JP5866455B2 - 付着物防止特性を備えた遠心分離機 - Google Patents

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本発明は、付着物防止特性の改善のためにコーティングされた請求項1の前段部に記載の遠心分離機に関する。
付着物は、遠心分離機における一般に知られている問題である。動作中、たとえば分離機ディスクやフレームやスラッジ出口チャンネルの付着物は重要であり、たとえば、遠心分離機を通り抜ける流体から発生する堆積物、微生物生育、汚れなどに起因する。特に、その分離能力が変わらないままであれば、分離機ディスクの付着物は、分離機の処理能力を低減することがある。さらに、分離機ディスク上に形成された堆積物は定期的に取り除かれる、すなわち、分離機のディスクと内部はクリーニングされなければならない。連続スループットのための準備された分離機において、堆積物を取り除くための停止は、分離機の不所望な中断時間、したがって、全体的な分離能力の低下を招く。
現代の遠心分離機では、ローター本体とその内側部分はステンレススチールで作られており、液体に接触するローター部分の表面は、これらの表面に対する堆積物の蓄積を可能な限り防止するために研磨される。この研磨にもかかわらず、希望の分離能力を維持され得るように定期的に取り除かれなければならない堆積物が形成される。
US3,741,467は、付着物にさらされる表面を、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ化ポリアルケン(flourinated polyalkene)でコーティングすることによって、この問題を克服する試みを開示している。しかしながら、そのようなコーティングの欠点は、摩耗性媒体に対する適用においては、すり減ることがあるということである。別のものは、コーティングが、たとえばディスク厚さに関して不十分である要請厚さを有していることである。
遠心分離機を長期間にわたって運転させておくために、遠心分離機、特にそれらのディスクとスラッジ出口チャンネルとフレームの少ない付着物を確実にする新しい方法を見つけることが望ましい。また、遠心分離機を伴うプロセスのシャットダウン時間の低減は望ましい。
上に示されるように、現在知られている付着物防止コーティングが遭遇する問題は、分離されるべき流体と一緒に遠心分離機に入る摩耗性媒体たとえば砂や他の分散粒子に対する適用におけるコーティングの乏しい耐摩耗性である。さらに、コーティングのクラックは、遠心分離機ディスクに作用する摩擦およびひずませる力や突出したエッジにおける摩耗のために生じることがある。
US3,741,467
本発明の目的は、低減された付着物を示す改良型遠心分離機を提供することである。別の目的は、摩耗性環境において耐摩耗性があり、クラックの形成に対する高抵抗を有している遠心分離機の実施形態を提供することである。
この目的は、それ自体の内部に分離チャンバーを形成する、ローターを備えている、流体混合物の複数のコンポーネントへの連続分離のために準備された遠心分離機によって達成される。前記ローターは、前記分離チャンバー中に1セットの分離ディスクを備えており、分離ディスクは、隣接した分離ディスク間の分離流路を定めており、また、前記分離チャンバー中において分離される流体混合物の連続提供のための、前記ローターに有効に連結された入口と、前記分離空間の径方向内側部分から延びている、前記流体混合物の分離された軽量な第一のコンポーネントのための第一の出口と、前記分離空間の径方向外側部分から延びている、前記流体混合物の分離された高密な第二のコンポーネントのための第二の出口を備えている。前記分離ディスクには、コーティングが少なくとも部分的に設けられており、コーティングは、約5〜60μmの層厚を有し、ゾルゲル法によって準備され、O/Si>1の原子比率を有しているシリコン酸化物SiOを備え、≧10原子%の炭素を備えている。
前記遠心分離機は、ディスク表面の付着物が著しく低減されるという点で有利である。有機ケイ素化合物を伴うゾルゲル材料を備えているコーティング組成物を分離ディスク表面に塗布することによって、表面自由エネルギーと粗さの両方が低減され、付着物の低減、遠心分離機の少なく容易なクリーニングをもたらす。さらに、本発明のゾルゲルコート遠心分離機は、優れた耐摩耗性を示し、コーティングに発生するクラックの危険を低減する柔軟性を有している。これは、コーティングの非常に薄い厚さによって達成され、それは、ゾルゲル法による準備を通じて可能である。
