JP5856539B2 - 筒状カバー - Google Patents

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本発明は、直線状の柱状体を覆う筒状カバーに関する。
ボイラ燃焼室内には、平行に配列されたボイラ用伝熱管(以下、「ボイラ管」という。)に隣接して、スートブロアが設けられる場合がある。スートブロアから水蒸気を噴出してボイラ管の表面に付着したすすを除去することにより、熱交換効率の低下が防止される。しかし、頻繁にすすの除去を行うと、ボイラ管がドレンアタック等によって減肉するという問題が生じる。そこで、ボイラ管には保護カバーが取り付けられる。
一方、特許文献1および2に例示されるように、ボイラ管は、燃焼室の壁面に固定されたり、端部が湾曲した形状となっている。そのため、ボイラ管を設置した後に保護カバーを取り付けるためには、分割された保護カバーを準備する必要がある。
特許文献3に開示されるボイラチューブプロテクタは、円筒状形状であり、複数対のセラミックス体が上下方向に配列される。各対のセラミックス体の間の分割面は、セラミックス体の側部に縦方向に形成される。分割面は、中間部分で傾斜して延びる段部と、段部の両端部から上下に延びる垂直面とを備える。セラミックス体は、モルタルによってボイラチューブに取り付けられる。
特開昭58−224218号公報 特開平03−230001号公報 特開平10−227403号公報
ところで、特許文献3に開示されるボイラチューブプロテクタでは、隣接するセラミックス体の間に隙間ができてしまう虞がある。軸方向に隣接するセラミックス体の間に隙間ができると、ボイラチューブを挟んで対向するセラミックス体間の係合が離れ、セラミックス体がボイラチューブから脱落する虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、柱状体を密閉して覆うことができ、かつ、柱状体から脱落することのない筒状カバーを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、直線状の柱状体を覆う筒状カバーであって、前方カバーと、前記柱状体の軸方向において前記前方カバーに隣接する後方カバーとを備え、前記前方カバーが、前記軸方向に延びる半割管状の前方第1半カバーと、前記柱状体の前記前方第1半カバーとは反対側を覆う半割管状の前方第2半カバーとを含み、前記後方カバーが、前記軸方向に延びる半割管状の後方第1半カバーと、前記柱状体の前記後方第1半カバーとは反対側を覆う半割管状の後方第2半カバーとを含み、前記前方第1半カバーと前記後方第1半カバーとが前記軸方向に隣接し、前記前方第1半カバーと前記後方第1半カバーとの間において、前記前方第1半カバーの重ね合わせ部と前記後方第1半カバーの重ね合わせ部とが前記柱状体の径方向に関して重なり、前記前方第2半カバーと前記後方第2半カバーとが前記軸方向に隣接し、前記前方第2半カバーと前記後方第2半カバーとの間において、前記前方第2半カバーの重ね合わせ部と前記後方第2半カバーの重ね合わせ部とが前記径方向に関して重なり、前記柱状体の周方向における前記前方第1半カバーの両側部が、前記周方向における前記前方第2半カバーの両側部に対して、前記周方向に関して係止され、前記軸方向に関してスライド可能であり、前記周方向における前記後方第1半カバーの両側部が、前記周方向における前記後方第2半カバーの両側部に対して、前記周方向に関して係止され、前記軸方向に関してスライド可能であり、前記前方カバーに対して前記後方カバーが前記周方向に回転可能であり、前記軸方向に関して前記前方第1半カバーと前記後方第2半カバーとを隣接させ、前記前方第2半カバーと前記後方第1半カバーとを隣接させた場合に、前記後方第1半カバーの前記両側部と前記後方第2半カバーの前記両側部とが前記周方向に関して係止された状態で、前記柱状体と前記前方第2半カバーとの間に、前記後方第1半カバーが挿脱可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の筒状カバーであって、前記前方第1半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延びる凸部または凹部を有し、前記前方第2半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延び、前記前方第1半カバーの前記両側部