JP5867271B2 - Tempering method and tempering apparatus - Google Patents
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Description
本発明は、鋼材ワークの焼入れを実施した後に行う焼き戻し方法、および焼き戻し装置に関するものである。 The present invention relates to a tempering method and a tempering apparatus that are performed after quenching a steel workpiece.
従来の焼き戻し装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の焼き戻し装置では、カップ状部(マウス部)の底部から軸方向に延びる軸部(ステム部)の焼き戻しを行う装置となっている。そして、軸部の付根部側となるカップ状部近傍に加熱コイルが配置され、コイルは軸部の付根部側から先端部側へ一方向に移動されるようになっている。コイルの移動速度は、軸部の付根部側で遅く、また、先端部側で速くなるように制御される。
As a conventional tempering device, for example, a device described in
軸部の付根部は、加熱しても熱マスの大きなカップ状部への熱伝導を伴い、温度上昇しにくい部位となっているが、上記のようにコイルの移動速度を付根部側で遅くすることで、付根部側の加熱が充分に行われて、軸部の付根部、中間部、および先端部が均一に昇温されるようになっている。 The root part of the shaft part is a part where heat is transferred to the cup-shaped part having a large thermal mass even when heated, and the temperature hardly rises. However, as described above, the moving speed of the coil is slowed at the root part side. By doing so, the root portion side is sufficiently heated, and the root portion, the intermediate portion, and the tip portion of the shaft portion are heated uniformly.
しかしながら、一般的に、焼き戻し処理においては、対象部位を均一に加熱させた後、所定時間だけその温度で保持することが重要とされている。上記特許文献1の焼き戻し装置では、上記のように軸部の各部を均一な温度に加熱することは記載されているが、その後に、どのように温度保持するのか明確な記載はない。
However, in general, in the tempering process, it is important that the target portion is uniformly heated and then held at that temperature for a predetermined time. In the tempering apparatus of
そこで、本出願人は引用文献1に基づいて焼き戻し処理を実施してみた。すると、軸部の付根部側を加熱した後に、コイルを軸部の先端部側に移動させることから、付根部側の熱はカップ状部に伝わり、温度低下していってしまうという結果となった。よって、上記特許文献1の焼き戻し装置では、軸部全体を加熱した後に、その温度で所定時間保持することが難しく、効果的な焼き戻しができないということが解った。このことから、温度低下しやすい付根部においては、予め余分に加熱しておくことが必要と考えられるが、このような場合では加熱時の時間が長くなり、生産性の悪い熱処理となってしまう。
Therefore, the present applicant tried to perform a tempering process based on the cited
本発明の目的は、上記問題に鑑み、短時間での加熱と確実な温度保持とを可能とする焼き戻し方法、および焼き戻し装置を提供することにある。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a tempering method and a tempering device that enable heating in a short time and reliable temperature holding.
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。 In order to achieve the above object, the present invention employs the following technical means.
本発明では、ワーク(10)の本体部(11)の端部(11a)から突出する突出部(12)を高周波誘導加熱によって加熱して、焼き戻しを行う焼き戻し方法であって、
突出部(12)の本体部(11)側となる一端側(A)の位置で、高周波誘導加熱用のコイル(110)によって一端側(A)を所定温度まで加熱させ、
次に、突出部(12)の一端側(A)とは反対側となる他端側(B)の位置で、コイル(110)によって他端側(B)を所定温度まで加熱させた後に、
一端側(A)の位置で、コイル(110)によって一端側(A)を加熱させ、一端側(A)、他端側(B)、および一端側(A)と他端側(B)との中間部(C)を所定温度で所定時間以上、加熱保持することを特徴としている。
In the present invention, the protrusion (12) protruding from the end (11a) of the main body (11) of the work (10) is heated by high frequency induction heating, and tempering is performed.
