JP5850525B2 - 組積材壁 - Google Patents

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Description

本発明は、躯体を外装又は内装する乾式レンガ壁等の組積材壁に関し、詳しくは、躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用のレンガ・石・ガラス・ブロック等の組積材を千鳥配列に組積した組積材に関する。
例えば、特許文献1〜3に見られるように、レンガを目地モルタルで接着しながら千鳥配列に積み上げて、躯体との間に空気層が形成された状態に組積した乾式レンガ壁は、レンガ自体の持つ重厚な質感に加えて、現場での組積作業時に、各々のレンガを設計範囲内で面外方向へ任意的に出入りさせて積み上げることにより、壁面毎に個性のある重厚で高級感のある独特な外観が得られ、タイル打込みプレキャストコンクリートパネルのような画一的な美的外観になるのを防ぐことができる。
しかし、レンガを目地モルタルで千鳥配列に組積しただけでは、乾式レンガ壁に作用する風圧力や地震力などの外力に対する強度を確保することは困難である。そのため、従来では、特許文献1〜3に見られるように、レンガとして複数の縦穴を有する穴あきレンガを用い、レンガ群を縦方向に貫通する補強鉄筋(縦筋)を配筋し、補強鉄筋周りの縦穴へモルタルを充填して結合させていた。そして、更に、特許文献3のように、補強鉄筋(縦筋)と係合する引き金物を躯体に固定するか、或いは、特許文献1、2のように、補強鉄筋(縦筋)と交差する横筋を複数段置きに配筋し、横筋を引き金物により躯体に固定して乾式レンガ壁に作用する外力を躯体に流すようにしていた。
しかしながら、これらの従来例では、何れも、下から上までレンガ同士が目地モルタルで接着され、一体化された状態となるので、鉄骨造のビルのように、層間変位の大きい躯体の外装用や内装用の乾式レンガ壁とした場合、風圧力や地震力などによる躯体の層間変位に追従できず、目地モルタルの破断や崩落など別の問題が発生する虞がある。
特開2010−13915号公報 特開2007−284973号公報 特許第3432495号公報
本発明は、上記の問題点を踏まえてなされたものであって、その目的とするところは、壁面毎に個性のある重厚で高級感のある独特な外観が得られる組積材壁であるにも係わらず躯体の層間変位に追従でき、目地モルタル等の破断や崩落などを回避できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用のレンガ・石・ガラス・ブロック等の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁において、互いに目地モルタルで接着された複数段の組積材からなる組積材群を、水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに、千鳥配列に組積した組積材に沿って上下方向にジグザグ状に延びる伸縮縦目地で区画することにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたのである(請求項1)。具体的には、請求項2に記載の通り、躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用のレンガ・石・ガラス・ブロック等の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁において、互いに目地連結材で接着された複数段の組積材からなる組積材群の重量を支える水平な自重受け金物を上下多段に且つ躯体に固定された状態に設置し、上下の自重受け金物間には下段の自重受け金物から上段の自重受け金物までの組積材群を縦方向に貫通する補強鉄筋を配筋し、組積材群を自重受け金物のレベル毎に水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに、千鳥配列に組積した組積材に沿って上下方向にジグザグ状に延びる伸縮縦目地で区画することにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、各々の組積材ユニットにおいて組積材群を貫通する補強鉄筋の下端部を下段の自重受け金物に固定し且つ上端部を上段の自重受け金物に対して組積材壁の面内方向スライド自在に連結し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたことを特徴としている。