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有し、前記後方第1半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延びる凸部または凹部を有し、前記後方第2半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延び、前記後方第1半カバーの前記両側部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の筒状カバーであって、前記前方第1半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延びる凸部または凹部を有し、前記後方第1半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延び、前記前方第1半カバーの前記重ね合わせ部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有し、前記前方第2半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延びる凸部または凹部を有し、前記後方第2半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延び、前記前方第2半カバーの前記重ね合わせ部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の筒状カバーであって、前記前方第1半カバーの内面、および、前記後方第1半カバーの内面が、円筒面の一部である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の筒状カバーであって、前記前方第1半カバー、前記前方第2半カバー、前記後方第1半カバーおよび前記後方第2半カバーが、半割円筒状である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の筒状カバーであって、脆性材料にて形成される。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の筒状カバーであって、前記柱状体の両端部が、湾曲部に接続される、または、支持部材にて支持され、前記柱状体の長さと前記筒状カバーとの長さとが等しい。
本発明に係る筒状カバーは、柱状体を密閉して覆うことができ、かつ、柱状体からの脱落を防止することができる。
筒状カバーの斜視図である。 前方カバーの断面図である。 筒状カバーの断面図である。 筒状カバーの取り付け作業の流れを示す図である。 取り付け途上の筒状カバーを示す断面図である。 取り付け途上の筒状カバーを示す断面図である。 取り付け途上の筒状カバーを示す断面図である。 取り付け途上の筒状カバーを示す断面図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る筒状カバー1の斜視図である。筒状カバー1は、スートブロアによるボイラ管の減肉を防止するために、ボイラ管の直線部分を覆う。筒状カバー1は、直線状の様々な他の柱状体を覆うカバーとしても利用可能である。
以下の説明では、筒状カバー1が覆う対象を「柱状体9」と呼ぶ。また、説明の便宜上、図1における左上側を「前側」、右下側を「後側」として説明するが、前後方向は任意の方向であってよい。例えば、前後方向は重力方向である上下方向であってもよく、左右方向や傾斜する方向であってもよい。前後方向は、柱状体9の軸方向に一致する。以下、柱状体9の軸方向を、単に「軸方向」という。柱状体9の中心軸を中心とする周方向を、単に「周方向」という。中心軸は厳密に定められる必要はなく、柱状体9の断面が円形でない等の場合は、およそ中心に位置する軸が中心軸として定められる。柱状体9の中心軸を中心とする径方向を、単に「径方向」という。筒状カバー1は、軸方向に延びる。柱状体9の中心軸は、筒状カバー1の中心軸でもあり、以下、単に「中心軸」という。
筒状カバー1は、前方カバー11と、後方カバー12とを備える。前方カバー11および後方カバー12のそれぞれは、軸方向に長い。後方カバー12は、軸方向において前方カバー11の後側に隣接する。