前記遠心分離機表面上の前記コーティングの層厚は、5〜50μm、好ましくは5〜20μmであってよい。ディスク厚さよりも十分に少ない、すなわち数百μmに対して数十μmのコーティングの層厚を提供する能力で、コーティングは、流れ容量の低下、同じ分離パフォーマンスを得るためにより高い速度を必要とし、分離流路をふさぐ危険の増大をもたらすといった、分離流路の高さの著しい低減を招かない。小さい層厚の一層の利点は、非コートディスクのスタックに比較して、同じ高さのディスクスタックにはめ込まれることが可能であるディスクの枚数が著しく低減される必要がないということである。これは、たとえば、およそ100μmの厚さを必要とし、それにより、所与の高さのディスクスタックにはめ込まれ得るディスクの枚数に対する悪影響を与えたり、分離流路の高さに対する悪影響を与えたりするテトラフルオロポリエチレンコーティングと比較して大きな改善である。いずれの場合も、分離流路を通る流れを制限することにより、または、ディスクの枚数の低減による総分離エリアを低減することにより、分離パフォーマンスは悪影響を受けるであろう。
シリコン酸化物SiOコーティングは、1.5〜3、好ましくは2〜2.5の原子比率O/Siを有していてよい。
コーティングは、20〜60原子%、好ましくは30〜40原子%の炭素の含有量を有していてよい。
前記遠心分離機は、前記分離空間の径方向外側部分から延びている、前記流体混合物の分離された第三のコンポーネントのための第三の出口を有していてよい。
前記分離ディスクの厚さは、0.3〜2mm、好ましくは0.4〜1mm、より好ましくは0.5〜0.8mmであってよい。
さらに、本発明のさらなる目的と特徴と利点は、添付の概略図に関する本発明のさまざまな実施形態の続く詳細な説明から明らかになるであろう。
図1は、連続動作のための遠心分離機の一つの実施形態の軸断面を概略的に示している。 図2aは、遠心分離機の実施形態を概略的に示している。 図2bは、遠心分離機の実施形態を概略的に示している。 図2cは、遠心分離機の実施形態を概略的に示している。 図3は、付着物防止コーティングを備えている分離ディスク表面の概略断面である。
下記において、連続スループットのための遠心分離機の実施形態が説明される。しかしながら、本発明は、分離ディスクを備えており、動作中、ディスク表面の付着物を引き起こす媒体にさらされる、あらゆる連続動作遠心分離機に適用可能であることが知られるべきである。
図1は、流体混合物を複数のコンポーネントに分離するための、たとえば油ベース流体混合物から水と粒子を分離するための遠心分離機1を概略形式で示している。分離機はフレーム2を有しており、フレームは、第一および第二のベアリングによってフレームに連結されたスピンドル20によって回転軸xのまわりの遠心ローター3を支持している。ローターは、示されるような電気ダイレクトドライブモーター21などのモーターによって駆動される。ローターは、それ自体の内部に分離空間4を形成しており、分離空間は、ローター壁5によって境界が定められており、その中には、円錐台分離ディスクのスタックの形をしている1セットの分離プレート6が配されている。分離ディスクは、各対の隣接ディスクの間に分離流路7を形成している。不動の入口8が、分離される流体混合物の分離空間への提供のため、ローターの中に延びている。流体混合物の分離された軽量な第一のコンポーネントのための第一の出口9が、分離空間の径方向内側部分から延びている。スラッジ空間10が、分離空間の環状部分として、分離プレートの径方向外側に定められており、流体混合物の分離された高密な第二のコンポーネントの放出のための第二の出口11が、スラッジ空間の径方向外側部分から延びている。
各分離ディスクには、多数の開口または切り欠きが設けられており、それらは、各ディスクの周囲の近くに配されていて、スタックを通って軸方向に延びている流路を形成し、ディスクスタックを通っておよび越えて分離される流体の流れを分配する。ローターはさらに、ローター中において中央入口空間の境界を定めるディストリビューターを備えており、それは、ローター中の流路を介して分離空間4に連結されている。ディストリビューターは、分離ディスク6のスタックを支持している。不動の入口8が、分離される流体混合物の提供のための入口空間の中に延びている。流体混合物の分離された軽量な第一のコンポーネントのための第一の出口9が、分離空間4の径方向内側部分から延びている。スラッジ空間10が、分離空間の環状部分として、分離ディスクの径方向外側に定められている。ローターの円周の近くに配された複数の第二の出口11が、流体混合物の分離された高密な第二のコンポーネント(スラッジと称する)の放出のため、スラッジ空間の径方向外側部分から延びている。第二の出口11の開口は、この分野で知られているように、スラッジ空間中に集められたスラッジの放出のため、短期間、閉位置から変位されるように配された動作スライドによってコントロールされる。
