JP5858132B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像形成装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5858132B2
JP5858132B2 JP2014250501A JP2014250501A JP5858132B2 JP 5858132 B2 JP5858132 B2 JP 5858132B2 JP 2014250501 A JP2014250501 A JP 2014250501A JP 2014250501 A JP2014250501 A JP 2014250501A JP 5858132 B2 JP5858132 B2 JP 5858132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
paper feed
information
forming apparatus
feed tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014250501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015107648A (ja
Inventor
琢也 今井
琢也 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014250501A priority Critical patent/JP5858132B2/ja
Publication of JP2015107648A publication Critical patent/JP2015107648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5858132B2 publication Critical patent/JP5858132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、画像形成装置で両面印刷を行う場合、画像形成部で用紙の一方の面を印刷した後、用紙を再度画像形成部へ搬送し、他方の面を印刷している。そのため、両面印刷は、片面印刷と比べて生産性が半分程度に落ちてしまう。
そこで、両面印刷の生産性を上げるために、用紙搬送方向に沿って複数の画像形成装置を直列に接続し、上流側の画像形成装置(上流機)で表面を印刷し、下流側の画像形成装置(下流機)で裏面を印刷する直列タンデム構成の画像形成システムが知られている。
例えば、2台の印刷装置が直列に接続されたシステムにおいて、各々の印刷装置がシリアル通信にてエラー情報を通知し合うことで、エラー情報を共有する技術が提案されている(特許文献1参照)。シリアル通信を利用することで、装置間の信号線の追加によるコストアップを防ぐことができる。
特開2009−298009号公報
しかしながら、単体の画像形成装置として開発された装置を直列に接続して直列タンデム構成の画像形成システムを構築しようとする場合、各画像形成装置は、自装置に直接接続されていない給紙トレイを認識することができない。そのため、ジョブに自装置が認識していない給紙トレイの動作を伴う指示が含まれていた場合には、システムとしては実行可能なジョブに対しても、各画像形成装置では、ジョブを実行することができないと判断してしまい、エラーが発生するという問題があった。
また、各画像形成装置において、自装置に直接接続されていない給紙トレイの存在によるエラーが発生しないようジョブを加工したり、直列タンデム構成に適するように各画像形成装置の制御プログラムを個々に変更したりすることは、煩雑な作業であった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、複数の画像形成装置を有する画像形成システムにおいて、各画像形成装置に接続されている給紙トレイに関する情報を共有することで、画像形成システムの構築を容易にすることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の画像形成装置を有する画像形成システムであって、複数枚の用紙に印刷を実行する印刷ジョブを分割し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の一部に印刷を実行する分割ジョブを一の画像形成装置により実行し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の残りに印刷を実行する分割ジョブを他の画像形成装置により実行する画像形成システム、に含まれる画像形成装置であって、画像形成部と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、他画像形成装置から当該他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を受信し、自画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報に基づいて前記自画像形成装置における分割ジョブの実行可否のチェック処理を行い、分割ジョブを実行可能であると判断した場合は、当該分割ジョブに該当する給紙トレイに収納された用紙を利用して前記自画像形成装置における分割ジョブを実行させる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、複数枚の用紙に印刷を実行する印刷ジョブを分割するジョブ分割部を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記給紙トレイに関する情報は、当該給紙トレイが属する給紙ユニットの種類、当該給紙トレイに収納されている用紙のサイズ、当該給紙トレイに収納されている用紙の紙種、当該給紙トレイに収納されている用紙の斤量、当該給紙トレイに収納されている用紙の有無、当該給紙トレイに収納されている用紙の残量、当該給紙トレイの開閉状態又は当該給紙トレイに収納されている用紙に対する前記画像形成部における調整値を示す情報を含む。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記画像形成システムに電源が入れられた場合に、前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報を前記他画像形成装置に送信する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記自画像形成装置において、前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報が変更された場合に、前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報のうち、少なくとも変更された情報を前記他画像形成装置に送信する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記自画像形成装置において、操作部から前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報が変更された場合に、前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報のうち、少なくとも変更された情報を前記他画像形成装置に送信する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記記憶部には、前記給紙トレイに関する情報のうち、用紙の表面用の情報と裏面用の情報との両方が記憶され、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている表面用の情報又は裏面用の情報のいずれか一方を読み出し、読み出した情報に基づいて前記画像形成部に画像形成を行わせる。
請求項8に記載の発明は、複数の画像形成装置を有する画像形成システムであって、複数枚の用紙に印刷を実行する印刷ジョブを分割し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の一部に印刷を実行する分割ジョブを一の画像形成装置により実行し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の残りに印刷を実行する分割ジョブを他の画像形成装置により実行する画像形成システム、に含まれる画像形成装置にジョブ実行を実現させるためのプログラムであって、前記画像形成装置に、他画像形成装置から当該他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を受信する機能と、自画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を記憶部に記憶させる機能と、前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報に基づいて前記自画像形成装置における分割ジョブの実行可否のチェック処理を行う機能と、分割ジョブを実行可能であると判断した場合は、当該分割ジョブに該当する給紙トレイに収納された用紙を利用して前記自画像形成装置における分割ジョブを実行させる機能と、を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、複数の画像形成装置を有する画像形成システムにおいて、各画像形成装置に接続されている給紙トレイに関する情報を共有することで、画像形成システムの構築を容易にすることができる。
