JP5855972B2 - 連続鋳造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マグネシウムまたはマグネシウム合金(以下、これらを総称して「マグネシウム合金」という。)からなる鋳造物を連続して鋳造する連続鋳造装置に関する。
従来、マグネシウム合金の連続鋳造装置では、マグネシウム合金の溶湯が保持炉からタンディッシュを経由して連続鋳造用鋳型に給湯され、連続鋳造用鋳型による一次冷却、直接水冷による二次冷却を経て凝固され、連続鋳造用鋳型の延長方向に引き抜かれて鋳造物に形成される。そして、この連続鋳造装置は、一般的に縦型(垂直型)連続鋳造装置と横型(水平型)連続鋳造装置とに分類することができる。
横型(水平型)連続鋳造装置では、従来は例えば特許文献1に示すように、連続鋳造用鋳型に溶湯を導く耐火物製ノズルの開口位置や形状を調整することで連続鋳造用鋳型内部の温度分布を均一にし、表面積層(逆偏析)やブレークアウトの危険性を低減することが試みられてきた。
特開平11−170014号公報(図1および図2参照)
しかしながら、連続鋳造においては、連続鋳造用鋳型から引抜装置で鋳造物を引き抜く過程で当該連続鋳造用鋳型が鋳造方向に引っ張られて傾き、鋳造物が上下方向または左右方向に傾いた状態で引き抜かれる場合があった。このように鋳造物が角度を持って引き抜かれると、鋳造物が曲がって鋳造されてしまったり、あるいは、鋳造物の下端の位置と引抜装置に備えられた送りローラの上部の位置が合わなくなるため、鋳造物が送りローラに乗り上げてしまうといった問題があった。また、前記したように鋳造物が角度を持って引き抜かれると、連続鋳造用鋳型内部と鋳造物との間のクリアランスに偏りが生じることになるため、連続鋳造用鋳型内部の温度分布が不均一となり、鋳造物の品質が低下するという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、引抜装置によって鋳造物を引き抜く際に連続鋳造用鋳型を傾ける力が加わったとしても影響を受けることがない連続鋳造装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために本発明に係る連続鋳造装置は、供給された溶湯を溜めるタンディッシュと、このタンディッシュに接続された連続鋳造用鋳型と、この連続鋳造用鋳型から送り出される鋳造物を送りローラによって引き抜く引抜装置と、を備える連続鋳造装置であって、 前記タンディッシュの前記連続鋳造用鋳型を接続する接続面に対面するように配置された固定プレートを備え、前記固定プレートは前記連続鋳造用鋳型をボルトにより締結して前記引抜装置に固定する構成とした。
このような構成を備える連続鋳造装置は、引抜装置に係止された固定プレートに連続鋳造用鋳型を係合することで、連続鋳造用鋳型を引抜装置に対して固定することができる。これにより、連続鋳造装置は、連続鋳造用鋳型が固定プレートを介して引抜装置に固定されているため、引抜装置によって鋳造物を引き抜く際に加わる力が引抜装置側に分散され、連続鋳造用鋳型が傾いて鋳造物が上下方向や左右方向に傾いた状態で引き抜かれることが防止される。
また、連続鋳造装置は、前記引抜装置が、前記タンディッシュに接続された前記連続鋳造用鋳型の両側にそれぞれ離間して設けられた右フレーム柱および左フレーム柱と、前記右フレーム柱および前記左フレーム柱に設けられ、前記水平方向に延出する右支持フレームおよび左支持フレームと、前記右支持フレームおよび前記左支持フレームの間において、前記鋳造物の引抜方向に離間して設けられた複数の前記送りローラと、前記右支持フレームおよび前記左支持フレームにそれぞれ設けられ、前記右支持フレームおよび前記左支持フレームの間において前記固定プレートを係止するプレート係止部と、を備え、前記固定プレートが、前記連続鋳造用鋳型の外径に対応した貫通穴が形成され、当該貫通穴に前記連続鋳造用鋳型がはめ込まれるとともに、両端が前記プレート係止部に係止されることが好ましい。
このような構成を備える連続鋳造装置は、引抜装置に設けられたプレート係止部に固定プレートを係止し、当該固定プレートの貫通穴に連続鋳造用鋳型をはめ込むことで、当該連続鋳造用鋳型を引抜装置に対して強固に固定することができる。
また、連続鋳造装置は、前記プレート係止部が、断面コの字状に形成され、前記固定プレートが、前記プレート係止部に両端が挟まれた状態で係止されることが好ましい。
このような構成を備える連続鋳造装置は、プレート係止部を断面コの字状に形成することで、固定プレートを容易に着脱することができる。
