯水槽などの漏水を止水する技術として、ベントナイトを用いた止水材料を水面に散布して、これを沈降させて割れ目に流入させる方法があった(例えば、特許文献1参照)。この止水材料は、ベントナイトと、粒径の異なる複数の骨材からなる混合骨材と、ゲル化材とを混合して構成されている。この止水材料は、ベントナイトとゲル化剤が骨材間に入り込んだ状態で水中を沈降するので、粒径の異なる骨材が、互いに結合することなく水底まで沈降して、種々の幅の割れ目に流入するようになっていた。 As a technique for stopping water leakage from dams and water tanks where water is stored, there is a method of spraying a water-stopping material using bentonite on the water surface and letting it settle and flow into the cracks (for example, , See Patent Document 1). This water stop material is constituted by mixing bentonite, a mixed aggregate composed of a plurality of aggregates having different particle diameters, and a gelling material. This water-stopping material settles in water with bentonite and gelling agent entering between the aggregates, so aggregates with different particle sizes settle to the bottom of the water without bonding to each other, causing cracks of various widths. It came to flow into.
しかしながら、特許文献1の方法では、水面に止水材料を散布しているので、割れ目に流入させるのに多くの止水材料を必要とし、また、ダムや貯水槽の水の中に多くの止水材料が混入されてしまう問題があった。
However, in the method of
そこで本発明は、使用する止水材料の量を低減できる貯水施設の漏水補修方法を提供することを課題とする。 Then, this invention makes it a subject to provide the water leak repair method of the water storage facility which can reduce the quantity of the water stop material to be used.
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、底面が開口した遮水容器を、貯水施設の水底の漏水箇所を覆うように設置する遮水容器設置工程と、前記遮水容器内に止水材料を含有する懸濁液を注入するとともに、前記遮水容器内の水を回収して、前記遮水容器内の水を循環させる懸濁液供給工程と、を備えたことを特徴とする貯水施設の漏水補修方法である。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
このような方法によれば、懸濁液は遮水容器内に留まりその外部に流れ出ないので、止水材が少量であっても漏水箇所に効果的に入り込み、止水を行うことができる。また、遮水容器内の水を循環させることで、止水材料が沈殿し難くなる。また、懸濁液が遮水容器内で拡散・充満されて、漏水箇所に行き渡る。 According to such a method, since the suspension stays in the impermeable container and does not flow to the outside, even if a small amount of the water-stopping material is used, the suspension can effectively enter the water leakage location and can be water-stopped. Moreover, it becomes difficult to precipitate the water-stopping material by circulating the water in the impermeable container. In addition, the suspension spreads and fills in the impermeable container and reaches the water leakage location.
また、前記懸濁液供給工程では、前記懸濁液を前記遮水容器内の底部近傍に注入し、前記遮水容器の頂部近傍から水を回収することが好ましい。 In the suspension supplying step, it is preferable to inject the suspension near the bottom of the impermeable container and collect water from the vicinity of the top of the impermeable container.
このような方法によれば、漏水箇所に近い場所に懸濁液を注入できるので、止水材料が漏水箇所に流れ込み易くなる。また、遮水容器内での懸濁液の循環が円滑に行われる。 According to such a method, since the suspension can be injected into a place close to the water leakage location, the water-stopping material easily flows into the water leakage location. Further, the suspension is smoothly circulated in the water shielding container.
さらに、前記懸濁液供給工程では、前記懸濁液の重量を計測し、当該重量の変化から前記漏水箇所に浸入した前記止水材料の重量を推定することが好ましい。 Furthermore, in the suspension feed step, the weight of the suspension is measured, it is preferable to estimate the weight of the water stopping material having entered the water leakage position from the change of the weight.
このような方法によれば、漏水箇所に浸入した止水材料の重量から止水効果を推定できるので、止水性能の向上を達成できる。 According to such a method, the water-stopping effect can be estimated from the weight of the water-stopping material that has infiltrated into the water leakage location, so that improvement of the water-stopping performance can be achieved.