画像形成システムの外観構成図である。 上流機の機能的構成を示すブロック図である。 下流機の機能的構成を示すブロック図である。 画像形成システムの概略ブロック図である。 電源ON時に実施される給紙トレイ情報の同期処理を説明するための図である。 (a)は、電源ON時の給紙トレイ情報の同期後に、上流機のジョブ制御部において認識される給紙トレイ情報の例を示す図である。(b)は、電源ON時の給紙トレイ情報の同期後に、下流機のジョブ制御部において認識される給紙トレイ情報の例を示す図である。 ジョブ制御部において実行されるジョブ受信時処理を示すフローチャートである。 ジョブ実行可否チェック処理を示すフローチャートである。 給紙トレイの開閉時に実施される給紙トレイ情報の同期処理を説明するための図である。 (a)は、給紙トレイが開けられた場合に、上流機のジョブ制御部において認識される給紙トレイ情報の例を示す図である。(b)は、給紙トレイが開けられた場合に、下流機のジョブ制御部において認識される給紙トレイ情報の例を示す図である。 (a)は、給紙トレイが閉じられた場合に、上流機のジョブ制御部において認識される給紙トレイ情報の例を示す図である。(b)は、給紙トレイが閉じられた場合に、下流機のジョブ制御部において認識される給紙トレイ情報の例を示す図である。 給紙トレイの紙種・斤量設定を変更した場合の給紙トレイ情報の同期処理を説明するための図である。 給紙トレイの用紙に対する調整値を変更した場合の給紙トレイ情報の同期処理、及び、その調整値の使用方法について説明するための図である。
[第1の実施の形態]
まず、図1〜図8を参照して、本発明に係る画像形成システムの第1の実施の形態について説明する。
(画像形成システムの構成)
図1は、第1の実施の形態における画像形成システム100の外観構成図である。
図1に示すように、画像形成システム100は、用紙搬送方向に沿って、転写紙用給紙ユニット10、上流側の画像形成装置(以下、上流機という。)20、下流側の画像形成装置(以下、下流機という。)30、カバー紙挿入用給紙ユニット40、FNS(後処理ユニット)50が直列に接続されたタンデム構成となっている。上流機20及び下流機30は、単体の画像形成装置として開発されたものであるが、上流機20と下流機30とが接続され、上流機20で用紙の一方の面を印刷し、下流機30で用紙の他方の面を印刷することにより、高速に両面印刷を行うことが可能となっている。
転写紙用給紙ユニット10は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、斤量、用紙サイズ等)毎に用紙が収納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により上流機20へ用紙が搬送される。
上流機20は、外部装置等から受信したPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ及びプリント設定データ(プリントジョブ)に基づいて用紙に画像を形成したり、原稿から読み取った画像データに基づいて用紙に画像を形成したりする。
下流機30は、上流機20と同様、用紙に画像を形成する。
カバー紙挿入用給紙ユニット40は、上流機20及び/又は下流機30により画像形成された用紙束に対してカバー紙を挿入するものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、斤量、用紙サイズ等)毎にカバー紙がセットされ、下流機30から排出された用紙束の所定位置に、カバー紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により挿入される。
FNS50は、ソート部、ステイプル部、パンチ部、折り部等の各種後処理部と、排紙トレイ等を備え、下流機30から搬送された用紙に対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙を排紙トレイに排出する。
図2は、上流機20の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、上流機20は、画像読取部21、操作部22、プリント部23、コントローラー24、画像制御基板25、通信部26、通信部27等を備えて構成されている。上流機20は、コントローラー24のLANIF(Local Area Network InterFace)243を介してネットワーク3上の外部装置2と相互にデータが送受信可能に接続されている。
画像読取部21は、画像読取制御部210、CCD(Charge Coupled Device)211、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部等を備え、原稿の画像を読み取る。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、コンタクトガラスに搬送され、CCD211により原稿の片面又は両面の画像が読み取られる。画像読取制御部210は、ジョブ制御部250からの指示に従って画像読取部21の各部の動作を制御し、複数の原稿の画像を読み取らせる。画像読取部21により読み取られたアナログ画像データは、読取処理部253に出力される。
操作部22は、操作表示制御部220、LCD(Liquid Crystal Display)221、LCD221を覆うように設けられたタッチパネル、各種ボタン、テンキー、操作キー群等から構成される。操作表示制御部220は、ジョブ制御部250から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCD221に表示させる。また、操作表示制御部220は、各種ボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル等から入力される操作信号をジョブ制御部250に出力する。
プリント部23は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、プリンター制御部230、画像形成部231、記憶部232等を備える。
プリンター制御部230は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶部232に記憶されているプリンター制御プログラムとの協働により、上流機20における画像形成や用紙の搬送を制御する。プリンター制御部230は、ジョブ制御部250からの指示に従ってプリント部23の各部の動作を制御し、書込処理部258から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
また、プリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10から給紙トレイに関する情報(以下、給紙トレイ情報という。)を取得する。給紙トレイ情報には、給紙トレイが属する給紙ユニットの種類(給紙ユニットの識別情報、給紙トレイの段数等)、給紙トレイに収納されている用紙のサイズ、給紙トレイに収納されている用紙の紙種、給紙トレイに収納されている用紙の斤量、給紙トレイに収納されている用紙の有無、給紙トレイに収納されている用紙の残量、給紙トレイの開閉状態、給紙トレイに収納されている用紙に対する画像形成部231,331(図3参照)における調整値を示す情報等が含まれる。転写紙用給紙ユニット10は、上流機20が管理するユニットであり、以下、上流機20の給紙トレイ情報という場合には、転写紙用給紙ユニット10の給紙トレイ情報を含むものとする。
また、プリンター制御部230は、下流機30のプリンター制御部330(図3参照)との間で、通信部27を介してデータの送受信を行う。
画像形成部231は、感光体ドラム、感光体ドラムの帯電を行う帯電部、画像データに基づいて感光体ドラム表面を露光走査する露光部、感光体ドラムにトナーを付着させる現像部、感光体ドラム上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、用紙上に形成されたトナー像を定着させる定着部等から構成される。
なお、画像形成部231は、電子写真方式を適用した例に限らず、インクジェット方式、熱昇華方式等、他のプリント方式を適用することとしてもよい。
記憶部232は、画像形成や用紙の搬送に係るプリンター制御プログラム及び各種データの他、処理されたデータ等を記憶する。
コントローラー24は、ネットワーク3に接続される外部装置2から画像形成システム100に入力されるデータの管理及び制御を行うものであり、外部装置2からプリント対象のデータ(プリントデータ及びプリント設定データ)を受信し、当該プリントデータを展開して生成した画像データとプリント設定データとを画像制御基板25へ送信する。
コントローラー24は、コントローラー制御部240、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC241、画像メモリー242、LANIF243等から構成される。
コントローラー制御部240は、コントローラー24の各部の動作を統括的に制御し、LANIF243を介して外部装置2から入力されるプリントデータを展開してビットマップ形式の画像データの生成を行う。
DRAM制御IC241は、LANIF243により受信されたプリントデータのコントローラー制御部240への転送や、画像メモリー242に対する画像データ及びプリント設定データの書き込み/読み出しを制御する。また、DRAM制御IC241は、画像制御基板25のDRAM制御IC255とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラー制御部240からの指示に従って、プリント対象の画像データ及びプリント設定データを画像メモリー242から読み出してDRAM制御IC255に出力する。
画像メモリー242は、DRAM等の揮発性メモリーから構成され、画像データ及びプリント設定データを一時的に記憶する。
LANIF243は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN(Local Area Network)等のネットワーク3に接続するための通信インターフェースであり、外部装置2からプリントデータやプリント設定データを受信する。受信されたプリントデータやプリント設定データは、DRAM制御IC241に出力される。
画像制御基板25は、ジョブ制御部250、不揮発メモリー251、RAM(Random Access Memory)252、読取処理部253、圧縮IC254、DRAM制御IC255、画像メモリー256、伸長IC257、書込処理部258等を備える。