本実施の形態では、前方カバー11は、前方第1半カバー111と、前方第2半カバー112とから構成される。ただし、前方第1半カバー111および前方第2半カバー112は、前方カバー11の主要部であればよく、前方カバー11は他の部材を含んでもよい。後方カバー12は、後方第1半カバー121と、後方第2半カバー122とから構成される。後方第1半カバー121および後方第2半カバー122も、後方カバー12の主要部であればよく、後方カバー12は他の部材を含んでもよい。以下の説明では、前方第1半カバー111、前方第2半カバー112、後方第1半カバー121および後方第2半カバー122を「半カバー」と総称する。
各半カバーは、軸方向に延び、半割管状である。半割管状とは、筒状体を、中心軸を含む面または中心軸に近接する面にて切断した際の一方の部位の形状をいう。各半カバーはセラミックスまたは多孔質セラミックス等の脆性材料で形成される。セラミックスまたは多孔質セラミックスの場合、その主たる原料としてアルミナ、シリカ、コージェライト、ムライト、ジルコニア、チタニア、バイコールガラスの少なくとも1種類以上を使用する。その他に高い脆性を発現する材料を用いる場合にも本願発明を適用することができる。前方第1半カバー111は、中心軸に垂直な方向における柱状体9の一方側を覆う。前方第2半カバー112は、柱状体9の他方側、すなわち、柱状体9の前方第1半カバー111とは反対側を覆う。
同様に、後方第1半カバー121は、中心軸に垂直な方向における柱状体9の一方側を覆う。後方第2半カバー122は、柱状体9の他方側、すなわち、柱状体9の後方第1半カバー121とは反対側を覆う。前方第1半カバー111と後方第1半カバー121とは、軸方向に隣接する。前方第2半カバー112と後方第2半カバー122とは、軸方向に隣接する。
図2は、中心軸に垂直な面における前方カバー11の断面図である。前方第1半カバー111および前方第2半カバー112は、実質的に、半割円筒状である。半割円筒状とは、円筒を、その中心軸を含む面または中心軸に近接する面にて切断した場合の一方の部位の形状である。前方第1半カバー111の内面211および外面212は、円筒面の一部である。内面211および外面212は、実質的に、半割円筒面である。前方第2半カバー112の内面221および外面222は、円筒面の一部である。内面221および外面222は、実質的に、半割円筒面である。前方第1半カバー111の外面212の直径は、前方第2半カバー112の内面221の直径よりも僅かに小さい。前方第1半カバー111の内面211の直径は、柱状体9の外周面91の直径よりも僅かに大きい。
断面において、前方第1半カバー111の周方向の両側部231と、前方第2半カバー112の周方向の両側部232とは、径方向に重なる。本実施の形態では、前方第1半カバー111はおよそ半円であり、前方第2半カバー112は、周方向において半円よりも大きい。
前方第1半カバー111の周方向における両側部231は、外面212に、軸方向に延びる凹部241を有する。凹部241は、径方向内方へと窪む。前方第2半カバー112の周方向における両側部232は、内面221に、軸方向に延びる凸部242を有する。凸部242は、径方向内方に突出する。凸部242は、凹部241に嵌る。これにより、前方第1半カバー211の両側部231は、前方第2半カバー212の両側部232に対して、周方向に関して係止され、軸方向に関してスライド可能である。
後方カバー12の断面も、図2と同様である。すなわち、後方第1半カバー121および後方第2半カバー122は、実質的に、半割円筒状である。後方第1半カバー121の内面および外面は、円筒面の一部であり、実質的に、半割円筒面である。後方第2半カバー122の内面および外面も、円筒面の一部であり、実質的に、半割円筒面である。後方第1半カバー121の外面の直径は、後方第2半カバー122の内面の直径よりも僅かに小さい。後方第1半カバー121の内面の直径は、柱状体9の外面91の直径よりも僅かに大きい。また、後方第1半カバー121の周方向の両側部と、後方第2半カバー122の周方向の両側部とは、径方向に重なる。
前方カバー11と同様に、後方第1半カバー121の周方向における両側部は、外面に、軸方向に延びる凹部を有する。後方第2半カバー122の周方向における両側部は、内面に、軸方向に延びる凸部を有する。凸部は凹部に嵌る。これにより、周方向における後方第1半カバー221の両側部は、後方第2半カバー222の両側部に対して、周方向に関して係止され、軸方向に関してスライド可能である。
