JP5866285B2 - シャトルコック用人工羽根、シャトルコック、およびシャトルコック用人工羽根の製造方法 - Google Patents
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Description
天然羽毛を模して、羽弁に対応する薄膜状の羽部と、羽軸に対応して、上方の先端から下方の末端に向かって一体的に連続して延長する棒状の羽軸部とを備え、
前記羽部は、連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂からなり、前記羽軸部に対して、相対的に低比重で低弾性であり、
前記羽軸部は、熱可塑性樹脂からなり、前記先端から前記羽部の下端に亘って前記羽部と固着する領域を羽支持部とするとともに、前記天然羽毛の羽柄に対応して前記羽支持部の下端から前記末端に亘って前記羽部の下方に突出する領域を羽柄部として、前記羽支持部にて前記羽部に固着されている、
ことを特徴とするシャトルコック用人工羽根としている。
人工シャトルコックは、その用途が遊技程度のバドミントンであれば、そのシャトルコックを構成する人工羽根は、ある程度の軽量化と生産性や耐久性が達成されていればよい。すなわち、安価で壊れにくければよい。しかし、競技者の練習球としての用途、究極的には競技用の公式球との代替用途を目指すのであれば、とくに、人工羽根の総表面積のほとんどを占める羽部について、軽量化を達成した上で、形状維持性、耐衝撃性などの特性を天然羽毛に近似させる必要がある。例えば、バドミントンにおいて、天然シャトルコックならではの打球法として、「ヘアピンショット」がある。この打球法では、強い回転を掛けつつ、シャトルコックを浮遊させるように「持ち上げて」打球することで、独特の飛行軌道を描かせる。この飛行軌道を人工シャトルコックで再現させるためには、天然羽毛に極めて近似した特性を有する人工羽根が求められる。もちろん、天然羽毛の高価格化に鑑み、製造容易性も必要となる。
前記羽部を構成する前記熱可塑性樹脂は、ポリアミドエラストマー、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマーのいずれかであること。
第1の金型を用いて射出成型することで、前記羽部となる部分あるいは羽軸部となる部分を1次成型品として成型することと、
第2の金型を用いて、前記1次成型品を埋め込み対象として前記羽軸部あるいは前記羽部をインサート成型することで、前記羽部となる部分に前記羽軸部となる部分が固着されてなる2次成型品を成型することと、
前記羽部となる部分を成型する際に、前記羽部を構成する熱可塑性の基体樹脂と所定の溶剤によって溶解する有機化合物とを混合したペレット状の樹脂を用いて成型するとともに、前記2次成型品を前記溶剤に浸漬して前記有機化合物を溶解させることで、前記羽部となる部分を連続気泡体に成形することを含むことを特徴としている。あるいは、前記2次成型品を、前記1次成型品を前記金型に保持しつつ二色成型を行うことで成型するように変更してもよい。
第1の金型を用いて射出成型することで、前記羽部となる部分と前記芯部なる部分との同時成型品あるいは前記外殻部となる成型品を1次成型品として成型することと、
第2の金型を用いて、前記1次成型品を埋め込み対象として、前記外殻部となる部分をインサート成型することで、あるいは前記羽部となる部分と芯部となる部分を同時にインサート成型することで、前記外殻部の側面に前記芯部が固着されて羽軸部となる部分が前記羽部に固着されてなる2次成型品を成型することと、
前記羽部となる部分と前記芯部となる部分とを同時に成型する際に、前記羽部を構成する熱可塑性の基体樹脂と所定の溶剤によって溶解する有機化合物とを混合したペレット状の樹脂を用いて成型するとともに、前記2次成型品を前記溶剤に浸漬して前記有機化合物を溶解させることで、前記羽部と前記芯部との同時成型品の部分を連続気泡体に成形することを含むことを特徴としている。また、前記2次成型品を、前記金型内に前記1次成型品を保持しつつ二色成型を行うことで成形してもよい。