動作中、ローター3は動作速度で回転され、複数のコンポーネントに分離される流体混合物は、入口8によってローターの入口空間の中に導入される。流体は、遠心力によって、ローター中の流路を通って分離空間に運ばれる。それから、流体の流れは、ディスクの切り欠きによって設けられた軸流路を通って分離ディスク6のスタックを横切り、隣接した分離ディスク間の分離流路7の中に分配される。分離流路中において、流体混合物の高密なコンポーネントと軽量なコンポーネントが分離される。流体の軽量なコンポーネント(たとえば油)は、径方向内向きに、流体混合物の分離された軽量な第一のコンポーネントのための第一の出口9の方へ運ばれ、第一の出口は、分離空間の径方向内側部分から延びている。流体の高密なコンポーネント(水および固体粒子物質、すなわちスラッジ)は、分離空間中を径方向外向きに、スラッジ空間10の方へ、第二の出口11の内側に運ばれる。
図2aに示される実施形態では、前にさらに説明されたような遠心分離機はさらに、第一のコンポーネントよりも高密な第三のコンポーネントのための第三の出口12を備えており、それは、スラッジ空間の径方向内側部分から延びている。流体混合物のこの高密な第三のコンポーネントは、水などの高密な液体コンポーネントであってよい。トップディスク13が、分離ディスクのスタックの上側端に設けられている。トップディスク13は、スラッジ空間の径方向内側部分から延びている、流体混合物から分離された高密な第三のコンポーネントのためのトップディスクとローター壁の間の流路の境界を定めており、その流路は、第三の出口に連結されている。トップディスクは、円錐台プレートの径方向外側に延びているように構成されている。流体混合物から分離された高密なコンポーネントのうち、水などの最も少なく高密なコンポーネントは、トップディスク13の径方向外側エッジを越えて第三の出口12の方へ流れる。第三の出口チャンバーから、この分野で知られているようなはぎ取りデバイスによって、流体がはぎ取られてよい。
図2a〜2cは、連続動作およびスループットのための遠心分離機のさまざまな実施形態を示しており、そのおのおのは、ローター3と、分離ディスク6のスタックを備え、分離ディスクは、各対の隣接ディスクの間に分離流路7を形成している。図2aは、固体またはスラッジ、または高密なコンポーネントの間欠放出を伴う遠心分離機を概略的に示す。上述したように、図2aの実施形態では、遠心分離機は、異なる密度の軽量相のための二つの出口9、12と、重量相や固体やスラッジのための一つの出口11を有して示されている。しかしながら、一つの軽量相出口と、間欠放出の一つの重量相出口を有している実施形態も考えられる。間欠放出は、上に説明された手法では自動的である。
図2bは、自動的連続固体放出分離機とも称される、連続動作のためのノズルタイプ遠心分離機を概略的に示している。上に言及された要素に加えて、分離機は、軽量相分離媒体のための第一の出口9と、重量相分離媒体またはスラッジの連続放出のための第二の出口11を備えている。前記第二の出口11は、複数の周辺分配出口ポートのノズルの形をしている。
図2cは、固体ボウル遠心分離機を示している。分離機は、軽量相分離媒体のための第一の出口9と、重量相分離媒体のための第二の出口11を備えている。ボウル内に捕らえられたすなわち第二の出口11を通って出されない固体は、その径方向外側部分に蓄積され、手で取り除かれる。
このように、いくつかの普通形の連続動作および連続スループットのための遠心分離機が上に説明される。しかしながら、本発明は、説明されたタイプの分離機に限定されていない。たとえば、本発明は、気密および非気密分離機、連続または間欠放出分離機、固体ボウル分離機などに等しく適用可能である。言いかえれば、本発明は、分離ディスクを備えているあらゆる連続動作遠心分離機に適用可能であり、分離ディスクは、動作中、ディスク表面の付着物を引き起こす媒体にさらされる。
上述したように、分離プレート6は、円錐台分離ディスクのスタックの形に用意されている。分離ディスクは、各対の隣接ディスクの間に分離流路を形成しており、隣接ディスクは、一般に、各ディスクの表面上の周囲分配ふさぎ物の配置を介して設けられている。ディスクの数は、一般に、数十ないし数百の範囲内にあり、用途、分離される媒体、分離機のタイプに依存する。ふさぎ物の厚さは、隣接ディスクの間の距離、したがって分離流路の高さを定め、一般に、0.3mmと2mmの間にある。
