JP5856896B2 - 発生流出量予測シミュレーション方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、発生流出量予測シミュレーション方法に関する。
山岳地域においては台風による豪雨やゲリラ豪雨等によって谷、河道に洪水が突発的に発生し、同時に土砂が流出することにより災害が拡大する。このような洪水時の土砂流出による災害が下流に発生しないように、谷には土砂の流出調節・管理のために砂防用ダムが設けれる。
このような、ある地域における雨量によって河(川)、沢に流入する量を計算するキネマティック ウエーブ法(Kinematic Wave法)というのがある。
キネマティックウエーブ法(Kinematic Wave法)は、指定長さの川(沢)の両脇に仮想の斜面と河道とをモデル化して、降雨量に応じて斜面流量を計算して河道への流量を計算する方法である。
一方、キネマティックウエーブ法(Kinematic Wave法)を用いた流出予測システム(特許文献1)がある。
特許文献1の流出予測システムには、所定の地域の斜面の表層、中間層、地下層の浸透性の大小を判定して流出量を求めることが記載されている。特許文献1は現在から数時間先までの河道の任意地点における洪水流量を算出するものである。
特開2009−8651号公報
しかしながら、雨量によって増加するのは水量だけではない、斜面の表面に存在する土、砂、石が雨量の増加に伴って土砂となって谷に流れこんで、結果として谷、河道においても土砂を含んで水量が増加する。
このため、河道の下流地域においては土砂が堆積して行くことになる。土砂流出は災害をもたらす反面、下流の河床を安定させ、海岸を保全することにはなるものの、台風による豪雨や近年のゲリラ豪雨等の発生時には、下流に予想以上の土砂を堆積している。
従って、上流部には水量の他に土砂流の量を考慮して適切な位置・基数の砂防ダムを設けるべきであるが、水量だけを考慮しているのが現状だから適切な個数の砂防ダムを提案できない。
また、上流に発生する雨量に応じて、斜面、谷部、河道部においても水量、土砂量の発生量が逐次分かることが望ましい。
しかしながら、雨量によって増加するのは水量だけではなく、斜面の表面や谷に存在する土、砂、石が流水の増加に伴って下流へ流下し、河道の下流地域において土砂が堆積して洪水被害を拡大させたり、土砂が河道から溢れて人家・公共施設・道路等に被害を及ぼすこととなる。
従って、上流域においては砂防ダムを適切な位置に適切な基数で設置し、豪雨時の土砂流出を制御する必要があり、降雨時の水の流出量を予測するのと同様に、土砂の流出を予測する解析プログラムが必要とされる。
さらに、土砂流出は災害をもたらす反面、下流の河床を安定させ、海岸を保全することにはなるため、豪雨時以外は適切な量の土砂を下流へ流すような維持管理も必要とされ、このような管理のためにも降雨に伴う土砂の流出量を予測する解析プログラムが必要となる。
しかし、現状では水の流出量を予測する方法があるのみで、土砂の流出量を予測するのに十分な解析方法が確立されていないため、降雨に伴う土砂の流出量の時間変化までを考慮して適切な位置・基数の砂防ダムを設置するには至っておらず、豪雨時以外に下流へ流す土砂の量を踏まえた維持管理にも至っていない。
また、豪雨時の土砂流出に備えた砂防ダムの適切な設置、豪雨時以外の維持管理を行う上では、上流に発生する雨量に応じて、斜面、谷部、河道部においても水量、土砂量の発生量が逐次分かることが望ましい。
本発明は以上の課題を鑑みてなされたもので、降雨による微細時間当たりの水及び土砂の流量を斜面、谷、河道において逐次、分かると共に、斜面、谷、河道においてもその増加量を精度良く算出できる発生流出予測シミュレーション方法を得ることを目的とする。
本発明は、河道に接続された谷を含む所定地域に雨が降って前記谷の左右の斜面の地中を浸透して流れる中間流の層を斜面中間流上層と斜面中間流下層とに分けて、得られた計算結果を谷部解析部に出力して谷に発生する流量を予測させる発生流出量予測シミュレーション方法であって、
前記所定地域の単位時間当たりの雨量データがさらに微細な解析単位時間で分割された分割雨量が記憶された雨量データ記憶手段と、
左右の前記斜面の斜面長、前記谷の谷長、左右の前記斜面中間流上層の厚み及び左右の前記斜面中間流下層の厚み並びに左右の斜面勾配を含む発生流量解析用基本情報に基づいた前記谷を挟む左右の斜面多層モデルが谷番号(iv)に関連付けられて記憶された斜面モデル記憶手段と、
前記斜面を流れる水量及び土砂流を解析するための左右の斜面の斜面用各種パラメータが前記谷番号(iv)に関連付けられて記憶された斜面用パラメータ記憶手段と、
左右の斜面分割ブロック毎計算結果データが前記谷番号(iv)に関連付けられて記憶される斜面流計算結果用記憶手段と、
を備え、
コンピュータが、
(A1).前記左右の斜面多層モデルを、一定の分割幅で前記表面から前記中間流下層の底面まで分割した斜面分割ブロックを有する斜面分割多層モデルにする工程と、
(A2).前記解析単位時間毎に、この該分割雨量を前記斜面分割多層モデルの各斜面分割ブロックに定義する工程と、
(A3).前記斜面分割多層モデルの左又は右の斜面を設定し、該設定毎に、前記斜面分割ブロックを上側から前記谷の縁端に向かって順次設定する手段と、
(A4).前記斜面分割ブロックが設定される毎に、隣接する両脇の斜面分割ブロックを指定する工程と、
(A5)、前記指定された斜面分割ブロック毎に、該斜面分割ブロックの前記分割雨量を読み込んで前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求められた前記両脇の前記斜面分割ブロックの各々の水深、各々の水の総流量並びに前記斜面勾配、前記斜面用各種パラメータを用いて前記設定された前記斜面分割ブロックにおける前記斜面中間流下層の底面から溜まる水深(hs)を求める工程と、
(A6).前記指定された前記斜面分割ブロックにおける水深(hs)が求められる毎に、この水深(hs)及び前記斜面各種パラメータ並びに前記斜面勾配に基づいて前記斜面分割ブロックにおける前記斜面の表面を流れる水の流量(qws0)、斜面中間流上層を流れる水の流量(qws1)並びに斜面中間下流層を流れる水の流量(qws2)の合計を前記斜面分割ブロックの前記水の総流量(qws)として求める工程と、
(A7).前記指定された斜面分割ブロックに、前記水深(hs)と前記水の総流量(qws)ならびに前記解析単位時間とを関連付けて前記斜面ブロック毎斜面計算結果データとして前記斜面流計算結果用記憶手段に記憶する工程と、
(A8).前記斜面流計算結果記憶手段から前記解析単位時間での最下端の前記斜面ブロック毎斜面計算結果データの前記水の総流量(qws)を前記計算結果として前記谷部解析部に出する工程と
を行うことを要旨とする。
また、本発明は、
コンピュータが、
(A9).前記斜面分割ブロック毎に、前記斜面用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを定義する工程と、
(A10).この斜面分割ブロックにおける前記水深(hs)、水の総流量(qws)及び前記土石流を解析するためのパラメータ並びに前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求めた前記両脇の斜面移動可能土砂量(VLs)に基づいて斜面流砂量(qLs)を求め、これを該斜面分割ブロックの前記斜面ブロック毎斜面計算結果データに関連付けて記憶する工程と、
(A11).前記斜面流計算結果記憶手段から最下端の前記斜面ブロック毎斜面計算結果データの前記斜面流砂量(qLs)を前記計算結果として前記谷部解析部に出する工程と
を行うことを要旨とする。
さらに、本発明は、コンピュータが、
(B1).前記(A5)工程で求めた前記水深(hs)の水面が前記表面の層、前記中間流上層又は前記中間流下層のいずれかに存在しているかを解析する工程と、
(B2).この解析結果を前記斜面毎計算結果データに関連付ける工程と
を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の発生流出予測シミュレーション方法。
さらに、本発明は、前記谷の谷長、谷の幅、谷底を浸透して流れる中間流の層を谷部中間流上層の厚みと谷部中間流下層の厚み並びに谷勾配を含む発生流量解析用基本情報に基づいた谷部多層モデルが前記左右の斜面多層モデルを挟む谷として前記谷番号に関連付けられて記憶された谷部モデル記憶手段と、
前記谷部を流れる水量及び土砂流を解析するための谷部用各種パラメータが谷番号に関連付けられて記憶された谷部用パラメータ記憶手段と、
谷部毎計算結果データが記憶される谷部計算結果用記憶手段と、
を備え、
コンピュータが、
(C1).前記斜面分割幅で前記谷部中間流下層の底面まで分割した谷部多層分割メッシュを有する谷部分割多層モデルにする工程と、
(C2).前記谷部分割多層モデルの最上流側から谷部多層分割メッシュを順に設定する工程と、
(C3).前記設定された谷部多層分割メッシュ毎に、前記谷部用各種パラメータを割り付ける工程と、
(C4).前記出力された前記解析単位時間での最下端の前記斜面分割ブロックの前記水の総流量(qws)を前記分割雨量に代えて各々の前記谷部多層分割メッシュに割り付ける工程と、