より具体的には、請求項3に記載の通り、躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁であって、組積材として複数の縦穴を有する穴あき組積材を用い、複数段おきに組積材群の重量を支える水平な自重受け金物を階高より狭い上下間隔で多段に且つ躯体に固定された状態に設置し、上下の自重受け金物間には下段の自重受け金物から上段の自重受け金物までの組積材群を縦方向に貫通し且つ縦穴へのモルタル等の充填により結合させる補強鉄筋を千鳥配列に配筋し、当該補強鉄筋と補強鉄筋周りの縦穴に充填されたモルタル等と組積する組積材同士を接着する目地連結材とで一体化された組積材群を自重受け金物のレベル毎に水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに、千鳥配列に組積した組積材に沿って上下方向にジグザグ状に延びる伸縮縦目地を設けることにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、各々の組積材ユニットにおいて組積材群を貫通する補強鉄筋の下端部を下段の自重受け金物に固定し且つ上端部を上段の自重受け金物に対して組積材壁の面内方向スライド自在に連結し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の組積材壁であって、自重受け金物が組積材ユニットの下面を支持する水平板部と躯体に固定する垂直板部とを有するアングル材等の骨組で形成され、補強鉄筋の両端部にはネジが形成され、補強鉄筋の下端部は下段の自重受け金物における水平板部にナットで締付け固定され、補強鉄筋の上端部は上段の自重受け金物における水平板部に形成したルーズホールに挿通され、低摩擦性ワッシャーを介してナット締めすることにより、面内方向へのスライド機構に構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の組積材壁であって、スライド機構のナット上方の縦穴に蓋部材を嵌め込んであることを特徴としている。
請求項1〜3に記載の発明によれば、互いに目地モルタルや接着剤等の目地連結材で接着された複数段の組積材からなる組積材群を、水平目地と伸縮縦目地で上下左右に区画して、パネル状の組積材ユニットを形成し、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたので、壁面毎に個性のある重厚で高級感のある独特な外観が得られる組積材壁であるにも係わらず躯体の層間変位に追従でき、層間変位に起因する目地モルタル等の破断や崩落などの問題の発生を抑制できる。
殊に、請求項3に記載の発明によれば、組積材として複数の縦穴を有する穴あき組積材を用い、複数段おきに組積材群の重量を支える水平な自重受け金物を階高より狭い上下間隔で多段に且つ躯体に固定された状態に設置し、上下の自重受け金物間には下段の自重受け金物から上段の自重受け金物までの組積材群を縦方向に貫通し且つ縦穴へのモルタル等の充填により結合させる補強鉄筋を千鳥配列に配筋し、当該補強鉄筋と補強鉄筋周りの縦穴に充填されたモルタル等と組積する組積材同士を接着する目地モルタル等とで一体化された組積材群を自重受け金物のレベル毎に水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに伸縮縦目地を設けることにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、各々の組積材ユニットにおいて組積材群を貫通する補強鉄筋の下端部を下段の自重受け金物に固定し且つ上端部を上段の自重受け金物に対して組積材壁の面内方向スライド自在に連結し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたので、組積材壁に作用する風圧力や地震力などの外力を自重受け金物によって躯体に流すことができるばかりでなく、組積材群を縦方向に貫通する補強鉄筋やモルタル等で一体化された組積材ユニットが個別に面内方向に移動することによって躯体の層間変位に追従できるので、層間変位に起因する目地モルタル等の破断や崩落などを確実に回避でき、鉄骨造のビルのように、層間変位の大きい躯体の外装用や内装用の組積材壁(外壁用や内壁用の組積材壁)としても適用可能である。
請求項4に記載の発明によれば、自重受け金物が組積材ユニットの下面を支持する水平板部と躯体に固定する垂直板部とを有するアングル材等の骨組で形成され、補強鉄筋の両端部にはネジが形成され、補強鉄筋の下端部は下段の自重受け金物における水平板部にナットで締付け固定され、補強鉄筋の上端部は上段の自重受け金物における水平板部に形成したルーズホールに挿通され、低摩擦性ワッシャーを介してナット締めすることにより、面内方向へのスライド機構に構成されているので、補強鉄筋と自重受け金物の固定作業やスライド自在な連結作業をナットの操作により容易に行うことができ、施工性が良い。
請求項5に記載の発明によれば、スライド機構のナット上方の縦穴に蓋部材を嵌め込んであるので、上段の組積材ユニットを形成する穴あき組積材を積み上げる際、目地モルタル等の一部が縦穴に流れ込むことがあっても、下段の組積材ユニットにおけるスライド機構のナットまで達せず、ナット周りに固まってしまう虞がないので、スライド機構の機能を確実に発揮させることができる。