図3は、前方カバー11と後方カバー12との境界近傍における、中心軸を含む面による筒状カバー1の断面図である。前方第1半カバー111は、後方第1半カバー121に向かって突出する重ね合わせ部311を有する。後方第1半カバー121は、前方第1半カバー111に向かって突出する重ね合わせ部321を有する。重ね合わせ部311,321は、それぞれ半割円筒状である。前方第1半カバー111と後方第1半カバー121との間において、重ね合わせ部311と重ね合わせ部321とは径方向に関して重なる。
本実施の形態では、重ね合わせ部311は重ね合わせ部321の径方向外側に位置する。重ね合わせ部311の外面の直径は前方第1半カバー111の外面の直径と同じである。重ね合わせ部311の内面の直径は前方第1半カバー111の内面の直径よりも大きい。重ね合わせ部321の外面の直径は後方第1半カバー121の外面の直径よりも小さい。重ね合わせ部321の内面の直径は後方第1半カバー121の内面の直径と同じである。前方第1半カバー111と後方第1半カバー121との間では、筒状カバー1の内面および外面は段差を有さない。
重ね合わせ部311は内面に周方向に延びる凹部331を有する。重ね合わせ部321は外面に周方向に延びる凸部341を有する。凸部341は、凹部331に嵌る。これにより、前方第1半カバー111は、後方第1半カバー121に対して、軸方向に関して係止され、周方向に関してスライド可能である。
前方第2半カバー112と後方第2半カバー122との間においても、重ね合わせ部311,321に類似した構造が設けられる。具体的には、前方第2半カバー112は、後方第2半カバー122に向かって突出する重ね合わせ部312を有する。後方第2半カバー122は、前方第2半カバー112に向かって突出する重ね合わせ部322を有する。重ね合わせ部312,322は、それぞれ半割円筒状である。前方第2半カバー112と後方第2半カバー122との間において、重ね合わせ部312と重ね合わせ部322とは径方向に関して重なる。
本実施の形態では、重ね合わせ部312は重ね合わせ部322の径方向内側に位置する。重ね合わせ部321の外面の直径は前方第2半カバー121の外面の直径と同じである。重ね合わせ部321の内面の直径は前方第2半カバー121の内面の直径と同じである。重ね合わせ部322の外面の直径は後方第2半カバー122の外面の直径よりも大きい。重ね合わせ部322の内面の直径は後方第2半カバー122の内面の直径と同じである。なお、前方第1半カバー111および後方第1半カバー121の場合と同様に、前方第2半カバー112と後方第2半カバー122との間において、筒状カバー1の内面および外面が段差を有さない構造であってもよい。
重ね合わせ部312は外面に周方向に延びる凸部332を有する。重ね合わせ部322は内面に周方向に延びる凹部342を有する。凸部332は、凹部342に嵌る。これにより、前方第2半カバー121は、後方第2半カバー122に対して、軸方向に関して係止され、周方向に関してスライド可能である。
重ね合わせ部311,312により、略円筒状の部位が形成される。重ね合わせ部321,322により、略円筒状の部位が形成される。重ね合わせ部311,312,321,322により、後方カバー12は前方カバー11に対して相対的に周方向に回転可能であり、軸方向に関して相対位置が固定される。
なお、図2に示す、軸方向に延びる前方第2半カバー112の凸部242および後方第2半カバー122の同様の凸部は、重ね合わせ部には設けられない。重ね合わせ部311と重ね合わせ部312との間、および、重ね合わせ部321と重ね合わせ部322との間には、大きな隙間は存在しない。したがって、筒状カバー1は、ほぼ密閉するように柱状体9の外周面を覆う。
次に、柱状体9に筒状カバー1を取り付ける作業について説明する。図4は、筒状カバー1の取り付け作業の流れを示す図である。図5ないし図8は、取り付け途上の筒状カバー1を示す断面図である。
まず、図5に示すように、前方第1半カバー111が柱状体9に接するようにあてがわれる(ステップS11)。そして、前方第2半カバー112が、矢印81にて示すように、後方から前方へと移動される(ステップS12)。これにより、図2に示すように、前方第2半カバー112の凸部242が、前方第1半カバー111の凹部241に係合する。なお、先に前方第2半カバー112を柱状体9に沿わせ、前方第1半カバー111をスライドさせてもよいが、前方第1半カバー111の内面211の直径は、柱状体9の外周面の直径にほぼ等しいため、先に前方第1半カバー111を柱状体9に沿わせた方が組立は容易である。