図1、図2は、本発明の実施例に係る人工羽根を備えた人工シャトルコック(以下、シャトルコック)1の外観図である。図1は、ベース部2を下方として、シャトルコック1を下方から見たときの斜視図であり、図2は、上方から見たときの斜視図である。天然羽毛を模した複数(例えば16枚)の人工羽根10は、上方に向かって径が大きくなるように半球状のベース部2の平坦な上面の円周に沿って円環状に植設されているとともに、紐状部材(例えば木綿の糸)3によって互いに固定されて、スカート部4を構成している。
図3は、本発明の実施例の人工羽根10の基本構造を示す図である。本発明の実施例に係る人工羽根10は、大量生産が可能で、様々な形状にも柔軟に対応できるように、羽部12も含めた人工羽根10の全てを樹脂の成型品で構成することを前提とし、薄膜状の樹脂からなる羽部12に、棒状の羽軸部20を接着あるいは射出成型などによって溶融させるなどして固着させた構造を基本としている。そして、人工羽根10を樹脂の成型品で構成することで、とくに、羽部12の形状を羽弁形状に近似させることができ、優れた飛行性能を得ることが期待できる。具体的には、概略形状が薄膜状であっても、その厚さが各部位で微妙に異なった微妙な形状とすることができる。
上述したように、シャトルコック用人工羽根の羽部を形成する素材には、低比重、打球時の変形状態から速やかに当初の形状に復帰できる形状維持性、他の素材との固着性などの性能が求められている。もちろん、高い生産性が期待できる素材であることも必要となる。そして、本発明の第1の実施例に係る人工羽根は、生産性や形状の自由度を確保するために、上記基本的な構造を採用しつつ、羽部内部における微視的な構造に特徴を有して、軽量化、形状維持性を達成している。以下、第1の実施例に係る人工羽根10を図3に基づいて説明する。
上述したように、第1の実施例の人工羽根10では、羽部12に熱可塑性樹脂からなる連続気泡体を用いている。連続気泡体を構成する具体的な樹脂素材としては、比重が小さく、柔軟性に富んだポリアミドエラストマーやポリエステルエラストマーなどの樹脂(以下、軽量柔軟樹脂)が考えられる。なお、羽軸部20を構成する素材としては、例えば、ポリアミド(ナイロン)や、これをガラス繊維で強化したもの(ガラス繊維強化ポリアミド)、あるいはPBT、ABS,PCなど、軽量柔軟樹脂と比較して高い剛性を有する硬い樹脂(以下、硬質樹脂)を用いることができる。
ここで、図4に示した製造方法に基づいて、連続気泡体からなる羽部12のみをサンプルとして成型した。ここでは、ポリアミドエラストマーと糖アルコールの重量割合を調整することで、比重が異なる種々のサンプルを作製した。
上述した第1の実施例に係る人工羽根10は、軽量軟質素材の連続発泡体からなる羽部12と、硬質素材からなる羽軸部20とで構成されていた。しかし、人工羽根10を天然羽毛により近似させるためには、人工羽根10全体の重量をさらに軽くすることが必要であり、結論として、羽軸部20をより軽くすることが要求される。しかし、本来、堅さや剛性が必要とされる羽軸部20を羽部12と同じ軽量軟質素材で構成してしまえば、人工羽根10自体の剛性が低下し、形状を維持することが難しくなる。そこで、以下では、羽軸部20の構造を工夫することで、剛性を維持した上で、更なる軽量化が期待できる実施例を挙げる。
本発明の第2の実施例に係る人工羽根は、羽軸部20に軽量化と高剛性化を両立できる構造を採用している点に特徴を有している。以下に、第2の実施例における羽軸部20の構造について説明する。