また、連続鋳造装置は、前記タンディッシュが、前記固定プレート側に突出する突起部を備え、前記固定プレートが、前記突起部と前記ボルトによって締結され、前記連続鋳造用鋳型が、前記貫通穴にはめ込まれるとともに、前記固定プレートと前記ボルトによって締結されることが好ましい。
このような構成を備える連続鋳造装置は、固定プレートとタンディッシュを締結するとともに、連続鋳造用鋳型と固定プレートを締結することで、タンディッシュと連続鋳造用鋳型と引抜装置と固定プレートとが一体となるように、強固に固定することができる。
また、連続鋳造装置は、前記固定プレートが、ステンレスまたは鋼よりなることが好ましい。
このような構成を備える連続鋳造装置は、固定プレートが所定の強度を有する金属によって形成されているため、引抜装置によって鋳造物を引き抜く際に加わる力が引抜装置側により分散され、連続鋳造用鋳型が傾いて鋳造物が上下方向や左右方向に傾いた状態で引き抜かれることがより防止される。
本発明に係る連続鋳造装置によれば、固定プレートを用いることで引抜装置に対して連続鋳造用鋳型を固定することができるため、引抜装置によって鋳造物を引き抜く際に連続鋳造用鋳型を傾ける力が加わったとしても、当該連続鋳造用鋳型が影響を受けることがない。
本発明の実施形態に係る連続鋳造装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る連続鋳造装置が備える固定プレートとその周辺の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る連続鋳造装置が備える固定プレートとその周辺の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る連続鋳造装置が備える固定プレートを用いた位置合わせの手順を説明するための概略図であり、(a)は、固定プレートをタンディッシュの突起部に取り付ける様子を示す概略図、(b)は、固定プレートをタンディッシュの突起部に取り付けた様子を示す概略図、(c)は、連続鋳造用鋳型を固定プレートの貫通穴に取り付けた様子を示す概略図、である。 本発明の実施形態に係る連続鋳造装置が備える固定プレートを用いた位置合わせの手順を説明するための概略図であり、(a)は、昇降装置によってタンディッシュの位置(水平線Lと連続鋳造用鋳型の開口の下端)を調整する様子を示す概略図、(b)は、固定プレートをフレーム本体のプレート係止部に取り付けた様子を示す概略図、である。
以下、本発明の実施形態に係る連続鋳造装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図面中で部材の大きさや形状を誇張して示している場合があるとともに、一部の構成の描写を省略している場合がある。
連続鋳造装置1は、図1に示すように、金属の溶湯Mを連続鋳造用鋳型50で凝固させて鋳造物W(鋳造物)を連続鋳造するものである。連続鋳造装置1は、ここでは図1に示すように、保持炉10と、タンディッシュ20と、溶湯供給管30と、加圧装置40と、連続鋳造用鋳型50と、引抜装置60と、固定プレート70と、昇降装置80と、を備えている。
溶湯Mは、溶解炉(図示省略)で溶融されて保持炉10に供給される溶融金属であり、例えば、マグネシウム合金あるいはアルミニウム合金等からなる。また、鋳造物Wは、図1に示すように、連続鋳造装置1によって溶湯Mを連続鋳造して凝固させた鋳片(鋳塊)であり、例えば直径が数10mm程度の丸棒からなる。鋳造物Wは、図1に示すように、引抜装置60の送りローラ63によって鋳造方向へ引っ張られることにより、連続鋳造用鋳型50の鋳型面から引き出される。鋳型面から出た鋳造物Wは、送りローラ63で送られながら、さらに、冷却装置(図示省略)から放水される冷却水によって強制的に二次冷却される。そして、鋳造物Wは、送りローラ63によって引っ張られて所定場所へ搬送され、所望の長さに裁断される。
保持炉10は、溶解炉(図示省略)から供給された溶湯Mを所定の温度に保温した状態で一時的に貯溜するものである。保持炉10は、図1に示すように、略密閉容器状に形成されている。保持炉10は、図1に示すように、溶湯Mを貯溜する有底円筒状の容器であり、例えば内径が1m、深さが1.5mで容量が350kg程度のものからなる。この保持炉10の側壁上部には、不活性ガスの供給口が設けられている(図示省略)。