次に、図6に示すように、前方第2半カバー112の後方に隣接するように後方第1半カバー121が配置される。後方第1半カバー121は矢印82にて示すように、移動される。これにより、後方第1半カバー121は、柱状体9と前方第2半カバー112との間の空間83(図2参照)に挿入される(ステップS13)。なお、ステップS12において、前方第2半カバー112と後方第1半カバー121とを重ねた状態で前方第2半カバー112を前方第1半カバー111に係合させることにより、ステップS13を省略することもできる。
図7に示すように、後方第2半カバー122は、前方第1半カバー111の後方に隣接するように配置される(ステップS14)。そして、後方第1半カバー121が矢印84にて示すように後方へと引き出される(ステップS15)。これにより、後方第2半カバー122の両側部が有する凸部が後方第1半カバー121の両側部が有する凹部に嵌る。以上の作業により、図8に示すように、前方第1半カバー111と後方第2半カバー122とが軸方向に隣接し、前方第2半カバー112と後方第1半カバー121とが軸方向に隣接する。また、前方第1半カバー111と前方第2半カバー112とが周方向に係合し合い、後方第1半カバー121と後方第2半カバー122とが周方向に係止し合う状態となる。
最後に、後方カバー12を前方カバー11に対して周方向に180°回転し(ステップS16)、図3に示すように、重ね合わせ部311の凹部331と重ね合わせ部321の凸部341とを係合させ、重ね合わせ部312の凸部332と重ね合わせ部322の凹部342とを係合させる。
以上に説明したように、筒状カバー1により柱状体9を密閉して覆うことができ、かつ、筒状カバー1は柱状体9から脱落することはない。半カバーの間や半カバーと柱状体9との間に接着剤を介在させることも不要となる。特に、高温の腐蝕性雰囲気下や、温度変動による熱応力が筒状カバー1に繰り返し作用する環境下において、セラミックスを接着剤にて適切に接着することはできないため、このような条件であっても筒状カバー1の脱落を防止することができる。
また、柱状体9の端からカバーを挿入できない場合であっても、簡単な構造の筒状カバー1を容易に取り付けることができる。例えば、柱状体9の両端部が、壁などから突出する支持部材に支持される場合や、湾曲する部位に接続される場合であっても、柱状体9を切断することなく、筒状カバー1を柱状体9に容易に取り付けることができる。
さらに、前方カバー11の長さをほぼLとし、後方カバー12の長さをほぼLとすることにより、長さが2Lの柱状体9であっても筒状カバー1を取り付けることができる。例えば、図3に示すように、前方第1半カバー111の前端から重ね合わせ部311の凹部331の中央までの距離、前方第2半カバー112の前端から重ね合わせ部312の凸部332の中央までの距離、後方第1半カバー121の後端から重ね合わせ部321の凸部341の中央までの距離、後方第2半カバー122の後端から重ね合わせ部322の凹部342の中央までの距離がそれぞれLに設計される。
筒状カバー1は、その長さが柱状体9の長さと等しい場合に適しているが、これらの長さは厳密に同じである必要はない。もちろん、筒状カバー1の長さは柱状体9の長さ以下である。通常、筒状カバーの長さと柱状体9の長さとの差が重ね合わせ部の最大長さ未満である場合に、組立途上において柱状体9の長さよりも長い作業空間が必要となる。したがって、筒状カバー1は、その長さと柱状体9の長さとの差が重ね合わせ部の最大長さ未満の場合に特に適しており、このような場合に、筒状カバー1の長さと柱状体9の長さとが(実質的に)等しい、と捉えることができる。
上記組立作業を可能とするためには、図1および図3に示す状態から、前方カバー11に対して後方カバー12を、中心軸を中心に180°回転さることにより、軸方向に関して前方第1半カバー111と後方第2半カバー122とを隣接させ、前方第2半カバー112と後方第1半カバー121とを隣接させた場合に、後方第1半カバー121の両側部と後方第2半カバー122の両側部とが周方向に関して係止された状態で、柱状体9と前方第2半カバー112との間に、後方第1半カバー121が挿脱可能であればよい。なお、長さ2Lの柱状体9に筒状カバー1を取り付ける場合、前方カバー11の長さxはL以上であり、後方カバー12の長さは(2L−x)である。