図6に本発明の第2の実施例の人工羽根における羽軸部20の構造を示した。図6(A)〜(C)は、それぞれ、羽軸部20の裏面26を末端22側から見たときの斜視図、末端22側の正面図、先端21側の正面図である。羽軸部20は、概略的には、表層に配置される外殻部40と、外殻部40内に配置されている芯部30とからなる複合構造である。そして、芯部30と外殻部40は、それぞれ、先端21から末端22に掛けて連続した一体的な構造であり、双方(30,40)は互いに固着している。ここに示した羽軸部20は、図6(B)に示したように、略矩形断面を有する芯部30と、裏面26に開口する略U(コの)字断面を有する外殻部40とから構成されている。すなわち、外殻部40の断面形状が、芯部30の左右側面31とおもて面32とを覆う形状となっており、羽軸部20の左右側面27とおもて面25が外殻部40で覆われ、羽軸部20の裏面26に芯部30の裏面33が露出している。
ここで、種々の樹脂を用いて、図6に示した構造の羽軸部20をサンプルとして作製した。サイズは、実際にシャトルコック1に使用する際のサイズとした。羽軸部20の作製方法としては、インサート成型法や二色成型法を採用することができる。すなわち、軽量軟質素材を用いて芯部30を射出成型し、その成型品を埋め込み対象として、硬質素材からなる外殻部40をインサート成型によって形成したり、芯部30となる成型品を金型から取り出さずに二色成型によって外殻部40を成型したりすればよい。そして、作製した羽軸部20における芯部30、外殻部40、および全体の重量を測定し、剛性を評価した。剛性の評価は、図7に示したように、裏面26が対地面となるように羽軸部20を水平に維持しつつ、その末端22を固定した状態で、鉛直下方に0.3Nの荷重Fを先端21に集中して掛けることで行った。そして、荷重状態にあるときの先端21における水平状態からの変位量Δhを剛性の指標値とした。
本発明の第3の実施例に係る人工羽根は、羽軸部20の構造を上記第2の実施例における羽軸部20と同様にして、人工羽根全体の剛性と軽量化を達成するとともに、形状をより天然羽毛に近似させて、天然シャトルコックに近い飛行性能を得るための工夫がなされたものである。天然の羽毛は、周知のごとく、羽部12に相当する部位は、羽軸から生えている個別の毛である羽枝の集合であり、羽軸を境界にして内外の羽弁(内弁、外弁)に分割されている。したがって、この天然羽毛の構成に少しでも近似した人工羽根を用いたシャトルコックの方が、天然シャトルコックの飛行性能により近似するはずである。そこで、本発明の第2の実施例は、天然羽毛の構造に最も近似した人工羽根としている。
図8(A)〜(D)に第2の実施例に係る人工羽根10aのおもて面側の平面図、裏面側の平面図、側面図、および先端21側の正面図を示した。第3の実施例における人工羽根10aは、図8(D)示したように、外殻部40の側方に羽部12が固着されて、より天然羽毛に近似した構造の人工羽根10aとなっている。すなわち、羽支持部23にて、羽軸部20の裏面26が羽部12の裏面14に露出し、羽軸部20を境界にして羽部12が左右に二分割されている。また、羽軸部20の芯部30は、羽部12と同じ種類の軽量軟質素材でできており、内部構造も羽部12と同様に連続発泡体としている。それによって、人工羽根10b全体の重量をさらに軽くすることに成功している。
第3の実施例に係る人工羽根10aは、芯部30と、その芯部30を境界にして2分割される羽部12の合計三つの成型部位がある成型品に外殻部を固着させた構造であり、芯部30と2分割された羽部12については、例えば、三つの成型部位のそれぞれに射出成型のゲートを設けるなどして成型すれば、各部位が独立した状態で、同時成型することができる。
第3の実施例に係る人工羽根10aは、羽部12が羽軸部20を境界にして左右に分割されている。そして、この構造の人工羽根10aを精度よく製造するための方法を先に示した。しかしながら、上述した製造方法では、仮止め部35が確実に溶出せず、本来外殻部40となるべき部位に、軽量軟質素材からなる仮止め部35の一部、あるいは全部が残ってしまう可能性が少なからずある。