(C5).前記谷部分割メッシュ毎に、前記水の総流量(qws)と前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の最下端の前記水の総流量(qws)で求められた前記両脇の谷部分割メッシュの水の総流量並びに前記谷勾配、前記谷部用各種パラメータを用いて前記設定された前記谷部多層分割メッシュにおける前記谷部中間流下層の底面から溜まる水深(hv)を求める工程と、
(C6).前記水深(hv)が求められる毎に、前記谷部各種パラメータ及び前記谷勾配を読み込んで前記設定された前記谷部多層分割メッシュにおける前記谷部の表面を流れる水の流量(qwv0)、前記谷部中間流上層を流れる水の流量(qwv1)並びに谷部中間下流層を流れる水の流量(qwv2)の合計を前記設定された谷部多層分割メッシュを流れる前記水の総流量(qwv)として求める工程と、
(C7).前記谷部多層分割メッシュ当たりの水深(hv)と前記水の総流量(qwv)並びに前記解析単位時間とを関連付けて前記谷部毎計算結果データとして前記谷部計算結果用記憶手段に記憶する工程と、
(C8).前記前記谷部計算結果用記憶手段の前記解析単位時間での最下端の谷部多層分割メッシュの前記水の総流量(qwv)を前記河道解析部に出力する工程と
を行うことを要旨とする。
以上のように本発明によれば、解析単位時間当たりの分割雨量を谷部の左右岸の斜面の表面に定義して、表面と中間流上層と中間流下層に発生する水量の総計並びに斜面の表面に流れる土砂量とを谷部への流量としている。
このため、谷部では解析単位時間毎に分割雨量によって流れる水量、土砂量を正確に単位時間毎に知らせることができるので、河道の下流地域においては雨量によって、土砂がどの程度堆積するかを正確に予測できる。
従って、豪雨が発生した場合には、水量と土砂量との発生量を精度よく予測できることになる。
また、精度よく水量と土砂量とを予測できるので、砂防ダムが何個設ければ下流に土砂が堆積しないかを予測できる。
本実施の形態の発生流出量予測シミュレーション装置100の概略構成図である。 雨量データの説明図である。 谷斜面データの説明図である。 流出解析に使用するパラメータの説明図である。 土砂流出計算及び河床変動計算で共通に使用するパラメータである。 土砂の粒径データの説明図である。 斜面部土砂流出計算パラメータの説明図である。 谷部土砂流出計算パラメータの説明図である。 河道断面データの説明図である。 谷斜面モデルの生成を説明する説明図である。 オペレータが入力する入力データの説明図である。 分割雨量データの算出のフローチャートである。 分割雨量データの説明図である。 斜面流解析を説明するフロチャートである。 斜面流解析を説明するフロチャートである。 斜面分割多層モデルの説明図である。 斜面ブロック毎斜面斜面流計算結果データの説明図である。 斜面の各層に発生する水深の判定を説明する説明図である。 谷部流水量解析部220bの処理を説明するフローチャートである。 谷部流水量解析部220bの処理を説明するフローチャートである。 谷部分割多層モデルを説明する説明図である。 谷部毎発生水量計算結果データの説明図である。 谷部の各層に発生する水深の判定を説明する説明図である。 斜面土砂移動の解析処理を説明するフローチャートである。 斜面土砂移動の解析処理を説明するフローチャートである。 斜面土石移動モデルの説明図である。 斜面ブロック毎土砂流算出結果データの説明図である。 谷部土砂移動の解析処理を説明するフローチャートである。 谷部土砂移動の解析処理を説明するフローチャートである。 谷部土砂移動モデルを説明する説明図である。 土石流発生の場合の谷部毎土砂流量算出結果データの説明図である。 河道部へ出力されるデータを説明する説明図である。 本実施による効果を説明する説明図である。 本実施による効果を説明する説明図である。
図1は本実施の形態の発生流量予測シミュレーション装置100の概略構成図である。図1に示すように、発生流量予測シミュレーション装置100は、表示部101と、解析用データ生成部210と、発生水量解析部220と、土砂流出解析部230と、河道変動解析部240等から構成されている。
これらは、ソフトウエアであり、図示しないROMに記憶され、CPUが実行用RAMにプログラムを記憶して実行する。また、図示しないワーキング用メモリを有していると共に各種記憶手段(メモリ)を備えている。
前述の各種記憶手段としては、以下の記憶手段を備えている。
雨量データが記憶された雨量データ用データベース310と、発生流量解析用基本情報が記憶された基本情報用データベース320と、斜面毎多層分割モデル(斜面多層分割モデルともいう)が記憶される斜面モデル記憶手段330と、谷部毎多層分割モデル(谷部多層分割モデルともいう)が生成される谷部モデル記憶手段340と、斜面毎斜面流計算結果データが記憶される斜面水量計算結果用記憶手段350と、谷部毎発生流水量計算結果データが記憶される谷部流水量計算結果用記憶手段360と、斜面毎土砂流量計算データが記憶される斜面土砂計算結果用記憶手段370と、谷部毎土砂流量算出結果データが記憶される谷部土砂流計算結果用記憶手段380と、河道断面データが記憶された河道断面データ記憶手段390等を有している。
なお、斜面毎斜面流計算結果データと斜面毎土砂流量計算データを総称して斜面毎計算結果データと称する。谷部毎発生流水量計算結果データと谷部毎土砂流量算出結果データとを総称して谷部毎計算結果データと称する。
前述の斜面水量計算結果用記憶手段350と、斜面土砂計算結果用記憶手段370とを総称して斜面流計算結果用記憶手段ともいう。
雨量データ用データベース310に記憶されている雨量データは、図2に示すように年月日と時刻と継続時間triと雨量とが関連付けられている。また、雨量データriにはレコード番号Ri(R1、R2・・・)が付加されている。これらは、気象庁又は河川管理事務所等からオペレータが入手した情報である。
基本情報用データベース320に記憶される発生流量解析用基本情報について以下に説明する。
発生流量解析用基本情報は図3に示す谷斜面データと、図4に示す斜面に関するパラメータ(斜面用各種パラメータ)及び谷部に関するパラメータ(谷部用各種パラメータ)(総称して谷斜面解析用パラメータという)と、図5に示す土砂移動に使用するパラメータと、図6に示す土砂の粒径パラメータと、図7に示す斜面部土砂流出計算パラメータと、図8に示す谷部土砂流出計算パラメータ等が記憶されている。これらは、谷番号ivに関連付けられて記憶されている。
また、河道断面データは、図9に示すように河道断面番号(名)に関連づけられて記憶されている。
図3に示す谷斜面データは、図10(a)に示すように、例えば図示しないGISシステムで解析地域の地図を表示部101の画面に表示し、この地図において河に河道断面番号(NO1、NO2・・・)を記し、この河道断面番号の上流に存在する谷に河道断面番号に関連する谷番号を記して生成している。
つまり、図3に示すように河道断面番号、谷番号ivに谷長さ、谷勾配、谷幅、斜面長(左右の岸)、斜面勾配(左右の岸)を関連づけている。すなわち、図10(b)に示す谷斜面モデルを定義していることになる。また、図10(c)は、図9に示す河道断面データを図示化したものである。
また、前述の谷番号ivは、河道断面番号と谷の番号とで示している。
(各部の説明)
解析用データ生成部210は、図11に示すように、谷の右側斜面、左側斜面、谷幅を入力させる画面を表示部101に表示させる。
図11に示す入力画面は、流入先河道断面番号と、谷番号と、斜面番号Nsと、谷長Lyと、谷幅Bvと、谷勾配Ivと、谷部中間流層透水係数(上層Ks1、下層ks1と、谷部祖度係数nvと、谷部中間流層厚(上層dps1、下層dps2)等の入力項目からなっている。これらの入力画面は、右斜面、左斜面毎にある。
また、谷の各斜面部に設定するデータ用のサブ画面を表示させている。このサブ画面は、右岸側、左岸側毎にある。サブ画面は、斜面長Lsと、斜面勾配Isと、斜面部中間流層送水係数(上層kv1、下層kv2)と、斜面部租度係数nvと、斜面部中間流層厚(上層dpv1、下層dpv2)等の入力項目からなる。また、河道断面データを入力する画面を表示して入力させる。
解析用データ生成部210は、これらの入力データを読み込んで、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9ように各データを該当の記憶手段に記憶する。
発生水量解析部220は、図1に示すように、斜面流水量解析部220aと、谷部流水量解析部220bを備えている。
土砂流出解析部230は、斜面土砂流量解析部230aと、谷部土砂流量解析部230bと図示しない谷部計算結果出力部230cとを備えている。
<発生水量解析部>
斜面流水量解析部220aは、基本情報用データベース320に記憶されている発生流量解析用基本情報読み込み、斜面部の斜面長さ(右、左)、斜面長さ(右、左)、斜面勾配(右、左)(これらは斜面多層モデルのデータ)並びに斜面に関するパラメータに含まれている斜面分割幅(例えば10m、20m)に基づいて後述する図16に示す斜面多層分割モデルを斜面モデル記憶手段330に生成する。
図16の(b)に示すように、斜面上側から谷の端までを一定幅(例えば10m)で分割している(各々を斜面分割ブロックと称する)。