分離ディスクまたはプレートは、分離ディスクの付着物防止特性の改善のために使用されたコーティングを備えている。コーティングは、くっつかないコーティングと称されてよく、分離機の分離パフォーマンスを改善する。これは、とりわけ、分離流路の高さを低減する過度の付着物が回避されるという事実による。さらに、ディスク上への堆積物の著しく遅い蓄積は、そのあいだは分離機が動作から外れて分解されなければならい逐次の必要なクリーニングの間の期間を増大させる。また、くっつかないコーティングは、ディスク表面のほか、本発明による付着物防止コーティングが設けられた分離機の内部のあらゆる他の部分をクリーニングすることを容易にする。コーティングされた分離ディスクは、ただ水での高圧洗浄を使用することによって容易にクリーニングされ得る。さらに、メカニカルクリーニングまたは強酸や塩基や洗剤を使用するクリーニングで消費する多大な時間を必要としない。
本発明の実施形態によれば、分離機ディスクの表面は、ゾルゲル法を使用する有機ケイ素化合物を備えている組成物でコーティングされる。有機ケイ素化合物は、ゾルゲル法で使用される開始材料であり、好ましくはシリコンアルコキシ化合物である。ゾルゲル法では、ゾルがゲルに変換されてナノ物質を作り出す。加水分解および縮合反応によって、相互階層状分子の三次元網目構造体が液体中に作り出される。熱処理ステージは、ゲルをさらに、最終コーティングをもたらすナノ物質またはナノ構造体に処理する役目をする。前記ナノ物質またはナノ構造体を備えているコーティングは、O/Si>1の原子比率、好ましくは1.5〜3の範囲内の、または代替的に2〜2.5の範囲内の原子比率を有しているシリコン酸化物SiOを主として備えている。O/Si>1の原子比率によっては、シリコン酸化物(SiO)のシリコン原子(Si)の数で割られたシリコン酸化物(SiO)の酸素原子(O)の数が1よりも大きいことが表されている。相応して、代替例では、シリコン原子の数で割られた酸素原子の数は、1.5〜3の範囲内、または2〜2.5の範囲内にある。
好ましいシリコン酸化物は、シリカSiOである。シリコン酸化物は、分離ディスクの表面に対して優れた付着を有している三次元網目構造体を形成する。すべてのディスクがコーティングされてよく、そのほか、分離機動作中に付着物にさらされる分離機内の他の表面もコーティングされてよい。ディスクは、片側だけが、すなわち上向きまたは下向き表面がコーティングされてよいが、付着物は一般に、分離される流体にさらされるすべての表面に生じるので、好ましくは、両側がコーティングされる。
本発明のコーティングにさらに、有機分子に見つけられるような炭素の含有量を有している。有機部分は、C=O、C−O、C−O−C、C−N、N−C−O、N−C=O、その他などの官能基を有していてもいなくてもよい。好ましくは、炭素含有量は、≧10原子%、好ましくは20〜60原子%、最も好ましくは30〜40原子%である。有機部分は、柔軟性と弾性をコーティングに与え、それは、分離機の内部、特にディスクスタックにさらされる著しい力のため、動作中、非常に重要である。有機部分は、疎水性かつ疎油性(oleophobic)であり、コーティングのくっつかない特性をもたらす。
図3には、上に説明されたように、シリコン酸化物ゾルゲルコート22が設けられた分離ディスク表面21の概略実例が示されている。コーティングはシリコン酸化物層22とも称される。表面21の最も近くに、シリコン酸化物コーティング22は、コーティングシロキサンとディスク表面21の金属酸化膜の間のインタフェース23を形成している。コーティング22のバルクは、有機リンカー鎖と、コーティング22に柔軟性を与える空隙を有しているシロキサン網目構造体24である。シロキサン網目構造体24は、インタフェース23の上にある。シリコン酸化物層22は、付着物を低減する疎水性かつ疎油性特性を有している機能的表面25の形をしている最外層を形成している。インタフェース23とシロキサン網目構造体24の間と、シロキサン網目構造体23と機能的表面25の間には、それぞれ、はっきりした境界はなく、むしろ徐々に遷移している。
コーティングされたすべての分離ディスクは、上に説明されたコーティングを有していてよい。コーティングは永続性でありまた柔軟であり、優れたくっつかない特性と摩耗およびクラック耐性を有している連続動作遠心分離機のためのディスクを提供する。
さらに、コーティングの厚さは、ディスク厚さよりも著しく小さい、すなわち、数百μmに対して数μmなので、コーティングは、分離流路の高さのどんな著しい減少も、非コーティングディスクと同じ高さディスクスタックにはめ込まれることが可能であるディスクの枚数のどんな著しい減少をもたらさない。これは、たとえば、およそ100μmの厚さを必要とし、それにより、所与の高さのディスクスタックにはめ込まれ得るディスクの枚数に対する悪影響を与えたり、分離流路の高さに対する悪影響を与えたりするテトラフルオロポリエチレンコーティングと比較して大きな改善である。いずれの場合も、分離パフォーマンスは悪影響を受けるであろう。