保持炉10には、図1に示すように、溶湯Mを加圧する加圧装置40が取り付けられている。また、保持炉10内の溶湯Mの表面と、当該保持炉10の天井面との間の空間には、溶湯Mを酸化させないカバーガスとしての不活性ガスが圧縮された状態で注入されて充満されている。そのため、加圧装置40が取り付けられた保持炉10は、気体加圧式保持炉となっている。
タンディッシュ20は、保持炉10から供給された溶湯Mを保温した状態で一時的に貯溜する容器である。また、タンディッシュ20の内部には、当該タンディッシュ20内の溶湯Mを濾過して不要な介在物を分離するフィルタ(図示省略)が取り付けられている。また、タンディッシュ20には、側壁の下部に、溶湯Mを排出して連続鋳造用鋳型50に供給するための溶湯供給口H(図3参照)が2つ形成されている。また、タンディッシュ20には、溶湯供給口Hが形成された側壁に、固定プレート70を固定係止するための突起部20aが形成されている(図3および図4参照)。なお、このタンディッシュ20内の溶湯Mは、図1に示すように、当該タンディッシュ20が溶湯供給管30を介して保持炉10に連通していることにより、加圧装置40によって溶湯Mが加圧された状態になっている。
溶湯供給管30は、保持炉10内の溶湯Mをタンディッシュ20に供給するものである。溶湯供給管30は、図1に示すように、一端部側が保持炉10に取り付けられ、他端部側がタンディッシュ20に取り付けられている。溶湯供給管30は、例えば内径が80mmのステンレス鋼管あるいは鋼管から構成される。
加圧装置40は、保持炉10内部を加圧するものである。加圧装置40は、例えば保持炉10内の溶湯Mの表面を圧縮ガスで押圧する装置で構成される。加圧装置40の加圧値は、溶湯Mの金属種類等によって異なるが、例えば1〜100kPaである。
連続鋳造用鋳型(モールド)50は、タンディッシュ20の溶湯供給口Hから型内に供給された溶湯Mを冷却しながら送り出すことによって、所定の形状に成型する冷却鋳型である。連続鋳造用鋳型50は、例えば図2に示すように、棒状の鋳造物Wを連続鋳造するために略筒状に形成されている。また、連続鋳造用鋳型50は、例えば熱伝導率の高い銅製、アルミニウム合金、ステンレス鋼、あるいは黒鉛からなり、溶湯Mの金属種類等によって選択される。
連続鋳造用鋳型50は、図2および図3に示すように、ここでは2つ備えられ、その上流側開口端がタンディッシュ20の溶湯供給口Hに連通している。なお、連続鋳造用鋳型50は、例えば当該連続鋳造用鋳型50とタンディッシュ20の溶湯供給口Hとの間に介在された鋳型取付盤(図示省略)によって、タンディッシュ20に接続されてもよい。また、連続鋳造用鋳型50は、図3に示すように、固定プレート70に形成された貫通穴Hにもはめ込まれ、図2に示すように、当該固定プレート70にボルト(締結手段)Bで締結されている。
連続鋳造用鋳型50には、例えばこの連続鋳造用鋳型50及び鋳造物Wを強制的に一次冷却するウォータジャケットや二次冷却する冷却水噴射ノズル装置等からなる冷却装置(図示省略)と、連続鋳造用鋳型50の鋳造面に潤滑剤を供給して鋳造物Wの鋳造面が焼き付くのを防止する潤滑剤供給装置(図示省略)と、が設けられている。
引抜装置(鋳造機本体)60は、連続鋳造用鋳型50を介してタンディッシュ20から鋳造物Wを引き抜くものである。引抜装置60は、図1および図2に示すように、右フレーム柱61A、左フレーム柱61B、右支持フレーム62Aおよび左支持フレーム62Bからなるフレーム本体61と、送りローラ63と、プレート係止部64と、を備えている。
右フレーム柱61Aおよび左フレーム柱61Bは、図2および図3に示すように、タンディッシュ20に接続された連続鋳造用鋳型50の両側にそれぞれ離間して設けられている。また、右支持フレーム62Aおよび左支持フレーム62Bは、図2および図3に示すように、右フレーム柱61Aおよび左フレーム柱61Bにそれぞれ設けられており、水平方向に延出して形成されている。また、送りローラ63は、図2に示すように、右支持フレーム62Aおよび左支持フレーム62Bの間に複数設けられ、鋳造物Wの引抜方向に互いに離間して設けられている。引抜装置60は、このような構成を備えることで、図2に示すように、連続鋳造用鋳型50から送り出される鋳造物Wを送りローラ63によって引き抜く。なお、右フレーム柱61Aおよび左フレーム柱61Bと、右支持フレーム62Aおよび左支持フレーム62Bと、プレート係止部64と、はそれぞれ剛性の高い材料で構成されている。