また、前記懸濁液は、ベントナイトと塩とを含有しており、前記懸濁液供給工程の後に、前記遮水容器内に真水を注入するとともに、前記遮水容器内の水を回収して、前記遮水容器内の水の塩分濃度を低下させる浄水工程を、さらに備えたことが好ましい。 In addition, the suspension contains bentonite and salt, and after the suspension supplying step, fresh water is injected into the impermeable container, and water in the impermeable container is recovered. It is preferable to further include a water purification step for reducing the salt concentration of water in the water shielding container.
このような方法によれば、ベントナイトは塩水によって膨潤を抑制された状態で漏水箇所に流れ込んだ後に、真水に接触するので、漏水箇所で膨潤することとなり、止水性能を高めることができる。さらに、遮水容器内の塩分濃度が低下した後に、遮水容器を引き揚げれば、貯水施設内に塩水が流出するのを抑制できる。 According to such a method, since bentonite flows into the water leaking part in a state where swelling is suppressed by the salt water, it contacts fresh water, so that it swells at the water leaking part, and the water stopping performance can be improved. Further, if the water shielding container is lifted after the salt concentration in the water shielding container is lowered, it is possible to suppress the salt water from flowing into the water storage facility.
本発明によれば、少量の止水材料であっても漏水箇所に入り込み、止水を行うことができる。 According to this invention, even if it is a small amount of water stop material, it can enter into a water leak location and can stop water.
本発明の実施形態を、添付した図面を参照しながら説明する。まず、本実施形態に係る貯水施設の漏水補修方法を実施するための設備の構造を説明する。図1に示すように、漏水補修設備1は、底面が開口した遮水容器10と、遮水容器10を支持する支持装置20と、遮水容器10内に止水材料を含有する懸濁液を注入する懸濁液供給装置30とを備えている。
Embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. First, the structure of the equipment for implementing the water leak repair method of the water storage facility which concerns on this embodiment is demonstrated. As shown in FIG. 1, the water
遮水容器10は、例えば、底面視円形の椀状を呈しており、開口が下向きになるように配置されている。遮水容器10の形状は、これに限定されるものではなく、円柱形状、円錐形状、多角錐形状など、他の形状であってもよい。遮水容器10は、遮水性材料にて形成されている。遮水性材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などの樹脂系材料からなり柔軟性のある遮水シートが採用されている。遮水容器10は、フレーム状の骨組(図示せず)を備え、その骨組に遮水シートを被せて構成されている。遮水容器10の頂部には、固定プレート11が設けられている。固定プレート11は、遮水容器10を支持装置20に取り付けるための部材である。固定プレート11には、貫通孔(図示せず)が二箇所に設けられている。
The water-
なお、遮水性材料は、遮水シートに限定されるものではなく、金属板などの剛性の高い板材を採用してもよい。遮水性材料として板材を用いた場合には、板材を適宜溶接するとともに補強部材(図示せず)を設けて構成すればよい。 The water shielding material is not limited to the water shielding sheet, and a highly rigid plate material such as a metal plate may be employed. When a plate material is used as the water-impervious material, the plate material may be appropriately welded and provided with a reinforcing member (not shown).