The one end side (A) is heated to a predetermined temperature by a coil (110) for high frequency induction heating at a position on one end side (A) which is the main body (11) side of the protrusion (12),
Next, after the other end side (B) is heated to a predetermined temperature by the coil (110) at the position on the other end side (B) opposite to the one end side (A) of the protrusion (12),
At one end side (A) position, one end side (A) is heated by a coil (110), and one end side (A) , the other end side (B), one end side (A) and the other end side (B) The intermediate portion (C) is heated and held at a predetermined temperature for a predetermined time or longer.
この発明によれば、突出部(12)の一端側(A)においては、本体部(11)に熱が移動して温度上昇しにくい、あるいは温度低下しやすい部位となっているが、突出部(12)の一端側(A)をまず加熱した後に、他端側(B)を加熱し、更に、一端側(A)で加熱保持するようにしているので、一端側(A)の温度を上昇させた後の温度低下を抑制して、確実に加熱保持することができる。よって、一端側(A)を予め余分に加熱しておくというような必要がなく、短時間での加熱と安定した加熱保持とが可能となる。 According to the present invention, at one end side (A) of the projecting portion (12), heat is transferred to the main body portion (11) and the temperature does not easily increase or the temperature easily decreases. Since one end side (A) of (12) is first heated, the other end side (B) is heated and further heated and held on one end side (A). It is possible to suppress the temperature drop after the increase and to reliably hold the heat. Therefore, there is no need to heat the one end side (A) in advance, and heating in a short time and stable heating and holding are possible.
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。 In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means shows a corresponding relationship with the specific means of embodiment description mentioned later.
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。 A plurality of modes for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings. In each embodiment, parts corresponding to the matters described in the preceding embodiment may be denoted by the same reference numerals, and redundant description may be omitted. When only a part of the configuration is described in each mode, the other modes described above can be applied to the other parts of the configuration. Not only combinations of parts that clearly indicate that the combination is possible in each embodiment, but also a combination of the embodiments even if they are not clearly specified unless there is a problem with the combination. It is also possible.
(第1実施形態)
第1実施形態の焼き戻し装置100の構成について、図1を用いて説明する。まず、焼き戻し処理の対象となるワークは、例えば、燃料噴射装置(インジェクタ)に燃料を圧送する燃料ポンプのハウジング10である。ハウジング10は、鋼材から形成されており、本体部11と、本体部11の端部11aから突出する突出部12とを備えている。突出部12の外周には、インジェクタへの燃料通路となる配管を接続するための雄ねじ12aが形成されている。ハウジング10は、まず、所定の条件で全体が焼入れ処理された後に、雄ねじ12aにおける靭性低下に伴う遅れ破壊を防止するために、本焼き戻し装置100によって、突出部12のみが焼き戻し処理されるようになっている。