以上、本発明の一の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、前方第1半カバー111の両側部231が、軸方向に延びる凸部を有し、前方第2半カバー121の両側部232が、軸方向に延び、かつ、前方第1半カバー111の凸部に嵌る凹部を有してもよい。両側部231は、軸方向に延びる凸部および凹部を有してもよい。いずれの場合であっても、前方第1半カバー111と前方第2半カバー112との間を適切に密閉することができる。後方第1半カバー121の両側部および後方第2半カバー122の両側部に関しても同様である。なお、側部において、凸部は軸方向に不連続に存在してもよい。
前方第1半カバー111の重ね合わせ部311が、凹部331に代えて、周方向に延びる凸部を有し、後方第1半カバー121の重ね合わせ部321が、凸部341に代えて、周方向に延びる凹部を有し、凸部が凹部に嵌ってもよい。重ね合わせ部は、周方向に延びる凸部および凹部を有してもよい。いずれの場合であっても、前方第1半カバー111と後方第1半カバー121との間を適切に密閉することができる。前方第2半カバー112の重ね合わせ部312および後方第2半カバー122の重ね合わせ部322に関しても同様である。また、上記実施の形態において径方向内側に位置する重ね合わせ部と径方向外側に位置させ、径方向外側に位置する重ね合わせ部を径方向内側に位置させてもよい。
なお、重ね合わせ部において、凸部は周方向に不連続に存在してもよい。前方カバー11と後方カバー12との相対位置が別の手段により固定可能であれば、重ね合わせ部における凸部や凹部は省略されてもよい。
上記実施の形態では、全ての半カバーが半割円筒状であるが、半カバーは半割円筒状には限定されない。例えば、中心軸に垂直な面による半カバーの断面は、多角形の一部であってもよい。この場合、筒状カバー1を不必要に大きくすることなく図4のステップS13にて空間83に後方第1半カバー121が挿入できるように、後方第1半カバー121の外面と前方第2半カバー112の内面とは、ほぼ同一形状であることが好ましい。
同様に、筒状カバー1を不必要に大きくしないという観点からは、柱状体9が円柱状である場合、前方第1半カバー111の内面および後方第1半カバー121の内面は、柱状体9の外周面に沿う円筒面の一部であることが好ましい。さらに好ましくは、上記実施の形態のように、全ての半カバーが半割円筒状とされる。一対の半カバーが柱状体9の全周を覆うのであれば、各半カバーが柱状体9を覆う周方向の範囲は、180°以上であっても180°以下であってもよい。
筒状カバー1は、各半カバーを変形させることなく組み立てることができるため、筒状カバー1の構造は、剛体カバーに適している。特に上記構造は、筒状カバー1が脆性材料にて形成される場合に適している。また、筒状カバー1の用途は、ボイラ管の被覆には限定されず、遮熱、断熱、防音、遮光、防水等の様々な密閉を目的として、様々な柱状体9の被覆に利用されてよい。筒状カバー1と柱状体9との間には、適宜、充填剤が充填されてよい。隣接する半カバーの間には、必要に応じて接着剤が介在してもよい。柱状体9がボイラ管の場合、筒状カバー1と柱状体9との間に、例えば、モルタルが充填される。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 筒状カバー
9 柱状体
11 前方カバー
12 後方カバー
111 前方第1半カバー
112 前方第2半カバー
121 後方第1半カバー
122 後方第2半カバー
241 凹部
242 凸部
311,312,321,322 重ね合わせ部
332,341 凸部
331、342 凹部

Claims (7)

  1. 直線状の柱状体を覆う筒状カバーであって、
    前方カバーと、
    前記柱状体の軸方向において前記前方カバーに隣接する後方カバーと、
    を備え、
    前記前方カバーが、
    前記軸方向に延びる半割管状の前方第1半カバーと、
    前記柱状体の前記前方第1半カバーとは反対側を覆う半割管状の前方第2半カバーと、
    を含み、
    前記後方カバーが、
    前記軸方向に延びる半割管状の後方第1半カバーと、
    前記柱状体の前記後方第1半カバーとは反対側を覆う半割管状の後方第2半カバーと、
    を含み、
    前記前方第1半カバーと前記後方第1半カバーとが前記軸方向に隣接し、前記前方第1半カバーと前記後方第1半カバーとの間において、前記前方第1半カバーの重ね合わせ部と前記後方第1半カバーの重ね合わせ部とが前記柱状体の径方向に関して重なり、