プレート係止部64は、図3に示すように、断面コの字状に形成され、固定プレート70が、プレート係止部64に両端が挟まれた状態で係止されることが好ましい。このように、連続鋳造装置1は、プレート係止部64を断面コの字状に形成することで、固定プレート70を容易に着脱することができる。
固定プレート(モールドサポートプレート)70は、連続鋳造用鋳型50を係合して当該連続鋳造用鋳型50を引抜装置60に対して固定するものである。固定プレート70は、図2および図3に示すように、平板状に形成され、タンディッシュ20の連続鋳造用鋳型50を接続する接続面に対面するように配置されている。また、固定プレート70は、図2および図3に示すように、連続鋳造用鋳型50がはめ込まれる貫通穴Hが形成されている。そして、固定プレート70は、図2および図3に示すように、貫通穴Hに連続鋳造用鋳型50がはめ込まれるとともに、その両端が引抜装置60のプレート係止部64に係止され、ボルト(締結手段)Bで締結される。このように、連続鋳造装置1は、引抜装置60に設けられたプレート係止部64に固定プレート70を係止し、当該固定プレート70の貫通穴Hに連続鋳造用鋳型50をはめ込むことで、当該連続鋳造用鋳型50を引抜装置60に対して強固に固定することができる。
また、固定プレート70は、図2および図3に示すように、ボルト(締結手段)Bによって、タンディッシュ20の突起部20aとも締結されている。また、前記したように、固定プレート70の貫通穴Hにはめ込まれた連続鋳造用鋳型50も、ボルト(締結手段)Bによって、固定プレート70と締結されている。このように、連続鋳造装置1は、固定プレート70とタンディッシュ20を締結するとともに、連続鋳造用鋳型50と固定プレート70を締結することで、タンディッシュ20と連続鋳造用鋳型50と引抜装置60と固定プレート70とが一体となるように、強固に固定することができる。
固定プレート70は、ステンレスまたは鋼よりなることが好ましい。このように、連続鋳造装置1は、固定プレート70を所定の強度を有する金属によって形成することで、引抜装置60によって鋳造物Wを引き抜く際に加わる力が引抜装置60側により分散され、連続鋳造用鋳型50が傾いて鋳造物Wが上下方向や左右方向に傾いた状態で引き抜かれることがより防止される。
昇降装置80は、タンディッシュ20を上下方向に昇降させるものである。昇降装置80は、図1に示すように、フレーム本体61の載置部60a上に配置されるとともに、その上部にタンディッシュ20が載置される。そして、昇降装置80は、タンディッシュ20を昇降させることで、タンディッシュ20に取り付けられた連続鋳造用鋳型50と引抜装置60の上下方向の位置合わせを行う。
以上の構成を備える連続鋳造装置1は、引抜装置60に係止された固定プレート70に連続鋳造用鋳型50を係合することで、連続鋳造用鋳型50を引抜装置60に対して固定することができる。これにより、連続鋳造装置1は、連続鋳造用鋳型50が固定プレート70を介して引抜装置60に固定されているため、引抜装置60によって鋳造物Wを引き抜く際に加わる力が引抜装置60側に分散され、連続鋳造用鋳型50が傾いて鋳造物Wが上下方向や左右方向に傾いた状態で引き抜かれることが防止される。
従って、連続鋳造装置1によれば、固定プレート70を用いることで引抜装置60に対して連続鋳造用鋳型50を固定することができるため、引抜装置60によって鋳造物Wを引き抜く際に連続鋳造用鋳型50を傾ける力が加わったとしても、当該連続鋳造用鋳型50が影響を受けることがない。これにより連続鋳造装置1は、連続鋳造用鋳型50と引抜装置60との位置合わせ(レベル合わせ)を精度よく行うことができるため、連続鋳造用鋳型50内部の鋳造物Wの温度分布を均一にし、製造される鋳造物Wの品質を向上させることができる。
以下、連続鋳造装置1における固定プレート70を用いた位置合わせの手順について、図4および図5を参照しながら簡単に説明する。まず図4(a)に示すように、タンディッシュ20と対面するように固定プレート70を配置し、図4(b)に示すように、タンディッシュ20の溶湯供給口Hと固定プレート70の貫通穴Hの位置を一致させた状態で、両者をボルトBによって締結する。次に、図4(c)に示すように、連続鋳造用鋳型50を固定プレート70の貫通穴Hに挿通するとともに、タンディッシュ20の溶湯供給口Hに取り付け、連続鋳造用鋳型50と固定プレート70をボルトBによって締結する。