遮水容器10の下端の開口周縁部には、スカート12が設けられている。スカート12は、遮水性を備え、伸縮性が大きく且つ水底面への追従性が大きいシート部材によって構成されている。スカート12は、遮水容器10の下端の開口周縁部に、全周に渡って水密に固定されている。スカート12の下端周縁部には、錘(図示せず)が設けられており、錘の自重によって、スカート12の下端部が水底に接地するようになっている。
A
支持装置20は、遮水容器10を吊持するものであり、遮水容器10を昇降させるための第一ウインチ21と、スカート12を昇降させるための第二ウインチ22と、遮水容器10を固定する固定フレーム23とを備えている。
The
固定フレーム23は、鋼材にて構成されており、遮水容器10の上部に配置されている。固定フレーム23は、外周枠24と、その中央部に設けられた中央板25とを備えている。外周枠24は、矩形形状を呈している。中央板25は、十字状に配置された梁26によって、外周枠24に連結されている。梁26は、外周枠24の各辺の中間部に接続されている。中央板25には、遮水容器10の頂部の固定プレート11がボルトナットなどの締結手段で取り付けられている。中央板25には、固定プレート11の貫通孔に対応する位置に同径の貫通孔(図示せず)が形成されている。固定フレーム23の上方には、ワイヤ通し板27が設けられている。ワイヤ通し板27は、第一ウインチ21から巻き出されたワイヤ21aや、第二ウインチ22から巻き出されたワイヤ22aが水中で広がらないようにするためのものである。ワイヤ通し板27は、外周枠24より小さい平面の板材にて構成され、複数のワイヤ通過孔(図示せず)が形成されている。ワイヤ通過孔には、その内側に固定フレーム23の近傍まで後記する
The fixed
第一ウインチ21は、水面に浮かぶ台船40上に複数(本実施形態では4つ)設けられている(図1では2つのみ図示)。各第一ウインチ21のワイヤ21aの先端部は、外周枠24の四隅にフック(図示せず)を介して、それぞれ接続されている。第一ウインチ21は、固定フレーム23を水平な状態で昇降させるために、ワイヤ21aの巻上げおよび巻出しを、等速で行うようになっている。
A plurality (four in this embodiment) of
第二ウインチ22は、台船40上に複数(本実施形態では4つ)設けられている(図1では2つのみ図示)。各第二ウインチ22のワイヤ22aの先端部は、スカート12の下端部にそれぞれ接続されている。第二ウインチ22のワイヤ22aは、外周枠24の四隅に形成されたガイド孔を通過して、下方に延びている。第二ウインチ22は、ワイヤ22aが緩む状態までワイヤ22aを巻き出すことで、スカート12を錘の自重で水底に接地させるようになっている。
A plurality (four in this embodiment) of
懸濁液供給装置30は、懸濁液を製造する製造装置31と、製造装置31から遮水容器10内に懸濁液を送り込む送液管35と、遮水容器10内の水を製造装置31に向かって吸い上げる回収管36とを備えている。本実施形態では、懸濁液は、ベントナイトと塩(塩化ナトリウム)を含有している。具体的には、懸濁液は、ベントナイトと塩と懸濁材料と水とを攪拌して構成されている。ベントナイトと懸濁材料とで、止水材料を構成している。懸濁材料は、水底の地盤を構成する材料の代表空隙径(例えば、25%通過粒径や、平均開口幅など)より小さな代表粒径を有する粒状体(ローム、粘土)が用いられている。塩分濃度は、約2%となるように塩が加えられている。ベントナイトは、膨潤特性を有しているが、塩水に接することによって、膨潤が抑制される。
The
製造装置31は、懸濁液タンク32と攪拌装置33とを備えている。懸濁液タンク32には、重量計(図示せず)が設けられている。重量計は、懸濁液タンク32内の懸濁液(回収した遮水容器10内の水も含む)の重量を計測する。重量計で、一定容積の懸濁液の重量を計測することで、懸濁液内の止水材料(ベントナイト、懸濁材料)の割合を推測できる。攪拌装置33は、懸濁液タンク32内で回転する攪拌翼を備え、ベントナイトと懸濁材料と塩と水とを攪拌する。
The
送液管35は、一端が懸濁液タンク32に接続され、他端が遮水容器10に接続されている。送液管35は、中央板25と固定プレート11の貫通孔を通過して、その下流側端部は、遮水容器10の内部で水底の近傍まで延出している。送液管35には、図示しないポンプが設けられ、送液量を管理可能になっている。
The
回収管36は、一端が懸濁液タンク32に接続され、他端が遮水容器10に接続されている。回収管36は、中央板25と固定プレート11の貫通孔を通過して、その下流側端部は、遮水容器10の内部の上端部近傍で開口している。送液管35には、図示しないポンプが設けられ、回収量を管理可能になっている。
The
次に、前記構成の漏水補修設備1を用いて実施される貯水施設の漏水補修方法を説明する。本実施形態に係る貯水施設の漏水補修方法は、遮水容器設置工程と、塩水化工程と、懸濁液製造工程と、懸濁液供給工程と、浄水工程と、遮水容器引揚工程とを主に備えている。
Next, a water leakage repair method for a water storage facility implemented using the water
(遮水容器設置工程)
遮水容器設置工程は、底面が開口した遮水容器を、貯水施設の水底の漏水箇所を覆うように設置する工程である。まず、固定プレート11に取り付けられた遮水容器10を固定フレーム23に取り付ける。このとき、送液管35と回収管36を遮水容器10の内部に開口するように設置しておく。