ジョブ制御部250は、CPU等から構成され、不揮発メモリー251に記憶されているジョブ制御プログラムを読み出してRAM252に展開し、RAM252に展開されたプログラムとの協働により各種処理を実行し、上流機20の各部を集中制御する。ジョブ制御部250は、コントローラー24により受信されたプリントジョブを受け取って、画像データやジョブの管理を行う。
また、ジョブ制御部250は、操作部22から設定された給紙トレイ情報を取得する。
また、ジョブ制御部250は、下流機30のジョブ制御部350(図3参照)との間で、通信部26を介してデータの送受信を行う。
不揮発メモリー251は、ジョブの実行・管理に係るジョブ制御プログラム及び各種データの他、処理されたデータ等を記憶する。
RAM252は、ジョブ制御部250により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
また、RAM252は、コントローラー24から入力された画像データ及びプリント設定データ、又は、画像読取部21から入力された画像データ及び当該画像データが取得される際に操作部22により設定された設定情報に基づいてジョブ制御部250により生成されたジョブデータを一時的に記憶する。
読取処理部253は、画像読取部21から入力されるアナログ画像データに、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮IC254に出力される。
圧縮IC254は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施して、DRAM制御IC255に出力する。
DRAM制御IC255は、ジョブ制御部250からの指示に従って、圧縮IC254による画像データの圧縮処理及び伸長IC257による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリー256への画像データの入出力制御を行う。
例えば、DRAM制御IC255は、画像読取部21により読み取られた画像データの保存指示がジョブ制御部250から入力されると、読取処理部253に入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC254により実行させて、圧縮画像データを画像メモリー256の圧縮メモリー256aに記憶させる。また、DRAM制御IC255は、コントローラー24のDRAM制御IC241から画像データが入力されると、当該画像データの圧縮処理を圧縮IC254により実行させ、圧縮画像データを画像メモリー256の圧縮メモリー256aに記憶させる。
また、DRAM制御IC255は、圧縮メモリー256aに記憶された圧縮画像データのプリント出力指示がジョブ制御部250から入力されると、圧縮メモリー256aから圧縮画像データを読み出し、伸長IC257により伸長処理を施してページメモリー256bに記憶させる。さらに、ページメモリー256bに記憶された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリー256bから画像データを読み出して書込処理部258に出力する。
画像メモリー256は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリー256aとページメモリー256bとを備える。圧縮メモリー256aは、圧縮画像データを記憶するためのメモリーであり、ページメモリー256bは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶、又は、コントローラー24から受信した画像データを圧縮前に一時的に記憶するためのメモリーである。
伸長IC257は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
書込処理部258は、DRAM制御IC255から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、プリント部23に出力する。
通信部26は、下流機30のジョブ制御部350(図3参照)に接続するための通信インターフェースであり、下流機30の通信部36(図3参照)との間でLANを介して各種データを送受信する。
通信部27は、下流機30のプリンター制御部330(図3参照)に接続するための通信インターフェースであり、下流機30の通信部37(図3参照)との間でシリアル通信ラインを介して各種データを送受信する。
図3は、下流機30の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、下流機30は、プリント部33、画像制御基板35、通信部36、通信部37等を備えて構成されている。
プリント部33は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、プリンター制御部330、画像形成部331、記憶部332等を備える。
プリンター制御部330は、CPU等から構成され、記憶部332に記憶されているプリンター制御プログラムとの協働により、下流機30における画像形成や用紙の搬送を制御する。プリンター制御部330は、ジョブ制御部350からの指示に従ってプリント部33の各部の動作を制御し、書込処理部358から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
また、プリンター制御部330は、カバー紙挿入用給紙ユニット40から給紙トレイ情報を取得する。カバー紙挿入用給紙ユニット40は、下流機30が管理するユニットであり、以下、下流機30の給紙トレイ情報という場合には、カバー紙挿入用給紙ユニット40の給紙トレイ情報を含むものとする。
また、プリンター制御部330は、FNS50から後処理に関する情報を取得する。
また、プリンター制御部330は、上流機20のプリンター制御部230との間で、通信部37を介してデータの送受信を行う。
画像形成部331は、上流機20の画像形成部231と同様であるため、説明を省略する。
記憶部332は、画像形成や用紙の搬送に係るプリンター制御プログラム及び各種データの他、処理されたデータ等を記憶する。
画像制御基板35は、ジョブ制御部350、不揮発メモリー351、RAM352、DRAM制御IC355、画像メモリー356、伸長IC357、書込処理部358等を備える。
ジョブ制御部350は、CPU等から構成され、不揮発メモリー351に記憶されているジョブ制御プログラムを読み出してRAM352に展開し、RAM352に展開されたプログラムとの協働により各種処理を実行し、下流機30の各部を集中制御する。ジョブ制御部350は、上流機20のジョブ制御部250から送信されたプリントジョブを受信して、画像データやジョブの管理を行う。
また、ジョブ制御部350は、上流機20のジョブ制御部250との間で、通信部36を介してデータの送受信を行う。
不揮発メモリー351は、ジョブの実行・管理に係るジョブ制御プログラム及び各種データの他、処理されたデータ等を記憶する。
RAM352は、ジョブ制御部350により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
また、RAM352は、通信部36を介して上流機20から入力されたジョブデータを一時的に記憶する。
DRAM制御IC355は、ジョブ制御部350からの指示に従って、伸長IC357による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリー356への画像データの入出力制御を行う。
例えば、DRAM制御IC355は、通信部36からジョブデータ及び圧縮画像データが入力されると、ジョブデータをRAM352に記憶させ、圧縮画像データを画像メモリー356の圧縮メモリー356aに記憶させる。
また、DRAM制御IC355は、圧縮メモリー356aに記憶された圧縮画像データのプリント出力指示がジョブ制御部350から入力されると、圧縮メモリー356aから圧縮画像データを読み出し、伸長IC357により伸長処理を施してページメモリー356bに記憶させる。さらに、ページメモリー356bに記憶された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリー356bから画像データを読み出して書込処理部358に出力する。
画像メモリー356は、DRAMから構成される圧縮メモリー356aとページメモリー356bとを備える。圧縮メモリー356aは、圧縮画像データを記憶するためのメモリーであり、ページメモリー356bは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶するためのメモリーである。
伸長IC357は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
書込処理部358は、DRAM制御IC355から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、プリント部33に出力する。
通信部36は、上流機20のジョブ制御部250に接続するための通信インターフェースであり、上流機20の通信部26との間でLANを介して各種データを送受信する。
通信部37は、上流機20のプリンター制御部230に接続するための通信インターフェースであり、上流機20の通信部27との間でシリアル通信ラインを介して各種データを送受信する。
ジョブ制御部250又はプリンター制御部230(上流機20の制御部)は、上流機20の給紙トレイ情報を下流機30に送信し、下流機30から下流機30の給紙トレイ情報を受信し、上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報を不揮発メモリー251及び/又は記憶部232に記憶させ、不揮発メモリー251及び/又は記憶部232に記憶されている上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報に基づいて、画像形成部231に画像形成を行わせる。