一つの実施形態では、有機ケイ素化合物を備えている少なくとも一つのゾルが、コーティングされる分離ディスクの表面に塗布される。表面は、任意の適切な方法で、ゾルで湿潤/コーティングされてよい。表面コーティングは、たとえば、スプレーや浸漬や浸水によって塗布されてよい。遠心分離機の少なくとも分離ディスクはコーティングされてよい。あるいは、使用のあいだに流体と接触するであろう遠心分離機のすべての表面がコーティングされてもよいであろう。たとえば、付着物を生じさせる流体と接触するすべての表面がコーティングされる。
表面をコーティングする方法は、少なくとも一つのゾルでコーティングされる遠心分離機の少なくとも表面の前処理を備えている。この前処理も、好ましくは、浸漬や浸水やスプレーによって実行される。前処理は、遠心分離機表面に対する後のコーティングの付着の増強を得るために、コーティングされる表面をクリーニングするために使用される。そのような前処理の例は、アセトンおよび/またはアルカリ性溶液たとえば苛性アルカリ溶液での処理である。
コーティングの方法は、熱処理ステージを備えていてよく、たとえば、乾燥作業が前処理の後におこなわれてよく、また、前記ゾルでの表面の実際のコーティングの後に乾燥および/または硬化作業がしばしば必要である。コーティングは、好ましくは、オーブンなどの従来の加熱装置を使用する加熱にさらされる。
コーティングは、上に示されたようにSiOを備えており、分離機ディスク表面に塗布される。コーティングの塗布はゾルゲル法によってなされる。表面上の結果のコーティングは、5ないし60μm厚さの間にある。コーティングを含んでいるシリコン酸化物ゾルの膜厚は、5〜60μm、好ましくは5〜50μm、好ましくは5〜20μmである。
分離機ディスクが作られる材料は、いくつかの金属および合金から選択されてよい。好ましくは、材料はステンレススチールである。材料はまた、黄銅またはアルミニウム、またはそれらの合金、および/または炭素スチールから選択されてよい。
実例
オフショア機器の長期動作時間の検査において、共に上に説明されたタイプのコーティングである低表面エネルギーガラスセラミックコーティングについて試験がおこなわれた。それらのコーティングは、コート1およびコート2と称され、結果は以下に示される。コート1は、酢酸ブチル中のシラン終端ポリマーであり、コート2は、ソルベントナフサ/酢酸ブチル中のポリシロキサン(polysiloxan)ウレタン樹脂である。
その試験は、コーティングされた熱伝達プレートについておこなわれた。そのようなプレートは、連続動作遠心分離機を包含してもいるプロセスラインで使用されてよい熱交換器中に設けられている。言いかえれば、熱伝達プレートと接触する媒体は、しばしば、後のプロセスにおいて遠心分離プロセス中で分離されるべきであるのと同じ媒体である。したがって、コーティングの付着物防止特性を得るために熱交換器の熱伝達プレート表面に対しておこなわれた試験は、遠心分離機内のディスク表面上のコーティングについての有用な指標でもあり得る。
その分析は、HO中の1.2%HNOと、HO中の1%NaOHと、原油に対する、基板湿潤および付着、接触角、コーティング厚さ、安定性に関するコーティングの特性を示している。結果は、表1に以下に要約される。
両コーティングは、ステンレススチールまたはチタン基板のいずれに対してスプレーコーティングされたときも、優秀な湿潤を示した。
付着は、標準DIN EN ISO2409によるクロスカット/テープ試験によって測定された。レーティングは、0(優秀)から5(ひどい)までである。0または1は容認可能であるが、2ないし5はそうではない。第一の数字は、クロスカット(1mmグリッド)後のレーティングを示し、第二の数字は、テープが貼られ再び剥がされた後のレーティングを与えている。
コート1とコート2に対する最良の付着を得るため、基板は前処理にさらされた。基板は、30分間、アルカリクリーニング洗剤に沈められた。その後、基板は、水と純水で洗われ、コート1が塗布される前に乾燥された(最適な付着を達成するために30分以内に塗布された)。試験は、基板のクリーニングがアセトンだけで実行されると、付着が低減されることを示した。前処理は、コート2でコーティングされるステンレススチール基板にも使用された。このコーティングは、アルカリ洗剤またはアセトンが前処理として使用されたかどうかに影響を及ぼされない付着を示した。前処理ステップが無視されるか正しくなされなければ、それは、コーティング付着に影響を及ぼす。