本発明の実施形態を示す組積材壁の正面図である。 組積材壁の横断平面図である。 要部を拡大した横断平面図である。 組積材壁の縦断側面図である。 組積材壁の縦断正面図である。 要部を拡大した縦断側面図である。 要部を拡大した縦断側面図である。 作用を説明する組積材壁の正面図である。 作用を説明する組積材壁の模式的な正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7において、1は本発明に係る組積材壁の一例である乾式レンガ壁を示す。この乾式レンガ壁1は、鉄骨造の躯体2との間に空気層3が形成された状態に化粧用のレンガ(組積材の一例である。)4を千鳥配列に組積したものである。2aは柱である。レンガ4としては、複数の縦穴4aを有する穴あきレンガが用いられている。穴あきレンガの寸法は適宜設定されるが、図示の例では、縦150〜160mm、横500〜540mm、厚さ80〜85mmに設定されている。5は複数段置きにレンガ群の重量を支える水平な自重受け金物であり、階高より狭い上下間隔(例えば、約90cm間隔)で多段に且つ躯体2に固定された状態に設置されている。
図示の自重受け金物5は、水平板部5aと垂直板部5bとを有するアングル材等の骨組で形成され、垂直板部5bを躯体2に固定して、水平板部5aでレンガ群(後述するレンガユニット)の下面を支持するように構成されている。また、自重受け金物5は長尺物であってもよいが、図示の例では、後述するレンガユニットの横幅と同程度に設定されている。
上下の自重受け金物5間には下段の自重受け金物5から上段の自重受け金物5までの全てのレンガ群を縦方向に貫通し且つ縦穴4aへのモルタル充填により結合させる補強鉄筋6が千鳥配列に配筋されている。補強鉄筋6と補強鉄筋6周りの縦穴4aに充填されたモルタル7と組積するレンガ同士を接着する目地モルタル8とで一体化されたレンガ群を自重受け金物5のレベル毎に水平目地(面内方向でのスライド面となる水平目地)aで上下に区画し、水平方向においては一定間隔おきに(例えば、150cmおきに)伸縮縦目地bを設けることにより、パネル状のレンガユニット9を形成してある。
各々のレンガユニット9においてレンガ群を貫通する補強鉄筋6の下端部を下段の自重受け金物5に固定し且つ上端部を上段の自重受け金物5に対して乾式レンガ壁1の面内方向スライド自在に連結し、上下に隣接するレンガユニット9間の水平目地aと左右に隣接するレンガユニット9間の伸縮縦目地bに、夫々、弾性シール材10を設けて、上段のレンガユニット9と下段のレンガユニット9が水平目地aを境にして個別に面内方向に移動できるようにしてある。
具体的に説明すると、補強鉄筋6の両端部にはネジが形成され、補強鉄筋6の下端部は下段の自重受け金物6における水平板部5aに一対のナット11a,11bで両側から締付け固定されている。補強鉄筋6の上端部は上段の自重受け金物5における水平板部5aに形成したルーズホール12に挿通され、低摩擦性ワッシャー13を介してナット14で締めすることにより、面内方向へのスライド機構15を構成している。16は自重受け金物6の垂直板部5bを上下方向の長孔17とボルト・ナット18を介して高さ調整可能な状態に連結する断面L形の第一支持金物である。第一支持金物16は、躯体2に連設した断面コ字形の第二支持金物19に前後方向(乾式レンガ壁1の面外方向)の長孔20とボルト・ナット21を介して面外方向への位置調整可能な状態に連結されている。
各レンガ4に設けられた複数の縦穴4aのうち、レンガユニット9を貫通する補強鉄筋6周りの縦穴4aには、モルタル7を充填して、レンガ群と補強鉄筋6を結合してあるが、スライド機構15のナット14上方の縦穴(上段のレンガユニット9の縦穴)4aには、ナット14の挙動の妨げにならないようにモルタルを充填していない。更に、図示の例では、スライド機構15のナット14上方の縦穴4aに弾性材料製の蓋部材22を嵌め込んである。これは、穴あきレンガを積み上げて上段のレンガユニット9を形成する際、目地モルタル8の一部が縦穴4aに流れ込むことがあっても、下段のレンガユニット9におけるスライド機構15のナット14周りまで達しないようにし、スライド機構15の機能を確実に発揮させるように配慮したものである。
上記の構成によれば、レンガ群を縦方向に貫通する補強鉄筋6と補強鉄筋6周りの縦穴に充填されたモルタル7と組積するレンガ同士を接着する目地モルタル8とで一体化されたレンガ群を自重受け金物5のレベル毎に水平目地aで上下に区画し、水平方向においては一定間隔おきに伸縮縦目地bで左右に区画して、パネル状のレンガユニット9を形成し、図8、図9に示すように、上段のレンガユニット9下段のレンガユニット9が自重受け金物5のレベルで(水平目地bを境にして)個別に面内方向に移動できるようにしたので、躯体2の層間変位に追従でき、層間変位に起因する目地モルタル8の破断や崩落などを確実に回避できる。
従って、鉄骨造のビルのように、層間変位の大きい躯体の外装用や内装用の乾式レンガ壁(外壁用や内壁用の乾式レンガ壁)としても適用可能である。尚、柱2aの位置に設けられるレンガユニット9は、柱2aに固定されているため、柱2aと一体に挙動(ロッキング)することになる。