(Water shielding container installation process)
The water shielding container installation step is a step of installing a water shielding container having an open bottom so as to cover a water leakage location at the bottom of the water storage facility. First, the
その後、水底2の漏水箇所(亀裂)3がある位置の上方において、第一ウインチ21からワイヤ21aを巻き出して、固定フレーム23とともに遮水容器10を降下させる。このとき、第二ウインチ22からもワイヤ22aを巻き出して、ワイヤ22aを緩んだ状態でスカート12を遮水容器10の降下に追従させる。このとき、ワイヤ21aの巻き出し量から、遮水容器10の水底からの距離を算出し、遮水容器10が所定の深さまで降下したなら、第一ウインチ21を停止させる。その後、スカート12の下端部が水底2に接地するまで、第二ウインチ22を作動させてワイヤ22aを巻き出す(図1参照)。
Thereafter, the
(塩水化工程)
塩水化工程は、遮水容器10内の水を塩水に置き換える工程である。遮水容器10内の水を塩水に置き換えるには、送液管35を介して遮水容器10内に塩水を送り込み、回収管36にて同量の水を回収する。塩水化工程では、一定時間塩水を送り込み、遮水容器10内の塩分濃度を約2%にする。
(Salting process)
The salinization step is a step of replacing the water in the
(懸濁液製造工程)
懸濁液製造工程は、遮水容器10内に供給する懸濁液を製造する工程である。懸濁液の製造は、懸濁液タンク32内に、ベントナイトと懸濁材料と塩と水を所定の比率で入れて、攪拌装置33で攪拌することで行う。
(Suspension production process)
The suspension manufacturing process is a process for manufacturing a suspension to be supplied into the
(懸濁液供給工程)
懸濁液供給工程は、懸濁液を注入するとともに、遮水容器10内の水を回収して、遮水容器10内の水を循環させる工程である。懸濁液を注入するに際しては、送液管35のポンプと回収管36のポンプを作動させて、送液量と回収量が同量となるようにする。このようにすることで、遮水容器10内の水圧変動がなく、遮水容器10の内外で水圧が殆んど同じ状態を維持できるので、懸濁液が遮水容器10の外側に流れ出すのを防止することができる。懸濁液タンク32では、懸濁液タンク32内の懸濁液と回収した水を合わせた重量を順次計測する。なお、回収した水は別途のタンク(図示せず)に収容して、懸濁液タンク32のみの重量と、別途のタンクの水の重量を順次計測して、懸濁液の注入量を把握することとしてもよい。
(Suspension supply process)
The suspension supply step is a step of injecting the suspension and collecting the water in the
図2に示すように、懸濁液を遮水容器10内の水底2付近に注入し、遮水容器10内の水を頂部付近から回収しているので、遮水容器10内の水が効率よく流動・循環し、懸濁液が遮水容器10内の全体に拡散・充満される。これによって、懸濁液が、水底2の漏水箇所3まで広がり、漏れている水に引っ張られて自動的に漏水箇所3に浸入する。このとき、遮水容器10内の循環によって、止水材料の沈殿が抑制されているので、漏水箇所3への水の流れが阻害されておらず、懸濁液が漏水箇所3に流れ込み易い。また、懸濁液は、漏水箇所3に近い水底2付近に放出されているので、漏水箇所3に、より一層浸入し易くなる。
As shown in FIG. 2, since the suspension is injected into the vicinity of the
さらに、懸濁液は、適度な粒径の粒状体を懸濁材料としているので、懸濁液が漏水箇所3に浸入し易くなる。また、ベントナイトは、供給時においては塩水に接しているので膨潤性が抑えられており、小さい粒形状を維持している。したがって、懸濁液が漏水箇所3の水みちとなる細い空隙まで浸入できる。 Furthermore, since the suspension uses a granular material having an appropriate particle size as a suspension material, the suspension easily enters the water leakage portion 3. In addition, bentonite is in contact with salt water at the time of supply, so that the swelling property is suppressed and a small particle shape is maintained. Therefore, the suspension can invade into a narrow gap that becomes a water channel of the water leakage portion 3.