そして、斜面流水量解析部220aは、入力された時間範囲Tiにおいて雨量データriを(図2の継続時間:例えば600秒)を読み込んで、この読み込んだ時間範囲Tiの雨量データriの各々の継続時間triを解析単位時間tti(例えば1秒、2秒・・5秒・・10秒)で分割した、解析単位時間tti当たりの分割雨量rttiを求めて(図13参照)、これらを解析単位時間tti毎に前述の左右の斜面多層分割モデルの表面の各メッシュ(斜面多層分割メッシュ)に割り付ける。
そして、分割雨量rtti毎に、各斜面分割ブロックに発生する斜面の水の総流量(qwsx:斜面分割ブロック単位の表面、中間流上層、中間流下層の合計)を各々求めて斜面水量流計算結果用記憶手段350に記憶(斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBi)すると共に、谷部流水量解析部220bに最終の斜面分割ブロックの斜面の水の総流量(qwsx)を知らせる。この斜面の水の総流量(qwsx)の算出については詳細に後述する。これらの算出は左右の斜面毎に行う。
谷部流水量解析部220bは、基本情報用データベース320に記憶されている発生流量解析用基本情報の谷番号(iv)を読み込み、谷斜面データに含まれている谷の谷長、谷幅並びに谷部用各種パラメータ(谷部中間流上層の厚み、谷部中間流下層の厚み、谷勾配等)で定義された谷部多層モデルを、後述する図21に示す谷部分割多層モデルとして谷部モデル記憶手段340に記憶する。図21においては10mで分割されたメッシュを谷部多層分割メッシュと称する。
そして、斜面流水量解析部220aからの分割雨量rtti毎の最終の斜面分割ブロックの斜面の水の総流量(qwsx)が出力される毎に、この斜面流水量の計算結果の谷番号ivを有する谷部分割多層モデルを読み込み、斜面流水量解析部220aからの分割雨量rtti毎の最終の斜面分割ブロックの斜面の水の総流量(qwsx)に含まれている斜面の水の総流量(qwsx:斜面分割ブロックの最下端の斜面多層メッシュの水の総流量(qwsx))を、雨量データに代えて該当の谷分割番号の谷部多層分割メッシュに順次、割り付ける。
そして、谷部の最下端の谷部多層分割メッシュを流れる谷部毎水総流量qwvx(qwvx:各谷部多層分割メッシュの水の総流量(qwv)の合計)を求めて、谷部毎発生流水量計算結果データrtVBiとして谷部計算結果用記憶手段360に記憶すると共に、土砂流出解析部230に出力する。
<土砂流出解析部>
土砂流出解析部230の斜面土砂流量解析部230aは、斜面モデル記憶手段330の谷番号ivに対応する斜面多層分割モデルを斜読み込み、この斜面分割多層モデルに、発生流量解析用基本情報の斜面用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを各々の斜面分割ブロックの表面に割り付ける。
そして、発生水量解析部220からの雨量分割データrtti当たりの斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiが入力する毎に、各斜面分割ブロックにおける発生する土砂の総斜面流砂量(qLs)を各々求め、斜面土砂計算結果用記憶手段370に斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiとして記憶すると共に、谷部土砂流量解析部230に出力する。これらの算出は左右の斜面毎に行う。
谷部土砂流量解析部230bは、谷部モデル記憶手段340の谷番号ivに対応する谷部分割多層モデルの各メッシュに基本情報用データベース320のこの谷番号の発生流量解析用基本情報の谷部用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを各々の谷部分割メッシュの表面に割り付ける。
そして、分割雨量データrtti当たりの谷部多層分割メッシュに発生する土砂の谷部総流砂量(qLv)を求め、谷部計算結果用記憶手段380に谷部毎流砂量計算結果データrtVDiとして記憶すると共に河道部に出力する。この谷部総流砂量(qLv)の算出については詳細に後述する。
河道解析部240は、谷部毎水総流量qwvxと、谷部毎流砂量(qLvx)とが入力する毎に、これらの合計を求めて、河道に発生する流量として画面又はメモリに順次記憶する。
従って、画面に地図を表示してこの合計を逐次表示した場合は、単位時間当たりの雨量に基づく増加分が画像として逐次表示されることになる(GISを用いる)。
(動作説明)
上記のように構成された発生流量シミュレーション装置100について以下に動作を説明する。
初めに、分割雨量データrttiについて説明する。図12は分割雨量データの算出を説明するフローチャートである。
図12に示すように、斜面流水量解析部220aは雨量データ用データベース310に記憶されている雨量データriを読み込む(S1:図2参照)。
そして、この雨量データriのレコードの番号Riを設定(ポインタ)する(S2)。次に、予め設定されている継続時間triを読み込み(S3)、この継続時間triを予め設定されている解析単位時間ttiで分割する(S4)。
そして、この解析単位時間ttiを設定し(S5)、レコードの番号Riの雨量データriの雨量ruiを解析単位時間ttiで分割(分割雨量データrtti)する(S6)。
そして、これらをレコードの番号Riに関連付けて図13に示すようにして記憶する(S7;310)。図13に示すように1つの雨量データriの番号Riに継続時間trと雨量ruiとが対応づけられて、かつ分割雨量データ番号rpiに分割解析単位時間ttiとその分割雨量rttiが対応付けれている。
次に、解析単位時間ttiは他にあるかどうかを判断(S8)、他にある場合は解析単位時間ttiを更新して処理をステップS2に戻す(S9)。
次に、レコード番号Riが他にあるかどうかを判断し他にある場合はレコード番号Riを更新して処理をステップS2に戻す(S10)。
図14及び図15は発生水量解析部220の斜面流水量解析部220aの斜面部総流量(qws)の算出を説明するフローチャートである。
図14に示すように、発生水量解析部220の斜面土砂流量解析部230aは、設定された谷番号(iv)(複数又は1個)を読み込む(S11)。
次に、基本情報用データベース320の発生流量解析用基本情報に含まれている谷斜面データの斜面部の斜面長さ(右、左)、斜面長さ(右、左)、斜面勾配(右、左)並びに基本情報用データベース320の斜面に関するパラメータに含まれている斜面分割幅(例えば10m)等を読み込む(S12)。
次に、発生水量解析部220の斜面土砂流量解析部230aは、斜面分割幅に基づいて図16に示すように斜面部の縦断面を分割(例えば10m)した斜面多層分割モデルを斜面モデル記憶手段330に生成する(S13)。
図16(b)においては、左斜面部を示し、図16(b)にA矢視図を示している。つまり、ms1、ms2、・・・msx(x:最終の斜面分割ブロックの番号を示す)で分割された斜面多層分割モデルとなっている。次に斜面番号Mi(右又は左)を設定する(S14a)。
次に、雨量データriのレコード番号Riを設定する(S14b)。そして、斜面番号Miの斜面分割番号msiを設定する(S15)。初めはms1と設定する。
次に、レコード番号Riの分割雨量データの番号rpi(tti)を設定する(S16)。そして、この分割雨量データの番号rpi(tti)の分割雨量データrtti(S17)と、斜面中間流層厚(上層dps1、下層dps2:S19)、斜面粗度係数ns(S27)、斜面中間流層透水係数(上層ks1、下層ks2:S28)、斜面勾配Is(S29)等と、1ステップ前(tti―1)の、設定された斜面分割ブロック番号msiの斜面分割ブロックに隣接する両脇の斜面分割ブロックの水深hs、流量(qws)とを読み込んで、設定された設定された斜面分割ブロック番号msiにおける全層(表面、上層、下層)の斜面水深hsを求めて(図16参照)、これを斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiとして斜面水量計算結果用記憶手段350に記憶する(S20:図17参照)。
前述の1ステップ前というのは、ステップS16で設定した分割雨量データの番号rpiより一つ前(tti−1)の分割雨量データに基づいた算出した設定された斜面分割ブロック番号msiの斜面分割ブロックに隣接する両脇の斜面分割ブロックの水深hs、流量(qws)である。設定された斜面分割ブロックに対して上側の斜面分割ブロックの水深hsは、hs(msi―1)、流量(qws)はqws(msi―1)と示し、下側の斜面分割ブロックの水深hsは、hs(msi+1)、流量(qws)はqws(msi+1)と示す。
図17に示すように、全層の水深hsは、谷番号(iv)に岸番号is(左岸:is=1、右岸:is=2)と斜面分割ブロック番号msiなどに関連付けられて記憶される。また、これらは、解析単位時間tti(又はrpi)に関連付けられている。つまり、解析単位時間毎に斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiとして斜面水量計算結果用記憶手段350に記憶されている。
なお、図16(a)においてはと中間流下層(下層底面)からの水面までの高さを全層の深さhsとして記載している。