(First embodiment)
The structure of the
尚、突出部12については、突出方向における3つの代表部位を以下のように定義しておく。即ち、突出部12の本体部11側を一端側Aとする。また、一端側Aとは反対側であって突出部12の先端側を他端側Bとする。更に、一端側Aと他端側Bとの間を中間部Cとする。
In addition, about the
焼き戻し装置100は、コイル110、移動部120、高周波電源130、および制御部140等を備えており、高周波誘導加熱によって突出部12を焼き戻しするようになっている。
The
コイル110は、突出部12を加熱する加熱手段であり、突出部12を取り巻くように形成され、高周波電源130から電流供給されるようになっている。コイル110が配置される基本位置は、突出部12の一端側Aに対応する位置となっている。
The
移動部120は、コイル110を移動させる移動手段であり、1回の焼き戻し処理において、図示しないアクチュエータ等によって、コイル110を基本位置から突出部12の突出方向、即ち、一端側Aから他端側Bへ、更には他端側Bから一端側Aに移動させるようになっている。
The moving
高周波電源130は、コイル110に電力供給する電源部である。高周波電源130は、コイル110に供給する電力値(電流値)を変更することが可能となっている。
The high
制御部140は、移動部120と、高周波電源130(コイル110)との作動を制御する制御手段である。制御部140は、移動部120を作動させて、コイル110の位置を、一端側Aと他端側Bとの間で変更させるようになっている。また、制御部140は、高周波電源130を作動させて、コイル110に通電させると共に、高周波電源130からの出力電力値を調整して、コイル110における電流値を制御するようになっている。
The
次に、上記構成に基づく焼き戻し装置100の作動について、図2を加えて説明する。焼き戻し装置100は、ハウジング10全体が焼入れ処理された後に、突出部12の焼き戻し処理を行う。尚、図2に示す温度特性は、突出部12の一端側A、他端側B、および中間部Cの雄ねじ12a表面からの所定深さ位置における時間経過に対する温度を示している。
Next, the operation of the
1.一端側Aの加熱工程
まず、突出部12の一端側Aを所定温度まで加熱する。所定温度は、焼き戻しに必要とされる温度であり、例えば、本出願人が実施しようとしている鋼種では800℃程度の温度である。
1. First end side A heating step First, the one end side A of the
具体的には、制御部140は、移動部120によってコイル110を一端側Aとなる基本位置にセットして、高周波電源130からコイル110に所定電力で通電する。コイル110に電流が流れると、コイル110の周りに磁界が発生し、突出部12内にはこの磁界を打ち消すような方向に電流(うず電流)が流れる。うず電流は、突出部12の表面に近いほど多く流れる。そして、うず電流と突出部12の電気抵抗とによりジュール熱が発生し、突出部12の主に一端側Aが加熱されて温度上昇していく。加えて、中間部C、および他端側Bが順に遅れて温度上昇していく。尚、一端側Aの加熱に際しては、熱は、一端側Aから本体部11へも熱伝導によって移動するため、ある程度の熱ロスを伴うことになる。
Specifically, the
2.他端側Bの加熱工程
次に、突出部12の他端側Bを所定温度まで加熱する。具体的には、制御部140は、移動部120によってコイル110を一端側Aから他端側Bに移動させて、高周波電源130からコイル110に上記の所定電力よりも低い電力で通電する。他端側Bにおいては加熱中に大気への熱移動が多少発生するが、一端側Aでの熱ロスに比べて非常に小さいため、他端側Bでの温度が上がり過ぎることなく所定温度となるように、高周波電源130からの電力を多少低下させるのである。この時の温度特性は、図2中の温度特性線図上にドットを付したポイントa、b、cからの温度変化となり、他端側Bでの温度立ち上がりが大きくなり、次に中間部Cでの温度立ち上がりが大きくなり、一端側Aでは多少の温度低下が発生する状況となる。
2. Next, the other end side B of the
3.一端側Aでの加熱保持工程
次に、突出部12の一端側A、他端側B、および中間部Cの温度が、所定温度で所定時間以上続くように、一端側Aにおいて加熱保持する。具体的には、制御部140は、移動部120によってコイル110を他端側Bから一端側Aに移動させて、高周波電源130からコイル110に通電して、突出部12の一端側A、他端側B、および中間部Cが共に所定温度となって、この温度が所定時間以上、保持できるように通電する。特に、上記の他端側Bの加熱においては、多少、一端側Aの温度低下が発生したが、更に、コイル110を一端側Aに移動させることで、一端側Aの温度は所定温度に復帰されると共に、他端側B、中間部Cも所定温度で保持される。所定温度での保持は、例えば±5℃の範囲であり、所定温度での保持時間は、例えば、本出願人が実施しようとしている鋼種では約14秒程度である。
3. Heating and holding step on one end side A Next, heating and holding is performed on one end side A so that the temperatures of the one end side A, the other end side B, and the intermediate portion C of the protruding
以上のように、本実施形態では、突出部12の一端側Aにおいては、本体部11に熱が移動して温度上昇しにくい、あるいは温度低下しやすい部位となっているが、突出部12の一端側Aをまず加熱した後に、他端側Bを加熱し、更に、一端側Aで加熱保持するようにしているので、一端側Aの温度を上昇させた後の温度低下を抑制して、確実に加熱保持することができる。よって、一端側Aを予め余分に加熱しておくというような必要がなく、短時間での加熱と安定した加熱保持とが可能となる。