懸濁液タンク32内では、懸濁液と回収した水を合わせた容積は一定となっているので、計測した重量の低下分が、遮水容器10内に供給された止水材料の重量となる。この重量から、漏水箇所3に浸入した止水材料の分量を算出して推定する。この算出は、予め実験などを行い、遮水容器10内の止水材料の重量に対する漏水箇所3に浸入する止水材料の分量の比率をパラメータとして作成することで、容易に行うことができる。
In the
(浄水工程)
浄水工程は、遮水容器10内の水の塩分濃度を低下させて真水に戻す工程である。浄水工程では、送液管35を介して遮水容器10内に真水を注入するとともに、回収管36を介して、遮水容器10内の水(塩水および懸濁液)を回収する。このとき、送液量と回収量は、同量になるようにする。このようにすることで、徐々に塩水が回収されて、塩分濃度が低下する。また、遮水容器10内の水圧は外部の水圧と同等であるので、塩水が遮水容器10の外部に漏れ出るのを防止できる。さらに、真水は水底2付近で放出され、塩水は遮水容器10の頂部付近から回収されるので、放出された真水は遮水容器10内で拡散して、効率的に塩分濃度を低下することができる。また、塩水とともに、懸濁液も回収されるので、懸濁液も同時に回収できる。
(Water purification process)
The water purification step is a step of reducing the salt concentration of water in the
このように、遮水容器10内の塩分濃度を低下させて、真水に置き換えることで、漏水箇所3の内部にも真水が浸入する。すると、ベントナイトが真水に接することとなり、ベントナイトの膨潤率が大きくなる。つまり、小さい粒形状で漏水箇所3に入り込んでいたベントナイトがその位置で膨潤することによって、漏水箇所3の内壁や周囲の粒状体を大きい圧力で押し付けることになる。これによって、漏水箇所3の止水性能を大幅に向上させることができるとともに、止水材料が漏水箇所3内に固定されるので、漏水箇所3の空隙から抜け出して流出するのを防止できる。
In this way, the fresh water enters the inside of the water leakage location 3 by reducing the salt concentration in the
(遮水容器引揚工程)
遮水容器引揚工程は、漏水した漏水箇所3の補修が完了した後に、遮水容器10を引き揚げる工程である。遮水容器10内の水が真水に戻った後に、第二ウインチ22でワイヤ22aを巻き上げて、スカート12の下端部を所定高さ引き上げる。その後、第一ウインチ21も同時に作動させて、ワイヤ21aをワイヤ22aと同等の速度で巻き上げ、遮水容器10とスカート12を同時に引き揚げて、台船40上に回収する。このとき、遮水容器10内の水が真水に戻っているので、遮水容器10を引き揚げても、塩水や止水材料が拡散されるのを抑制でき、貯水施設の水質に影響を及ぼすのを防止できる。
(Impermeable container lifting process)
The water shielding container lifting step is a step of lifting the
なお、漏水する漏水箇所(図示せず)が他にもある場合には、遮水容器10とスカート12を水中で吊り下げた状態で、他の漏水箇所の上方まで移動させて、前記工程を繰返し行うことで漏水箇所の補修を行う。
In addition, when there are other leaking points (not shown) where water leaks, the above steps are performed by moving the
以上のような貯水施設の漏水補修方法によれば、懸濁液は遮水容器10内に留まりその外部に流れ出ないので、漏水箇所3に対して集中的に止水材料を供給することができる。したがって、止水材料が少量であっても漏水箇所3に効果的に入り込み、止水を行うことができる。また、広い面積の貯水施設の中で、優先度の高い部分から、場所を限定して順次止水工事を行うこともできる。さらに、貯水施設内へ止水材料や塩水が拡散されることはないので環境的に好ましい。
According to the water leakage repair method for a water storage facility as described above, the suspension stays in the
また、懸濁液供給工程では、懸濁液タンク32内の懸濁液の重量を計測し、その重量変化から漏水箇所3に浸入したベントナイトや止水材料の重量を推定しているので、止水効果を数値で定量的に把握することができ、必要な止水性能を確保できるので、止水性能を向上させることができる。
Further, in the suspension supply step, the weight of the suspension in the
さらに、ベントナイトは塩水によって膨潤を抑制された状態で漏水箇所3に流れ込むので、細い空隙まで入り込むことができる。また、漏水箇所3に浸入した後に、真水に接触するので、漏水箇所3の内部で大きく膨潤することとなる。これによって漏水箇所3での止水材料の内圧が高くなり、止水性能を高めることができる。 Furthermore, since bentonite flows into the water leakage location 3 in a state in which swelling is suppressed by salt water, it can enter even a narrow gap. Moreover, since it contacts fresh water after infiltrating into the leaking point 3, it will swell greatly inside the leaking point 3. As a result, the internal pressure of the water stop material at the water leakage point 3 is increased, and the water stop performance can be enhanced.