ジョブ制御部350又はプリンター制御部330(下流機30の制御部)は、下流機30の給紙トレイ情報を上流機20に送信し、上流機20から上流機20の給紙トレイ情報を受信し、上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報を不揮発メモリー351及び/又は記憶部332に記憶させ、不揮発メモリー351及び/又は記憶部332に記憶されている上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報に基づいて、画像形成部331に画像形成を行わせる。
具体的には、画像形成システム100に電源が入れられた場合に、上流機20のプリンター制御部230は、上流機20の給紙トレイ情報を下流機30のプリンター制御部330に送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、下流機30の給紙トレイ情報を上流機20のプリンター制御部230に送信する。
上流機20のプリンター制御部230は、上流機20の給紙トレイ情報と下流機30のプリンター制御部330から受信した下流機30の給紙トレイ情報とを上流機20のジョブ制御部250に送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、下流機30の給紙トレイ情報と上流機20のプリンター制御部230から受信した上流機20の給紙トレイ情報とを下流機30のジョブ制御部350に送信する。
(直列タンデム構成におけるプリント動作)
図4は、画像形成システム100の概略ブロック図である。
画像形成システム100では、単体の画像形成装置(上流機20、下流機30)を直列に接続し、一つのシステムとして動作させるにあたり、新たな通信ラインが設けられている。ここでは、単体の画像形成装置でも存在していたジョブ制御部250とプリンター制御部230との間、ジョブ制御部350とプリンター制御部330との間のシリアル通信ライン以外に、新たにジョブ制御部250とジョブ制御部350との間の通信を行うLANと、プリンター制御部230とプリンター制御部330との間の通信を行うシリアル通信ラインと、が設けられている。ジョブ制御部250とジョブ制御部350との間の通信は、主に画像データの送受信に用いられる。プリンター制御部230とプリンター制御部330との間の通信は、主に制御情報(紙位置、本体状態等)の送受信に用いられる。
上流機20のジョブ制御部250は、ジョブ実行部250a、ジョブ分割部250bを備える。下流機30のジョブ制御部350は、ジョブ実行部350aを備える。
まず、上流機20のジョブ制御部250がコントローラー24からプリントジョブを受信すると、ジョブ分割部250bは、プリントジョブを偶数ページジョブと奇数ページジョブとに分割し、偶数ページジョブを自装置のジョブ実行部250aに送信し、奇数ページジョブを下流機30のジョブ実行部350aに送信する。
上流機20のジョブ実行部250aは、ジョブ分割部250bから受信した偶数ページジョブに基づいて、画像形成に必要な情報をプリンター制御部230に送信し、ジョブ開始を指示する。
下流機30のジョブ実行部350aは、ジョブ分割部250bから受信した奇数ページジョブに基づいて、画像形成に必要な情報をプリンター制御部330に送信し、ジョブ開始を指示する。
上流機20のプリンター制御部230は、ジョブ制御部250からジョブ開始の指示を受信すると、転写紙用給紙ユニット10から用紙を給紙し、レジスト部(図示せず)で用紙の曲がりを矯正した後、上流機20の画像形成部231にて1面目の画像を印刷する。その後、プリンター制御部230は、用紙を反転部(図示せず)にて反転させて下流機30に送り込む。
下流機30のプリンター制御部330は、下流機30に送り込まれた用紙の曲がりをレジスト部(図示せず)で矯正した後、下流機30の画像形成部331にてもう一方の面に対して画像を印刷し、用紙をFNS50に排出する。
なお、図4は、下流機30からカバー紙挿入用給紙ユニット40を介さずに直接FNS50が接続されている場合の図である。
(第1の同期タイミング:電源ON時)
次に、図5を参照して、電源ON時に実施される給紙トレイ情報の同期処理について説明する。図5に示すように、上流機20には転写紙用給紙ユニット10が接続され、下流機30にはカバー紙挿入用給紙ユニット40が接続されている。
画像形成システム100において電源が入れられると、上流機20のプリンター制御部230、下流機30のプリンター制御部330は、自装置にどの給紙ユニットが接続されているか、すなわち、給紙ユニットの種類を検知する。ここでは、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10が接続されていることを検知し、検知した給紙ユニットの種類を記憶部232に記憶させる。下流機30のプリンター制御部330は、カバー紙挿入用給紙ユニット40が接続されていることを検知し、検知した給紙ユニットの種類を記憶部332に記憶させる。
例えば、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10に給紙ユニットの種類を問い合わせ、転写紙用給紙ユニット10から給紙ユニットの種類を示す情報を取得することにより、給紙ユニットの種類を検知する。
また、下流機30のプリンター制御部330は、カバー紙挿入用給紙ユニット40に給紙ユニットの種類を問い合わせ、カバー紙挿入用給紙ユニット40から給紙ユニットの種類を示す情報を取得することにより、給紙ユニットの種類を検知する。
次に、上流機20のプリンター制御部230、下流機30のプリンター制御部330は、自装置に接続されている給紙ユニットの種類が確定した後、その給紙ユニットの各給紙トレイに収納されている用紙に関する情報(以下、用紙情報という。)、給紙トレイの開閉状態を示す情報(以下、トレイ状態情報という。)を取得する。用紙情報には、用紙サイズ、用紙の有無、用紙の残量、紙種、斤量等を示す情報が含まれる。上流機20のプリンター制御部230は、取得した用紙情報及びトレイ状態情報を記憶部232に記憶させる。下流機30のプリンター制御部330は、取得した用紙情報及びトレイ状態情報を記憶部332に記憶させる。
例えば、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10内の給紙トレイT1,T2のそれぞれについて、用紙サイズ、用紙の有無、紙種、用紙の残量、給紙トレイの開閉状態を検知する。用紙の残量は、数値が大きいほど用紙の残量が多いことを示している。また、給紙トレイの開閉状態は、給紙トレイが閉じているか、開いているかを示している。同様に、下流機30のプリンター制御部330は、カバー紙挿入用給紙ユニット40内の給紙トレイT11,T12のそれぞれについて、用紙サイズ、用紙の有無、紙種、用紙の残量、給紙トレイの開閉状態を検知する。
具体的には、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10の各給紙トレイに設けられた用紙サイズ検知センサーの出力信号に基づいて、各給紙トレイに収納されている用紙のサイズを検知する。
また、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10の各給紙トレイに設けられた用紙検知センサーの出力信号に基づいて、各給紙トレイに収納されている用紙の有無及び残量を検知する。
また、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10に対して各給紙トレイに収納されている用紙の紙種や斤量を問い合わせ、転写紙用給紙ユニット10から各給紙トレイに対応する紙種や斤量を示す情報を取得する。
また、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10の各給紙トレイに設けられた開閉検知センサーの出力信号に基づいて、各給紙トレイの開閉状態を検知する。
下流機30のプリンター制御部330がカバー紙挿入用給紙ユニット40に属する各給紙トレイについて給紙トレイ情報を取得する場合も同様である。
次に、上流機20のプリンター制御部230は、プリンター制御部230が取得した給紙ユニットの種類を示す情報、用紙情報、トレイ状態情報を含む給紙トレイ情報(上流機20の給紙トレイ情報)を下流機30のプリンター制御部330に送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、プリンター制御部330が取得した給紙ユニットの種類を示す情報、用紙情報、トレイ状態情報を含む給紙トレイ情報(下流機30の給紙トレイ情報)を上流機20のプリンター制御部230に送信する。
上流機20のプリンター制御部230は、下流機30から給紙トレイ情報を受信した場合に、受信した下流機30の給紙トレイ情報を記憶部232に記憶させる。そして、上流機20のプリンター制御部230は、上流機20の給紙トレイ情報と下流機30の給紙トレイ情報とを合わせ、ジョブ制御部250に送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、上流機20から給紙トレイ情報を受信した場合に、受信した上流機20の給紙トレイ情報を記憶部332に記憶させる。そして、下流機30のプリンター制御部330は、下流機30の給紙トレイ情報と上流機20の給紙トレイ情報とを合わせ、ジョブ制御部350に送信する。
上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230から受信した上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報を不揮発メモリー251に記憶させる。
下流機30のジョブ制御部350は、下流機30のプリンター制御部330から受信した上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報を不揮発メモリー351に記憶させる。