上記第3の実施例に係る人工羽根10aは、より天然羽毛に近似した構造を備えていた。そして、その構造を精度よく成型するために1次成型品に設けた仮止め部35を2次成型品の成型時に溶出させる、という特殊な製造方法を採用していた。また、仮止め部35を形成するために、金型の形状も複雑であり、金型に掛かるコストが若干増加する可能性もある。したがって、形状を天然羽毛に酷似させず、ある程度簡略化して製造歩留まりを向上させることも考えられる。そこで、本発明の第4の実施例として、製造歩留まりを考慮した構造を備えた人工羽根を挙げる。
図14に、本発明の第4の実施例に係る人工羽根10dの基本構造を示した。図14(A)〜(D)は、それぞれ、おもて面側の平面図、裏面側の平面図、側面図、先端21側からの正面図を示している。なお、当該図14においても、羽軸部20の芯部30と外殻部40を異なるハッチングで示している。図示したように、第4の実施例に係る人工羽根10dは、1枚の薄膜状の羽部12のおもて面13に、図6に示した構造の羽軸部20が固着された構造であり、外観形状は、実質的に、図3に示したような第1および第2の実施例における人工羽根10と同じになる。すなわち、羽軸部20のおもて面25と側面27が外殻部40の表面となり、羽支持部23では、羽軸部20の裏面26と羽部のおもて面13とが接触した状態で双方が固着している。
第1および第2の実施例に係る人工羽根の製造方法は、羽軸部20と羽部12とを個別に成型した後、溶着、接着などの方法によって双方(20,12)を固着させることとしていた。あるいは、羽部12、芯部30、および外殻部40をそれぞれ個別の射出成型工程によって成形することとしていた。
<羽部の裏面と羽軸部の裏面>
上記第1〜第4の実施例に係る人工羽根10a〜10dでは、羽部12の裏面14と羽軸部20の裏面26が同一面内にあったが、図17に示した人工羽根10eのように、同一面内になくてもよい。図17(A)〜(D)は、人工羽根10eのおもて面13側の平面図、裏面14側の平面図、側面図、および先端21側の正面図を示しており、この図17に例示した人工羽根10eは、羽部12の裏面14と羽軸部20eにおける羽柄部24の裏面26とに段差がある。すなわち、当該人工羽根10eは、棒状の羽軸部20eが羽部12のおもて面13に積層された外観形状を有している。
上記第1〜第4の実施例に係る人工羽根10a〜10dにおける羽軸部20や、図17に示した人工羽根10eにおける羽軸部20eでは、羽柄部24にも芯部30と外殻部40が形成されていたが、図18、図19に示した人工羽根10fのように、羽柄部24が外殻部40を構成する樹脂のみで形成されていてもよい。なお、図18(A)〜(D)は、それぞれ、人工羽根10fのおもて面13側の平面図、裏面14側の平面図、および側面図であり、図19(A)(B)は、それぞれ、図18(A)におけるk−k矢視断面図、およびL−L矢視断面図である。これらの図18、図19に示したように、人工羽根10fの羽軸部20fでは、羽柄部24に芯部30がなく、外殻部40を構成する樹脂で一体的に形成された羽柄部24となっている。
羽軸部20の断面構造としては、図6に示した例に限らず、例えば、図20(A)に示した羽軸部20gのように、外殻部40の断面形状を、芯部30の左右側面31に接触する辺41と、芯部30の断面中央付近を左右に横断して上記左右側面31に接する辺41同士を連結する辺42とからなる「H」としてもよい。なお、この例では、おもて面25と裏面26に、それぞれ芯部30のおもて面32と裏面33が露出した構造であるが、羽軸部20cを軸周りに90°回転させて、外殻部40の断面形状を「I」型とすることもできる。
上記第3および第4の実施例において、人工羽根(10a,10d)の製造方法として、人工羽根(10a,10d)を一枚ずつ成型する例を示した。もちろん、複数の人工羽根(10a,10d)を一括して成型することも可能である。図21に多数枚成型に対応した金型51cの平面図を示した。多数枚の人工羽根(10a,10d)に対応する型53が射状に配置されており、型の中央部に樹脂の注入口54を設けることで、複数枚の1次成型品、あるいは2次成型品を一括して成型することができる。