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、懸濁液にベントナイトと塩を加えて、遮水容器10内に注入しているが、これに限定されるものではない。懸濁液にベントナイトと塩を加えなくても、遮水容器10内に注入することによって、止水材料が少量であっても漏水箇所3に効果的に入り込み、止水を行うことができるといった作用効果は得られる。この場合、塩水化工程と浄水工程を省略できるので、前記実施形態よりも工期の短縮が図れる。
As mentioned above, although the form for implementing this invention was demonstrated, this invention is not limited to the said embodiment, In the range which does not deviate from the meaning of this invention, a design change is possible suitably. For example, in the above-described embodiment, bentonite and salt are added to the suspension and injected into the
懸濁液にベントナイトと塩を加えない場合の、懸濁液の懸濁材料(止水材料)としては、水底の地盤を構成する材料の代表空隙径(例えば、25%通過粒径や、平均開口幅など)より小さな代表粒径を有する粒状体(ローム、粘土)を用いればよい。このような構成によっても、懸濁液が漏水箇所3の亀裂に浸入しやすくなる。 In the case where bentonite and salt are not added to the suspension, the suspension material of the suspension (water-stopping material) is a representative void diameter of the material constituting the ground of the bottom of the water (for example, 25% passing particle diameter, average Granules (roam, clay) having a smaller representative particle size (such as opening width) may be used. Even with such a configuration, the suspension is liable to enter the cracks in the water leakage portion 3.
また、さらに他の懸濁液としては、地盤材料と類似した比重を有する懸濁材料(粒状体)を用い、重量濃度約1:100(懸濁材料:水)となる濃度としてもよい。懸濁材料は、現地地盤の土砂や、同等の粒径を有する土砂以外の材料(樹脂や金属など)が用いられる。このような構成によっても、遮水容器10内などでの懸濁材料の沈殿を防ぐことができる。
Further, as another suspension, a suspension material (granular body) having a specific gravity similar to that of the ground material may be used, and the concentration may be about 1: 100 (suspension material: water). As the suspended material, earth and sand of the local ground or materials (resin, metal, etc.) other than earth and sand having the same particle size are used. Also with such a configuration, it is possible to prevent sedimentation of the suspended material in the
さらに、前記実施形態では、一つのタンク31を設けているが、懸濁液作成用タンクと水回収タンクの二つのタンクを設けて、連通管で接続しておいてもよい。この場合、連通管途中にバルブを設ける。塩水化工程では、バルブを閉の状態とし、懸濁液作成用タンクが空になるまで遮水容器内に塩水を送り込み、水回収タンクには遮水容器内の水を貯留させる。この作業は、懸濁液作成用タンクからの送液量と、水回収タンクへの回収量が同じになるように流量を調整しながら行う。
Furthermore, in the above embodiment, one
次に、懸濁液製造工程では、連通管途中のバルブを開の状態とし、水回収タンク内の水を懸濁液作成用タンクに流し込む。このとき、水回収タンクを懸濁液作成用タンクより高い位置に設けておけば、自然流下が可能となる。懸濁液作成用タンクに、懸濁材料と塩を添加して攪拌し、懸濁液を製造する。懸濁液製造工程でも、塩水化工程と同様に送液と回収を同時に行うが、バルブは開の状態であるので、水が循環することとなる。このような構成においても、前記実施形態と同様の作用効果を得られる。 Next, in the suspension manufacturing process, the valve in the middle of the communication pipe is opened, and the water in the water recovery tank is poured into the suspension preparation tank. At this time, if the water recovery tank is provided at a position higher than the suspension preparation tank, natural flow is possible. The suspension material and salt are added to the suspension preparation tank and stirred to produce a suspension. Even in the suspension manufacturing process, liquid feeding and recovery are performed at the same time as in the salting process. However, since the valve is open, water is circulated. Even in such a configuration, the same effects as those of the above-described embodiment can be obtained.