図6(a)及び(b)に、電源ON時の給紙トレイ情報の同期後の上流機20のジョブ制御部250、下流機30のジョブ制御部350のそれぞれにおいて認識される給紙トレイ情報の例を示す。
上流機20のジョブ制御部250がプリンター制御部230から受信する給紙トレイ情報(上流機20の給紙トレイ情報と下流機30の給紙トレイ情報)と、下流機30のジョブ制御部350がプリンター制御部330から受信する給紙トレイ情報と、は同じものとなるため、ジョブ制御部250,350では、上流機20、下流機30が同じトレイ構成を有するものとして認識される。
(ジョブ受信時処理)
図7に、ジョブ制御部250,350において実行されるジョブ受信時処理のフローチャートを示す。ここでは、上流機20のジョブ制御部250の処理として説明するが、下流機30のジョブ制御部350についても同様である。
まず、上流機20のジョブ制御部250は、ジョブを受信したか否かを判断する(ステップS1)。ここで、ジョブの受信とは、上述した「偶数ページジョブ」又は「奇数ページジョブ」の受信をいう。すなわち、ジョブ制御部250のジョブ実行部250aがジョブ分割部250bからジョブを受信したか否か、ジョブ制御部350のジョブ実行部350aがジョブ分割部250bからジョブを受信したか否かの判断である。
ジョブを受信した場合には(ステップS1;YES)、上流機20のジョブ制御部250は、ジョブ実行可否チェック処理を行う(ステップS2)。
ここで、図8を参照して、ジョブ実行可否チェック処理について説明する。
上流機20のジョブ制御部250は、ジョブにおいて指定された給紙トレイについて、不揮発メモリー251に記憶されている給紙トレイ情報に含まれるトレイ状態情報を参照し、指定された給紙トレイが閉じているか否かを判断する(ステップS11)。
指定された給紙トレイが閉じている場合には(ステップS11;YES)、上流機20のジョブ制御部250は、ジョブにおいて指定された給紙トレイについて、不揮発メモリー251に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる用紙の有無を示す情報を参照し、指定された給紙トレイに用紙があるか否かを判断する(ステップS12)。
指定された給紙トレイに用紙がある場合には(ステップS12;YES)、上流機20のジョブ制御部250は、ジョブにおいて指定された給紙トレイについて、不揮発メモリー251に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる用紙の紙種、サイズ、斤量を示す情報を参照し、ジョブにおいて指定された紙種、サイズ、斤量と、不揮発メモリー251に記憶されている指定された給紙トレイの紙種、サイズ、斤量と、が一致するか否かを判断する(ステップS13)。
ジョブにおいて指定された紙種、サイズ、斤量と、指定された給紙トレイの紙種、サイズ、斤量と、が一致する場合には(ステップS13;YES)、上流機20のジョブ制御部250は、ジョブを実行可能であると判断する(ステップS14)。
ステップS11において、指定された給紙トレイが閉じていない場合(ステップS11;NO)、ステップS12において、指定された給紙トレイに用紙がない場合(ステップS12;NO)、ステップS13において、ジョブにおいて指定された紙種、サイズ、斤量と、指定された給紙トレイの紙種、サイズ、斤量と、が一致しない場合には(ステップS13;NO)、上流機20のジョブ制御部250は、ジョブを実行不可能であると判断する(ステップS15)。
ここで、指定された給紙トレイが閉じていない場合には(ステップS11;NO)、上流機20のジョブ制御部250は、操作表示制御部220に、指定された給紙トレイを閉じる旨のメッセージを表示するよう指示する。操作表示制御部220は、この指示に従って、指定された給紙トレイを閉じる旨のメッセージをLCD221に表示させる。
指定された給紙トレイに用紙がない場合(ステップS12;NO)、又は、ジョブにおいて指定された紙種、サイズ、斤量と、指定された給紙トレイの紙種、サイズ、斤量と、が一致しない場合には(ステップS13;NO)、上流機20のジョブ制御部250は、操作表示制御部220に、正しい用紙のセットを促すメッセージを表示するよう指示する。操作表示制御部220は、この指示に従って、正しい用紙のセットを促すメッセージをLCD221に表示させる。
図7に戻り、ジョブ実行可否チェック処理の結果、ジョブを実行可能でないと判断した場合には(ステップS3;NO)、ステップS2に戻る。
ジョブ実行可否チェック処理の結果、ジョブを実行可能であると判断した場合には(ステップS3;YES)、上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230にジョブ開始指示を送信し、ジョブを実行させる(ステップS4)。
以上で、ジョブ受信時処理が終了する。ジョブ受信時処理は、上流機20、下流機30を単体で使用する時と同様の制御である。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、電源ON時に、上流機20及び下流機30において、相互に給紙トレイ情報の送受信を行うので、直列タンデム構成の画像形成システムにおいて、各画像形成装置(上流機20、下流機30)に接続されている給紙トレイに関する情報を共有することができ、画像形成システムの構築が容易になる。
電源ON時に、上流機20のプリンター制御部230及び下流機30のプリンター制御部330が、それぞれ、自装置の給紙トレイ情報を相互に通知し合い、上流機20の給紙トレイ情報及び下流機30の給紙トレイ情報を自装置のジョブ制御部250,350に送信するので、ジョブ制御部250,350は、単体使用時と同様のジョブ受信時処理(図7、図8参照)を行えばよい。したがって、ジョブ制御部250,350は、単体使用時のジョブ制御プログラムを流用することができ、直列タンデム構成の画像形成システムを構築する際のソフトウェアの開発工数を最小限に抑えることができる。すなわち、上流機20と下流機30とで、個々にジョブ制御プログラムを変更することなく、ジョブ制御プログラムを共通化することができ、効率良く画像形成システムを構築することができる。
また、紙無しトレイスイッチ等の特殊シーケンスについても、給紙トレイ情報が同期されていることで特に新たな対応は必要なく、単体使用時のジョブ制御プログラムを流用することができる。
なお、第1の実施の形態では、上流機20と下流機30との間で、転写紙用給紙ユニット10の給紙トレイ情報とカバー紙挿入用給紙ユニット40の給紙トレイ情報とを通知し合う場合について説明したが、上流機20本体に含まれる給紙トレイや下流機30本体に含まれる給紙トレイの給紙トレイ情報を相互に通知し合うこととしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成によってなるため、図1〜図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
ジョブ制御部250又はプリンター制御部230(上流機20の制御部)は、上流機20において、不揮発メモリー251又は記憶部232に記憶されている上流機20の給紙トレイ情報が変更された場合に、上流機20の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を下流機30に送信する。
ジョブ制御部350又はプリンター制御部330(下流機30の制御部)は、下流機30において、不揮発メモリー351又は記憶部332に記憶されている下流機30の給紙トレイ情報が変更された場合に、下流機30の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を上流機20に送信する。
具体的には、上流機20のプリンター制御部230は、上流機20において、記憶部232に記憶されている上流機20の給紙トレイ情報が変更された場合に、上流機20の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を上流機20のジョブ制御部250と下流機30のプリンター制御部330とに送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、上流機20のプリンター制御部230から変更された情報を受信し、当該受信した変更された情報を下流機30のジョブ制御部350に送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、下流機30において、記憶部332に記憶されている下流機30の給紙トレイ情報が変更された場合に、下流機30の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を下流機30のジョブ制御部350と上流機20のプリンター制御部230とに送信する。
上流機20のプリンター制御部230は、下流機30のプリンター制御部330から変更された情報を受信し、当該受信した変更された情報を上流機20のジョブ制御部250に送信する。
(第2の同期タイミング:トレイ開閉時)
次に、図9を参照して、転写紙用給紙ユニット10の給紙トレイT1の開閉時に実施される給紙トレイ情報の同期処理について説明する。
ここでは、上流機20に接続されている転写紙用給紙ユニット10において、ユーザーが給紙トレイT1を開き(トレイオープン)、用紙を取り替え、トレイを閉める(トレイクローズ)という流れで操作した場合の給紙トレイ情報の同期について説明する。
上流機20のプリンター制御部230は、給紙トレイT1が開けられたことを検知すると、記憶部232に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる給紙トレイT1のトレイ状態情報を書き換え、上流機20のジョブ制御部250と下流機30のプリンター制御部330に、給紙トレイT1のトレイ状態情報(トレイオープン)を送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、上流機20のプリンター制御部230から給紙トレイT1のトレイ状態情報(トレイオープン)を受信すると、記憶部332に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる給紙トレイT1のトレイ状態情報を書き換え、下流機30のジョブ制御部350に、給紙トレイT1のトレイ状態情報(トレイオープン)を送信する。