    前記前方第2半カバーと前記後方第2半カバーとが前記軸方向に隣接し、前記前方第2半カバーと前記後方第2半カバーとの間において、前記前方第2半カバーの重ね合わせ部と前記後方第2半カバーの重ね合わせ部とが前記径方向に関して重なり、
    前記柱状体の周方向における前記前方第1半カバーの両側部が、前記周方向における前記前方第2半カバーの両側部に対して、前記周方向に関して係止され、前記軸方向に関してスライド可能であり、
    前記周方向における前記後方第1半カバーの両側部が、前記周方向における前記後方第2半カバーの両側部に対して、前記周方向に関して係止され、前記軸方向に関してスライド可能であり、
    前記前方カバーに対して前記後方カバーが前記周方向に回転可能であり、前記軸方向に関して前記前方第1半カバーと前記後方第2半カバーとを隣接させ、前記前方第2半カバーと前記後方第1半カバーとを隣接させた場合に、前記後方第1半カバーの前記両側部と前記後方第2半カバーの前記両側部とが前記周方向に関して係止された状態で、前記柱状体と前記前方第2半カバーとの間に、前記後方第1半カバーが挿脱可能であることを特徴とする筒状カバー。
  2. 請求項1に記載の筒状カバーであって、
    前記前方第1半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延びる凸部または凹部を有し、前記前方第2半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延び、前記前方第1半カバーの前記両側部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有し、
    前記後方第1半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延びる凸部または凹部を有し、前記後方第2半カバーの前記両側部が、前記軸方向に延び、前記後方第1半カバーの前記両側部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有することを特徴とする筒状カバー。
  3. 請求項1または2に記載の筒状カバーであって、
    前記前方第1半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延びる凸部または凹部を有し、前記後方第1半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延び、前記前方第1半カバーの前記重ね合わせ部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有し、
    前記前方第2半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延びる凸部または凹部を有し、前記後方第2半カバーの前記重ね合わせ部が、前記周方向に延び、前記前方第2半カバーの前記重ね合わせ部の前記凸部または前記凹部に嵌る凹部または凸部を有することを特徴とする筒状カバー。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の筒状カバーであって、
    前記前方第1半カバーの内面、および、前記後方第1半カバーの内面が、円筒面の一部であることを特徴とする筒状カバー。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の筒状カバーであって、
    前記前方第1半カバー、前記前方第2半カバー、前記後方第1半カバーおよび前記後方第2半カバーが、半割円筒状であることを特徴とする筒状カバー。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の筒状カバーであって、
    脆性材料にて形成されることを特徴とする筒状カバー。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の筒状カバーであって、
    前記柱状体の両端部が、湾曲部に接続される、または、支持部材にて支持され、
    前記柱状体の長さと前記筒状カバーとの長さとが等しいことを特徴とする筒状カバー。
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