この水深hsは、以下に示すようにして求める。
(斜面水深の算出)
斜面水深を算出する基礎式は次式である。
Figure 0005856896
斜面水深の算出には、未知数を展開して2次までの各項に基礎方程式を代入し,時間ステップごとに陽に次ステップの未知数を求めていく前進型の解法であるLax-Wendroff法を用いて以下の式から計算する。

Figure 0005856896
ここに,hs:斜面水深,qws:斜面流量,r:雨量である。
なお、mは斜面の分割番号でありm-1は1つ上流側の値、m+1は1つ下流側の値を用いることを示す。
また、nは時間ステップであり現在時間ステップnの値を求めるのに1ステップ前n-1で求められた値を用いている。
Fの項については以下の通り計算する。
Figure 0005856896
fについては以下の通り計算する。
Figure 0005856896
ここに、Is:斜面勾配、ns:斜面におけるマニングの粗度係数、dps1:斜面中間流上層の厚さ(m)、dps2:斜面中間流下層の厚さ(m)、kps1:斜面中間流上層の透水係数、kps2:斜面中間流下層の透水係数、γ:土層の有効空隙率(0.4)である。
hs(m±1/2, n)については以下の通り計算する。
Figure 0005856896
そして、発生水量解析部220の斜面流水量解析部220aは、斜面の全層の水深hsが求められると、斜面中間流層厚(上層dps1、下層dps1:S19)を読み込んで(S21)、どの層に流水が発生するかどうかを判定する(S22)。
この判定処理は、図18に示している。
図18(a)は中間流下層に流水が発生する場合を示し、図18(b)は中間流上層及び下層に流水が発生することを示し、図18(c)は地表面、中間流上層および下層に流水が発生すること判定することを示している。
そして、ステップS22において、中間流下層のみ流水が発生すると判定した場合は、その中間流下層のみの深さhs2を求める(S23)。
また、ステップS17において、中間流上層と下層のみ流水が発生すると判定した場合は、その中間流上層の深さhs1(hs1=h−dps2)と下層のみの深さhs2(hs2=dps2)を求める(S24)。
さらに、ステップS22において、地表流及び中間流上層と下層のみ流水が発生すると判定した場合は、その地表流の深さhso(h−dps1−dps2)と、中間流上層の深さhs1(hs1=dps1)と下層のみの深さhs2(hs2=dps2)を求める(S25)。
そして、この判定結果の水深(地表流の深さhsoと、中間流上層の深さhs1と下層のみの深さhs2)のいずれかを、谷番号iv等に関連付けて斜面水量計算結果用記憶手段350に斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiとして記憶する(図17参照:S26)。
次に、発生水量解析部220の斜面流水量解析部220aは、図15に示すように、斜面部粗度係数ns(S30)、斜面部中間流層透水係数(S31)、斜面勾配(S32)等を読み込んで斜面流量qws(地表流の流量qws0、上層流量qws1、下層流量qws2)を求める(S33)。
この斜面流量qwsは、以下のようにして求めるのが好ましい。
( 斜面部流量の算出)
斜面部流量は、各層に発生する水深をもとに次式で算出する。
Figure 0005856896
ここに、ns:斜面部におけるマニングの粗度係数、Is:斜面部勾配、kps1:斜面中間流上層の透水係数、kps2:斜面中間流下層の透水係数、γ:土層の有効空隙率(0.4)
次に、図15に示すように、これらのいずれかの流量を谷番号iv、斜面分割ブロック番号msiに関連付けて斜面水量計算結果用記憶手段350に斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiとして記憶する(S34:図17参照)。
そして、斜面分割ブロック番号msiは最後(msx)かどうかを判断して(S35)、最後でない場合は、斜面分割ブロック番号msiを次の番号(msi=msi+1)に更新して処理を図14のステップS14bに戻す(S36)。
また、ステップS35において、斜面分割ブロック番号msiが最後(msx)と判定した場合は、最下端の斜面分割ブロックの水の総竜量qwsを谷部流量解析部に送出する(S37)。これを、斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBxiとも称する。
次に、分割雨量データの番号rpi(tti)が他にあるかどうかを判断する(S38)。
ステップS38において、分割雨量データの番号rpi(tti)が他にあると判定したときは、次の分割雨量データの番号に更新して処理を図14のステップS16に戻す(S40)。ステップS38において他に分割雨量データrpiがないと判定した場合は、他にRiがあるかどうかを判断する(S41)。
ステップS41においてRiが他にあると判定したときは、Riを更新して処理を図14のステップS14bに戻す(S42)。
ステップS41においてRiが他にないと判定したときは、対向する斜面番号Miがあるかどうかを判定する(S43)。
ステップS43において、対向する斜面があると判定したときは、斜面番号を更新して処理を図14のステップS14aに戻す(S44)。
次に、ステップS43において対抗する斜面番号がないと判定したときは、谷番号が他にあるかどうかを判断し(S45)、他にある場合は谷番号を更新して処理を図24のステップS11に戻す(S46)。
(谷部流水量解析部220b)
次に、谷部流水量解析部220bの処理を図19、図20を用いて以下に説明する。
谷部流水量解析部220bは、図19に示すように、基本情報用データベース320に記憶されている発生流量解析用基本情報の谷番号(iv)を読み込み(S51)、谷斜面データに含まれている谷の谷長、谷幅並びに谷部用各種パラメータ(谷部中間流上層の厚み、谷部中間流下層の厚み、谷勾配、谷分割幅(例えば10m)等)を読み込み(S52)、谷部多層モデルを生成する(S53;図21参照)。図21(a)においては、図21(b)のB矢視図を示している。図21に示すように、谷底を地表面とし、地表面から上層、下層に分けて、10m間隔で分割(mv1、mv2・・・mvx)している。これを谷部分割番号mviと称する。また、この谷部分割番号mviの格子を谷部多層分割メッシュと称する。
次に、発生水量解析部220の斜面部220aから解析単位時間tti(rpi)における斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiの入力かどうかを判断する(S54)。
ステップS54において、斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBi(最下端)の入力と判定した場合は、斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiの谷部の分割番号mviを設定する(S55)。初めはmv1と設定する。
そして、設定された斜面ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiの水深hsと、1ステップ前(tti−1)におけるこの谷分割番号mviの谷部多層分割メッシュに隣接する谷部多層分割メッシュの水深hvと水の総流量qwvとを読み込む(S56)と共に、谷部中間流層厚(上層dpv1、下層dpv2:S57)、谷部粗度係数nv(S65)、谷部中間流層透水係数(上層kv1、下層kv2:S66)、谷部勾配Iv(S67)等を読み込んで図21(a)に示すように谷部の全層(表面、上層、下層)の水深hv(谷部水面)を求め、これを谷部流水量計算結果用記憶手段360に谷部毎発生流水量計算結果データrtViとして記憶する(S58:図22参照)。
図22に示すように、谷部毎発生水量計算結果データrtViは、谷番号と、谷部分割番号とにこの番号の谷部多層分割メッシュの谷部の水深hv、谷部の水の総流量qwv等が関連付けられている。また、これらは雨量データの解析単位時間tti当たりに対応させられている。
なお、図21(a)においては谷部分割番号mviにおいて時間範囲内で斜面部からの谷部へ流出する水の流量(斜面のmsx)によって生じる谷部での水面を定義し、この水面と谷部中間流下層(谷部下層底面)からの水面までの高さを全層の深さhvとして求めている。
谷部水深hvは以下のようにして求める。
(谷部水深の算出)
谷部水深を算出する基礎式は次式である。
Figure 0005856896
谷部水深はLax-Wendroff法を用いて以下の式から計算する。
Figure 0005856896
ここに,hv:谷部の水深,qvs:谷部の流量,である。Fの項については以下の通り計算する。
Figure 0005856896
Figure 0005856896
ここに、Iv:谷勾配、nv:谷におけるマニングの粗度係数、dpv1:谷部中間流上層の厚さ(m)、dpv2:谷部中間流下層の厚さ(m)、kpv1:谷部中間流上層の透水係数、kpv2:谷部中間流下層の透水係数、γ:土層の有効空隙率(0.4)である。
hv (m±1/2,n-1)については以下の通り計算する。
Figure 0005856896