両コーティングは、酸性コンディションの下で良好な安定性を示した。コーティングは、75度で1.5時間、また、室温で24時間以上、安定であった。
アルカリ性コンディションの下で、コート1は、コート2よりも良好な結果を示した。コート1は、85℃で3時間アルカリ性コンディションに耐えることができたが、コート2は85℃で2時間であった。両コーティングは、6カ月間、室温で原油に沈められた後、疎油性特性の変質や低減を示さなかった。
それから、スタック30の熱伝達プレートは、コート1とコート2でコーティングされた。熱交換器プレートは、この試験では、チタンで作られ、熱交換器2は、原油用途に使用された。すべてのコーティングされた熱伝達プレートは前処理を受け、前処理は、付着物を取り除くために酸性およびアルカリ性溶液での処理と、水でのプレートの高圧洗浄を備えていた。プレートは、コーティングの塗布の前に、乾燥に供された。
前処理は、コート1とコート2がプレートに塗布される1日前に完了された。プレートは、周囲温度(ほぼ20℃あたり)で乾燥に供されたので、いくつかのプレートはまだぬれていた。正確には、プレートの三分の一は、コート1でコーティングされ、プレートの三分の一は、コート2でコーティングされ、プレートの残りの三分の一は、コーティングされないままであった。コーティングは、スタック30中のプレートによって形成された流れ経路57,67の中にそれぞれのコートをスプレーすることによって実施され、それにより、流れ経路に面している側がコーティングされる。コーティングの厚さは、2〜4μmであると測定された。二つのコーティングに対する硬化/乾燥が、オーブン中で1.5時間、それぞれ、200℃と160℃の高温でおこなわれた。
それから、コーティングされた熱伝達プレートを備えたスタックが熱交換器の中に配され、プレート式熱交換器の約7カ月の動作の後に、コーティングされたプレートの評価がおこなわれた。
プレートは7カ月後に分析された。詳細には、三枚の異なるシリコン酸化物コーティングされた熱伝達プレートが、ESCA(化学分析電子分光法)としても知られている、XPS(X線電子分光法)によって分析された。XPS法は、表面の最外2〜10nmについて原子%で表現される化学組成を含む、定量的化学情報を提供する。
XPS法の測定原理は、サンプル(すなわち、コート1でコーティングされた熱伝達プレートと、コート2でコーティングされた熱伝達プレートと、コーティングされていないプレート)が高真空中に置かれ、よく定められたX線エネルギーで照射されることを有しており、サンプルから光電子の放出をもたらす。サンプルの最外表面からの光電子だけが検出器に到達する。光電子の運動エネルギーを分析することによって、それらの結合エネルギーが計算されることが可能であり、それにより、サンプルの化学元素(電子殻を含む)に関してそれらの起源を与える。
XPSは、サンプルの化学元素の元素組成および異なる化学状態の両方についての(さまざまな官能基、化学結合、酸化状態、その他などの)定量的データを提供した。水素とヘリウム以外のすべての化学元素が検出され、サンプルの得られた化学成分は原子%で表現される。
XPSスペクトルは、Kratos AXIS UltraDLD x線光電子分光計を使用して記録された。サンプルは、単色Alx線源を使用して分析された。分析領域は、1mm未満だった。分析では、サンプルの表面中に存在する化学元素を検出するために、いわゆる広スペクトルランがおこなわれた。相対的表面組成は、各化学元素の定量化から得られた。
ここに説明された(CとOとSiの含有量に関する)さまざまなタイプのシリコン酸化物コーティングを備えた熱伝達プレートが分析されるとき、または、正確にはコーティングの化学元素が分析されるとき、原子%および原子比率O/Siの相対的表面組成が見つけられ得る。それから、主にCとOとSiが、コーティングの最外表面で検出され得ることが観察された。Cの含有量は一般に41.9〜68.0原子%であり、Oの含有量は19.5〜34.3原子%であり、一方、Siの含有量は8.6〜23.4原子%である。原子比率O/Siは1.46〜2.30である。原子比率O/Siについては、酸素の総量が使用されることに注意されたい。これは、炭素をもつ官能基中の酸素も含まれることを意味している。他の点では、シリカについて、2.0の理論的比O/Siが期待される(すなわちSiOの形をしているSiO)。
4カ月の動作の後、サーモイメージングによる事前検査がおこなわれた。熱交換器が動作されたとき、サーモイメージングが熱交換器2の中央領域におこなわれた。イメージから、いくつかの熱伝達プレートが、熱交換器中の他の熱伝達プレートと比較して、増大した熱伝達を示すことが明白になった。