As described above, in the present embodiment, the one end side A of the protruding
(第2実施形態)
第2実施形態の焼き戻し装置100Aを図3に示す。第2実施形態の焼き戻し装置100Aは、上記第1実施形態に対して、コイル100をコイル111、112の2つにし、また、高周波電源130を高周波電源131、132の2つにし、更に、移動部120を廃止したものとしている。
(Second Embodiment)
A
コイル111は、突出部12の一端側Aに固定配置され、また、コイル112は、突出部12の他端側Bに固定配置されるようになっている。そして、高周波電源131は、コイル111に対して電力供給し、また、高周波電源132は、コイル112に対して電力供給するようになっている。そして、制御部140は、高周波電源131と高周波電源132の両者の作動を制御するようになっている。
The
本実施形態では、2つの高周波電源131、132の電力を調整して、つまり2つのコイル111、112の出力を調整して、突出部12の一端側Aの加熱と、他端側Bの加熱と、一端側Aでの加熱保持とを行う。
In the present embodiment, the power of the two high-
具体的には、まず、制御部140は、高周波電源131を所定電力出力となるようにオンにし、高周波電源132をオフにする。あるいは、高周波電源131を高出力(所定電力出力)とし、高周波電源132を低出力(所定電力以下の出力)として作動させる。すると、主に、コイル111によって、一端側Aが優先して加熱されて温度上昇していく。加えて、中間部C、および他端側Bが順に遅れて温度上昇していく。
Specifically, first, the
次に、制御部140は、一端側Aが所定温度まで加熱されると、高周波電源131をオフにし、高周波電源132をオンにする。あるいは、高周波電源131を低出力とし、高周波電源132を高出力として作動させる。すると、主に、コイル112によって、他端側Bが優先して加熱され、他端側Bでの温度立ち上がりが大きくなり、次に中間部Cでの温度立ち上がりが大きくなる。
Next, when the one end A is heated to a predetermined temperature, the
更に、制御部140は、他端側Bが所定温度まで加熱されると、高周波電源131をオンにし、高周波電源132をオフにする。あるいは、高周波電源131を高出力とし、高周波電源132を低出力として作動させる。すると、主に、コイル111によって、一端側Aが優先して加熱される。そして、制御部140は、一端側A、他端側B、および中間部Cが共に所定温度となって、所定時間以上保持されるようにする。
Furthermore, when the other end side B is heated to a predetermined temperature, the
このように、本実施形態では、2つの高周波電源131、132、つまり2つのコイル111、112の出力を調整することによって、上記第1実施形態と同様に、突出部12の一端側Aをまず加熱した後に、他端側Bを加熱し、更に、一端側Aで加熱保持するようにすることができるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
As described above, in the present embodiment, by adjusting the outputs of the two high-
(第3実施形態)
第3実施形態の焼き戻し装置100Bを図4に示す。第3実施形態の焼き戻し装置100Bは、上記第2実施形態に対して、高周波電源131、132を上記第1実施形態と同様に1つの高周波電源130にし、更に、コイル111、112に対する高周波電源130との接続状態を切り替える切替え部150を設けたものとしている。
(Third embodiment)
A
コイル111は、突出部12の一端側Aに固定配置され、また、コイル112は、突出部12の他端側Bに固定配置されるようになっている。そして、高周波電源130は、コイル111、112に対して切替え部150を介して、選択的に電力供給するようになっている。切替え部150は、コイル111、112と高周波電源130との間に設けられた切替えスイッチであり、コイル111および高周波電源130の接続状態と、コイル112および高周波電源130の接続状態との切替えを可能としている。制御部140は、高周波電源130の作動を制御すると共に、切替え部150における切替え動作を制御するようになっている。
The
本実施形態では、切替え部150によって、高周波電源130と、2つのコイル111、112との接続状態を交互に切替えながら高周波電源130の電力を調整して、つまり2つのコイル111、112を交互に作動させて、突出部12の一端側Aの加熱と、他端側Bの加熱と、一端側Aでの加熱保持とを行う。
In the present embodiment, the
具体的には、まず、制御部140は、切替え部150によって高周波電源130とコイル111とを接続状態に切替え、高周波電源130を高出力(所定電力出力)でオンにする。すると、コイル111によって、主に一端側Aが優先して加熱されて温度上昇していく。加えて、中間部C、および他端側Bが順に遅れて温度上昇していく。
Specifically, first, the
次に、制御部140は、一端側Aが所定温度まで加熱されると、切替え部150によって高周波電源130とコイル112とを接続状態に切替え、高周波電源130を低出力(所定電力以下の出力)でオンにする。すると、コイル112によって、主に他端側Bが優先して加熱され、他端側Bでの温度立ち上がりが大きくなり、次に中間部Cでの温度立ち上がりが大きくなり、一端側Aでは多少の温度低下が発生する状況となる。