そして、谷の全層の水深hv(水面)が求められると、谷部中間流層厚(上層dpv1、下層dpv2:S57)を読み込んで(S59)、どの層に流水が発生するかどうかを判定する(S60)。
この判定処理は、図23に示している。
図23(a)は谷部中間流下層に流水が発生する場合を示し、図23(b)は谷部中間流上層及び下層に流水が発生することを示し、図23(c)は地表面(谷底)、谷部中間流上層および下層に流水が発生すること判定することを示している。
そして、ステップS60において、谷部中間流下層のみ流水が発生すると判定した場合は、その中間流下層のみの深さhv2を求める(S61)。
また、ステップS60において、谷部中間流上層と下層のみ流水が発生すると判定した場合は、その谷部中間流上層の深さhv1(hv1=h−dpv2)と下層のみの深さhv2(hv2=dpv2)を求める(S62)。
さらに、ステップS60において、地表流(谷部底面)及び谷部中間流上層と下層のみ流水が発生すると判定した場合は、その地表流(谷部底部)の深さhvo0(hv0=hv−dpv1−dpv2)と、谷部中間流上層の深さhv1(hv1=dpv1)と下層のみの深さhv2(hv2=dpv2)を求める(S63)。
そして、この判定結果の水深(地表流の深さhv0と、中間流上層の深さhv1と下層のみの深さhv2)を、谷番号iv、解析単位時間tti等に関連付けて谷部毎発生流水量計算結果データrtViとして谷部流水量計算結果用記憶手段360に記憶する記憶する(図22参照:S64)。
次に、谷部流水量解析部220bは、図20に示すように、谷部粗度係数nv(S77)、谷部中間流層透水係数(S78)、谷部勾配Iv(S79)等を読み込んで谷部流出流量qwvを求める(S70)。
この谷部流出流量qwvは、以下のようにして求めるのが好ましい。
(谷部流量の算出)
谷部流量は、各層に発生する水深をもとに次式で算出する。
Figure 0005856896
ここに、nv:斜面部におけるマニングの粗度係数、Iv:斜面部勾配、kpv1:斜面上層の透水係数、kpv2:斜面下層の透水係数、γ:土層の有効空隙率(0.4)
次に、谷部流水量解析部220bは、図20)に示すように、これらの谷部の流量(qwv)を谷番号、谷部分割番号mvi、解析単位時間tti等に関連付けて谷部毎発生流水量計算結果データrtVBiとして河道部に出力して(S71)、河道流量の算出をさせる(S80)。そして、終了かどうかを判断し、終了でない場合は処理を図19のステップ54に戻す(S81)。
河道解析部における各河道断面の流量は、上流に存在する各谷部流出量
Figure 0005856896
の合計値として算出する。
(土砂流出解析部)
次に、土砂流出解析部(土砂流出計算モデル)の処理を図24のフローチャートを用いて説明する。
土砂流出解析部230の斜面土砂流量解析部230aは、設定された谷番号ivを読み込む(S92)。
次に、この谷番号ivの斜面分割多層モデルを読み込む(S95)。
次に、基本情報用データベース320の発生流量解析用基本情報に含まれている移動可能土砂量初期値VLsoと(S96)、粒度分布初期値fsi(j)と(S94)とを読み込んで、斜面土砂条件の設定を行う(S97)。
この設定は図26に示す。
図26(b)には斜面の土砂の粒度分布の初期値の設定を示し、図26(c)には、移動可能土砂量初期値を示している。また、図26(a)には、これらの初期値を斜面分割多層モデルの表層部分の分割幅毎に設定したことを示している。
つまり、斜面土砂条件を斜面分割多層モデルの表層部に設定したことを示している(以下 斜面土砂移動モデルでという)。
この設定は、発生水量解析部と同じ各分割において、粒径別に移動可能な土砂量の変化と土砂の移動量(流砂量)を計算する。
初期値としては図26に示すように、全粒径合計の移動可能土砂の初期値VLS0(m)を与えるとともに、斜面の土砂の粒度分布の初期値fsi(j)を与え、VLS0(m)にfsi(j)を乗じることで粒径別の移動可能土砂VLS(m,j)の初期値を設定する。
次に、斜面下ブロック毎斜面流解析計算結果データrtSBiがメモリ350に記憶されているかどうかを判断する(S98)。
記憶されている場合は、先頭から斜面下ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiを設定する(S99)。
そして、設定された斜面下ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiの斜面部表面流流量qws0と(S101)、斜面部表面推進hs0と(S100)、斜面部粗度係数nsと(S103)、斜面勾配Isと(S102)とを読み込んで、かつ1ステップ前(tti―1)の隣接する両脇の斜面分割ブロックの斜面移動可能土砂量(残留分VLs)を読み込んで(S105)、この斜面分割ブロックの斜面流砂量qLSを算出する(S94)。
この算出は以下のようにして算出する。
( 斜面流砂量の算出)
斜面流砂量は、図26(a)に示した各分割について算出する。また、斜面流砂量は粒径別に算出する。
斜面流砂量については、芦田・高橋・水山の掃流砂量式、芦田・道上の浮遊砂量式に基づいて算出する。
まず、流砂量算出にあたって必要な、以下に挙げるパラメータの算出を行う。
Figure 0005856896
斜面流砂量は、掃流砂量を算出する関数ATMと浮遊砂量を算出する関数AMSを用いて以下のように算出する。
Figure 0005856896
ここに、w0:沈降速度、ns:斜面におけるマニングの粗度係数である。
流砂量を算出する関数ATMおよび浮遊砂量を算出する関数AMSの内容については、後述する。
そして、この斜面流砂量を谷番号iv、斜面分割番号msi、解析単位時間ttiに関連づけて図27に示すように、斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiとして斜面土砂計算結果用記憶手段370に記憶する(S106)。
そして、設定した斜面分割ブロック番号msiに存在する斜面流量が移動するかどうかを判定する(S107)。
算出した斜面分割ブロック番号msiの斜面流砂量(qLs:斜面移動可能量)が1ステップ前の斜面移動可能土砂量(残留分)vLsよりも大きいと判定した場合は、1ステップ前の斜面移動可能土砂量(残留分)vLsに斜面分割番号miの斜面分割メッシュの斜面流砂量(qLs:斜面移動可能量)を修正(更新)する(S108)。
また、斜面分割ブロック番号msiの斜面流砂量(qLs:斜面移動可能量)が1ステップ前の斜面移動可能土砂量(残留分)vLsと同じ又はそれ以下の場合は、後述する図24のステップS110に処理を移す。つまり、修正は行わない。
次に、ステップS110では、ステップS107の判定結果に基づいて、基本情報用データベース320に記憶されている風化などによる土砂の増加量パラメータを読み込んで(S109)、斜面分割ブロック番号msiの斜面移動可能土砂量(vLs)の残留分を算出する(S110)。
前述の判定は、以下のように判定する。
各分割に存在する移動可能土砂量以上の土砂が流出しないことを条件として、流砂量を修正する。
Figure 0005856896
設定した斜面の各分割について、流出する土砂量と上側の分割から流出する土砂量をもとに残留する移動可能土砂量を算出する。
Figure 0005856896
ここに、
Figure 0005856896
:風化等により斜面の移動可能土砂が増加する量、fsi(j):斜面の土砂の粒度分布の初期値である。
次に、図25に示すように、斜面下ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiが他にあるかどうかを判断する(S111)。他にある場合は斜面下ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiを更新して処理を図24のステップS99に戻す(S112)。
ステップS111において、斜面下ブロック毎斜面流計算結果データrtSBiが他にないと判断した場合は、谷部解析部へ斜面下端のqLsを渡す(S113)。そして、対向する斜面があるかどうかを判定し(S114)、対向する斜面がある場合は斜面番号Miを更新して処理を図24のステップS94に戻す(S115)。
対向する斜面がないと判定したときは、谷番号は最後かどうかを判断して(S116)、最後でないときは谷番号を更新して処理を図24のステップS92に移す(S117)。
なお、谷部への土砂流出量は、斜面下端(m=msxの地点)における流砂量
Figure 0005856896
が流出するものとする。
次に、谷部土砂移動について図28のフローチャートを用いて以下に説明する。
土砂流出解析部230の谷部土砂流量解析部230bは、谷部モデル記憶手段340の谷番号ivを読み込み(S120)、この谷部分割多層モデルを読み込む(S121)。
そして、この谷番号の発生流量解析用基本情報の谷部用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータである移動可能土砂量初期値vLv0と粒度分布初期値fvi(i)と(S122)を読み込んで、谷部土砂条件を分割幅毎に設定する(S123)。
この谷部土砂移動モデルの生成を図30に示す。