上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230から受信したトレイ状態情報(トレイオープン)を不揮発メモリー251に記憶させる。
下流機30のジョブ制御部350は、下流機30のプリンター制御部330から受信したトレイ状態情報(トレイオープン)を不揮発メモリー351に記憶させる。
図10(a)及び(b)に、給紙トレイT1が開けられた場合に、上流機20のジョブ制御部250、下流機30のジョブ制御部350のそれぞれにおいて認識される給紙トレイ情報の例を示す。上流機20及び下流機30でトレイ状態情報が同期されているため、下流機30のジョブ制御部350においても、転写紙用給紙ユニット10の給紙トレイT1が開けられた状態であることが認識されている。
次に、ユーザーは、転写紙用給紙ユニット10の給紙トレイT1にハガキサイズの用紙をセットして、給紙トレイT1を閉める。
上流機20のプリンター制御部230は、給紙トレイT1が閉められたことを検知すると、記憶部232に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる給紙トレイT1のトレイ状態情報を書き換え、上流機20のジョブ制御部250と下流機30のプリンター制御部330に、給紙トレイT1のトレイ状態情報(トレイクローズ)を送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、上流機20のプリンター制御部230から給紙トレイT1のトレイ状態情報(トレイクローズ)を受信すると、記憶部332に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる給紙トレイT1のトレイ状態情報を書き換え、下流機30のジョブ制御部350に、給紙トレイT1のトレイ状態情報(トレイクローズ)を送信する。
上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230から受信したトレイ状態情報(トレイクローズ)を不揮発メモリー251に記憶させる。
下流機30のジョブ制御部350は、下流機30のプリンター制御部330から受信したトレイ状態情報(トレイクローズ)を不揮発メモリー351に記憶させる。
次に、上流機20のプリンター制御部230は、転写紙用給紙ユニット10から給紙トレイT1にセットされた用紙の用紙サイズや残量等の用紙情報を取得し、取得した用紙情報を記憶部232に記憶させ、用紙情報を上流機20のジョブ制御部250と下流機30のプリンター制御部330に送信する。
下流機30のプリンター制御部330は、上流機20のプリンター制御部230から用紙情報を受信すると、受信した用紙情報を記憶部332に記憶させ、用紙情報を下流機30のジョブ制御部350に送信する。
上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230から受信した用紙情報を不揮発メモリー251に記憶させる。
下流機30のジョブ制御部350は、下流機30のプリンター制御部330から受信した用紙情報を不揮発メモリー351に記憶させる。
図11(a)及び(b)に、給紙トレイT1が閉じられた場合に、上流機20のジョブ制御部250、下流機30のジョブ制御部350のそれぞれにおいて認識される給紙トレイ情報の例を示す。
上流機20のジョブ制御部250がプリンター制御部230から受信する給紙トレイ情報(トレイ状態情報、用紙情報)と、下流機30のジョブ制御部350がプリンター制御部330から受信する給紙トレイ情報と、は同じものとなるため、ジョブ制御部250,350では、上流機20、下流機30が同じトレイ操作をされたように認識される。
ジョブ制御部250,350において実行されるジョブ受信時処理については、第1の実施の形態において説明した処理(図7、図8参照)と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、上流機20の給紙トレイ情報(トレイ状態情報、用紙情報)が変更された場合に、変更された情報を上流機20から下流機30に送信するので、直列タンデム構成の画像形成システムにおいて、各画像形成装置(上流機20、下流機30)に接続されている給紙トレイに関する情報を共有することができ、画像形成システムの構築が容易になる。
上流機20に接続された転写紙用給紙ユニット10において、給紙トレイの開閉や給紙トレイに収納される用紙の取り替えが行われた場合に、上流機20のプリンター制御部230が給紙トレイ情報のうち、変更された情報を下流機30のプリンター制御部330に送信し、各装置のプリンター制御部230,330が自装置のジョブ制御部250,350に変更された情報を送信するので、ジョブ制御部250,350は、単体使用時と同様のジョブ受信時処理(図7、図8参照)を行えばよい。したがって、ジョブ制御部250,350は、単体使用時のジョブ制御プログラムを流用することができ、直列タンデム構成の画像形成システムを構築する際のソフトウェアの開発工数を最小限に抑えることができる。すなわち、上流機20と下流機30とで、個々にジョブ制御プログラムを変更することなく、ジョブ制御プログラムを共通化することができ、効率良く画像形成システムを構築することができる。
なお、第2の同期タイミングでは、上流機20が転写紙用給紙ユニット10における給紙トレイ情報の変更について下流機30に通知する場合を説明したが、上流機20本体に含まれる給紙トレイの給紙トレイ情報、下流機30本体に含まれる給紙トレイの給紙トレイ情報、カバー紙挿入用給紙ユニット40の給紙トレイ情報の変更について相互に通知し合うこととしてもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成によってなるため、図1〜図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
ジョブ制御部250又はプリンター制御部230(上流機20の制御部)は、上流機20において、不揮発メモリー251又は記憶部232に記憶されている上流機20の給紙トレイ情報が変更された場合に、上流機20の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を下流機30に送信する。
具体的には、上流機20のジョブ制御部250は、上流機20において、操作部22から不揮発メモリー251に記憶されている上流機20の給紙トレイ情報が変更された場合に、上流機20の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を上流機20のプリンター制御部230と下流機30のジョブ制御部350とに送信する。
下流機30のジョブ制御部350は、上流機20のジョブ制御部250から変更された情報を受信し、当該受信した変更された情報を下流機30のプリンター制御部330に送信する。
(第3の同期タイミング:紙種・斤量の設定変更時)
次に、図12を参照して、ユーザーが上流機20に接続されている転写紙用給紙ユニット10内の、ある給紙トレイ(例えば、給紙トレイT1とする。)について、紙種・斤量設定を変更した場合の給紙トレイ情報の同期処理について説明する。
ユーザーが操作部22から給紙トレイT1の紙種・斤量設定を変更すると、操作表示制御部220からジョブ制御部250に、変更された紙種・斤量の設定値が送信される。
上流機20のジョブ制御部250は、紙種・斤量設定が変更されたことを検知すると、不揮発メモリー251に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる給紙トレイT1の用紙情報(紙種・斤量)を書き換え、その用紙情報(紙種・斤量)を下流機30のジョブ制御部350に送信する。
下流機30のジョブ制御部350は、上流機20のジョブ制御部250から変更された用紙情報を受信すると、変更された用紙情報を不揮発メモリー351に記憶させる。
上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230に対して、変更された用紙情報(紙種・斤量)を送信する。上流機20のプリンター制御部230は、変更された用紙情報を記憶部232に記憶させる。
下流機30のジョブ制御部350は、下流機30のプリンター制御部330に対して、変更された用紙情報(紙種・斤量)を送信する。下流機30のプリンター制御部330は、変更された用紙情報を記憶部332に記憶させる。
このように、操作部22から設定される紙種・斤量等のデータは、操作部22から情報を受信したジョブ制御部250がジョブ制御部350との間で情報の同期を取る。
ジョブ制御部250,350において実行されるジョブ受信時処理については、第1の実施の形態において説明した処理(図7、図8参照)と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、操作部22から上流機20の給紙トレイ情報が変更された場合に、変更された情報を上流機20から下流機30に送信するので、直列タンデム構成の画像形成システムにおいて、各画像形成装置(上流機20、下流機30)に接続されている給紙トレイに関する情報を共有することができ、画像形成システムの構築が容易になる。