その検査は、コーティングされたプレートの所で高温を示した。コーティングされていないプレートは、低い動作温度を示した。温度の差は、異なる付着物の影響であり、そこでは、コーティングされたプレートは高温にあった。
外観検査は、コート1で示されたコーティングをもつプレートが、原油対面プレート側が最少量の付着物で覆われていたことを明らかにした。また、コート2は、むき出しのチタン表面と比較して、原油対面プレート側が少ない量の付着物を有していたが、その程度はコート1よりも少なかった。むき出しのチタンプレートは、プレートに「付着した」原油の厚い層で完全に覆われていた。ここにおいて、用語「付着物」は、動作中に熱伝達プレート上に形成される堆積物を説明するために使用される。付着物は、原油によって形成される残留物と堆積物であり、ワックス状有機部分と鉱物/無機部分から成る。
個々の付着したプレートについて記録された重量から正常なプレートの平均重量を引くことによって、表面タイプごとに平均付着物量が計算された(表2)。コーティングの重量は補われなかったので、実際の付着物低減はいくらか高目である。試験に使用された熱伝達プレートについて、熱伝達表面は0.85mであり、したがって、4μm厚コーティングを両側に有するプレートについて、コーティング材料の総体積は約6.8cmである。コーティングが純粋なSiO(密度2.6g/cm)であると推定されるならば、一枚のプレートあたりのコーティングの量は約20gである。
コート1とコート2の両方について、プレートの付着物は、むき出しのチタンプレート上の付着物と比較して容易に取り除かれた(表3参照)。クリーニング要求の差が、ティッシュでの手によるプレートの拭き取りによって、また高圧水クリーニングによって試験された。ティッシュでプレートを単に拭くことは、コーティングされていないプレートとは対照的に、コーティングされたプレートから付着物が非常に容易に取り除かれたことを示した。高圧水クリーニングを使用することによって、一つまたは二つの小さいパッチを除いて、すべての付着物が、コート1がコーティングされた表面から取り除かれることが可能であった。コート2がコーティングされた表面では、いくらか多い付着物が、ウォータージェットクリーニングの後に存在した。この付着物は、わずかに焼けた油の形をしていた。コーティングは、良好なコンディションであった。原油は、熱交換器2の第一の流れ経路を通り抜け、一方、海水は、第二の流れ経路を通り抜けた。海水に面するプレート表面では、両コーティングは劣化した。
寒冷コンディションに対するコーティング耐性が、−196℃の温度の液体窒素にプレートを沈めて試験された。次に、プレートは高圧水によって洗われ、高圧水はすべての付着物をほとんど取り除いた。コーティング破損は、コート1またはコート2のいずれにおいても観察されなかった。
連続動作のための遠心分離機の分離ディスクスタック中の多数のディスクが、ゾルゲル法によって準備された、シリコン酸化物ベース付着物防止コーティングでコーティングされたものにおいて、代表的試験がおこなわれた。分離機は、自動的連続重量相または固体放出を伴う大型ノズルタイプ分離機だった。
分離された流体混合物は、重油組成物が固体と水から分離された油性混合物だった。これは、高い付着混合物であり、油組成物と無機粒子の両方が、時の経過とともにディスク表面に蓄積する。粒子の蓄積すなわちスラッジ堆積物は、数日後にはもう既に著しいことがある。結局、分離機は分解され、ディスクスタックは取り除かれて、溶媒エマルジョンを使用して手によりクリーニングされる。
フィールド試験が、数カ月間にわたりおこなわれた。この時期のあいだ、コーティングされたディスクは、等間隔をおいて視覚的に検査され、コーティングされていないディスクと比較された。数週間後、コーティングされたディスクは、それらのトップ表面に付着物をほとんど示さなかったのに対して、コーティングされていないディスクは、著しい付着物を有していた。コーティングされたディスクの底表面には、いくらかの付着物があったが、コーティングされていないディスクに比較して著しく少なかった。しかしながら、コーティングされたディスク上で見つかった付着物は、クリーニングするのが著しくより容易であった。1カ月以上の後、結果は同様であった。数カ月では、コーティングされた表面とコーティングされていない表面の間の付着物の差は、試験の初期段階ほど著しくはなかった。しかしながら、容易に識別可能な差が付着物にまだあり、付着物は、取り除くのがはるかに容易であった。
上記の説明から、本発明のさまざまな実施形態が説明され示されたけれども、本発明はそれらに限定されるものではなく、続く特許請求の範囲において定められる主題の範囲内においてさまざまな手法で具体化されてよいことがわかる。