上記の実施形態においては、本発明に係る組積材壁の一例として、鉄骨造の躯体2の外装や内装を行う乾式レンガ壁について説明したが、鉄筋コンクリート造建築物や木造建築物等の躯体の外装や内装を行う乾式レンガ壁としても実施できることは勿論である。さらに、本発明が、化粧用のレンガ以外の組積材、例えば、石・ガラス・ブロック等の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁についても同様に実施できることは勿論である。
a 水平目地
b伸縮縦目地
1 乾式レンガ壁
2 躯体
2a 柱
3 空気層
4 レンガ
4a 縦穴
5 自重受け金物
5a 水平板部
5b 垂直板部
6 補強鉄筋
7 モルタル
8 目地モルタル
9 レンガユニット
10 弾性シール材
11a,11b ナット
12 ルーズホール
13 低摩擦性ワッシャー
14 ナット
15 スライド機構
16 第一支持金物
17 長孔
18 ボルト・ナット
19 第二支持金物
20 長孔
21 ボルト・ナット
22 蓋部材

Claims (5)

  1. 躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用のレンガ・石・ガラス・ブロック等の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁において、互いに目地連結材で接着された複数段の組積材からなる組積材群を、水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに、千鳥配列に組積した組積材に沿って上下方向にジグザグ状に延びる伸縮縦目地で区画することにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたことを特徴とする組積材壁。
  2. 躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用のレンガ・石・ガラス・ブロック等の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁において、互いに目地連結材で接着された複数段の組積材からなる組積材群の重量を支える水平な自重受け金物を上下多段に且つ躯体に固定された状態に設置し、上下の自重受け金物間には下段の自重受け金物から上段の自重受け金物までの組積材群を縦方向に貫通する補強鉄筋を配筋し、組積材群を自重受け金物のレベル毎に水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに、千鳥配列に組積した組積材に沿って上下方向にジグザグ状に延びる伸縮縦目地で区画することにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、各々の組積材ユニットにおいて組積材群を貫通する補強鉄筋の下端部を下段の自重受け金物に固定し且つ上端部を上段の自重受け金物に対して組積材壁の面内方向スライド自在に連結し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたことを特徴とする組積材壁。
  3. 躯体との間に空気層が形成された状態に化粧用の組積材を千鳥配列に組積した組積材壁であって、組積材として複数の縦穴を有する穴あき組積材を用い、複数段おきに組積材群の重量を支える水平な自重受け金物を階高より狭い上下間隔で多段に且つ躯体に固定された状態に設置し、上下の自重受け金物間には下段の自重受け金物から上段の自重受け金物までの組積材群を縦方向に貫通し且つ縦穴へのモルタル等の充填により結合させる補強鉄筋を千鳥配列に配筋し、当該補強鉄筋と補強鉄筋周りの縦穴に充填されたモルタル等と組積する組積材同士を接着する目地連結材とで一体化された組積材群を自重受け金物のレベル毎に水平目地で上下に区画し、水平方向においては一定間隔置きに、千鳥配列に組積した組積材に沿って上下方向にジグザグ状に延びる伸縮縦目地を設けることにより、パネル状の組積材ユニットを形成し、各々の組積材ユニットにおいて組積材群を貫通する補強鉄筋の下端部を下段の自重受け金物に固定し且つ上端部を上段の自重受け金物に対して組積材壁の面内方向スライド自在に連結し、上下に隣接する組積材ユニット間の水平目地と左右に隣接する組積材ユニット間の伸縮縦目地に、夫々、弾性シール材やグラウト材を設けて、上段の組積材ユニットと下段の組積材ユニットが水平目地を境にして個別に面内方向に移動できるようにしたことを特徴とする組積材壁。
  4. 自重受け金物が組積材ユニットの下面を支持する水平板部と躯体に固定する垂直板部とを有するアングル材等の骨組で形成され、補強鉄筋の両端部にはネジが形成され、補強鉄筋の下端部は下段の自重受け金物における水平板部にナットで締付け固定され、補強鉄筋の上端部は上段の自重受け金物における水平板部に形成したルーズホールに挿通され、低摩擦性ワッシャーを介してナット締めすることにより、面内方向へのスライド機構に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の組積材壁。
  5. スライド機構のナット上方の縦穴に蓋部材を嵌め込んであることを特徴とする請求項4に記載の組積材壁。
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