上流機20において、操作部22から紙種・斤量等の設定が変更された場合に、上流機20のジョブ制御部250が給紙トレイ情報のうち、変更された情報を下流機30のジョブ制御部350に送信し、各装置のジョブ制御部250,350が自装置のプリンター制御部230,330に変更された情報を送信するので、ジョブ制御部250,350は、単体使用時と同様のジョブ受信時処理(図7、図8参照)を行えばよい。また、操作部22から変更された情報を、各装置のジョブ制御部250,350からプリンター制御部230,330に送信するのも、従来と同様の処理である。したがって、ジョブ制御部250,350は、単体使用時のジョブ制御プログラムを流用することができ、直列タンデム構成の画像形成システムを構築する際のソフトウェアの開発工数を最小限に抑えることができる。すなわち、上流機20と下流機30とで、個々にジョブ制御プログラムを変更することなく、ジョブ制御プログラムを共通化することができ、効率良く画像形成システムを構築することができる。
なお、第3の実施の形態では、上流機20に設けられた操作部22から上流機20の給紙トレイ情報が変更される場合について説明したが、操作部22から下流機30の給紙トレイ情報が変更される場合には、下流機30のジョブ制御部350が下流機30の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を上流機20のジョブ制御部250に送信し、各装置のジョブ制御部250,350が自装置のプリンター制御部230,330に変更された情報を送信すればよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成によってなるため、図1〜図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第4の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
上流機20の不揮発メモリー251及び記憶部232、下流機30の不揮発メモリー351及び記憶部332に記憶されている調整値には、用紙の表面用の情報と裏面用の情報とが含まれるものがある。例えば、転写電流調整値、画像の倍率、定着温度等が挙げられる。
上流機20のプリンター制御部230は、用紙の表面用の情報と裏面用の情報とで別々の調整値について、記憶部232に記憶されている調整値(表面用・裏面用)のうち、表面用の情報を読み出し、当該読み出した表面用の情報に基づいて、上流機20の画像形成部231に用紙の表面の画像形成を行わせる。
なお、記憶部232には、上流機20が表面を印刷する画像形成装置であることを示す情報が予め記憶されており、プリンター制御部230は、この情報を参照することで、自装置が上流機20であることを認識する。
下流機30のプリンター制御部330は、用紙の表面用の情報と裏面用の情報とで別々の調整値について、記憶部332に記憶されている調整値(表面用・裏面用)のうち、裏面用の情報を読み出し、当該読み出した裏面用の情報に基づいて、下流機30の画像形成部331に用紙の裏面の画像形成を行わせる。
なお、記憶部332には、下流機30が裏面を印刷する画像形成装置であることを示す情報が予め記憶されており、プリンター制御部330は、この情報を参照することで、自装置が下流機30であることを認識する。
(第4の同期タイミング:調整値の設定変更時)
次に、図13を参照して、ユーザーが上流機20に接続されている転写紙用給紙ユニット10内の、ある給紙トレイ(例えば、給紙トレイT1とする。)の用紙に対する調整値を変更した場合の給紙トレイ情報の同期処理、及び、その調整値の使用方法について説明する。ここでは、転写電流調整値(表面用・裏面用)を変更する場合について説明する。
ユーザーが操作部22から給紙トレイT1に収納されている用紙に対する転写電流調整値(表面用・裏面用)を変更すると、操作表示制御部220からジョブ制御部250に、変更された転写電流調整値が送信される。
上流機20のジョブ制御部250は、不揮発メモリー251に記憶されている給紙トレイ情報に含まれる給紙トレイT1の転写電流調整値(表面用・裏面用)を変更後の値に書き換え、その表面用の情報と裏面用の情報の両方の転写電流調整値を下流機30のジョブ制御部350に送信する。
下流機30のジョブ制御部350は、上流機20のジョブ制御部250から変更された転写電流調整値(表面用・裏面用)を受信すると、変更された転写電流調整値を不揮発メモリー351に記憶させる。
上流機20のジョブ制御部250は、上流機20のプリンター制御部230に対して、表面用の情報と裏面用の情報の両方の転写電流調整値を送信する。上流機20のプリンター制御部230は、変更された表面用の情報と裏面用の情報の両方の転写電流調整値を記憶部232に記憶させる。
下流機30のジョブ制御部350は、下流機30のプリンター制御部330に対して、表面用の情報と裏面用の情報の両方の転写電流調整値を送信する。下流機30のプリンター制御部330は、変更された表面用の情報と裏面用の情報の両方の転写電流調整値を記憶部332に記憶させる。
プリント動作において、上流機20のプリンター制御部230は、記憶部232に記憶されている転写電流調整値のうち、表面用の情報を読み出し、読み出した表面用の情報に基づいて画像形成部231に用紙の表面の画像形成を行わせる。
一方、下流機30のプリンター制御部330は、記憶部332に記憶されている転写電流調整値のうち、裏面用の情報を読み出し、読み出した裏面用の情報に基づいて画像形成部331に用紙の裏面の画像形成を行わせる。
プリンター制御部230,330が、自装置が上流機20であるのか下流機30であるのかを認識し、上流機20であれば表面用の情報を使って画像形成し、下流機30であれば裏面用の情報を使って画像形成を行うことで、ジョブ制御部250,350側は、上流機20・下流機30といった直列タンデム構成を意識することなく、単体使用時のジョブ制御プログラムでジョブ動作を実行することができる。
ジョブ制御部250,350において実行されるジョブ受信時処理については、第1の実施の形態において説明した処理(図7、図8参照)と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、操作部22から用紙の表面と裏面とで別々に設定される調整値が変更された場合に、変更された情報を上流機20から下流機30に送信するので、直列タンデム構成の画像形成システムにおいて、各画像形成装置(上流機20、下流機30)に接続されている給紙トレイに関する情報を共有することができ、画像形成システムの構築が容易になる。
上流機20において、操作部22から転写電流調整値等の調整値が変更された場合に、上流機20のジョブ制御部250が給紙トレイ情報のうち、変更された情報を下流機30のジョブ制御部350に送信し、各装置のジョブ制御部250,350が自装置のプリンター制御部230,330に変更された情報を送信するので、ジョブ制御部250,350は、単体使用時と同様のジョブ受信時処理(図7、図8参照)を行えばよい。また、操作部22から変更された情報を、各装置のジョブ制御部250,350からプリンター制御部230,330に送信するのも、従来と同様の処理である。したがって、ジョブ制御部250,350は、単体使用時のジョブ制御プログラムを流用することができ、直列タンデム構成の画像形成システムを構築する際のソフトウェアの開発工数を最小限に抑えることができる。すなわち、上流機20と下流機30とで、個々にジョブ制御プログラムを変更することなく、ジョブ制御プログラムを共通化することができ、効率良く画像形成システムを構築することができる。
なお、第4の実施の形態では、上流機20に設けられた操作部22から調整値が変更される場合について説明したが、下流機30に記憶されている調整値が変更される場合には、下流機30のジョブ制御部350が下流機30の給紙トレイ情報のうち、少なくとも変更された情報を上流機20のジョブ制御部250に送信し、各装置のジョブ制御部250,350が自装置のプリンター制御部230,330に変更された情報を送信すればよい。
上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上流機20と下流機30との間で給紙トレイ情報の同期を取るタイミングは、上記各実施の形態の例に限定されない。上記各実施の形態に示した第1〜第4の同期タイミングを組み合わせて上流機20と下流機30との間で給紙トレイ情報の同期を取ることとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、画像形成装置の制御プログラムの中でも大きな割合を占めるジョブ制御プログラムを流用するために、情報の種類によってプリンター制御部230とプリンター制御部330との間で同期を取るものと、ジョブ制御部250とジョブ制御部350との間で同期を取るものを分けて記載したが、プリンター制御部230とプリンター制御部330との間で全て同期を行い、できる限りジョブ制御プログラムを単体使用時のものと共通になるようにしてもよい。また、逆に、ジョブ制御部250とジョブ制御部350との間で全て同期を行い、プリンター制御プログラムを共通になるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、画像形成装置が2台接続されている場合について説明したが、3台以上の画像形成装置が用紙搬送方向に沿って直列に接続されていてもよい。
10 転写紙用給紙ユニット
20 上流機
21 画像読取部
22 操作部
23 プリント部
24 コントローラー
25 画像制御基板
26 通信部
27 通信部
30 下流機
33 プリント部
35 画像制御基板
36 通信部
37 通信部
40 カバー紙挿入用給紙ユニット
50 FNS
100 画像形成システム
230 プリンター制御部
231 画像形成部
232 記憶部
250 ジョブ制御部
251 不揮発メモリー
330 プリンター制御部
331 画像形成部
332 記憶部
350 ジョブ制御部
351 不揮発メモリー

Claims (8)

  1. 複数の画像形成装置を有する画像形成システムであって、複数枚の用紙に印刷を実行する印刷ジョブを分割し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の一部に印刷を実行する分割ジョブを一の画像形成装置により実行し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の残りに印刷を実行する分割ジョブを他の画像形成装置により実行する画像形成システム、に含まれる画像形成装置であって、