Next, when the one end side A is heated to a predetermined temperature, the
更に、制御部140は、他端側Bが所定温度まで加熱されると、切替え部150によって高周波電源130とコイル111とを接続状態に切替え、高周波電源130を高出力でオンにする。すると、コイル111によって、主に一端側Aが優先して加熱される。そして、制御部140は、一端側A、他端側B、および中間部Cが共に所定温度となって、所定時間以上保持されるようにする。
Further, when the other end B is heated to a predetermined temperature, the
このように、本実施形態では、切替え部150によって2つのコイル111、112を交互に作動させて(交互に出力を調整することによって)、上記第1、第2実施形態と同様に、突出部12の一端側Aをまず加熱した後に、他端側Bを加熱し、更に、一端側Aで加熱保持するようにすることができるので、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
As described above, in the present embodiment, the two
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、焼入れ処理後に部分的に焼き戻し処理するワークとして、燃料ポンプ用のハウジング10を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、本体部と突出部とを備えるものであれば、種々の部品に適用可能である。
(Other embodiments)
In each of the embodiments described above, the
10 ハウジング(ワーク)
11 本体部
11a 端部
12 突出部
100、100A、100B 焼き戻し装置
110、111、112 コイル
140 制御部
10 Housing (workpiece)
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記突出部(12)の前記本体部(11)側となる一端側(A)の位置で、高周波誘導加熱用のコイル(110)によって前記一端側(A)を所定温度まで加熱させ、
次に、前記突出部(12)の前記一端側(A)とは反対側となる他端側(B)の位置で、前記コイル(110)によって前記他端側(B)を前記所定温度まで加熱させた後に、
前記一端側(A)の位置で、前記コイル(110)によって前記一端側(A)を加熱させ、前記一端側(A)、前記他端側(B)、および前記一端側(A)と前記他端側(B)との中間部(C)を前記所定温度で所定時間以上、加熱保持することを特徴とする焼き戻し方法。 A tempering method in which a protrusion (12) protruding from an end (11a) of a main body (11) of a work (10) is heated by high-frequency induction heating to perform tempering,
The one end side (A) is heated to a predetermined temperature by a coil (110) for high frequency induction heating at a position on one end side (A) which is the main body part (11) side of the protrusion (12),
Next, at the position of the other end side (B) opposite to the one end side (A) of the protrusion (12), the other end side (B) is brought to the predetermined temperature by the coil (110). After heating
The one end side (A) is heated by the coil (110) at the position of the one end side (A), and the one end side (A) , the other end side (B), the one end side (A), and the A tempering method comprising heating and holding an intermediate portion (C) with the other end side (B) at the predetermined temperature for a predetermined time or more.
前記2つのコイル(111、112)のうち、1つのコイル(111)を前記一端側(A)に配置し、他のコイル(112)を前記他端側(B)に配置し、
前記2つのコイル(111、112)の出力を調整しながら、前記加熱、および前記加熱保持することを特徴とする請求項1に記載の焼き戻し方法。 Before Kiko yl (110) 2 Prepare,
Of the two coils (111, 112), one coil (111) is disposed on the one end side (A), and the other coil (112) is disposed on the other end side (B).
The tempering method according to claim 1, wherein the heating and the heating and holding are performed while adjusting the outputs of the two coils (111, 112).