羽部の素材は、上述したポリアミドエラストマーに限らず、連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂であれば、ポリアミドエラストマーと同等の性能が期待できることから、例えば、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマーなどを羽部の素材として採用してもよい。
羽部12には、軽量化とともに打球時の強打にも耐えて、十分な強度も要求されることから、上記各実施例や変形例における人工羽根(10,10a〜10f)において、羽部12のおもて面13あるいは裏面14に薄膜状の補強材を接着や溶着などの方法によって積層してもよい。
Claims (11)
- シャトルコック用人工羽根であって、
天然羽毛を模して、羽弁に対応する薄膜状の羽部と、羽軸に対応して、上方の先端から下方の末端に向かって一体的に連続して延長する棒状の羽軸部とを備え、
前記羽部は、連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂からなり、前記羽軸部に対して、相対的に低比重で低弾性であり、
前記羽軸部は、熱可塑性樹脂からなり、前記先端から前記羽部の下端に亘って前記羽部と固着する領域を羽支持部とするとともに、前記天然羽毛の羽柄に対応して前記羽支持部の下端から前記末端に亘って前記羽部の下方に突出する領域を羽柄部として、前記羽支持部にて前記羽部に固着されている、
ことを特徴とするシャトルコック用人工羽根。 - 請求項1において、前記羽部を構成する前記熱可塑性樹脂は、ポリアミドエラストマー、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマーのいずれかであることを特徴とするシャトルコック用人工羽根。
- 請求項1において、前記羽部のおもて面または裏面に、薄膜状の補強材が積層されていることを特徴とするシャトルコック用人工羽根。
- 請求項3において、前記補強材は水性ポリウレタン、水性ポリエステル、水性ポリオレフィン、ナイロン系エマルジョン、アクリル系エマルジョンのいずれかであることを特徴とするシャトルコック用人工羽根。
- 請求項1において、前記羽部に補強材が含浸されていることを特徴とするシャトルコック用人工羽根。
- 請求項5において、前記補強材は水性ポリウレタン、水性ポリエステル、水性ポリオレフィン、ナイロン系エマルジョン、アクリル系エマルジョンのいずれかであることを特徴とするシャトルコック用人工羽根。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の人工羽根を備えたことを特徴とするシャトルコック。
- 天然羽毛を模して、羽弁に対応して連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂からなる薄膜状の羽部と、羽軸に対応して、上方の先端から下方の末端に向かって一体的に連続して延長する棒状の熱可塑性樹脂からなる羽軸部とを備えたシャトルコック用人工羽根の製造方法であって、
第1の金型を用いて射出成型することで、前記羽部となる部分あるいは羽軸部となる部分を1次成型品として成型することと、
第2の金型を用いて、前記1次成型品を埋め込み対象として前記羽軸部あるいは前記羽部をインサート成型することで、前記羽部となる部分に前記羽軸部となる部分が固着されてなる2次成型品を成型することと、
前記羽部となる部分を成型する際に、前記羽部を構成する熱可塑性の基体樹脂と所定の溶剤によって溶解する有機化合物とを混合したペレット状の樹脂を用いて成型するとともに、前記2次成型品を前記溶剤に浸漬して前記有機化合物を溶解させることで、前記羽部となる部分を連続気泡体に成形することと、