    画像形成部と、記憶部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    画像形成装置から当該他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を受信し、
    画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を前記記憶部に記憶させ、
    前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報に基づいて前記自画像形成装置における分割ジョブの実行可否のチェック処理を行い、
    分割ジョブを実行可能であると判断した場合は、当該分割ジョブに該当する給紙トレイに収納された用紙を利用して前記自画像形成装置における分割ジョブを実行させる画像形成装置。
  2. 複数枚の用紙に印刷を実行する印刷ジョブを分割するジョブ分割部を備える、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記給紙トレイに関する情報は、当該給紙トレイが属する給紙ユニットの種類、当該給紙トレイに収納されている用紙のサイズ、当該給紙トレイに収納されている用紙の紙種、当該給紙トレイに収納されている用紙の斤量、当該給紙トレイに収納されている用紙の有無、当該給紙トレイに収納されている用紙の残量、当該給紙トレイの開閉状態又は当該給紙トレイに収納されている用紙に対する前記画像形成部における調整値を示す情報を含む、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記画像形成システムに電源が入れられた場合に、前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報を前記他画像形成装置に送信する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記自画像形成装置において、前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報が変更された場合に、前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報のうち、少なくとも変更された情報を前記他画像形成装置に送信する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記自画像形成装置において、操作部から前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報が変更された場合に、前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報のうち、少なくとも変更された情報を前記他画像形成装置に送信する、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶部には、前記給紙トレイに関する情報のうち、用紙の表面用の情報と裏面用の情報との両方が記憶され、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている表面用の情報又は裏面用の情報のいずれか一方を読み出し、読み出した情報に基づいて前記画像形成部に画像形成を行わせる、
    請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 複数の画像形成装置を有する画像形成システムであって、複数枚の用紙に印刷を実行する印刷ジョブを分割し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の一部に印刷を実行する分割ジョブを一の画像形成装置により実行し、前記印刷ジョブにおける複数枚の用紙の残りに印刷を実行する分割ジョブを他の画像形成装置により実行する画像形成システム、に含まれる画像形成装置にジョブ実行を実現させるためのプログラムであって、
    前記画像形成装置に、
    画像形成装置から当該他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を受信する機能と、
    画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報を記憶部に記憶させる機能と、
    前記記憶部に記憶されている前記自画像形成装置の給紙トレイに関する情報及び前記他画像形成装置の給紙トレイに関する情報に基づいて前記自画像形成装置における分割ジョブの実行可否のチェック処理を行う機能と、
    分割ジョブを実行可能であると判断した場合は、当該分割ジョブに該当する給紙トレイに収納された用紙を利用して前記自画像形成装置における分割ジョブを実行させる機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2014250501A 2014-12-11 2014-12-11 画像形成装置及びプログラム Active JP5858132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250501A JP5858132B2 (ja) 2014-12-11 2014-12-11 画像形成装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250501A JP5858132B2 (ja) 2014-12-11 2014-12-11 画像形成装置及びプログラム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012092596A Division JP5664587B2 (ja) 2012-04-16 2012-04-16 画像形成システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015107648A JP2015107648A (ja) 2015-06-11
JP5858132B2 true JP5858132B2 (ja) 2016-02-10

Family

ID=53438403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014250501A Active JP5858132B2 (ja) 2014-12-11 2014-12-11 画像形成装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5858132B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015107648A (ja) 2015-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8705098B2 (en) Preventing print delay due to transfer of data regarding image forming and to enhance productivity in an image forming system with a tandem configuration including a plurality of image forming apparatuses
WO2011065172A1 (en) Printing apparatus, control method thereof and storage medium
JP5488392B2 (ja) 画像形成システム
JP2013129155A (ja) 画像形成システム及びプログラム
JP6048480B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法
JP2012143964A (ja) 画像形成システム
JP5664587B2 (ja) 画像形成システム及びプログラム
US9168768B2 (en) Printing apparatus, control method for printing apparatus, and storage medium
JP5640643B2 (ja) 画像形成システム
JP5858132B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP5370550B2 (ja) 画像形成装置、プログラム及び画像形成装置において実行される方法
JP2014034179A (ja) 画像形成システム
JP2018097139A (ja) 画像形成システム及びプログラム
JP5786314B2 (ja) 画像形成システム
JP2016139001A (ja) 画像形成装置
JP2009063818A (ja) 画像形成装置
US20120201548A1 (en) Image forming apparatus, control method therefor and storage medium
US20120093536A1 (en) Image forming system
JP6003159B2 (ja) 画像形成システム
JP2009278395A (ja) 画像形成装置
JP5565254B2 (ja) 画像形成システム
JP2012101400A (ja) 画像形成システム
JP2009143209A (ja) 画像形成装置
JP2017161597A (ja) 画像形成装置及び画像形成制御方法
JP5747965B2 (ja) 画像形成装置、プログラム及び画像形成装置において実行される方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5858132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150