[1] 流体混合物の複数のコンポーネントへの連続分離のために配された遠心分離機(1)であり、
・それ自体の内部に分離チャンバー(4)を形成し、前記分離チャンバー(4)中に、隣接した分離ディスクの間に分離流路(7)を定めている1セットの分離ディスク(6)を備えているローター(3)と、
・前記分離チャンバー(4)中において分離される流体混合物の連続提供のための、前記ローター(3)に有効に連結された入口(8)と、
・前記分離空間の径方向内側部分から延びている、前記流体混合物の分離された軽量な第一のコンポーネントのための第一の出口(9)と、
・前記分離空間の径方向外側部分から延びている、前記流体混合物の分離された高密な第二のコンポーネントのための第二の出口(11)を備えている遠心分離機において、
前記分離ディスク(8)にはコーティングが少なくとも部分的に設けられていて、そのコーティングは、
約5〜60μmの層厚を有し、
ゾルゲル法によって準備され、
O/Si>1の原子比を有しているシリコン酸化物SiOxを備え、
≧10原子%の炭素を備えていることを特徴とする遠心分離機。
[2] 前記コーティングの層厚は、約5〜50μm、好ましくは5〜20μmの層厚を有している、[1]に記載の遠心分離機。
[3] 前記コーティングは、1.5〜3、好ましくは2〜2.5のO/Siの原子比率を有しているシリコン酸化物SiOxを備えている、[1]または[2]に記載の遠心分離機。
[4] 前記コーティングは、20〜60原子%、好ましくは30〜40原子%の炭素の含有量を有している、[1]〜[3]のいずれかひとつに記載の遠心分離機。
[5] 前記分離空間の径方向外側部分から延びている、前記流体混合物の分離された第三のコンポーネントのための第三の出口(12)を備えている、[1]〜[4]のいずれかひとつに記載の遠心分離機。
[6] 前記分離ディスクは、0.3〜2mm、好ましくは0.4〜1mm、より好ましくは0.5〜0.8mmの厚さを有している、[1]〜[5]のいずれかひとつに記載の遠心分離機。

Claims (11)

  1. 流体混合物の複数のコンポーネントへの連続分離のために配された遠心分離機(1)であり、
    ・それ自体の内部に分離空間(4)を形成し、前記分離空間(4)中に、隣接した分離ディスクの間に分離流路(7)を定めている1セットの分離ディスク(6)を備えているローター(3)と、
    ・前記分離空間(4)中において分離される流体混合物の連続提供のための、前記ローター(3)に有効に連結された入口(8)と、
    ・前記分離空間の径方向内側部分から延びている、前記流体混合物の分離された軽量な第一のコンポーネントのための第一の出口(9)と、
    ・前記分離空間の径方向外側部分から延びている、前記流体混合物の分離された高密な第二のコンポーネントのための第二の出口(11)を備えている遠心分離機において、
    前記分離ディスク()にはコーティングが少なくとも部分的に設けられていて、そのコーティングは、
    約5〜60μmの層厚を有し、
    ゾルゲル法によって準備され、
    O/Si>1の原子比を有しているシリコン酸化物SiOxを備え、
    10〜60原子%の炭素を備えていることを特徴とする遠心分離機。
  2. 前記コーティンは、約5〜50μの層厚を有している、請求項1に記載の遠心分離機。
  3. 前記コーティンは、〜20μmの層厚を有している、請求項に記載の遠心分離機。
  4. 前記コーティングは、1.5〜のO/Siの原子比率を有しているシリコン酸化物SiOxを備えている、請求項1〜3のいずれかひとつに記載の遠心分離機。
  5. /Siの原子比率は2〜2.5である、請求項に記載の遠心分離機。
  6. 前記コーティングは、20〜60原子の炭素の含有量を有している、請求項1〜のいずれかひとつに記載の遠心分離機。
  7. 前記コーティングは、0〜40原子%の炭素の含有量を有している、請求項に記載の遠心分離機。
  8. 前記分離空間の径方向外側部分から延びている、前記流体混合物の分離された第三のコンポーネントのための第三の出口(12)を備えている、請求項1〜のいずれかひとつに記載の遠心分離機。
  9. 前記分離ディスクは、0.3〜2mの厚さを有している、請求項1〜のいずれかひとつに記載の遠心分離機。
  10. 前記分離ディスクは、.4〜1mの厚さを有している、請求項に記載の遠心分離機。
  11. 前記分離ディスクは、.5〜0.8mmの厚さを有している、請求項に記載の遠心分離機。
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