図30(b)は、谷部の土砂の粗度分布初期値の設定表を示し、図30(c)は、粒度分布初期値を示している。そして、これらの初期値を谷部分割多層モデルに設定したのが図30(a)である。
谷部の土砂移動モデルでは、谷部と同じ各分割において、粒径別に移動可能な土砂量の変化と土砂の移動量(流砂量)を計算する。
初期値としては、図30(a)に示すように、全粒径合計の移動可能土砂の初期値VLS0(m)を与えるとともに、斜面の土砂の粒度分布の初期値fsi(j)を与え、VLS0(m)にfsi(j)を乗じることで粒径別の移動可能土砂VLS(m,j)の初期値を設定する。
次に、図28に示すように、解析単位時間tti(rpi)における斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiの入力かどうかを判断する(S124)。
ステップS124において、斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiの入力と判断した場合は、その斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiのレコード番号を設定する(S125)。
そして、斜面の粘着力を読み込んで(S126)、かつ設定された斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiに基づく谷部表面流の水深hs0と(S129)、谷勾配と(S131)を読み込んで、土石流の発生の判定を行う(S128)。
この判定は、以下のような条件で判定する。
(土石流発生の判定)
土石流発生は谷部の表面流水深hv0をもとに次式により判定する。
Figure 0005856896
ここに、Iv:谷勾配, C*:堆積土砂濃度, σ:砂礫の密度, ρ:水の密度, hv0:谷部における表面流の水深, dm:谷部の平均粒径, φ:内部摩擦角

そして、ステップS128の判定結果が、土石流が発生しないと判定した場合は、斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiに基づく谷部表面流の水深hv0(S129)と、谷部表面流の流量qwv0と(S130)と、谷勾配Ivと(S131)、谷部祖度係数nvと(S132)とを読み込むと共に、1ステップ前(tti―1)の谷部移動可能土砂量(残留分)とを読み込み(S136)、土石流が発生しない場合の谷部流砂量の算出を行う(S133)。
この土石流が発生しない場合の谷部流砂量の算出は、
谷部流砂量は、各分割について算出する。また、谷部流砂量は粒径別に算出する。
土石流が発生しない場合の谷部流砂量は芦田・高橋・水山の掃流砂量式、芦田・道上の浮遊砂量式に基づいて算出する。
まず、流砂量算出にあたって必要な、以下に挙げるパラメータの算出を行う。
Figure 0005856896
土石流が発生しない場合の谷部流砂量は、掃流砂量を算出する関数ATMと浮遊砂量を算出する関数AMSを用いて以下のように算出する。
Figure 0005856896
ここに、qLv:谷部流砂量、w0:沈降速度、nv:谷部におけるマニングの粗度係数である。
流砂量を算出する関数AMBおよび浮遊砂量を算出する関数AMSの内容については、後述する。
また、ステップS128の判定結果が土石流発生と判断した場合は、谷部勾配と(S131)、谷部表面流の流量qwv0と(S130)を読み込み、かつ、1ステップ前(tti―1)の谷分割番号mviに隣接する上下の谷部移動可能土砂量(残留分)とを読み込み(S136)、土石流発生の場合の谷部流量の算出を行い(S134)、この結果を谷部毎土砂流量算出結果データrtVDiとして谷部土砂流計算結果用記憶手段380に記憶する(S135:図31参照)。
この土石流発生の場合の谷部流量の算出は、以下のようにして行う。
谷部流砂量は、各分割について算出する。また、谷部流砂量は粒径別に算出する。
土石流が発生する場合の谷部流砂量は、高橋の土石流土砂濃度式を用いて算出する。
まず、流砂量算出にあたって必要な、以下に挙げるパラメータの算出を行う。
Figure 0005856896
ここに、σ:土粒子の密度、ρ:水の密度、φ:内部摩擦角である。
そして、図29に示すように流出土砂量の判定を行う(S141;谷部分割番号に存在する斜面流量が移動するかどうかを判定する)。
ステップS141で算出した谷番分割番号mviの谷部分割多層メッシュの谷部流砂量(qLv:谷部移動可能量)が1ステップ前の谷部移動可能土砂量(残留分)vLvよりも大きいと判定した場合は、1ステップ前の谷部移動可能土砂量(残留分)vLvに谷部分割番号mviの谷部分割メッシュの谷部流砂量(qLv:谷部移動可能量)を修正(更新)する(S142)。また、算出した谷部分割番号mviの谷部分割メッシュの谷部流砂量(qLv:谷部移動可能量)が1ステップ前の谷部移動可能土砂量(残留分)vLvと同じ又はそれ以下の場合は、修正は行わない。
次に、ステップS141の判定結果に基づいて、斜面分割番号miの斜面移動可能土砂量(vLs)の残留分を算出する(S143)。

前述の流出土砂量の判定は、以下のようにして行う。
各分割に存在する移動可能土砂量以上の土砂が流出しないことを条件として、流砂量を修正する。

Figure 0005856896
残留分の算出は、以下のようにして算出する。
(谷部残留土砂量の算出)
設定した谷部の各分割について、流出する土砂量と上側の分割から流出する土砂量をもとに残留する移動可能土砂量を算出する。
Figure 0005856896
この算出は谷部から河道部への土砂流出量
河道への流出量は、谷下端(m=mvxの地点)における流砂量
Figure 0005856896
が流出するものとする(図32参照)。
次に、これを解析単位時間ttiにおける谷部からの河道部への土砂流出量qsvとして出力する(S145)。
次に、斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiは他にあるかどうかを判断し(S146)、ある場合は斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDiを更新して処理を図28のステップS125に戻す(S147)。また、ない場合は谷番号が最後かどうかを判断して(S149)、最後でない場合は谷番号を更新して処理を図28のステップS121に戻す(S150)。なお、斜面ブロック毎土砂流量計算結果データrtSDi(最下端)は谷番号に対応させて割り付けている。
すなわち、上記実施の形態の構成によって、所定の地域に雨が降った場合は、指定された時間範囲(例えば24年6月1日午後1時から24年6月1日午後5時)において、その単位時間(例えば5分)毎に、さらに微細時間ttiに分割してこのttiの分割雨量毎に、各斜面分割ブロック毎の水の総流量(表層、上層、下層)と斜面の土砂の発生総量とを谷部に送出し、谷部ではこれらを合計した流量(水、土砂)とを河道に流していることになる。
従って、河道に発生する土砂量、水量を精度よく算出させることができる。
従って、以下に説明することが予測できる。
砂防ダムが1個あった場合は(図33(a))、A年後に土砂で満杯になるが)、1個の砂防ダムがない場合は下流ではA年後には図34のAの厚みなる。
また、B年後に3個の砂防ダムが満杯になるが(図33(b))、3個の砂防ダムがない場合は下流ではB年後には図34のBの厚みとなる。
また、砂防ダムが5個あった場合はC年後に5個の砂防ダムが満杯になるが(図33(c))、C年後には下流域では図34のCの厚みとなる。このため、下流域では上流にダムがない場合は図34に示すように、下流域で土砂がどの程度溜まるかが分かる。
なお、ここで各関数について説明する。
<<掃流砂量を算出する関数>>
掃流砂量を算出する関数は、摩擦速度u*、対象とする粒径d、対象とする粒径の含有率f、平均粒径dmを引数とし、以下のように表される。
Figure 0005856896
まず、掃流砂量を算出するのに必要な以下のパラメータを算出する。
平均粒径に対する限界掃流力:τ*cm
平均粒径に対する限界掃流力は、岩垣式をもとに以下のように算出される。
(流砂量関数)
Figure 0005856896
ここに、s:土粒子の水中比重、g:重力加速度である。
対象粒径に対する限界掃流力:τ*cm
対象粒径に対する限界掃流力は、以下の修正エギアザロフ式により算出する。
Figure 0005856896
Figure 0005856896
Figure 0005856896
(浮遊砂量を算出する関数)
浮遊砂量を算出する関数は、摩擦速度u*、流量q、水深h、対象とする粒径の含有率f、対象とする粒径の沈降速度w0、マニングの粗度係数nを引数とし、以下のように表される。
Figure 0005856896
ここに、κ:カルマン定数、g:重力加速度である。
CBは底面濃度であり以下の式で計算される。
Figure 0005856896
210 解析用データ生成部
220 発生水量解析部
230 土砂流出解析部
240 河道変動解析部
220a 斜面流水量解析部
220b 谷部流水量解析部
230a 斜面土砂流量解析部
230b 谷部土砂流量解析部

Claims (14)