前記実施形態では、遮水容器10は、椀状を呈しているがこれに限定されるものではない。例えば、図4および図5に示すように、水面から遮水シートを水底近傍まで吊り下げて、遮水容器10a,10bを形成し、その下端部にスカート12を設けるようにしてもよい。遮水容器10a,10bの上端部は、係留ブイ29によって保持されている。係留ブイ29は、所定ピッチで複数設けられている。
In the said embodiment, although the water-
図4および図5の右側に図示した遮水容器10aは、沿岸部の水底の漏水補修を行うためのものである。遮水容器10aは、平面視コ字状を呈しており、一端が沿岸に向かって開口している。遮水容器10aの下端部は、水底近傍まで延在している。遮水容器10aの下端の開口周縁部には、スカート12が設けられている。スカート12は、水底面の傾斜に沿って、斜めに取り付けられており、遮水容器10aの周縁部に沿って水底面を覆っている。遮水容器10aの上端開口から、送液管35と回収管36が水中に挿入されている。送液管35は、深い側の水底近くまで延在しており、水底近傍で懸濁液を放出する。回収管36は、送液管35よりも高い位置まで延在しており、上方で水を回収する。
The
図4および図5の左側に図示した遮水容器10bは、沿岸部から離れた水底の漏水補修を行うためのものである。遮水容器10bは、平面視矩形形状を呈する筒状に形成されている。遮水容器10bの下端部は、水底近傍まで延在している。遮水容器10bの下端の開口周縁部には、スカート12が設けられている。スカート12は、遮水容器10bの周縁部に沿って水底面を覆っている。遮水容器10aの上端開口から、送液管35と回収管36が水中に挿入されている。送液管35は、水底近くまで延在しており、水底近傍で懸濁液を放出する。回収管36は、送液管35よりも高い位置まで延在しており、上方で水を回収する。
The
以上のような構成の遮水容器10a,10bによれば、前記実施形態と同様の作用効果を奏することができるとともに、水底が平らでない場合であっても追従して、漏水補修を行うことができる。
According to the water-
1 漏水補修設備
2 水底
3 漏水箇所
10 遮水容器
12 スカート
20 支持装置
30 懸濁液供給装置
31 製造装置
35 送液管
36 回収管
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記遮水容器内に止水材料を含有する懸濁液を注入するとともに、前記遮水容器内の水を回収して、前記遮水容器内の水を循環させる懸濁液供給工程と、を備えた
ことを特徴とする貯水施設の漏水補修方法。 A water shielding container installation process in which a water shielding container having an open bottom is installed so as to cover a water leakage point at the bottom of the water storage facility;
A suspension supplying step of injecting a suspension containing a water blocking material into the impermeable container, collecting water in the impermeable container, and circulating the water in the impermeable container; A water leakage repair method for a water storage facility, characterized by being provided.
ことを特徴とする請求項1に記載の貯水施設の漏水補修方法。 2. The water storage facility according to claim 1, wherein, in the suspension supply step, the suspension is injected into the vicinity of a bottom portion in the impermeable container and water is collected from the vicinity of the top portion of the impermeable container. Water leakage repair method.
ことを特徴とする請求項2に記載の貯水施設の漏水補修方法。 In the suspension feed step, the weight of the suspension is measured, water from the change of the weight according to claim 2, characterized in that estimating the weight of the water stopping material having entered the water leakage position How to repair leaks at the facility.
前記懸濁液供給工程の後に、前記遮水容器内に真水を注入するとともに、前記遮水容器内の水を回収して、前記遮水容器内の水の塩分濃度を低下させる浄水工程を、さらに備えた
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の貯水施設の漏水補修方法。 The suspension contains bentonite and salt,
After injecting fresh water into the impermeable container after the suspension supplying step, recovering the water in the impermeable container and reducing the salt concentration of the water in the impermeable container, The water leakage repair method for a water storage facility according to any one of claims 1 to 3, further comprising:
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