を含むことを特徴とするシャトルコック用人工羽根の製造方法。 - 天然羽毛を模して、羽弁に対応して連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂からなる薄膜状の羽部と、羽軸に対応して、上方の先端から下方の末端に向かって一体的に連続して延長する棒状の熱可塑性樹脂からなる羽軸部とを備えたシャトルコック用人工羽根の製造方法であって、
金型を用いて射出成型することで、前記羽部となる部分あるいは羽軸部となる部分を1次成型品として成型することと、
前記1次成型品を前記金型に保持しつつ二色成型を行い、前記羽部となる部分に前記羽軸部となる部分が固着されてなる2次成型品を成型することと、
前記羽部となる部分を成型する際に、前記羽部を構成する熱可塑性の基体樹脂と所定の溶剤によって溶解する有機化合物とを混合したペレット状の樹脂を用いて成型するとともに、前記2次成型品を前記溶剤に浸漬して前記有機化合物を溶解させることで、前記羽部となる部分を連続気泡体に成形することと、
を含むことを特徴とするシャトルコック用人工羽根の製造方法。 - 天然羽毛を模して、羽弁に対応して連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂からなる薄膜状の羽部と、羽軸に対応して、上方の先端から下方の末端に向かって一体的に連続して延長する棒状の熱可塑性樹脂からなる羽軸部とを備えるとともに、当該羽軸部が、芯となる芯部と、当該芯部の側面を覆う断面形状をなして延長する外殻部とからなるシャトルコック用人工羽根の製造方法であって、
第1の金型を用いて射出成型することで、前記羽部となる部分と前記芯部なる部分との同時成型品あるいは前記外殻部となる成型品を1次成型品として成型することと、
第2の金型を用いて、前記1次成型品を埋め込み対象として、前記外殻部となる部分をインサート成型することで、あるいは前記羽部となる部分と芯部となる部分を同時にインサート成型することで、前記外殻部の側面に前記芯部が固着されて羽軸部となる部分が前記羽部に固着されてなる2次成型品を成型することと、
前記羽部となる部分と前記芯部となる部分とを同時に成型する際に、前記羽部を構成する熱可塑性の基体樹脂と所定の溶剤によって溶解する有機化合物とを混合したペレット状の樹脂を用いて成型するとともに、前記2次成型品を前記溶剤に浸漬して前記有機化合物を溶解させることで、前記羽部と前記芯部との同時成型品の部分を連続気泡体に成形することと、
を含むことを特徴とするシャトルコック用人工羽根の製造方法。 - 天然羽毛を模して、羽弁に対応して連続気泡を内部に有する熱可塑性樹脂からなる薄膜状の羽部と、羽軸に対応して、上方の先端から下方の末端に向かって一体的に連続して延長する棒状の熱可塑性樹脂からなる羽軸部とを備えるとともに、当該羽軸部が、芯となる芯部と、当該芯部の側面を覆う断面形状をなして延長する外殻部とからなるシャトルコック用人工羽根の製造方法であって、
金型を用いて射出成型することで、前記羽部となる部分と前記芯部なる部分との同時成型品あるいは前記外殻部となる成型品を1次成型品として成型することと、
前記金型内に前記1次成型品を保持しつつ二色成型を行い、前記外殻部となる部分を成型することで、あるいは前記羽部となる部分と芯部となる部分を同時成型することで、前記外殻部の側面に前記芯部が固着されて羽軸部となる部分が前記羽部に固着されてなる2次成型品を成型することと、
前記羽部となる部分と前記芯部となる部分とを同時に成型する際に、前記羽部を構成する熱可塑性の基体樹脂と所定の溶剤によって溶解する有機化合物とを混合したペレット状の樹脂を用いて成型するとともに、前記2次成型品を前記溶剤に浸漬して前記有機化合物を溶解させることで、前記羽部と前記芯部との同時成型品の部分を連続気泡体に成形することと、
を含むことを特徴とするシャトルコック用人工羽根の製造方法。
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