  1. 河道に接続された谷を含む所定地域に雨が降って前記谷の左右の斜面の地中を浸透して流れる中間流の層を斜面中間流上層と斜面中間流下層とに分けて、得られた計算結果を谷部解析部に出力して谷に発生する流量を予測させる発生流出量予測シミュレーション方法であって、
    前記所定地域の単位時間当たりの雨量データがさらに微細な解析単位時間で分割された分割雨量が記憶された雨量データ記憶手段と、
    左右の前記斜面の斜面長、前記谷の谷長、左右の前記斜面中間流上層の厚み及び左右の前記斜面中間流下層の厚み並びに左右の斜面勾配を含む発生流量解析用基本情報に基づいた前記谷を挟む左右の斜面多層モデルが谷番号(iv)に関連付けられて記憶された斜面モデル記憶手段と、
    前記斜面を流れる水量及び土砂流を解析するための左右の斜面の斜面用各種パラメータが前記谷番号(iv)に関連付けられて記憶された斜面用パラメータ記憶手段と、
    左右の斜面分割ブロック毎計算結果データが前記谷番号(iv)に関連付けられて記憶される斜面流計算結果用記憶手段と、
    を備え、
    コンピュータが、
    (A1).前記左右の斜面多層モデルを、一定の分割幅で前記表面から前記中間流下層の底面まで分割した斜面分割ブロックを有する斜面分割多層モデルにする工程と、
    (A2).前記解析単位時間毎に、この該分割雨量を前記斜面分割多層モデルの各斜面分割ブロックに定義する工程と、
    (A3).前記斜面分割多層モデルの左又は右の斜面を設定し、該設定毎に、前記斜面分割ブロックを上側から前記谷の縁端に向かって順次設定する手段と、
    (A4).前記斜面分割ブロックが設定される毎に、隣接する両脇の斜面分割ブロックを指定する工程と、
    (A5)、前記指定された斜面分割ブロック毎に、該斜面分割ブロックの前記分割雨量を読み込んで前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求められた前記両脇の前記斜面分割ブロックの各々の水深、各々の水の総流量並びに前記斜面勾配、前記斜面用各種パラメータを用いて前記設定された前記斜面分割ブロックにおける前記斜面中間流下層の底面から溜まる水深(hs)を求める工程と、
    (A6).前記指定された前記斜面分割ブロックにおける水深(hs)が求められる毎に、この水深(hs)及び前記斜面各種パラメータ並びに前記斜面勾配に基づいて前記斜面分割ブロックにおける前記斜面の表面を流れる水の流量(qws0)、斜面中間流上層を流れる水の流量(qws1)並びに斜面中間下流層を流れる水の流量(qws2)の合計を前記斜面分割ブロックの前記水の総流量(qws)として求める工程と、
    (A7).前記指定された斜面分割ブロックに、前記水深(hs)と前記水の総流量(qws)ならびに前記解析単位時間とを関連付けて前記斜面ブロック毎斜面計算結果データとして前記斜面流計算結果用記憶手段に記憶する工程と、
    (A8).前記斜面流計算結果記憶手段から前記解析単位時間での最下端の前記斜面ブロック毎斜面計算結果データの前記水の総流量(qws)を前記計算結果として前記谷部解析部に出する工程と
    を行うことを特徴とする発生流出量予測シミュレーション方法。
  2. コンピュータが、
    (A9).前記斜面分割ブロック毎に、前記斜面用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを定義する工程と、
    (A10).この斜面分割ブロックにおける前記水深(hs)、水の総流量(qws)及び前記土石流を解析するためのパラメータ並びに前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求めた前記両脇の斜面移動可能土砂量(VLs)に基づいて斜面流砂量(qLs)を求め、これを該斜面分割ブロックの前記斜面ブロック毎斜面計算結果データに関連付けて記憶する工程と、
    (A11).前記斜面流計算結果記憶手段から最下端の前記斜面ブロック毎斜面計算結果データの前記斜面流砂量(qLs)を前記計算結果として前記谷部解析部に出する工程と
    を行うことを特徴とする請求項1記載の発生流出量予測シミュレーション方法。
  3. コンピュータが、
    (B1).前記(A5)工程で求めた前記水深(hs)の水面が前記表面の層、前記中間流上層又は前記中間流下層のいずれかに存在しているかを解析する工程と、
    (B2).この解析結果を前記斜面毎計算結果データに関連付ける工程と
    を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の発生流出量予測シミュレーション方法。
  4. 前記谷の谷長、谷の幅、谷底を浸透して流れる中間流の層を谷部中間流上層の厚みと谷部中間流下層の厚み並びに谷勾配を含む発生流量解析用基本情報に基づいた谷部多層モデルが前記左右の斜面多層モデルを挟む谷として前記谷番号に関連付けられて記憶された谷部モデル記憶手段と、
    前記谷部を流れる水量及び土砂流を解析するための谷部用各種パラメータが谷番号に関連付けられて記憶された谷部用パラメータ記憶手段と、
    谷部毎計算結果データが記憶される谷部計算結果用記憶手段と、
    を備え、
    コンピュータが、
    (C1).前記斜面分割幅で前記谷部中間流下層の底面まで分割した谷部多層分割メッシュを有する谷部分割多層モデルにする工程と、
    (C2).前記谷部分割多層モデルの最上流側から谷部多層分割メッシュを順に設定する工程と、
    (C3).前記設定された谷部多層分割メッシュ毎に、前記谷部用各種パラメータを割り付ける工程と、
    (C4).前記出力された前記解析単位時間での最下端の前記斜面分割ブロックの前記水の総流量(qws)を前記分割雨量に代えて各々の前記谷部多層分割メッシュに割り付ける工程と、
    (C5).前記谷部分割メッシュ毎に、前記水の総流量(qws)と前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の最下端の前記水の総流量(qws)で求められた前記両脇の谷部分割メッシュの水の総流量並びに前記谷勾配、前記谷部用各種パラメータを用いて前記設定された前記谷部多層分割メッシュにおける前記谷部中間流下層の底面から溜まる水深(hv)を求める工程と、
    (C6).前記水深(hv)が求められる毎に、前記谷部各種パラメータ及び前記谷勾配を読み込んで前記設定された前記谷部多層分割メッシュにおける前記谷部の表面を流れる水の流量(qwv0)、前記谷部中間流上層を流れる水の流量(qwv1)並びに谷部中間下流層を流れる水の流量(qwv2)の合計を前記設定された谷部多層分割メッシュを流れる前記水の総流量(qwv)として求める工程と、
    (C7).前記谷部多層分割メッシュ当たりの水深(hv)と前記水の総流量(qwv)並びに前記解析単位時間とを関連付けて前記谷部毎計算結果データとして前記谷部計算結果用記憶手段に記憶する工程と、
    (C8).前記前記谷部計算結果用記憶手段の前記解析単位時間での最下端の谷部多層分割メッシュの前記水の総流量(qwv)を前記河道解析部に出力する工程と
    を行うことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーション方法。
  5. コンピュータが、
    (C9).前記谷部多層分割メッシュ毎に、前記谷部用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを定義する工程と、
    (C10).この谷部多層分割メッシュにおける前記水深(hv)、水の総流量(qwv)及び前記土石流を解析するためのパラメータ並びに前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求めた前記両脇の谷部移動可能土砂量(VLv)に基づいて谷部流砂量(qLv)を求め、これを該谷部多層分割メッシュの前記谷部毎計算結果データに関連付けて記憶する工程と、
    (C11).前記谷部計算結果記憶手段から最下端の前記谷部毎計算結果データの前記谷部流砂量(qLv)を前記河道解析部に出する工程と
    を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーション方法。
  6. コンピュータが、
    (D1).前記(C5)工程で求めた前記水深(hv)の水面が谷の表面の層、谷の中間流上層又は谷の中間流下層のいずれかに存在しているかを解析する工程と、
    (D2).この解析結果を前記谷部毎計算結果データに関連付ける工程と
    を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーション方法。
  7. 前記河道解析部は、前記谷部解析部から前記算出結果データが入力する毎に、これを蓄積しての谷部流砂量(qLv)と前記谷部の水の総流量(qwv)との合計を河道に溜まる流量として画面に表示する手段と
    を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーション方法。