次に、図5(a)に示すように、昇降装置80(図示省略)によって、連続鋳造用鋳型50の開口の下端が水平線Lの位置となるようにタンディッシュ20を移動させる。ここで、水平線Lとは、図1に一点鎖線で示すように、複数の送りローラ63によって形成される鋳造物Wの搬送路に沿って引いた仮想線のことを示している。そして、図5(b)に示すように、ボルトBによって固定プレート70をプレート係止部64に締結する。以上の手順により、連続鋳造用鋳型50と、固定プレート70と、引抜装置60と、が一体となるように固定することができるとともに、連続鋳造用鋳型50と引抜装置60との位置合わせを行うことができる。
この状態で連続鋳造を行うと、図1に示すように、連続鋳造用鋳型50から引き抜かれる鋳造物Wの下端が送りローラ63の搬送路である水平線Lに一致することになるため、鋳造物Wが上下方向または左右方向に曲がる現象や、鋳造物Wが送りローラ63に乗り入れたりする現象を抑制することができる。また、従来は、連続鋳造用鋳型50から鋳造物Wを引き抜くと、連続鋳造用鋳型50自体が鋳造方向(図1)に引っ張られて傾くことで、引き抜かれる鋳造物Wの角度が変化し、これにより連続鋳造用鋳型50内部と鋳造物Wとの間のクリアランス(間隙)に偏りが生じる場合があった。しかし、本発明に係る連続鋳造装置1のように、連続鋳造用鋳型50と、固定プレート70と、引抜装置60と、が一体となるように固定されることで、連続鋳造用鋳型50自体が鋳造方向(図1)に引っ張られて傾くことを防止することができる。従って、本発明に係る連続鋳造装置1によれば、従来と比較して鋳造物Wの品質を向上させることができる。
以上、本発明に係る連続鋳造装置について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1 連続鋳造装置
10 保持炉
20 タンディッシュ
20a 突起部
30 溶湯供給管
40 加圧装置
50 連続鋳造用鋳型
60 引抜装置
61 フレーム本体
60a 載置部
61A 右フレーム柱
61B 左フレーム柱
62A 右支持フレーム
62B 左支持フレーム
63 送りローラ
64 プレート係止部
70 固定プレート(モールドサポートプレート)
80 昇降装置
,B,B ボルト(締結手段)
溶湯供給口
貫通穴
M 溶湯
W 鋳造物

Claims (5)

  1. 供給された溶湯を溜めるタンディッシュと、このタンディッシュに接続された連続鋳造用鋳型と、この連続鋳造用鋳型から送り出される鋳造物を送りローラによって引き抜く引抜装置と、を備える連続鋳造装置であって、
    前記タンディッシュの前記連続鋳造用鋳型を接続する接続面に対面するように配置された固定プレートを備え、前記固定プレートは前記連続鋳造用鋳型をボルトにより締結して前記引抜装置に固定することを特徴とする連続鋳造装置。
  2. 前記引抜装置は、
    前記タンディッシュに接続された前記連続鋳造用鋳型の両側にそれぞれ離間して設けられた右フレーム柱および左フレーム柱と、
    前記右フレーム柱および前記左フレーム柱に設けられ、前記水平方向に延出する右支持フレームおよび左支持フレームと、
    前記右支持フレームおよび前記左支持フレームの間において、前記鋳造物の引抜方向に離間して設けられた複数の前記送りローラと、
    前記右支持フレームおよび前記左支持フレームにそれぞれ設けられ、前記右支持フレームおよび前記左支持フレームの間において前記固定プレートを係止するプレート係止部と、を備え、
    前記固定プレートは、前記連続鋳造用鋳型の外径に対応した貫通穴が形成され、当該貫通穴に前記連続鋳造用鋳型がはめ込まれるとともに、両端が前記プレート係止部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造装置。
  3. 前記プレート係止部は、断面コの字状に形成され、
    前記固定プレートは、前記プレート係止部に両端が挟まれた状態で係止されることを特徴とする請求項2に記載の連続鋳造装置。
  4. 前記タンディッシュは、前記固定プレート側に突出する突起部を備え、
    前記固定プレートは、前記突起部と前記ボルトによって締結され、
    前記連続鋳造用鋳型は、前記貫通穴にはめ込まれるとともに、前記固定プレートと前記ボルトによって締結されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の連続鋳造装置。
  5. 前記固定プレートは、ステンレスまたは鋼よりなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の連続鋳造装置。
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