前記2つのコイル(111、112)のうち、1つのコイル(111)を前記一端側(A)に配置し、他のコイル(112)を前記他端側(B)に配置し、
前記2つのコイル(111、112)を交互に作動させて、前記加熱、および前記加熱保持することを特徴とする請求項1に記載の焼き戻し方法。 Before Kiko yl (110) 2 Prepare,
Of the two coils (111, 112), one coil (111) is disposed on the one end side (A), and the other coil (112) is disposed on the other end side (B).
The tempering method according to claim 1, wherein the two coils (111, 112) are alternately operated to perform the heating and the heating and holding.
前記突出部(12)を加熱する高周波誘導加熱用のコイル(110)と、
前記突出部(12)の前記本体部(11)側となる一端側(A)の位置で、前記コイル(110)によって前記一端側(A)を所定温度まで加熱させ、次に、前記突出部(12)の前記一端側(A)とは反対側となる他端側(B)の位置で、前記コイル(110)によって前記他端側(B)を前記所定温度まで加熱させた後に、前記一端側(A)の位置で、前記コイル(110)によって前記一端側(A)を加熱させ、前記一端側(A)、前記他端側(B)、および前記一端側(A)と前記他端側(B)との中間部(C)を前記所定温度で所定時間以上、加熱保持するように制御する制御部(140)とを備えることを特徴とする焼き戻し装置。 A tempering device for heating and tempering a protrusion (12) protruding from an end (11a) of a main body (11) of a work (10) by high-frequency induction heating,
A coil (110) of the high-frequency induction heating you heat the protruding portions (12),
The one end side (A) is heated to a predetermined temperature by the coil (110) at a position on one end side (A) which is the main body part (11) side of the protrusion (12), and then the protrusion in the position of the one end side (a) becomes opposite to the other end of the (12) (B), after heated the other end side (B) to the predetermined temperature by the coil (110), the At the position of one end side (A), the one end side (A) is heated by the coil (110), the one end side (A) , the other end side (B), the one end side (A) and the other A tempering apparatus comprising: a control unit (140) configured to control the intermediate portion (C) with the end side (B) to be heated and held at the predetermined temperature for a predetermined time or more.
前記制御部(140)は、前記移動部(120)によって、前記コイル(110)を、前記一端側(A)から前記他端側(B)へ、更に前記他端側(B)から前記一端側(A)へ移動させて前記加熱および前記加熱保持することを特徴とする請求項5に記載の焼き戻し装置。 A moving part (120) for moving the coil (110) in the protruding direction of the protruding part (12);
The control unit (140) causes the moving unit (120) to move the coil (110) from the one end side (A) to the other end side (B) and from the other end side (B) to the one end. The tempering apparatus according to claim 5, wherein the tempering device is moved to the side (A) to hold the heating and the heating.
前記2つのコイル(111、112)のうち、1つのコイル(111)が前記一端側(A)に配置され、他のコイル(112)が前記他端側(B)に配置され、
前記制御部(140)は、前記2つのコイル(111、112)の出力を調整しながら、前記加熱、および前記加熱保持することを特徴とする請求項5に記載の焼き戻し装置。 Two coils (110) are provided,
Of the two coils (111, 112), one coil (111) is disposed on the one end side (A), and the other coil (112) is disposed on the other end side (B).
The tempering apparatus according to claim 5, wherein the control unit (140) performs the heating and the heating holding while adjusting the outputs of the two coils (111, 112).
前記2つのコイル(111、112)のうち、1つのコイル(111)が前記一端側(A)に配置され、他のコイル(112)が前記他端側(B)に配置され、
前記制御部(140)は、前記2つのコイル(111、112)を交互に作動させて、前記加熱、および前記加熱保持することを特徴とする請求項5に記載の焼き戻し装置。 Two coils (110) are provided,
Of the two coils (111, 112), one coil (111) is disposed on the one end side (A), and the other coil (112) is disposed on the other end side (B).
The tempering apparatus according to claim 5, wherein the control unit (140) alternately operates the two coils (111, 112) to perform the heating and the heating and holding.
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