  8. 河道に接続された谷を含む所定地域に雨が降って前記谷の左右の斜面の地中を浸透して流れる中間流の層を斜面中間流上層と斜面中間流下層とに分けて、得られた計算結果を谷部解析部に出力して谷に発生する流量を予測させる発生流出量予測シミュレーションのプログラムであって、
    前記所定地域の単位時間当たりの雨量データがさらに微細な解析単位時間で分割された分割雨量が記憶された雨量データ記憶手段と、
    左右の前記斜面の斜面長、前記谷の谷長、左右の前記斜面中間流上層の厚み及び左右の前記斜面中間流下層の厚み並びに左右の斜面勾配を含む発生流量解析用基本情報に基づいた前記谷を挟む左右の斜面多層モデルが谷番号(iv)に関連付けられて記憶された斜面モデル記憶手段と、
    前記斜面を流れる水量及び土砂流を解析するための左右の斜面の斜面用各種パラメータが前記谷番号(iv)に関連付けられて記憶された斜面用パラメータ記憶手段と、
    左右の斜面分割ブロック毎計算結果データが前記谷番号(iv)に関連付けられて記憶される斜面流計算結果用記憶手段と、
    を備え、
    コンピュータに、
    (A1).前記左右の斜面多層モデルを、一定の分割幅で前記表面から前記中間流下層の底面まで分割した斜面分割ブロックを有する斜面分割多層モデルにする手段、
    (A2).前記解析単位時間毎に、この該分割雨量を前記斜面分割多層モデルの各斜面分割ブロックに定義する手段、
    (A3).前記斜面分割多層モデルの左又は右の斜面を設定し、該設定毎に、前記斜面分割ブロックを上側から前記谷の縁端に向かって順次設定する手段、
    (A4).前記斜面分割ブロックが設定される毎に、隣接する両脇の斜面分割ブロックを指定する手段、
    (A5)、前記指定された斜面分割ブロック毎に、該斜面分割ブロックの前記分割雨量を読み込んで前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求められた前記両脇の前記斜面分割ブロックの各々の水深、各々の水の総流量並びに前記斜面勾配、前記斜面用各種パラメータを用いて前記設定された前記斜面分割ブロックにおける前記斜面中間流下層の底面から溜まる水深(hs)を求める手段、
    (A6).前記指定された前記斜面分割ブロックにおける水深(hs)が求められる毎に、この水深(hs)及び前記斜面各種パラメータ並びに前記斜面勾配に基づいて前記斜面分割ブロックにおける前記斜面の表面を流れる水の流量(qws0)、斜面中間流上層を流れる水の流量(qws1)並びに斜面中間下流層を流れる水の流量(qws2)の合計を前記斜面分割ブロックの前記水の総流量(qws)として求める手段、
    (A7).前記指定された斜面分割ブロックに、前記水深(hs)と前記水の総流量(qws)ならびに前記解析単位時間とを関連付けて前記斜面ブロック毎斜面計算結果データとして前記斜面流計算結果用記憶手段に記憶する手段、
    (A8).前記斜面流計算結果記憶手段から前記解析単位時間での最下端の前記斜面ブロック毎斜面計算結果データの前記水の総流量(qws)を前記計算結果として前記谷部解析部に出する手段
    としての機能を実行させるための発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
  9. コンピュータに、
    (A9).前記斜面分割ブロック毎に、前記斜面用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを定義する手段、
    (A10).この斜面分割ブロックにおける前記水深(hs)、水の総流量(qws)及び前記土石流を解析するためのパラメータ並びに前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求めた前記両脇の斜面移動可能土砂量(VLs)に基づいて斜面流砂量(qLs)を求め、これを該斜面分割ブロックの前記斜面ブロック毎斜面計算結果データに関連付けて記憶する手段、
    (A11).前記斜面流計算結果記憶手段から最下端の前記斜面ブロック毎斜面計算結果データの前記斜面流砂量(qLs)を前記計算結果として前記谷部解析部に出力する手段
    としての機能を実行させるための請求項8記載の発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
  10. コンピュータに、
    (B1).前記(A5)手段で求めた前記水深(hs)の水面が前記表面の層、前記中間流上層又は前記中間流下層のいずれかに存在しているかを解析する手段、
    (B2).この解析結果を前記斜面毎計算結果データに関連付ける手段
    としての機能を実行させるための請求項8又は9に記載の発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
  11. 前記谷の谷長、谷の幅、谷底を浸透して流れる中間流の層を谷部中間流上層の厚みと谷部中間流下層の厚み並びに谷勾配を含む発生流量解析用基本情報に基づいた谷部多層モデルが前記左右の斜面多層モデルを挟む谷として前記谷番号に関連付けられて記憶された谷部モデル記憶手段と、
    前記谷部を流れる水量及び土砂流を解析するための谷部用各種パラメータが谷番号に関連付けられて記憶された谷部用パラメータ記憶手段と、
    谷部毎計算結果データが記憶される谷部計算結果用記憶手段と、
    を備え、
    コンピュータに、
    (C1).前記斜面分割幅で前記谷部中間流下層の底面まで分割した谷部多層分割メッシュを有する谷部分割多層モデルにする手段、
    (C2).前記谷部分割多層モデルの最上流側から谷部多層分割メッシュを順に設定する手段、
    (C3).前記設定された谷部多層分割メッシュ毎に、前記谷部用各種パラメータを割り付ける手段、
    (C4).前記出力された前記解析単位時間での最下端の前記斜面分割ブロックの前記水の総流量(qws)を前記分割雨量に代えて各々の前記谷部多層分割メッシュに割り付ける手段、
    (C5).前記谷部分割メッシュ毎に、前記水の総流量(qws)と前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の最下端の前記水の総流量(qws)で求められた前記両脇の谷部分割メッシュの水の総流量並びに前記谷勾配、前記谷部用各種パラメータを用いて前記設定された前記谷部多層分割メッシュにおける前記谷部中間流下層の底面から溜まる水深(hv)を求める手段、
    (C6).前記水深(hv)が求められる毎に、前記谷部各種パラメータ及び前記谷勾配を読み込んで前記設定された前記谷部多層分割メッシュにおける前記谷部の表面を流れる水の流量(qwv0)、前記谷部中間流上層を流れる水の流量(qwv1)並びに谷部中間下流層を流れる水の流量(qwv2)の合計を前記設定された谷部多層分割メッシュを流れる前記水の総流量(qwv)として求める手段、
    (C7).前記谷部多層分割メッシュ当たりの水深(hv)と前記水の総流量(qwv)並びに前記解析単位時間とを関連付けて前記谷部毎計算結果データとして前記谷部計算結果用記憶手段に記憶する手段、
    (C8).前記前記谷部計算結果用記憶手段の前記解析単位時間での最下端の谷部多層分割メッシュの前記水の総流量(qwv)を前記河道解析部に出力する手段
    としての機能を実行するための請求項8、9又は10のいずれかに発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
  12. コンピュータに、
    (C9).前記谷部多層分割メッシュ毎に、前記谷部用各種パラメータに含まれる土石流を解析するためのパラメータを定義する手段、
    (C10).この谷部多層分割メッシュにおける前記水深(hv)、水の総流量(qwv)及び前記土石流を解析するためのパラメータ並びに前記解析単位時間よりも1つ前の解析単位時間の分割雨量で求めた前記両脇の谷部移動可能土砂量(VLv)に基づいて谷部流砂量(qLv)を求め、これを該谷部多層分割メッシュの前記谷部毎計算結果データに関連付けて記憶する手段、
    (C11).前記谷部計算結果記憶手段から最下端の前記谷部毎計算結果データの前記谷部流砂量(qLv)を前記河道解析部に出力する手段
    としての機能を実行するための請求項8乃至11のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
  13. コンピュータに、
    (D1).前記(C5)手段で求めた前記水深(hv)の水面が谷の表面の層、谷の中間流上層又は谷の中間流下層のいずれかに存在しているかを解析する手段、
    (D2).この解析結果を前記谷部毎計算結果データに関連付ける手段
    とを行うことを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
  14. コンピュータに、
    前記谷部解析部から前記算出結果データが入力する毎に、これを蓄積しての谷部流砂量(qLv)と前記谷部の水の総流量(qwv)との合計を河道に溜まる流量として画面に表示する手段
    としての機能を実行させるための請求項8乃至13のいずれかに記載の発生流出量予測シミュレーションのプログラム。
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